Here we bring new water
from the well so clear
For to worship God with,
this happy New Year
新鮮な水をお持ちいたしました*1
とても澄んだ井戸から
これは神さまに礼拝するためのもの
この幸福な新年に。
*Sing levy dew, sing levy dew,
the water and the wine;
The seven bright gold wires
and the bugles that do shine.
*レヴィ・デュー、レヴィ・デューと歌いましょう
水と葡萄酒で。
まばゆい七本の黄金の弦と
ラッパがきらきら輝いている。*2
Sing reign of Fair Maid,
with gold upon her toe,
Open you the West Door,
and turn the Old Year go.
うるわしい乙女の治世を歌いましょう
つま先に黄金を乗せた乙女を
西の扉よ開け、
そして旧年よ、立ち去りなさい。
*Refrain
*繰り返し
Sing reign of Fair Maid,
with gold upon her chin,
Open you the East Door,
and let the New Year in.
うるわしいおとめの治世を歌いましょう
顎の先に黄金を乗せた乙女を
東の扉よ開け、
そして新年を迎え入れましょう。
*Refrain
*繰り返し
*1 新年すぐに汲みあげた水を神聖なものとする信仰は、日本にも「若水汲み」として存在する。
*2 ワイヤーはハープなどの弦楽器の弦と解釈することがある。またビューグルは「雄牛の角」を語源とする言葉で、小さいラッパを指すほか、「管型のビーズ(管玉)」を指すこともある。もしかすると「針金と管玉(飾り玉)」かもしれない。
text: ウェールズ伝承の新年の祝い歌
tune: Benjamin Britten(1913-1976)
この詩の文献初出はWalter John de la Mare(1873 – 1956)の児童向けの詩集「Tom Tiddler's Ground(トム・ティドラーのお山)」(1931)。ブリテンはこれに基づき、連作集Friday Afternoons《金曜日の午後》の第五作目として作曲した。
「レヴィ・デュー」という謎めいたフレーズは、現在では全く意味不明のものとなっている。ウェールズ語の古語「llef Y Dduw(神への叫び)」、あるいはフランス語の「levez à Dieu(神に向かい身を起こせ)」が語源ではないかという説はあるが、定かではない。
ウェールズ地方では、男の子たちは正月の早朝に水を汲み、ヒイラギやローズマリーなどの常緑植物の枝をこの水に浸けて、出会った人の顔や手、また家の中のいたるところに、この詩を唱えながら枝を振りまわして水を撒くという風習がある。この風習は、スコットランドのハイランド地方に伝わる新年の儀式「ホグマネイ」とも関連付けられる。
「つま先と顎に黄金(太陽の隠喩と考えられている)を乗せた乙女」を「聖母マリア」と解釈する向きもあるが、キリスト教以前のもっと古い女神を指すとも、あるいは曙の擬人化とも考えられている。
スカイラ・カンガ
収録アルバム: Britten: A Ceremony of Carols / Friday Afternoons
the water and the wine;
The seven bright gold wires
and the bugles that do shine.
*レヴィ・デュー、レヴィ・デューと歌いましょう
水と葡萄酒で。
まばゆい七本の黄金の弦と
ラッパがきらきら輝いている。*2
Sing reign of Fair Maid,
with gold upon her toe,
Open you the West Door,
and turn the Old Year go.
うるわしい乙女の治世を歌いましょう
つま先に黄金を乗せた乙女を
西の扉よ開け、
そして旧年よ、立ち去りなさい。
*Refrain
*繰り返し
Sing reign of Fair Maid,
with gold upon her chin,
Open you the East Door,
and let the New Year in.
うるわしいおとめの治世を歌いましょう
顎の先に黄金を乗せた乙女を
東の扉よ開け、
そして新年を迎え入れましょう。
*Refrain
*繰り返し
*1 新年すぐに汲みあげた水を神聖なものとする信仰は、日本にも「若水汲み」として存在する。
*2 ワイヤーはハープなどの弦楽器の弦と解釈することがある。またビューグルは「雄牛の角」を語源とする言葉で、小さいラッパを指すほか、「管型のビーズ(管玉)」を指すこともある。もしかすると「針金と管玉(飾り玉)」かもしれない。
text: ウェールズ伝承の新年の祝い歌
tune: Benjamin Britten(1913-1976)
この詩の文献初出はWalter John de la Mare(1873 – 1956)の児童向けの詩集「Tom Tiddler's Ground(トム・ティドラーのお山)」(1931)。ブリテンはこれに基づき、連作集Friday Afternoons《金曜日の午後》の第五作目として作曲した。
「レヴィ・デュー」という謎めいたフレーズは、現在では全く意味不明のものとなっている。ウェールズ語の古語「llef Y Dduw(神への叫び)」、あるいはフランス語の「levez à Dieu(神に向かい身を起こせ)」が語源ではないかという説はあるが、定かではない。
ウェールズ地方では、男の子たちは正月の早朝に水を汲み、ヒイラギやローズマリーなどの常緑植物の枝をこの水に浸けて、出会った人の顔や手、また家の中のいたるところに、この詩を唱えながら枝を振りまわして水を撒くという風習がある。この風習は、スコットランドのハイランド地方に伝わる新年の儀式「ホグマネイ」とも関連付けられる。
「つま先と顎に黄金(太陽の隠喩と考えられている)を乗せた乙女」を「聖母マリア」と解釈する向きもあるが、キリスト教以前のもっと古い女神を指すとも、あるいは曙の擬人化とも考えられている。
スカイラ・カンガ
収録アルバム: Britten: A Ceremony of Carols / Friday Afternoons

