韓国にはプロのマッサージ師は視覚障害者だけが就けるという法律が1963年からあります。
ところが韓国政府がこのマッサージ資格を目の見える人にも与える決断をしたことから、盲目者の生活を脅かされると、橋から飛び込んで抗議を始めました。
韓国で盲目のマッサージ師たちが抗議のため飛び込む
CNNによると、現在1万5千人のマッサージ資格を持つ人たちがおり、視覚障害者が独占的に持てる仕事であり、この政府の決断は盲目者の生活を大いに脅かすという抗議を行っているとのことです。
マッサージ師の一人は「私は妻と2人の子供があり、職を失うと通りで物乞いするしか道は残されていない。盲目の自分にはこの仕事しかなく、目の見える何百もの仕事の選択がある健常者から仕事を奪われなくてはいけないのか」と抗議しています。
ただしこれまでは目の見えるマッサージ師たちは存在していたものの、資格を取ることができない違法業者として扱われていたため、資格を取ることができるように働きかけをしてきたそうです。
その一人によると、「自分が違法行為をしているのはとても心が痛むことで、盲目の人から仕事を取ろうということではなく、普通に市場を共有して犯罪者ではなく一般市民として生活がしたい」と主張しています。
マッサージ協会では目の見える資格のない会員たちが12万人もおり、彼らは資格なしでクリニックなどを経営しており、450〜4500ドルの罰金を科されていたそうです。
この抗議によって26人が警察に逮捕する事態になっているようですが、なにせ激しいデモや抗議をするお国柄ですから、どちらの言い分が社会にとって相応しいのか理性的に主張や議論をするというわけにはいかないようです。
posted with amazlet at 08.09.21
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