長安。
反乱軍の一味として王莽に投獄された來歙は、
いつ処刑されてもおかしくない状況にあった。
／ || || || ,／ .|| |; : " ; : ;:ﾞ: ;": :; ; : ;:ﾞ: ;";ﾞ|; ; :: : :;: ;": :"#
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| || || || |ﾚ|| || || | ; : |::::::（ー）（ー） ｜ :ﾞ: ;": :; # |;;";;ﾞ ;; " :: ; ::
| || || |ﾚ|ﾚ|| || || | ;;: ; |:::::::::::（__人__）｜ : ;:ﾞ: ;": :; ﾞ| :: ;: :;: ;": :; ; ;
| || |ﾚ|ﾚ||_|| || || |;; : " ;|::::::::::::::｀ ⌒´ ｜; : ": :; ﾞ; |:: :;: :: ;
| |ﾚ|ﾚ||_|| || || || | ;;: ; ,; |:::::::::::::: } : ; ;": :; | : :;: ;": :
ﾚ|ﾚ||_|| || || || || ￣￣￣ ヽ:::::::::::::: } ￣￣￣￣￣￣＼ : ;": :;
ﾚ||_|| || || || || ヽ:::::::::: ノ ＼: :;: ; ;; ":
|_|| || || || || /ヽ三＼´ ＼: :;:: :; ;
|:::::::::::::::: ＼
ガシャーン！
／￣￣＼
／ ＼ ＼
（＞）（＜ ） |
（__人__） | ！ なんだ？
(,｀⌒ ´ |
{ |
{ ,r'
!､ ,r'
ﾝ ﾞｉ
／ |
､(⌒二 ,.,r'| |
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜來歙様
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜助けに
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜来たよ！
┷┷┷
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 賓客の皆さん！
| ∪ （ ○）（○）
. | （__人__） まさか こんなところまで！
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜食い扶持をくれた
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜主人の危機に
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜報いるのが
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜賓客の務め！
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜さあ早く
┷┷┷
/|
|/＿＿
ヽ| l l│＜逃げて！
┷┷┷
／￣￣＼
／ ー ‐＼
| u （＞ ） （ ＜） すまねえ……
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 恩に着るだろ！
| }
r⌒ヽｒヽ， }
/ i／ | __ ノヽ
./ ／ / )
./ ／ ／ /／
/ .／ /￣､⌒)
.ヽ､__.／ ／ ⌒ヽ￣
r ／ |
/ ﾉ
/ / /
./ ／/ ／
/. .／ ./ ／
i ／ ./ ／
i ./ .ノ.＾/
i ./ |_／
i /
／ /
,ィ⊃ , -- ､
,r─-､ ,. ' ／ ,/ } 待てやあああ
{ ヽ ／ ∠ ､＿__/ |
ヽ. V-─- 、 , ',_ヽ / ,' 逃亡犯！
ヽ ヾ､ ',ﾆ､ ヽ_/ ｒｭ､ ﾞ､ /
＼ l ﾄこ,! {`-'} Y
ヽj 'ー'' ⊆) '⌒｀ !
l ﾍ‐--‐ｹ }
.ヽ. ﾞ<‐y′ /
ゝ､＿ ~ ___,ノ
,. - ── ──
r'つ)∠─── ＼
〆⌒ ￣￣￣ ＼__ ヽ アイヤー！
,.イ ,ｲ ＼ヽ, }
ヾイ /｛ { ヽ、ト、 ＼ ノ そこの国家権力！
｛ .ト｛＼ヽ', メ __＼ } /
ゝ |"ひ) ＼ ｲびゞ ＼ ヽ- 、 この餃子を食べるアル！
ﾉ ﾄ、"´,. ー ノ ／//＼
/. { ゝ ／ ﾚ// ｝ （ （ ） （ ） ）
｛ ヽ ヽ⌒＞ / ﾚ´TT （ ） ( ) （ ノ
Ｖ{ ＼ └ ´ / ,.イ／ / ＿＿_＿...................＿＿＿＿
,-､ f^ヽ ＞ー┬|/ ! ,.イノ ,, -ー" _,,.. _,,._ ,,.._ ,,.._ _,,.. ﾞ ヽ､
{ ヽ:::;ﾑ ﾏﾐ､: : ＼ ﾑ: : :∨ ／ ／,,r"i／ ,r"i／,,r"i／,,r"i／,,r"i ､ ヽ
＼ ヽ,ﾑ ∨ヘ : : ＼ ／: /ﾍ: : :ﾍ / ./ /#; / /#.; / /#; / ,/#; / ,/#; / .," i |
,.- ､ ＼ ヽ〉 ヽ ＼: : :＼:/／ﾍ: : :| i i. /#; / ,/#; ./ /#; / ,/#; / ,/#; / .,' / /
ヽ、 ＼ | 〉 ＼ lヽ.／^)､ : : |: : ! ﾍ. |〃/ ,|〃/ ,|〃/ .,|〃/ , |〃/ .,"..;;／ /
丶、｀¨ / ァ'´ ／: : ヽr:| : ﾊ ヽ ヽゝ' `ヽゝ~ ヽゝ' ~ヽゝ' ~ヽゝ' " ／
｀) l ,.イ､ヾニ二7イ |.ｨ ﾞ ー-- ､､... _ ＿＿＿＿ ,,,,, .... --―"
⊂二´.. ＿ __／ / ` ｰ-､_|/､__jﾆフ
ヾｰ--='彡- ' /´:j:_}::::/一`
`ーr'´ ,f-':j´:||｀′
／ヾ二トr‐_Tj-トｲ : l:!┐
,ィ⊃ , -- ､
,r─-､ ,. ' ／ ,/ }
{ ヽ ／ ∠ ､＿__/ |
ヽ. V-─- 、 , ',_ヽ / ,'
ヽ ヾ､ ',ﾆ､ ヽ_/ ﾞ､ / ぐわッ！
＼ l ! ＞ ＜ Y
ヽj 'ー'' ⊆) '⌒｀ ! なんだこの煙は！
l ﾍ‐--‐ｹ }
.ヽ. ﾞ<‐y′ / 眼が、眼がーーー！
ゝ､＿ ~ ___,ノ
,. - ── ──
r'つ)∠─── ＼ 今のうちアル！
〆⌒ ￣￣￣ ＼__ ヽ
,.イ ,ｲ ＼ヽ, }
ヾイ /｛ { ヽ、ト、 ＼ ノ 私についてくるヨロシ！
｛ .ト｛＼ヽ', メ __＼ } /
ゝ |"ひ) ＼ ｲびゞ ＼ ヽ- 、
ﾉ ﾄ、"´,. ー ノ ／//＼
/. { ゝ ／ ﾚ// ｝
｛ ヽ ヽ⌒＞ / ﾚ´TT
Ｖ{ ＼ └ ´ / ,.イ／ /
f^ヽ ＞ー┬|/ ! ,.イノ
／￣￣＼
／ ー ー＼ あ、ああ。
| （ －）（●）
| u 。゜（__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
;ヾ､,.､,､.､rﾂ ｯッｼ、:':' r':' _,､-'ﾞ_,
,､,､,ﾐｯﾝ､,._ _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ.
､ｨｯ ,:､ ﾞ''ゞ=ﾐ､~.: _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ __,
}; ヾ ﾞ' {!li;:,. _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,::|＿|
ゞｧ''ﾞぐ _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,､-''" .|＿
,ﾍ:'_,､-'ﾞ_,､-'ﾞ..::｢┴_,ｴ ┴ ''"_|＿|
└i'ﾞ-ﾆ,ﾆエ,.:|ﾆ｢ _ｴ ┴ ''"_|＿
|エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴ __.|＿|_
|エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴ 「fj.||＿＿|＿＿| ＿|
|エ | ﾆエ, |[8] _ｴ ┴ └‐_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
|エ | ﾆエ, |二 _.ｴ 二..＿ |＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
|エ | ﾆエ, |┴ _.ｴ 二..＿ |＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿|
|エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿ |＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
|エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿ |＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
-,-=''┷━━|┬ﾆｴ ┬-- .|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
''ｰﾆ_''ｰ::､_ ﾞ┷ 工_二'‐-､,_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
二二二｀''ｰﾆ｀_''ｰ-､_¨''━､L|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
二二二二二二二｀''ｰﾆ_''ｰ ､_ |⊥ |＿＿
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 助かっただろ……
| U （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ でも、アンタは何者だ？
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
馬鹿ねえ。
/. { ゝ ／ ﾚ// ｝
｛ ヽ ヽ⌒＞ / ﾚ´TT
Ｖ{ ＼ └ ´ / ,.イ／ / 気付かないの？
,-､ f^ヽ ＞ー┬|/ ! ,.イノ
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ？
| U （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
,. - ── ──
r'つ)∠─── ＼
〆⌒ ￣￣￣ ＼__ ヽ 見てなさい！
,.イ ,ｲ ＼ヽ, }
ヾイ /｛ { ヽ、ト、 ＼ ノ まず自分で自分の顔面をブン殴るッ！
｛ .ト｛＼ヽ', メ __＼ } /
ゝ |"ひ) ＼ ｲびゞ ＼ ヽ- 、
ﾉ ﾄ、"´,. ー ノ ／//＼
/. { ゝ ／ ﾚ// ｝
｛ ヽ ヽ⌒＞ / ﾚ´TT
Ｖ{ ＼ └ ´ / ,.イ／ /
f^ヽ ＞ー┬|/ ! ,.イノ
＿_ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___｀丶、 フンッ！
／ ｀ / /´-‐ｧｰ-ヽ ＼
. / ／下7 ../／／.:.::/ .:.:ﾄ､ ヽ -‐''´'´ ,､
/ └ｲ_j/ .://;へ、／!.:.::/:.} ,__-‐'''´-‐'''-‐''´
,' ///!l .::j f --,ノ_-γ--''´￣ ／ ／
, '〈/f`| l ::l!（◎弋 / /// `
| l:l :!:{､| l ::|ﾘ ゞノ"} l l | |
| l:ｌ::i个| l ::lヽ//ノ"}| l | 丶
| lﾊ:l::{::', ::::{､ '| ,. -'´ - -'
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ＼.`//） ／ ＼ :_
. ',::{:{､:::ヽ＼:＼;ゝ ｀「丶、__ .／￣>-'⌒ー‐r;┬' ＼
. ヾﾊj＞''´ ヽ ﾄ､_..上くｲ::::{ {::{／
／⌒ヽ､＼ ｀ ＼-ｰ￣＼ヾ
／￣￣＼
／ ＿＿＿＿_ノ ＼ なアアアアア？
| ＿＿＿＿（ ○）（○）
. | ＿＿＿＿（__人__） なにしてんだああ？
| |l!|li!|
. | ＿＿＿＿ |ｪｪｪ
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
＿_ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___｀丶、 も いっちょ！
／ ｀ / /´-‐ｧｰ-ヽ ＼
. / ／下7 ../／／.:.::/ .:.:ﾄ､ ヽ -‐''´'´ ,､
/ └ｲ_j/ .://;へ、／!.:.::/:.} ,__-‐'''´-‐'''-‐''´
,' ///!l .::j f --,ノ_-γ--''´￣ ／ ／
, '〈/f`| l ::l!（◎弋 / /// `
| l:l :!:{､| l ::|ﾘ ゞノ"} l l | |
| l:ｌ::i个| l ::lヽ//ノ"}| l | 丶
| lﾊ:l::{::', ::::{､ '| ,. -'´ - -'
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ＼.`//） ／ ＼ :_
. ',::{:{､:::ヽ＼:＼;ゝ ｀「丶、__ .／￣>-'⌒ー‐r;┬' ＼
. ヾﾊj＞''´ ヽ ﾄ､_..上くｲ::::{ {::{／
／⌒ヽ､＼ ｀ ＼-ｰ￣＼ヾ
, - ─- ､＿
／ ｀丶
rー‐<::／ ﾝ-―ー- ､ 、 ＼
｛(こ 〆.:::／ ＿＿__ ＼ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.j ::ヤ￢寸
／,ｲ>/ .:::/,':::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,ｲ これで完了よ！
ﾚ／,ｲ ::/ :{:ﾊ＼{ ::､::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::|
{／::| :!{.::ｨ'f坏ﾄ＼{ヽ ,>＜ﾑ:!:::::::: Ｋヽ:ﾄ､
|::::ヽ::ｉ:ヽi. r'_;ﾒ ヽ´ ｲ圷ﾊ|::::::::::|＼/ヽ>
|i:::::::ﾄl::ﾊ. , r';ﾝ´j::::::::: l: V 來歙、久しぶり！
|i::::::::!:::: ﾍ {＞ーｧ /:!::::::::/::/
ｌN:ヽ:ヽ::',:::ヽ､ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ /
ヾ ／}::}八::::ヽ＞.-‐か／7::／∨
r＜¨ リ＼｀ヽ､＼__ { 〉/イ l )}
f⌒ ＼ ＼ヽ ）' ＼ﾆﾆ∧ | |!彡ﾍ
| ＼ ヽﾑ ヽ‐' .| | }ﾍ,__,ｲ
r-ヽ ￣ )＼ Vrj／￣ヽ ヽ
| ＼ // /)ミ ｰ-∨ /￣ ヽ
| (＞―‐'/ /勺ヽ¨ア / }
| ＼三三‐'ノ ＾ヽ/ /-―一 '
／￣￣＼
／ ＿＿＿＿_ノ ＼ ゲエーーーッ！ お前は鄧禹！
| ＿＿＿＿（ ○）（○）
. | ＿＿＿＿（__人__）
| |l!|li!|
. | ＿＿＿＿ |ｪｪｪ
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
鄧禹（とうう）。字は仲華 。南陽郡新野の生まれ。（鄧晨の一族）
十三歳のとき儒教の基本経典『詩経』をマスターしたという、
都、長安でも名高い秀才だった.。
やる夫とは長安で親交を深め、
親友といってよい間柄だった。 この年、２１歳。
ちなみに現在はニート。
-―――-
／ : ／ ／￣￣｀ヽ｀ヽ、
/ : :_/. :/´「￣￣、｀ヽ､ ヽ ニート生活があんまり退屈だったから、
/.:／ !: :/_/ｌ: ! : : ､:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧＼ヽ: : :i : i : _: ﾄ､: i 通信講座で変装術を学んだのよ！
. l:://l/ !:::lf千 ﾐ､ヽ＼!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::ｌ ゞ-' 弋冫j/ｌ ｌ〉 !
l ::!:::ヽ､!::l ､＿′ /:∧!: :! まだ準二級だから、
!::l:::::::::∧ﾄ､ ー ′／:/.:/ ﾊj
. Vヽ、:::::lヽ、丶､_ ィ/.::/.:/j/ 動揺すると顔が無意識に
（＼＿ ＿>､:::!､|ヽ ト､/イ／
＞ _｀ヽ__ /ヽ ヽ! ＼ ＿ヽ￣ ヽ＿ 変わっちゃうけどね……
rf壬‐＿´__ノ Ｖヽ / ∧ ヽ´＿_｀ヽ ト､ヽ
〈＼ ﾉ ト､!// 丶 、＿_｀i l }
/ヽ￣ ノ ∨ ､ ｌ ! !/ ヽ、
{ ￣ ｌ / ＼ ｌ ｌ ∧ ＼
. ＼ l＼ /／ ＼ ! ! / !／ ヽ
ヽ￣ /ヽ、 ヽ、! ｌ / / ￣ /
／￣￣＼
／ ＿＿＿＿_ノ ＼ すげえ……お前の顔面はどうなってんだ……
| ＿＿＿＿（ ー）（ー）
. | ＿＿＿＿（__人__）
| |
. | |
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
／￣￣＼
／ ＿＿＿＿_ノ ＼ ハッ！
| ＿＿＿＿（○) （○）て
. | ＿＿＿＿（__人__）そ
| |
. | |
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼ そうだ！
| ∪ （ ●）（●）
. | （__人__） んなことどうでもいい！
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } お前、反乱はどうなったか知ってるか？
. ヽ }
ヽ ノ ｍm 俺つかまってたから情報が入ってないだろ……
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
,. - ── ──
r'つ)∠─── ＼
〆⌒ ￣￣￣ ＼__ ヽ
,.イ ,ｲ ＼ヽ, }
ヾイ /｛ { ヽ、ト、 ＼ ノ
｛ .ト｛＼ヽ', メ __＼ } /
ゝ |"ひ) ＼ ｲびゞ ＼ ヽ- 、
ﾉ ﾄ、"´∪,. ∪ ー ノ ／//＼
/. { ∪ ゝ ∪ ﾚ// ｝
｛ ヽ ヽ⌒＞ ﾚ´TT
Ｖ{ ＼ └ ´ ,.イ／ /
f^ヽ ＞ー┬|/ ! ,.イノ
／￣￣＼ その様子じゃ、
／ ⌒ ⌒＼
|::::::（－）（－） ｜ よくない結果なんだな……
. |:::::::::::（__人__）｜
|::::::::::::::｀ ｕ ｜
. |:::::::::::::: ｕ }
. ヽ:::::::::::::: ｕ }
ヽ:::::::::: ノ
/ヽ三＼´
|:::::::::::::::: ＼
__ __
／:::::::::::::::ヽ 落ち着いて聴いてね。
_/ ﾍ-､
〈/:::::::::::::::::::::::::::::V/ 反乱軍は小長安の戦いで
/l::::/:::::,'::::::::i:::::l::!:ﾊ
~|::::l:::::/:::::::::l:::::l::i:!｣ 新軍に大敗したらしいの。
ヽ:{::::{:::::::::/:::/:::ﾘ
, ィ ﾄ{八::::/リj/V-､ これは、鄧氏の賓客からの情報だけど、
{{ | | ｀'' | l }}
{:',|└─‐‐─┘|// 同行させていた反乱軍の家族にも被害が出たって。
{ﾍ ￣￣￣￣ / :}
, -―-ゝﾍ ＿ノ {_/ ＿__
{ ＞=入＿､_＿__人=＜ ヽ
ヽ 〃 `┴‐┴'´ ヽ /
＼| / ', | ／.
ヾ_ { } ﾚ′',
`ーゝ ＿＿＿_」L=‐'
/ ／下7 ../／／.:.::/ .:.:ﾄ､ ヽ その中に、あなたの妹、來やらない子ちゃんも
/ └ｲ_j/ .://;へ、／!.:.::/:.}ヽ ',
,' ///!l .::j.:lｲ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l 含まれていたそうよ。
, '〈/f`| l ::l｀' ゞゾ '´ ｒャjﾉ::.ｌ:. |
| l:l :!:{､| l ::| ﾏｿハ: |:: |
| l:ｌ::i个| l ::l! ＿ ′} .:}:.ｌ:: l
| lﾊ:l::{::', ::::{､ /.:/::.l:: l
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ＼._ ／.:/::::/l::;!
. ',::{:{､:::ヽ＼:＼;ゝ ｀「:ﾌ´!::::/;:::/ 〃
. ヾﾊj＞''´ ヽ ﾄ､_..上くｲ::::{ {::{／
／⌒ヽ､＼ ｀ ＼-ｰ￣＼ヾ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ 來やらない子（仮名）
ﾘ::::::( （ ●） (●::（
. ﾊ::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ） ) 本編には未登場。
） ) ）、 ￣ノくﾊ（
（,（.( ' ﾍ い ﾉ:::）） 一章で少し触れたが
ノ/）` ヾ ｿ￣（( 、
,' ﾉ Ｙ Y 劉嘉の妻になっていたため、
l: （ ...... ..... i
lヾ. .. :::::::: ::::: .ノ この度の反乱にも同行していた。
. ,! _
. i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
,r'''''''ブ､ `.､`ﾌ
,r' .,f'´ ,r f .i ､ , i i`ﾄ､
,f ,f ,'´i ,'`､ ;`､ヽ,! .! Yi、
i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
` i'''''i￣￣ ￣￣ ! .! ,ﾄ､`ヾ;┘
. ! ┿━━ ━━┿ .!' `ｰ′
. i ,ﾄ､ , , i ,!
i ! ` ､__________,,／i,`′
ヽ,! .f /人;!/ i,
ヽ,r`i___iヽ,/___!
. ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
`ｰ--''´`ｰ--‐''´
やらない子……
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼ 畜生ッ…… ！！
l⌒ヽ （＞）（＜ ） .|
ヽ、 ＼（__人__） ０ | 俺がこんなところで足止め食ってる間に……！！
// ＼ (,｀⌒ ´ o |´￣￣￣￣￣｀ヽ
ヽ { | ヽ＼＿＿
| l l|,, ＿＿＿,{ / ＼＿＿）_
ゝ＿＿＿＿｀ヽ_（ ￣￣ﾞ /￣￣￣￣￣￣ヽ､ ）
/ ／下7 ../／／.:.::/ .:.:ﾄ､ ヽ
/ └ｲ_j/ .://;へ、／!.:.::/:.}ヽ ', 私の一族にも、何人か被害が出てるみたい。
,' ///!l .::j.:lｲ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
, '〈/f`| l ::l｀' ゞゾ '´ ｒャjﾉ::.ｌ:. | 南陽の豪族は、大打撃を被ったわね……
| l:l :!:{､| l ::| ﾏｿハ: |:: |
| l:ｌ::i个| l ::l! ＿ ′} .:}:.ｌ:: l
| lﾊ:l::{::', ::::{､ /.:/::.l:: l
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ＼._ ／.:/::::/l::;!
. ',::{:{､:::ヽ＼:＼;ゝ ｀「:ﾌ´!::::/;:::/ 〃
. ヾﾊj＞''´ ヽ ﾄ､_..上くｲ::::{ {::{／
／⌒ヽ､＼ ｀ ＼-ｰ￣＼ヾ
その頃 棘陽では、
小長安で敗北した反乱軍が敗軍をまとめ、体制を立て直しつつあった。
／￣￣￣ ＼
／ :::::＼:::／＼ 姉上……
／ ｡<ー>:::::<ー>。
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj チビたち……
＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜
／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡ うううううう！
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;._
|||||||l' ||||||,ﾍ|||||||||||||/＝|||||-＝ー‐_'´ ﾍ|ヽ‐--::::――┴―‐|/
||||||l |||||/ |||||||||||/-,,'´|||l''´' ´ ￣＿ l|||0.|====＝＝ﾍ||||/
|||||l' |||l/ |||||||||/r '´イ||l=＝r￣`ヽ￣T|||ｒ' |||/
||||||l ／|l/ |||||||ハ|l. ||'| ,' , ○ヽ ゝ||, |/
|||||| l ／,-|l/＝､ |||l／ l||l. |ﾍ l ゝ､ﾉ l /´|||| /
|||||| l／',´ 'l/,=ヽヽl／ ,,-ゝ|l: ヽヽ_,,,=＝ゝ-' |||' '´ …………
ヽ|||| ｒ r'´ r'ｔ￣0ヽ||l〆,,, --ゝ|l=､ ￣ ____, -‐'´,' 7､
|||T|| ||l.l､ || l l ﾍヽ||l'￣ ヽ`ー--―',--―´￣／/ |
|||||.` ヾヾ- ヽ ゝ`'´ノl|l ￣￣￣ ／ ／ / / |
||||||. ヾハ ヽゝ'´,// l ／ / / |
|||||||. /ヾ ﾍ_, -'´‐'´ / / / | /
＼||||. / T-‐' ´ ヽ / | '
＼| l' ||||ゝ _,,,､､
ヽ |l l|||ハ ｔ＝-‐'´
ヽ||||l ||l ゝ
ヽ|| || ヽ ／ ／
ヾ ` -､ 〆 ／
` ‐､ , ‐'´ ＼ ／
` ー'´ ／ ／
＿＿＿_
／ ＼ 義兄上 ごめんだお。
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ やる夫が、姉上たちを置き去りにしなければ……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿
＜:.:.:.:.:.: ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＼:.:.:.:.:. : ＼
∠_:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ,}:.:. :. . ＼
＼:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.: : .:.＼ やるおのせいじゃない……
_. - ￣ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : }
_. - ￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :/／＼ 劉元の性格は判っているさ。
∠ ..:.:.:.:.:._ .-‐ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ .-‐ ":.:.:, へ. : ._.-‐.:.:.:.:.:.:. .. ＼
＞ .:.:.:.:.:.:.:.:.／: ..:._ .-‐ "::.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . .: ＼
,／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／_ .-‐ " ／:.::.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:./ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ゞ:.:.: :＞ たまたま出会ったのが僕でも、結果は
／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:／...:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:., ﾍ;:.:.:.:..:.: ﾍ￣
,／ .:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.;イ:i:i:i:ii.:.:.:.:.:i.:.:.i.:ﾍ 同じだったろう。
∠ - ' ￣ フ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:i!!~ヽi:i:i:i:.:.:.:.:i:.:..i:.:.ﾍ
／:.:.:.,／i:i/;.;.;.;:.:.:.:.:.:.:_, .-‐'_,,.-ｲ.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.i:..:.:.l li:i:i:ii.:.:.:.:i:.:.:i＼:.:＼
./:.:.:.,ｨi:i:i:i:i/.:.:._, -,ｨi:i:i:i:i:i:i:i:i:並羽:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.∧:.::| li:i:i:ii:.:.:.:.|i:i:.ﾍ ￣
/;.／ ｲi:i:/‐'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/<凡 |:./ﾐ|:.:.:.:.:.:.:..l 入+===.}i:i:i:ii.:.:.. |i:i:i:.:ﾍ
／ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‐i:i:i:i:i{ ﾄ､_,ｨﾚ 彡!:.:.:.:.:.:.:.|_,,,,送二_}i:i:i:ii:i:.:.: |＼i.::.:ﾍ
/i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽヾ;;（ |:.ﾄ.:.:.:.:.:|`､.|i!}Ｙ {}y'^ヽi::.:/ ヽ､ゝ
/／∠ --- ､i:i:i:i:／ : :＼__. V ヽ.:.:.:|::::ﾞヾ'l 人 レ'
／ /〃〃 : : : :', ＼:!. し' ,>
r┴┴ ､ : ::', /￣
/ ＼_ : : :ヽ ｰ‐ｧ'
/... ヽ､ : : ,: ＼ r'
＿_/ ｀＼_:./｀ﾞ ｰゝ､__,ノ
)_ つ､ ＼＿
Ｖ～く_＞ｧ ､__ i|ﾄ､
／i;i;i;i;i;i;i;i;i;｀ｰkrﾐヽ､ iｌ|__）_
/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iヾミ入 ｉｌ|__{;l､)
{i;i;i;i;／￣￣￣ヽ￣＼i;i;ヾ＼ iｌ|__〉l､)
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼ ……ただ、不思議だな。
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... ＼
〉 丨 ::ー‐^´¨ |:.: : !:.:.. ﾄ､ | :.:.:... : :..｀ー-､ 何年も連れ添った妻と娘たちなのに……
| | ｉｌ ::| ! ::∧:. :. ,=‐ｉ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i| ::| | / ,ｨ|,.イ´__ ∧ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌ| ::|=､＞ｰ=､ ｉ′|:rレ弍¨ヽ ﾄ :.:.:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / | |´戈¨Ｔ |ﾄ==､|| 弋__ソ‐|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ iヾヽ! 辷_ソ｣| ヽ=＝＝==' ﾏヽ.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 ! ヾﾆ==＝ ′〈 'ノ::;;;>
￣ヾﾇ、 ｀ ,/‐'´
￣ヽ ー‐ /
＼ _, ィ´
｀¨ﾆt- -‐' ﾄ-┐
|||||||l' ||||||,ﾍ|||||||||||||/＝|||||-＝ー‐_'´ ﾍ|ヽ‐--::::――┴―‐|/
||||||l |||||/ |||||||||||/-,,'´|||l''´' ´ ￣＿ l|||0.|====＝＝ﾍ||||/ いなくなってしまうと、
|||||l' |||l/ |||||||||/r '´イ||l=＝r￣`ヽ￣T|||ｒ' |||/
||||||l ／|l/ |||||||ハ|l. ||'| ,' , ○ヽ ゝ||, |/ 楽しく過ごした日々が
|||||| l ／,-|l/＝､ |||l／ l||l. |ﾍ l ゝ､ﾉ l /´|||| /
|||||| l／',´ 'l/,=ヽヽl／ ,,-ゝ|l: ヽヽ_,,,=＝ゝ-' |||' '´
ヽ|||| ｒ r'´ r'ｔ￣0ヽ||l〆,,, --ゝ|l=､ ￣ ____, -‐'´,' 7､ 遠い昔のことみたいだ……
|||T|| ||l.l､ || l l ﾍヽ||l'￣ ヽ`ー--―',--―´￣／/ |
|||||.` ヾヾ- ヽ ゝ`'´ノl|l ￣￣￣ ／ ／ / / |
||||||. ヾハ ヽゝ'´,// l ／ / / |
|||||||. /ヾ ﾍ_, -'´‐'´ / / / | /
＼||||. / T-‐' ´ ヽ / | '
＼| l' ||||ゝ _,,,､､
ヽ |l l|||ハ ｔ＝-‐'´
ヽ||||l ||l ゝ
ヽ|| || ヽ ／ ／
ヾ ` -､ 〆 ／
` ‐､ , ‐'´ ＼ ／
` ー'´ ／ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ 姉、上……！
／ /⌒) ⌒ﾟo ＼
| / /（__人__） |
＼/ / ｀ ⌒´ ／
＿ |::::ハ ', ｌ } ! ! ',<ノ||＼ やる夫ったら、朝っぱらから
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´ イカ臭いのねえ。
. | ', ＼＼,.＞一ゝ, |/ /,ｨﾁzノﾉ | | ｌ |ヾ
ハ ＼ ＼ｨﾁ乏ﾗﾐヾ' ｀￣ / // ｌ ',） , --─'::´
￣:::｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼￣ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼ ｀ゝ -= ' ／!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
:::／:::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀::ゝ,＼_个 ｰtヽ_ ／─ﾍ,ィ' l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
:::::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::｜ |::::ﾊ;:::::_::_:::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
:／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |:::::::l! !/ ∨ } /::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
, ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ やる夫のイカ臭さが２割増になったわ！
／ _r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ＼
/r＝､ｿィｰ'7´ ヽ
ﾊ L／ｲ| ヽヽ ヽ l そろそろ雪解けねえ。
, ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { |{. ｜ | ﾊ
//:/ ﾉj ｀´i |｀ヽト ､ |:ヽ. } , ﾘ ｜!
ハ:{／ｲ: { 小7ﾃﾐﾄ､ {ヽ!: / / / l l
ヽ.＿ヽｰ ､ / /／ |:. ヽ. { '赳ハ＼ }:/_ｵメﾘ ｲ/
￣二ﾆヽヽ/ -ﾍ､:.. l:... lト＼｀ /ｨ亙ﾌ'´／/′
ヽ､＿ _-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼ j:〉..:.l:... l! ,! ７´ | /
_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:.. lﾄ_､ ｀ 丶 イ.: j| /{ ﾉ′
‐ ´/´ ／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::＞ー＜l!:..:.|:. ﾘ‐／/ﾚ
/′ ／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:. !:/‐'::/
／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_
／´ ／イj/ｲ'／.::.::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´
_ -─ ─- ,- ､
rメ´── ､::::::::::::::｀ヽ ＼
〆 ／ ｀ヽ;:::::::::::＼ ヽ 蚊が寄ってこないわあ。
// / / / ＼::::::::::ｌ ',
,イｲ | メ、 ｌ ,イ l }＿::_} !
_, -ｰ' /ﾙ| ｌ ｧ=ﾐ､! // | /! //｀ｌ|ヾ》 i やる夫のイカ臭さも
/／￣ {| | l ﾄ､ﾋｿ | /二Zナ | ヾﾆｿﾍヽ !
､__}ﾊヽゝ , ｀´ r'::ﾝヽ}／ }| | ヾ＼ i 役に立つのねえ。
｀ヽ:::| ∧ ､ _ ｀´ ／ /| | ｀ヽﾆゝ
＜￣:::| |＼｀__ ,ィ// ハ| | l ',
-=ﾆ´::::::| ｌ^｀}ノ}ハﾞ7/ /!_ﾉ}/l__ ,ィヽ ヽ
／ｨ／:ｌ |::/､/ｌ| ∨ /￣｀ヽ::::::∠ __＼＼
/::::::::ｌ !{／ .ト=/ /::::::::::::::::l:::::::::::＜__ヽ ヽ
ヽ:::::::| ハｰr'ﾞY/／:::::::::::::::::::}:::::::::::::::::＜ ! ＼
ノ 〉:::| /::::￣｀／:::::／:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::＼ ヽ
/ /::::::{ﾊ::::::::::/::::／::::::::/::::::::{:::::::::::ト､:::::､ｰ-ゝ ',
/ /:::::::::::∧:::::::ヽ/_/:::／::::::::::::〉､::ﾄ､! | ＼::〉 ｌ
/ r'::::-::､:/ {:::::::/´::::｀ヽ:／￣:｢､ ﾚ' ! ハ ! !
,'＿ﾉ_::::__::/ ノ:／::::::::::／::::::::::::::| }/| ,' / ｌ | ｌ
ｌゞ/／＼〈／／:::､__:／:::::::::::::::::::ﾉ | /! / l ﾊ /
|||||||l' ||||||,ﾍ|||||||||||||/＝|||||-＝ー‐_'´ ﾍ|ヽ‐--::::――┴―‐|/
||||||l |||||/ |||||||||||/-,,'´|||l''´' ´ ￣＿ l|||0.|====＝＝ﾍ||||/ 鄧真紅、
|||||l' |||l/ |||||||||/r '´イ||l=＝r￣`ヽ￣T|||ｒ' |||/
||||||l ／|l/ |||||||ハ|l. ||'| ,' , ○ヽ ゝ||, |/ 鄧雀、
|||||| l ／,-|l/＝､ |||l／ l||l. |ﾍ l ゝ､ﾉ l /´|||| /
|||||| l／',´ 'l/,=ヽヽl／ ,,-ゝ|l: ヽヽ_,,,=＝ゝ-' |||' '´ 鄧翠…………！
ヽ|||| ｒ r'´ r'ｔ￣0ヽ||l〆,,, --ゝ|l=､ ￣ ____, -‐'´,' 7､
|||T|| ||l.l､ || l l ﾍヽ||l'￣ ヽ`ー--―',--―´￣／/ |
|||||.` ヾヾ- ヽ ゝ`'´ノl|l ￣￣￣ ／ ／ / / |
||||||. ヾハ ヽゝ'´,// l ／ / / |
|||||||. /ヾ ﾍ_, -'´‐'´ / / / | /
＼||||. / T-‐' ´ ヽ / | '
＼| l' ||||ゝ _,,,､､
ヽ |l l|||ハ ｔ＝-‐'´
ヽ||||l ||l ゝ
ヽ|| || ヽ ／ ／
ヾ ` -､ 〆 ／
` ‐､ , ‐'´ ＼ ／
` ー'´ ／ ／
,ー､--―--､-､ _
rーく__ `ー-､ _r-､,-､_＼_
／ ,j＼ ＼ ノ`r'￣ ヽrク=rヽ_ お父様ー、
i ,イ ＼ `ーr┤＿__,-riｰ､ `イi
/// ＼ ))::::::::::f { fハ!} j`} 「えすえむ」って
ｿ/ `ーLヽ￣ヽ二ﾄク:＼!
V ー ' ` ―ヽﾒﾄ､ _ィノヽ:| なあにー？
| ,=､ , ==､ ゝrクィ"l |
f!イ:::::r イ:::::::iヽ _ゝ, -､ ノ お父様のベッドの本に書いてあったかしらー。
γ゜ i| ゞっ' r-ク ﾘ r /ク-､
,ィ/// ､ /// _ノ/ ´ _>
/ ,∧ ､ _ _r ー'ヽ/,／_i-─､
ヽ､イ＞ ､ _ イ ` く , ―r_
/´f rー/`7ｰr....√_:./ `f´￣ _)
, ｒー: 、_
ノ ⌒ﾄ、
／ }. ＼
) , ' ⌒ :￣:￣｀ーｧト--へ、／〉 このまえ よなかに おきたら、
/ ／: : : : : : : く ヾ;､. Ｙく
（_ｉ ./:/: | : : | : : : : : ） ヾ;. | ＼ おかあさまが おとうさまを
. （ |: | |:ｌ､: : ﾄ､＼ : : |::｀ｒ:、 |:} 〕 イ
| |: :ﾄ､:| ＼: | ヽ ＼: :|: :|:/ |:| （ |:| ムチで たたいていたのだわ！
└|Ｖｲﾄ:.、 Ｖ _,,. -＜｢: ｢｝ |:| ） |｣
_Ｖ. U::::ｉ} イｉ:::::} | Ｖ|:|__薔_.∧ おとうさまは いじめられて
／ ハヽじﾉ U:::ソﾉ //: :｝イＬ∧
/ 〈 ｚ｀ー ｒ-:､ ヽこ._ /: :イ ﾉ |::ヽ いるのだわ！
| | ＼ | ヽ ｚ ノー|‐' .ﾌく
| ヽ `ー‐ｧ--┴┬ '￢ /::| |: : }
_＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼ おとうさまは、
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! おかあさまの お靴を、
l | l | ┬::cr / / ┬c｣ |
ｌ | l ! l:::::::j ' l::::j.! / どうして ぺろぺろ するのですう？
ｌ | l l⊂⊃‐ ‐⊂/
! | |ヽ| - ﾘ
! | lゝ､ ｎ ／|
! | |::::::::::ｰ┐ r‐:::l !´l. |
/｜ l::::::::::;ｨ´ {Ｘ}i〈＿〕l. !
l l__j::::::::/: i＿lil__|: !: /. !
/ / ::::: ｉ: : :l:::::ﾋj::L:ノl＿|!
/ / ::: /: :ノ:!::::::i:::lヽ ::: i.
l ! ,/: :/l/: :T: : Tヽ＼::: i
/ / ／ ヽ//: : : !: : : :ヽヽ ヽ〕
ヽ{／ ／: : : :｜: : : : :〉:ヽ ヽ
く ／/: : : : : : :＼ : : /: : :ヽ┘
└ｲ_:/ : : : : : : : : : ￣: : : : :∧
/:ー: :-､:_: : : : : : : : :／ : i
ヽ: : : : : : : :丶:＿:_／ : ／
丶､:_:_:_:_:＿; -- ‐'´
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ ううう……
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
それとも笑うべきでしょうかｗｗｗｗ
／￣＼
| 鬱 | やる夫……
＼＿／
| 叔父上……
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼ 気が進まねえが、
／ .<ー>::::::<ー> ＼
| （__人__） u | 伝えなきゃいけねえことがある……
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
（注 鄧晨は 鄧奉の叔父にあたります）
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼ なん、だお？
／ <○> <○> ＼.
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
|"￣￣ﾞﾞ`∩ ついさっき、劉仲の遺体が見つかったクマ……
|,ノ ヽ, ヽ
|ー ー i
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ …………！
／ oﾟ(（○）) (（○）)ﾟo ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
|||||||l' ||||||,ﾍ|||||||||||||/＝|||||-＝ー‐_'´ ﾍ|ヽ‐--::::――┴―‐|/
||||||l |||||/ |||||||||||/-,,'´|||l''´' ´ ￣＿ l|||0.|====＝＝ﾍ||||/
|||||l' |||l/ |||||||||/r '´イ||l=＝r￣`ヽ￣T|||ｒ' |||/ そんな……
||||||l ／|l/ |||||||ハ|l. ||'| ,' , ○ヽ ゝ||, |/
|||||| l ／,-|l/＝､ |||l／ l||l. |ﾍ l ゝ､ﾉ l /´|||| /
|||||| l／',´ 'l/,=ヽヽl／ ,,-ゝ|l: ヽヽ_,,,=＝ゝ-' |||' '´ 劉仲まで！
ヽ|||| ｒ r'´ r'ｔ￣0ヽ||l〆,,, --ゝ|l=､ ￣ ____, -‐'´,' 7､
|||T|| ||l.l､ || l l ﾍヽ||l'￣ ヽ`ー--―',--―´￣／/ |
|||||.` ヾヾ- ヽ ゝ`'´ノl|l ￣￣￣ ／ ／ / / |
||||||. ヾハ ヽゝ'´,// l ／ / / |
|||||||. /ヾ ﾍ_, -'´‐'´ / / / | /
＼||||. / T-‐' ´ ヽ / | '
＼| l' ||||ゝ _,,,､､
ヽ |l l|||ハ ｔ＝-‐'´
ヽ||||l ||l ゝ
ヽ|| || ヽ ／ ／
ヾ ` -､ 〆 ／
` ‐､ , ‐'´ ＼ ／
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽｰっ ホラ 俺、影薄いって言ったでしょ。
l ⊃ ⌒_つ もう死ぬから。
`'ｰ---‐'''''" 出てこないから。
小長安の戦いと その後の敗走の中で、
やる夫の親族や関係者が数十人命を落している。
やる夫の次兄、劉仲もその一人だった。
＿＿＿
／ ＿＿＿＿ヽ ちなみに、僕は無事だったよ。
| | /, －､, -､ｌ
| _| -|○ | ○|| エヘヘ☆
, ―-､ (6 ＿ｰ っ-´､}
| -⊂) ＼ ヽ_ ￣￣ﾉﾉ
|￣￣|／ （_ ∪￣ / ､ ＼
ヽ ｀ ,.| ￣ | |
｀－ ´ | | ＿|
／￣＼
| 鬱 |
＼＿／ それともうひとつ……
|
／ ￣ ￣ ＼ 挙兵の頃から具合が悪かった
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ お前らの母ちゃんも……
| （__人__） u |
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
|"￣￣ﾞﾞ`∩ 乱戦の中で、発作を起こして亡くなったそうだクマ……！
|,ノ ヽ, ヽ
|ー ー i
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （○） （○） ＼
| （__人__） |
/ |!!il|!|!l| ／
|ｪｪｪｪ|
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
＿＿＿_
／ ノ（ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ ノ（ （◎） （◎）＼
⌒ （__人__）ノ（.｜
＼ |!!il|!|!l| .⌒／
＿＿＿
／ ノ（ ＼
／ （○ ）lilili（○）
/ ⌒（__人__）ヽ
| |r┬| .|
＼._＿__ ､__.`ー'_／
_,,､ ─‐'''''''''''''‐.､
,､‐'`::::::::::::::::::::::::::::::::::`､
,r.':::／/:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,/::::::/:::;':i::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ､
/::i:::::!i:::::::i:::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::i
l:i:i::::l_,|l::!:::i､:::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l
!l::!:::|=､ﾞ!`､!`ﾆ ､::`:::､:::::::::::::::::::::!
ヽ:!:ｌ| ￣`` ､::::::::::::::::::::::::ﾉ
|{l 〈 ｌ:l`irr､::::::::::< 樊嫺都（はんかんと）
. |ﾊ ､,,,__ ﾘ ,ﾋノ:::::::::::::', .
/7'i､`='" ' !;::::::::::::::ﾉ
. ｉＹ/,/,ﾍ:､＿,､‐'` `'---'" やる夫たちの母親。
!', , , ﾉ ｌ ヽ / ｜
. 〈 ' ' ' / :ｌ `ｉ､ ,/ ｌ
i 'i | !, ,/ ｌ. 『後漢書』には やる夫たちの挙兵の前後に
i ヽ ｌ ,－'､ /へ ｌ
i, }ﾉイ. ~ Y ﾟ ヽ ｌ 病没した、と記されている。
／￣￣￣ ⌒ はっ母上まで、死にッ……亡くなっッ……
／（ ◎）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼
| ノ（ |r┬ | . | モプウ！ オピョピョアアア！
＼ ⌒ .|r l | ／
/ `ー' ＼
／￣＼
| |
＼＿／ ちょっ……
＿|＿＿
／ ＼ やる夫ッ！
／ - :::::: -＼
／ <○>::::::<○> ＼ 落ち着けって！
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ そうか。
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）| 劉仲も死んだかッ。
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川 母上までも……
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
／￣＼
| | おやきょうだいの内、
＼＿／
| 三人も一度に失うなんてなあ……
.／￣￣￣ ＼
. .／ ::／:::＼::::u.＼
／ <●>::::::<●> ＼
| u. （__人__） |
＼ .｀⌒´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | | これほどまでの損害を被るとはッ。
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ なんという屈辱！
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ なんとか挽回策を練らねば……
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
／ <○> <○> ＼.
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 損害……？
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
∩＿＿＿∩
| ノ＼ ,＿ ヽ
/ ●゛ ● | て .
| ∪ ( _●_) ミ
彡､ |∪| |
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼ て
／ 丶 .＼そ
／ <●>:::::::＼
| ｕ （__人__）│
＼ .｀ ⌒／
／ ＼
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼ あんた 何言ってんだお……
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ やる夫たちの母親がきょうだいが……
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ 姪ッ子たちが…… 親戚が沢山死んだんだお？
／￣￣￣ ⌒ そ れ を！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 「損害」の一言で片付けるのかおあ！
| ノ（ |r┬ | . |
＼ ⌒ .|r l | ／
/ `ー' ＼
立ち直るのに時間掛けたら一族皆殺しだしなあ、反乱だから
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿＿ お、落ち着け やる夫。
／ ＼
／ - :::::: -＼ ちょっとした 言葉のあやじゃねえか。
／ <●>::::::<●> ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
＿＿＿_
／＼ ／＼ 誰のせいでこうなったと思ってるんだお！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 兄上がマヌケな反乱計画を立てたせいだお！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
みんな、みんな、兄上が悪いんだお！
やる夫は 反乱なんか参加したくなかったのに……！
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ ヌウウ……
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
＿＿_
／::::::: ＼ 兄上の無能！ 詐欺師！ 田代ま○し！
／::::::::＼三三 /＼
／:::::::: （ ⑪）三（⑪）＼
|:::::::::::::::::: （__人__） | あんたの弟で、心っ底 損したお！！！
＼::::::::::::::: |r┬-/' ／
ノ:::::::::: ｀ ⌒´ ＼
＿＿___
r⌒ヽ､ . ／ ー ー＼ 兄上のバカー！
/ ＼ ＼. ／oﾟ（（ ○） （ ○））ﾟo ウンコたれーーー！
_/ / ヽ ／ Ｕ（__人__） ＼
〈__／ . | | ｀ ⌒´ |
/ .＼ i⌒＼ / わあああああ！
./ ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ .＼／
._＿ r ／ |／ｰ､＼ ＼
."ヽ | i, ﾉ .＼＾ i
.| ヽ./ ヽ､_../ / . ヽ､__ノ
.i / ／/ .／
.ヽ､_.／ ./ ／
./ ／
.ノ.＾/ ﾀﾞｯ
|_／
／￣＼
| |
＼＿／
|
.／￣￣￣ ＼ お、おい やる夫待てって！
. .／ ::／:::＼::::u.＼
／ <●>::::::<●> ＼
| u. （__人__） |
＼ .｀⌒´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | | フンッ！
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| 放っておけッ！
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
気持ちは分かるが
∩＿＿＿∩
| ノ＼ || ,／ ヽ
/ ●゛ ● | . ……！
| ∪ ( _●_) ミ
彡､ |
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( ＼ ／ ＿ノ | |
＼ " ／ ｜ |
＼ ／￣￣￣ ／
こればっかりはDIOに失礼
;;;;;;;;;;;／ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 兄上が……
;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;| _ノ ヽ､_ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ぜーんぶ兄上が悪いんだお。
;;;;;;;;;;;＼iiiiii|iii|||||iii√￣/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;/⌒/⌒＼）/ / |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; やる夫はニートでも 平凡な荘園主でもよかったんだお。
;;;;;;;（つ/＿＿__/ / ;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;（＿＿＿_＿＿_/. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;/ / / ＼ ;_丿／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; それが、兄上にそそのかされて……
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,ノ ヽ, ヽ やる夫。
|● ● i
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿＿_
／ ＼ 朱祐。
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 朱祐もそう思うお？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 軽薄な癖に行動力だけある兄上のせいで、
やる夫たちの人生、台無しだお。
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,ノ ヽ, ヽ やる夫。クマーは、やる夫の友達クマ？
|● ● i
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿＿_
／ ＼ ……いきなり、何を言うんだお？
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 朱祐はやる夫の親友だお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ だから、やる夫の気持ち、わかってくれるお？
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,ノ ヽ, ヽ そう思ってくれるなら、
|● ● i
| (_●_) ﾐ あえて言わせてもらうクマ。
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ …………？
／ (（●）) (（●）) ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,＼ ／ ヽ やる夫。
|● ● i
| (_●_) ﾐ
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿
.-´ ｀｀ヽ 歯あ食いしばれエエエエエ！
／ ヽー ｀ヽ
/ ノ （Ｏ ）ノ￣￣｀ヽ、―ニ
/ （○） __）⌒/ ´｀ヽ _ 三,:三ー三,:
| ::⌒（__ノ/ ノヽ--/￣ , ｀ ｀￣￣￣
。ヽ 。 ）( }. ...| /!
ヽｏ （__ン }、ー‐し'ゝL _
人 ー jｒ--‐‐'´} ;ーー------
/ ヾ---‐'ーｒ‐'"＝＝
|
＿ ノ￣￣｀ヽ、―ニ 二 もいっちょ！
／ ／ ´｀ヽ _ 三,:三ー二
／ ノヽ--/￣ , ｀￣￣￣
／ } ...| /!
| _}｀ー‐し'ゝL _
＼ _,:ﾍｒ--‐‐'´} ;ー------
／ ノ｀ヾ:::-‐'ーｒ‐'"＝＝-
＿＿＿＿＿__
.／ / # ;,; ヽ な、何をするんだお……
： ／ノ ;;# ,;.;:: ＼ ：
/ -==、 '==- ..:::::|
| :::::: （__人__） :::::.::::| ：
： ! #;;:.. l | .::::::/
ヽ.;;;//;;.;`ｰ‐'ｫ ..;;#:::/
＞;;;;::.. ..;,.;-＼
∩＿＿＿∩
| ノ＼ || ,／ ヽ やる夫！
/ ●゛ ● | .
| ∪ ( _●_) ミ 今回のことで、鄧晨がどれだけ つらい目にあってるか知ってるクマ？
彡､ |
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ もちろん知ってるお！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 妻の姉上と、娘たちを一気に失ったんだお！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
∩＿＿＿∩
| ノ＼ || ,／ ヽ それだけじゃないクマ！ それ以外の一族も何人か殺されたクマ！
/ ●゛ ● | .
| ∪ ( _●_) ミ それに、王莽に味方した新野の役人が、ここぞとばかりに
彡､ |
鄧晨の家を壊したり、一族の墓を焼いたりしたクマ！
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ そんな、ことまで……
／（ ○）}liil{（○）＼
| （__人__） |
＼ ／
∩＿＿＿∩
| ノ＼ || ,／ ヽ 生き残った親戚には、散々になじられたらしいクマよ！
/ ●゛ ● | .
| ∪ ( _●_) ミ 大豪族の一族が、どうして墳墓を辱められるような憂き目に遇うのか、って！
彡､ |
/::::/:::::／:::::｀ｰﾗ:::::::::::,.ｨ:､＼ヽ.
,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ﾊ 中国は儒教発祥の地。
;:::::;::::::;':::::::/:::::／:i::::i::l::ヽ::::l::::::::ｉ:::',
. ｉ:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i
.. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::ｌ:::i::::::l::::l::::::i::::;i 家族や先祖の墓を焼かれるということが、
. !:::::ｌ::::::ｌ:::::::::l::::l::::::i::::l:::ｌ:::::l:::ﾘ:::::i:ノｉl
. l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ ｽｨi::! とくに一族のつながりが強い大豪族にとって
l::::ｌ:ｌ:::::ｌ:::::::::::ﾋｫ::ｧ‐ミヽﾉ ,ｨｔﾁ_ﾉl::l
l::::l::i:::::ｌ:::::::::::lヽー'´／ l｀¨ ｉ::l どれほど屈辱的なことか、
｀ヽ＼:::l::::::::::::', ,. ､! /::ﾘ
|.＼::::';:::､:::::ﾊ ｿ /::/l
／.i. h丶、:::ヽ::::', ヽイ ,':::/ 今の日本の感覚とは比較にならないだろう。
／ ', ヽh ｀ ＜:::::ﾞ､ ‐ "¨ ﾉ/-V
／ ＼ ＼ト.､ ｀ﾏ^、 ｀¨´./ヽ
／. 丶、ヽ- ニ/｀ﾞ ｰ ' ./i
ｒ‐ ¨￣ ￣￣/／ヽ | / l
. i i'⌒¨ ‐一'､ l ｉ l l
＼ ＼ ＼ ', .// ｌl
|! ﾄヽヽ,＼__ __,、
f ,i !- ':´ ￣￣ヽ. ヾト ｨ',ｨ, ,.ィ__
__∠ ― 二 =､ ヾY,}:i:iK '｀ ｀てｲｰzｨ
`斗ﾚ' ￢ .＜ヾﾄ､ Y}:}:j厶- - ､ `ｔ__
__ノ’ ,. --､ヽ.＼ヽ:Y!iv厂 --一- ｀`、 `^戈__,＞`ヘ なのに 鄧晨も、 鄧奉も！
__Z , ィ'´fiﾐ__Yiいヽ!:ﾘ√ィ彡r '´￣´￢丶ヽ、 X. i{ ',
＿__） ≦ 'ﾗ_{(･)}j川 kｿ个rイ〃 '/／ ＿ヽ ヽ. ﾍヾ }
＿,)'/, z 彡rｼ ｿｿ:｀,ｿ:' ﾒ⌒i. j ‐､ヾi i,.ｨ_'ﾆ二ヽ, ヽ ｝:i / やる夫や伯升に恨みごと一つ言わない！
勹/〃, -ｰ彳´ ;／¨:::`::く._ ヾ Yij{(･)>= ≧ヾ:ヽ:ヽ ヾ, `ﾐゞ--:r'
之. イ/ ／ , ﾞ ,' {::f⌒}::,':::::::::ヽ ,丶 `iヾ三ぐ￢ミド} }ヽト :} ゞﾐ(＾ どうしてか わかるクマか？
'ﾗｲ〃i;' ,' ,' :v'ヾ| ,ﾉ:::/⌒!:::/ ,.i ﾄヽヽ丶` ヾﾐ:ヾﾄ､ ヾヽミi}
_,ﾒィ/;:イ ' / ;i: i! ヽ.. ｰ' ￢'Lｲ ji ,i ,i.l }: ヽ丶`｀ ヾ ヽ ＼:.ヽ:ﾄゝ
__Z イｨ /i ,〃 /!i iト .,___ ヾ´ '’ ,八 ヽ }! ＼ヽ` ＼､ヾ :,ﾊ ﾍ,
ブｲ〃/／i ,:/:, ﾊ1ｉ: ,＞'‐L/7'ｧ-ｧｧ'个 ､ ヽ ヾ c ヾ` ､`: ﾐﾄ､} ﾊ ﾒゝ
厶'〃// ,' ,.ｲ ,' / 'i:iﾊ.y' ｛_ ￣ ブZ j:j:ヽヽ__,ｨこつ ヾヽ、 ヽ. ＼ ヾﾄ､ﾍN
,ﾉiii/〃/ ,'/ ,' ,: ,' i:{,ﾊ! 7ｰ'´/り } :ﾄ､ ￣´ ヽ ＼ヽ`: ＼ヽ`＼ﾍﾍ!
,jﾊ/:〃/〃/〃,' ,' ,'iﾊ/`ﾄ､/__,_,_仄! .Ｎﾄ､＼ ヾﾐJヽﾄ､ヾ` ｀ ヾ`｀ヾ`｀ヾ`｀ヾし!
, ｲ:〃/〃/〃/〃;ﾊli `'く,_l,｣jﾉ┘iﾄ :i: j: ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾミ三;く （注・これは朱祐です）
,ﾉｨ〃/〃/〃/〃〃,':ヾ= ｰz i ､ﾄヾｉ: .:|:. ! i i:.i:. i:.ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾﾐ::(_
＿＿＿_
／ ＼ それは……
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
|! ﾄヽヽ,＼__ __,、 反乱に賛同した以上、
f ,i !- ':´ ￣￣ヽ. ヾト ｨ',ｨ, ,.ィ__
__∠ ― 二 =､ ヾY,}:i:iK '｀ ｀てｲｰzｨ 自分たちも伯升と同じ重さの責任を
`斗ﾚ' ￢ .＜ヾﾄ､ Y}:}:j厶- - ､ `ｔ__
__ノ’ ,. --､ヽ.＼ヽ:Y!iv厂 --一- ｀`、 `^戈__,＞`ヘ 背負ってると考えてるからクマ！
__Z , ィ'´fiﾐ__Yiいヽ!:ﾘ√ィ彡r '´￣´￢丶ヽ、 X. i{ ',
＿__） ≦ 'ﾗ_{(･)}j川 kｿ个rイ〃 '/／ ＿ヽ ヽ. ﾍヾ } だから、劉元たちのことも、
＿,)'/, z 彡rｼ ｿｿ:｀,ｿ:' ﾒ⌒i. j ‐､ヾi i,.ｨ_'ﾆ二ヽ, ヽ ｝:i /
勹/〃, -ｰ彳´ ;／¨:::`::く._ ヾ Yij{(･)>= ≧ヾ:ヽ:ヽ ヾ, `ﾐゞ--:r' 自分たちの力が足りなかったせいだと
之. イ/ ／ , ﾞ ,' {::f⌒}::,':::::::::ヽ ,丶 `iヾ三ぐ￢ミド} }ヽト :} ゞﾐ(＾
'ﾗｲ〃i;' ,' ,' :v'ヾ| ,ﾉ:::/⌒!:::/ ,.i ﾄヽヽ丶` ヾﾐ:ヾﾄ､ ヾヽミi} 思ってるクマ！ やる夫みたいに、
_,ﾒィ/;:イ ' / ;i: i! ヽ.. ｰ' ￢'Lｲ ji ,i ,i.l }: ヽ丶`｀ ヾ ヽ ＼:.ヽ:ﾄゝ
__Z イｨ /i ,〃 /!i iト .,___ ヾ´ '’ ,八 ヽ }! ＼ヽ` ＼､ヾ :,ﾊ ﾍ, 自分のいたらなさを棚に上げて
ブｲ〃/／i ,:/:, ﾊ1ｉ: ,＞'‐L/7'ｧ-ｧｧ'个 ､ ヽ ヾ c ヾ` ､`: ﾐﾄ､} ﾊ ﾒゝ
厶'〃// ,' ,.ｲ ,' / 'i:iﾊ.y' ｛_ ￣ ブZ j:j:ヽヽ__,ｨこつ ヾヽ、 ヽ. ＼ ヾﾄ､ﾍN 伯升を責めたりしないクマよ！
,ﾉiii/〃/ ,'/ ,' ,: ,' i:{,ﾊ! 7ｰ'´/り } :ﾄ､ ￣´ ヽ ＼ヽ`: ＼ヽ`＼ﾍﾍ!
,jﾊ/:〃/〃/〃,' ,' ,'iﾊ/`ﾄ､/__,_,_仄! .Ｎﾄ､＼ ヾﾐJヽﾄ､ヾ` ｀ ヾ`｀ヾ`｀ヾ`｀ヾし!
, ｲ:〃/〃/〃/〃;ﾊli `'く,_l,｣jﾉ┘iﾄ :i: j: ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾミ三;く
,ﾉｨ〃/〃/〃/〃〃,':ヾ= ｰz i ､ﾄヾｉ: .:|:. ! i i:.i:. i:.ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾﾐ::(_
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
＜:.:.:.:.:.: ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＼:.:.:.:.:. : ＼
∠_:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ,}:.:. :. . ＼
＼:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.: : .:.＼
_. - ￣ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : }
_. - ￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :/／＼
∠ ..:.:.:.:.:._ .-‐ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ .-‐ ":.:.:, へ. : ._.-‐.:.:.:.:.:.:. .. ＼
＞ .:.:.:.:.:.:.:.:.／: ..:._ .-‐ "::.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . .: ＼
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／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:／...:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:., ﾍ;:.:.:.:..:.: ﾍ￣
,／ .:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.;イ:i:i:i:ii.:.:.:.:.:i.:.:.i.:ﾍ
∠ - ' ￣ フ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:i!!~ヽi:i:i:i:.:.:.:.:i:.:..i:.:.ﾍ
／:.:.:.,／i:i/;.;.;.;:.:.:.:.:.:.:_, .-‐'_,,.-ｲ.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.i:..:.:.l li:i:i:ii.:.:.:.:i:.:.:i＼:.:＼
./:.:.:.,ｨi:i:i:i:i/.:.:._, -,ｨi:i:i:i:i:i:i:i:i:並羽:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.∧:.::| li:i:i:ii:.:.:.:.|i:i:.ﾍ ￣
/;.／ ｲi:i:/‐'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/<凡 |:./ﾐ|:.:.:.:.:.:.:..l 入+===.}i:i:i:ii.:.:.. |i:i:i:.:ﾍ
／ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‐i:i:i:i:i{ ﾄ､_,ｨﾚ 彡!:.:.:.:.:.:.:.|_,,,,送二_}i:i:i:ii:i:.:.: |＼i.::.:ﾍ
/i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽヾ;;（ |:.ﾄ.:.:.:.:.:|`､.|i!}Ｙ {}y'^ヽi::.:/ ヽ､ゝ
/／∠ --- ､i:i:i:i:／ : :＼__. V ヽ.:.:.:|::::ﾞヾ'l 人 レ'
／ /〃〃 : : : :', ＼:!. し' ,>
r┴┴ ､ : ::', /￣
/ ＼_ : : :ヽ ｰ‐ｧ'
/... ヽ､ : : ,: ＼ r'
＿_/ ｀＼_:./｀ﾞ ｰゝ､__,ノ
)_ つ､ ＼＿
Ｖ～く_＞ｧ ､__ i|ﾄ､
／i;i;i;i;i;i;i;i;i;｀ｰkrﾐヽ､ iｌ|__）_
/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iヾミ入 ｉｌ|__{;l､)
{i;i;i;i;／￣￣￣ヽ￣＼i;i;ヾ＼ iｌ|__〉l､)
／￣￣￣＼ 義兄上。
／ ─ ─ ＼
／ <○> <○> ＼. 鄧奉。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
＿＿＿_
／ u ＼ やる夫は、
／ ＼ ／＼
／ し （＞） （＜）＼ なんて、なんて勝手なことを……
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
ノ ＼
|"￣￣ﾞﾞ`∩
|,ノ ヽ, ヽ 伯升だって、胸の内では すごく、すごく悲しいに違いないクマ。
|● ● i
| (_●_) ﾐ でも、ああいう男だから、感情を剥き出しにできないだけクマよ。
| ヽノ ノ
｛ヽ,__ ）´
| ヽ /
＿＿＿_
／ ＼ みんなに、まず兄上にあやまらなきゃ……
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ でも恥ずかしくて 会わせる顔がないお。
／ (（●）) (（●）) ＼
| （__人__） | 全然違う方向へ 歩いちゃってるお。
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼ あの、白い幕はなんだお……
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ (（●）) (（●）) ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
,. ‐‐‐‐ ｧ´ ＼ｰ┐
／ ´￣＞ V ﾍ
// .／ . ﾄ、 ＼ iX 〉 ……やる夫、こんなところに来てしまったのですか。
ﾚ' / . l .| ＼ ヽヽ j//〉
. i l __ｌ__,| ヽー 土|. ｌ||'/〉
| l . !´ l___| レ'::::::「 ｌ|| く
| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、 八r;::| l|| }
| Nヽjﾊ 入rj ｀ | l|| メ
从 i ハ""´ . ""| l|| ＼
| i ｌ > . ､ ／| l||＼_／
| l |'儿 ＞ __.イ__ ,ﾘ /ﾘ 〉
| .ﾙ |____/_j￣||￣ レへー '
ﾚ'´ | ＼___八_ ／ 7ー
/⌒｀| ／L.j＼｀￣´ ､ ﾚ'´￣
| }/ ／ / Vﾊ ＼ V!.
| / / / o〉 ｌ. ', ヽ
| i ＼ / / |_____〉 } /
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ 劉嘉。この天幕の中は何があるんだお？
／ (（●）) (（●）) ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
,. ‐‐‐‐ ｧ´ ＼ｰ┐
／ ´￣＞ V ﾍ
// .／ . ﾄ、 ＼ iX 〉 仮設の医療施設ですよ。
ﾚ' / . l .| ＼ ヽヽ j//〉
. i l __ｌ__,| ヽー 土|. ｌ||'/〉 近隣から医術の心得がある者を拉致……
| l . !´ l___| レ'::::::「 ｌ|| く
| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、 八r;::| l|| } こほん、呼び寄せて、負傷者にあたらせているのです。
| Nヽjﾊ 入rj ｀ | l|| メ
从 i ハ""´ . ""| l|| ＼
| i ｌ > . ､ ／| l||＼_／
| l |'儿 ＞ __.イ__ ,ﾘ /ﾘ 〉
| .ﾙ |____/_j￣||￣ レへー '
ﾚ'´ | ＼___八_ ／ 7ー
/⌒｀| ／L.j＼｀￣´ ､ ﾚ'´￣
| }/ ／ / Vﾊ ＼ V!.
| / / / o〉 ｌ. ', ヽ
| i ＼ / / |_____〉 } /
＿＿＿_
／ ＼ 劉嘉……
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ 劉嘉も家族を失って、つらいはずなのに……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
i .:;r''´:::::_;;:::::::::..... :::｀ヽ、 _,,,,,,,,,,_
／l:;r'‐''¨;r'´ ..:::::: :::::... .::;r'ヾ'''￣￣`ヽ、 気が紛れますよ？
i:..::/ / ..: ..:::::::::.. :. ｀ヾ`､ ヽ
,rl;/::... / ..:::: i i :. ::. :::`､ `､ 忙しく動いていた方が……
/:.::!､`ｰi ..:/: ..::i i l! ::. ::.､ :､ヽ ,!
`､:l:. ` l ::/: .: ..::/ .:::!.:/l ::i :. ::i :i::..i
/::::!ヽ:..l ::!: ..:: .:::/ .:::/.:/ ! :::l ::.:::l:. :l::::!
ヽ:::!ヽ`l : .::!: .::...:::;:ｲ.: ..::;:ｲ.:/ l :::! : :::!:.::ll::!
/`l:::ヽl : ::l:.:::::／/:..::／/::/ l .::::!!::::::!l::::!l;!
ヽ:::`/¨! : ::.:_l∠__/-／_,/／ l.:::/ !:::;ｲ !/
>-!'´! : :::::ﾄ､ /｡::::7ヽ¨''‐ _,,ﾚ'--l:/:::! l!
/;,/:.`､l : :::::l `ー‐′ '¨7:::7>::: l
/,;,/:,:/:.:.! : ::i::! `'--'’/:::i l
/,;/:.,;/;.:.:.! :i :::l::! ヽ /:::: l l
ヽ､:.;,/;,;.:.:l !.:l ::::!l ⊂=‐ ´ _,,.-i':: ! l
`l;,;.:.:.:! l:::! :::l !` ､ _,,-'" !i l l
l:.;,;.:.:! _!:!l ::N ` ‐--'7:.:._,! l l !i !
（やる夫ちゃん……）
（その声は、やる夫ちゃんか？）
／￣￣￣＼ 誰だお？
／ ─ ─ ＼
／ <○> <○> ＼.
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
（ええ所に来てくれたなあ……ちょっと、近くによってくれへんか？）
バイオメガのコズロフ
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ やる夫どの……
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i| すみませんけど
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i|
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│ こいつの話、聞いてもらえないにょろか？
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |.
| /⌒l,､ __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ | 医者の話では、もう限界らしいっさ。
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
言おうとしたぞｗｗｗｗ
_＿＿＿____
／:.'｀::::＼／:::::＼
／:: ＼ やる夫ちゃん……
/::. ／""" """＼ ヽ
|::〉 ×" ×" ｜ わいのこと、おぼえてるか？
(⌒ヽ ｜）
( __ （ ∩∩ ） |
｜ ､＿＿_＿＿ /
ヽ ＼＿___/ /
. ＼ /
＼＿＿＿_／
＿＿＿_
／ ＼ （この人はたしか……新野の宴会に来てた、下っ端の盗賊）
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ (（●）) (（●）) ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
_＿＿＿____
／:.'｀::::＼／:::::＼ どうやら お迎えが来るみたいやなあ……
／:: ＼
/::. ／""" """＼ ヽ まあええわ。
|::〉 ×" ×" ｜
(⌒ヽ ｜） わい みたいな 元 貧乏百姓が、
( __ （ ∩∩ ） |
｜ ､＿＿_＿＿ / 威張り散らしてた 役人を沢山殺したり、
ヽ ＼＿___/ /
. ＼ / 雲の上の人やった やる夫ちゃんらと肩を並べて
＼＿＿＿_／ 戦えたんやからなあ……満足や。
＿＿＿_
／ ＼ そんなこと言っちゃだめだお！
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ (（●）) (（●）) ＼ 気を確かに持つお？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
_＿＿＿____
／:.'｀::::＼／:::::＼
／:: ＼ やる夫ちゃん……
/::. ／""" """＼ ヽ
|::〉 ×" ×" ｜ 反乱が成功したら、
(⌒ヽ ｜）
( __ （ ∩∩ ） | あんたはますます偉い人に、
｜ ､＿＿_＿＿ /
ヽ ＼＿___/ / 雲よりずっと上の人になれるんやろう。
. ＼ /
＼＿＿＿_／ けどな、お願いや……
_＿＿＿____
／:.'｀::::＼／:::::＼
／:: ＼ ほんの少しで、ほんの少しでええ……
/::. ／""" """＼ ヽ
|::〉 ×" ×" ｜ わいらみたいな、地べたを必死に這いずり回る
(⌒ヽ ｜）
( __ （ ∩∩ ） | 虫けらがいること、時々でええ、
｜ ､＿＿_＿＿ /
ヽ ＼＿___/ / 思い出して、や……
. ＼ /
＼＿＿＿_／
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （○） (○）＼ あ ……
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
_＿＿＿____
／:.'｀::::＼／:::::＼
／:: ＼
/::. ／""" """＼ ヽ
|::〉 ー" ー" ｜
(⌒ヽ ｜）
( __ （ ∩∩ ） |
｜ ､＿＿_＿＿ /
ヽ ＼＿___/ /
. ＼ /
＼＿＿＿_／
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ U ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌ＼ ／ 从 |、i|
ヽ|l ● ●u | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
(⌒).(⌒)
(⌒) /.:/___! :| (⌒)
}: レ;{.:〈= =j.::ト/.:/_) (⌒)
‐ 、 ,ノ = ≡ｨ=ミ ミ :/.:/:､! /.:/
`ヽヽ⌒〈: ミ ミ ﾐ: >べミ.ミ ﾐ ﾐ:Y.:/ /¨ヽ
＼｀ヽi～／,イﾌﾉ ﾐ ﾐ ﾐ ﾐ i/,／／¨
-‐=ﾆ､ ヾj} 〈_ノ' ｀ ヾ-'⌒＞'Y´／
-―- ､＼jﾘ,/ / ｀! y<,.} j'´
┤イ ト丶∨ ノ ／ ､},｡)j/ ご臨終です。
┬ 卜 イ ! } ／／ _ "¨ ﾝ′
┬ ┤ト ｣ハ｛/´ ｆｴl ,. '"|
Ｌ.卜 ┬ /＼.〉 iﾉ┴'‐--'
＼＿. イ `ー'´
イへ.／ , ---､_____
}-‐'´ _ﾉ＿,入_｀ブ┐
￣｀７ｰ'７´/ ノ jﾚｰく__)
{l __{ ..:＼__┌<_＞‐'´
_____ヽ __,＞-‐'´ ｀´＿__ _＿＿＿
---‐'´ ／___／|￣又又>|
二ヽ￣ヽ～'ﾆ三ヾ⌒￣ヽ､又>'´｜
}} └ =ニ~~}} `ｰ--く_|_／
=＝' _ -‐ ___,ノ､二._ーァｰ'
___,. -一'¨¨￣ ｀'ｰ‐'´￣
医師A
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ 人が死ぬって……
／ /⌒) ⌒ﾟo ＼
| / /（__人__） | こんなに悲しいことだったのかお！
＼/ / ｀ ⌒´ ／
福祉や生活保護などなかった時代のことである。
ボンボンのやる夫でも、道端に捨てられた死体を見た経験くらいはあった。
けれども、その死人の一人一人に家族がいるはずのこと、
きょうだいを失った自分のように、死人の数だけ誰かが悲しんでいるという事実を、
やる夫は 初めて 実感したのだった。
メ ,, -──- ､._＼ やる夫は、やる夫は、やる夫は！
メ／ u ﾟ 。 ＼＼
／ ／ ノ ヽ､ ＼＼
! | oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo |
＼＼ （__人__） ／く<
ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ
＿＿___
r⌒ヽ､ . ／ ー ー＼ 何にもしらなかったおー！
/ ＼ ＼. ／oﾟ（（ ○） （ ○））ﾟo
_/ / ヽ ／ Ｕ（__人__） ＼ 馬鹿のウンコたれは
〈__／ . | | ｀ ⌒´ |
/ .＼ i⌒＼ / やる夫だおー！
./ ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ .＼／
._＿ r ／ |／ｰ､＼ ＼
."ヽ | i, ﾉ .＼＾ i
.| ヽ./ ヽ､_../ / . ヽ､__ノ
.i / ／/ .／
.ヽ､_.／ ./ ／
./ ／
.ノ.＾/ ﾀﾞｯ
|_／
＿＿
, '´￣￣ `丶､, -───‐- ､
/ ,. '" ｀ヽ､
／ ／ ｀ヽ ＼＿ やる夫？
/ / / ∧ ＼ ヽ ＼ﾄ､
/ ｲ ｲ / l ﾄ l l | l ）
/ｲ ﾌト､/ l l＼ _ト＿ | ! 彡|ｲ どこへ行くんです？
l/| l /ヽ l｀ ヽ l '´ヽ! ＼ ! ! /| |
| |ﾄf-.-! ヽ〒.-.-┬| | /// ）
ﾄ､l !:::C !::::::::C | ﾄ､ノ/く
＜ ! T ｀ｰ' ｀ー‐'´| |｀ }/_ノ
/ | l 〃" "〃 ｲ / ノT
フ ﾄ､ ト､ ＿ u ノ/ /<｀ｰ'
⌒ｊ ヽﾄl｀丶､_ (､ ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ
/ T￣ _ト､:/ｲヽ::::::::',
jｲ´L '´ ヽ::| L:_:::」
, ' ´/ ィ´:} ／｀丶､
/ j/:::Τ:ヽ / ヽ
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌ＼ ／ 从 |、i|
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
_＿＿＿____
／:.'｀::::＼／:::::＼
／:: ＼
/::. ／""" """＼ ヽ
|::〉 ー" ー" ｜
(⌒ヽ ｜）
( __ （ ∩∩ ） |
｜ ､＿＿_＿＿ /
ヽ ＼＿___/ /
. ＼ /
＼＿＿＿_／
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ （役人を殺せて、豪族と共に戦えて
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ 満足だった……？）
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i| （なんと、欲の薄い男にょろ……）
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l,､ __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
-‐ '´￣￣｀ヽ､ （私は、そんな風には到底思えない）
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ （人として生まれた以上、
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌ＼ ／ 从 |、i| 権力の頂点へ のし上がってやるんだにょろ）
ヽ|l ○ ○ | .|ﾉ│
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l __, イァト |/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
//＾7＼
//||//:::::::::＼.､ （そのためには……
./ ||:::::::::::::::::::::::::ヽ. ､
,_,,----‐‐､,,_ ,/ /＼ :::::::::::::::::::::ヽ:､ どんな汚い手段を採ってでも……）
../ " ｀ヽ､ / / ＼ :::::::::::::::::::|:|
''"´＿＿＿ ＼ / / ＼ ::::::::::::::|:|
'" /::／ ／ ヽ--､,,,,, ｀ヽ､ / / ヽ :::::::::::|:|
ﾉ /:://, '/ ヽﾊヽ, i / / | :::::::::::|:|
/ /::〃 {_{三三三三 ﾘ| i､ / /. | ::::::::::|:|
ヽ:::ﾚ!小ｌノ三三三｀ヽ 从 i. / / | :::::::::|:|
＼:|l ○三三○ | i.､ / / | :::::::::|:|
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j ムi/ / | :::::::://
| l＞,､ __, イァ／／/ / | :::::://
／λ.|三-'//／／ / /＼ | :::://
| | ＼─／ / / / ＼ / :://
/ | У / | 彡ミ、 λ / .／
/ / / 彡ミ､| |＼ /／
/ | ＼＿／ / / |::::::::| | ＼
/ 〉 ＿ / / |::::::::ｖ | ＼
| （三7 ￣7≦彡ミ λ::::V ,ﾉ ＼
| ム:::/ |:ミ彡ミ / 从V / /
| V / / | ＼＿,ノ ／
λ ,/ / | / /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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￣`''--､__,,,＿,,,,__,;;w--─--､＿__:::::::::::::。: . :.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::。::::::::::
＿ ___ _＿__--─ｰ──~'''~`─-､.＿,,､w─''""￣ ￣￣`''--､__,,,＿,,,,__,;;ｰ-‐''''"~~~
─''"~ ￣ ￣ ￣^ｰ-‐''''"~~~`‐-‐''~^ﾍ,,__,, ＿＿ (;; ;: : ::::
:::: (;;; .; : :;;;::: ::;;;;;;::::::::::::::
:::::::::: (;;(;;;;;(;;;;;○;;;;;;;;;○;;;;;::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::: (;;(;○;;;○;;;;);;;○::::::::::::::
(;;;;○ゞil/;;;;);;;;;)
(;;;;| il|;;);;;;;;;;;
_＿_＿__.
／ ― ＼ もう暗いお。
／ノ (●) │
. ｜ (●) ⌒） / 星が、綺麗な夜だお……
. ｜ （__ノ￣ /
＼＿ ＜´
/´ ｀＼
| |
| |
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| フンッ！
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 星どもが うるさい夜だな。
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ 兄上。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
／￣￣￣＼ 兄上。
／ ノ ＾ヽ＼
／ （ー） （ー） ＼ ひどいこと言って、 ごめんなさい……だお。
| υ （__人__） l
＼ ｀ ⌒´ ／
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ
／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三 フンッ！
.ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三
） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=! 構わんッ！
/＜（;;;i''_,ｨ''／
｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´ 貴様がみじめったらしく喚いてくれたせいで、
.／ .|:::::. .(´〉
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ 他の者の不満も少しは和らいだろうよ……
.｀''‐､ノ ./
r´‐-､ ./
l´｀~'''｀ _,., /
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､
./ ／ ＿｀'
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二
＿＿＿_
／ ― ―＼ 姉上、チビたち、仲兄、母上……
. ／ （ー） （ー）＼
／ （__人__） ＼.
| ｕ ｀ ⌒´ | 兄上、人は死んだら どうなるのかお？
＼ ／
ノ ＼
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V 知るか そんなことッ！
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ どうせ死んだらわかるのだ。
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼ 考えるだけ 無駄という ものッ！
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ そう言うと思ったお。
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ でもやる夫は、根拠なんかないけど、何となく……
| ￣ |
＼ ／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::。:::::::::::::::::。:::::::::::::::..☆ . :: . 。 : . .. ..:...。::::::::::。:::::::::::::::::::。::::::::::::::
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￣`''--､__,,,＿,,,,__,;;w--─--､＿__:::::::::::::。: . :.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::。::::::::::
＿ ___ _＿__--─ｰ──~'''~`─-､.＿,,､w─''""￣ ￣￣`''--､__,,,＿,,,,__,;;ｰ-‐''''"~~~
─''"~ ￣ ￣ ￣^ｰ-‐''''"~~~`‐-‐''~^ﾍ,,__,, ＿＿ (;; ;: : ::::
:::: (;;; .; : :;;;::: ::;;;;;;::::::::::::::
:::::::::: (;;(;;;;;(;;;;;○;;;;;;;;;○;;;;;::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::: (;;(;○;;;○;;;;);;;○::::::::::::::
(;;;;○ゞil/;;;;);;;;;)
(;;;;| il|;;);;;;;;;;;
人は 命が終わったら 空へ 上る……
そんな気がするんだお。
宛
小長安
●棘陽 比陽
宜秋聚
新野 藍郷 湖陽
唐子郷
長聚
春陵郷
/:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
i:,ｲ.:.:.:.i/__,:::::;.:;｣､l:ｊ:ｌ 戦況の説明へ、話を移す。
lr:l:.:.l::｢ -ｰ -､l::i:!
ik:l::::i:.| | .l:::l 小長安で敗北した反乱軍が、棘陽へ退いたことは、前にも述べた。
`ｰ-､｣ ' i_ﾉ
| `ｰ ￣ , ' 新野の役人が鄧氏の墓を焼いたという事実から、
,,rへ､_ ｀ 〔´
／l :ヽ､==ﾞ7'r'Yヽｰ､_ 新野は新王朝側に奪還されたことが判る。
:‘,:|‘，＜'^__i__,〉，ヽ‘＼
‘，＞'`7┷┿┷＜‘，;.ヽ
◎棘陽
!lll!ll,.ill! ○藍郷
,,ill!.l,● !l
,,,iill!! ゜llll
.,ii,,,, ,,, .,,,,iill!! ←黄淳水
.,,ill!llllﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!!!.lll、
○新野 .,,,illl’.ﾞ
,,,_ ,,iiil!!ﾞﾞ← 泚水
!!!llll／
llll,,,,,、
ﾟﾞﾞllllll!
,iiii,,,,,iill!ﾞ°
,illlﾞ”””｀
甄阜・梁丘賜の新軍は、南進し、棘陽の東、
泚水（ひすい）黄淳水（こうじゅんすい）という二つの川に挟まれ、
天然の要害となっている地点に宿営した。（図中●の地点）
(（ 河川の形とか、史料だけではよく判らないから、
'´ /ニﾞヽ
li 从ハ)ｿ あくまでイメージとして考えてね！
ゝ*,,・∀・)
＿＿＿_
／ ＼ ／ ＼ きやがったなああああ甄阜・梁丘賜！
／ （●） （●）＼
／ （__人__） ＼ リベンジだお！
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| ! 皆のカタキを討って、
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi 今度こそ宛を落すんだお！
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ それが……
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ U ﾘ| ｌ.│ i| ちょっと困ったことになってるっさ。
ﾚ!小ｌ＼ ／ 从 |、i|
ヽ|l ● ●u | .|ﾉ│ 配下の盗賊たちが、
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |
| /⌒l __, イァト |/ | 動揺してるにょろ。
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
┌ 、 , ､ 根性なしどもが、大敗したせいで やる気を失ってる。
|:ヽ＼ ／ |
|:::::ゝ ｀￣ ｜ もう反乱軍は抜けて、南陽の奥地へ帰ろうかと
/´ , 、 ヽ
{ ゝ | 言い出す奴もいる始末だ。
ヽ、 u ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
＿＿
, '´￣￣ `丶､, -───‐- ､
/ ,. '" ｀ヽ､
／ ／ ｀ヽ ＼＿ それは困ります！
/ / / ∧ ＼ ヽ ＼ﾄ､
/ ｲ ｲ / l ﾄ l l | l ） なんとか離反者が出ないよう、
/ｲ ﾌト､/ l l＼ _ト＿ | ! 彡|ｲ
l/| l /ヽ l｀ ヽ l '´ヽ! ＼ ! ! /| | 彼らを反乱軍に留める努力を
| |ﾄf-.-! ヽ〒.-.-┬| | /// ）
ﾄ､l !:::C !::::::::C | ﾄ､ノ/く しなくては。
＜ ! T ｀ｰ' ｀ー‐'´| |｀ }/_ノ
/ | l 〃" "〃 ｲ / ノT
フ ﾄ､ ト､ ＿ u ノ/ /<｀ｰ'
⌒ｊ ヽﾄl｀丶､_ (､ ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ
/ T￣ _ト､:/ｲヽ::::::::',
jｲ´L '´ ヽ::| L:_:::」
, ' ´/ ィ´:} ／｀丶､
/ j/:::Τ:ヽ / ヽ
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ その発想はよくないなッ。
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ 「仲間が減るのを阻止する」は
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_ 結局 勢力が衰えていくものの考え方だ……
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川 そうではなく、
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ 上りつめていくものがするべき発想とはッ！
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
／ ,/ ／ ／ _,..-''
／ / ／／/ 〃 ,r'',.-'" ／／ ／ むしろ「仲間を増やす」ことッ！
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／__,,..-／
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ この状況だからこそ、あえてッ！
,) Y ﾉ ／／ ,r''´‐''" -='"―-､彡"r'"￣´
,ｲ ﾘ ﾉ り ,=、、-ﾆ_~― ~''-=二 ∠"´
ヾ,ヽ ､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二 ― 二ニ＝=-‐''" 新たに同盟を結ぶッ！
ゝ ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
〈 `ヾべ_{:::: 'ｩ) `8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝- 「下江軍」を仲間に引き入れるぞッ！
ゝ_ﾉ⌒ﾍ~" _”＼ ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._
〈 (._ |∠ｨ ,.ノ / __ﾊ_j! ＼
`‐''^ ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,､く ＼
r;>-＝<´ 〈 ﾉ_,. ヽ ＼
(l》L -―''''"~´ ヽ ｀ 、
／ `、 `、 lヽ
/ ヽ. l ｜|
! ｀、 ! !｜
｀、 、 | } Ｖ,/
ヽ | ／ / 〃
＼ ﾍ_,. -''" / ,.ｲ′
＼ ヽ l / /
ｌ | |′,'
南
lll 郡 .lll ﾞ!li,, 淮陽国
弘農郡 ,lll,,_ ,l!｀ 潁川郡 ﾞ!li,
,,iil!ﾞﾞﾞ!!llllllilll,,、 ﾞlli,_
,,ii!ﾞﾞ゜ ﾟﾞ!li,,,,、 ,iillﾞﾞﾞﾞﾞllllii
lll° ﾞﾞﾞﾞ!!llii, .,,l!｀ .ll、
'll｀ 南陽郡 lllﾞ _,,,,,,,,llllﾞ｀ .'!i,, .,,,
,,,_,,,,,, ,il 'll,,,,ll!lﾞﾞﾞﾞﾞﾞ° ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ
ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!lllllllllllllllllll,,,、 .,lﾞ′ 'ﾞ!lii,,
ﾞﾞﾞlii,,,_、,,,ll″ ﾞ!l, 汝南郡
,,il!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ゜ ﾞli,,
,,,iil!ﾞ° 'ﾞﾞl,、
漢中郡 ,illﾞ° ﾞﾞ!lii,
ﾞﾞﾞﾞ!lllii,, lll,,,,,,,、
ﾞ!!lll,,,,,,、 ,,llllﾞﾞ ﾞﾞﾞlllllll!l!i,,
ﾞﾞﾞﾞ!!!lliiiii,,,,,,,lli,,, ,ll, .ﾞﾞll,,
,,,iillll!!ﾞ”ﾞﾞﾞ° ﾞ!li,、 ﾞﾞlli、 ﾞlii､
,,,,,,,,,,,,_ ,,il!ﾞﾞ｀ .ﾞﾞ!ii,, 新市の軍 lll゜ !!li,
”ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞllllllllli,,,,,,,,,,,,,il!° 南郡 _,,,,llllii,,,, ↑.,,,,,,,,,illll!、 lll
｀ﾞ”￣｀ ,lllﾞﾞﾞ″ﾞﾞﾞ!lllllll!ﾞﾞﾞ”゛ ll
下江軍 ← ,llﾞ 江夏郡 lll
ﾞﾞ゜ ﾞﾞ｀
以前にも述べたが、反乱軍に加わっている盗賊の大部分は
「緑林軍」という大盗賊集団の構成員だった。
だが疫病が大流行したことで、勢力を二つに分け、
「新市の軍」と名乗った半分が反乱軍に加わった。
南郡に侵入した残りの勢力は、「下江軍」と名乗った。
だが、王莽に派遣された荘尤将軍に撃退され、退却を余儀なくされていた。
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
. !::::::::::::::::"､_ _,:"::::::::::＼
. i::::::::::::::::::::::::::::::::_,.-‐ｰ─ヽ 神の一手！
. . i::::::::::::::::_,.-‐'ﾞ_,.-‐‐ﾞ,.＼＼､
i:::::::::::::_,.-"ﾞ ､ ｯf丁ゝ＼＼､
! !! i! i!!i!ﾆﾐヾﾞ ::. ´ ＼＼＼
. i i!i i!! i! !｀"´ , ､ i! i＼＼＼､
i! i!!i仆i! ,.､ ,.､ ,..-､ !i! i!! i!＼＼＼､
.i! i!ii/‐/ﾞ|___|"_,ｌ,_|_____ﾞ､ /i! i!i i! i!ii ＼ ＼ヽ､
. i!i:,‐'" ヽ彡ﾆﾆ;;;;;ﾆﾆﾂ=" /i!i i!i i i!i i! ＼ ＼
!i!,| ﾞ ､i彡 ／／-<-､._,.ノ､_i! i! !i! i i!i ＼ ＼
. /.i" ヽ､"'''ヾ" :::,.---' ____,,,,,,|....=--‐‐‐i i!､ ＼
// |､. ヾ､ ヽ-"ｌ|~~(ﾌ)__,,,.....----､---=‐-...,,_ ＼
//ｌ ﾄ､ヽ. ヾ､ ヽ:::::|ヾ､:::i 丶 ､ ヽ ﾞﾞ'''‐､
／ ｌｼ､､ .|:::::ヽ､ヽヽ.ヽ:::| ヾ:::! 丶ヽ ､_ ヽ.､ |
その後、南陽郡に入った下江軍は勢力を建て直し、
棘陽から見て東にある、宜秋聚という集落に移動していた。
宛
小長安
◎棘陽 比陽
○宜秋聚
新野 ●藍郷 湖陽
唐子郷
長聚
春陵郷
伯升はやる夫・李通を連れて宜秋へ向かい、
下江軍の砦を訪れた。
甄阜・梁丘賜の軍は図の●の辺りに布陣しているので、
敵を迂回してまで説得に向かったことになる。
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7 率直に頼もう。
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ 貴様ら下江軍も、
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／// 我ら反乱軍に加われッ！
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | ふん。新軍に敗れた負け犬同士……
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ 傷を舐めあって、
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 いいことでも あるのかな？
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
王常。字は顔卿。潁川郡 舞陽県の人。
下江軍のリーダー格である。
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | おおいにあるッ！
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| 我々反乱軍の現状だが、
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 小長安の敗北のせいで、
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） 反乱軍に参加していた盗賊共が動揺し、
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､ 大量の兵が離脱する恐れがあるッ！
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ （ちょ、ちょっと 兄上……）
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
,. ─- ､,,.＿__
,ｲ〃 ｀ヽ,__
. N. {' ＼ （ 言っちゃっていいのか？ そんな弱みを）
. N. { ヽ
. N.ヽ｀ 〉
N.ヽ｀ ,.ｨｲ从 /
. ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく
lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ ソﾉ
! ￣ ii{_,. ￣ /r'´
,ゝ、 ｉｰ-ー､ , ' |＼
-‐''7´ ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;; | ヾ''ｰ-
/ ﾄ､ ` ｰ-- ´ ,;' ,ｲ :|
. / :ト､` ｰ-､ r--‐_'´/ |
/ _,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂 /へ、 :|
T´ ヽ＼l.0| V / / / ＼ |
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ しかし、元々同じ盗賊団の構成員である
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_ 貴様ら 下江軍が加わってくれれば、
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ 頭数以上に、精神的な安定効果があるだろうッ！
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | （面白い男だ）
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ で、あんたらはそれで助かるとして、
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 こっちの旨味はなんだ？
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7 貴様らには
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ 「漢王朝復興の戦い」
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／// という大義名分が手に入る。
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以 いくら勢力を拡大しようが
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／ 盗賊の未来は翼を燃やしながら飛ぶ鳥のように
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ'''' 末路の知れたもの。
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::| だが、漢王朝の兵となればそれが裏返るッ！
／ ,/ ／ ／ _,..-''
／ / ／／/ 〃 ,r'',.-'" ／／ ／
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／__,,..-／ 我らが天下を取れば、貴様らは 富貴に上る。
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r''´‐''" -='"―-､彡"r'"￣´ 高祖劉邦の仲間が 単なるゴロツキから
,ｲ ﾘ ﾉ り ,=、、-ﾆ_~― ~''-=二 ∠"´
ヾ,ヽ ､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二 ― 二ニ＝=-‐''" そうなったようになッ！
ゝ ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
〈 `ヾべ_{:::: 'ｩ) `8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝- その未来図が見えるだけで、貴様らの配下の
ゝ_ﾉ⌒ﾍ~" _”＼ ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._
〈 (._ |∠ｨ ,.ノ / __ﾊ_j! ＼ 結束、働きぶりも見違えるはずッ！
`‐''^ ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,､く ＼
r;>-＝<´ 〈 ﾉ_,. ヽ ＼
(l》L -―''''"~´ ヽ ｀ 、
／ `、 `、 lヽ
/ ヽ. l ｜|
! ｀、 ! !｜
｀、 、 | } Ｖ,/
ヽ | ／ / 〃
＼ ﾍ_,. -''" / ,.ｲ′
＼ ヽ l / /
ｌ | |′,'
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | ……どうにも、
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ うますぎる話に聞こえるな。
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
／ ,/ ／ ／ _,..-'' 無理強いはしない。
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ 正直、空手形であることも確か。
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''"
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__ 乗るかどうかは貴様の器量次第よ。
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
( ヽ | |｜
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | ……、
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | よし、乗った。
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ ええーーっ、決断早ッ！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 助かるけど……
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | ずいぶん話が早いな。
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | ふん。
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ あんたは そういう男の方が
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 好きそうだからな……
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ 点数を稼いだ。
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ フンッ！
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! 朱鮪とは違う意味で
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ 食えない男のようだな……
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
_＿_＿__. ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ (●) │ ・
. ｜ (●) ⌒） /
. ｜ （__ノ￣ / 朱鮪さんが食えない？
＼＿ ＜´
/´ ｀＼
| |
| |
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼ 何言ってるんだお 兄上ー
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| （ （ | 朱鮪さんは、盗賊には珍しく、常識人で、
＼ `ー' ／
丁寧でいい人だおー
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | まあ、普通の見方だとそうだろうな。
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ だが あいつは……
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 同じ盗賊でも引くくらい 飢えてるところがあるんだよ。
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
_＿_＿__.
／ ― ＼
／ノ (●) │ 意味がわかんねーお。
. ｜ (●) ⌒） /
. ｜ （__ノ￣ /
＼＿ ＜´
/´ ｀＼
| |
| |
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7 まあ いい……
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ 早速だが、
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／// こちらの支持に従ってもらう。
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
下江軍の中では、王常が強いリーダーシップを発揮していたため、
反乱軍への参加は ほとんど王常の一存で決定された。
そのため、後で不満を漏らした配下もいた。
／￣⌒⌒ヽ
| ／￣￣￣ヽ 俺たちさあ、もう盗賊として 自立してるわけじゃん。
| | ／ ＼|
.| | ´ ｀ | どうして 伯升なんかの 下風に立たなきゃなんないの？
(6 つ /
.| / ／⌒⌒ヽ
| ＼ ￣ ノ
| /￣
張卬（ちょうぎょう） 下江軍の副将格。
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | 今は、王莽の悪政のせいで
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ 民衆が歌に歌うくらい
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 漢王朝の復興が望まれてるご時世だ。
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ 皇帝の一族と組めるのはデカい。
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | それに、伯升も 周りの奴らも
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ なかなかの人物と見た。
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 手を握って損は無い。
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
_..,,.,,.
「r',. 、 あんたが言うなら、仕方ないけどさあ……
d ´c`/
i ' ∋
＜棘陽＞
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | 同盟は成功だッ！
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ 新軍に、動きはなかったか？
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
-‐ '´￣￣｀ヽ､ 泚水のほとりに留まっているのは
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ 変わらないっさ。
〃 {_{'´ ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i| 退却したり、陣を変えるつもりは
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│
|ﾍ j. | , | なさそうにょろ。
| /⌒l,､ __, .イァト|/ |
. | / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ ほう。
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）| その根拠は？
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
┌ 、 , ､ 近隣のゴロツキどもが情報をよこしてくれた。
|:ヽ＼ ／ |
|:::::ゝ ｀￣ ｜ やつら、軍営の後方にある橋を焼き払ったらしいぜ。
/´ , 、 ヽ
{ ゝ |
ヽ、 ー ノ
_＞ /〉￣￣￣￣￣￣￣￣〉
／ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
＿＿
, '´￣￣ `丶､, -───‐- ､
/ ,. '" ｀ヽ､
／ ／ ｀ヽ ＼＿
/ / / ∧ ＼ ヽ ＼ﾄ､ なんと！
/ ｲ ｲ / l ﾄ l l | l ）
/ｲ ﾌト､/ l l＼ _ト＿ | ! 彡|ｲ
l/| l /ヽ l｀ ヽ l '´ヽ! ＼ ! ! /| | そのやり方は！
| |ﾄf-.-! ヽ〒.-.-┬| | /// ）
ﾄ､l !:::C !::::::::C | ﾄ､ノ/く
＜ ! T ｀ｰ' ｀ー‐'´| |｀ }/_ノ
/ | l 〃" "〃 ｲ / ノT
フ ﾄ､ ト､ ＿ u ノ/ /<｀ｰ'
⌒ｊ ヽﾄl｀丶､_ (､ ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ
/ T￣ _ト､:/ｲヽ::::::::',
jｲ´L '´ ヽ::| L:_:::」
, ' ´/ ィ´:} ／｀丶､
/ j/:::Τ:ヽ / ヽ
_＿＿＿
／ ＼ いわゆる「背水の陣」かお？
／ （○） （○）＼
／ U （__人__） ＼
| |::::::| |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
／: : ￣ ` ､
／ ｀i: : : : : : : : ｀ ､
, "i ﾉ: : : :` ､,,＿_ ヽ 両生類どものケツに火を付けてやる！
/: : : :￣: : : : : : : : : : : : : :::`;
__,,l,,,,..........,,,,,,,＿__: : : : : : : : : :::|
, -‐ ' ":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::::'' ―- ,,_ 死ぬ気で戦え！
/::::::::::::::::::::::::;;=＝=i ;;;;;=＝==､:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀' ､
'.,:::::::::::::::::::::::|l∩'>/ ;;;(.∩~ゝ､｀ ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ ､
.` ､:::::::::::::::! .`~/ `ヾ￣::::`; ...:::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
` ‐- ､/`" ! _ ） `"::::: :::::::::::`'´ ｌ::::::::::_,, '"
| i:`゛"::` ::: j;;;;;| / '' "
.! .! r--､ ::::::::::::::::,i .`~ /
', ',;;;;;;;;＼ `::::::::::::::| -‐"
', l;;;;;;;;;;/ ::::::ﾉ /
', └- "' i :::::: (. /
, ｀;;;'" ,':::::::: l
ヽ ,,__,, 'ﾞ ノ:::::::/ ,／ ',
/ ヽ _, "_ -‐'. ／ ',ゝ ‐- ._
_. -‐ '"! `ｰ-::__:- '" / ''' ‐- 二''' ‐- _
後ろの橋を焼いたことは、逃げ帰る気持ちがないことを示し、
兵士たちの士気を上げる目的があったと思われる。
そういう意味で、新軍のこの行動は、
劉邦の武将として名高い韓信が使った「背水の陣」の
バリエーションの一つと言えるだろう。
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._,.
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ‐--,.-､- 小長安で我らに勝利し、
／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三ミ／,､／
.ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三/ /／ 気が緩んだ兵士の気持ちを
） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=!// ＼＼
/＜（;;;i''_,ｨ''／ |/ ││ 引き締めるためか。
｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´|
.／ .|:::::. .(´〉| 漢王朝復興を目指す
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ|
.｀''‐､ノ ./ | // 我らに対し、その功臣である
r´‐-､ ./ ＜＿///
l´｀~'''｀ _,., / // 韓信の作戦を使うとは、
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､ // /
./ ／ ＿｀'''''''┴- 味なまねをする。
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二--二
｀ﾌ _,. =ﾆ‐''´￣ ／ しかし……
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ しぃーかぁーすぃー！
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ ？
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| U |
＼ ／
,.ィレﾍ
ｒ‐1＾ l、 ,.ィ
ﾉ ／ 二¨_ﾉ_,.ィ ,.i
,ﾚ／iﾚｉ ／ ＿ ム' ﾉ ぬるいッ！
／ ,ｒ L∠.＿＿ __／｀¨ﾌ
. ／ ／ _ 人¨＿ ＞＼
ｒﾍ ／〈 __ / i ＼￣ﾞヽ、7 ぬるいなァーーーーーーッ！
,kゆト-‐''" 二 ¨￣i ノ ﾆブヽ ノ! /
,. -─ ､._ / ノ、 ｀¨´i'´ ｒｯヽ. ｊ i ｰ--‐ '"フ
／ /.〈 ｉ ノ ￣ ｀ーﾞ ｊ -=ﾆ、¨￣/ そんなボウフラのションベンみたいにぬるいやりかたで
, ' / ｒ ､ｰ'"__ ﾉ l ｰ─…ラ
／ ./ ,ﾉﾆﾐヽ、 ヽ ＼ "´ ｊ/"二ヽ ＼ﾐ
ヽ、 ノ （:::｀ヽ_＼＼_ｉ l / ﾉ 刀 !､ l この伯升に勝てるかァーーーーーッ！
./｀¨ ￣ヽ./ ｀'ー一¨´ i ｒノｨ/､ l┘
i /ヽ¨ ＼ / L ニノ ｉ ＼!
ｌ /:::::::::',: : : ＼ ／ /:::i l ｌ l
. ', /:::::::::::::ｌ＼: : : :ヽ,,,... --一'" ／::::::::l l l N
. ＿ヽ/::::::::::::::::::! ｀¨ ￣ / ／:::::::::::::::l ! lV
ノ::::::::::::::::::::::l:＼ / ／::::::::::::::::::::::l ﾄｖ
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ 一回負けてるのに何でこんなに
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 自信満々なんだこの人は！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
ていうかボウフラのションベンってぬるいの？
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_ 背水の陣で気を引き締めたと言うなら……
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''" こちらはその緊張を緩ませてやるまでよッ！
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._ 朱鮪！
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
( ヽ | |｜
＼ ｜ノ ノｲ /
| ヽ |ノ /|
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
／ :／" ｀ヽ ヽ ＼
/ / ヽ ヽ.. ヽ
l { l , ｰ-j从:ヽ.. ヽ
| i ﾙ{ﾚ' ●｀ ｌi! ﾄ､ ', はいにょろ？
／⌒)i"● ⊂ｌ| ||ノ ｌ
/ ｙi ﾍ⊃ ,__, l| | ｌ
（ ／ｽ､,ゝ､_ ｀´ ィ<| | ｌ
相手の心理的意表を突いて、イニシアチブを取れる時以外は完璧なる負けフラグだし
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | | 敵軍は、依然、食糧を
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| 藍郷に留めたままなのだなッ？
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
-‐ '´￣￣｀ヽ､ そのはずにょろ。
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ 大きな動きがあったら、
〃 {_{｀ヽ ノﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i| 周辺の仲間から連絡があるっさ！
ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ﾉ│
/⌒ヽ__|ﾍ ヽ ノ j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- ならば、藍郷周辺の川の流れに明るい
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ 地元の盗賊を探し、よいショートカットがないか
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! 探せッ……
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
荒木イズムに満ち満ちていて困るｗｗｗｗｗｗ
ボウフラのションベンてｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l / 準備が整い次第、
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ） 藍郷に夜襲をかけ、
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／ 兵糧をことごとく奪うッ！
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l,
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 |
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ|
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
西暦２２年１２月末、
夜の闇に紛れ、
反乱軍の別働隊が藍郷を襲った。
◎棘陽
!lll!ll,.ill! ○藍郷
,,ill!.l,● !l
,,,iill!! ゜llll
.,ii,,,, ,,, .,,,,iill!! ←黄淳水
.,,ill!llllﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!!!.lll、
○新野 .,,,illl’.ﾞ
,,,_ ,,iiil!!ﾞﾞ← 泚水
!!!llll／
llll,,,,,、
ﾟﾞﾞllllll!
,iiii,,,,,iill!ﾞ°
,illlﾞ”””｀
. ━━━━Ｏ∧,, ∧━━━━ﾛﾆニ＞. ━━━━Ｏ∧,, ∧━━━━ﾛﾆニ＞
∧,,∧（･ω･｀ ） ∧,,∧ (ﾟДﾟ,, )
/ο ・ )Ｏニ)<;;> そーっとね /ο ・ )Ｏニ)<;;> そーっとね
/ ノ lﾐliii|(ヾゝ / ノ lﾐliii|(ヾゝ
(o_o,ｲ＿_ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡 (o_o,ｲ＿_ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡
ﾉｌｌｌｌｌｌｌｌヽ| |￣ノl ﾉ ﾉｌｌｌｌｌｌｌｌヽ| |￣ノl ﾉ
/ /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
ヽニﾌ|_| 人人(_/ ヽﾉ 人人 ヽニﾌ|_| 人(_/ ヽﾉ 人人
人人人 (_ヽ 人人人 人人人人 (_ヽ 人人人
人人 人人人人 人人人人 人人人人 人人
_,,..,,,,_ _,,..,,,,_ やっぱ紅白のトリはサブちゃんじゃねーとな。
_,,..,,,_/ ﾟωﾟ ヽ/ ﾟωﾟ ヽ,..,,,,_
./ ωﾟ ヽ,,..,,,,_ l _,,..,,,,_/ ﾟωﾟ ヽ
｜ / ﾟωﾟ ヽ / ﾟωﾟ ヽ l ん？ 何か聞こえないか？
`'ｰ--l ll l---‐´
`'ｰ---‐´`'ｰ---‐´
＿＿＿＿
／¨''‐-‐''￣ ＼ ＼
／|｜｜ |／￣￣＼ | ＼ よくもこの私から幸子の衣装を見る機会を
／＿｜＼| |／￣￣ヽヽ｜ ＼＼
| ＿ ＼ |｜／￣＼ ｜ ＿ ＼ 奪ってくれたなァーーッ！
| ／ ヽ ｜ ＿＿＼ | ＼ |
| _,---＿|/"""""ヽ｜ ｜ ＼ ヽ
/ !､ ,,,,__,-,＿,.-二| | |＿ ｜ ヽ
| |~~!､ ﾉ_,-'´ |└- ＼ ＼ ヽ
｜ ／ |￣~＼/´ ｀'‐-､_;;;;;ヽ | | ｜ヽ
｜ | ＿ ﾉ=-,,＿ ＿,,,ヽ;;ヽ ｜｜ | |
//｜｜.~| r〒＝=-_| |_,,=＝〒'i |､;;| | | ｜＼
／ / ｜｜ ｜ ヽ｀ﾆ´ノ i ヽ｀ﾆ´ノ | |;;| | | |
｜ヽ ｜ ＼| | _|=/ | | |
ヽ＼｜(~'‐'~） |'| | | ｜｜｜ ＼ |
＼｜.＼／〉 〈_|__ 人_| ｜｜ | ＼ ｜
＼＼ | ヽ ＿＿＿ /|;;;;| | | ｜ | ｜ |
_,-‐'~~＼｜ ｜ ヽ, ´ ,,,二,,,,,｀ / |;;;;| | | _人_ | ｜ ｜
／￣ヽ | |＼ /i |;;;;;| ＼ | ＼| ｜ ｜
／ ／／ | /| | ＼＿＿__／/ |＼ゝ ｜| ＼ ｜
／／ !/｜ ｜ / | !｜ |｜ ＼__|
/／ _, -‐! ｜ ｜ ｜｜｜ ~~'''''i‐-､＿＿
／￣ ｜ ｜ ＿,,, ﾉ | ﾉ ＼ ﾌ--､_
｜ ￣~''''―- ,,,__ _,. -‐'´ /_-''~~ | ｜ / ＼
| ~'‐-,＿_,.-'´ ´ | ｜ | ＼
ｌ!! ″ ″ ″ ″―――――――
″ ＿＿__ ″￣￣―――――――――＿＿＿＿
″ ／λ 丿 ＼ ″――――――＿―――＿―――＿＿＿＿
″＿△/ ∨ ＼__△＿_ ″＿＿＿＿――――＿＿＿
″ ＼＿||ｌ!)()() (!ｌ|ｌ!) （＿＿／ ″――――――＿＿＿＿――――＿＿―――
″ （;-ｖｖｖｖ、 ノ）)＼ ″―＿＿＿＿――――＿＿＿＿――――
″ |_|_|_ｌ_! ｌ＼丿）＼λ ″―――――――――――――――――――
″ ｍｍｍｎ＞）) ｌ）） ″￣￣￣￣￣￣――――￣￣￣￣――――――￣￣
″ ノノ丿|λ/／ノ 丿 ″――￣￣￣￣―――――￣￣￣
″ （ ( （( （ 乂ノ′／ ″――＿＿―――――――￣￣―――――￣￣
″ ＼＼ヽヾ、_／ ″￣￣＿＿＿―――――￣￣――￣￣￣―――――
″ ￣￣￣ ″＿＿＿＿――――￣￣￣￣￣￣―――
″ ″＿＿――――＿＿＿――――――――
″ ″―――――――――
ガオン
ガオン
ガオン
＼ ギャアアアア ／
＼ ／
夜襲は成功し、藍郷の兵糧は全て反乱軍のものとなった。
＿＿__
／λ 丿 ＼
＿△/ ∨ ＼__△＿
＼＿||ｌ!)()() (!ｌ|ｌ!) （＿＿ よし。 何人か兵を逃し、
（;-ｖｖｖｖ、 ノ）)＼
|_|_|_ｌ_! ｌ＼丿）＼λ 兵糧を奪ったことを、
ｍｍｍｎ＞）) ｌ））
ノノ丿|λ/／ノ 丿 対岸の敵軍にも伝わるようにしろッ！
（ ( （( （ 乂ノ′／
＼＼ヽヾ、_／
￣￣￣
橋を焼いたことにより、新軍の士気は高まったはずだった。
しかし、意識的に切り離したはずの後方の拠点が
攻め落とされ、食糧を奪われ、しかも橋がないことから
簡単には戻れないという状況がわかると……
かえって兵士の間に、動揺が広まった。
ヤバクネ？ コレッテヤバクネ？
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧ カッテモ クイモノドウスンノ？
(´‐ω‐) .∧∧) ( ∧ ∧(‐ω‐｀)
｜ Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ エンマデ カエルマデ ハラペコ？ シンドイナー
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
まあ、あの人、光武帝信者だしなー
/ ヽ
ノ ＿__l,,,,,,,,,,,,＿__ この能無しどもが！
| _,,,..-='''''~~~＿＿__:::::::::::￣~~'''ｭ
| _,,,...-='''''~~~:::::::::::::::::_,,-‐､ﾉノ ､〉::::::::::::::_,.='' プレイボーイのグラビアとと
_,,,|..-='''''~~~:::::::::::::::::::::::::::::r''''~,="ﾂ, ､_〈__,,..=''''~
_,,,...-='''''~~~::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ~''~,ｨ'~(i~ 乂 ハンバーガーのことしか
(~::::::::::::::::::::::::::::r=~ _,,,_ ::::::::::::::::::: ' ￣ﾉ ヽ
~''''''''''''''''''''''~（:::::（("~ヽ~ヽ ::::::::: ..:r )
）:::::ヾ､ l|_､_ ::::::: r`ｰ'f 脳みそにつまってないのか！
（:::::::::::`l､ _,-､ / ヽ
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ
`i:::: :::l .〈 〈
＼ :::l ヽ1
＼ ::ﾍ ﾉ ｿ
＼ :::ヘ / f
＼ _,,..=ｰ---‐
〃 i,
r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 気をつけろ大将。
! :l ,ﾘ|} |. }
. {. | ′ | } 今の兵隊どもは、ハッテン場をタンクトップと短パンで
ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ<
!∩|.}. '"旬ﾞ` ./''旬 ` f＾| 歩き回ってるような状態だ。
ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣ |l.|
. ヽ.ヽ {:. ｌﾘ 俺が敵さんなら、この機を逃さないぜ？
. }.iｰi ^ r' ,'
!| ヽ. ｰ=＝=- /
. ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ
__/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- 本当に兵士を追い詰めるつもりなら
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ 貴様ら自身で兵糧を焼いた方が
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! 効果的だったのだ……
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ その上で我らに速攻をかければ
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ この伯升とて危うかったろうよッ！
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi 中途半端に後方へ未練を残したことが
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::| この「背水の陣」の失策ッ！
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
そして 年が明けて。 西暦２３年元旦。
＿＿＿_ ｽﾞﾙｽﾞﾙｰｰｯ!!
／ ＼ 分捕りの年越しそば美味しいお。
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （ ●） （●） ＼ 朝になったら箱根駅伝見るお。
| ､" ﾞ)（__人__）" .）| _＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
＼ ｡｀ ||||＝＝(⌒)ー、| | |
＿＿／ |||| ＼ 〉| | |
| | / , |￣￣￣￣￣|￣￣ .| | |
| | / / ヽ回回回回丿 | | |
| | | ⌒ ーnｎｎ.ヽ＿＿＿/ |_|_＿＿＿＿_＿＿＿＿_|
￣ ＼＿_､("二） └─┘￣ｌ二二ｌ二二 ＿|_|＿_|＿
| | | |
_||＿||＿＿|| ||
（＿＿／ `ー―― 何をふざけているッ！
（＿__/ r
（＿レノ）＼ ＿＿＿
●＼__/＿＿／●
／ ＼＿＼三/＿／ ＼
| ⌒ （＿人＿）∴・ | ぐぇあ
＼ ：・∵ |r┬-| ／
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | | まちがえるなッ！
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| 元日にやるのはニューイヤー駅伝だッ！
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
元旦はニューイヤー駅伝だやる夫
＿＿ ＿＿
： ／:●））＼＿＿／（（● ＼ ：
： | （__人__） | ： そういえば そうだったお…
： ＼ `ー' |r┬-| `ー' ／ ：
`ー'┃
ﾋﾟｸﾋﾟｸ
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- そして駅伝が始まる前にッ！
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ 敵を片付けるッ！
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! これから甄阜・梁丘賜を攻めるぞ！
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
＿＿ ＿＿
： ／:◎））＼＿＿／（◎ ＼ ：
： | （__人__） | ： !
： ＼ `ー' |r┬-| `ー' ／ ：
`ー'┃
＿＿＿_
+ .／ ＼ ／＼ ｷﾘｯ ついに……
／ （●） （●）＼
／ ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒ ＼ リベンジの時がきたのかお！
| ｀-=ﾆ=- |
＼ `ー'´ ／ +
未明。反乱軍は西南より、同盟を組んだばかりの下江軍は
東南より、同時に新軍へ攻撃を開始した。
!lll!ll,.ill!
,,ill!.l,● !l
◎反乱軍→ ,,,iill!! ゜llll ←下江軍○
.,ii,,,, ,,, .,,,,iill!!
.,,ill!llllﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!!!.lll、
.,,,illl’.ﾞ
,,,_ ,,iiil!!ﾞﾞ
!!!llll／
llll,,,,,、
ﾟﾞﾞllllll!
,iiii,,,,,iill!ﾞ°
,illlﾞ”””｀
,へ､ ／＾i
| \〉｀ヽ-―ー--< 〈\ | 仲間になったばかりで下手打っちゃ
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / ＼､i, ,ノ ヽ ヽ 格好がつかねえ……
| （-=・=- -=・=- ） |
/ < / ▼ ヽ > 、 気合いれろッ！
く彡彡 _／＼_ ミミミ ヽ
｀＜ ミミ彳ﾍ
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i, ､__人_从_人__/し､_人＿入
`､||i |i i l|, ､_）
',||i }i | ;,〃,, _） 反乱軍は消毒だ～っ！！
.}.|||| | ! l-'~､ミ ｀)
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ '´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
下江軍は梁丘賜の軍を攻め、
その他の反乱軍は甄阜の軍にあたった。
/ ヽ クソ淫売のクソマンコから
ノ ＿__l,,,,,,,,,,,,＿__
| _,,,..-='''''~~~＿＿__:::::::::::￣~~'''ｭ クソと一緒に ひり出された
| _,,,...-='''''~~~:::::::::::::::::_,,-‐､ﾉノ ､〉::::::::::::::_,.=''
_,,,|..-='''''~~~:::::::::::::::::::::::::::::r''''~,="ﾂ, ､_〈__,,..=''''~
_,,,...-='''''~~~::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ~''~,ｨ'~(i~ 乂 クソ反乱軍どもが！
(~::::::::::::::::::::::::::::r=~ _,,,_ ::::::::::::::::::: ' ￣ﾉ ヽ
~''''''''''''''''''''''~（:::::（("~ヽ~ヽ ::::::::: ..:r ) 今度こそ、貴様ら全員
）:::::ヾ､ l|_､_ ::::::: r`ｰ'f
（:::::::::::`l､ _,-､ / ヽ
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ クソムシのクソに変えてやる！
`i:::: :::l .〈 〈
＼ :::l ヽ1
＼ ::ﾍ ﾉ ｿ
＼ :::ヘ / f
＼ _,,..=ｰ---‐
この時点の甄阜・梁丘賜の兵力、合計で十万。
一方の反乱軍は、下江軍が五千。
それ以外の反乱軍の数は不明だが、
春陵郷での旗揚げ時が三万で、
その後各地の豪族・盗賊を吸収したプラス分と
小長安での敗戦によるマイナス分を仮に差し引きゼロと考えると……
四万に満たない兵力。新軍の二分の一以下ということになる。
＿＿＿_
／.:.:.:.:.:.:.:.:: ＼
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ＼ あれ？
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: ＼
. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::; Ｕ |
＼.:.:_,.:.:ヾ丶.:.:.:.:;_. ／
／.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ´⌒ヽ
/;.:.:.:.:.:.:.:､.:,,.:.:.:.:.:.:.:.:.:: ヽ
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ 勇んで出撃したけど……
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ これ、ひょっとして やばくね？
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V 慌てるな。
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ 確かに同じ条件下における二倍の戦力差なら
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-' ﾐ彡//）| 圧倒的にこちらが不利……
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´ |J |川川 だが我らには、いくつかのアドバンテージがある。
｀'ヽ | | :::::::| /|| |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ //: : |川 第一に、装備に関しては、
ヽ !_-フ / /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : || こちらの方が高性能ッ！
／: : : : : ヽ ー― ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, '´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ なんでだお？ こっちは反乱軍で、
／（ ○）}liil{（○）＼
| （__人__） | あっちは政府軍。正規の装備なのは向こうだお。
＼ ／
＿___ ／ ／ ／
, ´ ＞ ´ ｀ヾ ｀ヽ. ／ その「正規の装備」が脆いのです。
／ ／ ヽ.ﾒﾊ
／ , ' Vﾉj 鉄の専売制により、国家に認められた
. / . i ﾄ. ヽ V !＼
ｉ i il lｌ i i ヽ. __ヽ. ﾄ. Vﾄ. ヽ 製鉄・加工業者は一握り。彼らには
| i il ilハ ,ィ化 ', ', ｌ| } } i ﾊ
| l li ﾄ. ｀~´ | i l l|ﾉ ,'i li jｰ' 競争や切磋琢磨をする必要はまるでない。
「 「ト､／ ハﾉく ﾘl l i| / l li～ﾍ
| X´ ／ ／ ＼ - ﾘ .i|／ヽ| ん～'' だから、官製の武器・防具に進歩はなく、
. >、 ＼,.<＿__ ヽ＼ _ ,. ﾍｌliリ _レ～ﾍ
/ ／>､ .>、ｰ┤ ﾙ'r‐‐く ／￣ ／´￣ 時には粗悪品も混じる……
/´ 「.i/ ／ >`ーr‐‐┘ _____| 〈 ）「＿_
| |ﾄ r～ _ﾌ メ._ il´ .| ｀ ﾄ. ／
〉く ＼ヽ. ノ.ﾉｒ' ／__7/｀ ￣ V ／
〃⌒ヽ
__ｌ{ ですが、我らの装備は、
. ´/´ ｀ヽ
_ / / ヽ 官から締め出された業者・職人による
/ ｨf ! iﾉﾉﾊ ﾉﾊﾊ
i/ /i _! ｌｨテく Yｌi| 密造品……そんなものを求めるのは
{Y 入 （ | i l人ｆｿ 〔ｉl |
乂ﾊj ＼j l j --ﾉﾘ 人には言えない理由で真剣に殺し合いの道具を
／／,T{ リ _ ＜ rｧ-ｧ ､
/ / /_ﾉ´￣￣ 「 LLLr‐‐､ _〉 求める者ばかり。その要求に応えるため、
〈 / /.!入__＿___j__ __,.ｲＶ(´___ﾉ
/ /ｌ | ﾄ､_i___ﾒＹ/ |iＸ| 技術は研ぎ澄まされ、競争の中で、安価で
ん' ｌ」 |/====r〈 |iＸ|
/ |ハ___〈___〉___
. / !/´ ー‐' ｀ヽ 強い製品が生き残って行く……！
/＼___＿oﾉ､／´| 谷 |｀＼ /
. / .i.l V.|> <!
/＼＿＿_oﾉil i | 个 |
. / .| l| l |(○)|
〈 | l| l |[_ii_]|
〈＼＿＿_oﾉ |ﾄヽ l_|<__>|
＼＿＿_______ｌj/〈〉ｒｉ|〉ｰ〈|
｀vvvvvvvvvﾍf´ |'王｀!
/ Vｨ===くrｧ～.|(○)|
iＹ´>' ヽ____| 乂 |
乂＿＿____ノ 〈`ー‐'〉
これが社会主義と資本主義の差にも繋がるね
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l / 第二に、元々の士気の違いがあるッ！
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ） 政府の兵どもは、勝利したところで
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／ 何が手に入る？
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l,
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 | せいぜい わずかな俸給か、
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ|
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ 爵位の上昇のみ……
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._- だが例えば我が軍の盗賊どもはッ！
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ 明日をも知れぬ暮らし！
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! のし上がるために、
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／//
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ ぎらついた欲望を刃にべとつかせて
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ 戦いぬくッ！
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
//＾7＼
//||//:::::::::＼.､
./ ||:::::::::::::::::::::::::ヽ.
,_,,----‐‐､,,_ ,/ /＼ :::::::::::::::::::::ヽ:､ 殺して殺して殺しまくるにょろー！
../ " ｀ヽ､ / / ＼ :::::::::::::::::::|:|
''"´＿＿＿ ＼ / / ＼ ::::::::::::::|:| 金・女・権力！
'" /::／ ／ ヽ--､,,,,, ｀ヽ､ / / ヽ :::::::::::|:|
ﾉ /:://, '/ ヽﾊヽ, i / / | :::::::::::|:|
/ /::〃 {_{三三三三 ﾘ| i､ / /. | ::::::::::|:| ぜーんぶ 屍の山から
ヽ:::ﾚ!小ｌノ三三三｀ヽ 从 i. / / | :::::::::|:|
＼:|l ●三三● | i.､ / / | :::::::::|:|
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j ムi/ / | ::::::::// 手に入れるっさー！
| l＞,､ __, イァ／／/ / | :::::://
／λ.|三-'//／／ / /＼ | :::://
| | ＼─／ / / / ＼ / :://
/ | У / | 彡ミ、 λ / .／
/ / / 彡ミ､| |＼ /／
/ | ＼＿／ / / |::::::::| | ＼
/ 〉 ＿ / / |::::::::ｖ | ＼
| （三7 ￣7≦彡ミ λ::::V ,ﾉ ＼
| ム:::/ |:ミ彡ミ / 从V / /
| V / / | ＼＿,ノ ／
λ ,/ / | / /
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | | そして我ら 豪族たちを
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ 突き動かしているのは「怒り」
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 無抵抗の女・子供までも、
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） 甄阜たちに殺された
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| | その怒りだッ！
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
その上、背水の陣の失敗で、士気が乱下降中か、敵は……
えげつねー、えげつねーよ、伯升
|||||||l' ||||||,ﾍ|||||||||||||/＝|||||-＝ー‐_'´ ﾍ|ヽ‐--::::――┴―‐|/
||||||l |||||/ |||||||||||/-,,'´|||l''´' ´ ￣＿ l|||0.|====＝＝ﾍ||||/
|||||l' |||l/ |||||||||/r '´イ||l=＝r￣`ヽ￣T|||ｒ' |||/ 妻の……
||||||l ／|l/ |||||||ハ|l. ||'| ,' , ○ヽ ゝ||, |/
|||||| l ／,-|l/＝､ |||l／ l||l. |ﾍ l ゝ､ﾉ l /´|||| /
|||||| l／',´ 'l/,=ヽヽl／ ,,-ゝ|l: ヽヽ_,,,=＝ゝ-' |||' '´ 娘たちの仇！
ヽ|||| ｒ r'´ r'ｔ￣0ヽ||l〆,,, --ゝ|l=､ ￣ ____, -‐'´,' 7､
|||T|| ||l.l､ || l l ﾍヽ||l'￣ ヽ`ー--―',--―´￣／/ |
|||||.` ヾヾ- ヽ ゝ`'´ノl|l ￣￣￣ ／ ／ / / |
||||||. ヾハ ヽゝ'´,// l ／ / / |
|||||||. /ヾ ﾍ_, -'´‐'´ / / / | /
＼||||. / T-‐' ´ ヽ / | '
＼| l' ||||ゝ _,,,､､
ヽ |l l|||ハ ｔ＝-‐'´
ヽ||||l ||l ゝ
ヽ|| || ヽ ／ ／
ヾ ` -､ 〆 ／
` ‐､ , ‐'´ ＼ ／
` ー'´ ／ ／
／￣＼
l|l | |
,r'ﾆﾆﾆヾヽ、 ＼＿／ //ﾆﾆﾆヽ、l|l 親戚を殺し！
（";￣￣ヾ）） ＿＿|＿__ （（/￣￣｀ﾞ`）
| 、ィ_ﾉと)' ／ ::＼i||i／::＼ (つ（_,,ｱ |!
i| ｀ ｲ_／ ／ :<◎>::::::<◎>: ＼. ＼_Y |! 先祖の墓をよくも
.ヽ、 ' （ ／ ｀ﾞ（__人__）'" ＼ / ` /
＼ ＼l i| |! l／ ／
l|l ＼ ＼ ､i|,/⌒ヾ､|!;, ／ ／ |l 汚してくれやがったなぁーー！
＼ ヾ `ー一'; ｨ ／ i
ヾ、 ｀`"; ／ l|l
ﾟ |! Ｙ ｨ |! ｡
,. ' ､/ ヾ ; ; ｀
ﾟ, i! `| ゜､l! i|!; ﾟ ゜ ｡l|l
ヾ从ｿヾ､, ;;ｿ'人ﾟ;,ｨ~;;へ､ｨﾍ;;;ﾝy从/ゞ〆; ,.，
_..〆 ..:::ｿ ..:＿::ノ .::j .:::ﾉ｀ｿ;::ゝ .::::...ヽ _.:::｀
//. : :// ／￣＼
//. : :,' ,: | |
//. : : :{ { ＼＿／
, .′. : : l | | ,1 俺の一族を傷つけ！
i{ : : : : : l |. ／ ￣ ￣ ＼ ./ {
ｌｌ: : : : : :l | ／ ::＼:::／:: ＼ / ,い 荘園を荒らす奴らは
||: : : : : :vﾍ ／ <●>::::::<ν> ＼ / / :! !
ﾘ: : : : : : ヽヽ | （__人__） | / /. : | | 誰だろうと
{: : : : : : : : ヽヽ＼ ｀ ⌒´ ／ / /. : : |/
,． -┴: : : : :、: : : ヽヽ/ヽ､--ー､＿＿,-‐´ ./ /. : : : ′
. ,: : : : : : : : : : : : :ヽ、: : ヽ`く__ 二ニコ７´ :: __,/ /. : :／ 許せねえーーー！
/. : : : : : : : : : : :「 丶、: : :ヽヽーrｲ V⌒ヽ＿ .. -‐ ¨´/ /. :／
_,厶-‐-: : : : : : : : :{ {丶 二二 >、｀} ﾏﾍ , ' /:／
. :´: : : : : : : :｀ヽ、: : : : ､ ､: : : : : : : : : :ヽ| L ｀、>‐┐／／´
'⌒:ー‐＝‐-: : : : : : : : : :､ ､: ＼‐､: : : : : ｀ ー└'─'ーｧイ／7ー─ ､
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽヽ: :ヽ ヽ、: : : : : : ー＝＝彡'. :/. : : : ,: : ヽ
. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽヽ: :＼ ヽ､＿＿_: :-‐- ､: : : : : : ／/: : : ｀､
ー=＝＝=‐‐-: : : : : : : : : : : : : ヽヽ : ＼ . : :⌒丶、 ー '´ 厶: : : : :｀､
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽヽ、: ｀¨¨¨´: : : : : : : :｀¨¨¨¨´: : ｀ ー─へ、
ｆ⌒ヽ、: ,: -‐-:､: : : : : : : : : : : : : : : >､＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ､
ヽ: : : :ヽ: : : : : : :マ二二二二二 . -‐ヘ ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
∩＿＿＿∩
| ノ＼ || ,／ ヽ お前ら、覚悟するクマ……！
/ ●゛ ● | .
| ∪ ( _●_) ミ
彡､ |
|! ﾄヽヽ,＼__ __,、
f ,i !- ':´ ￣￣ヽ. ヾト ｨ',ｨ, ,.ィ__
__∠ ― 二 =､ ヾY,}:i:iK '｀ ｀てｲｰzｨ
`斗ﾚ' ￢ .＜ヾﾄ､ Y}:}:j厶- - ､ `ｔ__
__ノ’ ,. --､ヽ.＼ヽ:Y!iv厂 --一- ｀`、 `^戈__,＞`ヘ
__Z , ィ'´fiﾐ__Yiいヽ!:ﾘ√ィ彡r '´￣´￢丶ヽ、 X. i{ ',
＿__） ≦ 'ﾗ_{(･)}j川 kｿ个rイ〃 '/／ ＿ヽ ヽ. ﾍヾ } 覚悟するクマアアアアア！
＿,)'/, z 彡rｼ ｿｿ:｀,ｿ:' ﾒ⌒i. j ‐､ヾi i,.ｨ_'ﾆ二ヽ, ヽ ｝:i /
勹/〃, -ｰ彳´ ;／¨:::`::く._ ヾ Yij{(･)>= ≧ヾ:ヽ:ヽ ヾ, `ﾐゞ--:r'
之. イ/ ／ , ﾞ ,' {::f⌒}::,':::::::::ヽ ,丶 `iヾ三ぐ￢ミド} }ヽト :} ゞﾐ(＾ （注・朱祐です）
'ﾗｲ〃i;' ,' ,' :v'ヾ| ,ﾉ:::/⌒!:::/ ,.i ﾄヽヽ丶` ヾﾐ:ヾﾄ､ ヾヽミi}
_,ﾒィ/;:イ ' / ;i: i! ヽ.. ｰ' ￢'Lｲ ji ,i ,i.l }: ヽ丶`｀ ヾ ヽ ＼:.ヽ:ﾄゝ
__Z イｨ /i ,〃 /!i iト .,___ ヾ´ '’ ,八 ヽ }! ＼ヽ` ＼､ヾ :,ﾊ ﾍ,
ブｲ〃/／i ,:/:, ﾊ1ｉ: ,＞'‐L/7'ｧ-ｧｧ'个 ､ ヽ ヾ c ヾ` ､`: ﾐﾄ､} ﾊ ﾒゝ
厶'〃// ,' ,.ｲ ,' / 'i:iﾊ.y' ｛_ ￣ ブZ j:j:ヽヽ__,ｨこつ ヾヽ、 ヽ. ＼ ヾﾄ､ﾍN
,ﾉiii/〃/ ,'/ ,' ,: ,' i:{,ﾊ! 7ｰ'´/り } :ﾄ､ ￣´ ヽ ＼ヽ`: ＼ヽ`＼ﾍﾍ!
,jﾊ/:〃/〃/〃,' ,' ,'iﾊ/`ﾄ､/__,_,_仄! .Ｎﾄ､＼ ヾﾐJヽﾄ､ヾ` ｀ ヾ`｀ヾ`｀ヾ`｀ヾし!
, ｲ:〃/〃/〃/〃;ﾊli `'く,_l,｣jﾉ┘iﾄ :i: j: ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾ`ヾミ三;く
,ﾉｨ〃/〃/〃/〃〃,':ヾ= ｰz i ､ﾄヾｉ: .:|:. ! i i:.i:. i:.ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾ＼ヾﾐ::(_
/ ヽ このクソ反乱軍ども……！
ノ ＿__l,,,,,,,,,,,,＿__
| _,,,..-='''''~~~＿＿__:::::::::::￣~~'''ｭ
| _,,,...-='''''~~~:::::::::::::::::_,,-‐､ﾉノ ､〉::::::::::::::_,.='' ちがうッ！
_,,,|..-='''''~~~:::::::::::::::::::::::::::::r''''~,="ﾂ, ､_〈__,,..=''''~
_,,,...-='''''~~~::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ~''~,ｨ'~(i~ 乂 前やった時とは
(~::::::::::::::::::::::::::::r=~ _,,,_ ::::::::::::::::::: ' ￣ﾉ ヽ
~''''''''''''''''''''''~（:::::（("~ヽ~ヽ ::::::::: ..:r )
）:::::ヾ､ l|_､_ ::::::: r`ｰ'f ゴキブリのクソと
（:::::::::::`l､ _,-､ / ヽ
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ インド象のクソくらい……！
`i:::: :::l .〈 〈
＼ :::l ヽ1
＼ ::ﾍ ﾉ ｿ
＼ :::ヘ / f
＼ _,,..=ｰ---‐
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i, ､__人_从_人__/し､_人＿入
`､||i |i i l|, ､_）
',||i }i | ;,〃,, _） 反乱軍は消毒だ～っ！！
.}.|||| | ! l-'~､ミ ｀)
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ '´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l / 前の敗戦は、
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ） しょせんはラッキーパンチよッ！
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／ まともにぶつかれば、
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l,
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 | こうやって戦闘中に解説をしてられるほど
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ|
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ 地力の違いがあるッ！
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
.. |:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ :.|
.. |:::::::::/ .ゝゝ 、_,ﾉ .| 殺された一族のウラミ……
|:::::::〉oﾟ（ ○） （○）
. （@ ::::o （__人__）o) ウラミ……
| u |r┬-| | ウラミ……！
＼ `ー'´ ／
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
.. |:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ :.| えぐっ、えぐっ、えぐっ。
.. |:::::::::/ .ゝゝ 、_,ﾉ .|
|:::::::〉oﾟ（ ） （ ） うへへへへ…………
. （@ ::::o （__人__）o)
| u |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
,. ─- ､,,.＿__
,ｲ〃 ｀ヽ,__
. N. {' ＼
. N. { ヽ 李軼……？
. N.ヽ｀ 〉
N.ヽ｀ ,.ｨｲ从 /
. ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく 大丈夫か？
lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ ソﾉ
! ￣ ii{_,. ￣ /r'´
,ゝ、 ｉｰ-ー､ , ' |＼
-‐''7´ ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;; | ヾ''ｰ-
/ ﾄ､ ` ｰ-- ´ ,;' ,ｲ :|
. / :ト､` ｰ-､ r--‐_'´/ |
/ _,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂 /へ、 :|
T´ ヽ＼l.0| V / / / ＼ |
朝食の時刻には、梁丘賜の軍は壊滅状態だった。
それを見た甄阜の軍も、次第に戦意を失い、散り散りに敗走した。
/ ヽ
ノ ＿__l,,,,,,,,,,,,＿__ クソどもがっ！
| _,,,..-='''''~~~＿＿__:::::::::::￣~~'''ｭ
| _,,,...-='''''~~~:::::::::::::::::_,,-‐､ﾉノ ､〉::::::::::::::_,.=''
_,,,|..-='''''~~~:::::::::::::::::::::::::::::r''''~,="ﾂ, ､_〈__,,..=''''~ 全脊椎動物が年間にひり出すクソより
_,,,...-='''''~~~::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ~''~,ｨ'~(i~ 乂
(~::::::::::::::::::::::::::::r=~ _,,,_ ::::::::::::::::::: ' ￣ﾉ ヽ 臭い、クソの癖して、
~''''''''''''''''''''''~（:::::（("~ヽ~ヽ ::::::::: ..:r )
）:::::ヾ､ l|_､_ ::::::: r`ｰ'f この俺の軍を、
（:::::::::::`l､ _,-､ / ヽ
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ 俺の軍を！
`i:::: :::l .〈 〈
＼ :::l ヽ1
＼ ::ﾍ ﾉ ｿ
＼ :::ヘ / f
＼ _,,..=ｰ---‐
~''''''''''''''''''''''~（:::::（("~ヽ~ヽ ::::::::: ..:r ) ぐわあ！
）:::::ヾ､ l|_､_ ::::::: r`ｰ'f
（:::::::::::`l､ _,-､ / ヽ
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ
`i:::: :::l .〈 〈
＼ :::l ヽ1
＼ ::ﾍ ﾉ ｿ
＼ :::ヘ / f
＼ _,,..=ｰ---‐
汚物は……
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;'' 消毒……
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' だ……
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
死亡した新軍の兵士、およそ二万人。
梁丘賜・甄阜もまた、激戦の中で戦死した。
＿＿＿_
／ ＼ やったんだお……
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣￣ ＼ 姉上、兄上、チビたち……！
／ :::::＼:::／＼
／ ｡<○>:::::<○>。
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj みんなの仇を取ったんだお！
＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜
／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;._
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | 馬鹿め。
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 仇はまだだッ！
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／￣￣￣ ＼ え……？
／ :::::＼:::／＼
／ ｡<○>:::::<○>。
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj
＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜
／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;._
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l / 姉上は、仲は、皆は
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ） 我らが反乱を起こしたがために死んだッ！
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／ ならば、王莽を倒し、
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l,
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 | 我らの天下を築いてこそ、
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ|
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ
.| ,i､し! . l .| /. | r'´ 仇を取ったと言えるッ！
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
南陽の主力を倒し、王莽打倒への第一歩を成功させた 反乱軍。
だが、さらなる激戦が、
やる夫たちを待ち受けているのだった。
第六章「家族」終わり
第七章「更始帝」へ続く
ＤＩＯ様ホントかっこいいなｗｗｗｗ
そして次回はアレか…
次回……次回か……
ジョジョ好きとして、伯升の台詞は、いっしょうけんめい考えてます。
真田？
今回もソレにてらすと『もりもり博士の法則』そのものだな
当初の予定ではこのスレでも名前が挙がってる呉漢にする予定でした。
今は違うキャラにするつもりです。
伊藤誠はスクールデイズのDVD最終巻だけ買うくらい好きなキャラなので
呉漢ほど大物ではありませんが、彼に相応しい役どころをやってもらおうと思ってます。
楽しみに待ってますｗｗｗｗ
こうして読むと、伯升は帝位を掴んでもおかしくない器に見えるなぁ。
ちゅるやさんの狂気を含めて
ニートだけど。
そして>>1の誠への愛に嫉妬ｗｗ
○舂陵
毎度楽しませていただいてますが、閲覧中気になった事とがあります。
それは、各シーンに登場する人物たちの名前を、今以上にAAの下に添えることによって
ストーリー展開と人物たちの関係が、よりわかりやすくなるのでは、という事です。
読んでて「このAA誰だっけ？」となり人物表を読み返すことが多々ありましたので、
さしでがましいのですが意見させていただきました。
来週も楽しみに待っております。
主要登場人物紹介
劉秀やる夫 後の光武帝 漢王朝の一族。 やる夫
劉伯升 やる夫の兄 反乱軍のリーダー ディオ・ブランドー（ジョジョの奇妙な冒険）
來歙（らいきゅう） やる夫の親戚。南陽の豪族 やらない夫
劉嘉（りゅうか） 漢王朝の一族 セイバー（Fate）
朱祐（しゅゆう） 南陽の豪族 クマー
鄧奉（とうほう） 南陽の豪族 オプーナ
劉元（りゅうげん） やる夫の姉 水銀橙 （ローゼンメイデン）
鄧晨（とうしん） 劉元の夫 南陽の大豪族 桜田ジュン （ローゼンメイデン）
鄧真紅（仮名） 劉元と鄧晨の娘 真紅 （ローゼンメイデン）
鄧雀（仮名） 劉元と鄧晨の娘 金糸雀 （ローゼンメイデン）
鄧翠（仮名） 劉元と鄧晨の娘 翠星石 （ローゼンメイデン）
陰識（いんしょく） 南陽の大豪族 陰麗華の兄 キョン（涼宮ハルヒの憂鬱）
陰麗華（いんれいか） やる夫の想い人 南陽の大豪族 陰氏の娘 長門有希 （涼宮ハルヒの憂鬱）
李通（りつう） 南陽 宛の大豪族 キバヤシ （ＭＭＲ）
李軼（りいつ） 李通の従兄弟 いくお
朱鮪（しゅい） 盗賊連合緑林軍のリーダー格 ちゅるやさん （にょろーん ちゅるやさん）
王匡（おうきょう） 盗賊連合緑林軍のリーダー格 流石兄弟
王鳳（おうほう） 盗賊連合緑林軍のリーダー格 流石兄弟
馬武（ばぶ） 盗賊連合緑林軍のリーダー格 のまネコ
盗賊Ａ 亀田興毅
盗賊Ｂ 二岡智宏
劉玄（りゅうげん） 漢王朝の一族 のび太 （ドラえもん）
王莽（おうもう） 『新』王朝の皇帝 一条三位（水戸黄門）
荘尤（そうゆう） 『新』王朝の将軍 藤原左為 （ヒカルの碁）
廉丹（れんたん） 『新』王朝の将軍 菊亭左大臣（水戸黄門）
王匡（おうきょう） 王莽の親族 塔矢アキラ（ヒカルの碁）
樊崇（はんすう） 「赤眉の乱」の指導者 日下部みさお （らきすた）
逢安（ほうあん） 樊崇の配下 峰岸あやの （らきすた）
徐宣（じょせん） 樊崇の配下 黒井ななこ （らきすた）
？ 樊崇の配下 柊つかさ （らきすた）
？ 地方官吏 泉こなた （らきすた）
岑彭（しんほう） 南陽の官吏 阿部高和 （くそみそテクニック）
鄧禹（とうう） 長安のニート 涼宮ハルヒ・哈爾濱 （涼宮ハルヒの憂鬱・北京五輪紹介パンフレット）
樊嫺都（はんかんと） やる夫の母 ヒカルの母 （ヒカルの碁）
劉仲（りゅうちゅう） やる夫の兄 荒巻スカルチノフ
梁丘賜（りょうきゅうし） 『新』王朝南陽の屬正（都尉、） サウザーの手下（北斗の拳）
王常（おうじょう） 盗賊連合下江軍のリーダー格 ラスカル（あらいぐまラスカル）
張卬（ちょう ごう） 盗賊連合下江軍の副リーダー格 アナゴさん（サザエさん）
劉稷（りゅうしょく） 春陵郷の一族
劉終（りゅうしゅう） 春陵郷の一族
甄阜（しんふ） 『新』王朝南陽の前隊大夫（太守）
劉伯姫（りゅうはくき） やる夫の妹
人物表・読み方表サンクス。
というか、俺も読み方間違えてたのあった……
次の投下は日曜日三時のつもりでしたが、
今週だけ急遽休日を変えられてしまったので、
一日早くなって 土曜日三時からの投下になります。
その分短くなるかも。スンマセン
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