Quem pastores laudavere,
羊飼いらのほめたたえしお方、
Quibus angeli dixere,
天使らの語りしお方を
Absit vobis jam timere,
恐れることなかれ、
Natus est rex gloriae.
生まれ給いしは栄光の王なるお方。
Ad quem magi ambulabant,
そのお方のもとへとマギは歩き続けた*1
Aurum, thus, myrrham portabant,
黄金、乳香、没薬をたずさえて
Immolabant haec sincere
そしてこれらを惜しまずに捧げた、
Leoni victoriae.
勝利の獅子なるお方に。*2

Christo regi, Deo nato,
王なるキリスト、生まれし神、
Per Mariam nobis dato,
マリアより我らに与えられしお方を
Merito resonet vere
正しく声をそろえて共に
Laus, honor, et gloria.
ほめ歌い、ほめたたえ、あがめたてまつれ。

*1 『マタイによる福音書』で、イエスの誕生に馳せ参じる「占星術の学者たち」と訳されている人物たち。東方の三博士、東方の三人の王とも。

*2 「見よ。ユダ族から出た獅子、ダビデのひこばえが勝利を得たので、七つの封印を開いて、その巻物を開くことができる。」(黙示録5:5)より、獅子はキリストの象徴。


text & tune: 16世紀頃に人気のあったドイツ民謡

最も初期のバージョンは1410年。Quempas《クエンパス》という愛称がある。当時のラテン語学校の学生はこの歌を歌いながら家々を回り、寄付を募っていたが、この風習をQuempas Singenと呼んだ。

Den Die Hirten Lobeten Sehre《羊飼いらのほめたたえしお方》というドイツ語歌詞もある。

Clare College Singers / Clare College Orchestra / Jeremy Blandford / John Rutter
収録アルバム: Rutter: Carols From Clare




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