Me and Lem Briggs and old Bill Brown
Took a load of corn to town
Old Jim dog, the orn'ry pup
He just naturally followed up
俺と、レム・ブリッグズと、ビル・ブラウン親父とで
トウモロコシの荷を町へ運んで行った
ジム公は強情っぱりなワンコロでさ*1
さも当たり前のようについてきたよ
*Every time I come to town
 You boys go to kickin' my dog around
 Makes no difference if he is a hound
 Ya gotta quit kickin' my dog around
*俺が町へ来るといつも
 お前ら小僧どもは俺の犬をいじめにくる*2
 こいつがりっぱな猟犬だったとしても関係ない*3
 俺の犬をいじめるのはやめとくれ

As we driv' past the country store
A passel of yaps came out the door
Jim he scooted behind a box
Showered him with sticks and rocks
田舎の商店の前を通り過ぎると
キャンキャン吠える声がドアから聞こえて
ジム公が箱の後ろから飛び出してきた
棒切れと石ころの雨を食らってた

*Refrain
*繰り返し

They tied a tin can to his tail
And run him a-past the county jail
That just naturally makes me sore
Bill he cussed and Lem he swore
やつらはブリキ缶をジムのしっぽにくくりつけ*4
郡刑務所の周りを駆け巡らせた
俺がひどく心を痛めたのももっともなことだった
ビルは悪態をついたし、レムは毒づいた

*Refrain
*繰り返し

*Refrain
*繰り返し

*1 kick ~ aroundは色々な意味があり、「粗末に扱う・虐げる」という意味の他、ビジネスでは「あれこれ検討する」という意味にもなる。
*2 oldは「年寄り」「昔ながらの」という意味の他に、親愛の情を込めた呼びかけとしても使われる。日本で言うところの「ワン公」「先公」の「公」。今時先公とか言わんか。

なお、on'ryはorneryの省略。orneryそのものが元来ordinary(平凡な、ありきたりの、ごく普通の)の口語で、ごく普通から転じて「怒りっぽい、気が短い、強情っぱりな、品がない」などろくでもない形容詞として使われる。

*3 make no differenceで「どちらでもいい」「どちらでも変わらない」。
*4 一昔前の悪童が犬によくやってたイタズラ。これをやると犬がパニックを起こして大変危険なので、絶対やらないように。現在では5年以下の懲役または500万円以下の罰金だぞ。


text: Webb M. Oungst(?-?)
tune: Cy Perkins(?-?)

1912年に発売された楽譜によればこの二人が作詞作曲者であるとされているが、参考ウェブサイトによれば実際はCarrie Starkという女性によるもの…らしい。



本来はもっと長い歌詞で、愛犬をいじめられたことに腹を立てた男たち(と犬)が、こっぴどく仕返しをして町をメチャクチャにするという結末になっている。やったぜ。





PVはミッキー・マウス及びオズワルド以前のディズニー制作無声アニメシリーズであるアリス・コメディ(漫画の国のアリス)のうち一編「Alice and the Dog Catcher(アリスと野犬捕獲人)」(1924年)から。ちなみに、本編は実写パートがあり、12分程度の長さ。


子供がこんなに厚化粧するのは合法か?(スタンおじさん風に)


Gid Tanner & The Skillett Lickers
収録アルバム: Ya Gotta Quit Kickin' My Dog Around



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