感情の動物である人間は、悲しいときに悲しい顔を、うれしいときには笑顔を、腹が立ったときには怒った顔をします。
それらの表情は、成長過程で他人の仕草を見て真似したり影響を受けるよりも、遺伝に大きく左右されることが研究調査によってわかったそうです。
泣いたり笑ったり…表情は環境より遺伝が決める
表情というのは人間の進化の段階で、かなり脳の奥深くに埋め込まれていて、特別な感情が刺激されると盲目の人も目の見える人も、同じ顔の筋肉が動くそうです。
アメリカの調査で、盲目のスポーツ選手の表情などを研究したそうですが、感情によって変化する表情が、目の見える人とほぼ完璧に相関していることがわかり、感情を顔に出すということは遺伝的な要因が大きいことを示唆しているようです。
負けて悔しいときや、勝利して喜ぶときに出る表現のしかたは、祖先から代々受け継いできたもの…。
…と考えると、親兄弟が見せるそっくりな表情にも感慨深いものがありますね。
BBC NEWS | Smiles and scowls 'in our genes'より
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白石謙二
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