09/14(月) ■ やる夫の家出物語 ■番外編_特設★あぅあぅっ 女神さま!(あらすじダイジェスト)
316 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 19:30:54.15 ID:YTVWCFYo
こんばんは~
本日予定通り本編_第10話(後編)の投下を行いたいと思います。
開始時間は21時~半頃を予定しています。
お時間の合う方はぜひお付き合いください。
317 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 19:41:40.80 ID:h6xf16Ao
ラジャー!
こんばんは~
本日予定通り本編_第10話(後編)の投下を行いたいと思います。
開始時間は21時~半頃を予定しています。
お時間の合う方はぜひお付き合いください。
317 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 19:41:40.80 ID:h6xf16Ao
ラジャー!
318 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 20:51:02.91 ID:xVMSlgoo
ブ・ラジャー!大学卒業決まったけど無職ほぼ確定だから泣きながら見るぜ!
319 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:00:52.55 ID:YTVWCFYo
そろそろ始めようかな、と思ったのですが、
なんか暇だったので、前話のダイジェストみたいなの作りました。
そっちから投下してみますw
>>318 元気出してくだしあ>< とりあえず卒業おめです!
でも今回の話はちょっと、鬱気味の人にはとどめを刺しかねない……かもw
320 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:02:29.06 ID:YTVWCFYo
【特設 ★ あぅあぅっ 女神さま!】
_ , -―- 、
/ `ー-、
∠ /^ ⌒\ \
/:::::::}/ / ヽ く⌒ヽ
/::::::::/{ ヽ { j } } ハ:::::::', こんばんはなのです。
{::::::::イ \斗<ヽ 从-リ :/ j::::::::|
\{ハ ヽ、{xぅ外ヽリノィぅ外イ ハ::::::j
ヾ ヘ\ く辷j 辷ソ/ //j/ 前回の本編投下から一週間以上経過したので、
} ゝ r; ∠イ /
ノ___,r≧ァ-fう≦L.| 八 親切で可愛らしいボク様が、前話のおさらいをかねて
_, -=彡(>x ∨‐┘∨└‐∨7く ヽ _
/ / { ∨: : <ヽ|/> : : ∨ } \ (⌒) すっごくてきとーにダイジェストしてやるのです。
/ / _人/{.: : : : : :|: : : : : :}ヽ/ `ー==-'
. / :/ / トイ: : : : : :!: : : : : :トイ\ \
{ / { / 弋: : : : :.入: : : : :':人. \ ヽ ありがたく拝聴しやがのですよ♪
ヽ{ ヽ/ ∧「} _,ニ7ヽ: : [{::::}] : : ノ|ヽ\ \ }
/ /\>'´: : : : ノ: : : : Y: : : : :.∧_ト、 ) }ヽ ノ
{ { ‘ー一ァ-、__/ハ: : : :/ ∠ / }/
\八 / / /小、_ノ'´ }´ '´
` /  ̄\/川___> |
/ / Y / |
j ,' | / j
/| ! | ! ∧
/│ | | l / 人
. ∧│ | | | ハ \
/ ヾ | | | ノ い )
く\ 〉‐-孑 小 }'´ ∨二ノ
\\ '´ 〉 /│', / 〉'´
ヾニヘ ' i Y /
{ヘ | /
\ヽ x<}{>‐、__,/
321 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:03:58.09 ID:YTVWCFYo
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/‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
/: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l 記念日……?
////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
/ //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l そういえば、やる夫って家出したって云ってたよね。
/│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l T示┬l: : W :、:l そろそろ一ヶ月になるんだっけ。
l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
V ヽ:l: :l `''´ , `''´'.: ヽl_ノ: N もしかしてパーティでもするの?
` N: :ゝ、_, ‐"` 、 ノ: : N : : l
│: : :,‐´` `l-イニ: /: : :ハ: : :l
l : ,亠 ‐、l `〉/: : : l: l: : :l ハムハム
ハキ _ ヒ、、/ /: : :/彡l、: l
l//)、 (:::::`:::、 ,'、゙、l Y : : /〃彡l l
/l´ l '`,‐ニ┬┤l `,.l l /,´/ |l
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, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_ そう、9月20日(土)はやる夫たちの家出一ヶ月記念パーティなのです。
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| やる夫、沙都子、やらない夫、翠星石の内輪4人だけで
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ やらない夫宅でひっそりとしたお祝いをするということですよ。
ノ、_l/ノ ! />、│/ |
/ ,イ i// _イ / | 残念ながら彼女のこなたは誘われなかったのです……あぅあぅ。
J r / / / / Y 八
322 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:05:27.93 ID:YTVWCFYo
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/: : : /: : : : : /: : : , '"/!: :/` l: :|: : : : : ! !: |、` ヽ : : l: : l: : : !
/: :,. イ : : : : : l: : : : : :/ |: / |: | : : : : | !:| ヽ: : :`: : ! : l: : :|
. / : / !: : : : : : !: : : : :/ !/ l ||: : : : :! '.| ヽ : : : : l: : | : |
,': : / !: : : : : : | : : : / |' l!', : : : | ヽ: : : : l : | : ! ねえ、やる夫は知ってた?
l: :/ |: : : : : : :| : : / !´! ̄ ̄`! ! ヽ: : :! l ̄ ̄`lヽ : : : l: :|: :|
|:/ |: : : : : : |: : i' l_ | | ヽ: | '、 !∧ : : :|: |: ,! 大好きな人にギュッてしてもらった時に
!' ! : : : ∧:|: :| ヽ r'、___,.! ヽ| l´、___,l ! : : |.、!/ その肩ごしにみえる景色は、とっても輝いて見えるんだよ。
! : : :! |:! :|: : l oゞ-‐' . `ー- o. ∧ : !ノ|ヽ
l : : | !:| |: : :!. '"'"'" 、__,、__,. '"'"'" ,! : l: :|: |ヽ! 小さい頃に死んじゃったお母さんが教えてくれたの。
ヽ: ! l:l:'l: : :| ヽ、 ,..、 !、 ,! ,. イ : : |:| : !
ヽ| !| : : : l |: : l> l }.__` ´ _ <´ : /: : : :|! : |
|:!: : : :| ! : |: : / l |  ̄ .!- 、:|:|: :/: : : :/: : :|
! |: : : :ヽ: :l: ,/ ,./..、 ヽ!::::\/: : : :/:!: : :|
|: :l: : : : ヾ´/ ´ ‐ヽ.__/::::::::::!: : : :/: | : : |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_ 副題の『肩ごしにみえる未来』をなぞるような こなたの言葉なのです。
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| 彼女はやる夫に初めて抱きしめられた時、
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/ 大きな喜びと共にそれを垣間見たようなのですよ。
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ
ノ、_l/ノ ! />、│/ | うらやましー話ですね、あぅあぅ♪
/ ,イ i// _イ / |
J r / / / / Y 八
323 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:06:38.74 ID:YTVWCFYo
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/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ おい、やる夫……
|:::::: (● )
. |::::::::::: (__人) おまえ今日、こなたと逢ってたんだってな?
|:::::::::::::: ⌒ノ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
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_/ ̄ ̄ ̄丶__
/ // i ヽ \ パーティの最中、こなたとの交際を秘密にし続けるやる夫に、
∠ / { } } 、 ト、 やらない夫はついに自分から話題をもちかけます。
/::::{ {_iN \ソ./リ } i :{:ヽ
{::::八 lノ `ヽ从 |、l |::::ハ それは兄の様子に悶々と悩んでいた沙都子に対する気づかいであり、
ヽ: ヘi ● ● }/'lノ j::::::} 親友としてやる夫の重荷を解いてやりたいという優しさだったのです。
\i|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃ j /| ! }::ノ
} /⌒l,、 __, イァ/ ! l '´ けれどそれが結果的に、
ノ/ /{ ! / / }ノ | 他の誰かを傷つけるひきがねになってしまったのです。
/ | l :!{/.イ 八 |
324 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:07:48.96 ID:YTVWCFYo
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/ / ′ ' } ',
. ′ ' i ' / | 八 ヽ
.′ / | ハ ′ | / ! }
/ ! 厶L. { /| 〃 / l i ……おめでとうございますわo
l / l 八/ ヽハ / .| /冖¬ト、 /| l l
レ' | | }.ィラミxヽ / j/ | / .| ′ | |
| l 〃´! (_.゚ `ヽ/ ィ'iて「ミメ、 ! / l
│ {っ ノ} |゚ (_.゚∨ / ′
l \ハ 弋 _ゾ lっ ノリ }イ / ' ′
ヽ | \ヽ `ー ' 弋 ソ / / , / ′ もっと早く教えてくれてもよかったのですわo
\l 八 ゙゙゙ ' `ー ' / / / / /
ヽ. | ヽ 、 ァ ゙゙∠ ィ´ /, / ' にーにーったら肝心なところで尻込みするんですものo
\| /\ イ / / /∨ /
| ./ \{ ヽ. イ| //l / |/ それは悪いクセですのよ?
j/ ヽ/ ` ーr‐≦ |/lノ( |/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ )ノ| { 、 ヽ、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_
, - ''  ̄ `´¨ヽ
/ ヘ きっと心の中では激しいショックを受けながらも、
i ヘ けなげに振る舞う沙都子なのです。
, イ/ !ヽ、
./::〈 / l ',:::ハ 以前から兄の周囲に見え隠れする「女の影」に敏感な沙都子も、
〈::::::; ヘ ! ,イ !::::! この場では特に動揺の素振りもなくこう云っています。
. \l ヽ.ト、 _lゝ ,ィ__..ノ/イ リ;ノ
_, ヘ ミ >` \! < 彡 イ> その複雑な心境を察してあげられたのは、翠星石だけだったようです。
. > ヽ ゝ////, へ、///,ィ´ !
∠., {ニ=‐' ヾ≦ェ}、 `>
ムィ ハ ヾ / 、 ヽ.
レヘ 〉 _」 ハ`ー` ̄
,V:ヘ , ベ´ハ 人
ノ:.:.:.:.:\./:.:.:.:.`ー:.':.:.ノ、
325 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:08:58.36 ID:YTVWCFYo
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/ ::: : r' 〆 ソ / i \
/ ::: : .::::/ / / / i ヽ
ー=ニニ>:::/ v/, /:: / ./ / / i. `,
|V "ァ‐/::: /: .:/ .:/イ ./: i:: i l
.l ::) i |:::: i /::......:::::::/ ::/ / /: //:i:: i i: l
l :( |:::: :i :i L フニニ=ー‐‐''フ// / ハ:i: :i i i|
l :ノ 、i , l::::: i | :| ヽーr‐‐=マ ´ / / >く. |: i: i リ
.l i:)ト‐ ‐ ヽ::::. i l :l にんソ ///ハュ、_> / ノ
l i i( 小 ヽ:::::i l ヽ ハヾ.ーo/ " ノ,にア/:/:/ お、おかしいですね……
l i i ) へ::ヘ 〃 i.  ̄。//|
l :i i.( ハ \.__ " イi l どうして急に涙なんて――――
l :i i .).ヽi ィ )::| \ =‐' // i: l
. l :i .:i .:( 小 (::」 ` ‐ 、_ _, イ イ:: i: l
.l i ::i ::::} ハ| _. - 亠 く / ハ .ノ::i:::. i:. l
l:i :::i .::::/ }へ>く _ / ./::::::::i:: i: l
i .::::レイ / / /〉‐〈 \ .{ ノ `ヽへ _ i:. l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, ''" , ` 、
,∠// / .、. 、 ` .ム、
/::::イ |, ハ ! i j、.j .ト:::`:、
. l:::::.f弋_ .l`\゙ハ jレ/ノ .ノハ:::::::i しかし、その時本当に"心の痛み"に耐え切れなかったのは、
゙、::| .l`゙ ● レ゙ ●""/ .|:::::j
':ト. 弋⊃ ,.--、⊂フ,,,.ノ.ノl::/ 沙都子ではなく翠星石の方だったのです!
ヽ'.,<" |´ ゙̄.! ーデ''./ ゙´
. ノ 〉⌒`',|____r゙⌒'、イ 彼女は元カレの誠と別れた後もずっと、
. ノ,、.ゝ__ ,K X 〕. ハ`、 "嘘の仮面"をかぶったまま平気な素振りを続けてきました。
`、ー.''´ .レ' /゙< ハ >''、" `く.!
. `""7゙'-‐'´|. o.| |\__.ハ.,.,.,.ノ けれど、やる夫に彼女ができたという事実を知った時、
f / ., .| o| |.、 .',',ー- ''゙ 心が嘘に耐え切れなくなってしまったようなのですよ。
, f.ハ. ハ !. o| .j ,i .ハ!
326 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:10:16.01 ID:YTVWCFYo
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/:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.ヽ
./:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.::!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:',
':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l
:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:!
/|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、
:.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ 大丈夫だって云ってるですぅ。
:.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./ !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:
:.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.: 誰にもついてきて欲しくない……
-、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃 弋_ー'.ノ ' /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐
ヽ.-l \:.:.:\、 /´ ヽ /':.:.:.// ,.-J 一人で帰れるですよ。
./ .! ヽ、:.ヽヽ、 i ‐,.'ィ":./ !/ `
ヽ、 ,! l l`ヾ.=- _._ _._ -‐"‐/l ! l ) / 〉
) .! へ! // `丶、 ... ,. '´ l ! !< , く
ヽ_ ̄l l ! `丶、 _.. '" !l ! / -,.、ノ:
ヽ-、 ', ! !l /::,二 `"´二、:\ ,イl l ' /: : : :
: :!: :} l ! !l /::/ //:「ト、\ \::\ / l.! l 〉: : : :
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_/ ̄ ̄ ̄丶__
/ // i ヽ \ 翠星石にはどうやら、周りや自分に対し嘘をつく癖があるようなのです。
∠ / { } } 、 ト、
/::::{ {_iN \ソ./リ } i :{:ヽ この時彼女がとったのは、この場から逃げ出すことでした。
{::::八 lノ `ヽ从 |、l |::::ハ
ヽ: ヘi ● ● }/'lノ j::::::} 嘘の仮面が完全にはがれてしまう前に、弱い弱い本当の自分が顔を出す前に、
\i|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃ j /| ! }::ノ 誰にも本当の素顔を見られないように――
} /⌒l,、 __, イァ/ ! l '´
ノ/ /{ ! / / }ノ | 彼女はやる夫の手を振り払って、一人夜の闇に消えていきました。
/ | l :!{/.イ 八 |
327 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:11:52.35 ID:YTVWCFYo
,. - ── -- 、
,. -v '´ ,ゝ- 、
.ィ \ ヾ:::::::\
/::::l ' ヽ. \::〃\
/ :::: / 、 | l \:::::::ヽ ……ここでボクなりの補足なのです。
i ::::::/ 、 \ \ \ 、!__ 人l! ,ノ トヽ::::: |
|:::::八 \ _> ゝハ / j/二lレ' リ ノ ∧:::| 『ツンデレ』という言葉が浸透した昨今、人気属性として
l::::ハ \ ゝ==、 イし:小// .イ jノ よくヒロインのキャラ設定に取り入れられるようになりました。
V ゝ Vハし'j ゝー' /´ /::: |
Yーゝ ´/// 丶 ////..イ::! | けれど「自分のきもちに素直になれない」というのは、
| ゝーゝ c っ ,イ||::::: | 程度によっては一つの心の病とも云えると思うのです。
| |::::: |:::>:r - イ=、 |::::i |
| |::::: | ∧| // \:: │ 本作の翠星石の過去――どうして孤児院にいたのかは
人ノ'´ ̄/ |! 〃 /  ̄ `ヽ、 作中語られてはいませんが、彼女のこれまでの心の動きは
// / │ |l / / _..ゝ なんだか不自然な感じがしませんか?
/く...__/ |! / / / |.
/ .' / |:/ / イ | \ 彼女が半自覚的に"うそつき"であること……
/, │ | ′ / │ │ \ それは生きる上では障害にしかなりえないものであり、
l | | | / / :| __j :: ヾ .._ 彼女自身や他人を苦しめながらも、
N..- j. | ′ . ´ jィ´: : : : V::i │ もはや彼女の人格と切り離せないものとなっているようなのです。
|: : : ヽ. | | 「: : : : : : : : V リ
|: : : : : V| | V: : : : : : : : : i,/
328 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:13:10.09 ID:YTVWCFYo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
./,′ , l | / | ヽ ヽ |::::l |
| / | l | ' | | | |::::l |
| !l l | .∧ { l| /| j | |::::l |
| !l ヘ ! {≧xハ /ハ/ l /| ! /:::/ ' 早く追いかけてくださいましo
. ヘ |ヘ |ヽ V' 了心. /_l/‐ 丁,' | ' ヽ' /
. ヽ!ハ .| ,\{ { {:::::ト、 / ' | / | ト | く 今のねーねーにはきっと、
. \ / / l 弋り ` z≠气o.j/ ∧ | }/ |ヽ にーにーの助けが必要なのですわっ!
. V{ ハ ⊂⊃ , ⊂/ _.ィ ,'ー}/ /
. |' ゝ、 、_ _  ̄ _l / /ト、 /
ヽ /> _ . イ ノ/\/
ヽ/ \/>- ―t ≦―― / ̄ ̄ヽ
// ∧ / | /| \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_ さてこの時、翠星石に拒絶されたと思いこみ打ちひしがれる
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ やる夫に対し、沙都子が追いかけるように云いました。
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;|
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/ 普段ねーねーと呼び慕う翠星石に対してですら、
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ にーにーを奪われることを警戒していた沙都子ですが、
ノ、_l/ノ ! />、│/ | この時ばかりは翠星石を助けたいと思ったようなのです。
/ ,イ i// _イ / |
J r / / / / Y 八 この沙都子は本当にけなげな良い子なのですよ、あぅあぅ。
329 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:14:38.86 ID:YTVWCFYo
, -'´ ̄`⌒ヽ、
,r〃 / 、 rヘ
/:〈 ( j ヾ\
{::::{ヽ、Vヽ j人ノイ jノ:::} ――と、前話まではだいたいこんな感じだったのです。
∨'}、ゝ 0 0 ノ人:ノ
ノ 人" ー "イ j{ 気になる続きはこの後の「後編」を見て欲しいのですよ♪
/〃 /ア丈入 八__,
( 八 7~V∨~、)ヽ ヽー′ それではサヨナラなのです、あぅあぅあぅ~♪
∨ ∀ ∨jノ
. 〈 人. ハ
/ヽ/川\ノ│
/ リリ |
`ー‐-rァtァー一′
特設 ★ あぅあぅっ 女神さま!_了
本編の投下は30分頃から始めたいと思います。
330 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:26:49.92 ID:h6xf16Ao
もうすぐだぜぃ!
331 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:28:29.75 ID:xVMSlgoo
乙です。鬱展開期待してるよん。
本スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1251903084/
ブ・ラジャー!大学卒業決まったけど無職ほぼ確定だから泣きながら見るぜ!
319 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:00:52.55 ID:YTVWCFYo
そろそろ始めようかな、と思ったのですが、
なんか暇だったので、前話のダイジェストみたいなの作りました。
そっちから投下してみますw
>>318 元気出してくだしあ>< とりあえず卒業おめです!
でも今回の話はちょっと、鬱気味の人にはとどめを刺しかねない……かもw
320 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:02:29.06 ID:YTVWCFYo
【特設 ★ あぅあぅっ 女神さま!】
_ , -―- 、
/ `ー-、
∠ /^ ⌒\ \
/:::::::}/ / ヽ く⌒ヽ
/::::::::/{ ヽ { j } } ハ:::::::', こんばんはなのです。
{::::::::イ \斗<ヽ 从-リ :/ j::::::::|
\{ハ ヽ、{xぅ外ヽリノィぅ外イ ハ::::::j
ヾ ヘ\ く辷j 辷ソ/ //j/ 前回の本編投下から一週間以上経過したので、
} ゝ r; ∠イ /
ノ___,r≧ァ-fう≦L.| 八 親切で可愛らしいボク様が、前話のおさらいをかねて
_, -=彡(>x ∨‐┘∨└‐∨7く ヽ _
/ / { ∨: : <ヽ|/> : : ∨ } \ (⌒) すっごくてきとーにダイジェストしてやるのです。
/ / _人/{.: : : : : :|: : : : : :}ヽ/ `ー==-'
. / :/ / トイ: : : : : :!: : : : : :トイ\ \
{ / { / 弋: : : : :.入: : : : :':人. \ ヽ ありがたく拝聴しやがのですよ♪
ヽ{ ヽ/ ∧「} _,ニ7ヽ: : [{::::}] : : ノ|ヽ\ \ }
/ /\>'´: : : : ノ: : : : Y: : : : :.∧_ト、 ) }ヽ ノ
{ { ‘ー一ァ-、__/ハ: : : :/ ∠ / }/
\八 / / /小、_ノ'´ }´ '´
` /  ̄\/川___> |
/ / Y / |
j ,' | / j
/| ! | ! ∧
/│ | | l / 人
. ∧│ | | | ハ \
/ ヾ | | | ノ い )
く\ 〉‐-孑 小 }'´ ∨二ノ
\\ '´ 〉 /│', / 〉'´
ヾニヘ ' i Y /
{ヘ | /
\ヽ x<}{>‐、__,/
321 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:03:58.09 ID:YTVWCFYo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
/: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l 記念日……?
////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
/ //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l そういえば、やる夫って家出したって云ってたよね。
/│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l T示┬l: : W :、:l そろそろ一ヶ月になるんだっけ。
l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
V ヽ:l: :l `''´ , `''´'.: ヽl_ノ: N もしかしてパーティでもするの?
` N: :ゝ、_, ‐"` 、 ノ: : N : : l
│: : :,‐´` `l-イニ: /: : :ハ: : :l
l : ,亠 ‐、l `〉/: : : l: l: : :l ハムハム
ハキ _ ヒ、、/ /: : :/彡l、: l
l//)、 (:::::`:::、 ,'、゙、l Y : : /〃彡l l
/l´ l '`,‐ニ┬┤l `,.l l /,´/ |l
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, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_ そう、9月20日(土)はやる夫たちの家出一ヶ月記念パーティなのです。
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| やる夫、沙都子、やらない夫、翠星石の内輪4人だけで
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ やらない夫宅でひっそりとしたお祝いをするということですよ。
ノ、_l/ノ ! />、│/ |
/ ,イ i// _イ / | 残念ながら彼女のこなたは誘われなかったのです……あぅあぅ。
J r / / / / Y 八
322 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:05:27.93 ID:YTVWCFYo
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/: : : /: : : : : /: : : , '"/!: :/` l: :|: : : : : ! !: |、` ヽ : : l: : l: : : !
/: :,. イ : : : : : l: : : : : :/ |: / |: | : : : : | !:| ヽ: : :`: : ! : l: : :|
. / : / !: : : : : : !: : : : :/ !/ l ||: : : : :! '.| ヽ : : : : l: : | : |
,': : / !: : : : : : | : : : / |' l!', : : : | ヽ: : : : l : | : ! ねえ、やる夫は知ってた?
l: :/ |: : : : : : :| : : / !´! ̄ ̄`! ! ヽ: : :! l ̄ ̄`lヽ : : : l: :|: :|
|:/ |: : : : : : |: : i' l_ | | ヽ: | '、 !∧ : : :|: |: ,! 大好きな人にギュッてしてもらった時に
!' ! : : : ∧:|: :| ヽ r'、___,.! ヽ| l´、___,l ! : : |.、!/ その肩ごしにみえる景色は、とっても輝いて見えるんだよ。
! : : :! |:! :|: : l oゞ-‐' . `ー- o. ∧ : !ノ|ヽ
l : : | !:| |: : :!. '"'"'" 、__,、__,. '"'"'" ,! : l: :|: |ヽ! 小さい頃に死んじゃったお母さんが教えてくれたの。
ヽ: ! l:l:'l: : :| ヽ、 ,..、 !、 ,! ,. イ : : |:| : !
ヽ| !| : : : l |: : l> l }.__` ´ _ <´ : /: : : :|! : |
|:!: : : :| ! : |: : / l |  ̄ .!- 、:|:|: :/: : : :/: : :|
! |: : : :ヽ: :l: ,/ ,./..、 ヽ!::::\/: : : :/:!: : :|
|: :l: : : : ヾ´/ ´ ‐ヽ.__/::::::::::!: : : :/: | : : |
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, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_ 副題の『肩ごしにみえる未来』をなぞるような こなたの言葉なのです。
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| 彼女はやる夫に初めて抱きしめられた時、
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/ 大きな喜びと共にそれを垣間見たようなのですよ。
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ
ノ、_l/ノ ! />、│/ | うらやましー話ですね、あぅあぅ♪
/ ,イ i// _イ / |
J r / / / / Y 八
323 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:06:38.74 ID:YTVWCFYo
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/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ おい、やる夫……
|:::::: (● )
. |::::::::::: (__人) おまえ今日、こなたと逢ってたんだってな?
|:::::::::::::: ⌒ノ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_/ ̄ ̄ ̄丶__
/ // i ヽ \ パーティの最中、こなたとの交際を秘密にし続けるやる夫に、
∠ / { } } 、 ト、 やらない夫はついに自分から話題をもちかけます。
/::::{ {_iN \ソ./リ } i :{:ヽ
{::::八 lノ `ヽ从 |、l |::::ハ それは兄の様子に悶々と悩んでいた沙都子に対する気づかいであり、
ヽ: ヘi ● ● }/'lノ j::::::} 親友としてやる夫の重荷を解いてやりたいという優しさだったのです。
\i|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃ j /| ! }::ノ
} /⌒l,、 __, イァ/ ! l '´ けれどそれが結果的に、
ノ/ /{ ! / / }ノ | 他の誰かを傷つけるひきがねになってしまったのです。
/ | l :!{/.イ 八 |
324 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:07:48.96 ID:YTVWCFYo
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/ / ′ ' } ',
. ′ ' i ' / | 八 ヽ
.′ / | ハ ′ | / ! }
/ ! 厶L. { /| 〃 / l i ……おめでとうございますわo
l / l 八/ ヽハ / .| /冖¬ト、 /| l l
レ' | | }.ィラミxヽ / j/ | / .| ′ | |
| l 〃´! (_.゚ `ヽ/ ィ'iて「ミメ、 ! / l
│ {っ ノ} |゚ (_.゚∨ / ′
l \ハ 弋 _ゾ lっ ノリ }イ / ' ′
ヽ | \ヽ `ー ' 弋 ソ / / , / ′ もっと早く教えてくれてもよかったのですわo
\l 八 ゙゙゙ ' `ー ' / / / / /
ヽ. | ヽ 、 ァ ゙゙∠ ィ´ /, / ' にーにーったら肝心なところで尻込みするんですものo
\| /\ イ / / /∨ /
| ./ \{ ヽ. イ| //l / |/ それは悪いクセですのよ?
j/ ヽ/ ` ーr‐≦ |/lノ( |/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ )ノ| { 、 ヽ、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_
, - ''  ̄ `´¨ヽ
/ ヘ きっと心の中では激しいショックを受けながらも、
i ヘ けなげに振る舞う沙都子なのです。
, イ/ !ヽ、
./::〈 / l ',:::ハ 以前から兄の周囲に見え隠れする「女の影」に敏感な沙都子も、
〈::::::; ヘ ! ,イ !::::! この場では特に動揺の素振りもなくこう云っています。
. \l ヽ.ト、 _lゝ ,ィ__..ノ/イ リ;ノ
_, ヘ ミ >` \! < 彡 イ> その複雑な心境を察してあげられたのは、翠星石だけだったようです。
. > ヽ ゝ////, へ、///,ィ´ !
∠., {ニ=‐' ヾ≦ェ}、 `>
ムィ ハ ヾ / 、 ヽ.
レヘ 〉 _」 ハ`ー` ̄
,V:ヘ , ベ´ハ 人
ノ:.:.:.:.:\./:.:.:.:.`ー:.':.:.ノ、
325 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:08:58.36 ID:YTVWCFYo
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/ ::: : r' 〆 ソ / i \
/ ::: : .::::/ / / / i ヽ
ー=ニニ>:::/ v/, /:: / ./ / / i. `,
|V "ァ‐/::: /: .:/ .:/イ ./: i:: i l
.l ::) i |:::: i /::......:::::::/ ::/ / /: //:i:: i i: l
l :( |:::: :i :i L フニニ=ー‐‐''フ// / ハ:i: :i i i|
l :ノ 、i , l::::: i | :| ヽーr‐‐=マ ´ / / >く. |: i: i リ
.l i:)ト‐ ‐ ヽ::::. i l :l にんソ ///ハュ、_> / ノ
l i i( 小 ヽ:::::i l ヽ ハヾ.ーo/ " ノ,にア/:/:/ お、おかしいですね……
l i i ) へ::ヘ 〃 i.  ̄。//|
l :i i.( ハ \.__ " イi l どうして急に涙なんて――――
l :i i .).ヽi ィ )::| \ =‐' // i: l
. l :i .:i .:( 小 (::」 ` ‐ 、_ _, イ イ:: i: l
.l i ::i ::::} ハ| _. - 亠 く / ハ .ノ::i:::. i:. l
l:i :::i .::::/ }へ>く _ / ./::::::::i:: i: l
i .::::レイ / / /〉‐〈 \ .{ ノ `ヽへ _ i:. l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, ''" , ` 、
,∠// / .、. 、 ` .ム、
/::::イ |, ハ ! i j、.j .ト:::`:、
. l:::::.f弋_ .l`\゙ハ jレ/ノ .ノハ:::::::i しかし、その時本当に"心の痛み"に耐え切れなかったのは、
゙、::| .l`゙ ● レ゙ ●""/ .|:::::j
':ト. 弋⊃ ,.--、⊂フ,,,.ノ.ノl::/ 沙都子ではなく翠星石の方だったのです!
ヽ'.,<" |´ ゙̄.! ーデ''./ ゙´
. ノ 〉⌒`',|____r゙⌒'、イ 彼女は元カレの誠と別れた後もずっと、
. ノ,、.ゝ__ ,K X 〕. ハ`、 "嘘の仮面"をかぶったまま平気な素振りを続けてきました。
`、ー.''´ .レ' /゙< ハ >''、" `く.!
. `""7゙'-‐'´|. o.| |\__.ハ.,.,.,.ノ けれど、やる夫に彼女ができたという事実を知った時、
f / ., .| o| |.、 .',',ー- ''゙ 心が嘘に耐え切れなくなってしまったようなのですよ。
, f.ハ. ハ !. o| .j ,i .ハ!
326 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:10:16.01 ID:YTVWCFYo
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/:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.ヽ
./:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.::!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:',
':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l
:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:!
/|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、
:.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ 大丈夫だって云ってるですぅ。
:.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./ !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:
:.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.: 誰にもついてきて欲しくない……
-、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃 弋_ー'.ノ ' /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐
ヽ.-l \:.:.:\、 /´ ヽ /':.:.:.// ,.-J 一人で帰れるですよ。
./ .! ヽ、:.ヽヽ、 i ‐,.'ィ":./ !/ `
ヽ、 ,! l l`ヾ.=- _._ _._ -‐"‐/l ! l ) / 〉
) .! へ! // `丶、 ... ,. '´ l ! !< , く
ヽ_ ̄l l ! `丶、 _.. '" !l ! / -,.、ノ:
ヽ-、 ', ! !l /::,二 `"´二、:\ ,イl l ' /: : : :
: :!: :} l ! !l /::/ //:「ト、\ \::\ / l.! l 〉: : : :
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_/ ̄ ̄ ̄丶__
/ // i ヽ \ 翠星石にはどうやら、周りや自分に対し嘘をつく癖があるようなのです。
∠ / { } } 、 ト、
/::::{ {_iN \ソ./リ } i :{:ヽ この時彼女がとったのは、この場から逃げ出すことでした。
{::::八 lノ `ヽ从 |、l |::::ハ
ヽ: ヘi ● ● }/'lノ j::::::} 嘘の仮面が完全にはがれてしまう前に、弱い弱い本当の自分が顔を出す前に、
\i|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃ j /| ! }::ノ 誰にも本当の素顔を見られないように――
} /⌒l,、 __, イァ/ ! l '´
ノ/ /{ ! / / }ノ | 彼女はやる夫の手を振り払って、一人夜の闇に消えていきました。
/ | l :!{/.イ 八 |
327 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:11:52.35 ID:YTVWCFYo
,. - ── -- 、
,. -v '´ ,ゝ- 、
.ィ \ ヾ:::::::\
/::::l ' ヽ. \::〃\
/ :::: / 、 | l \:::::::ヽ ……ここでボクなりの補足なのです。
i ::::::/ 、 \ \ \ 、!__ 人l! ,ノ トヽ::::: |
|:::::八 \ _> ゝハ / j/二lレ' リ ノ ∧:::| 『ツンデレ』という言葉が浸透した昨今、人気属性として
l::::ハ \ ゝ==、 イし:小// .イ jノ よくヒロインのキャラ設定に取り入れられるようになりました。
V ゝ Vハし'j ゝー' /´ /::: |
Yーゝ ´/// 丶 ////..イ::! | けれど「自分のきもちに素直になれない」というのは、
| ゝーゝ c っ ,イ||::::: | 程度によっては一つの心の病とも云えると思うのです。
| |::::: |:::>:r - イ=、 |::::i |
| |::::: | ∧| // \:: │ 本作の翠星石の過去――どうして孤児院にいたのかは
人ノ'´ ̄/ |! 〃 /  ̄ `ヽ、 作中語られてはいませんが、彼女のこれまでの心の動きは
// / │ |l / / _..ゝ なんだか不自然な感じがしませんか?
/く...__/ |! / / / |.
/ .' / |:/ / イ | \ 彼女が半自覚的に"うそつき"であること……
/, │ | ′ / │ │ \ それは生きる上では障害にしかなりえないものであり、
l | | | / / :| __j :: ヾ .._ 彼女自身や他人を苦しめながらも、
N..- j. | ′ . ´ jィ´: : : : V::i │ もはや彼女の人格と切り離せないものとなっているようなのです。
|: : : ヽ. | | 「: : : : : : : : V リ
|: : : : : V| | V: : : : : : : : : i,/
328 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:13:10.09 ID:YTVWCFYo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
./,′ , l | / | ヽ ヽ |::::l |
| / | l | ' | | | |::::l |
| !l l | .∧ { l| /| j | |::::l |
| !l ヘ ! {≧xハ /ハ/ l /| ! /:::/ ' 早く追いかけてくださいましo
. ヘ |ヘ |ヽ V' 了心. /_l/‐ 丁,' | ' ヽ' /
. ヽ!ハ .| ,\{ { {:::::ト、 / ' | / | ト | く 今のねーねーにはきっと、
. \ / / l 弋り ` z≠气o.j/ ∧ | }/ |ヽ にーにーの助けが必要なのですわっ!
. V{ ハ ⊂⊃ , ⊂/ _.ィ ,'ー}/ /
. |' ゝ、 、_ _  ̄ _l / /ト、 /
ヽ /> _ . イ ノ/\/
ヽ/ \/>- ―t ≦―― / ̄ ̄ヽ
// ∧ / | /| \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_ さてこの時、翠星石に拒絶されたと思いこみ打ちひしがれる
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ やる夫に対し、沙都子が追いかけるように云いました。
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;|
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/ 普段ねーねーと呼び慕う翠星石に対してですら、
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ にーにーを奪われることを警戒していた沙都子ですが、
ノ、_l/ノ ! />、│/ | この時ばかりは翠星石を助けたいと思ったようなのです。
/ ,イ i// _イ / |
J r / / / / Y 八 この沙都子は本当にけなげな良い子なのですよ、あぅあぅ。
329 名前:1 ◆NqNAyF78sY[saga] 投稿日:2009/09/13(日) 21:14:38.86 ID:YTVWCFYo
, -'´ ̄`⌒ヽ、
,r〃 / 、 rヘ
/:〈 ( j ヾ\
{::::{ヽ、Vヽ j人ノイ jノ:::} ――と、前話まではだいたいこんな感じだったのです。
∨'}、ゝ 0 0 ノ人:ノ
ノ 人" ー "イ j{ 気になる続きはこの後の「後編」を見て欲しいのですよ♪
/〃 /ア丈入 八__,
( 八 7~V∨~、)ヽ ヽー′ それではサヨナラなのです、あぅあぅあぅ~♪
∨ ∀ ∨jノ
. 〈 人. ハ
/ヽ/川\ノ│
/ リリ |
`ー‐-rァtァー一′
特設 ★ あぅあぅっ 女神さま!_了
本編の投下は30分頃から始めたいと思います。
330 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:26:49.92 ID:h6xf16Ao
もうすぐだぜぃ!
331 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:28:29.75 ID:xVMSlgoo
乙です。鬱展開期待してるよん。
本スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1251903084/
備考: パー速VIP@VIPServise 完結