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やる夫は異世界の戦士になるようです86

5319 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/18(月) 23:50:43 ID:lpFGASjQ0 [4/6]

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         /:.:.:.r==、 |ヽ { ト 、_'__//',/-----、 r,.i`ヽ
       /:.:._ イ´ ` ヽ i/ N r /| ゞテ.|    ヽ_',  ゝ
     /:.// ‐‐ヽrヽン´`ヽ7 ∧/、 {.l/≠_`ヽ、   ヾ ./.}
   /:./ '-、  〃〃 .r`- / //   T /  `ヽゝ---´//
  /:.:./   <ニ`ヽ/ ./;;;;;;;;_;;ヾ {   /   /´ヽヽ、 i i
 /:.:.:/     ‐‐‐-- __ゝ;;;;/ ヾ7 `、テ   /` ´  / ヽヽ }
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.ヽ:.:i \    /:./   / /ニ`ヽ、 /-ヘヽ -- -- ´',
 ヽヽ     {:./     / /:.:.:`ヽ_ --,  `‐‐/    ',
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  ∠----‐.ア,‐/ ./ /--- _  //:.`ヽ    \         \
-/r、 .ヾ/ || L./  /ニニ// ∧:.:.:.:.ヽ、  ._\

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段々と近づいてくる爆音の中、ナノハが叫ぶ。
杖と床がぶつかる堅い音が部屋に響くと、自分たちを覆うようにして
ドーム状の結界が一瞬にして出現した。

普段見る結界とは違い、模様じみた文字の羅列が張り巡らされていた。
微かに発光しているが、眩しくはない。
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5320 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/18(月) 23:58:10 ID:lpFGASjQ0

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  l\        ┌:,    ,!'|   ` .
   ! | !ヽ. ,、 |\_|| ’ j  i! i    ,-、、
    ! .| l l.|゙i |「`ヽ`i   { ||   /  /
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            じ:、 i,'  ゙:、 ,,.,   ′彳レ/
         丶、v{ ヒ!   i!||il.   , 八 Z
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      _  ̄`ζ」'(´ ヽ  j! ゛ ,ィ彡′_.. -
        二 ニ ゙て∠rιク_;.,、_,ー-'^- =ニ_
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そして、ついに扉の前が吹き飛んだ。
そこから流れ込むようにして、炎があふれ出し、部屋に

自分たちを炎の嵐が飲み込むが、それをナノハの結界が遮る。
結界は熱すら通さず、炎を封殺した。

「アンゼロット! アンゼロット! だめ、あっちも問題が発生してるみたい」

炎がある程度収まると、ナノハは杖を振り、結界を解除した。
周りの家具には火がつき、ばちばちと弾ける音をたてている。

様々なものが焦げた嫌な音が漂ってきて、やる夫は鼻をつまんだ。
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5321 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/18(月) 23:58:21 ID:lpFGASjQ0

         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
         ,.イ : : : : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : \
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      ハ: : : : : : :i: : : :i: :|: :', : ', : : : : ':,: : : ':,: : : : ハ
.     l: : : : : : : j: : : :j: :ハ: :', : ',、: : : : :',: : : :',: : :li:ハ
.      |: : : : : : /: : : / / ヘ::ヘ :ヘヽ、:: : :',: : : :', : lトリ
.     l : : : :,.イ : :,.イ≠= ヘ.:.ヾ、ヘ ゙===: : l: ハ
       ∨∠:斗 く イ示云  ヾ. `゙.ィi卞抃ヾ、j/、          「二人とも、怪我は?」
       ∨ : : :ヽ、ヘ弋:cツ     .i::cリ从': :ハ:ミミぇ
         ヽ : : : : `ヾー        ,. `¨¨´j:イ :ヽ.:ヽ、         はい、おかげさまで……
        ヽ: : : : : :ヽ u   ,...、     ム : : : : ヘ`ヾ
          `゙ ミミ: : ヘ.    `¨  ,.イ r` 、:ト、::!          「とにかく、この城塞から脱出しよう。
                `ヾヽ|>.ェ--<,rミヶ.:::::::::.ヾ.
         心ァ一ク‐ァ'_¨  _fたア<∨.::::::::::.ヘ          何か布で口を塞いで」
       ,ィ.心ア ,.ィf‐,〈 、 〈.ア´    ヘ.::::::::::::::ヽ、
        ハ.:心ア タ¨¨゙>らぅTケ       ヽ.:::::::::::::::.ミュ、
      ハ.:心オ/    `くミ/            \.::::::::::::::::::ミュ、
        |.:::.心イ        く/               \.::::::::::::::.,.- ミ.、
       ノ.::::::/       〈_ヽ、O             ∧.:.>'"    リ
    ,.イ.:::::./        ヾトヘ、          ハ" ヽ  ,.イ
   ,イ.:::::::::∧          ハ.゙ーヾ 、O           }  .V

5322 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:02:23 ID:N74ta0tk0
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5323 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:07:47 ID:N74ta0tk0

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'7                                 レ,ィ゙  ′      ゙´{_,イ }ィ       弋彡
 >              >z,         ,イ /!     ナ{ iZ , ィ 7      /,, ,、      ,,,,___
/            イ  7 ,ィ      ´  レ'  ` 、ィ´ ,'イ/´ ァ'.       レ'.  ,Σイ      /,ィ_
{                , ュ.  √     z.   ,ィ  , イュ彳  ,rzア レ'           r',ァ=i'/       '
7          '´ . /,イ         { ,,. ,イ/ェノ ゙ノt,ィ匕,           /イ.  リ
i'              ′ナ/レ      イ' ,イ ,'  z/{,ィ. {, イ´           マ、
...    彡  z_, ィ'´. /'.           ハ  i  /   ',i',                  ,ィ
 , イ     /, Z   ,イ ,ィ       i  弋、i..    ヽ            ,イ   r'(  ,.ィ
/  ,     ′ゝ'   } ゙`´,.      ィ'r゙     `      弋ュ、        ,ィ/   ヾ、`¨´
.  i     ,ィ   ,イ/i /.      /'. i     ,  ト、       ̄~゛'ー-ェ彡'´ , ィァ'  廴.    ,ィ
ィ  ヾ!. , イ/  ,ィ√ i!.    ,,,, ェ'´. ド!.   iハ i `ヽ、 _     r'´`´_,..-‐'.ア  ,ィ',.ィ''ゞ'^´
' イ      廴/i',イ  ,'!_,廴ノ  乙ィ ,!    ` ゞ|k=゙¬'´z_>   ` ー'´   ゞ彡ゞ´
',       (  `レ'  } ,ィ.        マ      マ`ヽ、    `ゞ==Z.       イェェェァ
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火の海という表現はよく本で目にしたが、それを実際に見たのは初めてだった。
それも、自分がその渦中にいるとなれば尚更である。

炎に包まれたサプフィール城塞の壁を魔術で破壊し、外に出てきたやる夫たちを
待っていたのは、味方ではなく一面の炎だった。

よく見ると、あたりに油が撒かれ、その上を炎が走っているのだ。
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5324 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:15:11 ID:N74ta0tk0

          ___
        /      \
     ,---、   \, 三_ノ \―、
     .l   l  (●)  (●) \ |       と、とにかく鴉を飛ばして、空から状況を……
     |    |u.  (__人__)    | |
     .|   |   |!!il|!|!l|   / /
      ゝ     |ェェェェ|   ノ
      \         /
       /          |
      /          |
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焦っても仕方がない。
いや、実際には既に心臓のリズムは乱れ、脳はオーバーヒートしている。
恐怖と焦燥でめちゃくちゃだ。

だが、それでもやれることをやるしかない。
やる夫はその一心で、鴉を呼び出し、空へと放った。

空からなら、敵の位置も分かるかもしれない。
必ず近くに、火を放った敵がいるはずだ。
ラピスもそれに続くようにして、鴉を呼び出す。敵の位置が分からなければ、
戦うことも逃げることもできない。

月明かりに照らされながら上昇していく鴉を見守っていると、
揺らめく炎を切り裂くようにして、どこからか破裂音がした。
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5325 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:22:27 ID:N74ta0tk0

                   ┌
                   | lトミ____
                  _人∧:::〉::::::::::::::`丶
                 __ア´::::::/ __ァ―::: : `丶、
             __フ⌒:::::::::::⌒ア´::::::::::::::::::::: : \
            _ア⌒ニ::::::::::::::::::::::: T勿::::::::::::::::::::::::: }`:トミ
.           ⌒ア:::::::^7::::::::::::::::::::::::: : ⌒\:::::::::::::::::::::}:://
           /:::::::::::/_::::::::::::::::::::::::: _/ ノ^Y^弋勿:::ノ「
            |l:::::::::::::::::::::::::::::::::: : /´{、__^L_〉 l/:::::::|
           イl::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|7/〉、 `丶、ノ::::::::::Ν
.          lИ:::::::::::::::::::::::::::::: : |/イ`¨¨¨l /:::::::::: Ν
            |::И:::::::::::::::::::::::::::: /l 乂_/7/::::::::::::/{
            |::::::}::::::::::::::::::::::::: : {人_彡'7/::::::::::::/:::|
            l::::/:::::::: : }从:::::::: : `¨¨¨¨´从ハ∧{:::∧
           ∨::::::::::::::::::::)ハ::: : /l/l/l/::::::::::: l/::::::∧
            /::::::::::::::::::::::::: : l八ルヘハ::::::::::::: /⌒:::::∧
             /:::::::::: : _,wWハ::::::::::::::::::::`7^'ヘ∨::::::::::∧
.       ,.'´/::::::::::::: /::::::::::/ ∨::::::::::::::::/     ∨::::::::::∧
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     l__彡'|:::::::::|::::|   ∨::{ |:::::::{              `、::::::::::::`、
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それを合図にしたかのように、白い物体が三つ、炎の中から躍り出た。
不思議なことに、その物体は炎の熱をものともしていないようで、
身に纏わりついていた炎を身震いで払った。

狼だ。エリヌス軍の狼に、見つかった。

狼たちは威嚇するようにして吠えると、牙を剥きだしにしながら
一直線にこちらへ向かって駆けだした。
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5326 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:32:35 ID:N74ta0tk0

           i|      |i      _____
            i|     |i     /     \
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      i|       ,|i  l゙⌒(__人__)⌒゛     |
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     i|        |i   /⌒          ̄\
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    i|           |i \  \        ||   │
    i|               i|i \  \      /  /
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      i|i        __| .   | / ,ゝ ̄   ヘ    )
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既に距離は二メートルもない。

考える前に、やる夫はナノハたちの前に出た。
これまでに刷り込まれた、後衛魔導士の盾としての本能だ。
彼女たちに、この白い狼たちを近づけさせてはならない。

後さき考えずに踏み込み、先頭を走る狼の頭目がけて右袈裟に振り下ろす。
刃が狼の胴体を捉え、食い込んだ。狼の目から、獰猛さと生気が消える。

だが、仕留められたのは一匹だけだ。
後続の二匹は、やる夫の脇を縫うようにして避けると、
ナノハたちへと向かっていった。

必死に地面を蹴り、体を反転させる。

が、後続の狼たちは、やる夫が追いかけようとする前に、息絶えていた。
一匹はラピスに首を斬り落とされて転がり、一匹はナノハの杖に串刺しにされている。
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5327 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:41:42 ID:N74ta0tk0

                       ,ィ . _`ニヾ_..___
               ,...._    寸圭.≧三≧._
             r:升圭少..rミ_、_  __,≧三三ニ≧,
              `¨´   .辷ニ三三三三ニニニニ>._
         <:少        ,..xュュュュ、 ̄ ̄`圦ニ≧三圦=oヽ、
                 {圭圭圭圭圭圭ヽ.}圦ニ≧三圦¨⌒`
             __........__寸圭圭圭圭圭リ...廴ニニ≧三ニ}!
  ,.......xュョョュュ.、,....ィ升圭圭圭圭圭圭圭圭少   .ゞ=-イ////!
  `寸圭圭圭} 寸圭圭圭圭圭圭圭圭圭K._    .,ゞ=-イ,!/i!
    `¨¨¨¨´ ,佳圭圭圭圭圭圭圭圭王圭圭}  /,イ//!//!/i!
      {少r:ゞミ王王圭圭圭圭少'´ ̄¨¨¨´   .´////!/i/!
        {圭圭圭沁 `¨¨¨´ f壬心          .{/ }/ノ八
        寸少' ̄ r劣}    弋圭ヲ           .’
               ̄

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「森の中に逃げ込もう。あっちに行けば、鉄馬車を回収しに行った部隊と
合流できる。それに、視界も確保できそうにないしね」

狼の死体から杖を抜きながら、ナノハは不機嫌そうに言った。
その視線の先を追うと、自分たちが仕留めた狼とは別に血だまりができていた。
炎に照らされたその黒い体には、見覚えがあった。
自分が従えていた鴉だ。その傍には、ラピスの鴉と思しき死骸もある。

敵に撃ち落されたのだ。
だが、あの命中率の鉄砲で、飛ぶ鳥を撃ち落したのか?
やる夫の中で、新たな恐怖が芽生えた。

敵の手には、飛ぶ鳥を殺せる銃がある。
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5328 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:47:08 ID:N74ta0tk0

             /    ____ノ __
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         〃:::::::::::::iヘ,\::::::\:::::ヽ 〃爪示ヤヾ::::::::::::::::::::ヘヽ` 、
           .|l,i::::::::::::::',¨二二` 、\ヾ` 夊::::歹 ' ヘ:::::::::::::::::i、\         やる夫、早く!
           .|i i::::::::::::::ヘ=示心` `゙ \   ´¨¨``  .7ヘ::::::::::::i .iヽヘ
            ヾ',::::::::::::::::::弋.歹    ,     u.   7 ノ:::::::、:::iヽ,', `ヽ
           ',:::::::::::::::::::ヽ-..、             /::::::::::::::::i乂 ヾ,
           ヽ:::::::::::::::、::>、   ' `     ,イ:::::::::::ヾ:::::i
               \',、:::::::::ヽ__ ヽ      .イi::::ヘ:::::ヽヾリ7
              リ>-、\//、`ヽ´,  iヾ_,>'"\'
                  _ ∨i-'"  >-、--'/ ̄ \ヘ
               ,-ヘ ヘ ヽ,ヘ,  ///\、\   //__
              7 /:ヤ f ヘ、__/ i.| fヽ.ヽ=--'---'"二二`゙''''ー-fヽん、
              / /: : :7キi_,n     .i.|   ヾ, ヘ ̄ ̄ ̄    `゙''ー-、,_  ,7
         _  ノヾ ,': : : : ヤ キ f,    i.',  ヾ, k Z,        〃≠/'-',...---,
       〆ヽ,ノ、≠ .j: : : : : ヽ, 2 ヘ    ヘヘ   Y,ヽヤi      i j 7: : : : : : : 7
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┃system message
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呆然としていると、ラピスに袖を引かれた。

混乱している場合ではない、と目で言われ、やる夫は頷く。
そうだ、今は行動しないと。立ち止まっていたら、さっきの狼の主たちに
追い付かれてしまう。

視線を自分の鴉から引きはがし、ナノハの後に続いて走る。
腰に下げていたカンテラに手をかけると、ラピスに制止された。

「敵に見つかっちゃうよ。月明かりを頼りに進もう」
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5329 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:52:20 ID:N74ta0tk0

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┃system message
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森は暗かったが、空に浮かぶ月のおかげで、ある程度の視界は確保できていた。
ぼんやりとではあるが、周囲の木々の輪郭程度は見える。

雪に足を取られそうになりながらも、森を走っていると、向こう側に人影が見えた。
見つかった、とやる夫は悲鳴を上げそうになったが、剣を構える前に、
相手からこちらに声をかけてきた。

所属と名前を言っている。どうやら、味方らしい。
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5330 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:54:42 ID:N74ta0tk0

              __   ヽヽ    _
          ̄――-- `ヽヽヽ /:.',
          _   ̄ ̄ ̄:.ヽ//:.:.:.:i___      /:.\
        / ---:. ̄/:.:./:.:./:.:.:.:.:.}_:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、 /:.:.:.:.:.:.:i
        / / :./:_ -/:.:./:.:.:.:.:.:.:i__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
         /:.//  /:.:./:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ヽ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:iヽ、
        .〃,イ    /〃:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ ',:.:.:.:.:.:.:.:. |  ヽ      「スリマ隊、ソグン隊ともに被害は軽微。
       /,イ    //:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ }:.:.:.:.:.:.:.:.|
       /    , /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./、.|:.:.:.:.:.:.:.:.|、        ゲイルドリブル隊とも合流済みです。
      /  >´ 〃:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:./ / .|:.:.:.:.:.:.:.:.| `ヽ
     〃´ ,イ/:.:.:.:.:.:/  ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.://  |:.:.:.:.:.:.:.:|ヽ        ただ、鉄馬車の回収に向かう途中、
     /  //:.:.:.:.:./  /====≠ __:.:.:.:人:.:.:.:.//   !:.:.:.:.:.:.: | i
         ./:.:.:.:.:./ , r//       ニニ-//     ∧:.:.:.:.:.:.i |        待ち伏せに遭い、回収は失敗しました」
       ./:.:.:.:.:.  /  /   ヽ、        `ヽ二} .∧:.:.:.:.:.:.:.ヽ |
      /:.:.:.:./  /  /       `ヽ 、 _    〃 ∧:.:.:.:.:.:.:.,' ヽ}       ……了解。スヴェイズ隊は、だめ、か。
     /:.:.:.:.:/ ,イ/ ./               \  ∧:.:.:.:.:.:.:.:,'  ヽ
    ./:.:.:.:./ {|:| i  i               --ヽ∧:.:.:.:.:.:.∨
    ∧:.:.∨ | |:|  {             /    ∧:.:.:.:.:.:.∨
   ∧:.:.∨  .!ヾ::、 |               i     .∧:.:.:.:.:.:.∨
  /:.:.:.:./   ヽ ヽヽ |           |     ∧:.:.:.:.:.: ∨ヽ
. /:.:.:.:./    .{\`ヽヽ         |     ∧:.:.:.:.:.:.:.∨  ',
 i:.:.:.:.:.i     l `ヽ | \        |     ∧:.:.:.:.:.:.:.∨   \

5331 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 00:59:05 ID:N74ta0tk0

/  /:.:.:.:.:./:./:.:.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:./:./|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:}:.:.:.:.',:.:.:.:.',:.:.',//:.:}:∨ ヽ
    i:.:.:.:./:.:/:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:,:.:.i:.:.:.:i:./ !:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.i:.:.:.:.:}:.:.:.:.}:.:.}/:.:./||:.∨  \
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./  ∨| |:.:.:.:∨:.',  辷zシ         辷zzシ /:.//:.:./ }  /     !:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:./    ヽ |:.:.:.:./|:.、:ヽ               〃  //:.:.:,' /      |:.:.:.:.:.:.      
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┃system message
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「と、とにかく、早く撤退を……」

「撤退はしません。この森で、応戦します」

緊迫した雰囲気の中で、ナノハは堅く言い切った。
他の兵士たちが困惑し、どよめく中で、ナノハは早口で説明を始めた。

「わたしたちがここで退けば、戦場はフライア村となります。
わたしは、あの村の人々を死なせるつもりもなければ、
彼らに敵を押し付けて逃げ延びようなどとも考えてはいません。
ここで、敵を殲滅します。異議は?」

周囲が静まり返る。
ナノハの気迫に押されたのもあるだろうが、彼らとて自分たちをもてなしてくれた
人々を見殺しにするのは嫌らしい。
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5332 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 01:06:22 ID:N74ta0tk0

:.:./:|:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.|:.:.|  ヽ:.:.:.\:.:.:.:.:.才‐‐:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|\
:/:.:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.||:.:|   ヽ:.:| 斗:.´:.:l\:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:|ヽ:\
:.:.:. |:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.|:.:.:.:.:| |:.:|    / ,イ芋示ミヽ、}:.!:.:.:.:.:/:.:.:.:.!:.:! \:.:\
:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.|:―┼二二`ヽ    〃 ト'::::::::::::} ≧ }:.:.:.:./:.:./:.:l:.l  ヽ:.:.:\
!:.:.:.|:.:|:.:.:.!:.:.:.!:.:.:斧ヽ ̄ヽ       {:::::::::::::::! 〃/:./:./:.:/:.:/|:.|   \:.:.:.            各員、密集陣形!
{:.:.:.|:.:.!:.:.:.ヽ:.:ヽ〃!::::::::::∧         込zzzノ ,´./:./:./:./:.:.:,' |:.|     ヽ:.:.:.:.
!:.:.:.:.!:.:.',:.:.:.:.ヽ:.:刈∨ヽ-::},       ̄ ̄ ̄ 〃:.///:.:/ リ       \:.:.:.         結界を維持しながら、鉄馬車を回収。
',:.:.:.:.',:.:.:ヽ:.:.:.:.:ヾ、 \>′          / / |:.:./:/:.:\         \:.:.
.ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\:.:.\ \    `         〃 !-|:.〃:.:.:ヽ:.ヽ、 ,r----- 、           その後、敵部隊を殲滅します!
 ト:.:.:.:{ヽ:.:.:.:',\:.:\     { ̄ ヽ     / ,イ|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.}\\ \     \
. /:.ヽ:.',:.:\:.\|/ヽ―     ― ´       ,イ |   ヽ:.:.:.:.:.|  ヾ、ヽ ヽ
/:.:.:.:.:ヾ、:.:.ト、ヽ´ . >             / /i、    \:.:.:|    / /
i:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.|:.|\    >       イ /// }     ヽ|    / /ヽ
|:.:.:.:.:|:.:.:.:|:.:.リ-l:.|`ヽ- _   |==≧≦--T r::/::| |      |  / / | |
r---ヽ:.:.:.|:.:.:|ヽヽ` ヽ、 |   .|:::::::::::::::::| |_|_::::::::||    r― ´ノヽ   | | __
     \ヽ| \   ヽ ヽ  \::::::::::{ ̄   }::::::::|   / / ̄ヽ  \ / , ―
       ヽ  \  ヽヽ   ヽ :::::: ̄::斥ヽ::::::::l  / /  \ }   / /
         ヽ  \ \\  \::::::::\\\::::l/ /    } i    }
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┃system message
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「わたしたちは負けるために、逃げるためにここまで来たのではありません!
各員の奮闘を期待します、以上!」

確かに、自分もあの村の人々を見殺しにするのは嫌だ。

しかし、この状況で撤退しないのは、やる夫にとって恐怖以外の何物でも
なかった。明らかに自分たちは、敵の術中にはまっている。

ナノハはそれを食い破るつもりでいるのだろう。
他の兵士たちも、ナノハに触発されたのか、目には闘志を漲らせている。

その中で、やる夫は一人、震える手を押さえていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

5333 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2016/01/19(火) 01:19:17 ID:N74ta0tk0

                         ┌──────┐
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