Zachæus arboris ascendit stipitem,
ザアカイは木の枝に登った、
ut Iesum cerneret coelorum hospitem.
イエス、天よりの客人を見ようとして。
Zachæus Iesum suscipit hospitio,
ザアカイはイエスを歓迎し、
Et caritatis pertractans officio.
なすべき慈善に取り組んだ。
Illic perpendens cordis habitaculum,
「心の内をよくよく推し量って決めました、
Si quenquam defraudavi, reddam quadruplum.
もし誰かを騙して奪ったものがあれば、四倍にして返します。」
Dimidium bonorum do pauperibus,
「わたしの財産の半分を貧しい人々に分け与えます、
Placatur Deus talibus muneribus.
神はそのような贈り物を喜ばれますから。」
Et nos de tali laetantes convivio,
わたしたちもこの宴を楽しみ、
Benedicamus Dominorum Domino.
主なる神を祝いましょう。
Tibi nunc quoquae Christe qui nos satias,
今こそあなたに、わたしたちを満たしてくださるキリストに
Semper dicamus gratiarum gratias.
絶えざる感謝の気持ちを伝えましょう。
text & tune: 1582年のスウェーデンの聖歌集Piae Cantiones(ピエー・カンツィオーネス)
ザアカイは新約聖書ルカ書に登場する人物。徴税人の頭を務める金持ちであったが、イエスと出会い財産をごっそり投げ出してその弟子となった。徴税人はローマ帝国では「プブリカヌス」と呼ばれ、正規の税にさらに手数料を上乗せして私腹を肥やしたり、税を払えないものに懲罰をや暴行を加えることが多かった。聖書の中でも、ユダヤ人でありながらローマ帝国の手先となって同胞から取り立てる徴税人は、嫌われ軽蔑されていた。新約聖書ではこのザアカイの他、マタイ書の作者であるマタイが徴税人からイエスの弟子になっている。
イエスはエリコに入り、町を通っておられた。
そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。
それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。
そこを通り過ぎようとしておられたからである。
イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。
「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
これを見た人たちは皆つぶやいた。
「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。
「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。
また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」
イエスは言われた。
「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。
人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
(ルカによる福音書19:1-10)
デンマークの画家ニルス・ラーセン・ステヴンス(1864-1941)による『キリストとザアカイ』

Andrew Lawrence-King & Utopia Chamber Choir
収録アルバム:Piae Cantiones
CDのみ
ザアカイはイエスを歓迎し、
Et caritatis pertractans officio.
なすべき慈善に取り組んだ。
Illic perpendens cordis habitaculum,
「心の内をよくよく推し量って決めました、
Si quenquam defraudavi, reddam quadruplum.
もし誰かを騙して奪ったものがあれば、四倍にして返します。」
Dimidium bonorum do pauperibus,
「わたしの財産の半分を貧しい人々に分け与えます、
Placatur Deus talibus muneribus.
神はそのような贈り物を喜ばれますから。」
Et nos de tali laetantes convivio,
わたしたちもこの宴を楽しみ、
Benedicamus Dominorum Domino.
主なる神を祝いましょう。
Tibi nunc quoquae Christe qui nos satias,
今こそあなたに、わたしたちを満たしてくださるキリストに
Semper dicamus gratiarum gratias.
絶えざる感謝の気持ちを伝えましょう。
text & tune: 1582年のスウェーデンの聖歌集Piae Cantiones(ピエー・カンツィオーネス)
ザアカイは新約聖書ルカ書に登場する人物。徴税人の頭を務める金持ちであったが、イエスと出会い財産をごっそり投げ出してその弟子となった。徴税人はローマ帝国では「プブリカヌス」と呼ばれ、正規の税にさらに手数料を上乗せして私腹を肥やしたり、税を払えないものに懲罰をや暴行を加えることが多かった。聖書の中でも、ユダヤ人でありながらローマ帝国の手先となって同胞から取り立てる徴税人は、嫌われ軽蔑されていた。新約聖書ではこのザアカイの他、マタイ書の作者であるマタイが徴税人からイエスの弟子になっている。
イエスはエリコに入り、町を通っておられた。
そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。
それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。
そこを通り過ぎようとしておられたからである。
イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。
「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
これを見た人たちは皆つぶやいた。
「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。
「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。
また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」
イエスは言われた。
「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。
人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
(ルカによる福音書19:1-10)
デンマークの画家ニルス・ラーセン・ステヴンス(1864-1941)による『キリストとザアカイ』

Andrew Lawrence-King & Utopia Chamber Choir
収録アルバム:Piae Cantiones
CDのみ

