In the hour of my distress,
When temptations me oppress,
And when I my sins confess,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしの苦悩のひととき
誘惑がわたしをおびやかす時
わたしが罪を悔いる時には
優しき聖霊よ、慰め給え!
When I lie within my bed,
Sick in heart and sick in head,
And with doubts discomforted,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしが寝床に横たわる時
胸を悩ませ頭を悩ませ
つらい不安に苛まれる時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

When the house doth sigh and weep,
And the world is drown'd in sleep,
Yet mine eyes the watch do keep,
Sweet Spirit, comfort me!
家庭はため息をつきすすり泣き
世界は眠りにうち沈む時
それでもわたしが両目を凝らし続ける時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

Text: Robert Herrick (1591-1674)
Tune: Peter Hurford (1930-) イギリスのオルガニスト。弟子になぜか琵琶奏者がいる。

本来は10連も続く長い詩。

ロバート・へリックはもともとデヴォンシャー州のディーン・プライアという村の牧師だったが、イングランド内戦でとばっちりを食って失職してしまう。このプー太郎の時期に詩集「ヘスペリデス」を出版した。王政復古後の1662年に復職。死亡時は83歳と長命で、生涯に2500以上もの詩を書いたが、宗教的なものばかりではなく《熟れたさくらんぼ》のような世俗的な詩も多い。ただし本人は生涯独身を貫いた。
特に知られているフレーズは「Gather ye rosebuds while ye may.(「摘めるうちに薔薇のつぼみを摘むべし」。「命短し恋せよ乙女」とも)」。


聖霊はキリスト教におけるの神の三つの位相のうちのひとつ。神から遣わされる力であり、神そのものでもある。鳩、燃え盛る炎、神の息、風などで表現される。

「そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。」(マタイによる福音書3:16)

サン・ピエトロ大聖堂のステンドグラス
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The Choir of Jesus College Cambridge
収録アルバム: A Celebration in Music



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