*Every time I feel the spirit
 Movin’ in my heart I will pray
 Yes, Every time I feel the spirit
 Movin’ in my heart I will pray
*聖霊を感じるたびに
 心は震え、わたしは祈る
 そう、聖霊を感じるたびに
 心は震え、わたしは祈る
Up on the mountains my Lord spoke
Out of His mouth came fire and smoke
Looked all around me, it looked so fine
I asked the Lord could it be mine
山々の上で主は語られる
口から火と煙を吐き出しながら
周りを見回すと、とても良い眺め
わたしは主に尋ねる、「これがわたしのものに?」と

*Refrain
*繰り返し

The Jordan river is chilly and cold.
It chills the body but not the soul.
There aint but one train upon this track.
It runs to heaven and then right back.
ヨルダン川は凍えて寒い
身体は凍えてもわたしの魂は違う
この線路の上に一台の列車があるじゃあないか?
それは天国へ走って行き、すぐまた戻ってくるのさ

*Refrain
*繰り返し

text & tune:黒人霊歌 William Levi Dawson(1899-1990)による編曲

アフリカ系アメリカ人にして、大学で教鞭を執ったドーソンにより編曲された黒人霊歌。原曲の起源は南北戦争より以前にさかのぼるとされる。
本来即興で歌われたこれらのジャンルは、ドーソンによって楽譜となり、誰にでも一定のレベルさえあれば歌えるようになった。一方で、アドリブを多用するような黒人霊歌らしさを損なったという見方もある。
奴隷の歌、または労働歌として歌われたこの黒人霊歌は、絶えず天国への憧れが歌われている。奴隷という身分の、死を待ちこがれるほどの厳しさをあらわしているとする解釈が一般的。
しかし一説には、国境の川を越えて、奴隷制がないカナダまで逃亡するための暗号を含んだ歌であったとされる。国境の川をヨルダン川、カナダを約束の地カナンに見立てた。また、奴隷制に反対する人々が手引きをし、徒歩や荷馬車、時には列車などの交通手段を使ってあの手この手で逃亡させたが、それらの経路や組織を総称して「地下鉄道」と呼んだ。くわしくはウィキってください。
うがった見方をすれば、この歌は逃亡の合図としての火と煙、見晴らしの良い場所、そして国境の川の中での潜伏、そして逃亡者を運ぶ列車を示しているというわけである。

参考文献:


The St. Olaf Choir
収録アルバム: The Spirituals of William L. Dawson



タグ :
#英語
#黒人霊歌
#アメリカ
#Dawson