＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （─） （─） ＼
| u （__人__） |
＼ ,／
ノ ＼
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌ
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ u , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
__○__ __○__ _ _○__ __○__
⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃ ⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃
| 圧力 | | 圧力 | | 圧力 | | 圧力 |
ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ
__○__ __○__ _ _○__ __○__
⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃ ⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃
| 圧力 | | 圧力 | | 圧力 | | 圧力 |
ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ
__○__ __○__ _ _○__ __○__
⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃ ⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃
| 圧力 | | 圧力 | | 圧力 | | 圧力 |
ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ
__○__ __○__ _ _○__ __○__
⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃ ⊂/＿＿__ヽ⊃⊂/＿＿__ヽ⊃
| 圧力 | | 圧力 | | 圧力 | | 圧力 |
ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ ヽ_＿＿_ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼ 兄上……
／ （─） （─） ＼
| u （__人__） | これは一体、何だお？
＼ ,／
ノ ＼
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ 見てわからんかッ。
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ 我が軍の兵糧を炊く
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）| 圧力鍋だ。
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
／ ─ ─＼
／ （●） （●）＼
| （__人__） ∪|
＼ ⊂ヽ∩ ／ それを・・・
| | !､＿ ＼ )
| |＿＿ ＼ ／ こんなに集めてどうするんだお？
,.ィレﾍ
ｒ‐1＾ l、 ,.ィ
ﾉ ／ 二¨_ﾉ_,.ィ ,.i
,ﾚ／iﾚｉ ／ ＿ ム' ﾉ
／ ,ｒ L∠.＿＿ __／｀¨ﾌ
. ／ ／ _ 人¨＿ ＞＼
ｒﾍ ／〈 __ / i ＼￣ﾞヽ、7
,kゆト-‐''" 二 ¨￣i ノ ﾆブヽ ノ! /
,. -─ ､._ / ノ、 ｀¨´i'´ ｒｯヽ. ｊ i ｰ--‐ '"フ
／ /.〈 ｉ ノ ￣ ｀ーﾞ ｊ -=ﾆ、¨￣/ こうするのだぁぁーーっっ！！
, ' / ｒ ､ｰ'"__ ﾉ l ｰ─…ラ
／ ./ ,ﾉﾆﾐヽ、 ヽ ＼ "´ ｊ/"二ヽ ＼ﾐ
ヽ、 ノ （:::｀ヽ_＼＼_ｉ l / ﾉ 刀 !､ l
./｀¨ ￣ヽ./ ｀'ー一¨´ i ｒノｨ/､ l┘
i /ヽ¨ ＼ / L ニノ ｉ ＼!
ｌ /:::::::::',: : : ＼ ／ /:::i l ｌ l
. ', /:::::::::::::ｌ＼: : : :ヽ,,,... --一'" ／::::::::l l l N
. ＿ヽ/::::::::::::::::::! ｀¨ ￣ / ／:::::::::::::::l ! lV
ノ::::::::::::::::::::::l:＼ / ／::::::::::::::::::::::l ﾄｖ
＼ . ,, .ドーーーーーーーーン '／／ ., ／
＼＼ . -‐- . :: . -‐- 、 // . , ／ _ ヽ
＼＼( ⌒ ⌒ ´ ' .. 'ヽ.. ／ ´ )
;: （ ⌒ )=)´_ ⌒;: ⌒ .. ) ） ／／ ﾆ＝=-
（ ( nヽー‐'＿＿;: ＿,､__ ／／ ｀ヽ
二｀ - i l / 。 i / ﾟ ヽ ; .) ） . .─-
)（ ((.ゝ',: ヽ＿ﾉ ､__ワ ノ ） 二＝－ )
ξ ⌒, ; (, __,-､＿,,､ ￣ ) ） ） ）
ゝ／／'.. .(> >＿＿,ノ ） )) ) ＝]3 二＝‐-
lー-､. ; ゝ ., : Ｌヽ ノ, ; .: ., ) ） ノ ノ
￣, :. ,／／. , ;ー─ - - '. , ＼＼＼ -'
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌて な、何をするだァーーーーッ！
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､そ
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、 ごはんが！今晩のごはんが！
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ u , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ クク……
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／// これで我が軍の兵糧はゼロ！
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ 喰らいたくば、敵の兵糧を奪え！
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi さもなくば、死ッ！
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
| ..,, ＿ヽ, .| 南陽の主力軍を率いる梁丘賜・甄阜を撃破した反乱軍。
| ,.- ' | その前に立ちはだかったのが、
,r|,,__ ＼ |／ _| 王莽より派遣された荘尤将軍だった。
,ﾄ.､,,_｀`'ｰ‐l--‐''"_」
,' ,| i. |_`''ｰ‐‐‐''_,l´| ',
/ /|i.l .|ｔﾞiぇ ' ｧｔﾃ1 |! ｌ
/, ヾ| i! |￣ ,i ￣| i|､.|
./ :| l! | r=;､ ,ｲ! |i |
_,ﾑ､--ｧﾐl! |ヽ ヾ=ｼ ィﾄ､! |
--､＿〉 }, |ヽ.`'‐'´/'ﾞ |〈ﾄ､,_|
,.r/rラ'ﾞｌ ＾ヾ,ニﾆﾆﾆ三7/」.ｌ `ｰ､
///. ヽ. ヽ__,r ﾞl.＿＿ ,/ ｌ, `ｰ､ .
//､ヽ、 ンﾞ .ヽ,ﾉ ', ￣~フﾞ ｌ /
{ _,ゝ‐'´ ﾞ､ -‐''´ | /ｿﾞ!
|. | / ', | // ﾄ、
! | / } { /'" |
| /.| ｌ ', ｌ
.ｌ / | | ', |.
| / | | ', |.
`i､_ | | ', ｌ.
.| ∧, | .| ', |
|/ ｌ | ｌ ', .
l、 ｀￣´ _/ | ｌ ヽ | | |/ ｌ
前の戦いで反乱軍に加わった王常の下江軍は、以前、荘尤に敗れていた。
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | 今度は俺たちのリベンジを手伝ってくれや……
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
宛
小長安
棘陽 比陽
×育陽 宜秋聚
新野 藍郷 湖陽
唐子郷
長聚
春陵郷
荘尤の軍と反乱軍は、×印の育陽でぶつかった。
荘尤は北の宛に向かい、そこを拠点として
反乱軍に対抗することを考えていた。
一方、反乱軍の目的は、当初から宛を落とし、
対・新王朝の足がかりとすることだった。
つまり、この戦いに勝利したものが
宛の、ひいては南陽の支配者となる。
決戦の前、伯升は兵糧や馬草を燃やし……
/ﾍ /ヽ
./::::::.ゝ ....../::::::l
|::::::::::ﾉ..::::::::/:::::::ﾉ ご飯が！
//|::::::::l';;::::::::::::--::..:::..
／:|:|'''..:: ;;;;;;; ---;;::::::::::::. ::..
／::::::| |,;;;;;; ---::~~~::ヽ ;;;:::::: :::..て 何をするウマーーー！
／::::::::/|:l:|::: . :::<丶::::::::::ヽ:::::::..そ
／::::::::::://|.|.| ',⌒':, ::::丶'::::::::::::::::| '';:
: :::::::::: ::||:::| |;| :',,__,'; :::::::::::::::::::::;ﾉ'
:::::::::::::: |l:::::| ||;| ::'';;''' ::::::::::::::::::::;'
:::::::::::::: |l::::::| ||;|::. :::: _,-: ~~~ ゝ_
::::::::::::: :||::::::| ||:|:: :::: ,,-~ ,,,;;;;;;;;,, .-_
:::::::::::::::|l::::::::| ||:|::_-~ ::.;;-~l~ l ~-;;, ';
:::::::::::::::||::::::::| ||:|= ::_-~:: l l ';,ﾉ
:::::::::::::::|::::::::::| |: =;;;;-~:::::: .｀l l ::';,
￣ ── - _:.◇:::;::⌒ヽ::...／~':, l..:::::)
￣ ── - 二二):::: ⊂,ﾍ' --''::::..l::::/、
::::::::::::::::::::::/ ゝ__;ノ:: | ﾍ:::::::::::::::;'ｿ
::::::::::::::::::::/ ＼: | .ヽ:::::::::ﾉ
::::::::::::::::::/ |: ヽ＿.))￣
::::::::::::::::/ ゝ ─ '
兵糧を炊く圧力鍋さえ壊し、決死の覚悟を示したわけである。
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌて
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､そ
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、 ごはんが！今晩のごはんが！
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ u , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
_＿_＿__. ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ (●) │ ・
. ｜ (●) ⌒） / 兄上、ちょっと待つお？
. ｜ （__ノ￣ /
＼＿ ＜´
/´ ｀＼
| |
| |
＿＿＿
／ ＼ 前の戦いのとき、
／ ＼ ,＿＼
／ （●）゛ （●） ＼ 橋を燃やした敵軍のやり方を、
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ ヌルいとか言って笑ってなかったかお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | 今やったことも、そのバリエーションじゃないかお？
＼ ／＿＿＿ ／
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ
／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三
.ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三 フンッ！
） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=!
/＜（;;;i''_,ｨ''／ その答えは、単純なことよ……
｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´
.／ .|:::::. .(´〉
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ
.｀''‐､ノ ./
r´‐-､ ./
l´｀~'''｀ _,., /
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､
./ ／ ＿｀'
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ よそは よそッ！
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ うちは うちッ！
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ なんじゃあそりゃあああああ！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
しかし、そのなんじゃあそりゃあが何とかなってしまった。
結果は大勝利。
反乱軍は三千もの首級を得たとされる。
l
| / , | 馬鹿な。
l 〉 ＿ｊ‐' |
|〉 ＿}― '' " ＿,, ､－''| この強さ、
ｉ 一ｰ─子── ‐─ '' " ￣ ＿,,､- ''"!
ｊ､,＿＿＿}＿＿＿ ､－‐ '' " ｌ､!::::l!::::::: l もはや一地方の反乱軍とは呼べない……
/::/::/7ヽ '´￣ヽ::::i::::: ::!ﾄ､i::i::li !
. /.:::!.::iテｆﾐ、 ｙ'テッ!::!:::i ::.ﾄﾐｌ､!:::! .:::l
j/!::!.::ｌ゛ ゞ‐' ‐｀''"ヽ:!::l: Ｋ! |i:::. !::::! 本当に新王朝を揺るがすことになるかも……
| ｌ!:|.:::|! u |ﾄ､!:..lﾉ /!::::.i:|:::::l
| |ｌ::!.:::i｀ ､ _ ｌ|:::l!:::９ﾞ::l!:::::!l::::::',
ヽ:i::ﾄ､:'.、 ､_＿_＿,. |!::::l!:::ｌ:::::ll:::::l:ｌ:::::::'、
. i:l|:| ヽ::ヽ ｀こ´ ,.ｌ!:::::ﾊ:::l::::l|::::l::l:::::i:::ﾞ､
l| l:! `!i:ヽ. ／ ｊ!:::/ '､:'､ﾘ::::!::ｌ:::::l:::::ヽ
ﾞ'､ヾ:、 ﾘ!:::i` ､ __ , '" /:::/-－へ:ヽ;ﾊ:::l:::::ｌ:::::::゛、
ヽ ｀>‐ｊ::八:/| , ‐'"/／ _, - ＼ヾ､:l:::::l:::::::::ヽ.
ｒﾞく,_,ﾉ'ｒ‐'" |ｌ／ ／ _, - ' _, - '｀''－￣´"７l:::'、
荘尤は逃走。前の戦いで南陽軍の主力を破り、
この合戦で新王朝の名高い武将に勝利したことで、
伯升の名声は日に日に高まり、反乱軍に降伏するもの、
参加を願い出るものが大勢現われた……
''';;';';;'';;;,., 反乱軍いれてくれよー
''';;';'';';''';;'';;;,.,
;;''';;';'';';';;;'';;'';;; 俺も反乱軍入る
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
rっ vymyvwymyvymyvy、 長いものにはまかれろだな
｜| ｍVvvMvyvｍVvvｍvyvｍVvv、
| ﾊ,,ﾊ .ﾊ,,ﾊ (ﾟ ﾟ)ﾊ,,ﾊ (ﾟ ﾟ) ／ﾊ(ﾟ ﾟ) ﾊ,,ﾊ
（ ﾟωﾟ ）（ ﾟωﾟ ),,ﾊ( ﾟωﾟ)／,,ﾊ ﾟωﾟ) ( ﾟω)-っ これ何の行列？エロゲ？
ﾊ,,ﾊ | _二二二つ ωﾟ ）（＼ （ ﾟωﾟ ）二⊃ ﾊ,,ﾊ
((⊂二（ ﾟωﾟ ）二ノ /（ ﾟωﾟ ） ⊂二＼＼_／ﾊ,,ﾊ二二（ ﾟωﾟ）二⊃))
ヽ | (´ .＿ノ ヽ ﾊ,,ﾊ つ ＼（ ﾟωﾟ） | /
ソ ） ＼＼⊂二二二（ ﾟωﾟ ）二二二⊃ ⊂＿) （ ヽノ
（ < ＼ レ’＼＼ ヽ / i ） ノ ﾉ>ノ
＼|＼| レ （⌒） | /ノ￣ レﾚ
ついに十万以上に達したその軍勢を率い、伯升は宛を包囲した。
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ
／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三 とうとうこのときが……
.ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三
） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=!
/＜（;;;i''_,ｨ''／ 宛を獲り、
｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´
.／ .|:::::. .(´〉
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ 天下に覇を唱えるッ！
.｀''‐､ノ ./
r´‐-､ ./
l´｀~'''｀ _,., /
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､
./ ／ ＿｀'
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二
南陽軍のトップ２だった甄阜・梁丘賜が敗死した宛では、
この男、岑彭が指揮を執っていた。
,, - ―- 、
,. '" _,,. -…; ヽ やれやれ。
(i'"（(´ __ 〈 }
|__ r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ } いつの間にか形勢が逆転しちまったな。
ヾ|! ┴’ }|ﾄi }
|! ,,_ ｛' }
「´ｒ__ｧ ./ 彡ﾊ､
ヽ ‐' ／ "'ヽ
ヽ__,.. ' ／ ヽ
／⌒` ￣ ` ヽ＼_
/ i ヽ ＼
,' } i ヽ
{ ｊ l }
i ヽ ｊ ノ | } l
ﾄ､ } / / l | .|
! ヽ | ノ j ' |
{ | } | l |
ヽ | i | ＼ l /|
{ | l | | / |
l ! | l / |
反乱軍が大敗した小長安では奮戦した岑彭だったが、
甄阜・梁丘賜が戦死した戦いで、
彼もまた負傷しており、
十万の軍勢に囲まれた宛が陥落するのも
時間の問題と思われた……
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- もはや 南陽は我が手に落ちたも同然ッ！
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ 勝利を記念してこの伯升、
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／// 自ら将軍号を名乗ろうと思うッ！
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ そうだな…『南陽に吹く熱風！』という意味の……
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
,.ィレﾍ
ｒ‐1＾ l、 ,.ィ
ﾉ ／ 二¨_ﾉ_,.ィ ,.i
,ﾚ／iﾚｉ ／ ＿ ム' ﾉ
／ ,ｒ L∠.＿＿ __／｀¨ﾌ 『柱天国将軍』！
. ／ ／ _ 人¨＿ ＞＼
ｒﾍ ／〈 __ / i ＼￣ﾞヽ、7 というのはどうかなッ！
,kゆト-‐''" 二 ¨￣i ノ ﾆブヽ ノ! /
,. -─ ､._ / ノ、 ｀¨´i'´ ｒｯヽ. ｊ i ｰ--‐ '"フ
／ /.〈 ｉ ノ ￣ ｀ーﾞ ｊ -=ﾆ、¨￣/
, ' / ｒ ､ｰ'"__ ﾉ l ｰ─…ラ
／ ./ ,ﾉﾆﾐヽ、 ヽ ＼ "´ ｊ/"二ヽ ＼ﾐ
ヽ、 ノ （:::｀ヽ_＼＼_ｉ l / ﾉ 刀 !､ l
./｀¨ ￣ヽ./ ｀'ー一¨´ i ｒノｨ/､ l┘
i /ヽ¨ ＼ / L ニノ ｉ ＼!
ｌ /:::::::::',: : : ＼ ／ /:::i l ｌ l
. ', /:::::::::::::ｌ＼: : : :ヽ,,,... --一'" ／::::::::l l l N
. ＿ヽ/::::::::::::::::::! ｀¨ ￣ / ／:::::::::::::::l ! lV
ノ::::::::::::::::::::::l:＼ / ／::::::::::::::::::::::l ﾄｖ
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ 嘘つけッ！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
,. ‐‐‐‐ ｧ´ ＼ｰ┐
／ ´￣＞ V ﾍ
// .／ . ﾄ、 ＼ iX 〉 あのね伯升。
ﾚ' / . l .| ＼ ヽヽ j//〉
. i l __ｌ__,| ヽー 土|. ｌ||'/〉
| l . !´ l___| レ'::::::「 ｌ|| く そんな厨くさい
| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、 八r;::| l|| }
| Nヽjﾊ 入rj ｀ | l|| メ 「僕の考えた将軍号」
从 i ハ""´ . ""| l|| ＼
| i ｌ > . ､ ／| l||＼_／ 名乗るよりもですね……
| l |'儿 ＞ __.イ__ ,ﾘ /ﾘ 〉
| .ﾙ |____/_j￣||￣ レへー '
ﾚ'´ | ＼___八_ ／ 7ー
/⌒｀| ／L.j＼｀￣´ ､ ﾚ'´￣
| }/ ／ / Vﾊ ＼ V!.
| / / / o〉 ｌ. ', ヽ
| i ＼ / / |_____〉 } /
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ 厨くさいッ？
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''" この伯升が寝ないで考えた将軍号が
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__ 厨くさいだとぉーーーッ！
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
( ヽ | |｜
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼ 寝ろよ。
／ （─） （─） ＼
| u （__人__） |
＼ ,／
ノ ＼
〃⌒ヽ
__ｌ{
. ´/´ ｀ヽ
_ / / ヽ 南陽の主、
/ ｨf ! iﾉﾉﾊ ﾉﾊﾊ
i/ /i _! ｌｨテく Yｌi|
{Y 入 （ | i l人ｆｿ 〔ｉl | 長安・洛陽と並ぶ「南都」宛の主になるのです。
乂ﾊj ＼j l j --ﾉﾘ
／／,T{ リ _ ＜ rｧ-ｧ ､
/ / /_ﾉ´￣￣ 「 LLLr‐‐､ _〉 もはやここに至っては、
〈 / /.!入__＿___j__ __,.ｲＶ(´___ﾉ
/ /ｌ | ﾄ､_i___ﾒＹ/ |iＸ|
ん' ｌ」 |/====r〈 |iＸ| 「皇帝」を名乗られてもよろしいのでは？
/ |ハ___〈___〉___
. / !/´ ー‐' ｀ヽ
/＼___＿oﾉ､／´| 谷 |｀＼ /
. / .i.l V.|> <!
/＼＿＿_oﾉil i | 个 |
. / .| l| l |(○)|
〈 | l| l |[_ii_]|
〈＼＿＿_oﾉ |ﾄヽ l_|<__>|
＼＿＿_______ｌj/〈〉ｒｉ|〉ｰ〈|
｀vvvvvvvvvﾍf´ |'王｀!
/ Vｨ===くrｧ～.|(○)|
iＹ´>' ヽ____| 乂 |
乂＿＿____ノ 〈`ー‐'〉
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
／ <●> <●> ＼. ！
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
. ／ （● ） (● ）＼ 皇帝……！
／ （__人__) ＼
| |
＼ ／
ノ ＼
／´ ヽ
| ｌ ＼
/ヽ
| ヽ
___ | 〉
| | /| |
iヽ |ヽ ﾉ | /ﾉ | iヽ
| |i | V / // | ヽ＼
|ヽヽ | / / / / / ヽ ｀ヽ---‐'ヽ
/ ﾉ川 /_/ /、/ /| / / ＼ ＼
/ヽ _,-''"´ /// /川 | ＼/ | ヽ ヽ
川-‐''´ ／/ |/ ||| ヽ ＼/ /| ／ |__
Y // | || '''' | / / | ヽ
/ // i ＼ヽ | ／ / / ヽ
|. |〈 ヽ | ／ / /ﾆ=、 ヽ
| | ヽ | | / /ヽ/ ＼ヽ、
＼ | | （（ ﾉ | | ‐-
＼_ ｀---- ,,_ | !_ | / /|/
＼ｰ‐-、 ,,,,,,__〃 ヽ| ｀/| | ／／ ﾉ| …………
--,,_／/ ヽ |ヽ ヽヽi 川 ／／ ／| |
〉 ＼ /|| ヽ 川 川 ／／ ／ミ | し
'-､_ ｀-,_川 ﾘ _,,_ V/'ﾆヽ‐'´- ／ヽ/ |´i |￣¨''‐
へ !_ ヽ｀''‐- ,,,,,,/_,-ﾆ''´'´::::））ﾆ-‐'´ヽ､ _,, | | '‐'´'i
/ ＼＿''----,,,ヽ､:::::::::::::::ノ;/ ／7 '!ﾘ|.|.| _ ヽ
! ,,,,_ ﾉ /i､''‐-ﾆ=-‐;;＼:::::/;;/// ／／,/ '|ﾉ 〉 ＼＼｀!
|川,,_ノ＼＼ !i /;'''V; | ''''／∠-''/ ;| /､_ ヽヽ
! /川ヽ !, ヽﾆ,_｀'‐-､_!! ! / /''´､ｨ_シノ ;|; |、＼ '､
| |川＼ヽ ＼ 弋__ｩ-､>ヽ !/／''‐'''''´ ノ | | i ＼
,,, ! !川 |;;| ｀''‐-‐''´;;;;| '';;;;;; ' | / | 'l,
iii''""' ミ_ヽ＿!ヽ, --‐‐- ,_''' |,,,;;, ; | / |
｀'' ｀´ _,,,,-=‐-＞ |;;'''' ,, ,;' |/ |
＼＿＿,,,,,,,,,,,,,_ ／<´ ヽ､ /'' / |
/ _,-‐ﾌ /｀"'''i ヽ '｀=´,,,,,,,_ / |
''"´ / ／ ヽ ヽ -‐'''二ﾆ-ﾆ /
／ ／ ＼ヽ＼ ';;;;;;;;;;;=-''" /
／ ／ ＼｀''' ＼ ,,;;;;,, / _,,-
／ ／ ヽ ＼ ＼ _,,-' _,, -‐''¨
／-,,,,,,,,,,,,＿ ヽ ＼ ｀''¨￣ ／
/ ￣￣¨"''―-- ,,_ヽ ／ ＿＿
｀'- ,_ _, '´ ,-'´
＿,,,, -- ,,,,＿＿ ｀"''''"¨ _／´
''¨￣ ￣¨¨''''―- ,, _,,‐´
γ⌒) ))
/⊃ﾉ ＿＿_
〃/ ／⌒ ⌒＼
/ /（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒) それはいい考えだお！
| |:::⌒（__人__）⌒ 〃/ ﾉ
| |r┬-| / / あんなキモ老人の王莽なんかより（会ったことないけど）
(( ＼ ヽ＿ `ー-´ ／ ／ ））
兄上の方がよっぽど 皇帝っぽいお！
γ⌒) ))
/ ⊃＿＿
〃/ / ⌒ ⌒＼ （兄上が皇帝になったらやる夫は諸侯♪）
γ⌒)（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ （働かないで毎日ダラダラできるんだお！）
（ <| | |r┬（ / / ））
( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒）
/ /
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ 皇帝、か。
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''"
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
( ヽ | |｜
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- 悪くない提案だが、
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ 皇帝というものは
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! 自分で就くものではない。
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ 臣下に請われて仕方なく即位する……
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ という形が美しいとされているッ。
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二二二二二二二イ
∵∵ ∞∞∞∞ ∵∵ 我らが祖先、
. i ,.>､;／ｰ- ､ l
! ∠..＿;'＿＿＿_＼ | 高祖劉邦は項羽に勝利した後、
∩ ,!ｲｉ´●｀> <´●｀> ｀＼.､ヽ.
| |／'´ | ￣､_,､_, ￣ |＼ ヽ、
. | |＼ | !.ノ | `''-;ゝ 臣下に即位を求められても二回までは拒絶し、
＼ ＼| |. ‐''´
＼| | 三度目にして いやいや即位する……という形をとった。
| | |
| | | 本意だったかどうかは判らんがなッ。
.| | |
| l ∪
| /
＼ ./
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | 漢王朝の復活を建前にしているのだッ。
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ この伯升も、皇帝に即位するなら
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 そういった手続きを踏むべきだろう。
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼ めんどくせーなーだお……
／（一 ） （一 ） ＼
／:: （__人__） :::::U ＼ やる夫たちが 今、即位を薦めたんだから
| ｌ^l^lｎ ⌒´ |
＼ヽ L ／ それで二回カウントすればいいお。
ゝ ﾉ
／ /
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ 貴様らでは身内すぎる。
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）| 少なくとも南陽の豪族・盗賊に
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼ 望まれての即位でなくてはな。
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
,. ‐‐‐‐ ｧ´ ＼ｰ┐
／ ´￣＞ V ﾍ ならば、豪族・盗賊たちが伯升の即位を望むよう、
// .／ . ﾄ、 ＼ iX 〉
ﾚ' / . l .| ＼ ヽヽ j//〉 それとなく働きかけてみましょうか……ん？
. i l __ｌ__,| ヽー 土|. ｌ||'/〉
| l . !´ l___| レ'::::::「 ｌ|| く
| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、 八r;::| l|| }
| Nヽjﾊ 入rj ｀ | l|| メ
从 i ハ""´ . ""| l|| ＼
| i ｌ > . ､ ／| l||＼_／
| l |'儿 ＞ __.イ__ ,ﾘ /ﾘ 〉
| .ﾙ |____/_j￣||￣ レへー '
ﾚ'´ | ＼___八_ ／ 7ー
/⌒｀| ／L.j＼｀￣´ ､ ﾚ'´￣
| }/ ／ / Vﾊ ＼ V!.
| / / / o〉 ｌ. ', ヽ
| i ＼ / / |_____〉 } /
＿＿__
／λ 丿 ＼ 申し上げます！
＿△/ ∨ ＼__△＿
＼＿||ｌ!)()() (!ｌ|ｌ!) （＿＿ 軍中の豪族・盗賊が集まり、
（;-ｖｖｖｖ、 ノ）)＼ 川の中に壇を設けて
|_|_|_ｌ_! ｌ＼丿）＼λ
ｍｍｍｎ＞）) ｌ）） 何やら儀式を行っている模様です！
ノノ丿|λ/／ノ 丿
（ ( （( （ 乂ノ′／
＼＼ヽヾ、_／
￣￣￣
ガオン ガオン
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌ 儀式……？
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
/ ) ) )／ ＼ ／＼ もしかして！
{ ⊂)（●） （●） ＼
| / ///（__人__）/// ＼
! ! `Y⌒y'´ |
| l ﾞー ′ ,／
| ヽ ー‐ ｨ
| / |
| 〆ヽ/
| ヾ_ノ
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ （まさか……）
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
,.. ,., ., .,., ,.__,._,.,.,,.,,,_,.,,.,.,,,.,,,,,| ゝ__.,.,.,_.,.,___,.,.,.,...___,..,.,._______,.,.,...__,.,
;:: ,,＿＿ ,,ﾉ| lヽ_,, ﾞ"ﾞ"ﾞ "ﾞ"ﾞ" ';::;,.
,...';:;''''' /|〈,, ll~⌒￣|llﾉ |ll lヽ ';:.
;::; ﾞ" ,／|l ll|～～ー ´ :: ::::| ﾞ" ﾞ"ﾞ" :,
;';, （＿＿ﾉ::: :: :: ＿ノ ,;:
,;, ￣ヽ＿＿ ／ ';
;: "ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ "ﾞ 〉:: / ,.:;
,,;. ノl|::: :: ::|＼ ＿ ,;;'
,;' "ﾞ"ﾞ ,／llﾉ|:::: :: :〈 ゝ:ーv―" ヽ ,;
;:.,,,, ＿／ ノ::: :: :::L,, ll l ll|| ;:
河畔に到着したやる夫たちがみたものは、
中州に土を集め盛り上げて造られた壇を中心に、
どこから揃えたのか、豪華な調度品で飾られた式典会場だった。
＿＿＿
／_ノ ヽ_＼ やっぱりだお！
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ∩ みんな、兄上に皇帝になってほしいんだお！
| |r┬-/ |/⌒l
＼ `￣'´ ／ | `|
豪族・盗賊たちも、各々が着飾った姿で現われた。
|┃
|┃三 ／￣＼
|┃ | |
|┃ ＼＿／
ｶﾞﾗｯ.|┃ | _,,,,.. _,.ｨ
|┃ .ﾉ// ／￣￣￣,o'ﾆ--､二-‐'ﾞ!
|┃三 ／ ＼ ,.ｒ',.-─-､,,__,,／
|┃ / <●>,ﾉﾚ､(Ω) 'ﾉヾﾉ
|┃ | （__人 ＼_,ノ､o'ﾞ
|┃三 ＼ ｀ ⌒´ __,／
|┃三 ／ ＼
∩＿＿＿∩ _,,,,.. _,.ｨ
| ノ o'ﾆ--､二-‐'ﾞ
/ ● (Ω)-､,,__,,／
| ( _●_)＼ ミ
彡､ |∪| ､｀＼
/ ＿＿ ヽノ /´> )
(＿＿＿） / (_／
| /
| ／＼ ＼
| / ) )
∪ （ ＼
＼＿)
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼ 鄧奉に朱祐ｗｗ
oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ お前ら正装めちゃくちゃ似合わねーおｗｗｗ
| |r┬-| | (⌒)
| | | | | ﾉ ~.ﾚ-r┐､
| | | | | ノ__ | .| | |
＼ `ー'´ ／〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
／￣＼
| |
＼＿／
| _,,,,.
／￣￣￣,o'ﾆ--､
／ ／ ,.ｒ',.-─-､, う、うるせーな。
/ <●>,ﾉﾚ､(Ω) 'ﾉヾ
| （__人 ＼_,ノ､o'
＼ u ｀ ⌒´ __,／
／ ＼
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,ノ o'ﾆ--､二-‐'ﾞ
|ー (Ω)-､,,__,,／ クマ……
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌ 二人とも、元気が無いですね。
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、 どうかしましたか？
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
／￣＼
| |
＼＿／
| _,,,,.
／￣￣￣,o'ﾆ--､
／ ／ ,.ｒ',.-─-､, まあ、見てればわかる。
/ <ー>,ﾉﾚ､(Ω) 'ﾉヾ
| （__人 ＼_,ノ､o'
＼ u ｀ ⌒´ __,／
／ ＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ 今日は兄上の晴れの舞台なんだから！
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | 盛り上げてくれなきゃ困るお？
＼ (、`ー―'´, ／
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | （ ……おかしい）
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V （この伯升、事前の運動も何もなしに
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ 周りが皇帝に祭り上げてくれるなどと
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ 信じるほど自信過剰ではない）
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_ この式典、もしやッ！
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
,. -───- ､
／'´ ｀ヽ、
ｼ~ ／" ｀ヽ ヽ `'、 ﾄ、 皆さん、今回 お集まりいただいたのは
//, '/ ヽﾊ ､_Ｖヽ
〃 {_{｀ヽ ノ ﾘ| ｌ |、,i| 他でもありませんにょろ！
ﾚ!小ｌ● ● 从 | } i|
ヽ|l⊃ r─ｫ ⊂⊃jﾉ}j| 南陽を九割方手中に収めた
r‐‐-､＿_|ﾍ '､_ノ ／| ! | 我ら、反乱軍！
｛ (｀ /:::::| l＞,､ __, イァ_i |｜
"ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ｧ|｜ この機に劉氏の中から
ヽ< | | ヾ∨_:/ // ﾊ|｜ 盟主に相応しい人物を選び、
皇帝の尊号を奉る所存にょろ！
(ヽ三/) ）） やっぱりだお！
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼ この式典は
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ 兄上を皇帝にするための
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/ ものだったんだお！
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
_＿＿＿__
_.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
／.:/.:／ ヽ:.:.:i:.:.:.:.:.:.ヽ
{:.:/:./ l:.:.j:.:.:.:.:.:.:. それでは、今日の主役、
∨!/ ⌒ |:./:.:|:.:.:.:.:
|′ ● jｲ:.:.:.|__:.:.: 我らの新皇帝をお迎えするにょろ！
|! r‐‐v (_) |:.:.:.| }:.:.
ﾊヽ ノ |:.:.:.|ノ:.:.:
(｀ ＝ -r-rム:.:.:|:.:.:.:.:
ト､ | / | |:.:.∧:.:.:.:
|:.:.:T7_/_,j .|:./ ヽ:.:.
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ 兄上 兄上！
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 早く壇上に上がらなきゃ！
| |r┬-/ |
＼ `￣'´ ／
／ / ｀ﾄ 、', ヽ
＼ / / -ト y i ｌ＼ せーのー！
l ﾊ l / ● l }-、 ! ＼
l/i yi ● , ⊂⊃ l ,!/ ,'"~'',
― ﾚvl⊃ r´｀´ヽ l }´/ ヽ/ , 我らが新皇帝ーーー！
i 、 ヽ、_,ﾉ j ト ~、/ /
. ｒ- ,_ 」 ヽ , _＿__,. イll lヽ＝、 /
. l、 ~'''TTﾄ、 ﾊ,ヽ l===l l l ヽヽ=
ヽ、 .l l l ', ', ＼ヽ l￣l l l /
｀ｰ.l_l_l__', ',__ ＼yV/ﾚ /
, '´￣￣｀ ｰ-､
γ⌒) ))
/⊃ﾉ ＿＿_
〃/ ／⌒ ⌒＼
/ /（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
| |:::⌒（__人__）⌒ 〃/ ﾉ
| |r┬-| / /
(( ＼ ヽ＿ `ー-´ ／ ／ ））
γ⌒) ))
/ ⊃＿＿
〃/ / ⌒ ⌒＼
γ⌒)（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ
（ <| | |r┬（ / / ））
( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒）
/ /
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
∵∵| | /, －､, -､ｌ ∵ 劉玄 聖公 さまーーー！
∵ | _| -|○ | ○||
, ―-､ (6 ＿ｰ っ-´､}
| -⊂) ＼ ヽ_ ￣￣ﾉﾉ
|￣￣|／ （_ ∪￣ / ､ ＼
ヽ ｀ ,.| ￣ | |
｀－ ´ | | ＿|
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
ﾞヽ, ,__ ,. -ｰ"ヽヽ
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V （ やはり かッ！）
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
i .:;r''´:::::_;;:::::::::..... :::｀ヽ、 _,,,,,,,,,,_
／l:;r'‐''¨;r'´ ..:::::: :::::... .::;r'ヾ'''￣￣`ヽ、
i:..::/ / ..: ..:::::::::.. :. ｀ヾ`､ ヽ
,rl;/::... / ..:::: i i :. ::. :::`､ `､
/:.::!､`ｰi ..:/: ..::i i l! ::. ::.､ :､ヽ ,!
`､:l:. ` l ::/: .: ..::/ .:::!.:/l ::i :. ::i :i::..i
/::::!ヽ:..l ::!: ..:: .:::/ .:::/.:/ ! :::l ::.:::l:. :l::::!
ヽ:::!ヽ`l : .::!: .::...:::;:ｲ.: ..::;:ｲ.:/ l :::! : :::!:.::ll::! これは……
/`l:::ヽl : ::l:.:::::／/:..::／/::/ l .::::!!::::::!l::::!l;!
ヽ:::`/¨! : ::.:_l∠__/-／_,/／ l.:::/ !:::;ｲ !/ どういうことです？
>-!'´! : :::::ﾄ､ /｡::::7ヽ¨''‐ _,,ﾚ'--l:/:::! l!
/;,/:.`､l : :::::l `ー‐′ '¨7:::7>::: l
/,;,/:,:/:.:.! : ::i::! `'--'’/:::i l
/,;/:.,;/;.:.:.! :i :::l::! ヽ /:::: l l
ヽ､:.;,/;,;.:.:l !.:l ::::!l ⊂=‐ ´ _,,.-i':: ! l
`l;,;.:.:.:! l:::! :::l !` ､ _,,-'" !i l l
l:.;,;.:.:! _!:!l ::N ` ‐--'7:.:._,! l l !i !
／￣＼
| |
＼＿／
| _,,,,.
／￣￣￣,o'ﾆ--､
／ ／ ,.ｒ',.-─-､, すまねえ。 お前ら劉氏の中から、
/ <ー>,ﾉﾚ､(Ω) 'ﾉヾ
| （__人 ＼_,ノ､o' 皇帝に相応しい人物を選ぼうって
＼ u ｀ ⌒´ __,／
／ ＼ 話になったんだが。
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,ノ o'ﾆ--､二-‐'ﾞ 豪族のみんなは、
|ー (Ω)-､,,__,,／ 当然伯升を選んだクマー。
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ でも、盗賊は、王常以外のほぼ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ / 全員が劉玄を推したクマ……
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ |
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ u > 、
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
/::::/:::::／:::::｀ｰﾗ:::::::::::,.ｨ:､＼ヽ.
,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ﾊ なぜ劉玄なのかッ？
;:::::;::::::;':::::::/:::::／:i::::i::l::ヽ::::l::::::::ｉ:::',
. ｉ:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i その理由は、式典の数日前にさかのぼる。
.. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::ｌ:::i::::::l::::l::::::i::::;i
. !:::::ｌ::::::ｌ:::::::::l::::l::::::i::::l:::ｌ:::::l:::ﾘ:::::i:ノｉl
. l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ ｽｨi::!
l::::ｌ:ｌ:::::ｌ:::::::::::ﾋｫ::ｧ‐ミヽﾉ ,ｨｔﾁ_ﾉl::l
l::::l::i:::::ｌ:::::::::::lヽー'´／ l｀¨ ｉ::l
｀ヽ＼:::l::::::::::::', ,. ､! /::ﾘ
|.＼::::';:::､:::::ﾊ ｿ /::/l
／.i. h丶、:::ヽ::::', ヽイ ,':::/
／ ', ヽh ｀ ＜:::::ﾞ､ ‐ "¨ ﾉ/-V
／ ＼ ＼ト.､ ｀ﾏ^、 ｀¨´./ヽ
／. 丶、ヽ- ニ/｀ﾞ ｰ ' ./i
ｒ‐ ¨￣ ￣￣/／ヽ | / l
. i i'⌒¨ ‐一'､ l ｉ l l
＼ ＼ ＼ ', .// ｌ l
荘尤にも勝って、これで南陽は手に入れたも同然だ。
∧＿∧
∧＿∧ （´<_｀ ） 流石だな兄者。で、提案なんだが……
（ ´_ゝ`） / ⌒i
／ ＼ | |
/ /￣￣￣￣/ |
＿_(__ﾆつ/ FMV / .| .|＿＿＿＿
＼/＿＿＿＿/ （u ⊃
王莽に対抗するために、そろそろ皇帝を立てようって話だろ？
∧＿∧
∧＿∧ （´<_｀ ） 流石だな兄者。 考えてたのか。
（ ´_ゝ`） / ⌒i
／ ＼ | |
/ /￣￣￣￣/ |
＿_(__ﾆつ/ FMV / .| .|＿＿＿＿
＼/＿＿＿＿/ （u ⊃
で、その人選だが。 実績、風貌、人望から言っても、一番相応しいのは劉伯升だろうな。
∧＿∧
∧＿∧ （´<_｀ ）
（ ´_ゝ`） / ⌒i 流石だな 兄者。おれも同意見だ。
／ ＼ | |
/ /￣￣￣￣/ |
＿_(__ﾆつ/ FMV / .| .|＿＿＿＿
＼/＿＿＿＿/ （u ⊃
（本当に、そうかにょろ？)
|:ヽ＼ ／ | ん？
|:::::ゝ ｀￣ ｜
/´ , 、 ヽ
{ ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
, '` 、 ＿＿_
/ ／ ／
／ ／
iノ ヽ ヽ なんでだ？
`＿ i
＼ ＿／
＞
／ ／
, '´￣￣｀ ｰ-､
／ 〃" ｀ヽ､ ＼ 劉伯升。
/ / ﾊ/ ＼ﾊﾍ
|i │ ｌ |ﾘ }_}ハ たしかにあの男は人望・実力を兼ね備えている……
|i | 从 ＼ ' ゛'`ｌ小N
|i （| i ● ● lｉ|ノ でもそれが、「わたしたちにとって」
| i ⊂⊃ ､_,､_, ⊂ﾉi|
| l x＞､ __, イｌ | 良い皇帝となる材料とは限らないにょろよ？
| ｌくﾐヽ::::ﾍ三l:::::ﾉl lヽ
| l( ⌒ )..::::V::／ ( ⌒ )
|:ヽ＼ ／ | 詳しく言ってくれ
|:::::ゝ ｀￣ ｜
/´ , 、 ヽ
{ ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ そもそも伯升や、南陽の豪族たちが
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i| 私たち盗賊を反乱軍に引き入れたのは、
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i|
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│ 戦力が足りなかったからだということを
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |.
| /⌒l,､ __, イァト |/ | 忘れないでほしいっさ。
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
|:ヽ＼ ／ |
|:::::ゝ ｀￣ ｜ 頭数か。挙兵の頃で、俺たちが二万。
/´ , 、 ヽ
{ ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
, '` 、 ＿＿_
/ ／ ／
／ ／
iノ ヽ ヽ 豪族は一万足らずだったな。
`＿ i
＼ ＿／ 俺たちの方がパーセンテージが高かった。
＞
／ ／
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ でも、反乱軍が膨らんで行けば行くほど
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ U ﾘ| ｌ.│ i| その割合は低下し、ひいては私たちの
ﾚ!小ｌ＼ ／ 从 |、i|
ヽ|l ● ●u | .|ﾉ│ 発言力は低下するっさ。
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l __, イァト |/ | 南陽を支配すれば、各地の豪族や官吏と言った
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | 私たち盗賊なんかより 「ちゃんとした」 連中が集まって来る……
／:::::::::::::::::::__:::::::＼ そうなれば……
. /:::::::::i:::ｲ::/" ゛ヽ::::ヽ､ そんな連中と、われわれ南陽の盗賊……
/::::::i:::::|::.l{_l _ i:::::::ヽ
|:::::::|:::::{イ ｀l::{::Ｎ 漢王朝の一族である伯升が、どちらを重用するようになるか、
|:::l´|:::::| ● ● ﾘレﾘ
|:::ヽ|:⊂⊃ ⊂l/:i| わかり切っているにょろよ？
|:::::::|:::::ト _ ｰｰ イ|;;;;;i|
|:ヽ＼ ／ |
|:::::ゝ ｀￣ ｜ やばいじゃないかソレ。
/´ , 、 ヽ
{ u ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
, '` 、 ＿＿_
/ ／ ／
／ ／ ここまで 頑張ってきたんだぞ。
iノ ヽ ヽ
`＿ u i これから美味しい目を見られるところじゃないか。
＼ ＿／
＞
／ ／
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ だから、伯升にはこれ以上、
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i| 権力を与えるべきじゃないにょろよ。
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i|
ヽ|l ＞ ＜ | .|ﾉ│ 反対に、我々の思うがままになるような人物を
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l,､ __, イァト |/ | 帝位に就けて、伯升を牽制する……
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
,. -───- ､
／'´ ｀ヽ、 我々盗賊のパーセンテージが高く、
ｼ~ ／" ｀ヽ ヽ `'、 ﾄ、
//, '/ ヽﾊ ､_Ｖヽ 発言力も強い今のうちがいいにょろよ！
〃 {_{｀ヽ ノ ﾘ| ｌ |、,i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 | } i| 今の私たちが推す皇帝なら、
ヽ|l⊃ r─ｫ ⊂⊃jﾉ}j|
r‐‐-､＿_|ﾍ '､_ノ ／| ! | 伯升も簡単には逆らえないはずっさ！
｛ (｀ /:::::| l＞,､ __, イァ_i |｜
"ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ｧ|｜
ヽ< | | ヾ∨_:/ // ﾊ|｜
|:ヽ＼ ／ | なるほど。流石は朱鮪。頭いいな。
|:::::ゝ ｀￣ ｜
/´ , 、 ヽ
{ ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
, '` 、 ＿＿_
/ ／ ／ となると、適任者はアイツか。
／ ／
iノ ヽ ヽ 早速、準備に取り掛かろう。
`＿ i
＼ ＿／
＞
／ ／
-‐ '´￣ .┃
／ ／" ｀ヽ ┃
//, '/ ┃
〃 {_{三三三三. ┃ ククク……
ﾚ!小ｌノ三三三 . ┃
ヽ|l ●三三 ┃
|ﾍ⊃ﾆ､_,､_, . ┃
| /⌒l,､ __, イ┃
| / /::|三/::/┃
/:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
i:,ｲ.:.:.:.i/__,:::::;.:;｣､l:ｊ:ｌ そうした経緯で、挙兵以前から盗賊集団にいて
lr:l:.:.l::｢ -ｰ -､l::i:!
ik:l::::i:.| | .l:::l 馴染みが深く、またボンクラとしても知られていた
`ｰ-､｣ ' i_ﾉ
| `ｰ ￣ , ' 劉玄に白羽の矢が立った、というわけだ。
,,rへ､_ ｀ 〔´
／l :ヽ､==ﾞ7'r'Yヽｰ､_
:‘,:|‘，＜'^__i__,〉，ヽ‘＼
‘，＞'`7┷┿┷＜‘，;.ヽ
(（
'´ /ニﾞヽ ひどい理由だなあ……
li 从ハ)ｿ
ゞ；,,TДT）
＿＿＿
／ ＼ ウガー！
,---､ ＼ ／＼―、
.l ｌ （●） （●） ＼ | 納得いかねー！
| | （__人__） | |
.| | |!!il|!|!l| ／ / 納得いかねー！
ゝ |ｪｪｪｪ| ノ
＼ ／ 何にも活躍してない劉玄が
/ |
/ | 何で皇帝なんだおー！
＜盗賊の皆さん＞
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧ ナンダヨー オレタチガキメタ コウテイダゾー
(´‐ω‐) .∧∧) ( ∧ ∧(‐ω‐｀)
｜ Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ ミンシュシュギバンザイ！
ｕ-ｕ （l 盗 ) ( 族 ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
指導者は何もしない方がカリスマ性があるんだよ。
∧＿∧
∧＿∧ （´<_｀ ） だよな。高祖劉邦だって そんなもんだったろ？
（ ´_ゝ`） / ⌒i
／ ＼ | |
/ /￣￣￣￣/ |
＿_(__ﾆつ/ FMV / .| .|＿＿＿＿
＼/＿＿＿＿/ （u ⊃
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌ
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐ うう……それを言われると！
` i'''''i￣￣ ￣u ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼ 二百年後の子孫も 、そんな奴に
／（一 ） （一 ） ＼
／:: （__人__） :::::U ＼ なりそうな気が……根拠も無くするお。
| ｌ^l^lｎ ⌒´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
/´〉,､ |￣|rﾍ
l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
/＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
'´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
`ｰ-､__,| ''
／ ,/ ／ ／ _,..-''
／ / ／／/ 〃 ,r'',.-'" ／／ ／
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／__,,..-／
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ なるほど。
,) Y ﾉ ／／ ,r''´‐''" -='"―-､彡"r'"￣´
,ｲ ﾘ ﾉ り ,=、、-ﾆ_~― ~''-=二 ∠"´
ヾ,ヽ ､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二 ― 二ニ＝=-‐''" 劉玄が皇帝。
ゝ ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
〈 `ヾべ_{:::: 'ｩ) `8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝- そうなるのかッ！
ゝ_ﾉ⌒ﾍ~" _”＼ ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._
〈 (._ |∠ｨ ,.ノ / __ﾊ_j! ＼
`‐''^ ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,､く ＼
r;>-＝<´ 〈 ﾉ_,. ヽ ＼
(l》L -―''''"~´ ヽ ｀ 、
／ `、 `、 lヽ
/ ヽ. l ｜|
! ｀、 ! !｜
｀、 、 | } Ｖ,/
ヽ | ／ / 〃
＼ ﾍ_,. -''" / ,.ｲ′
＼ ヽ l / /
ｌ | |′,'
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ やべええええええええ！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
| |!!il|!|!l| | 兄上がヒートアップしてるお！
| |!!il|!|!l| |
＼ |ｪｪｪｪ| ／ 人を五・六十人、殺しそうなオーラだお！
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣＼
,,, /::＼:::::::／:::: ヽ お、おい 伯升落ち着け！
（_⌒丶 |<●>:::<● > ヽ
ヽ ヽ } （__人__） u |
丶 ´､ ｀⌒ ´ ／
ヽ,,, ､￣￣ ⌒）
| /''' '''""
| . |
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | よい選択ではないかッ。
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| 我ら反乱軍、ここまで 正式なリーダーを立てなかったが、
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 民衆が歌に託して漢王朝を思うようなこの状況にあって、
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） 劉氏を指導者に選ぶことは理にかなっているッ！
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
∩＿＿＿∩
| ノ＼ ,＿ ヽ クマ？
/ ●゛ ● | .
| ∪ ( _●_) ミ
彡､ |∪| |
,r‐-､
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌ
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、 あれ？
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ それがこの伯升でなかったことは
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! 正直気に食わんがッ……！
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ 我が至らなさが招いた結果として、
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ 涙を飲もうではないかッ。
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
_＿＿＿
／⌒ ⌒＼ 兄上、本気かお？
／ （●） （●）＼
／ U （__人__） ＼
| |::::::| |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
＿＿＿_
／:::::::::: u＼ （南陽一のオレ様野郎な兄上が。
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼
／:::::::::: （ ○）三（○）＼ こんなにあっさりと引き下がるのかお？）
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ |
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
ノ::::::::::u ＼
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l /
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く ただしこの伯升。
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ）
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／ 指導者の肩書きを
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l, 「皇帝」にすることは
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 |
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ| どうかと思うがなッ。
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
どう見てもそう考えるようなしおらしいタマに見えません・・・
_＿_＿__. ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ (●) │ ・
. ｜ (●) ⌒） /
. ｜ （__ノ￣ /
＼＿ ＜´
/´ ｀＼
| |
| |
,. ‐‐‐‐ ｧ´ ＼ｰ┐
／ ´￣＞ V ﾍ
// .／ . ﾄ、 ＼ iX 〉
ﾚ' / . l .| ＼ ヽヽ j//〉
i l __ｌ__,| ヽー 土|. ｌ||'/〉
. | l . !´ l___| レ'::::::「 ｌ|| く ？
| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、 八r;::| l|| }
| Nヽjﾊ 入rj ｀ | l|| メ
从 i ハ""´ . ""| l|| ＼
| i ｌ > . ､ ／| l||＼_／
| l |'儿 ＞ __.イ__ ,ﾘ /ﾘ 〉
| .ﾙ |____/_j￣||￣ レへー '
ﾚ'´ | ＼___八_ ／ 7ー 、
/⌒｀| ／L.j＼｀￣´ ､ ﾚ'´￣',
| }/ ／ / Vﾊ ＼ V!. |
| / / / o〉 ｌ. ', ヽ |
| i ＼ / / |_____〉 } / ,'
by蒼天航路
光武帝なんか血塗れどころか全身余すところなく真っ赤ですがな
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ U ﾘ| ｌ.│ i| ！
ﾚ!小ｌ＼ ／ 从 |、i|
ヽ|l ○ ○ | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._,.
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ‐--,.-､-
／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三ミ／,､／ 現在、新王朝に対し
.ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三/ /／
） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=!// ＼＼ たてついているのは
/＜（;;;i''_,ｨ''／ |/ ││
｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´| 我等だけではない。
.／ .|:::::. .(´〉|
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ| 「赤眉」と名乗った盗賊集団は、
.｀''‐､ノ ./ | //
r´‐-､ ./ ＜＿/// 青州・徐州を席巻し、
l´｀~'''｀ _,., / //
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､ // / その規模は数十万にも及ぶと聞くッ！
./ ／ ＿｀'''''''┴-
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二--二
｀ﾌ _,. =ﾆ‐''´￣ ／
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵ 今もし、我らが漢王朝の一族から
∵∵| | /, －､, -､ｌ ∵
∵ | _| -|○ | ○|| 「皇帝」を立てたと知れば、
, ―-､ (6 ＿ｰ っ-´､}
| -⊂) ＼ ヽ_ ￣￣ﾉﾉ
|￣￣|／ （_ ∪￣ / ､ ＼ 赤眉の指導者たちもこう考えるにちがいない。
ヽ ｀ ,.| ￣ | |
｀－ ´ | | ＿|
＼: ;_こ二;_´: : : : : : : : : : : : :＞ .､
,. :＜￣: : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : 丶、
∠_;_; -／: : : : : :／: : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ なるほど 皇帝かー！
／: : : : : : :/: : : ,ｨ: :/: : : : : : : : /|: : : : : : : : : :ヽ
／ : : : : : : : /: : ⌒ﾒ : |: : : : : :'⌒ﾒ､|: : : : : / : : : :∧ 今の王朝にケンカを売るんだったら、
:′: :./ : : : : / : ／ |: :/: : : : : : : / 'v: : : / : : : : |:ハ
/: :, -/ : : : : /: :/ ＿ ｣:/ | : : : : ／ ∨ / : : : : : |: : | そういう奴を用意した方が
/／ /: : : : : :|: /ｨ7⌒小 |: : :／ ,ィ气f≧ｘ/ : : : : : : |: : |
/: : : /: : :ⅥV｢7f ﾄ} |: :/ ∧ノ:.ﾄ. ﾄﾊ : : : : :l: :|: : | ハクが付くかもな！
′: : :|: : : : :} |{:_;ﾉv ∨ {/ ｰｲ:∨}/ : : : : :l: :| ∨
|: : :／|: : : : :| ゞ-‐' ゞ､ｰ'∨/ : : : : : ∧ |:/ よーし！
| : ′│: : : ﾉ : . : . ＿＿_ ｀¨´/: : : : : : / :ﾍ{ﾍ
|/ |: : : : ヽ: . : : ∧ ｀’ヽ : :./: / : : : :/: : : : : :＼
│: : : : : :＼ 'v _＿ノ . :/: / : : : :/: : : : : : :｢｀
'v : : : : /(こ^ヽv―一⌒ヽ/イ: : : : :∧: :|ヽ: : :∧
∨: : :∧:| ） 厂´7＾７ : : : :.' ヽ| ＼: :|
,. :´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀: .、
／.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ わたしたち赤眉も、
/.:.:.:./:/:／｀!/.:.:.:.:i､:.';:.ヽ＞､_＿__,
,':/.:./.:,',´￣｀i':.:.:.:.:.ｌ ';:.i:.:.:ﾊ.:.ヽ:.:／ 漢王朝の一族を探してきて、
. ＿,ｨソ.;ｲ.::ｲ示ﾄヽl!:.:.,:':/｀'ﾄ;!:.:.:.:i´}::!´
｀￣/.:(|:i.: :l込ｿ !V',ｲﾃﾄ.l/.:i:.:_|_ ｿ 皇帝に立てるんだってヴぁ！
厶ィ'!:l:.:ﾊ´´ ＿' 込ｿ/.:.// }
厶ｲ;'.:.ﾊゝ.（_｀ソ ' ' ｲ : i/＠/
/;∠}ﾘ}.｀ ｰ‐,-- 'lⅥ: / ｲ
,r‐'´.::::::/- ,-/´::｀￣｀ｿ ゝ､
/ |', .:::::::/´｀ヽ/（｀ｰ―'´ / /｀ヽ
/ ハ::::::::i /.::::｀ー‐､､___/ ノ / 〉
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵ イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
∵∵| | /, －､, -､ｌ ∵ ∵ ／ ＼ ∵
∵ | _| -|○ | ○|| ∵ │ ━┓ │
, ―-､ (6 ＿ｰ っ-´､} . ｜ ┏┛ │
| -⊂) ＼ ヽ_ ￣￣ﾉﾉ . ｜ ・ │
|￣￣|／ （_ ∪￣ / ､ ＼ ＼＿ ＜´
ヽ ｀ ,.| ￣ | | /´ ｀＼
｀－ ´ | | ＿| | |
| |
それぞれ別の皇帝を奉じる二つの勢力ッ！
それは、この集団同士が決して協調できないことを意味するッ！
なぜなら、「皇帝」を名乗る者は天下に一人しか存在できないのが建前……
我々も、赤眉も、相手側の皇帝を認めず、争い、戦うことになるッ。
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7 このような状況……
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ いまだ王莽を倒してもいないのに
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／// 馬鹿馬鹿しいと思わんかッ？
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
|:ヽ＼ ／ |
|:::::ゝ ｀￣ ｜ ううっ……
/´ , 、 ヽ
{ u ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l / どの反乱勢力も、
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ） 王莽を倒すまで、「皇帝」を造るべきではないッ。
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／ ワンランク下の「王」を名乗らせておくべきだ。
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l,
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 | 「王」ならば！
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ|
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ 複数人 存在しても矛盾はないッ。
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.| 反乱勢力同士、協力し合うことも出来る……！
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
宗匠はおとなしく蟄居です。ほら弟子二人が突っ込んできたから夕日の方むいて。
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | そして王莽を倒し！
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| 天下を平定した上で
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 「王」の中から改めて「皇帝」を選ぶ。
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） このやり方が正しいと思うがッ？
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| | いかがかな。
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
∧,,∧ .∧,,∧ ソウイワレレバ ソウカモナー
∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧
(´‐ω‐) .∧∧) ( ∧ ∧(‐ω‐｀) ベツニ コウテイ ジャナクテ
｜ Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ
ｕ-ｕ （l 盗 ) ( 族 ﾉ u-ｕ オウ デ イインジャネ？
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
＿＿
, '´￣￣ `丶､, -───‐- ､
/ ,. '" ｀ヽ､
／ ／ ｀ヽ ＼＿
/ / / ∧ ＼ ヽ ＼ﾄ､
/ ｲ ｲ / l ﾄ l l | l ） （上手い……！）
/ｲ ﾌト､/ l l＼ _ト＿ | ! 彡|ｲ
l/| l /ヽ l｀ ヽ l '´ヽ! ＼ ! ! /| |
| |ﾄf-.-! ヽ〒.-.-┬| | /// ）
ﾄ､l !:::C !::::::::C | ﾄ､ノ/く
＜ ! T ｀ｰ' ｀ー‐'´| |｀ }/_ノ
/ | l 〃" "〃 ｲ / ノT
フ ﾄ､ ト､ ＿ u ノ/ /<｀ｰ'
⌒ｊ ヽﾄl｀丶､_ (､ ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ
/ T￣ _ト､:/ｲヽ::::::::',
jｲ´L '´ ヽ::| L:_:::」
, ' ´/ ィ´:} ／｀丶､
/ j/:::Τ:ヽ / ヽ
,. ‐‐‐‐ ｧ´ ＼ｰ┐ （劉玄を指導者に選んだこと自体を
／ ´￣＞ V ﾍ 批判するのではなく……肩書きを問題にした）
// .／ . ﾄ、 ＼ iX 〉
ﾚ' / . l .| ＼ ヽヽ j//〉
. i l __ｌ__,| ヽー 土|. ｌ||'/〉 （これなら 選んだ者たちの抵抗も少ない……）
| l . !´ l___| レ'::::::「 ｌ|| く
| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、 八r;::| l|| }
| Nヽjﾊ 入rj ｀ | l|| メ
从 i ハ""´ . ""| l|| ＼
| i ｌ > . ､ ／| l||＼_／
| l |'儿 ＞ __.イ__ ,ﾘ /ﾘ 〉
| .ﾙ |____/_j￣||￣ レへー '
ﾚ'´ | ＼___八_ ／ 7ー
/⌒｀| ／L.j＼｀￣´ ､ ﾚ'´￣
| }/ ／ / Vﾊ ＼ V!.
| / / / o〉 ｌ. ', ヽ
| i ＼ / / |_____〉 } /
〃⌒ヽ
__ｌ{ （しかし 伯升も口にした通り、
. ´/´ ｀ヽ 王は名乗るものが他にいてもかまわない）
_ / / ヽ
/ ｨf ! iﾉﾉﾊ ﾉﾊﾊ
i/ /i _! ｌｨテく Yｌi|
{Y 入 （ | i l人ｆｿ 〔ｉl |
乂ﾊj ＼j l j --ﾉﾘ
／／,T{ リ _ ＜ rｧ-ｧ ､ （ならば、将来的に 伯升も王を名乗り……）
/ / /_ﾉ´￣￣ 「 LLLr‐‐､ _〉
〈 / /.!入__＿___j__ __,.ｲＶ(´___ﾉ （最後に、複数の王の中から、皇帝になれる可能性を開いた）
/ /ｌ | ﾄ､_i___ﾒＹ/ |iＸ|
ん' ｌ」 |/====r〈 |iＸ|
/ |ハ___〈___〉___
. / !/´ ー‐' ｀ヽ
/＼___＿oﾉ､／´| 谷 |｀＼ /
. / .i.l V.|> <!
/＼＿＿_oﾉil i | 个 |
. / .| l| l |(○)|
〈 | l| l |[_ii_]|
〈＼＿＿_oﾉ |ﾄヽ l_|<__>|
＼＿＿_______ｌj/〈〉ｒｉ|〉ｰ〈|
｀vvvvvvvvvﾍf´ |'王｀!
/ Vｨ===くrｧ～.|(○)|
iＹ´>' ヽ____| 乂 |
乂＿＿____ノ 〈`ー‐'〉
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼ （さすがは伯升。ハメられても すぐによじ登りやがる！）
／ ＼ ／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／｀'ー‐---‐---一'´＼
/ ::::i ヽ
| | :::;;l |
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ （まーったく ずる賢い 兄上だおー）
／（ ●） （ ●）＼
／:::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
| （ （ |
＼ `ー' ／
, '` 、 ＿＿_
/ ／ ／
／ ／
iノ ヽ ヽ
`＿ u i うーーーん……
＼ ＿／
＞
／ ／
∧,,∧ .∧,,∧ ジャ リュウゲンハ オウ デ キマリナ
∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧
(´‐ω‐) .∧∧) ( ∧ ∧(‐ω‐｀)
｜ Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ ソウダナー
ｕ-ｕ （l 盗 ) ( 族 ﾉ u-ｕ
／￣⌒⌒ヽ
| ／￣￣￣ヽ
| | ／ ＼|
.| | ´ ｀ |
(6 つ / くやしい・・・
.| / ／⌒⌒ヽ
| ＼ ￣ ノ
| /￣
～～
「`l 「`l ,へ / ／/ ,. - ―- ､ ,ゝ ビクッ
| し, ｌ | く <´ 〔／ / ＿／ ヽ `ヽ,
`ー' `'´ ＼> / ／ ,.ﾌ^''''ー- j '´
「`l 「`l _,‐､_-､_ / ,ｨ ／ ＼ 〈
| し, ｌ | └､ ､‐_っ）7_／/ / _／^ ､`､ 〉
`ー' `'´ `Ｊ / / ／ _ ､,.;j ヽ| 〈
n 「 | /. | -'''" =-{_ヽ{
ｌｌ |｜ .,ﾍ / ,-､ | ,r' ／￣''''‐-..,ﾌ!
ｌl ヽ二ノ ｛ / ﾊ `l／ i' i ＿ ｀ヽ
ｌ| 「`l 「`l ￣フ.rｿ i' l r' ,..二''ｧ ,ﾉ
|l | し, ｌ | ／ { ' ﾉ l /''"´ 〈/ / 〈
ｌl `ー' `'´ > >-' ;: | ! i { 〉
ｌ| 「`l 「`l ＼ l l ;. ｌ ｜ | ! 〈
|ｌ | し, ｌ | ﾄー-. !. ; |. | ,. -､,...､| :l /
ｌl `ー' `'´ |＼/ ｌ ; l ｉ i | l ぶるぶる
ｌｌ 「`l 「`l iヾ l l ;: ｌ ｜ { j {
|ｌ | し, ｌ | { |. ゝ ;:i' ｀''''ｰ‐-' } ゝ
. ｎ. ｎ. ｎ. `ー' `'´ l | ::. ＼ ヽ､__ ﾉ （
|! |! |! l | ::. `ー-｀ニ''ﾌﾞ ﾉ
o o o ,へ l :. |
しかし このとき 張卬 が、大剣で地面を叩き、大喝して異議を唱えた。
／￣⌒⌒ヽ てめえら いっぺん決めたことを覆すつもりかよ！
| ／￣￣￣ヽ
| | ／ ＼| 劉玄が皇帝になるってのは もう 決定なんだ！
.| | ´ ｀ |
(6 つ / 異論は許さねえ！
.| / ／⌒⌒ヽ
| ＼ ￣ ノ
| /￣
＿＿＿_
／ ＼ ／＼
／ （●） （●）＼ ちょっ……！
／ （__人__） ＼
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| ! 強引過ぎないかお？
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{＼' ／| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
|ﾍ j. | , |
| /⌒l,､ __, .イァト|/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ まあまあ……
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i| 張卬も、やる夫殿も落ち着くにょろー
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i|
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│ 少々強引かもだけど、
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l,､ __, イァト |/ | 張卬の言い分にも、一理あるにょろよ？
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ リーダーの権威は、それを決めた集団の
//, '/ ヽﾊ⌒､ ヽ
〃 {_{ー' ゛'`ー ﾘ| ｌ │ i| 権威にも直結するっさ。
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│ 選んだばかりの皇帝を王に格下げしてしまっては、
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│ 私たち反乱軍自体の信用が低下するにょろよ？
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ わたしたち、挙兵して半年も経っていないっさ。
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i| 他所との連携も大事だけれど、今回は
ﾚ!小ｌ─ ─ 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│ 自分のところの結束を優先して欲しいにょろよ？
/⌒ヽ__|ﾍ j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
/:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ …………
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''"
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
( ヽ | |｜
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ わかった。
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! これ以上、難癖をつけるのは
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以 よしておこうッ。
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
-‐ '´￣￣｀ヽ､ ありがとうにょろ 伯升殿！
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ わたしたち、決して 伯升殿を
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i| 軽んじてるわけではないにょろよ！
ヽ|l ＞ ＜ | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , | これからも、反乱軍の主力として、
| /⌒l,､ __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ | ご活躍を期待しているっさ！
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V 朱鮪殿こそ、
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ お心遣い、痛み入る。
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_ 貴方のような人がいてくれたおかげで、
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川 無用な揉め事を起こさずに済むというもの……
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ にょろー！
〃 {_{｀ヽ ノﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ⌒ ⌒ 从 |、i|
ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ﾉ│ そんなに褒められると、くすぐったいっさー！
/⌒ヽ__|ﾍ ヽ ノ j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ ククッ…………
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''"
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
( ヽ | |｜
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/ -‐ '´￣￣｀ヽ､
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''" ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__ 〃 {_{｀ヽ ノﾘ| ｌ │ i|
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._ ﾚ!小ｌ⌒ ⌒ 从 |、i|
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼ ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ﾉ│
,. --ヾ__/ ☆ ＼ /⌒ヽ__|ﾍ ヽ ノ j /⌒i !
>----<,,,,） ＼ ＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
(||>／￣ ヽ |ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
( ヽ | |｜ ｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- （フンッ！白々しく調停者面などしおってッ……！）
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ （盗賊どもの中で、こんな工作を思い付きそうなものなど
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ 他にはいない。朱鮪、この即位は貴様の差し金だろう？）
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
-‐ '´￣￣｀ヽ､ （さすがは劉伯升っさ）
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ （場を支配する力は、まさに英雄の風格にょろ）
〃 {_{⌒ ⌒ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ○ ○ 从 |、i| （危うく、即位を潰されるところだったにょろ）
ヽ|l⊃ ＿＿ ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ （今回は貴様の思い通りになってやろう）
／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三
.ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三 （そのあざとさも含め、まだ反乱軍には必要な人材だからなッ）
） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=!
/＜（;;;i''_,ｨ''／
｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´
.／ .|:::::. .(´〉 （だが……）
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ
.｀''‐､ノ ./
r´‐-､ ./
l´｀~'''｀ _,., /
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､
./ ／ ＿｀'
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二
／:::::::::::::::::::__:::::::＼ （伯升の指導力なしでは 王莽に勝てないにょろ）
. /:::::::::i:::ｲ::/" ゛ヽ::::ヽ､
/::::::i:::::|::.l{_l _ i:::::::ヽ （今、仲たがいするのは、まずいっさ）
|:::::::|:::::{イ ｀l::{::Ｎ
|:::l´|:::::| ○ ○ ﾘレﾘ （でも……）
|:::ヽ|:⊂⊃ ⊂l/:i|
|:::::::|:::::ト _ ｰｰ イ|;;;;;i|
|:i|::::|::::|>´_l_￣/'ｰ:
| / ヽ ／ ／ l ＼
,ｲ l ヽ l ／ ／ ／ /
/ | !,､ l l / ／ ノ ﾚ‐i
/ | / ｀'- l| /_,.‐ヽ ／ | （時がくれば、そのときはッ……！）
/ | / /ヽ／'''''‐､ |´ ヽ_／／ ヽ 〉
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l /
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ）
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l,
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 |
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ|
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
//＾7＼
//||//:::::::::＼.､
./ ||:::::::::::::::::::::::::ヽ. （どうにかしないと……いけないにょろ）
,_,,----‐‐､,,_ ,/ /＼ :::::::::::::::::::::ヽ:､
../ " ｀ヽ､ / / ＼ :::::::::::::::::::|:|
''"´＿＿＿ ＼ / / ＼ ::::::::::::::|:|
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λ ,/ / | / /
ｨ彡三ﾐヽ ｀ヽ
彡'⌒ヾﾐヽ ｀ー
_________ ヾ､
／ ＼ ものすごく邪悪なオーラの ＿ ｀ー―'
／ ｕ ⌒ ⌒＼ 応酬を感じるお…… 彡三ミﾐヽ
／ （ ー） （ー）＼ 彡' ヾ､ ＿
i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i ｀ー '
ヽ、 ｕ ｕ ／ ,ｨ彡三ﾆﾐヽ ＿_
/ ┌─┐ 彡' ｀￣
i 丶 ヽ{ . }ヽ ＿ ＿＿
ｒ ヽ、__)一(_丿 ,ｨ彡' ￣
ヽ、___ ヽ ヽ ﾐ三彡'
と_＿＿_＿ノ＿ノ ｨﾆﾆ=- '
,ｨ彡'
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彡' ＿＿,ノ
／￣＼
| | 荒れて来やがったなあ、
＼＿／
| 反乱軍も。
／￣￣￣＼
／ ＼
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| <ー>::::::::<ー>u |
＼ （__人__） __,／
／ ｀ ⌒´ ＼
このように一悶着はあったものの、
劉玄の即位は承認された。
西暦二十三年 二月のことである。
イﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
∵ ／＿＿＿＿＿ ＼〟∵∵ 即位以前、劉玄は
∵|/⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ ∵
| / | ヽ |─| ｌ 「更始将軍」という将軍号を名乗っていた。
/ ー ヘ ー ′ ´＾V
ｌ ＼ ／ _丿 そのことから、即位後は「更始帝」と呼ばれることになる。
＼ ` ー ´ ／
>ー── く
／ |／＼／ ＼
ｌ l | ｌ つまり、 基本的に皇帝の呼び名は死後名づけられるものだが、
ヽ、| | ノ
|ー─── 「更始帝」は生前の呼び名である。
.│ .(;;U;) . |
劉玄は惰弱な性質で、即位の際、群臣の前で恥ずかしがって汗を流し、
手を挙げたが何も口にすることができなかった。
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ あわわわわ。僕なんかが皇帝で、
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
∵ゝ／＿＿＿＿___ヽ ∵∵ 本当に務まるのかしら。
∵/ | / ─ 、─ ､| ∵
∵| __|─| / | ヽ |
（ U─ oー ´ヽ
ヽ , ──┘ﾉ
＼ ( ＿,ヘ_/／ /)＿
/ |／＼／/＾＼／ヽ ∋
/ | ､ ／￣
出すなｗｗｗｗｗｗ
,. -───- ､
／'´ ｀ヽ、 気をしっかり持つにょろよ！
ｼ~ ／" ｀ヽ ヽ `'、 ﾄ、
//, '/ ヽﾊ ､_Ｖヽ 陛下には、大勢の劉氏の中から選ばれた、
〃 {_{｀ヽ ノ ﾘ| ｌ |、,i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 | } i| 人望があるんだにょろ！
ヽ|l⊃ r─ｫ ⊂⊃jﾉ}j|
r‐‐-､＿_|ﾍ '､_ノ ／| ! |
｛ (｀ /:::::| l＞,､ __, イァ_i |｜
"ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ｧ|｜
ヽ< | | ヾ∨_:/ // ﾊ|｜
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ へえ、そうなんだ？
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
ゝ／＿＿＿＿＿_＼ ぼくって結構 すごいんだね？
/ | ／/ ⌒ヽ ⌒ヽｌ
| |─ | ・|＜ |
Y ⌒ ` ー oーヽ､
ヽ_ ┌───┘ｌ |
ヽ ＼ /／ ＼
>ｰ── く ｀＼ ヽ
／ ＼ ／＼ｌ ￣|￣ ﾉ
/ | ├‐┴－
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ そうだ……ぼくは世界で一番えらい……
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
∵∵| | /, －､, -､ｌ ∵ もしぼくがいなくなったら…ぼくは絶滅するんだ！
∵ | _| -|○ | ○||
, ―-､ (6 ＿ｰ っ-´､}
| -⊂) ＼ ヽ_ ￣￣ﾉﾉ
|￣￣|／ （_ ∪￣ / ､ ＼
ヽ ｀ ,.| ￣ | |
｀－ ´ | | ＿|
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ 本当、扱いやすそうなボンクラにょろ……
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{三三三三 ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌノ三三三｀ヽ 从 |、i|
ヽ|l ●三三● | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l,､ __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
/≡) /ミ ヽ
. ／＿ノ ＿___＿__ ヽ＿ ＼ やっぱり 納得できねーお……
／ ／ .／::＼::::::／::＼ ＼ ＼
( く .／< ＞>:::::<＜>u＼ > ）
＼ ｀／u （__人__) ＼'.／
ヽ| ｀⌒´ u |/
＼ ／
南陽の制圧にメドがついた途端、
反乱軍の中で、盗賊・豪族の対立が露わになり始めた。
更始帝の即位は、その対立の結果だった。
だが、伯升も朱鮪も、内部対立のみに気を配ってもいられない。
反乱はまだ、一郡に王手がかかった状態にすぎない。
新王朝は、まだ充分に余力を残していた。
/:;:;:｀`丶､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀`T;:;:ー――;:;:'';:";:´￣;:;|
/三'ー- ､:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:＿＿＿;:;ｮ――彳 麻呂を忘れるなでおじゃるー！
!三、 r=ぅ｀￣￣,二、 _Z三三ミ'、
,'ミ'^ ￣ ﾞー' -ﾆ,三三三;}
lﾐ,! '´￣｀ﾞヾr'_ ､_,-' " ﾞﾞ " ' 'ヾ三三ﾑ、
{ﾐ! ｀､二ﾆ'` =ｷ ー‐--_;彡' ｝三ｼT'i|
ヾ! ,ｨ: :.､｀￣´ ,}三/i Y/
l ! ／(_ ,,..ﾉヽ }三ﾘ ﾚ/
{ l, / ｀"´ ヽ }三､_ノ
｀'､ ' fｴェｪｪz､、 ', 彡z‐ミ、
ヽ ﾞﾄﾐ二二≧) ; i ｼ｝ ヽ、
ヽ `'ｰ'-'-'‐'′ﾉ ,' ／ / /:.ヽ
ゝ.丶￣￣´ '" ノィ" / /:.:.:.:.ヽｰ ､
／ｲ｀i ､ ＿＿_,. ィﾞ´ヽ',／ ／:.:.:.:.:.:.:.） ,}、
_,. -―ｧ' /:.:.l 丶 :.:.:.:hj. ／ ／:.:.:.:.:.:.:.／ ／ 丶、
_,. - '´ ｛ ヽ:.:.:ヽ ヽ、 } ／ ／:.:.:.:.:._,.:-'ﾞ ／ ＼
怒りに震えた王莽が、猛反撃を開始するのは間もなくのことだった。
第八章「英雄誕生・前編」 へ続く
/ ) ) )／ ＼ ／＼ いよいよ やる夫のターンだお！
{ ⊂)（●） （●） ＼
| / ///（__人__）/// ＼
! ! `Y⌒y'´ |
| l ﾞー ′ ,／
| ヽ ー‐ ｨ
| / |
| 〆ヽ/
| ヾ_ノ
麻呂久しぶりｗｗ
ついにかｗｗｗｗ
さて光武帝即位前最大の見せ場が来るぞ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
ゝ／＿＿＿＿＿_＼
/ | ／/ ⌒ヽ ⌒ヽｌ
| |─ | ・|＜ |
Y ⌒ ` ー oーヽ､
ヽ_ ┌───┘ｌ |
ヽ ＼ /／ ＼
>ｰ── く ｀＼ ヽ
／ ＼ ／＼ｌ ￣|￣ ﾉ
/ | ├‐┴－
,. -───- ､
／'´ ｀ヽ、
ｼ~ ／" ｀ヽ ヽ `'、 ﾄ、
//, '/ ヽﾊ ､_Ｖヽ
〃 {_{｀ヽ ノ ﾘ| ｌ |、,i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 | } i|
ヽ|l⊃ r─ｫ ⊂⊃jﾉ}j|
r‐‐-､＿_|ﾍ '､_ノ ／| ! |
｛ (｀ /:::::| l＞,､ __, イァ_i |｜
"ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ｧ|｜
ヽ< | | ヾ∨_:/ // ﾊ|｜
ところで この二人ですが、誰のAAにするか、かなり迷っていました。
更始帝は最初、伊藤誠にしようかと思ってました。
朱鮪はギリギリまで思いつきませんでした。
今回はアリーデ・ヴェルチはなしかな？
そういえば、まだ主人公らしい活躍が無かったなｗｗ
(（
'´ /ニﾞヽ あ、しまった忘れてた！
li 从ハ)ｿ
ゞ；,,TДT）
r‐--------, /,ゝ ＿┌┐ _,,,..-､ |￣￣|
.|＿＿＿__＿_!l'_ゝ | | | | .lﾞ￣: : : : │ ｜ ﾉ
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ｒ'" ,,/ | | |＿__／ ,i'": / └┘
`v '" .ｌ. ／
(らだ！）
誠だと誠氏ねにしかならないようなｗｗ
ようやくやる夫の見せ場か。
伯升も朱鮪のやりとりはデスノートのライトとLを連想しちゃったなｗｗ
劉 糸寅 伯 升（りゅうえん・はくしょう）
でしたか。
本当に虎みたいな人だなあ。
やる夫の一族
劉秀（りゅう しゅう）やる夫・・・・・・後の光武帝 漢王朝の一族 やる夫
劉伯升（りゅう はくしょう）・・・・・・やる夫の兄 反乱軍のリーダー ディオ・ブランドー（ジョジョの奇妙な冒険）
來歙（らい きゅう）・・・・・・やる夫の親戚 南陽の豪族 やらない夫
劉嘉（りゅう か）・・・・・・漢王朝の一族 來歙の義理の弟 セイバー（Fate）
鄧晨（とう しん）・・・・・・やる夫の姉、劉元の夫 南陽の大豪族 桜田ジュン（ローゼンメイデン）
鄧奉（とう ほう）・・・・・・南陽の豪族 鄧晨の甥 オプーナ
劉伯姫（りゅう はくき）・・・・・・やる夫の妹 柿崎めぐ （ローゼンメイデン）
劉稷（りゅう しょく）・・・・・・春陵郷の一族 ヴァニラ・アイス（クリーム） （ジョジョの奇妙な冒険）
劉終（りゅう しゅう）・・・・・・春陵郷の一族 橋本崇載 （将棋棋士）
南陽の豪族
陰識（いん しょく）・・・・・・南陽の大豪族 陰麗華の兄 キョン（涼宮ハルヒの憂鬱）
陰麗華（いん れいか）・・・・・・やる夫の想い人 陰氏の娘 長門有希 （涼宮ハルヒの憂鬱）
朱祐（しゅ ゆう）・・・・・・南陽の豪族 やる夫・伯升とは、幼なじみ クマー
李通（り つう）・・・・・・南陽 宛の大豪族 キバヤシ （ＭＭＲ）
李軼（り いつ）・・・・・・李通の従兄弟 いくお
盗賊連合
朱鮪（しゅ い）・・・・・・盗賊連合緑林軍のリーダー格 ちゅるやさん（にょろーん ちゅるやさん）
王匡（おう きょう）・・・・・・盗賊連合緑林軍のリーダー格 流石兄弟
王鳳（おう ほう）・・・・・・盗賊連合緑林軍のリーダー格 流石兄弟
馬武（ば ぶ）・・・・・・盗賊連合緑林軍のリーダー格 のまネコ
王常（おう じょう）・・・・・・盗賊連合下江軍のリーダー格 ラスカル（あらいぐまラスカル）
張卬（ちょう ごう）・・・・・・盗賊連合下江軍の副リーダー格 アナゴさん（サザエさん）
王莽（おう もう）・・・・・・『新』王朝の皇帝 一条三位（水戸黄門）
荘尤（そう ゆう）・・・・・・『新』王朝の将軍 藤原左為 （ヒカルの碁）
王匡（おう きょう）・・・・・・王莽の親族 塔矢アキラ（ヒカルの碁）
岑彭（しん ほう）・・・・・・南陽の官吏 阿部高和 （くそみそテクニック）
赤眉軍
樊崇（はん すう）・・・・・・「赤眉の乱」の指導者 日下部みさお （らきすた）
逢安（ほう あん）・・・・・・樊崇の配下 峰岸あやの （らきすた）
徐宣（じょ せん）・・・・・・樊崇の配下 黒井ななこ （らきすた）
？ 樊崇の配下 柊つかさ （らきすた）
その他
劉玄（りゅう げん）・・・・・・更始帝 漢王朝の一族 のび太 （[たぬき]）
鄧禹（とう う）・・・・・・長安のニート 涼宮ハルヒ・哈爾濱 （涼宮ハルヒの憂鬱・北京五輪紹介パンフレット）
？ 地方官吏 泉こなた（らきすた）
既に退場された方々
やる夫の一族
樊嫺都（はん かんと）・・・・・・やる夫の母 ヒカルの母 （ヒカルの碁）
劉元（りゅう げん）・・・・・・やる夫の姉 水銀橙（ローゼンメイデン）
劉仲（りゅう ちゅう）・・・・・・やる夫の兄 荒巻スカルチノフ
鄧真紅（仮名）・・・・・・劉元と鄧晨の娘 真紅（ローゼンメイデン）
鄧雀（仮名）・・・・・・劉元と鄧晨の娘 金糸雀（ローゼンメイデン）
鄧翠（仮名）・・・・・・劉元と鄧晨の娘 翠星石（ローゼンメイデン）
來やらない子（仮名）・・・・・・來歙の妹、劉嘉の妻 やらない子
その他
廉丹（れん たん）・・・・・・『新』王朝の将軍 菊亭左大臣（水戸黄門）
甄阜（しん ふ）・・・・・・『新』王朝南陽の前隊大夫（太守） ハートマン軍曹(フルメタル･ジャケット）
梁丘賜（りょうきゅう し）・・・・・・『新』王朝南陽の屬正（都尉） サウザーの手下（北斗の拳）
盗賊Ａ・・・・・・亀田興毅
盗賊Ｂ・・・・・・二岡智宏
李季・・・・・・ナワヤ （ＭＭＲ）
解説・進行役
ブローノ・ブチャラティ（ジョジョの奇妙な冒険）
ナランチャ・ギルガ（ジョジョの奇妙な冒険）
本当は朱祜(しゅこ)が正しい名前なんだっけ？
安帝の諱を避けて祐と記しているはず。
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