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岐阜県郡上郡白鳥町（現・郡上市）。
1970年（昭和45年）11月9日。この雪深い山峡の村に、初めてのプロ野球選手が誕生しようとしていた。

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　　　 　 　 　 /: : : :／　　　 ／ ,-―‐-、 ＼　　　＼: : : :',
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　　　 　 　 l: : l: l ´てｌ　ヽ、＿_ノ 　 　 　ヽ ＿_ ノ ,!/く　｝:/
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　　　　　　 ﾚ'　V＼.　',　　　　､＿＿＿＿,　　　　/　／/
　　　　　　　　　　　Vﾊ＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 ノ＜＿＿/７
　　　　　　　　　　／　 ヽ ＼　　　　　　　　　／/V　　　/ /
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　　　　　　　　 　 ﾍ 　 　　　　| 　 　 　 　 ｜　　　 　 / /
　　　　　　　　　　　＼　　 　 ﾉ　　 　 　 　 | 　 　 　 / /


1952年6月3日生まれ。
名を、湯口敏彦という。

湯口が『プロ』の二文字を意識し始めたのは、夏の甲子園が終わり、
ドラフトの筆頭候補としてマスコミに取り上げられるようになってからである。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィ´.::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉゝ::::::≦≧ｭ　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.．　　⌒ヾゞ´　7￣　　　　　＼　 　 　 |　　　　 ’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"　　　　　　　 `ｰ '　　　　　　　　　 ＼、_ ﾉし'/／
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ｨ´　　 　 　 　 　 　 ト､ヽ　　　　　　　　 ＿＿）　　　　て
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　　　　　　　　　　　　　 / 　 　 　 ヾー　　　／/.:::::l ＼:::::::.＼　　　　　　　　ﾒ、　　　 （_ ￢―-- ....,,,,＿、ﾞ　ﾞﾞ"''''　―--　 ....,,,,＿、
　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　 ＞－一 く:::=-'　　 `　.:::::.ヽ　　　　　　　　　Ｙ＾　 ＼　`　　　　　　 .￣ﾞﾞﾞ"''''―-- ....,,,,＿、　　ﾞ
　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　 ,.イ　　　　　　 ヽ　　　　 　 ヾノ＼　　　　　　　　|　　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ﾞﾞﾞ"'''
　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　　 　 /￣￣｀　 ､_,　　∧　　　　　　 ｀ヾ_｝　　　　　　　!
　　　　 　 　 　 　 　 　/　　　 .′　　　　　 Ⅵi　 ∧
　　 　 .へ. _＿　-一　i　　　 / 　 　 　 　 　 Ⅵi　 ∧
　　 ／　　　　　 　 　 乂＿,ｲ　　　　　　　 　 Ⅵi　 ∧
　 /_/`ｰ=≠　　-一　"￣　　　　　 　 　 　 　 Ⅵi　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾄ-イ　弋__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｰ───┘

湯口の希望は中日ドラゴンズだった。



　　　　／:.:.:.:.:/　 ／:.:.:.:.:.:.:,ｨ:.:.:.:.／　/:.;ｨ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　ヽ:.:.:､:＼
　　　 ':.:.:.:.:.:.:/ .／:.:.:.:.:.:.: /斗-≠＝ﾑ<　!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ　 }:.:.ﾊ ` ヽ
　　 ':.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./　 |／　　　　 ` !:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.|　.}:.:.:ﾊ
　/イ:.:.:.:.:../ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　　　　　 　 　 l:.:.:.／l∠. l:ハ/:.:.:.:.ﾊ
　　i:.:.::.:.:.:.l ム:.:.:.:.:.:ﾊ:.:l　　 _＿＿　ヽ 　 l:／　　　`､1:.ヽ:.:.:.:.:.:',
　 .l:.:.:.:.:.／r､ ヽ:.:.:/　Ｖ　彡三三三ミ　　　　　　 　. ,':.:.:.ヽ:.:.:.:.:.i
　 l:.:.:.:.:ﾉ　,ヒ ヽ Ｖ　　 　　 　　　　　 　 　 　 ｨ≡ｮ､.,':.:.:,ﾍ:i:.:ﾊ:.:.l
　.l:.:.:.:〈　（　｀(　　　　　 ＿　　 ```　　　　　 i　　 ,',':.:.:/:.:.:l/ ヽ:|
　l∧:.:.:.ヽ､`ｰ　　,, - '' ¨: : |　　 　 　 　 　 　 〉`　'.ﾊ:.∧:.:/
　　 ∨_:. -`ｰ '': : : : : : : : :l　　　　　　　　　　　```! V　|/
　 , ィ´: : : : : :_.. -‐ ''' ¨￣l 　 　 　「￣７　　　　　ﾉ　　　　　　中日なら地元に近いしね
. f: : :_ ィ: : : :l 　 　 　 　 ./.　 　 　 ー '′　 　 ／
. l／　　l: : : :l　　　 　 　 i　　　　　　　　　 ,　 '
　!　　　 l: : : l 　 　 　 　 l　　　　､...__..､-
　ゝ　　　';.:.:.:',　　　　　　l　　　　 　/ 　`ー―――‐‐―ｧ
ノ, --‐二:.:.:__ヽ　　　　　l 　 　 　 / 　 　　　　　　　　／



ドラフトを前にして複数の球団のスカウトが学校に挨拶にきたが、中日からも
打診があったと聞かされたときは、無邪気に喜んだ。

だが湯口を一位指名したのは、当の本人も夢にも思わなかった球団であった。



　　　　　　　　　　／　　　＼ヽ. ＿＿＿＿ ノ .:.:.:.ﾊ
　　　 　 　 　 　 /　　　　　　ヽ､＿＿＿＿＿___.:.:.ﾊ
　 　 　 　 　 　 /　　　　　 ﾑ　{ヽ　　　　　　　　 `:.､:＼
　　　　　　　　 |　　　　　　|弋ﾊ__＼ 　 　 　 　 　 :.:.:.:.:.
　　　　　　　　 | /∨ 　 　 | ｲvﾊ-x 丶 　 　 　 　 :.:.:.:.:.
　　　　　 　 　 'V　∨　ハﾊ│ヽ{ 　ヽ ＼　j　 　　:.:.:.:.:.
　　 　 　 　 　 　 　 ＼{　}ヽ ',0　 　　', 　ヽ{ヽ　ハ:.:.／
　　　　　　　　　　　　 _lノ 　 ヽ　　 　 }　　　 ∨　j/:.:.:.
　 　 　 　 　 　 　 　 く　.:.:.:.:.:.. ｀ ｰ―彡　　　　　.:.:.:.:.:.　　　 ほっ、ホントにそこが俺を指名してくれるって？
　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　 　 　 　 　　　 ,　 ' ￣￣
　 　 　 　 　 　 　 　 　 {__ 　 　 　 　 　 u ／
　　　　　 　 　 　 　 　 　 （｀こ⌒)　 　 ／　　　　　／.:
　　 　 　 　 　 　 ∧( ) ' ⌒ヽ　´　　／　　　　　.:./.:.:.:.:
　　　　　　　　　 {　（ ）　　.:.:.:',　 ／　　 　 　 .:.:./:.:.／:
　　　　　 　 　 　 ヽ_____ .:.xー┴'ー‐　　　　 .:.:.ｲ,.:.'.:.:.:.

その年、前人未到のV6を達成。
多くのスター選手を擁し、人気実力ともにナンバーワンの座を不動のものとしていた───



　　　　　　　　 _,.ィ　　　　　　　　,-=;,
　　　　　　　　 ! 　 Ｋヽ　　　　　 ｛__７!　　ト､　　　　　　　　　　　　　,.へ　　　　　　　　　　　.イ 　　　　　 　　　　　,. ‐ｧ
　　　　　　　　|　　,{ ∨　　　　　〔_ラﾚ　　|　 ｀!　　　,､_,-‐y;　/ !　　　 　 ＼　　　　　　　　i´　|　　　　　　　　　　./　/
　　　　　 　 　 ｰ'´　　　　　　　　 `y"l　　ｌ　　l　　　ｒｦﾚへｼ'" ｌ　l　　　｀ヽ／　　　　　　　 l 　 !　　 　 　 ,.イ　　 ｰ-'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾄ-ﾍ、　 ｀ヽ.|　　 （_;フｲ　　　　|　,. ‐ｧ　　　　 r;_/iﾚｿ′　l／ 　　　　　､　!　　　i´{
　　　　　〈ヽ　　　　　/丶、　　　　l　　'ヽ　　　　　 ﾙ　|| 　　　　./　/　　 　 　 し ン′　　　　　　｀′ ,.イ　　　`ｰ　　　 _,.ィ
　　　　　 ∨　 　 　 /　 /　 　 　〈ヽ 　 ヽ　　　　 ﾚ'　||!　　　　 ｰ-'　　　　　 人_ﾌ　〈ヽ　　　　.＜> /　_{.　　r┐　　 　 ! 　 Ｋヽ
　　　　　　　　　　　ヽ. /　　　　　∨V　　ヽ, 　 　| 　 |.|　ｒ‐-､=‐-、　　　 _/　/　　∨　 　 　 /　 //,／　　　L..!　　　　|　　,{ ∨
　　　　　　　　 　.イ 　 　 　 　 　 　 　ヽ　　 ヽ,　　ﾄ = }{i　ｙ=‐'~Y__ 〉　　／　/　 　 　 　 　 　ヽ. / {/　　　　　　_r‐-､　 ｰ'´
　　　　　 　 　 i´　|　　　　 / !　　　　　`i ､,　 ヽ,　}-　ﾙﾊjﾄ'`_ンﾄ∠-r'"　 ｼ´/ !　　　　　　.イ　　　　 ._　 __　＜_ ＞､}<ヽ
　　　,. ‐ｧ　　　l 　 !　　　　ｌ　l　　　　　i´V　　　`;|　　 i∨ ￣~７　 ﾝ〈___／　ｌ　l　　　　　i´　|　　/￣　/く _､￣!￢､,、　｀′
　　./　/　　　　l／ 　 　 　 |　,. ‐ｧ　　　l　Ｖ丶 　|　　　ﾘ >,　　　 （ <_／ ,_ 　 |　,. ‐ｧ　　l 　 !　./　　 / 　 ._ ￣丁_,ﾍＶヽ
　　ｰ-'　　ｒ１　　　　　　　　./　/　　　　l／ヾ　　{　　　ソ　ﾚ　 ﾝ ;_ﾝ'" ,r"<rn ゞﾐヽ　　　l／ 　.|__ 　 {ヽ　l.　l　　　 /　　〉
　　i´{　 　 !,l　　　_　　　　　ｰ-'　　ｒ１　　　　ゝ、ゝ　=　〃ｿノ__／ 　 / y'"J | ＼` ヽｒ１　　　　 ´ヽ｀ /　l__ !　　 /　 ／
　　`ｰ　　　　　　rn,　　　 　　　　　　　　　　rfﾚ`ー-=-‐''~￣　 　／`7　 `、|　　ヽ-'ヽ　　　_　　　 .Ｖ　　　　　　 ＼/〉
　　　　　　__,, i､rJllル7　　　　　　　rnh; 　 l´ ´'ﾘ　 ,rn　　　　　／　ｒ'ﾝ＝=ﾄ､!__　　V　ヽ　|_,!　　　　　　　　　　　　 ＾
　　　　 　 |　| l._〉__ソ　　　　　　 ヾヽ``iｊ'ｌ　〉　/､,ﾊjjj し'l mhﾚ' 　 /f"　|ﾘﾚ7,,m〉　 |　　|､_　　　　　　　,.へ
　　　　　　|.　!　 |　 {　　　rfjn　　 ,;'V　_ﾝ',/　//〉r>,､__//ﾘリ ﾄ　 〈　}'=‐'　ｿ 〉ﾄii,_／　　j__!‐┐　　　　､ 　 ＼　　　　　l´l
　　￣l　　 ｰ'´　.|　 i　_,-;ゝ_ｿ　 {' ' 'V　Ｖ　/'ﾊ~ ' ﾉヽ　ヽ,;ヾ　ﾚ'⌒jｰ'-ﾝ　Λ'ｰ'~ヽ,　 ／　 ｌ　 {　　　　　.｀ヽ／　　 　 　 Ｖ
　　　 l ;￢　　　　!　V;;;ゞ''~￣ヽ_〉_ｊ,;|　 ヽ/ﾚ_>' ﾗ';;/;-‐-{〉⌒|!　　　 /　/　　　　　〉"ｰ'´　 `ｰ-　　 　　r┐　　　 r１
　　‐-' L..{　　　　 }　 V 　 　 　 }ﾘ　ﾚヽ　 ヽ彡';,､-l ･　･ ゜ｊ､=ヾヽ　／　/　｀`　_,‐'"￢　　　　ト､r┐　　L..!　　　 l_,ﾍ
　　　　　　 　　　　Y´~j!_　　　 ji!_,-' ヾ,ヽ,=''`ヽ,;;; ;,トー-‐'j ﾘヽ,;'_>'　,／　‐＝　|' L..{　　　　　 }　 ヽ、　　　　　　　 l__,!
　　　　　　 〈ヽ　　.{　　 `ー=''"　、､　」､|／~`ヽ,;;;:;.〉､__,,ソ　〉‐''‐､. /　　　彡　|　　　,.へ　　　 L..._　i
　　　　r１　 ∨　　ヾ　``_　　_　 〃ﾚ' jﾄヽ　　''"7~~￣　~＾'く　　　リ　 - ='　‐ {　　　､ 　 ＼　　　　　　　　/丶、
　　　　_,ﾍ　　　　　　　Ｖ　~^￣ ／/,├'" 　 Ｖ／　　　　　　　　､、ﾝ'ｋ　　＝-‐ ''j　　.｀ヽ／　　　　　　　 /　 /　　　　〈ヽ
　　　　l__,　　　　　　　 }　　　　　　/ |　　　　 Y　　　　　　　　　〃,;'{ﾆ二　jﾆi￣]　　　　　　　 　　　　　 ヽ. /　　　　　 ∨

　　　　　　 ,,--―--,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,r―-っ__,,,,,,,,,,,,＿
　　　　　　‐ヽ 、　　　　ヽ､,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 '　　　　　＿,,二つ
　　　　　　　　　｀ ヽ　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ,,,,-‐'''''
　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　　 ｀i　　　　　　　　　　／　　　　 ,,-‐'''
　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　 }　　　_,,,,,,,,,＿　/　　　　／
　　　　　　　　 ,--、　　　　　ヽ　　｀Y'''::::::::::::::::::::/　　　／
　　　　　　　 r'　　　}　　　　　　ヽ /:::::::::::::::::::::::r'　 ／、
　　　　　　　{　　　　{ 　 　　 　　 {:::<｀''´>::::::::::::｀'´::::::::}
　　　　　.　　{　　　　{　　　　　　.{:::<__　__>:::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　. ヽ　　.　{　　　　,,／:::::::::! !:::::::::::::::::::::,,／~ヽ、
　　　　　　　　 ヽ__　　{　　,／,,,,---,,,,,,＿＿,,,-‐''､ し'/　 ゝ
　　　　　　　　 ,,,_（_　　ヽ、. 　　｀iヽ（(}　　（　｛::0） ／　／
　　　　　　　 r'　　　''　　　ヽ、,,,__ヽ. c'　　. ヽ-‐'''　 ／
　　　　　　 i'´　　　　、　　　　｀i 、 ヽ､‐--―''丶 ／
　　　　　. ,ｌ　　ヽ　　　ヽ=ヽ_　　 }:::ヽヽ,,＿,,,,,-‐'''{￣｀ヽ、
　　　　　(　　、　＼　　　,,,,{　　　}:::::::}　　＼　　　　）　、ヽ、
　　　　　 ヽ、ヽ、＿ヽ_,,,-'' 　　ﾉ::::::::::}　　　l　　　{　　　}　ﾉ、
　　　　　　　ヽ、＿ノ （＿,,,,,,ノ



『球界の盟主』、読売巨人軍である。

.　　 　 　 /.:::/　 ／　}:::::::::::::::::::::::::::::,、:＼　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　,'.:::::|｀''´　 ,ｨｒ´ﾍ:::::::|ヽ、:::::::| ＼::.Y'"'ヽヽ,:::::::::::::::::::::::
　　　　 ,'.::::::| ,ｨ''"´.:::|　　＼::|,.､ ＼::::},∠..ヽ ..、　 l:::::::::::::::::::::::
　　　　,'.:::::::|/.::::::::::::::ト､_＿_>! }ヽ',｀ヾi´　　 　 ヽ、!λ::::ﾊ:::ﾄ::::
　　　 ,'./|::::::::::::::::::ｌ:::::|／´￣ヽ　　　　| O　 　 　 } '´ ∨　｀' ﾍ
　　　 {'　|::::::::::::::::::|ヽ:|　　　Ｏ ',　　 　｀、　　　　/　　　　ヽ　 ,'　　　 俺、どうしても巨人に入りたいんだ！
　　　　　 ',:..ヽ:::::::::|　{　　 　 　 l　　　　 ｀　　　 ´　　　 　 　 /.:
.　 　 　 　 ',:::..＼:::ト、ヽ､ 　 　 .r'　　　 _＿__　　　 Ｊ 　 r-イ. :　 　　 巨人に入っても怖いもんなんて何もないよ！
.　　　 　 　 ',::::lヽヾ ﾍ　　　　　 ｀　,..　'´ ,イ　｀ヽ､　 　 /／.: : :
　 　 　 　 　 ',::|　ヽ:::::{ 　 　 　 ,∠ - '''´　　　 　 }　 ／. : : : : :
　　　　　　 　 'l　　 ＼ヽ　　　 i,イ　　　　　　　,...ﾉ／. : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　 ｀'｀ゝ､.__ゝ ー---─ '"´イ. : : : : : : : : :



奥美濃の野球少年は、まるで夢を見ているような気分になった。
無理もない、自分が天下の巨人から一位指名という最大級の評価を受けたのだから。

　　　　／:.:.:.:.:/　 ／:.:.:.:.:.:.:,ｨ:.:.:.:.／　/:.;ｨ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　ヽ:.:.:､:＼
　　　 ':.:.:.:.:.:.:/ .／:.:.:.:.:.:.: /斗-≠＝ﾑ<　!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ　 }:.:.ﾊ ` ヽ
　　 ':.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./　 |／　　　　 ` !:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.|　.}:.:.:ﾊ
　/イ:.:.:.:.:../ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　　　　　 　 　 l:.:.:.／l∠. l:ハ/:.:.:.:.ﾊ
　　i:.:.::.:.:.:.l ム:.:.:.:.:.:ﾊ:.:l　　 _＿＿　ヽ 　 l:／　　　`､1:.ヽ:.:.:.:.:.:',
　 .l:.:.:.:.:.／r､ ヽ:.:.:/　Ｖ　彡三三三ミ　　　　　　 　. ,':.:.:.ヽ:.:.:.:.:.i
　 l:.:.:.:.:ﾉ　,ヒ ヽ Ｖ　　 　　 　　　　　 　 　 　 ｨ≡ｮ､.,':.:.:,ﾍ:i:.:ﾊ:.:.l
　.l:.:.:.:〈　（　｀(　　　　　 ＿　　 ```　　　　　 i　　 ,',':.:.:/:.:.:l/ ヽ:|
　l∧:.:.:.ヽ､`ｰ　　,, - '' ¨: : |　　 　 　 　 　 　 〉`　'.ﾊ:.∧:.:/
　　 ∨_:. -`ｰ '': : : : : : : : :l　　　　　　　　　　　```! V　|/　　　　父さんも母さんも、心配しなくていいよ
　 , ィ´: : : : : :_.. -‐ ''' ¨￣l 　 　 　「￣７　　　　　ﾉ
. f: : :_ ィ: : : :l 　 　 　 　 ./.　 　 　 ー '′　 　 ／　　　　　　　　 必ず堀内さんみたいなエースになってみせるさ
. l／　　l: : : :l　　　 　 　 i　　　　　　　　　 ,　 '
　!　　　 l: : : l 　 　 　 　 l　　　　､...__..､-
　ゝ　　　';.:.:.:',　　　　　　l　　　　 　/ 　`ー―――‐‐―ｧ
ノ, --‐二:.:.:__ヽ　　　　　l 　 　 　 / 　 　　　　　　　　／



将来スターに登りつめる己の姿を夢見ながら、湯口は巨人軍に入団する。

しかし、そこで彼を待っていたものは、『球界の盟主』が持つもう一つの顔であった。



　　／::;;;;;;;,´::::: :::::::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :::: ::: :: ::|
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／/|:/;;:: :: ;;|:: :: :::::: :::|;; ;; ;; 　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;:: :: :::::::|
／ﾊｿ;;;;;:::::;;.|:: :: :: :: :::|;; ;; ;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;.::: ::|:: ::.|
　 i/ハ::;;;, ､.|:: :: :: :: ::|;;;;;;;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;:::: :|:: :::|
　　　ﾉ;;;;/　V |::::i::::::::|;;;;;;;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ﾊ;; ;; ;;:::;;;|i:::|::|
　　／::::;:ヽ　i::|::::|:: ;;;:|;;;;;;;; ;; ;; ;; ;; _,／;; ;/;; ;; ;; ;;/;; ;; ;; ;; ;/;; ./　|;; ;; ;; ;;||;;:|ヾ､
　　ﾉ／;;;;;;;i. .|::|::::|::::;;;ヾ;;;;;.;;_x -''´／／//;; ;; ／/;;/;; ;; ;/;; ;/''´ |;; ;; ;; ;;|ヾ|ﾊゝ
　 ´/::;;;;ﾊ::;;ヽヽi::;;;:::;;;;;｀､／_＞＜<＿//;;;;;／ /;;://;;;;;;//;/ ｨｔ /;;;;;;;;;;;;;;| ﾚ´
　 /;;;;;/ /;::;;;;;;;li;;i;;;i:::;;;;;;;;|;;|弋及-､|｀//;;;/=､/;;//;;;;;///,xｨ勿ﾄ /;;;;;;;;;;i;;;;|
／|;;;/　 |;;i;;;;;;;;|ヽ｀ヾ;;;;;;;;|､;i廴::...::ン｀''ｘ､　／;//;;;;;//ｨ冬z刻/;;;;;;;;;;ﾊ;; /
　 |/　　 |;;|i;;;;;i､ ヽ｀､ヾ;;;;ヽ｀､｀￣ ´ /　　　　/ |;;/　　 　 　 /;;;;;;;;;/ |;;;|
　　　　　ヾ ヽ;|＼ ＼　＼;;;;ヽ､.　　　　　　　　　/　|　　　　/;;;;;;;;;/､_|/＿　　　　　　何だ貴様、そのフォームは！！
　　　　　　　i l＼.＼　　､＼;;;;＼　　　　　　　　´　 i　　 ／;;;;;;;;;/　 /　　｀i
　　　　　　　 v　 ＼.＼　.＼｀''-､　　　　　　　　 　/　／／i;;;;;;/　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 ゝ｀''- ､＼　　　_　　_ ＿　 ,　／ﾊ;;//;;／　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　 / /ヽ_｀｀＼　　￣￣ー.´／／　　　　　　　　　　　ｲ､
　　　　　　　　　　　 ./ /　　　￣　｀> ､　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　ﾉi
　　　　　　　　　　　/ /　　　　　　　// ｀ -´　　　　　　　　　　／　　　／-､_
　　　　　　　　　　　｀'',/　　　　　　( (　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　|　
　　ｰ=‐-'⌒＼l　　貴様は二年間も
　　　　 ｀ヽ　　|　
　　　ﾊ　　 |　ﾉ　　 タダ飯を食っていたのか！！
　　__l ﾊ　　}｀ヽ　　　　　　　　　　　　/
　　-､＼＼ﾉ　 ）　　　 ＿　　　＿__ｒ┘
　　_,ﾉ　 > |　 /'⌒⌒〔　　｀Y´ｿ　l _ゝ
　　　　/　 |　{　　|/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉
　　 　 ヽ-┴─､│/　,.-､　 |／‐Ｈﾉ!
　　＼　 　 　 　 ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ!
　　-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.',
　　-‐＼ー‐ァへ、　,ノｌ { _/::ﾉ,　ヽ! l }
　　　／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ　　 リ,ﾊ
　 　 | ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J　/ lﾊ､ |
　　 └-￣ﾊ　｀￣::/i　i　 }　　　　 Vヽ.}
　　　　　 ｀)ﾊ､ 　　ヽ!　l_/　　　　　ｊ　ﾘヽ
　　　 　 　 ヽﾍ　　　弋ﾌ_／ﾌ}　　/　/::
.　　　 　 　 　 ﾊ　　 ﾄ- ─'／　 / ／::::
　　　　　 　／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼
　　　 　 ／／::::::|:::::ヽ. 〈　　_/´:::::::::::::::::
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　 ￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::

そんな中、やがて湯口は精神の均衡を崩していく───



　　　　　 / :　　　/　　　　　 ／ 　／　　　　　　　　 ＼　 　＼　　　　　　　　 l ヽ　 : : : : : :l
　　　 　 / :　　　/l　　　　／　 ／　　　　　　　　　　 　＼　　　｀' - .,,_　　　_ j　 l 　 : : : : : :l
　　　　/: :　　　/　ー　 '　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　 l　 : : : : : ::l
　　　 / : :　: 　 i　 ,　-　‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ‐-... ,,,, ... - ..,　　 l　 : : : : : :l
　　　/ : : :::　　l／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ }　　: : : : :N
　　 /: : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/!　　　　　　　　　　　　: : : : :l
　　/／!/ l　　　　　　　　　　 /!.　/|　　　　　　　　　　 /!.　　/､:|　　　　　　　　　　　　: : : : : l
　 　　　　|　　　　　　　　　　 i::|. /｀;|　　 /:|　　　　　　/:|　: /::::｀i.　 /|　　　　　　　　　: : : : : l
　　　　／ｲ　　　　　　　　 　.l::::|/::::::|　 /:::::}　　　　　/::::|　/:::::::::|　/::|　　/|　/!　　　　: : : : : :＼
　 　／　 彳　∧　x　､　　l .l:::::::::O:::::W:::::::::l　 M　 ./::::::| /O:::::::::V:::::|　/:::ｲ/-|/!　 　 : : : : : : : :＼
　／　　　　W : :i .i､V:|　　Ⅳ ::::::::::::　　}::::::::| /:ﾚ::| /',　::ﾚ::::::::::　　ﾉ:::::ﾚ::::::(ﾚ:::::::::l /l　: : : :　　 l : : :
<　　　　　　　　 V :ヽ::V:i .l:｀.､. ＿,,. =ﾃ::::　:ﾚ::　 ::ﾚ::::｀=-　＿　=´:::::::::::::､＿,/:／/: |/　　　　　 | : : :
/＼　　　　　　　　: : : ー:V :　゛〒''" :::　　 ::　　 :::::::　.i　゛￣ ゛:::::::　　:::::::::::::／: ﾚ　　　　　　　　.| : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巨人軍に葬られた男～湯口敏彦物語～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近日公開予定

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以上です。お目汚し失礼しました。