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やる夫はパーティの中のみそっかすだったようです(DQシリーズ)34-1

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244 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 22:52:36 ID:Qw/Au3ms [1/13]



  やる夫はパーティの中のみそっかすだったようです34
                      (DQシリーズ)

            ___
          /   ― \       /                     \
         /    (● ) ヽ       : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
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     |.    _廴//       } ∧ i:.::.::|       ,   vx.::.::/.::.::.::.:/l/
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.       _/ { /  イ  /  / !'^i:.:| ';.::j::::\    , -=≦::/厶::イ  八
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.

249 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 22:59:04 ID:Qw/Au3ms [2/13]
          ____
        / _ノ ヽ_\
       / ∩l^l^lnnl^l^|\ つ
     /  。ヽ   ∥  ノ \ っ
     | j  ./   人   l し |
     \ /   /`ー´\ \/  バシャ
.      |    /..    \ |      バシャ
──────────────────
           ヾ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'
            \ー=-=-一/
              ~^~^~^~^~
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 路地裏でヒナギクを見た日から数日が経った

 あの翌日以降、何もなかったかのようにやる夫たちは
 ロマリア周辺に留まり、モンスター討伐をし研鑚に努めている

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

251 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:01:34 ID:Qw/Au3ms [3/13]

              ____
            /      \
           / ─    ー \
         /   (●)  (●)  \  ・・・ 今日も隈が酷いお
          |    ゙゙゙(__人__)゙゙゙゙    |
         \     `⌒´    ,/  マッサージで誤魔化せるかな…
         /     ー‐    \

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 けれどやる夫は知っている

 なにもなかったように“みえる”だけだということを
 少しずつ確信した未来が現実へと近づいているのだと実感している

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

256 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:07:40 ID:Qw/Au3ms [4/13]
.           |  l    /|  | / . : : : : : : :./: //:/: : :/, ヘ: : : : : : : : : :',
         |  |  /| |  |i. : : :./: /: :/: //:/.:.:.:/ ^ヽミ: : : : : : : : : :i
         |  | l | | l_| |.  |: |: :.|: :ト、:.|: :l l:.:l l:.:/    1: : : : : : :l: : ::|
         |l l | l レイ心 、. |. |: :.|: :|: _メ、.l l:.:l l/ _ _ |.: : : :: : : l: : ::|
         ||、l レヘ| ヒ:リ ヽ|Ⅳ: :ハ: |`T.メi l: l`TL__ _ |: : /: : :/: :.:.:.:|
          l' ヽ   ||   ,...   V ヽ|ヽり  l/  `1: ぅ. }.: /. : :/: : : ::/   これ追加料金ね
.             \八           Ⅵ ''''' ,     ヽl.:りソ:./: : :/ l: : : /
            ` ト、  ‘ ’   i ハ        '''''''//: : :/ /: : :/     今日から私の部屋一人増えるから
              ノィ'r>-   '´ l/.:.:>、 、 __    //: :.://: : : i
              r‐{/\      |.:./ i.\  `  ,. イ: :/: : :: : :. :i
         -=≦三/.:/   >、.∠. |/   |.:.:.:.`二´.::://,. ヘ: : l.:l.:.:.:l
.       /{ニ三三三/.:/,.ィ ´/}{\`iヽ|::! |: /ノ::::::::/    V: l: . :.l
      'ニ{ニニ三三,.::::::::::| / ,ィヘ ヽ:::::::./´`ヽ.::/ ,. -── V: : :.:|
.       |三{三lニ三〈:::::::::::;|ヽ./ | |\}:::, イ   /  ,. -──一〈: : : .:|
     |三ヽニ!三三>:::':::|   | | |:/l /__/ , ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._.:.:_ヽ:. :|
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 あの日、桂さんは夜遅くまで帰って来なかった

 もちろんその日はやる夫自身も帰る気分になれなかったので
 あとで蒲原さんにそのことを聞かされたのだが…

 夜遅くになって宿に一人の男を連れてきて、今は桂さんと部屋を共にしているらしい

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

264 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:11:07 ID:Qw/Au3ms [5/13]

           ___
         /      \
        /          \    (笑顔ってこんなんだったかお?)
      /   ⌒   ⌒   \
      |  /// (__人__) ///   |
      \              /

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 洗面所の鏡で自分の表情をチェックする なんだか自分の表情のことすら分からない

 部屋を共にしている“らしい”なんて言いはしたが、そんなあやふやな言葉を使わずとも
 しているのは事実なのだから言い切ってしまえばいいのだ

 すでにやる夫自身はその事実を知っている 蒲原に聞かされる前に知っていた

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
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269 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:14:59 ID:Qw/Au3ms [6/13]

          ____
        / _ノ ヽ_\
       / ∩l^l^lnnl^l^|\
     /  。ヽ   ∥  ノ \   (だあああああくっそ!)
     |   /   人   l   |
     \ /   /|ii!i!|\ \/
.      |    /. |;;;;;;|  \ |
            `ー´
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 あの日以来どうにも情緒不安定な日が続いている

 別に桂さんが何も言ってこないことに不満があるとか、黙っていることが嫌とか
 そういうわけではない そんなものはお互い様だと理解している

 だが、結局こうなるのかと思うと感情が嫌でも揺らいでしまうのだ

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
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278 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:23:20 ID:Qw/Au3ms [7/13]
  _人___
  )ギ (         ::/ ⌒`"⌒`ヽ、::
  )シ (       ::/,, / ̄ ̄ ̄ ̄\::
  ) ッ (      ::/,//::         \::
  `Y⌒      ;/⌒'":::..            |⌒ヽ
.     _人___.. /  /、:::::...           /ヽ_ \
.     )ギ ( (  ⌒ー-ィ⌒ヽ、   /⌒`ー'⌒  )_
.     )シ (゙l ̄`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─" \
.     ) ッ (. \ \    \  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄    \
.     `Y⌒.   \ \    \

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 それに加えてあの音が嫌でも記憶を蘇らせる

 冒険者となって一番嫌な時期の記憶がよみがえる
 あの音が、何をしている音なのか痛いくらいに理解できるのが嫌なのだ

 レーベの宿と違って壁が厚いので声こそ聞こえてはこない
 だが、揺れ伝わってくる軋む音が何なのかくらいは経験で理解できてしまうのだ

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

294 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:30:23 ID:Qw/Au3ms [8/13]
      ____
     /:::     \
   /::::::::::     \
  /::::::::::         \    (さすがにここ数日これが続かれると堪えるお…)
  |:::::::::::::::         |
  \::::::::::::::       /ヽ
   /:::::::::        くゝ  )
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 どういう経緯があってこうなったのかまでは分からない

 あのハヤテという男がヒナギクにどう説明したのかもやる夫の知るところではない
 ヒナギクからしたら、彼の存在をやる夫に話さないということはそういうことなのだろう

 ハヤテという男がヒナギクを納得させているからこそ
 毎夜のこういう行為に及んでいるものだと、そうとしか受け取れないのだ

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

303 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:36:26 ID:Qw/Au3ms [9/13]
                             / : : : : : : : : : : : : : : : : ‘,
                           /: :./: : :/: : : : : : : : : : : : : :\
                          / /: /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : :‘,
                        /: : 7 /: : : : il: : l: : : : : : : : : : : : : : : : i
                       / : /《 ヽ : : `ヽ、:.!: : : : : : : : : : : : : : : : |
                     /:.r――‐ヽi: :.:.:/  }: ト、: : : : :/㍉ : : : : : : \
                    /,x≦7 \ ヽヽ: : i 斥㍉| }: : : :/  | 斗: : : : : : :ヽ
                  〃r---≠__/ \:ヾ、:',弋::ソヽi |/ ≦|ヽ ‘,\: : : :.:‘,
              __ /≦         \ ヽ:.ヽ\      爪之 }: :i: : :.iヽ: : : :i.
               ・< ≧≠<,,,.     ‘, ヽ:‘,   ,   ゞ-'イ !: :ト: : :| \: :!
  r  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨    ノ///≧x、   ヽ |:.:i、  ヽ    /∧: /::}: /≧-, ',/
  ヽ                .,x≦//////////r≧x、i:.:.i:.:.', ヽ, r:::≦_/:.:./:.:.:/:.:.:.:.:.: }≠,
     ≪         x≦////////////// ≦//ゞ≠ゞ ∨:::::/:.:./:.:.:. /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/  {_
       <    ヽ///////////////:.:.:.:. : { \  \ヽ、―――――――┘―′
         ` ・<   ・<////////,'{:.:.:.:.:.:. : \ \    ト`ゝ
            /:`: : ・< ¨ `゛<=',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ--====| /',
            /: : : : : : : : : :`: : : :t--ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |二|:.:. \
           /: : : : : : : : : : : : : : : :∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: L_ノ:.:.:.:.:.:ヽ
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 結局今日も昨日と同じように近場でモンスターを討伐して
 経験値を積み重ねるだけに終わった

 賭博の街へ行こうとも、カザーブへ戻ろうとも言いだせるような空気ではなかった
 何より、日を追うごとに会話が減っていくのが分かってしまうのが辛かった

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

314 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:43:59 ID:Qw/Au3ms [10/13]
          __  _____           __
          | |/─  ─ \..======| |
      パチッ.   |/ (●) (●)   \         | |
         /  (__人__)     ヽ      | |
         |___ ` ⌒´       / ̄ヽ____| |
      / ̄JJJJ‐‐- 、_   _/__ノ    /| |            コンコン>
   _ /     ` ヽ__  `- ⌒ヽ      ./  | |
  /     ヽ           `ヽ、}    ./  /| |
 ノ                   ヽ__  `ヽ/  /  .|_|
/                   ノ|  /
                   / |/
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 その日の晩 もうみんな寝静まってしまったような時間帯のことだった

 隣の部屋からももう何も音がしていない

 自分の部屋の扉が小さく叩かれる音で目を覚ます

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.
325 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:50:13 ID:Qw/Au3ms [11/13]
        (/: . : . : . : . : . : . : . : .\
      /`/.: . : . : . : . : . : . : . : : : : : : .ヽ
     /  /: : : : . . : : : : : :. : : : : : :i: : : : 、 ゙、
      /. . . : . /   , :,、 ∧:゙、: . :.!:i:.|. . |:、|
      /: : : : : :i:,、: : :i: :i !:| _i;.ハ: : :|::!:|: : !:ノ
     /: : : : : : |ハ: : |-|‐!|_、  | .;イ川: /ソ
    ノ; : : : : r-|!: :゙、: !メ/::c` レ' {::i.!.:イ    ちょっと、畜舎で話さないか?
    /: : : : : {ヘ|: : : ヽ!"i::::::ノ   ゙"|: : !
   ´`ー--ィ:丶.! : : : |u.` ´__` .ノ: :N    いろいろと確認したいことがあってなー
        、:N'^!、: :i|、_  `ー- ' /|:ノ、
        /| \、! `ー┬-<    ,i
       /  |   \   ハ  \  ./|
.     /     |    \ ` i /、| / !
     | \   ゙、   / /  r'レ:i `!/ |
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 扉を開けると、そこにいたのは蒲原だった

 夜更けだからというわけでもないのだろう
 ことさらに小さな声でやる夫に用件だけを伝えて、階下へと降りて行った

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

332 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:54:21 ID:Qw/Au3ms [12/13]
         ___
       /      \
      /ノ  \   u. \    (蒲原さんのあの表情…)
    / (●)  (●)    \
    |   (__人__)    u.   |   (間違いない 桂さんと彼のことについてだろうな…)
    \ u.` ⌒´       /
    ノ            \
  /´               ヽ
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 やる夫も蒲原の誘いを断るつもりもなく、すぐに軽く身支度を整え静かに畜舎へと向かう

 少しだけ冷静になった頭で、今ここに桂さんの前PTの面子が
 全員奇しくも揃っているということを思い出した

 もしかしたら、それも関係しているのだろうか それとも…

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
.

336 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 23:59:15 ID:Qw/Au3ms [13/13]
      r‐i    .,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/  ゙ | |
      ├┤   ..;┌─────────────‐‐Y  /.| | |
      ├┤   ..;│                        | / i i | | |
      `゚´    ..;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |
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            i |                        ||i.i.i i i | | |
            ;│                        ||i.i.i i i | | |┐
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━

 畜舎の中の管理室へと足を運ぶ

 ここは蒲原が奴隷の管理のための書類などを整理するための部屋だったり
 その隣の部屋はいわゆる商談のために使われることもあるらしい

 そういうわけで会話が漏れにくい様に作られているのだ

 その部屋の扉を開くと ―――

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346 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/08(月) 00:04:21 ID:tt2xB7i2 [1/2]
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               |::::|二二_|:::::| _二二::::|  {:i:.:.i、 、_ _ノ ノ!:.:.}ノ
               |::::| ヒ_リ 八ヘ| .ヒ_リノ|::::|r-、丶!__〕ー- イ、 レ' _,.、
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              ∠|::::|ゝ、.  ,_、   /|::/..γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
             ∠  ヘ|ヽ >‐、  イ∠レ... |  お待ちしていました  .|
            <      ゝ| `/`ゝ∠ ./_   ゝ___________,ノ
            r`---ゝ´.| /  三ミ / ` < ̄....  :. :::     |'└<:::::i:::::::\
          / ヘ     .|/  / y Y     `i、        |   \V二:::ノ
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 そこには、キノと蒲原が座ってやる夫を待っていたのであった

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349 名前:HIO ◆GSpyI2J3e6[sage] 投稿日:2014/09/08(月) 00:05:56 ID:tt2xB7i2 [2/2]
今日はこれくらいでおわりー
いつもより短い気もするけど、最近がちょっと1話が長めに作られてただけで元はこんなもんだったな…うん

ってことでまたあしたなー
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2014-09-08 : HIO ◆GSpyI2J3e6の雑談所 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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No title
これは,もしかしてハヤテ逃亡してきたのか?
サクサクと進むけど、グサッと来るところは来るから凄いな~

あと、やる夫が人が良いけど悪い人なのも面白い。
吹っ切れてないからね
2014-09-08 04:39 : URL : 編集
No title
ハヤテとの合流でどうなるかと思ったけどトラウマ直撃とはやる夫もキツイな
2014-09-08 11:43 : 名無し URL : 編集
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