／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　::.　　　　　　　┏┓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏┓
　　　　　　　　　　　|　　 　 　　 ::::::|　　 　 　 　 ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛
　　　　　　　　　　　丶　　.......:::::::::/　　　　　　　┏╋──────────────────────╋┓
　　　　　 　 　 　 　 　 7⌒　　　 ｀ヽ　　　 　 　 ┃｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜┃
　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　ﾄ､.　　　　　┃｜　やる夫の祖父は七回死ぬようです　　　　 　 　 　 　 ｜┃
　 　 　 　 　 　 　 　 /　　/　　　　　　!. 　 　 　 ┃｜.　　　　　　 　 　 　（原作：七回死んだ男（西澤保彦）） ｜┃
　　　　　　　　　 　 /　　/　 　 　 /　/　　 　 　 ┗╋──────────────────────╋┛
　　　 　 　 　 　 　 (＿ノ　　　　 ！ノ　　　　　　┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓
　　　　　　　　　　　 　 j 　 　 　 ｀ヽ.　　　 　 　 ┗┛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗┛
　　　　　　　　　　　　 / 　 ／ ヽ　　ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 / 　 / 　　 ‘,　　’　　　　　　　第十話：【事件は最後にあがく】
　　　　　　　　　　　/ 　 /　 　 　 ‘ 　！
　　　　　　 　 　 (＿＿ノ　　 　 　(＿___）

　　　　　　　　　／￣￣＼;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,
　　　　　　　 ／　　　　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 　 　 　 　 |　 　　　　　　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 　 　 　 　 |　　　　　　　　│;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　　―― もしかしてやる夫は呪われているんじゃないか
　　　　 　 　 | 　　　　　　　　|
　　　　　　　｜　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　 祖父の死体を前にしてそんな思いすらこみ上げてくる
　　　　　　　　ヽ　　 　　　　/
　　　　　　　 　 ヽ　 　　　 /
　　　　　　　　　　>　 　　 <
　　　　　　 ／,⌒ 　　　 　　⌒
　　　　　 ./　/|　 　　　 　 　　　＼
　　　　 ／／　|　　　　　　.　| ヽ、二⌒)
　　 (⌒／　　 |　　　　　　.　|

　　　　　　　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　／　　 ∪ 　＼
　　　　　　　　 　　γ⌒)　ノ三三三ゞ(⌒ヽ　　　　　　　　―― 前周のやる夫の行動は究極に完璧だった筈だ
　　　　　　　　　　／ _ノ　（＞）三（＜） ＼ `､
　　　　　　　　　（　 <:::∪:::::（__人__）:::::∪| 　）　　　　　　　　　　何も落ち度はない
　　　　　　　　　 ＼　ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／

　　　　　　　　　　　　　　　,, ィ
　　　　　　　　　　　 .,,.‐'"..／.|
　　　　　　　　　　　ι-‐<　　!
　　　　　　　　　　　 !　./　＼ !　　　　 　 　　　　　 　 　 ―― あるたった一つの【見落とし】を除いては…
　　　　　　　　 　 　 i ./　　.／
　　　　　　　　　　　 !/　.／
　　　　　　　　　　　 ! ／
　　　　　　　　　　　 `

　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　／　_ノ　ヽ_＼　　　　　　　　　―― 今回の事件の原因はシャルロット姉さんのイヤリングだった！
　　　　　　　　　　 　／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
　　　　　　　　　　／　 。ヽ 　　∥　　ﾉ　＼　　　　　　　　　それさえやる夫が拾っていれば祖父が死ぬ事はなかった
　　　　　　　　　　|　　　／　 　人　 　ｌ　　 |
　　　　　　　　　　＼ ／　　 /|ii!i!|＼　＼／
　　　　　.　　　　　　|　　　 /. |;;;;;;|　 ＼　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ´

　　　　　　　　　　　　 ,,..-―――‐- ､
　　　　　　　　　　　／::::　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　.　,':::::::::: `ｰ----　 　 　 ヽ　　　　　　―― もうおわかりだろう
　　　　　　　　　　i::::::::::::エ二二 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　/:::::::::　　ヽ　　　　　　　　　i　　　　 　　　　今回の祖父の死因は【事故死】である
　　　　　　　　　ゝ-<ヽ､-‐'　　　　　　　　　,'
　　　　　　　　　　＼ヽ_j　　　　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　 　 ｀¨´ｰ-:::　　　　　 -ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::　　　　　 　 ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―― やる夫の回収し忘れた
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:::::::::::::::　　　i　　　　　　　シャルロット姉さんのイヤリングを踏みつけて
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::　 !
　　　　　　　 　 　 i´￣｀ｸ　.|:::::::::::::::::::::::　 !　　　　　　　祖父は階段を転げ落ちて死んでしまったのだ
　　　　 　 　 　 　 /　 /　　 |:::::::::::::::::::::::　 !
　 　 　 　 　 　 　 l　　'ー‐-ゝ:::::::::::::::::::::::ノ─-=,,,_　　　　　　　r‐-、
　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣'''ー-‐=='　　i
　　　　　　　　　　　　｀ヽ::::::::::::::::::::::::::　　　 　___　　　　　　　　　,,ノ
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::　　ヽ､.￣'''''''＝=＝'''´
　　　 　 　 　 　 　 　 　 r‐ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　,,斗-‐‐==‐‐- ､ 　 　 i
　　　　　　　　　 　 　 /　　/　　　　　　　　　ヽ　　.i　　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　　　　 　 　 　 　 　r/　　/　　　　　　　　　　 i　　 ! ,.-､　　 　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　　　　　　　　　　　ゝ--‐'　　　　　 　 　 　 　 i　　 ´　/　　 　　）　　ウオオオオ…！！　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　_／ ,　ィ ￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣,.‐'".／.| 　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ι-‐<　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　./　＼ !　　　ツル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 i ./　　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　!/　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! ／
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　`

　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　u
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　 　 　 　 　 　 ./ ﾚﾍ..＿＿
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ′　,xzzzzzz､
　　　　　　　　　　 　 　 j
　　　　　　　　　　　　 /　　　ミ===='| |　　　　　　　　―― 今回もリセットされるから良いものの
　　　　　　　　　 　 　 {　　 　 　 　 | | |
　　　　　　　　　　　　 ',　　　　 ）　　　　　　　 　 　 　 　 　 これが結末となったなら泣くに泣けない酷いお粗末さだ
　　　　　　　　　　　　　ｰ ﾍ-　'　　　　　J
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ≧=z　＿ ,,.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |

:.　　　　ヽ　　　　　／／: :/: :/: : /: : :.ﾊ: : :ヽ: ヽ: :＼ﾊ＼:＼
: : :　　　　ヽ　 　 /／: : :/: : /: :::/:: : : :ﾊ:: : ::ﾊ: :ﾊ,_--_-, ＼:＼
: : : : :.　　　 ヽ　/'' /: ::::/: ::/: ::∥:: : : ::::l:l::::._:_:::::.ヽ.O／　　ヽ::ヽ
: : : : : : 　 　 　 Ｙ ｀ヽ: ∥: :l｀:-l:_l_:: : : :::| ／___:l::::::lﾞ:"l: :.l　　　ヽ:ヽ　　　―― 今周は事故なので
、: : : : : : .. 　 　 ヽ::..ﾊ:l,､,-'ｰ z==z｀ ￣ .",::::o:ﾐ､ヽ': : l: :.|　　 　 Vﾊ
　ヽ: : : : : : : .　　　ヽ::.ヽ、:. l||:::::｡9|　　 　lっ:::::l'''´:l : : : ::|　　　 　`∧　　　　　警察の出番はなかったものの…
　　 ＼: : : : : : :　　　ヽ:.　ヽ:､゛ﾔ:::::| 　' 　　ー´//ﾉ: : :: :: l　　　　　 Vﾊ
　　　　＼: : : : : : 　　　ヽ:. ﾊ:::ヽ￣　 -‐-　 〈《l: : : : : : : :ﾊ　 　 　 　 Yk　　 　 祖父が死ぬという問題はなんら解決せず
　　　　　 ＼: : : : : :　　　ヽ　l:::ヽﾉ　　　　 　 Y´　ヽ: : : ﾉ:∧　　　　　 Vk
　　　　　_. -＼: : : : : : . . . ヽl´ ｀Y＞- _ ＜ ﾉ-.､:::.ﾉ ⌒ ヽ: ＼　　　　　Vl
　　　　/　 ￣ ￣｀-‐ ＝=‐､ ゞγx:::｀‐ :´::/: ::::/　 ／　 　|: : :＼　　　　Y,
　　　　|: : : . . . . .　. . : : : ﾝ'/.　　/,-､､ //: :::::/'／　　　　 |: : : : :＼　　　'　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 ー――――‐: ´￣: : : ./　∥,' ll: : ::::/'. . . . . . 　　|: : : : : :ヽ.　　　 ｜　この難事件！長谷川平乃にお任せください！ |
　　　　　／:＼: : : : : : : : : : : :: /: .　l_|　|: :, -‐――-､:: :.　|: : : : : : : :＼　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　 ／: : :／｀lヽ、_:_: : -‐:￣: : :ﾝ´/､‐‐､.､　　　　　 ｀　∥:l: : : :l: : : ヽ＼
　　／: : : /　　 ｀ー:＿: : : : ,ン:.´: :/.　./　|::ﾍ_　　　　 　 ∥: |: : : :|: : : : ヽ:ヽ
.／/: : : /　　　 :::::/　Y｀: ‐´: : : ／＿:/ .,-l:::::::l　 　 　 　/:|: : |: : : :|: : : : : ヽﾊ

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　＿＿＿＿
　　　　　 　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　―― そうして自分の行動を悔やんでいるうちに
　　　　　 　　　　　　　　　／ 　__ノ　　　　＼　 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　　　|　　/⌒l　　　/⌒ヽ　　 　|　　　 　 　 　 【七周目】の夜が明けた
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼/　 /（__人＼　　＼／
　　　　　　　　　　　　 ￣￣（_ ,ノ ￣￣￣ ヽ＿ノ￣￣

　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ
　　　　　　　　　 i!､　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　 　 　 |! ＼　　 　i!　　　　　　　　　　　|　　　　　　┏━━━━┓
　　　　　　　　　 ! ､＿ヽ　 人､__,x≦_　　 　 　 　|　　　　　　┃┏━━┓┃
　　　　　　　　　 ,:　￣ﾐﾍ !,彳¨弋_ソ )　 　 　 　 |　　　　　　┃┗━━┛┃
　　　　　　　　　 |　 　　 i　 ｀¨ ゛ '';:.:': .　 　 　 　 !　 　 　 　 ┃┏━━┓┃
　　　　　　　　　ハ (　　 !　　　　 ､ 　: :;　　　　　,.　　　　 　 ┃┗━━┛┃
　　　　　　　　 ｒ‐ ﾍ ー　ゝ　＿__.ﾉ, ゛ 7　　　ﾘ　!　　　 　 　 ┗━━━━┛
　　　　　　 　 人　　｀　､- ､｀　 　 i!　 l　　 .ｲ/
　　　　　　　　　ハ　　　 ｀ -.､　　 | 　 } ／ / 　{　　　　_
　　　　　　　 　 l　　　　　　 　 ￣　 　 |´　/　 ≠´ ￣~　|
　　　　　　　　　}　　　　　　　　　　　　i!　ﾑイ　　　　　　/
　　　　　.　　　 {　　　　　　　　　 　 　 ｊ ´　　　　　　　 /
　　　　　　　 　 ）　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 _　-―-｀ 7
　　　　　　　　　ヽ_　　 　 　 　 　 　 /　　　　 〃　　　　　 {
　　　　　　　 　 　 ｀ヽ　 　 　 　 　 /　　　 　´　　　 　 　　 ＼
　　　　　　　　 　 ,､　 ｀l _　--　_　i!　　 ／ 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　.　　 　 /　｀ ¨´　　　　　｀ ｰ≠
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i!

　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　u　＼　　　　　　　　　　とうとう【八周目】ですお
　　　　　　　　 　／　　＼　 　 ／＼
　　　　　　　　／ 　し （＞） 　（＜） ＼　　　　　　　次の【九周目】は【最終周】でやり直しの効かない一回こっきり
　　　　　　　　|　∪　 　 （__人__）　 J |　
　　　　　 　　 ＼　　u　　 ｀⌒´　　 ／　　　　　　　そのため【八周目】はその練習回、
　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　 　 ＼　
　　　　　 ／´　　　　　　　 　 　 　　 　ヽ　　　　　　最終周のリハーサル周として使うしかないですお
　　　　　|　　　　ｌ　　 　 　 　 　 　 　 　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 　 　 ∪.　 　＼　　　　　　　しかし、結局【七周目】までに
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ 　二ヽ、 ､__∠´＿ 　　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　　　ヽ_(:)_i　　'＿(:)_/.　　　 ＼　　　　祖父の死なないルートは
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　　　　,!　　 `　　 　　　　 ;　 ＼
　　　　　　　　　　 　 |　　;　 ''　　　　ヽ '　　　　　 .　　　 ∪ 　 |　　【一周目】以外全く開拓できず…！！
　 　 　 　 　 　 　 　 .|　 ∪　 　　　（__人__）　 　 　 　 　　　 　 |
　　　　　　 　 　 　 　 ＼　 　 　　　　　‐-　　 　　　　　 　 　 ／
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　 　　 ／ヽ　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　　　　　　 　　 　　 ／　　　　　 ｀`ｰ- -‐'"´　 　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼

　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　＼　　　　　無論、前回の【七周目】のように皆を大広間に集め宴会を行うのも
　　　　　　　　　　　　　／ 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　 ／　　 _ノ ::::::: ゝ､　　＼　　 最後のイヤリングさえ回収しておけば万全のように思えますお
　　　　　 　 　 　 　 |　　　（○） 　（○） 　u |
　　　　　　　　　　　 ＼　　　（__人__） 　　,／
　　　　　　　　　　　 ／　　　　｀⌒´　　　　＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　＼
　　　　　　　iニーヽ　　　　／_ノ　　 ヽ　　 ＼　　　　しかし、【七周目】の方法で祖父が生存していたという確証がない限り
　　　　　　iニ＿ 　￣￣／（●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　⊂ノ￣￣|　　（__人__）　　u　　　 |　　やる夫は祖父と飲み会を行うという
　　　　　　　　　　　　⊂ ヽ∩　｀ー´ 　　　＿／
　　　　　　　　　　　　　 '､＿ ＼　　　　　　 ）　　　　【一周目】と同じ方法を選ばざるおえませんお
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼　／　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　ヽ　／　 |

　　　　　　　　　　　　　　 __＿＿
　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　＼
　　　　　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 　 　＼　　　　　　無論、ちょっと用心深過ぎるんじゃないか
　　　　　 　 　 　 ／　⌒　 　 ー 　　　＼
　　 　 　 　 　 　 |　 （●）　 （●）　　　　|　　　 　と言う意見もあるかもしれない
　　　　　 　 　 　 ＼ 　（__人__）　　　　／
　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 ｀⌒ ´　　　イ｀ヽ、　　　 単なる確認のためにそこまでする必要があるのかと
　　　　　　　　　, '　 　 　｀￣　 　 　 　 　 ＼

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼　　　　でも、それは元の運命を変えたくないという思いからですお
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　　やる夫は今まで自分の気まぐれでいろいろな運命を変えてきました
　　　　　l　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　.l
　　　　　l　　　　､＿＿,ノ　　　_,／tﾘ）　　.l
　　　　　.',　　　　ゝ ヾリ　 　　　｀ｰ‐' U　/　　　（ 一番大きなのは高校受験にこの体質を利用した事だけど… ）
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

　　　　　　　　　　　　 ,,..-―――‐- ､
　　　　　　　　　　　／::::　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　.　,':::::::::: `ｰ----　 　 　 ヽ　　　　　　しかし、これまでの多くの改変はほとんどが
　　　　　　　　　　i::::::::::::エ二二 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　/:::::::::　　ヽ　　　　　　　　　i　　　　　 取るに足らない日常の些事に過ぎないこと…
　　　　　　　　　ゝ-<ヽ､-‐'　　　　　　　　　,'
　　　　　　　　　　＼ヽ_j　　　　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　 　 ｀¨´ｰ-:::　　　　　 -ﾍ　　　　　　今回のように、人の生死が変わったのなんか初めてなんですお
　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::　　　　　 　 ∧



　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,,..-―‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　 ,,-''"　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 ,' 　 　 　 　 l　　l 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　 l　＿＿＿_ノ　　ヽ＿＿＿＿_,　 ',‐-、
　　　　　　　,-''"|　 　 　 ｀′ 　 　 　 ｀′　　 .〃 .lヽ .'.,　　　　　　　それならば、同じ繰り返しを完璧にこなすのに
　　　　　　　| l'´.',　　≡≡／ 　 　 　 ヽ≡≡彡　,'　 ヽヽ_
　　　　　　 / |　 .'., 　　　（　　　 .,、　　 ）　　 　 /　 .／ 　ヽ、　　　　リハーサルは必須といっても良いのである
　　　 　 　/　＼ 　ヽ、　　 ｀￣ ´ ｀ ￣´　　　／　／　　_,,..-'
　 　 　 　 {　　　｀''-‐"ヽ-..,,__　　　　　 __.／￣￣´ .,,..イ　∨　　　　 むしろ、用心するに越した事はないのですお
　　　　　 /.T ‐-..__　　　 ＿.ヽ￣￣￣／,..-――‐'"　/　　∨
　　　　r┘　',.　　　￣￣　 〈￣＼ .／イ´　　　　　　 /　/　 ∨
　　　　| ヽ-、',　　　　　　　/　　　　　 .ヽ　　　　　　/／　　　∨
　　　./　 ヽヽ .',　　　　　 ロ　　　　　　　｀ロ ヽ、　/　　　　　 .∨
　　 /　　 、＿_ ', _/　　　　 　　　　　　　　　　　＼|　　　　L__　∨

　　　　　　 　 　 　 　 .　-─‐-　､
　　　　　　　　　 　 , ´　　　/　　　＼
　　　　　　　　　　/　ヽ 　 （●）　 　 ＼
　　　　　　 　 　 ,　（●） ;＿_） 　 u　 . ヽ　　　　なに、【一周目】と同じ行動さえとれば
　　　　 　 　 　 /　　 ､_ノ　　|　　　　 　 |.
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 ＼_ノ　　　　　 /　　　　 祖父は死なないわけだから
　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　 　 　 　 <
　　　　 　 　 　 　 `　ー r　 -‐'　　　　 '、　　　　何も難しいことはありませんお！！
　　　　　　　 　 　 　 　 ,'　 　 　 ／⌒ぅ ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 /　 ｧ'´￣｀⌒´　　/ヽ　　（ やる夫は非常に苦しみますが ）
　　　　　　　　　　　　/　_人＿_ 　 　 　 /　 丶
　　　　　　　　　　　　|/´　　 ／￣￣￣　　　 丶
　　　　　　　　　　 　 {　　 ／　　　　　　　 　 　 丶
　　　　　　　　　　　　｀T ´　　 　 　 　 　 　 　 　 丶

　　　　　|　　　　　　　
　　　　　|＝　　　　　　　-　－ 、
　　　　　| |　　　　　　　● ●） ヽ　　　その朝の8時に部屋を出たやる夫は
　　　　　|＝＝　　　　 （人__）　ノ
　　　　　|　　|　　　　　 l　　 　 　 |　　　祖父と鈴叔母さんの会話を
　　　　　|＝＝＝＝ （⌒)Jし(⌒ノ
　　　　　|　　　　　|　 ￣　　　￣　　　　念のため最後まで聞く
　　　　　|＝＝＝＝＝＝
　　　　　|　　　　　　　　|
　　　　　|ーーーーーー
￣￣￣

　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　 ／::::::::::::＼
　　　　　／　　　__ノ::::ヽ
　　　　　|　　　　（;;;;;;）::::）　　　　　　　　せっかく、孫たちに饅頭をおごってやろうと思っていたのに
　　　　　.| 　　　　 ::（;;;人）
　　　　　 | 　　 　　:::::::::rつ　　　　　　　買い置きが無かったんだ
　　　　　 .| 　　　 　:::::::(（三）
　　　　　 ヽ　　　　::::::::::(::::<
　　　　　　 ヽ　 ::::::::::／∧::::∨　　　　　あの"入速出堂"饅頭が…
　　　　　　 ∠::::::::::::/⌒ ∧:::ヽ
　　　　　　(:::::＼ ／:::::::/;;;;;;;;;;)
　　　　　　|＼::::::::::::／|
　　　　　　|:::::＼_／:::::|


　　　┌─────────────────────────────────────┐
　　　└─────────────────────────────────────┘
　　　┌───────────────┐
　　　└───────────────┘
　　　┌───┐
　　　└───┘

　　　　　|　　　　　 　 -　－ 、
　　　　　|＝　　　 　 ● ●） ヽ
　　　　　| |　　　　　 （人__）　ノ　　　　　そして、全てを聞き終わると一度自室に戻った
　　　　　|＝＝　　　 r 　 　 へ、
　　　　　|　　|　　　GL　 _ィ^ ○
　　　　　|＝＝＝＝(___/｀ー'
　　　　　|　　　　　|
　　　　　|＝＝＝＝＝＝
　　　　　|　　　　　　　　|
　　　　　|ーーーーーー
￣￣￣



　　　　　　　　　 　_＿＿＿
　　　　　　　　　／　 　 　　＼　　　　　　　本来はここで二度寝をするのだが
　　　　　　 　／　　 　 　　　　＼
　　　　　　／　　　 　　　　　　　 ＼　　　　そんな気分にもなれず
　　　　　　| 　 ＿, 　　／　 　 　 　 |
　　　　　　＼（ー⊂ヽ､∩ 　ｕ　 　 ﾉ　　　　一人悶々とした気持ちで部屋で時間を潰します
　　　　　　 　| 　|　ゝ＿ ＼　／ 　)
　　　　　　　 | 　|＿＿＼　　”　／.
　　　　　　 　＼ ＿＿＿ ＼ ／

　　　　　|　　　　　 　 ,　－　-
　　　　　|＝　　　 　 / 　（● ●　　　 そして一時間後、【一周目】の行動を思い返しながら
　　　　　| |　　　　　 ゝ　 （__人）
　　　　　|＝＝　　　 ﾊ　　　 ＼　　　　やる夫は再度朝9時に部屋を出ましたお
　　　　　|　　|　　　 （人 　＼ル）
　　　　　|＝＝＝＝‘ｰ´＼__）
　　　　　|　　　　　|
　　　　　|＝＝＝＝＝＝
　　　　　|　　　　　　　　|
　　　　　|ーーーーーー

　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼‐
　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼‐
　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼‐
　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼‐
　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ | ├―┼‐
　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| └―┴―┴―┴―┘ | └―┴―┴―┴―┘ | └―┴‐
＼　 |　　　　　　　　　　　　　　　　| ┌――─────┐ | ┌――─────┐ | ┌――‐
＼＼|　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ l＿＿＿＿＿＿＿__,|　|　l＿＿＿＿＿＿＿__｣　|　l＿＿＿
　 ＼|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿＿＿＿
　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 ＼　　　―― その足で朝食をとりにダイニングに向かう
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 ― ヽ
　　　　　　　　　　　／ 　 　　　　 　（ ●） '､　　　　ﾃｸﾃｸ
　　　　　　　　　　　|　 　 　 　　　　　　 （__ﾉ_）
　　　　　　　　　　　＼　 　　 　　　　 　 ｀_⌒
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼




　　　　　|┃
　ｶﾞﾗｯ.　|┃
　　　　　|┃　 ﾉ//　　　.／￣￣￣ ＼
　　　　　|┃三　　　　／　 ─　　 ─　＼
　　　　　|┃ 　　　 ／　　（●） 　（●） 　＼
　　　　　|┃　 　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　|┃三　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　|┃三　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　 　 ＼　　　　　―― ダイニングに着いた時、ふと何かの違和感にとらわれる
　　　　　　　　　　　／　　　ノ　 ヽ､_　　　 ＼
　　　　　　　　　　　|　　 （ ●）　（● ）. 　 　 |　　　　　　 何かを忘れているそんな違和感だ
　　　　　　　　　　　＼ ｌ^l^lｎ__人__)　 　　 ／
　　　　　　　　　　　 ／ヽ 　 L⌒ ´
　　　　　　　　　　　 　 　 ゝ 　ﾉ



　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌───┐　　　┌───┐
　　　 　 　 _　　　　 　 　 　 　 ｜　 　 　 ｜　　　│　 　 　 │　　　　　　　　　　　　 _
　　　　 ／／|　　 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　　　　|＼＼
　　　∠／／l 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 | 　 ヽヽ
＿＿| l／　| |__,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＿,|　 　 | |＿＿
＿＿| | ／_| | /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼|　 　 | |＿＿
: : : : | |: : ／´ｌ王王三三|￣￣￣￣|三三|￣￣￣￣|三三三|￣￣￣￣￣|三王王ｌ　　 :| | : : : :
: : : : | |／　 　 | liｌ|l|／ ｲ| 　 　　 　 |: : : : | 　 　　 　 |: : : : : : |　 　 　 　 　 |＼|il| ｌi||　 ＼| | : : : :
: : : : | |二二二|lｉl |i|／| |ヽ ＿＿__,ノ: : : : | 　 　　 　 |: : : : : : |　 　 　 　 　 |＼|li|lｉ ||二二| | : : : :
: : : : | |: : : : : : |li ｉ|i| : :| l : | |: : : :| |: : : : : |＿＿＿＿|: : : : : : | 　 　 　　 　 | : :|ii|l |ｌ|: : : : | | : : : :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　 　　　／）／ノ '　ヽ､＼
　　　　　　　　　　　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼　　　―― なんだろうなと思いつつ、
　　　　　　　　　　 . 　/,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼
　　　　　　　　　　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|　　　 　一人ご飯の用意をしながら違和感の正体について考えていた
　　　　　　　　　　　.　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 _,,..-―――‐-..,,_　　　 　　　／ 　／
　　　　　　　　　 　 ,,-''´　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ　 　 　 ＼／ ／>
　　　　　.　　　　／　　　　　u　　　　　 　 　 u ヽ、　 　 　 <／
　　　　　.　　　/| | | | |　-..,,_　　 　 　 u　　 ＿_　 '., 　　　┌─┐
　　　　　　　 /| | | | | | 　 　 ｀ﾞ''‐' ′　ヽ-'"　 　 　 ',　 　 └─┘
　　　　　　　,'| | | | |.|≡=-.,,_　 .三三三　_,,..-=≡　 ',　　　　　あっ…
　　　　　　　l.| | | | | |　　 ． ｀ﾞ　.三三 "´　 ．　　 　 l
　　　　　　　|.| | | | | |＝==＝≡ 三三 ≡＝==＝　　|
　　　　　. 　 ',　 u　| |　　 　 /　　　　 　　ヽ　　　 　 .l
　　　　　.　　ヽ　　　　 　 　 { 　 　 ,.、　　　}　　　　 ,'
　　　　　　　　 ＼　　　　　　ゝ-ィ´　｀"j-.'′ u 　 ,.'
　　　　　　　　 　 ｀'',-..,, 　 　 　 |.r-‐''" 　 　 ,,..-''
　　　　　　　　　　 /　　｀ﾞ"''―‐.U――― ''"´ヽ
　　　　　　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

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　　　ﾄ ､　!　∧　.／:::::::::::::::::::::ﾄ､::＼:::＼　　　 / i!　 , ィ
　　　＼ ｀|　　 i/:::::::::::::::::::::::::∧::::::::::＼:::＼　f　 i!／ /
　　　 　廴ヽ_ /:::::::::/:::::::::::::::::::∧:::::::::::::＼:::Ⅵ' /　 ./
　　　　 ,r:ァ'/:::|:::::::i:::::::::|:::::::::::::::::＼::::::::ヽ::＼Ｋ^＼/
　　　 < |く　i:::::|:::::|;斗::十::::::::::::::::´:小::::::::＼个 ＼:＼
　　　　/|:/>|:::::|:::::N　ヽﾄ､:::::::::::;ｲ/　ﾚ'＼:::::::＼, イ::::::i
　　　/ｧ.K　 !|:::|:::::!芹そﾄﾐ ヽ://',ｨそﾄﾐ::::::>＜:≧ﾊ:::::ﾄ
　　　ﾚ' i::::Ⅵﾊ::ﾄ::从 Vz｣　　　　　ﾋzﾝ,ｲ:/!:::::::::!｀ 7:::::| 1　　　　　　　（ 鈴叔母さんだ！！ ）
　　　　/:::::ﾊ!:::ﾄゝ｀＼　　　　 i　　　　/ィ:::|:::::::::| /::::::::Ⅳ
　　　 ,:::::::i:::::::::!::|:::::::ﾄ､　　 ､_　_,　　 ,.ｲ:::::|:::::::::|'::::::::::::!
　　　,::::::/|:::::::::ﾄ:!:::::::!个　　　　　　イ:::!:::::i!::::::::i!::::::::::::|
　　 ,::::;ｲ:::!:::::::::! |:::::::|/ rz|＞ｰ＜ト､ﾍ:|:::/|:::::::::ﾊ:::::::::::|
　　//　|:::|:::::::::| i!::::::| /　ﾊ　　　ﾊ.´Ⅵ::::i i!:::::::| ﾍ:::::::::!
　 〃　 ﾊ:i!:::::::::! |::::::iｲ 　| .|　　 | .|　 i!::::|､!:::::::!　 ∨::∧
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニニ


　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　／ 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　/　 ＼　 　 　 ／　　ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 |　　＝｀　　　´=エﾌ　 |
　　　　　　　　　　　　　!　　　 (__人___)　　　 /
　　　　　　　　　　　　　ヽ.__　　｀ー'　　ミ☆´　　　　　　　―― 母（箒）に恨まれないためには
　　　　　　　　　　　　　　　 ｀７　ｰ　　 <
　　　　　　　　　　　r'⌒Vｿ /　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　やる夫と結婚すればいいですよ
　　　　　　　　　　　!　　く /　　　　　　　　 )
　　　　　　　　　　　ヽ､ 　ヽ　　　　／　 ／　　　　　　　　　　　 …なんていってしまい
　　　　　　　　　　　　 入　 ＼_,／　 ／l
　　　　　　　　　　　 / 　 ＼　　　 ／　 !
　　　　　　　　 　 　i′　 　 ￣￣ 　 　 !

　　　　　　　　 　 ／::::::::::::::::::､:::::::::::､::::＿ :::::::::::::::::: Y 　 ,ィ:::::::::::::::::::.　　〉
　　 rー-- ､＿／:::::::::::::::::::::::: ＼::::::::＼::::::｀:＜:::::::::: ｢　/　＼ :::::::::::: |　/
　　　 ､　＼ ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::＼:::::::::: ｀ ＜|_/＿ 　 ＼:::::::: |∧
　　 　 ＼ 　/:::::::::/::::: |:::::::::::::::::::}::__＼:::::::＼＿:::::::::::::::::::::::::::≧=-' :: |　 ､
　　　　　 ∨::,:::::: ':::::::::|::::::::::::::: イ::::/!::}｀ ＜::::::＿￣::T:｢:,￣´ 　 ':::::: | 　 ヽ
　　　　　　|:::|::::::::|:::::::::{::::::::::::::::/|:::/ |/　 }:::∧､::::::::::: |::|:::. 　　 /:::::::: !､　　'，
　　　　　　|:::|::::::::|:::::,イ｀､::::::::/　}/　 ,ィ≠ミ､　|::::::::::::|::|､:!:.　 /::::::::::::|　＼　:.
　　　　　　|:::|::::::::|::ｲ:::{´　＼::l 　 　 ´　:.:.:.:.: O }::;::::::: |::| l|:::∨ ::::::::::: |　　 ＼}
　　　　　　{:::|{::::: !::::!:::|　　__,｀　 　 　 　 　 　 /ｲ::::::::::|::|/|::::::::::::::::::::: |
　　　 　　　､| ､::::|::::{::ﾑ　ｲ´　､　　　　　　　 /　|::::::::::;:::|　,::::::::::::::::::::::|　　　　―― 鈴叔母さんの心を傷つけてしまう
　　　　　　　{　|＼:::从:::::. :.:.:.　 　 　 _ノ　 　 　 |:::::::::,::::|　|:::::::::::::::::::: |
　　　　　 　 　 |::::::|:::::::::::∧　 　 ｀　　　　　　　,.|:::::::::i::::|　|:::::::::::::::::::: |　　　　　　　 あの一幕が抜けているではないか！
　　　　　 　 　 |::::::|::::::::::,::込､　 　 　 　 　 　 ｲ |:::::::::l::::|　|:::::::::::::::::::: |
　　　　　 　 　 |:::::,::::::::::::::::::::|::＞　 　 _ . 　´ 　 |::::::::::::::|　|:::::::::::::::::::: |
　　　　　　　　 Ⅵ:::::::::::::::::::: |::::|　　　　,.〉　　／|::::::::::::, 〉､＿:::::::::::::::::|
　　　　　　　　　}::::::::::::::::::::::,::::::|　　 ／ ∧ /:、 |::::::::::////: ／=--- ミ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::: /::::: |　_∧　　 } |　∨::::::::////:./　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::/:::,　 ´ /　} 　 /　} /:::::::::////:./　　　　　　　　}　　　_
　　　　　　　　　|:::::::::::::::,::::/　　/{／|　,:' ／ ,:::::::: ////:./　　　　　　 ＿,..イ￣¨ |
　　　　　　　　　|::::::::::::/:::,　　 /:.///　{　!　/:::::::///ｲ:.ｲ　　　　 ／　　|:.:.:.|　 　 |


二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニニ
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二二二

　　　　　　　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　／　　 ∪ 　＼
　　　　　　　　 　　γ⌒)　ノ三三三ゞ(⌒ヽ　　　　　　　　そもそも【一周目】だと鈴叔母さんと廊下で出くわしたはず
　　　　　　　　　　／ _ノ　（＞）三（＜） ＼ `､
　　　　　　　　　（　 <:::∪:::::（__人__）:::::∪| 　）　　　　　　 つまり…
　　　　　　　　　 ＼　ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　 　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　　　　　 　.／　　　　　 U　　　　　　　＼
　　　　　　　　 , '　　 　 ＿＿＿ノ　 ヽ､ ＿＿ .ヽ
　　　　　　 　./　　　　（　　〇 　.）　　（　〇　)　 '.,
　　　　　　　/　 u　.　　 ￣￣￣　　　　￣￣　　　'.,　　　　やる夫がダイニングに来るタイミングが僅かにずれていたのだ
　　　　　.　.,'　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　.l
　　　　　　 l　　　U.　 　　（　　　　 人　　　 .） 　 　.l　　　　今回はまだリハーサルだからいいものの何というミス！
　　　　　　 .'.,　　　　　　 　｀.┬‐ ´　 ｀ ┬ ´ 　 　 .,'
　　　　　.　 　' ,　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　 ／　　　　 これがあとあと影響を及ぼさないといいけど…
　　　　　　　 　 ゝ、　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　／｀　ー――――― ‐='''　く
　　　　　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　. /.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　/ 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 l

―― しばらくして…


　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌───┐　　　┌───┐
　　　 　 　 _　　　　 　 　 　 　 ｜　 　 　 ｜　　　│　 　 　 │　　　　　　　　　　　　 _
　　　　 ／／|　　 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　　　　|＼＼
　　　∠／／l 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 | 　 ヽヽ
＿＿| l／　| |__,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＿,|　 　 | |＿＿
＿＿| | ／_| | /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼|　 　 | |＿＿
: : : : | |: : ／´ｌ王王三三|￣￣￣￣|三三|￣￣￣￣|三三三|￣￣￣￣￣|三王王ｌ　　 :| | : : : :
: : : : | |／　 　 | liｌ|l|／ ｲ| 　 　　 　 |: : : : | 　 　　 　 |: : : : : : |　 　 　 　 　 |＼|il| ｌi||　 ＼| | : : : :
: : : : | |二二二|lｉl |i|／| |ヽ ＿＿__,ノ: : : : | 　 　　 　 |: : : : : : |　 　 　 　 　 |＼|li|lｉ ||二二| | : : : :
: : : : | |: : : : : : |li ｉ|i| : :| l : | |: : : :| |: : : : : |＿＿＿＿|: : : : : : | 　 　 　　 　 | : :|ii|l |ｌ|: : : : | | : : : :



　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　／ 　　 _ノ　 ヽ
　 　 　 　 　 　 |　　　　（ ●）　）　　　　　おおー、やる夫じゃないか
　 　 　 　 　 　 |　　　　 　（__人）
　 　 　 　 　 　 |　　　　　 ｀ ⌒ﾉ
　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 r-‐､
　　　　　　　 　 ヽ　　　　 　（（三）
　　　　　　　　　 ヽ　 　 　 　 }　〈
　　　　 　 　 　 　 〉 　 　 ,ｨ⌒ｧ　ヽ
　　　　　　　　　 （　.＼／ 　 人＿_）
　　　　　　　　 　 ﾄ､　 　　／|
　　　　　　　　　　|...＼_／ 　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／─　　─　　 　＼　　　　　　　　 （ ようやくダイニングに祖父がやってきた…
　　　　　　　　　　　　　　／ （●）　 （●）　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　|　　 （__人__）　　　 　　　|　　　　　　　　うん、まあそれはいいんだけど ）
　　　　　　　　　　　　　　＼　　.｀ ⌒´　　　　　　／＿
　　　　　　　　　　　　　／/　　　　　 　 　 　 　 ヽ　／＼
　　　　　　　　　　　 ／　/　　　　　　　　_　 　 　／　 ／
　　　　　　　　　　／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　｜　／
　　　　　　　　　　　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／



　　　　　　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　　　　　やる夫は朝食中か？
　　　　　　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　まあ、そんなものは後でもいい
　　　　　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼　　　　　 ちょっと屋根裏部屋まで付き合え、飲みに行くぞ
　　　　　　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　　　　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　　　　　　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　　　　　　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　　　　　　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　　　　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／─　　─　　 　＼　　　　　 （ おかしい、祖父の台詞が【一周目】とは微妙に異なるのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　／ （○）　 （○）　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　|　　 （__人__）　　　 　　　|　　　　　しかも、【一周目】でしていたシャルロット姉さんの話題をすっ飛ばして
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　.｀ ⌒´　　　　　　／＿
　　　　　　　　　　　　　　／/　　　　　 　 　 　 　 ヽ　／＼ 　 直接、屋根裏部屋での飲み会に誘ってきた ）
　　　　　　　　　　　　 ／　/　　　　　　　　_　 　 　／　 ／
　　　　　　　　　　　／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　｜　／
　　　　　　　　　　　　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／

　　　　　　　　 　 　　., '´￣￣￣￣ `ヽ.
　　　　　　　　 　　／　　　　　 　 　　　 ＼
　　　　　　　 　 ／　　--　　　　 　‐‐ 　 .:::＼　　　　　理由は多分一つしかない
　　　　　　　　/　　　　　　　　　 　　 　　　.:::::ヽ
　　　　　　　　!　　....（(;;;;))　:::::　（(;;;;))....　.::::::::::!　　 　今朝、鈴叔母さんと会えなかったせいで、どういう訳か
　　　　　　　　!　　　　　 (___人___) 　 　　　.::::::::!
　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　..:::::::/　　　　【一周目】とは運命が変わってしまったとしか考えられない
　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　..::::／
　　　　　　　　　　/　　　　....::::::::::.....　　::::::::＼




　　　 　 ＼|　｛::／::::::|　 　 　 |:ァ=-ミ、＼　　 / ,.斗=ミﾒ ＼ 　 ＼::::::::::〉
.　　 　 　 /| 　⌒ヽ::八　　　 :〃　_ﾉ:i}ヾ 　＼/ 〃_ﾉ:i}　》/＼:7ァ=ｰ一/
　　　 　 /:::|　　　 |:::::∧　＼ 八 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　/ ムｲ/::|::::::: / |
　 　 　 .::::::;| 　 　 |:::/::∧　:::＼＼　　　　　　;　 　 　 ノイ:: 乂|:::|::::::::|　|
　 　 　 |／ |　 　 :∨i|:::::::，　::::i⌒＼　　　　　　　　　 /:::　　/|:八::::::|　|　　　ｸｽ
　　　　　　　　　　.:::::i| :::::|':　　:| ＼　　　 ｰ 一　　　ノ!::::　 /: |:::::::＼|　|
　　　　　　 |　 　 .::::::i| :::::| ﾞ，　{　r个:..　　　　　,..＜　|:::　/i::: |ｉ::::::.　　 |
　　　 　 　 |　　 .::::::::i| :::::| ∧　∨⌒＼::＞-＜::|ノ::|　|:: 〃|::. | i:::::::.　　,
　　　　　　　　　::::::::八r====:，　,:::::::::}:|::::::::::::::::|V∧｜ ｉ　|:::｜ ::::::::.　 ′
.　　 　 　 / 　 .:::::::ｘ-‐∨/ /∧　∨::/::|::::::::::::::::|::V∧|　|　|:::｜　ｉ::::::. 　:,
　　　 　 / 　 .::::::/ 　 　 V///∧　∨ 八＼　　 j::::∨ |　|7ﾊ::｜ 　i::::::.　 i
　　　{￣￣￣￣￣￣￣＼///∧　∨　‘，　　/ ::: ∧|　|/∧￣￣＼:::.x┴=ァ:、
　　　 :,　　 　 ＼　　　　　　＼'/∧　‘;、 ∧　/ 　 // |　|//∧　　 　∨::::::::/　　,
.　 　 ∧　　　 　 ＼二ﾆ＝=‐-＼∧　|/＼ ∨　／// |　|///∧　:　　‘，::/　 　 ′
　　 /　 ＼　　　　　＼　───-ミi　|///＼／//// |　|////∧/:　　 ∨　 　 　.:,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´〉,､　　　　　|￣|rﾍ
　　　　　　　　　　　　 l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ　L__」L/　　 ∧　　　　　 /~7 ／）
　　　　　　　　　　　　　 二ｺ ,|　　　　　r三'_」　　　 r--､　（/ 　 /二~|/_/∠／
　　　　　　　　　　　　 /＿＿」　　　　　　　　　　　_,,,ﾆｺ〈　 〈〉　/￣ 」　　　　／^ヽ､　／〉
　　　　　　　　　　　　 '´　　　　　　　　　　　　　 （__,,,-ｰ''　　　　~~￣　　ャｰ-､フ /´く／／>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ-､__,| 　　　　　　 ／^ヽ､　／〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ャｰ-､フ /´く／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ-､__,|
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 　 　 　 　 ／ ｕ　"⌒｀`::::::::::::::::::'´⌒ﾞ　＼　　　　　　因果律は既に微妙な噛み合わせの狂いが生じ始めている
　　　　　　　　　　／ 　.:::::/　ｏ ヽ ::::::::::::::: / ｏ　ヽ::::＼
　　　　　　　　 ／ 　 　 ; ::ヽ　　丿　　　　　ヽ　　丿:::　＼　　　このままではそれが大きくなり、運命を変えてしまう
　　　　　 　 　 |　 　 　 ∪ ''"´'（　　　　j　　　　）'"´''　 　:|
　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　 ｀ｰ-‐'′`ｰ-‐′　;　　　 |　　 ……そんな嫌な予感がする！
　　　　 　 　 　| 　 　 ｕ　　 　 　 　 |　　　　/　　 　U　　 /
　　　　　　　　 ＼ 　 　 　 　 　 ; 　 |⌒ヾ｀/　　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　 　 ∪　`ー一′　 　　 ィ´
　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　 　 　 ー‐　　　　　　　＼

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
へへへへへへへへへへへへへへﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍ　　 |
|　|￣￣￣￣￣￣'|　|￣￣￣￣| |￣￣￣| |￣￣||￣|　　 |
|　|　.:.)__,,.-‐‐‐-､ ,|　|r'⌒ヽ､_r'..| |⌒Y´　 | |　　　||／　　　＼
|　|:::::::::.:.:.:........:.:.:.:.:.|　|:.:.:.:............, | |r'´　　 .| |　 ／　　　　　　　＼
|　|_,..､-''"~""''',‐- |　| 　 　 　 　| | 　　 　 | |／　　　　　　　　　　＼
|　|,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.|　|｀ﾞ''ｰ-､, 　.| | 　 　／! ! 　 　　　　　　　　　　　＼
|　|;;;;(;;;));;;;(;;;))__,,.. |　|_　'''""　　| |　 ／　　　　 :;:;:;:;:;:;　　　　　　　　　 ＼
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|　|"´''"""'''　　　　|　|　　 ／　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
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|　|　 ／
　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}　　　　　　　　ん？おや！？
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=　　￣,￣　 ｀ 　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　´　　　　　／｀　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　.／　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . '　 ./　〈　　 　 ＼ 　 　 　 ＼　 　 　 　 ' .
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　 /　 　＼　　　　＼　 ＼ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 / ＿j　　 ＼　　　　＼　 ＼　　＼ 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｲ 　 .ﾚ　 /|｀/　　 ＼＼　 　＼.　 ' 　 　'.　　./ ∧
　　　　　　　　　　　　　　 ／ .| /　.|{　ｚx､ﾊ　　| /{=ミｰ､--z`ｰ }　　 .l{　　 ./　'.　　　　　　お祖父様
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |ハ　ﾄ　{しﾊ |ﾄ､ l.{　∨　　＼} 　 .ﾄ､　 八
　　　　　　　　　　　　　　　　／　ヾ!ﾊ代ﾘ　kハ |　,ｨミｘ､　 .ﾄ､　.!　＼　{ヽ　　 　 '.　　　　　ちょっと、お話があるんですが？
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /／ﾉ´　.Y ::::: 　 　 ヾ '.し::::::fﾐ､ハヽ.|.　　 ＼　＼　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 '／´＼ 　 | 　 ,　　　　　乂::::ﾘ }/　从 　 　 　 '.　　|＼ {
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::ヽ从　　　　　　 　 ::´:::::　 ｒハ　　　　 ハ　.l|　 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ／＼＼::::::::::∧人　 ｀　-　　　　　　 ,､__ノ'.　　　　 lﾄ{　l{
　　　　　　　　　　／＼::::::＼＼::/::∧ =ヽ　　 　 　_ .　イ 　 |ｚｚﾊ　　 　 l|　 ハ
　　　　　　　　 ／　 　 .＼:::∧ ∨/::∧ 　 `7ハ´　　　　， イ_.ｲ .} |　　 八　／
　　　　　 　 ／　　　　 　 ∨:∧ ∨:/::::〉　　〈≧==≦.＞=≦三ﾊﾘ !　 ./ .／
　　 　 　 ／　　　　　　　　∨:∧_∨／　　／三三三三三,　＜∧/} ./／
　　 　.／　　　　　　　　 　,　＜´　　 「ﾆﾆﾆ＼三三.,　＜三＞--ｚ人K{_　　　　　　　　　／
　　／　　 　 　 　 　 　 ／　　､ ＿＿|三三三.＼／三三Y＼　 　＼　 ＼゜ー――=≦´
　　}　　　 　 　 　 　 ／　　　 ＼　　 ﾊ三三三／三三三l!.　 ＼ .　´＼´ .Y　　　　　　｀_　 .ｺﾋﾞｺﾋﾞ

　　　　　　　　./￣￣￣｀:::.....､::::::::::::::::::::::｀::..
　　　　　　 ..::/:::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::..､::::::::::::::::::::＼
　　　　 .／::/::::::|::::::＼:::＼:::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::＼
　　　 ./::::::::i::::::∧::::::::::＼:::＼:::::＼:::::::::::＼::::::::￣｀ヽヽ
　　　/:::::::::::|::::::::∧::::|::::::::＞‐＼::::::ヽ＿::::::＼::::::::::::∧｀＼
　　 .:::::::!:::::::i!::::::::::|＼i＞＜￣￣::::::::::＼:::::｀ヾ＼::::::::∧
　　.:!::::::|:::::::ﾊ::::::|::|／ヾ　　｀＼::::::::＼::::::＼:::::::::::::::::::::∧
　/::|:::::/:::::::| .|:::::i!:|　　,≠rテトﾐ｀ｰ┬:ヽ:::::::＼::::::::::::::::::∧　　　　　　　俺たちも同席させてもらってもいいか
./´ |:::厶ｲ::;ｨ个:::|,ﾘ　　{'　.込｣ /'　　!:::／￣ ｀ヽ::::::::::::|:::∧
　　.!;ｲ:::|ﾍ:::| /心}　　　　 　 　 　 　 }/　/ヾ.　　}:::::::::::ﾄ､:::ﾊ
　　{' |::::|:::ﾍ从 ﾏ｣　　　　　　　　　　　　ヽ　}　 .ﾊ::::::::ﾄ!　｀ヾ
　　　ﾍ:::!::::::ハ　/　　　　　　　　　　　　 f／ ／::::::::;ｨ|
　　　　ヾ＼:::圦 ヽ　　　　　　　　　　　　r イ:::/::::::/ }!
　　　　　　 ヽ{.　 　 　 , -―，　　 　 　 /　 ∨::::::/　 |
　　　　　 　 　 　 ＼ └‐ ´　　　　　／　　　_ヾ-ﾍ
　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　 _.....::´ｘ≦三|
　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ.__.　 イ　_..::´:ｘ≦三三三}ーｭ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　r≦r::´ｘ≦三三三ﾆ.／アニニニ≧ｭ≧‐､

　　　　　　　　　　　　　　　　.r-､　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／て )　　　 　／　　　 ＼　／
　　　　　　　　　　　 　 　 （ _ﾉ　 ﾌ.　　 　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　ゝ、 〈　　　　　|　　　　（__人__）　　　　おお、いいぞ！
　　　　　　　　　　　　　　 / ハ　ヽ.　　 　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　 　 /〃　ﾍ　 ＼ . 　 | 　 　 　 　 　 }　　　　 お前たちも一緒について来い
　　　　　　　　　　　　　 ｉ ！　　 ＼　 ｀ ーヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　 丶丶　　　_ ＞　　　ヽ　　　　ノ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ゝ'´- ､_ 　y-､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　 ￣　 う 　 　 　 /､　　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `ー― ￢､__ノ　　　　　| 　>　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 　 r'＾ヽ'´ _／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　 　 `く__ノ´



　　　　　　　　　　 　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　 　　 ／_ノ　　ヽ＼
　　　　　　　　　　 　／ （○）　（○） ＼
　　　　　　　　　　／ u 　 （__人__）　　　＼　　　　　　　（ うぇええーー！！ ）
　　　　　　　　　　|　　　　　|i!i!i!i!|　　 u　　|
　　　　　　　　　　＼　 u　　|;;;;;;;;;|　　　 ／
　　　　　　　　　　 ／ 　　　｀⌒´　　　　＼
　　　　　　　　　　(<<<)　　　　　　　　（>>>）
　　　　　　　　　　 |、　i、　　　　　　　,i　　/
　　　　　　　　　　　ヽ＿/　　　　　　　ヽ__/
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　|

　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ノ　　＼＼　　　　　（ こ、これはもう決定的に【一周目】とは異なっている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　 運命が本来の形から全く外れてしまってますお！ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　　　　　　　　　　　　　　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　　_ .． -―───　- ..._
　　　　　　　　　　　　　 _　´　　　　　　　　　　　　 　｀ .
　　　　　　　 　 　 　.　´　　　ヽ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 　 　/ 　　　　　　　　　 　 　　 　＼　 　　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　ヽ　　ー＼ﾄ　 ＼　　　　　’,
　　　　　　　　　/　　　　∧　　　　`ー､―　　 ヽ| 　 ＞ 　 　 　!　　ヽ　　　―― シャルロット姉さんの目的は分かっている
　　 　 　 　 　 /イ　 　_!_|ノヽﾄ､　　　|__＼＿_　　＼ 　 　 　 　 !　　ー､
　　　　　　　　　｜　　｜ ィて　ヽ 　 | |:::|´＼ゞ　､　 Y′　　　 |　　　ノ　　　　　 一夏兄さんとの仲を祖父に認めて貰い、
　　　　　　　　　｜ヽ　∧| |::|　　　＼| |:::| 　　 　 |＼ﾉ 　 /　　｜
　　　　　　　 　 　.　 ヽ! 　 し 　　　　　` 　　 ////　　　/ } 　　|　 　 | 　　　　 　 後継者問題の話を解決するためだ
　　　 　 　 　　　｜ 　 !///　　　　　　　　　　 　/　　　/ノ,　　｜　　ﾉ
　　　　　　　　　　. 　　!　　　　　　　　　　 　 　/　／ /　/　 　 |　 く
　　　　　　　　 　　!　 　、 　　 　 　 　 　 　　　イ　　.'　/　　　｜　　ヽ
　　　　　　　　　　 |　　　＞ 　 ヽ　　　　　　´　｜　/　.′ -― ’　　　・
　　　　　　 　 　 　 !　　/　ヽ　 ＞‐r-‐≦──┤∧ ＜　 ⌒ヽ　　　　{
　　　　　　　　　　　!　/　　 　＼ﾄ　|　 V′　　　/　}⌒ト 　　 　＼　　 '
　　　　　　　　　も　ﾚ′ 　 　 　　_≧_┴＿＿＿_ノ ⌒ヽ ＿＿__ノ
　　　　　　　　　　じ　　　　r　´: :_: :_:_:|:_:_:_:_:_: : :＼ゝ　　 )
　　　　　　　　も　　　 　 /:|: : i´|　ト､ |　　　 ｀: : : :.〉 イ⌒ヽ
　　　　　　　 　 じ 　 　 //j⌒r '|　|　| !　　　　i: ／ :|　|: : : : }

　　　＿
イ: : : : : 八,ミ ｘ
: : {{{　　i川:ｨ⌒Y',
: : :≧=ィ: : :≧=ｨ:::',
: : : :/: : : : }}: : : : :i::',　　　　　　　　（ でも、なんでやる夫がいるのに遠慮しないの！？
: : : :{: : : ｨ´≧=､:::｝ﾊ
: : : :｀￣Y i Y !H{: : :ﾊ　　　　　　　 　このまま屋根裏部屋で四人で飲み会に突入する未来なんて知らない！！ ）
: : : : : ::{;;;;;;;;;;;;;;;;:}: : ::ﾊ
: : : : : :l{;;;;;;;;;;;;;;;;;;!: : : ::',
: : : : : :i!} r､ﾊ人 }: : : : :}
: : : : : :しゝ!辷=ｨ: : : : : !

【やる夫の部屋（屋根裏部屋）】

　　　 ,---､　 　 :|　 ::::|　|:::::::::|:::::::ﾞ| |　 　 　 |　　 　 ＼
　　　 ）~~~（　 　 |　 ::::|　|:::::::l:|:l:::::ﾞ| |　 　 　 |　　　　　|＼
　 　 （====）　　 |　 ::::|　|:::::::::|:::::::ﾞ| |　 　 　 |　　　　　|:　 ＼
￣￣ ）＿_（￣￣＼ ::::|　|:二二二]| |:::　::　:: |　　　　　|:　　　＼
　　 　 　 　 　 　 　 ＼|　|.~￣|￣~.| |艸 　 0:|　　　　　|
　￣￣￣￣￣￣￣￣|　|　　ﾟ|ﾟ　　| |::　::艸:::|:0　　　　|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　 艸:|::　艸　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　::|艸::　艸::|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|　　　::艸|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼



　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　　　で、話っていうのは何だ？
　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　.|　　　　　 　　|
　　　　　人　　　　　　丿
　　　/⌒　 ＼ __ _ ／
　　 /　　　　　　　＼
　 ./　　人　　　 ./　ヽ
　〈　　<　 　 　 / ＼　＼

　　　　　　　　　　　 . 　´　　　　　　　　　　 ｀　 .
　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 .　　　 　 ./　　　　 ヽ　　 　 ＼　　　 ヽ
　　　 　 　 　 /　 　 　 ./ 　 　 　 　 '.　 　 　 .!ヽ　 　 　 .
　　　　　　　 ′./　　 /　　l 　 |　 　 | 　 人　|.ハ　　 　.∧
　　　　　 　 .　 .′ 　.′ 　.!､　|､　　 !　 .八＼!　|　　　　.ハ
　　　　　 　 |　 |　 　 ﾄ八 ｨ!=V八　　|　/　.|＼{　!　　　　|ヽ}
　　　　　 　 |　 |　 　 |／l　|　 ∨{＼ | /　 ﾊ/ }＼　 　 .从　　　　　後継者問題にも関係する事なんだけど…
　　　　　 　 |　 |　 　 | 从斗ｚ≠ﾐ!、 ＼　/x芹ミ､! 　 人　{
　　　　　 　 |　 |　 {　.!　ﾊ:::r::ﾊ 　 ＼　}/ lしrV ﾘ|　./　 }人　　　　 実は僕と一夏は付き合ってるんだ
　　　　　 　 | ./| .从.人《 ヾし:ｿ　　　　　　ゞ゜'　 从′|　!ヾ{
　　　　　　 .j/　! /　＼.＼:::::::::::　　 　 　 ::::::::::: /ｲ/　 ! 八
　 　 　 　 　 　 jﾊ{､.　　⌒＼　　　　　 ′　　　/´　 ./!/　　　　　　……結婚も考えてるんだよ
　　　　　　　　　　∨∨ / ＼　　　 ー 　'　 　.ｲ　　 //
　　　　　 　 　 　 　 __∨　∨ ＞　　　 　 イ　 | 　 /
　　　 　 　 　 ´､: : : : : ∨　{　 　　＜｀__{ ヽ--|　/ ＿
　　　　　　　　　 ＞-=≦＼|.ｘ　 　 　 /ｧﾐx Y j/=====ミ｀　、
　　　　　　　　　　／ｲ ∨//＼＞ ， .{//|ﾄハ/∧　　　　｀ヽ|
　　　　　　　. 　´　. ＜＞////////＼::!.|| V∧.∧　 　 　 | |
　　　　　 ／ ，＜＞　　　∨///／}//{:{.ﾘ. ∨ﾉ/＼　 ヽ　 l |
　　　　　.{　　{:{´　　 　 　 .∨／ .////｀7{ﾊ/≧=-/ヽ 　'. | |

　　　　　 　 　 　 　 　 │　/
　　　　　／￣￣＼　　　　′／
.　　　.／　　　_ノ　 ヽ
　　　 | 　　　（ ●) (●)　　　　　　　ほぉー
　　　 | 　 　 　（__人__）
　　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　ほうほう、それで？
.　　　ヽ　　 　 　 　　} |￣|
　　　　　ヽ　　　　 ノ　|＿|）
＿＿__／　　　　　 ｲー┘ |　　　　　 ―― 既に上機嫌で酒を飲み始めている祖父は
| |　　/　　/　　　 　_＿＿/
| |　 /　　/　 　 　　|　　　　　　　　　　　　 ハイペースで酒を消費していく
| |　（　　　￣￣￣⌒ヽ

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　／ノ　 ヽ､_ ＼　　　　　（ おや？意外だ。祖父は二人を頭ごなしに叱り飛ばすのかと思っていたけれど
　　　　　　　　　 ／（●）　（●.）　＼
　　　　　　　　／　　（__人＿,）　　　 ＼　　　案外冷静のようだ。嵐の前の静けさというやつだろうか ）
　　　　　　　　| 　ｌ^l^lｎ ⌒ ´ 　　 　 　 |
　　　　　　　　＼ヽ 　 L　　 　 　 　 ,／
　　　　　　　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　　　　　　　／ 　 /

　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　それでどうしたいというんだ？
　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }　　　　　　　 …お前たちは？
　　　　　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }
　　　　　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ
　　　　　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　　　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼
　　　　　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　　　　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::＼::::＼
　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::i::::!:::::::::::::::::::::::::::::＼::::＼
　　　　 ／/:::::::::::::::::::::: |:::::∧::∨:::::::::::::::::::::{::::::::＼::::ヽ
　　　／:::/::::::::::::::::::::::::::|::::::::∧::∨::::::::::::::::::∨::::::::::ヽ:::::.
　 ／ ´ /:::::::::: :::|::::::::::/|:::::::::::∧::∨ :: |:::::::::::∨:::::::::∧:::::.
　　　 ./:::: :::::: |:::|::::::::/ i!::i!:::::::::∧::∨|:|:::::::::::::∨::::::::::::.＼:.
　　　/ !:: |::::::::|:::|::::::/　 Ⅶ::::::::::::::＼:.|:ﾄ､::::::::::::∨::::::::::::.　｀＼　　 俺とシャルが一緒になって凰家を継げば
　　./::::|::::|::::::::|_ﾊ__/　　 i从::::::::::::!{:|｀＼.＼::＿::∨::::::::::!
　 / ／|::::|:::::::::!|　V￣¨≧{. ＼::::::|斗≦¨￣＼ヽ:､＼:::::::!　　　　　織斑家もオルコット家も意地の張り合いをしなくて済む
. /'　　 !::::i!:::::::::i!,.イテぅトﾐ　　 ＼:!　ィテ卞ﾐ､ iヾ｀＼i＼{
　　　　.::::八::::::::ﾄ､弋z少　　　　　`　 .込zｿ /'.!:::}'::::::|ヽ `
　　　 ./:::;ｲ{＼:∧　　　　　　　　　　　　　　　 /:/ﾊ::: |
　　　/／ .|| {'6＼:.　　 　 　 　 |　　　　　 　 /ｲ} ,ﾘ:::::|
　　./'　　 込. ゝ∧｀　　　　　　　 　 　 　 　 /'　/:ﾄ､::{
　　　　 　 |/　|＞ｰ..　　　　　　　　　　　　 /..イ:::::|　｀＼
　　　　　　　　|:::::ﾊ:::＼　　　´　 ｀　　　 ／:::::::ﾄ､:ﾘ
　　　　　　　　|:/　ﾍ::::::i＼　　　　　　.イﾙ'＼:::{　}'
　　　　　　　　'　 r┴‐┴┐ ､　　 ／r┴―┐ヾ
　　　　　　　　　 .|―――!＿.｀¨´＿|――‐.|
　　　　　　　　　 .|三三三|　 fi　fi　 |三三 7
　　　　　　　　,ｨ≦ゝ三三.!　 ||　||　.|三三ﾘ≧i
　　　　　　　/三三＼三ﾆ.!　/ V ﾍ i三.／三'∧＼

　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　 　 _/:::::::::｀´::::::::::::::::::｀::丶､
　　 　 　　 　 　　 　　　　 　 　 　 ／/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 　　　　　　　　　　 　 ..:´:: /::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::ヽ
　　 　 　　　　　　　　　　　　　 / :::::: |:::::::::::|:::i:::＼:::::::::::::::＼:::::::::::::::::::.
　　　　 　　　　　　　　　　　　/ :::::::: |::::::: {:|:::|､:::ト 、:::::::::::::::＼::::::::::::::::.
　　 　 　　　　　　　　　　　　/:/::::::::::|::l､:::ヾ:::|　＼　＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::}
　　 　 　　　　　　　　　　　　.ｲ::::::j:::∧| ヽ ::: |ィ7卞 　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::ゝ　　　　そうすりゃ、みんなハッピー
　　　　 　　　　　　　　　　 　 |:::::/:::{ｲ)ﾊ　＼:l Vソ　〉　 j:ヽ|ヘ :::j::ｉ:::::::::|
　　 　 　　　　　　　　　　　　 |:::ﾊ:::ﾍ Vｿ 　 　 　 　　　 /ハト　∨::|:::::::::|　　　　　だろうなって思ってさ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽj/　';::　､〈　　　　　　　　　 　 j.ノ ﾉ :::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}ハ　ヽ　　　　　　　　　 __／:::::::::::/
　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　 ｰ一　'′　　 / /ﾍ:::::／j/
　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ,　　　　　　∠＿＿∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r～ﾍ 　 　 イ|////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　＿__　　　 　 V///｀７´r―|//////////
　　　　　　　　　　　 /¨￣　 ￣¨''ｰ‐;ァ７７７| Ｖ |.}　|/////＞ﾆﾕ._
　　　　　　　　　　 / /∧　　　　 __,／//////|　}ﾉ＿_!＞''"／/////〉 ､__
　　　　　　　　　　/ //　',　　{７//////////｜////＞''´////////　　｀￣
　　　　　　　　　/ //　　l 　 ∨////////// |/＞''´//////////〈
　　　　　　　　/ //　 　 l　　 ヽ////////／///////////////∧
　　 　　　　／r/‐'　　　　　　　　 ヽ////／//////////////////∧
　　　　　／／／　　　　　　　　　　Ｖ／///////////＞-―一　'"´
　　　／／／　　　　　　}　　　　 ／/////＞‐　 ¨´　　　　 ＼
　 ／／／　　　　　　　 V　　　 ///＞ ''´　 　 　 　 　 　 lニｺ　＞

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　 　　　／）／ノ '　ヽ､＼　　　　　　（ だが、過去の履歴において
　　　　　　　　 　 ／ .ｲ '（－） 　.（－）＼
　　　　　　　 . 　/,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼　　 　 最終的に祖父は二人によって殺されてしまうのですお）
　　　　　　　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|
　　　　　　　　.　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,．: ''''""~""'''‐．.
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ _,ノ　　　~'‐-　　　　　 ＼　　　　　（ だから、一夏兄さんのその提案が受け入れられる、
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / (=== .)　　(===　 . )　 　 　 ｀､　　　　・ ・ ・　・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　　　　　　　　　　　 　 /´:.:.:.:. :　　　　:.:.:.:.:.:. : 　 　 　 　 ',　　　 なんてことはありえない。
　　　　　　　　 　　 　 　 i　　 （　　人　　　）　　　u　　　　　.',
　　　　　　　　　　　　 　 !　　　~'''´⌒｀'''' ´ 　　　　　 　 　 　|　　 だってそうでもなきゃ祖父を殺す動機が発生する
　　　　　　　　　　　　　　 , -─:､　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'
　　.　　　　 　 　 　 　 ／　ヽ ヽ }　　　　　　 　 　 　 　 .／　　　　余地がないではないか )
　　.　　　　　　 　 　 /　､ヽ　} ﾉ'　　　 　 -----‐‐‐'''"~　＼
　　.　　　　　　　 　 ,'　　し'ｰ' ,'　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀､
　　　　　　　　　 　 ｌ{　　 ﾉ　ノ　　　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 ',
　　.　　　　　　 　 /　　　 ／　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　 / 　 　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　|

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼
　　　　　　　　　.　|　（ ●）（● ）　|　　　　　　フーーーーム
　　　　　　　　　.　|　　（__人__） 　│
　　　　　　　　　　 | 　　｀⌒ ´　 　|
　　　　　　　　　.　 | 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　.　 ヽ　　 　　　　/
　　　　　　　　　　　 ヽ　 　　　 /
　　　　　　　　　　　　>　 　　 <
　　　　　　　　　　　　|　　 　　 |
　　　　　　　　　　 　 |　　　 　 |



　　　　　　　　　　 　　,, -─- ､._
　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ
　　　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 |　　 ノ 　ヽ､　 .|　　　　思えば…誰かがそんな風に言い出すのを
　　　　　　 　 　 　 |　 （●）（●）　|
　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　|　　 　　待っていたのかもしれないな
　　　　　　　　　　　ヽ　　｀⌒´　 ﾉ
　　　　　　　　　　　/　　 ∩ノ ⊃　 ヽ,　ﾎﾞｿ
　　　　　　 　 　 　 {　　 / ＿ノ 　 　 }
　　　　　　　　　　　|　 / 　 /　 　ｨ　 |

　　　　　　　　　　　＊
　　　　／￣|　　+　　 ／￣￣＼　　　　　+　　　　　　　ウム
　　　 ｜　::｜　　　／ 　 ⌒　　 ＼
　　　 ｜　::｜x　 （ へ）（ へ）　　｜　　　　 .人　　　　　いいんじゃないか？
　 ,―　　　　＼ 　.（__人__）　 　 　 |　　　　 .｀Ｙ´
　| ＿＿_） 　::｜　. ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　| ＿＿_） 　::｜＋{　 　 　 　 　 .｜　　　　　十
　| ＿＿_） 　::｜ 　{　　　　　 　＿ |
　ヽ＿＿）＿／　　 ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　　　　　　　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ノ

　　　　　　　　　　　　　／　　　＼　　　 丶、　　　 ヽ　ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　. '　　/　　　 iﾄ、＼　　＼　　　 i　　　.
　　　　　　　　　　　/　 　 i　 　 / ll　＼ ＼　　＼　　ｌ　　　 .
　　　　　　　　　 　.'　 . 　 |　　/_ ,ｌ|_　　＼ ＼.___ ＼ l　　 　 i
　　　　　　　　　　.'　/　　 ! ´/　Vｌ| 　　　 Y ´iﾄ. ｀　 ヽ　 　 .i
　　 　 　 　 　 　/　ﾊ　　.∧/ ≧Vﾄ、　　 .ｌ|ﾙﾉハ Y.T.　 　 ｜
.　　　　　 　 　 /　/∧　//{〃「心k　＼　 ｌ|ｨテ ＜j ﾉﾊ　　　i　　　　　　　＼_人_人_人_人_人_人_人_人人人／
　　　　 　 　 ノ　ｲi ｌ　Y　i　Y人仆ﾘ　　 ＼j |i仆ｿ l} 　ﾘ　 i 从　　　　　　 　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　从　lｌ　ﾄv.! //~´　　　　　 ~｀`//レ'　　 !/人　　　　　　　_）　　　え？じゃあ？　　　　　　（_
　　　　　　　　　　 | 　 ｌ　| i ﾄ、///　　'　　　////.ｲ　　　ﾘ/　　　　　　　 　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　 　 　 　 人　 ｌ l.|. Y入　　 「 ￣ ﾉ　　　. ｲ　 　 //　　　　　　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ＼
　　　　　　　　　　　 ＼ｌ !|　|　 iト .　　　　　 . イ　j　　 //
　　 　 　 　 　 　 　 　 从| ∧　|〈入_＞ ＜ﾉ } j　/　 .//
　　　　　　　　　　 　 〈∧|/:::∨!::ゝ. _＿＿ ノ ル'i　 //､ーrﾍ
　　　　　　　　　 _ . ＜∧j::::::::::::＼:::_::_::_:}::〈　∨ .〉ﾚｲ :::＼| ∧
.　　　　　　 　爪ﾄv斗＜/ ::::::::::::::: ＼::_::_{::∧/ ∨ .）:::::::／ > ∧
　　　　　　　 ｌ　/∧.　 /:::::::::::::::::::::::::::＼::/ .∧/ ∨.)二 .／｀ヽ∧
　　　　　　　 |　i l ∧　｀＞ . _____:__:__::__/　/ ∧/ ∧　　　 ＼/ ∧
　　　　　　　 |　l l/ ∧　　i`ー ──／〈.　　/　　/　∨ﾍ　 　 ヽ　|
　　　　　　　 |　l l∨ ∧　l|　　　　 /／/|　　　　 ｌ　　i ロﾄ、　　 Yj
　　　　　　　 |　l l　V .∧ |　 　 　 |ロ　 |　　　　 |　　| ロ ∧　　 }j!

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／ 　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　（ へ）（ へ）　 　 |
　　　　　　　　　.（__人__）　 　 　 .|　　　　ああ、凰家は一夏とシャルロットが継げばいいだろ
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　 　 |
　　　　　　　　　　{　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　{　　　　　 　＿ |
　　　　　　　　　（ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　　　　 |　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　　　　 ゝ　ノ　　 　ヽ　 ノ
　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　ｌ /　/　/　　 |　!　　　　 ＼　＼!　　j＼　 　 ∨∧ 　　　.. 　　　　|　　i
　　　　| |_/　/　　　 | ｌ|.＼　　　　 ＼　｀ ＜　 ＼　　∨∧　_ 　i.　 　 　 |　　|
　　　　| | |≧ =- .　人i!　　＼　　　　 ｀ ＜ ＼ ハ＼　レ'´ 　　 |　　　　 |　 .从
　　　　|ﾘ | i i l|　　 ≧ ト、 　 ＼　　　　∨　　＞≠＜ル 　　　ｌ|　　　　 |　 j　 ヽ
　　　 .从 |ﾙﾊj , ィ庄王: トく⌒　＼　　　 ∨／≦ 王ミヾ　 　　l|　　　　ﾘ　 ﾄ、
　　 　 　 l|　　7./(__ﾉ;: ;:;ｌ|　　　　　 ＼　　 ∨イ(__ﾉ: :: !「.ヾヽ　ﾘ　　　　ｌ|　∧∧　　　　　（ や、やったぁ！！ ）
　　　i　　 |　 // |ｌ: : : : i:ｌ|　 　 　 　 　 ＼　 ∨|ｌ: ::: : i:l|　}.}　V　　　 　 ｌ|　ﾄ、 ∧
　　 ∧　　|　从 人;: ー'.ﾘ　　　　　　　 　　 ー |ｌ ::ー'.ｿ　从 /　　　　　 ｌ|　|∧j ハ
　　'　∧ 从　　　　´￣ ｀　　　　　　　　　　　　´ ￣｀　　　 /　/　 　 　 l|　|　 ∨∧
　　　　∧ ハ /////　　　　　　　　　　　　　　　　　　/// /　/　　　　　 l　|　　 ヽ（
　　　　　 ＼人　　　　　　　　　　　　i!　　　　　　　　　　 /　/i　 　 　 　 | ﾘ
　　　　　　　|　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ｲ/　l　 　 　 　 |/
|　　i　 　 　 |_ハ　　　　　　　　　　 __ 　　　　　　　　　　/ レ'|　 　 　 　 |
|　　ﾄ、　　　|　∧　　　　　　　 /´　_ _ ｀ヽ　　　 　 　 . ｲ　　ﾘ　　　　　　|
!Ｙ　|ハ　 　 |　'　＼　　　　　　{ ´　　　 ｀ } 　 　 　 ／／　/l　　 　 ∧　 !
　!　! ハ　　 |＼　　 〕ト .　　　　 ー-- ‐ '　　　 .イ ／　／/.l　　　/ ∧　|
　|　|　∧ 　 |　j ＼　 ／i＞　.　　　　　　　. イ |＼　 ／j　ﾙ'　　. '　　 ）.j
. 从.! / ∧　j .人　 Y: : :j　　　　　 ._　.　　　　 .|: : ﾊ _ノ　/　　 /




::::::... ..丶
:::::::....　...＼
:::.' ──-.. ＼
:::::::... ⌒__丶　＼　　　　　　　　　　　（ …え？え？ ）
:::::::::.... .'::. ）.ヽ　 .ヽ
:::::::::::.... __ ..丿　　　ヽ
:::::::::::...　　　　ヽ　　　.ヽ
:::::.._ ﾉ ヽ.___＿丿　　　.丶
::::::::::::::....　..::ﾉ　　　　　　.）
:::::::::::.. 　 ../　　　　　　 .ﾉ
:::::::::.⌒ "　　　　　　　..ﾉ
:::::::::::::::::.... 　　 ....::::::../
:::::::::::::::::::::..　......::::.／

　　　　　／￣￣＼
.　　　.／　　　_ノ　 ヽ
　　　 | 　　　（ ⌒) (⌒)　　　　　　　遺言書には後で現在の【鈴】から
　　　 | 　 　 　（__人__）
　　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　お前たちに跡継ぎを変更するよう書き換えておく
.　　　ヽ　　 　 　 　　} |￣|
　　　　　ヽ　　　　 ノ　|＿|）　　　　　これでいいだろ
＿＿__／　　　　　 ｲー┘ |
| |　　/　　/　　　 　_＿＿/
| |　 /　　/　 　 　　|
| |　（　　　￣￣￣⌒ヽ

　　　 　　　　＿＿＿
　　　 　　 ／_ノ　　ヽ＼
　　　 　／ （○）　（○） ＼　　　　　 （ ど、どういうことですお。
　　　／ u 　 （__人__）　　　＼
　　　|　　　　　|i!i!i!i!|　　 u　　|　　　　 殺人事件に発展する諍いが起こるんじゃなかったのかお！！
　　　＼　 u　　|;;;;;;;;;|　　　 ／
　　　 ／ 　　　｀⌒´　　　　＼　　　　　これじゃどこをどう見てもハッピーエンドの大団円。
　　　(<<<)　　　　　　　　（>>>）
　　　 |、　i、　　　　　　　,i　　/　　　　 どこにも感情の行き違いが起こる余地もありませんお！ )
　　　　ヽ＿/　　　　　　　ヽ__/
　　　　 |　　　　　　　　　　|

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／ 　 　　　　　　::::::::::::::::::::::＼　　　　　もしかしたら、【八周目】にしてようやく
　　　　　　　 ／　　 　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　／ 　　 　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　祖父の死なない【一周目】以外のルートを開拓できた可能性もある
　 　 　 　 | 　 U 　 　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　 　 |　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　しかし、一体何故？何が原因で？
　　　　　　 ＼　　 　 　 　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　 ＼　 　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　 /　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈

　　　　　　　　　　　＼＼＿　　　　　　　　　 ＿//
　　　　　　　　　 ＼／ヽヽ　　 ／￣￣＼　　 // ＼／
　　　　　　　　　 ／＼　 　 .／ _ノ　 ヽ､_ ＼　　　／＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　（(●）（●)）　|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |::⌒（__人__）⌒│　　　　　　　いやー、本当にいい気分だろ
　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　|r┬-|　 　|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 .| . l . |　　 |　　　　　　　　こういい気分だと酒も美味いな！！
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ.　 `ー'´　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　>　 　　 <　　　　　　　　　―― そう言って祖父は大きめのグラスに
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　 　 |　　　　　　　　　　　　 並々とつがれた日本酒をぐびぐびと一気に飲みほした

　　 　 ＿＿
　　 ／::::::::::::＼
　／　　　__ノ::::ヽ
　|　　　　（;;;;;;）::::）　　　　　　ぐぅっ…
　.| 　　　　 ::（;;;人）
　 | 　　 　　:::::::::rつ
　 .| 　　　 　:::::::(（三）
　 ヽ　　　　::::::::::(::::<
　　 ヽ　 ::::::::::／∧::::∨　　　　　　　　―― そんな時だった
　　 ∠::::::::::::/⌒ ∧:::ヽ
　　(:::::＼ ／:::::::/;;;;;;;;;;)　　　　　　　　　　　　突然、祖父が呻いたと思うと
　　|＼::::::::::::／|
　　|:::::＼_／:::::|



　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 ＼
.　　　　 　　　　 |　 　　　　　　　|　　　―― 畳の上に前のめりに倒れこんだ
.　　　　　 　　　 |　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 |　　　 　 　 　 |
.　　　　　　 　　　|　　　　 　 　 |
.　　　　　　　 　　ヽ　　　　　　/　　　み、水…
　　　　　　　　　　 ヽ　 　　　/　._,_　：
　　　　　　　　　　　.> 　　　<　/　ｿ：
　　　　　　　　　　　|. 　 　 　｀ヽ /：
　　　　　　　　　　　|　　　　 |ヽノ：

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 ＼
.　　　　 　　　　 |　 　　　　　　　|
.　　　　　 　　　 |　　　 　 　 　 │　　―― そしてそのまま動かなくなった
　　　　　　　　　 |　　　 　 　 　 |
.　　　　　　 　　　|　　　　 　 　 |
.　　　　　　　 　　ヽ　　　　　　/
　　　　　　　　　　 ヽ　 　　　/　._,_
　　　　　　　　　　　.> 　　　<　/　ｿ
　　　　　　　　　　　|. 　 　 　｀ヽ /
　　　　　　　　　　　|　　　　 |ヽノ

　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　u
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　 　 　 　 　 　 ./ ﾚﾍ..＿＿
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ′　,xzzzzzz､　　　　―― もう何度も繰り返されて慣れてしまっていたのか
　　　　　　　　　　 　 　 j
　　　　　　　　　　　　 /　　　ミ===='| |　　　　　　　 祖父の脈を取ったのもやる夫だった
　　　　　　　　　 　 　 {　　 　 　 　 | | |
　　　　　　　　　　　　 ',　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　ｰ ﾍ-　'　　　　　J　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ≧=z　＿ ,,.:　　　―― そして、祖父は死んでいた。これまでと全く同じように
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .|

　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＼
[|[||　　To Be Continued....!　　　 >
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／