Once, as I remember,
At the time of Yule,
After mid-December,
When it bloweth cool,
I o’erheard a Mother
Was a-singing ‘Sweet Jesu,
La-lullay lu, lullay lalu.’
むかしむかし、わたしが覚えているのは
冬至の季節のころ
十二月も半ばを過ぎたころ
冷たい風が吹きつけるとき、
漏れ聞こえてきました、ひとりの母親が
歌っているのを、「かわいいイエスよ、
 ラ・ルレイ・ルー、ルレイ・ラル」と。
Near as man was able,
On my knee fell I,
In the Bethlem stable
Where the babe did lie,
And the Virgin mother
Was a-singing ‘Sweet Jesu,
La-lullay lu, lullay lalu.‘
できる限り側に近づいて
わたしはひざまずきました。
そこはベツレヘムの馬小屋で
赤ん坊が寝かされているところでした。
そして母なるおとめが
歌っていました、「かわいいイエスよ、
 ラ・ルレイ・ルー、ルレイ・ラル」と。

Ox and ass around him,
Courtier-like, did stand;
Fair white linen bound him,
Spun by Mary’s hand,
While the Virgin mother
Was a-singing ‘Sweet Jesu,
La-lullay lu, lullay lalu.’
雄牛と驢馬がその周りに
宮廷人のようにかしづいていました。
み子をくるむきれいな白い麻布は
マリアさまが紡ぎ出されたもの。
その間も母なるおとめは
歌っていました、「かわいいイエスよ、
 ラ・ルレイ・ルー、ルレイ・ラル」と。

Ev’r among and o’er us
Angel quire ’gan sing
Antiphons in chorus
To the new-born King.
Then the Virgin mother
Fell a-singing ‘Sweet Jesu,
La-lullay lu, lullay lalu.’
絶えず人々のあいだや頭上で飛び交う
天使の合唱隊が歌い始めました
歌い交わして合唱をささげます、*1
新しくお生まれになった王様に向かって。
それから母なるおとめも
口ずさみました、「かわいいイエスよ、*2
 ラ・ルレイ・ルー、ルレイ・ラル」と。

*1 アンティフォン(交唱)とは合唱の形式の一つで、2つの合唱隊が互いに歌い交わす。
*2 fell(fall)は、「(零れ落ちるように)口から漏れ出る」という意味もある。

text: 1689年にイタリアで出版された歌集「Corona di sacre Canzoni o Laude Spirituali(聖歌と霊的な讃歌の冠)」に収録されていた曲をCharles Wood (1866 - 1926)が編曲
tune: George Ratcliffe Woodward (1848-1934)

元来はイタリア語の歌詞がついていたが、1920年にウッドとウッドワードの合作で出版された「An Italian Carol Book (イタリアのキャロル・ブック)」において、ウッドワードの書き下ろした新しい歌詞がつけられた。

収録アルバム:Christmas Night: Carols of the Nativity (Remastered 2020)



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