*Oh what a time
 I had with Minnie the Mermaid
 Down at the bottom of the sea
*ああ、素晴らしきひととき
 人魚のミニーを連れて*1
 海の底へくりだした時
I forgot my troubles,
there among the bubbles
Gee but she was awfully good to me
悩み事も忘れて
あぶくのはざまへ
ああ、ミニーってすごく僕に良くしてくれたなあ

And every night
when the star fish came out
I'd hug and kiss her so, oh
それで毎晩、
海星(ヒトデ)が出てくるころには*2
彼女をハグしてキスしたくなるんだ

**Oh what a time
 I had with Minnie the mermaid
 Down in her seaweed bungalow
**ああ、素晴らしきひととき
 人魚のミニーを連れて
 彼女の海藻の家にしけこんだ時*3

She was just a sailor's sweetheart
彼女こそは水兵さんの心の恋人!

*Refrain
*繰り返し

I found out that Minnie
wasn't very skinny
Every time she sat upon my knee
ミニーって
そんなにほっそりしてなかったよ
彼女いつも僕の膝の上に座ってたんだけどね*4

Oh what a night
how we danced with delight
Down at the catfish ball, oh
ああ、素晴らしき夜
僕らはなんて愉快に踊ったことだろう
ナマズのダンスパーティへ繰り出して*5

**Refrain
*繰り返し

*1 ミニーはMary、Minerva、Wilhelminaなどの愛称。ミニー・ザ・ムーチャー(初演は1931年)とか、ミニー・マウス(画面上での名前の初出は1929年「カーニバル・キッド」)とか、当時流行った名前でもあるのだろうか。

*2 空の星がどうして☆で表現されるかというと、古代エジプト人が夜空を海に見立て、星をヒトデで表現したところから来ているそうな。チコちゃんが言ってた。
*3 バンガローはキャンプに使うような掘っ立て小屋ではなく、小ぎれいな別荘風一軒家のイメージ。
*4 「find out」は「気が付いた」という意味でも使う。「彼女が意外にグラマーだって知ってるような仲なんだぜ(ドヤァ)」的な。スキニー(痩せっぽち)とミニーのダジャレでもある。ちなみにムーチャーな方のミニーはちゃんと痩せてるらしい。

*5 ballはダンスパーティのことでもある。

text & tune: George Gard "Buddy" DeSylva(1895 – 1950)

sm-minniethemermaid-1923
初出はおそらく1923年。さまざまな歌手にカバーされたが、ここでとりあげたBernie Cumminsによるカバーは1930年…らしい。
同じく1930年に制作されたアニメ「脱線水兵エロ行脚バーナクル・ビル」で、海に落とされたビン坊が人魚と楽しくやるシーンで挿入されている。


1942年、少し歌詞を改変された形で、ショートフィルムが作られた。


1953年、さらにPhil Harrisによってカバーされたバージョンでは、ミニーについての語りが挿入されているが、正直蛇足の感がある…「人魚なんて言っちゃって、ほんとは夜の女だろ?(ニヤニヤ)」って思える余地があるからいいんじゃないか。


Bernie Cummins and His New York Orchestra
収録アルバム: Animals 1920s: Songs About Animals, Animal Imitations and Metaphors
Minnie the Mermaid
Van Up Records
2010-05-27


おまけ:これミニー違いや


と言いたいところだが、東京ディズニーシーのレビューショー「セイルアウェイ」で「ミニー・ザ・マーメイド」として登場したことがある。



タグ :
#Betty_Boop
#英語
#アメリカ
#DeSylva