／￣￣＼
　　／　　 _ノ　ヽ
　　|　　( ●）（●）
　　.|　　　（__人_）　　　　　　　 ＿_＿_
　　 |　　　 ｀⌒´|　　　　 　　／　―　‐＼
　　　ヽ_　　　_ノ　　　　　 ／　（ ●） （●）
　　 ／　　　　ヽ　　　　　 |　　　 （_人_.） |
　　/　 /　　　} |　　　　　　＞　　 ｀⌒´<
　　|　 |　　　 } |　　　　　　|　i　　　　　.i l
　　(＿)　 i　 |__）　　　　 　ヽ ＼　　　 |ﾉ
　　　　| 　| /　　　　　　　　 |ヽjj)i‐i　　|
　　　 （__⌒）　　　　　　 　 ヽ＿ヽ（__⌒）
例えば、俺が誰かと並んで座ってたり歩いてたりすると、良く隣の人の肩を

　 ｀¨ －　､
　　　　　　| ｀Tｰ―ーヽ、
　　　　　　|　 !　　　　　　｀ヽ
　　　　　 r　/　　　　　　ヽ　 ヽ
　､　　　 /´ ＼　　　　 ＼　＼_j
　　｀ ー　　　　　⌒ー､ヽ ヽ__j´　ﾄﾝﾄﾝ...
　　　　　　　　　 　　　 ゛'^´
トントンと叩いてた。

　　 ﾅﾆｽﾝﾀﾞﾖ
　　　　　　 , ── 、　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔﾙｵｼﾞｬﾅｲｵ!
　　　　　／ﾉ(　＼　ﾉヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　|　＾ (( ●　●)　　　,- ､从, -､　　　　　　 ＼ 　／＼
.　　　　　|　　　 (__人_) 　　 (　　ヽ/　　)　　　　　,（●　●）ﾉ(＼
.　　　　　 !　　　　 ⌒/　i⌒) ＼／　 ／て　 　　（　(_人_)　 ^　 ）
　　　　　／⌒＼　　ﾉ､_ﾉ .i　 ／　 ／.＼そ　　　　ヽ |i|i!|　　 　く
　　　／　／ｙ　　　 く＿ノ ／　 ／ ＼　 ＼　　　('' ＼ ´　 /　 /
　　(__,／　　|　　　　 ＼／　 .／ YY　＼　 ＼,_／＼　＼/　 /|、
　　　　　　　ヽ　　　　　　　／　　　　　　 ＼　 　　　 ＼＿_/,/ )
　　　　　　　　 ＼　　　　 く　　　　　　　　　 冫　　　　　　／-´
巧いこと見てない隙を狙うので、大抵は俺が疑われた。

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　 ／　　 　 　＼
　 　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ
　　|　　　（__人__）（　/　　 〉|
　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）
小学校三年生辺りで慣れた。

ただ、時計が狂うのは困り物だった。

　　　　　　　＿＿＿_
　　　 　　／　　 　 　＼
　　 　 ／ 　 _ノ 　ヽ､ 　＼
　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo＼
　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　朝だお！朝だお！朝だお！
　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　／／￣￣12￣￣＼＼
　 ／／　 　 　　|　　　　　＼＼
　｜ | 9　　 　　○　 　　　3 |　|　　　　　　　　　　　　　　　　　まだ早いお！＞
　｜ | 　　 　 ／　　　　　 　 |　|
　 .＼＼　　　　 6　　　 　 ／／
電池式・家庭用電源・アナログ・デジタル問わず、身の回りの時計は月差15～30分はズレた。

　　 　　 ＿_＿__　　　　　━┓
　　　 ／　―　　 ＼ 　　 ┏┛　　　　　　　　　　　　　　♪～……♪♪＞
　　／ノ　　( ●)　　 ＼　 ・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
.　｜　　 （__ノ￣　　　 /
.　｜ 　 　 　 　 　 　 /
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　 　 (,＿ ＼.＼
.　　 　|　　/　　　　　＼＿ﾉ
音楽を聴いてると、スピードが早くなったり遅くなったりした。
CD聴いてると勝手に早送りとかするんで、

　　　　 ＿＿＿_
　　　／　　　　　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　　　　　　　　　　♪♪♪♪♪！＞
／ 　　‐=・=‐　‐=・= ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　うるせーお
＼　　　　　｀ ⌒´ 　 ,／
一回「うるさいよ」って呟いたら、

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　 ー､＼
　　　／（ ●） 　（●）＼　　　　　　　　　　　　　　　　♪～＞
　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
その瞬間に正常に戻ってちょっと笑った。

　　　　　　　　ｨ-────-､
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　/　　 i､＿＿＿_,､　　 ヽ
　　　　　 /　　 /::::::::::::::::::::::::ﾄ､　　ヽ
　　　　／　　　|:::::::（__人__）:::::＼ 　 〉
　　　　|　　　､　k:::::::｀⌒:´:::::::::/　 /
　　　　＼_　　＼｀＼_＿ｰ‐:::_/ ｨｪｲ
　　　　　ｲ⌒ー￣三￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ーノヤ彡ﾉヽ
中学生になって、生きていれば一つ下の弟がいたと聞かされた。

　　　　 　 　＿＿__
　 　 　 　／　　　　＼
.　　 　／　 　 　 　 　 ＼
.　　／　　　 ―　　 ー　 ＼
　　|　　　　（●） 　（●） 　|
.　　＼　　　　（__人__）　 ／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／´　 　　　　　　　　　 　ヽ
あれは弟なのかな、と思った。

ドジな所もあった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　＿＿＿_　　　　　　/ /
　　　　 ／＼　　／＼　　　／ /
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼／　 /
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／
　　／　　　　　　　　　 ＼
　/　　　　　　　　　　　 　＼
/　　／＼　　　　　　　 　 　ヽ
　／　　　＼　　　　　 　　 　ﾉ
U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ
高校生の頃には、

　　　　 　 　 　 ／ ／　　　 jﾚ　　　　　　　　　 　 l ＼
　　　　　　　　/　/　　　　　ﾍ.　　　　 　 ＼ 　 ＼jｌ　　＼
　 　 　 　 　 /　/ 　 　 　 /　ヽ　　　　 ヽ　　　　 ﾘ　　　 ヽ
. 　　　　　　,'　/ 　 　 　 /　 　 　 　 |　　 　 ', ヽ 　ヽ　　　 '.
　　　　　　 ｉ ./ /　　　 /{　　 ／　　,'　　│　}　　　　'.　　　 i
　　　　　　 | ;　j 　 　 /／⌒/ /　 /　　 ∧⌒＼}　　 l　　 ｌ│
　　　　　　 | ｉ　|　　　l　j　_厶/ ／/ 　 /　j厶 |,ﾊ　　　　　|│
　　　　　　 ｌ |　|　　　|x价//ﾊ.　 /　／ '价/心　|　 /　 ,　| j
　　　　　　 | l 八 　 ､|/ｲﾄ.:::jr|　/／　　 {ﾄ.:::jr ﾊj　/　 / /|/
. 　 　 　 　 } ヽ {＼　ﾍ.弋__沙　　　　　　ゝ_沙 /　 ／/|/
　　　　　　 j　| 八　＼_ゝ´.:.:::::　　　　'　　:::::.:.厶イ／
　　　　　　 | /!　　 ーヘ　 　 　 　 ｰ ‐ 　 　 /ｰ'八
　　　　　　 | !.|　 l　　|　 丶､　　　　　　　　ｲ　　　ﾊ
　　　 　 　 j/ |　 |　　!　　 ﾊ.＞　　_ 　 イヽ|　　j│｝
　　　　　　 　 {　∧ 八 ／´ }　　 　 　 |k'⌒ﾄ､ ﾉ|/'ﾉ
　　　　　　　__ヽ{＼＞ヘ　∨　　　　　 ヽ}　　 ` ＜ _＿
　　　　　／＼＼＼　　　　 ﾍ　　　　　　 |　　　　　 |│| ＼
　　　 ／＼.　 ＼＼＼　　　　 ､　　　　　|　　　　　// /　/ ヽ
.　　 〈､ 　　＼.　 ＼＼ヽ.　　　 ＼-､　 -j　 　 　 // /　/　/|
　　　 | ＼　　 ＼.　 ＼＼､　　　　丶　 /　　　／ ／ ／　/ '|
隣の彼女の肩をいつもの様に

　 ｀¨ －　､
　　　　　　| ｀Tｰ―ーヽ、
　　　　　　|　 !　　　　　　｀ヽ
　　　　　 r　/　　　　　　ヽ　 ヽ
　､　　　 /´ ＼　　　　 ＼　＼_j
　　｀ ー　　　　　⌒ー､ヽ ヽ__j´　ﾄﾝﾄﾝ...
　　　　　　　　　 　　　 ゛'^´
トントン叩いたが、

　　　　 ＿＿＿
　　　／⌒　 ⌒＼
　 ／（ ●） （●） ＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ
|　　　　 |r┬ |　　（ヽ　|　　　どうしたお？
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
/　(　^=/　　 /　　ヽ ノ＼
|　/　　,(⌒ヽ/　　　　＼
ヽ＿ﾉ　　ー '
振り向いた彼女が見たのはジュースを注ぐ為に両手が塞がってたので

　　　　 ;': : : : /: : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|! : : : : ヽ
　 　 　 ｌ: : : :/: : : : : :l ｌ: : : : : / : : ; : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : '
　 　 　 |: : :/ /: : : : : ||: : : : :/: : :/: : : : : : ; : : : : : : : : l : : : : : : : '
　 　 　 |: :/ /: : : : : /ﾘ: : : :/ ｲ /: : : : : : /: : : : }: : : : :': : : : : : : : ﾊ
　 　 　 |: l: :| : : : : /: : : ;: :/:/ l | : : : : : /:} : : : ハ: : :/: : : : i: : : : i |
　 　 　 ;: |: :| : : : /: : : /ｰ〃´ |:| : : : : / ハ: : /､_l: :;': : : : :/: : : : :!:|
　　 　 / :|: :|: : : :| : : /　/'_　　ﾘ|: : : :/ ﾘ　 レ'_　 ﾚ'l : : : /: : : : : :ﾄ:!
　　　 / : |: :ｌ: : : :| : /／::::::ヾ　　'; : /　/　,:'::::::::＼　ｌ: : :/: : :, : : : l |　　　え？え？えええ！？
　　　/: : :!: :ﾄ､: : ﾚ' ｲ::::::::::,.-}　　∨　　　 ｌ:::::::::::::::ﾐ l: :/: : :/: : : : |
　　 〃! :ﾊ／!ヽ: :',　{ （`ｰ'￢　　　　　　　l （`ｰつﾉ/:/ : : ｲﾊ:. : : |
　　/　ﾚ ｲ　　ヾ＼', とこ二 う／／／／,にこ二つ /: ／ !|　 V : |
　　　　/　　　　　　ヽ.／／／／／ ' ／／／／ /.　'´　　ﾘ　　ヽ/
　　　 /　　　　　　　　 丶､　　　　ｃ っ　　　 , 　'´　　　　　 　 　 〉
　　　ヽ　　　　　　　　　 　 V丶 ､　__ .. . : :/　　　　　　 　 　 　 /
　　 　 {＼　　 　 　 　 　 　 V: : : :ー‐ ' : /　　　　　　　　　　／ }
　　　　',　 ｀丶、　　 　 　 　 ヽ: : : : : : : /　　　　　　　 　 ／　　'
　　　　 V - ､　　ー、　　　　　＼: : : ／　　　　　　　　／　,　-/
　　　　　V　　 丶､　ヽ｀ 丶､　 　 ヽ´　 　 　 　 ,.　　'´,.　´ 　 /
　　　　　 ヽ　　　　｀ヽ.＼　　 ｀丶､ }＿　 － ´／ ,　´　　 　 /
彼女パニック。超パニック。

　　　　　　　＿＿＿_
　　　 　　／　　 　 　＼
　　 　 ／ 　 _ノ 　ヽ､ 　＼
　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo＼
　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　朝だお！朝だお！朝だお！
　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　／／￣￣12￣￣＼＼
　 ／／　 　 　　|　　　　　＼＼
　｜ | 9　　 　　○　 　　　3 |　|　　　　　　　　　　　　　　　　　げええ！大遅刻だお！！＞
　｜ | 　　 　 ／　　　　　 　 |　|
　 .＼＼　　　　 6　　　 　 ／／
時計も相変わらず狂う。俺ちょっと涙目。

　 　 　 　 　　／￣￣￣＼
　　　　　　 ／─　 　 ─ 　＼
　　　　　　/ （●） 　（●）　　ヽ
　　　　 　 |:::⌒（_人__）⌒::　　|`ヽ
　　　,ｨＴl'ヽ＼　 `ー´　　　 ／｀ヽｰ;、
　 　 kﾋﾋど,　((　 　 　 　 (({⌒Yｨ ､ ｿ
　　　 　 ｀´￣ヽ　　　　　　ﾊヽ/｀^ｰ′
　　　 　 　 　 　ヽ 　　｀　/　 '}
　　　　　 　 　 　 >　　　/ごノ
　　　　　 　 __,∠ 　 　 /　　　　ｷｭﾑｷｭﾑ
　　　　　　〈、 　　　／
　　　　　　　＼､__ノ
外を歩いていて、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　/''''~ヽ.　　　/　　ヾ
　　　　　　　　　　 /,___,　r`i、　{'ｰ-' /.|
　　　　 ／~' - ._　 ヽ,__,,/　　'i ＞tー'　|
　　　　 }　 　,i　 ＼.　 |　　　 'i　 |　　　|
　　　　/ｰ'　/、　　丶'ﾉ　　　　 ~　　　 |
　　　　`- '　 >,　　　　　　　　　　　　　'i
　　/￣~''-ｰ'　　　　　　　　　　　　　　　|
　 .{　　 i　　　　　　　 __,, -　　　　　　　 '!、
　　ヽJ_ﾉ`-,　　　　／　　　　　　　　　　　`'''' -ｰ,
　　　　　　)　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　,　 　.}
　　　　　　 !、　　　　　　　　　　　　　　_,,.. -!、 　.{
　　　　　　　/ヽ、　　 ｰ--― ..,,,....-=ﾆ',　　　　>ｰ'
　　　　　　/　　 　 　 　 　 　 /'
いきなり後ろから引っ張られて立ち止まったら、

　　　　　 　　＿＿＿_
　　　　　　／　　 　　　＼
　　　 　／⌒　　⌒ 　　　＼
　　　／（ ・ ）　（ ・ ）　　　　＼
　 　 |　　 （__　　　　　 　　　　|
　　　＼　 　_ｌ　　　　 　　　／
　　　／　　ｰ　　　　　　　　＼
目の前にハトのフンが落ちた事もあった。

高校を出て上京した時は、

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　|　　 　（ ⌒）（⌒）
　 　 　 　 　 |　　 　　（__人__）　　　あれはビックリしただろ
　　　　　　　 |　　 　　 ｀ ⌒´ﾉ
　 　 　 　 　 ,|　　 　　　　　 }
　　　　 　 ／ ヽ　　　　　　 }
　　　　　く 　く ヽ　　　　 ノ
　　　　 　 ＼　`' 　　　 く
　　　　　　　 ヽ、　 　 　 |
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トントンのお陰で出来た友達が居た。

　　　　　　　　　　　 / : / : : : :/: : / :,: : : : : : :＼: : : : : :＼
　　　 　 　 　 　 　 / :.:/ : /.: /: : / :/: : : : : : : : :.ヽ : : : : : :ヽ
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　　　　　　 　 　 |:.:.∧:.:.|:.:.:.| : :_,厶L: :/: :,ｲ : l|ﾊ._: ::|:.: : :!: :ﾊ: : ﾊ
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　　　　　　　　　 ｌV|,八 |∨| {,ｨfiﾃト/ |/　 |//ｨi升ﾄ､ |:.:.:.|: : || .,' ﾘ
.　　　　　　 　 　 l: :.:.:.:.〉、Vｲ从:::}l|　　　　 　 |ﾄrﾉﾘ },':.:./ : /|/
　　　 　 　 　 　 ｜:.:.:.:{　＼ ∨ﾄr'ｊ{　　　　　　V炒' /／}／ /　　　　なんだったんだろうね。あれ
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　　　　　　　　　 / :.:.:.:.:/ l｀¨ﾍ. 　 　 　 r　ｧ　　　,.ｲ::ハヽ.
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　　　　　　　　　　　　Ⅵ　/　　　　　　　　 ≫-､:::＼ﾄ､
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　　　　　　　　　 　 　 　 |　,．´ ―――――‐く　　　　　 ｀ ﾊ
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トントンがきっかけで彼女も出来た。
ちょっと助かった。

　　　　　　　＿＿＿_
　　　 　　／　　 　 　＼
　　 　 ／ 　 _ノ 　ヽ､ 　＼
　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo＼
　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　朝だお！朝だお！朝だお！
　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　／／￣￣12￣￣＼＼
　 ／／　 　 　　|　　　　　＼＼
　｜ | 9　　 　　○　 　　　3 |　|　　　　　　　　　　　　　　　　　……もう外が暗いお……＞
　｜ | 　　 　 ／　　　　　 　 |　|
　 .＼＼　　　　 6　　　 　 ／／
でもまだ時計は狂う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´￣￣￣ ￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::::　　　　　　　　　　 　 ＼
　＿＿＿＿＿＿＿ +　 　 　 ／::::::::: 　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　|ｉ:¨￣ ,、　　 ￣¨.: i 　 　 　 |:::::::::::　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　|i:　／ﾍ:＼　　 　 :i| 　 　 _　|::.:. : :　　 　 ,,ﾉ:..:ヾ、　　　　　　　|
　.|i:〈｀_､/´_｀>.、　 :i|　,.r:;'三ヽ:: :: .　ｰ'"´ 　 ,,､ 　ｰ‐‐,,　　 　 /｀､
　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|;ｲ:;:":::::::::::＼;;｡（ｰ一）　　　（ｰ一）｡;:;:. ／:::::　ヽ
　 |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`｡⌒/7, -──～ ､（___人___,）"⌒;;::／::|:::::〆::＼
　 |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::..　 　 " ニﾆヽ､⌒ij~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
─|｀ー＝===＝一 | ::::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ ﾟ‐─'───┴──────　‐
::::::｀ー―――‐一´￣~　　￣　　　　　 ￣
二十歳を幾らか過ぎた頃から、イタズラはなくなった。

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　　 　 ／ 　 _ノ 　ヽ､ 　＼
　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo＼
　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　日が変わったお！
　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　／／￣￣12￣￣＼＼
　 ／／　 　 　　|　　　　　＼＼
　｜ | 9　　 　　○　 　　　3 |　|　　　　　　　　　　　　　　　　　……うん……＞
　｜ | 　　 　 　 　　　　　 　 |　|
　 .＼＼　　　　 6　　　 　 ／／
時計も、もう狂わない。

　[二二二二二二二二二二二二二二二]
　 ||.　,. - ､　:..　　　　ﾟ　..::　::　 　. 　 ..　 ||
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　[ニ二二二|　 ::::::::::::::　　 　 |ニニニニ]
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元ネタ
864 本当にあった怖い名無し sage 2008/11/08(土) 15:29:39 ID:HpPABxcmO
子供の頃、イタズラ好きな何かと一緒だった。
見えなかったから何かの正体は分からなかったけど、イタズラ好きだった。
例えば、俺が誰かと並んで座ってたり歩いてたりすると、良く隣の人の肩をトントンと叩いてた。
巧いこと見てない隙を狙うので、大抵は俺が疑われた。
小学校三年生辺りで慣れた。
ただ、時計が狂うのは困り物だった。
電池式・家庭用電源・アナログ・デジタル問わず、身の回りの時計は月差15～30分はズレた。
音楽を聴いてると、スピードが早くなったり遅くなったりした。
CD聴いてると勝手に早送りとかするんで、一回「うるさいよ」って呟いたら、
その瞬間に正常に戻ってちょっと笑った。
中学生になって、生きていれば一つ下の弟がいたと聞かされた。
あれは弟なのかな、と思った。
ドジな所もあった。
高校生の頃には、隣の彼女の肩をいつもの様にトントン叩いたが、
振り向いた彼女が見たのはジュースを注ぐ為に両手が塞がってたので彼女パニック。超パニック。
時計も相変わらず狂う。俺ちょっと涙目。
外を歩いていて、いきなり後ろから引っ張られて立ち止ままったら、
目の前にハトのフンが落ちた事もあった。
高校を出て上京した時は、トントンのお陰で出来た友達が居た。
トントンがきっかけで彼女も出来た。
ちょっと助かった。
でもまだ時計は狂う。
二十歳を幾らか過ぎた頃から、イタズラはなくなった。
時計も、もう狂わない。

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