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　　　　　|　　　　 |r┬-|　 |　　　必ず死ぬと決まってるわけじゃないから、思わず食ってしまう。
　　　　　＼ 　　　`ー'´ ／　　　これがまあ、河豚の怖いとこでございます。
　　　　　 　,ﾍ1、　 　 /ヘ
　　　-イ::::::::::,ﾍ　 ／／::::::｀ト-_
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　 　　（@　::::⌒（__人__）⌒)
　　　　 |　　　　 |r┬-|　　|　　　「河豚汁や　当たらばままの　満福寺」なんていって、
　 　　　＼ 　　　`ー'´　／　　　夜鷹買いに行く奴もいますよねえ。
　　　　　　（ヽ、　　　 / 　）|　　買ったら決まって鼻が落ちるわけじゃねえってんで。
　　　　　　 |　｀`ー''"|　　ヽ|
　　　　　　 ゝ　ノ 　 ヽ　 ノ
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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化政時代の当時、満福寺は夜鷹が境内でうろつきまわり、商売をしている寺として有名だった。
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　 　 　 　 　 （@　 　 （ __＿ 人＿_）　l
　　　　　　 　 .|　 　 　 | r─┬─| 　 |　　　博打なんてのもそうでござんすよね。
　　 　 　 　 　 |　　　　 ` 　ー‐ 　' 　 |　　　「当たるるがゆえの博打の怖さ」ってなもんで。
　　　　　　　 .丶　　　　　　 　 　 　 ./
　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　 　 ﾉ、
　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
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江戸の寄席の噺家とは、現代で言うところのラジオのＤＪであり、
ニュースキャスターの役割を果たしていた。
当時の時事問題や遊び場のスポット、それからファッションの流行などが、
彼らの口から町人へと伝わっていったのである。
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　 　 　 　 　 （@　 　 （ __＿ 人＿_）　l　　　博打もたまに当たるから始末に悪いんですよ。
　　　　　　 　 .|.　　　　/ | | | | | |　　 |　　　誰だってやって負けるとわかってりゃ、博打に手は出しませんやね。
　　 　 　 　 　 |　　　　`ー―─'´　.....|
　　　　　　　 .丶　　　　　　 　 　 　 ./
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　 　 　 　 　 （@　 　　　　　 （ __＿ 人_）
　　　　　　 　 .|　　　　　　　　　|　r┬|
　　 　 　 　 　 |　　　　 　 　 　 .` ー‐|　　　　しかし、まあ、ここん所、また銭が安くなってまいりましたね。
　　　　　　　 .丶　　　　　　 　 　 　 ./　　　　銀一匁で十二〇文、一両で七千二百文だ。
　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　 　 ﾉ　　　　物価が高くなるのも困りもんですよ。
　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 　 　',
　　　　../　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }
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化政当時の一両は銀六十匁が相場だった。
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　 　 　 　 (⌒　 　 　 　 　 ⌒ 　〈::::::l
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　　　　　　 |　　|　r┬─‐|　　 　　|　　　今じゃあ、蕎麦が二十文、湯屋が十文でございますからね。
　　　　　　 |　　 `　ー　' ´ 　 　 　|　　　
　　　　. 　 丶　　　　　　　　 　　 /
　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　 ﾉ､
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　　　　　|　　　　 |r┬-|　 |　　　この先、どうなることやらわかりませんや。
　　　　　＼ 　　　`ー'´ ／　　　
　　　　　 　,ﾍ1、　 　 /ヘ
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　　　／（ ◎）三（◎）＼
　 ／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　　今日の仕事も辛かったっと。
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　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／



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　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)
　　　 |　　　　 |r┬-|　 |　　　まあ、仕事ってのは辛いのが相場ってもんさ。
　 　　＼ 　　　`ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　まあ、確かにそうだわな。
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼



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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　さてと、用事もすませたし、俺は帰るとするぜ。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
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小屋の手仕舞いを済ませると、ふぁか夫は歓楽街へと足を向けた。
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　: : :::ノノ-------|::| |:|/////|::|ﾆl|i|____ri　　　 l|國|::| iiiiiiﾚ'i￣￣￣ |, -'": ._,,.-‐''" |: : : : : : : :
　｀ﾞ''ｰ-､,_i 　 　　 |::| |:|/////|::|=ii|i|{ﾆ}　　 　r-|料|::| ／　 !　　　ｨ==二二二二| i:::|__,,..　-‐　'
　: .: .: .: .: .}ﾆﾆﾆﾆ:Li::: |ﾄ､///|::|i__:|i|ｪｪｪｉ　　　ﾞ |理|::|｝,／|_|___／.._ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ| |:::|: : : : : : : :
　------ '二二二ｺ:::::|:i|ﾞ'ｰ､,|::|iii :|i|(;)_(;)_(;)_(;)└iｉ|::|':::::::::!ニ二二二二二|　l二| |:::|: : : : : : : :
　　, --ー -､=i=i=i|:::::::|:i| ＼ii|::|iii-|i|劦ｫ|i: : : i|ﾚ毳i|::| Eｺ|l r----------i |　|--| |:::|ｌ=======
　/ ,r　 　 ､　i.fififｉ|:::､,,,,,|ｉiiii　|::|r-､,,, ｨｭ,-､,-､,-､,-､,:| l:ｉ:i:i| l,-､王王王王|,ｲ;;;ヽｉi| |:::|l=======
::t,ｉ,.-､_,＝､l　l rｪｪ､〈ｲ;;}　Eﾕ r'ﾆﾐ　 rｰ､　ぐﾘ r.^.i　,,,,,,, r'^;;)ハ} {ﾟ_ﾟﾘ　 r'､"`oﾉｉi| |:::|l=======
: :::i｀~'!.｀~´`ﾘ' {-r ﾘ ｲ/ }/ じノ--'ﾄ､rｰ-'ヽ rﾉ}ﾊ-'ﾄ､(-ﾟﾘ 〉-' ﾋ'ヽ/Vヽ /　　ヾ'　　 ＿＿　‐- 　.
::　 ! fニﾌ.,ｲ'　冫^<}ヽ ┤Ｌ｣l　　　　}+i+i+lﾉ|__|ｪｏloﾉ 〉〉}| Ｌﾋｧ |ﾉ　： ﾉ{ {⌒ヽﾄ､／　　 ノ ''‐- ､　ｻﾞﾜｻﾞﾜ
　_r'=､,.='-‐i__l 　Ｖ/,ｲ ///|| Ｙ　　 i'++i++|/∧{ Yﾉ∠/::||∧ |　 | | ： | |　＼__二二ソ)"rｰ-､
７ﾞl,.>‐`ｰﾆﾌ ヾ｀ｰ- ､ヽゝ 　　|　 　 l----i' 　ﾊヽ 〉　Ｌ::ﾉ|Eﾖ |--' ｹｲ|　|----|..==| |:::| {ヽ,;;;;} ｀
／　　i　i' ､ ─' .:.:.:.:.::ヽ . .: : ::ﾄー-''|:::::::::〈 　 ﾞ' }_}　　|::| |_____| lﾉ〈〈| |　|::ヽ:::::|　　| |:::|　〉ｰ {､ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
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ふぁか夫が盛り場に足を向けたのは遊びに行くためではない。銭の売り買いをするためである。
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　　　　　　　　　　　　/´￣｀｀゛'- ._‐´　 　　／
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　 こ　 や　 き 　 　 |,＿,||_| 　 |　　 ニl　￣　ニl　￣ 　 つ　り 　 |,＿,||_|　 |　　 　 ノ
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,__,_,　 (ﾟДﾟ ,) 　 　 ||　　 ||　　　||　　 ||　　　　 　 ／⌒＼　　　　||　　 ||　　 ||
__,|_| ⊂i y　lつ　　 || 　／ |　　 ||　　 ||　　 ♪～（´ー｀　） 　 　 .||　　 ||　　 ||　ΩΩΩ
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￣￣￣￣￣￣￣￣| 　 　|　　 ||　　 ||＿＿＿＿（__（| | ||＿_____||__　,.|| 　 |￣￣￣￣
　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ／　　...||　／∧ ∧ :;Ｑ::ＯQＯＱ:;ＯＱＱ:||' |　　　　|
　 　 　 　 　 　 　 　 |／　 　 　 ／.:;::;(　　 ﾟ),::ＯＱ::Ｏ::ＱＯＯ;:／,||'　　 　 ∩＿∩
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　　　　　　　 ●　　　　　　　　　　～（＿＿) ￣￣￣￣￣￣　　　　　　　（　　　　）
　　　　　 ∧（（∧　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧ 　 　 '⌒⌒丶 　　　 /　 人
　　　　　（　・∀・）　　 ∧＿∧　　　　　　　∂ノﾉﾊﾍヽ　（从 从） ,l 　 　 （___人__）
　　　　　（　ヽy/,）　　（ (´∀｀）　　　 (⌒ )　|ﾊ｀∀´ﾉ　　ゝﾟ‐ ﾟ ﾉソ
　　　　 ノ__/∞Lゝ 　 （　　y ,）　　　　 ￣と「　　y　）　　 （　y　　）
　　　 ／＿＿|＿|　　　人 , -,　　　　　　　　T三三l　　　　l三三」
　　　　　　　　　　　　（＿（__ノ　　　　　　 　 （__v）v）　 　 （v（v__）

　　 r‐.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,r‐┐
　　..| 　.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|
.. 　 .|　　}　　　　 　　　 ＿Ω＿＿　　　　　　　　　 { 　 |
..　 _,ﾄ!!!ｲ　　　　　　 ／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼. 　　　　　　　ﾄiii!1
　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　 /^' 　 i!
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,　　　さあ、いらっしゃい、いらっしゃいっ、
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,　　銭っ、銭売るよ！
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　　　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　　　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　 　
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ふぁか夫が威勢の良い声を道行く人々に掛けながら、
商売に精を出す。
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　　　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　 　 　 　　　 |__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　銀一匁百二十文だあっ
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

　　　　　　　　 ____／　　 　 　 ＼ ____
　　　　　　　　/ﾆ/　 　 　 　 　 　 ＼ﾆﾊ
　　　　　　　 乂/ｒ三ﾐ､　　　 r三ミ､ Vノ
　　　　　　　　/ ゞﾆﾆｲ　　　 ゞﾆﾆﾉ V　　　　
　　　 　 　 　 ｛　　 　　　口　　　　　 ｝
　　　　　　　　 ＼　　　　人 　 　 　／　　　銭売ってくれよ、兄ちゃん。
　　　　　　　　　　＼　 　　　 　_,／
　 　 　 　 　 ／￣　　　　　 　 　 ￣＼
　　　　　　　|　　　 　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　|　　　i　　 　 　 　 　 i　　.|
　　　　　　　|　　　｀ー――----┴ ⌒´ ）
　　　　　　　（ヽ　 ＿＿＿＿＿＿ ,, ＿´）
　　　　　　 　（_⌒ ＿＿＿＿＿＿ ,, ィ
　 　 　 　 　 　 丁　　　　　　　　　　 |
　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　|




　　　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　 　 　 　　　 |__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　あいよっ！
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

.　 　　　 ＿Ω＿＿_
.　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
.　 　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿
. 　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼
.　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼
. /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ
. |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　ええと、五匁だから六百文だね。
　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　まいどっ
　　／　　　　　　　　　　　 ／
　　|　　　　　＼/⌒)　/⌒)
　　| 　　　＼　　　/|,,.__ノ
　　|　　　　　＼／｝
　 /　　　/⌒＼ ./
　|　　　　　　　 ＼
　＼＿＿_ﾉ＼　　l
　　ノ　　ﾉ　　 ） ﾉ 　 　.
　　ﾚ´ ^　　　 ﾚ´
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江戸では九十六文銭に細い紐か縄を通せば、百文として通用した。
だから九十六文に紐を差し、百文として売る商売をする者達もいた。
この九十六文銭に紐を通したものを青紐という。
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　　　　　　　　 ____／　　 　 　 ＼ ____
　　　　　　　　/ﾆ/　 　 　 　 　 　 ＼ﾆﾊ
　　　　　　　 乂/ｒ三ﾐ､　　　 r三ミ､ Vノ
　　　　　　　　/ ゞﾆﾆｲ　　　 ゞﾆﾆﾉ V　　　　
　　　 　 　 　 ｛　　 　　　口　　　　　 ｝
　　　　　　　　 ＼　　　　人 　 　 　／　　はいよ。
　　　　　　　　　　＼　 　　　 　_,／
　 　 　 　 　 ／￣　　　　　 　 　 ￣＼
　　　　　　　|　　　 　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　|　　　i　　 　 　 　 　 i　　.|
　　　　　　　|　　　｀ー――----┴ ⌒´ ）
　　　　　　　（ヽ　 ＿＿＿＿＿＿ ,, ＿´）

　　　　 　　　＿__Ω＿_
　　　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　 　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿r‐r r r┐
　 　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　匕ゝLL |
　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　`┐　|
　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |　　　今日もそれなりに捌けたな。
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　 |　 |
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |
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青紐一つで四文の儲けである。
一貫売って儲けは四十文、十貫売って四百文だ。
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　　　　 __Ω＿__
　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　 ／　　─www─＼
／ 　　 （◎） 　（◎） ＼
|　　：： ⌒Y__人__Y⌒ ：|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　ああ、しかし、まあ、こんなチマチマやるんじゃなくて、
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　ドカッと一気に儲けたいもんだな。
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　　　まあ、いいかっ！
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　駄賃合わせて六百五十文にはなったしよっ
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|




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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　そんじゃあ、焼酎でも引っ掛けてかえっかな。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
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　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .. .,..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..,,.::.:;:;;:.:;,;;:;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .. 　,,.. 　.,...,,,..,,::.:;:.:,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .. .. .,,.. ..;:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ..　　:;; 　:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .. ..:




　　 ┌─ /＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿∧
　┏━┓/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/┬ヽ
　 |=お=|＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/┬┬'ヽ
　|= で =|＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/┬┬┬┬ヽ　
　|= ん =|∥.八　∬ 　 　　∬ ,　　　　||￣￣￣￣||
　 |=屋=|.∥|男| ＿∬＿＿＿∬＿ 　||　　　　　　||
　┗━┛∥|盛|/　　/　　/　　/　　ヽ||,　　　　　　||　　　　　＿＿
　　　┌―――――――――――┬―┬───┐　　/,＿_o_i__
　　　└――――───――――┴―┘　　　　 │　 /,,/´∀｀）
　　　　　 γ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;γ´｀ヽ［＝＝＝＝＝＝＝○===○
　　　　　　ｌ (,)　||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｌ (,)　|　　　　　　／　　人　 ヽﾉ
　　　　　　ヾ＿ﾉﾉ￣￣￣￣￣￣ヾ＿ﾉﾉ￣￣￣￣　　　し'（＿_）

　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　親父さんっ、焼酎と田楽をくんなっ！
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
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　　　　　　　　　　　　　／三三 三 三三＼
　　　　　　　　　　　 ／三三三三三三三三＼
　　　　　　　　　　／三三三三三三三三三三＼
　　　　　　 　, lllll､|￣￣|￣￣|￣￣|￣￣|￣￣|
　　　　　　　l三三l　　　|　　　|　　　|　　　|　　　|
　　　　　　　|三三|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＼l　　
　　　　　　　ヽ三ﾉ .|| ∧＿∧　　　　　　　 　 ||　 |
　　　　　　　　　　　||（ ´∀｀ ）　　　　　　 　　||　　はいよ。
　　　　　　　　　　　||O　　 　 つ　　 　　　　　||
　{二二二二二二二二二二二二二二二二二〕
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　　　　　　　　い:::..　　　　　　　　 .ﾘ
　　　　　　　　 i.:::::..　　　　　　　　;i
　　　　　　　　　ヾ::..　　　　　　....ノ
　　　　　　　　　　｀i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i' ´
　　　　　　　　　　　｀￣￣￣´
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ふぁか夫が一気に焼酎を呷った。
強い酒が五臓六腑にひりひりと染み渡る。
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　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　ああ、仕事の後の一杯はたまらねえな。
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.,,....::;:;;.,:;:;;.,::;;:;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..,,.::.:;:;;:.:;,;;:;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .. 　,,.. 　.,...,,,..,,::.:;:.:,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .. .. .,,.. ..;:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ..　　:;; 　:;
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　 ／：：⌒Y__人__Y⌒：： ＼ 　　ふう、
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　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|;:;:;:;:;:;:;:;:｝r┬-｛;:;:;:;:;:;:;:;:| 　　おう、お愛想してくれや。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
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　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　全部で五十九文だね。
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

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*,.:;''　:',.*..､.:'';:. ,'':.;,　　_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ─ヽ
､ヽ､　/´ ,ヾ,.:*,;::'　　ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ　∈∋ ヽ
ヾ､ﾊ´〃´-'´'''ﾞ　_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ　　　　　　 　ヽ
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酒を飲んですっかり良い心持になったふぁか夫が機嫌よく小唄を口ずさみながら、
ドブに足をとられないように用心して歩いていく。
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　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
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　 ／：：⌒Y__人__Y⌒：： ＼　　つねりゃ、紫、食いつきゃ紅よ、色で仕上げたこの身体ってな。
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　| ﾋｯｸ
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

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ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
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ヽλ＿Ｙ～匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ﾊ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ |匚ﾉ___~A___匚ﾉ___〉~~A(o)___匚ﾉ＼/匚乂_ゝ、

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ふぁか夫は小路を過ぎた辺りで、誰かの人影が道端で蹲っているのを目に捉えた。
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　　|　　　　　＼／｝
　 /　　　/⌒＼ ./
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　　ﾚ´ ^　　　 ﾚ´
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江戸の夜というものは暗い。真っ暗だ。
なんせ、現代のような街灯というものがない。
だからみんな、幽霊や狐、お化けや辻斬りにビクビクしていた。
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それでも闇夜に目が利くようになり、暗雲に覆われていた月が顔を出してくれたおかげで、
遠くすがめつ、相手の顔を見ることができた。
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　　　　／　／www＼ ＼
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　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　おお……こりゃベッピンだ。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |
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人影の顔を拝んでみれば、幽霊の正体見たり枯れ尾花ならぬ、
可憐な容姿をした愛らしい百合の花ではないか。
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‐＝_─..:.--、.:.:,､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:/
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿ﾆン.::.::.::｀7:.:｀ー─-.:.:､,ノ'
.:.:.:.:.:.:.:_,.ィ_´.::.::.::.::.::.::.::.::/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ、
.:.:.:.:.:´￣／:.::.::.::.::.:_:_:,ｲ.:/:.::.::,ｲ:.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ
..:.:.:.:.:.:.:/:.::.::/.::.::.:´／.:|:.:|.::.::/│‐-､:.::.::.:ヽ.::.:',
.:.:.:.:.:.:/:.::.::/:.::.::.::/＿_.:ﾚl.::.::|.:.:.:l:.::|:.::.::.::.::.::ｌ:.::.::l
.:.:.:.:.:,'.::／{.::.::.:,ｲfTﾇｶ｀.:'、:{.:ｪ､|,ﾊ:.::.::.::.:l.:!:.::.:,'
.:.:.:.:.:|/.:.:.:',:.::l:.:l.:.:ﾋzｿ.:.:.:ヾ!/ミェぇ.::.::.:|:l.::.:/.:
.:.:.:.:.:′.:.:.:ヽ|ｌ:{.:.:.........,.........'ﾐｚﾝ"ハ.::.:;'ﾘ:入
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.::`..､.....｡..............・/:.::ﾊ/):.::{⌒.:　　腹減った……
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.::.::|l´＞┬‐一'7.::.:/;ﾆヽ:.:i　　　
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿＿Ｖ:.::l::{.:丶.:-‐.:,/:.::/.:.:.:.:Ｙ:.:l..:
.:.:.:.:.:.:.:.:く.:─‐<ヽ､l_;:ｺ-,r─/:.::ﾊ.:.:.:.:.:.:Ｖ:l
.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀そえ,,ｨ.､ソ.:.:.:.:｀ヽ､:/::{､l.:.:.:.:lﾉl.:ヽ、
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝス,ゝ､.:.:.:,ｒ.:ｰ-､｀ヽ;｀|.:.:.:.:|:::l:.::.:l、
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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　なんだ？
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　突然、倒れちまったぜ。
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼

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　　　／（　◎） （　◎）＼
　 ／：：⌒Y__人__Y⌒：： ＼
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |　　行き倒れか。今のご時世、珍しくはねえや。
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／


　　　　 __Ω＿__
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　　./( ―） （　◎）　 ＼
　 /：⌒Y_人＿Y⌒：： 　|　チラッ
　 |　　　 ー　　　　　 　.|　　しかし、なんだな、上玉じゃねえか。
　 ＼ 　　 　　　　　　／



　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　まあ、ここは一つ助けてやっか。
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　それが功徳ってもんよ。口説こうってだけにな。
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（(_）,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　丶;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､
　　　,i'二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,（(_）　　　　／　　　　　　＼;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;
　　,､＿､＿,､＿,､＿,､＿,､＿,､＿,､/ ヽ　　／　　　　　　　　　＼;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`
　　７|L;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊ／|i'二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,'二,_,二,_,二,_,二,_,二,_,二,_
　　　|L;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊ／|＼;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､
　　　|L;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊ／| :.:|＼;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､;;;`､
　　　|L;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊL;ｊ／| :.:|　 ￣"￣"￣'￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣
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　　|￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣| :|王||王i　|ﾆi￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣ |三三三|
　ゞ;ﾐゞ |王|王|　.　 ||　 　|王|王|　.　|　　　　　　|ﾆi　　|王|王|　.　 ||　 　|王|王|. 　　|三ﾉヽﾐゞ;;;
　ｿミゝ:ﾐゞ!LLLi 　 .|| 　.'LLLLLLi.　.|　　　　　　|ﾆi　:.LLLLLLi　　||　　LLLLLLi　　|三;;;ミ;;ヽﾐゞ;;
　;ﾉ:;:ヽﾐ;:;ミゞ;;; 　 　||　　　　　　　　i=======i====i　　.　　.　　.　. ||　　.　 　　. 　　 .|:ニﾉミヽﾐゞ;;;
　ｿ;ﾉ:;ミ;;ゝﾐ;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||￣￣￣||￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｿミヽﾐゞ;;;ミゞゞ
　ｿミゝﾐゞ;;;; 　 　.. 　 　.i^^ii　　　 　 　 　 　.i^^ii　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;ﾉノii;;;ヽﾐゞ;::;;
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　　　　　 i':.:.:.:!:. :. ﾘ　 丶l 丶:. :| ｪｧ=＝i＼:.ﾄ､ヽ
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　　　　　 l/　　ヽ||:. :ゝ ,,_ 　　､　　 , ィ>' ,、　 ヽ　　　んんっ
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　　',　　　　ヽ.　 `ヾ-、､‐=ﾆ"ﾍ.ヽ､ ＿＿,l//:. :ヽ
　　 ヽ　　　　 ヽ　　ヽヽ.ヽ､::::::::::`, -テ' `//＞―`ｰ_― - ､
　　　丶　　　　 丶 　 !. .ヽ. .`T ´,／ . . //　,.　'' ´ 　 　 　 }
　 　 ／ヽ　　　　 ヽ　.! . . . . `. ". . . . .//／　　　　　　　／
　　/,. -='ヽ　　　　ヽ､}. . . .ヽ..|. . . . r//´　　　　　 ,. ..'"､ ＿
,. ''´:.（:.:.:.:.:.:＼　　　 ヾー '' ,二二フ"! !　　　,.　 '"、＿_:. :. :. ,.二`
,{,＿:.:.:` = ニ,,ヽ　　　 ＼　{　　　　　| |,.　'' ,. -― '''':.´:. :._／　　 `
　 `ー`―‐-- ､丶　　 　 ヾ, 　 　 ／! !　　{'´￣￣￣　´

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　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
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　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　おおっ、生きてたかっ！
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　てっきり、そのままくたばっちまうかと思ったぜ。
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼

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目蓋をこすりながら起きだした娘が、ふぁか夫に尋ねた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ:ヽ
　　　　　　‐＝_─. .--、　,､　　 　 　 　 l:/
.　　 　 　 　 ＿ﾆン : : :｀7: ｀ー─-　､,ノ'
　　　　_,.ィ_´ : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : ヽ、
　 　 ´￣／: : : : : _:_:,ｲ /: : :,ｲ: : : : : : : : ヽ
.　　　　/: : :/ : : ´／ |: | : :/│‐-､: : : ヽ : ',
　　　 /: : :/: : : :/＿_ ﾚl : :|　 l: :|: : : : : :ｌ: : :l
　　　,' :／{ : : ,ｲfTﾇｶ｀ '、:{ ｪ､|,ﾊ: : : : l !: : ,'
　　　|/ 　 ',: :l: l　ﾋzｿ 　 ヾ!/ミェぇ : : |:l : /
　　　′ 　 ヽ|ｌ:{　　　 , 　　'ﾐｚﾝ"ハ : ;'ﾘ:入　　……ここどこ？
　　　 　 　 　 | :`..､　 ｡ 　　 　・/: :ﾊ/): :{⌒　
　　　　　　　　|: : :|l´＞┬‐一'7 : /;ﾆヽ: i
　　　　 　＿＿Ｖ: :l::{ 丶 -‐ ,/: :/ 　　Ｙ: l
　　　　 く ─‐<ヽ､l_;:ｺ-,r─/: :ﾊ　　　 Ｖ:l
　　　　　｀そえ,,ｨ.､ソ　　｀ヽ､:/::{､l　　 lﾉl ヽ、
　　　　　　 ゝス,ゝ､　 ,ｒ ｰ-､｀ヽ;｀|　　 |:::l: : l、
　　　　　　　　i´　　｀7　　　 ＼　ヽ、　|:::ヽ; :ヽ、
.　　　　　　 　 l　　　l{　　　 ､　 ＼　　 l:::::::l : : ﾄ､
　　　　　 　 　 l　　　',ヽ　　 丶　　寸iノ:::::〈: : : : :｀ー‐-､
　　　　　　　　,ﾊ　　　l∧　 　 ',　 　| ｌＹ::::::::ヽ: : ､: :イ｀ヽ）
　　　　　　　,ｲ;rﾍ.　　 l ﾍ　　　l　 _//　＼::::/ : : `＜＿ 　 ト、
　　　　　　　ヽ|　 ',　　 ｌ ﾍ. 　　lﾆ／　　 　Ｙ: : : : : : : : : ￣_,ノ
　　　　　　　　　　 }　　 〉.ﾑ　　 l　　　　 ／ｰ-､<￣￣￣
　　　　　 　 　 　 /　　/￣,ﾉ　　 }､＿,／　　　 ソ

　　 r‐.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,r‐┐
　　..| 　.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|
.. 　 .|　　}　　　　 　　　 ＿Ω＿＿　　　　　　　　　 { 　 |
..　 _,ﾄ!!!ｲ　　　　　　 ／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼. 　　　　　　　ﾄiii!1
　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　 /^' 　 i!
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,　　　ここはよ、俺の部屋だ。
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,　　きたねえ長屋の隅のな。
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　　　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　　　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　 　



　　　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　 　 　 　　　 |__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　しかしよ、びっくりしたぜ。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　　まさか、目の前で倒れられたからな。
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

　　　　　　　 　 　 　 ,,. =＝＝=、、
　　　　　　　　　　　/′　　　　　ヽヽ
　　　 　 　 　 　 　 ′　 　 　 　 　 ﾘ
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,､　 　 　 /
　　　　　,.　 -――ー-./: :｀´￣￣ ｀ 丶、
　　　　 ´￣／´: : : : : :i: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　／: : : : : : ,: : :! : : : : : l : : ヽ: : : : : :ヽ
　　　 ／ : ／ : : : / : /!: :l: : : : |､: : : l: : : : ヽ: :ヽ
　　 /: :__/: : : : : r!-./､| : l : : : :! ヽ⌒i: : : : : ヽ: i
.　 /／ /: : / : : : l /　 ! : | : : : |　 ヽ: l: : : : : ｌ: ',|
　 ´　 /: : :i : : : : ,!′　'、:l、: : :l　　 ヽ!､ : : : :!: :',
　　　 ｉ: : : |: : : : ｉr〒┬iヽ!ヽ: : l -〒┬r 、 : :!､ :!
　　　 |: : /|: : : :ﾊ　{_,ﾉr|　　 ヽ !　 l_ ﾉr| ﾊ: : :ﾄiＮ
　　　 l: /　!: : /: :!.弋Ｚﾘ　　　 ` __弋Zｸ┴ﾍ: :!'|
　　　 l/ ／ヽ !￣￣｀ヽ-‐ ､_,／　　　　　　 ヽＮ　　　そういや、もう六日も飯食ってなくて……
　　　　 {.　　 `　　 、　　　　　　　　　　　　　 　 〉
　　　　 l　　　　 　 r`‐ ､＿　　　　　　　　　　, ｲ
　　　　 丶　　　　 {　/￣ ヽ｀　　　　　　　 ／/}|
　　　　 　 ＼ 　 　 Yヽ、　　`　､　 ＿_ ,／　/ ,!|
　　　　　　　{＼　　{‐ ､＼.　　　` ′　｀　 ,/ /} !
　　　　 　 r'　r┴-‐'｀ヽ＼＼　　 　 　 　 / /ｲ: l
　　　　 　 {　 　 　 　 　 ＼＼＼＿＿_／／/{: : !
　　　　 　 ,!、　　　　 ,.　 '"＞`_ー――_ﾞ／　ヽ: l
　 　 　 ／　ヽ-‐ _´ -‐''"　　　　￣￣　　　　　i: l
　　　　{　　　 ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ: l
　　　　丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: |
　　　　　　`　､　　　　　, -ｰ- ､　＿＿＿＿＿丿 l

　　　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　 なるほどね。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　　そんだけ食ってなけりゃ、ぶっ倒れるわな。
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |



.　 　　　 ＿Ω＿＿_
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. /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ
. |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |
　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／
　　／　　　　　　　　　　　 ／　　　じゃあ、ちょっと待ってろ。
　　|　　　　　＼/⌒)　/⌒)　　　　いま、粥を作ってやるからよ。
　　| 　　　＼　　　/|,,.__ノ
　　|　　　　　＼／｝
　 /　　　/⌒＼ ./
　|　　　　　　　 ＼
　＼＿＿_ﾉ＼　　l
　　ノ　　ﾉ　　 ） ﾉ 　 　.
　　ﾚ´ ^　　　 ﾚ´

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　 　 　 　 　 　 　 ┌─┼─────────┼───┐
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　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　∫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∬
　　　　　　　∫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∫　　　　　　　∫
　　　∫　　　　∬　　　　　　∫　　　　　　∬　　　　　　　　　　　　　　　∫
　　　　　,.,､-------::､..　　　　　　　　　　　　∬　　　　　　　∫
　　,.-'''｀.,､' '' ' '' ' '' ' -,,｀`:、 　　　　　　　, -‐ ' ￣￣￣￣￣￣￣ ` ‐-　_
　（　,i'｡'ﾞ 　~　"　~ `　ﾞ~'';:、,） 　　　　／　　　　　　　 ;'' : :;;;'::,, 、　　　　　　＼
　.| ﾞ-..;;＿'' ~　''´''',, ''＿,,..-'ﾞ| 　　 　/　 _, ;;‐::~";;＾二';;'￣:::￣"'''‐- ､　　　_,,-:'ゝ
　 l 　　　　￣￣￣￣　　 　 | 　　 / _,ｒ´::;;:;; ､;;::::::#:;;;;;:::;;::　::;#;,、:::':;"｀''‐''ﾞ;;;;;'ｼﾍ
　　!､　　　　　　　　　　　　,/ 　　　lゞ （〇）;;::）: 　;;;;:::}!::::;;;;::::　:;;}'　::#::;;;__::;;;:て,, l
　 　 ＼　　　　　　　　　 ／ 　　　　ヽヾ:::　; :: ::# :::{!;;;;`;;;;;;#;;;　;;;;;;::::,ｒ''´　"''ｰ､;ゞ
　 　 　 ﾞl'-､_＿_＿__,､-'l´ 　 　 　 　 ヽﾞ｀``ｰ''ｷ､::;;;＿＿,,,yｧｲ´　 　 　 　 　 ／
　　　　　ﾞ'-､..,,,,,,,,,,,..､-'′　　　 　 　 　 ｀`‐- ..__ _　 ;i!!;!;!j"　　　　_ __.. -‐ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ ￣￣ ￣￣ ´
　　　　　l三三三三三三三三三三三三三三三三三|

　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　ほれ、焼き魚もつけてやったぜ。
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　これ食って精をつけな。
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
下心のある親切心だった。
おためごかしに気を使いながら、ふぁか夫が相手をのぞき見る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　 __Ω＿__
　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
＿＿_|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|
　　./( ―） （　◎）　 ＼
　 /：⌒Y_人＿Y⌒：： 　|　チラッ
　 |　　　 ー　　　　　 　.|
　 ＼ 　　 　　　　　　／

　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一心に粥をかきこむ娘の姿──水茶屋や、岡場所にでもつれていけば、
結構な金になりそうだとふぁか夫が値踏みする。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　(⌒)　　　　　　　_　⌒)）　　　(⌒ｆ⌒)
　　　　　　　　　 　(⌒○⌒)　　⌒＞/::ヽ＜'　 　 (⌒○'⌒)
　　　　　　　＿ 　 　(__ﾉ､__) _∠´:::::::|::::::i:::::::::ヽ　　 て＿)　　　ふう、食べた、食べた。
　　　　＿〃:::::::ヽ　　 　 　 　 /:::::::７'ｌ,:::::|､:ﾄ､::::|　 ／::::::::ヽー､__
　　　/:::::::::::::::::::::::|　 　 　 　　lｲ「l/＝ ヽ|＝.ﾄ::ﾐ､ /:::::::::::::::::〉::::::::ヽ
　　,ｲ:::::::::::ヾ::::_,::〈　　 　　 　　r５!､ﾞ　ｔ‐ｧ ﾞ ﾉ::K `〉、::::::::::ノ:::::::::::::::Y_
　/::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　 l ｦＸ `ﾄﾆフ/:::::|::::l |:::::::::::::::::::`::::、:::::::'::::l
　|::::::::::'´::::::::::::::::::::i　　　　　_ハ_ﾉ 〉`ー‐'７::;ハ::||::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::/
　 ヽ´:::::::::::::::::::::::::::レ＜￣｀＼　 /　(・∀・) 〈　>'|::::::::::::::::::::::::::::::::::::f'
　　 |:::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::｀i　　 `<ヽ、＿＿,ｨ'ｆ´i/|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　',::::::::::::::::::::::::::{`::::::::::::|ノ　 　｀l |ヽ　/´! | f:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　 ',:::::::::::::::::::::::::':::::::::／ヽ 　　 ﾉﾉ　､i ,　l | V::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　 r‐.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,r‐┐
　　..| 　.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|
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..　 _,ﾄ!!!ｲ　　　　　　 ／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼. 　　　　　　　ﾄiii!1
　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　 /^' 　 i!
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,　　そういや、名前をまだ聞いてなかったな。
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　　　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　　　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　



　　　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　 　 　 　　　 |__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　おらあはふぁか夫っていうんだ。
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　よろしくたのまあな。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

　 　 　 　 　 　 　 |:::|　　　　　 ,､　　　　　　 ＿__
　　　　　　 　 _,.-┴':‐:─:─／::.:＼─:-:‐'"::.:..:.:;二ﾆ=‐-
. 　 　 　 　 ,ｨ'´:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.::;':.:.:.:.:.:.:.:.:l::.:.:.::.:.:.:.:.:＜
. 　 　 　 ／...:;'.:.::/:.:.:.:.:.:.:../.:.:.;:.:.:.:.: :.:|:.:.:.:.:.:.:..＼::.:＼
　 　 　 / . ../. . / . . . . . / : :/::.:.:.:.: :.:|､:.:.::､: : : .＼: :.＼
. 　 　 / . ../....:/.:.:.:.:.:-‐;'‐:.:/|::|::.:.:.:..:::| ∨:.:|:.:.:.:.:.:.ﾊヽ､::＼
　　 /:.:.::/.::.:/:.:.:.:.:.:.:::/:::.:/　|:|:.:.:.: ::ｉ::| ,-l‐:|､:::..:.:.:.:.∧ ￣`
. 　 l:.:.::/:.::,ｲ::..:.:.:.::::/|::.:/　　|l:.:.:.:.::.|::|　 |:.:|::::.:.:.:.:.:.:.:∧
. 　 |:::/::.://.:.:.:.:;／__|:;/_、　 |:.:.:.:.:.:|::|　 |:.:|:::::.:.:l:::.:.:.:.:∧
. 　 |/::/:/:.:.:.::;:ｲ'マテ弐z、　|:.:.:.:.:人|,.__|:;ﾊ:::.:.:.|:::.:.::.:. ::|
　　/::/:::|::;／: ::| |　|::::::(_/｀ /::;／ ﾃ弐ﾏアV:::.::|l::.:.|:::.: :|
. 　 ｊ:/:::/ｊ/:l:: : :::| ､. V:::;/,　':: 　　/::::(_/,''∧::.:.:||::.::|､::: :|
　　 |::/::（"|:.:.: :::|　 ゛￣ 　　　　　V:::;/, ,ﾊ:::|::./ |::/　＼|
　　 |/: ::::｀|:.: : :::|:、　　 　 　 　 ｀　￣"・,lﾉ:::|/::| l/
　　|.:.:.:.:.::::|:.:.:.:.:::|::ヽ、　　ゝ-'ｰr'　　,.イ:::::::;'::.:;':l　　おいらはこな太っていうんだ。
. 　 |:.:.:..:::::|:.:.:.:.::::|:::::_＞ｒ-`=="‐＜_::ﾉ::::;:':.:./: :|
. 　 |.:.:..:.::::|:.:.:.:.:.:::| /::::::/ '　　　　/:::ﾉ'::;::':.:/ヽ :|



　　　　　＿＿ヾ＼　　　,へ　　　＿＿
　　　　　｀＞‐: : ;, ゝー'': : : :'ｒ'´: : : : : :￣二'''- 、
　＿　-‐''´: :／: : : : : : : : : : : ',: : : : : :＜´__　　　｀
　　　￣/: :/: : : : : : : : : : : : : :.l: : : 、: : : : :ヽ｀ヽ、
　　　 /: :/|::/: : : : /: :ﾄ:::::::: : ::|::､::: :ヽ: :ヽ:: : :＼
　　　,': :∧/: :/: : ': : :.ハ:::::: : :|:::|＼:::: :',: :ヽ::: : : ヽ
　　　|: :|ヽl: :,': : ::イ::/￣',:::: : :ハ|⌒ヽ:: l::: : ',＼::: :',
　　　}: :|､:|: :|: ::::/|/＿__ |::::: / -!-- l::: ,!:::: : :',　ヽ: |
　 　 j: :ﾍ | /| ::;ﾑ┌─┬|:: /　「￣「| ,/＼:: : l　　ヽ|
　 　 |: : |`v‐|::∧| |o::::::j　|:/　 Ｐ:::ﾉレ　　ヽ: :|
　　　|: : |::::ヽﾄ,|:::| `ー‐'　　　　 ￣・}　　 　 `:!
　　　|: : {::::::::|:::::::|､::::::　　ｔ‐'ァ'　,::: '|　　助けてくれてありがとう、ふぁか夫の兄さん。
　　　,j:: :.|:::::::|: :::::|_,`i ーr ＜´　|::: : |
　　 /|::: : |::::::}: : :::|　i 　　`i　｀ト.|::: : |
　　,':::|::: : |／ |: : ::|　ﾄ､＿,ｲ　 |　l::: : |　　←♂
　　|::::|::: :/　　|: : ::|'＾|::::::::::|＾ヽ|　!:: : :|

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　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　 |　 |　　へえ、こなたか、良い名前じゃねえか。
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |





　　　/　　　 : :.／: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : : 　 ＼-､　　＼
　　 /. . 　 　 /　　: : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : ､: : : :､　　､　　ヽ ｀ヽ､: :ヽ
　　,: : : : :　 /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :､: : : ､: : : :＼ 　 ｀　＼
　　!: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/､|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
　 .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/　 !: : : : :,ｲ:.|　´｀ヽ!: : : :.}: : : : ﾄ､: : : :‘，
　 l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:／.　　!: : : :.:/|: |　　}:.:.|: : : : |: : : : :}　＼: : :.
　 |: : :.:./: : : :.,ｲ: : : : /´　　 　 |: : : :/　!:|　　',: :|: : : : |: l: : : |　　 ヽ: :.
　 |: : : :{: : :／:.|: : : :/　　 　 　 !: : :/ 　 |}　　 }: |: : : :/: i: : : l　　　 ∨
　 ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/　　　　　　|: :./　　 |_　　 l:/!: : /: :/: : :,'
　　,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三' 　l: :/ 　 三三三 ' |: :/: :ｲ: : :/
　　}: : :ヽ､.',: : :|:/: ',　　　　　　|:/　　　　　 　 ・!}:/: :./|: :./
　　|: : : : : : ',: :l/: :∧　　　　　 '　　 　 　 　 　 j:/l: :/ _!:/　　　褒められると、何だか尻がむず痒くなるよ。
　　|: : : : : :.∧: : : : ∧　　　{｀¨ ´ ,ｰ'　　　_ , ｲ: :.|/／　}
　　|: : : : : : : :.ヽ: : : : :.＞ ､_ゝ- '´_,.. . ＜ l: : : : :l /　　/
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　　|: : : |: : : :.:./｀ヽ＼: : : :ヽ､　 ＼ヽ } ､　|:（⌒ヽl /　 　 ヽ
　　|: : : |: : : : {､　　　 ＼: : : :∨､　ヽ l　ヽl: /ヽ.　（　　　　 }
　　|: : : |: : : : |　｀ヽ　＼ ＼: : l　ヽ､_!l　　 !/､　ヽ､ ー- '　ﾉ

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/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　所でなんであんなとこで行き倒れてたんだ？
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
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　　　　 　 　 　 　 |:.:.:..:::::|:.:.:.:.::::|::::::::＞ｒ-`=="‐＜::::ﾉ::::;:':.:./: :|　　口減らしに家を追い出されて、
　 　 　 　 　 　 　 |.:.:..:.::::|:.:.:.:.:.:::|:／ / '　／　　／:;:'::;::':.:／:::: :|　　それで江戸なら何か仕事があるだろうって思ってね。

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　 |　　　　　　　 ￣　　　　　　　 |　　口減らしか。世知辛い世の中だな。
　　＼ 　　　　　--　　 　　　　／　　それでおめえ、誰か知人のツテでもあるのか？




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　　　　__,.:-┴::─ｨ'ヽｊ/:‐:-.､
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　 |::/.:.:/::.:|､゛　　 ｰ'ｰ'　　 ィ|::.:|

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　 ／　　─www─＼
／ 　　 （◎） 　（◎） ＼
|　　：： ⌒Y__人__Y⌒ ：|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　今時、保証人もいなけりゃ、奉公にも出れねえぞ。
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　飯田町の口入れ屋だって、最近じゃろくな仕事まわさねえしよ。
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「粋は深川、勇みは神田、人の悪いは飯田町」と江戸で知られた飯田町は、
人宿、あるいは口入れ屋と呼ばれる職業斡旋所が軒を連ねる町でもあった。
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　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
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.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |　　江戸に来れば、何とかなると思ったのにな。
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼　　ﾊﾟﾀﾝｯ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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　 |　　　　　（　 （　　　　　 |　　なんならよ、俺が仕事を紹介してやろうか。
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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　少なくても食ってはいけるぜ。
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼



: : : : : : : : : : : : : : : : ｀:`:ヽ-:'':":ﾞ:、
.: : : : : : : : : : : : : : ; ': : : : : : : : : :ﾞ,
: : : : : : : : : : : : :, ': : : : : : : : i: : : :.i:.｀丶、
.: : : : : : : : : : :, ',.': : : : : : : i: :!: : : :.!:::.＼:｀:.、
: : : : : : : : : :,.' /　　　　 . . |: l:. : : :.!::::::.ヽ＼ﾞ:、
.: : : : : : : : :,' ,': : : : :,:|: : :./!:.}::: : : :|:::;､:::::`、ヾ:、
: : : : : : : :.,': ,' : : : :.;':!: ､:/ !:ﾊ:: : : :l:::::',ﾞ､:::::i.
.: : : : :|: : ,': ,': : : : ;'::!: :./`j､'　!: : :.l::::::::! Ｖ:::!
: : : : : !: :j: :i : : : ;:::/.:./　〃｀''|: : ;{:::::::::!　V:l
.: : : : :j: :i: ;l: : : ://':.;ｲ　/　　 !: :/ !:::::::!　 V|
: : : : :.|:/|:,'! : : 〃!/:ｉ:l 二ニ､j:./　 l::::::l　　 ﾞ}
.: : : : :! Y,'.|: : :/:/ﾞ::: !j ￣￣ ﾂl、　l:::/
: : : : :l: :.|ﾍ|: /:::':::: : :.!i　　　 　 冫 |/
:.:|: : :j: .:::::::!'ﾊ::i:: : : : :!! 　 .__,_ /　 　 　 ;⌒!　　　へえ、どんな仕事？
::l: : :.!:.:::::::::;'　V､::. : : jｌ　　!_ﾉ/　　　　ノ . /　　　
:j: : :.!::::::::::;'｀ヽV:､:. : : i! __ .ノ　　　 ／　　'――- ､
l: : :.!:::::::::/　,,...､V､:. : : ﾞ､　　　　　/　　 ノ r‐-､―'
: : :l::::::::/''";:=''‐ﾐヾ:､: : : `、.　 　 /　　 　 ｒ''‐-;'
.: :l::::::/'彡'-'''"⌒`ヾ:､: : :.`、 　 /　　　/､仁.ｿ
: :!::/ｼ'´　 　 　 　 　 ヾ: : : `､　/　　　/

　　　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　おめえ、ちょいとばかし水茶屋で茶汲み娘をしてみねえか？
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　　おめえほどのペッビンなら間違いなく売れるぜ。
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|　
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |



　　　　　　_,_,;_‐: :'':'':￢:‐.-. .,,_　 _,,,r.､. . . . .,,_
　　　　　　　　 ￣,.¨ﾆ=-: : : : : :｀`/: : : : : : : : : :｀:`:丶. 、
　　　　　　　　／,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ﾊ: :＼
　　 　 　 　 ,:'ﾞ'"　　 ,.　　　　 /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :Ｊ､: : :.ヽ
　　　　　／　　. . ／: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ﾊ: : i::. : :　　ヽ: : : ﾞ:,
　　 　 /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/　!::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ﾞ; : : : i
　 　 /: ; -'"　/: :/: : : : : /:.;!:::i　 l:::::{: : : :.|:l　 i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
　　/／　　　/: ;.l: : : : : :/､/!::l 　 l::::!i: : : :.!l 　 i: :ﾄ;::::. : : :i: :i: : : !
　 '"　　　　 ; :/ !: : : : : l: :l｀ト!､,,_,,i::| ∨; ､| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
　　 　 　 　 !:.!　!: : : : : !:≧土ｭ,,__ !|　∨.:.｢ ＿,,,｣:L-v: : :.|: :j: : !
　　 　 　 　 !:l　 !: : : : :i:!:lヤ[ﾞﾞ天ﾞﾄヾ　 Ｖ:.| 行ﾞ天ﾞ丁ﾔ: : j: :.|: :i
　　 　 　 　 l:l　 ∨: : :.i::!ﾊ　r' ｰｲ| 　 　 ヾ|　r' ｰｲ ! j:};. :.l:|; j）:l
　　　　　 　 l:!　　V: : :!:i:{::i　''"￣　　　　　　 ￣lﾞlT・l:i::i: :!:j,}:!: l　　　……それ、男のおいらに務まる仕事なのかい？
　　　　　　　{|　　 ∨.;!::::::::!、　　　　　　　　　　　　 ,':':::V:.i:{:ﾘ: |
　　　　　　　　　　　V l:::::::::::`丶.､,,_　∠ヽ　　_,,...イ':: : : /:::!.: :.|
　　 　 　 　 　 　 　 　 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´￣,ﾚ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
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　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　なんだ、おめえ、男だったのかい。
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　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　そんじゃあよ、陰間茶屋はどうだい？
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |　　　陰間茶屋もやだよ。
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　／ 　　 （◎） 　（◎） ＼
　　　　|　　：： ⌒Y__人__Y⌒ ：|　　あれも駄目、これも駄目じゃあよ、
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　おめえ、おとっつぁんも困っちまうじゃねえかよ！
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |



　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |　　　でも、嫌なのは嫌だよ。
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 __Ω＿__
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　 ／　　─www─＼
／ 　　 （◎） 　（◎） ＼
|　　：： ⌒Y__人__Y⌒ ：|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　そもそもおめえ、陰間茶屋わかんのか？
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／




　　　　　　　　,.ｨ=＝:、
　　　　　　　/'゛,‐-.‐宀''''. 丶.､
　　　　　　 ｛ ,ｨ: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　 ./:.|: : : : : : : : : : : : : : :ゝ
　　　　　 ノ: : :ﾞ､:＼: ､: :_:_`ヽ＼:i: :.i
　　　　　 ｨ: |: : :ﾞﾄ､:.ヾ:､＞ぐ:ヽ):!i: :.i.
　 　 　 　 {ハ: : :.!へﾞ:､＾ 弋ﾘトゝ:l:j: :i　　　詳しくはわかんないけど、なんとなくはわかるよ。
.　　　　 　 　 ﾞ､: :ﾞ ヾｯ`　　 _,L:ト=!ﾍ:.ﾞ:､　　要はおいらに尻売れってことだろう？
　　　　　　　　　`　川ｰ‐,´'゛　｀ヽ `:ゝ､:ﾞ:、　　　　尻
　　　　　　　　　　/j!|:.ｒ´　　　 　 |　　 ｀、!　　　　↓
　　　　　　　 ,._ｯ'"｀ﾞ:У`:、ん' 　 ! 　 /　i:.ヽ、　 ＿　　　　　 　 　 ,.－ ､
　　　,.-―＜}'／〉.／　 ., '{:'`、 ノ　 〃　＼: : 三＝ニー､、　　 　 !　　　`丶 、_
　　 ｀ 丶 ､　ﾞ, ＞'　　／ ,.-'!　｀　　 /''"´＞‐-、､: : : :｀ヽ}:〉　　 　 i　　　　　:.　､)
　　　　　　 ｀ 　 {＿_,゛::'"::::::ﾞ､!　 ,r'" ／　_,,.._丶､　｀`＞く　, - .､　 |　 `i､　　 :､ソ
　　　:::...._　　'´￣　 　 　 　 .::l ;.く: : /　 〈/´￣ヽ｀、 //`<^!　　　｀ー―ﾞ:､ﾞﾆ､ー'
''"´　　　　　　　　 _,,::::::'''"´￣ヽ-｀:{　　　｀`"　　 _ﾂ/　　｀l　 　 　 　 　 　 ｰ{
　　　　　_,,..::::::''''"´　　　　　　　　　`{　　　,: 'ﾆ二イ!　 　 ﾉ　 　 _ｯ.､　　_-,.>'′
　　　 :::'"　　　　　　　　　　　　＿;;;::::ﾍ ／／　　　ヾ:、／　　 /゛＼| ￣　 !'"　　,.　'"
　　　　　　　　　　　　_,,,...::::'''"´　　　　〈_λ　　　 　 У　　　/　　　l.　　　 i::..／
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ:、 　 　 /　　　 /､ 　 　 ﾞ､　　　i::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ:、　　,′　　 / .:｀ :..、 　 　 　 |.._,,..:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　. : ::ﾞ､ 　i.　　　 ,'　 　 ＿`丶 ,,__ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::'''"´　￣｀` 丶ﾞ､　　　　 ' _,.:::''"´　　　　　　｀`丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀､　　 ,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ '"

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　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　`┐　|
　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |　　
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　 |　 |　　まあ、平たく言えばそうだ。
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |

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「尻ござれ、へのこござれと、売ってやり」が陰間茶屋である。
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　　　　　　　　　 (（⌒
　　　　　　　　　　＞:-‐'`iｰ-...､、
　　　　　　　　／,　: .:.:.:::::|:､:.｀＼`
.　　　　　　　 i::/. :.,'_:ｲ.:.|:ﾊ_!:.､: i._:､
.　　　　 　 　 l/;::::;':/ !::/,!' ﾘ､::!:::i. ｀
　 　 　 　 　 /ｲ::ｲ'==j// ==ﾊj:;,::|
　　　　　　　'ﾍ!:ﾊ:l.　 ､_,_,　 l:::!ハ|　　　知らない奴に尻なんか売りたくないよ、おいら。
　　　 　 　 　 Ν::!l＞r┬＜l|::l
　　　　　　　　|:::〉ﾞi＼三ノヽ!:;!
　　　　　　　　l::i. ヾ:、 l｣　 /ｲ
　　　　　　　　!:j 　 |　　　 ｲ！
　　　 　 　 　 l:;! -､|　　　　|　ﾞl.
.　 　 　 　 　 l〈　　 アｭ＿r-ﾐソ
　　　　　　　,!-'ミ-〔_,ァ--ｪ'ノ-,ァ‐-､
.　　　　　　人　 /｀`''ー--'＜_ _,,L -'
　　 　 　 '"～｀`'''‐--------'

　　　　 __Ω＿__
　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　 ／　　─www─＼
／ 　　 （◎） 　（◎） ＼
|　　：： ⌒Y__人__Y⌒ ：|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　ふむ。
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　でもよ、おめえだって食わなきゃなるめえよ。
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　食わないとおめえ、死んじまうからな。
　　＼ ／＿＿＿ ／
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嫌がる相手を無理につれていっても商売にはならない。
ではどうすればよいか。
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　　　　　　　　　　　　　　　/／
　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　 　 ,r:､
　　　　　　　　　　　　　 ,⊥.-.. ..､ ..,／.::.::|＿
　　　　　　　　　　 , .::'".::.::.:;.::.::.::.::.::.::.::.::.:l.::.::.::｀_`::‐-. .、
　　　　　　　 　 , ' : : : ; :.'.: :: :: :: ,! /::.::.::.l.::.::.::. : :｀ヽ￣｀`丶
　　　　　　　　/　　.／ﾉ.::.::._::_::./.:;{:;!.::.::.|:.:;.::.::.:.ヽ:. . ヽ
.　　　　 　 　 i..:..:../／::.::.::´::.::/.;7 l'.::.::.:ﾊ:.:|､::.::.':;.:'､、:.｀.、
　　　　　　　 l.::.:/ｲ:.::.::.::.:;∠/∠　,!:.::.:/ .!个l.::.::.::';:.:､ヾ::.:',
　 　 　 　 　 |::/:/.::.::.:;:ィ｢｢示芥 /::.::/ _､|ハ:l.::.::.::.';.:i.　ヾ:.i.
　 　 　 　 　 /:/.::.:／::|:|　ト-ｲ! /:.:;/　＾}≧ｫ!|.::.::.::.:l.:!　　ﾞ'}
　　　　　　 /,ｨ;:イ`!.::.::.!! └-'' /, '　　 /ｰ/∧::.::.::.::.:!l
　 　 　 　 /' l':;.:人.!.::.::.|　　　/'゛　　' ヾ‐ﾞ/::.j|::.:l!::.::.l!　　　
　　　　　　　l:/ヽ:::::}.::.::.ｌ　　　　 ∠!　　　j.::.:l !:/ !::.:;l
　　 　 　 　 !' 　 ヽハ.::.::l`ト ､　　　_ ..　イ.::l .l/　|.:/　　まあね。
.　　　 　 　 '　　 　ヽ,l.::.:K、　乃「:::/:::::／l:/ 　　 l/
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.　 　 　 　 　 /ﾆ､ヾミﾐl,'ヽ.　ヽ　｜ ＼
　　　　　　　/′　｀丶ヾﾐヽ、 ｀、l 　 /,ヽ
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　　　 　　　i　　　　　　ヽ､ `｀ヾﾐ､!//ｲ'|　l
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　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　ほんじゃあ、おめえ、俺の商売の手伝いしろよ。
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. |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　　ふたりで美人局で稼ごうぜ。
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　　　　　　 /:.:| :|: : : :.:.-―|| :|: : :.| |-､: : :|: : ∧: ＼
　　　　　　,: : :| :|: : : ': /:.:/|| :|: : :.| l　∨: |: : : ∧:.:∧
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.　　　　 　 , :.∧:!: :/≦==＝' |: / |'〒ﾃ〒7: : : :.:.|　｜
.　 　 　 　 ∨: ﾊ| : ∧ bﾍﾉ|　|/　　 PＵ'| ,: : :|＼:|
　　　　　 　 ∨ ﾍ /| l　V:ソ 　 　 　 ー‐･|∨:|　 '|
　　 　 　 　 /へ .∨∧ ""　　　　　　 "" |:.Ⅳ
　　　　　 　 ／: :ﾍ|:.:.∧ .　 ｛¨´｀ﾉ　 . イ:.|: |　　　美人局（つつもたせ）？
　　　　　　（: : : : >V: : |＿ ≧― ≦＞ |:.:|: ﾄ､
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周密が著した「武林旧事」には娼婦が男を誘い、金品を騙し取るという犯罪が書かれている。
これが現在の美人局の由来といわれている。
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　　　　　　　　　　　　 |　　　　 ｝r┬-｛　　　　|　　そうさ、まずはよ、金のありそうな男を引っ掛けてだな……
　　　　　　　　　　　　/´￣｀｀゛'- ._‐´　 　　／
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　　ﾟ　　o　　　.　　。　　　.　　. ヽ　　,　　.　,　ｏ　。ﾟ.　,ﾟ　。　＋　。　。,ﾟ.。
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澄み渡った星明りがキラキラと眩いては、こな太の頭上に降り注いだ。
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　　　　　 　 　 ,.:'' : : : : : : :｀: :､: : : : ヽ
　　　　　　_,／:i; : : : : : : : : : : : ＼: : : :ﾞ:,
　　　,.-_;'": : : :.ﾞ､:､: :＼:_: :､: : : : : ヾ:､: :i
　,.-' '"./: :　.:i: : :i､ﾞ:､: : ヽ`丶`:､: : : ヾﾐ L_
　　　 / .i. : : :l: :r{ ﾏﾍ :､: :ヽ_,,.ﾆ=ヵ:､: ﾞ:,:｢｀`＾i
　 　 ,':/.|: : : ::',: ::l　ヽヽ ` :､ヽ∨Ｊ|ﾞ'j`:､:{.　　 |
　　 ;/　 !: :i; : :':,: ﾋｬ''ﾞＪﾄ､　 ｀`ヾ-'．l:::::i`　　ﾉ　　そこの兄さん、二朱でどう？
　　/　　 !: :ﾞ､: :::':,:ﾄ､ヾシ　 ,　　,　 ,.ﾍ:::: i　　＼､、　
　　　　　 i: : lﾞ､:.:::ヾ!ﾞ:.、　　 ‐'´,／／ｌ:: : i､、 　 >: :｀:`:'':_:-. .,,_
　　　　 　 ﾞ､:|　＼ﾄ:､ゞ￣｢￣fヽ</　λ: : !　 ｀`丶:､:::::::::::...`ヾ::､丶､
　　 　 　 　 ヽ　　`　｀V::::i] ∧　,′ j. l.: : !　　 　 　 ｀丶､;;;＞､::＞‐`‐…ｒ冖マ
　　　　　　　　　　　　　Ｖ::ﾞ{' ,,ヽｉ　　l.　ｉ: :.|　　　　／　_,,-'' ,;;, 　 　 　 　 ト ､,,_ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ:.ヽ　l　　 |,,'''V:j,,　　／_,,-''　 .;;;.''' ;;;:　　 　 　 | 　 |
　　　　　　　　　　　　　　/ヾ:ヽ.l　　 |'' .;;ヾ,.=f'"''´　 　 　 ;;;; ;;;;　　　　　　l　　|
　　　　　　　　　　　　 　 i 　 ＼ヽ _,.- ''"´　_,,}＼　　　　　　　　　 　 　 　 l.　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 |　_ ﾞ､r'"`　_,,..-''"´￣ﾞ､　　　　　 ,,,　　　　　　　　l　 |
　　　　　　　　　　　　　 /'"／ ﾞ､,,.-''´　　　_,,.-'''ﾞ::､　　　 ;;;'' ;;;　　　　 　 　 l　l
　　　　　　　　　　　　 r' '"　 ,;;,ﾞ':、　 _,.-''" 　 　 　 ＼　　'';;; ;;　 　 　 　 　 └!､
　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 ;;;'' '',ﾞr'Τ　　　　　　　　　ｺ:､　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼

　　　　　　　　　, - ------ 、
　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　 .／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　./::::::::::::::::::／｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::',
　　　　ハ:::::::::::::::i　　 o ',::::::::::::::::::::::::::i
　　 　 i:::::::::::::::::::::ヽ＿ ノ:::::::::::::::::_:::::::,'
　　　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/o ',:::/
　　　　 ゝ-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i__ ノ/
　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　./:::::::::::::::::::::::::::r ニヽ::::::::::::/
ー、/:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽィ′:::／
:::::::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　おっ
:::::::::::::::',:::::::::::::::::::、:::::::::／
:::::::::::::::::i::::::::::::::::/｀￣´
:::::::::::::::::i:::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
暗がりから呼び止められ、男が振り返った。
こな太の姿を見、おっ、と思わず男が声を出してしまう。
それほどに愛らしくも艶やかな姿だったのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,. '"￣ ｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／´￣ ｀ヽ､:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{!　　　　　　 !}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　 　 　 /'
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 __ ,. ---'-- ､
　　　 　 　 　 　 　 ＿ ,. -----､, '"/ヽ: : : : : : : : ｀ 丶､
　　　　　　　　　　´￣｀ゝ‐ ''´: : : : :| : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　／: : /: : : : /: : !:l: : :ヽ: ､: : : : ＼: : : : ヽ
　　　　　　　　　 ／,.. -ｧ': : : : / __,ｲ | : : ヽ__ヽ: : : : :ヽ: : : : !
　 　 　 　 　 　 /／　./: : : : :/: ´/ |: |: : : : !ヽ､: : : : : :ヽ: : : l
　　　　　　　　/'　　 / : ! : : :|: : /　 !:|､: : : :|　 ＼: : : : :!＼:/
　　　　　　　　 　 　 |: : |: : : :|: /r;ｰ-､! ＼: :!┬‐-＼: : :lヽ/
　　　　　　　　 　 　 | : ,!: : : :!: |､' r' ､,! 　 ヽ! r' ､_/!ヽ: :l:/ ,. --､
　　　　　　　　 　 　 |: /ヽ: i: ヽ!,!　ゞ-'　 ,　　 ゞ_,.ｲ : ヽ: !'´::::::::/
　　　　　　　　 　 　 |/ 　ヽ!＼|' ヽ､""　､_,._, "'"･,!: : :l∨::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　| : |:ﾄ`＞　_ ,.　イ-| : : |:::::::::／　　二朱でいいことしない？
　　　　　　　　　　　　　　　　　| : |:!/:::::|:.ヽ'／:.:.:,ｲ: : l::::::::::ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　| : |/／::|::／:::::::/::|: : l｀ヽ､:::::ヾ丶、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | : l:::　:::|/:::::::::/::::l: : l::::::::::＼-': : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 /|: : ! :::::/:::::::::/　::l: : !::::::::::::::::＼: : : : :＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:::ヽ: !:::/:::::::::/　..:::!: /:::::::::::::::::::::_＼: : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::{ヽ!〈:::::::::/::: 　 |/::::::::: ,. -‐ '::::::::_丶--､: :＼

　　　　　　　　　　　　　 __＿___
　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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　　　　　　　 ｒ ⌒:::::::::r‐‐‐ 、:::、:::::;::::::::,'
　　　　　　　 i:::::::´::::::::::ｰ―ﾟ′::｀:r --v
　　　　　 　　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾟｰ/
　　　　　　　　 >:::::::::::::::__:::::::::::::::::__>ﾘ
　　　　　　　 /::::ヽ:::::::::::::‐--- 、::::::/
　　　　　 　./::::::::::::ヽ:::::::::｀ ￣´:::::/　　　ふうん、二朱か。悪くないな。
　　　　 　 人:::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::/
　　_____／::::::i:::::::::::::::::::＼::::::::::::/
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー<´
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ::::::::::::::::::::/::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー 、
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新し橋を過ぎたあたりの柳原の土手は、夜鷹も多く、又、たまにだが金に困った武家の娘やら、
子息やらが春を売っていたという。
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　　　　　　　　　　　　　　 　 _,.-┴':‐:─:─／::.:＼─:-:‐'"::.:..:.:;二ﾆ=‐-
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　　 　 　 　 　 　 　 　 ／...:;'.:.::/:.:.:.:.:.:.:../.:.:.;:.:.:.:.: :.:|:.:.:.:.:.:.:..＼::.:＼
　　　　　　　 　 　 　 / . ../. . / . . . . . / : :/::.:.:.:.: :.:|､:.:.::､: : : .＼: :.＼
　　 　 　 　 　 　 　 / . ../....:/.:.:.:.:.:-‐;'‐:.:/|::|::.:.:.:..:::| ∨:.:|:.:.:.:.:.:.ﾊヽ､::＼
　　　　　　　　　　 /:.:.::/.::.:/:.:.:.:.:.:.:::/:::.:/　|:|:.:.:.: ::ｉ::| ,-l‐:|､:::..:.:.:.:.∧ ￣`
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　　　　 　 　 　 　 |:::/::.://.:.:.:.:;／__|:;/_、　 |:.:.:.:.:.:|::|　 |:.:|:::::.:.:l:::.:.:.:.:∧
　　　　 　 　 　 　 |/::/:/:.:.:.::;:ｲ'マテ弐z、　|:.:.:.:.:人|,.__|:;ﾊ:::.:.:.|:::.:.::.:. ::|
　　　　　　　　　　/::/:::|::;／: ::| |　|::::::(_/｀ /::;／ ﾃ弐ﾏアV:::.::|l::.:.|:::.: :|
　　　　　 　 　 　 ｊ:/:::/ｊ/:l:: : :::| ､. V:::;/,　'"´　　/::::(_/,''∧::.:.:||::.::|､::: :|
　　　　　　　　　　 |::/::（"|:.:.: :::|　 ゛￣ 　 　 　 　V:::;/, ,ﾊ:::|::./ |::/　＼|
　　　　　　　　　　 |/: ::::｀|:.: : :::|:、　　 　 　 　 ｀　￣"・,lﾉ:::|/::| l/
　　　　　　　 　 　 |:.:.:.:.::::|:.:.:.:.:::|::ヽ、　　ゝ-'ｰr'　　,.イ:::::::;'::.:;':l　　買うんなら、そこの土手の暗がりにいかない？
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こな太が男の袖を優しく引くと、誘われるように男がこな太の後ろをついていく。
草に足を滑らせないようにふたりが土手を降りていくと、人目のつかない窪地のほうへと歩いていった。
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...::..:::..:::.. . ..::...::.: .: . ... 　　　　　　　　　　　　　　　　　,;;'":::.:.....::.::...
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;;;,;ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,､､-'';":`::::::.:.....::.::...:...,..::...
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__-　=_≡　_-　_-_=_　= -　_-_ -_　=≡_-;`--_ _､., ＿,__　￣`￢.,v:.:
^ _　_　-_ ^　_ _=_　-_^__　=_　- _ - 　　　　　≡　　　　　　 　 Y,.,lji,; 丱
=__-_ -__= -　_-_ -_　=_　-_ ^__-_=　　-ｰ"`ﾞ　　　　　　　　　　 i ,.,...ﾕiW
_　-_　__　-_^__　=_　-_ ^__ 　　_,,､。"`ﾞ　::: 　　::: 　　　　　　　　∥,,::iﾘv,i
_ =　_ -_ _　_ = __ __,,､｡-ｰ''"`ﾞ:::　　　　 　　　　　　　　　　　　　」:.::.ｖﾉiVi
　 _,,.,..､｡v-ｰ''"ﾞ~　::　'　::: :　:::　::: 　　　::　　:::: ::　:::　　　　　　「;;,,;;:ｙﾊiW
`"ﾞ　　:::: ::　:::'　,::　::::　　:　::: :　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,:.;,:.;,:.ﾅｗｙ

: : 　　 /　　　. . ../: : : / |: :::: : : : : : : : | ヽ::. . . .i...　　 ヽ　　　　 ｀:､:、: ＼
　　　.j.: : : : : : ::/ : : /　 .|::i: : : : : : :: : :|　 i:::. : : i:::. : : : :ヽ . 　ヽ　 丶＼: :ヽ
. : : :::l: :∧: : : :/: : /　 　 |::l: : : : : :j|: : j　　i::::. : :l:::::. : : : :.i:::. : : ﾞ､　 ｀、 ＼:｀、
: : .::::l /　 ｉ: :./: :/　 　 　 !:l.: : : : :.l |: : !　　 ｉ:::. : l;:::::. : : : :.i::::.ヽ: :i: : . ヽ　　ヽﾞ:、
: : :::::!:ｌ　　,!:/_:/　　　　　|:l: : : : :./｜: l.　 　 i:::_:,,L!-: : : : :.|::::::: i: :i: : : :.:.　　 ｀:ﾞ:,
.: ::::::|: `ｰ:':/:/ ￣｀`''''ー'lｼ: : : :./丶!-l‐''''''"´l:: :.|. l::::. : : : j::::::::::.i: l::. : : :i　　　 `}
: ::::::;|: : : ://＿＿_,,,,,,...　|i : : : /　　|:.L,,,,,,,＿_l:_:j.　l:::: : : : l::::::::::::.ｉ:l､::. : : i
.:::::/!|: : : ﾔ┬十示示｢　|: : : /　 　.|ﾃ十干平羊ｧ　!::: : : :l::::::::::::::.ｉ| ﾞ:;: : : l
::::/:;l:l: : :ハ. |:::/!　　,┘｜: :/ 　 　 |!　|:::/　､::::l/ /,ｌ::: : :./::::::::::::::::}　 ',: : :|
:://,｣:l: :ﾊ　　l::| ｀､ノr:ｉ　| :/　　　　　　|::ﾊ._,ﾉこ　/. l::. : /::::::::::::::::::|　　i: : |　　（ふぁか夫の兄さん、早く来てほしいんだけど）
:':::l　|::i ｉ:::i 　 Ｌ.ﾆ='-┘ j/　　　　　 　 ﾋﾞ_､.ノ:/　i　,|: : /::::::::::::::::::::l　　 l: :j
::::::ヽj:::i|::;;;i　　　　　　　　　　 ､　　　 　 　 ｀` ・ ! _,l: :/::::::::::::::::::::::i　 　 l: !
::::::::::j|::::::::::!　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,'::::::l./::::::::::::､:::::::::;' 　 　 ﾘ
::::::::::l:|: ::::::::ﾄ.､　　　　 ,:‐------‐ ､　　　　 ／l:::::::'ﾞ:ｉ:::::::::::ハ:::::;'
::::::::::l::|: : :.:::l:::i:｀:丶.,､ヽ-―――--'_,,. ..r:'"::::::l:::::: : j:::::::::/　 ∨
::::::::::|:::l: : : : l:::l:::::::::|::::｀::l' ‐--‐ ''ﾞ｢:::|:::::|:::::::::::l:::: : :.!:::::::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
わざとゆっくり歩いて時間を稼ぎながら、こな太はふぁか夫が、
早く来るように祈った。そして窪地に差し掛かると、男が言う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　 .／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　./::::::::::::::::::／｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::',
　　　　ハ:::::::::::::::i　　 o ',::::::::::::::::::::::::::i
　　 　 i:::::::::::::::::::::ヽ＿ ノ:::::::::::::::::_:::::::,'
　　　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/o ',:::/
　　　　 ゝ-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i__ ノ/
　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　./:::::::::::::::::::::::::::r ニヽ::::::::::::/
ー、/:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽィ′:::／
:::::::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　それじゃあ、さっそく……
:::::::::::::::',:::::::::::::::::::、:::::::::／
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　　　　　　　　　　　　　　 　 _,.-┴':‐:─:─／::.:＼─:-:‐'"::.:..:.:;二ﾆ=‐-
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ'´:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.::;':.:.:.:.:.:.:.:.:l::.:.:.::.:.:.:.:.:＜
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　　　　　　　 　 　 　 / . ../. . / . . . . . / : :/::.:.:.:.: :.:|､:.:.::､: : : .＼: :.＼
　　 　 　 　 　 　 　 / . ../....:/.:.:.:.:.:-‐;'‐:.:/|::|::.:.:.:..:::| ∨:.:|:.:.:.:.:.:.ﾊヽ､::＼
　　　　　　　　　　 /:.:.::/.::.:/:.:.:.:.:.:.:::/:::.:/　|:|:.:.:.: ::ｉ::| ,-l‐:|､:::..:.:.:.:.∧ ￣`
　　　　 　 　 　 　 l:.:.::/:.::,ｲ::..:.:.:.::::/|::.:/　　|l:.:.:.:.::.|::|u |:.:|::::.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　　 　 　 　 　 |:::/::.://.:.:.:.:;／__|:;/_、　 |:.:.:.:.:.:|::|　 |:.:|:::::.:.:l:::.:.:.:.:∧
　　　　 　 　 　 　 |/::/:/:.:.:.::;:ｲ'マテ弐z、　|:.:.:.:.:人|,.__|:;ﾊ:::u:.:.|:::.:.::.:. ::|
　　　　　　　　　　/::/:::|::;／: ::| |　|::::::(_/｀ /::;／ ﾃ弐ﾏアV:::.::|l::.:.|:::.: :|
　　　　　 　 　 　 ｊ:/:::/ｊ/:l:: : :::| ､. V:::;/,　'"´　　/::::(_/,''∧::.:.:||::.::|､::: :|
　　　　　　　　　　 |::/::（"|:.:.: :::|　 ゛￣ 　 　 　 　V:::;/, ,ﾊ:::|::./ |::/　＼|
　　　　　　　　　　 |/: ::::｀|:.: : :::|:、u　 　 　 　 ｀　￣"・,lﾉ:::|/::| l/
　　　　　　　 　 　 |:.:.:.:.::::|:.:.:.:.:::|::ヽ、　　ゝ-'ｰr'　　,.イ:::::::;'::.:;':l　　ちょっと待っててよ。
　　　　 　 　 　 　 |:.:.:..:::::|:.:.:.:.::::|::::::::＞ｒ-`=="‐＜::::ﾉ::::;:':.:./: :|
　 　 　 　 　 　 　 |.:.:..:.::::|:.:.:.:.:.:::|:／ / '　／　　／:;:'::;::':.:／:::: :|
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中々姿を現さないふぁか夫に焦燥感を募らせながら、仕方がないとばかりに
腹を決めたこな太が裾をまくりあげた。
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　　　　　　 　 　 　 ／. : : : ／. : : : : : :i : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　　　　　　　/／￣／:　: : .: : : :/| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
.　　　　　　　 　 　 　 ／. :　:　:/:.:.＼:!:| : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　 　 　 　 　 /. : : : : :　j: : :　/X!.: :.|: : : : : : : :＼: : : : : : : : : : : : .ヽ
.　　　　　　　 　 　 / :　:／: : :|:　: ://　!｀ｰﾄ､: : : : : : : : ヾ: : : : : : : : : : : : .',
　　　　　　　　　　/.:.:／/. : : :|:| : :|/ｰ､_!: : |: :￣｀: : : : : : ﾄ: : i: : : : : : : : : : i
　　　　　　 　 　 /:／　 i : : : :|:| : :|　ミヾﾍ: ﾄ､: : : |:i : : : : |:|: :.∨: : : : : : : : |
.　　　　　 　 　 /　　 　 |/ |.: :N.:.:.:! ∥:::》ヘﾄ:∨: :!:ﾄ: : : : |:|: : :∨:　:　:　: : ;
　　　　　　　　　　　　　 {　|.: :|/∧|∥T/　　｀ヾ. : :.|ヾ!: : :|:|:　: :|: : : : : : : /
　　　　　　　　　　 　 　 　 |: ://　 〈{:r/　　　　}ト､: |: ﾄ､: :|:|、.: :|: : : : : : /
　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨∧ 　 ﾞ￣｀．　　 |: :ト､乂∧:ﾚ:.ヽ: |:　: : : :/!
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 从　。　　　 u　 |:/: ://|: :ﾊﾄ､: :}:.|: : : : ∧{
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　 　 　 j/: /ｲ: !:_/: : }: ∨: : : 〈
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ー─┬/:r─一'ﾌ:.:. :.ﾊ: :|: i : i: :ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ノ／:::::::::X: : :/:∧ : |: | : |: :|　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／￣￣::::::::／: : ／ /:: ＼|: | : |: :ヽ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ||::::::::::::::: ／: : ／}: :/::::::: : |: | : |: : : ＼　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／| |:||:::: ＿／: : ／:／:./:::::::::::: |: |}:.:|: : : : : ∨ 　 丶
　　　　　　　　　　　　　 　 ／{ｰ┴┴'´: : : : :／:／: : /:::::::: :: 八:乂:ﾄ､: : : : :.ヽ　　　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ＞-､＿_:_:_／／: : :／:::::::::::::::::::∧ { |: i＼ : : : .＼　　　ヽ
　　　　　　　　　　　_．´ ￣￣　　 |:||::::::｀ー─一´::::::::::::::::::::::::/∧ﾄ{ヽヽ ＼ : : : .＼　　 ',
　　　 　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 |:|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿://::// ＼!:ﾄ､　i: : : : : :ヽ 　 | i
　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　_|:∟二二二二二二二二二x//　　 ヽ! ヽ ＼: : : : :ヽ .ﾉﾉ
　　　　　　　/　　　、＿　　　 ／/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣7＼　　　　 }　 乂: : : : Y/
　　　 　 　 ∧　　　 ￣｀ヾ　て. /　　 ＼ 　 　 　 　 ／　 　 　 /＼ ｀ー─‐ｧ一　∨: : : 〈
　 　 　 　 /　}　 　 　 　 　 ,ノ /　　　　 ゞﾉ　　 　 /　　　 　 ,〈|: :||＼　　 ノ　　　 ∨: : : :',
.　　　 　 〈ヾ_j　　　　　　／ ∨　　　　　　　　 　 /　　　 　 　 ∨ |: :/｀>'　　 　 　 ∨.: : : i
　　　　 　 〉、　　　　　　{　　 ) 　 　 　 　 ＿＿_/　＿　　　　　| /:./　 }　　 　 　 　 〉.:ﾄ|: |
　　　　　./　〉、　　　　　　　　>　　　　∠＿＿)_ｽ´＿｀ヽ. 　 　|': /　f´ 　 　 　 　 ∧ | |: |
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　 　 　 {!//　 |∧二二二:::／/ナ:::::ノー＜二ﾑ:{:::｀ヽ::/:::::::Y::::::∨{i::{i:::＼ 　 　 　 イ　/i
　　　　 ||/　　|: :.ﾄ､::::::::::＞-へ::: :: {:::::::::::::::::/:::::{:::::::::::＼:_ノヽ::::::}八::＼::::＼＿__/!/　l: |
　　　　 ﾍi　　 |: :|　￣/＼ﾉYゝﾍ:::::ヽ::::::::::::::|::::::::ヽ:::::::::::::ヽ::::::}／＼:＼::＼::::::::ノ / 　 |/
　　　　　 ﾄ､　 i: :|　／{::::::)/　_.xへ_ノ＼::::ノ￣￣¨ヽ＿,-＜⌒｀ト､彡、::￣:::／ ./　　 j
　　　　　 |　　 ゞi　(:::::{／iﾚ´　　　　　　　　　　i　　　　　　　｀ -∨:::::ﾉ￣￣　／
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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ー─┬/:r─一'ﾌ:.:. :.ﾊ: :|: i : i: :ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ノ／:::::::::X: : :/:∧ : |: | : |: :|　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／￣￣::::::::／: : ／ /:: ＼|: | : |: :ヽ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ||::::::::::::::: ／: : ／}: :/::::::: : |: | : |: : : ＼　　＼
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富士の白雪に勝るとも劣らぬ、透けるような尻房の肌色に男の目が釘付けになった。
男の視線を感じ、羞恥と恐怖心を抱いたこな太が胸板の鼓動を早めていく。
男が身体を屈め、こな太の臀丘の狭いに顔を埋めようと近づけていく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　./　〉、　　　　　　　　>　　　　∠＿＿)_ｽ´＿｀ヽ. 　 　|': /　f´ 　 　 　 　 ∧ | |: |
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一方、ふぁか夫はというと。
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. |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　さて、そろそろ俺の出番といくか。
　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／
　　／　　　　　　　　　　　 ／
　　|　　　　　＼/⌒)　/⌒)
　　| 　　　＼　　　/|,,.__ノ
　　|　　　　　＼／｝
　 /　　　/⌒＼ ./
　|　　　　　　　 ＼
　＼＿＿_ﾉ＼　　l
　　ノ　　ﾉ　　 ） ﾉ 　 　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おい
　　ﾚ´ ^　　　 ﾚ´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 i　　　　　　::ヽ　　　 /　　　　 　 　 　 　 : : l
,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　　/　　　　　　　::ヽ　　i　　　　　　 ,　､-　　: : |
|／|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　＿　　　　　::i | V､　 ,rー n´　　i　　: : : !　_
　　レイ__　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 ￣/　　,.､ ＜＿//__ヾ: : : !_　 ¨　　,/// : : :: ´〃
　　　　　'-―‐　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　 　 !　　゛"　 ノ､: :　　＼: : :＿￣¨´　　　. : : :＿
　　　　　　 ーヤ　　　　　　　　 　 　 　 , - ､i　 ヾ乂＿　 〃//　 |　　　　　　￣　　　　: : : :',: :
　　　　　　＜＿　　　　　　　　　　　　 i . .ナ　　　　　 　 彡　 　 '　　 . : : : .　　　　　. : : l :ノ:
　　 .ﾄ　}　　　＜　　　　　　　　　 　 　 |　 . ./　　　　　　　　　 ,　　　　　　　}: .　　　 . : : :i:!/: :
ヽ　.! V ヽ　彡´　　　　　　　　　　　　 !　 : く　',　　　　　　　. :i r-､. . .r'` -'　　　　 . : : : :i: : :
　 |　i　|　　　＼,ー――､　　　　　　　　{{､　　｀ ,: .　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : : : : :l￣　　テメエ、ここで何してやがんだ。
¨i从', |　　＿＼　　　　 `､　　　　　　　　{{､　: :', : .　　　　　　　　_　　-―――- ､: : : : : l＞､　　ここは俺たちのシマ内だぞっ！
’`　 ﾘ',ヽ ',　ir-､―‐,--､ !　　　　　　　　　{{ゝ-ヽ　　　 /　, -__´_ 　　　　　ー-- }i: : : : :l: : :
　 "/ /　 ト'ril!｀’ .|　’´ il!'　　　　　　　＿／　　∧　　　　{_¨＿　　-―　　　　￣: : : :／l: : : :
　 /ノ !＼i .,ヽi　,,　　,,　 i7､　　　　　／／ 　 　 　∧　　ヽ　　　　＿＿　＿　 ｀: : : ／ : i : : : :
　 / ∧|＿__从∧/二ヾ /ミ　　 ,　＜//　　　　　　　 ',＼　 `　´　´　　 　 　 . : : :.／: : : :i: : : : :
／从〃￣　//{　 `ー‐ '　　 ,＜//// |　　　　　　 . : : i　 ＞　　　　　　　　. : : ／: : : : : :i: : : : :
/ ∧　i　　 ＼ミ 、＿_rー‐'/////// |　　　　　. : : : : :ヽ　　: : :＞ . ＿＿_ ／: : : : : : : : : : : : :
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運が悪いことにふぁか夫は土手を根城にする地廻りどもと鉢合わせてしてしまった。
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　　　　 　／⌒www⌒　 u.＼
　　　　／ （◎） 　（◎） 　　　＼
　　　　|：：⌒Y__人__Y⌒：：u. 　 |　　げっ！
　 　　 ＼　u.｀ ⌒´　 　　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼

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　　　　　 　　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾟｰ/
　　　　　　　　 >:::::::::::::::__:::::::::::::::::__>ﾘ
　　　　　　　 /::::ヽ:::::::::::::‐--- 、::::::/
　　　　　 　./::::::::::::ヽ:::::::::｀ ￣´:::::/　　　色も匂いも味もこれは上等だな。
　　　　 　 人:::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::/　　 　絞まりもよさそうだし、それじゃあ次は……
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／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー<´
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ::::::::::::::::::::/::::::＼
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｀ヽ ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 ｙ::,'::/
::::::/:ヽ::::::::::::::::::::::::::; _＿_＿＿__::::::::::::::::ヽ___/:::ﾚ′
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:::::::i::::::::::{:::::::::::::::::::::::｀￣´::::::::::::::::::::::::::::＼:::::,'　　　　　ん？
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　　　　　　　　　　　　　　　　　/:/　　　 ｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　{::{＿_,､_＿　　　　　　　＿_,
　　　　　　　　　　　　..-‐:.:.:￣:.:.:.:.::/:::＼:.:￣:`:ｰ:-‐'´:.:／
　　　　 　 　 　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＜
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突然現れたふぁか夫の血だらけの顔に恐れをなし、
男が財布を放り出して逃げ出す。
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　　　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::u::::::::::::ヽ
　　　　./::::::::::::::::::／｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::',
　　　　ハ:::::::::::::::i　　 o ',::::::::::::::::::::::::::i
　　 　 i:::::::::::::::::::::ヽ＿ ノ:::::::::::::::::_:::::::,'
　　　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/o ',:::/
　　　　 ゝ-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i__ ノ/
　　　　/::::::::::::::u:::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　./:::::::::::::::::::::::::::r ニヽ::::::::::::/　　　ば、化け物だっ！！！！
ー、/:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽィ′:::／
:::::::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
:::::::::::::::',:::::::::::::::::::、:::::::::／
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　/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/|　　　　　　|,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;// 三 ヽ＼
　　|￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣| :|王||王i　|ﾆi￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣ |三三三|
　ゞ;ﾐゞ |王|王|　.　 ||　 　|王|王|　.　|　　　　　　|ﾆi　　|王|王|　.　 ||　 　|王|王|. 　　|三ﾉヽﾐゞ;;;
　ｿミゝ:ﾐゞ!LLLi 　 .|| 　.'LLLLLLi.　.|　　　　　　|ﾆi　:.LLLLLLi　　||　　LLLLLLi　　|三;;;ミ;;ヽﾐゞ;;
　;ﾉ:;:ヽﾐ;:;ミゞ;;; 　 　||　　　　　　　　i=======i====i　　.　　.　　.　. ||　　.　 　　. 　　 .|:ニﾉミヽﾐゞ;;;
　ｿ;ﾉ:;ミ;;ゝﾐ;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||￣￣￣||￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｿミヽﾐゞ;;;ミゞゞ
　ｿミゝﾐゞ;;;; 　 　.. 　 　.i^^ii　　　 　 　 　 　.i^^ii　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;ﾉノii;;;ヽﾐゞ;::;;
　i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣|:　|i　　　　　　　　　|:　|i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣
　.~i￣i￣i￣i￣i￣i￣i~i:　|i'''''''''''''''''''''''''''''''''|:　|'~i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' '￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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´.' '..' '... . .'. ..' '..' '..' '.. ''.' ' .' '..' '..' '.. ''.' ' .' '..' '..'.`' .' '..' '. '..' '. '..' '. '..' '. '..' '. '..' '. '..' '.
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　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |
　 |　#;:;　　 　｝r┬-｛　　　　ﾒ 　 |　　 |　 |　　へえ、あの野郎、結構持ってやがったな。
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |　　みねえよ、八両三分もありやがらあ。




　　　　　　_,_,;_‐: :'':'':￢:‐.-. .,,_　 _,,,r.､. . . . .,,_
　　　　　　　　 ￣,.¨ﾆ=-: : : : : :｀`/: : : : : : : : : :｀:`:丶. 、
　　　　　　　　／,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ﾊ: :＼
　　 　 　 　 ,:'ﾞ'"　　 ,.　　　　 /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :Ｊ､: : :.ヽ
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　　 　 /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/　!::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ﾞ; : : : i
　 　 /: ; -'"　/: :/: : : : : /:.;!:::i　 l:::::{: : : :.|:l　 i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
　　/／　　　/: ;.l: : : : : :/､/!::l 　 l::::!i: : : :.!l 　 i: :ﾄ;::::. : : :i: :i: : : !
　 '"　　　　 ; :/ !: : : : : l: :l｀ト!､,,_,,i::| ∨; ､| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
　　 　 　 　 !:.!　!: : : : : !:≧土ｭ,,__ !|　∨.:.｢ ＿,,,｣:L-v: : :.|: :j: : !
　　 　 　 　 !:l　 !: : : : :i:!:lヤ[ﾞﾞ天ﾞﾄヾ　 Ｖ:.| 行ﾞ天ﾞ丁ﾔ: : j: :.|: :i
　　 　 　 　 l:l　 ∨: : :.i::!ﾊ　r' ｰｲ| 　 　 ヾ|　r' ｰｲ ! j:};. :.l:|; j）:l　　　それより兄さん、傷は大丈夫なのかい？
　　　　　 　 l:!　　V: : :!:i:{::i　''"￣　　　　　　 ￣lﾞlT・l:i::i: :!:j,}:!: l
　　　　　　　{|　　 ∨.;!::::::::!、　　　　　　　　　　　　 ,':':::V:.i:{:ﾘ: |
　　　　　　　　　　　V l:::::::::::`丶.､,,_　∠ヽ　　_,,...イ':: : : /:::!.: :.|
　　 　 　 　 　 　 　 　 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´￣,ﾚ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

　　 r‐.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,r‐┐
　　..| 　.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|
.. 　 .|　　}　　　　 　　　 ＿Ω＿＿　　　　　　　　　 { 　 |
..　 _,ﾄ!!!ｲ　　　　　　 ／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼. 　　　　　　　ﾄiii!1
　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　ﾒ＼　　　　 /^' 　 i!
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　ﾒ　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ　　　へっ、こんな傷はよ、焼酎ぶっ掛けてりゃ勝手に治らあな。
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　ﾒ　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　 　 言ってみりゃ、あれよ、男の勲章って奴だぜ。




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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　　 　 　|　　　ﾒ ｝r┬-｛　　　 　 |　　　　それにおめえに手当てもして貰えたしな。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　　　もう、平気の平左だわな。
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　ﾒ 　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |





　 ,／:::〃::::::::::/::::∠//l:::::::::l::::i::::::!:::::::
　/::／/:;:::::::::/:::::/::/!　l、::::::!:::ト､:l:::::::::
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　　　 　 !:::::::!:::/ﾚｰ l　　 !::i　l:::i　ヾ ､:::::
　　　 　 l:::::::i::::! l-　l　　 ｌ:l　 '､| __ ヾ､::::
　　　　　|::::ｲl:::ｌ .ﾄ_ｼ　 　 l 　 ｆ ､　ﾌi ∧::
　　　 　 ヽ::l||::i　　　　　　　　|　Ｊﾉ//::::!::i
　　　　　　! ||:::＼ 　_ｰ､_,　　 ｀´・//::::::∨
　　 　 　 　 ｌ|::::::i:／/ヽ、＿_ ,..-//::::::/::!::　　　それならいいんだけどさ。
　　 　 　 　 |ｌ:::r// / /i l ／::::::〃::::::/::::l:::
　　 　 　 　 ||:::l　　　　ﾚ:::::::::::::/:::::::,'::::::::!:::

　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　　それよりもよ、この金分けようぜ。
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　半分はおめえの取り分だ。
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



　　　　 　　　＿__Ω＿_
　　　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
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　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　`┐　|
　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　 |　 |　　　それとよ、なんか飯食いにいこうぜ。
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |　　　俺が奢ってやるからよ、寿司なんてどうだ？

　　　　　　　　　　,.ゝ.-.‐: : :‐.‐.-. . . .、ノﾞi　　　　　＿_
　 　 　 　 　 , :':´: : ; : .; : : : : : : :./: : : : : :j':':": :´: : : , -''"´
　 　 　 　 , ': : : :.／:.:': : : : : : ..::/: : : : : : ,'l: : : :｀:.＜
　　　　　/ : : : ;.': :,:': : : : : : ..::;/: :,.: : : : :,':l: : : : : : : . ｀ ､
　 　 　 ,': : : :,.': :,.'. : : : : : : ／!: /:. : . . ,' ,!　　 ﾞi 　 ヽ.　 ＼
　　　　i : : :,.': : ,'. : : :,:-:':7¨｀ﾄ:/,!: : : :.,':.ﾊ;,;j.: : :.i. .　 ヾ' ､ ｀､
　　 　 !: : /: : :.i.: : :": :./　　j / .!: : : :.':/ ﾞl:.lﾞヾ: :.i.: : i: :｀、｀ヾ 、
　　 　 !: :,': : ;.ｲ: : : : /　　　j/　l : : /;.' 　 ｌ:ﾊ: : : :!: : |: : ﾍ
　　 　 l: ; : /: l: : : :オ＝=='ﾞｪ　ｌ.: ://　____!'　!: : :l: : :.!: : :.i
　　　　l:j.:/: .::|: : :/|　 i'′!_,|　l: /:'ﾞ　　,,.ﾞﾞﾞi`ヾ: :.l: : : !: : : j
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　　　　/: :|.:!´|:/:|:::|　-ｰ‐￢ /　　 　 ｣_ ::;;//:}:/: : :/　｀、|
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　　　 　 !|: :::::|: : :.!:|:::l｀:_;　､ _ ｀´,,.. . -:ｧ'": :l:!:|　′　　　　　おお、寿司
　　　 　 |!.:::::::!: : :.l:|/´jノ　　　/｀ヾ::::i:/:: : :.;!:l:!
　　　 　 !:::::::::|: : : :!l. / 　 　 　 >'゛ >': : : : /: :l!
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　　,. ,. ''::::::!:::::::::/|:::::::::i:::::::::::::::::::､:::::ヽ､
　'´ ／::::::::::::::::/ﾚ|:::::::::i:::::ヽ､ヽ;:::::＼:::::',
　 /:::::::::::::::::::/|￣i::::::::::|＼￣i｀ﾍ::::::::＼i
　,'::::::::/::::::/:/__!_.ﾊ::::::::|　 ＼!__ﾊ::::::::::::::ヽ.
　i:::::::/!::::::i/「i￣'T ヽ::::|. ｲ"￣「'!ヽ＼:::::::::',
　!::::/::i::::::::ﾊ. ﾋ__r!　　ヽ!　ﾋ___r! !＼::::!へﾊ!
　V'! ｲi::::::/!:!""　　　　　　　""・ﾊ:::ﾍ:::!:|　　食べたことないからわかんないや
　　 ヽ! ヽ!::|::i>､. 　 　__　　　,.イ:::|:::::ﾚi::|
　　　　　 |::|:::|::::::｀7:.r--r 7´|:::|::::|::::::::|::|
　　　　　.|::|::::|:::;:イヽ!__／::::｀>.,|::::|:::::::|::|
　　　　　|:::|::::|く＼::::::!/::::::／／|::::ﾄ.:::::|::|

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　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　ほんじゃあ、食わせてやるから俺についてきな。
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　ついでに下り酒でキュッと一杯いきてえもんだぜ。
　


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　/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/|　　　　　　|,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;// 三 ヽ＼
　　|￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣| :|王||王i　|ﾆi￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣ |三三三|
　ゞ;ﾐゞ |王|王|　.　 ||　 　|王|王|　.　|　　　　　　|ﾆi　　|王|王|　.　 ||　 　|王|王|. 　　|三ﾉヽﾐゞ;;;
　ｿミゝ:ﾐゞ!LLLi 　 .|| 　.'LLLLLLi.　.|　　　　　　|ﾆi　:.LLLLLLi　　||　　LLLLLLi　　|三;;;ミ;;ヽﾐゞ;;
　;ﾉ:;:ヽﾐ;:;ミゞ;;; 　 　||　　　　　　　　i=======i====i　　.　　.　　.　. ||　　.　 　　. 　　 .|:ニﾉミヽﾐゞ;;;
　ｿ;ﾉ:;ミ;;ゝﾐ;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||￣￣￣||￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｿミヽﾐゞ;;;ミゞゞ
　ｿミゝﾐゞ;;;; 　 　.. 　 　.i^^ii　　　 　 　 　 　.i^^ii　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;ﾉノii;;;ヽﾐゞ;::;;
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　.~i￣i￣i￣i￣i￣i￣i~i:　|i'''''''''''''''''''''''''''''''''|:　|'~i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' '￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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　　　　　　　　　　　　(⌒)　　　　　　　_　⌒)）　　　(⌒ｆ⌒)
　　　　　　　　　 　(⌒○⌒)　　⌒＞/::ヽ＜'　 　 (⌒○'⌒)
　　　　　　　＿ 　 　(__ﾉ､__) _∠´:::::::|::::::i:::::::::ヽ　　 て＿)　　　　　いやあ、初めて食べたけど、
　　　　＿〃:::::::ヽ　　 　 　 　 /:::::::７'ｌ,:::::|､:ﾄ､::::|　 ／::::::::ヽー､__　寿司ってあんなに旨いんだね。
　　　/:::::::::::::::::::::::|　 　 　 　　lｲ「l/＝ ヽ|＝.ﾄ::ﾐ､ /:::::::::::::::::〉::::::::ヽ
　　,ｲ:::::::::::ヾ::::_,::〈　　 　　 　　r５!､ﾞ　ｔ‐ｧ ﾞ ﾉ::K `〉、::::::::::ノ:::::::::::::::Y_
　/::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　 l ｦＸ `ﾄﾆフ/:::::|::::l |:::::::::::::::::::`::::、:::::::'::::l
　|::::::::::'´::::::::::::::::::::i　　　　　_ハ_ﾉ 〉`ー‐'７::;ハ::||::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::/
　 ヽ´:::::::::::::::::::::::::::レ＜￣｀＼　 /　(・∀・) 〈　>'|::::::::::::::::::::::::::::::::::::f'
　　 |:::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::｀i　　 `<ヽ、＿＿,ｨ'ｆ´i/|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　',::::::::::::::::::::::::::{`::::::::::::|ノ　 　｀l |ヽ　/´! | f:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　 ',:::::::::::::::::::::::::':::::::::／ヽ 　　 ﾉﾉ　､i ,　l | V::::::::::::::::::::::::::::::::::/




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　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　`┐　|
　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　 |　 |　　あたりめえよ、江戸の寿司ってな、
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |　　そんじょそこらの寿司とは違うぜ。

　　　　 __Ω＿__
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　 ／　　─www─＼
／ 　　 （◎） 　（◎） ＼
|　　：： ⌒Y__人__Y⌒ ：|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／ 　　それとよ、おめえ、江戸で稼ぎてえんなら、
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　俺と一緒に銭の売り買いしてみねえか。
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／



　　　　　 __Ω＿__
　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　／（　◎） （　◎）＼
　 ／：：⌒Y__人__Y⌒：： ＼　　それによ、他にも見世物小屋なんぞの手伝いすりゃ、
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |　　手間賃も貰えるぜ。
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／


　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|:/　　　 ＼:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｊ　　 　 　 |::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::＼-:─::‐:'┴:‐-.､_
　 　 　 　 　 　 　 　 _,.-:‐:'"::￣/:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、
　　　　　　　　　　／..;.........:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼::......＼
　　　　　　　　 ／..／.: : : : :/.: :|: :ｉ: : : ...|::|､......ヽ: : : : :∧: : : .∧
　　　　　　　／:;ｨ':.:／:.:.:.:.:/:.:::/|:.:|:.:.:.:.::.|::| ∨:.:.:.:.:､:.:.:.:.:∧:.:ｉ:.:.:ﾊ
　　　 　 　 '"´/:.:/:.:.:;'.:.:.:/:.:.::/ |:.:|:.:.:.:.:.:|::|　 ∨:.:.:.:l::.:.:.:.:.∧:|::.:.:.:|
　 　 　 　 　 /:.::/.:.:/:.:.:.:l:.:.::/、 |:.|V:.:.:.:.:l:|　　ヽ／::|.:::.:.:.:.:.∧::.:: :|
.　　 　 　 　 |:.:/|:.:::|:.:.:::::|:::/　＼|:| ∨:.:.::l|ヽ､／∨::|::::.:.|::::.:.∧::. :|
　　　　　　　|/　|:.:::|.:.:.:::ヽ:| _＿_|'_　∨:.::|　 _＿__∨:::.:.:ﾄ､::::.:∧:.:|
.　　　　 　 　 　 |:.:/|:.:.:::.::|:ﾊ 三三 　 ＼:|　 三三|:V:::.:.|:|､＼::∧|
　　　　　　　　　|/　∨:.:.:|:::ﾊ　　　　　　 `　　　 ・|:::∨::|:|ﾉ:::::＼:.|
　　　　　　　　　　　　＼:||:::::l　　　 ､__､__,　 　 　 |::::::ヽ:|:|::::::.:.:.:.:|`　　　そういう仕事ならがんばるよっ
　　　　　　　　　　　　　　|:.:::ヽ、　　 l 　 ,)　　 ,.ｨ:|:::::.:.:.:.ﾘ::::::.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　|:.:::::ｉ::::|:::‐-｀ﾆ´-r＜:::::|:::::.:.:.:.:|::ｉ::::::.:.:.:|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.:::|::ｉ:|-‐〈::ﾉ 　 ゝ:;ﾉ｀|::::.:.:.:./:::|::::::::.:.:|
　 　 　 　 　 　 ／二Ｙ)　∨:.::ヽ::ゝ .､｀‐--‐'´,.'/:::.:;r‐'＝､_::::::.:.:|
　　　　　　　　/　ﾆﾆﾕV'７ ＼:.:.::|　　｀ ｰ─ "/:.:.:<仁ﾆ､　l ＼:::.|
　　　　　　　　ヽ　 -､〉: /　ノ ＼:| ＰＡＮＤＡ /:.:／〈_r､　　|　∧::|

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　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　それじゃあ、決まりだなっ
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

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すると突然、ふぁか夫が己の胸板を押さえた。
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　　　 　 　|　　u　 ｝r┬-｛　　　　 |　　うっ
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　　　.j.: : : : : : ::/ : : /　 .|::i: : : : : : :: : :|　 i:::. : : i:::. : : : :ヽ . 　ヽ　 丶＼: :ヽ
. : : :::l: :∧: : : :/: : /　 　 |::l: : : : : :j|: : j　　i::::. : :l:::::. : : : :.i:::. : : ﾞ､　 ｀、 ＼:｀、
: : .::::l /　 ｉ: :./: :/　 　 　 !:l.: : : : :.l |: : !　　 ｉ:::. : l;:::::. : : : :.i::::.ヽ: :i: : . ヽ　　ヽﾞ:、
: : :::::!:ｌ　　,!:/_:/　　　　　|:l: : : : :./｜: l.　 　 i:::_:,,L!-: : : : :.|::::::: i: :i: : : :.:.　　 ｀:ﾞ:,
.: ::::::|: `ｰ:':/:/ ￣｀`''''ー'lｼ: : : :./丶!-l‐''''''"´l:: :.|. l::::. : : : j::::::::::.i: l::. : : :i　　　 `}
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.:::::/!|: : : ﾔ┬十示示｢　|: : : /　 　.|ﾃ十干平羊ｧ　!::: : : :l::::::::::::::.ｉ| ﾞ:;: : : l
::::/:;l:l: : :ハ. |:::/!　　,┘｜: :/ 　 　 |!　|:::/　､::::l/ /,ｌ::: : :./::::::::::::::::}　 ',: : :|
:://,｣:l: :ﾊ　　l::| ｀､ノr:ｉ　| :/　　　　　　|::ﾊ._,ﾉこ　/. l::. : /::::::::::::::::::|　　i: : |
:':::l　|::i ｉ:::i 　 Ｌ.ﾆ='-┘ j/　　　　　 　 ﾋﾞ_､.ノ:/　i　,|: : /::::::::::::::::::::l　　 l: :j
::::::ヽj:::i|::;;;i　　　　　　　　　　 ､　　　 　 　 ｀` ・ ! _,l: :/::::::::::::::::::::::i　 　 l: !　　ど、どうしたの、兄さんっ
::::::::::j|::::::::::!　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,'::::::l./::::::::::::､:::::::::;' 　 　 ﾘ
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::::::::::l::|: : :.:::l:::i:｀:丶.,､ヽ-―――--'_,,. ..r:'"::::::l:::::: : j:::::::::/　 ∨
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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
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　　　 　 　|　　u　 ｝r┬-｛　　　　 |　　今頃になって傷が疼いてきやがった……
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　　し、心配すんな、ううっ
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　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

　　　　　　　　　　 __Ω＿__
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　　　 　 　|　　u　 ｝r┬-｛　　　　 |　　こりゃ、ちょっとばかしいけねえかもしれねえ……
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |
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こな太が急いで駆け寄るとふぁか夫を解放する。
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: : : : : : :／ : : : : : : : ヽ: : : ヽ: ＼ｰ-≧x
: : : : : :/ : : : : : : : : : : }: : : : ﾍ: : :＼
: : : : :/ : /: : : :_＿:/: :ﾄ､: : : : |ヽ__: :ヽ
: : : :/ : /: : : : : : :/i＼i_,∨: : :|: :', ＼ ﾍ
: : :/ : :{ : : : : :/:/ :|: :/　 } : : j: : ﾍ　 ヽ}
:.∨ : /|: : : : /:/　 Ⅳ　 │: :/: : : |
∨: :/ :| : : :/:/≦三三,　| :/ ヽ: : |
｛: :/⌒| : : {:/{│　　{　　j/ |ヽ| : :j　　　　　　　兄さんっ
:Ⅴヽｰﾍ : :∧ﾍ| ､＿j､__　∨　} ://^ｰ― ､
＞-､＼ﾊ: {: ﾍ ∨　　 /　 /　 j/^Ｙ　　　　｀ヽ
: : : : :¨¨ Ⅵｰ:ヽ}､＿ ﾉ ／　　 { 　 　 　 　 　 }
: : : : : : : : : : : : :＼_ｊ／　　　　 ＼　　　　 　 .′
_;_;＿: :イ´￣｀ヽ : :ヽ、 　 　　 　 ｀ｰ┐　 　 |
　　　　　　　 　　＼ : ',　　　　　　　　}　　　 |
　　　　　　　　　　　',: :} 　　　　　 　 ﾉ 　 　 j

　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　ああ、おめえの手は暖かけえな。
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　それによ、良い香りがするぜ。
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼　　まるでよ、死んだお袋を思い出すよ。

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こな太に手を握られながら、ふぁか夫が死にそうな声を出して喘ぐ。
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　　　 　 　 , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`: ＜￢ｰ-｀`ヽ
　　 　 　 .:': :/: : : :／: : : : : : : : ::: : : : : : ﾍ: : : : : : : : : : : :.　｀ヽ
　　　　 /: :/: : :.／　　　　: : : : j::: : : : : : : :!: : : i:.. : : : : :　 ､　　 ＼
　　 　 ,': :/: : ; '　　. . . : : : :!: :.j|::: : . . .　　 !: : : V::.　　　　　ヽ　 　 ヽ
　　　 ,': :.i: :,:'. . : : : : : : : : :i: :/ |::|: : : : : : : |ﾍ: : :.V:::. . . i...　　 ヽ　　 ｀､
　　　.i: : i.:/: : : : : : : : :_;,,;/:_/　.!:|: : : : :.l: : |　v‐'个-:.､: :V::. : :Vﾍ丶、 `、
　　　j: : l/: : .::j: : : :':´: :./l:./`ﾞ　!j: : : : :.!: : l`'゛V: :.!::::::. : :.V::.: : V:ﾍ　 ＼ﾞ、
　　　l: :./: :.::::j: : : : : : :/.j:/　　 :||: : : : ﾊ: :.j　　∨:.|V::::. : :.i!:::. : :.!､:ﾞ',　　 `
　　　!:./: .::;:イ: : : : : :/_/ﾞ-―　 |!: : : /　!: !--- V:.| V::::. : :.!::::. : :!｀、!
　 　 !:l: :／_:l: : : : r主圭王羊　.|: : :/　 :|:.E玉圭主ｮ∨::. : j:::::. : :!　Vi
　 　 lj:/|:./ i: : : : :У.|:::::;;;;::::|　 l: :./　　 !:,!|::::;;;;::::,!/ λ::: : :!:::::: : l 　 ﾞ}
　 　 }': j: ﾍ !: : : :∧　!V　 С　 !, '　　　j/ lV　С　 /:::i::: : l::::::: :.j
　　　l: :l: : :ﾞ|: : :∧::l　ヾ、__ﾂ　/'　　　　　 ヾ､_,ﾂ　 ,'::::::ｉ:: :ﾊ:::::: :,!
　　　.!:.!: : : |: :/:::ﾍ::i　u‐''"´　 　 　 、 　 ｀`'''‐u・ i:::::::::!:/　!::: /
　　　 !j: : : :.|∧: :::ﾍ:j.､u ' '　　　　　　　　 　 ' '　,ﾉ::::::: l/　 |:::/　　　兄さん、しっかりしておくれよっ
　　　 li: : : : .::|ﾍ: : ::ﾍi:::;＞:...,_　 　 ´｀　_ ,,. ,-::''ﾞ:|:|:::::: : :! 　 !/
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　 /　∵∴　｀Y__人__Y´ ∵∴ 　ｌ
　 |　　　　　　　 ￣　　　　　　　 |　　下の辺りがよ、何だか引き攣って痛みやがる。
　　＼ 　　　　　--　　 　　　　／　　悪いが撫でてくれねえか。




　　　　　　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `:-.‐.‐: : :‐.-. . ,,_
　　　 　 　 , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`: ＜￢ｰ-｀`ヽ
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　　　l: :./: :.::::j: : : : : : :/.j:/　　 :||: : : : ﾊ: :.j　　∨:.|V::::. : :.i!:::. : :.!､:ﾞ',　　 `
　　　!:./: .::;:イ: : : : : :/_/ﾞ-―　 |!: : : /　!: !--- V:.| V::::. : :.!::::. : :!｀、!
　 　 !:l: :／_:l: : : : r主圭王羊　.|: : :/　 :|:.E玉圭主ｮ∨::. : j:::::. : :!　Vi
　 　 lj:/|:./ i: : : : :У.|:::::;;;;::::|　 l: :./　　 !:,!|::::;;;;::::,!/ λ::: : :!:::::: : l 　 ﾞ}
　 　 }': j: ﾍ !: : : :∧　!V　 С　 !, '　　　j/ lV　С　 /:::i::: : l::::::: :.j
　　　l: :l: : :ﾞ|: : :∧::l　ヾ、__ﾂ　/'　　　　　 ヾ､_,ﾂ　 ,'::::::ｉ:: :ﾊ:::::: :,!
　　　.!:.!: : : |: :/:::ﾍ::i　u‐''"´　 　 　 、 　 ｀`'''‐u・ i:::::::::!:/　!::: /
　　　 !j: : : :.|∧: :::ﾍ:j.､u ' '　　　　　　　　 　 ' '　,ﾉ::::::: l/　 |:::/　　　ここかい？
　　　 li: : : : .::|ﾍ: : ::ﾍi:::;＞:...,_　 　 ´｀　_ ,,. ,-::''ﾞ:|:|:::::: : :! 　 !/
　　　 }: : : : : :|::ﾍ: : : ﾍ . 　 {'゛｀` ''''' {´| `ヾ{::::::::::!|:: : : :.| 　 '′
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　　　　　　　　　　　　 「ﾊ
.　　　　 　 　 ,.､　　 ﾊ.j　|　　 ハ
　　　　　　　 |.ハ　/　′.!　　′!
　　　　　　　 |　 |/　 ′ ′ .′.'
　　　　　　　 |　 |.　 ,i　 { 　 ′.'
　　　　　　　 |　 |　 .}|　 l ./　 .'
　　　　　　　 |　 j　 ,ﾘ　 V　　′ 　 zヶ
　　　　　　　 l　　　　　　　　 .|　　./ /
　 　 　 　 　 l　　　　　　　 　 |　.ノ　}
　　　　　 　 .′　　　　　　　　}'´　 ｲ
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　　 , ィ:７´::/:::｀ヽ　　_　イ
　 ./:７７::::７::ミ､:ハ /
　/::/:/:::::/::／入::::ヽ

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こな太がふぁか夫の下腹部の辺りを掌でゆっくりと撫でていく。
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　 　 !:l: :／_:l: : : : r主圭王羊　.|: : :/　 :|:.E玉圭主ｮ∨::. : j:::::. : :!　Vi
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　 　 }': j: ﾍ !: : : :∧　!V　 С　 !, '　　　j/ lV　С　 /:::i::: : l::::::: :.j
　　　l: :l: : :ﾞ|: : :∧::l　ヾ、__ﾂ　/'　　　　　 ヾ､_,ﾂ　 ,'::::::ｉ:: :ﾊ:::::: :,!
　　　.!:.!: : : |: :/:::ﾍ::i　u‐''"´　 　 　 、 　 ｀`'''‐u・ i:::::::::!:/　!::: /
　　　 !j: : : :.|∧: :::ﾍ:j.､u ' '　　　　　　　　 　 ' '　,ﾉ::::::: l/　 |:::/　　　楽になってきた？
　　　 li: : : : .::|ﾍ: : ::ﾍi:::;＞:...,_　 　 ´｀　_ ,,. ,-::''ﾞ:|:|:::::: : :! 　 !/
　　　 }: : : : : :|::ﾍ: : : ﾍ . 　 {'゛｀` ''''' {´| `ヾ{::::::::::!|:: : : :.| 　 '′
　　　.!: : : : :,:-＜ﾞ､: : :.ﾍ　　l ｰ-､　　,-l　 　 ｀ﾌ7||: : : : l
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　 |　　　　　（　 （　　　　　 |　　もうちょっと、下をたのまあ。
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／

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言われたとおりにこな太が更に下のほうへと手を置くと
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　　　　　　　　　　　　 「ﾊ
.　　　　 　 　 ,.､　　 ﾊ.j　|　　 ハ
　　　　　　　 |.ハ　/　′.!　　′!
　　　　　　　 |　 |/　 ′ ′ .′.'
　　　　　　　 |　 |.　 ,i　 { 　 ′.'
　　　　　　　 |　 |　 .}|　 l ./　 .'
　　　　　　　 |　 j　 ,ﾘ　 V　　′ 　 zヶ
　　　　　　　 l　　　　　　　　 .|　　./ /
　 　 　 　 　 l　　　　　　　 　 |　.ノ　}
　　　　　 　 .′　　　　　　　　}'´　 ｲ
.　　　　　　 ′　　　　　　　　　　,ｲ
　　　　　　 ′　　 　 　 　 　　　′
　　　　　　.j　　　　　　　　 　 .ｲ
　　　　　 ./＿　　　　　　　／
　　 , ィ:７´::/:::｀ヽ　　_　イ
　 ./:７７::::７::ミ､:ハ /
　/::/:/:::::/::／入::::ヽ

: : : : /:::: : : : ;ｨ|　　__/′,'.: :/::::::. :!ヽ: : l
.: : :/::: : : :／|::|　 示牙 ,': :/:::i:::::. :|　ヽ:.l
: : /:: : :／: :.:l::l　 | |:'::|./／::ｉ::,!::::. :l 　 ヾ!
.: /:.／ |: : : :.!:l　　 l.Ч'゛|::::,'!ハ::: ,!　 　 |
:/:'ﾞ:.ヽ､| : : : |:!　　 'ｰ'　 |::/ |　 ',::;!
.: : : : / !: : : :!'　 　 　 　 Ｙ 　 　 /
: : : :./　!: : : l　　　　　 ／　　　　……
.: : :./ヽ,|: : : l､＿_, ィ'l´
: : :/　 ヾ : : l　　　 l.｜
.: /　　　'､: :.!　　,.-'.　!
:/　／,.三ﾐ､|　 /　{`_⊥-､
　〃〃'"　｀ヽ〈￣　　　_,.｣
'゛／ ／´￣｀ヽV=ニ二 -ｲ



: : : : /:::: : : : ;ｨ|　 　 /′,'.: :/::::::. :!ヽ: : l
.: : :/::: : : :／|::| ｨF示　 ,': :/:::i:::::. :|　ヽ:.l
: : /:: : :／: :.:l::|　|:::'|　 /／::ｉ::,!::::. :l 　 ヾ!
.: /:.／ | : : : l::! ├',!　'゛ |::::,'!ハ::: ,!　 　 |
:/:'ﾞ:.ヽ､| : : : |:!　⌒'`　　|::/ |　 ',::;!
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: : : :./　!: : : l　　 ､＿,､／
.: : :./ヽ,|: : : l､＿_, ィ'l´
: : :/　 ヾ : : l　　　 l.｜
.: /　　　'､: :.!　　,.-'.　!
:/　／,.三ﾐ､|　 /　{`_⊥-､

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　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　悪いが布団を敷いちゃくれねえか。
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　布団もよ、今は俺の一つしかねえからよ、
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼　 今日は一緒の相合布団だわな。



　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.::´:.＿::＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .:／　 　 ヽ::ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 （(　　 　 　 }: :ﾘ
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　　　　　 ,. : :´＿: : : : : : : : ｀:./: : :ヽ./::厶__
　　 　 ／´　,. : ´: : : : : : : : : / : : : : : : : : : ::｀: ､
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.　　　/ 　　 /　 　 /　　 　 !　 |　　　l　　 i　　　 ､　 ::.
　　 , イ : : /:, . 　 '　　 　　,| : :l: 　　 |　 :,,'　　　　 、
　／ / : :〃' : : /: : : : : : ::/| : ::!: : : : |: :〃: :! : : : : i: : : :
.　　/ : //: : : :/: : : : :,. -:/ |: : :! : : : :!_/i ＿! : : : : l : :ﾄ､!
.　 /:／/: : : ,': : : :, イ : / 　! ::∧: : : |/ :|: : ,':｀: ､: :l: : :l: :＼
. ノ'　 /: : : /: ::/: : : |∧{　　!.:,'　∨: :|　｜∧: : : : :|: : :|＼: :.
　　　,: : : ,ｲ: ::/:∧: :|'　ヽ　 i/　　∨::! 　i/　∨ : : :ﾄ､: :!.　ヽ: ::.
　　　:: : / {: :/: :{∧ |.､_ 二ｘく 　　ハ!,ｲ::.､二,∨: :::|:∧:|　　ハ:!
　 　八::{　ヽ:{厶:! : ヽ ゝ-―'''　　　　　｀ ー-' ∧: ::!::ハ!　　　ﾘ
　　　　ヽ. 　/: : ヽ: :{ 　:::::::::　　 _ ' _, 　 :::::::　ﾉ:∧: !: : :|　　うん。
　　　　　　 ,: : l: : :｀ ＞　._　　　　　　　　 . イ::::::::リ!: : :|
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│それから一週間後　　　.│
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　/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/|　　　　　　|,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;// 三 ヽ＼
　　|￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣| :|王||王i　|ﾆi￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣ |三三三|
　ゞ;ﾐゞ |王|王|　.　 ||　 　|王|王|　.　|　　　　　　|ﾆi　　|王|王|　.　 ||　 　|王|王|. 　　|三ﾉヽﾐゞ;;;
　ｿミゝ:ﾐゞ!LLLi 　 .|| 　.'LLLLLLi.　.|　　　　　　|ﾆi　:.LLLLLLi　　||　　LLLLLLi　　|三;;;ミ;;ヽﾐゞ;;
　;ﾉ:;:ヽﾐ;:;ミゞ;;; 　 　||　　　　　　　　i=======i====i　　.　　.　　.　. ||　　.　 　　. 　　 .|:ニﾉミヽﾐゞ;;;
　ｿ;ﾉ:;ミ;;ゝﾐ;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||￣￣￣||￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｿミヽﾐゞ;;;ミゞゞ
　ｿミゝﾐゞ;;;; 　 　.. 　 　.i^^ii　　　 　 　 　 　.i^^ii　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;ﾉノii;;;ヽﾐゞ;::;;
　i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣|:　|i　　　　　　　　　|:　|i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: : ＼|::|,、 　 　 　 /:::,-‐ ´ ￣￣￣｀ヽ::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＞::/: :ヽ._ ＿_ _{::/＿　　　　　 　 　 ＼::ヽ
　　　　　　　　　 　 ,..-‐=＝ﾆ:￣: : :/: : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ、　　 　 　 　 ヽ::＼
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.　　　　 　 　 ／　　／.: : : : : : : : :/|:.:||:: : : :l::| ＼::ヽ:､:_::: : : : : ::｀二ﾆ＝=‐-
　　　　 　 　 　 　 /: : : :::／: ::/ :/. |: |.|:: : : :|:| -‐-､::ヽ｀＼::: : : : :.::＼
.　　　 　 　 　 　 /: : : :::/: : ::,':.:/'´ |: | |:: : : :!ｊ　　　 ＼::＼/ヽ::.::､:: : :::ヽ、
　　　 　 　 　 　 ′: ::::/ :/:.::|::/　 ､|: | |:::. : ::| Zﾆﾆ==zヽ､:ヽ:::∨:ﾄ､::: : :::ﾊ
　　　　　　　　　|: : :::/l :/:: :::i/ｚ=:ﾆ|:.:| ∨::..::| ｂ:::::}:::/ |'/::ヽ:|:.::|: |::.:＼::. : |
　　　　　　　 　 |: : :/ |/|: : :::| | ｂ::::ﾄ､|　∨::::| ﾋzィ::/ ,'/: : :.::::/:|: |::. :|::l＼:|
　　　　　　　　　|: :::|　 人: ::::| | ﾋzﾘ 　 　 ＼:|　‐- " /: ;'::.::::/::.:|/:.::八:|　 `
　　　　　　　　　ヽ:::| ./: :::ヽ::ヽ、　 '　　　　 ,、　　 ･/: /:: :::/ヽ::: : : : : :＼　　　兄さん、味噌汁とホッケできたよ。
　　　　　 　 　 　 ヽ|/:: : :/:::lヽ::＞　 ｰ‐' ￣::l　 　 /: /: ::::/_,ノ:::: : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　 /:/: :/|::|:::ヽ、 　 ヽ´.＿ :ﾉ 　 ,/::;ｲ: :::/::::::::::::::: : : : : : : : : ヽ
　　 　 　 　 　 　 /:/: :/ .|::|: : ::::＞:..､ ＿　..::;ィ::/::/{:ｉ: :{￣l:_:::::::::::: : : : : : : : : : :＼
.　 　 　 　 　 　 /:;ｲ: ,'l　 |::|l: ::::::|:l::::::::::::::〉 　 :/:;/ ,|:|:八　　 ￣`ｰ-､:::: : : : : : : : : :ヽ
　　 　 　 　 　 /:/ |:/::|　 |::||: ::::::||:::::厂/' 　 :/'´／ |:|､: :＼二二二ﾆ＼:::: : : : : : : : : :＼
.　　　　 　 　 /:/　|':.:.:|　 |::|∨:;::-:ｒ'´{/＿_＿／ ／,|:| ＼: ::ヽ　　　　￣`ｰ-､:_::: : : : : : : ヽ、
　　　　　 　 /:/'　 |:.::.:|　 |: | ∨ヽ:::＼|´　 ／ ／／ |:|　　ヽ::. :＼ 　　 　 ,....　 ￣|:::: : : : : : :＼
.　　　　　　/:/　　 |:.:.:.|　 |::|/´＼ ＼::＼./ ／／/.　|:|　　　 ＼:: ::::(ノ＼/:::／ ＼ｊ::::: : : : : : : :
　　　　　 /:/ 　 　 |:.:.:.|　 l:/´￣゛＼ ＼::＼' ￣￣ヽﾚ'　　　,(ノヽ::.: :＼　＼ ／／,>:::: : : : : : :
.　　　　 /'´　　 　 .|:.:.:.| 　 {　　　 ヾ/￣＼::＼‐-　/ 　　 ／/＼. ＼::: :＼　｀く／｀ヽ、:::: : : : :




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　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
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　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　あいよ、お、うまそうじゃねえか。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
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　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
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　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

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　　 　 　 ／　　, ,, ;'　;, ; 。,　ヽ
　　　　 /　;　゛ ; 　ﾟ　　,。　,ヾ　':.　　　　　　　　　　　　　　　　　∬
　　 　 ′;　　;　　;　　　｀　　;∧　　 　　　　　　　　　　　∫　　　　　　　∫
　　　 {　;　　,　′ 　 ''　 　ﾞ＾ :　;i }　 　　　　∬　　　　　　　　　　　　　　　∫
.　　　 ',　^´ ゛ 　 　 ;　.´ 　ﾞﾟ　; , ｲ　 　　　　　　∬　　　　　　　∫
.　　 　 ゝ r 　ﾞ ゜ ´: ^　,　 ;~ , ', "|:　　　　　, -‐ ' ￣￣￣￣￣￣￣ ` ‐-　_
　 　 　 　'　、:.'　。．;' , 　' ,　' 　 |:　　　／　　　　　　　 ;'' : :;;;'::,, 、　　　　　　＼
　 　 　 　 　 ＞　-‐-'ﾟ ＜　　 　 |:　 　/　 _, ;;‐::~";;＾二';;'￣:::￣"'''‐- ､　　　_,,-:'ゝ
　 　 　 ,　´　　　,,,,,,,,,,,,,､　 丶 　 |:　 / _,ｒ´::;;:;; ､;;::::::#:;;;;;:::;;::　::;#;,、:::':;"｀''‐''ﾞ;;;;;'ｼﾍ
　　 ／　　,,;;:'";;;;;; ::::::::::;;:丶　 ',　|:　　lゞ （〇）;;::）: 　;;;;:::}!::::;;;;::::　:;;}'　::#::;;;__::;;;:て,, l
.　 / 　 ／;;...ｉ.ヽ...;;;c;;;;;;; ;;;;;;;;ヽ Ⅵ　 　ヽヾ:::　; :: ::# :::{!;;;;`;;;;;;#;;;　;;;;;;::::,ｒ''´　"''ｰ､;ゞ
　 ′〃::::::;;;;;;::::::::::::::::::::_::::::::;;;;;; ',|:　　 ヽﾞ｀``ｰ''ｷ､::;;;＿＿,,,yｧｲ´　 　 　 　 　 ／
　{　 {:::::::::::::::C:::::::::::::::ゝ;;}:::::::;;;;;i }:　　 　 ｀`‐- ..__ _　 ;i!!;!;!j"　　　　_ __.. -‐ ´
　{　 i:::::::::::cヽ:::::.::::::::::::::_:冫;;;;;;ﾘ∧　　　　　　　　 　 ｀ ￣￣ ￣￣ ´
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　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　うめえ味噌汁だ。
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



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　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l　　隠し味をいれてるからね。
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l

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　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　ふう、食った、食った。
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　ごっつおさん。



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　　　　　｛:{　 _,,. .-:‐:‐'＾i-''"-ﾆ,,_
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　　　　, ': ; : 　 　 ,ｨ:.j: : :.ﾄ: :ヽ. ヽ `:､、＼
　　　./: :/ , : : x-､|:.l.|: : :!,r-､!: : :i: : ヽ｀丶:、
　　　j: :i: :j: : : :/　|: ｌ |: :.!　ﾞ:、ｌ: : :l:::. :.i.
　　　l: j: :l: : :./＿_ﾚ'　|:/ ＿_Ｖ:､: :|::i:. :l
　　　!:.|:.;l: : / ====　 /　=== {:::|: |::|ヽ:|
　　　!.:l/j: /:|　　 　 　 ' 　 　 ‘!::Ｎ:::l　ﾞl|
　　　|: : !ｲ::::|　　　　ﾞｰ'‐'　 　 ,!::|:.l:/　　　お粗末さま。
　　　.l:i: :::| :::|丶..,,_　　　 _,. イ|:::l!:|′　　
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　　　 .}: ::::l: : :i´　 !_,,....,,｣. ＼l:l: :|:|
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　　　_Lノ　 :､: :i､＼ﾞ､　 |／/ｲ:.ハ:!
　　 ｛　　　 :::ヽ:.i_,＞`､_|∠/jノ　　ﾞヽ
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　　/＼＼ヽ_,ハ　　／ :|＼　∧'"彡'く
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　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



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　　　　　　　　　　　 　 (こ○こ)　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　　　　　(___)　　　　　　　てOう
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　　　　　‘ｰ’　　　(⌒)
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　　　　　　 てOう　 　 　 〈.::.{　　__, ベ.ー-＜　　　‘ｰﾍ_ﾉ
　　　　　　　‘ｰ’　　　　　 ,ゝ'´.::.::.::.::.::|.::.::.::.::｀丶、
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　　　　　　　 　 {ヽ　　　,'.:/.::.::⌒/|.::.::ハ⌒.::.::.:ヽ　ﾊ
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　 　 　 　 　 　 ヽ_{ 　 　 |.:ハ::::::　､_,､_,　::・{:.Ⅳ　∨　　おいらはちょっと厠（トイレ）にいってくるよ。
　　　　　　 　 　 　 ＼.　 |ﾍ.::.:l､　_（_ ﾉ_　イ.::|　　/
　　　　　　　　　　／.::.＼　ヽ::| 　 ∨{　 / |.:/ .ｘく
　　　　　 　 　 ／:／.::.／＼ ヾ＼　｢］ /| ﾉ'／.::.::l
　　　　　 　　/.::./.::.／.::.::.: _} 　 |lヽＶ/ l|r'´.::.::l.::.|
　 　 　 　 　 l_;斗-く :.::.::. 〈 j 　 ＞ω＜.| :.::.:: l.::.|
　　　　 　 　 V`ｰく¨ヽ.::j≧ﾍ 　/　 ∧　}| :.::.:: l.::.|
　 　 　 　 　 /.::.::.∧/∨l|　　Ⅵ_／　 ﾚく :／l.:|l:ﾉ
.　　　　　 　 |.::／l.::ヽ_,,斗‐'´／ 了丁 //　　リ

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　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　……あそこの厠、最近痛みが激しいからよ、
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／　　ちょっと様子を見てくるか。
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　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　 /^' 　 i!
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,　　　こりゃ、親切心だからな。
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　　　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ　　　こな太が心配だから雪隠を覗くだけよ。
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　　　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　 　 言ってみりゃ、兄貴分の優しささ。



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　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　それじゃあ、ちょっくらいってくるか。
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　ゞ;ﾐゞ |王|王|　.　 ||　 　|王|王|　.　|　　　　　　|ﾆi　　|王|王|　.　 ||　 　|王|王|. 　　|三ﾉヽﾐゞ;;;
　ｿミゝ:ﾐゞ!LLLi 　 .|| 　.'LLLLLLi.　.|　　　　　　|ﾆi　:.LLLLLLi　　||　　LLLLLLi　　|三;;;ミ;;ヽﾐゞ;;
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「惣雪隠に開帳の拝み穴」江戸の男は例えるならばアホウドリではなく、ただのアホである。
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