───紀元前507年

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　　　　　　　　　　　【蔡（さい） 昭（しょう）侯】


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　　　　　　　　　　　【唐（とう） 成（せい）公】


　 　 　 このふたりの諸侯をご記憶の方もおられるであろう

　 　 　 この時より2年前 紀元前509年のこと
　 　 　 このふたりは相次いで楚（そ）に赴き 楚王にそれぞれ贈り物を献じたのだが

　　　　　　 　 /,r''"　　　　　　　　､ヽ、ﾐ､l i, ヾ ﾉ ヽ
　　　　　　　/, '"　　　　　ｨr'⌒`''ｰ- ､ヾL}ﾘﾉﾂツハ
　　　　　　 /／　　　　／/　　　　　　　　'（'ﾞ(￣`Y }
　　　　　　/／　 ,､-''ﾞ　ﾉ!　　　　　　　　　 `　　　|ﾐ|
　　　　　 / /　　　　／ ﾉ　 ,,..　　　　　　 　 　 　 ﾄ;|
　　　　　 ∨ ,r‐ ､ ,ﾆ-ｧ'　　　　　　　　　　..::　　　|'ﾘ
　　　　　　ﾚ! ⌒ゝヽ７ 　 ,､-ﾆ三ﾞ'=:､　　　　 _,z=､｢
　　　　　 {/| l′〈 l彡　　　<´-tｪｧｯ `'ヽ　 ,f,,ﾆ,ﾝ/
　　　　　 ヾ'､ヽ､｢ ''´ ,! 　　`-,｀￣'"　'"　 ﾞト¨´.::|　　　　　　私の分は ないのかね？
　　　　　　,ﾘ^＼_;　　 '､　　　　　　　　　.:　|　　 ,'
　　　　　　 ﾚリ´ |　 　 ':,　　　　　　,.ｨ　 ,:　| 　./
　　　　　 ,ｨj＾`′l,　　　　　 ,.　　　　｀ -ﾆﾝ′/
　　　　 /〈 ﾞ､　　い,　　　　` `''-=─---r' ﾞ /
　　　 / 　 ﾞ､ ＼　ﾞ､＼　　.;　　　ｰ-｀二´　/
　　 /　　　 ﾞ､　 ヽ､＼ `ヽ､'､　　　　￣　/′
　　　　　　　 ＼　　`ヽ､　　ヾ､　　　　 _;'
　　　　　　　　　＼　　　｀''ｰ- ､￣￣｢ヾ'ｰ- ､_
　　　　　　　　　　l＼　　　　　　｀＞'‐-､ヽ　　 `''ｰ- ､_
　　【囊瓦（どう・が）】
　　字は子常（しじょう） 楚の宗族・令尹（れいいん，宰相）


　 　 　 王と同等の贈り物を令尹 子常に贈らなかったため 楚に抑留されたのである

　 　 　 この抑留は三年に及んだと伝わる

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　 　 　 つまりこの時 紀元前507年現在もこのふたりは楚に抑留されていた

　 　 　 もっとも賓客扱いであり AAのように監禁されていた訳ではない

やらない夫は

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　　　_,.---――――――――--.,　　　　 ｆ´,r―――――――‐-､ヽ　　　 ￣￣￣￣￣'|　|￣￣￣￣!_ﾉ
　　　'ー‐7 /￣| .|￣￣/ /￣￣￣　　　 　 |　|　　　　　　　　　 　 　 |　|　　　f´￣ﾆ ヽ 　　|　|　　　 f｀i
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　 　 　 / /　　 ゝ＼/ /　　　　　　　　　　 r､ ￣￣￣￣|　|￣￣￣￣ r､　 　 |__j 　 ゝ ｀ー'　 f二二_´＿
　 　 　 | .|　　 　 ＼　｀ー―-､　　　　　　 | .i　　　　 　 .|　| 　 　 　 　 j .|　　　　　　　 ｀ー―――――‐'
　 　 　 | .|　　　　 / /｀ー‐-､ ヽ　 　 　 　 ゝ,｀ー――‐'　 ｀ー―――' ﾉ　　　　f´ 二二二二二二二 ヽ
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　　　　 ｀´　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　 　 |__j　　　 ⊂二二二__/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なようです

　　　　　　　　　　　　【八二】「蔡侯と唐侯はいまだに楚に抑留中のようです」

【略年表（作中）】※史実とは時期が異なる事柄や史実にはない事柄も含みます

前530　　 　 　 （楚）公子子干・子皙・弃疾が叛乱を起こし都を占領 楚王囲は自死（霊王） 弃疾が王となる
前527　　 　 　 （呉）呉王余昧死去・余昧の息子僚即位
前523　　 　 　 （楚）楚王弃疾 太子建の為に秦公女を娶るが 費無忌 秦女を弃疾に献ずる
　　　　　　　　　　 　 太子建 城父へと派遣される
前522　　 　 　 （楚）費無忌 太子建を弾劾 太子建は宋へ亡命 太傅伍奢・伍尚父子処刑 次男の伍子胥は逃亡
　　　　　　　　　（宋）華氏の乱 建と伍子胥は乱を避け鄭に亡命
前520　　 　 　 （鄭）建と晋の謀議発覚 建は処刑される 伍子胥は公子勝を連れ呉へ逃亡
　　　　　　　　　（呉）伍子胥 呉に亡命するが 楚を討つ策を退けられ下野する
前519　　 　 　 （呉・楚）呉が州来へ侵攻 迎え撃つ楚と諸侯の連合軍を雞父において撃ち破る
　　　　　　　　　（呉）公子光が蔡から太子建の母と宝器を奪う
　　　　　　　　　（楚）令尹 子常が郢に城壁を築く
前518　　 　 　 （呉・楚）楚王 水軍を率い巣に到り 楚軍の撤退後 呉は巣と鐘離を攻め陥れる
　　　　　　　　　（呉）公子光 健康を理由に職を辞す
前517　　 　 　 （楚）范蠡と文種が出会う
　　　　　　　　　（呉）専諸が公子光の招きを受ける
前516　　 　 　 （楚）楚王弃疾死去 平王と諡される
　　　　　　　　　　 　 范蠡と文種 楚を離れる
　　　　　　　　　（呉）孫武 斉に赴く
前515　　 　 　 （呉）掩余と燭庸に率いられた呉軍が楚に侵攻 潜を囲む
　　　　　　　　　（楚）沈尹戌と郤宛が呉軍を挟撃し 呉軍の退路を断つ
　　　　　　　　　（呉）公子光 刺客専諸を用いて王僚を弑逆し 自ら立ち闔閭と称し 伍子胥を行人に任ずる
　　　　　　　　　（越）范蠡と文種 越に仕える
　　　　　　　　　（楚）子常の命により郤宛が攻め殺され これに対する批判を逸らすため 子常が費無忌を殺す
前514　　 　 　 （呉）僚の子慶忌 父の仇を討つために呉に攻め入るが 要離に暗殺される
　　　　　　　　　　 　 伍子胥 孫武より預かった兵法書を闔閭に勧める
　　　　　　　　　　 　 斉の公女 呉の公子波に嫁し 越から剣が贈られる
　　　　　　　　　　 　 孫武 呉王闔閭の前で女官を使った練兵を披瀝し 呉に用いられる
前513　　 　 　 （呉）闔閭 姑蘇の城壁を築く
前512　　 　 　 （呉）孫武 将軍に任ぜられる 冬 鐘吾・徐を討つ
　　　　　　　　　（晋）6月 晋公去疾死去 8月 葬儀が行われる
前511　　 　 　 （呉・楚）呉が楚に攻め入り 夷を討ち 潜・六・弦を攻める
　　　　　　　　　（楚）子常が将軍に任ぜられる
前510　　 　 　 （呉）夏 越を攻める
前509　　 　 　 （楚）子常 蔡昭侯と唐成公に貢ぎ物を要求するが断られたためこれを三年の間抑留する
前508　　 　 　 （楚）子常 豫章で呉軍に敗れ 巣を守る公子繁が捕えられる
　　　　　　　　　（楚・越）越王 允常の孫（勾践の娘）と楚王 軫との婚約が取り交わされる

───唐人或相與謀、

　 　 　 唐人或るもの相與に謀り

　 　 　 唐の人たちは互いに謀り

【唐人審議中】

　さすがに国主がいないのは困るぞ

　　　　　　　∧ﾍ　　　　　　ヾ∧　　　　つってもなぁ…楚と戦うわけにもいかんだろ
　　 ∧ﾍ.　ﾐ|　・　＼　　 ／　・　|ﾐ　ヾ∧
　 .ﾐ|　・　＼　　...'＿） （＿'...　　|／　・　|ﾐ
　 .ﾐ|　　　...'）（;,ﾟДﾟ）　　(ﾟДﾟ; )（'　　 　 |ﾐ
　 .ﾐ| （　 ﾟД）　　　|) 　 ( つと（Дﾟ　）　.|ﾐ　　　抑留されているとはいっても 一応賓客扱いだからなぁ…
　　 |　（/　|　∧ヾ .|　　　|ヾ∧　|　と 　 |
　　 |　　　 | ﾐ　　 ＼　 ／　　 ミ.!　　 　 |
　　人　　 /ミ　　 ＿）（＿ 　　.ミヽ .　　人
　　　 U"U ミ　　　|　　　|　　　ミ　U"U
　　　 　 　 .| 　　つ　　　と 　　.|
　　　 　 　 .| 　　　|　　　| 　　　|　　　　何かいい手はないもんかね…
　　　　　　人　　 /　　　ヽ　　 人
　　　　　　　U"U　　　　　U"U


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　 ∧ﾍ
　 .ﾐ|　・　＼　　　 　 えーとですね
　 .ﾐ|　　 ＿'）
　 .ﾐ| （;, ﾟДﾟ）　　　　わが君の従者を交代させたいのですが
　　 | （/　　|つ 　 　 構いませんでしょうか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ ∧
　　 |　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 いいよー 　 　 　 (ω・｀ )
　　人　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 お疲れさん　　　 ｜　Ｕ|
　　　 U"U　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｕ-ｕ

───請代先從者、許之、

　 　 　 先の從者と代らんと請い これを許す

　 　 　 先年 唐侯に従ってきた者を交代することを楚に請い 楚はこれを許した

───飲先從者酒、醉之、

　 　 　 先の從者に酒を飲ませ これを醉わせ

　　 ∧ﾍ
　 .ﾐ|　・　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヾ∧
　 .ﾐ|　　 ＿'）　　　　　とりあえずお疲れ！　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　・　|ﾐ
　 .ﾐ| （;,^Д^） 　 　 　 まあ酒でも飲んでくれ　　　　　　　　　　　　　　　（'＿ 　　|ﾐ
　　 | （/　　|つ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （^Д^ ）|ﾐ
　　 |　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おう ありがとよ！　　 日と　　　|
　　人　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　 |
　　　 U"U　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i⊃⊂人

───竊馬而獻之子常、

　 　 　 馬を竊（ぬす）み而してこれを子常に獻（けん）じ

　 　 　 その隙に（楚王に献じた）馬を盗み出し これを子常に献じた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 彡´　 r　 ﾑ　jl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 彡　　　入　ヶ {l7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,r ´ ￣ ＝ ｰ イ　　　 //　 ヽ _｣l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ﾍ　　　　　　 　 　 ｲ　　/ 　　　　　 ｌ　　　{ ハ　　㌧ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ﾐ|　・　＼　　　　　.／/{　　ﾚ　　　　　　 !　　　!l　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ﾐ|　　 ＿'） 　 　 　 ノ　t 　 ﾍ　　　　　 ｌ　　　 j ｌ j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ﾐ| （;, ﾟДﾟ）　　　　 　 　 >、　ゝ､、＿　 tヘ　/ ﾉ ﾊ
　　　　　　　　　　 ∧ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　/ つ　つ　　　　　　　　 {　k　 〈　　　￣{　 V-＜.ハ
　　　　　 　 　 　 ﾐ|　・　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 /　 　 　 　 　 　 　 l　｢ ㌧こ、　　　y　}　　㌧ j
　　　　 ＿＿_ミミﾐ|　　 ＿'）　　 　 　 　 　 　 　 　 人＿⌒ヽ　　　　 　 　 　 ﾉｰl　　 ＼ヽ　　　}　l　　　ヽ‘、
　　　⊂＿＿＿と_（,,-Д-）　zｚZ 　 　 　 　 　 　 　 　 )ノ ｀J 　 ｺｿｰﾘ　　 ゝｰ'’　　　　ヽ＼　ﾉン 　 　 　ｖ`、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 辷イ／　　　　　　yﾍ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 し'　　　　　　　　辷 ｺ

───子常歸唐侯、

　 　 　 子常唐侯を歸す

　 　 　 子常は唐侯を帰した

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .,r'　 , ,r'　 ,〃　　　_,,..　 `ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 fﾞ、､_(（ !､ 〃fﾞr' ｨ;ﾆ=-≡､　ﾐ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 jﾞ`=ﾗ ｀`ｰｧｧ-─''"⌒｀`ヾ:､　ﾐl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 //,ｲ　　　（ (　　　　　　　　`ﾄ､ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 fﾞ /iﾞ　　　　　`　　　　　　　　ﾄﾐ､ﾞ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　/!　　　　　`ー'ﾞ 　 　 　 　 !`ヾ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　ふむ 良い馬だ　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨〈　-＝=､,,_　　 _,,ｨ=＝=､　|`>ﾐ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ>j　:-=・=-冫　f -=・=-:.　 i'ﾞ,､iﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　よろしい 君たちの国君を 　 　 　 　 　 |`!　`ｰ　'"/:　 ` ｀`　'´ﾞ　　!｢l!ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　お帰ししよう　　　　　　　　　　　 　 　 　 l,{、　　　 ヽ:　　,　　　　　/'r',/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ`i:､　 　 ,ｨ,､　,..):､　　　./ rt'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞi,ﾞ;　 , ＿,.,＿,,,＿ ､　　 ,ﾄ'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l､　 ﾞ　 ､＿＿,.　 ′　/.|
　　 ∧ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.＼　　　　　　　　　,ｲ　|
　 .ﾐ|　・　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .｣:　',＼　　　　　,r／/　,｣`'ﾄ､
　 .ﾐ|　　 ＿'）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､イ ﾞヽ､　 `‐::::::::::'"'ﾞ_,､-'"　　l　＼
　 .ﾐ| （;,-Д-）ｰ3　ﾎｯ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,,／　iﾞ　　　`'-､.,_　_,､-''" 　 　　　!　　l＼,_
　　 | （/　　|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ''"/　　 |　　　　　／ﾞﾞ＼.　　　　　　 ;'　　 !　　`''ｰ
　　 |　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 . /　　　|:､　　　 ∧　　 ヽ　　　　　,ｲ　　　|
　　人　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　 　 ! ﾞ:,　 ,r'ﾞ ヽ,　　,∧ 　 　／/　　　 |
　　　 U"U　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　　　　 |　ヽ/　 ／⌒ﾞく　ヽ ／　/　 　 　 |


　　 ∧ﾍ
　 .ﾐ|　・　＼
　 .ﾐ|　　...＿'）
　 .ﾐ| （;, ﾟДﾟ） 　 　 　 　 …いや これで終わりじゃないな
　　 | （/　　|
　　 |　　 　 |　　　　　　　もうひと仕事…か
　　人　　 ./
　　　 U"U

───自拘於司敗、曰、君以弄馬之故、隱君身、棄國家、群臣請相、夫人以償馬、必如之、

　 　 　 自ずから拘し司敗に於いて 曰く
　 　 　 君馬を弄ぶを以ての故に 君の身を隱（かく）し 國家を棄つ
　 　 　 群臣相（たが）いに請い 夫人以て馬を償う 必ずこの如くせん

　 　 　 （馬を盗んだ者は）自らの身を拘束し司敗（しはい，刑事を司る，司寇とも）において言った

　　 ∧ﾍ
　 .ﾐ|　・　＼　　　　 　 わが君は馬ごときのために身の自由を失い 国を棄てるはめになりました
　 .ﾐ|　　 ＿'）
　 .ﾐ| （;, ﾟДﾟ）　　　　　群臣たちは夫人（馬を扱う役人）を助けてきっと馬を償うつもりです
　　.{三三三}
　　.{三三三}
　　人　　 ./
　　　 U"U

───唐侯曰、寡人之過也、二三子無辱、皆賞之

　 　 　 唐侯曰く
　 　 　 寡人の過ちなり 二三子辱しむること無からん
　 　 　 皆これを賞す

　 　 　 唐侯はこれに対して

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　・　|ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿'...　　|ﾐ
　　　　　　　　　　　これは私の過ちである　　　　　　　　　 　 　 (ﾟДﾟ, )..|ﾐ
　　　　　　　　　　　皆を辱めるようなことはない 　 　 　 　 　 　 (|　　.､）|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　成　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ..＿人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　U"U

　 　 　 と言い 皆を賞賛した

───蔡人聞之、固請而獻佩于子常、

　 　 　 蔡人これを聞き 固く請いて子常に佩を獻ず

　 　 　 蔡の人はこれを聞き

【審議中】
　　　　　　　　　　　　_,,..,,,,_　　 　　　　　_,,..,,,,_
　　　　　　　　　　 　/ ,' 3　 `ヽｰっ 　 / ,' 3　 `ヽｰっ
　　　　　　　　　　　 l　　 ⊃　⌒_つ　 l　　 ⊃　⌒_つ
　　　　　　　　 　_,,..,, `'ｰ---‐'''''"　 　 `'ｰ---‐'''''"
　　　　　　　 　/ ,' 3　 `ヽｰっ 　　　　　　　 / ,' 3　 `ヽｰっ
　　　　　　　　 l　　 ⊃　⌒_つ　　　　　　　 l　　 ⊃　⌒_つ
　　　　　 　　　 `'ｰ---‐'''''"　 　　　　　_,,..,,, `'ｰ---‐'''''"
　　　　　　　　　　 　/ ,' 3　 `ヽｰっ 　 / ,' 3　 `ヽｰっ
　　　　　　　　　　　 l　　 ⊃　⌒_つ　 l　　 ⊃　⌒_つ
　　　　　　　　 　　　 `'ｰ---‐'''''"　 　 `'ｰ---‐'''''"


　 　 　 蔡公に固く願い出て 佩玉（はいぎょく）（と裘）を子常に献じた

　　　　　_,,..,,,,_　　　　　…
　　　 　/ ,' 3　 `ヽｰっ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 (ﾟдﾟ ;)　　いやなんか言えよ
　　　　 l　　 ⊃　⌒_つ　　　　　　　　　　　　　　　　ノ裘ノ|
　　　　　`'ｰ---‐'''''"　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 <(玉)<


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　胸糞悪いが 子常にくれてやるしかないのか…

　　　　　　 　 (; ﾟдﾟ)　 玉裘
　　　　　　　　(＼／＼／

───子常朝見蔡侯之徒、命有司曰、蔡君之久也、官不共也、明日禮不畢、將死、

　 　 　 子常蔡侯の徒に朝見し 有司に命じて曰く
　 　 　 蔡君の久なるは 官共ぜざればなり 明日禮畢わらずんば 將に死せんとす

　 　 　 子常は蔡侯の部下に朝見し 部下に（蔡侯の釈放を）命じて言った

　　　　　　 　 /,r''"　　　　　　　　､ヽ、ﾐ､l i, ヾ ﾉ ヽ
　　　　　　　/, '"　　　　　ｨr'⌒`''ｰ- ､ヾL}ﾘﾉﾂツハ
　　　　　　 /／　　　　／/　　　　　　　　'（'ﾞ(￣`Y }
　　　　　　/／　 ,､-''ﾞ　ﾉ!　　　　　　　　　 `　　　|ﾐ|
　　　　　 / /　　　　／ ﾉ　 ,,..　　　　　　 　 　 　 ﾄ;|
　　　　　 ∨ ,r‐ ､ ,ﾆ-ｧ'　　　　　　　　　　..::　　　|'ﾘ
　　　　　　ﾚ! ⌒ゝヽ７ 　 ,､-ﾆ三ﾞ'=:､　　　　 _,z=､｢
　　　　　 {/| l′〈 l彡　　　<´-tｪｧｯ `'ヽ　 ,f,,ﾆ,ﾝ/
　　　　　 ヾ'､ヽ､｢ ''´ ,! 　　`-,｀￣'"　'"　 ﾞト¨´.::|　　　 　 　 いやいや
　　　　　　,ﾘ^＼_;　　 '､　　　　　　　　　.:　|　　 ,'
　　　　　　 ﾚリ´ |　 　 ':,　　　　　　,.ｨ　 ,:　| 　./　　　　　　　蔡君を久しく留めたのは
　　　　　 ,ｨj＾`′l,　　　　　 ,.　　　　｀ -ﾆﾝ′/ 　 　 　 　 　 私の部下が餞別の礼品をお渡しし損ねたからでね
　　　　 /〈 ﾞ､　　い,　　　　` `''-=─---r' ﾞ /
　　　 / 　 ﾞ､ ＼　ﾞ､＼　　.;　　　ｰ-｀二´　/　　　　　　 　 　 まったく困った部下です
　　 /　　　 ﾞ､　 ヽ､＼ `ヽ､'､　　　　￣　/′
　　　　　　　 ＼　　`ヽ､　　ヾ､　　　　 _;'
　　　　　　　　　＼　　　｀''ｰ- ､￣￣｢ヾ'ｰ- ､_
　　　　　　　　　　l＼　　　　　　｀＞'‐-､ヽ　　 `''ｰ- ､_


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．-'''"´￣￣｀`ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ィ (（ ,j , /,r'´ 三二:;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 人 ゝ>j 川/,,､r‐＜ミﾐヽ;;;:'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l彡ﾒ‐''"´（(´￣ ￣｀`ヾミﾐ:;;;;ﾞ､
　　　　　　　　　　　いいかね　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |/l′ 　 　ヽ　　　　 　 lミﾐﾐ:;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 lﾚ!　 　ｰ- '" 　＿ _ 　 ﾄ､ミﾐ:;;;l
　　　　　　　　　　　明日になっても蔡侯への礼が　　　　　　　V!,r＝=z、 r'´-─-｀､ 〉;:r‐V!
　　　　　　　　　　　なされぬようであれば　　　　　　　　　　　　;i〉,ィせ:j!　､´ せﾝ'｀`　ﾐﾉﾊV
　　　　　　　　　　　死を覚悟したまえ　　　　　　　　　　　 　 　 l|　 ｀ ´j　　　 ￣｀　 !　 ﾉｿ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾞ､　　 〈　 ｀,j　　　 ,'　 Y,ｲ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　｀^^　　　　 　 ﾊソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',　' ﾞ￣￣｀` !　　 /　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ',　 ｀￣ ｀　,′／　/L
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ ＿＿_ _,／ 　/ 　i!＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /´|　　　 ,､‐ "´ 　 / 　 i^ ｰ ､,
　　　　∧,,∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／| 　>‐＜　　 　 　 /　 　 l 　　 　｀
　　　（；´・ω・）　　…はい 気を付けます…　　　　　　　 　 _ , イ　 /／;.;.;.;.Λ 　 　 ,ｲ　　　　|
　　　 （ つ　 ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ＞''"´　／　 /´ 〉.ｰ;イ　 L__／/ 　 　 　 !
　　　　　ｕ-ｕ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 , ィ´　　 　 _／　　/　 /;.;.;.;.;.|　　　　/　 　 　 　 !


　 　 　 こうして 蔡侯もまた釈放された

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　 　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::U:::/　_ノ　　｀ヽ .|　　　　　　なーにをやってるんだか…
　　　|:::::::〉 （ ー） （ー.）|
　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)
　　　 |　　　　　｀⌒´　 |
　 　　＼ 　　　　　　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜
【申包胥（しん・ほうしょ）】
楚の宗族 申の領主


　 ／.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
／.:.:.:／.:.／.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:∠;;;;;;,;:.:.:.:.:.:|
-‐''７:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.／!:.:.:.:./　　 ≦:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　まあつってもよ
　 /.:.:.//.:.:.:.:.:.／　.|:.:.:./　 , -‐＼:.:.:.:.:|
. /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:./.＼　|:.:./_／‐-　 〈:.:.:.:.:.Ζ　　 　 　 　 これでふたりとも釈放になったんだ
/:.:.;ｲ:.:.:|.:.:.:./弋ラ>|.:/"､弋ラ`,　|r´｀l:.:.:.> 　 　 　 　 一応事が収まったってことじゃねぇか？
／　|:.:.:.|:.:./ ー ´　|/　　｀ー　　　>　|／
　　 |:.:.:.∨:|　　　〈 ､　　 　 　 　 / ／
　　 |:.:/|:.:./l 　 　 　 　 　 　 　 /ィ
　　 |/　|/　ヽ　　´￣ `　　　／　|
　　　　　　　　＼　　　　　／　 　 ＼
　　　,,... --‐''''"´＼＿_／　 /　　 　 ＼
-‐''"シ 〃　/l/ 　＼　　 　/　　　　　 　ヽ
二彡'''"　　|l/‐-､　 ヽ　　/　　　　 　ノ三|l､
【子期（しき）】
楚の公子 結（けつ） 楚王の異母兄

　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　 　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::/　_ノ　　｀ヽ .|　　 　 　 　 収まる？
　　　|:::::::〉 （ ●） （●）|
　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　とんでもない
　　　 |　　　　　｀⌒´　 |
　 　　＼ 　　　　　　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜


　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |.::/⌒Ｙ⌒ヽ:::::::::::.|　　　　いっそ殺してしまってた方がマシでしたよ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　ノ　　｀ヽ　 |:::::::|
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |（○） （○ ） 〈::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒（__人__）⌒::::　@）
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　｀ ⌒ ´　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　　　　　　 ／':､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,r.ーー..‐-"-./　',-､,,,_
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _／/　|　| ',--=/　　.',　　.`',:=‐‐ｰ-:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .__,,,.-‐'/ ,:',　 .i___:::', ,:,:'_　 ／　　／　　　　　.i
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.:' /　 ,...!'..' .ヽ,_lﾞ .!,'__!./　`">　　 .i　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,:'　/.　 ,' r'r‐:､　|''i,__r:|:/　　/　　　 l　　　　　　　 ',
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 r'　 .,'　　l　`/、 Y.|　,-l,.|'　　/　　　　 |　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　 i　　 i.　,', i-:' ,:'ｰ';::./　　,'　　　　　l　　　　　　　　i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,:'　　　l　　 .|　i .i | ./／　.,'　　,'　 　 　 　 ヽ　　　　　　__|
　　　　 .,-､　　　　　　　　　 ノ　　　 .|　　 |　|　`i/"　　 ,'　 /　　　　　　　 |　　　　 ./　.)',
　　　　 .!,__｀'''‐:､__　　＿,..:'"　 　 　 .|　　 | .|　　|o　　　i.　,'　　　　___,,,,,,r''=‐---､,,!_ ,:',,_.',
　　　　　,.:-'-､　　`i,"　　　ヽ　　　　 |　　 | l　　.|　　　 .|. ,'　　　　(-i:':､,_`ｰ'-::､　、 ./,　　',
　　　..／　,　　`‐　.li`i　　　ヽ　　　　,|　　 | | 　 .|o　　　|.,'　　　　　`ﾞ､'_ `ﾞ-､_ ､`' ` ﾉ,.l　　 i
　　／　／､ _,,,_､ ._,l | | 　　　 　　 ／|.　　 ',|　　.|　　　 .|i　　 　 　 　 ヽ':､_　 `‐　 ノﾉﾉ　　 l
　..(__,:'iﾞ　)'r'i',_.)-'r､)' i　　　 　 _,r'　 |　　　 |　　.|o　　　|　　　　　　 　 ヽ､ﾆﾆ,,,-='ﾆ/--―‐
　　　 .`‐ﾞ .`-:'､_,,r"r''ﾞ　　___,,r:'　 　 ! 　 　 .' 　 .'

　 /::/:/::::::::::::::|::::/::::::::::/　 ＼ |::::::::::::/　　　　　　 ＼::::::::::|
／::/:/:::::::::::::::::!:/::::::::::/-==≡ﾐ!::::::::/}　　　　　　　　_ヽ::::::|
￣/:/:::::::::::::::::::!:::::::::::/ 行示ﾘ ﾘ:::::/´　_i＿＿__　　　!:::､>::|
. /:/:::::/⌒Y:::/!::::::::/｀¨｀￣´¨ |:::/　／ r==､ 　＼　 |:::::::::ﾘ
/:/:::::/(丶/∨ !:::::/　　　 　 　 |/ 　!　　!ｲ示＼ 　} /:::::i::/
:/:::::/ /V^　　 |:::/　　　　　　　　　 i　 　 ヽﾘ 　} //::::::::!:!
:::／|{｛　 ＼ 　|:/　　　　　　　　　　'　　　　 ヽ '　/::::::::::|:|　　　　　…穏やかじゃねぇな
´　 |::>､＼ }　 '　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::::::::∧!
. 　 i/　 ヽ_i|　　　　r　二二二 丶　　 　 　 　 //}:::/i/
　　　　　{　 ､　　　　　　　　　　 ＼ヽ　 　 　 ｲ/´¨
　　　　　|　　＼ 　　　　　　　　　　i/　　 ／／
　　　　　|　　　 ＼　　　　　　　　　　　 /-'


　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.::ヽ
　 　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::::|
　 　 |::::::::/ ―　　　―　|　　　　　褒め言葉なの？ねえ褒め言葉？
　　　|:::::::〉-=･=- -=･=-|
　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)
　　　 |　　　　 ｀⌒´　 　|
　 　　＼　　　　　　　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |

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　　　　　　／￣二ﾆ= 、　　　　 ＿_, --―=＝ﾆ二≧.＿_
.　　　 　 / ／　　 ､　　＼　　／/ ｽ､　　 -=○≠‐ゝ,-‐　｀ヽ
　　　　　ﾚ'/　　　ヽ＼＼　`< .ｲ /　-‐=≠ﾆ二＿　/￣ ｀ 　 }
　　　　　ﾚ'　 , -‐ 　ﾊﾊ　ﾄ､　':. ｜-‐　_,.=ｧﾃ从:.　（_､￣｀　　'.　　　　　　　　　　私だって無用の人死を
　　　　　|　 // /／　 ｜lｉ ﾄ､,(］ |.ｨ=彡'／ﾙ'‐-ﾊﾄ､ヽヽ　　　　＞―=ｧ‐―　　　 出したいとは思いませんよ
　　　　　|/// /　　　 | l 川ﾄ､ｿ ﾙ'.:://(　 行㍉ヽ ﾉﾊ_;ﾊ　　_/　　ｒ‐'　　￣
　　　　　|//　　 　 　 | l' ﾑィ斗くﾊ:l八　　 ｀ﾆ=　 （ｆﾊﾘ:j:;>く.{　 ノl＼
　　　　　|/　　　　　　| ﾄ､::::V人ゞ ﾘ　 　 　 　 　 _､〉/:イ　　 ＼ﾆ{ ヽ＼
　　　　　'　　 　 　 　 | |',ﾊ::::）ﾉﾉﾌ′ 　 　 ＿_ ､_ ´/人ゝ　　　 ｀ヽヽ＼＼
　　　　 ,　　　　 　 　 | |'i 川'((.:/　　　 　 ´　￢｀ /　　　　　　　　 ＼ ｰ==
　　　　 |　　　　　　　 , ﾘ/{/￣￣｀ヽ＼　　　　　/　　 　 　 　 　 　 　 ー=
　　　　 |　　　　　　　,'　//　　　　 //lﾄ.＼＿ ..ｨ＿
　　　　 |　　　　　　 ,　//l＼ー-=//　|　＼_|_,ﾍ　∧ｰ‐≠ﾆﾌ￣￣￣　ﾌ77
　　　　 |　　　 　 　 l　l/ |ヽ ＼ //､__,l｀ヽ　　 ﾉ}/ ハｰ-=ﾆ、　　 　 ／ //
　　　　 | 　 　 　 　 l　; /|　 ＼{{　 ｰ-=二ﾆ=-く'_/＿}ｰ-､ 　ヽ＿／ /// /
　　　　 |　　　　　 　 /,　|　　　ヽ　　　＼＼　　爪　　　　 ＼ {　 |　/// /
　　　　｜　　　　　l //　|i　　　　',　　　　　 ＼{ l,ハ　　　 　 ';i　 |'/// /
.　 　 　 l　　　　　///　 ||　　　　 ',　 l　　　 　 ＼ヽ}　　　　　ﾊ　|'// /
　　　 　 .　　　　//ｲ i　l||　　　 　 ヽ. l　　　　 　 　 |￣￣￣｢' | l|i/ /
　　 　 　 ',　　 ／ 八ﾊ ｌ||　　　　　　 ＼　　　　　　 |　 　 　 |　| l|　　　／
【沈諸梁（しん・しょりょう）】
楚の王族 字は子高（しこう） 第13自宅警備艦隊司令官


　　　　/　　　　　　　 ,　 ｉｉｉ　ﾞ!,ヽ,　 ,ヽ, ゝ、.. ;;;,　ﾞヽ,
　　　 iﾞ　　　　　　 ,　 ,! , ｉｌｉ　l i., l;,　i, l;;;;,`ミﾞヾ';;;, ﾞi i
　　　 !iﾞ ;'　　 ,i　　,! ,/!,i,iﾊﾄ, i, !! |i', ﾞi; i;;;';';,,_ミ:: ;;, ﾘ
　　　 lv',ｨ'　,;;;i　〃;/ ﾘ.ﾘl| !lﾞ:,ﾄ,ﾞ:､li;'､ i:.ﾞi;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈
　　 ,ｨ,ｨ/ ,,;;:;;ｲ,/ｼノﾝ' ﾉ ﾞl! ﾞ'いﾐ`ﾐゝﾐゝ､ﾞ';;;;;;;;;;;;;'v;;;i
　　'" /　,;;-''ｼr--=､∠,,__ﾞ､　ﾞゝ,;≧-─ﾐｰi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　iﾞiﾞ　 ;;ﾍ |　ーt‐:ｧﾐ:｀､`　' '<"t::ﾗｰ-　|;;;ﾊ;;;;;;;;;;iﾞ
　　　ﾞ;ﾞ､　（ ﾊ,! 　｀""´'　 ﾞ:　　 `' ｀ ´　　 ﾉ;ﾘ ,i;;;;;;ﾉ　　　　無用の人死は…ね
　　　 ﾞ:,ﾞ:､.ヽ,ﾐﾄ: 　　　　　 ,　 :.　　　　　　ｹﾉ./;;ｬ'′
　　　　　 `:､`ｰ;　　　　　 ,'.　 :::,　　　 　'ﾞﾌｰ';;lﾞ
　　　　　　 ﾉ,;;;;ﾞﾄ　　　　 `ｰ-‐'ﾞ　　　　 /};;;;;;;l、
　　　　　 ,ｨ'ｽ､;;;|`､　　　-‐ - ─-　　 /,.};;;;;;;;;;｢
　　　 　 _｣ ゝ､;;;l　;ﾞ:、　　　'''''''　　　,ｨﾞ 'ｸ;;;:;:;;;;｣
　　＿／/　　 `:'､ ﾞ; ﾞ' ､　　　　　 ,ｨ'ﾞ　;'ク:::::::::::;`;､＿
　'"／　 l　　　 r‐`ｉﾞ:,　 `ｰ---‐''ﾞ　　｢..:::::::::;ｨ^!;;;;;;;;;;;;
　　　　　ﾞ!　　　|:::::P"⌒`ヽr～''⌒`く! ::::::::iﾟ_ノ,;;;;;;;;;;;;
　　　　　 | 　　,l:::::::|　　　/ バ　　　 ,l :::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　ﾞ:　/:::::::::ﾞi　　　 ヽﾉ　　　 l ::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　　　 ,r'"　　　　　　.:.:.::::::::::::::::::.:.ヽ
　　　　　　　　　　,r'ﾞ:. 　　　　　.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　/.:.:::::.:. b　　.::::::::::.,､､､.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　　　　　!.::::::::::.:.:.:.:.::::,r''"´　　　｀ヾ￣｀`ヽ
　　　　　　　　　ヾ.:.:.:.:::::;､‐'´ 　,,. -─ 　　}　　　.:.',　　　　　それでも殺した方がまだましだったと言うのか？
　　　　　　　　　　l 厂-‐ ､,,　 ,,,,､､､､､,,,　 ',.:::.:.. .:.:::!
　 　 　 　 　 　 　 ﾘr‐‐-ｨｲ　ゞ-‐＝=ミﾐ　ヾミﾐﾐ ;;;!
　　　　　　　　　　 Y´,,でｼ}　,;:ぐゝ='` .:;.;ﾐヾ'!ﾐr'´Y
　　　　　　　　 　 　1 ｀` "i　.:;　',~　ﾞﾞ´　　　lﾐ!;い〉
　　　　 　 　　 　 　 {　　　l　.:;.　.､　　　　 ,r' 〈_ノ
　　　 　 　 　 　 　　 ',　 ,.ｲ;;:.,r≦ミ;､　　　　 rrｲ
　　　　　　　　　　　　i　{彡ｼ竺ミﾐﾐﾐ!　 .:!　 j1 .!
　　　　　 　 　 　 　 　',　'"`ｰ＝‐'｀`　　ﾉ　/ !　L
　　　　　　　　　　　　ﾉﾊ:::.:. ｀¨¨"　　 　 ,r'′ /:::::',
　　　　　　　　 　 　_/:::L'､::::. 　 　　 ,,. ｲ　　,/.:::::ﾊﾄ､,,_
　　　　 　__,,､-‐''".:.:.:.::::::::::ゝﾆﾆﾆﾆ彡'"　Y.:.:.::::::V/.::/.::`ｰ-､､_
　　　　"´　.:.:.:::::::::::::::::::::::::::i　 `ヽ　　ノ .l |.:.::::::::::::::::/.:.:::::::::;:;:;;;;;
　　　　　.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.ﾄ､　　 　 .:! |.:.:::::::::::::::.::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::L.:い　　　.:.:! 」.:.::::::::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　【沈尹戌（しん・いんじゅ）】
　　　沈諸梁の父 楚の左司馬（しば，将軍職）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ＿＿ _ _
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､ '"´.:.:.:::::::::::::::::.:.:.｀`ヽ､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.:::::::::::::::::::::<ｶ:::::::::::::::::::::::::::::.:.::j
　　　　　　　　　　　　　 !::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:._.:.:,,､､-‐''"´.:.:.:.:.｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　 　 >‐-----‐''"´;:;:;;;;;:;j ﾉﾉ(:::::::.: .: .: .:..:ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;:;ﾉﾉハ;;ﾄﾄV.:.:ﾄﾄ､:.:iｿ!
　　　　　　　　　 　 　 j!;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;ィイィイ‐'ﾞ'ー-､ ｀`ヾ;:;:;;;.:.:N
　　　　　　　　　　　　 };;;;;;;;;;;;r‐､;;:;/　 ´　, -─　 　,f仁ヽヾ;:;;ｼ
　　　　　　　　　　　　 ﾞi;;;;;;:/ ,ﾍj;:;:;! 　　　ｰ=＝,　　iL_　 /;;;;ｿ　　　 子常は既に大きな不義を犯しました
　　　　　　　　　　　　　l;:;;〈　〈ﾂi;!:i　　　 　 　　　　 ヽ｀ .|''"´
　　　　　　　　　　　　　 ゞ;:;＼　 N!　　　 　 　 　 r‐ /　,!　　　　　　ここで小仁を施したところで
　　　　　　　　　　 　 　/;:;:;;;;;;;:ゝ　　　　　　　　 　 　　 / 　 　 　 　 両侯の恨みは消えないでしょう
　　　　　　　　　　　　　!;:;:;ｨｲｲ　　｀､　　　　 　 "￣` /
　　　　　　　　　　　　 /´｀`''ｰ-､､ 　 ＼ 　　 　 ｀`　/
　　　　　　　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ､　 ヽ　 _ ＿ノ
　　　　　　　　　　 _ノ.:.:.::::::::::::::::::::::::::　ヽ､_ ＿ .:.⊥_
　　　　 _,,､､-‐''"´.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::.:.,ﾍ:::i　　　 ｀ヾ::::｀i
　　''"´.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:.:.:::|　　　 ,ﾍ 〉::::|
　.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:.:::::::::L::.:._/　/:::::::L_ _
　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::..:`''ｰ-､､_
　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.

　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'"´ ￣￣ ｀`ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,､-''´ 　 　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 　 　　 ／;:::.: . . .　　　　　　　 ＿ _ ﾉ,
　 　 　 　 　 　　 /;;:;:;:;:;:.:.: . .<ｶ〕.　　,．' ´　　｀`ヾ
　　　　　　　　　 !;:;;:;:;:.:.: .:. . :. .　,,､ '´　　　　　 .:..::`,　　　　　彼らを帰せば 楚に抱いた恨みを報ずる機会を与える
　　　　　　　　　 ﾞ､;:;: ;:.:.:.:.: .::,､‐'´;､ｨｲﾑ､;､ .:.､;.;.;.;ヾ!
　　　　　　　　　 ,ｲ＞--‐''ﾞ´.;,ｨｲノﾝ'i'`ヾﾄヾ,,::.::::.ヾﾉ　　　　　最悪の手を打ちましたよ 我らが令尹どのは
　　　　　　　　　 7;.;.;.;.;.;.;, ,ｨｼ'7_ ,,,､' ﾞ ､_,,>ﾄヾ､;::;:.ﾘ
　　　　　　 　 　_」;;;:;:;イ;;j"´,r-ﾃﾞ:;>　,ｲ^ﾓ7 `i;;;;:;ｿ　　　　 　 出来れば抑留を続け 帰すべきではなかった
　 ＿ ,　- ー'''´,ﾊ;;;;;;!/j;;;ﾄ　　　 ´　. 　i ´ 　,ｲ;ｲｲ　　　　　　 それが出来ないのであれば──
.:.:. :.:. :.:. :.:. :.:.:./;:..ゞ仆ヾlﾘ　 　　　 , 　 ,!　　 jｿ/′
;;:.:;.,． -─一'/;;:.: .:.｀ﾞゞﾍ_ﾄ､　 　 　 ｀ｰ' 　　/ ヽ￣｀`ー- ､
:.:.:.:;.:. :.. :.: . . i;;;;.: .:. . 　Yj '､　　　 -ー‐:-　/　　i　　 ｰ - ､_｀ヽ､
:.:.:.:.:. :.:.:. :. :.. .＼.:.: ..　,ﾍ ＼ヽ ＿_ ´￣　,ｲ ﾊ _」;,　　　　　　¨｀`ヽ,
:.:.:.:.:.. .:.:. .: . .:. .:. ＼:./ -‐'"´　 　 ｀`ｰrｧ'ｰ'-､_,::;:;　　　　　　　　　 i
,． -‐ ─ ''''"´￣ 　　　　　　 　　　　 ij||　　　　　 ￣ ｀`ヽ　　　　　|
.:.: .:.: .: . . .:. :. . . . .　　　　　　　　 　　1||.　　　¨` ー -､　､`,　　　　 ヽ
.:.:.:.:::. :. :. .:.: ..: : : : : : : . . . . .,　　　　　j i!　　　　　　　　　i i,1　/　　 j !
.: .:. :.: .:. :..: .: ,,r'"´ ￣ ￣ ｀ヽｲ;:'´　　_,ﾚ^ｰ-､_　　 ,r‐y ｀i j,ﾘ / 　 　 ! |
.:.:.:.:.:..:.:.:;:;:;／　　　　　｀,　　　ヽ:;: ;:,ｲ.: .: . . . .￣｀ゝ‐'T二ﾚ'ﾞ /　　　 ,! 」
:::::::::.::;;:;:;:/　　　　　　　 j 　　 　ﾄ､''´.: . .: :. : :.: . . .: . . ,.　　 /　　　　|　1


　　　　 　 　 l.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L/V.:::::::::::::::/
　　　　　　 ,人::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:,､-'"´￣｀`ヽ
　　　 　 　/ 　 `ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,､-‐''"´ 　 　.:;;　　　.:!
　　　　　,:.:,　　　 ,′'''ー────''''"´　.:.::::::::::: .:;:;;;;;;;;.:.:.　　.:!
　　　　　i;;;;;.:　　,'　　　.://-‐ 乍ミ .;;;;ィ::;:ｨィｼ,.ｲ ﾉ:::;;;;;;;;;;;;;;;.　/
　　　　　|;;;;;;.:.i .::　　 .:/r'　へ/.::彡'ﾞ´　"´￣二`'''ﾘi.:;;;;;;;;;;;;;;;;′
　　　　　',;;;;;;.:|.:;;　　　ハ　い1.:ﾘﾘ　　 　 rﾃｪﾆヽ｀` !;;;;;;;;;;;;,ｲ
　　　　　 ヾ;;;;;;;;;.:;;;; .:;;;　ﾄ､ヽﾉ;;!　　　　　 ´￣　 　 ,ｲ.:;;:;;:;;ノ
　　　　 　 /,;;;;;;;;;;;;;.:;;.;;.:.:;;;Y^i1　　　　　　　　　　　l´''ﾞ'ﾞ"´
　 　 　 　 i;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ , |　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　殺してしまった方がまだましでしたね…と
　　　　＿_,ﾉﾉｼｼ;:;;;;;;ィ"´　; .|　　　　　　　　 ｰ-､__!
　　 /.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀`ヽﾄ､_　　　　 ー‐-ィ´
　／.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.::::::::::::::.:.ー- ､
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━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

───蔡侯歸及漢、執玉而沈曰、余所有濟漢而南者、有若大川、蔡侯如晉、以其子元、與其大夫之子為質焉、而請伐楚

　 　 　 蔡侯歸りて漢に及び 玉を執りて沈めて曰く
　 　 　 余漢を濟（わた）りて南するところの者あらば 大川の若（ごと）きことあらん
　 　 　 蔡侯晉（しん）に如（ゆ）き その子 元（げん）とその大夫の子をもって質となし 楚を伐つを請う

　 　 　 蔡侯は帰国の途中 漢水に至ったところで 玉を川に捧げ沈めて言った


　　　　　　(ﾟДﾟ #)　　 ※いま漢水を渡った私が もし今後何事もなすことなくまた南へ渡るならば
　　　　 　 ノヽ ノ|　 　 　 この漢水は大川のようになるだろう！
　　　　　　　<　<


　 　 　 そして晋に赴き その子 元と大夫の子を人質として 楚の討伐を請うた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（春秋左氏伝 定公三年）


※杜預の註には「自誓言、若復渡漢、當受禍。明如大川。」
　 （「自ら誓って言う 若（も）し復（ま）た漢を渡らば 當（まさ）に禍を受くべし 明らかなること大川の如し。」）とある
　 「もしまた再び漢水を渡って楚に赴くようなことがあれば 川の神は私に罰を与えよ 大川の如く照覧あれ」
　 という誓いの意であった

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

───呉（ご）

　　　　　 　 　 ＿ 　 ＿
　　　　　 ┌lﾆ「└冂　７^>┐
　　　　　,rくV冂ｰ厂Y＾ト/´/７
　　　　　)‐二ﾆ=-=二三ニ二(　　　　　　　　蔡侯は晋に助けを求めるようですな
　　　　　 YこjW{;二=-‐＜二〈
　 　 　 　 ﾋp} 　ﾄﾆｐブ￣｀!ﾆヽ
　　　　　　|ﾌ| 　| ド､~　　}　'Fﾘ
.　　　　　 ｜ﾞ=_'_'ﾞ 　ヽ　/　ｒく
　　　　　　 |〈.-―ヽ 　V　/´交ヽ
.　　 　 　　｜`⌒｀　 ,/／ヽ立ソ＾ヽ
　　　　　　 /'ｧ---‐''" /.交ヽ/ 　,ハｰ､
　　　 　 r「//＿_ /'交ヾ立ソ　 /　 / 　＼
　　　_,ィｲ//4Ｏ) ヾ立ゾ／　／　ノ　　　　￣`ｰ､＿
　 ／／ / |卩 ｌフﾉ-‐''"　 '"　／　　　　　　　／ 　　＼
　　　　 / />rr＜‐'´__,,.. ‐'''"
　　　　　 |〃ﾙ厂フ
　【被離（ひり）】
　呉の大夫（たいふ） 呉王の側近


　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　 　 　 そりゃそうだろ
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !　　　　　　　　楚と事を構えるのに晋以外に行く奴ぁいねぇよ
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／　　　　　　　　 俺だって同じ立場なら晋に泣きつくな
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､
【呉王 闔閭（こうりょ）】

　　　　　　　　 f　　 i　　　, '　　 ' ' ,　　　ﾉ^ｰﾉ:::::::::::::渤海:::::'ー'::::::
　　　　　　　 r'　 　 {　, ' '　　　　　 ',　 /　　 ヽ_::,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 ヽ　　, ｰ､○晋陽　　　_'/　, , , ; ' ´｀ﾊ::::::::::::_-‐-､＿:::::::::
､_　　　　　　 ﾉ　, '　／　 　 　 　 r'´　; '　　　_,.-'´ {＿_／　　　　　｀}:::::
　＼　　　　 | , '　 /　　 　 　 　 __} , ; '　　_／ ○臨淄　　　 __,.-‐'´::::::
　　 ｀ヽ , , ' |　　 ﾉ　【晋】　 , , , !　,'　　 _/,　　　　【斉】　_,_j::::::::::::::::::::
, , , , ' {　　　}　__j　　　　　 ;【衛】' ' , ／　　' ' ' ' ;　　　　_}::::::::::::::::::::
【秦】　ヽ､　ﾉ´　　　　　　　; , ,　 r‐'´ ' , ○曲阜; , , , , /::::::黄海:::::
　　　　　'ｰ{＿,.-,´｀ー-‐‐,'-―'´; 　　　,' ' , , 【魯】　　{::::::::::::::::::::::
ー-―'￣;´　　 , ;【周】 , ,'【鄭】 ;　【宋】' ,【滕】' ; ' , , , ,｀'ｰ､::::::
, , , ' ' ' ' ' ' ' ' '　　' ' ' '　　' ' ' ' ' ' ' ' , , , ; , , , '　 　 　 　 _,.ﾍ::::::
　　',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' ' '_{ゝ､_r'　　',::::::
ヽ　_;_,.-‐----､ 　 【唐】 　 　 　 　 　 　 　 ,.-‐'｀}_ﾉ´　　　　 }::::::
　´　;　 　 　 　 ヽ　　　　　-v､＿＿,.-'ｰ-‐'【蔡】　　　　_,､　　｀ｰ､:::::
　　　',　　　　　　 ｀}_　　　　　　　　　　　　　　　 ', /￣´　｀ｰ==､ｰ'::::::
　　　 ;　　　　　　　　}　　【楚】　　　　　　　　　　_;f o　　 j｀､　　｀ｰ､::::::
ﾉ￣￣'｀,ー‐-､　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　 _r'　【呉】　 ｀´　　,.-‐'::::::
　　　　　 ' ' ' , ヽ_○郢｀ー'^フ´ヽ　　　　　r'´　　　　　　 , , r='´,-､::::::
　　　　　　　　 ',　￣}_,､　 _s'　　　ヽ_　　 ノ　　　　　, ' '【越】　｀　 ＞::::::
　　　　　　　　,'　　　　r'ｰ'　　　　　　｀7{´　　　　, , ' ' ' ' ' , , , , , , ,コ


　　　 .／三／三三三ヨ／ 　　／ ／三三三三三≧'"　 ヽ　　　　　 　 　 　 　 地理的には呉も近いですが
　　.／ヨ／三三三三／　　 ／ ／三三三三≧'./ ・', 　 　 ﾍ､　　　　　 　 　 　 やはり楚に対抗するなら晋の後ろ盾が
　 /ヨ／三三三三／　　 ／ ／三三＞-'"　　 /　　 ',　　 　　' ---ﾍ　　　　　　欲しいのは当然です
, /ﾖ/三三三三:／　　／ .／()／::::::',　　 　 　 'ヽ､,____i,　　　　 　 　 ﾊ
.ﾍ:/三三三ヨ:/　　.／　　 ／:::::::::::::〃　　　　　　　　　　,,-　　　　, -7:', 　 　 　 ただ問題は──
　.i三三三ヨ:/　 ／　　 ／:--､:::::::::〃;　　　　 　　　　　　　　,　--‐‐ ¨ヽ
　 ﾍ三三ヨ:/　/　　 ／:／,---､＼-;;y/　　　　　　 , -'"　￣　　 　 　 ＞ ＼
　　　`‐‐‐‐､./ 　 ／:::::i　i 〃=､ﾔ　i　　　　　　　　 ﾔ',__, ,,.....--'￣￣｀',''ｰ'"ﾍ
　　　　　　　　＼’:::::::::::',　ヽi　ヽ､　　　　　　　　　　　-／　　　　　　　i　 ヽ　ﾍ
【孫武（そん・ぶ）】
楚の将軍

　　　　　　　　　　　　_,. ｨｪ=====＝＝＝= ､
　　　　 　 　 　 ,ｨ≦:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　,ｨ＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.-‐――- ､:.:.:.:.::.j
　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:., ィ ´ _, -―‐ 　};^´{―-､｀ヽ:f
　 　 　 /:.:.:.:.:.:.／ _ｨ ≦≧‐ 三三　｀ ≦ ､:.:.:ヽ〉
　　　　{:.:.:.:.:./ ／くィー―-ｯ==､==-　.,__三＼/
　　　　 ヽ:.:.f /／彡　　 f´ﾟ 　 i　　　 ｲﾆ､ﾞ=r､＼
‐-､　　　　 }＜:::::::{　　　 ｀ー‐　　 　f ﾟ　i　L -‐='
-､　｀く￣r -､ヽ ﾞ''　　　　　　　´　　　}ｰ'　,′
ヽヽ!　} ﾙ ﾑ }　!　　　　　　　　 く　７/　　 !　　　　　　　晋がそれに応ずるか ですが…
ﾊ　i　ﾘ 」ヽ く}　　　　　　 　 　 　 ｀´　　　,'
ﾘ　ﾉ´:.:.:.:.:.:.＞ｰ-....､　　　 　-=ﾆ二7 　 /
レ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀＞..､　　　　　　 /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　,´｀ヽ
:.:.＞￣￣￣ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ---fﾊヽ　 ＼
:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞､ 　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.iヽ ｲ　 }:.ﾊ　　{
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /　　{:.:.:.ヽ　j
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}　}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{＿＿ﾉ:.:.:.:.:.'く


　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　　　／￣￣￣￣￣￣ ＼
　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　　/　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　/　　　　　　　"￣￣`　　　 ＼　　　　　応じることはないでしょうね
　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　 l　 '´￣`　　　（ 　●）;;:::　　　　ヽ
　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　l ;::（　●）　　　　"''"´　　　　　　　l
　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　|　　´"',　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　 　l　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　 　　　　　　　　　　　　 　　 　 ＼　　　､__,＿_,　　　　　　　　　丿
　　　　 　　　　　　　　　　　　 　　 　　　＼　　　　　　　　　　　　　／
　　　　 　　　r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,|　ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　　 　　　ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
　　　　 {ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
　　　　 .|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
　　　　 .ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　　　　 　　｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　　　　 　　　　 `ー'‐―､_　　!　　　 　 //´:` ､i　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／
　　　　【伯嚭（はく・ひ）】
　　　　呉の大夫

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｒ‐､ｒ つ(⌒)(⌒)(⌒)ｒ‐､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｒ_つ,(⌒),(⌒)(⌒),(⌒)(⌒)(´`)
　　　　　　　　　　　　　　　 　 l:::::::ｌｌ:::::::l:::::::lｌ::::::l.l::::::ｌ':::::/::::::/ __
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ;;;;;;;ll;;;;;;ﾊ;;;;;ﾊ;;;;ム;;;;ｨ;;;;ﾉ;;;／´:::::）
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {ニ＝=-ミ丶＜.._‐ - 二二ニぅ"´
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {ニ =,､‐''"＞-　.._｀丶､＝ = ﾆ｝　　　　　断言しましたな
　　　　　　　　　　　　　　　 　 'ｒ＜¨'（ (ｒ―――`''ｯ､｀`ｰ--｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　 K弋・〉　¨７¨で・ﾗ> ｌ ｀`>‐〈
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │フ/　　 ヾ､￣　　　｀`'ｲﾘ ｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ｊ〈{__　ﾉ　　｀i　　　 　 ｒ_ノ-､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |ﾉ　｀"　　　　｀ｉ　　　 ｌ（ヾoｿ）
　　　　　　　　　　　　　　 　 ,r‐- l ｒ=‐＝＝-　　｀ｉ　　ｌ ﾉ>ｰ <
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （ヾoｿ | `ｰ---‐'′　　ﾞ／ /（ヾoｿ）､
　　　　　　　　　　　　　　 　 >ｰ < ｌ　　 　 　 　 ／ 　 /　>‐-<〃＼
　 　 　 　 　 　 　 　 _　 ‐ /=ｏ =｝ '､ｰ― - ／　　 ／　/=ｏ =｝／/｀7'' ‐-
　　　　　　　　 　 　 ￣ 　 ヽムノ ／| ｀￣´　 　 ／／　ヽ.ムノ ／／
　　　　　　　　　　 -‐＝‐ /ヾ７ヽ 　 | 　 ＿　‐'´／／/ヾ７ヽ／／
　　　　　　 　 　 　 --‐　｛ =Ｏ= ｝￣￣ ＿　‐'´／　｛= Ｏ =｝


.　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
.　　 　 　 ／:.　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 /: : :　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　しますとも
. 　 　 / : : : 　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　 | : : : : 　,.r-===='　　 ヾ＝⌒　　　 l　　 　 　 一昨年 六卿筆頭である魏（ぎ）子が亡くなったばかりです
　　　 |: : : ::;　　（　○ ）　　　（　○ ） .;::　|
　　　 |: : : : :　 　 ´"''"　 　 　 "''"´ 　 　 l　　 　 　 内部の権力争いで楚を攻めるどころの話ではありません
　 ,＿ ヽ___　　　　　　　　ゝ　　　　　　 ／＿_
／::　r' |　r'￣二ﾕ　　 --､__　 　 　 ／ : :: :: :`:､＿_
: : : :::| .|　|　/ 　) ｀)　　 　　　 　 ／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_
　: :　|.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿ 　_　 ,　´　|: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: ::＼　　　　　　　　　`ト､　　　/: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: :l: ｀ー┬-､　 　 　 |ii入　／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : :┐|: :: :: :: :＼）　 ７ ./iiii〈　 　 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: :イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiiiiiii｝ 　　| : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ: : / /: :: :＼＿ ￣＼iiii｝ 　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|

　　　　　　　　　　　　-―-
　　　　　　 　 ／　　　　　　 　 ＼
　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　 　 　 　 　 ､ ヽ
　　　 　 / 　　　　　　　　　-―=≧､) ﾉ　　　　　 　 　 また今の晋の上大夫たちは
.　　 　 /　　　　　　　　　　　＜/}}`　 ＼ 　 　 　 　 　 ひとりふたりを除き子常に負けず劣らず貪欲です
　　　　i　　　　　　　　　 　 　 -='｀　　　ﾉ
　　　　i　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈
　　　　ヽ　　　　　　　　 　 　 ,＿__ ィｱ〈　　　　　　　　蔡侯の望みが受け入れられることはなく
　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　 　 　 ｲ　　　　　　　　彼は失意のうちに帰国することとなりましょう
　　　　　　 「￣￣　―-　__　　　　　 _ﾉ
　　　　　　/}_　　　　　　　　У￣￣
　　 　 　 人!//≫ｘ　 　 　 /::＼
　　　　／///≪///≫ｘ　/}::::::::}
　　 ／/////////≪x//∧T:::〈


　　　　　　　　　　 　 　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　 　 　 　 　 　 　 　,ｒ'　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 　 　/ ⌒　　　　　　　　 ヽ,
　　　　　　　　 　 　（ ●）　　　`―　 　 　 i　　　　　　私たちが動くのは その時です
　　　　　　　　 　　i.　 　　　　（　●）　　　 |
　　　　　　　　　　　＼　_´_＿_ 　　　　　　/
　　　　　　　　 　 　 　＼`ー'´　　　＿_／
　　　　　　　　　　 　 〈〈　 ヽ　 「l:::::／:＼　　　　　　 　 　 　 　 　 __
　　　　　 　 　 　 　 　 >フ /　__]::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　, -‐'´　}
　　　　　　　　　　　　 |:::::! |ヽ|::::::::::/:::::://｀∧　　　　　　 ／　　　／
　　　　　,へ∩　　 　 .|:::::| !　 |:::l|::::::::://:::::::::∧　　　　　 l　　　 r'
　　　 　 |ミ/::|　 　 　 |::::::!!＼ V:|:r＝=|:::::;-':::::::｀ヽ　　／､　　 /
.　　　　 ﾍﾞ:::::ﾉ､　　　 |::::::|!　　 ∨:::::::::l／:::::::, -一'￣´)::::::｀ｰ/
.　　 　 　 ヽ'　 ヽ―-':::::/l|　　 　V::::::::|::::::／::/:::::::::::::::::::::／::{
　　　　　 　 l＼/::＼:ヽ/::!∨　 　 l::::::::|:::/::;イ:::::::::::::／:/::::::::::＼
　　　　　　　｀ヘヽ:::::::/:/　 〉､　　.|:::::::!/::´:::ヽ‐‐＜:::::::!:::::::::, へヽ
　　　　　　　　　 ｀￣l:/ 　 ト､　　 .!:::::|:::::::::::::::::::::／l:::::::::::::::{ヽ､ノ ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 |:! ／l　　　　 |:::::|::::::::::::::／‐-､l::＿::::lヽヽ、　 　ヽ
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───明けて 紀元前506年

───春、三月、劉文公合諸侯于召陵、謀伐楚也、

　 　 　 春 三月 劉文公（りゅう・ぶんこう）諸侯を召陵（しょうりょう）に合すは 楚を伐たんことを謀るなり

　 　 　 春 三月 劉文公が諸侯を召陵に集めたのは 楚を伐つことを諸侯に諮るためである

　　　　　　　　[ｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚⅤｚｚｚｚｚｚ]
　　 　 　 　 ＼|:::::::::::[　 　f彡"　　　弌ミ　 ]::|
　　　　　乂__zﾙ::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　 l::|
　　　　　⌒ヾ≧::::::ミ　　〃　　 Y　　「　　 Vル⌒
　　　　　　　 〔 {ヾ::j　　 { __＿､ ﾊ 　 ｉ _＿ メ}⌒
　　　　　　　 ヽ ヽ ﾞ {　　　 ￣ノ　　 ヽ ￣` !ﾘ
　　　　　　　　∧__j　ゝ　　 '″ /　}　 ﾞ　　 /　　　　　蔡侯から楚を伐つべしとの議が出されておじゃる
　　 　 　 　 　 __｢ [　　Y　　　 ､_　_',　　　/
　　　　　　　'"　|　 l　　　　"""´　ﾞﾞ''''´ ´.' 　 　 　 　 諸侯は如何なる所存におじゃ？
　　　　　　 r＜〔　 入　　 ｀ヽﾆﾆﾆﾆフ　ﾉ
　　　　 f=∧　 ＼　　i＼　 　 fﾆ二二二ﾆi
　　　　 L: : : :＼　ヽ　　　ヽ　 |ﾆニ二ニﾆ|
　　　　人 : : : : : ヽ　 ＼　　 ｰ!ﾆニニニﾆ|
　　 ／: : :＼ : : : : :｀≧=‐-._._.|ﾆニ二ニﾆ|
. ／: : : : : : : ｀≧=-: : : : : : : :..|ﾆニ二ニﾆ|ヽ
´: : : : : : : : : : : : : .:.:.ﾐ : :.≧=-|ﾆニ二ニﾆ|: : ＼
:.: : : : : : : : : : : : : : : : } : : : : 从ﾆニ二ﾆﾆﾘ: : : : :ヽ
【劉狄（りゅう・てき）】
周（しゅう）王朝の重臣 劉文公とも

───晉荀寅求貨於蔡侯、弗得、言於范獻子曰、國家方危、諸侯方貳、將以襲敵、不亦難乎、

　 　 　 晉の荀寅（じゅん・いん）貨を蔡侯に求め 得ず 范獻子（はん・けんし）に言いて曰く
　 　 　 國家方（まさ）に危く 諸侯方に貳（ふたつ）ありて 將に以て敵を襲わんとす 亦（また）難かしからずや

　 　 　 晋の荀寅は蔡侯に賄を要求したが得られなかったため 范献子にこう告げた

　　　　　　　　　 , ――　―‐ 、
　　　　　　　　 /　＿､ヽ　/＿ ヽ　　　　　　 　 我が晋は危機に瀕しており 諸侯どもは二心を持っております
　　　　　　　　l　ﾐ　　^丶''"　 }　l
　　　　　　　　!　l ＿、　　,＿. l　l　　　　　　　 このような状態で敵を攻めることが難しくないわけがありましょうか
　　　　　　　 /r ﾄ ー‐,　 ' ー=lr ､!
　　　　　__ ノ ヾヽ ／　ｌi　＼ ﾉ ノ ヽ＿
　　　　 ヽー　 ミヽ -ｰゝ'ｰ- 彡'　 - ノ
　　　　　　` ―ｰ'1ー'''ニ'ｰイlーｰ'''"
　　　　　　　　 ／l＼ーー'／ l＼
　　　 _,,　―　7:: l　rｰ天ー､ l::ヽ ` ―　_
　- ''"　　　　/　 トヽ-:Ｈー'/l　 ヽ　　　　`''-
　　　　　　　/　　 l　ミｌ l彡 .l　　 ヽ
【荀寅（じゅん・いん）】
晋の六卿の一 中行（ちゅうこう）氏の当主
中行呉（ちゅうこう・ご）の子（AAは同じ）

───水潦方降、疾瘧方起、
　 　 　 中山不服、棄盟取怨、無損於楚、而失中山、
　 　 　 不如辭蔡侯、吾自方城以來、楚未可以得志、祗取勤焉、

　 　 　 水潦（すいろう）方に降り 疾瘧（しつぎゃく）方に起こり
　 　 　 中山（ちゅうざん）服せず 盟を棄て怨を取り 楚に損なくして 中山を失う
　 　 　 蔡侯辭するにしかず 吾方城（ほうじょう）より以來 楚いまだ以て志を得るべからず 祗（まさに）勤を取らん

　　 　 ／ 　／　　　_,.　－　　　　`ｚ、
　　／　 　/　　　／ 　_,.　-=＝　 　 ＞
　/ﾐ,ﾍ 　 /　 , -'ー ‐ ＝Zﾐ
./ﾐ/　 ヽ〈／　　　　　　　　ヾ
=/　　　　　　　　　　　　　　　＼
7_　　　　 　 /　　　 _,. =､　　　　　　　 　 　 　 　 　 季節は雨期に入ろうとしており 流行り病が蔓延しております
|　`ｰ=zヽ　/ ,z＝ ﾗｲ
! ャｰｔﾃ､ 〉ﾊ 　,-ｔﾃ-‐ﾗ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 また中山国が服属していない今 楚との盟約を破棄すれば
　　｀￣ //　＼ 　 ￣´　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 楚に損害を与えるどころか中山を失うこととなりましょう
　　 　 //　　　ヽ
　　　//　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 蔡侯の申し出は断ってしまった方がよろしい
ヽ 　｀ ＞ー=　‐-　 　 　 　 　 　 /
＼,>'´　　　　　　　｀ヽ、 ゝz-‐／　　　　　　　　　　 なにせ我が国は方城の戦い以来 楚に勝っておりません
、´　　 　 ＿ 　 　　 　 `´　,<
__ヽ,. イ￣―　￣ ‐ _　　 ,ｲ　　　 　 　 　 　 　 　 　 要らぬ苦労をする必要はない
::::::::::::::i　　　　　　　　｀1′
::::::::::::::::l_　　　　　 　／ 　 ／
::::::::::::::::::::::￣i｀,Zー'　　／ 　 　 　 　 /:::
:::::::::::::::::::::::::: |　　｀>_<´　　　　　　　/.:::


　　　　　　　　　　　　　 ≦ ニ ニ _ ｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 ／r'´ 　 　 　 　　｀　ﾐ､
　 　 　 　　　　 　/ j´　-─-､　　　　　　　',
.　　 　 　 　 　　/　{　　 ＿___　 　´ ￣｀ 　 l!
　　　　　　　　 ,′ﾐ辷彡-‐､‐ｧ'ﾉjヒニ_‐ ､　}!
　 　 　 　 　　 i 　 〉　｀ﾆﾟ彡´ 　 ｌﾄ､::::::::::ヽ了
　　　　　　 　 「rﾆ{／ 　 　 　 　 |　 ヽ _ ノ V
　　　　　　　　ヽヽ` く　　　　, -┤　 　　ｌヽj!　　　　　　ふむ──
　　　　　　　　　＼j　|　　／ヾ__,ﾍ 　 　 ／ﾉ
　 　 　　 　 　　 　 |　 ／　 _rュ　 ヽ　,ｲﾚ´
　　　　　　　　　　　／ ,.-‐'　 __ ＼　 ∨
　　　　　　　　　　/ ｨく　　　　　　　＼ i
　　 　 　 　 　 　 ´　|　ヽ 　 　 　　 ／ヾ
　　　　　　　　　　　⊥ __ヽ `ー' //
　　　　　　　　　　　| 　 　ﾄ､`￢,ｨ ─┐
　　　　　　　　　　 /¨ヽ､　＼V／＿_厶ｨ
　　　 　　　　_　-く::::::::::::｀..r宀r':::::::::::::::|
　　　 _ ,r‐‐´　　　ｉ:::::::::::::::Ｌ.::」:::::::::::::::::ﾄ､
【范鞅（はん・おう）】
晋の六卿の一 范（はん）氏の当主 この時点での中軍の将（六卿の筆頭）

　　　　　　　　_ - ´　 ＿＿　　｀丶、
　　　　　 　 /.L - ﾆ´-──-｀ﾆ丶j＼
　　　　 　 /. / ´　　　　　　　　　｀ヽ　ヽ
　　　　　/.　/　 -─-､　　　, ─- ､ヽ　ヽ
　　　 　 l　　! ´　＿__ _,　 　 　 ＿_ .| 　 ｝
　　　　　ヽﾐ ‐'ﾆ-rｭﾗ´ 　 ゝﾃ´一-ミ彡/
　　　　　　|`7´ ｀"´-‐´　 ´ヽ､:::::::ノﾄ-〈　　 　 　 　 確かにその通りですな
　　. 　 　 丨|　, "´　　　　|　　 　 　.|´,ﾉ
　　　　　　ヽ_｀l< 　　　　　|　　　ヽｨ´/ 　 　 　 　 　 蔡侯ひとりの報怨のために
　　　　　 　 　 | ヽ 　, ﾍ　/ヽ 　 /./´　　　　　　　　 わが晋が苦戦せねばならぬ道理はない
　　　　 　 　 　 !　〉' 　, `-､　＼' /
　　　　　　　　　y'　／ ‐一 ｀ヽ､ヽ
　　　　　　 　　/ﾍ´　　　　　　 /`ヽ
　　.　　　　　 _, - !ヽヽ ＿　 ／L＿
　　　　　　　 |ヽ-'､＿｀ ｰ､‐' 　 | ___冫
　　　　　 _　┤　　　/ヽ　| ∧￣　　f ､
　　_ -=.: .:.:.:┌　＿　ヽ!　/／_　-‐┤.:＼
　´.: .: .: .: .: .:.|:::::::::::::￣ r‐' ´:::::::::::::::!.: .: . ｀`　-
.: .: .: .: .: .: .: .:|::::::::::::::::::::|::::|::::::::::::::::::|.: .: .: .: .:
.: .: .: .: .: ..: .: .|::::::＿　-‐`-‐-､＿::::::|.: ..: .: .: .:
.: .: .: .: .: .: .: .:l￣　　　　 ｃ　　 　 ￣l.: .: .: .: .: .:


───乃辭蔡侯

　 　 　 乃（すなわ）ち蔡侯に辭す

　 　 　 こうして 蔡侯の願いは退けられた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（春秋左氏伝 定公四年）

　　　　　　(ﾟДﾟ #)　　 　 なんなんだ あの国の卿どもは！
　　　　 　 ノヽ ノ|　 　 　 威張り散らして賄を要求するばかり
　　　　　　　<　<


　　　　　　( ﾟДﾟ#)　　 　 何が覇者だ！何が盟主だ！
　　　　 　 ノヽ ノ|　 　 　 恃むに足らん！！
　　　　　　　<　<


　　　　　 (-Д-；) 　 　 　 だが…わが国のみで楚にあたるなど不可能…
　　　　 　 ノヽ ノ|　　　　　泣き寝入りするより他ないのか…
　　　　　　　<　<


　　　　　　　　　::::::::::::::::::::　　　　　 　 /
　　　 　 　 　 　 '.::::::::(ﾄｪ:: : 　 ,　　　, '　　　　　　　　　　 　 　 　 お困りですかお困りですね
　　　　　　　　　　 ､::::::ｪｪ: ￣　　　ｲ 、
　　　　　　　　 . : : : : ::::::::: : . . .;　 ////ﾂｔ　、 　 　 　 　 　 　 　 さよう楚は強く大きくそして傲慢です
　　　 　 . : .' : : : : : : : : : 、　／　/ |/////// ｭ 、
　　 ,. .: : : : : : : : : : : : : :.::::::::.＼/　,|///////////z 、　　　　　　挫かねばなりませんとも圧さねばなりませんとも
　　 : : : : : : : : : : : : :　　｀: : :/　　　|////////////∧
　　 : : : : : : : : : : : : :　　　: : |　　　 |//////////////!
　　 : : : : : : : : : : : : :　　　: : |　　　 |//////////////!
　　 : : : : : : : : : : : : :　　　: : |　　　 :∨////////////!
　 　: : : : : : : : : : : : :　　　: : ｌ　　　 : : ;////////////!
　　 : : : : : : : : : : : : : .　　: : :ｌ　　　 : : : ;///////////!
　 　: : : : : : : : : : : : : .　　:. :.:!　　　 : : : : : ;////////∧
　 　: : : : : : : : : : : : : :.　 : :. ::　　 　: : : : : : ; ////////

　　　　　　( ﾟДﾟ；)　　 　 おお…伯大夫
　　　　 　 ノヽ ノ|　 　 　 いらしていたとは
　　　　　　　<　<


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐-　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　´　　　　　　　｀ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　,. -‐'ｆﾌﾌ 　 　 　 　 　 ７　　 　　　　　　　　　　 　 ｀､
　　 　 / 　 ｒ‐´ ｒ‐､ 　 　 　 　 / 　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ 　 　 　 　 晋は恃むに足らぬ？
　　　ﾉ　 _/＿ 」　 .l　　　　　　|　　　ー‐-‐'　　 `ー‐-─ 　 　 !
　　 i　　 _ ＿　.） ,'　　　　　　 |　　　（ ー‐）　'"　（ ー‐ ）　　　!　　　　　　さにありましょう
　　 !　　　　　｀{ ﾉ　　　　　 　 ヽ　　 　　　　 '　　　　 　 　 　 /
　　 |　　ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼　　　　　`　　　　　　　／,.,..　　　　 　 六卿どもは権勢を競い蓄財に勤しむばかり
　　 l　　 ,.-ｒ　/;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿　ー -- - 　 __, ｲ:;ヽ:;:;:　 　 　 　 なんぞ楚の暴虐を咎めましょうや
　／i!　　　 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!　　＼ _ｰ‐_,.／　　i:;::;:ヽ:;:;
´:;:;:!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､　／!;;;;;;;;;;〉、　,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:ゝ､_　 /;;;;ﾉヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.｀'　 ヾ--〈　 Ｖ　 !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /｀:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-､:;_:;」　　　　!;;;;;;;!　 　　 |ヾ､:;.-‐
:;:;:;:;O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:|　　　 |;;;;;;;;|　　 　 !:;:;＼_:;:


　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／: ￣￣￣￣￣￣　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : :　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : :　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　彼らもまた子常と同じやつばら
　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : :.. 　　　　　　　　 　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　.l : : : : : : : : ＿ ノ゛,, ;、､､ '⌒ゝ､　　　　　 l　 　 　 あなたの報仇など 何の儲けにもならぬと
　　　　　　　　　　　　　| : : : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　 　|　　　　切って捨てたではありませんか
　　　　　　　　　　　　　.l : : : : : : : ´"''"　　　'　 　 "''"´　 　　　 　l
　　　　　　　　　　　　　 ＼: : : : : : . . 　　　　`　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : :.｀ー―　――′　　　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 _ノ＞'´小、: : : : : :　　　　　.　/＼イ
　　　　 　 ＿,.二ﾆ-‐フ´ ／　／!|　＼　｀ ｰ --‐　, ｲl､ 丶、ト､__
　　,ｒ‐＜´　　　　 ／　　'　 /´　|ｊ　 　 ヽ、　　 __／　' ﾊl、 　 ヽ 　｀丶、　　 ／⌒〉
　ノﾊ 　 ＼ 　 ／　　　　／　　 jl|　 ,'　　ｊゝｨ厂　　 ′/ｌ∧　　　＼　 　 ＼/　　 /
∧丶ヽ　　 V　　 　 　 /　　　 /ﾘ　;　　 /⌒ｌ|　　　;　/ /　ﾍ　　　　ヽ　　 /　　 /、
l　l､ 、 } 　　ヽ　　 　 /　　 　 ﾊﾉノ　 ／　　∧　　,' / /　　 ﾊ　　　　 ＼丿　　 厂＼
、_}／ﾉレｰ‐-､＼　 / 、　 　 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl　 ' / /　　　　}、　　　　 レ- '⌒ヽ__　ヽ
´　／´{　　　　｀ヽV___､＞－-､ く　 /７个i/　ﾍ.0/ /　 　 　 ハ 　 　 ／　　 _,. イへ＼ ＼
　∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／　） ∨ / / jｌ　　 ∨/=-、　　(⌒＞‐イ　　_∠´　/ｌ　/!　＼ ＼
　{. ﾊ |　 {、_　　 　 ＿_＿_) ／ ／　　　/ |　 　 /　 　 ＼ (⌒( 　 __｀二´-‐┬' ７/ｌ | 　 ハ　ヽ
　ヽ､ハ 　 ＼￣￣ - '´　／ｉ　/　　'　 /　'ｌ 　 /　　 　 　 ヽ＼ ￣ヽ、 　_, ／　/∧リ-－ 　〉　〉
、　〈　｀＞‐-｀ニ＞─＜ 　 !/　　 　 /　　|　/　　　　　　　 ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´　 厂丶　/　/

　　　　　　( ﾟДﾟ；)　　 　 では…
　　　　 　 ノヽ ノ|　 　 　 では呉ならば与力してくださると？
　　　　　　　<　<


　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　　　／￣￣￣￣￣￣ ＼
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　　/　　　　　　　　　　　　 ＼
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　/　　　　　　　"￣￣`　　　 ＼
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　 l　 '´￣`　　　（ 　●）;;:::　　　　ヽ
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　l ;::（　●）　　　　"''"´　　　　　　　l　　　　ま　さ　か
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　|　　´"',　　　　　　　　　　　　　 　 |
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　l　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　i
　 　　　　　　　　　　　　 　　 　 ＼　　　､__,＿_,　　　　　　　　　丿
　 　　　　　　　　　　　　 　　 　　　＼　　　　　　　　　　　　　／
　 　　　r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,|　ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　 　　　ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
　 {ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
　 .|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
　 .ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　 　　｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　 　　　　 `ー'‐―､_　　!　　　 　 //´:` ､i　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／

　　　　　　　　　　　　(ﾟдﾟ　)
　　　　　　　　　　 　 ノヽノ |
　　　　　　　　　　　　　 <　<





　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣＼
　　　　 　　　　 ./　　（,）　　　（,）　　ヽ
　　　　　　　　　|　　　　　|￣|　　　　 |
　　　　　　　　　ヽ　　　　￣￣　　　 /
　　　　　　　　　　|　 |　　　|　 |　　　|
　　　　　　　　　.ノ　.ﾉ ヽ ノ　.ﾉ　　　.|
　　　　　　　　 (＿ノ　　(＿ノ　　　　.|
　　　　　　　　 　　　／ ／ ￣／ ／
　　　　　　　　　　　<　<　　 .<　<
　　　　　　　　　　　　ヽ ヽ　　 ヽ ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　-‐=＝― ‐-､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　 -'"　　 　　 　 　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 　 , '　　　　　 　　　　　　　　ヽ 　 　 　 　 よくお考えください
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 　　　　　 　　　 　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 　　 / 　　　 　　　　　 　　　　　　 　'　　　　　中原きっての大国 晋ですら楚を攻めるは大事
　　　　　　　　　　　　　　　i.　　 ´￣｀ 　 　 　 ´￣｀ 　　　 i　　　 　 ましてや呉は南の小国
　　　　　　　　　　　　　　　i.　　ｨｔ〒ｫ､　　　　.ｨt-ｧ. 　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　.!　　　￣　　　　 　 `┴'´ 　 　 !
　　　　　　　　　　_　-- ´ ﾍ!l　　　　　 　'　　 　 　　　　　i'イ　｀ ｰ ､
　　　　　　 _　- ´　　　　 /　ﾍ　 　 　 　`　　　　 　　　 /イﾊ　　　　｀ー ､
　 　 　 　 /　　　　　　　/　 　 トｔ､　　ー─ -　　　　 ｲ/. / ' ﾊ　　 　　　　＼
.　　　 　 /　　　　　　　/,　－ ､ﾘ_!_> ---､ﾆ＿ 　 ／/' ! ＿　　l　　　　　 　 ﾊ
　　　　 /　 　 ､ 　 　／ 　　　　　く, -ﾆ二´､__ ｀Yﾆ´￣　　｀ヽ、!　　　 　 　　ﾊ
　　. 　 {　　　　l 　< ＼　 　　　　亡r-- ､＿ 　 ｰ′　　　 　 　　>､　　　　　　 l
　　　　 >　 　 ／ 　＼ ＼　　　　　　　, -､＿｀ヽ、　　　 　　　 /　/｀ヽ､　　 　ﾑ
　 　 　 〉　 ／　　　　 ヽ　Y｀ー― ､_,／　, ､‐'ー '┬--─　､/　/　　　　｀　､　〈
　　　／　/　 　 　 　 　 ヽ ヽ　　 　ﾄ- ´｀ﾄ _ >　　,'　　　 　 ,'　,'　　　　　　　 ｀､ヽ
　　/ 　 /　　　　　　 　　　y´　　　 ﾍ　　|:::::::::|　/ 　 　 　 /　,'　　　　　　　　　 ｀＼


　　　 　 　 　 /
　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;
　　　 　 　 /
　　　　　　′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ，
　　　　　　|　　N≧ｘ
　　　　　　|　　ゞ､ ｀jヾ､
　　　　　　|　　　　≧=-　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 蔡の都合に合わせて与力などとてもとても…
　　　　 　 i　 　　　　　　′　　　>ｚﾃー＜
　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　¨ゞｰ廴.ﾃ　　　　 /　　　　　　　そうは思いませんか？
　　　　　 ﾊ　 　　　　i.ﾉ　　　　　　　　　　　 　 　 ／ __
￣｀ ＼.ノ　',　　　　 <　　　　　　　　　　　 　 ′ ⌒冫､ー
　　　　＼ 　 ． 　ヽ､_｀⌒｀　　　　　　　 　／ 　＞　　 ヽ､_
､　　　　　ヽ､_､ 　　ヽ､ヽ､_　　　　　　　／｀V¨´ 　 　 　 i
ﾍ　　　　　　　　ヽ､ 　　｀　｀　　　　　　´　　ヽ､_　　　　 ﾍ
ー､　　　　　　　　 ﾍ　　　 ,　,　　´／　　　　　　＼__
ヽ､_>　　　　　　　　　ヽ＜ 　　 ,.:':∨ヽ 　　　　　　　＞ ､
_,ｲ　　ヽ､__　　　　　　∧　　／.::　 :}　.: 　　　　／´
　ヽ､ 　､ 　 ヽ､ 　　　　∧　{.::::::_＞∨　.:.　 /´
　　 　ヽ､i　　　ヽ､ 　　　∧∧_/　　 ∨　.／
　　　　　 V　　　　} 　　　∧ 　　.::: 　:}／

　　　　　　　　　　　　(ﾟдﾟ ;)　　　　　そ…それは…
　　　　　　　　　　 　 ノヽノ |
　　　　　　　　　　　　　 <　<


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐-　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　´　　　　　　　｀ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　,. -‐'ｆﾌﾌ 　 　 　 　 　 ７　　 　　　　　　　　　　 　 ｀､
　　 　 / 　 ｒ‐´ ｒ‐､ 　 　 　 　 / 　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ですが──
　　　ﾉ　 _/＿ 」　 .l　　　　　　|　　　ー‐-‐'　　 `ー‐-─ 　 　 !
　　 i　　 _ ＿　.） ,'　　　　　　 |　　　（ ー‐）　'"　（ ー‐ ）　　　!
　　 !　　　　　｀{ ﾉ　　　　　 　 ヽ　　 　　　　 '　　　　 　 　 　 /
　　 |　　ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼　　　　　`　　　　　　　／,.,.,.
　　 l　　 ,.-ｒ　/;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿　ー -- - 　 __, ｲ:;ヽ:;:;:;
　／i!　　　 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!　　＼ _ｰ‐_,.／　　i:;::;:ヽ:;:;
´:;:;:!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､　／!;;;;;;;;;;〉、　,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:ゝ､_　 /;;;;ﾉヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.｀'　 ヾ--〈　 Ｖ　 !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /｀:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-､:;_:;」　　　　!;;;;;;;!　 　　 |ヾ､:;.-‐
:;:;:;:;O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:|　　　 |;;;;;;;;|　　 　 !:;:;＼_:;:


　　　　　　　　　　　　　　　　′'
　　　　　　　　　　　　( ﾟдﾟ ) 　´
　　　　　　　　　　 　 ノヽノ |　
　　　　　　　　　　　　　 <　<

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　ヽ　　　 　 　 　 晋と呉
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　 　 ＼　　　　　　決定的に異なるところがひとつあります
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　/　　 、__,ィ、　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　　ﾍｿノ　　　　　　､　 　 　 それは──
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ゝ　　　　，　　 　 }　　　＞、＿　　　__
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ｀_　 ノ　 　 　 /}　 ／/ : :/. : 二ﾆ{　｀ﾏ:ヽ　,.- ､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ 、　　　　　/;:' ,.ｲ / : : :i : : : :.｛¨V　 ＼:Y　 /
　　　　　　__　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ` ー -ｭ＜ｨ＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧　＼　 ∧　{
　　　　　 (　｀､　　　　　　　　　　　　　　 _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i {　' ､　　ヽ　 ｀ﾄ､
　 r-、　　ヽ ∧､　　　　　　　　　　　　　{ : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、　ヽ　　　　',ﾊ
　 } r-、　　〉、　ヽ　　　　　　　　　　　　｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:(　＼　_ヽノ　　}:ﾊ
　 } }　 {_／　{　　 {、　　　　　　　　　　　}λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ　 . : : : :　　r）､:
　 } }　 {r-､　,'⌒　　',　　　　　　　　　　/:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._// : :
　 ヽ}､ .i　 { r-､　　 人ｭ､　　　　　　　 /:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'､: : : : 〉二ﾆ／ : : :
　　　⌒}､└i　'ト ィ　ﾉﾉ:.｀ヽ､　　　　 /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{-´ : : : : : :
　　 　 　 ⌒--へ　 // : : : : ＼　　 r'´｀.i : : Y : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : V : : : : : : :
　　　　　　　　 ',ヽﾆノ : : : : : : : :ヽ人ミヾ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : } : : : : : : :


　　　　　　　　　　 　 　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　 　 　 　 　 　 　 　,ｒ'　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　呉は必ず楚を攻める
　　　　　　　　 　 　/ ⌒　　　　　　　　 ヽ,
　　　　　　　　 　 　（ ●）　　　`―　　　　..i　　　　　　この一点のみ
　　　　　　　　 　　i.　 　　　　（　●）　　　 |　　　　　　ですがこの一点の違いはあなたにとって大きい
　　　　　　　　　　　＼　_´_＿_ 　　　　　　/
　　　　　　　　 　 　 　＼`ー'´　　　＿_／　　　　　　　違いますか？
　　　　　　　　　　 　 〈〈　 ヽ　 「l:::::／:＼　　　　　　 　 　 　 　 　 __
　　　　　 　 　 　 　 　 >フ /　__]::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　, -‐'´　}
　　　　　　　　　　　　 |:::::! |ヽ|::::::::::/:::::://｀∧　　　　　　 ／　　　／
　　　　　,へ∩　　 　 .|:::::| !　 |:::l|::::::::://:::::::::∧　　　　　 l　　　 r'
　　　 　 |ミ/::|　 　 　 |::::::!!＼ V:|:r＝=|:::::;-':::::::｀ヽ　　／､　　 /
.　　　　 ﾍﾞ:::::ﾉ､　　　 |::::::|!　　 ∨:::::::::l／:::::::, -一'￣´)::::::｀ｰ/
.　　 　 　 ヽ'　 ヽ―-':::::/l|　　 　V::::::::|::::::／::/:::::::::::::::::::::／::{
　　　　　 　 l＼/::＼:ヽ/::!∨　 　 l::::::::|:::/::;イ:::::::::::::／:/::::::::::＼
　　　　　　　｀ヘヽ:::::::/:/　 〉､　　.|:::::::!/::´:::ヽ‐‐＜:::::::!:::::::::, へヽ
　　　　　　　　　 ｀￣l:/ 　 ト､　　 .!:::::|:::::::::::::::::::::／l:::::::::::::::{ヽ､ノ ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 |:! ／l　　　　 |:::::|::::::::::::::／‐-､l::＿::::lヽヽ、　 　ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 |l/　/ 　 r‐-､l::::::|::::::::::/l <｀ヽ　＼ ｀ !　｀ヽ､＿_丿
　 　 　 　 　 　 　 　 l 　 !＼　ヽ 　 〉'⌒ヽ‐{,-'｀ヽ　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　〈ヽ､ ｀ｰ ＼ ヽ⌒　ヾ　　 !＼　　　/
　　　　　　　　　　　 　 〈｀ヽ､＿_, -｀ｰ-＼＿__ノ　　 ｀ー'

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 　 確かに貴国の都合に合わせて
　　　　　　 　 　 　 ,.、　 　 　 　 　 　 　 　 /　'´￣`　　 "￣￣`　　　 ヽ　　 　 兵を動かすのは難しいことです
.　　　　　　　　　　 ! |　　　　　　　　　　　　l ;::ィ=ミ　　 　ｨ＝ﾐ　　　　　 l
.　　　　　　　　　　 ! |　　　　　　　　　　　　|　　´"'　,　　　　""　　　 　 |　　　　ですが 充分に備えをした上で
　　　　　　..,-〈｀ヽＪ .!　　　　　　　　　　 　 l　 　 　 ヽ　　 　 　 　 　 　 !　　 　 .佳き日を選び軍を発することは可能
　　　　 /´⊂´￣ヽ　|　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　､__,＿_,　　　　　 丿
　　　　ヽ_弋 入　｀　}　　　　　　　　　　　　　　＼_ 　　　　　　　　_,／　　　　　 今までもそのようにして楚を攻め…
　　　 　 /　/　　　 /　　　　　　 　 　 　 　 　 _,.／ / i! : 　 .:　/ ﾍヽ､
　　　 　 |　{　　　 /　　　　　 　 _...... .-.:::::´::/:::::/　 ﾍ､　　　 /　　l:::::ヽ､、
　　　 　 ヽ　　　 _丶　　 　 ﾊ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l! 　 ／i　　 /　 　 !::::::::l::::::｀::.-　... _
　　　　　 |_,.．-´ /::}　　　 /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ 　/!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
　　　　 ,zi_,.．-´:::::::| 　 　 |:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
　　　　 |。|::::::::::::::::::|　　／::::::l::::::::::::::: /___:／::i;:;:;! 　Y⌒Y　　/;:i｀ヽ::＿_! ::::::::::::::::::::/:::::::!
　　　　 |::::|::::::::::::::::::.|／:::::::::::::l::::::::::::::::::／::::::::!;:;:;l 　:L::_ﾉ　 /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
.　　　　 |。|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l／;ｌ 　,':::::',　/＼:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
　　　　　|::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
.　　　　　|::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::i!::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i::::::::: /:::::: i:::/::/:::::::::::::::: !
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/;:::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;:;:; ｲ:::::: /::::::::::l/::/::::::::::::::::::::i


　　　　　　　　　　　　　　 　　/　 i　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　 i!　　　　／　　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ､　_,ﾞ,　　／　　　　　 '´￣`　　　`―- |
　　　　　　　 _　　　　　　　　　 ｆ´　 i　 |　　　　　　::;;（●　） 　 （●　）　　　勝利を収めて来たのです
　　　　　　　i　｀丶､　　　　　　 ﾄ-' _〉　|　　　　　　　 ´"''"　　,　"''"ヽ
　　　　　　　 `､_　　｀,ｰ- ､_＿_ﾉ￣:::人ヽ　　　　　　　┬ｧ―- .._ 　　|　　　 ですから少々お考えを改めて頂いて──
　　　　　　　　　｀ ｰ' ､_,　ﾉ::::i　 ｀`´ 　 ヽ｀Tｰ-- ､_　　（　　 　/　　 /
　　　　　　　　　　　　 冫ー'"　　 __／　i､ ヽ　　　 ｀!`!　￣￣　　／
　　　　　　　　　　 _,ｨﾞ´ヽ　　／￣〃／　 ヽ､!!　　 /　i　ヽ｀ヽ´ｨ
　　　　　 　 _, - '´　 ｀i_ノ 　 !　　i i!/　　　 /´｀=-､i_＿i　　ゝ-〈i ﾄ､
　　　　.　ｬ'´_＿,ノｰ弋〉-､i /　　 ｙ´　　 　 i::::i´f　　　　） 人__ﾂi ヾi＼
　　　　　 ｀´　　　　 冫ヽ/〈_＿, -'ｰｧ-‐‐r'´Ｔ`亠‐ｒ‐‐'ﾞi´ /:::::i`!　i_i　.＼
　　　　　　　　　　.／　,ｲ_ -`ｰ‐‐'´　　／　./　　　 i! 　 i'´::::::::i!'ｰ<´　　 冫､
　　　　　　　　 .／　ﾉ´ `ｰ‐‐t‐‐--‐'´　 ／　　　　 ヽ　 ﾄ､____冫 /__　　/　 !
　　　　　　　　 ｀ｰ'´　　　　　 ｀`ｰ--‐t'´､_　　　 　　 ヽ ヽ　 ./　/　 ｀`/　　i

　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／: ￣￣￣￣￣￣　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : :　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　我が呉国の出師にあわせ
　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : :　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : :.. 　　　　　　　　 　　　　　 ＼　　　　楚に攻め込んではいかがでしょうか？
　　　　　　　　　　　　　.l : : : : : : : : ＿ ノ゛,, ;、､､ '⌒ゝ､　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　| : : : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　 　|
　　　　　　　　　　　　　.l : : : : : : : ´"''"　　　'　 　 "''"´　 　　　 　l
　　　　　　　　　　　　　 ＼: : : : : : . . 　　　　`　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : :.｀ー―　――′　　　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 _ノ＞'´小、: : : : : :　　　　　.　/＼イ
　　　　 　 ＿,.二ﾆ-‐フ´ ／　／!|　＼　｀ ｰ --‐　, ｲl､ 丶、ト､__
　　,ｒ‐＜´　　　　 ／　　'　 /´　|ｊ　 　 ヽ、　　 __／　' ﾊl、 　 ヽ 　｀丶、　　 ／⌒〉
　ノﾊ 　 ＼ 　 ／　　　　／　　 jl|　 ,'　　ｊゝｨ厂　　 ′/ｌ∧　　　＼　 　 ＼/　　 /
∧丶ヽ　　 V　　 　 　 /　　　 /ﾘ　;　　 /⌒ｌ|　　　;　/ /　ﾍ　　　　ヽ　　 /　　 /、
l　l､ 、 } 　　ヽ　　 　 /　　 　 ﾊﾉノ　 ／　　∧　　,' / /　　 ﾊ　　　　 ＼丿　　 厂＼
、_}／ﾉレｰ‐-､＼　 / 、　 　 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl　 ' / /　　　　}、　　　　 レ- '⌒ヽ__　ヽ
´　／´{　　　　｀ヽV___､＞－-､ く　 /７个i/　ﾍ.0/ /　 　 　 ハ 　 　 ／　　 _,. イへ＼ ＼
　∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／　） ∨ / / jｌ　　 ∨/=-、　　(⌒＞‐イ　　_∠´　/ｌ　/!　＼ ＼
　{. ﾊ |　 {、_　　 　 ＿_＿_) ／ ／　　　/ |　 　 /　 　 ＼ (⌒( 　 __｀二´-‐┬' ７/ｌ | 　 ハ　ヽ
　ヽ､ハ 　 ＼￣￣ - '´　／ｉ　/　　'　 /　'ｌ 　 /　　 　 　 ヽ＼ ￣ヽ、 　_, ／　/∧リ-－ 　〉　〉
、　〈　｀＞‐-｀ニ＞─＜ 　 !/　　 　 /　　|　/　　　　　　　 ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´　 厂丶　/　/



　　　　　　　　　　　　( ﾟдﾟ )　　　　主導権は呉が取る…ということか
　　　　　　　　　　 　 ノヽノ |
　　　　　　　　　　　　　 <　<

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　/　　　 _　　　　　　 　　　　　丶
　　　　　　　　 l　　　 ﾉ }　　　　⌒＼　　 /⌒　l　　　　　はい
　　　　　　　　 |　　　/ .ﾊ　::;;（　　●）　　（ ●）|
　　　　　　　　.l　　 // .ﾑ-,..,.　´"''"　　,　"''"´ l 　 　 　 ですが盟主を気取ろうなどと考えてはおりません
　　　　　　　　 ＼ ヽ!　'　'　! ヽ　　､__ ,_,　　　／
　　　　　　　　　　|ﾌ入　　　　 l　　　　　　 ／ 　 　 　 　 あくまでいつ・どのように侵攻するかの決定を
　　　　　　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ ､´　　　　　　 　 こちらにお任せ頂きたい ということです
　　　　　　　　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　　　　／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　　　　 ／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /


　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　　　／￣￣￣￣￣￣ ＼
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　　/　　　　　　　　　　　　 ＼　 　 　 　 　 歴史ある姫（き）姓の国 蔡を相手取って
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　　/　　　　　　　"￣￣`　　　 ＼　　　　　　盟主を名乗るほど身の程知らずでは
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　 l　 '´￣`　　　（ 　●）;;:::　　　　ヽ 　 　 　 ありませんのでね
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　l ;::（　●）　　　　"''"´　　　　　　　l
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　|　　´"',　　　　　　　　　　　　　 　 |
　 　　　　　　　　　　　 　　　 　l　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　i
　 　　　　　　　　　　　　 　　 　 ＼　　　､__,＿_,　　　　　　　　　丿
　 　　　　　　　　　　　　 　　 　　　＼　　　　　　　　　　　　　／
　 　　　r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,|　ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　 　　　ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
　 {ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
　 .|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
　 .ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　 　　｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　 　　　　 `ー'‐―､_　　!　　　 　 //´:` ､i　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／

そう言えば、文王の五男の蔡叔度の子孫だから、名門だよなぁ。

　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　´ 　　　　　　｀　ヽ　＿
　　　　　／　　　　 　　　､　　　　(＿ ヽ
　　　 ／　　　　　　　､＿ ｀ヽ＿,,}　 ヽ　｀ヽ
　　 / 　　　　　　 　　 　｀ﾞｔｯ≧､´　 ハ　　 /＼　　　　　　　　まあ…
　　ｌ　　　　　　　　　　｀ー--'　　　 ｀化ヽ /　　ヽ
　　i　　　　u　　　　　　　 　 　 　 、　 ヽ　∨　　 ﾊ　　　　　　我が国も姫姓を標榜してはおりますので
　　ｌ　　　　　　　　　 　＿ 　 　 　 ' 　　 　ｊ　　　　ハ
　　 ',　 　 　 　 　 　 ´ 　 ｀ー――-､　　 ｌ
　　　ヾ ｀ ー-､ 　 　 　 　 　 　 　 　　　ﾉ　　　　　　ｌ
　　／　　｀　ヽ　｀ー- ､　ー '　　　ヽ／　　　　　　　ｊ
／　　　　　　　＼　　 ﾊ　 ｒ―､ イｌヽ　　　　　　　 /
　　 　 　 　 　 　 ﾊ　/　}　ｊ ヘ 〉　∨　　　　　　 /
　　　　　　　 　 　 ∨ ヽ ヾ {　　　　ｊ　　　　　／
　　　　　　　　 　　　{　　ｌ　 ｌ　　　　　　　　／
　　　　　　　　　 　　ヽ　ｌ　 i　　　　　　　／
　　　　　　　　　 　　　ｌ　|　 ｌⅠ　　/　／


　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　-‐=＝― ‐-､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　 -'"　　 　　 　 　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 , '　　　　 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 　　 　　 　 　 　　 　 　 ヽ　　　　　「弟」を名乗ることくらいは
　　　　　　　　　　　　　 　　　/. 　　 　　　　　 　　　　　　 　'
　　　　　　　　　　　　　　　　 i. 　 ´￣｀ 　 　 　 ´￣｀　　　 .i　　　 　 お許し頂ければ幸いです
　　　　　　　　　　　　　　　　 i. 　;::ィ=ミ　 　 　 .ｨ＝ﾐ. 　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　 　.! 　　　´"'　 　 　 　　"" 　　 .!
　　　　　　　　　　　_　-- ´ ﾍ!l 　　　 　 　'　　 　 　　　　　i'イ　｀ ｰ ､
　　　　　　　 _　- ´　　　　 /　ﾍ　 　 　 　`　　　　 　　　 /イﾊ　　　　｀ー ､
　　 　 　 　 /　　　　　　　/　 　 トｔ､　　ー─ -　　　　 ｲ/. / ' ﾊ　　 　　　　＼
.　　　　 　 /　　　　　　　/,　－ ､ﾘ_!_> ---､ﾆ＿ 　 ／/' ! ＿　　l　　　　　 　 ﾊ
　　　　　 /　 　 ､ 　 　／ 　　　　　く, -ﾆ二´､__ ｀Yﾆ´￣　　｀ヽ、!　　　 　 　　ﾊ
　　　. 　 {　　　　l 　< ＼　 　　　　亡r-- ､＿ 　 ｰ′　　　 　 　　>､　　　　　　 l
　　　　　 >　 　 ／ 　＼ ＼　　　　　　　, -､＿｀ヽ、　　　 　　　 /　/｀ヽ､　　 　ﾑ
　　 　 　 〉　 ／　　　　 ヽ　Y｀ー― ､_,／　, ､‐'ー '┬--─　､/　/　　　　｀　､　〈
　　　　／　/　 　 　 　 　 ヽ ヽ　　 　ﾄ- ´｀ﾄ _ >　　,'　　　 　 ,'　,'　　　　　　　 ｀､ヽ
　　　/ 　 /　　　　　　 　　　y´　　　 ﾍ　　|:::::::::|　/ 　 　 　 /　,'　　　　　　　　　 ｀＼

まぁ、呉の姫姓はかなり怪しいからなw

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

いいか、みんな
　　 　 　 　 　 (ﾟдﾟ )
　　　　　　　　(| y　|)


人を9るしめると
　 　 　 　 人　 ( ﾟдﾟ)　　9
　　　　　　　＼/|　y |＼/


仇と狙われることになる
　　　　　　　　( ﾟдﾟ)　仇
　　　　　　　　(＼／＼／


…ってことをな あの子常に思い知らせてやろうじゃないか
　　　　　　　 ( ﾟдﾟ )　仇
　　　　　　　　(＼／＼／


【可決】
　　　　　　　 　 　 _,,..,,,,_
　　　　ｶﾞｼｬﾝ 　 / 。　∪`ヽｰっ
　　　　　 __　　　l　。3_,,..,,,,_　　　　　　　　ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!
　　・。;o（）_）　　⊂ ,,/ ;' 3　ヽヾヽ　　　　　　　ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!
　o:.。*’　〃　　　　 i　　　　 ,l　　　　　　　　　　　ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!
　　‘　 ，_,,..((,,_　　〃ゝ　U　 j! _ )))_ ∴ ，“　　　　ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!
　　,Ｊ∵/ ;' 3　 `ヽｰっ )　　ｿノ'"　　　ヽ从/；　’
　　)　： l　　 ⊃　⌒_つ,.．ｪ‐'´　　⊂　　j!　ゞ・，‥¨
　　．¨ ・`'ｰ---‐'''''"　　　￣゛'''''‐---ｰ '¨・：‘　． つ
　　　　`､ 　)　ﾉ　　　 ⊂ﾝ´ 　　 　ヽ `'ｰ--ヽ,)'''"
　　　　　 ∪∪　　　　⊂_　 ⊂　　　l
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 "''''‐--ｰ '

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 , ' ￣￣￣￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 /　　　 　 　 　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 　 　　　ヽ　　　　　　蔡公はこちらの提案を受け入れました
　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 /　 '´￣`　　 "￣`　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 ( ○)　 　 ( ー )　 　　 　 | 　 　 　 想定通りと言ったところでしょうか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　´""　　　　 ""゛　　 　 　 j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ 　 　 　 '　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 ＼ 　 ' 二 ￣　　　　　　,"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ` 　_ _ 　　　,　＿ _'
　 　　　r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,|　ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　 　　　ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
　 {ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
　 .|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
　 .ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　 　　｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　 　　　　 `ー'‐―､_　　!　　　 　 //´:` ､i　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／


　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:| 　 　 　 そりゃな
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !　　　　　　　　 あんな目に遭わされた上に晋に見捨てられりゃ
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／　　　　　　　 　 こっちの話に飛びつくだろうよ
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､

　　　　　　　　　　　-─ ､　 ,　-──- ､
　　　　　　　　　　 , - ─｀＜::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::｀- ､
　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　 　 　 　 /:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　/: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ　　　　　「こっちが盟主」と言っても受け入れたかも知れんな
　　 　 　 /: : /: /: ::::::|:::/　.V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::|
　　 　 　 |: :/: /: :/:::::|/ _ノ .V|ヾ:::::::::| 　 ∨::i::::::::::::::::::}
　　　　　 ﾚ.|:.::::|:::i:::::/|　 　 ､ﾊi　＼::::|｀^ｰV::ﾄ::::::::::::::::ヽ
.　　　 　 　 |::::::|:::l::/|::ﾚ'¨￣ヽ　　　ヾ| .ｨｧiｭVﾊ::::::::::::::::ﾊ
　　 　 　 　 |::::::|:::K .V　ｨTj.}　　　　 　 { J i ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ
　　　　　　　|::::∧:r-､. ┴‐┴　　　　　￣￣　i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞
　　　　　　　|::/　|:|ﾚヽ　　　　　　i 　　　 ､　　 レｲ/'ﾘ::::::＞
　　　　　　　ヾ.　 | ヽ∧ 　　 ＿　　.. -イ　　.r‐ム::ﾊ／
　　　　　　　　　　V:::/ ヽ､　　｀ ー‐‐ ´　 ／'´
　　　　　　　　　　 ヾi　 　}＞　　　　　, イ
　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｀ - ´_ -┴┐
　　　　　　　　　　　　　　　r‐'V/￣　　　　/::＼
　　　　　　　　　　　　　　 / /:::::入 　 　 ./::::::::::|""＼
　　　　　　　　　　　　／:/ /:::::::::::∧　　/::::::::::::|::::::::::::" - ､
　　　　　　　　　　／/:::::|V∧::::::/　 ＼/::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 ／:::/:::::::|　 /:=:::i　 　 /::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 /:::::::::|::::::::|　/::/::::|　　 /:::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::


　　　　　　　　　　　　 　 　 　／￣￣ ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　__ノ　｀⌒　　 ＼　　　　　でしょうね
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 （__人___）　　　　|　　　 　 とはいえ今の呉にとって 盟主の名など邪魔なだけですが
　　　　　　　　　　　 　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二 ヽ､`,┘ 　 ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　 ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　 　 　 　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　 　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　 　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　【伍子胥（ご・ししょ）】
　　　　呉の行人（こうじん，外交官）

　　　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ -=o=-| :/　.|:/　 Ｖ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 　　　　　 |/　　ﾚ-=o=-|:./ヽ: : |　　　　わーってるよ
　　＜:: |. 小{　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚ{: :|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､ 　 　 　 {ﾊ/　V　　　 　 で 被離はどうだ？
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　 ／　　｀t　　 ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　 /　／
　　　　／:/::::| ＼　ヽ ｀_⌒ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｒ‐､ｒ つ(⌒)(⌒)(⌒)ｒ‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｒ_つ,(⌒),(⌒)(⌒),(⌒)(⌒)(´`)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l:::::::ｌｌ:::::::l:::::::lｌ::::::l.l::::::ｌ':::::/::::::/ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ;;;;;;;ll;;;;;;ﾊ;;;;;ﾊ;;;;ム;;;;ｨ;;;;ﾉ;;;／´:::::）
　　　　　　　　 ＿　　　　　　＿　　　　　　 　 　 　 　 {ニ＝=-ミ丶＜.._‐ - 二二ニぅ"´
　　 　 　 ｒ ⌒ヽ￣￣　　 　￣ r'⌒ヽ　　　　　　　　　{ニ =,､‐''"＞-　.._｀丶､＝ = ﾆ｝
　　　　-＋‐＝キ― - = ＝＝| 　 　 l　　　　　　　　　'ｒ＜¨'（ (ｒ―――`''ｯ､｀`ｰ--｝ 　 　 　 ご安心を
　　　‐＝キ‐　 ﾉ,　 ___　‐＝ =ｌ、　　 |　　　　　　 　 　 K弋・〉　¨７¨で・ﾗ> ｌ ｀`>‐〈
　　　　 -=',=＝ 〒‐ ‐＝≡≡l ｀ ｰ ´|　　　　　　　　　│フ/　　 ヾ､￣　　　｀`'ｲﾘ ｝　　　　　唐公も了承しました
　　　　-= キ‐=-ﾊ　__　　―　l､. ___ , |　　 　 　 　 　 　 | ｊ〈{__　ﾉ　　｀i　　　 　 ｒ_ノ-､
　　　　 -‐=l＝‐　 ｌ￣ - = ==|　　　　|　　　＿　　　　　 |ﾉ　｀"　　　　｀ｉ　　　 ｌ（ヾoｿ）
　　　　　 ＿l　　　ﾉ`ｒ‐､‐-､ノｌ｀　 ‐'´l`ｒ‐ｧ ′ ｀ヽ　,r‐- l ｒ=‐＝＝-　　｀ｉ　　ｌ ﾉ>ｰ <
　　　 ___￣ ﾉ ¨ '' -　.._　 ／　` ‐-　.._　 /　__　　/（ヾoｿ | `ｰ---‐'′　　ﾞ／ /（ヾoｿ）､
　　- == ｒ'ﾞ＝ ‐　　　　ｌ´⌒　　　　　　）｛ （　 ｀)/　 >ｰ < ｌ　　 　 　 　 ／ 　 /　>‐-<〃＼
　　＿ ノ ￣ ¨ '''　‐-ノ　 　 ｀¨ ''　‐ ､′ヽ､二ノ‐ /=ｏ =｝ '､ｰ― - ／　　 ／　/=ｏ =｝／/｀7'' ‐-
　 三〈 二 ＝-　　　l⌒　　　　　　　/　　　/￣ 　 ヽムノ ／| ｀￣´　 　 ／／　ヽ.ムノ ／／
　-= ｆ´= - ￣　¨ '' l 　 　 ¨ ''　‐-､′　／-‐＝‐ /ヾ７ヽ 　 | 　 ＿　‐'´／／/ヾ７ヽ／／
　　 〈　＝= ‐-　　 {⌒　　　　 　 / 　 ﾉ　　--‐　｛ =Ｏ= ｝￣￣ ＿　‐'´／　｛= Ｏ =｝

　　　　　　　 ＜三三三三三三三三/　　　/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
　　　　　　　　　≦ﾆ二三三三三三/＿＿/三三三三三二ニ＝＝───＜777´/////
　　　　　　　　　 　 　 　 ／i∧///i 　 ・ 　ヽ////////////////　　 ・　　　　 ヽ/////／
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 | ∧ /∧　　　　 V}/////////////{　　　　　　　　　 }//／
　　　　　　　　　 　 　 /　　.ヽ　}｀　 ヽ＿ _.／ }/´￣　　　｀ヽ///ゝ＝＝＝＝＝''´
　 　 　 　 　 　 　 ／/　　／ ＼',　　　　　　＞}　　　　　　　/////////／´　　　　　　　　　　　　良いですね
　　　　　　　 ,　 ´.／　／　、=ﾞ　i　　　　　ミ ./　　　　 　 　 {//////／
　　　　 　 ／ . ／　　 |　 ≦.　　 ',　　 　 　 /
　　　　.／　　 |　　 　 |　≦　　 ハ　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 、
　　　 /　　　　{　　 　 | ≦　　 　.∧　　　　　 ＼　 ＿　 _　　　　　　　　　　　 　 　 ／/
　　 ./　 ＼　　 ',　　　 Vﾞ　ヾ 　　 ∧　ヽ 　　　　｀ヽ￣　,ィ ､ ／　　　　　　　 　 ／　/
　　/　 ､　 ヽ　　}　　　 .Y　二ニ　　 ヽ 　＼　　　　 ＼ ´　 ´　　　　　　　　　／　　/


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:::::::::::::::::::/　|/　　　　　　　　　　ﾞ　 ヽｿ
:::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　ああ 願ったりだ
:::::::∧:::/　｀ｰ　　　　　　　　　　　　　／
:::::/　∨　　　 　 　 　 　 　`ｰ=ニﾌ /
／ﾍ　　　　　　　　　　 　 　 　　 , '
＼　 ＼　　　　　 ＿　 　 　 　 /
　 ＼　 ＼　　　 /　　｀　ー - ′
　　　＼ 　＼__ /
　　　　　￣＼ ＼

　　　　　　　　 f　　 i　　　, '　　 ' ' ,　　　ﾉ^ｰﾉ:::::::::::::渤海:::::'ー'::::::
　　　　　　　 r'　 　 {　, ' '　　　　　 ',　 /　　 ヽ_::,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 ヽ　　, ｰ､　　　　 　 　 _'/　, , , ; ' ´｀ﾊ::::::::::::_-‐-､＿:::::::::
､_　　　　　　 ﾉ　, '　／　 　 　 　 r'´　; '　　　_,.-'´ {＿_／　　　　　｀}:::::
　＼　　　　 | , '　 /　　 　 　 　 __} , ; '　　_／　　 　 　 　 　 __,.-‐'´::::::
　　 ｀ヽ , , ' |　　 ﾉ　【晋】　 , , , !　,'　　 _/,　　　　【斉】　_,_j::::::::::::::::::::
, , , , ' {　　　}　__j　　　　　 ;　 　 ' ' , ／　　' ' ' ' ;　　　　_}::::::::::::::::::::
【秦】　ヽ､　ﾉ´　　　　　　　; , ,　 r‐'´ ' , 　 　 　 ; , , , , /::::::黄海:::::
　　　　　'ｰ{＿,.-,´｀ー-‐‐,'-―'´; 　　　,' ' , , 【魯】　　{::::::::::::::::::::::
ー-―'￣;´　　 , ; 　 　 , ,'【鄭】 ;　　 　 ' ,　 　 ' ; ' , , , ,｀'ｰ､::::::
, , , ' ' ' ' ' ' ' ' '　　' ' ' '　　' ' ' ' ' ' ' ' , , , ; , , , '　 　 　 　 _,.ﾍ::::::
　　',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' ' '_{ゝ､_r'　　',::::::
ヽ　_;_,.-‐----､ 　 【唐】 　 　 　 　 　 　 　 ,.-‐'｀}_ﾉ´　　　　 }::::::
　´　;　 　 　 　 ヽ　　　　　-v､＿＿,.-'ｰ-‐'【蔡】　　　　_,､　　｀ｰ､:::::
　　　',　　　　　　 ｀}_　　　　　　　　　　　　　　　 ', /￣´　｀ｰ==､ｰ'::::::
　　　 ;　　　　　　　　}　　【楚】　　　　　　　　　　_;f o　　 j｀､　　｀ｰ､::::::
ﾉ￣￣'｀,ー‐-､　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　 _r'　【呉】　 ｀´　　,.-‐'::::::
　　　　　 ' ' ' , ヽ_○郢｀ー'^フ´ヽ　　　　　r'´　　　　　　 , , r='´,-､::::::
　　　　　　　　 ',　￣}_,､　 _s'　　　ヽ_　　 ノ　　　　　, ' '【越】　｀　 ＞::::::
　　　　　　　　,'　　　　r'ｰ'　　　　　　｀7{´　　　　, , ' ' ' ' ' , , , , , , ,コ


　　　　　　　　　　 　 　 /7
　　 　 　 　 　 　 　 　 //
　　　　　　　　　　 　 //
　　 　 　 ＿＿　 　 //
.　　　 ／ノ　ヽ＼ .//　 　 　 　 蔡と唐の位置はここです
. 　 ／　（●）（●〉/
　　l　 　 （__人_,//l　　　　　　　いずれも楚の勢力圏内のまっただ中にあり
.　　|　　 　｀⌒// ﾉ　　 　 　 　 楚に命運を握られているという状況です
　　 l 　 　 　 // ./
.　　 ヽ r-‐''7/）/　　　　　　　　しかしこれは見方を変えれば──
　 　　/　と'_{'´ヽ
　 　 /　 _.､__〉　ﾄ,
　 　 {　 ､＿_}　 |.i
　 　 ヽ　_,.ﾌ　　.|.|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..イ 　 　 　 |
　　　　　　　l　　　　　　　　　　_,,,...イ´ 　 |　　　　　|
　　　　　　　ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::|　 　 l　　　　　|
　　　　　　　　　　　　|　　ヽ:::::::::::::ノ　　 /　　　 　 .|　　　　　　楚の中に「異物」があるということです
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ￣　　　／　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 ｀　　　　　　　　　　　　 　 | 　 　 　 　 その異物が我らに与するというのならば…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　.:::::...｀` ‐┴----_以ヘ‐-､　　　　　　　　　　　　|
:::::::::::::::::::::::::::::::::;/ｲ　´..:::::::::.ヽ、　　　　　　 　 　 .|
::::i;_;:_:::;_:::;, ィ'¨´::::::i:::;ｿ　　:::::::..＼　　　　　　　　 |
,r'-‐‐::'::::::::::::::::::::::::;ｙ'　　 .::::...　　 ｀¨`' ､.　 　 　 |
　　:::::::::::::::::::::::;:／　　..::::::::::::::￣｀ヾ､_ 　　｀'ｰ- .|
.　..:::::::::::::::::::;ィ'´　　 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::...`丶、　.＼_`マ
.:::::::　;:__;斗＞'´　 ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾ
≧´　.....::::::::::::::::::::::::_;;;､ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　i:::::::::::::::::::::;ィ¨´:_:_:i'::::::｀ゝ ‐---ｭ､;::::::::::::::::::::::::::::::::


　　　　　　　　　　　　-―-
　　　　　　 　 ／　　　　　　 　 ＼
　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　 　 　 　 　 ､ ヽ
　　　 　 / 　　　　　　　　　-―=≧､) ﾉ
.　　 　 /　　　　　　　　　　　＜/}}`　 ＼　　　　　　楚にしてみれば身中に虫がいるようなもの
　　　　i　　　　　　　　　 　 　 -='｀　　　ﾉ
　　　　i　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈
　　　　ヽ　　　　　　　　 　 　 ,＿__ ィｱ〈
　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　 　 　 ｲ
　　　　　　 「￣￣　―-　__　　　　　 _ﾉ
　　　　　　/}_　　　　　　　　У￣￣
　　 　 　 人!//≫ｘ　 　 　 /::＼
　　　　／///≪///≫ｘ　/}::::::::}
　　 ／/////////≪x//∧T:::〈
　 //////////////////∧':::::::.
. ////////////}/∧////∧'::::::::,
/////////////}//∧////ﾊi::::::::,
/////////////|///∧////}|::::::::,
/////////////!////∧///||:::::::::i

　　　　　　　　　　　　 　　/　 i　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 ! 　 i!　　　　／　　　　 　 　 　 　 .:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ､　_,ﾞ,　　／　　　　　 '´￣`　　　::::::::::::| 　 　 　 　 臓腑を喰らい 血肉を啜り 肌膚を破り
　　　　　 _　　　　　　　　　 ｆ´　 i　 |　　　　　　::;;（○　） 　 （○　）
　　　　　i　｀丶､　　　　　　 ﾄ-' _〉　|　 　 　 　 　 ´"''"　　,　.:::::::ヽ　　　　　　楚を苦しめてくれましょう
　　　　　 `､_　　｀,ｰ- ､_＿_ﾉ￣:::人ヽ 　 　 　 　 　 ﾄｪｪｪ　 ｨ　::::::|
　　　　　　　｀ ｰ' ､_,　ﾉ::::i　 ｀`´ 　 ヽ｀Tｰ-- ､_ 　 　 ｴｴｴﾉ　 ::::/
　　　　　　　　　　 冫ー'"　　 __／　i､ ヽ　　　 ｀!`!　　　　 　 ／
　　　　　　　　 _,ｨﾞ´ヽ　　／￣〃／　 ヽ､!!　　 /　i　ヽ｀ヽ´ｨ
　　　 　 _, - '´　 ｀i_ノ 　 !　　i i!/　　　 /´｀=-､i_＿i　　ゝ-〈i ﾄ､
　　.　ｬ'´_＿,ノｰ弋〉-､i /　　 ｙ´　　 　 i::::i´f　　　　） 人__ﾂi ヾi＼
　　　 ｀´　　　　 冫ヽ/〈_＿, -'ｰｧ-‐‐r'´Ｔ`亠‐ｒ‐‐'ﾞi´ /:::::i`!　i_i　.＼
　　　　　　　　.／　,ｲ_ -`ｰ‐‐'´　　／　./　　　 i! 　 i'´::::::::i!'ｰ<´　　 冫､
　　　　　　 .／　ﾉ´ `ｰ‐‐t‐‐--‐'´　 ／　　　　 ヽ　 ﾄ､____冫 /__　　/　 !
　　　　　　 ｀ｰ'´　　　　　 ｀`ｰ--‐t'´､_　　　 　　 ヽ ヽ　 ./　/　 ｀`/　　i


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀`丶､::::::::／
　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿__》｀`/
＿＿＿＿_____⊆二三三三〔: : 〔三三≧x{
,ﾆ二三三ﾆ／: : : : ＼::::::::::::::.＼ ＼ :::::::::::::.
{　　うヽ::::/　　 : : : : : ≧ｘ、:::::::::〉: :〉:::::::::::::i
}　〃ハ }'　　　　　: : : : : : :＞＜: :〈::::::::::::::::|
Ｖ(　　ﾉ　　　　 　 　 : : :／　　0/::....､:::::::::::::|
::ヽ　 {　　　　　　　　　^ヽ 　　/: : : / ` ｰ-┘
:::/　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼'　: : :.{　　　　　　　（──さて
/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　 {　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〉　　 　 　 そこまで頼れるものかは置いておいて…だ）
　八　　　　　　 　 　 　 　 　 _ｒ― -／
ミミミﾐﾐ ､、　　　　　　　 　 　 ヽ ／
　　　　　 ミﾐﾐ ､、　　　＿＿　 , ′
＼ 　　　　　　　ミﾐﾐ､´ 　 　 _/
:::::.＼　　 　 　 　 　 ﾐ､、 　 /
:::::::::::.＼　　　　　　　　 ﾐｘｼ{

皆悪い顔してるなぁw

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ．　　― ――
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　 ．´　　 　 　 　 　 　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　∧　　　　　　　　　　　 　 :..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　∧　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　（少なくとも牽制にはなる. 　 　 !　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ...::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　 ,j｝　　 　 　 　 　 　 　 　 :ﾞ
　 　 　 　 　 　 それだけでも充分だろ） . 　 jゝxｚｲj!　,ｊ{i;,　　　,ﾉｊ　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l{｀{ｆｊ｝Y_　.ゞフZZス、　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣´ﾅ　∧^t {ﾁУｊｆ　　 　.ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 f¨ 　〈　　　　 ﾞ￣``　　 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ,.ノ__ゝ、　　　　｀，　　 /
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ ー-､`ー――　　　/　ﾚﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　　　　　　　　／　／/ ﾉ{
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿__ .. ＜　／／／: :〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂＼ ＿＿／／／ 　 /⌒＼__
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .　-‐/}/⌒⌒ヽﾆﾆ. ／　　 ,/／⌒ｰ--＞‐-
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　／〈_/::::::::::::ﾉ }ﾆ／　　　 /　　　　,／　　　　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　／　　　>ー=彡八/　 ＿__,/　 .....::／ 　 　 ＿___ﾟ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く　／　　　／::::/'ﾆ　　/　　　＼　 .::::／ 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　＿／ {　　　／ }}:::/＾) ,／/　　　　 / ...:::/　　　／　　 　 　 i


　　　　　　 /.:.:.:.:.:./.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ::::::::::::＼
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　　　　 |:/ :|! :.:.:.:|:.:.|:i⌒ヽ､V .:|.:.:.:::| ､__,,斗＜⌒ .:.: |: ∨＼:::'.,
　　　　 |′:|!.:ｉ.:ﾊ|:.:.|:!:.刈「ミV:ﾍ:.:.:.:',　 ｨ斥::Ⅵ:.∧:. |ﾍ:::ﾄ､:::＼ヽ､、
.　　　 　 　 !:.:|′|:.:从:j　比:::Ⅳヽ:.:.:.',　 比:::::Ⅳ:.∧:|:∧j |::::::::ぐ￣｀　　　伯嚭 被離
　　 　 　 　 Ｖ|　 Ⅵ:.Ⅵ 弋ｚﾘ ＼　＼', _戈zソ ∨ /:|そﾚ':::::::≪´￣
.　　　　　　　 ＼　∨Ⅵ　　　　　　　　ヽ　　　　 ∨: ;_ノ／´￣｀ヾ 　 　 　 よくやってくれた
　　　　　　 　 　 　 ヽハ　　　<　　　 　 　 　 　 /ﾍ:/"´
　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　ｰ_ 一　　　　／　 |′
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　 　 .　　　／ﾍ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 丶 __　　 ´　 . 　´　　 }､、
　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ::|＼ 　　. 　´　　　 　 j::::: ト､、
　　　　　　　 　 　 　 　 ／/:::::::|　 〉く　　　　　　 　 ,::::::: |:::::::｀::... ､
　　　 　 　 　 　 ..．.:.:.´::::/ ::::::::| ./:.:.:.:＼　　 　 　 /::::::::::|:::::::::::::::::::::｀::... ､
　 　 　 _ ..．.:.:.´::::::::::::::::/ ::::::::: |/:.:.:.:.:.:.:/＼　　　/:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::... ､

　　　　　　　　　　　　　　　 _.._　｀`､,.､-::─::-..、
　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::｀:く:ﾉ:::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾍ
　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::ｲ::::::::::: 丶::::::::::::::::::::::::',
　　　　 　 　 　 　 /::::: /:::::::::::::/ l::::::: !:::::::|＼::::::::::::::::: l　　　　　　秋に 軍を発する
　　　　　　　　　　i::::: /:::::::::::::/一V:::::| :::: |ーヽ:::::::::::::::!
　　　　　　　　　　|:: /:::::: /::: |ィ云∨ |V::::| ィﾃﾍヽ::::::::!イ 　 　 　 目指すは楚都 郢（えい）の城だ
　　　　　　　　　　|:/ |::: /::ﾊ::| 迂:ﾘ V|　ヾ! 迂:ﾘハ::ﾄ::::::＞
　　　　　　　　　　|′|::/|:::|ﾈﾍ ｀ｰ´　ヽ　　 ｀ｰ´　ﾊ!ﾉﾘ｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 i/　V､_ﾍ 　 　 　 !　　　　　ﾑﾘ′
　　　　　　　 　 　 　 ′　　　 ヽ、　　- -　　　, ′
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |ヽ　　　　イ/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.ｲ 　 ｀　´　 ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.イ:!　 ＼　　 ／　 ヽ..､、
　　　　　　　　　　　 ,...::::´/::::::l　　 /;⌒;ﾍ　 　 j:::::ﾍ:｀:::....、
　　　　　　　　,...::::´::::::::::/:::::::::l､　∧;;;;;;;;;∧　/:l:::::::: ﾍ:::::::::::｀:::....、
　　　　　　,ィ:::::::::::::::::::::/::::::::::/!∨　∨;;;/　∨ l::::::::::::ﾍ:::::::::::::::::::::`::..､
　 　 　 　 i::l::::::::::::::::::::::ヽ::::::/:::!　 　.i;;;;;;!　 　 ハ:::::::: / ::::::::::::::::::::::::/:i
　 　 　 　 l::l:::::::::::::::::::::::::::У::::::l　　 i;;;;;;;i　　.,'::::::＼:/::::::::::::::::::::::::::/::::l
　 　 　 　 l::l､::::::::::::::::: ／:::::::::::::l　　i;;;;;;;;i　 /::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::/:::::::l
.　　　　　 !:::::i!::::::::::::::::∨:::::::::::::ﾍ 　l;;;;;;;;;i /::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::ｲ::::::::::!
　　　　　 !:::::::i!:::::::::::::::: ∨::::::::::::::∨;;;;;;;;;;/::::::::::::::::: :/:::::::::::::::::::::i!:::::::::::!
.　　　 　 i:::::::::!! :::::::::::::::: ∨::::::::::::::∨;;;;;/:::::::::::::: : :/:::::::::::::::::::::::il::::::::::::l
　　　　　i::::::::::!l:::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::∨/::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::!i::::::::::::l
　　　　　l::::::::::l:l : : :::::::::::::::::::::＼::::::::::/::::::::::: ／:::::::::::::::::::::::::::::::l:i:::::::::::::!

本日は以上になります

お付き合いありがとうございました

【本日の登場人物】
蔡 昭（しょう）侯：いいか、みんな/こっちみんな（2ちゃんねる）
唐 成（せい）公：ギコぐるみ・馬（2ちゃんねる）
子常（しじょう）：ヨブ・トリューニヒト（銀河英雄伝説）
申包胥（しん・ほうしょ）：見学会いく夫（2ちゃんねる）
子期（しき）：カミナ（天元突破グレンラガン）
沈諸梁（しん・しょりょう）：ヤン・ウェンリー（銀河英雄伝説）
沈尹戌（しん・いんじゅ）：アレクサンドル・ビュコック（銀河英雄伝説）
被離（ひり）：モハメド・アブドゥル（ジョジョの奇妙な冒険）
呉王 闔閭（こうりょ）：伊藤誠（School Days）
孫武（そん・ぶ）：新城直衛（皇国の守護者）
伯嚭（はく・ひ）：できる夫（2ちゃんねる）
劉狄（りゅう・てき）：公家（へうげもの）
荀寅（じゅん・いん）ポール森山（ケロロ軍曹）
范鞅（はん・おう）：ノーマン・バーグ（THE ビッグオー）
伍子胥（ご・ししょ）：VIPでやらない夫（2ちゃんねる）

できる夫のAA改変が楽しい今日この頃ですはい

乙でしたー。

遂に進軍の秋だー！！！

乙です
いよいよ王都なのかー