O Thou the central orb of righteous love,
Pure beam of the most high,
eternal light Of this our wintry world;
おお、御身こそ太陽系の中枢、愛と正義の宝珠よ*1
こよなく高きところよりの汚れなき日差し、
我らの冬枯れた地球を照らすとこしえの光。

thy radiance bright
Awakes new joy in faith,
hope soars above.
御身のまばゆい光輝が
新たなる信仰の歓びを呼び覚まし
希望ははるか上に昇りゆく。
Come, quickly come,
and let thy glory shine,
Gilding our dark-some heaven with rays divine.
来たれ、疾く来たれ、
御身の栄光を輝かせ給え
虚ろに暗きみ空を神聖さで照らし給え。

Thy saints with holy lustre round thee move,
As stars about thy throne,
set in the height Of God's ordaining counsel,
聖人らは聖なる光彩をまとい*2
御身の玉座を囲んで星々のように巡る*3
神の定め給うた高みに据えられた御座を、

as thy sight
Gives measured grace to each
thy power to prove.
御身の目の届く限り
おのおのにふさわしき恵みが与えられ
御身のみ力が証しされる。

Let thy bright beams disperse the gloom of sin,
Our nature all shall feel
eternal day,
In fellowship with thee,
御身の輝く日差しで罪の暗がりを払い給え、
我ら森羅万象が皆
とこしえに終わりなく
御身とともにむつまじくあらん、

transforming day
To souls ere-while unclean,
now pure within.
かの変容の日には
かつて清らかならざる魂も
もはや汚れなきものとなるなり。

Amen.
アーメン。

*1 この場合宝珠とは太陽のことだが、図像では神(キリスト)はしばしば上に十字架のついた球体(地球)を手に持っている。地球全体に及ぶ神の支配を表現しており、この状態をSalvator Mundi「世の救い主(世界の救世主)」と呼ぶ。
*2 lustre=lusterの古語。光沢、光彩の意。
*3 神を太陽に、聖人たちを惑星に例えている。

text: Henry Ramsden Bramley (1833-1917) John StainerとともにChristmas Carols, New and Old『新旧クリスマスキャロル集』の編集者の一人。
Music: Charles Wood (1866-1926)

地球やその他の惑星は太陽の周りを回っている、という地動説が定着したのは16世紀から17世紀にかけて。
19世紀の流行りというわけでもないだろうが、同時期の作曲家ホルストも組曲The Planets《惑星》を作曲している。
太陽系というとどうしてもセーラームーンを連想してしまう1980年代生まれ。愛と! 正義の! セーラー服美少女戦士! よく考えたら月とか地球のおまけみたいなもんなのになんで一番でかい顔しとるんや。

Harry Christophers and The Sixteen
収録アルバム: A New Heaven
O Thou The Central Orb - Anthem
Universal Music LLC
2014-04-10


おまけ:Orlando Gibbonsによるバージョン。
本来はジェームズ1世のための頌歌(オード)のメロディに、ブラムリーの歌詞を当てたもの。
そもそもギボンズの時代には地動説はまだ定着していない(地球が丸いことは認識されていたが)。


収録アルバム:Gibbons: Tudor Church Music



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