以下の内容はhttp://labaq.com/archives/51100574.htmlより取得しました。


2008年09月22日 07:59

中国版Google「天安門」の検索結果が海外で話題に、外国人たちのコメントは…

 
中国版Googleに天安門事件が表示されないTOP※画像をクリックして拡大

中国のインターネットは共産党政府によって検閲されています。

政府に都合の悪い検索結果はブロックされ、Googleでさえも中国国内から「天安門事件」「ダライ・ラマ」「台湾」「法輪功」といったキーワードで調べると、それらに関するサイトは表示されません。

時折ニュースになるので何を今更と思われる方もいるでしょうが、海外のソーシャルニュースサイトで天安門"tiananmen"の検索結果を中国版と米国版とで比較したものが、トップ人気になっていました。

一目でわかる比較画像と、それを見た欧米人・外国人たちの反応をご紹介します。

Googleで「天安門」を画像検索すると、1989年に起こった事件の写真がずらっと並びます。

ところが中国国内から同じ検索をすると、事件のイメージは一切出てこないのです。

中国版Googleに天安門事件が表示されない01

検索結果の順番とかではなく、一枚も出てきません。


中国版Googleに天安門事件が表示されない02

全体の比較画像はコチラ


中国共産党政府が何かを隠している事実を浮き彫りにした、このあからさまな比較画像に対して、海外のソーシャルニュースサイトでの反響も大きなものでした。

以下にコメントを抜粋します。

・検索ワードは地域ごとに意味合いも変わるので、利用者のニーズに合わせた検索結果が出ているとも言える。たとえば中国国内の人が「天安門」を検索するときは、そこの広場そのものを検索したい人が多いだろうし、欧米人が「天安門」を検索する時は、大虐殺事件を求めるだろう。

・だが中国サイトではたった1280件に対して、USサイトでは36800件だよ。もちろんユーザーによるが、まず検索結果が圧倒的に少ない。

グレート・ファイヤーウォール!
(英語では万里の長城を「グレート・ウォール」と呼ぶ)

・僕が高3のときに、中国の留学生がいたんだ。彼は天安門事件は絶対になかったと確信していて、歴史の先生が天安門事件の写真を出してきて彼に見せたんだ。そうしたら彼はそれはアメリカのプロパガンダで写真は全部フェイクだと言い張ったんだ。とても興味深かったよ。

・数年前に中国移民の女性と付き合っていた。彼女は北京に住んでいて、何度も天安門を通ったこともあり、教育を受けたキャリアのある女性だったにもかかわらず、その高校の留学生のように1989年に起きたことは何一つ知らなかったよ。

まるで韓国で教育を受けた韓国人のようだな。多くの韓国人は中国人は元々韓国人だったと言っていた。これは直接韓国人から聞いたこと。

・僕が覚えている限り、歴史にはとても短く記されていて大虐殺とはされていない。事件が起こったあとすぐに情報はロックされて、北京の外では一体何が起こったのか誰も知らない。でもショックなのはどうしてそれを両親が子供たちに伝えないのかということ。ニュースは検閲できても、人の話す言葉に検閲はできないだろうに。僕は自分の両親に尋ねたよ。当時の噂などをよく覚えている。

・私の家には中国の留学生がホームステイしていて、彼は政府で身分の高い人の息子だった。最初、彼は事件のことを否定していて、私がそれを信用しないことに気づくと事件はあったと認めた。その代わり武器は使用されず、けが人も出なかったと言うので、私は彼に戦車は武器と呼ばずに何と呼ぶのか尋ねたら、笑って答えなかった。その後中国に関する映画を見て、彼は外国人たちが中国をどんな風に見ているかを知り非常にショックを受けていたよ。事実は政府関係者の息子のような人間でさえ、よくわかっていないんだ。

・笑っちゃいられない。そのうちアメリカの検索も10年後くらいにはこうなるよ。

・大企業に魂や良心はないものさ。欲と法に則ったことだけを考えている。やりすぎたら心にもない謝罪をするスポークスマンを前に出すだけだ。自分が大企業だったらとは思うけれど、きっと自分の人間性は失われるのだろうな。

・Googleは検閲を大目に見たのではなく、この状況に対して実用的なアプローチのしかたをしている。Googleは選択肢が2つあって、
1. 中国の検閲を許さず、急成長している国かつ、世界の4分の1の人口を持つ国に好き勝手させない。
2. 他の国の政府のように中国政府にも好きなようにさせる。
Googleは最終的には企業なので、彼らは少なくとも恩恵を受けている。幸運にも我々はGoogleやその他のどんな企業に対しても後援しないこともできる。たとえば僕はウォルマート(米国の世界最大スーパーマーケットチェーン)を支持しない。彼らは社会を破壊するような影響を与えていると思う。
企業がどういうところで道徳を感じて、誰が施行してくれるのだろう?株主が「会社が正しいことをするため」に喜んで損失を負うとは思えない。最近のトレンドから言っても政府が筋の通ったことをしていないときは、もう消費者の行動にかかっている。みんながどこで物を買ってるか知らないが自分がアメリカ国内で購入する95%の物はメイド・イン・チャイナだ。これは中国をもしかしたら助けているのかなとも疑問に思う。

・これはもうずいぶん前から知られてることだ、何も新しいことではない。

共産主義の中国では、Googleが「あなた」を検索するのだ!

・アンチ中国政府の記事がトップに来たら、このサイトもブロックされるじゃないか。

俺らが利用するGoogle.comでも何が見られないのか気になるよ。

このようにいろいろ白熱しています。中国は検閲度の大きいことで有名ですが、最後の人が言うように、決してそれは他の国では無いとは言えないことだと考えさせられます。

日本でも 画像検索から「初音ミク」が一斉に消えた件 なんて騒動がありましたよね。

Digg - Google Censorshipより

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