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18 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:01:30 ID:NlXHRVxE

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.　　　　　　 __　　＿{.i＿｝ﾊ:>､　　　　／:::::::::::／: : ／::::::::::::::::::, '　　　　　　　今回はヴェネツィア、ジェノヴァ、セルビア
　　　　　　　＼ヽ:.:.:.:ｌ l:.:.:.:.:ﾉ:.:ヽ｀≧=- '　V:::::::／.:.:..:,.':::::::::::::::::::／
　　　　　　　 /＼ヽ.ｌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼}　　　ヽ,/:.:.:.:.: /ー　、￣　　　　　　　　　　　そして、オスマン帝国の人たちの話。
　　　　　　 ,':.:.:./ , 　　＼:.:.:.:.:.:.:.:.＼／￣_l:.:.:.: : /　　　 i
.　　　　　　 i:.:.:.:{　ヽ_／　/　｀丶､＼:.＼/: :l__:.:／　 .i　　＼　　　 .|＼
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　　　　　　　　　 /i　　　ヽ　 r――‐{ 　　　｝――i／三三 i　　 |/
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19 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:02:02 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　　　　　　　 ,.,.,.,.,.,.,.,
　　　　　　　　　　　　 , イﾐミ彡彡ミ彡ﾐﾐヽ
　　　　　　　　　　　　ノﾐ彡彡彡彡彡彡ミ彡ミﾐヽ
　　　　　　　　　　ﾐ彡彡彡彡彡彡彡彡ミ彡ﾐﾐﾐ
　　　　　　　　　　　ﾐ彡彡彡'"´}/}/ 　　　　　　ミﾐ
　　　　　　　　　　ﾐ彡彡{　　/-/―-　-―-　　ﾐﾐ}
　　　　　　　　ﾐ彡彡ゝ　y=≠ゝ　　y≠=x ﾐ/
.　　　　　　　　　　ゝﾐﾐ/　　ｲ r_辷ﾃヽ　{r辷ﾃ lﾊ　　　　交易商人　ヤコポ・テダルディ　　フィレンツェ人
　　　　　　　　　〈rﾍ｀′　　　　　 ´　 :.｀'　　 |)}
　　　　　　　　　　　ヽﾊ､　　　　　　 ,; 　 :､　　|ﾉ　　　　（井之頭五郎　　出典：孤独のグルメ）
.　　　　　　　　　　｀ｰﾍ　　　　 {:..　　〉　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　ー｀二´‐
　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾄ､　　　　　ー　　ﾉ､
　　　　　　　　　　　 /:l､＼　　　　　　　 /}　＼
　　　　　　　　　　／　| ＼ ::::...... ＿＿／/　　ヽｰ
　　　　　　　　　　　, /　　; |　　＼＿_:／　　/　　　　 |　　　　ー　　　_
　　　　　　　　　　／/　 , '　|　　　厶厶　　 /　　　　 .|　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　＜　/　　,ノ｜　／ＶVＶ＼「￣Vー―‐'　　　　　　　　　／　ヽ
　　 rr＜　　　厶イ´/ 　.|／ヽ///Λ　,| ==　　　|　　　　　　　　　　　　 /　　　　',
.　　/ l　　　　　　〈　゜.|i　　l////,l /:|　　　 / 　　〈ヽ　　　　　　./　　 /〉　 ,
　 /　:|　　　　　　　　　ﾏ　 |:i. 　|////l/ｉ:i| 　　 ./　　　　 V》　　　　 /　　 // 　　,
. /　　|　　　　　　　 / ヽ :|:ｉ:!　|////i:i:i:i|　　 / 　　　　 V》　　　　/ 　　// 　　　,
/ 　　:|　　　　　　 ./ 　　',|:ｉ:ｉ　|///i:i:ｉ:i:ｉ| 　 ./　　　　　 'V》　　./ 　　//　　　　 ,
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20 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:02:19 ID:NlXHRVxE

古典文明に関心がなく、カトリックとギリシャ正教が合同しようが関係ない交易商人も、
現場証人として何かを残したいと思う気持ちはどうやらあったようである。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡=-‐ミﾐヽ:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　／⌒ヽ::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ミ:.、｀ヽ　　ヽ::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　､＼　　　／.::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 _ 　　´　く::ﾊ　ヽ　ヽ:::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 (　　､　　　｀　　　 }::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ヽソ　　　　　　　　〈::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 ::ニニ７' }L　　　　　　　　ﾞﾞ二ヽ::::
　　　　　　　　　　　　　　　　／ x仁..`　　　　　　　　　　 )　 }:::
　　　　　　　　　　　　　_≠-‐┴‐っ　　　　　　､_　イ::::
　　　　　　　　　　／　-‐‐､て¨´　　　　　　 _ノ　　　　_｣:::::
　　　　　　　　　　 /　　-‐ヘ. ＼≧=-､:::::　　　　　-‐　. :'^ヽ
.　　　　　　　　　 l　　　ノ　　｀T　　 _｣ﾆ=‐　　　. . : ´: ／: : :
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　　　　　　　　　_ 　/　　　　　　/´/:;:;:;:;|　　／: : : :／: : : ／: : :
　　　　　／Ｖ/`〈　　　_ ,ノ／＞ゝ;:;:;:;l　／: : : : :/ : : : :/: : : : :

22 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:02:43 ID:NlXHRVxE

陥落時、テダルディが乗ったヴェネツィア船団はマルモラ海を西へと進み、６月５日にネグロポンテに到着した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　ﾑｪ=ヽ.　,'.=ｷtｵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,{_,![..!,.{　,!7ﾑｪ{ ﾔﾑｫｪ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／'!'][,~i　V'{´ゝ_!__ ｖ´ハﾔ,ｫ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　　　　　　　 _ｒ!　　　／.ﾑｨ_ﾆﾄｪ-ｷｫ=-#='７'7=ｪｭ〉!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,1、　,'+､'~|　　　　　__,.ﾑｩ　／　ｆ,!､ｨｫ'ｨｵ´.,! ノ.　 /. ,!´ ./.!{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｆ=ｷ　ｒ´｀{"~!_,　　　　ﾑﾚ／　,.ィ´!ﾔ,+ｆL_　 kﾍ.　 / . ,!,..._!_,!ﾔｒlｪ　　　　　 _,.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ_,.､ﾔ{_ｪｭ.〉ｪｆ,!　　　　　｀_!ｪ≦=ェｒい=,/=､__|ﾔ_,..ムｪ_!ヽ||=ｷｷイ1　　　 ~|. ,.!､'l
　　　　　　　　ｨ ,1 '!　~| ,／,.{´￣ｆ,{ｲ　,!=ﾄ,ｒ,'1　　　　,ｫ,.ﾊ｀!´へｪ_ｆラェｪｪｭ＿,ｪｪｪﾗﾒﾒﾒ彡ｷｷﾆﾞi　　　.{_,!{,-ｖﾍ
　　　　　.r,i.,、._ノ{:{,{:{,ｲl、｀＞そ_}ｪ=ゝゞ=ｪX'´三〉　 _ノｨ~{"Y|:{　｀ヽ.ｆ三＃三≡≡≡≡≡≡ﾆﾆ,ｲ　ーｫ{_,_{_,_,{,ﾄｬ、
ーーー＞-≦‐＞≡≡ｨー‐｀´ﾞ>-=ﾆニニニニﾆ)ーー≧=ﾆﾆェｿー‐!､ﾑ=ﾆェ三三三三三二ニ=ｷー‐｀ﾞ）======ｆ'ーー
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'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_～'~｀,､_

23 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:03:14 ID:NlXHRVxE

ヴェネツィア人たちが今後の方策を協議して待たされている間、
彼はどこかの店でひとりのフランス人と出会った。

　　　　　　　　　 ||　|: : :} |: : : ｣ l: : :|: : : : :ノ　l: : : :
　　　　　　　 ..　 -=＝=- .. _ ﾚi_|: : :l : : : ´￣ : : : :
　　　　　 ∠三三三三三三ﾊ : : : : | : : : : : : : : : :
　　　　　ﾑ三三ﾐ〈⌒7ｱ二ﾆＹ : : : : l: : : : : : : : : : :
　　　　　{三三三ｼ r==ュ.　,={ ┬‐┴────ー
　　　　　ﾞy=ﾐv'´　　ｚモｧ〈ﾃ{　|　|
　　　　　　V６^　　　　　　　V}　|　|
　　　　　　　了、　　 └─'{　|　|
　　　　　　 xヘ. ヽ　　ー_┘ }　|　|
　　　　／､　　＼＞　. ＿ノ　.|　|
　　　／／＼　　＼｀Yh＼　 |　|
.　／／　　＼　　＼ﾊ辷」======= ､
∠ィ⌒ヽ. 　　　＼　 /万]＞、　　　 | |
′　　　＼　　　 ∨ゞﾐ｜,ﾊ}　にに)| |
　　　ﾄ､　ヽ　　　　　ﾉ |/V.二二二| |
　　　　い　　 |　　　　　 {.　|/｛　　　 | |==、
　　　　ヽ.　　| ﾄ､　　　　}　|/ﾊ r仁ｺ=ﾐ| |//∧
　　　　　＼ | 川　　 {　 |く〈├　┤ﾛ| |===,ﾍ
　　　　　　　 Y ﾉﾉ　　 i　 |　| ＼￣￣￣|///∧
　　　　　ﾉY´　　　 j　 |　|　　）､　　 |====,ﾍ

24 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:04:37 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　＼|＼i　　　　　　　　|＼i＼　　　　　　　　　　＼|＼i
　　　　　　　　＼.| 　　　　　　　|＼|￣＼　　　　　　　　　　＼.|
.――.i.ニニi―┰'|　　　.　　　　　　 |￣ | `┰――.i.ニニi―┰'|
,.　|＼|＿＿| 　┃ 　　　　　　　　　　 ┃.　|＼|＿＿|　 ┃
　.....　| 　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　.xィ:::::ミ､
　　　　　　　　　　　　ﾐ::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 }Z/^ー-┐::::}
　　　　　　　　　　　　　　　._ﾘヰ　こ〈_／
　　　　　　　　　　　 . -＜７:ﾊ〈_　 ¨_⊥入　　　　　　　豚汁と生姜焼き定食、
　　　　　　　　　　イ:.:.:.:.:./:.l　}～ｒ┴ }ｱ:.:.:＼　　　　　あとお新香、ご飯は大盛り。
　　　　　　　 }:.:ヽ:.:.:/:.:.|　に{　 .イ:.:.:.:.:.ハ
　　　　　　　　　/:.:.:.:ヽ:.Ｖ:.:|｀´Ｖ}¨´ﾊ:.:.:.／:.:.:}
　　　　　　 l:.:.:.:.:.V:./:.:.:}　Ａヽ_,八/:.:.:.:.:,′
　　　　　　　 {:.:.:.:.〈:.:.ヽ:.:.|　liＡ:.:.:.:.:.V:.:.:.:.:〉
　　　　　　　　　}:.:.:.:.:.i:.:.:.ヽ|　|ilＡ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.{
　 ─────{:.:.:.:.:.:.ヽ;,:.:.ﾄ┴‐ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:. /── ､|＼
　　　　　　乂:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀`:.-:ｭ>‐--- /.　　　 .|　＼
　　　　　　　　　　｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./＿_,ｨ灯　　　　く＼　｜
　　　　　　　　　　　　｀`:.-:.:.--'ﾞ　　 .｀¨´　　　　　＼＼|＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_>　＼
　　二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二l
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　　　　　　　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r.-ー　､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　 | |　 |

27 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:06:37 ID:Drz/TYtM

ネグロポンテに生姜焼き定食なんてねーだろw

25 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:04:56 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　 , ｨｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ､
　　　　　　　　　／彡彡=⌒゛ﾞ亠亠ヾ＼
　　　　　　　　/彡彡´　　　　　　　　　`ヽ
　　　　　　　　|;':;';';'　 _　-　―---´⌒ ､ !
　　　　　　　　|;';'" 　　_,,-‐=' 　　｀ｰ､|
　　　　　　 r'⌒　　　　　,r'兪ヽ　〃匍､.|
　　　　　　 {（牙　　　　　￣ノ　　{ ￣　 |　　　　すいません、そのメニュー
　　　　　　　＼┐　　　　　　イ　　ヽ　　 |　　　　来月からなんです。
　　　　　　Ｙ　　　／　｀ー‐´）　　|
　　　　　　　　　| 　　_ノ　ゞ二ﾆヱ　　 !
　　　　　　　　　ﾄ､　　　　　ｰ　　　ﾉ
　　　　　　　, ィ!＼＼　　　　　　／}｀ヽ､ __
　　　　_,.- '　 { { : :.ヽ｀_ｰ　 _＿__ 　´　| |　　　｀ヽ､_
　_,.- '　　　　ヽヽ: : : : : ￣｀:＞＜: : : :| |　　ヽ　　　　｀
　　　　　ﾉ　　＼＼: : : :.／ |C　＼: :.| |　　　ヽ　ﾊ

　　　　　　　　　　　　【フランス人】

　　　　 zﾆ二三三ミ､
　　〃彡三三三三ﾐｿミ､
　　,彡彡ﾞ´ﾌﾌ´ ￣ヾミ三ヽ
　　ﾐ彡´ （（-一-､　ヾミj
　　ﾐ彡 .z==＝　ﾐ､ｰ　ｿ'
　 r ゝ　　ｨa=-　　ra㍗/
　ヾ'　　　　　　 f . 　 /
　　｀|　　　　r　_）　 /
　　 ,ﾍ,　　､ -ｰ-ｯ　/
-一|　ヾ　　　　　ノ
　　ﾍ　｀ミｰ---ｲヽｰ- ､＿
　　　＼　｀Yゞ　　|
　　　　ヽ　/彡ゝ､　|

26 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:05:18 ID:NlXHRVxE

テダルディはそのフランス人に、自分が目にしたコンスタンティノープルの陥落の様子を、詳しく話した。

　　　　　,,,,, ,,,,,,_
　　　,,;;;彡-ヽ;;;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ_,-
　　{;;彡;;;;;;;;;;-"`;}　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽｰ-'
　　{彡く //､_,-'_ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　 >;/ ,---, l三|）　　　　　　,-､　　　　　　　ゝ~　　　　が
　　ヾ=､. '^"`.ヽ,. |/^ヾ-､＿_/'_ ヽ　　　　　　　く
　　　,-ヽ.　 _'=-'､/　こ＼＼/: :-／`-､　　　　ノ　　　　　あ
. _,-ｰ/|::|ヽ､'　~./-,､__~ヽ〉'|ヽ/: : : : : :＼　　　＼
': : : : ヽ|: ヽ `>く　|.　 `;;-//／: : : : : : : : ヽ　　ノ　　　　　あ
ヽ: : : : |: :/､ /ﾐﾐ/'|　　;;. |く: : : : : : : : : ／＼　`）
: :ヽ: : :'-/: .ヽ /,:ヽ.|　 ;　|､ヽ｡｡o-::／　　　　ヽく　　　　　あ
-､: :ヽ: :く: : ヽ/ヽ;>ヽ　l .|_/-､:_／>----ー--､＼ヽ_
~ー-::く: :ヽ: :/;/|/　〉　 )-,､ ,_／　　￣￣`-､　ヽ, >､
: : : : : :|:/: :.>;;（/, ,　}`---' > /　,-､　　　　　　＼＼　ヽ
: : : : : : ): : :|ー( }ヽ.ヽ.ヽ-､_,/　　 /~　　　　　　　　　ヽ
: : ://`/~:~:~: :ヽ^>-' ;;ヽヽ:l:ヽ-'/　　　　　　　　　　　ヽ
.: ::／/: : : : : : : ＼`/ ヽ;ヽ/: :| /　　　　　,-ー---　　ヽ
ヽ:| J/: : : : : :｡｡／| ／ヽ;;;;ヽ::|　　　,-, /　　　　　＿,--）
: :ヽ: : :_,--ｰ/--､ |ﾟ_,-'　ヾ;;;ヾ|　／/／　　_,,,-ｰ'-ー~ ヽ
: : :`: :/: : : /_`ー /＿＿./　　ヽ､/　　＝'~~/＿＿,-----`
: : ／: :o /:-:-:~:~:~:~~:~:_:ヽ　　 .|-ヲ-'~~　 /; ; ; ; ; ;`|; ; ; |
／: : : : :/: : : : : |: : |':~: : :ヽ　　|-/　　　 /;`-; ; ; ; ; ヽ_; |
: : : : : /: : : : : :　|: |: : : : : :|　　 >-ー'~~ /-､; ; ; ; ; ; ; ; ;/
: : : ::/: : `､ヽ: : :|: :|: : : :(/.ヽ／　　　／; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/
: : : /-'~~: : :`-､: :/､_,/: :_／　　／; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;／;;〉
: : / ~:~:~ﾆﾆヽ: : : :ニ: ／ ,.-'~/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ／;;;;;;〈
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28 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:06:49 ID:YFxbzd1.

八つ当たりで暴れているようにしか見えないんだがw

31 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:09:20 ID:5flUGBuc

肉体言語は万国共通ですねw

29 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:08:11 ID:NlXHRVxE

このフランス人はさっそくアヴィニョンの大司教に手紙を書いて送った。
この手紙はたちまちフランス人の間で広まることになった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　／fﾞﾍt､｀-､_
　　　　　ヽ､;;;､＼　　　　　　　　　　　　　　＼〉　　　　　／f~´　 iﾞ;;'､';;t､｀'‐ ､
　　　　　　　｀　ｰゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼(z､　　　｀｀ﾂr;;';;ゞz;;｀'‐ ､
　　　　　　__,. 　 ---───‐‐‐┐　　　　　　　　　　　　　｀'‐､ゞ､_　'´　`ﾞﾞ　ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ､_
　　　　　　　＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:|　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ'-､ゞ､　　　　　_,ノ;／／
　　　　　　　　 `-- ─ｰ‐‐─‐--=!　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／
　　　　　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､／
　　　 /{
　　　 / 代　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,
　　　《ﾐ､ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|
　　　　ヽ:i;　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'ﾞ／
　　　　　　ソ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.. ‐´fじ''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ_,. -''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_ ノ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＼
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　　　　　　　　　　　,'::/;;:/:::
　　､――,　　　　　,'::/;;:/:::　　＿＿＿＿＿＿_,
　　/:: :: :: ;ヽ　　　　 ,'::/;;:/:::　　 /:: :: :: :: :: :: :: :: ::/:）
　　l;;;; ;; ; ;; :ｌ::::.　　　ｌ/;／:::.　　/:: !:: :: ;:; :; :;:; :: :/:/::
　　｀ー―‐'::::　　　 /::::::::. 　　/:: :; :: :: :: :: ;' :: ::/:/::
　　　　 ::::::::::: 　　 /::::::.　　　/:: :#:: :: :: ;: :: :: ::/:/::
　　　　　　　　　　 ′　　　/;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;/:/::.
　　　　　　　　　　　　　　　 '三三三三三三ｌ:/:::::

30 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:08:54 ID:NlXHRVxE

元々、十字軍精神の盛んなフランスである。
テダルディの物語は十字軍結成の呼び掛けの宣伝として、
なんと法王ニコラウス５世の推薦まで受けることになる。

テダルディの名前は、本国よりもフランスで広く知られるようになってしまった。

　　　　∧＿∧　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　 ∧＿∧
　　ミ■Å■,,彡　　　　　　 ( @∀@ )　　　　　　　　　（´ｍ｀　）　　　　　　　（・ー・* ）
　 .＿φ　読⊂)　　　　　　＿φ　朝⊂)　　　　　 *~●.φ　毎⊂)　　　　　 .＿φ　産⊂)
／旦／三／／|　　　　／旦／三／／|　　　　／旦／三／／|　　　　／旦／三／／|
|￣￣￣￣￣|　.|　　　 |￣￣￣￣￣|　.|　　　　|￣￣￣￣￣|　.|　　　　|￣￣￣￣￣|　.|
| 鍋常談話　|／　　　　| 毎日捏造　|／　　　 | 侮日新聞　|／　　　　| 憂国幻想　|／

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│ 　 /＿＿:＿_ヽ.　　　　│
│　､ifﾐｯ''"tiﾂﾊミL、.　　 |　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
│　　{!､ _ ,"弋彡ｲｿ　　 |　　　　＿）　　　　　　　　　　　　（＿
│　　 tぇ:,ｨtiｯ　　ﾚ!ヽーｧ |　　　　　）　　ローマ法王絶賛！　（
│￣￣ヽ!_ぅ_ｰ,､ ; / ﾉ　　│　　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣
│丶、　｀ヾﾆ´jｨ'´/　　　│　　　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
│､_ 二ﾆキ｀兀7´　　　　 .|
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32 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:09:24 ID:NlXHRVxE

ヴェネツィアを経ってフィレンツェに向かってからのテダルディの消息は不明である。

もしかしたら、自分の名前がフランスで広まっていたことを知らずに
食べ歩きを続けていたのかもしれない。

　／￣￣￣￣＼　　　　　 /　　か　ご　早
/　　　　　　　　　＼　　　 ,′　　な　飯　.く
　　飯　い　焼　　　ヽ　　i　　　ぁ　こ
　　だ　.っ　き　　　　|　　|　　　　　　な
　　ろ　.た　肉　　　 !　　!　　　　　　い
　　う　ら　と　　　　|　　ヽ
　　が　白　　　　 ,. -─v- ､＼
　　　　い　　 ,ィ升三三ヾ三ヽ＼　　　　　＿／
　　　　　　　 ,代シフ 7ー一､7　｀v-─ '´
　　　　　　　 {伝 /　/ ‐-‐＿ﾘ　　　　　　,. -‐-
､　　　　　／ﾊ.ｼ　,.-‐ 　 rｧ､ﾄ､　　　　 /　も
　｀ー-v‐'´　{に.!　ﾑｿ　ヽ｀´ ﾚ′　　　l
　　　　　　　＼_l 　　〈＿）｜　　　, ┴ ､ぐ
　　　　　　　　　,ヽ､　　 =-'　,ｲ- ､　/　も　ヽ
　　　　,. -‐ '´ 〈　ヽ＼　　　/ ﾄ､　｀i　　　　 ├-
　　 ,イ　　　　　＼｀i ＞＜　/　!　ヽ　ぐ　 /
　／　!　　　　　　 ∨ﾆ=ﾆ7∨　 i　　｀ｰ┬ｲ､
/い　 l　　　　　　　　 > -く　　　　ヽ　　/　/　'.
　 i　　|　　　　　　　　ﾄ､＼l　　　　ヽ　.ﾚ'´　　'.
　＼__!　　　　「「|　ﾄ､＼.|　.r─-　　 |　　　　'.
-　辷|　／￣＼l |　ﾄ､＼ !　| 　　　 |　　　　 '.
─ ｧ-レ'　　｀ヽ､＼　ﾄ､＼ |　| 　　　ﾚ'ﾆ ,
　/　 i　　二ﾆァ-'　ﾄ､＼ |　!　　,. - ┴＜　「￣
　l　　ヽ.r── '| | |'⌒丶､_| r-＜　　　　 |
　＼_q/　　／,l_l_!ﾆ　　　￣i 　 ,. -─ ─‐- ､
,.　'´‐┴─ (／ Y二ﾆ　　　 L_ 「｀ー─── '7
　　　　　　　　　｀ー‐ '´￣￣　　＼＿＿＿_／

33 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:10:00 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _____
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ＜{ j　/ .＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /.ｨ´￣｀´￣¨ヽﾐ
　　　　　　　　　　　　　　 {.ｲ　‐-　r -‐ 〈ﾐ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ij ｀t.''ｧj　Yr_ｧ ' Yl
　　　　　　　　　　　　　　　（(ﾍ.　　|　:.　　　ﾊ )〉
　　　　　　　　　　　　　　　　 `| {　　ﾄ　` ＼ | ﾚ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　( -=＝ﾆｲ ,ｲi|
　　　　　　　　　　　　　イ´｀ヽ､＼　ｨｰ､／ |i |　　　　　　　　　ヴェネツィア海軍提督
　　　　　　　　　　 z＜　､　　　｀ヽ ¨¨´:　/¨''ヽ､　　　　　　 ガブリエレ・トレヴィザン　　ヴェネツィア人
　　　　　　　　　　 __／　　ヽ　ヽ　　　ヽ　: {＼　　ヽ
　　　　　　　　／　　　　　ﾍ　ヽ　　　 ∧､｀ー＼　　ヽ　　　　　　（バトー　　出典：攻殻機動隊）
　　　　　 /　　　　　　　　人＿二"''ｰ　ﾍ￣￣ヾ　　　}ヽ,
. 　　　　 /　　　　　　　　　　｀＞''¨¨}　　　　ﾊ＜ﾆ〈
　　　　　 /　　　　　　　　　 Y´￣´　　''¨¨ |　　　　ﾊ｀ヽ､ﾐﾊ
　　　　ﾑｲ. , ＜　　　　　　 V　く´　　　　ﾍ　　　　ﾊ　　 } |
.　　　　 /´／　　　　　　　　　　＼　＼　　　　ﾊ.　　　　ﾊ　　l |
　　　　/／　　　　　　　　　　　　　＼　＼　　.|　　　　ﾊ　 l |
.　　　/　　　　　　　　　　　　　　　＼　＼　 ', 　　　 }　l |
　　/　　　　　　　　　　　　　　　　＼　＼. |.　　　 |　 l|
.　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ',| 　　　 ', 　|
　/　　　　　　　＿＿ﾑ　　　　　　　　　　　　 } 　 |　　　　　}　 |
.ｲ　　　　　＞''´　　　　　ヽー- ､　　　　　　 } 　 |　　　　 |　 |
..{　　　　´　　　　　　　　｀l　　',　　　　　　 |. 　|　　　　　|　.|
　＼　　　　　　　　　　 j　　 j　　　　　　 | 　|　　　　　|　|
　　｀Y　　　　　　　　　　　/　　.j　　　　　　　 | 　|　　　　　|　|
ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

34 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:10:12 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　　　　　　　　__,,, --ー''''¨¨¨ ｀￣｀＞ミヽ
　　　　　　　　　　　 , ＜¨´　　　　　　　　　　｀ﾊ
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 }､__
　　　　　　／
　　　　　　　,ｲ/
　　　　　　　 /
　　　　　　 ,ｲ　　　　　 |　　,　 ',　 ',
　　　　___ノ,,ｲ.　　　　　|､　 ',　ヽ　ﾍ　　ヽ
　　　　　/　 |　　　　　 | ヽ　ヽ　　ヽヽﾐ　ヽ　　　ｲ弋ミヾ
　　　　　 |　　　　ﾊ　| ＼弋ヽ､｀,,ｨ弋ヽ､}ﾍﾊ　{ {ﾊヽ
　　　　　 | , 　 {　　 {　ﾄ |　｀メ＜__,,ヽ､　）　ﾚ'　　./ |　　　　　医師
　　　　　　　ﾊﾍ　ﾄ,　　 {__ヽ{ 　　r弋ｿ　　　　　 .::r'　|　　　　　ニコロ・バルバロ　　ヴェネツィア人
　　　　　　ﾄ |　{ ',　.ﾄNtﾊ　　　　　　　　　 |　　　ノﾊ
　　　　　　　　 Nｨ　ヽ､ {ﾊ　|　　　　　　　　　 |　　　{　}　　　　　（トグサ　　出典：攻殻機動隊）
　　　　　　　　　　　　　　 ', |　　　>　　　　　　　|　　　〉.|
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ-‐'¨　　　　　　　　／ .ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽt__,,-‐‐ｰ　　　　　　　　 ,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ--'''　　　　　　　 z彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`l､　　　　／　／::::ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　小､____ イ j＼／:::::::::.ﾙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘﾄ,　　j､　ﾊ／:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '| ﾊ .ﾘ ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　（:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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36 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:11:01 ID:YFxbzd1.

最前線で実際に戦い続けた男たちか

35 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:10:48 ID:NlXHRVxE

ニコロはトレヴィザンから頼まれて船医としてコンスタンティノープルへと向かった。
ヴェネツィアに帰還した後は、再び元の開業医に戻ったと思われる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::|　　/|　　　　　　　　　　　　 i　　　 |__j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::| 　 |/　　　　　　　　　　　　　　ﾉ＿___,,(_,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::| 　　　　　　 /　　　　　　　 │（〈
　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　 |:::::|　　　　　　　 /:::　　　　　　　　|_,lヽ冫,
　　　　　　　　　 ||　　　　　　　　 .|| 　　　　　　 |:::::| 　　　　　./:::　　　　　　 (_,丿(,,ノ
　　　　　　　　　 ||/ハヽヽ⌒ヽ＿,,,|| 　　　　　　 |:::::|　　　　　　 ./:::　　　　　　　　　:;;;;;;;;;;;::
　　　　 ___ ／ (´-｀ｏ川ノ___）／.||＿＿＿＿＿＿_|:::::|　　　　　 /::: 　　　　　　 :;;;;;;;::
　　　　　　／　｀⌒⊂[l´ )ヽ／／|| 　　　　　　 |:::::| 　　　 ./:::　　/ハoヽ
　　　／　⌒⌒ヽ,　　´ ／／　　　　　　　　 |:::::l　　　 /:::　　从从从)
　　 ||￣|￣|￣|￣|￣||／／　　　　　　　　　　　 |:::::| 　　　/:::　　　ﾉ　　(｀ヽ
　　 ||￣￣￣￣￣￣||.／　　　　　　　　　　　　　　 |:::::l　　 ./::: 　　くﾉ_ﾊヽゝ○
　　 ||￣￣￣￣￣￣||　　　　　　　　　　　　　 |:::::l 　 /:::　　　（_ｿ" ヽ_)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::|　/:::　　　彡　:;;;;;;;;;;;::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |___l,/:::　　　　　 :;;;;;;;::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/

　　　 ,ｲ　　　　　　 ,　ﾄ--ﾍ　､　　　　　 ,ﾆ=-
　　　 /　　　　　　　　　f | |　　 } .|､ヽ　　　　ﾊ
　　　j　　　　　　　 ,ｨ　 | .|.|　　　|/ ヽﾄﾐ　　　　|
　　　|　　　　　　i / |ハ|　ﾘ　　　|'　　|j ∨　　ﾚ'
　　　|ﾘ　　　　　ﾊ{ --ｰ=＝=　　 =＝‐- }.　 l |
　　　 {　ﾑ　　ﾒ　　　'て:::ﾊ　,,,　ｲ_(:::ｿﾔi ﾉﾘ
　　　　∨ｲ{｀Y|　　　　　　　 |　　　 |/j
　　　　　i　|ゝﾍヽ　　　　　　　　　|　　　ﾊ
　　　　　j　ヽ､i　l 　　　　　ー'　　ｲﾍ　　　　　　はい、お大事にね。
　　　／　　　ﾄ,. ヽ　　　　　　　　　　　 |　∧
　　./　　　　:|ヽ　　　　ｰ=ﾆﾆﾆﾆｨ　　| 　ﾊ
　　/　　　　 :| {　　　　　　ー─　　 j　　ﾄｿ
　,ｲｨ　　　　z::::::| .＼　　　　　　　　　ｲ　　 |
　　.|　l　　{:::::::::ヽ､　｀＞､＿＿ ,,ノ　}ヽ|ﾍ|
　　.ﾚ'|: /　ﾊ::::::::::::::::ー─- ＿＿-ーﾆ:::::|j　j
　　　 |/／　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ー- ､__
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37 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:11:10 ID:NlXHRVxE

このニコロは『コンスタンティノープル攻防戦の日々の記録』という一文を書き残している。

これは攻防戦が始まる事情から書き記していた。
攻防戦が始まってからも、ほとんど連日の出来事を観察してあった。

　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:ヽ、
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　/, ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:, イ.:.:.,ｲ.:.i /　｀´　 !.:!::｀ﾄ､:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.i ＼ヽ
ノ´　|.:.:.:.:.:.:.,ｲ.:/.:.:.:.:./:::/.:.://!:::!'　　　　　|.:|ﾊ::::::ヽ|ヽ.:.|､.:.:.:ヽ.:.iヽ.:.:.:.:.:| 　｀ヽ
　　 !.:./.:.:/::!ｲ.:.:.:.:./:::/| ,ｲ,'::i::::!　　　　 !.:,ﾍ!:ヽ::::!:::ヽ!::ヽ.:.:.:!､|::|.:.:.|.:.:!
　　　! i!.:.:.!::::::|.:.:.:./::,ｲ::'´ﾉ'|:∧:l　　　　　 l/　ヽ|::::!ヽ、::::::',.:.:.!::::::l.:.:.|.:.:!
　　　|:l|.:.:.|:::::::|.:.:.,'::/ |:∠__|'_　ヽヽ、　　/ 　　_ト_|＿ヽ::::::!.:.:|:::::::!.:.:!.:.:!
　　　|ハ.:.|:::::::| :/:/ ´￣｀ ‐-｀､‐_､_ﾉ　 {､_,_‐,´-‐'´￣｀ヽ:::ヽ.|:::::::|.:.:ﾄ､:!
. 　　　ヽ!:::::::V､:l　　＜廷丁｀>｀Y〉　　〈Y´く´廷丁＞　ﾄ､::::::::::;ﾊﾉ ∥
　　　　ヽ:::∧｀!　　　｀￣´　__,ノ〉' 　〈ヽ､__｀￣´　　　i　ヽ::::/ /' 　 |
　　　　　　　YヽN|　　　　　　　　　|!　　　　　　　　 ,ﾊ　}:,'
　　　　　　 i:ヽヽ!､　　　　　　　　i!　　　　　　　　　　　j ﾉ_/ﾚ
　　　　　　　 !::::ヽ|　ヽ　　　　ﾉ　　　　､　　　　　 / i　,ｲ、
　　　　　　 |ﾊ::::::ヽ　',　　　　　ヽz､_ _,.ｨz'　　　　,'　,'´:::|.:ヽ
　　　　　 /.:.:!::::::::!　ヽ　　　　｀￣´　　　　　　/　 !:::::::!.:.: ヽ
　　　　／.:.:.:!:::::::::i、　ヽ.　　＿_ ‐-‐ ＿_ 　　 / 　 j::::::::!.:.:.:.:.',
.　　　／.:.:.:.:.:.|::::::::::| ヽ.　　　´ ＿_｀￣´＿｀　　　　,ｲ:::::::::ﾊ.:.:.:.:.ヽ、
　　 /／.:.:.,ｲ.:|:::::／| 　｀ヽ、　　ヽ｀￣´ノ　　　　,.イ l＼::::i.:.|.:.}!.:.:.:.:ヽ、
. 　 /ｲ :.:.:./::l.:.!::/三ヽ、　＼　　　￣　　　／ ,'　!三ヽ!.:.!.:|:',.:.:.:.:.',:ヽ
.　　　!.:.:..,':::::!.:|::!三三三¨ ‐- ヽ、　　　　　　／__ノ-ｲ三三l.:..!.:!::ヽ.:.:.:.ﾄ､:',
. 　　|.:.:.:i:::::::V/三三三三三三　￣￣￣￣三三三,ﾊ三三!.:.!ﾉ::::::',.:.:.:| ヽ!

38 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:12:06 ID:NlXHRVxE

　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　＼　　＼
　　　　 ,'　　　 /　　/　　　　　　　　　 l　　　　＼　　ヽ
　　　　 ! 　　 /　　/　　　　　/　 ,'　　　 |　　l　　ﾊ　ﾍ､ヽ､_,
.　　　　 | !　　 l　　ｌ　　　　　/　 / 　 ,ｲ　! 　 i　　 ! l　ヽ ',｀￣
.　　　　 l |　　 l　　ｌ　,/　〃　,/ 　 /│ l　　j　　 l│　 ! l
　　　　ノ | !　│ 　 |　/_／/ ／/　 /　,' ∧ / |　 /　ｌ　ｌ│
　　　　　ﾉ l　ｧ|　　 | ｨｆﾃ云ﾐx / ／　/ｨ示坏x.! /　ﾘ　ハ!
　　　　ｲ八{´ｌ　　!|　 {じ刈　' ´ 　　ﾄc刈》ｊ/ 　 /　/　　　　　彼がヴェネツィアに戻ってから
.　　　　　　 Vﾊ　　|　弋ｚソ　　　　弋zソ　 } 　,/／　　　　　　はじめて判明した出来事も書き記されていることから、
　　　　　　　ヽ ', 　| 　　　　　　 ,　　　　　.ｲ　/´　　　　　　　帰国した一年後にまとめられたと思われる。
　　　　　　　　 `ﾍ　lヽ　　　　　　 _　　　　厶 ./
　　　　　　　　 ', {.代ﾄ､　　　　　 , イ |　/
　　　　　　　　　　　＼_'i|　＞､　_ , イ/ V　ｌ./
　　　　　　　　　／ヽj　　　　　　 {｀ヽ　 '′
.　　　　　　　 _ ／　　｢´　　　　　　ヽ}　＼
　　　 _, -‐ ´　　　　　l‐--‐､　＿　-‐ |　　 ` ｰ- ､
.　r＜＼＼　　　　　ヽ '´￣　___ ｀ヽl|　　　　 / /ヽ
　y⌒ヽ＼＼　　　　　　V　￣＿｀ヽl|　　　 / /　∧
./　　　ヽ. ＼＼　　　　　∨￣　　｀ヽ | 　　 / /　/　 l
{　　　　　ヽ　＼＼　　　　ヽ　　　　　/　　 / /　/　 │

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿　_＿
　　　　　　　　　　　　 ..ィ.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:...､
　　　　　　　　　 ,..イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:ヽ:.:.:.:ヽ、
　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:ヽ
.　　　　　　　　 ,. ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:',
.　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:. i:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:';:.:.:.:.:i.:.:.:.',
　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.!:.:.: ﾊ.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.l:.:.:ハ
.　　　　　　 /:.:.:.: i:.:.:.:.l:.:|!:.:.l　ヽ:.:ヽ:.＼:.:.:ヽ;.:.ﾄ､:.:.:.l:.:.:.:.:l.:.:.:ハ
.　　　　／/: /:. |:.:.:.:.l:.l !_.:!-‐ ヽ.:.:＼:ヾー､- ､ヽ:.l.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ﾄ、　　　　この『日々の記録』があってはじめて、
　　　　　　/ｲ/:.:.:.!:.: ,:イ´∨　　　＼! ヾ! ＼!＼｀ヾ!.:.:.:.:l:.:.:.:.:ｊ｀ヽ　　　　後世の我々もコンスタンティノープルの
　　　　　　　|:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.|ィﾆﾆミ､　　　　 ,.ィﾆニミ､!.:.:.:.:i､:.:.:/　　　　　　一日一日の進展を知ることができた。
　　　　　　　|:.|:.:.:/ﾍ＼!ヾ{:ﾟ::;;::ヾ　　　　〃 {::ﾟ:;;::::} ｌ.:.:.:./ ｝:/
　　　　　　ヾ!ﾍ:ﾍ,,:ｲへヽc::::ﾘ　　　　ゝc:::ｿｌ.:.:./イ/
　　　　　　　　ヽヽﾍ!:.:.ﾍ　｀￣　　　 i　　　｀￣　,':.:/.;ｲ′　　　　　　　二コロ以外の現場証人たちの記録を読んでも、
　　　　　　　　　　　 |:.:.ハ.　　　　　　　　　 /.:/:/　　　　　　　　　起こった出来事はわかっても、
　　　　　　　　　　　 |:.:|:.:|:.ヽ、　　 `　　´　　　,ｲ:./|/　　　　　　　　　　それがいつ何日に起こったかまでは不明だった。
　　　　　　　　　　　 |:.从!∨W＞、　　　.イｿ'//　!
　　　　　　　　　　　 |/　　　　 ,ｊ　｀　´　　lメ.′
　　　　　　　　　　　 ′　　　／::ﾉ　　　　／∨:＼
　　　　　　　　　__... ､.- ─:::´:::ク　　 ....　　　∨::::｀:ｰ:..､
　　　　　　　　 |::ﾍ::::::::::::::::::::::i:／ ´ 　　｀＼l::::::::::::::::::::｀＞,

39 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:12:40 ID:NlXHRVxE

その上、ニコロの記述は史料的な価値も高かった。
後世の研究でも、たとえば城壁に迫ったオスマン兵の数は、
守備に就かなかった二コロが記した数が一番近かったことが証明されている。

　　　　　　　　　　　　　-ｰ= ､
　　　　　　　　　　ｲ　 rﾍ小
　　　　　　　　　　　　j cｲ｀　}'
　　　　　　　　　　　イ::::人___ﾊ
　　　　　　　　　__z＜ﾊ个ﾊﾐヽ､__
　　　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆ| .|l　}ﾆﾆﾆﾆﾄ,
　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆ| .ﾘ jﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　八|ﾆﾆﾆ从从====|:人
　　　　　　　　{=ﾆ|ﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆ}
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　　　　　弋{:ﾆﾆﾆﾆﾆjﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆ/
　　　　　　 ∨ﾆﾆﾆ/ ヽﾆﾆﾆﾆ∨
　　　　　　　　　 Vﾆﾆ/ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆｲ
　　　　　　　　　 .|辷ｲﾆﾆjYﾆﾆﾆﾆ:|
　　　　　　　　　　ﾆﾆﾆﾆ:| |ﾆﾆﾆﾆﾘ
　　　　　　　ﾆﾆﾆﾆ| .|ﾆﾆﾆｲ
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 |ﾆ:ﾆﾆ|　|ﾆﾆ:ﾆ|
　　　　　　　　 r≦三イ弋≦:≧､
　　　　　　　　　ー─＜　　ヽミ彡′

56 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:22:13 ID:/hsF0ZCs

現場にいた連中による記録よりも正確だったのか
怪我人たちから話を聞いて回って信頼性の高い数字を記したのかね

40 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:14:03 ID:NlXHRVxE

しかし、このコンスタンティノープルを冷静に記した記述は、
ローマ法王庁を震駭させたイシドロスの手紙や
ローマの知識階級で評判となったウベルティーノの長編叙述詩や
フランスで十字軍結成の宣伝になったテダルディの物語などに比べて普及度は低かった。

　　　　　　　__＿ｧー＝ミ｀ー-ﾐ
　　　　　＿＞　　　　　　　　　　｀Yf
　　　　__≧　　{ﾙ　　　　　　　/f´　｀ヽ
　　　　＞ー-ミ汽ﾊメ　　　　/ｆ´　　　乂
　　　厶斗≧f^⌒｀ヾﾙｨｱ彡ｲ　　　　　 {
　　　7: 彡'"　　　　　　　￣｀ヾ　　　　}
　　孑斗　⌒ヽ　　j′　　　　　辷=ﾐ　汽
.　　　　 {_f´　　ﾏﾙ {zｨ=＜　　抃｀ヾ {
　　　　　}乂_　ノ⌒ヾ´frぇj∨__}ﾊr-v'"
　　　　　i　　　　 ′ 人___彡'"ﾊり⌒{　　　　　　　　 .zミ｀ヽ'ｿ´,r　､
　　　　　'　　　仏_　　ﾐx　 , ;/f_彡.ﾘ　　　　　ｨ ´　　　　　　　　　ゝ
　　　　八, '_＿__^　　　ヾﾏi厶ｒｾ´　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　__　 ∧ﾒー--　‐彡メ／. /从　　　　　　 .〃　ｬ丶ヾゝ､,, j　ｨ'''　t 　ﾐ､
.　 /ニニ=- _ﾊfハｨｲハイ　　′ 　　　　　　 'ｨ　ﾉ　　　　　　　　　!､　ゝ
　/ニニニﾆ=-　._=≦　　___/　　　　　　　　　　〃 i　_,,_　　　　　　 ,,_　ﾐ　ｿ
ノニニニニニニニ=_Y　{ニ{_　　　　　　　　　　 ',-y'´zfｭゞ';,,　 .,,ｨf'ｭｧ　i-,ヽ
ﾆ＼ニニニニニニﾆ_{--}ﾆﾆハ　　　　　　　　 i　'､　　　　　　　　　　 iｼi
ﾆﾆ-＼ニニニニニニ}: :{ﾆ才二＼　　　　　　　　ヽ､､　　　　 j　　　　 j丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｬﾍ　　　　　　　 /y
　　　　　　【イシドロス】　　　　　　　　　　　　｀|ヽ　 ´￣｀　., ' |'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　､ヽ､＿_,, '　ﾉ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,＜￣|;;;;;;;;;;;.　　　;;;;;;;;|￣＞､
　　　　　　　 ..　 -=＝=- .. _　　　　　　　　　　 /　　｀丶;;;;r───､;;;r 'ﾞ　　'､
　　　　　 ∠三三三三三三ﾊ　　　　　 .rｰ'ﾞﾞﾄ､　　　　|;;;j　　　　i;;|　　　Z>､
　　　　　ﾑ三三ﾐ〈⌒7ｱ二ﾆＹ　　　_,,　ｨ 'ﾞ´　　　　｀丶　 |'''j＿＿____.i;;|　　'ﾞ´
　　　　　{三三三ｼ r==ュ.　,={　　　　　　　　（）　 j::::::.. '';;;'' ..:::::::i 　（）
　　　　　ﾞy=ﾐv'´　　ｚモｧ〈ﾃ{　　　　　　　　 ⊂X⊃｡｡｡｡｡｡i｡i｡｡｡｡｡｡⊂X⊃
　　　　　　V６^　　　　　　　V}　　　　　　　　　 A　j::::::::::::::i i::::::::::::::i.　Ａ
　　　　　　　了、　　 └─'{　　　　　　　　　 .|. | j::::::::::::::i i:::::::::::::::i　|. |
　　　　　　 xヘ. ヽ　　ー_┘ }　　　　　　　　　 .|n|j::::::::::::::::i i::::::::::::::::i. |n|
　　　　／､　　＼＞　. ＿ノ
　　　／／＼　　＼｀Yh＼　　　　　　　　　　　【ウベルティーノ】
.　／／　　＼　　＼ﾊ辷」
∠ィ⌒ヽ. 　　　＼　 /万]＞、
′　　　＼　　　 ∨ゞﾐ｜,ﾊ}
　　　ﾄ､　ヽ　　　　　ﾉ |/V.

　　　　　　【テダルディ】

41 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:14:45 ID:NlXHRVxE

記録が長い間、バルバロ家の書庫に眠ったままだったからだった。

それゆえに１７８３年『ローマ帝国衰亡史』を書き上げ、
その最後をコンスタンティノープルの陥落で締めたギボンも、ニコロの史料は知らなかったようである。

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三]|　　|:| | | :　: |:| | |: : : :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :| | |:| :　: | | |:|　　|[三
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三]|　　 |:| | | :　: |＿_|／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|＿_| :　: | | |:| 　　|[三
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三]|　　 |:| | |　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 | | |:| 　　|[三
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三]|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　|[三

54 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:20:59 ID:SQ9xa0nY

眠ったままだったから散逸せずに残ったのかも

42 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:15:10 ID:NlXHRVxE

二、三ヶ所の思い違いと考えられるところとジェノヴァ人への感情が爆発させた部分を除けば、
コンスタンティノープル攻防戦を記した史料の中で、最も信頼度の高い史料と言えるのではないだろうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.／: : : : : : : ｀'ｰ-､_ ､:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.:.:.:.:.:.:／: : : : /｀¨´ヽヽ : : ｀ヾ=､.:.:.:.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.:.:.:./: : i∨くＴﾃﾐ"　 `＜Ｔテ>　　`ﾘく} ＼:.!.:.ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ !:::::｀!: : iヽ　　 {L,_, -' ､　　 /ｲ : : : : : |::::::::!:.:./
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　　　　　　　　　　　　　　　　　, -''´:.:.ヾヽ::::! : : ヽ　ヽ三三＞ ! ／/: : : : / ／／｀`'ｰ- ､_
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43 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:15:57 ID:NlXHRVxE

.　　　　　／: : : : : : : : : : 　　　　　ー- ､｀丶、
　　　　 , ': : : : : : : :- ､　　 . . ｀丶、｀丶、｀丶ヽ
　　　　　/: : : : : :　　　 . : ヽ: : :｀ヽ、: : ヽ.: : ＼.　＼
　　　 , ' : : : : 　ヽ、:､: : : : :ヽ｀丶､＼: : :ヽ.＼｀、
　　　/::: : : : {　 ',: : {ヽ､ヽ､::::::. :＼-ヽ=､: : :.';. }.＼
　　;.:.:.: : :　ヽ: : ヽﾍ　-＼｀ｰ- ､}　_}_ {ヽ: :}/､
　　 {:.:.:. : 　 : : l＼／＼　　　　　　ｲﾃ"ﾜ; :}/:.: : ヽ、　　　　　　　　　　　　　それならば、当時のジェノヴァ人たちの
.　　!: :　 . : : : :.V ヽx=＝ミ　　　　ﾏ_:j　V:::...: : ＼ヽ　　　　　　　　　　　　不鮮明さに対するいらだちも、
　　　' 　 : :: : : : :ヽ《ﾏんﾊ,　　　丶　　 ;＼::::::: : ヽ　　　　　　　　　　　　かえって生き生きとした現場の感情を
.　　　ヽ:＼:.:.:.:.:.:.. : ＼ゝ '’　　　　,､　　八ヽ｀丶､|　　　　　　　　　　　　伝える役に立ったとも言える。
　　　　 }.:.:.:.ヽ､:.:.:.:.: : :｀丶､＿　　 '　　 ′　　ヽ　ヽ
.　　　 !ﾄ､ :.:::::{丶､:.:_:_: : : :＼　　　 ,.'
.　　　　 '|　ヽ{＼｀ー‐‐ く｀丶: :ヽ -‐ ヽ./￣￣:~｀／￣二ﾆ=､
.　　　　　　　ヽ|｀丶､|＼　｀ヽ　　 /:. :. :. :. :. //:. :/;';';';';';';';｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　 _ヽ　　　 ,':. :. :. :::. :.,':,' :. /;';';';';';';';';';';';';';';'丶、
　　　　　　　　　　 /.::/｝　／_; :. :. :. :. :.:j:j: :. ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';ヽ
　　　　　　　　　　　　 l :.;/￣￣＿___. :. :.:::i::i :. i;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';＼
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　　　　　　　　　　　 x―（~又___.／!. :. :. :. :. j::j :. j;';';';';'ヽ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'ヽ;'｀丶､
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　　　　　　　 {＼八　＼:.:.:ヽ￣iヽ:. :.:/:/:. /　 V;';';';';';';';';';';';';'ヽ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';ヽ

44 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:16:35 ID:NlXHRVxE

＜ヴェネツィア港＞

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　　　ｒ─--、　　　　'!_,!　　　ｒ─┐　l,:,!　ｒ‐┐ .'!
　　　L..........ｊ　　　　 |::|　　　└= ┘　ｌ||　　二、 . |─────┐:............:::::.:.::.::.:::::::　... :::..:.............:::
　　　　　　　　　　 |::|　　　_,,,...-┐ . ||　　| :||,.-┘　　　　　　/ｒﾚ:::..:.............:::::.:.::.::.:::::::　... :::..:.............:::::.
　　　_,,,...--‐‐ｒ　　　.|::|　　　|　 | ｌ|| 　.||,..-‐''"　　　　　.　　　/ ,.>:::..:.............:::::.:.::.::.::::::;　　　.::.:::::::.::.::
　　　| ｆｌ |ヾ､ ||　　　 |::|　　　|　,｣.-‐''"　　　　　　　　　　　　/ ｆ:+".....:::::　.:.::.::.　:::::::..　　　　　　　　...:::::
　　　| |:|:|=《. ||　　　 |::|_,,..-‐''"　　　　　　　　　　　　　　　./　ｖ'... :::..:...........　　　　　,-‐-、　　..:::::.:.::.::.:
　　　| |｣:|__ﾘ..|| _,,..-‐''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/__ｒ*...　... :::..:.............::.　　:|:::::::ｒ'.　　:::::::　... :::..:....
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45 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:16:53 ID:NlXHRVxE

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46 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:17:11 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　 !.:i.:.:.:.:l.:.:..l.:.:| ヾ|　　　ヾ;v;:=:iﾄ- ヾ:.ト､.:.∧
　　　　　　　　l:|:､.:.:.ヽ.:.:ﾄ､r=ﾍ＝､　　ﾞ｀;r:t;;ﾃ　 lN:r!:.ヽ　　　　　　　痩せたな、旦那。
　　　　　　　　ヾヾ:.ヽ.i､l､ヾ;rf;;う,.ヽ　ヽ､　　　ﾙ'ﾉ.､::ﾞ:、
　　　　　　　　　 `ヾ:!ヾ､　　 ´　!　　　　　 /ｒﾍ.:.ヽ.:.＼
　　　　　　　　　 /.:.ヾ::、　　　　　　　　　　 |i:ト､.:.:ヽ.:.:i
　　　　　　　　　　 /.:.:.:/.:`jヽ　　　-　 '　　　　ﾉ l　ﾄ､.:.:i.lヾ
　　　　　　　　 /ｨ.:.:/.:.,ﾊﾞi　　　 ,..... -‐‐　　 ,ｲ人.├＼ﾘ
　　　　　　　　　　i/|.:.:l.:.:!lｒ:Lﾄ､　　ﾞ`　"´ 　／　　 iﾑ.､　＼─‐‐-　､__
　　　　　　　　　　　,レ'‐'7!.　ﾞ:､`ヽ､　　　 _,..j　　　 / ヽ＼　｀
　　　　　　　　_,.　'´　,.イヾi 　 |　　｀ﾞ""´ 　ヽ　　/

　　　　　　　　　　　　 z-──-- ､
　　　　　　　　　 ,ｨﾍ　ヾ }　 /　へ
　　　　　　　　　　.ﾑヾﾍ　.} }　j __Z彡ヽ
　　　　　　　　　　|ヽ.l´￣｀'''''''´.　　 |ｲl
　　　　　　　　　　|ﾐ j　　ヽー´, -ｰ |ﾉ|
　　　　　　　　　　|ﾐi　､___　i　 { ____} `x
　　　　　　　　 {｀|　 (___)''　　(___)　|.ﾉ
　　　　　　　　　__ﾂﾄ　　　ﾉ　｢　　　|ｰ､　　　　　　　ああ、ムスリムは不味い飯しか食わねぇからな。
　　　　　　　／　　|ﾍ　　ﾍ___ノ　　ｲ　ヽ
　　　　　　 /　　　ﾍ　　　-一rr　　j|　　人
　　　　　／|　　　　| ヽ　　　　|.|　／|　　　 }ヽ､
　　　／／　　　　 |　⊂ﾆﾆ''ミヽ　　|　　　　＼＼､__
＜￣/ /　　　　　　|　,ｲﾆﾆﾆ､.　＼､|　　　　　　ヽヽ｀＞､
　　/　ﾑ＿__.　　　 | {ノﾆﾆﾆ､　　　ヽ--､彡--‐‐ｲ　〉
　ー─---､二j´￣｀ﾘ二ﾆﾆ､　　　｀Y ヽ─── '
　　　　　　　 ,ｨ' 　　 {ﾑ-一､　　　　　 }　 }＼
　　　　　／/　　　　＜ミヽ＼__　　 /　/　　＼
　　　　　ｲ　 {　　　　　｀¨　　ヽ､/　/　　　　＼

47 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:17:43 ID:YFxbzd1.

おお、帰還できたのか！

50 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:19:26 ID:YFxbzd1.

タフな男たちだぜ、本当

48 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:18:48 ID:NlXHRVxE

戦って捕虜となったトレヴィザンが、いつ頃に本国に帰ってきたかを記した史料はない。
翌年１４５４年の秋には、対トルコ最前線に立つ海将の一員としてその名前が記されている。

　　人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
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　＜　　　　　 |Cﾄ　|Cﾄ　|Cﾄ　|Cﾄ　|Cﾄ　|Cﾄ　|Cﾄ　|Cﾄ　つ・・　　　　　　＞
　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
　　　　　　　ｲ辷ｿ　　　　　ヽ､　　　　　　　　　 z-ｰ─‐､
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ﾄﾊ　　　　　　　ﾑﾐ---‐‐|
　　　　　 |　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　|ミ|　-. r-t
　　　　　　 |　　　　　　　 ,l| |ﾊ　　　　　　　　　/Y.j　O' lOｲ
　　　　　　 'ﾘ　　　　　　　　　j |　　　　　　　　　 { /`i l　,Ll　|
　　　　　　　j　　　　　　　　ｲ |　　　　　　　　ﾑ　ヽ　匕.人
　　　　　　.j　　　　　　　　 l　　　　　　　　ｽ__　､　又 |　ヽ
　　　　　　人　　　　　　　　人　　　　　　　　/ .:　｀ヽ､＼__/7　〉
　　　　　ﾑ　　　.j 　　　　　ﾍ　　　　　 |....:.....　　＞-ﾍ ',｀ﾊ
　　　　　 { 　　,,ｲ|　　　　从､ﾐ　ミ　　　　　 .j　　　｀:　　　　 i | |
　　　　ｲ .|ｲ| .ﾘ　ﾊ　　ｿ　　｀＞,__　　　 ./　　　　 :　　　　 }| |
　　. ／ヽ.　 Y　　ヾ　/　　　　　___zｨ'_　　 {　　　　　 :　　　　　|| |
　　/　　＼　　　　 ∨　　　　／　　　｀ヽ./　　　　　　　　　 || |
　　　　　　.＼　　　　　　／　　　　　　　＼　　.__ｲ　　　　　.|| |
　　　　　　　＼　　　彡'　　　　　　　　　　',　　 |__　　　　　　|| |
　　　　　　　　　　｀ー ´　　　　　　　　　　　　|　　ﾍヽｨﾆ-､　　 || |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ﾉ　j 　ミ　　 || |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｀Y´__ノ￣￣　　　|| |

49 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:19:17 ID:NlXHRVxE

もっとも、トレヴィザン家にはガブリエレという名前が多いので、別人の可能性もある。

　　　　　　　　　　 -一=ﾆ三ﾆ＝=ｰ-
　　　　　　　　／　　＿＿｀＞ｰ--ミヽ
　　　　　／　　　´　　彡ｲ　　 __　｀ヾ
　　　　　 / ／／　　　´　　 |　　 ´ 　＼ ' ､
　　　　 |/／　＞　 -一彡　､弋::.....　ヽﾊ
　　　　ﾚ′／　　　ｧ''　　　　ｲ《　)::'Yｿ
　　　　 |　,ｲ　ｲ⌒ヽ.彡l　　　　｀¨'''　ﾍ
　　　　 ∨　,　|l f:.:}ヾ,,,} ヽ.　　　　　　　　＼
　　　　　 {　/: 弋（::j､　　 :::}　　　　イ._:_:_:::ノ
　　　　　　 Y: : : : :ヽ__　　　 :::|　　　　　　 }
.　　　　　　 |: : : : : :l: :|　　　　　　　 ´￣￣｀Y
.　　　　　　小.: : : : |　l　　　　　　　　ﾞﾞﾞﾞﾞ {
　　　　　从小从人　ヽ､_　　　　　　　 |
　　　　　弋ヽ＞::ｰ-ミ　　 : :｀: : ≧ー─--ｲ
　　　　　　|　　＼: : : : : :＞ｰ- ､_: : :T¨￣
　　　　　 ∧　　　＼: : : : : : : : : : ＞f＞､
　　 __,イ　∧　　　＼: : : : : : : : : :.}　　　＞､
　　　　ミヽ∧ 　　　＼ : : : : : : : }ヽ　　　　　＞､
　　　　　　 .∧　　　　ヽ: : : : : : : :ﾊ　　　　　　　＞､
　　　　　　 ∧ 　　　　 ∨: : : : : :.∧　　　　　　　　 ,＞
　　　　　　　＞､　　　 ∨: : : : : :.∧　　　　イ´￣

51 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:20:02 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '⌒ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　 --　､ﾉ丿
　　　　　　　　　　　　 ,.ｨァ'´__　　 ,..　 ⌒ヽ、
　　　　　　　　　　　 ,ｲf/ ´　　　 /　　 ,' ｌ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　/ﾊハ｀ｰ-　/　/// ﾉ| l ', ,',
　　　　　　　　　　　　Ｎ1',: ヽ. __ /　//ﾌ７ト| ｌ｜ｌl　　　　　　　傭兵隊長
　　　　　　　　　　　 {Ⅵ:. ､　 /7　'´ﾊ￣圷j/j,ﾊj′　　　　　　ジュスティニアーニ　　ジェノヴァ人
　　　　　　　　　 Yﾊ:.:. ヽ{,','　,'/　｀ﾟ┘ ｛
　　　　　　　　　厂￣｀アl＼:.､ｌi　 l:!　　　__ /　　　　　　　　　（セイバー　　出典： Fate/stay night）
　　　　_,,. --―‐|:: :.　／ﾉﾉ　ゝ|l: /|ｌ､　　　 /　　＿__
-‐ ''"´ , ‐''"´￣｀¨ア´￣.｀` ＜ｌl:.{_j{　 r―‐'__,∠:;ニ:;ム‐ｧ￢ァ=ｭ、
--‐''"´　　__ _＿／.:.:.:.:.:,. -= 　 Y「￣｀llア´／／／　／ ,∠,ﾆ､=､}ヽ
　　　／／⌒ｿ:.:.:.:.:／.:,. -‐=＝''ア¨ｱ　 / o ! o | o　|o_{_ｒく＼ヽ._Ｖ|
.　　＜_／　　 /.:.:.:.:./:／.:.:.:.:.:. . ''´.:.:/{　　{＿_j--へ￣_込Λ_}ｰ}´}__}」
　　　　　　　 { .:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:. 　:.　.:.:.:.Λ　　　　　 ,.イ | / >L}__}_｣__}ヽ
　　　　　　＼.:.:.:.:.:―-.:__,. -‐ｧ￢￢＼　　／ｌ:.{o{ {__{_|:::::}__厂｀¨〉
　　　　　　　　　　｀ヽ､:.／´:.:.:厂ヽ、　　　｀¨¨´/　|､｢ヽ}_,ハ::::Lﾉ＿_/
　　　　　　　　　＼__／　　 / ＼,.､　　ｒj^ヽ_| ｀ヽ.込.｣::::|ノ
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　＿{　　 `^ｰ┬'′ / | 　　　 |::: |
　　　　　　　　　　　　　　 |￣　　ヽ.　　　　|　　ｌ　| 　　　 }》《{
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 |　　　　l　　 |　| 　　　 |::ll::|
　　　　　　　　　　　　ヽ――┴―ｰｒ亠ｒ‐┴ｲ. 　　　　|:;ﾙ:|
　　　　　　　　　　　　　/¨了|:::::::::::::::::::: ﾟ}]又[{ﾟ_＿|入 _______〉ﾊ〈_＿＿_
　　　　　　　　　　 / /　｀￣￣￣￣|‐'￣'‐|／￣三ﾆ=くfYf,>=ﾆ三￣＼
　　　　　　　　　　　 / /　　　　　　 |:.ｌ.:.:.:.:.:|　／￣｀Y⌒)lYｌ(⌒Y´￣＼　|
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52 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:20:22 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　　ー=ﾆ::::::::::::::::__从::::人（　ｿ彡-─ﾅﾉﾙ|:::::::t　}|:::::::::≦´
　　　　　　　　　　｀ヽ､__::｀ｰｲﾅﾌヽ､｀　イz‐‐ﾋﾅ　　jﾉ}::::ﾄ )/:::::ﾒミ=ｰ
　　　　　　　　彡::::::::::::ﾍｫーﾊ　　　￣　　　ｲ:::} ノ:::::::ミ､
.　　　　　　　　　ｨー─ｲ彡ﾍ　　|　　　　　　　　ｨｵ:::::::::::::::ﾄ　　　　　　　傭兵　シニョーリ　　ジェノヴァ人
　　　　　　　　　　ｲ｀ヽ　　　ヽ. |　　　　　　　　从::::ﾊﾙ'
　　　　　　　　　　　　　|　　}　　　 ∟ '　　　／　 /　ﾙ'　ﾍ　　　　　　　（スパイク・スピーゲル
　　　　　　　　　　　　　|　ｨ ,ｲ｀l　　.＼ー‐ 　＜¨ ´￣￣¨ ー--　　　　　　出典：カウボーイビバップ）
　　　　　　　　　　　　　|　ノ(ノ .jヽ￣￣ヽ　　　／＼
　　　　　　　　　　　　／　　／　ヽ　　　｀ ¨´　　　 }
　　　　　　　　　 / 　　八　　　',.　　人:::::　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　/　　￣￣￣＼} 　 /　ヽ::　＜
　　　　　　　　　　 |　　　ー── ､　ヽ./　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 j::　　＿＿＿ﾉヽく)　ヽ　　ｨー''' |
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53 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:20:47 ID:NlXHRVxE

ジェノヴァの傭兵隊長であるジュスティニアーニは、皇帝やる夫が募集をかけた傭兵隊のひとりである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :く
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　　　　　　　　　　　 .//　　　　　　　　　〃　　　　　ヽヽ　 ∨＼ . ＜＿ : : : : : : : : : : : : : ﾉ : : ､ : : : : : : : : : : : `ｰｧ
　　　　　　　　　　 // 　〃　〃　〃　|| 　 |l 　　　　　∥∥ 　 |　 ||　　／: : : : : : : :{: /（: ／ゝ : ﾉ､: : : : : : : : : : ＜
　　　　　　　　　　　　// 　〃 l　|ｌ　　|ｌ　/∧　∥ |ｌ　　ｌl　 |ｌ ∥ 　ﾄ､∧　...⌒): : : : : : /イ⌒ﾐ　　／ｰ-ヘｨ : : : : : : /⌒
　　　　　　　　　　 | |l　　|l　|l　||　　|| ∥　|ｌ　|ハｌ　　|l　 |ｌ ∥ 　 | |〃　　厶～ｧ : : ゝ.ィ芯ヽ　　苡ヽ　}: :/}: : ＜
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　　　　　　　　　　 | || 　 |l 廾=|-」､|∧||　ヾ､|!　|l_」斗　'i|´||　　ｌ| | 》　　　　　八`',　　 .::j _　　　　　{ｲ/⌒
　　　　　　　　　　　　Vﾊ　 |l ||　z＝≠≧､　　　ヽ／,z≦示z､||　　ｌ| |《　　　　　　ヽ.　　　` 　＿, 　.八{
　　　　　　　　　　　 .|ヾl|ﾄ|| 《　|L:::ｊ::|l`` 　　　´´|L:::ｊ:::ｌ| 〃|　　ｌ| |/　　　　　　　　､　７7ﾆ＜　/1
　　　　　　　　　　　 .|l　lトハ　lL辷」!　　　　　　ｌ!L辷ｊ」　 || 　ｌ| |　　　　　　　　 __ヽ//　乂　`く: :|￣＼
　　　　　　　　　　　 .|l　　|lハ　　　　　　　　　　　　　　　l|| 　ｌ|/　　　　　　　　 .／ : ://＼＿_＼　＼　　ヽ
　　　　　　　　　　　 .|l　　|lﾄハ　　　　　　{{　　　　　　　 /z|| 　ｌ|　　　._ .. 　 -―／　. ::/∧:_ : : : : : ヽ　} 　　 :.
　　　　　　　　　　　 .|l　　|||‐人　　　　　　　　　　　/'´ || 　ｌ|..ﾆ二.:.:.:.:-―／　　　 :`{　:{ ＼　へ } 　∨ 　　 :.、
　　　　　　　　　　　 .|l　　|||　 __＼　　　´￣　　　　／ー､,|| 　ｌ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／＿＿　　: :| 八:　У 、＼.　∨⌒ヽ}:.＼
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　　　..＿＿＿＿＿　　　|ｌ　川￣￣￣　＿＿　　　,､- ､￣＼|　〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　＼＼八乂_ｽ　　　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.
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　　　　　　　 |＿皇＿|
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　　　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |
　　　＼　　　ﾞー ′　　,／
　　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

55 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:22:00 ID:NlXHRVxE

ビザンツ帝国に集まった傭兵の数は２千人ほどだった。
その中で５００名もの部隊を率いてやってきたジュスティニアーニに対する皇帝やる夫の感激はひとしおだった。

　　　　　　　　　　　　　　　_,rf,r＜>‐'´: : : : : : : : : . . .　　　 `ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 _! /,,,r'´;r '´: : : : : . : : . . : :　　　　　　ヽ,r====-､
　　　　　　　　　　　　　 f´ﾚ´/ '´;,;,;,;r' : : . :　,r' :　 . . . :　　　　　 '　ヽ　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　 /V´7''¨´: : /: : : : 　/: :　. : :/: :　　 /　i i　ヽ｀ヽ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 l　ﾚ7: : : : : /: : : :　 /: . : : : /:　. / /　 ,! ,l　 iヽ　`､　　　　,!
　　　　　　　　　　　　/Y /: `ｰ--l : : : : : /: : : / /. : : / /　. ,! /l 　 ! l　 iヽ
　　　　　　　　　　ヽ>l: :`:､: : :l: : : : : :l : : / /: : :／／: : / / .l　　l　!　l　l
　　　　　　　　　　　　/l :ﾄ､: : :￣l : : : : : !／／: ／／7: :,:ｲ /　 !　　!　!　l　!
　　　　　　　　　　　　7:yl: :`y‐-;l: : : : : :l,r‐'''7''‐-.､:/／ //　　l 　 ,l　l　 li l
　　　　　　　　　　　　l ヽ,ﾄ/,r' `>!: : : : : !` ､i⊃:::: /ヽ　ﾚ'　　 l　 /l　 l　/ﾚ
　　　　　　　　　　　　 `i/`l ヽ､_!.l : : : : :l　　`ｰ--'　　　　　 ,r_レ'､,! /'ﾚ'
　　　　　　　　　　　　 >-ヽ､__`l: : : : : :l　　　　　　　　　 /)::/,! ﾚ'
　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:/､__,l : : :i: : l　　　　　　　　　 iく_,/, /
　　　　　　　　　　 /:.:.;,;,;/;,;l!　.! : : :!:　!　　　、　　　　_,>　 / l
　　　　　　　　　　　/:.:.:,;,;/;,;,/!　 l: : : :!:　!　　　 `ｰ--　　　 /l i l
　　　　　　　　　 /:.:,;,;,;/;,;./,!　　l:i : : !:　!　　　　　　　 ,／ : :l l l
　　　　　　　　　 /:.:,;,;,;,;,;,;,:/,!　　 !l: : :l : ﾄ､　　　　 _, ''´ ! : : : :l .l !
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57 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:23:03 ID:NlXHRVxE

戦いでは、ビザンツの人間ではなく、ジュスティニアーニが城壁の守備の指揮を任されることになった。
ガラタのジェノヴァ勢が中立を宣言して顰蹙を買っている中、皇帝からはそれほどの信頼を得ていたのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/フ {三三} ＞ '"　　　　　　　　　　 Y,. へ　　　　＼
　　　　　　　_,. 、　　　　　 /　 l,. '´　　_,.　イ_,. 　 -‐　　　　　　　　,.ィ／　　　　　　　　ヽ　ヽ
　 . ^ヽ-v-く」　￣ Yヽﾍ __ﾊ／　　￣,. -.::::::::::::::／＿ノ　　　　 .::// .::. 　　　ヽ　　　　　 l
　 |　 .l　ﾏﾆ{　　r 、ﾊﾞ　〉...:::＼　......::::::::ー=ﾆ二　　　 -ｧ'´　....::::＿/　::::::.　　　　　l.　　　ｌ　ハ
　 |:....:ｌ.....ﾉ:､J:l>┘‐┘l/l〈 T T　＼_,.ｨ､￣V从ｌ/ : |: :／ ,. '´ ￣ l:::/　　 :::　　　　　 l:　　　ｌ.ノ..:/
　　ｰ ^ ´ ﾄ'´,..::7/:￣:ヽヽｲヽ　　　＿l,. ┘二ﾉV ∧|:/:／　　　 /V　　　　　ｉ|　　l::　　 ! ..:/
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.　　〈三Z〉V´厂.:::::::::::::::::/　..:: ＜/./i:i. ::::::／l　ヽ之ﾘ　-=ﾆイ　.:／　:／ｌ　　/:| 　 !::　　 l
　　　マソ./.ノ.:::::}三X :::」　 :::::　 Yi:i:i:i:i:i./　 l　　､:::Y: 　 ,. /:／/ , /　 /　 /l ｉ|　/:: 　　 !
　　　　　 /.::::::__八三X/　　　　　｀ヽi:ｉ/　ハ　　　 jﾉ　く /' 、/_// ／l　 / ﾊ | /.:: 　　 l
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　　　　/.::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　l:. / l　　.　､　　　　　　ヽー ' イ l l /ｲl /::: ::　ｌ　　l
.　　 r/.::::::::::::::::::::::/ _,.ｨx､　　　 .:::.　　　V ﾟ」　　 i　｀ヽ　　＿＿＿　ィN/ ﾉl/.::::: :　ｌ　　l |＼
.　　ノ.::::::::::::::::::::::/ ∧iViﾉ　　　　　／.::::::::::._｀个ｰ ,. '´:::::::::::::::::::::::.＼:::l lﾊl ｌ::::::::　　!　　ｌﾉ　 :ヽ、
　 /.:::::::::::::::::::::::::ヽ弋M　　　　　　 /.:::::::::::::::ヽ Xﾍ//.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼l从l^ｰ､:　 l 　ヽ　　:::::!
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58 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:23:09 ID:YFxbzd1.

色々と言われていたジェノヴァ人の中で、唯一尊敬を集めていた集団だな

59 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:26:14 ID:NlXHRVxE

最後の激戦において、ジュスティニアーニは流れ矢に当たって重傷を負ってしまう。
再三の皇帝の懇願もむなしく、ジュステニアーニは戦線離脱をしてしまい、治療のため自分の船に戻ってしまった。

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　　　　　　　　　　　　　　 | 　 |.　　　　　　 |ｲ从从　ゝｨﾃミ从　ヽ､..Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　|　　　　　　 .,ｲ/小仭j　　{ :仭＼＼弋ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 |　　　　　　 ./ｲll{.ﾊ　 r 　　　　ﾊ. ヽヽ､
　　　　　　　　　　　　 └‐┘　　　　　　　ﾊ川　ヽ　⊂⊃　　/. ﾙﾍﾊﾄﾐ
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　　　　　　　　|＿＿__　　　|　　　　　　 ,-─‐-..r=ﾆﾆﾆﾆﾆYミ====ｧ::ヽヽ::::::::::::＞ｰ-..､
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　　　　　　　　　／　　く.　..:゛;∴゛`　;｀: :゛;:`´..;．∴;．｀:'： . ¨¨ﾐ:::::::::::|::::::::|　|:: : : : : : : : :./
　　　　　　　　／　.／＼. ＼ .;　:″:: :゛;. :∵゛　;．　:'-､ .ｰ-､　　　ヽ:::l:::::::::l　j::. : : : : : : :/
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　　　　　　　∵∴゛;．゛;．::　`；　　:;　｀,　　・ﾄ､ヽ　　　　ノ __／　　　 /￣/弋: : : : ::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | .ヽミY彡　／　ヽ　　 /　./　　.∨ : : :::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　 >┬＜　　　　〉ｰy'　 /. 　　 ∨: : ::::::::::::::∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＜三三≧辷=､＿__|　|　　　　 |l　| |￣￣｀ﾐ|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/¨¨7: : : : ﾊ o o　　　　ｰ-､. 　　 |l　| | ¨¨¨¨¨|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /: : : : : : : ∧　　　　　　　　　　ヽ. |l　| |.________|
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61 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:26:50 ID:NlXHRVxE

このことがきっかけで、傭兵部隊は崩壊。
雪崩が起きるように逃亡兵が相次いで発生してしまった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ ∧
　　　　　　　　　　　　‐=≡　　 ∧ ∧　　　　　　　　　（；´Д｀）
　　　　　　　　　　‐=≡　　　（；´Д｀）　　　　＿＿＿__/　/＿
　　　　　　　　　‐=≡＿＿＿__/　/＿　　　　 /　.＿＿　　　゛　＼　　 .∩
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　　　　‐=≡　　⊂_/　　/　　　 /　　.＼＿＿＿__/　/＿/　　　　　　＿＿＿__/　/＿
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　　　　　　　 ‐=≡　　　|　　＿|__　　　/　/　　/　　　 /＼＼／／　/　/　　/　　　 /＼＼／／
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つ　　　　　　　　　　‐=≡　/　／　／　　　　/　　　 //／　／　　　　　　 /　　　 /
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63 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:28:04 ID:A4wPOQ4Y

最後に汚点を残しちゃったよなぁ、傭兵だから仕方ないとはいえ

62 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:27:30 ID:NlXHRVxE

しかし、オスマン帝国軍１０万の大軍を２ヶ月も持ちこたえていたのは、
紛れもなくジェノヴァ傭兵部隊の奮闘によるものである。

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　　　　　　　　　リ　　　　　┼-‐=‐, !/＼　　　　　　　　　　 //　 /
　　　　　　　　　　 l　　 _　 i! ＿＿｀"l|〟ﾞﾄ、　　　　　　 /　　ｌ/　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 弋
　　　　　　　　　　　　 |　　.lﾞ.ｌ i从ﾒ--ﾒｺﾘﾘ=〃　　　　　　 /　　〃　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＜`＼
　　　　　＿　　　　　│　 |.|〃￣　　　 ¨　/!ﾆｌ　　　　　　　/　　 .,l′ ./.:::::::::::::::::::::::::::､ﾄ､::::::::::::::::::::::ﾋﾞヽ:::::::::::::::::∠_
　　　／::::::＼　 r‐‐､|　〃　／　　　　　　＼ヽ　　　＿　〃　　 l′ /.::::::::::::::::;:ｨ:::: ﾄ､::;;ミ＞ｧィ:;､::::::{;-､}:::::::::::::::::/´
　　　　￣｀ﾞ''-,ヽｌﾞ::::::::|　 !　/ 　／〃 l　ﾊヽｌ |r-、/:::ン〃　　　　　/::::::::::ﾄ､::/　）;仁,,ｨ;ﾃｧ　　　}ｨ::::l/ ﾊ::::::::::::::::ｿ
　　　　　　　｀ﾞ'ﾐヽ, l　.l./ 　/　ノ/　 l　l .ｌ .ｌ .｝|::://￣ //　　　　　/.::::::::::::ﾋ弍=ｒ′´` '"´　　　　ｲ/ノ;:::::::::::弋´
　　　　　　　　　￣!　l　,i/ ／ /　//./　.l i l|ﾘ=‐ 　 //　　　　　/;ｌ|::::::::::::::ヾゞ'i　　　　　　　　　　　| .イ_::::::厂｀
　　　　　　　　　,―-､┤ レ/≧ｔｒ,i／ iﾚﾞ,ｨ≦'! lハ＿__/./ 　　　 /.;;;ｌ|≧--ｚ_::ﾍ .!　　　　　　　　 l,　　｀ベ＝､-.、
　　 ll　　　　　/::::l ／_|　にl　辻ﾘヽノ　辻ﾘ lﾞ|　 l＿/ / 　　　 /.､;;;l|　　　 7ﾍj　　　　　 ,　　　　ﾊ.　　　　ヾ;:＼＼
　　 |.ｌ　　　/:::::::/ノl/l　 |:::::ヽ　　 __i__　　/:::ｌ　|7/ /:ハ　　　/.;;|;;;;;ｌ| 　　　　'― ､ _, ‐'",　　　 /　'　　　　　.} :ヾ　ト、
　　 .|│　 /::::::::l/:::::ll::|　|:ﾍ:::::l＼　こソ　／!l:::l　|./ .iｲ l:::ﾍ　 /.;/;;|;彡|.　　　　　　＼''"´　　　ｲ　　　　　　 //: : }　|:.:.:`
　　 |　l　/::::::::::ﾘヽ::ﾘ:|　ｌ::::::ｌ:r-、＞＜:::::iリ::/ il" /:::l ﾞl::::::l./;l/;;;;|;彡|,_　　　　　　　　　＼　　／ ,　-―--ミ,ィ＞､ /　 ';.:.:.:.
　　　l　! .く、::::::＼＼::|　|:::::::ｌl、ﾐ｀'-ﾘ-'"彡l::/〃 ./／./::::::/ . };;;;;;;|┴:ｊ-'　　　　　　　 /,::｀::´::＞ｰ''_"二ﾞヽ.i ヽ_;ｨ　　 ';.:.:.
　　　 !│　＼:::＼＼.|　l::::::/ﾟ｀'‐､_S_ -'ﾞﾟイ:/ 　/ ／:::::::/　..ﾊ;‐--イ1　　　　　　　 //:::::_;イ: :／: : : : : : :ﾊ i´　　　　.';.:.
　　　 .! |　　　 V:::::::::l　|::/.! . -''" 个｀'‐､ l/　〃::::::::::,i′　.! ｀⌒ヾ;;」　　　　_,,..-‐''"У !:::::::У:/: : : : : : : : : /ﾉ　　　　　　';.:
　　　　ｌ.|　　＿ゝ::::::|　|::l　　　　　ll　　　/　 /::::::＿/　　..ノ　　　　　　　 .／:;.:.:.:.:.:／　弋:::::ヽ {: : : : : : : : 彡ｲ　　　　　　　';
　　　　 ll ,..-'"　　ｌ::::::ｌ　l::::!　ヽヽ /,!/ /./ 　./:::::::::/　_, ‐'´　　　　　／:.:.:/:.:.:.:/_, -‐-､＼::::＼ｰ-＿,-'"イ:.:｀:丶、　　　　 l
　　　 __/　　　 !　!:::l　|::::::lﾞ'-､../ .l ＿/　 ./:／:/　　 .|　　　　　　 /:.:.:.:./:.:.:.:.'´:.:.:.:.:.:.ム_,＞-=ﾆ-‐彡‐'":.:.:.:.:.:.:.:.:｀.丶　　 !
_li､,../ 　　　　 !　.ｌ::l　!ヽ:::!刀/　.l ﾐ/ 　〃:／　　　 !　　　　　　　.,':.:.:.:.:;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ lﾉ:¨::i::／／!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼　!
-ｌ!|, ! 　　　　 | /''ﾞ!　｢.!ヽ:ト/　 ,{ ｨ′ ./ V　　　　 .|　　　　　／:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　ヾ__;;イ／／､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|
ﾍ.!ﾞlll、　　　／￣ｌ. !　!.|ト-〃　 .l./ 　 ././
　ﾍ .ｌｌ　　／ﾍ　　　!|　|.|.l__/ 　　ﾚ　　ﾚ"
　 .ゝ .ヽ　|　　ﾞi､-‐=!　lリ /
　　　　.ヽ !　　.!.ｌ　　l　　ﾚﾞ
　　　　　.V 　_!　ｌ-‐!

64 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:28:38 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　 ,′ l　　.:.:.l　 :.:.:.:.:.:.: j:.:. /　 |:.:. |　ヽ .:l＼.:.:.:.:.:.:.|　＼.:.:.:.:.:.:.',:!.:.:.:.:.:. 　 |:l:.:.:.:.:.:. トヽ、
　　　　　 l　:/| 　 :.:.:|　 :.:.:.:.:. /|:.:/　　 !:.: |.　ヽ:{　＼.:.:.:.:|　　＼ .:.:.:.l|.:.:.:.:.: 　i |.:.l:.:.:.:.:.:.|　｀ｰゝ
　　　　　 | /　!　　 :.|　l::.:.:.:.:.l　V　　　 l:.:.l　　＼　　＞┼ ── ＼‐:.! .:.:.:.:.　i |.:.:.ｌ.:.:.:.:.:|
　　　　　ﾚ'　ｌ　　　ｌ　ｌ:.:.:.´丁 j￣￣｀ヽ{　　　　＼´ 　>l　_ -=＝r ､│.:.:.:.:.　i |.:.:.:|:.∧:.l
　　　　　　　　ｌ　　 |ﾊヽ .:.:.:|〃ﾁ不ﾃミ､ヽ　　　　　　　ｧ彳ﾟｱ千.ハヾ｝! :.:.:.:.　i |ヽ:.:|/　V
　　　　　　　　ヽ　 .|i.: ヽ＼:.:lヾハ_j::::::::ﾊ　　　　　　　　 | _j:::::::::} j " |.:.:.:.:.:　i |　}j:|
　　　　　　　　　　＼∧:.:ｌ＼ヽｌ　　う､:::ｲｉ|　　　　　　　　　 'う､:::::ｲ./　 j :.:.:.:.: / ﾚ':/ﾘ　　　　私は敗戦のきっかけよりも
　　　　　　　　　　　　ヽヽ|:.:.:. ＼ｌ.　_ヽ辷_ﾘ　　　　　　　　　ゞ辷='　　l.:.:.:.:. / ∧/　　　　　それまでの敢闘の方を
　　　　　　　　　　　　/::/ l:.:.:.:.: 小　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　,'.:.:.:.:./ /　　　　　　　注目すべきだと考える。
　　　　　　　　　 /::/ 　l:.:.:.:.:.:.lハ　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.,ｲ ∧
　　　　　　　 _, -､ /::/＿_,ﾑ:.:.:.:.:.l::.:ｌゝ　　　　　　　－　　　　　　　 , ｲ.:.:.:./ j/　 }　　　　　　　……皆はどうだろう。
ー-､厂￣了::::／::￣::::::::::::∧ :.:.:.:l:.:|　丶、　　　　　　　　　　／ /.:.:. /∨　　 l
　　〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ :.:.:l.:|　ﾍ　{{＞　_　　　　　　イ　 ./:. ／　 }　　 |
　　{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:.:.:l:| ヘヽ|ｌ　　/:｀irｰ-r＜. 　　 /:／　　 /　　　|
　　lｌ::::::::: /' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼八　　 |ｌ　 /:/ /　　〉　　　　／　　　 /　　　 |
-　ヾ}:::::: j ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヘ:＞　|l　// ノ　 /　　　　　　 / 　　　 |
ー‐‐ﾍ_／ー＜:::::::::_二＞─-､::::::::::::: {　　|l //　　　　　　　　　　, -‐'´　　　　 |
　　　　　　 /::/　￣　　　　　　`ー‐一ヘ__jﾚ∧　　＼　　　,,-‐'´　　　　　　　 |
　　　　 /::/　　　　　　　　　　　　　　　/ ∧ ヽ　　　>ｰ'´　　　　　　　　　　　　│

65 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:29:30 ID:NlXHRVxE

ジュスティニアーニを乗せた船は、ヴェネツィア船団の後を追いかけるように、エーゲ海を西へと進んでいた。

　　　　　　　　　　　　　　　　 r:､,　　 .f～ｧ　　　　　　 ,ィ
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.l!~　　　,.l|~´ 　 f!　　　／ l
　　　　　　　　　　　　　　 ,.r亠ｫｧー-:lL,,,＿,'||　　／　 !
　　　　　　　　　　　　　 7‐-ﾞ北ﾌ　　　|!　　l,' !!;／'　　　l
　　　　　　　　　　　　　/　　.:||/　　　.:||　 λ,||':　　　 l
　　　　　　　　　　　　_/　　　|/_,,,,,,.......||＿_,/ﾞ!| '.　　　 !
　　　　　　　　　　ｧ-ﾑ.,,,＿_Tl"'''''＝=||=,ﾗﾞ　|:!　'.　　　l
　　　　　　　　　　/ λ　　　 |:il　　　　|ﾚ"　__|:|,.-ﾋ:､_　」
　　　　　　　　　_/,,,」　　　 |:|.V　　　|'i'"~,.ィﾆj7_ ~"'{
　　　　　　　　　 V T''''ー-::::幵-k,,,,,,. z''"　,. ''"7_~"'''T
　　　　　　　　　　V_i　　　　 | !r‐''" ,. ‐''" - ''_7,,__~"'T
　　　　　　　　　　ｿ!　　　　| |}‐''" -'',~ ‐''"_/,,＿￣7
　　　　　　　　　　ﾉ:;;!,..-‐弋| |!'',. ‐''" - ''"_/....,,,,_￣7ﾞ
＿＿＿＿＿＿＿｀ヽ;ﾞitttttｉﾚ~‐_,,.. -‐''"~７＝ォ芒~ｷ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　 7｀~"'''''"~´　　　 ,,. -7 ─‐ｉ. ll－}
　　　　　　　　　　　λ''ｰ--－ ''' "´,,...　-i --‐ l. 《－l'
　　　　　　　　 ;:;;:,,:V　~"　 "~ 　　　 l　　 .!　ll_,7
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66 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:30:30 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊｧﾊｧ　　　　　　　　 ,.．'''""´´　　　 ≧ ,.- ._ _
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　　　　　　　　_　.....　_　　　　　　　　ﾊｧﾊｧ　　　　　　　　／　　　／　 ii　　　　　　　　　／ .//　|　|::|
　　,.．'''""´´　　　　｀｀ﾞﾞﾞﾞ''' - ､　　　　　　　　　　 /　　_,,..く、　　　ヾ.、　　　　 .／　 //　./ ./::i___
　´　　　　　　　　　　　　　　　｀・､.,__　　　　　　　 _,ム-''¨　i 　ii.　　　　ヾ、　　　./　／/　 / ./::,-─
　 _,,,,..．-─=ニ二ニ=-:､=,,..__ _　　　　ヾ､・､_　　　/ヾ¨'´ ./　|i 　.ii　　　　ヾ..、　 / ／／_.／ ./::/
　　　　　　　二ﾆ=-‐''ｉ´,.'^__｀・ミヽ．.,_､　ヾﾐ､¨=--ﾍﾞｉ　./!　|::i 　 ii　　　　　　`ヾ､_¨ 　￣　／／
　　　　　　｀ヽ　 i| i|´:: ｀!ｌｌｌヾｌｌ＼｀ヾ、　＼__ ____.i | /::|　|::::! 　 ii　 , - ､　　　　 ¨7´￣｀v'´　 ,．-‐-､
　　　　　　｀¨''ｰ-､ヽ || i|;;;;;;;;;|||||　　　＼　＼､　ヽ`ｰ‐:| |.ヽl 　ヽ;|_,.≦>/　　ヾｰ::..、 ,/　　　 .:i　　/
　　　¨ﾞﾞﾞﾞ''' - ､　ヾ.､ ||:!iﾄ､‐ 'i|||||　　　　ヽ　ヾ、ヽ!;;;;;i_i::::::::／´:::::::::::/　　　　}:::::::::::7　　　　 ::i 　 i
　　　　　　　　`ミ､、|j､ﾞ:.　　　　　　　　　　ヾ､､ヽ;;;;;;;フ:::::::::::::::::::/　　　　 i::::::::::::i　　___　 ::i 　 i
　　　　　　　　_＿ `丶¨`ｰ　　　　 _＿,,,....i'!...............iヾ､i;イ::::::::::::::::::::::/　　　　 .:i.──.i,．'´　 ` ､i:＼i　 _＿
　　　　,,...．．..,,,　 `ヾ､ヽ、　　　　　 :::::::::::ヾ､:::::::: /!;/7γ⌒ヽー-‐ｲ　,.......__ .:ﾑ＿＿i　　　　::::::|::::::}':´:
　　　　　｀¨ﾞ丶､￣`ﾞｰ|iヾlｨ _　　　　　:::::::::::::::::::::/ ,!::::::7　　　ヽ___,..〉'　　 :::::{:::::::::::::|　　　　::::::|:::::::!::.
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　　＼　　　＼｀ー-､||:: i|;;;;;;;;|||||..:::::::::::::::::::／７::::::::::::ｉ　　　　　:ｉ:::::|　　　 :::::::i::::::::::::|　　　 :::::::!;;;;;;|:::
　　　　`ミ､、　　`丶､ｌ!:::',ト-‐!:::::::::::::::::_;:／;;;;;;i:::::::::::::::i　　　　 i:::::!　　　 :::::::|:::::::::: i、　　　:::ノ!::::::|:::
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67 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:30:58 ID:NlXHRVxE

船内の士気は明らかに落ち込んでいた。
自分たちが強いと信じていたリーダーが見せた悲鳴と狼狽の姿が、まだ頭から離れずにいた。

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::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....（-д-:::　）ー､::::::.......　　　 (　ﾟдﾟ　)ー､　 Λ＿Λ:: .. .￣￣￣─（-д-:::　）ー､::..
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: . （_,ノ⌒＼;;　ヽ､_ノ:l: . (:: ;;＿＿/ :::./ |:::::......　　(:: ;;＿＿/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... .　 (:: ;;＿＿/ :::./ |:: .
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68 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:31:50 ID:NlXHRVxE

その同情や憐れみにも似た感情を読み取ったジュスティニアーニは、
武人としてひどく恥じ入るようになり、後悔ばかり考えてしまっていたのである。

　　　　　　　　/:::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::＞:.....
　　　　　 /:::|:::::::::::::::::::::＼´￣￣¨弋::::::::::::::::::::::＞::.....
　　　　　　　{:::八::::弋:::::::::::::::ﾊ　＼　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 V{:::::ヽﾊ r彡￣｀ /´￣｀ヽ　 ∨::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　弋::代:::.|　'.　　　　　　　 '.　）イヽ:::::::::::::::
　　　　　　　｀ヾﾊ|　.|　　 |　　　　　 }　　　　|::::>'⌒
　　　　　　　　　　　　 | 0j　　　　　　　Oﾉ　　　　ﾚ'.／＞　　　　　早く具合が良くなるといいね。
　　　　　　　　　　　ノ｀¨　　,;,　ー─=ﾆ　　〃　　〈⌒ヽ　　　　　ジュスティニアーニ。
　　　　　　　　　弋　,,,　　　　ﾐ　　''′ﾞ'　　　　　 )__ノ__
　　　　　　　　　从　　　　　　　r─‐- 　-一≦三三三ﾐ
　　　　　　　　　ﾄ､　　丶　‐-､　├气ミ三三三三三三ﾆﾆ
　　　　　　　　　|　ヽ　　＼　　　 |　　　　￣￣　 |三|
　　　　　　　　　|　　｀ー彡＼　　　', 　　　　　 j三j
　　　　　　　　 j　　　　　　　｀¨¨¨´V　　　　　　 {三{
　　　　　　　　 {　　　　　　　　　 V　　　　　　l三ミ辷
　　　　　　　　人　　　　　　　　　人　　　　／｀ヾミ

　　　　　　　　　　【ジェノヴァ傭兵　グラント】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,,,/.::::_;＞‐''''''''''''''''‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　.:;r''´:::::_;;:::::::::.....　　　　:::｀ヽ、　 _,,,,,,,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　／l:;r'‐''¨;r'´ ..::::::　 :::::...　　　　.::;r'ヾ'''￣￣`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:..::/　　/　　　　 ..: 　..:::::::::..　　:.　｀ヾ`､　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,rl;/::... /　　　 ..::::　　　　 i　　 i　:. ::.　:::`､　　　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　/:.::!､`ｰi　　　..:/:　　　　..::i　　i　l! ::.　::.､ :､ヽ　　　　 ,!
　　　　　　　　　　　　　　　 `､:l:. ` l　　　::/: 　 .:　..::/　 .:::!.:/l　::i :. ::i　:i::..i
　　　　　　　　　　　　　　　 /::::!ヽ:..l　　　::!:　..::　.:::/　 .:::/.:/　! :::l ::.:::l:. :l::::!
　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::!ヽ`l　　: .::!: .::...:::;:ｲ.: ..::;:ｲ.:/　 l　:::! : :::!:.::ll::!
　　　　　　　　　　　　　　 /`l:::ヽl　　: ::l:.:::::／/:..::／/::/　　l .::::!!::::::!l::::!l;!
　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::`/¨! :　::.:_l∠__/-／_,/／　　 l.:::/ !:::;ｲ !/
　　　　　　　　　　　　　　　　 >-!'´! :　:::::ﾄ､　/｡::::7ヽ¨''‐　 _,,ﾚ'--l:/:::! l!
　　　　　　　　　　　　　　　 /;,/:.`､l :　:::::lヾ `ー‐′　　　　 '¨7:::7>::: l
　　　　　　　　　　　　　　 /,;,/:,:/:.:.! :　::i::!　ヾミ彡　　　　　ヾ'--'’/:::i l
　　　　　　　　　　　　　 /,;/:.,;/;.:.:.! :i :::l::!　　　　　　　　ヽ　ﾞﾞﾞﾞ /:::: l l
　　　　　　　　　　　　　ヽ､:.;,/;,;.:.:l !.:l ::::!l　　　　 ⊂=‐　´ _,,.-i':: 　 ! l
　　　　　　　　　　　　　　　 `l;,;.:.:.:! l:::! :::l !` ､　　　　　_,,-'" 　 !i　　l l
　　　　　　　　　　　　　　　　l:.;,;.:.:! _!:!l ::N　　 ` ‐--'7:.:._,!　　 l l　　!i !
　　　　　　　　　　　　　　　　l.:,;.:,／ l;!!;/__　　　　　　!ヾ､　　　 !.!　/ l,!
　　　　　　　　　　　　　　　_,,,フ’　　　　　￣¨¨''''‐､r'’:::::`ヽ､__l,!!/　　　 __
　　　　　　　　 _____,,,..-‐'''´:::::`..､　　　　　　　　 /--ヽ_::::::::`､::::'’¨'''''i'''´:: :.ヽ
　　　　　　　/´::　 :::::::::::::::::::::.　 ::`..､　　　　　　/:.`i:.:.:.:!:ヽ::::::::!::　 :::　!:::　　 ::ヽ

69 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:32:35 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　　　＼､　 -‐‐ ､
　　　　　　　　　　　　＿＿　　 ( 　 ))'⌒ヽ.　＼
　　　　　　　　　　　　　　∠.._＿_ ￣￣`　＼)　| ）　）
　　　　　　　　　　　　 , ´ 　　 .． -→ 　　　ヽj　 ,.イ
　　　　　　　　rｰ/　　／　,．-　　　　　　く_ノ
　　　　　　　　　「｀V　 ∠..__／　／´　　　 ` ､　　＼
　　　　　　　　　人/ ／　∠...＿ノ|　／'⌒）　 / ＼　　゛,
　. -z─_─_-_/　_ﾚ′ ／　　／ﾆﾚ'.-/-/　／ | |　ヽ　 !
/:.:/　　　_ .．‐ ¨　　フ′　／ r'!::::::! `　 'i /_...ノ､|　ﾚﾘ＼!
:.:.:|　r '´ ／　　　_／　,. イ　　　v.ク　　 i从'ｨ:::r/! 人′
:.:.:| │　' ／⌒Y 　／ |/:}　　 '’　　　　　　 vｸ　i' 　＼
:.:.:|　ゝﾚ′ __..j/⌒l　/!r'ﾍ　:!　　　　　　　 ′ ハ, 　　＼　　　　　　シニョーリは……
＿!　　　　r′ :|:.:.:. ヽ|! `┬ﾍ ;: 　　　 r _ｧ　 .′_jノ　　ヽ＼
:.:.:.` ､　　＼:r'_二_) |!＼从　＼　　　　／´￣_＿__ノ　）　）　　　まだですか……？
￣｀＝ー─く:.:.:.:.:.フ|ヾ:.|===== `_ ．__ .イ　γ´　　　　　／
＿＿＿＿＿ _.'￣´三三/ /三三ヽ`┴‐-ﾚ'V　　　　　　'′
` ｰ‐､ :.:.:.:_r／三三三 / /三三三:ﾄ､r= r=、＼
　　　￣／:.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:|　|:.:.:.:.:. 三.:|:.:.ヽr= ､ヾr=i!
　　　　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |　|.:；;:.:.:.:.三|.:=-:.＼＼Vi|
　　　　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.::.:! / : ；:. ，. . !::::　　　＼_　|
　　　　 i:.:.:.:.:.:.:.::.::.:.:.:.::.ﾚ' !:.:.:.:.:.:.:.:.: !_＿＿＿ _＼!
　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.::--.:.:. L..j:.:.:.:.:.::.:.::.ﾉ'´ 　　　　 ¨` ､
　　　　　　V´:.:.:.:.:.::.: ＼:.:.:.:.:.:.:: イ　　　　　　　:；　 :;.:＼

　　　　　　　　　　／　／　　　　　　　　　　ヽ三三三三ミヽ､_＼
　　　　　　　　　／　ｨ ´　　　＿ｨzZ≦___　　　　〉三三三三三三ミヽ､
　　　　　　　／　 /　ｧ≦三三三三ｱ｀　　＜三三三三イ⌒ヽﾆﾆﾆヽ
.　　　　　 /　　　　　///＞''¨´　｀ヾ　　　　　ヽ三三ﾆ//´ミヽ Y三ﾆ|
　　　　　　　 | 　　　 ///ｨ ,ﾆﾆ＝tﾃ　 _＿＿_ 　　}三三ｲ　ミヽ　{三三|
　　　　　　　 |　||　　 ///イ　　　ノ　´　　｀ｰ- 　|三三　Y::::::) 　j三三|
　　　　　ﾊ .jj　　从　　辷ﾆ≦＿zﾆ三三三ミイ三三ﾆ　ﾄイ　人三ﾆ|
　　　　　　　　{ {{ーミ　,,　　　　　　　　｀ヾミ三三三三三ﾆｲ .__／　ヽ三|
　　　　　　　ｨ'三>''ｧ／　　　　　　　　　　｀辷三三三三三辷　　｀ヽ.　/　　　　　あいつは……
　　　　　　　.ﾑｲ辷´|　　　-ｰ､　　　　　　　｀ヾ三三三三三三三辷､__ｲ
.　　　　　　　　 ,ｲノ|＞ー--　　　　　　　　　　ヽ三三三三三三三三ﾆ=ー
　　　　　　　　 {_.彡＼　 ´｀　　　　　　　　 /三三三三三三三Z=ｰヽ
　　　　　　　　　　弋__ ｀　　　　　　　　　　 /三三三三三ﾆ=ー　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　Y　　　　　　　　　 /三三三三イ　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　人＿＿　　　　　 ,イ三三三イ---─────- ､|
　　　　　　　　　　　　　（　.....　　｀　-─=ﾆﾆ二二　　　　　　　　　三三三ミ≧＜__
　　　　　　　　　　　　　　｀ミ＜´　　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三三ﾆヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三三三ﾆ
　　　　　　　　-──-ｲ辷__ー─-＝ﾆ二　　　　　　　　　＿＿＿三三三三三三三三ﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＞＜ｰ=ﾆ二三三三三三三三三三三三三ﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

70 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:32:51 ID:NlXHRVxE

＜コンスタンティノープル＞

: : : : : : : : ;: : : : : : : : : : ;: : : : : : : : : : : ;　　　　　　　　　　　　.ゞ;ゞヾ;ゞゞ;.ゞ;ゞヾ;ゞゞヾゞ　,　.ゞ
ｌ　　: : : : : : : : : : : : 　　　　　　　: : : : : : : : : : : : 　　: : : : : : : ヾゞ　;ゞヽ,.ヾゞ　;ゞヽ,,　.ゞヾ.ゞ;ゞ
　　　　　　　　: : : : : : : : 　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : |.ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ　 .ゞ;ゞヾヾゞ
　　　　　　　ｌ　　　　　　 : : : : 　 |　　　　　　　　 |　　　　,　.ゞヾゞ;ゞヾゞ　;ゞヽ,.ゞ:,;ﾞヾゞ　;ゞヽ,.
　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　ゞ　　　ゞゞ;ゞ　,　.ゞヾゞ;ゞ　　　ゞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ;ゞ　;ゞヽ,.ゞ:,.ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ　ゞゞ;ゞ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　,.ゞ:,,ヾ.ゞヾゞ;ゞヾゞ　;ゞヽ,.ゞ:,,ヾヽ,.ゞ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　|　　ﾞｉ.ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ　,,r'ﾞｉ_(: :::;;;iii　ﾞ,　.ゞ
　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ヾゞ　;ゞヽ,.ゞ:,,ヾ　ﾞｉ:;|: ::;;;;iiii 　.ゞ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐,　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　ﾞｨッ　ﾞｉ:| : :::;;;;iiii|　ヾゞ
　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┘└┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:: :::::;;;;iii|
　　　　　　　　　　　　￣|　|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :::;;;;;;iiii|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　　　　　　, -,‐='= ､　　　　　　　　　　　　　 |: :::;;;;;iii;i|,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,;'"゛~゛';,　　　／_/　/　|　＼　　　　　　　　　 |:: :::;;;;iii,ii|
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.;: ;: "　゛:; :;､　　　　7⌒)`‐-､〉　　　　　　　　　　　 |: :_ _;;ii;iii|,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　('　　 )　　　　　　　　　　　　　　　|::.::(,,,);;iiii|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_ｉ､__,>　　　　　　　　　　　　　 `|:~~~;;;;ii;ii|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しし　　　　　　　　　　　　　　　 |:: :: ::;;i;ii;ii|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::: :::;;::;iii;;ii|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..,.,,,..,.,,,～...、.....、..,、ヘﾍ;:;;i:i;:;;i:ii;;iiMi

73 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:33:25 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {｀Y^ヽ:::../ヾ: :::/::: {/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ }ヽ::_,,-'く">"Y-、/,ﾊ::);'"/;ヾ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣`|-く,ﾚく x > +>"`ヽ/ヽ,-,,:: /:::>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..../´{ヽヽ/::｛ﾊ. }〈 ::o:: 〉ヽ/,:/:::{__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄＹ(（{｀Ｙ:: 〉_,ゝ..Y ::ノ; ＾Y^ヽＹ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"'-ヽ)､_{ ::/´Ｙ/Ｙo:: Y:ノ--'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒} :::o:: >_::o::　>ヽ"''--">′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/{ゞ.::: :゛ヽ_::/~＼￣￣ﾞ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　:::::: ::: .....　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　／´::::/　　　　　ｌ　　``
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ::丶::. 　　　／　　　　ﾉ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　::}　 /: : 　/　　　　　　　　　　　　ｰ|‐┼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　∨....:::::/　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　＼／　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　／:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 :: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / : :彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　 ::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' : : /

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　 ,　‐ ´　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
　　　　　　　　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　　　　　　　　l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.＼:.:.!
　　　　　　　　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、
　　　　　　　　　､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ
　　　　　　　　　　乂;ｲ.:.∧　　　　　 /ｲ V:.:.| ﾘ
　　　　　　　　　_／　j/_:ﾉ:.介 .、´｀ .,イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　　　　　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:! 　　　　　　　　あなたはあの時、
　　　　　　　　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i　　　　　　　　何故、引き金を引かなかったのですか？
　　　　　　　　 /.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i
　　　　　　　　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i
　　　　　　　　 ./.:/: |　 | |　!l:　　 i|:　＼!l│　|:.:.: ',ヽ
　　　　　　　　/.:/.:.:;'!　 | ﾚ'l:!　ｃ.i|:　　 }l:ﾄj　/!:.:.:.. ヽ＼
　　　　　 , '.:./.:.://!　j∧ !! ｰ =i|ﾆ　 j l:Ｎ/ :l',:.:.:.:.:.:ヽ:.＼
　　　　／.:.:/.:.://:.:| 　　 l!　　 i| 　ﾉﾍ! 　 |:. .:.:.:.:.:.:.:ヽ: ＼
. 　　／.:/:.:/.:.://.:.:.:l 　　 lヽ.　 i|　 /'　 i　　|:.:.. :.:.:.:.:.:.:.: ヽ:. ヽ
　　 //.:/:.:/.:.://.:.:.:.ﾊ　　 i {　ｃi|　 }　　j 　ﾊ :.:.ヽ:.:.:.`､:.:.:.ヽ:. ',
　　.〃:.:,'.:./:.:./,'.:.:.:.:.l:.:.l　　ヽＶ ∧∨　ﾉ　{:.:`､ :.:.ヽ:.:.:.:`､:.:.:}:.ﾘ
.　　{{:.:.:{:.:{:.:.,'. {.:.:.:.:.:|;/|　　　 ∨ l ｿ　　　 /＼:.', :.:.:.lヽ:.:.:.:}:.:.l乂
　　 li:.:.:.!:.:l:.j　 l.:.:.:./ｌkﾑ　　　　 {　j/　　　 /　 /:.:} }:.:.j　}.:.:ﾉj:.:ｌ　}ヽ
　　ヾ:.:jヽ乂　ヽ:./ 〃　l　　　　ヽ/　　　 /ー'´ ヽ八:.l　{:/ /:.ﾉノ)
　　　ゞｰ' 　）　ｿ /　　∧　　　　`､　　 ∧　＼　＼ﾘ　ヾ_{:/
　　　　　　　　　／ヽ／/:∧ 　　　 `､　/　ヽ.　＼/ ＼　 `ｰヽ

　　　　　　　　　　　【スルタン小姓　トルサン】

72 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:33:00 ID:Drz/TYtM

シニョーリ・・・

74 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:34:14 ID:NlXHRVxE

＜船長室＞

:l　　　　l l l | §　　　　　　　　　　　　　　　　　＿♀―--　 ,,,＿　　 δ＿l__,,.. ．-‐　'''""~
::!　　　 .l.l .l.|　§_,, ．‐ ''＿'' ‐ ．_　　　 _,ｨ'"~ ＿.§~"'‐ ､　　　￣δ""'''　‐- ．..,,__
::l　　　 ll　l.|　 §,.r.'"~　　 ~"''- ､` ､,r'　,r'"~ 　 §￣~"'‐､ヽ　　 δ　＿　　　　　　￣￣　　　__
::',.　　　.l!｀i l　　 § r‐ '''"ii"'' ‐､　,!‐､_§ ,r '"`il.§~'''ir-､　` ､`.δ'"_,,　-｀,,ヽ､　　　　 _,r'',,´- ‐｀‐､
＜　　　l　l..l　　 l §　　　.ll　　　ll{≧ゝ＄ ))　　ll§ 　 ll 　ヽ　 δ i' , -, , ､　ヽヽ　　　／／　,r''"ii"~"ヽ
./　　　 l　l l　　.l l.§＝＝ .＝＝ l､_Yj＝Y U.＿l§　　.ll　　　l δ l|ll　　.ll　 `i　i! i! 　〈〈,. -､〈.　　 ii　　ヽ
i　　　　i　l l　　.l l .l从　　.||　　 .l　.l ゝゝ'ｿ‐'''''''§''''''''''ir　＝δ .l l|ｌl---ｌl.--.l　 i! i!　　.ﾄ､/_.i_.ｰ―-ii-- ,,,|
　　　 /! .l l　　.l l .lゝ､）　 || 　　 l　.l `ｰ'' l 　〔X〕　　　||　　δ.l .l l|l.l　　.l.l 　 l　 i!.i!　　ゝi-'＿.i　　ｉi 　 .|
　　　,'l　.l l　　.l l .lニ.8§ .lニニﾆ　 l ll|ll.l l―‐§ l----l.l-.δ｣,r-‐,'l＝＝＝＝====――---- ┐＿ i.i　 .|
　　　{l　.l.l　　.l l .l　「l§〉､!　　　l　 l ll|ll.l l￣人.l.l￣￣l ,δ('ｰ'r´ｉ l　　　　　　　 |　　 .|　　　　||――i i=.|
､_ l>｣l___l.l　　.l l .l　 .{ }（ヽ }＿＿_l　j~j~l~l l　ゝノ l.l　　　( ﾉ .､) ( .ｌ .l　／.!＼┬―――┬――‐||.i　　 i i |
　　 .ll-r `――'"￣, Ll_§§＿ _,.ｨ' ./ .'､ゝ、§ﾆﾆﾆﾆδﾆﾆ' ＿)　l　`ｰl- ' .|　　　　　 |　　　　|.|-＝.□ i|
　　 ll__l,-' /￣￣ .{　　〉､§r'">-∧=hiヽ‐ ｀ヽ､-､ , δ''''7.ゝl .l　 l￣￣￣|￣￣￣￣|￣￣￣l.l,ｰ- ⊥ゝ
　　.ll ,､　/　　　　　､＿_ﾉ､=={ヽ――----'――==］{σ}--.i= r'{}､.｢｣＿ﾆﾆ_====､,====---_,,‐'"~-―､||
　 / .ﾊ V ＿　　　　　l,j　 (`ー§―-----――ノ∫ゝく"''' ‐-．,, _,,ﾆﾆ=く)===＝＝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
../ﾋ､=,〉‐-､__｀ヽ､　　　　　　ゝ(,ヽ　　　　　 r."　ノ `'　　　ゝ　/-― 　''／￣￣　　　　ヽ _,,　､
/,=＝{(,- ).ﾉ､ . 　ヽ　　　　　`　 ( ｰ'b,__､-く,￣　ｰ'　　　　　〉/~~~l-r'~　　　　　　　　　l (@`､ﾆ`ｰ-‐ ''"／
'　　　 ∨∧.`,.　　ヽ　　　　　　　　 (―)　　　　　　　 r く　　 Ll　　　　　　　　 { `7 /　｀_",,´-―
.　　　　 ∨∧ﾉ.　　　 `,　　　　　　　　｛｝　　　　　　　　　　l ./　　 { .}　　　　　　　　　　} ｛（､‐''",,,,,,,,,,,,,,,,
､ii､＿　　∨∧　　　　 ',　　　　　　　 §　　　　　　　　　 / .l　　 .} {　　　　　　　　　〈　|￣
l ii ',､ l　 `∨∧.　　　　 i　　　　　　　§　　　　　　　　 l /　　 .ﾉ-､　　　　　　　　　｝,7-､―--　,,,,,＿
./.ii i ｀ヽ、 ∨∧　　　　　 i,,_..―――‐§ ー――――‐∠!―― .`i i'ｰ―――――‐∠ゝ .ﾉ　　 }_{
　 .ii!　　　ヽ∨∧rr､_,, - 〈　｀ヽ　　 (__)　　　　　　　　　　　　　　 }{　　　　　　　　　　　 l　l＿,.ｨ,={
　｡ )､ o o ｡ i∨∧＼＼-‐`　　/|　　　　　　　　　　　　　　　　　 '-`　　　　　　　　　　 ,＜）- =' `'､､
o /　 `ー‐-- ∨∧k-_ヽヽ　./ /|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿|,lニ＝＝=､､

75 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:34:45 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　_.. -―‐- .._
　　　　　　　　　　 . -''´　　　　　　｀' ､
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　::＼
　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　::::::::';
　　　　　　　　 h　'"~'T''ー-　-ー''"´~ﾞ'::::;r|
　　　　　　　r-ﾐ}三ニ||＝y Y y＝ﾆニ三{ミ-.
　　　　　　|ﾊミ__ヽ､_0_,,r`|　|^ゝ.,0__,ノ .ミﾊ|
　　　　　　　Ｖミ| 8ゝ┴'ヽ　| |　へ､　　ノミＶ　　　　　　　あいつは、まだ合流してません。
　　　　　　彡三≧ｰr‐'''^　| | ‐､　｀≦三ﾐミ
　　　　≦三三三彡.｜　＼|_|／　　ミ三三三≧
　　　　 _,rヾ三三彡　 r' ＿　＿　､　ミ三三.ﾍ‐､_
　　　／／::::::ﾄ､三ミ､　 ´　 ━　｀　　ミ三イ:::::::＼＼
　　　}　`'''＝┴iヽ三ﾐ､､　 ,ｲ|ﾄ､　 ,彡三/i┴≠'''´　{
　　ﾉ"''　　　　∥ ｀ミミミミ||||||ミミﾐ彡´∥『二』　:::::ゝ､
　‐'^''≠ｪ､._　　∥　　｀ミﾐｲ川|ﾄﾐミ'´ 　∥『二』 ;;-ｪ≠^'ｰ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　__,.､_ ,..、__　　　　／⌒ヾ:.
　　　　　　__,rｧ=竺ｰﾍ,__　ｰﾍ｀丶. 〃　　　 }}
　　　　 У　´　__＼ヽ｀て, ﾏ⌒'＼_　　 ′
.　　　　　/ 　 .: -‐ ｧ 'ﾍ　}i　{_　｝　　｀丶,
　　　　 /　／／爪　　l　}ｉ　 {_　} 丶　i　ハ
　　　　｣i_/ / {　{　､＼ }　}i　厂ｖ＼　 |　l　i}
　　　　{廴/{　､＼　　｝ / rし'ﾉ　　 v　 |ﾉﾘ
　　　　 {尨ｘ＼__＼　厶' 7 尨⌒丶ノ^ｉ　|"
　　　　　　廴`ｧ=x⌒＜尨彡'　｀ヽ〈　.′l　　　　　そう、ですか……
　　　　　 У/1:ﾏ丁´、　＼　,ノ　}_/　 .
　　　　／::::'ﾍ|i:::Ｖ＼丶　／　　.ｲ:　 /
　　　　く::/:::/　|:,::::v'⌒^''＾′ｉ／　'　/
　　　　〉::/　　:::Ｖ/　　　　「　 /　/
　　　　ぐ:/　　 |::::|￣￣￣￣丶/／′
　　　　　　　　 / ｰ　_＿___　　　＼

76 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:36:00 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（彼に、謝りたかったな……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今度はきちんとうまくやろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　皆に心配かけずに……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　目指すはミラノ公……）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.．'''""´´　　　 ≧ ,.- ._ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿＿,.．'''""i!　　　　　　　　　//!|　|::ト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　／ii　`ｰ''　　　　　　／//.| ⊂⊃
　　　　　　　　_　.....　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　／　 ii　　　　　　　　　／ .//　|　|::|
　　,.．'''""´´　　　　｀｀ﾞﾞﾞﾞ''' - ､　　　　　　　　　　 /　　_,,..く、　　　ヾ.、　　　　 .／　 //　./ ./::i___
　´　　　　　　　　　　　　　　　｀・､.,__　　　　　　　 _,ム-''¨　i 　ii.　　　　ヾ、　　　./　／/　 / ./::,-─
　 _,,,,..．-─=ニ二ニ=-:､=,,..__ _　　　　ヾ､・､_　　　/ヾ¨'´ ./　|i 　.ii　　　　ヾ..、　 / ／／_.／ ./::/
　　　　　 .二ﾆ=-‐''ｉ´,.' 　｀・ミヽ．.,_､　ヾﾐ､¨=--ﾍﾞｉ　./!　|::i 　 ii　　　　　　`ヾ､_¨ 　￣　／／
　　　　　　｀ヽ　 i| 　　 !　ヾlｌ: ＼｀ヾ、　＼__ ____.i | /::|　|::::! 　 ii　 , - ､　　　　 ¨7´￣｀v'´　 ,．-‐-､
　　　　　　｀¨''ｰ-､ヽ || i　　 i ||||　　　　＼　＼､　ヽ`ｰ‐:| |.ヽl 　ヽ;|_,.≦>/　　ヾｰ::..、 ,/　　　 .:i　　/
　　　¨ﾞﾞﾞﾞ''' - ､　ヾ.､ || !　　ｲ ||||　　　　　ヽ　ヾ、ヽ!;;;;;i_i::::::::／´:::::::::::/　　　　}:::::::::::7　　　　 ::i 　 i
　　　　　　　　`ミ､、|j､ﾞ:.　　　　　　　　　　ヾ､､ヽ;;;;;;;フ:::::::::::::::::::/　　　　 i::::::::::::i　　___　 ::i 　 i
　　　　　　　　_＿ `丶¨`ｰ　　　　 _＿,,,.....i!...............iヾ､i;イ::::::::::::::::::::::/　　　　 .:i.──.i,．'´　 ` ､i:＼i　 _＿
　　　　,,...．．..,,,　 `ヾ､ヽ、　　　　 ::::::::::::i!:､:::::::: /!;/7γ⌒ヽー-‐ｲ　,.......__ .:ﾑ＿＿i　　　　::::::|::::::}':´:
　　　　　｀¨ﾞ丶､￣`ﾞｰ|iヾ　 lｨ　　　　:::::::::::::::::::::/ ,!::::::7　　　ヽ___,..〉'　　 :::::{:::::::::::::|　　　　::::::|:::::::!::.
　　　　　　　､__ ｀ヾ.､ || ｉ　　i ||||　　 ..::::::::::::::::::::/:/::::::::i′　　　 ::i::::::i　　　 :::::::ｉ:::;;;;;;;;;|　　　　::::::i;;;;;;;|:::
　　＼　　　＼｀ー-､||::ｉ　　i |||　..:::::::::::::::::::／７::::::::::::ｉ　　　　　:ｉ:::::|　　　 :::::::i::::::::::::|　　　 :::::::!;;;;;;|:::
　　　　`ミ､、　　`丶､ｌ!::::......'...::::::::::::::::::_;:／;;;;;;i:::::::::::::::i　　　　 i:::::!　　　 :::::::|:::::::::: i、　　　:::ノ!::::::|:::
　　＼　　ﾞヾ､ｰ-;;;;;;;`;!ヽ;:::::::::::::_,:;-:イ:: ﾉ;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::i､_ 　　人:::i〉､_ 　 _,.ノ､::::::::::i `ｰ-一':::::|::::::ﾄ､:.
　:::::.........ヾ::..........＞::､:::::_;;::＞;'フ／::::／;;;;;;;;;;;;;;;i::::::::::::::::::ヽ￣￣ :::::ヾ:、￣　 ::::::ヽ::::::|:.　　　 ::::::|::::::i:::`ー-

77 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:36:40 ID:NlXHRVxE

コンスタンティノープルを出航して三日後、海上でジュスティニアーニは息を引き取った。
享年は不明だが、３０代のはずだった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　ヽ. 　ﾞヽ.　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.　　ヽ　　!ヽ |l　　　ヽ、 f!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ヽ. l　｀||.　　　 iヽl|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.　　　　ヽ　 !|:ヽ.　　 !. ﾞ!!、　　 .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　ヽ|:!:　ヽ　 l　:||:ﾍ.　　 :l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|:|:..: 　ヽ.!　|:!:　ﾍ　 :ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　| !ﾞ､:.　　ヽ l:|.: 　ﾍ: !!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　 | !::ﾍ　　　:ﾞl:| : 　　ﾞ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　 :|::! : :ﾍ　　: |:|､:　　　!|､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　＿_,,,,|::|: : :. ﾍ　: | !ﾍ.　　 |:!ﾍ
　　　　　　 _,..-――-:..、　　　　⌒⌒　　　　　　 ''"~~,'　 ;l : |::|~~"''‐ﾍ　!.|　ﾍ.　 |:|: ﾍ
　　　　　／.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.＼　　　　　　^^　　　　 .,,_ 　 ,'　 ,' !: |::|:　:　:　:　! !　: ﾍ　!:!:　ﾍ
　　　　/ .::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::..ヽ　　　　　　　　　　 ,,.ｨ介丈''''ー--､ !:　:　:. :　|::|　.:　ﾍ.!:!-:ｧﾑ
───────────────── _ｎ二n.!nニｎ二ｎ廿iヽ=､ニ.''|::|7'':ｰ-ヾ|　/,! ﾞ─────
　　:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::　　　　　　 .〕ニニニニ|二,,_'''ー~~-ﾞ''ﾞ-ﾞ'' 'ｰtT,,.ｪL斤;ﾘﾞ
　　 :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::　　　　　　 λ~~~~~""λ'''''ー-￣~~""" '''''''｀｀''_'',."~ﾘ
　　　　 :::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::　　　　　　　　　　ﾞゞ弌ﾇ.~~"ﾘ~~~~~"""""""~~~￣　　　 ,/,;; ::.
　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　 ,.　　,,ﾞl7∧　;';;‐ -＝==　= ‐　''' _,,,..　-'''";,,　　　　ｻﾞｻﾞｻﾞ…
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79 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:38:20 ID:YFxbzd1.

そうか、逝ってしまったか・・・

80 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:39:37 ID:wyLdUq8Y

物悲しいのう・・・

81 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:39:57 ID:/hsF0ZCs

本人としても、これは悔いの残る最期だな

78 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:38:13 ID:A4wPOQ4Y

無念な・・・

82 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:40:35 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　＿　　　　,､-‐'' "ﾆ=_-
　　　　　 -=ﾆ.._　　＼／　　　　　　　＼
　　　　　　 ,､- '´　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　 l
　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
.　　/　ｨ　　　　 /| ∧ i､　lヽ　　　　　 |
　 /／/　　　　〈 .ﾚ　ヽｌ > ´　　　　　　　　|
　　 /　／/　/＼＼　 iｌ´ ,､へN＼　　　 |　　　　　　ガラタ居留区長官
　　ﾚ　/ /| /|＝=`｡! 　´==＝｡‐ﾗ | |⌒ｉ　 |　　　　　　アンジェロ・ロメリーノ　　ジェノヴァ人
.　　　　ﾚ　ﾚ　lゝ -／　　ゝ -‐ ´　| |う |　 |
.　　　　　　　　|／　　　　　　　／ | |ｦﾉ　 .|　　　　　　（伊藤開司　　出典：賭博黙示録カイジ）
　　　　　　　 ( __　　 - `　--‐'´ |j |.|"　　　|
.　　　　　　　 l ---------一　／|　　　　|
　　　　　　　　　ｌ　　≡≡　　／　 l　　∧　',
　　　　　　　　　|l　　　　　／　　ｨ　 /"´ヽヽ
　　　　　　　　　| ',　　　 .ｲ　　／ｌ　/　,.､-ヽヽ
　　　　　　　　 │ ヽ_／ │／　　ﾘ/／　　　ヽ.ヽ
.　　　　　　　　ﾘﾘ　　　／　　　 l/　　　　　　ヽヽ
ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

83 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:41:00 ID:NlXHRVxE

ロメリーノにとって、１４５３年はついてない年だった。
本来なら長官職を後任と替わってジェノヴァに戻るはずが、戦争のおかげでうやむやになってしまう。

　　　　,.へ　　　　　　　　　　　/｀',
　　／／ヽ.＼　　　　　 (二二　 .二二二)
.／／　　　＼ヽ._　　　　　　/ ./
` '　　　　　　　＼_｀,　　　 ./／　　　　　　∩∩　　,へ
　　　　　　　　　　　　　／_,-‐－‐‐- ､　 ∪∪／／
　　　　　　　　　　　　-=ニ￣　　　　　＼　　/／　O O O
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　l＿_
　　　　　　　　　　/　　　　　 __ 　　/| 　　　＿＼
　　　　　　　　　 ( i'^'l r‐ '￣| .| i /　 |　　　､＼￣
　　　　　　　　／/-iﾉr-'⌒ヽ|/ / /二|/　　l |ヽ|
　　　　　 _＜　((／((._　,@　v, 　=､､ |/| | |i |
　　　　＜　　 / u_ιu~=　u/_ @　ヾ//| |l/
　＜￣　　　　l/ﾆヽ-､_r _　 {ι､,-'´/　ﾚ
　─┬─ |　　 /ヾﾆヾ､ヽ､＼J ／
　 .／　　//　/ ｀i v　ヾﾆ､_ﾉﾉ
／　　／ //　/　　ヽミ u,/'//
'￣i/　　　//　　　／`-'/´///

84 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:41:41 ID:NlXHRVxE

攻城戦が始まる前までは武力のないガラタは
オスマン帝国とビザンツ帝国の間に立って綱渡りのような交渉を続けた。

　　 {!　　Y !　 { i　　! |!　ﾞ''i V !ﾘ　!|　　　　　　　ﾉ
　　　iiﾞi　{　ヾ　! ''i　! ii　　 i　 Yri |! !i　　　　／/
　　　 !iヽ!　ﾄ! ﾄ "i } ! !i　　ﾞi　{　|　|i ノ//／／"
　ヽ､、ヽヽ!!　! ヽﾞ { ヾ!!　　 i ! |　//〃/'"~ ,. -‐''"
ヽヾ＼ヽヾ　　!　ヽヾ!いi ◎ ! ! }////,,r ,／　　 ,,.
..ヽﾐﾞ､ヾ　! ヽ　!　ヽヾヽヽ　 ! !//// ﾉ／ ◎ ノ'
､ﾐ　ﾐヾ　!! iﾞ　 !　　ヾ　 ! ヾヽ!//〃／/ ,. -''",ノ
.ヽヽ {　ﾐ ! !i,ﾐﾄ、!!　　ヾヽi 〉.//　/彡""彡''"
、 ! i ヾii i　i　ﾐﾄ、ヽ ◎ i　ﾘ!//　i"/ノ !ノ　 ,,. -''""
ﾐﾞi　! ! ﾐﾄ }　i　i ヾ、ﾞﾞヽ､!　 i/　　!彡　 ,,. ''"
､､ ! ! ミ　! ﾐ　! |　 i!ﾞ''ﾞ＿,,-､　　,, -,-ノ",,◎ -''‐''"
　ヽヽ　! {　!　 i.|　 |-=≧:::::::::Y:::::::":-z"
　i ヾ　.!ヾ i ii　.!_≦:::::::::::　 ..::::::::　::::::::i
　ﾞﾞ} i　　! ヽ! } .Z:::::::::::::::::::::::::::::.......::::::::::i
ヾi　 !!　　!　| !∠:::::::::::::/!:∧:::::::::::::::::::::::}
、ﾐ　　　　 ! ! ! ／7::/::/.,N　iﾋ_Nﾆ;::::::::::|
　:　　　　　 !　; ,　|/|/ﾄ,,._｡>uく｡ _,,}.i:ﾋ.）!
　　　　　　　　　　　　.|::／ _ ､ﾞ~"ノ |ﾚ:::|
.　　　　　　　　　　　　!7ｪｪｪ王王)/:::::::i
　　　　　　　　　　　　　ﾍ　 ≡u.／|::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　,,. -‐ﾍ　／　ﾉ::::
　　　　　　　　 ,. -'"┼┼!:ﾞｲ_　　ノ:::::
　　　　　　 ,／┼┼┼┼ !N/""
　　　　　ノ.┼┼┼┼┼‐./::::::::
　　　　　i┼┼┼┼┼┼./:::::::::::

85 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:42:10 ID:NlXHRVxE

また、始まってからも、非協力的なところを他の住民から散々に批難されてしまう。
いや、同じガラタに住むジェノヴァ人たちからも、不甲斐ないリーダーとして白い目で見られていた。

ヽ､人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人
､）
_)　　　　　腰抜け長官！！　さっさと止めちまえ！！
　）
⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ
　　　　　||　　|!　　　　　　 /　　　　　　　　　　／
　　　　　||　　|　　　　　　/　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　ホアーーッ　 ,-‐-､　　／　　　／
　　　,.　- ─-　、　　　　　　|_!_!ｭ }　　　　／
　　/　ノノノノハヽ　　　　　　　`'}‐┴､　　　　　ホ、ホォォォーッ！！
　 i　,-､_{＿＿＿ l'　　,. -─- ､　｛￣｀{　　　　　　　　　　／
　 } | r} ` / -' | |`i ／　　,ﾍr^､ |　}_,　 ,! -‐- ､　　　　／
　 { 'ｧ'　　`ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, / 　　＿i
　,-ｿ　､　ノ/ﾆ| `i／/　 -　r {⌒ / |＿_∠＿_,へ　／￣￣ヽ　 ,-rrr､
/#＼　､　　`='ノ iﾆij　　,ﾆﾞ | ｀i　/| r､/＿＿,|￣/ 　　ノノﾉij　iっ,!,!,!
＼＃i＼　￣,ﾉ`i ヽ　　　|r┼-､ i'　 v{_　（__ﾊ_! 　|　_ノ^i'_ﾌ'i,! 　`i 　{
　＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ　　|　i ` ,.-ｉ{ 　 }､|- 　　,-'i　　 |＼_|>
　　　＼|ヽ｝ﾉ　　i　＼ |　〉' `ｰ'/　 ,くj　　二ﾉ　/ｿ　ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1
　　　　　Ｏ|/ 　　 |l/　i ﾉ´|　 / /_ノ＼＼　"{ヽ /ｉ｢|i､rr､/|ﾍ!　/ﾉ　　　|
　　　　　　 |　　　　ﾘ　/∧　 V_i/　　　ヽ_|＼ノ|ﾍ !| !|.| | |/　　|-── '
　　　　　　 |０` 　　| /　ヽ＿/|＼　､　　　`|　{| 　 |゛゛|　　 |
　　　　　　 | 　　　 |　　　　/ﾉ |　　＼ﾘ　　 | ﾉ　 ri　ﾉ　　|

:::::::::::::::::::::::/l:::::::/　　　　 l:::::::::::::::ヾ::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::/ l:::::/ヘ　　　 "l::::::::;;;;;;;;:ヾ::ヽ‐ヾl:::::::::::::::::::::::::
:::::::,､:::::::::/-t::::l::::::::〉,　　　ヾ／　　　　ヾl-‐ '''""ヾ:::::::::::::::::::
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:::/'l::::::::/::,-ﾍ::/　　　　　　　　　/　　　　 O　　 /　l:::::::::::::::::::
/　l::::::/〈 _,.-ｷ''"¨ﾞ"'ｰ-､　　　　　　　　　　　　ﾉ　 l:::::::::::::::::::
　 l::::::{　 l　　　　　　O /　　　　ヽ、　　.,.-‐'" ,/　l::::::::::::::　　　　　　　そうは言ったって……
.　 l::::l　　l ヽ、　　　　/　,'　　　　　ﾞ""ﾞ´　　,.ｲ'　 ',:::::::::::::::::::
　　∨　　 l　｀'ー--/　,'　u　　　　　!l　　ノ/　　　',:::::::::::::::::::　　　　　武力のない俺たちガラタが
　　　　　　 l　　　　/　,'　　　　　　　 u　／'　　u　　l:::::::::::::::::::　　　　　どうやって戦えっていうんだ……？
　　　　　　　l　　 ,/　,'　u　　　　　）　／　 ,.‐-､_　　l:::::::::::::::::::
　　　　　　　 l　／, '　　 ,　,ｯ='　　 _,.-‐'''" ,.‐-､ゝ　l:::::::::::::::::::
　　　　　　　　/　　, - 　'　　　 _,-‐'_,.-‐'''''"::::::::::::ヽ !:::::::::::::::::::
　　　　　　　　'ｰ､'ー---‐ﾆ二-‐'"::::::::::::::::::::::::::::::/l::::::::::::::::
　　　　　　　　　　lヽ-―'"　　_;;;;;.;;;,.-‐'"￣｀¨"フ !::::::::::::::
　　　　　　　　　　 l ヾ_,.-‐'"¨　 _,.｣,-―-―‐''"　l:::::::::
　　　　　　　　　　　l ヽ、,. -‐'""　　　　　　　　 /

86 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:42:38 ID:NlXHRVxE

そんな苦労続きのロメリーノも、戦争が終わると一息つけるかに見えた。

ところが……

　　　　　　　 , -‐' ´￣￣｀`
　　　　　∠´＿＿_
　　　　　　　　, -‐'´~
　　　　　 , ‐'´
　　　 .∠-‐', ‐'´　　　　　　　,,
　　　　　.／_,,　　　　　／ .／::|
　　　 .／‐'' / 　　／/／　u ::|　 |　iﾍ
　　　　　 ./／　／　/　　　 _, -| |´| |‐'＼
　　　　　／/／、　　_, -‐'´　 , -|'´:::|::::::::＼
　　　　　　／　　＼　＼_, -‐'´　　:::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　＼ __=====＝＝＝:::::::::::|　 /⌒ヽ
　　　　　　　　　　　／ ''' !　　　　 , ‐'´:::::::::::::|　|/⌒i |
　　　　　　　　　／:::::::　　　-‐ '´　:::::::v::::::::::|...|/⌒l |　　　　　やはり、オスマン帝国が勝っちまったか…
　　　　　　／:::::::::::v　　　　　　 :::::::::::::::::::| .||　 .| |
.　　　　　／:::::::::::::::　　　U　　　　U:::::::::::::::::| | ⌒ﾉﾉ　　　　　これからはあまり刺激しないように
　　　　　く＿_ 　 ,,,, ｀)　　　　　　 :::::::::::::::::::| `-‐"　　　　　　付き合わねぇと……
.　　　　　　　　__,ノ　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　 `ー､──────::::::::::::::::::/|
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　::::::::::::::::::/: |
　　　　　　　　　　　ー─,　　　 :::::::::::::::::/:　|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 U::::::::::::／::　 |
　　　　　　　　　　　　 ./　　　:::::::::::／:::　　 l
　　　　　　　　　　　　./　　　:::::::::／:::::　　　l
　　　　　　　　　　　 /　　　::::::／|:::::　　 ,, /
　　　　　　　　　　　 !、　 __／　 |:::, -‐'´:/
　　　　　　　　　　　　￣　 ,､-‐' ´::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　 /∧::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　 .//0::＼::::::::/

87 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:45:28 ID:NlXHRVxE

ガラタの外側にいたオスマン兵たちが、突如、ガラタの城壁を壊し始めていた。

　　　　　　　　　　　　　　 /◎))）
　　　　　　　　　　　　　　/　/　：
　　　　　　　　　　　　　 /　/　　：
　　　　　　　　　　　　　/　/　　　：
　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　：,
　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　：,
　　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　：,
　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　：,　　　　　　　　　　/￣ヽ
　　　　　 .∧＿∧ /　/　　　　　　　　　　：, 　　　　　　　　〔=±==〕
　　　　　.（　・∀・）　/　　　　　　　　､　 ∩__　　　　　　(( (･ω･ )　))
　　　　　|/　つ¶＿_/　　　　ヽヽ　　　　 /;;;; 　ヽ　　　　 (( ｏ┳ｏ)　))
　　　　　L　ヽ／.　|　　　　　ヽ　ニ三　|:;;;;　　　| 人　　((　[圓]Ｊ )) ｶﾞｶﾞｶﾞ
　　　　　＿∪ |＿__|　　　　　　　　　　＼;;;;＿ノく　>｀ ::::┻┻::::::
　　　　 [＿＿＿＿]＿　　　ﾎﾞｶｰﾝ！　 " /^/^:Ｖ^:/^〉^〉^|^:|^:l,
　　　/＿＿＿＿＿_ヽ_ヽ　　　　　　　（壬三三三三三三三三/＾ヽ
　　　|＿＿＿＿＿＿|＿|　　　　　　（壬三三三三三三三三三|　　|｀
　　/◎｡◎｡◎｡◎ヽ= /￣/　　　　　:| .:|.､:| .:|.､|)(^:/^〉^〉^|^::| .卜_/i　　.wVゞ;爻v;oゞゞ彡''‐ｖ.、/V > :
　　ヽ_◎_◎_◎_◎ﾉ=ﾉヽニヽ”v'（壬三三三三三三三三三○::||＿_| 　ヾ:ﾞヾ;ゞ;yゞ;ﾐﾞ':,ゞ.;/ﾐ;.､:;ｖ''‐-ｖ,,;:
　　　ゞ;yゞ;ﾐﾞ':,ゞ.ヾv;;ﾐﾞ'爻vゞ;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ':,。....::.;.;:: .:. ／＼:::::::ﾉ￣＼ | 　 |:|^:l,::: ::　　 wVゞ;v;ゞ;';”v':,ゞ;;ﾐﾞ'爻::

　　∠ -‐ｧ　　　　　　 ,､'´　　,.､-'' "　　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　　　,､'´ ,.､-''´　　　ｆi fｉ　ﾄ､　　　　　　ヾ､ヽ
.　／　　　　　　,､'´.,､''´　　　 /| ,ｨ |:| |:l　.l_.ﾝ　　　　　　 l｀ヾ
　/／l　　　　,､'´,､''´　　　　〈:::ﾚ':|.|::| |::ヽ　　/＼ヽ　 .ﾄ､　|
〃　 |　　 ,､'´,､'´　　　　ｎ,　＼:ﾘ:::リ:::::i|　〈==､ lヾ　 | ヽ|　　　　.|＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/　 /
.　　 |　,､'´,､'´　　　　　　 | _|f=-､.＼　ｕ !|/ヾ.､　〉|　|ヽ|　　　 .＿|　＼/＼/　　＼／＼/　|∧／　/／/
.　　 ,!'´,､'´　　　　　　 r( ﾘ　　＼!i　　〈ｏ　.ノﾉ|　|　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
,､-'´,､r′　　＿　　　 N ヾ､　o　　》　　ヾ￣　　|　|　　　　　　∠　　ちょっと待て！　　　　　　＞
,､-'´　|　　　（ r‐ヽ、　 |　|j~ ゝ==シ　 |j.　　＼.|j~|　|　　　　　 ∠　　これはどういうことだ！？　　 .＞
　　　 |　　　　ヽヽr‐ゝ　|　　〃"　 |ju　 U　ｕ　＼|　'､　　　　／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＼
　　　 |　　　　　ヽヽ⌒l .|　　u　＿__　　 r'　__ ｕ＿)　ヽ、　 ,､-' ￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　￣
.　　　|　　　　　　ヽゝ-l |　|j　i´　＿｀ ''ー----‐ｧ/　　,.､ゝ''´,､-'´　 /／　　　|/　　　＼/　　　＼|
　　　|　　　　　　　ゝ-リ　　　l￣　　￣￣二ニ7.ﾑ-''´ ,.､-'ヾ
　　 ,'　　　　　　　　　|＼ |j　{　　 ,.､-'´　,.､-r‐i ''' "´　　　＼／
.　 / /　　　　　　　 |::::::＼ ,,ゝ-'´ ,.､-''´　　|　l　　　　　　　／
　/〃　　　　　　　　 |,.､-''´,.､-t''´￣｀`_二ﾆ! l　＿....　-‐''´　,､"
〃/　　　　 _,.､-‐'' " ,.､-''´::::::＼ゝ- '´ r=＝ l　ヽ､　　|j ＝'"´
. /　,.､-‐'' "　　 ,.､-''´ヽ、　　::::::::｀'-､..　ｕ |j |　　ヾ　　　　　ｕ
/''´　　　 ,､-''´　　　　　＼　　　::::::::::::｀''..r-'′　　＼　U

89 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:46:56 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　＿＿_　　＿＿＿
　　　　　　　　　｀＞　`'´　　　＜´
　　　　　　　 ∠´　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　,.ｲ　　/|ﾊ/! ,ﾊﾄ､lヽﾄ､　　　　｀、　　　　　　　　俺たちはスルタンから
　　　　　´/ ﾊ/＼＼|/　`,／／＼　　　　|　　　　　　　　中立の立場を認められている…！
　　　　　　/ r| ＝=＼!　 |／==＝ヽ. r‐､　|
　　　　　 7 | |　`-vﾟ/　　`--uﾟ‐'′| |こ!|　|　　　　　　　　これは違法……っ！
　　　　 ,/　| | u　/　u　　　　　U　| |こ!|　`、　　　　　　　明らかな盟約違反……っ！
　　　　　　/　｀|　/_　 - ヽ　u' 　　 | !_ン　　ヽ
　　　　　 .ｲ　ヽ lニニﾆﾆ二ヽu ／|　　　　　　＼　　　　　すぐ……
　　　　　　/　　ヽ`ー──―'／　 / 　　ﾊ~"''‐- ヽ_　　　やめるんだっ！！！
　　　　　 7'　　ヽ　~~~　／　　 / 　,/　ヽ~"''‐-
　　　　　 /__,.,.ｨィ　＼_／　u'　　 /　/　`、`、
　　　-‐''"~　 /~7　　/|　　　　　　/ノ　',　 `、ヽ
　　　　　　　/　/ 　/　|‐-､　,r-―"|　　', 　 `、ヽ
　　　　　　/____///＿_| 　｜　　　 |＿＿＿＿__`、

91 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:49:20 ID:NlXHRVxE

::::::|　　　　　　　　　　　＼／:/:l::::ヽ:ヽ
＼:|　　　　　　　　　　 /:r'::/::::l:::::ヽ::'､__ノ
::::::l　　　　　　　　　　'´l::/:::Ｏﾉﾘ:oﾘ:::::l＿_
::::::|　　　　　　　　ヽ､ノ:::::::ﾊ､＿__,ｿ::::八::/ー
::::::|　　　　　　　　／:::::::::丶`┴'ノ::::::::∠ --､
::::::|､　　　　 ,r―':::::::::::::::::::::::￣:::::::::::::::::::::::::::::i
＼ ::└- ‐'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　ガラタもオスマンの友好的な友人と
::..... ､:::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　なったからには、陛下の庇護を受ける
＼　ヽ:::::::::ヽヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　権利がございます。
､::::|　　￣　　￣ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
:＼　　　　　　　　丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
: : :|　　　　　　　　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　　　　この街にオスマンの勇猛なる兵士が
: : :|　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　護りに就くのであれば、
: : :|　　　　　　　,r'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::f'´　　　　　　　もはや壁は必要ない……
: : :|　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　＿
: : :|　　　　　,':::::::::::::::::::::::::::::::::＿,,,......--‐‐'''""　/ ,--,
: : :|　　　　l:::::::::::::::::::::::::::::/ 　　　　　＿...,　　//　/ _
: : :|　　　　/:::::::::::::::::::::::::::└‐'''''''""￣::::::::/　 //　//　7　　　そのように陛下は仰られました。
:＿|　　　/::::::＼::::::::::::丶:::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　//　//　/
::ー　／::::::::::::;:rt::::::::::､:::＼:::::::::::::::::::::::::/　 //__//__/
::::::|　/r'´￣￣ /:::::::::::::::`ヽ＼､::::::::::::::::/　 /`ヽ.:.:.:::::::l
:＿|　|l　　　　/:::::::::::::::`ミ　　　i:::::::::::::/　 /　　　｀ニ＝
:￣l　l!　　　 /::::::::::::::::ニ＿....--‐‐'''''"　 /
::::::|　＼　.,'::::::::::::::::/　　　　　　＿........./

　　 /ィ　　/ム=＜7>､`:く///////i　 .,
　　'/,r‐, /　ﾍ,　　o＼｀>､７.////.ﾊ　,i.i
　 //　//　 :i ,＼　　　.i:::::::::'//`''::-i　i-i　　＼_ ,,_人､ノヽ._／
　'./　.,i!'　　/,'｀ゝ｀¨¨´'';;7 ,,, .≧=＝ｷi''''!　　　) ┃ ━┓(
　 i　 ,i!　　/,' :::::::::::::::::::/ /::::ﾍ、.　o　＼　＜　┃ ┏┛ ＞
　 !　.i' 　./,'::::::::::::::::::::/ /::::::::.､ゝ､＿__,,,ゝ　　 )　・　・　.て
　　ゝ!　/,'::::::::::::::::::::く./::::::::::::::::｀7,r‐''　　　／^⌒`Y´⌒^＼
　　 l /,'::::,rェｪ: ､'´ハ:::::::::::::::::::;'/::　　／
　　/l/,'::::::｀`'':‐｀_ヾｪ:､::::::::::::::;.'/:　 .／
　/ ::i,'　::::::::::::::::::::::＼ヾ)､:::::; '/　／　 ./
　　:::i　 :::::::::三ヽ､:::::::｀ゞ':; './ , :'　　.,イ
　　::::i　.::::::::::ゞ;㌢::::::::: , ',ィr'´ゝ- '´ /
　　 ::::i:.::::::::::::::::::::::::: ,;r '´./　　　　 /
　　 ::::::i::::::::::_, :-: ':´:: 　 /　　　　 /
　　　:::::｀'''::´::::::::　　　 /　　　　 /i
　　　 :::::::::::　　　　　 /　　　　 / .l
　　　　　　　　　　　/　　　　 .ハ |
　　　　　　　　　　./　　　　 /　　i!

95 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:50:53 ID:YFxbzd1.

なるほど、そういう理論武装があるのか

92 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:49:50 ID:NlXHRVxE

　　|l　　ヽ＼|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝~_〈
　　ヽ＼____>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ~＞
　___,,,ﾆ＝=　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜＿
　　~二;;;;.=-　　　　　　 /|ｌ.ｌ.| llヾヽ　　　　　　　　　　-=ﾆ,
　　　　　~二ﾆ　　　　 /l;;;;;;||;;l;;;;;;ヽ;＼ヽ　　　　　　　　　　~~'''''Ｚ､-'''~　　　　　ふざけるなっ……！
　　　_,,,ニ-=　　　　　/ﾉ;;;;;;;|;;;;l;;;;; ××_ヽ |⌒ ヽ　　　　　　　　_､‐'''''￣　　　　　てめえっ………！
　　　　　／／/　　 ./＼＼ ;;;;;u／.×''~ 　 | |⌒ｌ .|　　　　　　_,､‐~　　　　　　　んなこと通るかっ……！
　　　　/／/// |∥/ ~ ｡ヾ||:.:.:.||／｡　　,ノ　| |⌒| |　　　　ヽ
　　　　　　 //| | |/|ヽ,_,.､／::'''彡ｰu く~u　　|.|ﾆﾉ/　　　　|ヾ＼　　　　　　　　　　条約が紙切れじゃねぇかっ……！
　　　　　　/　　　　 |u／　u　u　　｀'　u　　 ||ｰ ′　　　.ｌ　　　　　　　　　　汚ねえぞっ……！
　　　　　./　　　　　／　_丶u　　u　__,,О 　 /| .|　　　　　　ヽ、
　　　　 /　　　　　｀ｌ､,,__,,.､､-;;;二-‐｀l　./　　 l　　　　　　　ヽ、　　　　　　　なんのために……
　　　 /　　　　　＼　 l l''‐-‐'''~　　　 ___| /;;　　u｜　　　　　　　　　　　　　　　　皆なんのために死んだっ…！？
　　　/　　　　　　　＼ヽ|-‐'''┬;;ﾆﾆ゜-‐ /;;０　　　l|ヽ、　　　　　　　　　　　　　　許せるかっ………！　許せるかよっ……！
　　./　　　　　　　　　＼ヽ￣Ｏ,,,,,,,;;;u　/;;;;;　　u　　u　|ヽ、ーｰ／　,,_　'''''''''　　そんなペテン……！
　 /　　　　　　　　　　　Ｏヽ u　'''''''　/;;;;; u　　　　　　/　　　　（／　,,_　''''''''
./　　　　　　　_,,,､､-‐‐-､､,/＼　u　/ヽ、　　　u　u　/　　　　　（ _／　　''''''
/　　　　　　／　　　　　　　 ~'''‐､､_/　　ヽ、Ｕ　　　ノ　　　　　　　''-＝=ヽ_____,,,,､-ﾉ

94 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:50:28 ID:NlXHRVxE

結局、ガラタを取り囲んだ城壁は、一番見晴らしの良い塔だけポツンと残された以外はすべて破壊されてしまった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈][ニニ][ニニ][ニニ][〉
　　　　　　　,　'⌒ヽ　　　　　　　　　　　　 |　　　　|＿| 　　　|
　　　　―＝⌒　ー　）＿　　　　　　　　 rＬ⊥_ｒＬ＿_r Ｌ＿_r Ｌ⊥_r:!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ll＿ll ||　l＿l l＿l　|| ll＿ll ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||　　　||　　　　　　 ||　　　 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ll￣ll ||　l￣l l￣l　|| ll￣ll ||
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||　　　||　　　　　　 ||　　　 ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―＝⌒　　　)＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ll￣ll ||　l￣l l￣l　|| ll￣ll ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣
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　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||ll＿ll ||　l＿l l＿l　|| ll＿ll ||　　　　　　　　　　　　　　 }: ＼ _ノ: : :し/　　　　　＿ノ: : : :＼ノ: : し/
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　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　　　　　 ||ll＿ll ||　l＿l l＿l　|| ll＿ll rll================ノ: : : : : : : : : : : : :し、　　 _ノ: : : : : : : : : : : : くＷヽ
二二二ｦ　　　　　　　　＼===========ｭ||　　　　　　 ||　　 /　　　　　　　　　　　 _ゝ: : : : : : : ゝ: : : : : : : ﾌ　_ゝ: : : : : : :ゝ: : : : : : :ゝ: :
＿||＿_||＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＼　　　　　　＼=========llｭ /　　　　　　　　　　　 _ゝ : : ゝ: : : : : : : : : : : :く　　＞7: : : : : : : : : : : : : :しl: :
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96 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:51:24 ID:NlXHRVxE

さらに、気落ちしたロメリーノに追い打ちをかけるように、
自分が目にかけていた甥が変わり果てた姿で目の前に現れた。

　　　　　　　　ｲ::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　／　 ∨ヽ::::::::::::::::::::Yヽ
　　　　／〉--ーﾍ　　ヽｲ二二二ヽ
　　　　.../　｀ヽ　　　ヽ　　〉　　　　ヽ
　　　　/ ､　　　＼　　｀y'´￣￣￣￣ﾇ
　　　...{　　ヽ､　　　＼　./ー───── }
　　　...{､＿＿_＼　　 Y　　　　　　　　　　 }
　　　...{　　　　　＼__ノ´￣￣￣￣￣￣￣}
　　　ヽ､＿＿＿人＿＿＿＿＿＿＿＿ﾉ
　　　　　　/￣`'‐､　　 , ‐''"´￣　|　　 |
　　　.　　 !＝=｡=､　 _ =｡=＝＝ .|.r‐､.!
　　　　　　 l.` ‐-/　　ﾞ　ｰ--‐ '　.|.!‐､}|　　　　　　　　やぁ、おじさん。
　　　　　　 l　 /　　__ ，　　　　 |lヽ,/|
　　　　　　　 i ﾞｰ＿＿＿＿,　　　|!ン .ﾄ､
　　　.　　　ヽ　　＿_　　　　／ヽ　 |　ヽ
　　　　　 _, ‐''7ヽ　￣　　　／　　ヽ.|　　.|`'‐､._
　　　　'"// ./　 .＼　　　／　　　　　〉　　 |　　 |
　　　　 // /　　 |　lヽ.／　　　　 /l　　　|　　 |
　　　　'/ /　　 _,|　ﾄ､　　　　　 ,ｲ│　　│ 　 |

　　　　　　　　　　＿　／⌒¨Ｚ.._
　　　　　　　　　　　 ,＞｀′　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　c　Ｚ.ｨ　,、　　　　　　│
　　　　　　　　　 /ｨ'く,ﾍl､vr‐､　　　|
　　　　　　　　　　c.　　　>i _ノ, ||ｆi｝　　 |　　　　　　　おっ？　おっ？　おっ？
　　　　　　　　　　　／_､ ,.ノ .|ﾚ′　　 {>''⌒ヽ
　　　⊂ﾆ二_￣＼, -｀ ‘Tニ-〕l　ﾊ.　　＼:::::　　　　　お前……
.　　　　　〈_;ﾀ　　 /:::::::::::⊂,¨´/　ﾚﾍ.　　ヽ }
. 　　　 ‘ｰ---‐ﾍ::::::::::::::〈_／／ ..::::＼ヽ.Ｎ′　　　　　その姿はいったい……？
　　　　　　　　｀ー-～フ´ ..::::::::　　V:`::
　　　　　　　　　　　　　ﾌ　..:::::::　　..::::::
　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ;　　..::::::
　　　　　　　　　 /:::::::::::: }　::::

97 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:53:11 ID:NlXHRVxE

　　　　　　 ,l , ､l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 l
　　　　　　 .u　l｀　　｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　_ ,r ´　　 1　ｌヽ
　　　　　　/ .l　l - , ___　｀ヽ　　　　　　　　　 _ , - ´_ ,　-,　 7 l、 l
　　　　　　l .l l　l　ヽ　｀　‐,､_　ﾐ､ヽ　/　　　, r､´　　／　 l .l l　l
　　　　　　.l Y ｌ .l 　　ヽ　　 '‐´ ヽ、 ´　ヽ､ ´ '‐´ 　／　　 //｀ｌ .l
　　　　　　 .l ヽ.l .l　　　｀　‐‐‐ ´ノ.│.ｌヽ｀ ‐ ‐‐ ´　　　　 //ヽｌ/　　　　　　はっきり言って、ジェノヴァはもう
　　　　, r/　ヽヽl .l　　　　　　　ｌ│　　　　　　　　　 .//ノ ∧ヽ　　　　　　うだつの上がらない二流国になっちまった。
-　‐ ７　/　　ヽ_.l .l　　　　　　　　　 │l　　　　　　　　　//　ノ　 l　ヽ
　／　 ./　　　　l .ヽ.ｌ　　　　　　　　　l│　　　　　　　　 / l ´/　　 l　 .ヽ　　　　だから、俺はオスマン帝国で
r　　　 /　　　　 l　l-l　. 　　　　　.│ｌ　　　　　　　　./　l /　　　 l　　ヽ　　　成り上がるつもりなんだ！
　　　/　　　　　 .ｌ　ｌヽ　　　　　　　 l│　　　　　　　/　 .l/　　　　 .ｌ
　　 /　　　　　　l　ｌ　ヽ　., -,､ ____ ｌ│___ , _ ､　　/　　.l　　　　　　l
　　./　　　　　　　ヽｌ　　ヽ　ｌ｀,'_,'__,',_｀´_,'__, ﾆ,ﾆl　/　　 .l　　　　　　　l
　 ./　　　　　　　　l '　　　ヽ｀　￣￣￣￣￣ ´　/　　　 l　　　　　　　 l
　./　　　　　　　　 l　　　　ヽ　　　...............　　 /　　　　l　　　　　　　　l
　/　　　　　　　　 .l　　　　　ヽ　　 :::::::::　　 ./　　　　 l　　　　　　　　　l
./　　　　　　　　l　　　　　　ヽ　　　　　／　　　　.l　　　　　　　　　 .l
　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　ヽ　　／　　　　　　 l　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　｀‐´　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　l

　　　　　　　　ｲ::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　／　 ∨ヽ::::::::::::::::::::Yヽ
　　　　／〉--ーﾍ　　ヽｲ二二二ヽ
　　　　.../　｀ヽ　　　ヽ　　〉　　　　ヽ
　　　　/ ､　　　＼　　｀y'´￣￣￣￣ﾇ
　　　...{　　ヽ､　　　＼　./ー───── }
　　　...{､＿＿_＼　　 Y　　　　　　　　　　 }
　　　...{　　　　　＼__ノ´￣￣￣￣￣￣￣}
　　　ヽ､＿＿＿人＿＿＿＿＿＿＿＿ﾉ
　　　　　　/￣`'‐､　　 , ‐''"´￣　|　　 |　　　　　　　　ここだったら人種も関係なく、
　　　.　　 !＝=｡=､　 _ =｡=＝＝ .|.r‐､.!　　　　　　　　自分の才能で簡単にのし上がることができる。
　　　　　　 l.` ‐-/　　ﾞ　ｰ--‐ '　.|.!‐､}|
　　　　　　 l　 /　　__ ，　　　　 |lヽ,/|　　　　　　　　それに、同じ宗教の方が優遇の面で都合がいい。
　　　　　　　 i ﾞｰ＿＿＿＿,　　　|!ン .ﾄ､
　　　.　　　ヽ　　＿_　　　　／ヽ　 |　ヽ
　　　　　 _, ‐''7ヽ　￣　　　／　　ヽ.|　　.|`'‐､._
　　　　'"// ./　 .＼　　　／　　　　　〉　　 |　　 |
　　　　 // /　　 |　lヽ.／　　　　 /l　　　|　　 |
　　　　'/ /　　 _,|　ﾄ､　　　　　 ,ｲ│　　│ 　 |

98 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:53:51 ID:NlXHRVxE

居留区のジェノヴァ人の中には、商売のため回教に改宗する人間も少なからずはいた。

だが、ロメリーノ自身は囚われの身になったキリスト教徒を救おうと心を砕いていた。
にもかかわらず、自分の身内の頭に巻いてあるターバンを見ると、無力とむなしさを覚えてしまった。

　　　　　　　　　　＿_
　　　　　＿,.ゝ'"　　　｀ヽ、
　　　　_≧-　　　　　　　ヽ
　　　　＞　　ﾊ､ﾄ､_､ ,.-､　　ヽ
　　　　７,.　ﾊl. //ﾍ＼^'）　　＼
　　　　 W'＼く/､ﾉ､ u `! 　ﾄ､　＼
　　　　　　　/　,`'~,.っ　|!　 |/'＼__　＼
　.　　　　　 'イ-＜_.､　|:!　:!　./　 `-､_＼
　　　　　　　　　　　し'^l　| ./　　＿　｀＼
　　　　　　　　 0 　　 / V./ ｀>＜＿ `ヽ　＼
　　　　　　　　 (j 　＼/　/　/´　　ヽ＼/＼
　　　　　　　　　　　　　　 ||　|　 |　　,／ :l　＼＼
　　　　　　　　　 J　　　,.r┼‐|TT|_／　　 !　＼＼
　＿|_l_l　___　　　　 / （＼lll|,|_|_|　　　／|　　＼＼
　ノ | ヽ |＿|・・・　　　ヽ ´ヽヽ、　:|,..-''"　　l　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　｀＼　　＞'l　　匚o]　　　　//ヽ
　　　　　＿|_l_l　＿　　　　ヽ/　／`　　|_|_|_|　　 // 　ヽ
　　　　　ノ | ヽ |＿|・・・　　ｌ＼　　　　　　 ,! 　/ヱ7　　ヽ

99 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:54:31 ID:NlXHRVxE

もはや、ロメリーノにとってガラタにつなぎとめる気持ちはなくなっていた。
９ヶ月も遅れてやってきた後任と入れ替わるように、ジェノヴァ行きの船にのっていった。

.　　　　 | llllllllllllllllllllllllllllllj　　丿lllllllllllllllll＿lllllllllllll
　　　　　　| :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;（　 (;;;;;;;;;;;;;;;;::::/／v::;;;;;:::
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　　　　　 | ,::::::::／ .丿　／ヽ　∪　 ,ﾍ　　　:::::::::::::::
　　　　 | ::::／　　￣￣　　　＼_／　 |　　 :::::::::::::::::
　　　　し'´　　　　　　　　　　｀´.　　 |　 :::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∪　　 | ::::U::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿ノ

100 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:55:00 ID:NlXHRVxE

　ﾉイ　　　　　　:|　　: : : : : : : : : ::: : : : : : ::::l: : : : : : :l: : : : : : : : : ::::l: :: : `、
ノ /　　: : :::i: : : l: : : : : : /i: : :Ａ.: :ｌ: : : : : : :::l : :: : : : ::i: : :::l: : : : : : ::l: : ::l: :`、
　 l: : : : : : :{: : : :!: : : : :/ .l: : / l: ::l: : : : : : :::l: :::ｌ: : : : :{: : ::l: : : : : l:.l: : : ::ｉ＼:、
　 .i: : : : : : |:: : ::.l: :: : .十‐ｌ: :ｌ-.i: ::l`、:: : : :::A: :Ａ: : : :弋ー: : : : :.i.j: : : :::.i　　`
　　l: : :i: : : :i: : : :{: : : :ｌ　 .l::ｌ　 l: :l　く: : :::.ｌ .くl　＼: : :∧:::l: : : : ::ﾘ: : : : ::l
　　.l: : :}: : : :.l: : : :ｋ: :ｉ　　ｌ.' 　‐、/ 　く: ::.{　r＾　　＼'　l.::i: : : : :ﾘ: : : : : :}
　　 .l: : ]:: : : : :i: : :{:::ｲ三ﾆﾆｰヽ　　　　.`、,　 ,ｲｰﾆﾆ三フ l: : : :/: : : : : ::}
　　　i: :∧: : : : :ｋ `: :`　ｂ: : : : }　　　　　＼　ｂ: : : : :! ' ': ::}::/: : :::/: ::/　　　　　　実直ではあったが、
　　　 l::ｌ　＼: ::::{: :＼、 _ ヒﾆン　　　　　　　　ヽ`ﾆヒ _ .{: : :ｌﾉ: : : /ｌ: /　　　　　　　決断力に富んでいたとは
　　　　l.l　　＼:[: : : |＼　　　　　　　 .,　　　　　　　　　 .{: : : : : : y .}/　　　　　　　言えなかったロメリーノ。
　　　　.i　　　 |..へ .、`、　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : ::/ /
　　　　　　　　 .l: : : : : :＼　　　　　　._ __　　　　　　　／: : : :ｲ: /
　　　　　　　　　.i: : A: : : :ｌ` 、　　　|　|　　　　　／Ⅵ: : ::/ `/　　　　　　　　　　　しかし、彼もまた
　　　　　　　　　　l::l `、: : ｌ..__＞　　.|　|　　　イ_　　ﾉ: :/　 /　　　　　　　　　　　　他の西欧諸国の人々と同じように
　　　　　　　　　　　i　 `、,.;: :И ` へ|　|＜　　 { ｌ`ヽ/ /　　　　　　　　　　　　　　　マホメッド２世を過小評価した誤りを
　　　　　　　　　　　　 .／:＼{'. 　.　　|　|　　　　.!ｙ: :/' ＼　　　　　　　　　　　　　　つぐなわされてしまったことになる。
　　　　　　　　　 _　.‐: : : : : ::|　　　　|　|　　　　/: : : : : : : `-　、
　　　＿　 ‐‐´: : : : : : : : :: :ｌ　　　　|　|　　　　{: : : : : : : : : : : :::‐‐　＿
　　　「: : :＼;＼: : : : : : : : :ｒ'￣￣￣￣￣￣￣`ｌ: : : : : : : : : : :::／／:: : `ｌ
　　r　＼ : :::＼;＼:: : : : : ::.ｌ　　　　　　　　　　　.l: : : : : : : : ::／／: : : :／　ｎ

101 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 21:57:18 ID:YFxbzd1.

経歴を考えれば致し方がなかったかもしれん
マホメッドが本当の意味で開花したのはここからだものな

102 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:57:34 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　　　　　　　　　　 __,,,､,, 　 ,,､- ､
　　　　　　　　　　　　　／´: : : : : ｀´: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
　　　　　　　　　　,': : : : : : : l: : :/:./　∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
　　　　　　　　 l: l: i: : l ／!／∨　　 |/　∨∨!: :::::::l
　　　　　　　　　ﾚ!: !: :l i"⌒"'-､　　　,､-'''⌒`l: :::::ﾍ!
　　　　　　　　　　 ∨ﾍ i | でラ`　　 , 　f∃ｿ /::∧|　　　　　セルビア騎兵隊長
　　　　　　　　　 !ﾍ∨ゝ　　　　i　　　 ∧ｿ　　　　　　 ミハイロヴィッチ　　セルビア人
　　　　　　　　　　　ﾚヽi l.　　　　　ｊ　　　 ∧ﾉ
　　　　　　　　　　　　ﾚﾍ　　　　　　　　/ﾉ　　　　　　　　（キョン　　出典：涼宮ハルヒの憂鬱）
　　　　　　　　　　　　　　∨＼　´ ￣　／ ′
　　　　　　　　　　　　　／i｛　＼.　　／i
　　　　　　　　　　　　/:::::l ﾍ　　｀　´　∧＼
　　　　　　　　　 _,,-''/::::::::l　　` ｰ､　,／　.i:::::＼､,_
　　　　　_,..-.:":::::::/:::::::::::i　　 /;;ﾍ__!入　 l:::::::::＼`::..､,,_
　　_,..-.:":::::::::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`ﾍ::::::::ｿ´ﾍ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,
　,´ｰ-､::::::::::::::::::::::::::／:::::::::i　　　 ∨:/　　 l::::::::＼::::::::::::::i:::::::',
　l::::::::::::`::､::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::l　　　 l::::i,　　　ｌ::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
　ｌ:::::::::::::::::::`:､:::;:::::::∨::::::::::::i　　　 l;::::;l　　　i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i
　i:::::::::::::::::::::::::`ﾍ::::::::∨:::::::::::l　　　l;:::::;i　　　 l::::::::::::i:::::::::::l:i:::::::::l
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103 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 21:58:28 ID:NlXHRVxE

自分たちがオスマン帝国に力を貸したことが、
実は無駄な努力だったことをセルビア人たちが知るのは僅か２年後の事である。

　　　　　　 /　　　　　 .: .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ､ヽ,
　　　　　　 / .:　.:　:. :. :. :. :. :. :. :. :. : i:. :. :. :. :. :. :ヽヽ
　　　　　　 ,' .:　,:　.:. :. :. :. ;. :. :./l:. :. /l:. ;. :. :. :. :. :. l
　　　　　　 l .i :.l.:　:. :.,.i:.., 'l:. :./　l:. /　l:..lヽ;.. ;、:. :. :l
　　　　　　 l :l:. :l　:. :.l l/　l／　　l/　　l/　 l:/ l:. :. :,,!
　　　　　ﾚl:.r.i :. :. l. ￣｀'ｰ_ ､ ,　　 ,._ ' ´＾　!:. :./
　　　　　　　 !l.'´!:. : l 　''!ﾆﾌﾞ　　　　 '!ﾆﾌ`　!:.,i/
　　　　　　　　ヽｰl:. :l'　　　　　　　　　　 ,':./'
　　　　　　　　ﾚヽl: l　u　　　　　i　　　　　l:./
　　　　　　　　　　〉N　　　　　　 ' 　　　,i/
　　　　　　　／l　l ヽ　　　　　　　 , '
　　　　　,.イ .:.:.!　l　ヽ、　c. ニっ　,ｲ.. ヽ、
　　　 ,..　' ´. l.:.:.:.:.l.　 l　　　ヽ、　´　／.　!.:.:.l..｀ヽ､
,.　 '´　...:.:.: .:!.:.:.:.:.:l　　ヽ　　　　ｰ './,' 　 !.:.:.:.!.:.:... ｀ヽ､
　....:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:l　　　ヽ、　　　 /　　 !.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.....｀ヽ、
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:li　　　 , 'ト､_ ,.　'ヽ　　l.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ,
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:..!!　　/ヽ l O !! ' >':;ヽ　!.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.l l　/｀'　､>ｰ'-.く／　ヽl.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:l

105 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:01:30 ID:NlXHRVxE

１４５５年にスルタンがセルビアへ侵攻してきたのだ。

　　　　　　　　 ,～-,～-,～,(;; ).
　　　　　　　 |_　　　　　(;; ).|
　(;; ).　　　　　_|_~~~~~~(;; ).~~　　(;; )　　　　　　　◆==　　　　　　ゞ;;;;;ゞゝ.:.;:;ｿ
　(;; ).　　　__i　.i-.､　(;; ).__　　　(;; 　　ﾜｰﾜｰ　　　　　　(;; ) ゞ　;.:;:;:　:;.:;:;:ノ
　(;; ).　rii |　i_,!　'ｰ　_γ（（炎)(;; 　　　　　　　　　　(;; )　丿.;::　.;::;.::.:,ノ
_　　(;; γﾉ）::）　　　　　 ." |__　　　　　(;; 　　　　 (;; )　丿.;::.;::;.::.:,ノ
└┘ 人；ﾉ;;;;;从i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iγ（（人) 　　从人 _从丿;.::.:,ノ　ジ
┬─┬人；ﾉ;;;;;从人|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、(（　（　（人）　),l l　　ﾔ
┴┬┴_γ（（炎)火)~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ.　_γ（（炎)火　　　　＼
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|　　　　　　　ン
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|　　　　ﾎﾞｰﾎﾞｰ
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／|／|　| ~　　(|i' |_._|__|~''i| (;; ).
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ..|"　＿__　^|　　丿.;:.:,
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"(;; )..=､~|~"'l''ｰiｰ-ﾄi|'"|_._|__|~'i|ゞ　;.:;:(;; )
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~(;; ).|.|;;| .~"|"'''l -i .r''|i"□_|丿.;:煙;.::.:,(;; )
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"丿.;:煙;.;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'.|'"|_.从人 _从(;; )
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''_γ（（炎)~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ.|"_|~炎)(;;ゞ;;;;;ゞ
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~从人 _从.=､~|~"'l'' ｰiｰ-ﾄ|'." （人）　;:)
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~γ（（人);;|.|;;| .~"|"'''l -i . r'|i"□_| ~!ﾜｰﾜｰ
┬┴┬r''l"~￣|￣(（　(火　（人）.|;;|._~'_"|"'l':　ri'"|'"|_._|__|~''i|　　　　ﾜｰﾜｰ
┴┬回ri'"~|□￣|￣(（　(　（人|.／｡!´｡! ~!"ﾞi .r i'|"|_._|__|.~''i|--------λ--
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／|／| ---^^ ￣￣￣λ￣￣￣￣￣λ￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣λ￣￣￣￣￣￣λ￣￣￣￣λ￣￣λλ￣

106 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:03:46 ID:NlXHRVxE

ミハイロヴィッチ自身も故郷を守るべく戦ったが、
ベオグラードの南にあるところでトルコ兵に取り囲まれて捕虜となってしまう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─ 一ヘ＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::/:::/:::::::i::::＼:::＼::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/:::::: /:::/::::: : |::::|:: }:::::::!::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/:::::: ∧/!:::ﾊ::: |:::ﾊ: |::::: |:::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/!::::::: / /. ∨　Ⅵ/　才从j:::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　八.|::::::: | ￣`ー　　一 ´￣ |:::::::::|　　　　オーケー、抵抗はしないから
　　　　　　　　　　　　　　　　　　从从{　￣￣　　　￣￣｀|:::::Ⅵ　　　　その振り上げた得物は下ろしてくれ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {⌒!|　　　　　| 　　　 .八/}′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾙ　　　 !　　　 /::/ノ　　　　　　　 , -､
　　　　　　　　　　　 /⌒!　　　　　　 _／＼　 r──┐　 i⌒ヽ＿　　 , -､　|　 .|
　　　　　　　　　　 | 　.| 　 ,-､＿／7 : : !.}＼　￣￣ _／ | : : ‘， : ＼_!　 |　| :::::!
　　　　　　 _　　　　　　.| 　.|- , :::::i : : :.:/: : : :| ＼ ≧─≦／ .| : : : :.， : : :.| ::::|-.| :::::!
　　　　　 { ::＼　　　　_| 　.| : | ::: | : :.:/ : .:.:.:.|　 ,|＼　／＼　|: : : : : ， : :.:| ::::| ::| :::::!ヽ　　 /⌒!
.　　　　＼. ::＼　 ./ | 　.| : | ::: | : :〈 : : /: :|　/＼:∨::::／ヽ!＼＿_」 : : :.| ::::| ::|　 .| ∧　/ :: /
.　　　 r-､　.､　＼| ::| 　.| : | ::: | : : :＞´: : ∨　　}::::::::{　　/{: : :＼: : : : : |　.:| ::|　 .| : :| / :: /　　 _
.　　　 { :: ＼　＼　＼} 　.L_,! ::: !.:.:./: :ィ⌒} |.　　 }==〈　 /:/(￣ヽ:＼: : :,′ .L_|　 .| :.:./ 　/ 　／　)
　　　　　＼　＼　＼　｀　　　　 |: : :.:/ :::: / :!＼　{::::::::| /:: | : ，　 .､: : :/　　　　　..乂/　 ,′／　／
.　　　　　＼　｀¨ .:::::::::::::::::::::. 八: :./ :::: /: :.|:: ::＼::::::::!′: ! : : .　　.＼{　 .:::::::::::::::.　　　（／　.／
.　　　　　　　　､　.::::::::::::::::::::::::　　_У 　 / : : |:: :: :: ＼/ :: :: |: : : :＼　　｀　　.:::::::::::::::::::::. 　　／
　　　　　　　　　|　　　／￣￣ノ　　　　 ′: :.:| :: :: :: :: :: :: :: :!: : : : : :＼　　＼￣￣ ::::::::::.　|

107 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:05:24 ID:NlXHRVxE

そして、おそらく生き延びるためであろうが、
イスラム教へと改宗してイェニチェリに属することになった。

　　　　　　　　　　　　　　 -─一　¨￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　／　　　　　｀ヽ　＼　＼　＼
　　　　　　　　＿イ .／　.|　　　　　＼.　＼　＼　､
.　　　　　　　　　 / ｲ /　 .!　.! 　　　　､　､　ヽ　|
. 　　　　　　 / / /　/ .|　.| 　|　 |.　　ﾍ　 |　　.i　|
　　　　　　　 / / /　 |l　|　.|　 | 　|＼　　|　.|　　.|　!
.　　　　　　 /イ　|∧.:|∨＼{＼{＼|　＼从リ　　.|l八
　　　　　　　　 |　ﾊ _リ＼　､＿ -‐一　 |　 |/⌒!:!|　　　　　まぁ、そのなんだ……
　　　　　　　 Ⅳ ﾙt vuj　　ィT斗´ 　 !　.! `7{/{
　　　　　　　　　　　 | |　　　/　　　　　 Ⅳ゛_j/∧!　　　　　これからヨロシクな。
　　　　　　　　　　　 | |　　〈　　　　　　u　∨ //jУ
　　　　　　　　j八　　　､　　　　　　　 ∨/＼
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　／|´| : : ＼
　　　　　　　　　　}＼「二二> 　.／::::.′: : : :.:.|｀　ｰ､
　　　　　　　　　　　　／: :./＼ -　 _／:::::. /　.| : : : : ､: : : : :.＞
　　　　　　　　 -　 ´: : : / : : }｀丁::::::::::.　′　!: : : :.:∧: : : : : : : ＼
　　　　　／: : : : : : :.:./ : : /　_{ 　　 _/　　..|: : : : : :.:〉: : : : : : : : :＼
　　　　　 /{: : : : : : :.:.:.〈: :: :/　/ ヽ　厂}＼　　|: :: :: :／ : : : : : : : : :/ :
.　　　　　　 |: : : : : : : : :.:＼∧/＼　Y／／＼∧: :／ : : : : : : : : : :/ / :
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108 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:05:57 ID:5flUGBuc

藤木の笑みが怖えw

109 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:06:25 ID:YFxbzd1.

こっち見ん・・・見ないでください

110 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:08:28 ID:NlXHRVxE

この時期のオスマン帝国は、拡大路線の真っ最中である。
スルタンに付き従って西へ北へと戦いに駆り出されていたはずだった。
時にはハンガリー軍相手に撃ち破られ――

(""￣``-,　　　　 __／|
ヽ;（￣ヽ `､　　　/ヾヽ|　＿
　ヽ`'-､_ゝヽ..　　("＼ヽ＜。>-.,--､､___
　　"~ヾ-~``-`'-　＼.＼　,,",,ヽ,)___,,..,,__＼
　　　　　　　　　⊂二　／　,.-)|　／＼　`'-ゝ
　　　┐┐__ 　　　（_／,,..-''"-``/￣￣
　／"二"＼i┐,,..,　　　　/.i ￣.i.|　　　／⌒ヽ
　￣　＼＼-''")＼　__./ .i"￣`iヽ　／／"i".＼
　　　,,..-''"　.／　＼ヽ　 /----i　＼/　　　i　　＼
,,..-''"　　／ι］___/ .., /-─--i　　）　rゝ　i　　　＼
＼　　／⊂ゝ__　ヽヽ |i　　　　 i|　"⌒丿ヽ　 i　　　＼
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　　　　　　　　＼　＼i-__　　　__／/　　/　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　＼＿,ゝ.二二--／　　 /　　　　　　　　　　ｲ : : : : ,ｨ ./ﾘ| ﾄ､: : : : : ゝ
　　　　　　　　　　/　　i　　　　く　　／　　　　　　　　　　　　　　　 !: :/: :,ＡZ__　|/' >r.､: :N
　　　　　　　∠二_/ ./ ＼　　　.＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　 !'ヽ: :! ―-　　ﾆ| .! .!ﾉ
　　　　　　　　　 ./／　ヽ...ゝ　　ノ　　`'-､,_　　　　　　　　　　 _人_l､u. 　 i .(ヾ| .! iヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　＜__,,.--,　＼--ゝ　　　　　　　 ._,.．-'´/:::::|　ヽ　～ ,.ﾈ､　　ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|　　　　　　　 r'´:::::::::::::く:::::::|　ﾉ｀ =く. .|::ﾔ　 .|:::｀ﾞｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:!::::::::::::::::::/::::::.ﾚ'＾YニY/ﾚ!:::ヽｚ='＝i::::::::ヽ
　　【ハンガリー摂政　フニャディ・ヤーノシュ】 　/:::::!::::::::::::::::ヽ:::::::|　 .〉-〈　/::::::〈::::::::::::|:::::::::::!

116 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:16:50 ID:Drz/TYtM

ハンガリーはドラクエ系譜なのかw

112 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:11:34 ID:NlXHRVxE

また、ワラキアでは、ブラド・ツェペシュの軍に翻弄されたのかもしれない。

　　､＼　＼ﾊ　l ｀ー､／/ {
　　　ト､l ﾄ､　| |＼∧　|　|　l
　＿ヽ＼ヽl　＼|　ヽl　∨ ＼
　ヽ＼|　 |　|ヽ　 |/!　|､　ヽ　〕　　　__∟l l.　┌‐┐
　　l 　 | ﾊヽヽ! / /ﾍ＼　 |_r'　　　　 / こ　　 l＿_|
　./　 //　} |　V　/／＼ﾄ､ハ　　　　　　　　　　、
　　　,Ｎ　 l　!ノ‐'"ヽ　 |:ヽl l ﾊ　　　　　ツ　　　 |
　＼ｌ__＼ﾄｰ"　 l　ｌ_　{:::｢ヽ!　',　　　　　　　　　|_ l l
　　ヽ--ｖ'　　 l　 ∨　｀}::ｊ　l V} |＼　　 l7　　 | ヽ
　　　　　ヽ　　＼. l⌒Ｖ:/ _,k' ∨l}:::＼　 b　　 ┌‐┐
　　　　　　＼__ 　 l＼ﾉ:ﾚ'_ﾉﾉ　ﾊﾘ:::::::　　　　　　l_＿|
　　｀ト..､_　　　＼l、 l::ｆﾂ／　　 ',::::::　　　　　　､
.　　　｀ヽ::ﾆ_:‐::--､ﾋﾆｿﾍ　　　　 V:::　　　　　　　|
.　　､/´/ ｒぇ__,＞ハ　V　}　/＾ヽ　',::　　　　　ﾆニ,
　　　　　｀￣‐　　{　 ',　ヽヽ　,ｨ　　 i::　　　　　　_,ノ
　　　lヽ､　　　／　ヽ〈_､_,ﾉ ,//}l　　l::　　　　　　　、
　　　ｰ{ｌ＼　　　　　　＿_ﾉ__ﾉ:!　 l:::　　　　　　　|
　　　::::＼　＼　　　'"ﾓ‐_／::_ノ　│:
　　　::::::::::＼　ヽ.　　ヽ__／　　ﾉ::::
　　　ﾄ､:::::::::::丶、｀＞-　.__＿,.ィ::::::::
.　　 !::::＼::::::::::::::￣￣::::::::::::::::::::／
　　　.l::::::::::｀:::::、::::::::::::::::::::_;:::::::´:::／
　　　＼::::::::::::::::￣￣￣:::::::::::::/´

　　【ワラキア公　ヴラド・ツェペシュ】

　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 /::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,ｲ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　　/::::::::::/:::::::,.ｲ:::::::,ｨ:::,ｲ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
　　　　　　　　　　 ,'::::::/::::!:::／,ｲ::／ .!/ .|::::/ |:::::ﾊ:::::!::::::!::::::::::i
　　　　　　　　　 !::::::l::::::ﾚ',! ー-､　　　 !/　 !::/　!::ハ:,ｲ:::::::::::|
　　　　　　　　 !::::_」:::::::::!　..,,＿`ヽ､_,.　　 ,ﾘ　´ _,..,_ !::::::::ﾊj
　　　　　　　　　　!/f r.|::::::::!　（◎）　　　　　｀'ｨﾆ二_　/:::::::::!
　　　　　　　　 k.ﾔ!:::::::!　u　　　　　　　　　（◎）,. /::::∧::|
　　　　　　　　　　　|∧`Y::ﾘ　　　　　 i　　u　　　//|/　ヾ
　　　　　　　　　　　　 !Tヾ　　u.　　＿＿j_　　　 //ノ
　　　　　　　　　　　　　ﾔ. ヽ.　　　 |ﾟдﾟ ) |　　 ,.ｲ:/
　　　　　　　　 r＜´|.　　＼　　|( ﾟдﾟ |　／ |/
　　　　　　　　　 !　｀丶､.　　＼　￣￣u／
　　　　　　　　 _/　　　　　`'-､.　`'ｰ-rく´
　　　　　　　, -'" ｀ヽ､　　　　　｀ヽ､　f｀, ＼
　　　　 , -'´　　　　ヽ｀ヽ､　　　　　 >く_Lｒ'´｀ト､
　　　／　　　　　　　　ヽ　＼　　／ヽO〉 |｀r､.|　｀丶､

113 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:12:07 ID:YFxbzd1.

どんだけ苦労人なんだ、ミハイロヴィッチ

115 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:14:35 ID:NlXHRVxE

この苦労人であるミハイロヴィッチの状況が展開するのは１４６３年になってからだった。
ボスニアでハンガリー軍と戦う際、ミハイロヴィッチの部隊が前線で孤立してしまった。

　　　　　　　　　　　　　　　__　-┬─┬-､_
　　　　　　　　　　　　　／!｜　 |　　 |　/７ヽ､
　　　　　　　　　　　　　l｣⊥┴　￣￣￣｀ヽ､ |
　　　　　　　　　　　／　_　 -─一-　　 --､＼
　　　　　　　　　　　 !　 _　　-‐─一-　　二_＼ !
　　　　　　　　　　　V´　_　-　＿＿＿_　　 _ ヽ|
　　　　　　　　　　　ﾚ'´_ ,r‐くｌ| | l ｌ| _lﾄ､　､｀V
　　　　　　　　　　　　V´/ | l_｣ﾆLl_l｣jﾆ Ll_ﾄ､ V　　　　　　　　　　____
　　　　　　　　　　　　 V lLl┘l_fj　　fj_l　l r/ソ　　　　　　　　__／三ミﾐ､
　　　　　　　　　　 ∠⌒>ゝﾍ '''　 _i_, ''' /ニ__　　　　　　 r‐'　r彡⌒) }} |
　　　　　　　　ｰ=二　/　--､`i　._　_,.イ　　　ﾞヽ　　　　　ﾉ　川リ{　　彡1
　　　　　　　　　 r‐一1　　　｀-ー─-'⌒　　　 |-､___　　|　八　ゞ三　ﾚ'
　　　　　　　　 /　　ゝ_　＿二　　　　　_∠ -イ　　 ;ゝヾ　　} f´（　 (
　　　　　　　／　　　　　ゝー＜＿＿二ン　　 !　／　ｌ|　ヾ　} }　)　　）
　　　　　 r‐'　　　　　　　　　　　　　T　　　　 /ーく　　ｌ|　　 ! { { ソｆ切
　　　　／　＿二　-‐　　　　__　 -‐　　＿_,／　 i　　　　ヽ、　ヾ} }　｢く
　　　/'⌒ー-　＿__＿　　　　 __　-‐'"　　　ヽ　八　　 __ -ﾍ　　|{　 j /
　　/　　‐-､　／　　＼￣￣´　　　　　　　　　V　ﾍ二-‐ '´ｌ.r-F──､
　　{　　　　`く　　　　く__r─‐　 ⌒ヽ─rr;__⊥〉　ヽ　　ﾚ　し〉─;-　}
　　､　　　　へ　　　　 |＿＿l　 ○　}__|｣l　　＼　　ゝ　　　　{二;ﾆ　 }
　　　|＼／　／'二ゝ /　/　/ゞ .__,ノ　|　|　　 r-〉　　＼___.ゝー--‐'
　　　|　 `‐､./　　､二} 　 !　 !　　　　 !　Lっ_｣ﾊj　　　 |　　　 l川

　　　　　　　__.　--─-- 、
　　　　　∠　　　　　　　　＼
.　　　／,r　/　/　　ヽﾍヽ　＼
　　 /// ,　|　｜　　 |　| ﾍ　　ヽ
.　　|/ ｌ /　|　∧ |　| :|　|、:|｜　 ',　　ﾋﾟｰﾝ！
.　　| l　|　､ﾄ､.|. |ﾊﾊ |ヽ!ヽ'Ｖ　　｜
.　　lｲ　lヽ| _ム-- ｀　レﾆニT |　N
　　 ∨|　|´ 'ﾓｼ´　　　ﾞー'　|｜ |
　　　 |ハ！　　　　　　　 |/／　　　　　……！！
　　　　ヽﾄ、　　　 l　　　　/
　　　　　　ヽl＼　 -─　　.ｲ
　　　　　　　　 l｀　 ._　／ﾉ、
　　　　　　　　/　|　　　 ,rく. ヽ
.　　　　　　　/　,ヘ　　 /　∧｜
　　　　　　　|　ハ　',　/ ／ ∧!

117 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:19:05 ID:NlXHRVxE

良い機会と思ったミハイロヴィッチは、そのままハンガリーに投降することになる。
彼がキリスト教徒に戻ったのもこの年だった。

　　　　　　　　　　　　　　　 -──　､
　　　　　　　.　　　　　／:::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　 /:::::/::::i::::::l:::::::!::::::::.
　　　　　　　.　　　　/ｨ':::{:: : |:::: |::::::j::::l:::::i
　　　　　　　　　　 /　|:: 从:人jム∨Ⅵ::八
　　　　　　　　　　　八::{.tぅｧz　ｨぅｧz/_)
　　　　　　　.　　　　　|ハ　　　　　u./￣!
　　　　　　　.　　　　 j/ ｀＞_￣_ イ{: : ::|
　　　　　　　　　　　　厂Lﾊ介ﾊ￣: :.:ﾉ
　　　　　　　.　　　　 /: :.}く_j:::|/圧!¨´
　　　　　　　　　　　 /: : ::|: :.|:::|: : : |
　　　　　　　.　　　　〈: : : ｲﾐ: !:::!: : ::{
　　　　　　　　　　　｀ー{: ::,ﾉ={: : : :〉
　　　　　　　　　　　　　　/∨ ﾊ辷_ﾉ}
　　　　　　　　　　　　　 |::::::::| ∨:::::::|
　　　　　　　　　　　　　 |::::::::|　∨:::::{
　　　　　　　　　　　　 j三_,j 　 }＿jL
　　　　　　　.　　　　　乂_ノ　　ｰ一'

　　　┏━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　┃|>たたかう　┃┃なんとイェニチェリがおきあがった！　　 ┃
　　　┃　さくせん　..┃┃ミハイロビッチはなかまになりたそうな　 ┃
　　　┃　いれかえ .┃┃目をしている。　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　┃　にげる　 .┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　┗━━━━━┛

118 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:19:44 ID:Drz/TYtM

それでドラクエ5の主人公かw

119 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:20:09 ID:NlXHRVxE

そして、今度はハンガリー軍人としてオーストリアからポーランドにまで派兵されている。
すでに故郷は無くなっていた。

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　　　　　　　　　　　　　-─‐人j从　　　　　　　　　　 /: :/:/!:::ﾊ　｀
　　　　　　　　　　　／二二二二{.:ﾊ　　　　　 |::.　　　　　彡イ /ﾉ}/　}
　　　　　　　　　／二二厂二二八ﾊ　　　　 j:::::.　　　　　 /／} /
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125 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:24:23 ID:IMHV4ttQ

これは切ない

120 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:20:56 ID:TzynOt9A

放浪の軍人だなぁ・・・

121 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:21:07 ID:YFxbzd1.

波乱万丈すぎるぞ、本当

122 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:21:34 ID:A4wPOQ4Y

なんつーか、弱小国の悲哀を一身に表してるな

123 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:23:27 ID:NlXHRVxE

１４９０年から９８年にかけて、ポーランドで『回想録』の執筆を行なっている。
この頃になると、かつての若き騎兵隊長も６０を超える年頃になっていた。

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　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐ 二 -―‐- ､｀ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　ィ=ｰ-､／　　　　　　　ヽ　｀ヽ、
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　　　　　　　　／　　　　　　　/　　　　　　｀ヽ　　　丶　　ヽ
　　　　 , '⌒ /　 /:　 /　　／!　l　　　　　　　丶　　　ヽ　　 ',
　　　 /　　/／/ / /　 / /　 l　ヽ＼　　　　ハ　　　 l
　　　　　　〃 /　l　l　　| l　　 ∨'　ヽ　ヽｰ-､　　 lヽ　　ｌ　　　l
.　　　　　 !l　l　 |　| 　 j_{　_,ノ＼　 l＼`ー弋ﾆ T l　 j |　　　|
.　　　　　 !{　|　 l　l　　ｌ乏≠ﾐ　＼l　 >fﾃ示ヾjl　| ./ l　　i　l､　　　　　　　お、お父さん！！
　　　　　　ヽヽ .N ヽ　l{i |ﾍiii::l　　　　　 lﾍiii:::} i}|　j∧ﾘ. 　ｉ　lﾍ
　　　　　　　＼ヽ j小と)_;ｿ　　　　　 r'_;;(つ/　ｲノ　　　ヽjハ　　　　　　本当にお父さんですか？
　　　　　　　　　　　 `ﾄﾊﾟ:::::::.　　'　　　.:::::ﾟ __/‐＜ﾍ　　　　　ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　ｌ: 八　　(⌒¨¨⌒ヽ〃´￣｀ヽ､ﾑ　　　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　ﾉ　　l＞､　´￣｀´ /　　　　　　｀ﾍ　　　　　　ヾ',
　　　　　　　　　 / 　　l 　　{＞ｰ＜{　　　　　　　　∧　ｉ　　　　　＼
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　　　　　　　　, ' 　　　 ./　　/　　　　　　　　　　　　　 :∧
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　　　　　　　|.:.:.:.:.:|.:.:/ !:.:/　|/　ﾞ､:.:l　ﾞ､l　ヽ:.:lヽ: : |::　　　　ﾊ
　　　　　　　 | ;!.:.:.:|::/ _|_'＿_ｌ　　ﾞ､| 　ｌ＿＿ﾞL_ヽ::|::.　　　　 :|
　　　　　　　 |/l :.:.:|ﾊ´　＿＿､　、 .l　´ z＿＿_　｀ﾞ:|::.:.:.:.:.:|:.:l:.:!
　　　　　　　ｌ　l:ﾊ::l:::! k_辷.｣｀　　゛　　 ´_辷_ﾘ_x　 :|::. /|/:.:.ﾊ:′
　　　　　　　 l　|:!: !　　＿ノ　!　　ヽ､＿.　　　::|::./´!ﾞi:/　!
　　　　　　　　　　　!l:::!　　　　　 .:;　　　　　　　 :|:/i　//　　　　　　ああ、おまえか。
　　　　　　　　　ﾞl: l　　　　　、　　　　　　::|'ノ/:/
　　　　　　　　　　　 |ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　 ,‐-'.:/　　　　　　　お互い、良く無事だったものだなぁ。
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　{　　　　　　　}　　　 ./:.:.:/|′
　　　　　　　　　　ヽ　　´￣￣゛　　　.／!:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　゛　　 . :´ : :l'|′
　　　　　　　　　　　　　　　 |:＼　　　　. :'´: : :.::::|､
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　　　　　　　　　　／| ｀ ‐､　 _.ノ´ヽ　　　　／:::＼
　　　　　　　　　　　 _,./ : :|　 /　 >´i　　　〉、　／::::::::::::::i-.._
　　　　　　　　　_.　'´:/: : : :! .ハ.0l - !　／::::ﾍ, '::::::::::::::::::::!::::::｀: :- .._
　　　　　 _...　'´ : : : /: : : :.:|∧:::ﾞ､|＿i／:::／ /.:::::::::::::::: : : |:: : : : : : : :｀: :- .._
　 _...　'"´: : : : : : :.:/: : : : :.:|　 >'"´:::::｀::'、　/::::::::: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : :｀: :- .._

126 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:24:30 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　　　　　　　　　　// .: .: .: // l. .ｌ. .l . :l .:ヽヽ.: ﾍ .:i .: !
　　　　　　　　　　 //.!ｉ .: .: /l |　|. .ﾄ､ﾄ､丶.: .:ヽｉ: .:| :l .: |
　　　　　　　　　　　　　　|ｌ　||.: .:彳卞､从ヽ＼＼ヽ、!i.: :| :i .: |
　　　　　　　　　　　　　 |ﾄｉ.: .ﾄ;ｒｧx､ヽ｀､ｰ七Tぇ､从ﾘ/.:.:从
　　　　　　　　　　　　　 |l Ⅵ}ｉ`j:::ﾘ　　　rｾﾇﾆx､ﾊ.://.:..:仆ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i,,,ｰ'　　　ｉ !:::::y'///`Y//l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:ﾄ､　 '　　,,, `ｰ' /// ノ//　　　　　　このミハイロヴィッチの『回想録』は、
　　　　　　　　　 |＼＿／＼__ |ﾉ　＼｀　　　ィr//､｀ヽ、　　　　　　著者の特異な経歴から
　　　　　　　　　 ⊂ﾆ￢｀ヽ __ゝヽ､.　　｀_フこブ//.. ..ヾ､ﾊ
　　　　　　　　＿_メｆ‐ ,r‐ｰ､ー‐､_/〆⌒ヽ.. .. .. .. .. .. ..|:ｌ..｝　　　　　　別名『イェニチェリの兵士であった男の回想録』
　　　　　　／／　ﾞＹ.:.:.:.:.:.:.}　　／´￣｀Ｙﾊ .. .. .. .. .. ..j:ﾙ'
　　　　　 /／　　　（.:.:.:.:.:.:.:i ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:! l:l .. .. .. .. ..ノ /　　　　　　と呼ばれている。
　　　　 | ＼　　　　 |.:.:.:.:.:.:j/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| l:|.. .. .. ..／／
　　　　　 | ヽ＼　　 !.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.| l:|＿_／イ　　／〉
　　　　　│　丶,.ヘ　l:.:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.| `ー'ﾞ／.:/　／／
　　＿　　!＿_/ .. ..ヾ i ,'.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.｀´￣.:.:.:.〈／／
　 /＼_｀ヽ|.:.:/. .. .. .. .ゝ.:.:.:.:.:.:.ｲ｀ｰ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ィ
　 !　 |.:.:７ !.:{. .. .. .. .. . ｀┐´.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:._:.斗匕´ ／.:|
　ヽ　Ｖ /.:j.:.:ヽ､_. .. .. .. ..ｉ.:.:.:.:.:.:. ィ ´ 　　 _ .ｘイ.:.:.:.:j
　　　＼＼.:.:.:.:.:ﾄ､ゞ . .. .. >ィ´／ー一 ' ¨´:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
　　　　ヽ、｀¨^ﾌ　｀¨>Xﾆｨ i´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ｲ |
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　　　　　　.く.／　　　　│|　　　　　　　　　　 │|
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128 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:26:40 ID:YFxbzd1.

コンスタンティノープル以外でも詳しく話を聞きたい経歴だ

127 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:26:20 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

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　　　　　／　　　　　　　　＼ヽ＼
　　　　　　, '　　　　　　　　　　　　　＼.､ﾊ
.　　　　　/　　　　　ｌ { : .＼: .＼＼　　｀ｰ廴_
.　　　 ,′ /　　 .八!＼ﾄ､斗匕￣ヽ､　　　＼＼
　　　　ｌｌ　|　　 {.ﾄ､＼＼ ,ｨ斗ｪ=ﾐｧ､_ヾ: . ﾊ　ヽ
　　　　| !　||　　.ｨＴ弋, ＼　ﾞＶｭ:::::;Ｙ´り: ﾊ :.ﾘ　　）
.　　　 !.!　|l　　 i| 　　　　｀辷ツ !Ｙ. ; :jノ
　　　　 .l　ﾊ､ : :小 /⌒　　　　 ::::　ﾉ:.ﾊ: : ; :＼　　　　　　　　　　スルタンの小姓
. 　　　乂ﾊﾊ. : :l;ﾍ、::: 　｀- ' 　／Ｖ: :ﾊ : ; : : ＼
　　　　ノﾉﾉ}: :ﾘ : i:｀::ー―､‐', ィ´⌒Ｖ:廴.; :ヾ: :＼　　　　　　　 トルサン　　トルコ人
　　　　　　ﾉ.:/. : .!: i : i ::「Ｖﾍ　　,ｨ》ー‐'i⌒＼ : ＼
.　　　　　　／イ: : : ｨT! ￣く≫|ｉ　}≪／　 lｌ.|　　〉 : : '.,　　　　　（渡良瀬準　　出典：はぴねす！）
.　　　　　　 ,!: /´ Ｖ《　　l二ﾆ{_}ﾆコ　　 ll |　／ }＼: :ﾊ
　　　　　　　　,′{ ＼Ｖ《　　|_/ |＼_|　　》/ /　　.|: : .:, :ﾊ
　　　　　　　,′:.|　　ＹＶ《　 //　|　Ｖ　　》/　!　　 !＼:ﾊ: ﾊ
.　　　　　　 /: : :∧ 　 !. Ｖ《// 　 !　Ｖ　.》/　 |　　｜: ﾊ:ﾊ: |
.　　　　 /:/ : {　　 .|　Ｖ/_　 o|　　Ｖ》/ 　.,′ 　 .!; : :.| :!; !
　　　　　 /:/: : /　　 .∧／_ヽ）　 i　　 .Ｖ　 / /　　|:!: : |: |i |
.　　　　 /:.,': : / 　＿|/ ´-､Ｙﾌ　 !　　　　 ./ｉ　　　 !:| : :!!:| !|
　　　　/:./: :./　イ´ ,ｲ　 ,ｨｫ }　　 |　　　　|.ﾚ　　 | ! : | !| ||
　　　 ,: :,'i: :.:{　《　 {　　ノｰ'　　 .|　　　　　Ｙ　　　 !::ﾊ | |! ﾘ
.　　　i: :i |:i : ＼ﾞ《　Ｙﾁﾌ :ﾉ　　 .oｉ　　　　ヽ　　 .|ﾘ　!! |
.　　！ | !:!: : | ｀ー' Ｔ´／ヽ, 　　 |　　　　／＼　 |　 |' .乂
　　　　､| |:|､: 乂: : :.:／￣　　　人　　　　｀￣ ,＼|　.乂
.　　　　 | |:! ＼: :｀く　＼　　　 ./　＼　　　　／ .／!
.　　　乂ヽ　ヽＶ＼　＼ .／i　　ｉ＼　／ .／ﾊﾆ!
　　　　　　　　　　/　 /:＼／! 斗　 ´i　　＼_／＼ .ﾊ＼
ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

129 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:27:56 ID:NlXHRVxE

マホメッド２世に愛されたトルサンは、１４６０年まで小姓を勤めた。
その後は、宮廷奴隷の登竜門である官僚コースへ登っていった。

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　　　　　 ,ｨ| 　/ ::::::／i,.＞''"ｱiヽ　　　 /´::::}`.|:::::::::::::ｌ::::| |
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　　　　 {　 |　{::/::::::ヽ|:|乂､_,ﾉﾘ　　　　ヾ之'　,'|::::::::,'. |　乂
　　　　　　ヽ |　|,' |::::|::::|｀ﾄ! ''' "´　　　　､　,,,,,　ﾊ|::::.::i　 !　　 `''ｰ‐
　　　　　　　ｉ　　 |::::|::::l::::|ﾄ､""゛　　　　　　 /:::|:::::::|　ヽ
　　　　　ﾊ::　 l: ::|::::|::::iﾊ＼　　｀ ´　 .イ:|!:::ﾊ:::::|
　　　　　　 ∧:　　!::::i:,.-､｢|∧ 　＞､ _,. ＜:i::|:::|:::::.ﾍ:::ﾍ
　　　　　 /:::::　_厶イ .／ |:.:.|` ｰ-L＞､:::::::|::|:::|:::::::::.`iｰ＼
.　　　　 /＞＜＼　ﾍ.　i:.:.i　　　,'!ﾊ| `＜ｭ」::|::::::::.:.∧ 　 `ｰ
.　　　　 ,ｲ-― ､` ､＼　ヽ|,ｲ　　 /_||__〉　ﾊ｀ヽ :::::.:.:.∧
　　　　/ :: :: :: :: ＼＼`'''" `''ｰ-ｲ＞=＜ヽ　| !:: ﾍ:::::.:.:.∧
　　　,i :: :: :: :: :: :: :＼＼　　く／,' ﾊﾄ､＼｀ | |:: :: }:::::::.:.:.ﾍ
.　　 /:| ／￣＼:: :: :/:ヽ　ヽ　　 // ,':: ﾍヽ )　| |:: :/!:::::∧::.:.ﾍ
　　/::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ﾍ　ﾍ　く/ /:: ::.∧. 　 | |,ｲ/:::::::::::ﾍ:::.:.ヽ

130 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:29:12 ID:NlXHRVxE

オスマン帝国アジア地区の財務長官を勤め、さらにヨーロッパ地区の同長官も勤めたあと、引退生活に入った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　,＿_ ＼＼＼　　,. - ――――――‐- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　＼＼l　|／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 l￣￣￣＼　　　〈　/　　／二二二二二二二二二二二二ヽ. :::::＼
　　　　　　 _/⌒l　 └―－-､　＼　　　Ｖ　　／／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＼ :::::＼
　　　　（O。　|　＿＿__　　＼　＼　　　〈／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＼:::: |
　　　　　　 `'ｰt夕´.::::::::::＼＼　＼　＼　　 ∨:::::::::::＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ :::::::::::::::::＼＼|
　　 /｀ヽ　／.:::::::::::::::::::::::: ＼＼　｜　 |　　　 ∨::::::/　　　 / / /　/｜　　　　＼::::::::::::(Ｖ)＼＼
. 　 /　 / ./⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::ｌ　|　 | 　 |　　　＼/ '　/　/_/_/__/　 |　|｜｜|　　＼::::（＿）::::＼＼
　　| 　 |　|　　 i :::::::::::::::::::::::::::|　|　 | 　 |　　　　 | 　 |　'´人ﾙﾚ' ｀　|　|十十ト､　　＼::::::::::::::::: ＼ヽ
　　| 　 |　|　　 |〇:::::::::::::::::::::::|　|　 | 　 |　　　　 | 　 |　| |ｨﾁ示ﾐ　 ∨从,厶レ|　|　 |　l＼::::::::::::::::::|ﾉ
　　| 　 |　|､＿ノ.:::::::::::::::::::::::::::.|　|　 | 　 |　　　　 | 　 |　| l |c℃ｉ　　　 'て示ミ＼＼ヽl | |::::::::::::／
　　| 　 |　| ::::::::::::::::::::::::::::::::::／／　 j　　|　　　　 | l　＼,ゝ辷ソ　　　　　|c.℃|｀| |＼＼＼|:___／
　　| 　 |.　＼ :::::::::::::::::::::／￣〉　／　ﾉ　　　　　ノ丿ﾉﾉ｜　　　丶　　　ヽｚン　| |i | ＼＼_＞
　　ヽ　＼　＼＿_＿_〈_／￣`く　／　　　　　 ∠∠ィノ从　　　 i￣｀l 　　　 ,_| |ノ　 l ＼_＞
.　　　＼　＼＿＿_＿__〈，w ’ |／　　　　　　｜ l ｜ｌヽ、　ヽ. ノ　　　イｌ j l' 　｜|｜
　　　　＼　　　　　　　 >'´￣￣|　　　　　　　　｜ l　ｌ｜ｌ l ＞､ __ .､r＜l l | //　｜｜|｜
.　　　　　￣￣￣￣￣＼／￣￣l 　　　　　 / / /__/　/ 厂Ｖ`マ￣￣￣//｜｜｜|｜
　　　　　　　　　　　〈　　/　∧　　　　　　 / /,／:::::＼_// 丿｜　　 /厶__.,r┴┴ﾞ┴ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　/　∧l⌒!　　　/ ／::/￣ >┴z'´￣＼三三//::::／ .:::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨￣￣￣）　　/ /::／　⊂|　　|⊃　　＼:://:／.::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　｜ l/￣￣ヽ　/　|:::|　　　ﾉ―┤ヽ　　／//:/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 /￣￣）/___ﾉ:::＞‐-ｲ::::::::/＼＿__ﾉ:://: /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　｜　 /￣￣）:ヽ::::::/　　 /:::::::::|　　 |:::: //:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;{
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 / ∧::::::: く_＿_/:::::::::: |　　 |:::::| |:::/ノ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::／::|＼
　　　　　　　　　　　　　　　＼, ∨ ∧:::::::::::: |l:::::０:::::: |／＼|:::::|／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾉ￣∨ ∧:::::::::::||:::::::::::::::::||::::::::::::: 〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／　　　∨ ∧:::::::::||:::::|ｌ:::::::::||::::::::::::::::＼＿＿_;::_:::_::::_::::_:::_＿_／＼　＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　 //>く>く>く>∨ ∧:::::::||:::::||:::::::::||::::::::::::::::::::::::::::::/l ::::::::::::::::::/:.:il ＼　＼＼　＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 /∧人人人人∨￣￣＼:::||:::::::::||::::::::::::::::::::::::::: /:.:|:::::::::::::::::::| :.:l|　　＼　＼＼　＼＼＼

131 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:31:44 ID:A4wPOQ4Y

出世したなぁ

133 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:35:25 ID:NlXHRVxE

この時期にマホメッドに関する一冊の歴史書を書き残している。
題名は『征服王スルタン・マホメッドの歴史』という。
記述は１４８７年で締められている。

　　　　　　　　　　　　　　　 _.　-
　　　　　　　　　　　　　イ:/:.:.／:}:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /!:.//:.:.:,:./ｲ:|:.ハ
　　　　　　　　　　　＿こ　 .|:ﾚ'ｲ:.:ｨ;左，}A:./}　　＜＿
　　　　　　　　　　＞　　　　.乂_斗ｲ　　　 ,.}イ..⌒　＜＿
　　　　　　　　　＞　ｒー　　 }ﾊ从　　､ァ/.Uﾊ　　　　　　＜
　　　　　　　　∠　　　　　太ﾄ{　＞　._/.ハ!　＿　　　　ゝ- ､
　　　　　　　､__こ⌒　　　　　　/　　　ソノ　　　 `　⌒ゝ＞　 l
　　　　　　　　イ　　　　　‐、厂└冖チ’/　　　'´　　　　了　　|
　　　　　　／∠　　　　　　Yミへヽノ⌒二ﾉ　　　　　　　トｊ　　　｀ヽ､
　　　　／　＞　　　　　　 {　　{（　）ー /　　　　　　　ヒ⌒`ゝ､　　　＼
　　　　|　　　　厶ﾉ　　　　　ｊニニニニイノ　　　ﾄ､N＾＿＿＿ﾉ＾ヽ　　　',
　　　　|　　　　　　｛ﾉ　　　h::::::〈_ 〉､:::::::ハﾘ　,ｲハ　　　　　 :::::　　 }:::　 }
　　　　|　　　　／　　ハ　 |y〒::::〒` ＝r＝チﾚﾍ　　　rー'　 ::::　ﾊ::　l
　　　　　　　 /　　　　ハハ__《`ｌ「　》＿＿し＜::弋_入ﾒ　　　　　}: ヽ!　{
　　　　 l　　/　　　／/　ハ》:::::|||:::::::::::::（＿::ノ　 ',:::::::ス　　　　　l　　`ヽヽ
　　　　）　/　　　/ /　　ｌ:::ﾄ:::::ﾉへ::::::::::／く__ﾉ　ｌ::::/　 `丶､＿ﾉ／＿ｊｘ Lヽ
　　　 r' |　　　　/ /　　ｌ:::::ｌ＞-ｒ-‐::‐＜＿ノぅ　ﾉ:ﾉ　　　　/　く/ト’　　＿　1＼
　　　 V }　　　/ :/ 　　 l::::{L＿}ｌ{:::::::::::::ﾉ＞う__ノく　　　　 l　ｒイ　／,　-　V
　　　　V/　　/ /　　　 l:::::ノ:＜＾＞‐ イ＾う⌒ ﾉ_　入　　　V　／／‐　￢V
　　　/　　　　/　　　　l::::::（　 |l|　　　 V　　ノ　　　　ｌ　　　ヽ /／::::∩ｒうリ

　　　　　丶～'⌒'〇'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'´
　　　　　　　　　　　Ｏ
　　　　　　　　　　　　 o
　　　　　　　　　　　　　ﾟ
　　　　　　　　　　　,　 ‐　´ ￣￣　｀ヽ､
　　　　　　　　　／　　　　　､　　　　､　＼
　　　　　　　 ,.'.／　　.:/　;小:.. ヽ:.　:＼:.:.ヽ
.　　　　　　　 //:.:.:.:/.:./:. ./ i　ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ｰ'､
　　　　　　　//,':.:... :.:厶:./- ヽ　弋:.‐＼:.:.:. 丶:＼
　　　　　 ! |:l:j:.:.:´/ ｨ天t､　　ｨ天女､-､:..　ﾍ､:.ヽ
　　　　　 ! | :.!.:.:.:ﾊ´ち;;;j　　　ち;;;;j !K }ヽ:.､.!　ヽ!
　　　　　ヽヾj:.ノ小｀::::. 　 '　　::::´ ﾊイ:　|｀ﾘ　ノ
　　　　　　､_ノｲ:..:.:ﾘ;:ゝ-‐っｰ-　　ｲ:.ｌ::|:.　i |
　　　　　　／´/:.:／　‐＜＞.､ _., .イ_.l:.:ｌ::|:.　i |
　　　　／＿/∠　ｧ┐l !ﾉーｿﾉl ￣ヽ､｣::|:. .:i:ﾊ
　　　, ./´　　　｀∨イしﾘ　 / ハ　　／ヽ￣｀ヽﾊ
　／　|=＝＝=､∧/　＞‐/{ヽ‐‐く　　　l　　　 l ヽ　 r/７-､_
, '　　 /　　　　 / /　　 7〃 {{ヾ〉＼　　　|／￣ |　厂し' / /┐
.　　 /　　　　 / /　／　　　{{.　　　＼　 |　　　 | ,/＝(_/_/_,人
　　 |　　　　 / / イ　　　 o. {{ 　　　＼|　　　 l/　　　　 'ヾ､/

134 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:36:08 ID:5flUGBuc

酷いコラw

135 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:36:29 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　, -=―＝―- ､ _
　　　　　　　〃⌒>'´　　／　　　丶`ﾆ=‐'
　　　　　 ./ ,′// , ´ / 　j　}　ヽ　＼
　　　　　 /　l　 | i　l　/ ／// ,ｲﾊヽ　ヽ
　　　ノ,ｲ八　l ﾚ_j/∠∠/／/∠Ll　}ﾍ
　　　　＜ノ .∧ ｌ　ﾑrt=k｀　　ｨ=､ﾙﾚ′j
　　　　 / イ　Vﾍ.　ヽVr!　　　jr/ﾑｲ{
　　　　　´　W^{ゝﾍ　ﾊ.ヽヽ　_ '　/〈ﾘヽ
　　　　　　　　 j八 }ヽﾍ､　 j`＜ミ＼　　　　　　　　トルコ人による歴史的記述では
　　　　　　　　　　ﾘ朽＼!｀{7|:::::::::＞ﾐ;>,　　　　　最も古い物の一つということになっている。
　　　　　　　　　　ノ＼- 厶］::::::::f }::/:/
　　　　　　　r=＜　　　Ｖ三|:::::::::| |/:/
　　　　　　 /‐-､＼　　 ∨ﾒ､::::ノ　V､
　　　.　　 /_j 　 , X ＼　ヽ {´　　　/
　　　　　　〈　　´ 　＼＼　 >ﾍ､___,ｲヽ
　　　　　　　`､　　　ヽ＼.>j　　　　ﾊ│
　　　　　　　　{　　　　 ∨　｀ヽ､_,/∧|
　　　　　　　　lヽ　　勹'´　　　 //　l !
　　　　　　　　|∧　〃　　　　／Y｣_│',
　　　　　　 }　＼　　　　／}＜ﾑ>∧.ﾍ
　　　　　　　　 {　　ヽ､___/　l丁{{ |}}　〉ﾊ
　　　　　　　〉ヽ　　　　　/　 jｉ |{i　 !　ヽ

136 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:38:09 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ:::...._}ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿ﾐ::::::::::::::ヽ.ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 `≧::＞::::::::::::::::::::::人
　　　　　　　　　　　　　　ｰ=::::::::／::::::::::::::::::::::7::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 __,＞ｲ::::::／::::::::::::::/::::::::jl::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　｀フ:::::／:::::::::::::::::ｵ:::::::/::ﾊ::::::}　　　　　　　　オスマン宰相
　　　　　　　　　　　　　　 ∠イ:/::::::::::::::::::::;ｲﾘ:::::ﾊ｡-|::::ﾊ　　　　　　　 チャンダルル・カリム・パシャ
　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ::イ小:::::::::/｡-ｲ/　ﾄ=ｲ从ー- ､
　　　　　　　　　　　　　　　／'Z ||从_|:::ｲﾄ=='.::.　　　小 } l　　　＞､　　　　　（L　　出典： DEATH　NOTE）
　　　　　　　　　　　　／　　.||　ﾊ:|ヾ　　..:::ｨ　 /　 //
　　　　　　　　　　　　 ∧　　　 ll. 　 |　＞.､　⌒ / 　//　　　　　　 },
　　　　　　　　　　 /　ヽ　　　从.　　　　｀ﾐZ´　 //　　　　　小.
　　　　　　　　　 .:从　　　　　　　ヽ_l□lﾆl　　／　　　　　| 　 /　　';:::::...
　　　　　　　　　　.::::::/｀ヽ　小　　　｀|□□ヽ,¨´　　　　　 |　/　　　 :::::::::::..
　　　　　　　　　　|:::::{ 　　　ﾄ　　　　|□□□|l　　　　　 /　| '　　　ﾔ::::::::::
　　　　　　　　　　|:::/　　　　　|　　　㍉' ,,㍉ ,,''|r㍉.　　 / 　 |:.:.　　　从::::::::|
　　　　　　　　　　|ｲ　　　　 |　　＿|__　　　 |l 　　イ＿_.ﾄ::..＿＿　　∨:::|
　　　　　　　　　　|从　　　　 r‐ーくｨｰ‐'　　　 .|l　　／　　＿≧ ＜⌒　ヽ:::|
　　　　　　　　　イｧ‐‐ミ. 　z┴-くヽ）└r── ''　　 | l l l /´:::::::｀ヽ　　　ヾ从|
　　　　　　　　／　　　｀''＜‐t_jヽ）　　ﾉ　　　　　　从从j　　　　　｀ ,.　　 Y::|
　　　　　　　　/　　　　　　　弋　　　Y´　　　　　　　　　/:.　　　　　 ∨　 j:::|
　　　　　ｲ:.　　　　　　　 j ）､　ｲ　　　　　　　　ｲ:: . .　　　　　　　Yイ::::|
　　　　　　　 |:: : . 　　　　　ｲ::::く　　　　　　　　,イ::: : . .　　　　　 |´::::::|
　　　　　　　人:: : : . .　　　　　 j l.:::::＼辷＿＿＿ｱ .j:::: . . . .　　　　　 /l:::::::::|
　　　　＿＿ヽ､ __　　　　　　| ﾄ　　　　 :::|　ﾚ::　/|:: : . .　　　　　　/ｲ:::::::>､＿_
　　　.／─-､　　{: : : . . . . 　　弋.　　　 ::|　 {::: ｲ .ﾄ:: . . .　　　　 /　|:::/ ＞ ─-＼
　　ｲ　　　　ヽ.小: : : . . . . . 　　ﾊ　　 ::|　.ﾘ::..{（ |:: : .　　　　／　ｲﾚ′　　　　　ヽ
　　 .|　.f⌒ヽ　　',.ヾ: : ＜ __　ｲ　　从　　　:::Y 　　 .|:: : .　　　　　　　/　　　Ｙ⌒ヽ　　l
　　弋＿ )::...Y　.i　＼: : . . .　　　　小　　　　　　　 |:: : :　　　　　　ｲj　i　　 {:::::( ＿ノ
　　　　　　　}:: |l　.i　　ヾ､　　　　　 |　　　　　　　 |:: : : .　　　／ / 　i　　 l|:: {
　　　　　　　|:: |l　.i　　ﾄヽ､. . : : : .从､:_:_:_:辷:_:_:_:_:ﾒ､:: : : : : : : :.イ. 　 i　　 l|　|
　　　　　　　|:: |l　j　　　|小　＞ｰ--::::ﾊ　　　　　弋　ミー==∠ｲ_. 　 i　　l|　|
　　　　　　 j::..|l .' .＞ .弋彡─ﾃー=ﾆ二二二二二ﾆ=ヾ辷三ﾆ=ーy'ｰ─ ､.　l|　|
　　　　　　/::. ﾑ∠　　ﾄ辷{_Y′　　　　　　　　　　　　　ヽ__}_}_}ﾅ′　　ヽl|　|
　　　　　 .{::::　/　　　´′'｀　'｀ｿ　　　　　　　　　　　　　　　　'｀ﾊ '｀｀ヽ　　　　|　|
ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

137 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:39:48 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 r=ミ　r=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉrﾍ ∨从_｀Yﾏ、
　　　　　　　　　　　　　　 /:/　 Y´_,ノ:.:.:.:.:.:.｀ｰ'⌒ｰ'⌒ｰﾍ
　　　　　　　　　　　　　　《《　　ﾉ´:.:.ゝ'"´i:i:三二ニﾆﾆ≠-＼
　　　　　　　　　　　　／ゝミ彡:.／i:i:i:i:／:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀.:.:......
　　　　　　　　　　／／, ノ:.:. /i:i:ｉ:ｉ／:.:.:.:.:.しﾍ:ノ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ヽ:.:.:.:.｀.:.:......
　　　　　　　　　 ,/:./／（_:.:. /i:ｉ:／:.:.:ノし'´　　　　　　　　　＼ｰ'⌒ーﾍゝ､
　　　　　　　　　　《_//:./（_:. /ｉ:ｉ/ :.:.:ノ　 / 　　　 /　　　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　 /:./ （_:./ｉ:ｉ/:.:ノ´　/ / 　　　 / 　/　/ 　　　　　 ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:）
　　　　　　　　　　　　 |:.i|　（_:.|Ⅳ:ノ /　/ /-ミ /　　　　/　/　/　　　　　i:.:.:.:.:.:.:.:.:_;ノ
　　　　　　　　　　　　 |:.i| / 《薔》　/　/l,,l,,/　/ ヽ　　 /　/　/　　　 / /　i:.:.:.:.:.:_;ノ
.　　　　　　　　　　　《_ｊ/　（_|ｉ:i|　ｌ　ｨf斧抃ﾐﾒ､　/　/　/　/　　　 / /　/:.:.:.:.ノ
　　　　　　　　　　　　　　 / 　 (_|i:ｉ|　l　|弋z::ツ　ﾐ /　/　/_ / /　　 / /　/ｰﾍノ
　　　　　　　　　　　 /　　　/ヽ|　l　|　｀¨´　　　 /　/__/｀ヽ/　/ /　/
　　　　　　　　　／＿__,/ｰﾍ|　l　|　　　　　　　 f斧抃ミ /　/ /　/　　　　　　やる夫の姪
.　　　　　　　　／／:.:.:.:.:.:｛i:i:ｉ:ｉ|　l　| 　　　　,　弋zツ／／／／i|　　　　　　　ソフィア　　ギリシャ人
　　　　　　　　　／ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｝i:ｉ:|　r-ﾐ　　｀ｰ　　　ｰ=彡'´|／／　i |
　　　　　　　／　,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::}ｉ:ノ　,l:.:.:.｀ー‐r―――'-ﾐ| |　|／|　　ｉ |　　　　　　　（真紅　　出典：ローゼンメイデン）
　　　　　／　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／／/:.:ﾐﾒ､:.:.:.:.）＿_,ノ´｀ヽ）l　|　 |　　ｉ |
　　　　　 '　　 /:.:.:.:.:.:.:._彡／／ﾞ /:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:）:ﾉ:.ﾉ:.:.:.:.:'., l ｉ|　 |　　ｉ |
.　　　 '　　　/: .:.:.:.:_彡: / ／　//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ｰ{:ﾉ:´:.:.:.:.:.:.:.:.',ヽヽヽ　ヽ＼
.　　　　{　　 /:=ﾆﾆ=:.:.:.:.:{/　／/:.:.:.:.:.:.ﾉ:.:.:..:|i:∧: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', ＼＼＼　＼＼
　　　　ヽ／:.:.:.:. -=ﾆ=-:ヽ／　,':.:.:.:.:.:./:..:.:.:. |i:i:Λ:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:',　＼＼＼　＼＼
　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :./ / /ｉ:.:.:.:.:.:ﾉ:.:.:.:.:. ﾉi:i:i:i:i＼:. .:.:.:.:.:.:.:.:',　　＼＼＼　＼＼
　　　/:.ノ:.:.:ノ:.:.:. :ノ:.:.:.:. { / /ﾐ{:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:{i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉi:i:＼.:.:.:.:.:.:.:.:',＼　　＼〉　ヽ　＼＼
. 　（:.（:.:.:（:.:.:.:.:（: .:.:.:.:.:.:.｀:.´:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:i＼i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼:.:.:.:.:.:.',ミ＼,＼,〉　）　）））
　　　｀ヽ:.:.:｀ヽノ:.）:ヽ:.:.:.:.:.:ﾉ:.:.:.|:. :=ﾆ三ﾆ=.:|i:i:i:i:＼i:i:i:i:ｉ:ｉ:ノ:.:.:.:.:.:.:}:.:.｀ヽ　} } ノ　　///
　　　　ノしﾍ:.:.:ノ:.:.:.:.:＼:.人:.:.: ',:.: =ニ=:.:.: ,'i:i:i:i:i:i:ﾉー‐'´:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉしﾍ;ﾉノ,ﾉ　　ノノﾉ
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139 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:41:35 ID:NlXHRVxE

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

　　　　　　　　　　　　　　　-､ー辷≦ ￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　 __r（　从ﾐ(⌒)ヽ-='⌒ヽ　　＼
　　　　　　　　弋ヽ＜´　｀¨　¨￣ ⌒Y∠＜)　7ヽ__
　　　　　　　　　　　, イ　　　　　　　　　　　　ミ ¨´∨ Y¨¨7
　　　　　　　　〃　{__　　　　　　　　　　　＼　｀´ｲノ
　　　　　　　　　/ 　　ﾄ''¨¨¨｀ヽ　　　　　　　ミ　　　ヽ　　ヽ
　　　　　　 {　　 /　　　　　＼　　　　　　　＼　　}　　,ﾄ,
　　　　　　　弋　ｲー--､　　　-一＜＿　　　　ヽ　ij　∧ ',
　　　　　　　　ヽ从,ｨZﾃ㍉　　〃,ｲZﾃ㍉¨¨¨＞⌒ヽｲヾ　i}
　　　　　　　　　　 .{　} 弋::じﾘ⌒ 小　弋::じ:ﾅ¨´　/ ） }.从 j ,j 　　　　　皇宮メイド
　　　　　　　　　人j　｀￣ｱ　　弋　｀￣ノ　　 Y イ/　}/ｲ
　　　　　　　　　 {｀¨¨´ノ　　　　｀¨¨´　　　　, __ ｲ_,,ｲ /　　　　　　 マリア　　　ジプシー
　　　　　　　　　 ',　　ヽ　　　　　　　　　　 /-一＜／
　　　　　　　　　　　　　　　　､＿＿_　　　　　　/ {辷,,イ　　　　　　　　　（エマ　　出典：エマ）
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ｰ‐　　　　　　　 ├弋´
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　／　　　|､
　　　　　　　　　　　　　　　＞-　≦-一　''彡从
　　　　　　　　　　　　　　　 /¨7,　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　',　　　　　　　人
　　　　　　　　　　　　　 _ ｨ'〈　/　　 ',　　　　　／　　＞､
　　　　　　　　　　一''ｱ´ /　 ∨　　　弋____, イ　　／　　, ヘ
　　　　　　　　 / 　/　　　　　　　　　　 /　　/　　　ヽ
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141 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:44:28 ID:NlXHRVxE

やる夫の姪であるトーマースの娘ソフィアは、落城時になんとか脱出して、
船でギリシャ半島のモドーネに戻ることができた。

　　　　　　　　　　　　　　_,-'ー- 、
　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　ヾ_
　　　　　　　　　　　　　i'　　　　　 _ ヾ_
　　　　　　　　　　　　（　ｒくiｨァく 'i ） _!
　　　　　　　　　　　　　ゞ）ｙ　,ｨ　ゞ／　￣⌒ヽ- 、
　　　　　　　　　　　　　＝弋__ノ/　　　　　　　）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　ｨ－'　　　 ≧ー　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　/´ ヾ＿ノ／　ﾄ　　　　　　　　　i!
　　　　　　　　　　　,, - ''　　ノ >''≧＞,,_i　　　　　　　　　　},
　　　　　　　　　／　　／／´　 !、＿__!ヽ＿　　　　　　　 !
　　／ﾂi⌒＞''"´　　- 　／　　　 |　　ノ }　　　!＞、　　,ｨ≦}}''!!
.ｨ〃へ＜,ｲ´　　ｨ　＜´＿＿＿ムヽ_　i　　　/　　斥=''　　　ハ　　　　　　　　　　　　　＿＿
! i'◎、＿_>''´＿＿＿＿＿＿＿＿＿_宀,、＿__ ノー-　、　　　i!　　　　　　　　＞''￣＜　　｀＾⌒丶
｀＝'三三ｋ＝＝＝＝＝＝＝-,　　　ハ　　　 / 　　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣　.　　／ｒ―――ｚ!
斥/ ィ''´{＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ,　　　ヽ　／　　　　　　　 ,,ノ＿＿＿＿＿＿＿__／　 /　　　　　/
＜´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y　　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿＿＿__／　　　　／
　 'ー'Tー――――――――'T'―――/　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　/　　　　　　　　　　　　　　'!　　!￣/　　.　　　／￣￣￣￣{￣￣}￣￣￣￣ア'￣Yて}￣!
　　./　　　　　　　　　　　　　i!　 F/　　　　　　／三三三三三i＝＝＝＝＝＝＝＝　K　LLL
　 /　　　　　　　　　　　　　　 i!　!　　　　　　/TTT |ﾐ＝―＝彡ii!　 | T T T T T Lｋｚ　'ー!
＿!＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿! /　　　　　/-!,| | |_.!ミ三三三彡!__ノ__L_L_L_L_Li　　＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　i　　{三iーV/ ｀￣￣￣´　　　　　　　　　　　　　　＼　＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノヽ、'　　　ハ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼{´

　　　　　　　　　　　　　【海賊コブラ（アドニス）】

　　　　　　＿
　　　　　　　/: : :ヽ:ｰ､　　_
　　　　　ゝ:､_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
　　　　 , -､ノ: : : : : : : : ｀: :|: :.ヽ､　　__
. 　　く: : : ｀: : : : ;　-― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -､
　　　　 '; : : :.,ｨ'´　　　　　ゝ‐-､:-:'ﾐx:´: : : 〉
　　　 r‐': : ; '　　　　　　　　　　ﾉ: : :}ミ}: : :ﾉ
　　　廴:../　　 l　　　　　l　　 ,': : : :}三!: :ゝ,x=ｭ､
　　　　ﾉ;'　　l　! 　　　 l　　　ヾ_: : l三!: : : 〉｀ヾ
　　　　ヾ!　　 !ﾑ斗　/ l‐l-､l　/　〉: l三!:r‐'ミｭ､
　　　　　lﾄ､　lｨｭヽ,/ l/ /／l/l　f´: :..l三!:ヽ三}ヾ
　　　　　　ヽ l じ'　　ｨ示云x!　ゝ､: :l三:.ノﾐ} }}
　　　　　　　 l !　,　　　弋:ツ/ l　 /:{薔}/三} ﾘ
　　　　　 l人　､_　　　　/ /　/彡イ ,ｨ彡'´
　　　　　 !　 ,ヘゝ'　　 /　l　 l'　l　ｲ/}ﾐ}
　　　　　　 / l　{三ミ二三l 　ﾄ､ヽヽ{ﾐﾄ､ﾐ}
.　　　　　 / /l /三ﾐ薔三ﾐ!　 l三ヽ_ヽヽゞ=ﾐ}
　　　　　/ ///:.{三ﾘ寸三}ヽ　ヽ〃: ヽヽ
.　　　　/ / /: : :ゞ〃ヾ三三ヽ　ヽ: :/ /}

142 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:46:10 ID:NlXHRVxE

１４６０年のオスマン軍によるモドーネ侵攻では、トーマースに付き従ってコルフ島へと向かう。
その後は、ローマに行き、法王の庇護で過ごした。

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　　　　　　　　　ヽ : : : : : : : : ::xﾐ}.:.:.:.:.:.く=ｭﾚ､rくノ､x､_ｨﾚ斗-ｧﾉﾆ=孑ﾍｒt1´i
　　　　　　　　　　　ヽ-‐ '"ｌ// 7.:i ゞ-'´｀ﾚく"xｭ : xｭｧﾍz : ､rｭつ厂ゞ':{|i　 !.:.. !

143 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:48:12 ID:NlXHRVxE

そして、１４７２年、ソフィアはモスクワ大公イヴァン３世に嫁ぐことになる。
これはソフィアの後見人であるローマ法王の強い要望があっての縁談だった。

　　　　　　　　　　　　　 i::::＼　　　 r::'::´::::::::::::::::::::::／＿
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　　　　　　　／::::::::::::::::／:::::::::＼::::::::/:::i:::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::...::::｀:::-.._
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　　　　　　￣,...-:':´:／::::::::::::::::|:::::::::V:/: |:::::::::::::::::::::ﾊ::::::＼:::::::::::::::::｀:-._
　　　　　　 /::::::::::: /::::::::::::::::::::::|:::::_:ｨ=-.-|::::::::::::::::::::::::i:::::::::::＼:::::::::::::::::::: ﾍ
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　　　　 /::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::､:::::| 　　　 .|:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::＼::::::::::::::::ﾍ
　　　　/:::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::i ＼ヽ　　　　.|:::::ｲ::::::::::: ﾊ:::|::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::＼
　　／::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::|＿_ゞ'＿＿　|::/ i:::::::::/＿ヾﾄ::::::::::::::::::: |::::::::i ヽ::::::ﾊ
. ／:::::_::_:: - ﾌ:::::::::::::::ﾄ-三ﾆニ＝＝≦　ﾚ　|::::三ニニニ=ヾ:::::::::::::|::::::: |　｀ー-｀-
　　　　　　 /::::::::::::::::::| |r::::|て芯ミヾ Y}　　 .|::::/ ≧ニニ＝ﾐヾ::::::: |::::::::ﾊ
　　　　 /:::::;:::::::::＿| |　ヾ i!;;;....;;}　 i }ニニニi」｛ﾋｲ:::::｝ >　i l＼::|::::::::::ﾍ
　　　　　/／ /::::::/>‐ﾊi　　　ゞー'　くiﾘ　　ﾚi l　　廴../ ｲ　//::::::ゞ:::::::::::ﾊ
　　　　 /　　ﾊｨ::::i　-ﾊヾニニニニ彡　　 i　　ミ､＿＿＿_.//-､::::::::ヽ￣￣
　　　　　　　　ヾ i　- ﾍ　　　　　　　　　 ;　　　￣￣￣￣/ハ i:::::i￣
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　r'´: : : : : : : : : : : : : : : :｀:ー-: : :＿: : : :｀ー. ､　.>'´: : : : : : : : : :>＿
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　　　　　　　　　　　　　【モスクワ大公　イヴァン３世】

144 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:50:44 ID:NlXHRVxE

モスクワ大公国としても、ビザンツ帝国の血統をもつ女性との婚姻は、
かつてのローマ帝国の後継者として名乗りを挙げるため大いに望まれた。

　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:|ヾ:.:.:.:/:::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　／:.:..:.:..:.:.:.:.:.:|:::::>/-''｀.|:.:.:. /:.::.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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　　　　 /:.:.:.:.:.:.::V:.:.├弋￣＿＿/ .V:.:/＿ _V=- ､V:.:.:.:.:V:.:.:.:.:.∧
　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:.:ﾚ-=≦￣￣||　i:./i | ゞﾃ=､-､ ||ヾ:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.∧　　　　　､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___,
.　　　/,;,;:.::.-' /:.:.:.:.Vゞr'て・) }　 ||=イ=|.|　{ ・ .) / || V:.:./ヾ:.:.:.:.:.:.::ゝ　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　￣　　/:.:／/∧　｀== ´　/　　　廴=三三=/　r─､:./￣￣ ´　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
.　　　　　　 /／　{　ヾー＝＝''´　 {　　　￣￣￣　　 r　 }´　　　　　　　 _）　　　　我々ロシアこそ　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　ヽ .|　　　　　　＿＿　　　　　　 /／/　　　　　　　　　　　_）　　　　『第三のローマ』である！！　　（_
　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　 {=---ｧ}　　　　 /__／　　　　　　　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　 ─= ‐　　　　ノ　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　｀　､　　　　　　　, イ　　　　　　　　　　　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|> ､ _ , ィ´　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　r─|　　　　　 ├‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　 / ..| .}　　　　　　　 V 　 }
　　　　　　　　　　　　　／　　V､　　　　　／/　　 |＼

151 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:57:46 ID:TzynOt9A

後々、ロシアでも帝国が成立する契機となったんだな

153 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:59:39 ID:YFxbzd1.

そういやロシアの旗は双頭の黒鷲だったっけ

145 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:54:37 ID:NlXHRVxE

この婚礼には、ソフィアに付き従う多数のメイドたちがモスクワへと向かっているのだが、
もしかしたらその中の一人は、かつて皇帝やる夫の側にいた女性だったかもしれない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　yxxー-ﾒXﾂﾒ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,ｲ彡XYVﾊXYV}ry
　　　　　　　　　　　　　　　　xJ ＞::::::::::::::::::::､:::::＜ﾊZ___
　　　　　　　　　　　　　　　 rV::/::ミｼ=ﾆミ:::::::::::ヽ:::::::ﾍｲ
　　　　　　　　　　　　 Y::::://　　　　ヽ::::::::::ヽ:::::::Y ）
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::ﾉｲﾆﾆﾆﾐ　弋弌''ヾ::::::::lｱ
　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ/ﾙ（ｲｩ:: ) ⌒（ｨf:u:::）ﾊ::::j
　　　　　　　　　　　　　 {:{:::Y ', ｀¨¨´ 　 |　｀¨¨´　X::::}
　　　　　　　　　　　　　　 {::}.ﾊ__', 　　　 j　　　 / j::::|
　　　　　　　　　　　弋:::::::::ﾍ　　､_＿_,　　 /イ::ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽミ:::::ヽ.　　ー　／:::::ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　| ゝｰﾄ ≧ - ≦ |::::::ノ |
　　　　　　　　　/ヽ､　　　　　| 　 |j 　 |　　　 {¨¨|　 |
　　　　　　　　| 　　ミヽ___ ﾑ-＜　　|　　　　 >ﾄ､._|____z-──'''7
　　　　　　　　｢｀　　　　ミ7 　{ 　　ヽﾑ-‐'''¨´　　　|　|彡　──┴r
　　　　　　 |　　　　⌒y 　.,'　　　　 {o}　　　　　　 |　|彡　　　　　 |
　　　　　　　ﾑ-　　　ﾆ { 　 j　　　　 {o}　　　　　　 |　|≦¨　　　ﾉ
　　　　　（　　　三} 　 j. 　　　 {o}　　　　　　 |　|三｀ー─‐ﾍ
　　　　　　ﾑY　 -=　¨}　　{彡ﾐ彡ﾐ彡ﾐ彡ﾐ彡ﾐ彡ﾐﾘ.　|ﾆ=ｰ-　　 }:＼
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.　　　　　 |::人___　=彡. 　 {_l|_l_ll|__l}__l|{_l{_l_jl}__lj.ｲ　 .ﾑミヽ､.　___ﾉ::::::|
　　　　　　　ヽ:::::{　辷彡　　　　　　　　　　　　　　ﾑ弋　　ﾂ::::::::::ﾉ
　　　　　　　　 Y人　　彡　弋ﾄll~ll~~|l|~ll} l~~ll{~ljl}　从　｀　ノ:::::::::｢
　　　　　　 |::::弋　　ﾍ　　',.l| |l　.|l| .ll} |　||{ |lj　ﾊ　　ノ::::::::::::::ﾊ
　　　　　　 |:::::::::｀¨ｰ-ﾑ　 ',l |l　.|l| .lll |　||l |j.　ﾑ-‐r:::::::::::::::::::/:::}

146 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:55:17 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　 _,.　─　､.　--　._
　　　　　　　／　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　／　　　　　　　、　　、　　＼
　　　　　/,.　 ,.　/　　 l.　 | ヽ　ヽ　ヽ.　ヽ
　　　　/ / i'/　/　 ,|　 |　 ,!　 |　 ',.　！　 ',
　　∠-7 j |.|　 |　./|　,1　ハ. ハ　| 　 |l.　l |
　　　 | | |l.',.　} ﾅTｧ-| ./　l./'''Tﾅ{.　,ﾘ　 |1　　　　　だが、フランス人やドイツ人が
　　　　 l！Mヽ.{くｨﾃtﾄ !' 　 ' t5ﾓト,.ﾚ!' ,1 ,!　　　　　　皇帝になっても権威を認めなかった西欧人が、
　　　　 1',l.|　ﾞﾄ　'ぅり　　,　　2tﾀ /　 /,!'　　　　　　皇妃と結ばれたぐらいで
　　　　　　｀| l. ｢ヽ　　　 __　　　　/! ｲ/　　　　　　　　権威を認めるはずがなかった。
　　　　　　　l.ﾄ. |l. ヽ､　　　　 _,.ノｲ/ |!
　　　　　　　｀ヽl ﾍゝl｀　-　´lﾙ　′
　　　　　　　　／.ノ　　　　ヽﾞヽ、
　　　　　 _.. - ´　 L._,. -- .._...| 　｀ ‐ ､._
　　　 ,f´l.　|　　　「 _,　-　､._j　　　　/ / ｽ
　　　/　l. ',　', 　　｢_,. --　..｣　　　 / / /　',
　　　!　ヽヽヽ　　 |　　　　｜　　 / / /　　l

147 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:55:38 ID:NlXHRVxE

フランスやドイツも、かつてローマ人がガリアやゲルマンと蛮族風に呼んだ人々だった。
たとえ一時的に従ったとしても、機会が訪れれば迷うことなく反対の立場をとった。

　　　　　／::::::::::::::::::::／::::::／く::::::::::::::／):;／/::::::}::::}::::ヽ
　　　／:::::::::::::::::::／:::::::/`､::＼＼:／: : :´: ノ::::::ｲ::::/､::::::i
　　／:::／::::::::／:::::::::／:::＼＼:ｨ___: : : : : : : ￣: : :)ノ: }::::::|
. ／:／/::::／::::/'ニﾒ::::::::::::::／/ 　ヽ.: : : , : : : : : : : : :|::::::|
／　 /::／::::::::|.{／::::::::::::／=z,,,ヽ､　￣　　: : : : : : : :|::::::|
　　/／:::::::::::::|/:::::::::::::''!　 //　ﾞ't,_ヽ U　　　　ｨ'~`ｰ'./;:::::|
　 /´ /:／/::://::::::／　r‐､,'　　 /`､　　　　__,,,..　　 /::|:::::|
　　　" /::|::://''/:::/　　`Tﾍ､_ ./　　　　　７''"7`v/:::::|:::::l|
＿_,,=-‐‐|/　 /:::/i､ u　i　　　` 　　　　　,'　 / ノ::::::::::|:::::l.|
v､　　　　　　i::::/ .|ヽ　　　　　　　　　，　`cっ/:::::::::::::|:::::| |
＼ヾ、　　　　l/　 .|　ヽ,　　rz-､_　　　　　　/:::::::::::::::l:|:::::| .|
　＼`､､　　　　　 | 　　＼　　　￣｀　　ノ:::::ｲ:::::::::|:|::::|　|
　 }　＼ヽ　　　　　ト､　　　ｰ‐一　　''､´/::／ .|::::::::ﾉ |::::|

　　　　　　　　【フランス国王　シャルル７世】

　　　　　/ _＿: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :＼
.　　　　ﾚ r:v::､ヽ: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ｀ｰ=ミ
　　　　　Ⅵ:ﾄ1:|　}: :: :: :: :: :: :: :: :: :x= ､:: :: }
　　　　／´￣￣｀¨ ＜::_＿＿＿_{ らい: /
　　／: :: :: :: :: _＿__／ u ﾊ　ﾉﾆｦ　) /　　 ∧
　　ー‐=＝ｧﾗ:::::¨r㍉ﾌ /ﾆ）　¨＾´（_ﾉ::)x-/　’,
　　　　 Y´::::::::::'"¨´∠ﾆﾌ　　　　　/ﾄ､_/　　　＼
　　　　　　{:::::::.: '　瓜ﾆﾌx-う　　　 /: |　　く　　 Ⅵ
　　　　　｀ｰ‐=くz=≦¨´　　 xァﾁ:: :|　　　　　　 |
　　　　　　　 /て´　　_ｘく'///: :: :|　　そ　　　　|
　　　　　　　　　 /: :: :｀¨¨lﾆﾆT.:7: :: ::..|　　　　　　 |
.　　　　　　 γ⌒ ＜⌒うﾆrｭ|/／: :: ::＾ヽ！！！ ∧|
　　　　　　 /　　／⌒У⌒{_}圧ﾆ¨: :: :: ::ﾚﾍ.　　 /

　　　　　【神聖ローマ帝国皇帝　フリードリヒ３世】

148 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:56:15 ID:NlXHRVxE

やはりローマの遺風を伝えるのは、ビザンツ帝国でしかなかったのである。
そして、そのコンスタンティノープルはもはや無くなってしまった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 †
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｡｡ ○ ｡｡ ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　σﾟσr-§ヽσﾟο
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　σ´ σ　 ○　 σ ｀ο
　　　　　　　　　　　　　Ｘ　　　　　ヽ}= {┼} {-+-} {┼} ={/ 　　　　　　　Ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／}　／,-―-、　　,-―-ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 × 　 / / ／　　　 __　　　　　　　　ヽ、　. ．　゜
　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ_,ﾑ′　　　(（:::::）　）　（─‐ ）　ヽ、　　　　　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　_／　/,. -‐〉:::::::::´￣｀／　　　i　　ヽ´￣:::ヽ　　　　　;
　　　　 ☆ . . 　　 ,.　'´!{　　ゝ-‐''＾""¨二.ノ　ヽ＿＿人＿ﾉ　　:::::ヽ
　　　　　　　 ×ｘ .　　ぃ　　　　　.ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　.|
　　　　　　　.　'´　　　　 ,. 介iｰ-､　｛　　　　　　　　ー─　　　　　　　　|
　Ｘ　　／　　　　／ヽ' Ｌ!　　ヽ. Y　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　′ ;　☆
　　ｘ／　　　　　　/　／⌒ヽ　　込J　　　　　　　 ,.‐ヽ　　　　　　／　　　　/　゛キラッ☆
　　 i'´　　　　　／-r‘ｰ､　　ﾍ-┴‐〉｀'i￢　ヘ.__{:::::::}.　　　　／　　　゜　．
　　ｰ､ --－'´　　　ｺ:..:.}:　　＼丶　 .ｌ　| -､匸⌒´:_;-､ノ　｝_ ´　　　　　　　　゜ ×.
　　　　　｀ヽ､　　　　└;.:.　　　 ..　 }　〉　ヽ.｜　〈__:,.イv/´〕、冫｀i　　x
　　　　　　　　｀　￢ゥ´:..:....:..:..:..:　,ﾉ､　＼　{　!　　　　{.{j_/,ィう′　!
　　　　　　ｘ　'　　　Y:..:..:..Ｘ:..:..:.∠.._　　　ヽ.} |.　　　 }　｀ﾏ^V　　 |　　　　　　X

150 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:57:00 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　 , . /: ｨ彡:=:-: : : : : : : : : : : `: .．
　　　　　　　　,.. :´: : : : : : ヾﾐ: -: : : : : : : : : : : : : : :ヽ､
　　　　　　　,.': : : : : : : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ヽ＼
　　　　　 ,.: : : /: : : : : : : : :／: : : : : ヽ: : : : : : : : ＼ :＼＼
　　　　，: : /: : : : : : : :〃: : : : : : : : : : : : :ヽ:＼ : : ＼ハ
　　　　　 ,: : : ;: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :ﾄ､: : : :.',: : : : ヾ}
　　　　 i: : : : : : :/ : : :/: : : : : : : /|: : : :: :ﾊハ:: i: : : : : : : y
　　　　 |: : : : : :;': : : : i: : : : : : :./.ﾉ: :,ｨ: : iム_从!: : : : : : : i
　　　　　八: : : : i: : : : :.|: : : : :.∠/: :/ j: :./　,_＿ﾊ: : :i: : : : !
　　　　　 ∨: :_j: : : : :.|: : :ｨ／_/／_ /／　,ｨf笊ﾐ}: :/: : : :.,’　　　　西欧人はビザンツ帝国の滅亡を目の当たりにして、
　　　　　　　Ⅵ 小rｲ: : !: /ｲf示笊ﾐ.／　　　r'f::j ,':/: : : i: :　　　　　初めて古代ローマという母胎から
　　　　　　　ﾊ{ 从::i: :.:Ⅳ ヾ{ｲf::j:ﾘ　　　　　`'''´イ: : : :ﾉ:/　　　　　切り離された痛みを感じたのだった。
　　　　　　　　 }ﾄ､._∧: :ﾄﾐ､　ゞｰ''´　　　ヽ　　 i: :イ:.:/
　　　　　　　　　　 }:.ハ: :ヾ:.､　　　　　　 _ _　　ｲ: : :/ｲ
　　　　　　　 /^}ﾚ:ﾍ: : ヽ　､. 　　　　／i:ﾉ!:.:/
　　　　　　　　 ,.:.:.:.:.i{　　＼: ',　＞　　 _.／､　　j;/
　　　　　　／:.:.:.:.:.:..ヽ　　＼　　　/:.:.:.:|::||:::.
.　　　　　∠.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..∧　　　　　ｲﾊ:.:.:.|::||:::::i
.　　　／:::::::＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧　　　　ノ i : :|::||:::::|
　　／⌒ヽ＼::::＼:.:.:.:.:.:.:.:∧　__　,.'　 }!:.:.|::||:::/

156 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:03:02 ID:cS3KK6O2

やる夫の嫡男ならともかく、女系ではなあ
ロシアの帝国化はローマというよりモンゴル帝国に近い粗暴で専制的なもんだし

154 名前：名無しのやる夫だお[] 投稿日：2011/12/12(月) 23:01:04 ID:8AQjhNuE

とはいえ、ギリシアもセルビアもルーマニアもブルガリアもオスマンに征服され
真のキリスト教とコンスタンティノープルから教わっていたであろう正教会も
ロシア以外は全て異教徒の手に落ちたからな
地上に残された最後の真のキリスト教国たるローマの正統という認識は本気だったと思われる

152 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 22:59:04 ID:NlXHRVxE

＜アドリアーノポリ　牢屋＞

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155 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:01:25 ID:NlXHRVxE

オスマン宰相として長年スルタンの側で帝国を支えてきたカリム・パシャは、
落城から３日後、スルタンの命令で牢屋に入れられた。

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　　　　　　　　　　　　　　　　,,=‐':´::::::::,:::::,::::::::::,:::∠´:: ..:::::::::::::ﾊ:::::::::｀=、
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　　　　　　　　　　　　　　　,i':::彡:::,::::::／:::/.::: .,:::::::::::::／／:::::::::::::::i:::::ﾘ::',
　　　　　　　　　　　　　　ﾝ:::::::::／::::::/:::::: ..:::::::::::::::::::::::::ﾝ'"/::::::::::: /:::::: :::i,
　　　　　　　　　　　 __,.='''ﾞ´,/::::::::::l/::::::::::::.／::::::::／-/／'/:::::ﾉ:: ∧:::::: l::i
　　　　　　　　　　　　　　　/' /::::::: .::::::: .ｨ::::::::::ﾝ''! （;;;）i,丶:::./;ノ./､'i::::::l:::|
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　　　　　　　　　　　　　 ,/::/i::/:::::::〃::::::!:::∧|　　　　　　 '::: ヽ =ﾉl::::l:h::l
　　　　　　　　　　　　　／'´,!/:::::／/:::::::::i::::,'ﾘ　　　　　　 :::: '　ﾉ　i:::::!! l:|
　　　　　　　　　　　　 '　　/::::／:::/:::::::::::::l::l 　　　　　　　　　　　　,i::::|　 !
　　　　　　　　　　 / /::::::ハ::::h::::::::iﾞl,　　　　　‐=二7　　 /､::l'　´
　　　　　　　　　　　　　'",::::ｻ:::::::::::::ﾘ,l:::ii::l ! ヽ､　　　　'‐- 　　,ｲ'　'/
　　　　　　　　　　　 ,/: /::::／" 'i:l'l:::::!　　:::::'i:､,　　　　　／!::i　 !
　　　　　　　　　＿,､=ｰ ,､''"´　　　 !i ヾ:!　　　:::::::｀'::､､,,,／　　i!　 '
　　　　　　　_,､=ﾆ、　　ヽ＼　　　　ヾ丶　　　　::／!::/　　　　 '
　　　　　 ,ノ　　　ヽ　　　＼丶、　　　　　　　／　!!i 　 ,-､　　　　,-‐-､
　　　　／　　　、｀i　　　丶　｀ヽ,、__　　　／ヽ、 ' !　ﾉ　i_,,､〆´ , ‐､ ` ,
　　　 /　　　　　＼　ヽ　　ヽ　　　ヽ｀丶､_｀　ヽ｀ヽ､,=‐´￣　 '''''ヽ　｀､ i
　　　/　　　　　　　＼ヽ　　＼　　　｀'-､_　　 i､／　　　　　　ー､｀‐､｀′
　　　|　　　　　　　　　ヽ'i,　　　　丶　　　　　｀／′ ＼　　　　　　　　｀'-､）
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138 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:40:35 ID:cS3KK6O2

ああ、一番見たくないラーラの結末か・・・

161 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:05:23 ID:YFxbzd1.

陥落させたらどうするかを、事前に決めていたということなんだろうな

157 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:03:04 ID:NlXHRVxE

また、ギリシャ人捕囚たちと同じように、アドリアーノポリに連れていかれて、
そこでも２０日間の監獄生活を強いられた。

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　 ./　　　　　　　|ヽ::::|::::::::::::::::､ﾐﾆﾆ彡　＼＼.:.:.:＼ﾐﾆﾆ彡'　 |ヽミ.:.:ﾄ､:.:.:',　　ヽ　＿＿
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. ｲ　＞''⌒ヽ､.　　ﾄ:ﾘ　ヽ|:::::::::ﾊ　　　　　　　＼＼＼.　　　ﾙ:::ﾊ.:.:| j　　　／　／
　| ./′＞＜_　　ミ＞､　ﾊ:::::lﾄ､.ヽ　　　　､　,　　　　　　ｲ:::|从::| ＞''´￣￣￣￣⌒ヽ､
　|/　/-----'　　⌒ 　＼小::l|::jヽ　　　　　　　　／::|ｲj.＞'彡　　　　─=＝ﾆ=､
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／＞'' ´　　　ノ　　　　　＼::::::､::::＼　￣　　　ｲ:::::::::／　　　　　　　　　　　￣｀ヽ､
. ｲ　　-　￣´　　　　　　　　　　ヽ､弋:::::::ヽ､___ ／:::::::::／　　　　　　　　　　　─ー､
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.ｲ_ﾉ／　　　　　　＼　　　　　　　　 _＞''′　　　　　　　　　　＿彡′
　| 　　　　　　　　　＞ｰ-､　ｨ＜　　　　　　　　　　　　＞''´
　|　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／

160 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:05:08 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　＼ー-- ､,,_ー=ミ‐-..､
　　　　　　　　　　　　＿＿＿ﾐ::::::::::::::::｀¨ミヽ､::::::ヽ.
　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
　　　　　　　　　ヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　　　　ー=ﾆ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ﾊ
　　　　　 --─=＝ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾミ:::::::::::}
　　　　　　　 ,,ｨ彡:::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡ｲﾊ::く
　　　　　　／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',
　　　　／---─ｧ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::／:::ﾘ:::::::}ﾊ
　　　　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ﾂく彡'/:::;イ::::::::::l:::|
　　　　　　　　/::::ｨ::::::::::::::::::::::::::,ｨ/ 　¨''=ｲ _,ｲ:::ｲﾃ ::::::::::ハj
　　　　　　 _,,ｲ／/:::::::::::::::::::::ｲ/ |　　　　　ノ　|¨ .::::::ｲ/
　　　　　　 ∠ イ:::::::::ｨ::/ .|　　　　　　､ _｣ｲ:／.j'
　　　　　　　　　　/ｲ:／ .|ｲ　　＼　　　‐--- ／|:/
　　　　　　　 __ ｲ　　 j　　　　　＼　　ﾞﾞﾞ／　.ｿ
　　　　　　　　 /＼　　　　　　　　／ヽ- '
　　　　　　　／　　ヽ､　　　　　_ ｲ
　　　　　／　　　　　　ヽ､　　Y
　　　　 /　　　　　　　　ー┴､
.　　　/　　　　　　　　　　　　　 |
　　　/　　　　　　＼　　　　 |､
　　 i　　　／　　　　　＼　　ﾊ
　　 |　　/　　　　　　　　　　ヽ　　 |
　　 |　 ,'　　　　　　　　　　　 }　　|

.　　　 l:::!/〃/:;l::|:/::〃l:!':;イ::::::/:/:/::':l::::!:::!:l::l::l:::::l::!:ll
　　　　|:::!:'l::!:':/:|:l/:/,イ!!〃':::::::／!/:/:::!::::!:':::!:l::!::::l!::::l!
　　　　|:::::::l:!':l::ﾊ:l才:;ィ:!//:::::;ｲｉ::::/;ｲ::小:::ﾊ::l::lﾘ::ｉ:!l:::ll
　　　　|:ｉ::ｉ::!l::!://!/ｨ:! !〃::／::ハ//// ｉ:::/:::!:l::!:::;':,:l:l:!!
　　　　|:l:::!:!l::!':/弋ト､./'／',::::!.ィ弋:フ７;ｲ::::!//!//.}:ｉ::!
　　　　!ﾊ:::!:!:!;'　｀￣／　ヾ!　－－´/ ;:::ｲ::!//.､j:l::!'
　　　　　ｉﾄ::!:::l　　　　　!　　　　　　　　 /'´:/:/´〉.ﾉ:l:!
　　　　　|| l:ﾄﾊ　　　　　　　　　　　　　　 // ´才ｉ::!'
.　　　　　! ヾ!ハ　　　｀　´　　　　　 /'｀T´l:l::!ﾘ
　　　　　　　ヽ　､　 ‐-　　_＿ _　　　　 '　　l:.:!!.l
　　　　　　　　　　ヽ　　､＿　　　　／　　　Ⅵ:!ｰｧ－､
　　　　　　　　ヽ　　　　　　／　　　　　才´　　　＼
　　　　　　　　　　ｉヽ. 　　ィ　　　　．‘　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 !: : ￣　　　　　 . イ　　　　　　　 /ー‐､_
　　　　　　　　．-‐､_',: : :　　　　　: ｉ '⌒ヽ.　　　　　　 /　　　　｀ー､_
　　　　　　／　　　ヾ.: : :　　　 .:　l l:.:.:.:.:.入　　　　　 /　　　才´　　｀ｰ､
　　　　／　　　　　　ｉ､: : : . . : :　 ! !:.:.／ｉ　｀ｰ､　　 /　_.才´　　 .. -‐－-ﾐ､
　　　／　　　　　　／l ヽ: : : : :　 //　'　／ /　/　ヽ/　//.／　／　　　　ヽ
　　／ _才⌒ヽ　　 /: : }　}: : :　　ノ/　／　 '　　 /　　　!//　／　　　　　　　　ｉ

163 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:08:39 ID:NlXHRVxE

カリム・パシャの一族は斬首刑にさせられた。
罪名は、ビザンツに内通した罪、ということだった。

　　　　　 ,.　--── ､　　　　　　　　　　　　　　　　　||: :|: :'.　　　　　　　　/!::::::::ヽ
　　　　／/／/ｲｌ!lヽ:ヽ.＼　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ', |:|: :ヽ　 -―-　　/:::::::::x:ヽ:＼
　　　　:./:/.:.:/:l.:|:.|l.:.:lヽﾄl.:ヽ　　　　　　　　　　　　　 '　ヾ.!}: :|.>､. ￣　.／:::l::::::/,ヾfﾍ::|
　　　　.:/.:.:./.:./ﾊ:ト.:.|.:ヽ!l.:ii.:',　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘﾒ! 　 .￣::::::::::::::',::|､ﾘ､ヾ/
　　　　/ｌ|.:.:|.:ﾚﾊ.:ﾒ.ヽ|.:l/.|.:.i:l:.|　　　　　　　　　　　　　ｨ､―'　　　`:::::::::/::::::'ヾゝ､_
　　　　.:!ll.:.:|.:lｨZﾐヽ.:l|〉､!l.:ﾄN:|　　　　　　　　　_,,-‐'' ´　ヽ`　､.　ゝ:::::::' ,彡'´ ﾝ　｀`ｰ-､_
　　　　.:.|lﾄl.:.|ゞ┴ l/ k::仆|:l/ﾘ　　　　　　ｨ'.´　　　　　　　｀.ﾄ､＿＿　x≠ '´　　　　　　　｀ヽ
　　　　.:.|lハ:! 　　　 ,¨´/l./　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　.:|N　　　＿_' ′/ﾚ′　　　　　　/ｧ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 .|
　　　　小! ヽ　　　　　 '|/! 　　　　　 |, ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　ｼ　 ..::!
　　　　Nト!　ヽ､___／　　　　　　　 |　＼ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,' ::::'' |
　　　　､｀`''‐- ､」　　　　　　　　　 |　　＼｝　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::　ｼ´ ::::::::::::!
　　　　、｀ヽ、　│　　　　　　　　　　 {　　　　{　　　　　　　　　　　　　　　　　　..::::::::::::::::::::::::::::!
　　　　、＼　＼ |、　　　　　　　　　　 |　　　 }　　　　　　　　　　　　　　　　..::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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　　　　 |　　　　　オスマン帝国、万歳　　　　　　|..::::　　::'　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::!
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169 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:15:26 ID:Drz/TYtM

エマさんを派遣していたのを、うまく内通の罪に仕立て上げたのかな

162 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:08:33 ID:cS3KK6O2

反抗した父親の側近を許すわけなんかない・・・バイバイ、ラーラ

111 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 22:09:53 ID:cS3KK6O2

道徳やモラルは有用と思えば使い、無用なら使わない
まさにマキャベリストだな、マホメッド2世

164 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:11:19 ID:NlXHRVxE

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三三三三]|　.| .|| (三三l/l(三三l/l(三三l/l　 | || |　,|]三三三三三三三三
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三三三三]|,　|　　(三三l/l(三三l/l(三三l/l　　　.| , |]三三三三三三三三
_|　 ||.| ||.l || . ,!　　(三三l/l(三三l/l(三三l/l　　 .!、 || l.|| |.|| 　| | | ||||.|　 |
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165 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:12:51 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　＿ ..　--=＝ニ¨ ｀ヽ- ―-　、
　　　　　 .._ﾆ-‐ｧ―――-　　　:.‐'´　　　..　＼
　　　／´　／:ィ／:_. -　´　 .:/　　ヽ:　＼:.. {:. ヽ
　　　 {　＼/∠ -'_二　 :／/ .:/　ヽ:　 lヽ:.　ヽ:.＼:|
　　　　　 /´ フ´　 .:／/ /　:/　 |　}　 |:. ﾄ:.　　l:.　＼_
　　　　　/　/ .:ｨ　:/　/ノ :/ |　/ { :|:. ∧ :!|:.　　l:.　｀ヽ￣´
　　　　　　/／i　:/ ／　ｨ /{ .:!:ハｫ:7 丁｢｢:. }:. | l　! ﾄヽ
　　　　 /　 | ..:!/イ7´丁ミヽﾄ{　/'ｧz=≠トv　.ト:　| |　|
　　　　　　　　| /| ../|{ fr筰ﾐﾄ　 ´　´ﾔぅ刈ｲ:　ﾄ.}: :|!|
　　　　　　　 ∧! !:/ 小.｀辷:ﾘ　　　　｀フ7′/.:ﾚ } ハ　　　　　　　コンスタンティノープルの陥落については、
　　　　　　　　　 /{ｲ:/ハ　　　　'_　　/´/:. 　 /l: /′　　　　　　　　冷静な記録よりも感傷的な詩や報告が
　　　　　　　　 / ´ |l j　.:.＼　 ‘ﾆ’　 /: ,.. ノ}//　　　　　　　　　　多くの人々に受け入れられた。
　　　　　　　　ハ￣￣￣｀ヽl＞ｭ.. _ イ:イｲﾑハ{ _ノ{_
　　　　　　ﾉ￣￣￣　 ‐- ､ヽ/}　　|/_j_.ゝ┴‐´三弐
　　　　　≦三三三-＿ _　　＼ト／´__.. -=＝―――｀i､　　　　　それは彼らがそれによって起こる
　　　　　 l!　　　　　　　￣｀ヽzzzzf´￣　　　　　　　　 lト}　　　　　変革を案ずるよりも、
　　　　　rﾍ　　　　　　　　　　|　 _ |　　　　　　　　　　 l| {　　　　　失った哀惜の念にひたる方を
　　　　ﾉ､__i!　　　　　　　 fヽ !　| ﾊ　　　　　　　　　　 |ハ　　　　選んだに違いなかった。
　　　 {　__,､!　　　　　 _|　{｜ !　|　　　　 __　　　　　|　 !
　　　　ヽノ{_l!　　　　　 }ﾊ、ヽハ. ヽ　　/´'/　　　　　lト.､|
　　　　　ﾄ、 _,l!＿＿＿ {.　l＼｀ｰ　＼j　 {　　　　＿_j-:､:＼
　　　　　ﾚ|　　　{ﾄ:ヽヽ:｀ヽ._￣｀　　　　　 |-‐ニ-――-､::ヽ|
　　　 _ 上L._　　ヽ＼＼ヽ:ト.二、　　　　　 {´_: -‐　￣｀ﾄ､:ヽ{
　／´:.:.:.:.:.:＿｀ヽ　}/ ＞｀-/７く_＞、　　　｀　ー‐- ､　!　ヽ:}
　⌒ヽ-　´{　　｀ヽ:＼{:.:,.孑{zトミ:.:｀ヽミヽ、　　　　　　 ├‐ ´
　　　　　　＼　ﾉ７ｧﾆj彳_/:{｀ヽ〉_/｀j┬ ＼　　　　　　 j
　　　　　　　　￣ /:ﾘ: : : : /:.:.|￣￣｀ Lト､　ト､　　　 /
　　　　　　　　／:／ : : : / : :j : : : : : : : | : : ￣:} ｀　ー‐'

167 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:14:09 ID:NlXHRVxE

　Ⅵ:.:.:|:.: ｉ:.:.:.:.:. ｌ:.i:.:.:./|:.:.:.:.:ｉ:.:. |:.: /:.:.／　　　　!: :.／　/／　 /'
　　|:.ｉ:.|:.: |:.:.: : /:,:|: /　!:.:.:.:.ｌ:.:.:.|:.:.ｉ／　　　　　　く　 /　　／
　　|:.!:.|:.: |:.:.:.:/:/ ｌ:.|　ｌ:.:.:.:.|:.:.: !:. ｌ　　　　　　 '
　　|ハ|: ,:|:.: /:/　 !:!　 l:.:.:.:.|:.:.:.ｌｌ: ｌ　　　　　　,...:´ｉ
　　'　 l:/ |:.∧′　|| 　 !:.:.:.:|:.:.:ｌｌｌ　　　　‐,-':.ﾊ: ｌ
.――く′|:′　　　!　　:. :.:.:ｌ:. ｌ　!:!　　 /´:.: /　} !
: : : : : : : : : ､　　　　　　〉:.:.!: |` ｌｌ　　 /ｌ:.:.:./　 j/
: : : : : : : : : : : : ､　　　 / :. :.:. |　 !　｀´　!:.:,'　 /'　　　　　　　双頭の白鷲は回教徒の半月刀によって
: : : : : : : : : : : : : :＼　 i 　 :. : |　　　　　ｌ:.i　　　　　　　　　　斬り殺されてしまったのである。
: : : : : : : : : : : : :. :. :.＼!　　 :. |　　　　 !ｌ
: : : : : : : : : : :. :. :. :. :. :.＼　　:|　　　　　　!
三≧=- ､: : : : : : :. :. :. :. :.ヽ　＿
三三三三≧ ､: : : : : : : : : : :くｉ:ｉ:ｉ:ｉヽ
三三三三三＼≧: ､: : : : : : :.Ⅹｉ:ｉ:ｉ:ﾍ
三三三三三三＼三＼: : : : :. :.Ⅹｉ:ｉ:∧
三三三三三三三ヽ:三:＼: : : : : :Ⅹ:i:∧
:三三三三三三三∧三三＼: : : : :.Ⅹ:i:ｌ
:三:三:三三三三三∧三三ﾆ＼: : : : :Ⅵ

168 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:14:58 ID:NlXHRVxE

　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /:,:.:.:　／　　　ヽ　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 /.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　ヾ`ｰ
　　　　　　　　　　 /!:.:.|:.: l/　〃 /　j　}　:|　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }
　　　　　　　　　　　　　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j
　　　　　　　　　　　　　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘﾙ iﾚヽ
　　　　　　　　　　　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　　小/
　　　　　　　　　　　　ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/
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　　　　　　　　　　　　　／| l:|　　　| =＝=|　　 |:lﾞヽ
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　　　　　　　　　　 l　　ヽﾊ　　 l　　 l　　//　 |
　　　　　　　　　　　　ハ　　ヾヽ　　l　　ｌ　 //　l　l
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　　　　　　　　　　 {/￣＞‐ｧ､　 j__≧i≦ !, 　｜　ヽ
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170 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:15:54 ID:NlXHRVxE

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　　　　　　　　　　　　　　　/´ /| :/: : :ﾉｲ/!／ハ/　　　 ,x:=≠ミ、:.:.:.l: :′　　　ｊ.ｒ乂んｲ
　　　　　　乂ゞﾐんｼｆ　　　　　∨!.: : : 从ｆ圻示｀ヽ.__ ｆ　妁沁 }:i:.:.:ﾊ:{　　　ﾒ' 　　ｆｼ
　　　　　ﾐﾐシ´ 　　｀ヽ　　　　　　 l: : イ: : 代辷ｿ　ｆ⌒ヽ　ゞ- グ:.ｌ:.:ﾊヾ　／　　　　沃　　　　　　　これから彼に
　　　　｀'ミ､　　　 i　　　　　　ﾉｲ'/ : : ∧｀ｰ一 '　 ,　｀￣ /-､-ｒ､ぇ_　ｆ´　　　ー-ぐｷｒ:=彡　　　　会いに行ってくる。
　　　　　　　　ヽ　　　 ‘ー-ミ_,.　-―::ｆ: : .ｲ _ ヽ._　　　- 　　 . ﾍ. l l　}｜　i ‘ｰﾐ　　　　ヾ｀ヾ彡
　　　　　　　　　乂.,_　　　　　　　　　　j／:.:/ ｆ´/ /7ー --＜　　ｊ　　ｊ　 ‘ミｰ‐'　　　　　.:f≠'′
　　　　　　　　彡シ｀':ー-ｒ'⌒ヾ　　　　 :i　　　ｆ　　　　　　 / 　　ノ　　　　　　　　.::八
　　　　　　　　　 '´￣￣ ´　　　｀ヽ　　　八　　　ヽ　　　_. -‐ｆー＜　　　　　　　 _;:才´
　　　　　　　　　　　　　　　ｆ´ `ｰーｧ-ゝ. ＿_ ﾉｰｫｆ´　　　ｚｰ―'.｀ｰ-ミー--‐ ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　 /,＿＿＿_　　.::}{　　　/ Ｏ　: ﾍ　　.:ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ:.:.ｆ　ｒ'⌒'ー―‐:┴‐--‐'⌒ヽ　 :∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 _ .イ　　{:　‘ｰ≠´￣￣ !￣￣¨ー‐'　　:.∧
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　　　　　　　　　　やる夫の城塞都市物語　第15話　現場証人たちの記録　了

　　　　　　　　　　　　　　　原作　コンスタンティノープルの陥落　塩野七生

179 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:19:00 ID:NlXHRVxE

＜キャスト＞

【ビザンツ帝国】

やる夫・コンスタンティヌス１１世　　　　やる夫『2chAA』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビザンツ帝国の皇帝。国の存亡に憂慮している。

やらない夫・フランゼス　　　　　　　　　やらない夫『2chAA』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大蔵卿。皇帝の親友。
ノタラス　　　　　　　　　　　　　　　　　　できる夫『2chAA』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　帝国宰相。血気盛んで好戦的な性格。
ポプリクス　　　　　　　　　　　　　　　　　ポップ『ドラゴンクエストダイの大冒険』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビザンツ騎士。ビザンツ秘伝ギリシャ火薬の管理者。

ソフィア　　　　　　　　　　　　　　　　　　真紅『ローゼンメイデン』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫の姪。一族の中の唯一の子供。

マリア　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エマ『エマ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジェノヴァ人女中。その正体はジプシー。

イシドロス　　　　　　　　　　　　　　　　　アンデルセン『HELLSING』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギリシア正教総主教格にしてカトリック教会の枢機卿
ゲオルギウス　　　　　　　　　　　　　　　言峰綺礼『Fate /stay night』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　司祭。東西合同反対派。
ウベルティーノ　　　　　　　　　　　　　　衛宮士郎『Fate /stay night』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フェラーラ人留学生。ゲオルギウスの弟子。
リディア　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠坂凛『Fate /stay night』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギリシャ人学生。移民たちとの摩擦がたえない。

テダルディ　　　　　　　　　　　　　　　　井之頭五郎『孤独のグルメ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フィレンツェの交易商人。街に残って戦う
アドニス　　　　　　　　　　　　　　　　　　コブラ『コブラ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クレタ人傭兵

180 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:19:43 ID:NlXHRVxE

【ヴェネツィア共和国】

ミノット　　　　　　　　　　　　　　　　　　　荒巻耕造『攻殻機動隊』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヴェネツィア大使。コンスタンティノープルでの現地トップ。

ガブリエレ・トレヴィザン　　　　　　　　　バトー『攻殻機動隊』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビザンツ海軍提督。生粋の海の男。
ニコロ・バルバロ　　　　　　　　　　　　　トグサ『攻殻機動隊』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヴェネツィア人医師。トレヴィザンとともに援軍に加わる。
アルヴィーゼ・ディエド　　　　　　　　　　サイトー『攻殻機動隊』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビザンツ海軍トレヴィザン副官。

アルヴィーゼ・ロンゴ　　　　　　　　　　早乙女アルト『マクロスF』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヴェネツィア派遣艦隊提督。テネドス島到着が遅れる。
ヤコポ・ロレダン　　　　　　　　　　　　ストレイト・クーガー『スクライド』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ネグロポンテ駐留艦隊提督。後にコンスタンティノープル派遣艦隊総司令官。

【ジェノヴァ共和国】

アンジェロ・ロメリーノ　　　　　　　　　　伊藤開治『賭博黙示録カイジ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガラタのジェノヴァ居留区長。オスマンと自国に振り回される。

ジュスティニアーニ　　　　　　　　　　　セイバー『Fate/stay night』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビザンツ陸軍の総司令官。若いが武人として尊敬を集めている。
シニョーリ　　　　　　　　　　　　　　　　　スパイク・スピーゲル『カウボーイビバップ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジェノヴァ人傭兵。
マンチーニ　　　　　　　　　　　　　　　　レヴィ『BLACK　LAGOON』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジェノヴァ人船乗り。
グラント　　　　　　　　　　　　　　　　　　シモン『天元突破グレンラガン』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドイツ人傭兵。鉱山の技術者あがり。トンネル掘りの名人。

181 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:23:00 ID:NlXHRVxE

【オスマン・トルコ帝国】

マホメッド２世　　　　　　　　　　　　　　夜神月『DEATH　NOTE』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オスマン帝国のスルタン。野心に燃える若者。

カリム・パシャ　　　　　　　　　　　　　　 L『DEATH　NOTE』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宰相。マホメッド２世に「先生」と呼ばれる。不正規軍団長
イザーク・パシャ　　　　　　　　　　　　　松田桃太『DEATH　NOTE』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大臣。アナトリア軍団長
サガノス・パシャ　　　　　　　　　　　　　相沢周市『DEATH　NOTE』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大臣。親マホメッド派の重臣。サガノス軍団長
クアラジャ・パシャ　　　　　　　　　　　　模木完造『DEATH　NOTE』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大臣。ヨーロッパ軍団長

トルサン　　　　　　　　　　　　　　　　　　渡良瀬準『はぴねす！』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マホメッドの従順な小姓。
ウルバン　　　　　　　　　　　　　　　　　流竜馬『ゲッターロボ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元ハンガリーの技術者。オスマン帝国の大砲製作者。

イェニチェリ　　　　　　　　　　　　　　　　虎眼流の高弟たち『シグルイ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スルタン直属の精鋭部隊。曲刀を操り、声も発せずに相手を倒す

【セルビア公国】

ミハイロヴィッチ　　　　　　　　　　　　　キョン『涼宮ハルヒの憂鬱』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルビア騎士。援軍の隊長を務める苦労人。

【その他】

ニコラウス５世　　　　　　　　　　　　　ベネディクト１６世『実在人物(ローマ法王)』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ローマカトリック教会法王。
フニャディ・ヤーノシュ　　　　　　　竜王『ドラゴンクエスト１』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハンガリー王国摂政。
ヴラド・ツェペシュ　　　　　　　　　 DIO『ジョジョの奇妙な冒険』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ワラキア公。串刺し公。
シャルル７世　　　　　　　　　　　　　池田春菜『咲－SAKI－』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フランス王。
フリードリヒ２世　　　　　　　　　　　　　マリオ『スーパーマリオBr．』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神聖ローマ帝国皇帝

185 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:28:51 ID:NlXHRVxE

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187 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:36:18 ID:NlXHRVxE

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188 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:38:54 ID:NlXHRVxE

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.　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二
.　　　　　　　　　二　　　　　　 やる夫の城塞都市物語　　　　　　二
.　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
.　　　　　　　　　二　　　　　　最終話　「イスタンブール」　　　　二
.　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
.　　　　　　　　　二　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二
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　　 l 　 :|　　l_,,,,--|__･__ﾚ'二ヽﾆ＼!　　　|二二二二二二:ヽ:|　　　| /__,.．- ､ヽ三┐i |-:|==|_ _ _
　　,'_____',／, へ___|,,,　／￣∩~＼./二二.|/i⌒iヽ　　 /i⌒iヽﾆﾆﾆﾆﾞ:l ∩∩|::iヽ､＿__＼ |==| LLL
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　,, | ／i　　ri ﾛﾛ　ﾛﾛ　|　　∩ 　 !_＿_＿_| | ／　　　　ﾞヽ.|._|／　　　　ﾞヽ_|::|　　, ∧ 　,.;；:,;；;';.,,:：:
　三三 !_ﾛ,.;i；';;;,,　r'ﾆﾆ／三.;ii';;,,二Ｙ----i./: . : .: .: .: .: .:.;；:i:：､;　　ｎ　　nヽ:|　_/ |lL|　,.;；:;,.;；';.,,,',,
　　 ,; ;;;|ﾌ,.;；,.;；:｡:；;ヽ ri |　 ,:：､;:,,;,;,, |,　 r==､_______________;：､;:；;:：;､=======ﾃ , -'"￣｀ﾞヽ､｡;:.;；:;:；;
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―― ご期待下さい

183 名前： ◆Zr4xz82y3k [] 投稿日：2011/12/12(月) 23:27:49 ID:NlXHRVxE

みなさん、本日も長時間の投下にお付き合いの程ありがとうございました。

ところで、あたくし自信、Lとエマさんのシーンがしっくりきておりません。
時間の都合でかなり縮小した内容になってしまいました。
ですので、これまでの物語の伏線を回収するためにも、
外伝でLとエマさんの別れを描きたいと思っています。

原稿は書いて、あとはＡＡを貼るだけなので、そんなに時間はかからないはず…
いや、ひょっとしたら……遅れたらまぁ、覚悟していて。

一応、次回予告は最終回用のものを出すことにします。
最後まで、どうかお付き合いの程お願いします。

176 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:18:45 ID:5flUGBuc

乙

194 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/13(火) 00:03:17 ID:ozc9ydY.

乙

195 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/13(火) 04:01:36 ID:aUlJ/eLQ

乙

193 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/13(火) 00:01:56 ID:JvlDnmcU

かくしてコンスタンティノープルの名は消えたか

174 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:18:01 ID:A4wPOQ4Y

ローマは滅びた、しかし人生は続いていったんだな

177 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:18:50 ID:sBc9Nibs

こういうの見ると人々の過去が歴史になってるんだとしみじみ感じちゃう

178 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:18:52 ID:mTyGwxko

コンスタンティノープルの陥落は、その後の大きな分岐点だったな

192 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:48:20 ID:0eMlw32A

淡々と語られる分、当時の社会が受けたショックの重みが伝わってくるわ

191 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/12/12(月) 23:44:57 ID:3WgHH3wM

衝撃は大きかったんだろうなあ

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投稿日： 2011/12/14　|　カテゴリ：城塞都市物語　|　コメント数： 11

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■コメント一覧

No.15428　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月14日 11：30　[ edit ]
傭兵隊長切ねえ…
No.15431　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月14日 12：48　[ edit ]
ジュスティニアーニもどうせ死ぬなら戦場で散りたかっただろうな…
再起も出来ずに逝ったのでは食いも残る罠。
No.15433　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月14日 16：32　[ edit ]
この史実と創作が混ざってよくわからない感が好き。
まさに物語だな
No.15440　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月15日 01：06　[ edit ]
古今東西、多かれ少なかれ歴史って物語の側面があるしな、
むしろ日本人は歴史に史実を求めすぎな気がする。
もちろんそれが悪いことでは全然ないんだけどね。
No.15443　名前：名無しさん＠ニュース２ちゃん　投稿日：2011年12月15日 08：26　[ edit ]
かつては学者にも、史実に立脚しながら物語性の込もった面白い歴史書を書いてくれる人が居たんだけどね。
宮崎市定とか堀米庸三とか。
今は日本史・中国史・西洋史の別なく、学術書のダイジェスト版みたいな無味乾燥な本ばかりで、
物語性は学者以外の領分になってしまっている。研究が専門化・緻密化したためかな。
No.15445　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月15日 10：30　[ edit ]
>16198
掘米氏の名前をここで目にするとは……卒論を書く際に、論文を参考文献にさせてもらったよ。
そうそう、物語性と言えば渡邊昌美の『フランス中世史夜話』（絶版になってるじゃないか！）
とか阿部謹也の『ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界』も面白いね。　

ドイツ語で「物語」と「歴史」を指すのに同じ言葉（Geschichte）を使うように、歴史って
物語性とは切っても切れない関係にあるから、これからも面白い本が出てくれるんじゃないかと
期待してる。

過去に比べて情報の伝達速度が上がり、伝説なんて出来ないように思える俺たちの時代の大事件や
ニュースも、遠い未来には伝説っぽくなったりするのかなあ……。
No.15449　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月15日 19：40　[ edit ]
そもそも歴史（history）の語源自体が、「彼の物語(hi-story)」だからな
No.15844　名前：令和の名無しさん　投稿日：2011年12月30日 14：15　[ edit ]
>道徳やモラルは有用と思えば使い、無用なら使わない
>まさにマキャベリストだな、マホメッド2世

西欧諸国の国王と貴族なら、中世、近世と、国王も縛られるルールや制度があるけど、
スルタンの臣下は文字通りの奴隷だから、無茶苦茶
No.16516　名前：令和の名無しさん　投稿日：2012年02月02日 21：58　[ edit ]
ハプスブルク帝国にとってはこれからが大変なんだよな
ヴェネツィアにとっても。
No.24993　名前：令和の名無しさん　投稿日：2014年05月04日 10：26　[ edit ]
しかし、このオスマントルコも数百年後には搾取されまくって、
一時期だけど連合国にほとんど領土を奪われるんだよな・・・・・

まあ、イスタンブールは今でもトルコの物だけど・・・
No.24995　名前：令和の名無しさん　投稿日：2014年05月05日 07：49　[ edit ]
そのときどきの気を見るに敏で腹の座った英傑の有無がすごく重要だな

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