729 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/13(火) 23:35:55 ID:6ZeUblQM




　　　　　　あの戦い……関係者各所にトラウマを刻んだり、色々な意味で管理局を震撼させた戦い

　　　　　　あれからしばらくの時が経った。小学校中学年だった人間が高学年になり

　　　　　　温い大学生活を堪能しつつバイトに精を出していた青年が就活生になる程度の時間がだ


　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.､
　　 　 　 　 　 　 　 　 |_|
　　　　　　　 　 　 ,ィ7'l:::Kｽ
　 　 　 　 　 　 　〈_)-`'::::::ハ　　　　　　　　　 _　-－― -　 _
　　　　　 　 　 　 　 〉､:::::/::::ﾊ　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　 ｀丶
　　　　　　　　　　　ヾ三ｿ::::::::ﾄ､　　 　 　 /, -＝ニ三ミ､ 　 　 　 ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼::::::::ノ!:ﾍ 　 　 ／/ / i　 　 ､ ｀ヾヽ　i.　　　',
　　　　　　　　　　　　 　 Y´　 !　ﾄ､　./‐/ﾆA_ニi､＝ﾊ 　 ヾ::::!　　　 }
　　　　　　　　　　　{ヽ 　 ∨　　 l ﾍ　!　l /Ll_＼ﾄj七メ　 l　V　　 　 !
　　　　　　　　　　　ヾ::＼　∨ i　　 ﾍl　!〈 ﾄ'::l 　 ７ﾟ::ヽ!×!　 ! 　 　 ,' 　/7
　　　　　　　　　　　　＞:::＼ヽﾉ　__　「`ﾄ!､.ゞ' , 　弋ソ.!　 !　 ﾄ､ 　ノ ／::/
　　　　　　　　　　　　＼:::::::ﾊ./, '　 　l　l:::ﾊ. ｒ‐ ､　""｜　!　 l､:X／:::::::7　　　　積極的に手伝いするからキッチンの
　　　　　　　　　　　　 〈::::::::::::l〉　　　 .〉 〉:::トゝノ__,.ィｰ!　 l　 .K>､＼::＜　　　　　使用許可頂戴ってお願いしたら
　　　　　　　　　　　　　ヾ_::::::::!　　　 / /／ﾃ､}][`7ヲﾍ!ｲノ!∧ﾄゝ::＼:X´
　　　　　　　　　　 　 　 　ﾚﾍ:::ゝ _　 y' _ -､ ! |　 lヾ'＜`ｰ-,.､:::::::::::::_ﾙ､}　　　　レジアスっつーおっちゃんが口効いてくれたで！
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼::! 7／　　　! ﾄ､_ﾉｲﾄ､l::::::/|_|二_￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀/ /〉　 　 ! |:::|!|:::!|　ﾚ〈ヽ!:LLﾚ}
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 〈/　　　/ l:∧ｿ::!|　|　`K:::::::ノ〉
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／}　　ﾚ´二_ー-'_/:《::::::/ﾉ　l　`ﾄ､二ソ|
　　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::/　　_>'＜二ヾ´:::|ｿ::::::>ヽ,ｲ　 ﾄ､::::::::ｲ
　　　　　　　　　　　／::::::/　／　￣／7ｿ三｀,>ﾍ/-‐' .l　/　 ￣ .ト､
　　　　　　　　　　/::::::/!/ ノー'二7ニｿ＞‐ｙ`/7 〉|＼ ヽ　　 　 /:::::＼
　　　　　 　 　 ∠／!/　 /　／::://:::::/ｿ>:::〈〈:::「ヾ,!:::::＼ `ｰ-イ::r ､:::::＼
　　　 　 　 　 　 ／! 　 /　/:::::://:::::〈〈:::::::::::! |::「ヽゞ,::::::::ヽ　　 ヾ!　＼ト-


733 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/13(火) 23:40:39 ID:6ZeUblQM




　　　　　　さて、この色々としでかしてしまった青年の将来の夢は作家であり、ネビュラ賞を
　　　　　　　目指してちまちま書いていたりするのだが……

　　　　　　如何せん、現代においても作家専業で暮らして行こうと思えば明治期の文豪の如く
　　　　　　　高等遊民の立場が必要か、ないしは映画が何本も作られるほど売れねば生活は難しい

　　　　　　なので、２１歳の春、四回生になった青年は就職活動を開始した

　　　　　　人間、先立つものが無いと生きていけないので仕方ありませんね。年金だけで十分な生活が
　　　　　　　できるほど、現代社会は優しくないし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ＼
　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',
　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　　　　*ネビュラ賞　アメリカの権威あるSF小説大賞
　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .　　　　　アメリカ国内で刊行されないといけないので、
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　　　　　英語技能必須
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　.
　　　　　　　　 '.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }
　　 　 　 　 　 __',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　 ﾉ
　　　　　　／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ 　 ／
　　　　 ／二二二二二二二二二二二二二二二二二二二}／
　　　　 }二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニﾆ∧
　　　　 i二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ

737 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/13(火) 23:44:38 ID:6ZeUblQM




　　　　　　とはいえ、青年は周囲の同期と違って高望みはしていなかった

　　　　　　製品にタイマー仕込む有名企業とか、名前の変遷が激しい携帯キャリアとかには目もくれず

　　　　　　金にはなるが帰った後も国家資格の勉強に脳みそを浸す必要があるメガバンクには触れもしない

　　　　　　四季報でチェックを入れるのは、株価の安定した……つまりは企業としても浮き沈みしない
　　　　　　　中堅どころの企業ばかりであった

　　　　　　作家の夢を彼は諦めていないこともあるのだが、祖母もいい加減に高齢となり心配なのだ

　　　　　　その祖母の為、長時間家を空けたり、万が一体を悪くしたときに側に居られないのは困るのである



　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　うーん、実家から電車で通えて
　　　　　　　　　　　　　／　　　ノ　 ヽ､_　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　|　　 （ ●）　（● ）. 　 　 |　　　　　給料はそこそこでいいから帰りが遅くなりすぎず
　　　　　　　　　　　　　＼ ｌ^l^lｎ__人__)　 　　 ／
　　　　　　　　　　　　　 ／ヽ 　 L⌒ ´　　　　　　　　　　　それでいて休みが取りやすい……そんな高望みは
　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　難しいかお

742 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/13(火) 23:50:43 ID:6ZeUblQM



　　　　　　故に、高望みはせずとも全て満たす事は難しい条件で仕事を探す

　　　　　　しかし、就活生はあぶれているのに中小だからと敬遠されてしまう優良企業は多いので、少し頑張れば
　　　　　　　青年の能力もあり、必ず条件に見合う職場は見つかったであろう

　　　　　　とはいえ、玉石混淆の山と存在する企業から適切な物を見つけ出すのは大変な事だ

　　　　　　数が多く日程が被りがちな説明会に翻弄され、何枚も綺麗な字で用意する必要がある履歴書に神経を
　　　　　　　ゴリゴリと削られながらも青年は頑張っていた


　　　　　　　　　　　ﾄ､　 　 　 ト　　 ,/
　　　　　　　　　　　|　＼　 　 ＼ ＼| へ　＿＿_
　　　　　　　　　　 人 　 }　　 /￣⌒Yヽ　―∠⌒
　　　　　　　　　 /　　＼У⌒|　　 　 ト　 　 ＼
　 　 　 　 　 　 /　　 　/　 　.|　 　 　 |　|　　ｌト)
　　　　　　　　/　　 　/|　　　|　 　 　 ﾊﾉ　　| ﾉ
　 　 　 　 　 /　 　 ／人　　 | | 　 　 | |　ﾊＮ
　　 　 　 　 ,′　 /　/　 ＼　Ｎ 　 　 Ｎイ|
　　　 　 　 ,′ ／　/　　 　 Y| ヽ　　ﾊ　ソ
　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ┤ |　 ├|　|　　　　　　（おにーちゃん、忙しいんだなぁ……）
　　　　 　 |　/ 　 ′　　 ／　l|　|　 人 八
　　　　 　 | /　　| 　 　 /′　l|　|　// _＞)　　　　　　
　　　　 　 |'　 　 | 　 　 |l　　 ,|　 V/／　　|
　　　　　　|　　　|　 　 ∧＿ / 　 //　　　 ＼
　　　　　　|　　　|　　 /　￣/ 　 // 　 ー=彡|
　　　　　　|　　　| 　 〈　　./ 　 /　＼　　　＼|
　　　　　　|　 　 |　　{三 / 　 / 　 　 ＼　　　＼
　　　　　　|　 　 |　 〈__ / 　 / 三三三ﾊ　　 　　|l
　　　　　　|　 　 |　／ / 　 /　　ー=彡‐＼　 　 八
　　　　　　|　　Ｎ　|　 ′　/　　 　 ／　├ ＼ /三]}⌒
　　　　　 　 　 |　（|　ｉ 　 /　 　 　 　 　 ﾉ　　 ＼三ﾉ‐┴
　　　　　 　 ＼|　　ヽ|　./　　　　　　　　　　 / _ｚ‐┘＼　＼

749 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/13(火) 23:54:32 ID:6ZeUblQM




　　　　　それに、頑張り理由は祖母以外にももう一つあった

　　　　　ある意味、彼の生まれに由縁がある矜持のようなものだ

　　　　　それは、稼ぎも無い男が恋愛してどうする、という考え。まぁ、何だ、彼は砲兵の少女と違い
　　　　　　ガチで親から捨てられてしまった系男子である

　　　　　故に、その辺の考えが大変堅い。それこそ、モブ顔だからモテなかったというのもあるが、大学生
　　　　　　として普通に過ごしていれば少なからず機会のある、合コンなどの色事には一切タッチしようとしなかった程だ



　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／ 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 ／　　 -‐´　｀ー＼
　　　　　　　　／ 　 　 （●）　 （●）＼　　　　……趣味の欄、どの程度の書き込みがいいんだろうかお
　　　　　　　　|　　　 　 　 （__人__）　　|
　　　　　　　　＼　　　　　 ｀ ⌒´　 ／　　　　読書、とだけさらっと書いたら、最近は　何だ漫画かラノベか
　　　　　　　　　 >　　　　　ー‐　 く
　　　　　　　　. /　　　　　 ／￣彡ﾐヽ、　　　みたいな具合でスルーされたとかも聞くし
　　　　　　　　/　　　 ヽ　/　　/　ヽ　 ヽ
　　　　　　　　ヽ.　　　　Ｙ　　/　　 |　　|
　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ　　　 ヽ ノ

761 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:01:15 ID:pwwSAVyI



　　　　が、この数年前に出来た同居人……常時大変目に毒な姿の美女に対し、遂に踏ん切りをつけようと思ったらしい

　　　　長い葛藤であった。夏の日には薄着から除く目映い太ももや均整の取れた二の腕に続く脇

　　　　冬の日には、暖かいからと気に入ったリブ生地セーターの豊かな盛り上がりや、足を隠すのに好きでは無いのか
　　　　　長い裾のセーターとホットパンツを組み合わせる大変色っぽい服飾センスに悩まされてきた

　　　　時折、自分は性欲と恋心をはき違えているのでは無いか？　等と葛藤しつつ頭を振りたくり、妹分達に
　　　　　首を傾げられたりしたが、やっと決心したようだ


　　 　 　 　 　 .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞､
　　　　 　 　 　 ._ ,､､＜,　 ,　-‐''"￣￣` ,　　,､　　　　　　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　 　 .ヾ､`"￣フ　　　__　　　／ `ｰ'　`--ﾍ､　, ｫ　　　　　　　　' ,
　　　　 　 　 　 　 .> ' _,,　ｧ‐''"　　 ／　　 /　　　　　ﾚ'　ト､ ,ﾍ　　　 　 　 ',
　　　　 　 　 　 .／ ,ヘ／　　, -‐ / 　 ,　./　/ /　,くレi　　　` ﾄ､,-､　　　　i
　　 　 　 　 　 ./／／　　 ィ'　　 // ./　/　/ /　/_ ブ /　,　　,　　 i　　|　 .l
　　　　　 　 　 　 ./　　／/　／,ｸムﾑ_/_ ｲ / / ﾑ' /,ｲ　/ 　 .!　　.l　　l　 .|　　　　　　　ああ、旦那、今日もあっついねぇ
　　　 　 　 　 　 .,'　.／ >'.イ. ./,' ,'､,,ムﾄ'/`ﾚﾄ'　　./// ｲ/　 /　 　 ! 　!`　､
　　　　 　 　 　 .i　/　_/.　.|　, .i !　ﾄて心小..'　　ｿ>トくｿ　 ｨ /　/ ,'　.,'　　　＞､　　　　　でも、フェイトにちゃんと服着るように
　　　　 　 　 　 .l./..／　 　l　i　|ﾊ, i 弋 ンｧ　　　'´冫ム水／ ./ /　./　　　　　チ､　　　　　言ってやってくんないかい？
　 　 　 　 　 .,＜. /　　u　' ,ｨ　　 ﾄ'　 　 　 　 　 　 て毛夂〈水 /.　./　　　　　 ト　 ＼
　 　 　 　 .＜　　.{　　　　　 |　　 ﾄ. u　 　 .,　　　　 弋 ソ .仆／.　/　　　　　ラ　　　　 Z　　暑いからって下着姿で瞑想
　　　 .,＜　 　 　 {　　　　 ,..|　　 ﾚ　、　　　　　　　　`""　／　　/ 　 　 　 ._ｋ＞ '"""`　　　　しはじめるもんでさ……
　　.＜　　 　 　 .∧　　　　',.|　　 |} ､ ＼ (￣_)　　.　-=≦　　 ., 'ｩｧ―'''7.""
　　　　　　　　 ./　 ,　　　　..|　 ﾉ.:}　＼　 ー =≦/　 . "/ 　,イ　　.}　　|
　　　　　　　　　　　′　　　:.|　i |.:!　､　　　ー―′　　.!／　　u　/　 　|
　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　/.| .l |..{　　 ､ 　 　 ７　　　 {/　　　　./　 　　|
　　　　 　 　 　 　 　 ′　 ′.| ﾄ　{　 　 ∨　　′　　　{　　 　 ./　　 　　|
　　　　　　　　　　ｒ＜ ,　 {　　l ﾊ八　 　 { 　./　　　　 :} 　 　 /　 　　　　|
　　 　 　 -―-　｛　　 ′ :,. 　ﾚ ﾘ.　＼___} ィ(　　　　　:}　　　′　　　 　　|
　 　 ｨ(　　　　　　＼＿',　 ＼　　　　　　　　　　　 　 ノ　 ｨ(　　　＞ ´￣￣＼
　 /　　　　　　　　　 )､圦　 ⌒¨¨¨￣￣￣￣￣￣ ｀ ＜　__＞ ´　 ./　　　 　 )k　 /
. /　　　　　　　　 　 　 ＼＼　　　　　　　　　　　　　　ヽ ＼　　 /　′　 　 　 　 ∨
/　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＼　　　　　 __､　 　 　 ｀　 ｉ__,ｊ　 /　.′　　　　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ー=≦　　 ＼」　}k　}_」　　　　　　　　　　　　　　}


770 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:08:53 ID:pwwSAVyI



　　　　しかし、彼は家庭環境が家庭環境であるから欲望の発散にも苦労してきた

　　　　週一頻度で泊まりに来る砲兵やら、瞑想に余念の無いジェダイオーダーに、恋心を抱いた使い魔

　　　　兎角人が多いし部屋の出入りも激しい。どうやってこんな環境でソロプレイに臨めというのか

　　　　それこそ、恋心と性欲の錯誤を危ぶむほどの禁欲である。迷っても致し方なかろう

　　　　色々な人から謝罪を要求されそうな彼でも、主に関しては敏感で過保護でも、自分に関しては１mmも
　　　　　注意を払わないで生活してきた使い魔には謝罪を要求できたであろう


　 /　　 / /　 ,' |　　　 .i　 ム /_.|.i　 .i　　　　　　',　＜_　　　く´
.　l　　 / /　　|　|　.i　　|　 |　i`! | |ヽ .l　　 ＿　 | .i　　ﾌ 　 ／
.. | 　./|./!　　l　 | `ト､,_|_　|　i_j ,|.レ|‐|",￣i　　 ﾄ .l　　>／　　　　　　旦那、婆様が梅酒が良い具合に漬かったから
　|　/ ! ﾊ　　.!.ｨ　!-ｪｪ-ﾄ､`|　　.１レﾋ土ヒ_ |',　　|', i ／`､　　　　　　　　おあがりだってさ
...| /＞/i　　 ﾚ.!　ﾄ く勹叨ﾄ`　　ﾌ"7叨ﾋl ｿ.| i 　 | i ト　､ ＼　　　　　
...l/　フ`l　i,　　l　| '､! 弋ｿ　　　　　 弋ﾝ l ,', l,　 l　ﾘ　　＼ ＼　　　　　先にはじめさせて貰ってるよ！
...| ／.　 | l l　i .i.　l　〉　 　 　 .!　　　　 　}, ﾘ ! ,　　　　　　,ヽ ',
..／　　　|,'　| l , ﾄ, ! ﾄ､　　､__ 　 __ ,　　 / !　,',ﾉ.　- ′ _:._|＿　　　-‐　　　￣￣￣￣￣￣ ヽ
.　　／　 !　 ゝlﾚ| .､ |"＞　`ー~~-'　 ／ト ,'　ム　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞　´　　　　　′
　　　 　 .! 　 ＞...',　 |. ≧=-　 , 　＜　(＼/　/　　　　　　　　　 　 　 　 　 .　´　　　　　　　 /
　　　　　)k ´　　/.',　|.　＼　　　　　/{　 /　/∧　　　　　　　　　　　　　　′　　　　 　 　 ./
　　　 ／　　　　′..', ト..　　　　　 　 　 ./ /∨.∧　　　　　　　　　　 　 _,′　　　　　　　 /
　　 /　　 　 　 |　 :|.〉l. 　ー　､＼/　/../,..　.∨ ∧　 ＿＿＿　　-=≦./　　　　　　　　. ′
　　′ 　 　 　 :|　 :|　､!　 　 　 ＼　　/' 　 　∨ ∧/ 　　　　　　　　 ./　　　　　　 . イ
　 i　　 　 　 　 |　 :|..　.!　　 　 　 　 ./　　　／ ).　￣｀　､　 　 　 　 /　　　 　 .ィ(
.　 ,　　　　　　 　 八　　　　　　　　　　 　 　 , '　 　 　 　 ＼　　　 /　　　　,ｨ(
.　 ′　　　　　､ 〉　 〉 _　　 _　　　　 　 /　./　　 　 　 　 　 ∨　 ,′　 　 /
.　　',　 　 　 　 〈　 ￣￣｀　､　｀　､ 　 .′/　　　　　　　　 　 ′,′　　　ﾉ
.　　 ′　　　　 /　　　　　　　＼.　 ＼.{ ./　　　　　　　　　　　} i　　　　　∨
.　　　',　　　　 ′　　 　 　 　 　 ＼＿)k′　 　 　 　 　 　 　 ,　|　　　　　 i
.　　　 ′　 　 {　　　　　　　　　　　　　,/　 、　　　　　　　　ﾉ　:|　　　　　 |
　　 　 ∧　　 :{　　　　　　　　　　　　/＿ 　 ＞　,.＿__　,ィ(　　:{　、 ､ ＼　ー ､

777 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:15:56 ID:pwwSAVyI




　　　　とまれ、ストイックな日々の辛さは置いておくとしよう。たまに風呂場に乱入するお兄ちゃん大好きっ子が
　　　　　居るせいで風呂場まで聖域では無かった彼の日々も一区切りだ

　　　　まず、内定を貰ったら密かに家計に入れる分以外で貯めていたバイト代で指輪を買い、交際を申し込む

　　　　そして、成功は兎も角、心と体の安寧を取り返すのだ。失恋したらした時だ

　　　　その時は、金の残りで個室ビデオ屋にでも逃げ込めば良い




　　　　　 　　　　＿＿＿
　　　　　　 　 ／　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　 　 ＼　　　　　ｸﾞｯ
　　　　　／　 　 　＼ ,　, ／　 ＼
　　　 　 |　 　 　 （ー）　 （ー）　 |
　　　　　＼　 u. 　 （__人__）　,／
　　　　　　ノ　　　　 ｀ ⌒´　　＼
　　　 ／´　　　 　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　 （ l　/　/　/　l
　　 　 l　　　　l 　ヽ 　　　　　 /

785 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:19:56 ID:pwwSAVyI




　　　　　そこで風俗に行こうとしない辺り色々と筋金入りであるが、まぁいいだろう

　　　　　しかし、そろそろ就職先が絞れてきて、目処が立ち始めた時に一つの資料が届いた

　　　　　祖母からやる夫宛てに来てたよ、と手渡されるのは紛れもなく日本郵政グループの消印が
　　　　　　押された茶封筒。どう見ても普通の茶封筒で、この時期の就活生には良く押しつけられる代物だ

　　　　　中身は　何がお祈りしますだ、最早煽りじゃねーか！　と言いたくなる何かだったり、説明会の案内
　　　　　　だったりするのだが……今回は毛色が違った



　　　　　 　　　　　　　　　＿＿＿＿＿　　　　　｜／
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　　 　 ヽ　　　　─
　　　　　　　　　　　／ 　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 ／ ､　　　　 　 　　　　　　　 　＼
　　　　 　 　 　 /　 　`ー-　　　　　 　 　　　 　　　ヽ
　　　　 　 　 　 | 　､＿＿　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　
　　　　　　 　　ﾉ 　　└┘ /　　　 　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　(､　　　　　　!_j　　　　 　 　　 　　　　|
　　　　　　 　　 {`ー-'　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　 　　＼　　,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
　　　　　　　 　　　　ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
　　　　　　　＿＿＿〉:／　　　　　　 |i 　　　　＼/＿
　　　　　 ／|　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::　　　　　　　|｀ヽ,
　　　　 /　 .|　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::　　　　　　　|:::::::|

786 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:20:23 ID:pwwSAVyI
>>783

　タッパとおもちが足りない

　２５歳バージョンなら転んでいたかも知れないが……


791 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:24:32 ID:pwwSAVyI
>>790
　あかん、それやとサイヤ人の皇子みたいな声した銀河皇帝になってまう……！


794 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:26:52 ID:pwwSAVyI




　　　　そう、何故かしっかり地球の郵便制度に基づいて送りつけられてきた時空管理局の求人パンフであった

　　　　しかも、ご丁寧な事に地球の一地方たる我らが極東の日本語で書かれていた

　　　　需要的な意味で恐らく一品物であろうそれは、色々な打算が含まれた薄ら暗いお誘いであった

　　　　考えように寄れば、国家機関からのオファーに近しい。人に寄れば諸手を挙げて喜ぶ事であろう



　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 //　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r〈＿　　 　 ＼　　　　　　　　何だこれ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｢丶--＼　　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _,「〈 丶--　 ＼ 　 　 /　　　　　　時空管理局求人要項……ん？
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 く| ゝ ＼ 　 　 　 ＼　/'
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／/,＼　　　　　　　　 l/'
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　//　　丶--- 、　　　|
|　　 ＿＿＿　　　　　　 .／　'//　　　　　　　| 　　　|
| ／ ／　　 /￣￣￣￣´　　// 　 　 　 　 　 | 　　　|
| 　 　 　 　 l　　 　 　 　 　 //　　　　　　　　 |　　　 |

806 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:32:47 ID:pwwSAVyI




　　　　　が、これはアレである。司法立法行政のみならず軍事行使権まで握ったアルティメットリーサル
　　　　　　独裁組織、管理局からのお誘いだ

　　　　　SFフリークからしたら、もうアーモンドみたいな香りがすると噂の薬品級の劇物である

　　　　　話を聞けば聞くほどやばい組織であると分かるし、事実砲兵やジェダイの先例があって
　　　　　　良いイメージなど爪先ほども無い

　　　　　どれくらいやばい組織かといえば、後方支援職の非魔道士事務職員が首都勤務でありながら
　　　　　　殉職する危険性のある組織だ。こんな赤紙染みた物を受け取って、冷や汗を流さないのは
　　　　　　　相当なバトルマニアか、糞度胸の死にたがりだけだろう。


　　　.　　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
.....　　　　 　 ／　°. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼
......　　　　 ／;　　. : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　....　 ／　U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　 　 ／　　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼
　 ／　　; 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　 |　ﾟ　∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|　　　　　　これって、あのディストピア集団の……
　 |　　　　:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 ＼　 u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／
　 　 ＼　　 ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／
　 　 　 ｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　 ／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼
　. .　 / 　 .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
　 　 / 　 :: : : : :.:::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : i
　 　 |　　:: : : : :::y::.: :: : : : : : : .::ﾉ:::.ヾ:: : : : : : : ::i':: :　!

822 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:38:27 ID:pwwSAVyI



　　　　　まるで次の瞬間には炸裂する危険物を握っているかのように、手が震えた

　　　　　パンフレットには耳障りの良い内容が書き連ねられており、ミッドチルダの首都クラナガンに
　　　　　　置かれた本局の綺麗な施設の写真も写し込まれていたが……

　　　　　少なくとも、実体はこれから大きくはずれているだろう。なにせ、人員に金を極限まで根拠地から
　　　　　　絞り上げて尚足りぬほどの世界に手を出している集団だ

　　　　　サビ残転勤長期出張当たり前。非魔道士であろうと最前線で事務仕事をやれ、くらいは軽く言って
　　　　　　来るだろう事が考えないでも分かる

　　　　　冷や汗を垂らしながら固まる青年に、ジェダイはいぶかしげに首を傾げて見せた。まぁ、自分の所属
　　　　　　している組織がとんでもないブラックだと考えられているなど、彼女は想像もしていないのだろう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ=≦ _＿_　　__　　 　 　　　＞ ．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　´　 　／　／｀　　　　　　　　 ヽ 　 ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ r====ｧ'　　′　　|-‐　　　　 __,/　　　　　',
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／-‐〈 〈 　/ /　　　　　:ﾄ.=‐　　 __／:　　　　　　ト､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧‘，∨　　 　 　 //{　　　{｛´ /|　 　 　 　 | //
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /／ト､/　　　　　 〈〈|｛ 　 　 〉} ｉ: |　 　 　 　 | ｝}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　/　,:　　　　　/　∨　　 　 ＼|: i　　　　 　 |／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ=ｧ=彡　 　 　 /　/ 　 　 　 　,/| 　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ´　 }/　 　 　 ′/　　　　　　//|　ｉ　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 　 ／ 　/ 　 　 ｰ==彡　|　i　　　　 / /　　　　あれ、どうしたの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　／　　,　　＼ 　 　 　 / ,:　　　　　 ＾´　　　　　　おにーちゃん
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 ､__, 丶 '⌒V ./}　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　　 　 　 　 　 　 . 斗======ｧ'　　　 　 /　　　　　　　何そのパンフレット
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　∠ニニニﾆﾆ7
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　-=ﾆニニニニニ/ /　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　7　　　／∠ニニニニニﾆﾆﾆ　　　　　　/ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　/　　　.′ニニニニニニニニ/ /,.　　　 厶ニ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/ 　 ／　/ニニニニニニニﾆ ′/　 　　/ﾆﾆニ
　　　　　　　　　　　　　 　 ／ｉ　'’ 　 ｝/ ∧ニニニニ|ニﾆ, ／／/　　　 /ニ/ﾆﾆ

835 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:45:26 ID:pwwSAVyI



　　　　　初任給の手取りは、地球の日本円に換算して２５万円で年二回の賞与確約！

　　　　　などと書かれているが、実際言ってみれば使う暇も場所もねぇよ　みたいなノリだし……

　　　　　そこから税金など源泉徴収されても、日本国政府には行かないから市民税やら何やらは
　　　　　　別個で払う必要が出てくるので、どれほどもお得にはならないだろう

　　　　　それに、年金もどうなるか分からないのだ。少なくとも、何故か事務職員なのに戦死した場合、
　　　　　　遺された祖母に払われる遺族年金はどうなるのかも分からない

　　　　　こんな劇物、手を触れる事さえ恐ろしい。青年は、一通り目を通した後で迷い無くパンフレットを
　　　　　　ゴミ箱に投げ込んだ


　　 　　　　　　　　　　 ＿　　　　| | | | | | | | |
　　　　　　　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、| | | | | | |
　　　 　　 ／　　:::::::::::::::::::::::::::::::::＼　 | | | | |
　　　　 ／　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀、.　| | |
　　　 .′　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 　 | |
　 　/　　∪　 　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　あ、ああ、うん、ちょっとね？
　　i　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　!　　　　　　　　　　＞一　､:::::::::::::::::::::: !　　　　　　気になったから見てただけだお
　　 !　　 　　∪　 　／__≦二_ ＼::::::::::::::::!
　　 ＼　　　_ 斗≦ ´　--　　_`ｰヽ::::::::::/　　　　　　　でも、遠いからやっぱり無理かなーって
　　　 　＞ ´　　　　　　　　　　　　 ｀ミ丶､
　　／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　「ふーん」
　　i　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 |　　　　ヽ-―　　 ¨¨¨¨¨¨ 丁　丁¨¨　 ‐-ヽﾊ
　 |　　　　　丶　i　　　　　　　 |　　|　　　　　　} i|

845 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:48:29 ID:pwwSAVyI





　　　　　が、三日後にパンフレットは再び送られてきた

　　　　　嫌な予感がしたので捨てたら、また三日後に、次は二日後に、最後は翌日

　　　　　それでも根気よく捨てていたら……半月後には一日に二通届いていた

　　　　　紙資源の無駄遣いである。というか、説明会の日程が挟んであるのだが、明らかに
　　　　　　一人しか参加しようが無いだろう。何でご丁寧に市内でやっているのだ


　 　 　　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 　　　／　　　 （__人__）　　　＼　　　　　　　　ハリーポッターか！！
　　　　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　く


868 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:52:58 ID:pwwSAVyI






　　　　　その内本当に家が溢れかえるほど送ってくるんじゃねぇだろうな！　と珍しく荒い口調で
　　　　　　毒づきながら、青年は二冊のパンフレットを引き裂いて捨てた

　　　　　万一ゴミ収集車の人が　あれ、何だこれ？　と見つけない為の処置でもあるのだが、
　　　　　　この時ばかりは100％怒りだけを原因として引き起こされた行動であったとか

　　　　　青年はいらだたしげに紙くずをゴミ箱に叩き込み、誰がそんなディストピア組織に行くか、
　　　　　　と毒づいた後で、しかし妹分共はそこに勤めているのだし……と吐き捨てた言葉を軽く
　　　　　　　後悔しつつ最終面接へと出陣していった


　　 　 　 　 　 .ヾ､`"￣フ　　　__　　　／ `ｰ'　`--ﾍ､　, ｫ　　　　　　　　' ,
　　　　 　 　 　 　 .> ' _,,　ｧ‐''"　　 ／　　 /　　　　　ﾚ'　ト､ ,ﾍ　　　 　 　 ',
　　　　 　 　 　 .／ ,ヘ／　　, -‐ / 　 ,　./　/ /　,くレi　　　` ﾄ､,-､　　　　i
　　 　 　 　 　 ./／／　　 ィ'　　 // ./　/　/ /　/_ ブ /　,　　,　　 i　　|　 .l
　　　　　 　 　 　 ./　　／/　／,ｸムﾑ_/_ ｲ / / ﾑ' /,ｲ　/ 　 .!　　.l　　l　 .|　　　　　（旦那が声荒げて怒るとか珍しいな）
　　　 　 　 　 　 .,'　.／ >'.イ. ./,' ,'､,,ムﾄ'/`ﾚﾄ'　　./// ｲ/　 /　 　 ! 　!`　､
　　　　 　 　 　 .i　/　_/.　.|　, .i !　ﾄて心小..'　　ｿ>トくｿ　 ｨ /　/ ,'　.,'　　　＞､　　　　　
　　　　 　 　 　 .l./..／　 　l　i　|ﾊ, i 弋 ンｧ　　　'´冫ム水／ ./ /　./　　　　　チ､　　　
　 　 　 　 　 .,＜. /　　u　' ,ｨ　　 ﾄ'　 　 　 　 　 　 て毛夂〈水 /.　./　　　　　 ト　 ＼
　 　 　 　 .＜　　.{　　　　　 |　　 ﾄ. u　 　 .,　　　　 弋 ソ .仆／.　/　　　　　ラ　　　　 Z
　　　 .,＜　 　 　 {　　　　 ,..|　　 ﾚ　、　　　　　　　　`""　／　　/ 　 　 　 ._ｋ＞ '"""`　
　　.＜　　 　 　 .∧　　　　',.|　　 |} ､ ＼ (￣_)　　.　-=≦　　 ., 'ｩｧ―'''7.""
　　　　　　　　 ./　 ,　　　　..|　 ﾉ.:}　＼　 ー =≦/　 . "/ 　,イ　　.}　　|
　　　　　　　　　　　′　　　:.|　i |.:!　､　　　ー―′　　.!／　　u　/　 　|
　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　/.| .l |..{　　 ､ 　 　 ７　　　 {/　　　　./　 　　|
　　　　 　 　 　 　 　 ′　 ′.| ﾄ　{　 　 ∨　　′　　　{　　 　 ./　　 　　|
　　　　　　　　　　ｒ＜ ,　 {　　l ﾊ八　 　 { 　./　　　　 :} 　 　 /　 　　　　|
　　 　 　 -―-　｛　　 ′ :,. 　ﾚ ﾘ.　＼___} ィ(　　　　　:}　　　′　　　 　　|
　 　 ｨ(　　　　　　＼＿',　 ＼　　　　　　　　　　　 　 ノ　 ｨ(　　　＞ ´￣￣＼
　 /　　　　　　　　　 )､圦　 ⌒¨¨¨￣￣￣￣￣￣ ｀ ＜　__＞ ´　 ./　　　 　 )

877 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 00:58:49 ID:pwwSAVyI




　　　　が、一月ほどするとパンフレット攻勢は止んだ

　　　　青年としては、魔法使いでもなんでもないのに、どうしてこんな……と感じるだろうが

　　　　管理局としては、秘密を知っているのは身内だけの方がありがたいのだ。無論、他の打算も
　　　　　大いにあるが、そう考えているのも事実である。守秘義務が存在する立場になってくれた方が
　　　　　　組織として安泰だから、しつこく声をかけたのだろう

　　　　それはさておき、六月も中程になって青年は内定を手に入れた。念願の編集業……まぁ、大きい
　　　　　会社では無いが、自分が学んだ語学を生かせる業種に就けた訳である。大手でもなければ
　　　　　　有名でも無い所であるが、彼としては大凡満足の行く戦果である


　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -　──　 、
　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　 　＼
　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 　 ー- ､ 　　　ヽ
　　　　　　　　　 　 /ノ　　　　　　　 　　し 　 |
　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　（ー‐）　 　 　 |　　　　ふぅ、やれやれ……
　　 　 　　 　　　　 |（ ● ）　　　　　〃　　　 l
　　　　 　 　 　　　 |〃　　　　　　,　　　　　 /
　　　　　　　　　　, ﾍ 　 （_ノ｀ー'　　　 　 ／
　　 　 　 　 　 ,／ 　　＞-ﾍ-ー― 　 ＜＿
　　　　　　,.. '´　　 ／ｰ:::'７. 　|o 　　,／::::／￣＼
　　　　r'"　　 　 ィ 　　 /│ 　| 　　/:::::／　 〃⌒ヽ、
　　　　|　　　 ／ |　　 /　.|　　|o　/:::::/　　/　　　　　＼
　　　　ゝ--＜!　 l　　/:::::::￣￣￣:::::/　　 l　　　　 　　　ヽ
　　　　　　　　ヽ__>-/::::::::::::::::::::::::::::::|　　　|　　　 　　　　 ﾉ

890 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:03:34 ID:pwwSAVyI



　　　　やっと一息つけるなー、とAmaz●nで買った原文のSFを崩そうとし始めた休日のお昼頃

　　　　インターホンが鳴ったので何事かと思えば、魔法関係の知り合いが訪ねてきていた

　　　　しかも、ご丁寧な事に砲兵の実家で買い求めたであろうシュークリームの手土産を持って

　　　　大変居心地悪そうに笑みを浮かべる彼女を見て、青年は察した

　　　　これ、あかんやつや　と


　　　　　　　　　　　＿　　　 _　　_
　　　　　　　　　￣　＼: :＼/ヽ/: :ヽ
　　　　　　　　　／￣: :ヽ/ x≦≧=ヽ、
　　　　　　　　 〃: : : : /=‐‐／: : : : ヽヽ
　　　　　　　　 { /: :/ / ― i: : : : : : : : i }
　　　　　　　　 |!: :// i: : ／l: : : : : : : : :.l　　　　　　　　あ、どうも。休日の午後に申し訳ない……
　　　　　　　　　ﾘ / /',: : : :l: : : : : : : : : l
　　　　　　　　　 /: :ﾄ ヽ: : l: : : : : : : : :.:.l　　　　　　　　これ、つまらないものですけど
　　　　　　 　 　 i: : i　l ｉヽl: : : : : : : : : : l
　　　　　　　　　 ヽ/　l l /: : : : : : : : : : : !　　　　　　　　「どうも……ご丁寧に……」
　　　　　　　　　　/_ --/: : : : : : : : : : : : :',＿
　　　　　　　　　〃:.:.:.:/: : : : : : : : : : : : : ∧:.:.:.ヽ
　　　　　　　 r/:.:.:.:.:.:/: : : : : : : : : : : : : : :.∧:.:.:.iヽ
　　　　　　　{ l:.:.:.:.:.:/: : : : : : : : : : : : : : : : :∧:.:.',_ﾉ
.　　　　　　　 l:.:.:.: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧:.:.l
.　　　　　　　 l:.:.:./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧:.:i
.　　　　　　　 l:.:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:∧:l
.　　　　 　 　 l:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.∧ｌ
.　　　　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧


902 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:08:16 ID:pwwSAVyI


　　　　　さて、このこぶつき若作りフェアリー艦長であるが……少なくとも保護者と親交を
　　　　　　暖めに来た訳では無いことは明白であった

　　　　　居心地悪そうに手土産とは別の茶菓子を饗され、祖母からは孫がお世話になっております、と
　　　　　　挨拶される。その挨拶に、彼女の顔はどうしようもなく強ばっていた

　　　　　自宅に美人が訪ねてきてくれる。これで相手がこぶつきの未亡人でなければ青年としては心が
　　　　　　少しは踊ったのだろうが、話題を考えると胃が鉛を飲んだかのように重くなる


　 　 　 　 　 　 , イ: :￣: :|: : : : |:＼＼　|≠__ ヽ: : : :＼: :ヽ、: : : : : : :',
.　　　　　　 ／ _ -ァ ´￣|: : : : |ヽ ´: : : : : : : : ｀ヽ: : : ＼:/∧: : : : : : :ｉ
　　　　 　 /／　／: : :／:|: : :／: : : : : :,､: : : : : : : ＼: : : ＼: :|',: : : : : :|
　　　　　/　　 /: : ／／ .!: :/: : : : : :{: :ｉ ヽ: ヽ: : :|: : ',ヽ: : : ＼: ', : : : : |
　　　　　　　 /: :/ /: : : ,': /: : /: :!: :!: {　 ヽ: }ヽ: :|: : ｉ: ＼: : : :＼ｉ: : : : :|
　　 　 　 　 // 〃: :/: :/: :{: : .{: :ｲ: |',: ',　　}才丁￣｀ヽ/|ヽ: : : : ヽ、: : |
.　　　　　　〃 //: :,': :./: : ｉ:ｌ: 斗 丁| ヾ､　 V〃笊芋㍉ }/:＼: : :ヽ:＼: :|　　　　　　「粗茶ですが……」
　　　　　　/　　ｉ: :/|: /: : : ', ´:{ ',斥气ヽ　　　　ト′:::}〃|: : |∧: : :ヽ: ヽ|
　　　 　 　 　 　|: { |:/: : :./:ヽ: 〃ト:::::う　　　　 .辷zzﾉ 　| : |: |:|∨: :ヽ: ヽ　　　　　　ありがとうございます
　　　　 　 　 　 Ⅵ. ,': : : ,'ヽ: :ヽ｀ ヽ＞′　　 　 　 　 　 ｉ: : |: |:|: ∨: :ヽヽヽ
　　　 　 　 　 　 　 ｉ:: : /: :{＼|:.ﾍ　　 　 　 、　 　 　 　 /|: : |: ||: : ∨: :} ヽ ヽ　　　　「あ、おにーちゃん、艦長にはお砂糖が」
　　　 　 　 　 　 　 |: : ｉヽ: ',　|: : :ﾄ　　　　　っ　 　 　 ｲ !: : :!: :|| : :|∨: :ｉ　ヽ　ｉ
　　　　　　 　 　 　 |: : !　ヾ､ |: : :|　＞ 、　　　 　 ／ |_.|: : :,' : ||: : :|:∨:.}　　ヾ､　　　「え？　煎茶だお？」
　　　　　　　　　　　!: :{ 　 　 .|: : |　　 　.r＞_-_＜r::＾:|/: : /: : || : : |: ∨ｉ
.　　　　　　 　 　 　 ',: ｉ. 　 　 |: : |　　 ／ }::::::::::::::::::::::/: : /､: : :||: : :|: :}: }
　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ !　　　 .| : | 　 /　|/::::::::::::::::::://: :/ ｌ:.｀ヽ||: : :|: |/
　　　　　　　　　　　　ヾ､　　　!: :|r´/ 　 |:::::::::::::::::://: :/　 |:.:.:.:.:｀ヽ､| | |
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､r´:.|: | /　　 .|::::::::::::::://／　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.／ヽ 、
　　　　　　　　　　　　　r´　|:.:.:.Ⅵ　 , .ヘ|:::::::::::/／＼　　　|:.:.:.:.:./　　　　｀ヽ

924 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:14:00 ID:pwwSAVyI






　　　　お砂糖の投入量に　うわぁ　と青年が見えないタイミングを伺って顔を歪めたが、それはさておき

　　　　案の定、彼女が持ってきていた鞄から取り出したのは、あの忌々しいパンフレットだった

　　　　だが、態度から明らかに乗り気でないことは伝わってきた

　　　　彼女も勤め人なのだ。上から持って行けと言われれば、持って行くしか無かったのだろう

　　　　それでも一服してから彼女は管理局へのスカウト……らしきテンプレートを棒読みで読み上げてくれた



／ : : : : /: : ::/: : : /: : : : : : : : ::! 　 ｡　 !: : : : : : : : : : ＼: : : :＼
: : : : : :, : : : /: : : / : ! : i: : |: | : |　 ﾟ｡ﾟ　|: :|: | : i: :i: : : : :∧: : ヽ::＼
: : : : : :|: : ::/: : : /|:: :| : |:_:_|:_|_:_|　　 　 !:_:}:_|_:::|: :|::!: : : :∧: ＼: : :::.
: /: : : :|: : /: : : / :! : |X{＼{V＼{　　　 /／V|::｀|､:|::|ﾊ : : :∧ : |ヽ: : :ヽ
/: : : : :!／,: : ::/ : |＼{　　　　　　　 　 　 　 /／!ノV:∧: : : ∧: ! }:: : : |
: /: : ::/: :/: : /: : :|　　　　　　__　　　　　_　　　｜:／: i:∨: : ∧|/: |!::/
/: : ::/ : /: : / : : :| 　 ==＝"　　 　 　 　 ｀＝＝|: : : : |: ∨: : ∧: /|/
: : : / : /: ::/ |: : ::|　　　　　　　　　　　 i　 　 　 |: : : : |: /∨: : ∧
: : / : /|: :/ヽ| : : ||　　 　　　　ｒ=＝ﾆ二ﾆ＝=_. |: : : : |/　 } : : !∧　　　　　（あ、この羊羹美味しい
: ,´: :/: !: :|　 |: : :|　､　 　 _,.　-'''"￣__ノ　　 rヽ＼:: :::|　　 !: : |: : }
: !: :/ : |: :| 　 !: ::{　!:＼／　_,. ''"￣￣￣ フ ヽ ＼.}: ::|　　 |: : |､: :!　　　　　後でお店聞いておこう）
: | :|: : :|: :ﾄ､　ヽ: :､.|　/　　　　　／￣￣　　 ( ＼　| ::|　　 |: : | !: :|
: | :!: : :|: :|: :＼ _＼｀/ ／　　　 {／￣￣ フ　 ＼ 　|:/　　 |: : ! | /
: | | : :_|: :|＿／.:.:.:./ /　　 ／　 _,. '''"￣　　(￣ ｀　|.　　　|: : | |/
: |/／.:|: :!.:.:.:＼.:.:/ /　　 /　　　｀ー――､　 T ゝ　|:＼　/: :/
.／.:.:.:.:ヾ|.:.:.:.:.:.:.:/　　　 /　　　 , ――‐ '　　ノ 　 　|.:.:.:/／
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　　　　　　／ ｀―――､'´　　 　 !.:.:.:.:..
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈　　 　 　 　 / ヽ:::/ |.:.:.::..:.:.:＼　　　 |.:.:.:.:.:.:.ヽ

931 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:17:59 ID:pwwSAVyI




　　　　体面上の仕事は果たした、と一息吐く彼女に、青年はおずおずと迂遠な断りを口にする

　　　　そりゃーそうだろう

　　　　口に合った食べ物があって、様々な国の本が読めて、ネットの回線は安定しており、外を
　　　　　歩いても死ぬ可能性は神様が土下座して謝罪する事態の起因くらいだ

　　　　誰が犯罪率が高くテロで後方職員が、犯罪検挙で前線職員が結構な頻度で戦死する場所へ
　　　　　出稼ぎに出たがるだろうか。地球で言えばイスラエルに働きに行くような物である


　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　　　　　いや、あの……もう就職決まってまして……
　　　　　l　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　.l
　　　　　l　　　　､＿＿,ノ　　　_,／tﾘ）　　.l
　　　　　.',　　　　ゝ ヾリ　 　　　｀ｰ‐' U　/
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

941 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:23:32 ID:pwwSAVyI
彼女の味覚について深く考えてはいけないのだろう、きっと……

948 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:30:44 ID:pwwSAVyI


　　　　　誰が好きこのんで一時期のパレスチナやらガザ地区、九龍城塞のような様相の所へと行くのか

　　　　　感想を堂々と口にする事は無いが、それでも断りを入れる

　　　　　しかし、彼女の口から帰ってきたのは意外な内容であった。いや、別段入社先が管理局の用意した
　　　　　　ペーパーカンパニーだったんだよ！　という驚愕の新事実ではない

　　　　　精々、場合によっては関係者に勧誘しろと圧力が掛かるか、またこんな風に人員が送り込まれる
　　　　　　だけであろう

　　　　　……何が問題かといえば、それが　精々　で済ませられない程度の問題であることだが


　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,′　　　　 　 ,.　 -=＝=‐ .,
　　　　　　　　　　　　　　　　 {!　　　　　 ／´　　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　〃　　 ,. -‐…‐- .
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }ヽ＼{　/ヾ´:.／ : : : : : : ヽ
.　　　　　　 　 　 　 x≦: ￣:｀V : : ',__y': : :∨_: x‐=‐､ : : : ::.
　　　　　　　　　 ／'ア: : : : : /.: :jゝ∨:∧ : :∨:｀ヽ､: :.ヽ: : : :.
.　　 　 　 　 　 / ／: :, : : : :/ : :/ : : : : : ﾍ: : :∨ : : :ヽ: : : : : :.
　　　　　　　 　 /: :／.: .: :./ : :/.: : : : : : : :ﾍ: : :.ヽ : : :,ﾊ: : : : :i
.　　　　　　 　 /: ,:': : : :/:/ : :/.: : : : :A: :.i : : ヽ: : :＼/ ﾊ: : : : |　　　　　いえ、大変言いづらいんですが……
.　　　　 　 　 ｛:./,': : :./:/ : :/{.:/: i :i:{；}: }}: i: :小: : : :∨小.: : .:|
　　　　　　 　 |,' ｛: : /i/ : :/: i_L斗弋 j/ｻ十‐+x', : : : V:l:.}.: :｜
.　　　　　　 　 　 l: : |/ : :/ : 从ｨf抃i　 　斧抃x/ﾊ : : : Ⅶl : : |
　　 　 　 　 　 　 ∨:| : : {: : : :杙 ﾋり　 　 ﾋzり イ }: : : :.∨: : :|
　　　　　　　　　　 ヾ{ : : |: :N: ﾊ::::::　 、 　 :::::::　|:.j j: : : :.}: : : |
　　　　　　　　　　　 ﾊﾊ:.l: :{. V人 　　'丶　　 ／|/}ﾊ: : : :j: : : |
.　　　　　　　 　 　 　 　 ヽヾ.∧:. :≧o｡.　_,.ィ　 /: /:.}:/ﾞソ: : : |
　　　　　　　　　　　　 　 　 /::∧: :∨: :l 　 　 ./: / : /: |: |.: : :.|

957 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:35:54 ID:pwwSAVyI



　　　　　確かに国内の企業であっても、堂々と言わず迂遠に行動に移すよう仕向けるような
　　　　　　陰険なできごとがないとは言わない。そんな事が一切無いと考えるほど清純では無いからだ
　
　　　　　しかし、真逆そんなことを異世界の組織からされるとは、全く考えてもみなかった

　　　　　異世界ってのは、もっとこう、ロマンと希望と驚愕に溢れている物ではなかったのだろうか

　　　　　SFでは、確かに暴力的だったり理不尽な邂逅も多いが、それでもこんな俗っぽいものは
　　　　　　希であろうに……


　　　　　　　　　　　　　　　　　：　ィ´￣￣ ｀ヽ ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ー-''　 ヽ､__ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　： /　(　　)　　（　 ）　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　{　|i|T(＿人＿)　u 　}
　　　　　　　　　　　　　　　　!　　u　　|--|　　　　/ ：
　　　　　　　　　　　　　　　： 丶.　 　 |＿j　 ＿ノ　　　　　　　そ、そこまでするのかお……？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ　 ー‐　　ヽ　：
　　　　　　　　　　　　　　　　： /　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　　　　　　　　： {　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　 i　 /　　　　　　i　ｊ } ：
　　　　　　　　　　　　　　　　 lヽ/　　　　　　　!ﾉ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　　　 ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　： i　 |ー --- ―i　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ!　　　　　　 |/　：

967 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:40:07 ID:pwwSAVyI



　　　　　人事的な観念で、ちょっとマイナス査定が入るだけ　そう言われると少しマシだが

　　　　　それでも、あまり良い気分はしない。というか、本当なんだろうな？　という気さえする

　　　　　実際、そこまで管理局がブラック通り越してダークな集団ではないのだが、自由すぎる対応が青年に
　　　　　　深読みをさせていた。今までの管理局の対応を見て居れば、それにも頷けよう

　　　　　それこそ、吐き気を催す邪悪的な事案がなんやかやで見過ごされつつあったのだから、もう何も
　　　　　　言えないのだが。


　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　 r, /', / //､ r､: : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　//: :rヽ///', ∧: : : : : :‘，
　　　 ―ﾆﾆ二二＼/: : :./ミ: //∧ ∧: : : : : : :..
　　　　, イ: : : : : : /: : :/ ´: : : : : : ∨∧ヽ: : : : : ',
　　 ／: :ァ ￣￣ /: : /: : : : : : : : : :∨∧‘，: : : :.i
　　/／: : .ァ: : : /: : /: : : : :.∧: : : : :.ヽ: :ヽ}: : : : |
　　 /／／ ／ /: : /: l: :l l: {｡ﾟ｡}: : l: :l: :ヽ: :',: : :.:.:|
　　〃/ ／/: :/: :/: :⊥ --ヽ ﾟ /-┼--: :}∨',: : : |
　 /　/　　{: :/: /＼.,ｲ示ﾐ 　　 ,ｲう示〃: ﾄ: :.i: : :|　　　　別に、直ぐにどうこうされることは無いでしょうし
　 　 　 　 i /: :/ |∧ 込ソ　　 　込ソ´/l: :l ',: }:.:.:|
　　　　　　v: :,'l: l: ∧　 　　　ｉ　　　　 ',ｲ:.l: :i: ｉ::.:.|　　　　私もさせないように努力はしますが……
　　　　　　{: :,' l: :l l 人　　 -‐-　　　/: :| l: :.l: l::.:.|
　　　　　　i: :i　ゝ{ |: : |: :..　　　　イ: |: : | |: :.| |:.:.:|　　　　如何せん、言った所で一艦長に過ぎませんから
　　　　　　!: :{　　l l: :.:l: .r| ＞＜　|: .|: : | |: :.l/: : |
　　　　　.八 .i　　l l: :/:《　＼_ ／ /｀ヽ: .ﾘ: :/: : : |　　　　直接的な危険はないでしょうが、出世が難しくなる……その程度に
　　　　　　 ゝヽ―:ヽヽ:.:ｉ 　/ ヽ ./:.:.:.:.:}::｀ヽ、: :.:.|　　　　　考えて頂けると
　　　　 r ´::::ヽヽ:.:./:.:＼',/ }‐‐{'/:.:.:.:.:.:.l｀ヽ、::::｀ヽ､
　　　　 ｉ:::rヽ:.:.:.ヾ､:.:.:.-≠､l:::::::l/ヽ:--┘:.:.:.:.:｀ヽ:::::}
　　　／}::/:.:.＼l:.:.:.´:.／:.:.:ヽ- /:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.i::lヽ
　　 { } i::i:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:｀ヽ､:.:.∨:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.l:./:.:.:.:.|::|| }
　　 ゝ/::l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.ヽ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:lゝ l


978 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:43:52 ID:pwwSAVyI





　　　　脳内でディストピア組織だと考えていたのが、嫌な想像に拍車をかける

　　　　根拠も無い妄想に過ぎないが、その内二人が激戦区に放り出され……

　　　　ある日、記章と死亡報告書だけが帰ってくる　そんな絵面が想像できた

　　　　想像しただけでぶわっと目尻に涙が浮かびそうになるが、現実味があるのが
　　　　　何とも言えなかった。実際、戦死する危険性があるような組織なのだから

　　　　それに、１０年後、下手したら一個小隊以下の人員で次元犯罪者のテロを
　　　　　止める未来もあったのだ。何があっても不思議で無い事は事実だった

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',
　　　　　l　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　.l
　　　　　l　　　　､＿＿,ノ　　　_,／tﾘ）　　.l
　　　　　.',　　　　ゝ ヾリ　 　　　｀ｰ‐' U　/
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

1 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:22:42 ID:pwwSAVyI
　　　　　　　　　　　　　このスレはエロゾンビこと◆IL/7VRqS7Eの雑談所だ

　　　　　　　　　　　　　雑談所とは名ばかりで私が好き勝手する場所になってるが……まぁ、気にするな

　　　　　　　　　　　　　無論雑談も歓迎だが、私の背のことを貶したりハーゲンダッツを粗末にしたら400ZAPだ市民

　　　　　　　　　　　　　尚、淫獣は元気にインディージョーンズしている模様

　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　 |===========================================================≦三三三|
　 |=====================ﾆ二二二ﾆ========================≦:ﾆ三三三三ニ|
　 |=============＞ ´　≦´三三三三三≧ｭ　　==========　´ ≦ﾏ=　 ￣￣　 マ三ﾆ|
　 |=========＞´　≦彡^^^^^^∂^^^^^^^ミ三三≧ﾆﾆﾆﾆニ≦三三ﾑ､∴＿∵_____ノ三ﾆ|
　 |======　´　／彡＾　　　　　　　　　　　　 ^^ミ三三三三三ﾆﾆﾆﾆﾆﾏ{: ; : ; : ; : ; : ;.ﾉ三ﾆ|
　 |＿＿ ___＞´三{{{　 Ｈ a.a g e n .‐. Ｄ a z s .{{}三三三´ ¨ ∴　∵　 ヽ.´haagen　 {三ﾆ|
　 |三三三ﾆﾆﾆﾆム},　　　　　　　　　　　　　　 彡三三三}ー--------彡= ___,,,, ;;;;;;;;;; ﾐ三|
　 |三マ´┏┛　　 .マﾐ､,,,　　　..__,,,,,__　　 ,,,,,､ﾐミ三三三ム: ; : ; -----.ﾉ三三ゝ-;;;;;;;; }三ﾆ|
　 |:三:{　┏┃cups　}: 三^^^^^ﾆΩﾆ^^^^三三三三三三ﾑ￣haagenﾆ{ニ=ｸｯｷｰ＆ｸﾘｰﾑ|
　 |三 }ゝ━┛＿___ノ:ﾆ三三三三三三三三三ﾆ,⌒.､ ／:.:}}:.:.ーフ= ￣￣￣ ｀.､.三三三三|
　 |三ﾉ　　 .＝==--------=＝＝￣￣￣￣｀三ゞ--^--彡==彡､_　 ＿＿____ ノ三三三三|
　 |三ﾉ.ﾄ､　/|　　 l..._l_　｡ .┌‐､ __　　_ .ｌ　　　i三=ｽﾄﾛﾍﾞﾘｰ×2ﾑ: ; : ; : ; : ===.{三三三三 |
　 |彡　|　/　| し| | . L　| 　|―' Cし.(_, .|く --.{三三三三三三三ﾑ=´haggen-ﾉ花ﾞ三三 ﾆ |
　 |三ミ_　　￣￣￣ ﾏﾙﾁﾊﾟｯｸ ￣￣.二 ＿＿.ﾏ三三三三三三三ゝ======彡花花...三三|
　 |三三≧ｭ--　==============≦三三三三三三三三三ﾊﾞﾆﾗ×2三　75ml ×6cups..|
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17 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:54:08 ID:pwwSAVyI



　　　　かなり強引な手法ではあるが、既に多くの世界と諍いを抱えている管理局である。多少無理してでも
　　　　　摩擦の火種になる要因を身内として抱えてしまいたかったのかもしれない

　　　　まぁ、存在が公になりすぎて最早諜報組織として問題が出ている連中と違い、表沙汰に武力を振り
　　　　　かざしたり、年金止めて脅しをかけたりしないで給湯室ででもやれよ、と言いたくなる手法を選ぶ
　　　　　　あたり、まだマシなのかもしれない

　　　　存在しなかった個人の戸籍を作り出して学校に通わせるだけの工作力がある組織だ。やろうと思えば
　　　　　そういった強引な手法もとれなくは無いのだろう

　　　　まだ有情とみるべきか、それとも脅しの前段階と摂るべきか……混乱した青年の頭では諮りかねた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　　　　　〃´≠　-‐-ミ: ､
　　　　　　　　⌒ヽ　　　　　 {l 〃　＿　　　 ヾ
　　　_　. :―-. . ,,_}} rﾍ.　＿_,〉l{'": : : : : :＞..
　　　　⌒＞'": : : У: : ヽ: ／: :ト: : :￣ミx : : ヽ
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　　 〃　ｱ: : : : :/: : : :|: : : : : {: : : : : :‘，: : :}: : : }
　　 　 〃 ／: :/ : : : ﾉ: :/ヽ: : : ; : : : : : ; : : : : : :j
　　　　|/.′: /: : : :ｨ ﾄ､{　 }: ;ﾊ ゝ、: ヽ:｝ : : : : ;
　　　　{ {: : ｲ:/:≠=V='　　jﾑ=}Aｫｬ ﾏ: : : : : : :′
　　　　　!: l{ :i /行笊`　　　´f笊,ヽﾄ: :Vヾ: : : :　　　　　精一杯の事はしますので、ご安心を
　　　　　l 八:ｲ: |弋り　　　　弋り　|: ; :}: :} : : i
　　　　　/　　l: :| .:.:.:.:.　　,　　.:.:.:.　|: }:ﾞ: : : : : {　　　　　彼女たち、次元世界の平和を守ろうと自ら
　　　　　　　八.:ﾄ､　　　,　 、　　　ｲ:八:|: : : 从　　　　　　志願してくれた、彼女たちの意思を穢すような
　　　　　　　　.斗::r≫ｘ　_　ｘ≪ト..j/: : :{ : : : : :＼　　　　　事態には絶対させませんから
　　　　　x≦ﾆﾆjﾆ{ |　 ＼,／　 j::}/ニ≧x: : :ゝ: : :ヽ
　　　　f三≧ニニ|:::，　,.公､　/:::ト=ﾆ≦三',: : 丶: :‘，
　　　 厶=ﾐV^::::::::l:::::rへ o rﾍﾞ:::::|:::::::::｣t==ぇ : : : : : : .
　　 f⌒ｉ} /~ｱ`Ｘ::|::::::Ｖ_入_∨::::::|::Ｘ.ヽ｀ヽf⌒ｉ}: : :ハ: :,
　　 廴_ﾘ.{　　′ﾉ¨):yﾍ.　　 ,::::rr ﾍ　`　 ,人__ﾘ: :/　 : :}
　　 厂　｛＼＿＿'ノ::}:::，　/::::{:込_＿_／:::}_｀¨Ｖ　　 }/
　　少ﾆ圦:::::::::::::::::::/::::::V/::::::‘，::::::::::::::::::八=圦　／
　 ﾑ='::/::::≧=―‐ｧ::::::ｰ-=≦::::::ｬー‐=≦:∨ゞ=ﾍ

20 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:54:36 ID:pwwSAVyI
*あくまで二次創作のネタなので、あんまり原作に関して真に受けないように

26 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 01:57:59 ID:pwwSAVyI



　　　　　頼りになる事を可愛らしいポーズと表情で言い残して、彼女は去って行った

　　　　　しかし、本当においくつなのだろうか。青年と同期、と言い張るのは厳しいが、少なくとも
　　　　　　１４になる子持ちには見えない

　　　　　如何にミッドの就労環境が低年齢化していようと、肉体の問題は地球と変わらないだろうし……

　　　　　となると不可が強くともギリギリで産めなくも無い１３歳くらいで産んだとしても……

　　　　　やめておこう。下手に弄ると管理局にタッチするよりも恐ろしい目に遭いそうだ



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44 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 02:03:45 ID:pwwSAVyI



　　　　　頭の中で色々な物がぐるぐると回って、何が何だか分からなくなってくる

　　　　　ディストピアを地でいきそうな組織なので何やってもおかしくないと青年は考えるも、事実が
　　　　　　どうであるかは未だに不明だ。近親者を通したただの打診か、それとも本当に脅しの前段階
　　　　　　　であるのか。その判断すらつきかねている

　　　　　実際、さっき帰った艦長に聞いた所で正確な答えは返って来るまい。彼女とて組織人だ。部外者に
　　　　　　話せる事は少ないし、組織の人間としても　無い　と答えるほかあるまい

　　　　　結果、何も正当が無い状態で青年は解答を強いられる。内定の答えを出すのにも、何もかもにも
　　　　　　時間があることだけが救いであった


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53 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 02:07:15 ID:pwwSAVyI



　　　　もう何が何だか、と当事者が目を回して昏倒仕掛け、妹分に心配されている中……

　　　　実際、魔の手はひっそりと、それでいて下らない手法で回ろうとしていた

　　　　誰かが　親しい人がオペレーションしてくれたら安心できるよね　と囁いたのだ

　　　　それだけなら雑談の内容であるが……親しい人が居るという別の話題で、青年のことが出た後、
　　　　　迂遠に誘引するように行われたのが何ともアレである


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿ _
　　　　　　　　　　　 　 　 -‐- ､_ イ .:＜
　　　　 _.,　-―--ｒ､／:: : : : : : : : : . : :.｀丶ｰ 、
　 　 ／ ／´￣{不ｨ. : : : : : :., 、: : : .', ヽヽ　〉、＼
　　./.: /　　　 ｀ｰ{.: .: /イﾚノ　ミメ:.ﾉ !: : 〉.}`　＼:.＼
　　{: : |　 　 　 　 VY〈 ○　　 ○ ｲ /: :ｲ.:/　　　ヽ: .〉
　　ヽﾍ!　　　　　　Y 「　 　 r ,　　 jｲ／ ﾚ　　　　 | /
　　　　　　　　　　 .∨ヽn　 ´ 　 ,ｲ从　　　　　　 ノ
　　　　　　 　 　 　 　 ,ｨl.|≧r イ_
　　　　　　　　　　　イ　!　く〉 〉　｀ヽ
　　　　　　　　　,イヽ|　 〉　.}/　　 　ﾄ､
　　　　　　　 　 lY　　,くl 　,ﾍ＼ 　 /　ヽ　　　　（やる夫兄さんがオペレーターかぁ……いいなぁ……）
　　　　　　　 　 l | 　 }::::｀ー ﾄ､ ヽｲ　　 |
　　　　　　　 　 l | 　 |｀ー一| ﾍ.　ﾍ 　 ﾍ
　　　　　　　 　 V　「　 　 　 |＿}＿.〉　　l
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　　　　　　　　　`ー く三　　___/::::::l　　 ﾉ
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66 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 02:13:18 ID:pwwSAVyI




　　　で、一方のジェダイオーダーであるが、彼女らにも長期休暇の度に正式な魔道士官教育の
　　　　代わりに研修が言い渡されているのだが

　　　如何せん次元転移のポータルを常設するのは条件が色々あるらしく、研修の間は向こうに
　　　　泊まりがけで言っていたのだが……

　　　寂しがる彼女に、誰かが　職員だったらいけるのにね、と囁いたりしていた

　　　そうして、彼女は青年に管理局からのオファーが来てた事を思い出し、もしかして就職先として
　　　　まだ考えているのだろうか、と想像してしまった


　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　＿　 ｀ヽ｀　．
　　 　 　 　 　 /:::::::＞'＾ヾ　　V＾　 　 　 ＿
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　 　 　 　 ＼／　　 /´￣｀　　　 　 　 ,≧x}:::::::}
.　　 　 　 ／ .／　‐ｙ'⌒　　 　 　 　 く￣｀　Y´￣＼
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.　 　 　 ﾚ' .l　 ./,斗匕¨ﾒv　 /___,　/　 |　 |.├┬‐┘
　　　　　　 l　/i/.ｨ示心 　 ムｲﾉ_/＞く| 　ﾚ'ﾊﾉヽ
　　　　 　 ∧ｌ/{ヽ 仏rｿ　　　'´ｨ笊ぅ､/|　 |　 ヽ　l
.　　　　　/　/　} }｀¨¨´ 　 　 i 仏r/冫 |　 | 　 .|　 !　　　　　え、やる夫兄さんもミッドに来られるの！？
.　 　 　 ,′,′/∧　　 ' 　 　 ｀`ｰ' ´　 |　 l !　 |　 |
　　　　 i　 i　 i i　i ヽ　` ｰ　＿ 　 __　/　/ !　 .|　 |
　　　　 l　 l 　l l ∧　l >　__|:. : : :.＞y'　/!　ｌ　 .!　 |
　　　　 l 　l 　l lヽ　} | : ::__ﾉ:. : : :.:／　/ .!　l 　 |　 |
　　　　 l 　l 　l K＾y'..レﾍ: : : ＞‐　 , く　 !　| 　.|　 |
　　　　 l 　l 　＜ノｲ / _ﾉ:／ 　　＜ ＿＼{　l. 　!　 |
　　　　 l 　| {::::::{/ j/ /　{ 　(: : : :.:./´￣｀､　l　 !　 |
　　　　 l　 ﾚ┬y｀¨¨7＿ Vj/:.:.:.:. /: : : : : :|　l 　|　 |
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80 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 02:18:28 ID:pwwSAVyI




　　　　　だめ押しとばかり、今度は一冊だけパンフレットが再び送られてきた

　　　　　シェイクスピアのハムレットの一説に　To be, or not to be., that is the question.　という一説があり、
　　　　　　現代では死ぬべきか生きるべきか、それが重要だ　と訳されたりもする

　　　　　しかし、現状では　成すべきか、成さざるべきか、それが重要である　と直訳した方が近しい
　　　　　　意味合いになりそうな状況に青年は突っ込まれていた

　　　　　事実は何一つ明らかになっていない。青年の頭の中でこねくり回された妄想……という可能性もあるだ

　　　　　それでも、青年にはライフカードが切れずにいた


　 　 　 　 　 　 　　-─‐──‐-、
　　　 　　　　　／ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 　 　　　／ ;　　　　　　　　　　　 ヽ
　 　 　 　　l　　U　　　 　 　 　 　 　 　 l
　　 　 　 　|　　　　　,　、　　　　 ;　 　 |⌒´⌒｀ヽ、
　　　 　　　!、　　_ノ"　"ヽ、__　　∪　　　　　　　　＼
　　　　　　　 ヽ (（●）　 （●） )::　 /⌒゛`　　　　　　 l:
　　　　　　　　 /ヽ~゜（__人___）~__ ,ノ|　　 　 ,　　　　　|
　　　　　　 　 /　　　/` ⌒　´　　　 | 　 　 |　 　 ,　　 !
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　　　　　　 /　　　/　　　　　|　　　　|　　　　|　　　　 ,lー─- 、
　　 　, --‐-ー、_/　　　　　 l　　 　 ,|　　　　|　　　,／　 ）　　 ）
　　 く / /　ァ- ,ノ　　　　　　＼ノ＾ノ^／⌒ヽ.j＼　　／＾ー-‐'
　　　 `ー' ー´￣　　　　　　 (_イ_,イ、_,ィ'´__/　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　良い時間なのでこの辺で


86 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 02:19:45 ID:pwwSAVyI
*あくまで公式設定や話を見て　こんくらいやりそう　と私が妄想しただけで……
　原作や他の二次創作には関係ありません

　また、内容の一部もやる夫が　ディストピア組織だし、これくらいは……
　と勝手に妄想している所も一部存在しています

あまり真に受けないようにね……重ねて……


126 ： ◆DAZiCeQp.w：2015/01/14(水) 02:39:38 ID:pwwSAVyI
>>124
　箇条書きマジック発動しているようでしていない所が凄いな……

さて、じゃあお休みだ市民……