Now, where do you work-a, John?
なあ、どこで働いてるんだい、ジョン?*1
On the Delaware-Lackawanna;
デラウェア・ラッカワナでだよ*2

What do you do-a, John?
何をしてるんだ、ジョン?
I push-a, push-a, push.
押して押して押しまくるんだ
What do you push-a, John?
何を押してるんだ、ジョン?
I push-a, push-a the truck.
トロッコを押しまくるんだ*3

Where do push-a, John?
どこで押してるんだい、ジョン?
On the Delaware-Lackawanna, wanna, wanna, wanna,
デラウェア・ラッカワナ・ワナ・ワナ・ワナ
The Delaware-Lackawanna!
デラウェア・ラッカワナで!
Hey!
ヘイ!

Ah, Ah, Ah
ああ、ああ、ああ!
Ah, Ah, Ah.
ああ、ああ、ああ!

*1 特定の人名ではなく、「名前知らんけどそこの君」くらいのニュアンスかもしれない
*2 デラウェア・ラッカワナ&ウェスタン鉄道は、かつてラッカワナで取れた石炭をアメリカ中に届けていた鉄道。エネルギー源が石炭から石油に移行したため次第に寂れて、最終的にはコンレールに吸収された。
*3 truckは貨物を入れる台車のことだが、いわゆるトラック、手押し車、トロッコ、運搬用の鉄道台車まで幅広く指す。簡易貨物車を連結させるために手押ししているとも、石炭を積み込むために手押し車を押しているとも取れる。

text & tune: 1920年代にアメリカで初出したようだが、詳しくはわからない。イタリア歌謡が原型ではないかという説もある。Delaware Lackawanna song《デラウェア・ラッカワナの歌》というタイトルもある。

掘り出した石炭をデラウェア・ラッカワナ鉄道に積み込む情景を歌ったものでもあろうか。ラッカワナ(幸運が欲しい)という奇妙な地名は、実は先住民のレナペ族の言語で「枝分かれする小川」を意味していた。

フライシャー兄弟のベティ・ブープのアニメの一編『仮面舞踏会』で、キングとビン坊の掛け合いに使われた。
アドリブで二番の歌詞があるが、キングの問いかけに対してビン坊がちんぷんかんぷんなスキャットで答えておちょくるというスケッチになっていた。
1:20あたりから

King: Where do you work-a, Lig?
キング「どこで働いてるんだ? コジキめが」
Bimbo: [skats]
ビンボー「(スキャット)」
King: No, I say where do you work-a, Lig?
キング「違う、どこで働いてるかと聞いてるんだ、コジキめ」
Bimbo: [skats]
ビンボー「(スキャット)」
King: Say, I can't understand you, Lig!
キング「おい、何言ってるんだかわからんぞ、コジキめ!」
Bimbo: [skats]
ビンボー「(スキャット)」
King: Oh, the Delaware Lackawanna!
キング「ははあ、デラウェア・ラッカワナか!」

Harry Reser
収録アルバム: ABC Harry Reser & His Orchestra



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