【やる夫で考える神話】

　　　　　　　　　　　　　　_, -' 7'
　　　　　 　 　 　 　 　, ヘ丶ｲ
　　　　　 　 　 　　　/＾'-　_]´　　　　　　　　　このスレは、浅薄な知識しか持たない>>1が
　　　　　　　　　　　i＾－--.」
　　 　 　 　 　 　 　!ゝ-ﾆ_-┤　　　　　　　　　少しでも神話について知ってもらいたく立てたものです。
　　　　 　　　　 　 ﾄゞ≧ゝｦ,|
　　　 　 　　　　　 トII-==-II|　　　　　　　　　 内容が他で見聞したものと違うこともあるだろうが
　　　 　 　 　 　 ﾊヘ=≡≡彳、二二
　　　　　　　　 //　　　ｷ 　　! ヽ,　　　　　　　それを比較対象として見てもらえれば幸いだ
　　　　 _c = ヲ 〒＝==〒 |　ヽ｀ﾆc- 、
　　 ┌´─　/　　!　∨,ハ∨　| ＿ヽ　 ￣ ヽ
　　　|　　　´｀_フ. |　 ＼ ,/　　|｀' - 、 　　　|
　.　丿 ＼　 ヽ　　 !　　　　　　|　　/.　 / 　 !
　　 1　 　ヽ 　ヽ 　|　　○　　 | 　/.　 /　 　ゝ
　　 ! 　 　 》 　　ヽ |　　　　 　.|. / 　 /　 　
　　!　　　/　!　　　 !|　 　 　 　|/　　/　　　 .!
　｜　 　/　　! 　 　 |　 ○　 　!.　　ハ 　 　.|
　　　　 ｀　、 .|　　　|　　　　　|　　 |.　|　 　 |
　　、　　　 ｀y ﾊ 　 |、 ∧　 /ヽ ハヽ,|　　　|
　　　ヽ 、　/　　　　|∨= ∨l l l 丶 　 !　 　 !
　　　 　 ｀>　 ,_　　 /ll l l l l l l l l l |:＼|　 　 ﾄ 、
　　　　,ﾚ-" -´　／l l l l l l l l l l l l !: : y　 　ﾄ 、｀ - 、
　　　 ヘﾟ／　／l l l l l l l l l l l l l l ﾉ: : |　 　 |: :＼ 　 ｀丶

　　　　　　　 ,ｨ＜ｱ
　　　　　　 ./r．ｪ{
　　　　　　 .ド≠彳二ﾆ「＞､_,. -ァ＝ﾆ二 ー- ､　　　尚、このスレは神話の内容を羅列するのが趣旨ではない
　　　　r―ｲ[_王二lヽー＜＿_∠＿＿　　 ヽ 「
　　　 r' 　/　アjOﾌl　>./.{　　 ｀丶 　（＿ 　 ｀　　　　むしろ、神話がどうして生まれたのか、それを考えるスレしようと思っている。
　　／ _, ｲ「「　 三}ハ７l　'.　　　　 ｀ー-､ヽ
.／　　＿豆_ト､r-`　l { .ﾄ､ ＼　　　　　　 ￣　　　　　そのため、内容の進行は非常に遅い
｀ー '´　　l　　 '.　o　,ﾘ .{　＼　`ー-　、
　　　　　 .ヽ, 　 }　o .{　l　　 ｀丶　　　 >－､__　　　　ただ単に、神話の内容が知りたい方でも読めるようには努力しているが
　　　　　　〈　　l　ハ ヽ ＼_　 　 ＼　　 /　＜_
　　　　 　 「ｱ　lV:::::::V:ト､　＼　　　＼_ﾄ､　､ヽ}　　　〝話が進むのが遅い〟その点のみ留意していただきたい。
　　　　　 /　　.l:::::::::::::: '..ヽ　　＼　　　　'Jヽ「
　　　　 ./　　 .l::::/_::::::::::'.　ヽ　　 ＼
　　　　/　　　 l::/　}::::::::::l　　ヽ　　　＼
　　　./　　　　|:;′ !::::::::::l　　　ヽ　　　 ＼
　　 ./　　　　 l{　 〈l:::::::::::l　　　　ヽ _　　　＼
　　/　　　　　 l　　 l:::::::::::l　　　　　{. ＼　r-､〉
　./　　　 r^L_ l　　 ':::::::::::l　　　　　 r--Lト､{
　 ｝_rｧ-〈::::::/ ヽ　　_}:::::::::l^ヽ（ヽ＿」
　 '⌒/:::::::::/　　 rく　l::::::::::'.　`
　　 /:::::::::::{＼　r'　　.!:::::::::::l
　　 ｱ;::::::::」　 ヽ{　　 l:::::::::::::〉
　　「::::::::::ヽ　　　　　 ﾁ:::::::::¨¨¨ヽ
　　l:::::::::::::::}　　　　　 L,ｎ＿::::::::::}

～ある日の放課後～　私立VIP高等学校にて…

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:::::::::::::::::::::::|￣|三|￣￣￣|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 　 TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
　　　　￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
　　　　 　|￣||￣|　 |　 | |　 |￣||￣|　 |￣||￣|　 .|　 ＼iヽ::::::::
　　　　 　|＿||＿| 　|　 | | 　|＿||＿| 　|＿||＿| 　.|　　　＼i::::::::::::::::::::::::
　　　　＿＿＿＿＿|　 | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.|　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　＿＿＿＿＿|　 |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
　　　　 　|￣||￣|　 |　 | |　 |￣||￣|　 |￣||￣|　 .|　　　　 |＿＿＿＿　　 ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
　　 　　　|＿||＿|　 |　 | |　 |＿||＿|　 |＿||＿|　 .|　　　　 |　　　　　..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　＿＿＿＿＿|　 | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.|　　　　 |LlLl LlL　|　 i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
　　　　＿＿＿＿＿|　 |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　 　 |======= |　ゞ:::::::::::::::::::::::|.レ／:::::::i
　　　　 　|￣||￣|　 |　 | |　 |￣||￣|　 |￣||￣|　 .|　　　　 |LlLl LlL　|　ヾ_:::::::::::_,,-''ｿ／::::::::::;/
　　 　　　|＿||＿|　 |　 | |　 |＿||＿|　 |＿||＿|　 .|　　　　 |======= |　　|ﾞ-､_::: i;;;;//::::::::,-'~
　　　　 　 　 　　 　 |　 | |　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　 |LlLl LlL　|　　|　　 ﾞヽy /_,,-''~
　　 　 　 　 　 　 |￣|￣| ..:::::::::::::::::::::: |￣|￣|　 　|　　　　 |======= |　　|　　　　|i:|
　￣￣￣￣￣￣|　 |　 | ..:::::::::::::::::::::: |　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　 　 　 　 　 　 |　 | 　|　　 　　　　　|　 |　[ＶＩＰ高等学校]
　　 　 　 　 　 　 |　 | 　|　　 　　　　　|　 |
　　 　 　 　 　 　 |　 | 　|　　 　　　　　|　 |
　　 　 　 　 　 　 |　 | 　|　　 　　　　　|　 |
　＿＿＿＿＿＿|＿|／　　 　　 　 　 |＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　 　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　　なかなか面白いゲームだったお
　　　　　／（ ―） 　（―）＼
　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　 　 やらない夫もクリアしたら早く返してくれって言うのもわかるお
　　　 |　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ＼ 　　 　 　　 　 　 　 ／
　　 　 ／　　　　　　　＿"＿＿__
　　 　| 　　ｌ..　　　／l___＿＿＿__l
　　 　ヽ 　丶-.,／／ATLUS　／
　　　　/`ー､＿ﾉ　　　　　　／
【やる夫】

　　　 　　 ＿_
　　　　 ／　～＼ 　　　　　　　そうだろ？
　　　／ ノ　　(●)＼
　.　｜　(.／) 　 ⌒）＼　　　　 面白かっただろ？
　.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼
　　　＼　　　　　　　　　 |
　　　　　＼　　　　　　　/
　.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩
　　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.
　　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ
　　　　　（ 　y'　　　　　 .
【やらない夫】

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼　　　　　　　なかなか面白かったお！
　　　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼
　　　　　 ／　 ::⌒（__人__）⌒::: ＼　　　　特にダンジョンの仕掛けが凝ってて面白かったお！
　　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　,---、
　　　　　 ＼ 　 　 　 `ｰ'　　　しＥ　|
　　　　 　／　　　　　　 　　　 l､Ｅ ﾉ
　　　　／　　　　　　　　　　　 ｜　|
　　　 （　　 丶- 、　　　　　　 ヽ_／
　　　　　`ー､＿ﾉ

　　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　　　　だろ？
　　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　日本神話をモチーフに作り込んであったからな。
　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼　　　　　俺もあれには驚かされたよ。
　　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

　　 　 　　　＿＿＿_
　　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　　日本神話？
　　　　／（　●） （　●）＼
　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　お釈迦様の話はあのなかに出てないお！
　　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／

　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　＼ ＼
　　|　 （●）（●）　|　　　　あ？
　.　|　　（__人__）　 |
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　.　 |　　　　　　 　 }
　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
　※>>1の実話

　　 　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　　　 ／　_ノ 　ヽ_＼　　　　　日本は仏教国家だお
　.　　　　　／　（ー） 　（ー）＼
　　　　 ｌ^l^lｎ　 ⌒（__人__）⌒ ＼　　 その神話ならインドとかそこいらのお釈迦様の話のはずだお
　　　 　ヽ 　 L　 　|r┬-|　　　　|
　　　　　 ゝ 　ﾉ　　`ー‐'　　 ／
　　　　／ 　 /　　　　　　　 　　＼
　　 ／　　 /　　　　　　　　　 　 　＼
　. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　 　　　　　　 　 　＿＿＿_
　　 + 　 　 　　 .／ ／　　＼＼　　　　　　　　まぁ、偽物の話にしてはよくできてたお
　　 　　　　　 ／　（●） 　（●）＼
　　 　　　　／　　 ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒　 ＼　　　　　まるで本当にあるみたいだったお
　　　　 　　|　　 　　 ｀-=ﾆ=-　 　 　 |　ﾊｧ
　　　　　　 ＼　　 　　 `ー'´ 　 　　 / +　　　　まぁ…知性99のやる夫を騙すにはいたら…
　　　　　　　/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
　　　　　　　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
　　　　　　　.＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　　　　　. ＼ ／＿＿＿ ／

　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼　　　　　あ、ストップな。
　　|　　　 （ ●）（●）
　.　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　.　 |　　　　　　 　 }　　ミ　　　　　　　　ﾋﾟｺｯ
　.　 ヽ　　　　　 　 }　ミ　 ／＼　　,☆＿＿__
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　＼　 ＼ ／　　 　　＼　　　　　　おっ？
　　　　/　　　 く　　＼.　　／＼／　─　 　 ─　＼
　　　　|　　　　　`ー一⌒)　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　 　 |　　　　i´￣￣￣ ＼ |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿　　 ｀ ⌒´　 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　　　　　　＼

　　　 ／￣￣＼
　　／ 　　ノ　 　＼　　　　　日本に仏教が渡来したのが５３０～５５０年代のことだ。
　　|　　　 （ ー）（ー）
　.　|　　 　　 （__人__）　　 　しかも、崇仏論争ってのがあったって歴史で習っただろ？
　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　.　 |　　　　　　 　 }　　　　 仏教伝来以前にも日本には信仰があったってこと。
　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ
　　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
　.　　　 |　　　　　　l

　　 　　 ／￣￣＼
　　 　／　　 _ノ　　＼　　　　それが現在でいうところの〝神道〟ってわけだ。
　　 　|　　　 （ ー）（ー）
　.　 　|　　　　 （__人__）　　　神道と日本神話には深い関係性があるのさ。
　　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
　.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　　 　／ 　/　　　 ＼
　　 ／　 /　　 　 　　＼
　. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　　深い関係性？
　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　／ 　（●） 　（●）　　＼　　　 二つは違うのかお？
　　　　　　|　 　　（__人__）　 　　　|
　　 　　　 ＼　　 　｀ ⌒´　 　　／ヽ
　　　　　　　（ヽ、　　　　　　/￣）　 |
　　　　　　　 |　｀`ー――‐''|　　ヽ、.|
　　　　　　　 ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おーい＞
　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　／. . . . . . : : : : : : : : i!: : : : : : : : : : :｀　 、　　　　　　　　　　　やらない夫！
　　　　　　　　　　　　￣ ／　　. . . . : : : ; 小: : : : : : : : : : ヽ: : :ヽ、
　　　　　　　　　　　　 ／　 . . : : /: : : : // | ﾍ　: : : : : : : : :ﾍ: : : : r‐t‐-　　 、　　　なーに話してんのよ？
　　　　　　　　　　　 /　. . : : : : /-‐‐:メ/　 |　V:. :-ﾄ‐- ､ : : ﾍ: : : l::::::＼::::::::::ヽ
　　　　　　 　 　 　 /. :／/: : : :,: : : :/ノ　　 |　 V : :ｌ ＼ : : : : ﾍ: :/::::::::::::＼:::::/
　　　　　　　　　　/／　 ' : : : :.|: : :/＿_　　 |　　＼:.l 　ヾ: : : : :∨::::::::::::::／::/
　　　　　　　　　　　　　 | : : : : !: ﾔ孑仍ｭ　　　　ィfチ庁ﾏ:. : : : |::::::::::／|::::/
　　　　　　　　　　　　　 | : : : ∧/　{ ::;;;j} 　 　 　 { ::;;;jｌ} ﾉ＼ : : |::::／: : :!`′
　　　　　　　　　　　　　 | : : ｲ :ﾍ　弋zソ　　　 　 辷zり　　ﾚV /7´/: :j: |
　　　　　　　　　　　　　 |: :/ |: : :.ﾄ　　　　　'　　　 ｀ ¨　　　)´V/: /: :/:.｜
　　　　　　　　　　　　　 |/　 |:. : :.{　　　　 ｰ‐ '　　　　　 ,r- イ: :/: :ﾒv⌒}
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,': : : :|＞　..　　　　　　 . ＜　／: : r'-「　　　!ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/: : : :,'l : : : : :.｀卞　 ¨´{＿ ィ´ :／ | 　 　 　 ｀二つ
　　　　　　　　　＿＿_　..ノ : : : / |: : : : :／ ﾚ'´￣: : : : : ／:.;「￣￣￣￣ | ＼＼
　　　　　　, . :´ : : : : : : : : __: :ノr十' "７ ／7: : : :＿ : イ:.／ |＝＝＝＝=| 　 ＼＼
　　　　　/: : : : ._..　-… '"ノ ﾉ/|l!l!:.:.:.//ノ/:. :.／:.:〃:.:／　　|＝＝＝＝=|　　　 ＼＼
　 　 　 /: : : ／　　 　 ∠ イ/　|l!l!:.:/　　 {: :/:.:.:〃:／　　　 .|￣￣￣￣´|　　　　　＼＼
クラスメート【かがみ】

　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼　　　　おー、ちょっと日本神話についてやる夫のアホに教えてたんだよ。
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 |　　　　おまえん家神社だろ？
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　　 |　　　　　　 　 }　　　　神道と日本神話の関連性ぐらいしってるだろ？
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　　　　　　 ,..-──v'⌒ヽ
　　　　　　 ＿／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.厂｀ー―ｧ
.　　 　 ／〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:＜　　　　まー、祭神とかは『記紀』の神様がほとんどだし
　　 　〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナﾅメ|:/ヽ:.:}:.:ﾄ:.＼＞
　　　　ヽ:::/:::/:.:.:,ｨ-|∠_　ﾘ　 |:ｽ:.:|:.:.:. |　　　 神道では『記紀』を「神典」として扱ってたりしてるしね。
　　　 　 〉-ｒ(|:.:./ `ﾄ{:r「　　 ｲﾃﾁ:.:|:.ﾄ:.:|
.　　　　 |:.:.:|:.|:/_ 　´￣　　　ﾋ!ﾉ∧|.:「リ
.　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:ト､ 　 ｒｧ　 　ﾉ:|:.リ
.　 　 　 |:.:.:ﾄ､:.:.:.Ｋ:} 　 ｒ‐ ｒイ:l:.|:.:|
.　 　 　 !:.:.:|__}:.:.:|::::＼_,,>､:＼:l.:|:.:|
　　　　 |:.:/　ヽ:.:.ヽ::::::ヽ　|::::::}:/:/
　 　 　 ∨　　 ヽ:.:.:l＼:::ヽ|:::/|:./
　　　　/ 　　.|　 ヽ::ヽ ＼ |∧l:.{　　 r‐ｒこつ
.　　　/ 　 ヽ ﾚく　ヽ:.:ト-ｨ　r'＞'⌒「　|＿ ⌒⊃、
.　 　 {　　　　ﾄ､::}､ ﾄ:.|／　　＼　　|　 ヽ:::厂￣´
　　　 ＼　　　　＼ |:.:| 　 ∧　 } 　 ヽ-イ´

　 　 　　　＿＿＿_　　　　　　　 ｷｷ
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　『記紀』ってなんだお？
　　　／（　●） （　●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／
※これも>>1の実話

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　７１２年に編纂された『古事記』
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　その８年後の７２０年に編纂された『日本書紀』の神話を
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　 　 『記紀』神話っていうんだよ。
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　＿＿＿ 　　　　　　　　ほぉ、面白そうだお。
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　|　　　 （ ●）（●）　 プニ 　 （● ）　 （● ） ＼　　　　　いつもみたいに教えてくれお
.　|　　　　 （__人_(ニ~`ヽ、 ／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼
　 |　　　　　｀ ⌒´(((_⊂>ヽ|　　　　 |r┬-|　 　　　　|　　　やらない夫！
.　 |　　　　　　 　 }　　　 ＼ ＼　　　`ー'´ 　　 　 ／
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　 ゝ-|　　　　　　　　　　ヽ
　　 ヽ　　　　　ノ　　　 　　　　＼　　　　　　　　ヽ 　 ＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　いいだろう。
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |　　　まずは、両者の成立から話そうか。
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　両者の違いを挙げるとな…
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__）|
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ　　ｷｭｯ
　　　 /((┃))＿＿＿＿|_＿　　　ｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣丶 ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ..　＼

┏━━━┳━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓
┃書籍　 ┃ 　 　 　 『古事記』　 　 　 　┃　　 　 　 日本書紀 　 　 　 　 ┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━┫
┃巻数　 ┃ 　　 　 　 全３巻 　 　 　 　 ┃　　　全３０巻＋系図１巻　.　 ┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━┫
┃編者 　┃稗田阿礼＋太安万侶の　 ┃いろんな奴らが集まって 　　 ┃
┃　 　 　 ┃タッグチーム　　 　 　 　 　 ┃最後に舎人親王が完成。　　┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━┫
┃目的 　┃一般的には国内向き歴史.┃.. . . . 海外向けの正史 . . . . ...┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━┫
┃時間 　┃.....　 推古天皇の代まで 　 ┃.... . . . . 持統天皇まで.. . . . . . ┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━┫
┃表記 　┃　 　 　 大和言葉　 　 　 　 ┃　　 　 　 　 漢文 　 　 　 　 　 ┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━┫
┃他所　 ┃　　　　　神話の内容がちがっている所がある！！　　　 　 ┃
┗━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　ｻﾞｯと言えばこんなところだ。
.　|　　 　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　　　＿＞ー-　 -―∧ー-　＿
　　　　　 , ＜´　: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :｀ - 、
　　　　／　 ＿／　　　　 : : : : :|: : :.: : : : : : : : : :＼
　　 ／:_: ＜:〃　　　 /: : : /: : .:|: ∧:.:.: : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　　　　神話の内容的には『古事記』が圧倒的に濃いのよね
　 /イ:;:;:;://: : : : : :.:/: : : :ｲ: : / |:;|iハ:.:.:.:. : : : : ヽ:.:.:.:>＞- _
　'　 ﾍ／/: : : : : :;:;/: : : / |: :/　 |:;|l　 i:.:.:.:.: : : : : :l: : i:;:;:;:;l:;:;:;:￣＼　　　まぁ、〝現存〟最古の古典だし当然かもしれないけど
　　／:;:/: : /: : :.:/!: :__/＿|:/　　 |:| l　 i＿ｌ: : : : : : l: :l:;:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;/
　<:;:;:;:/:. :/: : :.:.:i:.l: ´/　　|,'｀ 　　|!　l '´＼l｀ﾞ: : : i : l: :l:;:;:;:;:;i:;:;:;:;/
　　＼i: :/|: : : : :l:.:|: /　　 |!.　　　 |　 !　　　ヽ!: : :| : l: |:;:;:;:;:;:!:／
　　　 |:/-|: : : : |/不示テミ、　　　!　ィ=≠＝z＼|: :ﾊ |:;:;:;:;:;:;|
　　　 |i　 |:. : : :|l-||! V{::::::|　　　　　　ﾍﾉ:::::::} ｱ'|i: i:;:;l:|t―f-´
　　　 !　 li: : : :f.{ !|　i ゝｲj　　　　　　|iゞ-ｲｿ '　|!'|ﾞi､:|!:l: : |
　　　　　|:.ヽ: : |:丶i　ゞ-''"　　　　　　ヾ''-"　　う'´|j:.:.:.! : |
　　　　　|:.:.:.:ﾊ:|:.:.|/!　'"'　　　　'　　　　 '"'　 ｨ‐ﾅ":.:.:/:. : |
　　　　　|:.:.:.:.:|i|:.:.:!　＞ 、　　　､　　　　_ ＜___/:.:.:.:./|: : : |
　　　　　|:.:.:.:.:|!: : :∨'￣　｀＞ ､　　 ィ7:;:;:;:;:;//:.:.:.:/|:|:.:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:.ﾄ､: :/　　　　_ィ--｀}‐-/:;:;:;:;:ｨf/:.:.: /　ﾍi:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:|/ヽ/　　　 /:;:｀iー"　/:;:;:;:;:;:/: : : :/　　　}:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:! ∨　　　/:i:;:;:;:;l　　/:;:;:;:;:;:;/: : : :/　　　　l:.:.:|
　　　　　|:.:／　/　　　 l: }ヽ:;:;:;l　/:;:;:;／/: : : :/　　　　　l:.:.:|
　　　　 {: {　　/　　　　lヽ　＼:∨:;／　/: : :／　　　　　　}:.:.|
　　　　 |: :ヽ /　　　　 l　i´￣｀‐´￣ﾞ/: :;／　　　　　　　　}:|

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾄﾞｷ　　
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　また、同時期に編纂された『風土記』にも多くの神話がある。
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼｮｸﾆﾎﾝｷﾞ　　
　|　　　 （ ●）（●）　　　　ほかにも、『日本書紀』の続編にあたる『続日本紀』
.　|　　 　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　 　氏族独自のもので『古語拾遺』、『先代旧辞本紀』
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆﾎﾝﾘｮｳ（ﾘｬｳ）ｲｷ
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　日本最古の仏教説話集『日本霊異記』にも神話的モチーフは見られる。
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノリト
　　　|　　　 （ ●）（●　　　　　俺も詳しくはないが神道における祈祷などの時に詠まれる『祝詞』にも
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　神話に出てくる神々の名前が現れたりするんだ。
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ 　　　　　ほかにも、『萬葉集』にも神話をモチーフとした歌が詠まれていたりするな「
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼　　　　　　　　　さて、前置きはこのぐらいにして
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}　　　　　　古事記を中心として解説していこうか。
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ

≪第一回≫━━天地開闢編━━━
　　　　　　　　　　　　　　_, -' 7'
　　　　　 　 　 　 　 　, ヘ丶ｲ
　　　　　 　 　 　　　/＾'-　_]´　　　　　　　　このスレ内で解説に使われる神話本文は『新潮日本古典集成　古事記』を基にしている
　　　　　　　　　　　i＾－--.」
　　 　 　 　 　 　 　!ゝ-ﾆ_-┤　　　　　　　　興味があれば御一読願おうか
　　　　 　　　　 　 ﾄゞ≧ゝｦ,|
　　　 　 　　　　　 トII-==-II|
　　　 　 　 　 　 ﾊヘ=≡≡彳、二二
　　　　　　　　 //　　　ｷ 　　! ヽ,　　　　　　
　　　　 _c = ヲ 〒＝==〒 |　ヽ｀ﾆc- 、
　　 ┌´─　/　　!　∨,ハ∨　| ＿ヽ　 ￣ ヽ
　　　|　　　´｀_フ. |　 ＼ ,/　　|｀' - 、 　　　|
　.　丿 ＼　 ヽ　　 !　　　　　　|　　/.　 / 　 !
　　 1　 　ヽ 　ヽ 　|　　○　　 | 　/.　 /　 　ゝ
　　 ! 　 　 》 　　ヽ |　　　　 　.|. / 　 /　 　
　　!　　　/　!　　　 !|　 　 　 　|/　　/　　　 .!
　｜　 　/　　! 　 　 |　 ○　 　!.　　ハ 　 　.|
　　　　 ｀　、 .|　　　|　　　　　|　　 |.　|　 　 |
　　、　　　 ｀y ﾊ 　 |、 ∧　 /ヽ ハヽ,|　　　|
　　　ヽ 、　/　　　　|∨= ∨l l l 丶 　 !　 　 !
　　　 　 ｀>　 ,_　　 /ll l l l l l l l l l |:＼|　 　 ﾄ 、
　　　　,ﾚ-" -´　／l l l l l l l l l l l l !: : y　 　ﾄ 、｀ - 、
　　　 ヘﾟ／　／l l l l l l l l l l l l l l ﾉ: : |　 　 |: :＼ 　 ｀丶

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ　　　　そうだな、まず日本神話における宇宙の始まりを見ていこうか
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●）
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　宇宙の始まり？
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　 　　　　　　＿＿_　　 /ヽ、
　　　　　　　　─=＝フ¨´　 　　　￣|　　｀`'ー- ､
　　　　　　　　　　／,　 　 　 　 / ,ィ'|　 ヽ　　　　 ヽ、
　　　　　　　　 ／／ /　　/　 /〃 | | | 　 ヽ　　　　ヾYニヽ、
　　　 　 　 　 /,ｲ　 / 　 /　〃/, 　|│!、 　 ',.　 　ヽ　|:.:.:ﾍ:.:.＼　　　お堅く言えば「天地開闢」ってやつね
　　　　　　　/ /　 ,'　　/　孑|'" 　 l　!|　＼　}　　　 ∨:.:.:.:.:',:.:./
　　　　　　　 /　　i　　,'' /　 j　　　ｌ　||　 ヽ |`ｉ　　　 }:.:.:.:.:.:.∨
　　　　 　 　 | 　 /　　|/{!7メﾐ、　　　 | _　_土 l|　 |　|:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　 |　/ |　 ｌﾑ　{:::::::}　　　　 'fて::;;;}７}　 ﾄ､|:.:.:.:.:. 丿
　　　　　　　 |/　 |　│il　ﾋ辷　　　　　{::::::::ｿ　|　 |　|￣￣ |
　　　　　　　　　　|ヽ∧}　'　　　,　　　　` ｰ'′ |　/）　　,'　 |
　　　　　　　　　　|　| | `　､　　 r‐┐　　　''　　|/ノ　　/　　|
　　　　　　　　　　|　| l　 　 |＞.､`___ .. 　 -‐'ア 　 　 /l　　 |
　　　 　 r‐‐'"¨¨V　| |　 　 |　　|　 ／　＼／　　　 /　|　　 |
　　　　　 ≧=　　 Ⅵ |　 　│　/-<　　 〃 　 　 ／ 　 |　　 |
　　　　と´r─'　 _,イヽ、　 ,レ'|::::::∧　/　　　 イ　　　 |　　 |
　　　　　 `ー┬´　　　|　 /　 厂::|　∨　 　 / │　　 │　　|
　　　　　　　　|　　 　丿 /　 /:::::::|　/　 　 / 　 |　　　 |　　│

　　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　　　　まずは、再現ＡＡＶＴＲを見てみるか
　　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼　　　　　
　　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

━━━━━━━━━「高天原に成りませる神」━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　_, -' 7'
　　　　　 　 　 　 　 　, ヘ丶ｲ
　　　　　 　 　 　　　/＾'-　_]´　　　　天地が初めて生まれたときに高天原に成りませる神を天之御中神という
　　　　　　　　　　　i＾－--.」
　　 　 　 　 　 　 　!ゝ-ﾆ_-┤
　　　　 　　　　 　 ﾄゞ≧ゝｦ,|
　　　 　 　　　　　 トII-==-II|
　　　 　 　 　 　 ﾊヘ=≡≡彳、二二
　　　　　　　　 //　　　ｷ 　　! ヽ,　　　　　　
　　　　 _c = ヲ 〒＝==〒 |　ヽ｀ﾆc- 、
　　 ┌´─　/　　!　∨,ハ∨　| ＿ヽ　 ￣ ヽ
　　　|　　　´｀_フ. |　 ＼ ,/　　|｀' - 、 　　　|
　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/

　　 ＼　　丶　　　　 　 i.　　 |　　　　　 /　　 　 ./　　　　 　 ／
　　　　＼　　ヽ　　　　　i. 　 .|　　　　　/　　　 /　　　　　 ／
　　　　　 ＼　　ヽ　　　　i　　|　　　　 /　　　/　　　　　／
　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐
　　ー
　_＿　　　　　　　　　　わ　た　し　で　す　　　　　　　　　　　　--
　　　　　二　　　　　　　 　　／￣＼　　　　　　　　　　　＝　二
　　￣　　　　　　　　　　　　|　＾o＾　|　　　　　　　　　　　　　　　　￣
　　　　-‐　　　　　　　　　　 ＼＿／ 　　　　　　　　　　　　　　　‐-
　　　　／
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 ＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　 ＼
　　 ／　　　/　　　 /　　　　　　|　　　i,　　　 　 丶　　　　　＼
　／　　　 /　　　　/　　　　　　 |　　　 i,　　　　　　丶　　　　　＼　　
【天之御中主神】

　　　　　　　　　　　　　　_, -' 7'
　　　　　 　 　 　 　 　, ヘ丶ｲ　　　　　　　ﾀｶﾐﾑｽﾋ　　　　　　ｶﾑﾑｽﾋ
　　　　　 　 　 　　　/＾'-　_]´　　　次に高御産巣日神　、神産巣日神が生まれた。
　　　　　　　　　　　i＾－--.」
　　 　 　 　 　 　 　!ゝ-ﾆ_-┤
　　　　 　　　　 　 ﾄゞ≧ゝｦ,|
　　　 　 　　　　　 トII-==-II|
　　　 　 　 　 　 ﾊヘ=≡≡彳、二二
　　　　　　　　 //　　　ｷ 　　! ヽ,　　　　　　
　　　　 _c = ヲ 〒＝==〒 |　ヽ｀ﾆc- 、
　　 ┌´─　/　　!　∨,ハ∨　| ＿ヽ　 ￣ ヽ
　　　|　　　´｀_フ. |　 ＼ ,/　　|｀' - 、 　　　|

　　　　　　 .... ,,、＿_
　　 　 　 ／ｨ彡'三三≧､
　 　 　, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
　　　 ,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
　 　 /!/fｗﾘ八　　　ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
　　 {i |l|W小f　　　　l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
　　　）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
　　　 ,川h{i洲{´　l:{:｀~尢',l|l|巛　　＼　'､
　　　 ﾘﾉﾉ八ｲ　　 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、　 ヽ
　　 ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{　ヾミ'、
　　 ,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､　｀',ﾘ
,.　'´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} |　）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::.　 ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::ゝ
【高御産巣日神】

　　　　　　）　　　　　　 ,,,,,;;;;、　　　　　 .|　 　 　 　 　　
　　　　　　 ;　　　,,、　,,illll}''ヾ　　　　　　.）　　　　 　 　
　　　　　　　　,r,il',il'ﾞ,illll'ﾞﾞﾞ'''ﾞﾞ　,ir　　　　 ；　　　　 　 　
　　　　　　 .,, {l,il,il',illlll''　　　,;llﾞ ll　　　　　　　　　 　 　
　　,ｪｭ_　 ｬ,,》llllllllllllllllllgjiillllllllig;《,,gillll,　 .,,;;;,,　　　　 　
　 《《llゞゞlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll(､ ]llﾚ彡lllll》　　 　 　
　　 'ｬl, .,illllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll　 llll' 　　　　......
　 ._,,,}llllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!!!!!!llllllllllllllｌl{、 .}ll{ 　 　 　 　
. ,ｮｮlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliiiiiiiillllllllllllllllll{,,.,|llllｪ=;、. 　　...
ヾ≡zz]|lllllllllllllllllllllllllllllllllolllllolllllllllllllllllllll≧~ﾞﾞﾞﾞ''~. 　 　
　　　　　 《,,,≪,,,ﾞﾞﾞﾞﾞヾllllllllllllllllllllll~　　　　 　 　 　 　 　
【神産巣日神】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,, r=ェｪ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ彡≦彡ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |三三≦'i　　　　　　　　　この三神はいずれも独神で
-==＝ニ｀￣¨¨¨,二ニェｪ､､,,,,,＿　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'ミ三ﾐri彡i
　　　´￣￣￣´　　　　　　　￣ﾞ¨'''''==ｪ､,,　　　　　 　 　 ,'ミﾊｪｃi ﾋ彡i　　　　　　　　身を隠してしまった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＿,,＞×＜こ＝=r|｀ヽl .∨ ﾚ'/ﾑヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　, ;r ','r ''¨´　　　　.｀ﾞ¨''7　ﾄ､_ |　　　'.´,ィ ﾍ　　　　　　この隠れた三神は特別視され
　　　　　　　　　　　 _,, ::r'' ´,r''¨´　　　　　　　　　 　 入　 ∨i,r=-<´_ハ　ヾ¨i
　　　　　　　　__r'' ´＿／´　　 　 　 　 　 　 　 　 .／／∨<´,r=>ニ|r'.i i|　r-ﾒ　　　 総称で造化三神と呼ばれることとなる
　　　　　　　　￣￣　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／´｀iヽ.､∨∨　　　.l'H:､!i .｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ､o_j　　ヽ <ﾍ　　　 l.|　'!.l　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　ヾ.`i　　　 l＼l　l　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼Z_　　 >i　　　 l　!｡ .∨

　　　　　　　　　　 /⌒ヽ, 　　　　　.,,;-―――――-;;,,
　　　　　　　　　　 |　　　{　　　　／　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　 l 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　ちょっと待つお！
　　　　　　　　　　 ＼　　　ヽ　　　　　　　　　　__.＿ノ 　　＿〉
　　　　　　　　　　　　}ヽ.　　 ＼　　　　Ｕ 　`i |;;;:::| i　　〈{::} 〉　　　 パパッと消えすぎじゃないかお！？
　　　　　　　_,. -―‐く`　　　 　 ヽ　　　　　　　　⌒ﾞ''''''´"　ヽ
　　　　　　 {′　　　　i　ヽ　　　　}ヽ_　　　　　 （,,＿＿,,ノ!_ノ .|　　　再現VTRの意味あったのかお！
　　　　　　　`ーｧ= ＜　　,}　､　　ﾊ!＿ 　　　　　　￣￣￣　 /
　　　　　　　　 {　　　{￣ヽ　 _＞ ´ r‐_)　　　　　　　　　　／　　　　天地を作った神々じゃないのかお！？
　　　　　　　　 ヽr―― '´￣　　　／´　　 ＞ .　 ｀ﾆ´　,.メヘ、
　　　　　　　　 /.{　　　　　 __.. イ ,ﾊ＼　　＼　 ｀ ｰ‐ ´/＼､ ヽ
　　　　　　　　 |　ヽ.　-‐ ¨´　　 ノ}＼| ＞ ､ ヽ　　　 ∧　ヾi､ l. |
　　　　　　　　 }　　ﾊ　 　 　,／　∧ヽ＼　.ヽ ヽ　 　/　 l　　}il! } |
　　　　　　　　ハ　 ヽｰ､―--- '´ﾉﾉ ト､ ヽ　　　 　　　　　 ,iﾘ/-{
　　　　　　　 {　　　　＼＼ ＿／ｲ　.|ヽ.ヽ ヽ　　　 l　　　///ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　｀７ヽ、　　` ＝ﾁ'´/　ﾉ
　　　　　　　　 /　　{＼＿_ ノ .ノ ／

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　高天原に最初に生まれた神ってだけだ。
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__）|　　　　 この３神は創作された神と言われているし
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}　　　　　特にアメノミナカヌシは目立たないぞ
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ

　　　　　　　　　＿＞ー-　 -―∧ー-　＿
　　　　　 , ＜´　: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :｀ - 、
　　　　／　 ＿／　　　　 : : : : :|: : :.: : : : : : : : : :＼
　　 ／:_: ＜:〃　　　 /: : : /: : .:|: ∧:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　 /イ:;:;:;://: : : : : :.:/: : : :ｲ: : / |:;|iハ:.:.:.:. : : : : ヽ:.:.:.:>＞- _
　'　 ﾍ／/: : : : : :;:;/: : : / |: :/　 |:;|l　 i:.:.:.:.: : : : : :l: : i:;:;:;:;l:;:;:;:￣＼　　　　創作された神ってどういうこと？
　　／:;:/: : /: : :.:/!: :__/＿|:/　　 |:| l　 i＿ｌ: : : : : : l: :l:;:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;/
　<:;:;:;:/:. :/: : :.:.:i:.l: ´/　　|,'｀ 　　|!　l '´＼l｀ﾞ: : : i : l: :l:;:;:;:;:;i:;:;:;:;/
　　＼i: :/|: : : : :l:.:|: /　　 |!.　　　 |　 !　　　ヽ!: : :| : l: |:;:;:;:;:;:!:／　　　　　神様って全部人が考えて生まれるものじゃない
　　　 |:/-|: : : : |/不示テミ、　　　!　ィ=≠＝z＼|: :ﾊ |:;:;:;:;:;:;|
　　　 |i　 |:. : : :|l-||! V{::::::|　　　　　　ﾍﾉ:::::::} ｱ'|i: i:;:;l:|t―f-´
　　　 !　 li: : : :f.{ !|　i ゝｲj　　　　　　|iゞ-ｲｿ '　|!'|ﾞi､:|!:l: : |
　　　　　|:.ヽ: : |:丶i　ゞ-''"　　　　　　ヾ''-"　　う'´|j:.:.:.! : |
　　　　　|:.:.:.:ﾊ:|:.:.|/!　'"'　　　　'　　　　 '"'　 ｨ‐ﾅ":.:.:/:. : |
　　　　　|:.:.:.:.:|i|:.:.:!　＞ 、　　　､　　　　_ ＜___/:.:.:.:./|: : : |
　　　　　|:.:.:.:.:|!: : :∨'￣　｀＞ ､　　 ィ7:;:;:;:;:;//:.:.:.:/|:|:.:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:.ﾄ､: :/　　　　_ィ--｀}‐-/:;:;:;:;:ｨf/:.:.: /　ﾍi:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:|/ヽ/　　　 /:;:｀iー"　/:;:;:;:;:;:/: : : :/　　　}:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:! ∨　　　/:i:;:;:;:;l　　/:;:;:;:;:;:;/: : : :/　　　　l:.:.:|

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　神様で商売してるだけはあるな…。
　　　|　　　 （ ー）（-
　　　|　　　 　 （__人__）　　まぁ、創造されるにしてもだな。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　神ってものはだな、想像されるにしても
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │　　①具体的な神
　　＼　 “　／_＿_|　 |　　 ②抽象的な神　　　　　　　　　　　　
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /　　　　　　　　　　　　 の２種類に分かれるんだ

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　　　 具体的？
／ 　　 （●）゛ （●） ＼
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　　　抽象的？
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　なんのことだお？
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　簡単に言えば、
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　雷や水といった具体的な要素から生まれたものを具体的な神。
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　　　　人の思考とか行動、抽象的な要素から生まれたものを抽象的な神というんだ。
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　日本においては、具体的な神の方が多い。
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__）|　　　　 どうしてだと思う？
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ　　

　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 　 　 ／⌒　ー､＼
　　　 　 　 　 ／（ ●） 　（●）＼　　　　　　　　　想像力が貧困だったからじゃないのかお？
.　　　　　　／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　 ｃー､ 　 |　　　 　|r┬-/ ' 　 　 　|⌒,一っ
　,へ　λ　＼　　　 `ー‐' 　 　　 ／　入　 へ、
<<<／ヽ　 　 　 　　 　 　　　　　 　 　　/＼>>>

　　　　　　　　 ,..-──v'⌒ヽ
　　　　　　 ＿／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.厂｀ー―ｧ
.　　 　 ／〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:＜　　　　 それは、この国が自然信仰をベースとして神話を形成しているからじゃないの
　　 　〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナﾅメ|:/ヽ:.:}:.:ﾄ:.＼＞
　　　　ヽ:::/:::/:.:.:,ｨ-|∠_　ﾘ　 |:ｽ:.:|:.:.:. |　　　　 自然の現象を崇拝の対象にしているんだから、
　　　 　 〉-ｒ(|:.:./ `ﾄ{:r「　　 ｲﾃﾁ:.:|:.ﾄ:.:|
.　　　　 |:.:.:|:.|:/_ 　´￣　　　ﾋ!ﾉ∧|.:「リ　　　　人の頭の中で考えられたようなものを信仰の対象とはしにくいし
.　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:ト､ 　 ｒｧ　 　ﾉ:|:.リ
.　 　 　 |:.:.:ﾄ､:.:.:.Ｋ:} 　 ｒ‐ ｒイ:l:.|:.:|　　　　　　　他宗教とはそういう所が違うのよね
.　 　 　 !:.:.:|__}:.:.:|::::＼_,,>､:＼:l.:|:.:|
　　　　 |:.:/　ヽ:.:.ヽ::::::ヽ　|::::::}:/:/
　 　 　 ∨　　 ヽ:.:.:l＼:::ヽ|:::/|:./
　　　　/ 　　.|　 ヽ::ヽ ＼ |∧l:.{　　 r‐ｒこつ　　　　　　　
.　　　/ 　 ヽ ﾚく　ヽ:.:ト-ｨ　r'＞'⌒「　|＿ ⌒⊃、
.　 　 {　　　　ﾄ､::}､ ﾄ:.|／　　＼　　|　 ヽ:::厂￣´
　　　 ＼　　　　＼ |:.:| 　 ∧　 } 　 ヽ-イ´


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ　　　　　そうさ、具体的な神には信仰する自然というバックボーンがあるから
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●）
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　神話に出てきても、その神の信仰の古層性を見出すことはできる.
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　つまりは、自然の成り行きで発生した神ともいえるだろう
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .　
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　／　　 　 　＼
　　　 ／　　─　 　 ─＼　　　　Ｑ；「雷が鳴るのはどうして？」
　　／ 　　 （●） 　（●） ＼
　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　 　 Ａ；「（雷が鳴る理屈とかよくわかんねぇし）雷神さまが鳴らしてるからだお」
　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　 |　 |　 '､＿ ＼　／　 )　　　こんな感じかお？
　　　 |　 |＿＿＼　 “　 ／
　　　　＼ ＿＿＿＼_／


　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　ま、そんなとこだな
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__） |　　　　実際に起こる現象に理由を神様への信仰へと
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}　　　　 昇華させていくのが自然信仰といえるだろうな
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ

　　　　|┃
　　　　|┃三　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
　　　　|┃.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　　　|┃　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　|┃　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l
　ｶﾞﾗｯ.|┃　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　　　　|┃　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　|┃三　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ 　　　＜　　話は聞かせてもらったぞ！
　　　　|┃.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ　　　　 |　　　人類は滅亡する！
　　　　|┃三　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン　　　　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　|┃　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　|┃三　　　 　ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　|┃　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　　　|┃　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　|┃　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
オカルト研究部【キバヤシ】

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　　u　　 ノ　　＼　　　　こういった話になるといつもでてくる奴だお…。
　　　　／ 　　　　 u （●）　　＼
　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|
　 　　 ＼　　　　u　　　.｀ ⌒／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼

　　 ／￣￣＼
　／　ノ 三 ＼＼／｀i　　　　　　　一々、話の腰を折るやつだな…！
　|:::: （○）（○）./　　ﾘ
.　|:::　（__人__）..|　　/　　　　　　　 何が滅亡だ、バカバカしい
　 |:::　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ::::　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　あっちにノストラダムスがいるかもしれんぞ、さっさと帰れ。
　　 ヽ:::　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′

　　　　　　N./"ｨ,　　　　 　 　 　 ｀ヽ.、　__
　　　　　N､（ (　　　　　　　　　　　　 '"´､´
　　　　N､ヽ､ヽ　　　　　　　　　　,.　　　　ヽ　　　　　まぁ、日本神話については俺も興味がある…。
　　　ヾﾐ､ヾヽ　　　　　　　　　,.ﾉﾊ.　　　　 ﾞi
　　　　ゞﾐ、`　　　　　　　 .::ノﾉj'　ヾ､　　　.i　　　　　話に混ぜてくれてもかまわないだろう？
　　　　｀ミ:.､._　___､.　__.::,:彡ノﾉ_,.. _ゞ:、　　!
　　　　　　rﾞt=' ＜(;`)ヽ}＝{'"(´;)＞｀==tr '、
　　　　　　}'^　ヽ　　.:: ソ;　ゝ'、　　丿　' ^゛}
　　　 　 　 ! (、 ｀￣´　〈r;、　 ￣´　u　 ) .!
　　　 　 　 ゝ┤ u　　　__ ＿_　　　　　 '_ノ
　　　　　　　　ﾄ　　　　´ー一'`　　　　 |
　　　　　　　　| ＼　　　..::~"　　 　 .ｲ .|
　　　　　　_,....j　 : ＼　　　　　　／ .:! .|
　　　　 _/　{:.:.:.＼:..　＼.＿__.／　　;i　ﾄ､
　　,..ィ´/　 ヽ:.:.:.:.:.＼　　.:::.　　　　　 ﾉi　ヽ
／　/　i' 　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　　／ .:.|　 ヽ､
.　 /　 　 　 　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀＞-＜ .:.:.:.:|　 　 ､＼
_../　 　 　 　 　 ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.／　　　＼:.:.:.|
./　 　 　 　 　 　 ヾ:.:.:.:／ヽ　　　　 /:＼|
,'　　　　　　　　　/.ヾ､':.:.:.:.:.ヽィ^iﾞ!Y:.:.:.:.:.|ヽ､

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　ああ、そう
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　じゃあ、話を戻すぞ
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　 ／￣￣＼
　　 　 ／ 　 ノ 　ヽ ＼　　　　この三神の性質を列挙してみようか。
　　 　 |　 （ ●） （●）|
　　 　 |　 　 （__人__） |　　　　①天之御中主神ーー宇宙の中心に位する主
　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　|
　　　　 |　　　　　　　|　　　　 ②高御産巣日神ー高く神聖な生命の霊力
　　　 　 ヽ 　 　　　/
　　　　 _,,ゝ　　　 (,_　　　　　 ③神産巣日神ーー神々しく神聖な生命の霊力
　　　/´　 `ー-一´｀ヽ
　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　/ 　 ﾉ　 　 　 　 |　 l
　 （ 　y'l　　　　　　 l_　|
　　ヽ　ヽ.　 　 　 　 |'　}
　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/
　　　　 |　　　 ij　　ﾉ

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i　　　　　　なんだかわかるか？
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　 わからないよな。
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　中心だとか、霊力だとか具体的な神格を有さない
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ　 　 哲学概念的な存在を抽象的な神というんだ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃　　
　　　　　　　　　`ー‐一′

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ　　　　　　 　
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●）
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　　　 人が実際に現象として見受けることのできないような
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |　
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　 哲学的な神には日本における古い信仰の痕跡が薄い。
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ 　.　　これらの神は信仰による想像で生まれた神ではなく
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ　　　物語のエッセンスとして用意された神という説もある。
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣

　 　　　＿＿＿_　　　　　　 ヽ v /
　　　／⌒　　⌒＼　　　　　-（ｍ）-
　 ／（ ●） 　（●）＼ 　 そ 　 ≡
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
|　　　　　 `ー'´　　　　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　これが抽象的な神ということかお！
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　神を創造するとは…
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　これはすでに人間の範疇を越えた所業じゃないか
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく　　　　　これらが事実だとすると…
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|

>>33　HANTを起動します。
　　　抹殺された説は初耳ですね。
　　　勝手に作られた神だと思ってるクチなんで
　　　　　　N./"ｨ,　　　　 　 　 　 ｀ヽ.、　__
　　　　　N､（ (　　　　　　　　　　　　 '"´､´
　　　　N､ヽ､ヽ　　　　　　　　　　,.　　　　ヽ　　俺たちはとんでもない勘違いをしていたようだ…！
　　　ヾﾐ､ヾヽ　　　　　　　　　,.ﾉﾊ.　　　　 ﾞi
　　　　ゞﾐ、`　　　　　　　 .::ノﾉj'　ヾ､　　　.i
　　　　｀ミ:.､._　___､.　__.::,:彡ノﾉ_,.. _ゞ:、　　!
　　　　　　rﾞt=' ＜(;`)ヽ}＝{'"(´;)＞｀==tr '、
　　　　　　}'^　ヽ　　.:: ソ;　ゝ'、　　丿　' ^゛}
　　　 　 　 ! (、 ｀￣´　〈r;、　 ￣´　u　 ) .!
　　　 　 　 ゝ┤ u　　　__ ＿_　　　　　 '_ノ
　　　　　　　　ﾄ　　　　´ー一'`　　　　 |
　　　　　　　　| ＼　　　..::~"　　 　 .ｲ .|
　　　　　　_,....j　 : ＼　　　　　　／ .:! .|
　　　　 _/　{:.:.:.＼:..　＼.＿__.／　　;i　ﾄ､
　　,..ィ´/　 ヽ:.:.:.:.:.＼　　.:::.　　　　　 ﾉi　ヽ
／　/　i' 　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　　／ .:.|　 ヽ､
.　 /　 　 　 　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀＞-＜ .:.:.:.:|　 　 ､＼
_../　 　 　 　 　 ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.／　　　＼:.:.:.|
./　 　 　 　 　 　 ヾ:.:.:.:／ヽ　　　　 /:＼|
,'　　　　　　　　　/.ヾ､':.:.:.:.:.ヽィ^iﾞ!Y:.:.:.:.:.|ヽ､

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼
　 　|　　　 （ ー）（ー）　　あー、始まっちまったよ。
.　 　|　　　　 （__人__）
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／（ー） 　（ー . ＼
.　　 ヽ 　 L　　　 　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　（__人__）　　　 　 ＼　　　　つまり…！＞
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ　　　　　　　　　　そのようだお… 　 　　　|　 　｀ ⌒´　 　 ∪　 　 |
　 　／ 　/　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 　　 ｀ 　 　 　 ,／
　 ／　 /　　 　 　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ Ｙ 　 　 　　　 　　|　 ｜
　ヽ＿＿ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜｜　 　 　　　　　　| 　｜

　　　　　　　　,　　 /　`ー---─一''"~´￣｀ヾヽ
　　　　　　i　 i|　ilﾚ　　　　　　　　　　　ミﾐミﾐ''"｀─- ､
　　　　,　.,i!　i !/i　　i　　　　　　　　　ミミﾐﾐヾ　　　ﾐヾ ﾞヽ
　　　 .i　 ,!i l.| '　i　　ゞ　　　　　　　彡ミﾐﾐヾ　　　ﾐヾヾ　 ｀ヽ
　　,　 i!､k　ヽ､　ヽ　　　　　　　　　　彡ミﾐ　　　ミヾヾ　　　　ﾞ
　　li　l　ヾ、　　　　ヾ　　　　　　　　_,,=＝　　ミﾍベ
　 , |i､ヽ　　ヽ､　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　 ヾ　ﾞ
　 !ヾ　ヽー- ＿　ー-　,,__　　　　　　　　　〃ヾ
　　ヾヽヾ　‐- ,,___　　　　　　　　　　　　 /ｿﾂ､ヾゞ､ヾヾ
　　 ` ､`ー-　、...,,─--　　__,,　　　　　彡ｿｿ　ヾゞゞミﾐ
　　ヽ.､　`ー ---　.,,─--　　__,,　彡ソｿﾉ,;　　,,-弋ミﾐﾐミ
　　　 ＼　ﾞｰ‐- ､..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-＝＝==､ヽミﾐﾐ
　　　　　 ｀`,.-､-─r,=＝＝＝=､:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i　冫ヽ ]-'´　∧∧
　　 　 　 　 ﾞiヾ ニill　〈　（.Ｏ)ーi｀￣´i　　_`_-_'....'　　li　ﾞ＿/　　　ヽ
　　　　　　　 ﾞi　　 ill::::::::;ｰ-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''　　〃u ＼　　地
　　　　　　　　ﾞi　　:ill::::::::;;　　ソ::::;i,､,　 ヾ:::::::;'''　_,,ノ'　　,r-|　　球
　　　　　　　　 ﾞi､　　ﾞ`‐=＝'"..::::::;i,, .,,,　 ﾞﾞ'''''"~´　　　　l＿|　　は
　　　　　　　　　　ヾ.ｲ　　　　　　　 '''"..-一､　　　u　　 .lヽ　　　滅
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　:;;l￣´　_,,,...,.ヽ　　　　 ,ｲ＿〉　　亡
　　　　　　　　　　　　 ﾞi.　u　　　;;iｪ'´　i'　 ヾﾄ!　　　 ./:! ＼....　 す
　　　　　　　　　　　　　 ﾞ!.　　　 :;;Fi、　　　,,.ﾂ　　　./;:;:　　ﾞi　　る
　　　　　　　　　　　　 ./ﾞi ヽ　　 ﾞ;ヽﾆ二ニ-'´　 .／　:;:;　 / ﾍ　！！
　　　　　　　　　　　 ／　i　　ヽ　　　　:..,,-‐'　／::;'　 ;:;　/　　/∨＼/


　　　　　　　　　ナ ゝ　　　ナ ゝ　/　 　 十＿"　 　 ー;=‐　　　　　　　　　|! |!
　　　　　　　　　　cト　　　　cト　/＾､_ﾉ　 | ､.__　つ　 （.__ 　 ￣￣￣￣ 　 ・ ・

　　　 　 　 　 ＿＿
　 　 _..-''''ﾞﾞﾞ´ 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''-､
　 ／　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-――-　､ _ _／ヽ
. /　　U ＿＿　　　　 ＿＿　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : !-.-.‐.‐.‐. ｧ
/　　　 ＿＿＿　　　　＿＿　 l 　　　　　　　　　　　　＿＿∧': ／　　　. . . : : : : : /: :/: : : :｀: :＜
l　　　（　　● 　） 　 （　●　) .| ＿＿＿＿＿　.　　／:::::::::::::::::〉: : : : : : :.／: : : :,:イ: :∧: :ｉ: : . .＼:｀ヽ
| u.　 　￣￣￣　　　　￣￣　 | '⌒ヽ　　;　'⌒ﾞ＼ ::::／:::::::::::/: : : : : : :/ : : : ／ /: /　 ',: |: : ﾊ: : ヽ 　＼
|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 ∪　　 　 ＼:::::::::::::/: /: : : : :/: :-∠＿/_:/　　 |: |: : :∧: : :ﾍ､ 　',
|　 U　　（　　　　 人　　　 ）　 | ´　 ｀ヽ　　　/´　 ｀ヽ＼::::/: /: : : : :/: :.Ｘ　 　/／ 　 ＼!∧: : : :',: : : ﾊ＼j
| 　 　 　 ｀ ┬‐ ´　 ｀ ┬ ´　　|　 　● l 　 　l ●　　　） ＼ /|: : : : /i／ 　＼　　　　　 /｀ｰ∨: : :ｌ: : : :.!
l　　 　 　 　 ￣￣￣￣　　　　l _　 　_ノ　　　ヽ_　　_ノ　　; ＼!: : : / ￣￣￣ 　 　 　 ＿＿＿∨: :ｉ:. : : :!
l　　　　　　　　　　　　　　　　 .l|'"⌒'（　　　　i　　　）'⌒"' ∪ |: : /　　　　　　__　　　 ＼　 　 /!: ;ｲ::. : :.i〉
l　　　　　　　　　　　　　　　　 .l　　　｀┬─'＾ー┬'′　 　　　 | /　　　　　／:::::｀:.､　　　＼ /､|:/:.|:::. : ,'
.',　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　 　　 |/⌒i⌒､|　　 　 　　／/ ＼　 　 /::::::::::::::::::〉　　 　 !　}':.:.:|∨:/
　＼　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　 !、＿＿,!　　 　U／　　　　＞ ､ｊ::::::::::::::::::/　　　, ｲ-<:.:.;ｲ:.Ⅳ
　　 ＞-　　　　　　　　 -＜ 　　 　　　　､_＿__,,　　　　　 ＼　　／　　 |｀ ｰrｰ-イ--‐ ' 　|:.:.:.∨:.!: |

　　 ／￣￣＼ 　　　　　|┃┃
　／　　 _ノ　　＼ 　三　|┃┃　　　　　　　　うーい、テンプレ乙。
　|　　　 （ ●）（●） 　 . |┃┃て
.　|　　　　 （__人__）　 　 |┃┃ て
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　...|┃┃(
.　 |　　　　　　 　 }　 三 |┃┃
.　 ヽ　　　　　 　 } 　 　 .|┃┃ピシャッ！
　　 ヽ　　　　　ノ三　 　.|┃┃
　　　/　　　 く　　＼　　.|┃┃
　　　|　　　　 ＼ 　 三....|┃┃＜やはり俺たちの前に立ちはだかるのか…！のすとｒ…！
　 　 |　 　 　|ヽ、二⌒) .|┃┃

　　　　　　　　 　 　 　 　 __ 　 /,!
　　　　　 ﾊ '"´￣￣｀`´　/‐ '∠., _
　　　 ／ Ｕ　　　　　　　,ｲ　　　 ､_ 　`　､
＿_r‐{ -／/　　,'　　/ /　i　　　　 ヽ￣｀`　　　　なんで私までつき合わされなきゃなんないのよ！
:::::ﾑ:::::7　/ 　 ∧　,/,/　　l　　　　　 丶
::://:::/　,' u　/　Ｘ// 　 　 ! |／　　　　ヽ
;/ !:://l ! 　 / ,/　l/`'"　､,／!ヽ　 |　 l.　 ',
　!l//:::|l 　 i. /　　　　　　　 ﾘ　i.　|　 ﾄ､　.!
　!l/'''7ﾘ　 ,l/ ／／／／／／　!　l　, l　ヽ!
　| 　 !`l. /　　　 /￣￣`i　　　ﾊ. ,! ハ!
　ｌ　　`'l/ｰ 、　/　　 　 /　　　〉l/,/
.　!　　 | |　　 `iー--､-',-‐､i"　 |/
　 !　　 l !　 ／７ヽ､....7M. ﾊ!　 i !
.　 !　　 !|　,!{ /.丶...ヾ,ハK. |　 | |

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　あーすまん、すまん。
　　　|　　　 （ ─）（─）
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　＿＿＿＿,i ー- ――--　､
　　　　-＝＝ニ二_,. -　 　 　 |　　　　　　　　　　｀ ヽ
　　　　　　　　 ／　　　　　　　 !　　　::..　　　　　＼　　/｀:...イ｀　､
　　 　 　 　 ／　／　　　 /　　ハ　　∧:..　　　　i:.　＼::::::::::V::::::::::::＼　　　　　キバヤシじゃないけどさ、神話を語る上で
　　　 　 ／ ,.-/　　　　 /　　/　 V　 ! ',＼::..　　l_j　　 ヽ:::::::ﾊ:::::::::::::::::＼
　　　／,.　´ /　　 /　　|:　 /　　　',　', ヽ　＼::..　　　 ヽ　ヽ::::::',::::::::::::::／　　　勝手に神様書き足しちゃってもいいのかしら…
　 ／　　／/　　　i 　　:|　/　　　　 ヽ:',　ヽ_ ,.＼-‐　　　ﾄ　 !::::::',:::::／
　　　　/:::/　 i　　|　‐/‐V- .,　　　　　ヽ'´ ヽ_,,.-X::.　　　i::ヽ':::::::i/　　　　　　 この３神を祀ってる神社とかもあるわけだし…
　　　　｀ﾞ,' 　 l　　|　:/　　―-　　　　　　　'"_rｵ示斤　　 :l::::/￣li
　　　　　i:. 　ハ　| :∧<f代テミ　　　　　,イ/::::i　} ﾘ ヽ::.　 |/.::　 l',
　　　　　{　/|::::i　l i　:ﾊ　k i:::: }　　　　　　ﾄ　y‐ j　　 ri　　}.::　　|:i
　　　　　|:/　｀∧ |!　:|　i　辷 ﾝ　　　　　　ヽ廴ン　　/　l　|::.:　　! l
　　　　　!　　　i ﾊ　　|ヽl　　　　　　　　　　　"""　　　 _,| |:.::.　 ,'　|
　　　　　　　　j　 ヽ　:|:./! '""　　　　　　　　　　　 ｲ￣:/|!::.::　/.::.　l
　　　　　　　　ｌ　 ::.::.ヽ／/　､　　 ―-―‐　　ィ´　/::／.::.::　/.::.::.　 !
　　　　　　　　|　 ::.::./　/　　　 ｀ﾞ　　‐-‐　´　l　 /／　　　/:|::.::.　　l
　　　　　　　　|　 ::.::.ヽ　ゝ"´} 　_ ＿/　　　　 ヽ/　　　 ,.ハ::l::.::.:　　|

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　 ｼﾝｾﾝｼｮｳｼﾞﾛｸ
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ　　　　　　　確かに、『新撰姓氏録』には高御産巣日神、神産巣日神の２神を祖とする
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●）
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　　　氏族の名前は多く記載されているし、その氏神を祀る神社は多い。
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |　
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　しかし、『古事記』の成立が712年、『日本書紀』でも720年だ。
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ 　.　　この『新選姓氏録』は815年に編纂されたものだ。
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ　　　豪族たちが尻馬にのっただけの可能性も十分ある。
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_ , また、この２神が構想されたのは４世紀頃と言われている
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣　　　　そのころから周到に準備していたと思うと頭が下がるな
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"


　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　そして、『記紀』が公式の歴史として認められて
　　　|　　　 （ ─）（─）
　　　|　　　 　 （__人__）　　　登場する神から氏族の氏祖神を決めるとしたら
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　お前がどの神の子かと聞かれたらどうする？
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼　　　　　 そりゃもちろん。
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 |　　　　今のうちに偉そうな神様の子孫ってことにするお！
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ─）（●）　　　　　そこで、この出自の不明瞭だが高貴な２神を自分の氏祖神としたのさ
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　だから、『新選姓氏録』にも多くの氏族が２神の子孫と申告したのさ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　 　 _＿_＿__.　　　　 　━┓
　　　 ／　― 　　＼　　　　┏┛
　　／ノ　　(●)　　│　　　・
.　｜　(●) 　 ⌒） /　　　　　　　　おっ？
.　｜　　 （__ノ￣　/
　　＼＿　　　　＜´　　　　　　　　 天の中心とまで言っちゃってる厨二な神様を祖先とする
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|　　　　　　 　 豪族はいないのかお？
　　 　 |　　　　　　　|


　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i　　　　お、いいところに気が付いたな
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|　　（__人__）..|　　/　　　　 こういった点から、天之御中主神は特にその創作が指摘されている神なんだ。
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′

　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　 .ヽ、＼
　　　　　　　　　　　　　|　 （●）（●） .|
.　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　|　　　　　日本の始原に登場する３神。
　　　　　　　　 　 　 ∧ .|　　 ｀ ⌒´　ﾉ
　　　　　　　　 　 ／＼ヽヽ　　　　　 }　　　　　　これは、他国の神話をモチーフとして使用した可能性がある
　　　　　 　 　 ,r―''''''ヽ,　ヽ　　　　ﾉヾ、
　　　　　　,r‐' ,､;-‐''''""''ヾ､､,　　 く 　l　　　　　 神話には３人の至高の神が並べられることがよくあるしな
　　　　　/ .／　　　　　r''"ヽ, ＼, 　 　 l｀ヽ､
　　　　 j　l　,.　/　　　 '　 　 l　　 ヽ､　ﾄ, 　 ヽ
　　　　,.Lj∠､'´　　 , i,　 　 /　　　　 ｀ヾ､｀'ヽゝ
　　　　l,　　　　　 ／　二'''"　 　 ,;､, 　 　 ｀''ｰﾞ--､
　　 　 /ﾞヽ-ｯ-‐'´　.／｀ト-:rイ｢´ ﾞl;:｀''ト-､,＿　ノ'i,
　　 ／　 ／　,;∠∠,ノ´　 ｲ　 l l,　├''|　 |､,／ l　　|
..／ﾉ　.／　／､,　　　 ,､'　./　 / .l　|:::::l,.　|　ﾞヽ､!_,,､L,
ヽ---ﾂ　 ∧　　￣￣　　/　　　　| |:::::::|　|　　r'"/　　l,
　　 /　 ./　.ト､,_　　　　/　　　 　 | |:::::::|.　! l'´! /　　　|
　 ./､ ./　　 l,　　｀￣ ./　 　 　 　 |.|::::::::l　|. !. l, l 　 　 l
　.l､,.ノ　　 　 l,　　 　 ;'　　　　　　.j |:::::::::!

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　３神そろえるということを模倣した…
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |　　　　　 タカミムスヒ、カミムスヒの２神には一応の神話での出番はあるらしいが…
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ　　　　　アメノミナカヌシはない…
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|　　　　　　　なるほど、そういうことか。
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　 ／　（○）　 （○） ＼　　　　　つまり…
　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 　|　　　　　　　　どういうことだお…？ 　　 　／　　　　　　＼
　　＼ 　 　 　゛ー ′　　　,／　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　 　 　　 / ─　　　─　　　＼
　 　 /　　　　 　ー‐ 　 　ィ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /（ ●）　 （ ●）　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　＼　｀ ⌒´ 　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ー‐　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 /　　　　　　　　　　　 ｀

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　簡単に言えば、インドとかの神話には３神も偉い神がいるのに
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__）|　　　　 こっちには２神しかいないから勢いで作った神だって説があるってことさ。
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　　アメノミナカヌシはタカミムスヒ、カミムスヒと
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |　　　　三神一組となっていることから活躍する
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }　　　　 二神の中心をなす「無為の中心」と見る説もある。
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　他にも、３神という数には中国の思想をモチーフとしている点が見られる
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　　　ﾎｰﾘｰﾅﾝﾊﾞｰ
.　|　　 　　 （__人__） 　　　 いわゆる聖数の考えだな
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　 　 _＿_＿__.　　　　 　━┓
　　　 ／　― 　　＼　　　　┏┛
　　／ノ　　(●)　　│　　　・
.　｜　(●) 　 ⌒） /　　　　　　　　聖数？
.　｜　　 （__ノ￣　/
　　＼＿　　　　＜´　　　　　　　　 ３と中国の思想となんか関係あるのかお？
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|　　　　　　 　
　　 　 |　　　　　　　|

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞｲｼｮｳｾｲ
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　　その国における瑞祥性のある数字のことさ
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　　　　　ヽ､ー----------ｲヽ---
　　　　　 　 _,.＞‐: : : : : : : : : {: : : : : : : :.｀ヽ
　　　　　／ ;: : : : : :/: : :./: : /l: : : : ､: : : : ヽ:＼
　　　 ／:ィ´: : : : :./: : : /: :./　!:.:.ﾄ､: :＼: : : :.＼}ミヽ､
　　 /／/: : :/: : :/: :.:.;.ｨ: :./ 　ｌ: :.|　ヽ: :.ヽ: : :ヽ:＼:::::::＼　　　　今でいう所のラッキー７とか？
　　　　/: : :/: : : l: : :/　!:./　　|: 十‐弋⌒ﾄ: : : :i:.:.:|::＼::::}
.　　　/: :.ｨ:.!:. : :.:|:''７⌒|:.ｌ　 　l:.:.:{　　 ＼:|: : : : ﾄ､:{::::::::Y
　　　l: :./{ :| : : : |:./　　l/　　　＼ヽ　　　＼:. :.:.:|:.ﾄゝ:::::::〉
　　　|:.∧| :!: : :/l/　　 ､　　 　 　 ヽ,. -　　 ヽ :.:|/:::::::／
　　　l/　 !:.| : ∧　 =＝ミ　　 　 　 ≠⌒ミ　∧: |- イ
　　 　 　 |: l: :.lハ　 　 　 　 　 ,　　 　 　 　 {r ｝:}: : :|
　　 　 　 ヽﾊ:.ﾄ､_}　::::::: 　　r―‐┐　:::::::　/_ノ|/!: : |
　　　　 　 |: ヽ!: : ゝ､　　 　 `ｰ-‐' 　 　 ,.ｨ : : : : !: : |
　　　　 　 |: :l: : : : : :|＞- .,_　　　 ,.. ＜´ |: : : ::.:.!: : |
　　　　 　 |: :l:.!: : : : :l__,ノ:.:r'｀¨¨´{.i:.:.└-|: : : ./＾i : |
　　　　 　 |:.:.l:!: : : : :.|:.:.:.:.:.|＿＿_/:.:.:.:.:.:.:|: : : {　 | :.|
　　　　 　 |: : !: : : : : |:.:.:.:.:.| 　 　 ! :.:.:.:.:.: |: : : .〉　｀ヽ､
　　　　 　 |: : !: : : : : |: :.:.:.:.ｌ　　　|: :.:.:.:. /lr--'　{　 { 　）-､
　　　　 　 |: : !: : : : : ﾄ､:.:.:. |　 　 l:.:.:.:.:.//|｀ーt入_ﾉノｲ》　ヽ

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　そうそう、この数が出るといいことがあると感じる数字さ
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　西洋文化が流れ込んで７が日本人の聖数に加えられたように
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　　　中国の聖数である３が奈良時代に採用されたのさ
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　　でも、神話に出てくるぐらいなら日本人固有と思ってもいいはずだお
　　　／（　●） （　●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　偶々好きな数字が一緒だっただけじゃないのかお？
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　じゃあ、この表を見てくれ
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__）|
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ　　ｷｭｯ
　　　 /((┃))＿＿＿＿|_＿　　　ｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣丶 ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ..　＼

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　　でも、神話に出てくるぐらいなら日本人固有と思ってもいいはずだお
　　　／（　●） （　●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　偶々好きな数字が一緒だっただけじゃないのかお？
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼　　　　じゃあ、この表を見てくれ
　　　　|　　（ ●）（●）|
　　　.　|　　　（__人__）|
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ
　　　.　 |　　　　　　　}
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ　　ｷｭｯ
　　　 /((┃))＿＿＿＿|_＿　　　ｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣丶 ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ..　＼

【古事記に表記される数詞、および神人名に用いられる数詞ランキング（単純な計算数は除く）】
１位　　　　　　　　　　　　　　６位
『八』⇒48個　　　　　　　　　『七』⇒6個
２位　　　　　　　　　　　　　　７位
『一』⇒40個　　　　　　　　　『五』⇒5個
３位　　　　　　　　　　　　　　８位
『二』⇒38個　　　　　　　　　『九』⇒1個
４位　　　　　　　　　　　　　　９位
『三』⇒28個　　　　　　　　　『六』⇒重要な数字としては登場せず。
５位
『四』、『十』⇒９個
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＼ヽr ､
　　　　　　　　　 　 　 　 ／: : ,: : :￣: :|: : ￣｀ 　､
　　　　　　　　　 　 　 ／-‐7´: : : :/: ｲ!: l: :､: : : :､ヽ　　　　　　なんだか一、三以外の奇数の使用数が極端に少ないのね
　　　　　　　　　　　 　 　 /. . /: :ｨ_./ ! !､!､:ﾍ. . .　Y＼_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 / !: /: 7 l/　| ヽ|｀ヾ-!: : l: i:::::〉｀┐
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /〈!:.:l: ｲｺﾔ!　　 卞弌ヶ: :ﾄ |::人:::::l
　　　　　　 　 　 　 　 /ｲ ﾊ.:ﾚi 辷ｿ ,　　 せシ l: :l:.ﾄ!':|!iヽﾉ
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　l:/`l　 　 _　　 　 　 r!/Y:::::|!:|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ーi: ,'::＼_ 　 ｀　_ ..イｰ':〈＿」!_」
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |l:!: : l/!イｊ￣/ハ// : /:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　|l:!: : l「l　l::〉'/ 　,/: :./||:::::::|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 lll:: :〃l.　∨　／! : .i ヽ!::::::|

>>49　なるほど、三位一体も確かに３ですね
　　　勉強になります
　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　　しかし、若い数字が多く登場するのは自然なことじゃないのか？
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく　　　　　　２対の神とか、１人のなんとかなら多く登場するはず
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ　　　　　　　これは信頼性に欠ける測定じゃないのか？
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　　じゃ、『八』はどうする？
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |　　　　かなり大きい数だが？
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　そうか…わかったぞ
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |　　　　　 この『八』という数字が日本本来の聖数なのか！
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /


　　　　　　　　　＿＞ー-　 -―∧ー-　＿
　　　　　 , ＜´　: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :｀ - 、
　　　　／　 ＿／　　　　 : : : : :|: : :.: : : : : : : : : :＼
　　 ／:_: ＜:〃　　　 /: : : /: : .:|: ∧:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　 /イ:;:;:;://: : : : : :.:/: : : :ｲ: : / |:;|iハ:.:.:.:. : : : : ヽ:.:.:.:>＞- _
　'　 ﾍ／/: : : : : :;:;/: : : / |: :/　 |:;|l　 i:.:.:.:.: : : : : :l: : i:;:;:;:;l:;:;:;:￣＼　　　確かに、八って数字は縁起がいいって聞くわね
　　／:;:/: : /: : :.:/!: :__/＿|:/　　 |:| l　 i＿ｌ: : : : : : l: :l:;:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;/
　<:;:;:;:/:. :/: : :.:.:i:.l: ´/　　|,'｀ 　　|!　l '´＼l｀ﾞ: : : i : l: :l:;:;:;:;:;i:;:;:;:;/　　　　八は末広がりだから縁起がいいって
　　＼i: :/|: : : : :l:.:|: /　　 |!.　　　 |　 !　　　ヽ!: : :| : l: |:;:;:;:;:;:!:／
　　　 |:/-|: : : : |/不示テミ、　　　!　ィ=≠＝z＼|: :ﾊ |:;:;:;:;:;:;|
　　　 |i　 |:. : : :|l-||! V{::::::|　　　　　　ﾍﾉ:::::::} ｱ'|i: i:;:;l:|t―f-´
　　　 !　 li: : : :f.{ !|　i ゝｲj　　　　　　|iゞ-ｲｿ '　|!'|ﾞi､:|!:l: : |
　　　　　|:.ヽ: : |:丶i　ゞ-''"　　　　　　ヾ''-"　　う'´|j:.:.:.! : |
　　　　　|:.:.:.:ﾊ:|:.:.|/!　'"'　　　　'　　　　 '"'　 ｨ‐ﾅ":.:.:/:. : |
　　　　　|:.:.:.:.:|i|:.:.:!　＞ 、　　　､　　　　_ ＜___/:.:.:.:./|: : : |
　　　　　|:.:.:.:.:|!: : :∨'￣　｀＞ ､　　 ィ7:;:;:;:;:;//:.:.:.:/|:|:.:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:.ﾄ､: :/　　　　_ィ--｀}‐-/:;:;:;:;:ｨf/:.:.: /　ﾍi:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:|/ヽ/　　　 /:;:｀iー"　/:;:;:;:;:;:/: : : :/　　　}:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:! ∨　　　/:i:;:;:;:;l　　/:;:;:;:;:;:;/: : : :/　　　　l:.:.:|

　　　　　 ／￣￣＼
　　 　 ／ 　 ノ 　ヽ ＼　　　ってなれば、話は楽なんだがな…
　　 　 |　 （ ●） （●）|
　　 　 |　 　 （__人__） |
　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　|
　　　　 |　　　　　　　|
　　　 　 ヽ 　 　　　/
　　　　 _,,ゝ　　　 (,_
　　　/´　 `ー-一´｀ヽ
　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　/ 　 ﾉ　 　 　 　 |　 l
　 （ 　y'l　　　　　　 l_　|
　　ヽ　ヽ.　 　 　 　 |'　}
　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/

　　　　　　　　　　　＼ヽ-ｌヽ―- ､
　　　　　　　　　,..-‐￣: :. :|: :. :. :. :∧
　 　 　 　 　 ／:. :. :/: :i :∧:ﾄ: :. :. 廴）ﾍ　　　　　　どういうことよ…
　　　 　 　 /／7: :/:,.._|/　|:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ
　　　　　 　 　 |: :,ｲ ∠L　 ヽL--ｧ: |: :|　＼
　　 　 　 　 　 | / |:ｲセｆ 　　 !='ﾊ: :ｊ､ |イ／
　　　　　 　 　 VﾍV:|　　＿＿　　〉/ﾉ | :|
　　　　　　　　　　∨ゝ､ !‐ ‐┘／ｿ: : ｊ: :|
　　　　　　　　　　　|: : ／｀7 　 } /: : /:. :|
　　　　　　　　　　　|: :/　　|ﾐ-彳/: :./ヽ :|
　　　　　　　　　　　| :ｊ ＼. |丶イ: : :/　　ｌ|

　　　 　 　 　 ＿＿
　 　 _..-''''ﾞﾞﾞ´ 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''-､
　 ／　　　　　　　　　　　　＼　　　　　まぁ…ややこしい話になるんだがな…
. /　　U ＿＿　　　　 ＿＿　 ',
/　　　 ＿＿＿　　　　＿＿　 l　　　　道教の易との関係性を指摘する人もいるんだ
l　　　（　　● 　） 　 （　●　) .|
| u.　 　￣￣￣　　　　￣￣　 |　　　　「易に大極あり、これ両儀を生ず、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず」
|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
|　 U　　（　　　　 人　　　 ）　 |　　　　だから八という数字は道教思想からだという学者もいるんだ
| 　 　 　 ｀ ┬‐ ´　 ｀ ┬ ´　　|
l　　 　 　 　 ￣￣￣￣　　　　l　　　　漢代を日本の理想に捉えた説として小耳にいれてくれ
l　　　　　　　　　　　　　　　　 .l
l　　　　　　　　　　　　　　　　 .l　　　　俺は道教には疎いから詳しく突っ込まんでくれよ
.',　　　　　　　　　　　　　　　 ,'
　＼　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　 ＞-　　　　　　　　 -＜

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　他にも、アメノミナカヌシは中国の道教から他にも影響を受けたという説もある。
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　道教系の「元始天王」「元始天尊」や
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　　　陰陽説に関わる「太一」、「上帝」などの観念の影響下に構成されたものという説があるな
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │　　　　　いずれも宇宙の中心のような意味の存在だな
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　　　　この性格は、精霊神（SPIRIT）というよりも
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　哲学神（GOD）と呼べるだろう。
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼　　　　　ここからも、アメノミナカヌシが
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）　　 比較的に新しい神だと考えられるな
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i　　　　さらに注意してほしいのは、最上級の神ではあるが
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|　　（__人__）..|　　/　　　　 宇宙自体を作った神ではないということだ。
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′

　　 　　　／￣￣￣＼
　　　　／　─　 　 ─ ＼
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼.　　　　どういうことだお？
　　 |　　　　（__人__）　し　　|
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼



　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　ﾅﾏｴｦﾖﾝﾃﾞﾊｲｹﾅｲｵｶﾀ
　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !　　　　　Y・H・W・Hのような性質はないということか
　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_
　　　　　{F|! '､辷ﾞiニ{´'_辷,ﾞ ﾞ!r'-r,^､i　　　　　あくまで宇宙の後に生まれた神ということだな。
　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/
　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´　 ,'.,ｨ'
　　　　　　　i.　　 --一 、　　　,'　|
　　　　　　　 ヽ、 `二ﾆ´　　.／　 ﾄ、
　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　　　　 ＿＿＿
　　　　／ ノ'　ヽ_＼
　　 ／ （ ＞）　（＜ ＼　　　だから、どういうことだお！
　 /　　　::::::（__人__）　 |
.　|　　　　　　｀i 　i´　　|
　 ＼ ＿　　　 `⌒　.／
　 ／ 　　 　　 ⌒


　　.ﾄ│|、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
.　{､l ､ﾄ! ＼　　　　　　　 　 　 /　　 　 ,ﾍ　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　 i. ﾞ､ iヽ　　　　　　　　　　／　 /　　/　ヽ　　　　　　　　　　　　│　　　つまり、アメノミナカヌシは卵を産んだ最初の鶏じゃなくて
.　 ｌヽﾐ ゝ`‐､_　　　＿_,. ‐´　 ／　 ,.ｲ　　 ＼　ヽ　　　 　 　 　 　 |
　　`‐､ヽ.ゝ、_　　　　＿,,.. ‐'´　 ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼　　　　　　　 |　　　　最初の卵から生まれたヒヨコということだ
　　ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ 　 　 　 ／ヽ
　　　　　　　 ,.‐'´　`''‐- ､._ヽ 　 /.i　∠,. -─;==:- ､ゝ‐;----//　ヾ.､
　　　　　　　[　|､!　 /'￣r'bゝ}二. {`´ '´＿_ （_Y_）,. |.r-'‐┬‐l l⌒　| }
　　　　　　　 ﾞl |｀}　..:ヽ--ﾞ‐´ﾘ￣ヽd､　''''　 ￣￣　 |l　　　!ﾆ! !⌒ //
.　　　　　　 　 i.! l .:::::　　 　 ｿ;;:..　 ヽ､._　　　　　_,ノ'　　　　　ゞ）ノ./
　　　　　　　　 ｀ ｰ＝=--‐'´(__,. 　 ..、　￣￣￣　　　　　　i／‐'／
　　　　　　　　　 i　　　　 　 .:::ﾄ､ ￣ ´　　　　　　　　　　　 l､_／::|
　　　　　　　　　　!　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:　 　 |
　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　　　ｰ‐==:ﾆﾆﾆ⊃　　　　　 　 　 !::　　　ト､
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　､＿＿,,.. 　 　 　 　 　 　 /:;;:　　　.!; ＼
　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 ::::::::::: 　 　 　 　 　 ／:::;;::　　／

　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　 となるとだ、アメノミナカヌシは
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　　ビッグバンを起こした存在ではなく
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく　　　　　　ビッグバンにより生まれた物質の神という意味になるのか…
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ　　　　　　 当時の日本人の宇宙に対する知識はここまで…
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|　　　　　　そうか、わかったぞ！
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ　　　　　 これがどういう意味を示しているのかが…！
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i　　　　おい、ちょっとあいつの口をふさ…
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|u　（__人__）..|　　/　　　　
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′

　　　　　　,.ｨ , - ､.＿　　 　 、
.　　　 　 ,ｲ/ l/　　　 　 ￣￣｀ヽ!__
　　 　 ﾄ/ |'　{　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊﾞｼｬｰﾙ
　 　 Ｎ│ ヽ. `　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　 　　　　タカミムスヒ、カミムスヒの２神は宇宙人で
　　 N.ヽ.ヽ、　　　　 　 　 　 , 　 　 　 　 }.　 　　
.　　ヽヽ.＼　　　　 　 　 ,.ｨｲﾊ　 　 　 　 | 　　　　　　 その宇宙人の崇拝する対象だったものが
　　 ヾニｰ　__　_　-=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 　 |.　　
.　　 　 ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ　　　　　　 アメノミナカヌシだったんだよ！！
.　　　　 　 l 　 ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐'　l‐''´冫)'./　　
　　　　　　 ﾞiｰ- ｲ'__　ヽ､..＿__ノ　　 ﾄr‐'　　　　　　　　当時の日本人には宇宙人に対する信仰は生まれたが
　　　　　　　l　　 `＿__,.、 　 　 u　./│　　　　
.　　　　　 　 ヽ.　 }z‐r--|　　 　 ／　 ﾄ,　　　 　　　　　宇宙人の信仰に対しては興味を示さなかったためにこの形になったんだ！
　　　　 　 　 　 >､`ｰ-- '　　.／　 ／　|ヽ　　　　
　　　　　　_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ 　 ./　 ＼､　　　　　
-‐ '''" ￣ /　 :| 　 ,ゝ=＜　　　　　　/　　　 |　`'''‐-　､.._
　　　　　/　　 !.／l;';';';';';';＼　　　 ./　　　　│ 　 ＿
　 　 　 _,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼　 ./|._ , --､　|　i´!⌒!l　 r:,＝i
.　　 　 | 　 　 |:.l.　/';';';';';|=　　ヽ/:.|　.|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':|　|. L._｣　））
　 　 　 l.　 　 |:.:.l./';';';';';';'!　 　 /:.:.| i´|.ｰ‐' | /　|　 　 |.　!　　 l
.　　　　 l.　　 |:.:.:.!';';';';';';';'|　　/:.:.:.:!.|"'|.　　 l'　 │-==:|.　!　==l　　 ,. -‐;
　　　　　l　　 |:.:.:.:l;';';';';';';';|　/:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l　　 |　 　 l.　|　　 |　/ 　 //
　　 　 　 l　　|:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│　l　 　 l、　:|　 　 |　}　＿|,.{::　　7　））
　 　 　 　 l　 |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:|　|__,.ヽ､__,. ヽ._｣ ｰ=:::ﾚ'　 ::::::|;　　 7
.　　　　　　l　|:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.　＼:::::＼:::::　ヽ　 ::::::!′　:::| 　 .:/
.　　　　　　 ｌ |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! 　 /ヽ:::　`:::　　　　::::　　....::....／

　　　　　　　　　ナ ゝ　　　ナ ゝ　/　 　 十＿"　 　 ー;=‐　　　　　　　　　|! |!
　　　　　　　　　　cト　　　　cト　/＾､_ﾉ　 | ､.__　つ　 （.__ 　 ￣￣￣￣ 　 ・ ・
　　　　　　　　　　 ,　-――-　､ _ _／ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : !-.-.‐.‐.‐. ｧ
　　　　＿＿∧': ／　　　. . . : : : : : /: :/: : : :｀: :＜
.　　／:::::::::::::::::〉: : : : : : :.／: : : :,:イ: :∧: :ｉ: : . .＼:｀ヽ　　　○
　 〈::::／:::::::::::/: : : : : : :/ : : : ／ /: /　 ',: |: : ﾊ: : ヽ 　＼
　　∨:::::::::::::/: /: : : : :/: :-∠＿/_:/　　 |: |: : :∧: : :ﾍ､ 　',　　　　　　　　　○
　　〈:::::::::::::/: /: : : : :/: :.Ｘ　 　/／ 　 ＼!∧: : : :',: : : ﾊ＼j
　　/＼:::::/: /|: : : : /i／ 　＼　　　　　 /｀ｰ∨: : :ｌ: : : :.!　 　　　　　　o
　 ,'.:: : :ヾ:./´ !: : : / ￣￣￣ 　 　 　 ＿＿＿∨: :ｉ:. : : :!
.　ｉ.: : : ./ｲ!　 |: : /　　　　　　__　　　 ＼　 　 /!: ;ｲ::. : :.i〉
.　!: : : : .::|:.ヽ_j: /　　　　　／:::::｀:.､　　　＼ /､|:/:.|:::. : ,'
　j: : : : : .:!:.:/ |/ ＼　 　 /::::::::::::::::::〉　　 　 !　}':.:.:|∨:/　　　　　o
　|: : : : : .:|:/　　　　＞ ､ｊ::::::::::::::::::/　　　, ｲ-<:.:.;ｲ:.Ⅳ
　|: : : : : .:|'　　　／　　 |｀ ｰrｰ-イ--‐ ' 　|:.:.:.∨:.!: |

　　 　 　 　 ＿＿
　 　 _..-''''ﾞﾞﾞ´ 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''-､　　　　　　　　ええい、卵と鶏の関係で表現したことは誉めてやるが…
　 ／　　　　　　　　　　　　＼
. /　　U ＿＿　　　　 ＿＿　 ',　　　　　　飛躍しすぎだ！　アメノミナカヌシを
/　　　 ＿＿＿　　　　＿＿　 l　　　　　　　　 　ﾓﾉｻﾞﾈ
l　　　（　　● 　） 　 （　●　) .|　　　　　 万物の物実（元素）の神格ではあるという説を唱える人もいるが
| u.　 　￣￣￣　　　　￣￣　 |
|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　 宇宙人とかはオッカルトだろうが！
|　 U　　（　　　　 人　　　 ）　 |
| 　 　 　 ｀ ┬‐ ´　 ｀ ┬ ´　　|　　　　　あくまで常識的に考えろ、常識的に！
l　　 　 　 　 ￣￣￣￣　　　　l
l　　　　　　　　　　　　　　　　 .l
l　　　　　　　　　　　　　　　　 .l
.',　　　　　　　　　　　　　　　 ,'
　＼　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　 ＞-　　　　　　　　 -＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（寧ろノリノリなかがみに「なんだって」だよ）

　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　それにだ、すぐに隠れたという表記も怪しいものだ…
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /　　　　　これは、ワープの類を古代人が表現したものかもしれないぞ！
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　　確かに、隠れたってどういう意味になるんだお？
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　　　　 この神様たちはどうなったんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／/　∩ノ ⊃
(　 ＼　／ ＿ノ　 　 ＼／ ＿ノ
.＼　“　　／　　.　＼　“　　／
　　＼ ／　　　　　　/＼／
　　　＼　　　　　　　＼

　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　　確かに、隠れたってどういう意味になるんだお？
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　　　　 この神様たちはどうなったんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／/　∩ノ ⊃
(　 ＼　／ ＿ノ　 　 ＼／ ＿ノ
.＼　“　　／　　.　＼　“　　／
　　＼ ／　　　　　　/＼／
　　　＼　　　　　　　＼

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　そのことについては、話の続きを見てもらおうか
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　 　　 （__人__）　　　VTRを参照してくれ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

━━━━━━━━━「独神たちの登場」━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　_, -' 7'
　　　　　 　 　 　 　 　, ヘ丶ｲ
　　　　　 　 　 　　　/＾'-　_]´　　　　　　　　次に、まだ国が稚く、浮いた脂のようで海月のように漂っている時
　　　　　　　　　　　i＾－--.」
　　 　 　 　 　 　 　!ゝ-ﾆ_-┤　　　　　　　　葦牙のごとく萌え騰がる物によりて成った神の名を
　　　　 　　　　 　 ﾄゞ≧ゝｦ,|
　　　 　 　　　　　 トII-==-II|　　　　　　　　　
　　　 　 　 　 　 ﾊヘ=≡≡彳、二二
　　　　　　　　 //　　　ｷ 　　! ヽ,　　　　　　
　　　　 _c = ヲ 〒＝==〒 |　ヽ｀ﾆc- 、
　　 ┌´─　/　　!　∨,ハ∨　| ＿ヽ　 ￣ ヽ
　　　|　　　´｀_フ. |　 ＼ ,/　　|｀' - 、 　　　|
　.　丿 ＼　 ヽ　　 !　　　　　　|　　/.　 / 　 !
　　 1　 　ヽ 　ヽ 　|　　○　　 | 　/.　 /　 　ゝ
　　 ! 　 　 》 　　ヽ |　　　　 　.|. / 　 /　 　
　　!　　　/　!　　　 !|　 　 　 　|/　　/　　　 .!
　｜　 　/　　! 　 　 |　 ○　 　!.　　ハ 　 　.|
　　　　 ｀　、 .|　　　|　　　　　|　　 |.　|　 　 |
　　、　　　 ｀y ﾊ 　 |、 ∧　 /ヽ ハヽ,|　　　|
　　　ヽ 、　/　　　　|∨= ∨l l l 丶 　 !　 　 !
　　　 　 ｀>　 ,_　　 /ll l l l l l l l l l |:＼|　 　 ﾄ 、
　　　　,ﾚ-" -´　／l l l l l l l l l l l l !: : y　 　ﾄ 、｀ - 、
　　　 ヘﾟ／　／l l l l l l l l l l l l l l ﾉ: : |　 　 |: :＼ 　 ｀丶

　　　　　　|　　　　　　　 　＿＿＿__　　　　　＼　　 　 |
　　　　　　|　　　　　＿-ﾐヘ、 　　＼::￣:＞￢-､ヽ　　 |
　　　　 　 |　　,-／,ﾆヽヽ V::>､ 　 　 ヽﾍ、/　 / ＼ヽ　|　　　 　　　 ｳﾏｼｱｼｶﾋﾞﾋｺﾁﾞ
　 　 　 　 |ィく::〈 { {fゥ }jﾙ'/／ヘ、　　　　＼ /　　 ヾヽ|　　　　宇摩志阿斯訶備比古遅神！
.　　　　　 lハﾆｰヽ辷彡'∠≦一'ニ二ニ ー-ミ二￣´ /!
　　　　　｜　 Vｨア￣　　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ､／ l|
　　　　　 |!>rＴ｢ l 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　 　 　 ＼/{
　　 　 　 l|　| | |├─‐_,二 r─ r ￢　 Ｔ￣r ￢-iトLr､ヽ
　　　　　 lﾍ | ﾚ| |::::｢　l＿,⊥ -┴‐┴ ┴‐┴r ｣:::| ト| |　|
　　　　　l|　 | |::| |::::ト┘　　　　　　　　　　　　 |::::| |::| |>｜
　　　　　|　　ｌ Ｎ ｌ:::::| 　／￣￣｀ー' ￣￣＼　|::::| |::| |　 |
　　　 　 |　　！|l ﾄ､::|く　　　　　　　　　　　 　 |::::| |::| | 　 l
　　　 　 ! 　 　VＬﾄヘ! ＞‐┬…￢冖 Ｔ　￣ /::::j厶Ｌ! 　　!
　　　 ノ＾ー-　､_　 　 ＼ﾆ二￢ｰ┴‐ ┴ー-/'´　　　　　　ヽ1

　　　　＼　　　　　　　"　-　..,, _　　　　　　　　　　　　　／/　_,, - |
｀丶 、_＼　　　　　─　　　　　　　￣"　─- 　..,,＿ _ ,._ ﾆ二 、_;　!
　 ﾍ:: 又ｧー-_、.. ＿　　　　　　　　　＿　,.、 -ゝ７　/　 //　ｲ´　 |　　　　　　 　 　ｱﾒﾉﾄｺﾀﾁ
　　ﾍ:ヽ |〃　⌒ヽ ,ヽゞ￣、"　￣￣　　　 　K　/　/　 //／/　／|　　　　　次に、天之常立神！
　　 Λ: ヘ弋 ● ﾉ ﾉﾉ冫　ヽ　　　 　　　　　　ヽ　ﾐ┬┬ﾍ´レ　 　|
　、　 ﾍ:::｀::ミ 三 彡'ﾆ´ゝ,　 ＼　　　　　　　　　＼; ; ; ; ; ／　　 　|
　 ＼　 ＼ ヾ=::: :::: ::::::,彡 >　　＼丶、　　　　　　, >´　　　　__ 　 |
　 　 ミヽ、ゝ::￣::::: :::-一´::＾l　 　　＼ヘ、、 ／ '　／　／ 　l　|/ .|
　　 Π　　｀ミニ-　、-　＿／:::＼　　　　, ／　 　 　 　　 _ 　| / 　|
　＼Π　Π　　丶、　￣"'　─- ── ￣　　　　 　 　 　 H　|| 　 /|
.　 ヽ! !　Π　三　　｀ヘ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　! !　!! 　ﾉ |
.　 　| | 　! !l 、　　　　　　￣　｀　'─-　,,＿ _＿＿, -＝"| |. H　/　|
　 　 ! !　 ! !┴、｀| 、　　　　　　 　　　　 　　 ＿ -イ/::::::| |. |_| / 　!
　 　 廿.　! !:::::::｀ゝ l　 l ─┬　┬－-　7 ￣ /＿ -'::::::::/H　　! 　 !
　　　　　　| |:::::::／.　｀─ ──┴－─── 、:::::::::::::::/ |_|　/　 /
＼　　　 　廿￣｀ヽ　　　ﾍ　　　 　　　　 　　 ,/:::::::::::::/ 　 ´/　 /
　 ＼　　　　 ＼　|｀　- ＿＼　　　　　　　 ／::::::::::ノ/　　 /　 /　　/
　　　｀丶　丶　丶　　 l　　|￣￣|￣￣|￣￣/￣　/ 　　/　 /　　/

　　　 　 　 　 ト＜　　 ＞────v　　　　　　　　 　 　 _,.　‐ァ
　　　　　　 ／＞､　ヽーく三三工了厂￣　　　　　　,. ＜　　Y´
　　　　　 / / 　 　＞､ ＼　　　　　　　　　　　　　∠　　_ ＼/
　　 　 　 |　V　 / 　　＞､　　 　 ⊂三⊇　 　 　/　　 　 -ミ{
　　 　 　 ヽ　＼{　　/　　-ヘ、　 　 　 　 　 　 /^ヽ __ 　 　 |　　　　　　　　　　　　　この２神も独神と成った神で
　　　　　　 ＞ー＼ {　 //￣｀ヽＶ二ニー　 ｢ l| ､＿　　　￣|
／￣￣　_ 二ー- ､＼.ｌ |　　　　|l─…　　/ﾚ-|　　-　￣二ｺ　　　　　　　　　　　　　身を隠してしまった。
　　　 ／　_.. 　 -─ヘ ヽヽ ＿／　 　　／>}∠l｀ ｰ─ ＝ニﾊ
⌒｀V　／ 　 ＿,　ニミ＼　　 　 　 　 /　'ヽ二 |二ﾆ=, 一ｧ Zﾍー--､_　　　　　　　　 これまでの神を総称して別天つ神という
　 　l/　_　/´　　 　 　 ＼ヽ 　 　 　 ｜l 　 └-fitﾍ＼冖勹　/ﾍ　　　　￣｀7
　 ノ　/ 7　　　　　　　 　 !｜　 　 　 ヽ　 　 　 ﾄ彡＞‐'￣}]/　∧ 　r-　　 {　　　　 _,　-
　 r' 7　ﾊ　　　　　　　 　 !｜　　　　 　 ｀￣￣ ト--r 7ア / ∠ ┴‐ﾍ -一'^ヽ＞‐´　_, -
. 〈　 ゝ'　〉 　 　 　 　 　 / /　　　　　　　　　　｜ ｀ -ｲ_　‐'　　＿,　-ゝ　 フ´　_, -'
/^ヽ 　　{ ＼　 　 　 　 / /　　　　　　　　 　 　 }ブ￣　　 r一'　　　　 　 /　　/
　　 Vフ^ヽ　}　＿___／／　　　　　　　　_＿_ ∠＞一'￣　　　　　　　　 l　　/
　　く　 ／＾V　 ─‐　　　　 　 　 　 ／⌒ヽー'　　　　　　　　 　 　 　 　 l 　 |
　　　∨　　　､　 　 　 　 　 　 　 　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /
　　　　、　　　ヽ　　　　　　　　　 r/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /
|　 　 　 ､　　 　 ＼　　　　　　 ／′　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 /　　 　 　 ＿, -
l　　　 ｌ　ヽ　　　　 ＞‐一' ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rヘ-ｲ　　 　-＜
;!　　 　ｌ 　ヽ　 　 ﾉ´　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　 　 　 　 /　　/　　　　　　　　　 {j
ｌ|　　 　 l　　ヽ　　　　　　　　 　 　 　 ＿／ 　 　 　 　 　 　 　 /　　/　　　　　　{j
∧　　 　 ､　　＼　　　　 　 ＿,. -一ﾍ　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　/
　 ＼ 　 　 ＼　　ヽｰ＜￣　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　/　　/

　　　　　　　　　　　　　　_, -' 7'
　　　　　 　 　 　 　 　, ヘ丶ｲ
　　　　　 　 　 　　　/＾'-　_]´　　　　　　　　次に、成りませる神の名は
　　　　　　　　　　　i＾－--.」
　　 　 　 　 　 　 　!ゝ-ﾆ_-┤
　　　　 　　　　 　 ﾄゞ≧ゝｦ,|
　　　 　 　　　　　 トII-==-II|　　　　　　　　　
　　　 　 　 　 　 ﾊヘ=≡≡彳、二二
　　　　　　　　 //　　　ｷ 　　! ヽ,　　　　　　
　　　　 _c = ヲ 〒＝==〒 |　ヽ｀ﾆc- 、
　　 ┌´─　/　　!　∨,ハ∨　| ＿ヽ　 ￣ ヽ
　　　|　　　´｀_フ. |　 ＼ ,/　　|｀' - 、 　　　|
　.　丿 ＼　 ヽ　　 !　　　　　　|　　/.　 / 　 !
　　 1　 　ヽ 　ヽ 　|　　○　　 | 　/.　 /　 　ゝ
　　 ! 　 　 》 　　ヽ |　　　　 　.|. / 　 /　 　
　　!　　　/　!　　　 !|　 　 　 　|/　　/　　　 .!
　｜　 　/　　! 　 　 |　 ○　 　!.　　ハ 　 　.|
　　　　 ｀　、 .|　　　|　　　　　|　　 |.　|　 　 |
　　、　　　 ｀y ﾊ 　 |、 ∧　 /ヽ ハヽ,|　　　|
　　　ヽ 、　/　　　　|∨= ∨l l l 丶 　 !　 　 !
　　　 　 ｀>　 ,_　　 /ll l l l l l l l l l |:＼|　 　 ﾄ 、
　　　　,ﾚ-" -´　／l l l l l l l l l l l l !: : y　 　ﾄ 、｀ - 、
　　　 ヘﾟ／　／l l l l l l l l l l l l l l ﾉ: : |　 　 |: :＼ 　 ｀丶

　　　　　　|　　　　　　　 　＿＿＿__　　　　　＼　　 　 |
　　　　　　|　　　　　＿-ﾐヘ、 　　＼::￣:＞￢-､ヽ　　 |
　　　　 　 |　　,-／,ﾆヽヽ V::>､ 　 　 ヽﾍ、/　 / ＼ヽ　|　　　　ｸﾆﾉﾄｺﾀﾁ
　 　 　 　 |ィく::〈 { {fゥ }jﾙ'/／ヘ、　　　　＼ /　　 ヾヽ|　　　　国之常立神！
.　　　　　 lハﾆｰヽ辷彡'∠≦一'ニ二ニ ー-ミ二￣´ /!
　　　　　｜　 Vｨア￣　　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ､／ l|
　　　　　 |!>rＴ｢ l 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　 　 　 ＼/{
　　 　 　 l|　| | |├─‐_,二 r─ r ￢　 Ｔ￣r ￢-iトLr､ヽ
　　　　　 lﾍ | ﾚ| |::::｢　l＿,⊥ -┴‐┴ ┴‐┴r ｣:::| ト| |　|
　　　　　l|　 | |::| |::::ト┘　　　　　　　　　　　　 |::::| |::| |>｜
　　　　　|　　ｌ Ｎ ｌ:::::| 　／￣￣｀ー' ￣￣＼　|::::| |::| |　 |
　　　 　 |　　！|l ﾄ､::|く　　　　　　　　　　　 　 |::::| |::| | 　 l
　　　 　 ! 　 　VＬﾄヘ! ＞‐┬…￢冖 Ｔ　￣ /::::j厶Ｌ! 　　!
　　　 ノ＾ー-　､_　 　 ＼ﾆ二￢ｰ┴‐ ┴ー-/'´　　　　　　ヽ1

　　　　＼　　　　　　　"　-　..,, _　　　　　　　　　　　　　／/　_,, - |
｀丶 、_＼　　　　　─　　　　　　　￣"　─- 　..,,＿ _ ,._ ﾆ二 、_;　!
　 ﾍ:: 又ｧー-_、.. ＿　　　　　　　　　＿　,.、 -ゝ７　/　 //　ｲ´　 |　　　　　　　　　ﾄﾖｸﾓﾉ
　　ﾍ:ヽ |〃　⌒ヽ ,ヽゞ￣、"　￣￣　　　 　K　/　/　 //／/　／|　　　　　次に、豊雲野神！
　　 Λ: ヘ弋 ● ﾉ ﾉﾉ冫　ヽ　　　 　　　　　　ヽ　ﾐ┬┬ﾍ´レ　 　|
　、　 ﾍ:::｀::ミ 三 彡'ﾆ´ゝ,　 ＼　　　　　　　　　＼; ; ; ; ; ／　　 　|　　　　この２神も独神で姿を隠してしまった。
　 ＼　 ＼ ヾ=::: :::: ::::::,彡 >　　＼丶、　　　　　　, >´　　　　__ 　 |
　 　 ミヽ、ゝ::￣::::: :::-一´::＾l　 　　＼ヘ、、 ／ '　／　／ 　l　|/ .|
　　 Π　　｀ミニ-　、-　＿／:::＼　　　　, ／　 　 　 　　 _ 　| / 　|
　＼Π　Π　　丶、　￣"'　─- ── ￣　　　　 　 　 　 H　|| 　 /|
.　 ヽ! !　Π　三　　｀ヘ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　! !　!! 　ﾉ |
.　 　| | 　! !l 、　　　　　　￣　｀　'─-　,,＿ _＿＿, -＝"| |. H　/　|
　 　 ! !　 ! !┴、｀| 、　　　　　　 　　　　 　　 ＿ -イ/::::::| |. |_| / 　!
　 　 廿.　! !:::::::｀ゝ l　 l ─┬　┬－-　7 ￣ /＿ -'::::::::/H　　! 　 !
　　　　　　| |:::::::／.　｀─ ──┴－─── 、:::::::::::::::/ |_|　/　 /
＼　　　 　廿￣｀ヽ　　　ﾍ　　　 　　　　 　　 ,/:::::::::::::/ 　 ´/　 /
　 ＼　　　　 ＼　|｀　- ＿＼　　　　　　　 ／::::::::::ノ/　　 /　 /　　/
　　　｀丶　丶　丶　　 l　　|￣￣|￣￣|￣￣/￣　/ 　　/　 /　　/

>>67　的確な表現ですね
　　　 　　　　＿＿＿
　　　 　　 ／_ノ　　ヽ＼
　　　 　／ （○）　（○） ＼　　　　隠れてばっかじゃねーかお！！
　　　／ u 　 （__人__）　　　＼
　　　|　　　　　|i!i!i!i!|　　 u　　|　　この話に意味あるのかお！？
　　　＼　 u　　|;;;;;;;;;|　　　 ／
　　　 ／ 　　　｀⌒´　　　　＼
　　　(<<<)　　　　　　　　（>>>）
　　　 |、　i、　　　　　　　,i　　/
　　　　ヽ＿/　　　　　　　ヽ__/
　　　　 |　　　　　　　　　　|

　　　　　 ／￣￣＼
　　 　 ／ 　 ノ 　ヽ ＼　　　この隠れるという事に関してまず意味があるんだ。
　　 　 |　 （ ●） （●）|
　　 　 |　 　 （__人__） |　　　原文では「隠身也」、隠身なりきと訓めるんだが
　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　|
　　　　 |　　　　　　　|　　　 ここから後の４神も「抽象神」という解釈ができなくもない
　　　 　 ヽ 　 　　　/
　　　　 _,,ゝ　　　 (,_
　　　/´　 `ー-一´｀ヽ
　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　/ 　 ﾉ　 　 　 　 |　 l
　 （ 　y'l　　　　　　 l_　|
　　ヽ　ヽ.　 　 　 　 |'　}
　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/

　　　　　 　 ／￣￣＼
.　　 　 　 _ノ,､ ＼_　　 ＼　　　　しかし、ここで取り上げたいのは「独神」という言葉だ。
　　　 　 ( ●）（ ●）　 　 |
　　　　　（__人__）　　　　 |　　　 「独神」とは性別を持たない神という一般的な解釈がなされているんだが…
　　　　　(｀⌒ ´　　　　　|
　　　 　　{　　　　　　　 |　　　　　別の意味も考えられている。
　　　　　　{ 　 　 　 　 /
　　　　　　 ヾ　 　 　 /
　　　　　　 ｿｇﾍ二ﾆ=7⌒￣"⌒￣〆"⌒ﾆつ
　　　　　 ∧ii/　oィ/"　　〃　　（乙ﾉ≠＾ｿﾉ
　　　　　/ .|/／＝ ゝー─～ﾞ─‐ﾞ～'´
　　　 　 l 　|｡　　 　 ｀~/
　　　　 /　|｡　　 　 　/

　　　　|┃ 　　　　　　,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
　　　　|┃三　　　,／　　　　　　　　　　　`-､,,＿
　　　　|┃.　 　　,/　　　　　　 i, ;　　　　　 ﾞミ三ｰ''"
　　　　|┃　　 　/　　　　　　　ﾊﾊ　　　　　　　　ヽ,　　　　所謂、陰陽説からの見地からだろう？
　　　　|┃　 　i"　,/　/　,〃i/　 い、　＼ 　　いN
　ｶﾞﾗｯ.|┃　　/　,/　,/ノ /　,ノﾉﾊ　ﾄ,、　ミ`'ー Ｖﾘ　　　　 その話をするなら『日本書紀』の天地開闢神話も
　　　　|┃ 　 | ﾚ'　　　_,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ　i
　　　　|┃三 ﾊ　　rﾍ ｱ'　 <ﾓﾃ;;　　 ｉ' zｯ､｀i　　ｿ　　　　　見ておく必要があるんじゃないかな？
　　　　|┃.　　ﾞYf iﾞ　|ﾄ　　　 　　　　:i　｀｀　ｲ, ノ
　　　　|┃三　いヽ　ﾞ!,　　　　　　,_　;､　　 ,ﾀ"
　　　　|┃　　　 `i, `r､　　　　.._＿｀＿　　,ﾘ
　　　　|┃三　　 .ｸ',ﾍ ﾞ:､　　　 `''ー‐'´　 /ﾞ　
　　　　|┃　　　　ｲ,ﾍ　ゝ＼.　　　 ￣　 ／
　　　　|┃　　 f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_
　　　　|┃　／　　　　 　 　 ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ　　 i
世界史教師【ヤン先生】

　　 　　　／￣￣￣＼
　　　　／　─　 　 ─ ＼　　　　あれ、ヤン先生…？
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼.
　　 |　　　　（__人__）　し　　|　　今日の授業は体調が悪いから自習にしてたはずだお？
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼

　　　　　　　　　　　　 ,r ''.:.:　 ,ｨｲ彡'"´.:. ｀`ヽ .:.:.::::::::::::::.ヽ　　　　　　職員室までやる夫の大声が聞こえてきたんで来てみたら
　　　　　　　　　 　 /"´　. : : : : ´¨｀`: : : : :::.:.:.:.:::::::::::::::::::::::ﾞ､
　　　　　　　　 　 〃　 . : : : : : : : : : : :, : :, : : : :: :;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.',　　　　　いやいや、中々面白そうな話をしてるじゃないか
　　　　　　　　　 〃　 . : : : : : jii l l ﾄ､ ', : '; .:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 　 　 l1　. : : : : : :jii l i ﾄﾄ､;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;`､　　　 僕も一つ混ぜてもらおうかと思ってね。
　　 　 　 　 　 　l1: : : : : : ｨｲﾘ 川 ヽﾄ､;;;ヽヽ;;;＼｀ヾ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,
　　　　　　　 　 /ｲ: : : : ;.ｨｲｿ　　 '､ヽｰ＝＝==-､ミﾐヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　 ちなみに私が授業をすっぽかしたのは内緒だ
　　　　　　　　〃,': :.j ｨｲ ￣二ﾆヽ 　 ';.:.:-ﾓﾃ=`ヽ )ﾊ;;;;;,r‐ ､;:;;;;;;;j!
　　　　　　　　lﾊ｛ i j j;;', 　ｨてﾃﾝ.;,　　　｀`ﾞﾞ ￣` 　　!;;;;ﾚｲ　!;:;;;;;;;!
　　　　　　　 　 `ヾ从;;;;;',　　"ﾞ ´ ,′:　　　　　　　　ﾉl/ﾘ )　,!;;;;;;;;!
　　　　　　　　 　 `ヾ从;;;',　　　　ﾉ　,::.　　　　　　　　′ﾉｿ/;;;;;;;;j!
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞj!　　　(　 ｀::.:.　　　　　　　　､_ノ;;;;;;;;;;j!
　　　　 　 　 　 　 　 　　ﾉﾊ　　　 `ﾞﾞ"´　　　　　　　　/, j;;;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　　 jﾊ　　　 ｰ==＝…'　　　　/ ,ﾞ ｛;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　 　 　ﾞ､　　　､ ___ ,,　　　　 / .,′ ;,;,;ｯﾂ
　　　　　　　　　　 　 　　 　 　ﾞ､　　　　　　　　__ /_ /＿ ヾﾂ-‐…┐
　　　　　　　　　/´￣ ｀¨` ー-｀ﾄ､　　 　 　　/ 　　　　　　 .:. :.:.:.:.:::::',
　　　　　 　 　 //.::::',　　　,．‐くｿ　` ー＝ﾆ,'.::::::.!　.:r‐ '''"´rｶ!.:.:: ::::::',
　　　　　 　　,ﾉ/.::::::::i　／　,r ‐-｀y ´￣｀`y.:.::;:;;′.:l rｶ `¨　　.:.:.:.:.:.:::L．-‐
　　, 　 =‐-'´.:.:::::::::::::ﾚ′ / /.: : /　　　　l/.::;;;;;;′.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
''"´ ￣　　 /.:.:.:.:::::::/　　　　. : :/　　　　 /.:::;;;;;′.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　 .: :
　　　　　 / .:.:.:::::::::｛　　　　　　　 　 　／.:;:;;;;;/　　. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　　 .: .:.

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,．-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　　 ／　　　　　　　　 _,,､-ーヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　/　　 　 　 　 　,ィ<　　　　ゞ`,
　　　　　　　　　　　 　　!　　　<ｶ　 ,．'´　　｀ﾐt､　　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 ,>､ ＿ _,,ｨ´　ヽヾ　　　　　 ､_ｲ!
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､　　ミ彡ij
　　　　　 　 　 　　 　 l/l/ ,N'ﾞ _,ィ　｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈
　　　　　　　　　　　　　 l/Vﾊ,　冖ｲ　 `≡=､　 ﾙ' / j !　　　　　　　さーて、解説VTRをお願いしようかな。
　　　　　　　　 　 　 　　　　 `i　　 j　　　　　　 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
　　　　　　　　　　　 　 　 　　ヽ ､ ゝ<　　　 　 / ﾉ爪ﾘ 　　　　　　　やらない夫、頼めるかな？
　　　　　　　　　　　　　　　　/^(､ ￣`'ｰ='　／　 ｲ/､
　　　　　　　　　　　 　　 　 /　　 ＼_ ＿,／　　_/Y　 >､
　　　　　　　　　　　　 _, イ´　　　　　　/!｀ヽイ｀＼! ,/　|
　　　　　＿,,､-ｰ<二´　(´ ￣￣｀ヽ　 / i　　j 「　 ,!/　　L _ ＿
　　　／　ー-､　　　　丿｀ｰ----‐ｲ_/ ､」 ＿__,,､ィいヽ　ヽ　　 ￣`''ｰ-､
　　,/　　　　　ヽ　　 ﾉ ｀￣つ　　　|ヽ　　　　　　 !　 ﾞ,　　　￣｀`ｰ- ､ _ﾄ､
　 /　　　 　 　　 L　(　 ｀￣つ　　 |´ 　 　　　 　 !　　　　　　　　　　　 / ヽ
. / 　 　 　 　 　 ＿,ｲ　 ｀二つ　　 |　　　　　　　 i　　「にk　　 　 　 　/　　i
/　　　　　　,ィ''"￣　 ,,、ーつ　　_」　　　　　　　 !　　　　　　　 　 　 / 　　 |

　　　　＿＿
　　 ／ノ　ヽ＼
　／.（○）（○）＼　　　　ああ、はい。
　|. u.　（__人__）　|
.　|　　　　　　　　|　　　　一応用意はしてありますよ
　 |　　　　　　 　|
.　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　 ヽ　　　 　/
　　　/　　　　ヽ
　　　|　　　　　|
　 　 |　 　 . 　 |

━━━━━━━━━「日本書紀における天地開闢神話」━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　|　　　　　　　 　＿＿＿__　　　　　＼　　 　 |
　　　　　　|　　　　　＿-ﾐヘ、 　　＼::￣:＞￢-､ヽ　　 |
　　　　 　 |　　,-／,ﾆヽヽ V::>､ 　 　 ヽﾍ、/　 / ＼ヽ　|　　　 　　　　　昔、天地は未だ分かれず、陰陽も分かれていなかった。
　 　 　 　 |ィく::〈 { {fゥ }jﾙ'/／ヘ、　　　　＼ /　　 ヾヽ|　　　　　
.　　　　　 lハﾆｰヽ辷彡'∠≦一'ニ二ニ ー-ミ二￣´ /!　　　　　　　　混沌としている状態は鶏の卵のようで、ほのかに芽生〔めば〕えを含んでいた。
　　　　　｜　 Vｨア￣　　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ､／ l|
　　　　　 |!>rＴ｢ l 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　 　 　 ＼/{　　　　　　　　そこから、明るく清んだものはたなびいて天に
　　 　 　 l|　| | |├─‐_,二 r─ r ￢　 Ｔ￣r ￢-iトLr､ヽ
　　　　　 lﾍ | ﾚ| |::::｢　l＿,⊥ -┴‐┴ ┴‐┴r ｣:::| ト| |　|　　　　　　　　重く濁ったものは固まって地に定まった。
　　　　　l|　 | |::| |::::ト┘　　　　　　　　　　　　 |::::| |::| |>｜
　　　　　|　　ｌ Ｎ ｌ:::::| 　／￣￣｀ー' ￣￣＼　|::::| |::| |　 |　　　　 　　　この時、地の方が固まりにくかったため
　　　 　 |　　！|l ﾄ､::|く　　　　　　　　　　　 　 |::::| |::| | 　 l
　　　 　 ! 　 　VＬﾄヘ! ＞‐┬…￢冖 Ｔ　￣ /::::j厶Ｌ! 　　!　　　　　　　天が先に地が後に定まることとなった。
　　　 ノ＾ー-　､_　 　 ＼ﾆ二￢ｰ┴‐ ┴ー-/'´　　　　　　ヽ

　　　　.／　,r' ´ ￣￣ `'' ‐-r--､　　　　　r=ﾆﾌ´　￣￣ ~｀` ‐､ 　　　　その時、国土は浮かぶ魚のようなものであったが
　　 ／　　　　　 ,r--‐''‐ ､.._,,二ﾌ-､　 ,. -‐ﾞｰ-‐ ''､'ｰ--''-_､　　　 ＼
　／　　　　 　 /　　　　 , '´　　　 ,.ｲ　ヽ__　　　　　}　　　　　ヽ._　　　＼ 　天地に葦のようなものが生まれ、それが神になった。
　　　　　　　　{ 　 　 　 i　　　　　>{　　　 L　　　　,　　　　　　 }
　　　　　　 　 ﾄ、　　 　 !.　　 　 〈/　　　　 }　　　/　　　　　 ,.ｲ
　　　　　　　　 ヽ､＿＿_ヽ、　 .／　ｶﾊﾟｯ　 ￣レ'　　　＿, ‐'
　　、 　 　 　 　 　 　 "　｀,二ヽ!　　　　　　　 r''二 ￣
　 　 ` ‐- ､..＿＿,. -‐─┴─'　　　　　　　　 ﾞ─‐'--''─- ､..＿＿_ ,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥∥
　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｨ'ｨ ｧぅ/　　　　　　　　　　　　　 　 　　{ ﾏYヽ
　　　　　　　　　　　　　ｧｯｲｲｖ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷｫZヾﾍ、
　　　　　　　　　　　　/ '　'　/ }　　　　　 　 　 　 　　　 　 　 　　rY ヽヽ了　　　　　
　　　　　　　　　r‐_ニﾕ┐ ｲ /　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　y､ r=‐-`､
　　　　　　 _r '弋__{　 ヽヽ_ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞｨ j　 , -_ﾊ_
　　　 　　,ｨy'_　 〉‐ｦ　 ト､}ミ､　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ｫ_ｨ' ,ﾉ_ﾉ　r_ヽ
　　　　／　fノ /　/　 /　/ 　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f '├ { ├ ｌ　 　　 ヽ
　　　rj　　　 /､ /　ﾟ/　/　　j　　　　　　 　rｨ个ｭ　 　 　 　 　 　l　 ｌ　ｌ　',　l f_)　　 {〉
　　 /_　 ／´ヽｨ 　/　/　　 /　 　 　　　　ﾑｨﾑiｭﾊ 　 　 　 　　　l　 l 　l　∨ヽ　　r_j l
　　l ぃ 」:::: ／ 。〃 /:　　 /　　　 　 　　[ ｹ{ホﾘ卩　 　 　 　 　 l　 l 　l　 `'､::＼　　 l
　　レヘ ∨　 ／ﾍゝ::　 　/　　　　　 　r=∴爪ﾊ∴ｭ、　　 　　 　l 　 Ｌ入　　 ヽ/`ヽ､|
　　レ'￣　／::::／:::: 　 　/　　　　　 _ノ __ｧｨnTnゝ_　＼_　　　　　l 　 ヽr':::＼　 `ｰ-､{
　/　　　 /::::／|: 　 　　 /　_ ,ｨr‐‐fｭ　　/」ﾄ､＿,ｲﾊ　　 fｭフｧ-､.　l 　 　:::＼:::＼ 　　 ヽ
　。＿_,ｲ:::/ 　.l 　 　　 ﾑく　 　》─ r-ィ_}ﾃミニ彡ﾆ{〉=ァ＝《　　ヽ l 　 　 :::| ＼:::＼　　l
　´ ＿ヾｨ'　　 」　　　 /　 ヽ　〃 o. l r ､_｀ー↑ｰ ニ, ｭ l :o:::ﾍ:::: / ﾍ 　 　:ﾉ　　＼ ∧-､}
..ィ´ 　 　　　 /:　o o/.:: : ::」v/: o: :::| };:;:;:;:＼　／;:;:;:;_ } |: ::o::ヽ∨:::::ﾍ o o ＼ 　　`ｰ‐-､]
　　　　　　 ,ｨ _ 　 oム-=´　t､:: :: ::〃 へ- _;」 レィ-ﾍﾊ l: :: ::::l」^ =‐ヽ､o 　 :::ゝ　 　 　 　|
　　　　　 へﾐ､ ﾐヽv　　　　　　＼:/ /ｨ ､;:_;:;:;| 「;::;:_ィﾍﾊ l::_,rj'　　　　 」,ィ´￣_ ゝ 　 　 　 l
　　　　 / 　 　 〉 ）}　　　　　 　 　'　y'^;:;:;:;｀ヽ レ´;:;:_;:_ﾍy'　　　　　　ｒ　　r'´　　ﾍ
　　　 /､　　　√　 　 　 　　 　 　　<厂｀ヽ､ 」 L_ 彳;:^;､〉　　 　　　　`ｰ-┤ 　 　 ゝ
　　 /｀ヽ､ヽ /　 　　 　 　 　 　 　 ﾀｧ-､_;:;:;:;:;| 「;:; ;:ｨへ:;ﾔ　　 　 　 　　 　 l _ -_=＝ﾍ
　 /ニヽ　_>r`　　　　　　　　　_ノｫく　　　￣　^ ￣ 　　_ゝ､ﾆヽ､＿　　　　弋< 　 , -弌
　　 　 ￣　　　　　　　 　 ,ィ千 ／ 　｀ ー 　=个=─ '´　　　＼::::::::::ヽ　　　　ヽ<＿＿ノ
　ｸﾆﾉﾄｺﾀﾁ
【国之常立尊】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,ィ'´￣/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィヽ, ヽ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／､　　.｀`-{　　　　　　　　　　　　　　　ｸﾆﾉｻﾂﾞﾁ　　ﾄﾖｸﾑﾇ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　ハ　 ｀ヽ＜___|　　　　次に生まれたのが國狭槌尊、豊斟渟尊。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　/ 　 ＼　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヽ､__　　｀ヽ､___.|　　　　併せて三神、いずれも男神であった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l､_　　...￣｀`─--|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人 ￣`ヽ-､_＿__,,-{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ｀`─-､_＿_,,--.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼-､___　　　　　,ノ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |､_____＼ ￣￣￣ _,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ`ﾐ彡─､-＜＞/ |
　　　　　　　　　　　　,､--────--､､　.|＞､:::::::::＼ ＼:::ノ／|
＞-､　　　　　 ,､-'´,､-'´￣￣￣￣｀``＞＼| {} ii｀`───''ii {}ィ|ヽ
　 ｀＜ヽ､,､-',､ィ''´　　　　　　　　 ,,＜＞／人＼ ｀.yTTTTｱ／　人　ヽ
　　　イ´／､｀ヽ--､､＿＿,､--'´＞'´ ／　 |ゝ､__＞ ｀`.＜､,,,／ノノ }　 ヽ
-'´´＞'´　　｀``─----─''´￣,,,＞' /　　 |　　　｀`======'''"´　　|　　ヽ＼_
-'´　　　　　　　　　　　　_,,＞＜　　/　　　 {　　 　　 　.=　　　　　　}　　　ヽ　｀＞､__
　　　　　　　　　,,-─''´　　　　　　/　　　　.|､_　　　　　|　　 　 　 ノ|　　　 ﾍ　　　　 ＞､__
　　　　　　　　 〈　ヽ　　　　　　　/　　　　　|ヽヽ-､.._＿=＿,,,､--'ノ/|　　　　',　　　　　　／｀｀ﾌ
　　　　　　　　 丶　　｀　＼　　 〈　　　　　　',ﾊ￣｀｀不￣"不´´ / .,'　　　　,,〉　　　 ィ　 　　 }
　　　　　　　　　 ',　　　　　 ＼ 　＼　　　　 |　＼／　 〉=〈　 ＼/　|　 ,,＞'´　　 ／　　 　　 /
　　　　　　　　　　ﾍ　　　　　　 ＼　/　　　　'　　ヽ　　{　　}　. /　 .'　 ＼　　 ／　　　　　　,'

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,．-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　　 ／　　　　　　　　 _,,､-ーヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　/　　 　 　 　 　,ィ<　　　　ゞ`,
　　　　　　　　　　　 　　!　　　<ｶ　 ,．'´　　｀ﾐt､　　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 ,>､ ＿ _,,ｨ´　ヽヾ　　　　　 ､_ｲ!
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､　　ミ彡ij
　　　　　 　 　 　　 　 l/l/ ,N'ﾞ _,ィ　｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈
　　　　　　　　　　　　　 l/Vﾊ,　冖ｲ　 `≡=､　 ﾙ' / j !　　　　　　　このように、日本書紀における最初の神は
　　　　　　　　 　 　 　　　　 `i　　 j　　　　　　 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
　　　　　　　　　　　 　 　 　　ヽ ､ ゝ<　　　 　 / ﾉ爪ﾘ　　　　　　　 すべて男＝陽の気のみで生まれた神とされる
　　　　　　　　　　　　　　　　/^(､ ￣`'ｰ='　／　 ｲ/､
　　　　　　　　　　　 　　 　 /　　 ＼_ ＿,／　　_/Y　 >､　　　　　　　『古事記』における独神もそれに対応するといえるだろうね
　　　　　　　　　　　　 _, イ´　　　　　　/!｀ヽイ｀＼! ,/　|
　　　　　＿,,､-ｰ<二´　(´ ￣￣｀ヽ　 / i　　j 「　 ,!/　　L _ ＿
　　　／　ー-､　　　　丿｀ｰ----‐ｲ_/ ､」 ＿__,,､ィいヽ　ヽ　　 ￣`''ｰ-､
　　,/　　　　　ヽ　　 ﾉ ｀￣つ　　　|ヽ　　　　　　 !　 ﾞ,　　　￣｀`ｰ- ､ _ﾄ､
　 /　　　 　 　　 L　(　 ｀￣つ　　 |´ 　 　　　 　 !　　　　　　　　　　　 / ヽ
. / 　 　 　 　 　 ＿,ｲ　 ｀二つ　　 |　　　　　　　 i　　「にk　　 　 　 　/　　i
/　　　　　　,ィ''"￣　 ,,、ーつ　　_」　　　　　　　 !　　　　　　　 　 　 / 　　 |

　　　　　　　　　　　　 ,r ''.:.:　 ,ｨｲ彡'"´.:. ｀`ヽ .:.:.::::::::::::::.ヽ　　　　　　　　となるとだ、『古事記』にも陰陽説の痕跡がみられ
　　　　　　　　　 　 /"´　. : : : : ´¨｀`: : : : :::.:.:.:.:::::::::::::::::::::::ﾞ､
　　　　　　　　 　 〃　 . : : : : : : : : : : :, : :, : : : :: :;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.',　　　　　　陽の気だけで構成された神は存在することができない
　　　　　　　　　 〃　 . : : : : : jii l l ﾄ､ ', : '; .:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 　 　 l1　. : : : : : :jii l i ﾄﾄ､;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;`､　　　　 という解釈に基づいて神は身を隠したということさ
　　 　 　 　 　 　l1: : : : : : ｨｲﾘ 川 ヽﾄ､;;;ヽヽ;;;＼｀ヾ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,
　　　　　　　 　 /ｲ: : : : ;.ｨｲｿ　　 '､ヽｰ＝＝==-､ミﾐヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　　 陰陽説によると陰陽そろって物は存在できると言うしね
　　　　　　　　〃,': :.j ｨｲ ￣二ﾆヽ 　 ';.:.:-ﾓﾃ=`ヽ )ﾊ;;;;;,r‐ ､;:;;;;;;;j!
　　　　　　　　lﾊ｛ i j j;;', 　ｨてﾃﾝ.;,　　　｀`ﾞﾞ ￣` 　　!;;;;ﾚｲ　!;:;;;;;;;!　　　　ぼっちは消えろってことさ
　　　　　　　 　 `ヾ从;;;;;',　　"ﾞ ´ ,′:　　　　　　　　ﾉl/ﾘ )　,!;;;;;;;;!
　　　　　　　　 　 `ヾ从;;;',　　　　ﾉ　,::.　　　　　　　　′ﾉｿ/;;;;;;;;j!　　　　　やれやれ、神話の世界もせちがないね
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞj!　　　(　 ｀::.:.　　　　　　　　､_ノ;;;;;;;;;;j!
　　　　 　 　 　 　 　 　　ﾉﾊ　　　 `ﾞﾞ"´　　　　　　　　/, j;;;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　　 jﾊ　　　 ｰ==＝…'　　　　/ ,ﾞ ｛;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　 　 　ﾞ､　　　､ ___ ,,　　　　 / .,′ ;,;,;ｯﾂ
　　　　　　　　　　 　 　　 　 　ﾞ､　　　　　　　　__ /_ /＿ ヾﾂ-‐…┐
　　　　　　　　　/´￣ ｀¨` ー-｀ﾄ､　　 　 　　/ 　　　　　　 .:. :.:.:.:.:::::',
　　　　　 　 　 //.::::',　　　,．‐くｿ　` ー＝ﾆ,'.::::::.!　.:r‐ '''"´rｶ!.:.:: ::::::',
　　　　　 　　,ﾉ/.::::::::i　／　,r ‐-｀y ´￣｀`y.:.::;:;;′.:l rｶ `¨　　.:.:.:.:.:.:::L．-‐
　　, 　 =‐-'´.:.:::::::::::::ﾚ′ / /.: : /　　　　l/.::;;;;;;′.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
''"´ ￣　　 /.:.:.:.:::::::/　　　　. : :/　　　　 /.:::;;;;;′.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　 .: :
　　　　　 / .:.:.:::::::::｛　　　　　　　 　 　／.:;:;;;;;/　　. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　　 .: .:.

　　　　　　／￣二ﾆ= 、　　　　 ＿_, --―=＝ﾆ二≧.＿_　　　　　　　　　　　　　　　　こうなってくると歴史的背景についても考えが膨らむよね
.　　　 　 / ／　　 ､　　＼　　／/ ｽ､　　 -=○≠‐ゝ,-‐　｀ヽ
　　　　　ﾚ'/　　　ヽ＼＼　`< .ｲ /　-‐=≠ﾆ二＿　/￣ ｀ 　 }　　　　　　　　　　　　 このような国内向けの史書であっても
　　　　　ﾚ'　 , -‐ 　ﾊﾊ　ﾄ､　':. ｜-‐　_,.=ｧﾃ从:.　（_､￣｀　　'.
　　　　　|　 // /／　 ｜lｉ ﾄ､,(］ |.ｨ=彡'／ﾙ'‐-ﾊﾄ､ヽヽ　　　　＞―=ｧ‐―--　　　　何故、他国の文化的要素をふんだんに盛り込んだのか
　　　　　|/// /　　　 | l 川ﾄ､ｿ ﾙ'.:://(　 行㍉ヽ ﾉﾊ_;ﾊ　　_/　　ｒ‐'　　￣
　　　　　|//　　 　 　 | l' ﾑィ斗くﾊ:l八　　 ｀ﾆ=　 （ｆﾊﾘ:j:;>く.{　 ノl＼　　　　　　　　　国内のものなら日本の思想で固めても不思議はないだろう？
　　　　　|/　　　　　　| ﾄ､::::V人ゞ ﾘ　 　 　 　 　 _､〉/:イ　　 ＼ﾆ{ ヽ＼
　　　　　'　　 　 　 　 | |',ﾊ::::）ﾉﾉﾌ′ 　 　 ＿_ ､_ ´/人ゝ　　　 ｀ヽヽ＼＼
　　　　 ,　　　　 　 　 | |'i 川'((.:/　　　 　 ´　￢｀ /　　　　　　　　 ＼ ｰ==ﾐヽ
　　　　 |　　　　　　　 , ﾘ/{/￣￣｀ヽ＼　　　　　/　　 　 　 　 　 　 　 ー=､ ヽ
　　　　 |　　　　　　　,'　//　　　　 //lﾄ.＼＿ ..ｨ＿　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 |　　　　　　 ,　//l＼ー-=//　|　＼_|_,ﾍ　∧ｰ‐≠ﾆﾌ￣￣￣　ﾌ77ｱ广
　　　　 |　　　 　 　 l　l/ |ヽ ＼ //､__,l｀ヽ　　 ﾉ}/ ハｰ-=ﾆ、　　 　 ／ // /／
　　　　 | 　 　 　 　 l　; /|　 ＼{{　 ｰ-=二ﾆ=-く'_/＿}ｰ-､ 　ヽ＿／ /// /'
　　　　 |　　　　　 　 /,　|　　　ヽ　　　＼＼　　爪　　　　 ＼ {　 |　/// /
　　　　｜　　　　　l //　|i　　　　',　　　　　 ＼{ l,ハ　　　 　 ';i　 |'/// /
.　 　 　 l　　　　　///　 ||　　　　 ',　 l　　　 　 ＼ヽ}　　　　　ﾊ　|'// / 　 　 ／
　　　 　 .　　　　//ｲ i　l||　　　 　 ヽ. l　　　　 　 　 |￣￣￣｢' | l|i/ /　　 ／
　　 　 　 ',　　 ／ 八ﾊ ｌ||　　　　　　 ＼　　　　　　 |　 　 　 |　| l|　　　／



　　　　　　　　　 ,..-──v'⌒ヽ
　　　　　　 ＿／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.厂｀ー―ｧ
.　　 　 ／〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:＜
　　 　〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナﾅメ|:/ヽ:.:}:.:ﾄ:.＼＞
　　　　ヽ:::/:::/:.:.:,ｨ-|∠_　ﾘ　 |:ｽ:.:|:.:.:. |　　　　　　　やっぱり、アメノミナカヌシのモチーフが中国思想にあるように
　　　 　 〉-ｒ(|:.:./ `ﾄ{:r「　　 ｲﾃﾁ:.:|:.ﾄ:.:|
.　　　　 |:.:.:|:.|:/_ 　´￣　　　ﾋ!ﾉ∧|.:「リ　　　　　　　文化の輸入によるものなんじゃないの？
.　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:ト､ 　 ｒｧ　 　ﾉ:|:.リ
.　 　 　 |:.:.:ﾄ､:.:.:.Ｋ:} 　 ｒ‐ ｒイ:l:.|:.:|
.　 　 　 !:.:.:|__}:.:.:|::::＼_,,>､:＼:l.:|:.:|
　　　　 |:.:/　ヽ:.:.ヽ::::::ヽ　|::::::}:/:/
　 　 　 ∨　　 ヽ:.:.:l＼:::ヽ|:::/|:./
　　　　/ 　　.|　 ヽ::ヽ ＼ |∧l:.{　　 r‐ｒこつ
.　　　/ 　 ヽ ﾚく　ヽ:.:ト-ｨ　r'＞'⌒「　|＿ ⌒⊃、
.　 　 {　　　　ﾄ､::}､ ﾄ:.|／　　＼　　|　 ヽ:::厂￣´
　　　 ＼　　　　＼ |:.:| 　 ∧　 } 　 ヽ-イ´

>>78　中国の儒教思想から男尊女卑が始まったと考えると　
　　　初めに陽の気（男性）が生まれたと考えるのは中国的だと私は考えます
　　　どうでしょうか？
　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀､
　　　　　　　　 　 ,!　　　　　　　　　　　　 ＿＿　　　　　 ,!
　　 　 　 　 　 　 i　　　　〈ｶ〕　　　　 ,r'´｀､ゞ､ ｀`ーｧｧｧｲ　　　　　やれやれ、私が聞いているのは
　　 　 　 　 　 　 ,〉､　　　　　　　_,ィ´ヾゞミ;;､｀ﾞゞ､　ゞﾞ､ ;ﾞ､
　　　　　　　　　 ,!j,;:｀ｰ,.;ｨィ,ｲｼﾝ'ﾞ'いヽﾐ`ﾐゝﾐ､`ﾐミ:､三ミゞ!　　　　何故、輸入品を使ったということなんだよ
　　　　　　　　　 };;::' i , ヽ,ｲ､､l_,!ﾞ'｀ヾ､ﾐ-i一ゞミゝ､ rｰ､;;:;;|
　　　　　　　　　 ﾞ;ﾞ､;;:;ﾊ,!ﾞ_,ィで,j　　　｀ﾞでこj　 　ji ,jk ｶ i;;:! 　 　　
　　　　　　　　　　ﾞ:､ヽ,;:ﾄ 　 　 ',!　　　ヽ　　　　 / i;:j ﾘ ,!ｲ　　　　　
　　　　　　 　 　 　 `ｿ;;:ﾊ　　　/　　　　　　　　 　 ﾘ'　,ｲ;;ﾊ
　　　　　　　　　　　　 ﾞ｀ゞ 　　ゞ、,, j　　　　　 　 ,!r'´;:;,ｲ ｀､
　　　　　　　　　　　 　 　 ,〉 　 　　　　　 　　　　/ i;;:;;:/　　 ヽ_
　　　　　　　　　_,,､､-‐'"´ハ 　 ー‐‐一　　　,.ｲ　/ /　　　 /　￣`ー-､,_
　　 　 ,,､､-r'"´　i　　　_/ 　 ヽ, 　￣´　　 ／ .,ィ／　　　 /　　　　　!
　　　/ i＿_!,.､-‐''"￣ Λ,　　 i ゝ､＿,,,､ィ´､／Λ　　　　/￣`ー-､,_!
　　,/　,!　　　　　　　 ,!　｀,　　レ'´ ,ｲ　 ｀7 ﾄ､ !　ﾞ､　　 /　　　　　　 ￣｀
　 /　　|　　　　　　　 |　　 i 　,! 　 /j　 　1 ,!i k!　 ﾞ､　/
　,!　 　|　　　　　　　 |　　 ,!　,|　　ヾ!　　,!　| /　　　V



　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　しかし、妙な神話だな『日本書紀』は
　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !
　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_　　　　　造化三神は出てこないのか？
　　　　　{F|! '､辷ﾞiニ{´'_辷,ﾞ ﾞ!r'-r,^､i
　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/
　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´　 ,'.,ｨ'
　　　　　　　i.　　 --一 、　　　,'　|
　　　　　　　 ヽ、 `二ﾆ´　　.／　 ﾄ、
　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　まぁ、登場こそするが、一書と呼ばれる異伝にしかその名は出てこない。
　|　　　 （ ●）（●
.　|　　 　　 （__人__） 　　　一書自体が正統な国史ではないという表れだから、国外には
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　その存在を大々的に公表できなかったのかもしれんな。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　〝当時〟中国は大国で先進国なわけだしな
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　　　　　 ,.．　.::::ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ`ヽ､　　　　　　　　　　私はそうは考えないんだがね
　　　　　　　 ,'.　''"´.:.:::::::::::::::､:::::::､:.:.`ヽ
　　　　　 ,.ィ´.:.:.:::::::::.:.｀`ヽ:::::.　　........: : :ヽ　　　　　　　『日本書紀』の神話は中国の文献に由来するところがあることはやらない夫は知ってるだろう？
　　　　 〃.::::::l:l:||:i:::::::､:::::::.｀ヽ.::::::::::::::::::::.:.｀ヽ
　　　　 ﾚ'.::::l::l:l:||:|､;;;;:､::､::::.:.ミﾐヽ::::ｨｲ::::::::::::.:.ヽ　　　　　　　　　　ｴﾅﾝｼﾞ
　　　　 l:!.:.l.l.:川1ﾄﾐﾐゞﾐﾐミヽ.;ﾆﾆ三彡::::::::::::::::::｝　　　これは、『淮南子』や『三五歴紀』などから適当な文を抜き出したものだろう。
　　　　 ﾘ.:;l.l.:ﾄﾄ､ミﾐヽ＞=＝'''''' `ヾミミﾐヽ:::::::::::}
　 　､ _ノ,;ﾉﾉﾉ,. 'ﾆヽ｀ﾞ`'‐t〒ﾃ 　::　ﾐﾐﾚ' ヽ::::､::::ﾞi　　　どうしてこんなことしたんだろうね？
　　　彳i.:lj小 ,ｨtﾃ;冫 　 ｀￣　　::　ﾉﾉ い´',::i:!:::ﾘ
　　　　 V,;i.:l.',　´~ﾉ　　　　　　　　　′)_ノ/:!N::(　　　 わかるかい、やる夫
　 　 　 　 ｀`ﾊ　 く .:.;;;.　　　　　　　 　 ,..ｲl.:l.:.:.VV
　　　　　　　ヾ',　　　- 　　 ,.　　　　 /ハi.:l.:l.::.:ﾉｿ
　 　 　 　 　 　 ﾞ､　´ﾆ二´　　　　　/　 ﾉﾊl.:ﾘﾘﾉ
　 　 　 　　 　　 .ﾞ､　　　　　　　 ／　　 _ノﾉ:＼
　　　　　　　　　　 ﾞ､　　　　　／,.　'´.:.:::.::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　　 `ーｪ‐'彡'´　／ヽ.::::::::,. .:::‐‐＼
　　　　　　　　　　　,r'7⌒i`ヽ.::::く_／.:rｪｭｲ─- ､:.:.:.＼
　　　　 　 　 　 　 /　′/:l::::::.',.:::::::,..ム______ フ´¨¨¨¨｀`ヽ､
　　　　　　　　　　{ぃ.　/.:.:l.:::::::レ'´. : : :,r'"´. : : : : : : : : : : :.`ヽ
　　　　 　 　 　 　 い / _／:/.: : : ｀¨`7.;;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..',
　　　　　　　　 ,r'´.:.:::::::::::::/.:::::::::::::::::/.;;.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:::l
　　　　　　　 /.:.:./.:.::::::::::/.:rｭ.:::::::::::::i.:;;;;;;;::::::::::.:.- ==＝= ､:.:.:.::.:i
　　 　 　 　 /.:.:./.:.:::::::::/.::/_ｿ.:::::::::::,';.　-‐ ー-rr 'ﾆﾆﾆﾆﾆヽ.::::::l
　　　　　　/.:.:./.:.:::::::::/.::/〃::.....:.:./.:;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;l1: : : //　/ ヽ＼:|

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　いい設定が思い浮かばなかったから盗んだんじゃないのかお？
　　　／（　●） （　●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　どっかのラノベみたいに
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／

　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　やらない夫のいうように当時の先進国である中国の創世神話に逆らわないように
　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !
　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_　　　　　『古事記』の世界観を伏せて従ったのではないか？
　　　　　{F|! '､辷ﾞiニ{´'_辷,ﾞ ﾞ!r'-r,^､i
　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/
　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´　 ,'.,ｨ'
　　　　　　　i.　　 --一 、　　　,'　|
　　　　　　　 ヽ、 `二ﾆ´　　.／　 ﾄ、
　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　　　　　　　　　　　 ,r ''.:.:　 ,ｨｲ彡'"´.:. ｀`ヽ .:.:.::::::::::::::.ヽ　　　　　　
　　　　　　　　　 　 /"´　. : : : : ´¨｀`: : : : :::.:.:.:.:::::::::::::::::::::::ﾞ､
　　　　　　　　 　 〃　 . : : : : : : : : : : :, : :, : : : :: :;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.',　　　　　ハズレ。
　　　　　　　　　 〃　 . : : : : : jii l l ﾄ､ ', : '; .:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 　 　 l1　. : : : : : :jii l i ﾄﾄ､;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;`､　　　 やる夫の方は『古事記』の世界観をみれば論外
　　 　 　 　 　 　l1: : : : : : ｨｲﾘ 川 ヽﾄ､;;;ヽヽ;;;＼｀ヾ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,
　　　　　　　 　 /ｲ: : : : ;.ｨｲｿ　　 '､ヽｰ＝＝==-､ミﾐヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　 キバヤシの方は『日本書紀』に対する理解が足りないね
　　　　　　　　〃,': :.j ｨｲ ￣二ﾆヽ 　 ';.:.:-ﾓﾃ=`ヽ )ﾊ;;;;;,r‐ ､;:;;;;;;;j!
　　　　　　　　lﾊ｛ i j j;;', 　ｨてﾃﾝ.;,　　　｀`ﾞﾞ ￣` 　　!;;;;ﾚｲ　!;:;;;;;;;!
　　　　　　　 　 `ヾ从;;;;;',　　"ﾞ ´ ,′:　　　　　　　　ﾉl/ﾘ )　,!;;;;;;;;!
　　　　　　　　 　 `ヾ从;;;',　　　　ﾉ　,::.　　　　　　　　′ﾉｿ/;;;;;;;;j!
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞj!　　　(　 ｀::.:.　　　　　　　　､_ノ;;;;;;;;;;j!
　　　　 　 　 　 　 　 　　ﾉﾊ　　　 `ﾞﾞ"´　　　　　　　　/, j;;;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　　 jﾊ　　　 ｰ==＝…'　　　　/ ,ﾞ ｛;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　 　 　ﾞ､　　　､ ___ ,,　　　　 / .,′ ;,;,;ｯﾂ
　　　　　　　　　　 　 　　 　 　ﾞ､　　　　　　　　__ /_ /＿ ヾﾂ-‐…┐
　　　　　　　　　/´￣ ｀¨` ー-｀ﾄ､　　 　 　　/ 　　　　　　 .:. :.:.:.:.:::::',
　　　　　 　 　 //.::::',　　　,．‐くｿ　` ー＝ﾆ,'.::::::.!　.:r‐ '''"´rｶ!.:.:: ::::::',
　　　　　 　　,ﾉ/.::::::::i　／　,r ‐-｀y ´￣｀`y.:.::;:;;′.:l rｶ `¨　　.:.:.:.:.:.:::L．-‐
　　, 　 =‐-'´.:.:::::::::::::ﾚ′ / /.: : /　　　　l/.::;;;;;;′.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
''"´ ￣　　 /.:.:.:.:::::::/　　　　. : :/　　　　 /.:::;;;;;′.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　 .: :
　　　　　 / .:.:.:::::::::｛　　　　　　　 　 　／.:;:;;;;;/　　. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　　 .: .:.

　 　 　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
　 　　　／　　 　 　＼　　　　　　　　　論外かお…。　　　.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　／　─　 　 ─　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !
　 ／ 　 （○） 　（○） 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_
　 |　 　 　 （__人__）　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　{F|!　￣ ﾞiニ{'´　 ￣ﾞ!r'-r,^､i
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／　　　　　　理解力不足か…　 　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´u　,'.,ｨ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詳しい説明をお願いしたい 　 　i.u　　_＿_　　　　　,'　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ､ ´ -- ｀` 　 .／　 ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　　　　　／￣二ﾆ= 、　　　　 ＿_, --―=＝ﾆ二≧.＿_
.　　　 　 / ／　　 ､　　＼　　／/ ｽ､　　 -=○≠‐ゝ,-‐　｀ヽ
　　　　　ﾚ'/　　　ヽ＼＼　`< .ｲ /　-‐=≠ﾆ二＿　/￣ ｀ 　 }　　　　　　　　　　 世界に対して歴史書を出すってことは
　　　　　ﾚ'　 , -‐ 　ﾊﾊ　ﾄ､　':. ｜-‐　_,.=ｧﾃ从:.　（_､￣｀　　'.
　　　　　|　 // /／　 ｜lｉ ﾄ､,(］ |.ｨ=彡'／ﾙ'‐-ﾊﾄ､ヽヽ　　　　＞―=ｧ‐―--　　自国は他国よりも劣った国ではない
　　　　　|/// /　　　 | l 川ﾄ､ｿ ﾙ'.:://(　 行㍉ヽ ﾉﾊ_;ﾊ　　_/　　ｒ‐'　　￣
　　　　　|//　　 　 　 | l' ﾑィ斗くﾊ:l八　　 ｀ﾆ=　 （ｆﾊﾘ:j:;>く.{　 ノl＼　　　　　　　ちゃんと歴史のある国だと言いたいわけだ
　　　　　|/　　　　　　| ﾄ､::::V人ゞ ﾘ　 　 　 　 　 _､〉/:イ　　 ＼ﾆ{ ヽ＼
　　　　　'　　 　 　 　 | |',ﾊ::::）ﾉﾉﾌ′ 　 　 ＿_ ､_ ´/人ゝ　　　 ｀ヽヽ＼＼　　　　隠すぐらいなら最初から書かなきゃいいのさ
　　　　 ,　　　　 　 　 | |'i 川'((.:/　　　 　 ´　￢｀ /　　　　　　　　 ＼ ｰ==ﾐヽ
　　　　 |　　　　　　　 , ﾘ/{/￣￣｀ヽ＼　　　　　/　　 　 　 　 　 　 　 ー=､ ヽ　　でも、書いたということは、相手に対して見せつける意味はあるよね
　　　　 |　　　　　　　,'　//　　　　 //lﾄ.＼＿ ..ｨ＿　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 |　　　　　　 ,　//l＼ー-=//　|　＼_|_,ﾍ　∧ｰ‐≠ﾆﾌ￣￣￣　ﾌ77ｱ广
　　　　 |　　　 　 　 l　l/ |ヽ ＼ //､__,l｀ヽ　　 ﾉ}/ ハｰ-=ﾆ、　　 　 ／ // /／
　　　　 | 　 　 　 　 l　; /|　 ＼{{　 ｰ-=二ﾆ=-く'_/＿}ｰ-､ 　ヽ＿／ /// /'
　　　　 |　　　　　 　 /,　|　　　ヽ　　　＼＼　　爪　　　　 ＼ {　 |　/// /
　　　　｜　　　　　l //　|i　　　　',　　　　　 ＼{ l,ハ　　　 　 ';i　 |'/// /
.　 　 　 l　　　　　///　 ||　　　　 ',　 l　　　 　 ＼ヽ}　　　　　ﾊ　|'// / 　 　 ／
　　　 　 .　　　　//ｲ i　l||　　　 　 ヽ. l　　　　 　 　 |￣￣￣｢' | l|i/ /　　 ／
　　 　 　 ',　　 ／ 八ﾊ ｌ||　　　　　　 ＼　　　　　　 |　 　 　 |　| l|　　　／

　　　　　　　　　　　　 ,r ''.:.:　 ,ｨｲ彡'"´.:. ｀`ヽ .:.:.::::::::::::::.ヽ　　　　　　
　　　　　　　　　 　 /"´　. : : : : ´¨｀`: : : : :::.:.:.:.:::::::::::::::::::::::ﾞ､
　　　　　　　　 　 〃　 . : : : : : : : : : : :, : :, : : : :: :;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.',　　　　　さらに、書き出しに『淮南子』などを借りたのは
　　　　　　　　　 〃　 . : : : : : jii l l ﾄ､ ', : '; .:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 　 　 l1　. : : : : : :jii l i ﾄﾄ､;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;`､　　　 自分の国の世界観と他国の世界観をリンクさせる目的があった
　　 　 　 　 　 　l1: : : : : : ｨｲﾘ 川 ヽﾄ､;;;ヽヽ;;;＼｀ヾ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,
　　　　　　　 　 /ｲ: : : : ;.ｨｲｿ　　 '､ヽｰ＝＝==-､ミﾐヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　 同じ世界に生きる対等の国だっていいたいのさ
　　　　　　　　〃,': :.j ｨｲ ￣二ﾆヽ 　 ';.:.:-ﾓﾃ=`ヽ )ﾊ;;;;;,r‐ ､;:;;;;;;;j!
　　　　　　　　lﾊ｛ i j j;;', 　ｨてﾃﾝ.;,　　　｀`ﾞﾞ ￣` 　　!;;;;ﾚｲ　!;:;;;;;;;!　　 「どうだ、世界は淮南子の記述どおりにできたのさ
　　　　　　　 　 `ヾ从;;;;;',　　"ﾞ ´ ,′:　　　　　　　　ﾉl/ﾘ )　,!;;;;;;;;!　　　　でも、うちの国ではこう伝えられてんだよ、このイモ！」
　　　　　　　　 　 `ヾ从;;;',　　　　ﾉ　,::.　　　　　　　　′ﾉｿ/;;;;;;;;j!
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞj!　　　(　 ｀::.:.　　　　　　　　､_ノ;;;;;;;;;;j!　　　　ま、ここまで皮肉は込めてないだろうし
　　　　 　 　 　 　 　 　　ﾉﾊ　　　 `ﾞﾞ"´　　　　　　　　/, j;;;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　　 jﾊ　　　 ｰ==＝…'　　　　/ ,ﾞ ｛;;;;;;;;;j!　　　　 リスペクトととらえてもいいかもね
　　　　　　　　　　　　　 　 　ﾞ､　　　､ ___ ,,　　　　 / .,′ ;,;,;ｯﾂ
　　　　　　　　　　 　 　　 　 　ﾞ､　　　　　　　　__ /_ /＿ ヾﾂ-‐…┐
　　　　　　　　　/´￣ ｀¨` ー-｀ﾄ､　　 　 　　/ 　　　　　　 .:. :.:.:.:.:::::',
　　　　　 　 　 //.::::',　　　,．‐くｿ　` ー＝ﾆ,'.::::::.!　.:r‐ '''"´rｶ!.:.:: ::::::',
　　　　　 　　,ﾉ/.::::::::i　／　,r ‐-｀y ´￣｀`y.:.::;:;;′.:l rｶ `¨　　.:.:.:.:.:.:::L．-‐
　　, 　 =‐-'´.:.:::::::::::::ﾚ′ / /.: : /　　　　l/.::;;;;;;′.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
''"´ ￣　　 /.:.:.:.:::::::/　　　　. : :/　　　　 /.:::;;;;;′.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　 .: :
　　　　　 / .:.:.:::::::::｛　　　　　　　 　 　／.:;:;;;;;/　　. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　　 .: .:.

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　それによって、『古事記』の世界観も際立つことになるな
　|　　　 （ ●）（●
.　|　　 　　 （__人__） 　　　 国内には海外の神話のに負けないぐらいの神話を我が国は持っていると国内に示せる
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　そのためにはこんな天地創造の神話が必要だったと
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　さすが、ヤン先生は博識だなぁ…。
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　　　でも、天地創造って言ってるけど、何も作ってないように見えるんだお…
　 ／　　　ノ　 ヽ　_＼
／ 　　 （―） 　（―） ＼　　他の国の神話借りてきて、マネして、中身は哲学だーなんて
|　 U　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　これじゃ、本末転倒じゃないかお？
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　何も作ってないわけじゃないさ、
　|　　　 （ ●）（●
.　|　　 　　 （__人__） 　　　ウマシアシカビヒコヂから豊雲野の神までの神には
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　 名前自体に意味があるのさ
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　 まずは、ウマシアシカビヒコヂだが…
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　宇摩志＝美称
　　　　／　 _ノ　　ヽ＼
　　　　|　　（ ●）（●）|　　　　阿斯訶備＝葦芽
　　　.　|　　　（__人__）|
　　　　 |　　　｀ ⌒´　ﾉ　　　 　　比古遅＝男　　　　となるわけだが。
　　　.　 |　　　　　　　}
　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　/⌒ヽ　　　ィ´｀ヽ　　ｷｭｯ
　　　 /((┃))＿＿＿＿|_＿　　　ｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣丶 ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ..　＼

　　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　ノ　 ヽ　_＼　　　　美しい葦芽男…。
／ 　　 （―） 　（―） ＼
|　 U　 　 （__人__）　 　 |　　 結構酷い名前だお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　 ,..-──v'⌒ヽ
　　　　　　 ＿／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.厂｀ー―ｧ
.　　 　 ／〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:＜
　　 　〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナﾅメ|:/ヽ:.:}:.:ﾄ:.＼＞　　　　葦の神様なの？
　　　　ヽ:::/:::/:.:.:,ｨ-|∠_　ﾘ　 |:ｽ:.:|:.:.:. |
　　　 　 〉-ｒ(|:.:./ `ﾄ{:r「　　 ｲﾃﾁ:.:|:.ﾄ:.:|　　　　　 だったら随分具体的でわかりやすいわね
.　　　　 |:.:.:|:.|:/_ 　´￣　　　ﾋ!ﾉ∧|.:「リ
.　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:ト､ 　 ｒｧ　 　ﾉ:|:.リ
.　 　 　 |:.:.:ﾄ､:.:.:.Ｋ:} 　 ｒ‐ ｒイ:l:.|:.:|
.　 　 　 !:.:.:|__}:.:.:|::::＼_,,>､:＼:l.:|:.:|
　　　　 |:.:/　ヽ:.:.ヽ::::::ヽ　|::::::}:/:/
　 　 　 ∨　　 ヽ:.:.:l＼:::ヽ|:::/|:./
　　　　/ 　　.|　 ヽ::ヽ ＼ |∧l:.{　　 r‐ｒこつ
.　　　/ 　 ヽ ﾚく　ヽ:.:ト-ｨ　r'＞'⌒「　|＿ ⌒⊃、
.　 　 {　　　　ﾄ､::}､ ﾄ:.|／　　＼　　|　 ヽ:::厂￣´
　　　 ＼　　　　＼ |:.:| 　 ∧　 } 　 ヽ-イ´

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　だとしたら、ここで出てくる意味はないな
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　 ここでは葦自体の神というよりも
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　　まだまだ、ドロドロの泥のような土地に発生した神という意味だろうな。
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　葦は湿地に生えるからな
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |　　　　　 葦が生えた湿地からはいい田圃ができると聞いたことがあるが
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ　　　　　土地をよくする神という意味で捉えてもかまわないだろうか？
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　　確かに、そのモチーフはあるだろうな。
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |　　　　実際に農業神としての側面を持っているしな
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　また、邪気を払う存在としても葦は知られているし、妥当な線だと思う。
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　 しかし、ここにはもう一つのモチーフがあるかもしれないんだ
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　 　 _＿_＿__.　　　　 　━┓
　　　 ／　― 　　＼　　　　┏┛
　　／ノ　　(●)　　│　　　・
.　｜　(●) 　 ⌒） /　　　　　　　　もう一つのモチーフってなんだお？
.　｜　　 （__ノ￣　/
　　＼＿　　　　＜´
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|
　　 　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼　　　　　　　　　この神が人そのものの始まりを意味する神だってことさ
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ

　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　この神をアダムとでも言いたいのか？
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /　　　　　根拠はなんだ！？
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|

　　 　　 ＿_　　
　　　 ／　～＼ 　　
　　／ ノ　　(●)＼　　　　　 日本において、民草という表現があるのは時代劇などで聞いたことがあるだろう？
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼
.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼　　　人は草なんだ、日本においてはな。
　　＼　　　　　　　　　 |
　　　　＼　　　　　　　/　　　葦は人間の比喩表現だと捉えてみたらそう考えられる。
.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩
　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.
　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ
　　　　（ 　y'　　　　　 .|

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　　現にこの後の神話においても数々の場面で
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　 　　 （__人__）　　　　 この国に住む人のことを草と表現するシーンは多くある。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　その都度に確認してもらえばいいんだが、
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,．-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　　 ／　　　　　　　　 _,,､-ーヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　/　　 　 　 　 　,ィ<　　　　ゞ`,
　　　　　　　　　　　 　　!　　　<ｶ　 ,．'´　　｀ﾐt､　　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 ,>､ ＿ _,,ｨ´　ヽヾ　　　　　 ､_ｲ!　　　やらない夫、地理歴史的な背景で考えれば
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､　　ミ彡ij
　　　　　 　 　 　　 　 l/l/ ,N'ﾞ _,ィ　｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈　　　　簡単に済みそうだよ
　　　　　　　　　　　　　 l/Vﾊ,　冖ｲ　 `≡=､　 ﾙ' / j !
　　　　　　　　 　 　 　　　　 `i　　 j　　　　　　 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ　　　　 ややこしく考えなくてもね
　　　　　　　　　　　 　 　 　　ヽ ､ ゝ<　　　 　 / ﾉ爪ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　/^(､ ￣`'ｰ='　／　 ｲ/､
　　　　　　　　　　　 　　 　 /　　 ＼_ ＿,／　　_/Y　 >､
　　　　　　　　　　　　 _, イ´　　　　　　/!｀ヽイ｀＼! ,/　|
　　　　　＿,,､-ｰ<二´　(´ ￣￣｀ヽ　 / i　　j 「　 ,!/　　L _ ＿
　　　／　ー-､　　　　丿｀ｰ----‐ｲ_/ ､」 ＿__,,､ィいヽ　ヽ　　 ￣`''ｰ-､
　　,/　　　　　ヽ　　 ﾉ ｀￣つ　　　|ヽ　　　　　　 !　 ﾞ,　　　￣｀`ｰ- ､ _ﾄ､
　 /　　　 　 　　 L　(　 ｀￣つ　　 |´ 　 　　　 　 !　　　　　　　　　　　 / ヽ
. / 　 　 　 　 　 ＿,ｲ　 ｀二つ　　 |　　　　　　　 i　　「にk　　 　 　 　/　　i
/　　　　　　,ィ''"￣　 ,,、ーつ　　_」　　　　　　　 !　　　　　　　 　 　 / 　　 |

　　　　　　　　　　　 ,.．　.::::ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ`ヽ､
　　　　　　　 ,'.　''"´.:.:::::::::::::::､:::::::､:.:.`ヽ
　　　　　 ,.ィ´.:.:.:::::::::.:.｀`ヽ:::::.　　........: : :ヽ
　　　　 〃.::::::l:l:||:i:::::::､:::::::.｀ヽ.::::::::::::::::::::.:.｀ヽ　　　　　　『旧約聖書』における
　　　　 ﾚ'.::::l::l:l:||:|､;;;;:､::､::::.:.ミﾐヽ::::ｨｲ::::::::::::.:.ヽ
　　　　 l:!.:.l.l.:川1ﾄﾐﾐゞﾐﾐミヽ.;ﾆﾆ三彡::::::::::::::::::｝　　　　アダムの原材料は土くれだ。
　　　　 ﾘ.:;l.l.:ﾄﾄ､ミﾐヽ＞=＝'''''' `ヾミミﾐヽ:::::::::::}
　 　､ _ノ,;ﾉﾉﾉ,. 'ﾆヽ｀ﾞ`'‐t〒ﾃ 　::　ﾐﾐﾚ' ヽ::::､::::ﾞi　　　　日本の場合はそれが葦に変わっただけなんだよ
　　　彳i.:lj小 ,ｨtﾃ;冫 　 ｀￣　　::　ﾉﾉ い´',::i:!:::ﾘ
　　　　 V,;i.:l.',　´~ﾉ　　　　　　　　　′)_ノ/:!N::(　　　　　これは、キリスト教が発生したのが砂漠で土しかない土地だったから
　 　 　 　 ｀`ﾊ　 く .:.;;;.　　　　　　　 　 ,..ｲl.:l.:.:.VV
　　　　　　　ヾ',　　　- 　　 ,.　　　　 /ハi.:l.:l.::.:ﾉｿ　　　　日本神話の生まれた土壌が湿潤だったから
　 　 　 　 　 　 ﾞ､　´ﾆ二´　　　　　/　 ﾉﾊl.:ﾘﾘﾉ
　 　 　 　　 　　 .ﾞ､　　　　　　　 ／　　 _ノﾉ:＼　　　　　　この両者の違いがこの神話を作ったんだろうね
　　　　　　　　　　 ﾞ､　　　　　／,.　'´.:.:::.::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　　 `ーｪ‐'彡'´　／ヽ.::::::::,. .:::‐‐＼
　　　　　　　　　　　,r'7⌒i`ヽ.::::く_／.:rｪｭｲ─- ､:.:.:.＼
　　　　 　 　 　 　 /　′/:l::::::.',.:::::::,..ム______ フ´¨¨¨¨｀`ヽ､
　　　　　　　　　　{ぃ.　/.:.:l.:::::::レ'´. : : :,r'"´. : : : : : : : : : : :.`ヽ
　　　　 　 　 　 　 い / _／:/.: : : ｀¨`7.;;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..',
　　　　　　　　 ,r'´.:.:::::::::::::/.:::::::::::::::::/.;;.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:::l
　　　　　　　 /.:.:./.:.::::::::::/.:rｭ.:::::::::::::i.:;;;;;;;::::::::::.:.- ==＝= ､:.:.:.::.:i
　　 　 　 　 /.:.:./.:.:::::::::/.::/_ｿ.:::::::::::,';.　-‐ ー-rr 'ﾆﾆﾆﾆﾆヽ.::::::l
　　　　　　/.:.:./.:.:::::::::/.::/〃::.....:.:./.:;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;l1: : : //　/ ヽ＼:|

　　　　　　,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
　　　　,／　　　　　　　　　　　`-､,,＿
　　　,/　　　　　　 i, ;　　　　　 ﾞミ三ｰ''"
　　 /　　　　　　　ﾊﾊ　　　　　　　　ヽ,
　　i"　,/　/　,〃i/　 い、　＼ 　　いN
　 /　,/　,/ノ /　,ノﾉﾊ　ﾄ,、　ミ`'ー Ｖﾘ
　 | ﾚ'　　　_,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ　i
　ﾊ　　rﾍ ｱ'　 <ﾓﾃ;;　　 ｉ' zｯ､｀i　　ｿ　　　　　　　我々は、何から生まれたのか。
　 ﾞYf iﾞ　|ﾄ　　　 　　　　:i　｀｀　ｲ, ノ
　　いヽ　ﾞ!,　　　　　　,_　;､　　 ,ﾀ"　　　　　　　　人間はその土地の一番ポピュラーなものから
　　　`i, `r､　　　　.._＿｀＿　　,ﾘ
　　　 ｸ',ﾍ ﾞ:､　　　 `''ー‐'´　 /ﾞ　　　　　　　　　　その先祖を探し神話に認めたということさ
　　　ｲ,ﾍ　ゝ＼.　　　 ￣　 ／
　 f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_　　　　　　　　それがこの国だと葦だったということさ
,／　　　　 　 　 ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ　　 i
　　 　 　 　 　 　 ﾄ　　ヾぃ　　）　　L,,＿

　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　 　／　─　 　 ─　＼　　　　　　なるほど、やらない夫よりわかりやすいお…
　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　　|　 ::::::　（__人__）　 ::::::　|　 　　　 で、次の天之常立神はどんな神なんだお？
　 　　　 ＼.　　　　`ー'´　 　　／ヽ
　　　　　　（ヽ、　　　　　　/￣）　　|
　　　　　　 |　｀`ー――‐''|　　ヽ、. |
　　　　　　 ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ　 |
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　　　うーむ…。
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　 　　 （__人__）　　　　　 こいつはかなり説明が難しくなる神だ。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 聞くか？
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼　　　　　　別にわかんなくても、ヤン先生に聞けばいいお
　　　 ／（● ） （● ）　＼
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼　　　　ささ、好きに話すがいいお
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 |
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼
　|　 （○）（○）　|
.　|　　（__人__）　.i,r-v'ヽ､ノ￣￣￣＼
　 |　　 ｀ ⌒´ r‐く　　 ヽ'＼ノ 　ヽ､_ .＼
.　 ヽ　　　　.ノ　　　＼　＼.）)）) 　.(（ ◎）)ﾟo
　　 ヽ　　イ　　　＼ 　ヽ　い)__人__）'　　　|
　　　/　 .|　 ＼_ 　Y　 ）ノノ ﾉ　.ﾉ　.　　 ／
　　　|　　,ゝ、 ﾏ_ノｰ彡'´　 ｀⌒´　　　＜
　 　 |　..　　.'ｒｰ=≦'"

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　さっき見た、『日本書紀』の最初に生まれた神の名前
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　何て名前だった？
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　　　 ／￣￣￣＼_
　　　　 　 ／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;）　　　　国之常立尊だったはずだお…
　 　 　 ／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<－>　＼
　　　 （;:;:;:;;;:;　 （__人__）　　 .:::::）
　　　 .／ ||　 　 ｀ ⌒|||　 　 ,／
　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣
　　 / /__|　 ＼/　/　|　|
　　ヽ、//////） /　 |　|
　　　/　￣￣　/　　 |　|
____,/　　)--- ヽ　　　ヽ つ

　　　　　　　　　　　＼ヽ-ｌヽ―- ､
　　　　　　　　　,..-‐￣: :. :|: :. :. :. :∧
　 　 　 　 　 ／:. :. :/: :i :∧:ﾄ: :. :. 廴）ﾍ　　　　　馬鹿ね、国之常立は『古事記』の６番目に生まれた神じゃない
　　　 　 　 /／7: :/:,.._|/　|:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ
　　　　　 　 　 |: :,ｲ ∠L　 ヽL--ｧ: |: :|　＼　　　一番最初に生まれたのは…
　　 　 　 　 　 | / |:ｲセｆ 　　 !='ﾊ: :ｊ､ |イ／
　　　　　 　 　 VﾍV:|　　＿＿　　〉/ﾉ | :|
　　　　　　　　　　∨ゝ､ !‐ ‐┘／ｿ: : ｊ: :|
　　　　　　　　　　　|: : ／｀7 　 } /: : /:. :|
　　　　　　　　　　　|: :/　　|ﾐ-彳/: :./ヽ :|
　　　　　　　　　　　| :ｊ ＼. |丶イ: : :/　　ｌ|
　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ'　ｌ　 L＿/:. :/...　　||

　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼　　　　　　　　　　　　待て、待て。
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}　　　　　　　　　『日本書紀』においては国之常立が一番最初の神なんだ
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ　　　　 間違いのないようにな
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ

　　　　　 ／￣￣＼
　　 　 ／ 　 ノ 　ヽ ＼
　　 　 |　 （ ●） （●）|　　　　『日本書紀』における国之常立の活躍には
　　 　 |　 　 （__人__） |
　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　|　　　　 天地を分けたというものだ。
　　　　 |　　　　　　　|
　　　 　 ヽ 　 　　　/　　　　　 これは『混沌型』の天地開闢神話に近いタイプに分類される
　　　　 _,,ゝ　　　 (,_
　　　/´　 `ー-一´｀ヽ　
　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　/ 　 ﾉ　 　 　 　 |　 l
　 （ 　y'l　　　　　　 l_　|
　　ヽ　ヽ.　 　 　 　 |'　}
　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/
　　　　 |　　　 ij　　ﾉ
　　　 　 |　　　|. 　 |
※『混沌型』について
混沌の状態は、時に空虚、霧、卵になぞらえられる。
この神話の型の分布は広く、ポリネシア、ミクロネシア、インドネシア、台湾、中国、内陸アジア、
さらには北欧、古代オリエントと拡がる。

　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　　 u　 ＼ 　　　　　.＿＿＿_
　　　　　　|:::::: 　 　　 u　｜　　　.／　　 　 　＼　　　　　　　やらない夫、今やる夫が聞きたいのは
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　 ／ ⌒　　　⌒　 ＼
　　　　　　 |:::::::::::u:　　　　｜／ 　（●）　（●） 　　＼　　　　天之常立の話だお、スレチも甚だしいお
　　　　　.　 |::::::::::::::　　u　 } |　 　　（__人__）　　　　　|
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　＼　　 ｀ ⌒´ 　　　　_／
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　|　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　|　|　　　　　　　　 | 　|
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)


　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　やる夫、この２神の名前見てみ
　　　　　　／　⌒　　⌒＼ 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　|::::::（●）（●） ｜　　　／　　 　 　＼
　　　　　.　|:::::::::::（__人__）｜　 ／　 ⌒　　⌒　 ＼　　…そっくりだお
　　　　　　 |::::::::::::::｀ ⌒´ ｜／ 　 （●）　（●） 　 ＼
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} |　　　　 （__人__）　　　　|
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　＼　　　 ｀ ⌒´　　　_／
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　|　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　/ヽ三＼´　　　　|　|　　　　　　　　 | 　|
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　だから、天之常立は国之常立の対の対偶神になるために
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　 　 後に考えられたという説がある
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼


　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　逆とは考えられないのかお？
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　／_ノ　 ｀⌒　＼　　　　　うむ、神話を別の角度から見ることも大切だな
　　　　　 　 　 　 　 _　　　 　 　 　 　| （● ) （⌒ ）　.|
　　　　　　 　 　 　 |　!　　　　　　　　|　（__人___）　 　|　　　　　確かにそれらしき話もあるんだ
　　　　 　 　 　 　 ｜ !　　　　　　　　|　 ｀ ⌒ ´　　　.|
　　　　　　 　 　 　 |　!　　 ,.-,　　　　|　　　　　　　　 |　　　　　 『日本書紀』の一書六に、天之常立が最初という
　　　　　　 　 　 _,ﾉ ┴、/ ,/ 　 　 　 ヽ　　　　　　　r
　　　　　　　　　 r　`二ヽ ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　 ﾄ　　　　　　変わった伝承もあるのさ
　　　　　　 　 　 |　 ー、〉 /　　　　 _,,,,ﾉr　 `　　 ／i＼,,,,_
　　　 　 　 　 　 |　　r_,j　j__,,.. r''''"/::;|　＼`'／ 　 ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
　　　 　 　 　 　 | 　 ）　ﾉ ::::::::;;;;;;;/::;;;;|　 ／＼　　/::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ
　　　　　　　 　 ﾉﾆ-､　,/::;;|:::;;;;;;;;;＞::;;|／(::::ﾉ ＼/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く 　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
　 　 　 　 /..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;|　|:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }
※先ほども書きましたが『日本書紀』の一書とは、正史ではないが伝承として残っている記録のことである。
この場合は別伝の６番目という意味になる。


　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）　　　　でも、他の伝承において、天之常立が最初のものはない
　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　その分、この神の信憑性は低くなるな
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ　　　　　　　　　それに、信仰面からも天之常立よりも
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__） , -―ーっ　　　国之常立の方が圧倒的に信仰を集めている
　　　 　　|　　　　 ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣
.　　　　　 ﾝ　　 　 　 　 } ﾞ|￣'|
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 .|,　 |
＿＿/　　　ﾉ ＼_ィ ´ー‐ｨ'　　
| |　 /　　 /　　　　r_＿＿__ ∬
| |　/　　 /　 　 　 |i　　　
| | （　〆⌒'──r─≒､.
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
※詳しくは反本地垂迹説を話す時にでも…


　　　　　 ／￣￣＼
　　 　 ／ 　 ノ 　ヽ ＼
　　 　 |　 （ ●） （●）|　　　　また、この神の性格があまり個性がないのも創作の疑いを強めている
　　 　 |　 　 （__人__） |
　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　|　　　　 天を恒久的なものにした神という名前らしいんだが…
　　　　 |　　　　　　　|
　　　 　 ヽ 　 　　　/
　　　　 _,,ゝ　　　 (,_
　　　/´　 `ー-一´｀ヽ　
　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　/ 　 ﾉ　 　 　 　 |　 l
　 （ 　y'l　　　　　　 l_　|
　　ヽ　ヽ.　 　 　 　 |'　}
　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/
　　　　 |　　　 ij　　ﾉ
　　　 　 |　　　|. 　 |

　　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　ノ　 ヽ　_＼　　　　なんか、パッとしないお
／ 　　 （―） 　（―） ＼
|　 U　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　それに対して、地を作り、恒久的にした
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|　　　　 国之常立の方が信仰を集めるには適当だろうな
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ　　　　 実際に地を作り分けた神なわけだしな
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　　　　　　　　＿＞ー-　 -―∧ー-　＿
　　　　　 , ＜´　: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :｀ - 、
　　　　／　 ＿／　　　　 : : : : :|: : :.: : : : : : : : : :＼
　　 ／:_: ＜:〃　　　 /: : : /: : .:|: ∧:.:.: : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　　　　それなら、国之常立を別天つ神に加えないの？
　 /イ:;:;:;://: : : : : :.:/: : : :ｲ: : / |:;|iハ:.:.:.:. : : : : ヽ:.:.:.:>＞- _
　'　 ﾍ／/: : : : : :;:;/: : : / |: :/　 |:;|l　 i:.:.:.:.: : : : : :l: : i:;:;:;:;l:;:;:;:￣＼　　 　そっちのほうがいいような気がするけど
　　／:;:/: : /: : :.:/!: :__/＿|:/　　 |:| l　 i＿ｌ: : : : : : l: :l:;:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;/
　<:;:;:;:/:. :/: : :.:.:i:.l: ´/　　|,'｀ 　　|!　l '´＼l｀ﾞ: : : i : l: :l:;:;:;:;:;i:;:;:;:;/
　　＼i: :/|: : : : :l:.:|: /　　 |!.　　　 |　 !　　　ヽ!: : :| : l: |:;:;:;:;:;:!:／
　　　 |:/-|: : : : |/不示テミ、　　　!　ィ=≠＝z＼|: :ﾊ |:;:;:;:;:;:;|
　　　 |i　 |:. : : :|l-||! V{::::::|　　　　　　ﾍﾉ:::::::} ｱ'|i: i:;:;l:|t―f-´
　　　 !　 li: : : :f.{ !|　i ゝｲj　　　　　　|iゞ-ｲｿ '　|!'|ﾞi､:|!:l: : |
　　　　　|:.ヽ: : |:丶i　ゞ-''"　　　　　　ヾ''-"　　う'´|j:.:.:.! : |
　　　　　|:.:.:.:ﾊ:|:.:.|/!　'"'　　　　'　　　　 '"'　 ｨ‐ﾅ":.:.:/:. : |
　　　　　|:.:.:.:.:|i|:.:.:!　＞ 、　　　､　　　　_ ＜___/:.:.:.:./|: : : |
　　　　　|:.:.:.:.:|!: : :∨'￣　｀＞ ､　　 ィ7:;:;:;:;:;//:.:.:.:/|:|:.:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:.ﾄ､: :/　　　　_ィ--｀}‐-/:;:;:;:;:ｨf/:.:.: /　ﾍi:.:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:|/ヽ/　　　 /:;:｀iー"　/:;:;:;:;:;:/: : : :/　　　}:.:.:|
　　　　　|:.:.:.:.:! ∨　　　/:i:;:;:;:;l　　/:;:;:;:;:;:;/: : : :/　　　　l:.:.:|
　　　　　|:.:／　/　　　 l: }ヽ:;:;:;l　/:;:;:;／/: : : :/　　　　　l:.:.:|
　　　　 {: {　　/　　　　lヽ　＼:∨:;／　/: : :／　　　　　　}:.:.|
　　　　 |: :ヽ /　　　　 l　i´￣｀‐´￣ﾞ/: :;／　　　　　　　　}:|


　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　　　うーむ…。
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　 　　 （__人__）　　　　　 ここにも道教の陰陽思想があるだろう。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 そもそも、造化三神、別天つ神という枠組み自体が
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　 『古事記』にしか登場しないものだしなぁ…
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　 　　 ／￣￣＼
　　　　　　 ／　　 _,　　,_ヽ　　　　　　　つまり、どういうことだお？
　　　　　／　　（●）　 （●）＼.
　　　　　|　　　　　（__人__）　　|
　　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　／
⊂⌒ヽ　/　　　 　　　　 ヽ　 /⌒つ
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　　　　 ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　　　|､＿ノ


　　　　　　 ／￣￣＼　　　 ηノﾉ
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ　　ﾉ , ∃　　　ここにおいては、国之常立の国は地を意味し陰。
　　　　　|　 　　　（ ●） |.／. /´
　　　　　|　　　 　　（__人） ／　　　　　　天之常立の天は天を意味し、陽となる。
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ　　　　　　　　　 陰は陽より後にできるという話は『日本書紀』であったな
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´.　　　　　　　　　　　 そうなれば、天之常立が先にでてくるのも道理だろうな
　 /　 /　　　　'|.
　（　　y　 　 　 |.
　　 ＼　＼　　　 |
　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、
　　　　 .| 　 　 ij　,ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ノ|
　　　　　　　　　　　　　_＿＿__／〉-‐:´::/
　　　　　　　　　__,.-‐":: :: :: :: :: :;/:: : :: :: ::｀ヽ､
　　　　　　　,ィ´,:: :: :: :: ::/: :: :: ;ｲ､:::､:: .: :: :: :: ::＼
　　　　　__,/::_:/::; ::/:: ::/:: :/|:::/| ∨:|:: :: ::.､::.:ヽ､::｀ヽ　　　　　だったら『日本書紀』ではどうしてそうならなかったの
　　　 ／;;;;ﾏ;;/:.:/:::ｉ: :: :⌒://:/ |　 |::|;⌒:: ::.ｉ:: :: ::ヽ､::＼
　　／;;;;;;;,|;;;;|::/|: ::|:: :/:／__'"　|　_|/_ヽ､: :; :|:: : :: :: :ﾄ‐-｀　　 海外向けならもっと陰陽説を尊んでもいいんじゃないの？
　　ヽ､_;;/{_;;|;/;;| ::|:: ;ヤﾁﾃｫ゛　　 'ｨｧﾔ:7∨::|: :: ::ｉ: ::|
　　　　ｊ:::∧;: ::{ |:.:|/ ､込:z:;i　　 　 ﾋ::z;ｊ, ﾊ:;ﾘ::: :;/:::/
　　　　|:: ::∧:弋|;/, 　 `-‐'　　　､　｀‐" 〈_）:|: :/|:;/
　　 　 ｊ:: :: :∧:: :ﾍλ 　 　 　 　 ．_　　 丿::::|;/　'´
　　　　|: :: :: ﾊ:: : :∧｀＞ ､ __　　 |:| ,.ィ´::ｉ:: ::|
　　 　 |:: :: :::ｉλ:: : ∧__,.-‐ｊ.　 Τ|:|､_.|:: ::ｉ.: ::|
　　 　 {:: :: :ｉ:|　ヽ;: :: :｀ヽヾ＝=="|:|　｀ヽ;:!:: ::}
　　 　 |:: :: :ｉ:|　 ,ｆ´｀}:: ::ﾊ　　　　 |.|　 :ｉ, ﾍ;: ::|
　　 　 ｊ:: :: :ｉ:| 丿　　|:: : :} 　　 ,ィ´~ﾍ |:　 〉:.:ｊ


　 　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　 ｿｺﾎﾝ
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　やはり、神話の底本と思われる『淮南子』『三十五歴記』の神話に
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　国之常立がピッタリだったんじゃないだろうかな
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　やらない夫、その『淮南子』『三十五歴紀』の神話とは
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |　　　　　 どんな神話だったんだ？
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /


　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　簡単なVTRを用意してある、見てみようか
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━「中国の天地開闢神話」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　.／　,r' ´ ￣￣ `'' ‐-r--､　　　　　r=ﾆﾌ´　￣￣ ~｀` ‐､ 　　　　　　まだ、天地が分かれていなかった太古の世では、
　　 ／　　　　　 ,r--‐''‐ ､.._,,二ﾌ-､　 ,. -‐ﾞｰ-‐ ''､'ｰ--''-_､　　　 ＼
　／　　　　 　 /　　　　 , '´　　　 ,.ｲ　ヽ__　　　　　}　　　　　ヽ._　　　＼ 　　天地は一つの塊で、鶏の卵のようであった
　　　　　　　　{ 　 　 　 i　　　　　>{　　　 L　　　　,　　　　　　 }
　　　　　　 　 ﾄ、　　 　 !.　　 　 〈/　　　　 }　　　/　　　　　 ,.ｲ 　　　　　　　そのうち、卵の中で雛がかえるように、
　　　　　　　　 ヽ､＿＿_ヽ、　 .／　ｶﾊﾟｯ　 ￣レ'　　　＿, ‐' 　　　　　　　　　ﾊﾞﾝｺ
　　、 　 　 　 　 　 　 "　｀,二ヽ!　　　　　　　 r''二 ￣ 　　　　　　　　　　　 　盤古がその中に生まれた。
　 　 ` ‐- ､..＿＿,. -‐─┴─'　　　　　　　　 ﾞ─‐'--''─- ､..＿＿_ ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥∥ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　始めのうちは盤古は天地の塊の中に閉ざされていた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥∥
　　　　 　 　 　／:::::/{＿ ,. イ　 ,.イ:::::::::::::::::::::＼　｀ヽ､　　 }､:::::∧
　　　　　　　 /::::::::/　　　_,.ｘ＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ｘ_ 　 ￣ ∨::ﾍ:ヽ
　　　　　　 ./::::::::7　／::::::::::::/ |::::::∧::::::::::::::∧::::::|',:::::::::ー:､　V::∧ヾ
　　　　　　7:::::::::::| /:::::::::::::::/　 i:::7　∨:::::: /　∨::! V:::::::::::ハ　i::::::::',　　　　　天と地が重なってて狭いな…。
　　　　　　i:::::::::::::'´::::::::::::::/ -─:7＝ ∨:::/==- V{ __V::::::::::::::ヾ|:::::::::',
　 　 　 　 ;::::::::::::{:::::::::::::::7　, -─=､　　V,′,. --- ､　V:::::::::::::::::::::::::ハ
　　　　　ｲ::::::::::::::V:::::,'!::7 /　　 ９　!　　　　 ７ ９　　ヽ∨::::::::::::::::::::::::::}
　　　／ー‐ |::::::::,.}::::,' |:| .{　　　　　i　　　 　 {　　　 　 } V ∨,､:::::::::::::::!
　　　　　　　|::::::{　Ⅵ, ヾ　 ､＿__.　'　　　　　 `　＿__ノ　　〃- {::::::::::::7
　　　　　　　|::::::|　( ハ　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　 '〃　 ' 丁 }::ﾊ::::,'
　　　　　　　レハ:､｀ヽ ',　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　- ' ,ｨ/　V
　　 　 　 　 　 　 V＞--',　　 　 　 　 ＿__　 　 　 　 　 ,'__,.イ／
　　 　 　 　 　 　 ／V:::::::ヽ　　　　　´──｀　　　　　,ｨ:::::::／､
　　　　　　　ｘ＜: : : :Ⅵヽ::::＞ ､　　　　　　　　　 , イ:::/Ⅳ: : :∧
　　　　　／: : : : : : : : }!: : ＼::::|: :＞　　　　　＜::::|:/}:,': : : : : : :∧
　　 　 厶-----z__: : : : : : : :ヾ{: : : : : ￣: : : : : : :.|: : : : : : : : : : :∧
【盤古】

　　　　　　　　　　　|＼
　　　　　　　　　　　|　ﾊ､　　　　　　　　　　　　　　　　/　__　　　　盤古が大きくなるにつれて
　　　　　　　　　　　|//　＼　　　　　　　　　　　　　　 |／
　　　　　　　　　　　|/　 // ＼　 ヾﾐヽ　　　　＿_　/OOヽ　　　　天と地は次第に離れるようになった。
　　　　　　　　　　　|_ ノノ 　 /y､　　　　　　___＞:::::::::.､ﾞノ
　　　 　 　 　 .ハ　 |''彡 　 .//　 ＼　　 zﾆ::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　清く陽かなものが天となり、濁って陰いものが地となった
　 　 　 　 　 （::::..}　| 　 　 〃　　/人_　 //／Z::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　|　＞'ノ　　 // 　 〉小::（　　）|从／ﾚ::::::k
　　　　 　 .ヘ ￣＞|ﾆイ 　 　 //　　//＼ー─- ､（　　）|::::j　　　　＜俺のドリルで天地を分かつ！
　　　　　〈::::::..Y. 　 |　　　　, ｲｲ 　 //　 ﾉ ¨　ヘ　 ヽ､.__jイ:|
　　　　　∧:::::::〉 ＜⌒ヽ 彡''´　 ／ｲ ／弋／ヽ､　 ／ﾐヽｲｿ 　　r.､
　　 ⊂ﾆﾆ ヽ:::弋....:::::::/Y´￣ ｀ヽ´:::::ヽヘ .....　　 Y.....／⌒ヽ　　{::ﾘ
　　　　　｀￣￣辷二二弋三ﾆ=ｲ辷イ⌒弋::::::...　ﾉ＜　　　.:::）
　　　　　　　　　　　　　　⊂ﾆ二＿X::::::::::::　　:::::::::.......　　 ::ｲ　-─-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __二ﾆ=ｰ　　　　..:::...　ヾ　 　.....::::::从 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　 　(二＿＿＿＿＿＿　　　　　　 　　　　　　　 ｀)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ｰ-　..__
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ ﾄ､＿＞:.:.:.:.:.￣:¨丶.　 /|
　　　　　　　　　　　　　　|:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_:.:.:.:.:.ヽ!:.{
　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.:,: ‐く: : : :{⌒ ＼:.:.:ーｧ‐
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.-ヽ:.:.:,ｲ　 ノ＞`ｰﾐ､＿ }ヽ:.:´￣:＞ _　　　　　　　　　　　　　　盤古の背が一日一丈のびると天の高さも一丈だけ増し
　　　　　　／｀ヽ　　　 / ７:.:.:./-=ﾆ/ィ:.:.:.:ィ:/ヽ-へ}:.:.:.::./／:..:.ヽ　／´￣:ヽ
　 　 　 ／::..:..:..:..ヽ　　　/:.:.::/:.:.:.|＞､{イ　 l' ,斗ﾊ:.:.ﾄ＼/ｧ:..:..:..:.／:..:..:..:..:..:..:.i　　　　　　地の厚さも一丈だけ増えた
　　　 く:..:..::l:..:..:..:..:.ヽ　 ﾉ-イ::.; ﾍ|{i　 0ト' `ｲ0　 l}|/`ﾄ!く:..:..:..／:..:..:..:..:..:..:..:..:..l
　　　　 ＼:.:l:..:..:..:..:..:.ヽー‐:|:∧じ!` ｰ='　l〉 ` ｰ ''ｲﾌﾉ-､}::.:/:..:..:..:..:..:..:..:..:..::.::.:ヽ、　　　　こうして、一万八千年のちに天地は分かれて現在のようになった
　　　　　　ヽl:..:..:..:..:..:..:.＼:..|:／｀jﾍ''　 r=＝ﾍ　 ,,爪{￣／/:..:..:..:..:..:..:..:..:..::.:..:..:..:..:＼
　　　　　　　 l:..:i,,:..:..:..:..:..:.`く_:..:,,:ﾍ:ト.. 廴___jﾉ.イｨ^:.／::.::..:..:..:..;,.:i.;..':..:..:..:..:..:..:..＿＿ヽ
　　　　　　 　 V..''.:..;..:..:..:..:./r ミ-ヽ::{_:}` ｰ ´ {__!:.,ｲー‐_､:..:..:.i:..:..:..:._: -　¨￣
　　　　　　　　 V:..:..:..:..:..:.//,,:..:|｀´:ﾊlー､}　, -　|/:..:￣,:.ﾊV:..:..:..／
　　　　　　　　　ヽ::.::.::.:..〈 {:..r､_l_::.:}..:.〉　　 ,,　 j:..:..|:/:..:..:..}}:.ｧ',ィ
　　　　　　　　　　 ＼::.::.::>{t`_ﾆ､V:./　　 _..　＜＼ｰi:.__:/ﾉ-:':/
　　　　　　　　　　　　＼::.!.|`┬‐_vくィ:￣:..:..:..:..:.ヽ:∨-‐{ィ_ｰ'
　　　　　　　　　　　　　　`l V:ブ/:..:.i'':..:..:..:., -z＿j: :ト､下:_:＞
　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ∨:..:..'..:._:.-‐ ／::.￣￣:.`:く{
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽヽ.-. :_.z≦: : ＼::.＿:..:..:./
　　　　　　　　　　　　　　　　 廴 イ＿＿　＞ー┬-`ﾝ′
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ￣￣ ヽ.＿_/￣　ー‐ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ト--,zrｰﾏﾕ＿＿　..ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 } ／　|　　　　｜　　j
　　　　　　　　　　　　　　　　 く/　／ ー┬― '¨¨￣ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｬ-‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾂ':;::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　＞-‐-く
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ゝ-‐=‐-L_　　　　　　そして、盤古は天地が今の形になった後に死んだ。
　　　　　　　　　　　　　　　r'´　　　　　　｀i
　　　　　　　　　　　　　　　| ヽ　,J´ﾞし、 /i　　　　　その左目は太陽、右目は月になり
　　　　　　　　　　　　　　　| /　 }=ｰ= { 〈、',
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　 ｀ｰ'^　　|　〉　　　　その息吹は風、髭は星に
　　　　　,．-‐─ ' ´￣￣｀　　　　　　　　ﾚ′
　　_,x≦､_,x≦ミ　,ｨｫ　　　 　 　 　 　 　 |ヽ　　　　　頭と手足は現在の五山に
_∠三三三三三≧'´　　　 　 　 　 　 　 .|　ヽ
　　　　　 ￣｀,三三≧x 　 　 ≧､　　 　 ﾉ 　 ﾍ　　　 血液は川や湖に、筋骨と血脈は道に
　　　　　　　　ﾍ三三三≧=彡ﾒ､＿,ｨｮ_′　　∧
　　　　　　　　　弋三三三三三三三＝≧'≧　 〉　　筋肉は肥えた土地
　　　　　　　　　　　｀￣￣　　|　 「 .| ｀ヾ三三三≧
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ト-.}　|'⌒ｿ　｀￣￣´　 皮膚と産毛は花や草、樹木へと
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .}　| =､|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |三|　.|三1　　　　　　　歯は金属に、汗は雨と甘露に変わり世界が生まれた。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }ニ|　 }　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　l、.ﾉ　 }
　　　　　　　　　...................　　ｲ　 |　f'ヽ !
　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::≧=='::::L＿)::...
　　　　　　　　　　　　　゛ﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●　　　　天地が分かれて、世界が始まるという神話を構成する上で
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　国に常に立つ神として国之常立がそのイメージにぴったりなのはわかるだろ？
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ　　　　 これは、天を常に保つ神では役割としては不足すぎるだろ常識的に考えて
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　 ,..-──v'⌒ヽ
　　　　　　 ＿／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.厂｀ー―ｧ
.　　 　 ／〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:＜　　　　　なるほどね、巨人の神の神話を代用するには
　　 　〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナﾅメ|:/ヽ:.:}:.:ﾄ:.＼＞
　　　　ヽ:::/:::/:.:.:,ｨ-|∠_　ﾘ　 |:ｽ:.:|:.:.:. |　　　　　それなりに巨大な神が必要だったのね
　　　 　 〉-ｒ(|:.:./ `ﾄ{:r「　　 ｲﾃﾁ:.:|:.ﾄ:.:|
.　　　　 |:.:.:|:.|:/_ 　´￣　　　ﾋ!ﾉ∧|.:「リ
.　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:ト､ 　 ｒｧ　 　ﾉ:|:.リ
.　 　 　 |:.:.:ﾄ､:.:.:.Ｋ:} 　 ｒ‐ ｒイ:l:.|:.:|
.　 　 　 !:.:.:|__}:.:.:|::::＼_,,>､:＼:l.:|:.:|
　　　　 |:.:/　ヽ:.:.ヽ::::::ヽ　|::::::}:/:/
　 　 　 ∨　　 ヽ:.:.:l＼:::ヽ|:::/|:./
　　　　/ 　　.|　 ヽ::ヽ ＼ |∧l:.{　　 r‐ｒこつ
.　　　/ 　 ヽ ﾚく　ヽ:.:ト-ｨ　r'＞'⌒「　|＿ ⌒⊃、
.　 　 {　　　　ﾄ､::}､ ﾄ:.|／　　＼　　|　 ヽ:::厂￣´
　　　 ＼　　　　＼ |:.:| 　 ∧　 } 　 ヽ-イ´

　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　一説では国之常立は巨人の神という説もある。
　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　もっとも、この神を含む神世七代に登場する神はいずれも巨人神のモチーフはある。
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ
　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　　次の豊雲野神には
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　|. 　|　　（__人__）　 |　　　　豊斟渟神、豊国主神・豊国野神・豊雲野神などの異名が多い。
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●） |　　　　　　　まぁ、豊雲という字が示すように造られた国に
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |　　　　　　　慈雨を降らせる神という意味になるな。
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､　　　　　
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　　　　　　　　　＿＿＿
　　 　　　／）／ノ '　ヽ､＼　　　　　　やらない夫、さっき言った神世七代ってなんだお？
　　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼
　 . 　/,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼
　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|
　　.　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　|　　 　（ ⌒）（⌒）　　　　ああ、スマン、スマン
　 　 　 　 　 |　　 　　（__人__）
　　　　　　　 |　　 　　 ｀ ⌒´ﾉ　　　　 神世七代については、次のVTRで見てくれ
　 　 　 　 　 ,|　　 　　　　　 }
　　　　 　 ／ ヽ　　　　　　 }
　　　　　く 　く ヽ　　　　 ノ
　　　　 　 ＼　`' 　　　 く
　　　　　　　 ヽ、　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 |

━━━━━━━━━「神世七代」━━━━━━━━━
　　　　　　　 ,ｨ＜ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次に、成りませる神の名は、
　　　　　　 ./r．ｪ{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　 .ド≠彳二ﾆ「＞､_,. -ァ＝ﾆ二 ー- ､　　　　　　ｳﾋﾁﾞﾆ　　　　　　ｽﾋｼﾞﾆ
　　　　r―ｲ[_王二lヽー＜＿_∠＿＿　　 ヽ 「　　　 　 ①宇比地邇神、妹須比智邇神
　　　 r' 　/　アjOﾌl　>./.{　　 ｀丶 　（＿ 　 ｀　　　　　 　
　　／ _, ｲ「「　 三}ハ７l　'.　　　　 ｀ー-､ヽ　　　　　 　　　 ﾂﾉｸﾞﾋ　　　 ｲｸｸﾞﾋ
.／　　＿豆_ト､r-`　l { .ﾄ､ ＼　　　　　　 ￣　　　　　　 ②角杙神、妹活杙神
｀ー '´　　l　　 '.　o　,ﾘ .{　＼　`ー-　、　　　　　　　　
　　　　　 .ヽ, 　 }　o .{　l　　 ｀丶　　　 >－､__　 　 　 　 　 　ｵﾎﾄﾉﾁﾞ　　　　　　ｵﾎﾄﾉﾍﾞ
　　　　　　〈　　l　ハ ヽ ＼_　 　 ＼　　 /　＜_　　　　　③意富斗能地神、妹大斗乃弁神
　　　　 　 「ｱ　lV:::::::V:ト､　＼　　　＼_ﾄ､　､ヽ}
　　　　　 /　　.l:::::::::::::: '..ヽ　　＼　　　　'Jヽ「　　　　　 　　　ｵﾓﾀﾞﾙ　　　　　　ｱﾔｶｼｺﾈ
　　　　 ./　　 .l::::/_::::::::::'.　ヽ　　 ＼　　　　　　　　　　　④於母陀流神、妹阿夜訶志古泥神
　　　　/　　　 l::/　}::::::::::l　　ヽ　　　＼
　　　./　　　　|:;′ !::::::::::l　　　ヽ　　　 ＼　　　　　　　　　　　ｲｻﾞﾅｷ　　　　　 ｲｻﾞﾅﾐ
　　 ./　　　　 l{　 〈l:::::::::::l　　　　ヽ _　　　＼　　　　　　 ⑤伊耶那岐神、妹伊耶那美神
　　/　　　　　 l　　 l:::::::::::l　　　　　{. ＼　r-､〉
　./　　　 r^L_ l　　 ':::::::::::l　　　　　 r--Lト､{
　 ｝_rｧ-〈::::::/ ヽ　　_}:::::::::l^ヽ（ヽ＿」
　 '⌒/:::::::::/　　 rく　l::::::::::'.　`
　　 /:::::::::::{＼　r'　　.!:::::::::::l
　　 ｱ;::::::::」　 ヽ{　　 l:::::::::::::〉
　　「::::::::::ヽ　　　　　 ﾁ:::::::::¨¨¨ヽ
　　l:::::::::::::::}　　　　　 L,ｎ＿::::::::::}
　　｀￣￣´　　　　　　　　 　 ￣
　　　　　　|　　　　　　　 　＿＿＿__　　　　　＼　　 　 |
　　　　　　|　　　　　＿-ﾐヘ、 　　＼::￣:＞￢-､ヽ　　 |　　　　　これに、国之常立神、豊雲野神を加え
　　　　 　 |　　,-／,ﾆヽヽ V::>､ 　 　 ヽﾍ、/　 / ＼ヽ　|
　 　 　 　 |ィく::〈 { {fゥ }jﾙ'/／ヘ、　　　　＼ /　　 ヾヽ|　　　　　神世七代という
.　　　　　 lハﾆｰヽ辷彡'∠≦一'ニ二ニ ー-ミ二￣´ /!
　　　　　｜　 Vｨア￣　　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ､／ l|
　　　　　 |!>rＴ｢ l 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　 　 　 ＼/{
　　 　 　 l|　| | |├─‐_,二 r─ r ￢　 Ｔ￣r ￢-iトLr､ヽ
　　　　　 lﾍ | ﾚ| |::::｢　l＿,⊥ -┴‐┴ ┴‐┴r ｣:::| ト| |　|
　　　　　l|　 | |::| |::::ト┘　　　　　　　　　　　　 |::::| |::| |>｜
　　　　　|　　ｌ Ｎ ｌ:::::| 　／￣￣｀ー' ￣￣＼　|::::| |::| |　 |
　　　 　 |　　！|l ﾄ､::|く　　　　　　　　　　　 　 |::::| |::| | 　 l
　　　 　 ! 　 　VＬﾄヘ! ＞‐┬…￢冖 Ｔ　￣ /::::j厶Ｌ! 　　!
　　　 ノ＾ー-　､_　 　 ＼ﾆ二￢ｰ┴‐ ┴ー-/'´　　　　　　ヽ1

　　　 　 　 　 ＿＿__
　　 　　 　 ／_ノ 　ヽ＼
　　 　 　／ （ ●）　（●）、　　　　　数も数えられなくなったのかお？
　　　 ／::::::::⌒（__人__）⌒＼
　　　 |　　 　　　|r┬-|　　　 |　　　 全部合わせて１２柱も神様がいるお！
　　　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　 　　　 ＜´/⌒つ　　これじゃあ神世十二代じゃないのかお？
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　 　 ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　やる夫、あくまで代であって何人いるとかじゃなくてだな
　|　　　 （ ⌒）（⌒)
.　|　　u　 （__人__)　　　　　 それぞれ対偶の神を一代と数えるんだ。
　 |　　　　　 |r┬|}
　 |　　　　　 |　| |}　　　　　　そのために番号までつけたんだがな…
.　 ヽ　　　　　｀ﾆ}
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く　　＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　確か、伊耶那岐神、妹伊耶那美神は
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|　　　　　国を造った神のはずだ…
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ　　　　その神たちの間に割り込んでいる
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン　　　　　 この８柱の神達はなんだ？
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＼ヽr ､
　　　　　　　　　 　 　 　 ／: : ,: : :￣: :|: : ￣｀ 　､
　　　　　　　　　 　 　 ／-‐7´: : : :/: ｲ!: l: :､: : : :､ヽ　　　　　　　これにも何か意味のある存在なの？
　　　　　　　　　　　 　 　 /. . /: :ｨ_./ ! !､!､:ﾍ. . .　Y＼_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 / !: /: 7 l/　| ヽ|｀ヾ-!: : l: i:::::〉｀┐
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /〈!:.:l: ｲｺﾔ!　　 卞弌ヶ: :ﾄ |::人:::::l
　　　　　　 　 　 　 　 /ｲ ﾊ.:ﾚi 辷ｿ ,　　 せシ l: :l:.ﾄ!':|!iヽﾉ
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　l:/`l　 　 _　　 　 　 r!/Y:::::|!:|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ーi: ,'::＼_ 　 ｀　_ ..イｰ':〈＿」!_」
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |l:!: : l/!イｊ￣/ハ// : /:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　|l:!: : l「l　l::〉'/ 　,/: :./||:::::::|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 lll:: :〃l.　∨　／! : .i ヽ!::::::|

　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　まず考えられるこの神たちの役割は
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　 　　 （__人__）　　　 伊耶那岐神、妹伊耶那美神
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　 この２神を登場させるための前置きとしての神だ
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　　前置きってどういうことだお？
　　　／（　●）（　●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　 ＼　　　　 `ー'　 　 　 ／

説明を忘れました、ここにおける妹は女性を意味します。
妹である可能性は低いと思ってください（汗）

　　　　　　　　　　 　 /7
　　 　 　 ＿＿　 　 //　　　これらの神の名前を分解してみるとあることが見えてくるのさ
.　　　 ／ノ　ヽ＼ .//
. 　 ／　（●）（●〉/
　　l　 　 （__人_,//l
.　　|　　 　｀⌒// ﾉ
　　 l 　 　 　 // ./
.　　 ヽ r-‐''7/）/
　 　　/　と'_{'´ヽ
　 　 /　 _.､__〉　ﾄ,
　 　 {　 ､＿_}　 |.i
　 　 ヽ　_,.ﾌ　　.|.|

　　　　　　　　　　　＼ヽ-ｌヽ―- ､
　　　　　　　　　,..-‐￣: :. :|: :. :. :. :∧
　 　 　 　 　 ／:. :. :/: :i :∧:ﾄ: :. :. 廴）ﾍ　　　　　あることって？
　　　 　 　 /／7: :/:,.._|/　|:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ
　　　　　 　 　 |: :,ｲ ∠L　 ヽL--ｧ: |: :|　＼　　　もったいぶってないで言いなさいよ
　　 　 　 　 　 | / |:ｲセｆ 　　 !='ﾊ: :ｊ､ |イ／
　　　　　 　 　 VﾍV:|　　＿＿　　〉/ﾉ | :|
　　　　　　　　　　∨ゝ､ !‐ ‐┘／ｿ: : ｊ: :|
　　　　　　　　　　　|: : ／｀7 　 } /: : /:. :|
　　　　　　　　　　　|: :/　　|ﾐ-彳/: :./ヽ :|
　　　　　　　　　　　| :ｊ ＼. |丶イ: : :/　　ｌ|
　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ'　ｌ　 L＿/:. :/...　　||
　　　　　 　 　 　 　 |ヽ__|　|-/,|: : /┬‐〒|
　　 　 　 　 　 　 　 |: |　|　| ゝｲ :/　|　 :| |
　　　　　 　 　 　 　 |:.|　ｊ　| | | |:/　 |　 :| |
　　 　 　 　 　 　 　 |:.|　「 .Lﾊﾊ|'　　ｌ　 :ｌ |

　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　①宇比地邇神
　 　_ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐
　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜　　　　　まず、宇比地は初めての泥を意味し、邇は親愛の意味を込めた接尾語だ
　 （__人__） 　　　　.|./　　 /
　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／　　　　　　 ここから、初めて誕生した泥の神という意味になる。
　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',
　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',　　　　　　　妹須比智邇神
　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ　　　　　　 須は砂を意味し比智は泥と土という意味になる。
　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　国之常立によって分かたれた地に
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|　　　　初めてできた泥土ということか
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ　　　　②角杙神、妹活杙神
　　　　　|　 　　　（ ●） |
　　　　　|　　　 　　（__人）　　　 この神は『杙』の意味の解釈が分かれるんだが…
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ　　　 　 生れ出る生命を杙に見立てたとする説と
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´　　　　　　　 家内の安全を守る杙だとみる説に分かれるんだ。
　 /　 /　　　　'|.
　（　　y　 　 　 |.
　　 ＼　＼　　　 |
　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、


　　　　　　,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
　　　　,／　　　　　　　　　　　`-､,,＿
　　　,/　　　　　　 i, ;　　　　　 ﾞミ三ｰ''"
　　 /　　　　　　　ﾊﾊ　　　　　　　　ヽ,
　　i"　,/　/　,〃i/　 い、　＼ 　　いN
　 /　,/　,/ノ /　,ノﾉﾊ　ﾄ,、　ミ`'ー Ｖﾘ
　 | ﾚ'　　　_,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ　i
　ﾊ　　rﾍ ｱ'　 <ﾓﾃ;;　　 ｉ' zｯ､｀i　　ｿ　　　　　　　まぁ、話の流れだとどちらでも当てはまりそうだからね
　 ﾞYf iﾞ　|ﾄ　　　 　　　　:i　｀｀　ｲ, ノ
　　いヽ　ﾞ!,　　　　　　,_　;､　　 ,ﾀ"　　　　　　　　 泥が生まれて、そこに家を建てるという意味か
　　　`i, `r､　　　　.._＿｀＿　　,ﾘ
　　　 ｸ',ﾍ ﾞ:､　　　 `''ー‐'´　 /ﾞ　　　　　　 　　　　泥の上に生命が誕生したか…
　　　ｲ,ﾍ　ゝ＼.　　　 ￣　 ／
　 f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_　　　　　　　 　
／　　　　 　 　 ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ　　 i
　　 　 　 　 　 　 ﾄ　　ヾぃ　　）　　L,,＿

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　 　　＼／　 　　　 　 ＼　　　　　　 ‐-､　　　　で、どっちが正しいんだお？
　　　　　､-‐ 　　／⌒　　 ⌒　　　 　　　　⌒　　 ⌒＼　　　__＿,ノ-､
　　　､- !､,＿_／（● ）　（● ）　 彡　　 （ ●）　（ ●）ヽ　　　 __＿,ノ
　　　!､,＿__　l　　（__人__）　　 　　　 　　　　（__人__）　 　|
　　　　　　　　＼　｀⌒ ´　　　　　彡　　　　　 ⌒´ 　 ／
　　　　　　　　　/　　　　 　 　 　 　　　　　　　　 　 　ヽ


　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,．-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　　 ／　　　　　　　　 _,,､-ーヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　/　　 　 　 　 　,ィ<　　　　ゞ`,
　　　　　　　　　　　 　　!　　　<ｶ　 ,．'´　　｀ﾐt､　　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 ,>､ ＿ _,,ｨ´　ヽヾ　　　　　 ､_ｲ!
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､　　ミ彡ij
　　　　　 　 　 　　 　 l/l/ ,N'ﾞ _,ィ　｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈
　　　　　　　　　　　　　 l/Vﾊ,　冖ｲ　 `≡=､　 ﾙ' / j !　　　　　こればっかりは憶測でしか語れないだろうね
　　　　　　　　 　 　 　　　　 `i　　 j　　　　　　 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
　　　　　　　　　　　 　 　 　　ヽ ､ ゝ<　　　 　 / ﾉ爪ﾘ　　　　　 私たちが古事記の成立した時代の人間でない以上はね。
　　　　　　　　　　　　　　　　/^(､ ￣`'ｰ='　／　 ｲ/､
　　　　　　　　　　　 　　 　 /　　 ＼_ ＿,／　　_/Y　 >､
　　　　　　　　　　　　 _, イ´　　　　　　/!｀ヽイ｀＼! ,/　|
　　　　　＿,,､-ｰ<二´　(´ ￣￣｀ヽ　 / i　　j 「　 ,!/　　L _ ＿
　　　／　ー-､　　　　丿｀ｰ----‐ｲ_/ ､」 ＿__,,､ィいヽ　ヽ　　 ￣`''ｰ-､
　　,/　　　　　ヽ　　 ﾉ ｀￣つ　　　|ヽ　　　　　　 !　 ﾞ,　　　￣｀`ｰ- ､ _ﾄ､
　 /　　　 　 　　 L　(　 ｀￣つ　　 |´ 　 　　　 　 !　　　　　　　　　　　 / ヽ
. / 　 　 　 　 　 ＿,ｲ　 ｀二つ　　 |　　　　　　　 i　　「にk　　 　 　 　/　　i
/　　　　　　,ィ''"￣　 ,,、ーつ　　_」　　　　　　　 !　　　　　　　 　 　 / 　　 |

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　 ／　　 　 　＼　　　　　つまり、ヤン先生でもわからないってことですかお？
　 　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ
　　|　　　（__人__）（　/　　 〉|
　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）



　　　　　　　　　　　　 ,r ''.:.:　 ,ｨｲ彡'"´.:. ｀`ヽ .:.:.::::::::::::::.ヽ　　　　　　　　ま、そういうことになるね
　　　　　　　　　 　 /"´　. : : : : ´¨｀`: : : : :::.:.:.:.:::::::::::::::::::::::ﾞ､
　　　　　　　　 　 〃　 . : : : : : : : : : : :, : :, : : : :: :;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.',　　　　　　正しくは神話の解釈に正確な答えなんて何も出てないのさ
　　　　　　　　　 〃　 . : : : : : jii l l ﾄ､ ', : '; .:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 　 　 l1　. : : : : : :jii l i ﾄﾄ､;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;`､　　　　 これはその一端が顕著に表れたに過ぎないんだ
　　 　 　 　 　 　l1: : : : : : ｨｲﾘ 川 ヽﾄ､;;;ヽヽ;;;＼｀ヾ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,
　　　　　　　 　 /ｲ: : : : ;.ｨｲｿ　　 '､ヽｰ＝＝==-､ミﾐヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　　
　　　　　　　　〃,': :.j ｨｲ ￣二ﾆヽ 　 ';.:.:-ﾓﾃ=`ヽ )ﾊ;;;;;,r‐ ､;:;;;;;;;j!
　　　　　　　　lﾊ｛ i j j;;', 　ｨてﾃﾝ.;,　　　｀`ﾞﾞ ￣` 　　!;;;;ﾚｲ　!;:;;;;;;;!
　　　　　　　 　 `ヾ从;;;;;',　　"ﾞ ´ ,′:　　　　　　　　ﾉl/ﾘ )　,!;;;;;;;;!
　　　　　　　　 　 `ヾ从;;;',　　　　ﾉ　,::.　　　　　　　　′ﾉｿ/;;;;;;;;j!
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞj!　　　(　 ｀::.:.　　　　　　　　､_ノ;;;;;;;;;;j!
　　　　 　 　 　 　 　 　　ﾉﾊ　　　 `ﾞﾞ"´　　　　　　　　/, j;;;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　　 jﾊ　　　 ｰ==＝…'　　　　/ ,ﾞ ｛;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　 　 　ﾞ､　　　､ ___ ,,　　　　 / .,′ ;,;,;ｯﾂ
　　　　　　　　　　 　 　　 　 　ﾞ､　　　　　　　　__ /_ /＿ ヾﾂ-‐…┐
　　　　　　　　　/´￣ ｀¨` ー-｀ﾄ､　　 　 　　/ 　　　　　　 .:. :.:.:.:.:::::',
　　　　　 　 　 //.::::',　　　,．‐くｿ　` ー＝ﾆ,'.::::::.!　.:r‐ '''"´rｶ!.:.:: ::::::',
　　　　　 　　,ﾉ/.::::::::i　／　,r ‐-｀y ´￣｀`y.:.::;:;;′.:l rｶ `¨　　.:.:.:.:.:.:::L．-‐
　　, 　 =‐-'´.:.:::::::::::::ﾚ′ / /.: : /　　　　l/.::;;;;;;′.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
''"´ ￣　　 /.:.:.:.:::::::/　　　　. : :/　　　　 /.:::;;;;;′.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　 .: :
　　　　　 / .:.:.:::::::::｛　　　　　　　 　 　／.:;:;;;;;/　　. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　　 .: .:.

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　　どういう意味ですかお？
　　　／（　●）（　●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |
　 ＼　　　　 `ー'　 　 　 ／


　　　　　　,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
　　　　,／　　　　　　　　　　　`-､,,＿
　　　,/　　　　　　 i, ;　　　　　 ﾞミ三ｰ''"
　　 /　　　　　　　ﾊﾊ　　　　　　　　ヽ,　　　　今の本だって、読む人、読む人によって観想が違うように
　　i"　,/　/　,〃i/　 い、　＼ 　　いN
　 /　,/　,/ノ /　,ノﾉﾊ　ﾄ,、　ミ`'ー Ｖﾘ　　　　神話だってその例外ではなく、読む人によって感じ方が違う
　 | ﾚ'　　　_,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ　i
　ﾊ　　rﾍ ｱ'　 <ﾓﾃ;;　　 ｉ' zｯ､｀i　　ｿ　　　　　やらない夫が話している内容だって、可能性が高いというだけで
　 ﾞYf iﾞ　|ﾄ　　　 　　　　:i　｀｀　ｲ, ノ
　　いヽ　ﾞ!,　　　　　　,_　;､　　 ,ﾀ"　　　　　　 実際の答えとは違う可能性もある。
　　　`i, `r､　　　　.._＿｀＿　　,ﾘ
　　　 ｸ',ﾍ ﾞ:､　　　 `''ー‐'´　 /ﾞ　　　　　　　　 私がしゃしゃり出て口を挟めるのがその例だね。
　　　ｲ,ﾍ　ゝ＼.　　　 ￣　 ／
　 f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_
,／　　　　 　 　 ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ　　 i
　　 　 　 　 　 　 ﾄ　　ヾぃ　　）　　L,,＿

　　　　 　 　＿＿__
　 　 　 　／　　　　＼
.　　 　／　 　 　 　 　 ＼　　　　　　じゃぁ、やらない夫の話なんて聞いても意味ないんじゃないかお？
.　　／　　　 ―　　 ー　 ＼
　　|　　　　（●） 　（●） 　|
.　　＼　　　　（__人__）　 ／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／´　 　　　　　　　　　 　ヽ


　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　　ああ、そうだな
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　 　　 （__人__）　　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　　　　　＼ヽ-ｌヽ―- ､
　　　　　　　　　,..-‐￣: :. :|: :. :. :. :∧
　 　 　 　 　 ／:. :. :/: :i :∧:ﾄ: :. :. 廴）ﾍ　　　　　あ、あっさり認めちゃうのね
　　　 　 　 /／7: :/:,.._|/　|:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ
　　　　　 　 　 |: :,ｲ ∠L　 ヽL--ｧ: |: :|　＼　　　もうちっとは反論したらどうなの？
　　 　 　 　 　 | / |:ｲセｆ 　　 !='ﾊ: :ｊ､ |イ／
　　　　　 　 　 VﾍV:|　　＿＿　　〉/ﾉ | :|
　　　　　　　　　　∨ゝ､ !‐ ‐┘／ｿ: : ｊ: :|
　　　　　　　　　　　|: : ／｀7 　 } /: : /:. :|
　　　　　　　　　　　|: :/　　|ﾐ-彳/: :./ヽ :|
　　　　　　　　　　　| :ｊ ＼. |丶イ: : :/　　ｌ|
　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ'　ｌ　 L＿/:. :/...　　||
　　　　　 　 　 　 　 |ヽ__|　|-/,|: : /┬‐〒|
　　 　 　 　 　 　 　 |: |　|　| ゝｲ :/　|　 :| |
　　　　　 　 　 　 　 |:.|　ｊ　| | | |:/　 |　 :| |
　　 　 　 　 　 　 　 |:.|　「 .Lﾊﾊ|'　　ｌ　 :ｌ |


　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　わからないのか、柊
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|　　　　　やらない夫が言いたいのはだな
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ　　　　 ただ既存の知識を聞いて、それを唯々諾々と受け止めることが
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン　　　　　 無意味だと言っているんだ
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼　　　　　天之常立の話をしていた時に
　　　　　. （　（● ） .　　　|
　　　　　. （人__）　　　　　|　　　　　やる夫がした質問は無意味ではなかったということさ
　　　　　r‐-､　　 　.　　　|
　　　　 （三））　　　.　　　|　　　　　既存の知識に疑いを持って、自分の考えを持ってあたる
　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /
　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /　　　　　　しかし、自分の考えを作るには様々な見解を見聞きする必要がある
　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）　　　　　　そこに、この話の趣旨があるんだ
　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　.　|　 ＼_／


　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　 つまりだ、考えもなしに話聞いてるだけではいかんということだ
　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !
　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_ 　 　 　　 やらない夫は俺たちに考える素材を提供してくれているんだ
　　　　　{F|! '､辷ﾞiニ{´'_辷,ﾞ ﾞ!r'-r,^､i
　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/　　　　　 答えは自分で見つけろ、ということだ
　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´　 ,'.,ｨ'
　　　　　　　i.　　 --一 、　　　,'　|
　　　　　　　 ヽ、 `二ﾆ´　　.／　 ﾄ、
　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　 ／ ＼　　／＼　キリッ
.　　　　　／　（ー） 　（ー）＼
　　　　／　　 ⌒（__人__）⌒ ＼　　　つまり、やらない夫を論破するぐらいの持論を形成しろってことかお！
　　　　|　　 　　　|r┬-|　　　　|
　　　　 ＼　　　　 `ー'´　　 ／


　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,．-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　　 ／　　　　　　　　 _,,､-ーヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　/　　 　 　 　 　,ィ<　　　　ゞ`,
　　　　　　　　　　　 　　!　　　<ｶ　 ,．'´　　｀ﾐt､　　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 ,>､ ＿ _,,ｨ´　ヽヾ　　　　　 ､_ｲ!
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､　　ミ彡ij
　　　　　 　 　 　　 　 l/l/ ,N'ﾞ _,ィ　｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈
　　　　　　　　　　　　　 l/Vﾊ,　冖ｲ　 `≡=､　 ﾙ' / j !　　　　　やれやれ、文献学の話はそれぐらいにして
　　　　　　　　 　 　 　　　　 `i　　 j　　　　　　 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
　　　　　　　　　　　 　 　 　　ヽ ､ ゝ<　　　 　 / ﾉ爪ﾘ　　　　　 やらない夫、続きの解説を頼むよ
　　　　　　　　　　　　　　　　/^(､ ￣`'ｰ='　／　 ｲ/､
　　　　　　　　　　　 　　 　 /　　 ＼_ ＿,／　　_/Y　 >､　　　　 やる夫が調子にのると面倒だしね
　　　　　　　　　　　　 _, イ´　　　　　　/!｀ヽイ｀＼! ,/　|
　　　　　＿,,､-ｰ<二´　(´ ￣￣｀ヽ　 / i　　j 「　 ,!/　　L _ ＿
　　　／　ー-､　　　　丿｀ｰ----‐ｲ_/ ､」 ＿__,,､ィいヽ　ヽ　　 ￣`''ｰ-､
　　,/　　　　　ヽ　　 ﾉ ｀￣つ　　　|ヽ　　　　　　 !　 ﾞ,　　　￣｀`ｰ- ､ _ﾄ､
　 /　　　 　 　　 L　(　 ｀￣つ　　 |´ 　 　　　 　 !　　　　　　　　　　　 / ヽ
. / 　 　 　 　 　 ＿,ｲ　 ｀二つ　　 |　　　　　　　 i　　「にk　　 　 　 　/　　i
/　　　　　　,ィ''"￣　 ,,、ーつ　　_」　　　　　　　 !　　　　　　　 　 　 / 　　 |

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　 　 _,.ノ　⌒　　　　　　　　　　　　とまぁ、話が脱線したが、
　　　　　　　　　　|　　 　（ ー）（ー）
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）　　　　　　　　　　　この解釈の違いが、のちの神の解釈にも違いを生じさせたんだ
　　　　　　　　　　 |　　　　 　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　 　　 厂丶,丶　v　〉
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　 ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 ／　　 _,.ノ　｀⌒　　　　　　　　まず、杙を家の杭だと解釈した場合は、
　　　　　　　　　 　 ｜　 　　( ●) (●）
　　　　　　　　　　　｜ 　　　 （___人__）　　　　　　　後の神を家のパーツの神だと想定して話が続いていくことになる
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　|　　　　　 　　|
　　　　　　　 　 　 　 人､ 　　　　　 |
　　　　 　　 　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ
　　　_, ､ -― ''"::::::::::＼　::::::::::::::::::7、___　　　_______________
　　/:::::::ﾞ　､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´　ヽ､,,,_____ノ
　　;;;:::::::::::...ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　ヽ､ }￣）
　｛;;;:::::::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ'　　　､ ヽ .ﾉ ￣
　　ヽノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／(　　　　　r_ノ|
　　 （;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
　　　 ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;::::::::::|;;;;|

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ／　　 _,.ノ　ヽ､__　　　　　　　　　　③意富斗能地神、妹大斗乃弁神
　　　　　　　　　　　　　 |　　 　（● ）（●）
　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 （___人__）　　　　　　　　　 家のパーツととらえると、
　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 　 ｀ ⌒´ﾉ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　| 　,ｒｰ､=-､　　　　　意富＝大きな
　　　　　　 　 　 　 　 　 人､　　　　　 　| ,ｲに) |　 l
　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___ ,__ノi´ ｀ー' |　|ﾍ　　　　　　斗＝戸
　　　　_, ､ -― ''"::::::l:::::＼:::::::::::::::::ｒ'ﾞ´~~　　 ',　jｰ,i　〉
　　　/.:::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ｰ-‐え__　　ﾞﾝ'ﾞ /｀i　　　　　地＝親父
　　丿;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;((、ヽ （ﾊノ　/lヽ、
　　i ;;;;;;::::::::::::::::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;ﾊゞﾆΤﾍ_/;i　l:: l　　家の戸口の神という意味ととれる
　/ ;;;;;:::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼::::::::::::::::;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',/



　　　　　　／￣二ﾆ= 、　　　　 ＿_, --―=＝ﾆ二≧.＿_　　　　　　　　　　　　　　確か、家屋の守護神を模した
.　　　 　 / ／　　 ､　　＼　　／/ ｽ､　　 -=○≠‐ゝ,-‐　｀ヽ
　　　　　ﾚ'/　　　ヽ＼＼　`< .ｲ /　-‐=≠ﾆ二＿　/￣ ｀ 　 }　　　　　　　　　　　　神像の神という話も聞くね
　　　　　ﾚ'　 , -‐ 　ﾊﾊ　ﾄ､　':. ｜-‐　_,.=ｧﾃ从:.　（_､￣｀　　'.
　　　　　|　 // /／　 ｜lｉ ﾄ､,(］ |.ｨ=彡'／ﾙ'‐-ﾊﾄ､ヽヽ　　　　＞―=ｧ‐―--　　　 女神である妹大斗乃弁神と対になって
　　　　　|/// /　　　 | l 川ﾄ､ｿ ﾙ'.:://(　 行㍉ヽ ﾉﾊ_;ﾊ　　_/　　ｒ‐'　　￣
　　　　　|//　　 　 　 | l' ﾑィ斗くﾊ:l八　　 ｀ﾆ=　 （ｆﾊﾘ:j:;>く.{　 ノl＼　　　　　　　　家を守る神だという意味だったね
　　　　　|/　　　　　　| ﾄ､::::V人ゞ ﾘ　 　 　 　 　 _､〉/:イ　　 ＼ﾆ{ ヽ＼
　　　　　'　　 　 　 　 | |',ﾊ::::）ﾉﾉﾌ′ 　 　 ＿_ ､_ ´/人ゝ　　　 ｀ヽヽ＼＼
　　　　 ,　　　　 　 　 | |'i 川'((.:/　　　 　 ´　￢｀ /　　　　　　　　 ＼ ｰ==ﾐヽ
　　　　 |　　　　　　　 , ﾘ/{/￣￣｀ヽ＼　　　　　/　　 　 　 　 　 　 　 ー=､ ヽ
　　　　 |　　　　　　　,'　//　　　　 //lﾄ.＼＿ ..ｨ＿　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 |　　　　　　 ,　//l＼ー-=//　|　＼_|_,ﾍ　∧ｰ‐≠ﾆﾌ￣￣￣　ﾌ77ｱ广
　　　　 |　　　 　 　 l　l/ |ヽ ＼ //､__,l｀ヽ　　 ﾉ}/ ハｰ-=ﾆ、　　 　 ／ // /／
　　　　 | 　 　 　 　 l　; /|　 ＼{{　 ｰ-=二ﾆ=-く'_/＿}ｰ-､ 　ヽ＿／ /// /'
　　　　 |　　　　　 　 /,　|　　　ヽ　　　＼＼　　爪　　　　 ＼ {　 |　/// /
　　　　｜　　　　　l //　|i　　　　',　　　　　 ＼{ l,ハ　　　 　 ';i　 |'/// /
.　 　 　 l　　　　　///　 ||　　　　 ',　 l　　　 　 ＼ヽ}　　　　　ﾊ　|'// / 　 　 ／
　　　 　 .　　　　//ｲ i　l||　　　 　 ヽ. l　　　　 　 　 |￣￣￣｢' | l|i/ /　　 ／
　　 　 　 ',　　 ／ 八ﾊ ｌ||　　　　　　 ＼　　　　　　 |　 　 　 |　| l|　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　 ヽ､_ 　　＼　　　④於母陀流神、妹阿夜訶志古泥神
　　　　　　　　　　　　　　　 （●）（● ） 　　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 （__人___）　　　 ｜　　　さて、最後のこの２神なんだが、
　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　 　 |
　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 |　　　　　　　 .|　　　 名義は、於母陀流＝満ち足りた容姿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　、 　 　　,ｲ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／ヽ,ー-　　　ﾄ､　　　　　　阿夜訶志古泥＝恐れ多い女子
　　　　　　　　　　_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__　/ノ ﾄ、__
　　　__　,.　ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....　　　という意味になるんだが
　　　＼ r 、　_ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
　　　　　}　}/　)　 V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　/:ゝ/ ./ __　 V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
　　　　}:::::ゝ ソ　,Y　i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼

　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　褒め言葉のような名前だな
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |　　　　 一体何をほめたたえているんだ？
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　 　 _,.ノ　⌒　　　　　　　　　　家主体で考えれば、完成した家屋への賞賛
　　　　　　　　　　|　　 　（ ー）（ー）
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）　　　　　　　　 住む人を主体で考えれば、住み込む２人への賞賛になる。
　　　　　　　　　　 |　　　　 　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、　　　　そんで、住み込む二人ってのが…
　　　　　　　　　　.人､　　 　　 厂丶,丶　v　〉
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　 ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',

　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　伊耶那岐神、伊耶那美神の２神という事か
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /　　　　　なるほど、筋が通っているな
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼　　　　　　　ほほう、こんなにしっかりした筋があるなら
　　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼
　　　　 ／　 ::⌒（__人__）⌒::: ＼　　　　 別の説なんて上げなくてもいいんじゃないのかお？
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　,---、
　　　　 ＼ 　 　 　 `ｰ'　　　しＥ　|
　　　 　／　　　　　　 　　　 l､Ｅ ﾉ
　　　／　　　　　　　　　　　 ｜　|
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 ヽ_／
　　　　`ー､＿ﾉ

　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ　　　　　だと、楽なんだけどなぁ…
　　　　　|　 　　　（ ●） |
　　　　　|　　　 　　（__人）　　　　俺はどうも説をどうも納得できん
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´
　 /　 /　　　　'|.
　（　　y　 　 　 |.
　　 ＼　＼　　　 |
　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、
　　　　 .| 　 　 ij　,ﾉ

　　.ﾄ│|、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
.　{､l ､ﾄ! ＼　　　　　　　 　 　 /　　 　 ,ﾍ　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　 i. ﾞ､ iヽ　　　　　　　　　　／　 /　　/　ヽ　　　　　　　　　　　　│　　　　どういうことだ！？
.　 ｌヽﾐ ゝ`‐､_　　　＿_,. ‐´　 ／　 ,.ｲ　　 ＼　ヽ　　　 　 　 　 　 |
　　`‐､ヽ.ゝ、_　　　　＿,,.. ‐'´　 ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼　　　　　　　 |
　　ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ 　 　 　 ／ヽ
　　　　　　　 ,.‐'´　`''‐- ､._ヽ 　 /.i　∠,. -─;==:- ､ゝ‐;----//　ヾ.､
　　　　　　　[　|､!　 /'￣r'bゝ}二. {`´ '´＿_ （_Y_）,. |.r-'‐┬‐l l⌒　| }
　　　　　　　 ﾞl |｀}　..:ヽ--ﾞ‐´ﾘ￣ヽd､　''''　 ￣￣　 |l　　　!ﾆ! !⌒ //
.　　　　　　 　 i.! l .:::::　　 　 ｿ;;:..　 ヽ､._　　　　　_,ノ'　　　　　ゞ）ノ./
　　　　　　　　 ｀ ｰ＝=--‐'´(__,. 　 ..、　￣￣￣　　　　　　i／‐'／
　　　　　　　　　 i　　　　 　 .:::ﾄ､ ￣ ´　　　　　　　　　　　 l､_／::|
　　　　　　　　　　!　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:　 　 |
　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　　　ｰ‐==:ﾆﾆﾆ⊃　　　　　 　 　 !::　　　ト､
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　､＿＿,,.. 　 　 　 　 　 　 /:;;:　　　.!; ＼
　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 ::::::::::: 　 　 　 　 　 ／:::;;::　　／

　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'"´ ￣￣ ｀`ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,､-''´ 　 　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 　 　　 ／;:::.: . . .　　　　　　　 ＿ _ ﾉ,
　 　 　 　 　 　　 /;;:;:;:;:;:.:.: . .<ｶ〕.　　,．' ´　　｀`ヾ
　　　　　　　　　 !;:;;:;:;:.:.: .:. . :. .　,,､ '´　　　　　 .:..::`,
　　　　　　　　　 ﾞ､;:;: ;:.:.:.:.: .::,､‐'´;､ｨｲﾑ､;､ .:.､;.;.;.;ヾ!　　　　確かにこの説は一見筋が通って見えるね
　　　　　　　　　 ,ｲ＞--‐''ﾞ´.;,ｨｲノﾝ'i'`ヾﾄヾ,,::.::::.ヾﾉ
　　　　　　　　　 7;.;.;.;.;.;.;, ,ｨｼ'7_ ,,,､' ﾞ ､_,,>ﾄヾ､;::;:.ﾘ　　 　　でもね、この捉え方だと齟齬が生じかねないんだよ
　　　　　　 　 　_」;;;:;:;イ;;j"´,r-ﾃﾞ:;>　,ｲ^ﾓ7 `i;;;;:;ｿ　　　　
　 ＿ ,　- ー'''´,ﾊ;;;;;;!/j;;;ﾄ　　　 ´　. 　i ´ 　,ｲ;ｲｲ　　　　　所によってはね
.:.:. :.:. :.:. :.:. :.:.:./;:..ゞ仆ヾlﾘ　 　　　 , 　 ,!　　 jｿ/′
;;:.:;.,． -─一'/;;:.: .:.｀ﾞゞﾍ_ﾄ､　 　 　 ｀ｰ' 　　/ ヽ￣｀`ー- ､
:.:.:.:;.:. :.. :.: . . i;;;;.: .:. . 　Yj '､　　　 -ー‐:-　/　　i　　 ｰ - ､_｀ヽ､
:.:.:.:.:. :.:.:. :. :.. .＼.:.: ..　,ﾍ ＼ヽ ＿_ ´￣　,ｲ ﾊ _」;,　　　　　　¨｀`ヽ,
:.:.:.:.:.. .:.:. .: . .:. .:. ＼:./ -‐'"´　 　 ｀`ｰrｧ'ｰ'-､_,::;:;　　　　　　　　　 i
,． -‐ ─ ''''"´￣ 　　　　　　 　　　　 ij||　　　　　 ￣ ｀`ヽ　　　　　|
.:.: .:.: .: . . .:. :. . . . .　　　　　　　　 　　1||.　　　¨` ー -､　､`,　　　　 ヽ
.:.:.:.:::. :. :. .:.: ..: : : : : : : . . . . .,　　　　　j i!　　　　　　　　　i i,1　/　　 j !
.: .:. :.: .:. :..: .: ,,r'"´ ￣ ￣ ｀ヽｲ;:'´　　_,ﾚ^ｰ-､_　　 ,r‐y ｀i j,ﾘ / 　 　 ! |
.:.:.:.:.:..:.:.:;:;:;／　　　　　｀,　　　ヽ:;: ;:,ｲ.: .: . . . .￣｀ゝ‐'T二ﾚ'ﾞ /　　　 ,! 」
:::::::::.::;;:;:;:/　　　　　　　 j 　　 　ﾄ､''´.: . .: :. : :.: . . .: . . ,.　　 /　　　　|　1

　　　　　　　　　 ,. . -: :‐.-:.':':":.:/ヽ￢‐-. .,_
　　　 　 　 ,. :_',:. ,-‐': : : : : : : : :|: : : : :､、: : ｀: .､
　　　　 ,.:'‐'" ／　　 　 　 　 !: /l: : : : :.ヾ:､: : : : :ヽ
　　　／ ,,,;;; '　. . : : : : /: : ::,!: l　l: : !、: : V':,: : : ヽ:ヽ-,,､　　　　確かに、そうよね
　　　r';;;;;,.'. :/:,:': :/: :./:_;,;_/l:.:ｌ　 l: :.l､V_:_:.V'; : : : :V:ト､;;;;,､
　　　ヾ;/: :,ｨ:/: :/: : :j'": :/｀!:j　　∨:i`＾:､:｀:V!: : : : :V!;;ヾ;;;;;〉　　私もそう思ったのよ
　　　,,;;':./;//: :.i: : : :ｌ: :./　 !:!　　　V:!｀、＼:.'li: : : : : :{;;;;;;;V
　　　Y:/;;;;!i: : :j: : : :j: :ﾑ,,,_ |!.　　　 ヾ! ヽ_,,.＼!: : : :!､:i;;;;;;;;;;,
　　　,':ﾍ;;;;!!: : :|: : : ﾊﾔ'''j‐-ﾄ､　　　　 ィっ￢ﾃ{: : : !;;i.l;;;;;／
　 　 {'　 ヾ!.:.:.ﾊ: : :ﾊ{j |:;'し' |　　　　　 r:'し' ;!ハ: :.ﾊ;;;ﾘ'"
　　　　　　}::::l: :l: :.l＾l、ヾ､_ﾉi　 　 　 　 ! ､_ﾉ'　,'i: :,': ": !
　　　　 　 |j::l: : |ｉ:.トコ　´￣　　　'　　　￣｀　,'_,l:/: : :!:.!
　　　　 　 |:V: : :!:､|:::::ﾄ､ 　 　 　 c　　　　　,/::::'゛: : : !:|
　　　 /ﾞi . |j: : : ::l: .:.::::l! ｀丶　、　　,.,. - ''"!;::::::j!::: : : !:!
　　　.|　|　||: : :.:::|i: : ::::l　 ,ノi´,! 　 人jヽ、,!:::: :.l!::: : : :!!
　 ,r￢　!､ ﾞ|: : ::::j::i: : : :l" 　 lﾞ　　　　j.　 ,'::: : :l:|:::: : : :{
./　| r￢　! l: : ::::i::;}!: : : l　　 l´ ￣ ｀:l　 ,': : : :l>!:::: : l:.|
{_ヽ_ﾞj７　 ,! |: : ::;l'' ﾍ: : : :!、　 !　 　 ,′/: : : ;'"ﾍ:::: : |:|
　ﾞ、　　 /　,ﾚ ''゛　　ﾍ: : :|､＼ .! 　 ,' ,.ｲ: : : :/゛　ヾ: :.l:|
　　l　　 l　/　 　 　 ﾞ､ﾍ: :.l､＼`j　/'",.:'!: : :/v'　　 ヾﾐj


　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　くそう…既知組の会話についていけんな
　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !
　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_　　　 一体どこに齟齬が発生するんだ
　　　　　{F|!　￣ ﾞiニ{'´　 ￣ﾞ!r'-r,^､i
　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/
　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´u　,'.,ｨ'
　　　　　　　i.u　　_＿_　　　　　,'　|
　　　　　　　 ヽ､ ´ -- ｀` 　 .／　 ﾄ、
　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 _______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 ＼,-、__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ 　｀⌒　ヽ.,__　ヽ　　　ああ、スマンスマン。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　(● ) （● ） ,.! ┴-'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 (___人___）　〉-‐‐´　l　　　このVTRを見てくれ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　　　 u 〉--‐´　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　　　iヽｿ　 　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ　　　　　　∧｀;"　　 '、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 __,. ｨ仏 ___、___ ｨ_ノﾍヽ、 _,.‐ｰ、_
　　　　　　　　　　　　　　_,. -= '''　.:::::::}:::::::::::::::::::::::／::::::::>´..:::::::.. ヽ｀.､
　　　　　　　　　　　　ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...＼::ヽ
　　　　　　　　　　／ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}

━━━━━━━━━オノゴロ島の誕生とナキ・ナミ２神の婚姻━━━━━━━━━
　　　　　　　 ,ｨ＜ｱ
　　　　　　 ./r．ｪ{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ここに、別天津神のすべての神々が
　　　　　　 .ド≠彳二ﾆ「＞､_,. -ァ＝ﾆ二 ー- ､
　　　　r―ｲ[_王二lヽー＜＿_∠＿＿　　 ヽ 「　　　伊耶那岐神、伊耶那美神の２神に対して
　　　 r' 　/　アjOﾌl　>./.{　　 ｀丶 　（＿ 　 ｀
　　／ _, ｲ「「　 三}ハ７l　'.　　　　 ｀ー-､ヽ　　　　　こう仰った
.／　　＿豆_ト､r-`　l { .ﾄ､ ＼　　　　　　 ￣
｀ー '´　　l　　 '.　o　,ﾘ .{　＼　`ー-　、
　　　　　 .ヽ, 　 }　o .{　l　　 ｀丶　　　 >－､__
　　　　　　〈　　l　ハ ヽ ＼_　 　 ＼　　 /　＜_
　　　　 　 「ｱ　lV:::::::V:ト､　＼　　　＼_ﾄ､　､ヽ}
　　　　　 /　　.l:::::::::::::: '..ヽ　　＼　　　　'Jヽ「

　　　　　　　　_ ,, .... ,,、＿_
　　　 　 　 ／ｨ彡彡彡'三三≧､
　　 　 　, 'ィ//ﾙｲ,ｨ/ィ彡'三三ミ≧､
　　　　 ,!ﾉｲｨﾉﾊfr'ﾉｨ//r''^`ミﾐヾミ'､_'、　　　　　　さて、この漂っている土地を整えて完成させてくれないかな
　　 　 /!/fｗﾘ八l|l|/,イ　　　ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
　　　 {i |l|W小fﾘﾘﾉ/}_|_　　　　l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,　　 君達はそのために生まれたのだから
　　　　）!l|l|fﾘﾉﾊfi{fﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
　　　　 ,川h{i洲{｛ﾘ丁´　l:{:｀~尢',l|l|巛　　＼　'､　 やってくれるね？
　　　　 ﾘﾉﾉ八ｲﾄﾐメ、　　 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、　 ヽ
　　　 ノｨｼｲ卞ミﾐヾ,､}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{　ヾミ'、
　　　 ,.彳｛{/ﾘﾄﾐ',',i|､l｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､　｀',ﾘ
　,.　'´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ　ゝ
'´::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::::::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} |　）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ｰ'- 、
:::/:o:::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::.　 ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::ヽ　　　　　　,. -‐､
:::ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ::::r‐､:ゝ-､ -‐ '´　 ／
:／:::::::::::／￣￣　 ｀ヽ　　　|:.:.:.ヽ::::::くr‐'､ﾌヾ_ﾌ ＼ ､_, '´
【タカミムスヒ】

　　　　 　 　 　／:::::/{＿ ,. イ　 ,.イ:::::::::::::::::::::＼　｀ヽ､　　 }､:::::∧
　　　　　　　 /::::::::/　　　_,.ｘ＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ｘ_ 　 ￣ ∨::ﾍ:ヽ
　　　　　　 ./::::::::7　／::::::::::::/ |::::::∧::::::::::::::∧::::::|',:::::::::ー:､　V::∧ヾ 　　　　　そんな急に言われても、どうやって固めればいいんですか？
　　　　　　7:::::::::::| /:::::::::::::::/　 i:::7　∨:::::: /　∨::! V:::::::::::ハ　i::::::::',
　　　　　　i:::::::::::::'´::::::::::::::/ -─:7＝ ∨:::/==- V{ __V::::::::::::::ヾ|:::::::::',
　 　 　 　 ;::::::::::::{:::::::::::::::7　, -─=､　　V,′,. --- ､　V:::::::::::::::::::::::::ハ
　　　　　ｲ::::::::::::::V:::::,'!::7 /　　 ９　!　　　　 ７ ９　　ヽ∨::::::::::::::::::::::::::}
　　　／ー‐ |::::::::,.}::::,' |:| .{　　　　　i　　　 　 {　　　 　 } V ∨,､:::::::::::::::!
　　　　　　　|::::::{　Ⅵ, ヾ　 ､＿__.　'　　　　　 `　＿__ノ　　〃- {::::::::::::7
　　　　　　　|::::::|　( ハ　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　 '〃　 ' 丁 }::ﾊ::::,'
　　　　　　　レハ:､｀ヽ ',　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　- ' ,ｨ/　V
　　 　 　 　 　 　 V＞--',　　 　 　 　 ＿__　 　 　 　 　 ,'__,.イ／
　　 　 　 　 　 　 ／V:::::::ヽ　　　　　´──｀　　　　　,ｨ:::::::／､
　　　　　　　ｘ＜: : : :Ⅵヽ::::＞ ､　　　　　　　　　 , イ:::/Ⅳ: : :∧
　　　　　／: : : : : : : : }!: : ＼::::|: :＞　　　　　＜::::|:/}:,': : : : : : :∧
　　 　 厶-----z__: : : : : : : :ヾ{: : : : : ￣: : : : : : :.|: : : : : : : : : : :∧
【イザナキ（ギ）】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｘ=ミｘ,,______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒≫辷彡j:州㏍Y刈州}iミメ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　 　｀　 ⌒ｰ='"　〃泌i:i州ｉ:ｉミYミ刈iミi:i:j}从,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｱﾒﾉﾇﾎﾞｺ
　　　　　　　　　　　　　｀　　 　 　 　 　 　 ｘ云=彡ｲi:ノ州i:i:iミ狄刈ミ㏍i:i:i刈ﾊ　　　　　イザナミと共に、この天之沼矛を用いて
　　　　　　　　　　　　　　　 、＿ﾆ辷ー=ｯｸ⌒ミ圭彡ｲi:ii|i|i|i:i:狄ミ刈ii㏍|ii:i州ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ⌒＞ｰ=≠廴_彡ｲiｲi州j州jﾉ爻'´刈i:州:i|㏍i㏍爪　　　　天の浮橋へ行きなさい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__;彡癶圭彡兆i:i:i:州i彡'　　　 '狄i州i:i:㏍i:i:i:乂
　　　　　　　 　 　 　 　 ｀　ー='⌒¨ 　____彡仞州iji:}州/　　　　　 Yi:从i:i:i乂㏍j从　　　そこで、その矛で海水を掻き回しなさい
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｘ辷ｰ=ﾐ刈㏍州似｣_　　　　　,.州i:i:iＹﾄﾄi:i:i:i|i|i{乂
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〃⌒¨ィ}:j州州}ﾉｲ寸赱ﾐｔ　　ri洲ilii|i从以爪ミi:ﾘ
　　　　　　　　　 　　 　 　 ⌒辷彡　／ ﾉｲi:州ﾉﾘん{　| 　 　 　 |:　　 Y乂ﾄミi:j:i:乂
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　 　 ／ｘ彡狄=彡ｲ乂ﾊ: } 　 　 　 |::.　　 }})人i:i刈):ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〃 （ 　 爪｢i:ﾉﾉji:i;㏍乂,　 　 　 }:::. 　 ｲ(i:i:iﾊi:i:iＹ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {{　　 ,ノ(んｲｲ州}j}:}:}jﾊ　､ｰ----‐ｧんﾊ乂i:iﾊi{{
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　（ 　ｲ ﾉ乂}i}:i:＞ 'j}从　｀二二´,ｲﾊ　Y心ハ{
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （　　 　 ﾉ(⌒＞ '’ ／ ;　 ﾊ从i:州ｉ从乂 /　}k込}}
　　　　　　　　　　　　　 |＼ 　 ）(⌒で＞ '’ 　／ 　 j　 　 ｀Y从Y´ .:ﾉん/　＼三≧=ー--　 ..
　　　　　　　　　　　　　 |二＼辷＞ '’　　　／＼ 　 }　　.:}　　　.:./.:.:〈　＼ 　 ＼三三三三三::.
　　　　　　　　　　　　　 |ニニ∨ /　'　　／ 　 　 　 ′　.:}　　 .:./.:.:: ∧　∧ / /三三三三三三::.
　　　　　　　　　　　　　 |ニﾆﾆ.∨ /　／　　　 　 ｝/　　 .:}　　.:/.:.:: /　} / ∨ /三三三三三三三::.
　　　　　　　　　　　　　 |ニﾆﾆﾆ∨／　 　 　 　 /ｲ　　　　　　　　 /　/　　/ /＼三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　＿|ニﾆﾆﾆ∧　　　　　　　{　ﾊ　 　 　 　 　 /　 ′　/ / 　 ＼三三三三三三
　　　　　　　　 　 ,／ ＿_　　＼ﾆ∧ 　 　 　 ／乂 }}　　　　　　　　 /　　/ ,　　　　 ＼三三三三三
.　　 　 　 　 　 ,ノ　＿_ 　 ＼　 }ニ.|　　　／ / 　 V{_＼　　　 ／　/　　/ / 　 ,　　 　 ＼三三三三
　　　　 　 　 ,ノ　＿_　　ヽ　 } ｲニ |　 ／三/　 　 V⌒ヽ　／　　 ′／　　 ／　 　 　 　 ＼三三三
　　 　 　 　 「　 ,____, ヽ　　}ノ ∧ニ|／ﾆ三'　　　　 Ｙ}　　　　 ／ ／　　 ／　　　　　　　　　＼三三
　　　　　 　 | .rf三::}　 }_,ノ　/　 ＼|::三／　　　　　 ,}} 　　,　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　＼三
　　　　　　rf三＿:.厶イ　 ／三三三／　 　 　 　 　 }} 　 /　 /　 　 /　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ::
　　　　rf三＿三㌻　 } ／ﾆ三三,　　　　　　　　　　 }}　,　　 ′ 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　rf三＿三㌻　　　ﾉ三三三／　　　 　 　 　 　 　 }} / 　/

～天の浮橋～

　￣￣　　| .(0)r″ /,;;丿,',､　　=　　 　.......　　　ヽ,､ ﾞ'ｰ､ﾞ'ｰ,_|__,､__l .|l||.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|　＿i⌒|
ﾞ""""""""'（lllll）:≠≡≡:(0),≡≡≡≡≡≡≡≡(0):≡≡:≡:(0)≡≡≡≡(0)　ﾞｰ、／／（◎）
　　 　 　 　 |;*:|　　 　　　|ili|　　 　　 　　 　　 　　|ili|.　 　 　 　|ll|＿＿＿＿|k|　　　ﾞ'''''ｰ､　　　　　＿i⌒|
　　　　　　 |;__;;|.:lﾆﾆﾆﾆﾆ|ili|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ili|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ili|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:|ili|ﾞ　.::　 　　　''''ヽ　／／（◎）＿i⌒|
　　　　　　 ""人＿＿＿＿＿__人_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_人.＿＿＿＿＿＿人　ﾞ'ｰ、　　　／／（◎）
　 　 　 　 　 （lllll）:::::::::::::::::::::::::（lllll）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::（lllll）::::::::::::::::::::::::::::（lllll） 　　ﾞ'ｰ、
　 　 　 　　　l|　|　￣￣￣￣￣| .| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |; |￣￣￣￣￣￣:|; |
　 　 　 　 　 l|!li|l,|＿＿＿＿＿|!lil|＿＿＿,＿＿＿＿＿＿＿＿,＿＿|!li!|＿＿＿＿＿___|!li|
　　　　　　　（(0)） l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿]
　　　　　　　 .ll .ll巛i::...::....　　　　　　.　　=　　　　三　　::.......:::　　　　｀ヽ,　,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,｀ｰ､_
　　　　　　　 .ll .ll《巛i,　　　　　　　　　　　　　　　　　　....　　　=　　　　　｀ｰ,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,;;丿'ｰ、
　　　　　　　 .ll .l|.ﾘ巛i,　　　　　　　　　　　　=　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ、,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,;;;｀'ｰ,、
　　　　　　　 .ll .l| ',ﾞ巛i,　 　　　　::::.......::::::　　　　　:::...:::::::::.....　 　　　　　:::.　 ｀ヽ,,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,丿｀'ｰ,、
　　　　　　　 .ll .l|　',..巛i　　　　　　　　.:　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　　ヽ,,,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;~'ﾍ,、
　　　　　　　 .ll,,,l　　',..巛i、　　　　　　　　　　　　　　　　　=　　　　　　　　　　　　 ｀'ヽ、,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿
　　　　　　 　 　 　　（(0)）ヾ　 　.: 　　　　　三　　　　　　　　　　　＝　　　　　　　　　 ﾞヽ,,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿
　　　　　　 　 　 　 　 |::l|, 巛i　　　::.......:::　　　　　　　..:::....:::...　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ'ｰ、,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿
　　　　　　 　 　 　 　 |::l|'ﾘ.巛i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀'ﾍ,、,,;;丿,,;;丿,,;;丿,,;;丿
　　　　　　 　 　 　 　 |::l|: 'ト巛i
　　　　　　 　 　 　 　 |::l|: 　', 巛i

　　　　　　　　　　／　　　＼ヽ. ＿＿＿＿ ノ .:.:.:.ﾊ
　　　 　 　 　 　 /　　　　　　ヽ､＿＿＿＿＿___.:.:.ﾊ　　　　　さて…橋まできたはいいけど
　 　 　 　 　 　 /　　　　　 ﾑ　{ヽ　　　　　　　　 `:.､:＼
　　　　　　　　 |　　　　　　|弋ﾊ__＼ 　 　 　 　 　 :.:.:.:.:.　　　こんなので漂っているあの土地たちを固められるんだろうか
　　　　　　　　 | /∨ 　 　 | ｲvﾊ-x 丶 　 　 　 　 :.:.:.:.:.
　　　　　 　 　 'V　∨　ハﾊ│ヽ{ 　ヽ ＼　j　 　　:.:.:.:.:.
　　 　 　 　 　 　 　 ＼{　}ヽ ',0　 　　', 　ヽ{ヽ　ハ:.:.／
　　　　　　　　　　　　 _lノ 　 ヽ　　 　 }　　　 ∨　j/:.:.:.
　 　 　 　 　 　 　 　 く　.:.:.:.:.:.. ｀ ｰ―彡　　　　　.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　 　 　 　 　　　 ,　 ' ￣￣
　 　 　 　 　 　 　 　 　 {__ 　 　 　 　 　 u ／
　　　　　 　 　 　 　 　 　 （｀こ⌒)　 　 ／　　　　　／.:
　　 　 　 　 　 　 ∧( ) ' ⌒ヽ　´　　／　　　　　.:./.:.:.:.:
　　　　　　　　　 {　（ ）　　.:.:.:',　 ／　　 　 　 .:.:./:.:.／:
　　　　　 　 　 　 ヽ_____ .:.xー┴'ー‐　　　　 .:.:.ｲ,.:.'.:.:.:.

　　　　　　　　　　　　　　　　__,.　──-　 __
　　　　　　　　 　 　 　 　 , ィ, -‐ﾆ:::::::::::::＼ ＼
　　　　　　　　　　 　 _／::::/:::::::::／ !::::::::::::::ヽ...＼　 ,.',
　　　 　 　 　 　 　 　 ７::::::::／}/‐.、|::::::／/Vﾍ..}:　,.'::/　　　疑っててもしょうがないし
　　　　　　　　　　　　i::::::::::|γ´ 9Y}／}∠__}:::ﾊ : /::/
　　　　　　　　　 　　 |::::::{ヾ L........'　 ､ ,'9 ヽ' }:::::}､/　　　　　やってみるか！
　　　　　　　　　　　　}:/ ヽ　,､ 　 　 　 ヽ、/ｲ: ミｿ
　　　　　　　　　　　 ' |ﾍ,.イ:::::|　;´￣ i 　　/ﾙ//
　　　　　　　　　　　 r≦ｒ:':´: :.| 廴__.ノ　 从//
　　　　　　　　γ::￣:＞ｘ{...: : : ト.、 　 ＜,ｲﾀ
　　　　　　　 /::::/: : : : : :.＼: :.|::::: /: : : ,ｲﾀ
　　　　　　 r:'i::::7: : : : : : : : : ',ﾊ ､(:..＼ｲﾀ
　　　　　 __j二二: : : : : : : : : : i: .} _, ,ｲﾀ
　　　　　ﾉ/::/: : : : : : : : ＿: ＞'´　　＼,ｲ
　　 ／::::／: : ＿__ ｘ＜/´　　 　 　 ＼ Y: 7
　/-- =≦::::::::::＿::::::::7　　　　 __　{.､.ﾉ-': |
./＜:-: : : ￣: : : : : |::::{‐‐-‐:7´7 .>ﾉ　.|: :..|
{: : : : : : : : : : : : : : :|:::::i:::: ,ｲﾀ　.}/　　　j: : :!
∨: : : : : : : : : : : : : V:::i: ,ｲﾀ￣￣　 --{: : :.|
　￢y------------‐',ｲﾀ────-!: : :.|
　　/: : : : : : : : : : : : :,ｲﾀ ---､　　　 ,､!_ :...|
.　./: : : : : : : : : : : : ,ｲﾀ/::r--ハ__　 /:.:.｀'
　7 : : : : : : : : : : : ,ｲﾀ￣-､　|:::::::::::T=-{:


　　　　　　　 _ _　　　　　　　　　　　　。　　o　Ｏ　　　　　イザナキは沼矛を指しおろし
　　　　　　, ´　 ｀ヽ　　　　○　　。
　 　 　 　 ! 　　　　!　　　o　　　　○　 Ｏ　　　_ _゜　　　　海水をこをろこをろと掻き鳴らした
　　　　　　ヽ、__,.ノ　　　　　　　　　　o　　　, ´ 　｀ヽ
　　　○　　　　　　Ｏ　　o　゜　　 　 Ｏ　 　 ! 　　　　!
　　　　o　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ、__,.ノ
　　　　　　　　。　o　　　Ｏ　　゜。　　　Ｏ　゜
　　　　　　ﾟ　 　　　　○ 　　 　 　 　 _ _
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 , ´ 　｀ヽ　゜　　Ｏ　　。
　　　　o　　　ﾟ　○　。　　Ｏ　　　! 　　　　!　　o
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ、__,.ノ

　　　　 　 　 　／:::::/{＿ ,. イ　 ,.イ:::::::::::::::::::::＼　｀ヽ､　　 }､:::::∧
　　　　　　　 /::::::::/　　　_,.ｘ＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ｘ_ 　 ￣ ∨::ﾍ:ヽ
　　　　　　 ./::::::::7　／::::::::::::/ |::::::∧::::::::::::::∧::::::|',:::::::::ー:､　V::∧ヾ 　　　　これぐらい掻き回せばいいかな…。
　　　　　　7:::::::::::| /:::::::::::::::/　 i:::7　∨:::::: /　∨::! V:::::::::::ハ　i::::::::',
　　　　　　i:::::::::::::'´::::::::::::::/ -─:7＝ ∨:::/==- V{ __V::::::::::::::ヾ|:::::::::',　　　　 一度引き上げてみるか…
　 　 　 　 ;::::::::::::{:::::::::::::::7　, -─=､　　V,′,. --- ､　V:::::::::::::::::::::::::ハ
　　　　　ｲ::::::::::::::V:::::,'!::7 /　　 ９　!　　　　 ７ ９　　ヽ∨::::::::::::::::::::::::::}
　　　／ー‐ |::::::::,.}::::,' |:| .{　　　　　i　　　 　 {　　　 　 } V ∨,､:::::::::::::::!
　　　　　　　|::::::{　Ⅵ, ヾ　 ､＿__.　'　　　　　 `　＿__ノ　　〃- {::::::::::::7
　　　　　　　|::::::|　( ハ　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　 '〃　 ' 丁 }::ﾊ::::,'
　　　　　　　レハ:､｀ヽ ',　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　- ' ,ｨ/　V
　　 　 　 　 　 　 V＞--',　　 　 　 　 ＿__　 　 　 　 　 ,'__,.イ／
　　 　 　 　 　 　 ／V:::::::ヽ　　　　　´──｀　　　　　,ｨ:::::::／､
　　　　　　　ｘ＜: : : :Ⅵヽ::::＞ ､　　　　　　　　　 , イ:::/Ⅳ: : :∧
　　　　　／: : : : : : : : }!: : ＼::::|: :＞　　　　　＜::::|:/}:,': : : : : : :∧
　　 　 厶-----z__: : : : : : : :ヾ{: : : : : ￣: : : : : : :.|: : : : : : : : : : :∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／圭圭　　　その時に、矛の先より
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ｭｭ会圭
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,r';;::ﾘ洲寺㌢　　　塩が垂れ下がって落ちた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　沙代{ 　',Ⅵ為||ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／系心lll為　';;守'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／丞圭圭淤〕;;;;;／ 　 (ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 桂寺ｌ圭≧ｭ.i圭守'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,',,'冬圭圭圭Ⅳ.圭守'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ'´~ﾞ',炸,圭l圭l圭l丞桂　　　　　｛j
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／／　 為圭圭圭丞冬
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／　　 　 為圭圭丞二　　　　　　　；
　　　　　　　　　　　　　 　 ／／　　　　 ／ ,,'l'守斧:㌢´
　　　　　　　　　　　　　 ／／　　　　 ／ﾞ' ´／ﾞ'||洲ﾘ
　　　　　　　　　　 　 ／／　　　 　／／／　　　込ﾘ
　　　　　　　　　　 ／／　　　 　／／／
　　　　　　　 　 ／／　 　　　／／／　　　　　　 ﾘ)
　　　　　　　 ／／　 　　　／／／
　　　　　　／／　　 　　／／／
　　　　 ／　<､　　　 ／／／　　　　　　　　　　 ()
　　　／＼　　 ＼､／／／
　 ／　　　＼　　　／／
／　　　　　　＼／／
　　　　　　　 ／>´
　　　　　　／／
　　　　 ／／
　　　／／
　 ／／
／／

　　　　　　　　　　　　　　　　　_.． ヾr０ヾ_
　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,r'l０i{'０ヾヽヽ　　　　　　すると、そのしたたり落ちた塩が固まり
　　　　　　　　 　 　　 　 　 　 ~｀i,/ {!i}　ヽi´~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{!i}　　　　　　　　　　島ができた、これがオノゴロ島である
　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　{!i}
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {!i}
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {!i}
　　　　　　　　　　　　　__,,.. ．-‐　'''""~"'''- ．._
.. ..._... ...._... ..._... ._,,..-‐''.... .._..... .._.... .._.... ... .._. ... ｀ﾞ''ｰ-､,_.. ..._... ...._... ..._... ._
.::..:..:..ｰ::::..:..::.:.～.:...::..:..::..:..:-..::::..:..::.:..:.～.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:.～..::..:..::..:..:-..::::..:..:
～.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:...::..:..::...～.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:...::..:..::...～.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:..～.::..:..::..


.　　 　 　 /.:::/　 ／　}:::::::::::::::::::::::::::::,、:＼　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　,'.:::::|｀''´　 ,ｨｒ´ﾍ:::::::|ヽ、:::::::| ＼::.Y'"'ヽヽ,:::::::::::::::::::::::　　　あれは…島だ！
　　　　 ,'.::::::| ,ｨ''"´.:::|　　＼::|,.､ ＼::::},∠..ヽ ..、　 l:::::::::::::::::::::::
　　　　,'.:::::::|/.::::::::::::::ト､_＿_>! }ヽ',｀ヾi´　　 　 ヽ、!λ::::ﾊ:::ﾄ::::　　　島ができてるぞ！？
　　　 ,'./|::::::::::::::::::ｌ:::::|／´￣ヽ　　　　| O　 　 　 } '´ ∨　｀' ﾍ
　　　 {'　|::::::::::::::::::|ヽ:|　　　Ｏ ',　　 　｀、　　　　/　　　　ヽ　 ,'　　　見てみなよ、イザナミ！
　　　　　 ',:..ヽ:::::::::|　{　　 　 　 l　　　　 ｀　　　 ´　　　 　 　 /.:
.　 　 　 　 ',:::..＼:::ト、ヽ､ 　 　 .r'　　　 _＿__　　　 Ｊ 　 r-イ. :
.　　　 　 　 ',::::lヽヾ ﾍ　　　　　 ｀　,..　'´ ,イ　｀ヽ､　 　 /／.: : :
　 　 　 　 　 ',::|　ヽ:::::{ 　 　 　 ,∠ - '''´　　　 　 }　 ／. : : : : :
　　　　　　 　 'l　　 ＼ヽ　　　 i,イ　　　　　　　,...ﾉ／. : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　 ｀'｀ゝ､.__ゝ ー---─ '"´イ. : : : : : : : : :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.|.　 ∨ _ ∧　　　　　 ィ
　　　　　　　　　　 　 ／ ¨` ー'´　 ＼　}f;;;〉､!　　　 ／ .}
.　　　　　　　 　 　 〃　　　　　　　　　`ー---─ﾍ'´　 .,′
　　　 　 　　＿___/ 　 /　.:.　　　　　..:＼:::::...　 ､.__ヽ. ./　　　　　　　島ってなんですか？
　　 　 　 　 l 　　 　 〃　::::::.　 :........:::::::::ヾ::::::::::::ヽヽ.!ﾆ=‐--‐ｧ
　　　　　　　} 　 . 　 い: :::::::::...:｛｀ ,ﾆ=＜:::}::::::::::::::ﾉ ﾘ¨丁丁|´　　　 それで何をするんですか？
　　　 ,.　　　| 　.::.　　┬-､:::::::::::X.___,　 ∨ﾏ::::!:::/〒¨ /;;/　｝
　　 　＼＿.ﾉ　 ::::.　 .::{,r= ヾ:::::::::＜,r＝=､. ｝ｿノ|.〈　《;;;/　〈
　　　　　ゝ-' l　::::::. .::込　__'─── '´　 　ィ〉!ヽヾﾞ　!;;;|　./　　　　　 ,r===､
　　　　　　　/ :.:::::::::::::＼r''⌒　　､　　 　 　 |ソ　＼ /;;/ ./　　　　 ／　,r==､ヽ.
　　 　 　 　 `￢､::::::::::::::::`::=‐'　　__,.　'　 　八　　. ＾v'　｛＼ ＿ ノ .:ィ彡'￣｀X
.　　__,.　 　　　　∨:::{￣Y´　　　￣　　 　 ∧　.:::::::::::::.｀¨¨.::::::::::::::::::::::.　　 　 ハ
　　{/ 　 　　　 　 ｀T｀￢ ゝ ._　　 　 　 ／!::::...:::::,==､:::.　 .:::　　 .:::::::::.　　 　 　 !
　 /l　　　　　　　／／　丶 ::::::.ﾌ-F￢´／ﾇミ／　　 ヽ:　.:::　 .::::::　　　　　　　.::｝
　｛ ゝ-------'´.::;′　　　ﾞl∨()ｿ _〉二､oヽ;ｿ　 　 　 }　　　 ::::::::.　　　 .:　　.::丿
　 ` ──-､___ .:::::!　 __　', .{ ヾ＿《;;;;;;;;》〉_.∧ /,r‐‐ ､|　　　　::::::::::::::::::::::::::T´
【イザナミ】

　　　　　　　　　　 , ィ
　　　　　　､ー‐-_':.:.:=== ..-- .._
　　　　　 ／, -''-、　　　 r‐`ヽ､＞
　　 　 ／ィ＿..／　　 _, ､ ` ー ' ヽ、　　　　　　　島ってのは、俺たちが国を作るための拠点にできそうな場所ってこと。
　　　/:.:/　　　 _　-:.¨:.:.:.:.`ヽ､＿_」ヽ
　　./:.:.:ｰ‐:.'' ¨/ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.ﾊ:.:＼　　　　　 さ、あの島に柱を立てて大きな御殿を作ろうよ
　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　l:/l:.:.:.:.;.:./　V:.:.:.:.:.:ﾊ｀`
　lイ:.:.:.:.:.:.:/lム--'' l　/ l/ー-Ⅵ:.:./ヾ!　　, -
　　l r‐､:.:/　　　-　l:/　　-　　　V-､ﾍ　/　　＿
　　l:.l ヽV　==＝･=　　　=･＝=　!/ l　 l　／
　　V ､へ　　　彡　 ,､'┐､ミ　　 l'／=ヾK
　　　　ｰ-､　　　　　　　　　　　 N/´●●.ヽ
　　　 　 V ＼　 　__ 二.. __` .／' 彡 '￣ヽ､ !
　　　　　r ''¨ `ｰi- .. -　, イ `丶､　　　　 ﾐ/
　　　　　ゝ、　rﾍ　　￣　 ﾊ　　 /　　　　ノ
　　,, - ''　 ヽ　l-ﾍ- ､　,-ナl　 /ーU-l/､
　l¨　　　　　ヽ l　ﾍ　　　/　! /　　　　　i
　l　 ヽ　　　　ヽ!　ﾍ　　/　 l/　　　/　　l

　/´￣｀ヽ、
　! 　 　 　 ＼
　l　　　　　　 ＼
　丶　　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,イ
.　　＼　　 　 　 　 ＼　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　|　　　　　　　　八尋ぐらい大きなものをお願いします！
　　 　 ＼　.:::::::::::::::.... ` ＜　　` ＜￣jヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |L　{　　　　 _
　　　　　 ` ＜.＿::::::::::....　　|　　 　 ` ､_l⌒j　　　　　　　　　 　 　 __　 　 /￣｀ヽ斗┴､}　__ ノ　}
　　　 　 　 　 { ..:::￣ヽ:ｰ:::::::!::::::/　　　ヽ｀ヾ 　　　　　　　　　　 イつ),..イ:.　　.:.l:....　　:∨ー--i/
　　　 　 　 　 ヽ::::::::::::::V_:r┴.､{/´　....　 }　 ト　.　　　　　　　　{:.{　 ﾉ:...::.l:..:...:.ﾄ{ ≧‐、.:.:`ヽ::::/
　　　　　　　　 ﾊ:::::::::/::::::::､:::__}′:::::::::／　　l　　｀丶､　　　　　｀了´.:.:.7^≧､:{ｨ{ﾋ:ﾊｰ>:.:.:/＜二フ rー..、
　　　　　　　　{ .:∨::::::::::::／::::::::::::::::::/:::::::::... j　　　　　丶、 　 　 ヽﾄ､:.:ヽﾊz}､　　　｀フイ rrｰ,==＼ ⌒ヽヽ
　　　　　　　　 ヽ､`:ー‐/／:::::::::::__:ノ::::::::::::::/:..　　　　　　 ＼　　　　 `.弐 　 i⌒i　　 ,く,| ヽﾄ:{r==､┘　　}:.}
　　　　　　　　　 {::＼:::::{::::::::::イﾌ､::::::::::::::／::::::::::.....　　　　 　 ＼　　 {: 　 ヽ　 ｰ'　 .ｲ｀´L__.ノ ):.:.:}　　　//
　　　　　　　　　　｀　 ミ‐￣::ノ　　 ￣￣`　､::::::::::::::::::.........　　　　`￣ 丁丁｀ ﾐーく　|_:.:.:廴.∠ - :廴__ノ厶
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀¨¨´　　　　 　 　 　 ｀　ー-　::＿＿＿_::::.........ﾉﾑｨ}　　`く　｢ｧ､}:.:./　　 r..‐.:, -､{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣`´弋＜:::..　　}｀ ト.ﾍ｀ヽ　　 !:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　ハ::::ヽ､　ﾉ　 i ヽ:ヽ}　 　 >ｧ-､ｫ　}:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´:.:.:.:.ヽﾊ､:::::::/:.　　|　 l:.:ヽ　　{7､ヽ |‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: ´ ￣ ヽ:く∧`:´:::::.　　!　 L_:.V:.:.:ﾄ .::ｨ´:...__...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:..　　　　 .}:　 ∨:::::::::...　l　 辷__j／ .:/:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:.:　　　 ノ　　　∨:::::::::::..|　　 |' .::::／:.:.:.:.:.:.:.:.:


　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.|.　 ∨ _ ∧　　　　　 ィ
　　　　　　　　　　 　 ／ ¨` ー'´　 ＼　}f;;;〉､!　　　 ／ .}
.　　　　　　　 　 　 〃　　　　　　　　　`ー---─ﾍ'´　 .,′
　　　 　 　　＿___/ 　 /　.:.　　　　　..:＼:::::...　 ､.__ヽ. ./　　　　　　　ところで、八尋ってなんですか？
　　 　 　 　 l 　　 　 〃　::::::.　 :........:::::::::ヾ::::::::::::ヽヽ.!ﾆ=‐--‐ｧ
　　　　　　　} 　 . 　 い: :::::::::...:｛｀ ,ﾆ=＜:::}::::::::::::::ﾉ ﾘ¨丁丁|´
　　　 ,.　　　| 　.::.　　┬-､:::::::::::X.___,　 ∨ﾏ::::!:::/〒¨ /;;/　｝
　　 　＼＿.ﾉ　 ::::.　 .::{,r= ヾ:::::::::＜,r＝=､. ｝ｿノ|.〈　《;;;/　〈
　　　　　ゝ-' l　::::::. .::込　__'─── '´　 　ィ〉!ヽヾﾞ　!;;;|　./　　　　　 ,r===､
　　　　　　　/ :.:::::::::::::＼r''⌒　　､　　 　 　 |ソ　＼ /;;/ ./　　　　 ／　,r==､ヽ.
　　 　 　 　 `￢､::::::::::::::::`::=‐'　　__,.　'　 　八　　. ＾v'　｛＼ ＿ ノ .:ィ彡'￣｀X
.　　__,.　 　　　　∨:::{￣Y´　　　￣　　 　 ∧　.:::::::::::::.｀¨¨.::::::::::::::::::::::.　　 　 ハ
　　{/ 　 　　　 　 ｀T｀￢ ゝ ._　　 　 　 ／!::::...:::::,==､:::.　 .:::　　 .:::::::::.　　 　 　 !
　 /l　　　　　　　／／　丶 ::::::.ﾌ-F￢´／ﾇミ／　　 ヽ:　.:::　 .::::::　　　　　　　.::｝
　｛ ゝ-------'´.::;′　　　ﾞl∨()ｿ _〉二､oヽ;ｿ　 　 　 }　　　 ::::::::.　　　 .:　　.::丿
　 ` ──-､___ .:::::!　 __　', .{ ヾ＿《;;;;;;;;》〉_.∧ /,r‐‐ ､|　　　　::::::::::::::::::::::::::T´

※一尋は人が両手を広げたぐらい
　しかし、ここにおける『八』は算用数字としての８ではなく
　とても沢山あるという意味になる
　つまり馬鹿でかい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／）￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∠___ ヽ､,_　＼　　　　なんか、すまん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ／ ,-イ）（＝ ）!!! |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l /　/（__人___）　　 |　　　　何回か取り直したが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　', ｀⌒ ´　 u　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　 ',　　　　　　|　　　　　こんな感じになっちまったよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　 　 ﾉ　　　　 　/|_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _∠⌒ヽ j,　_、___　ｨ／::＼__
　　　　　　　　　　　　　　　___／ ...:::::::::::ヽV￣￣￣:::::::::::::::::...´´''' ､､､ _
　　　　　　　　　　　　 ／::::／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....　:::::..＼
　　　　　　　　　　　　| ::／ ...:::::::::::::::::::::::: /;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::: l


　 NヽN｀　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､
.、Nヾミ　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　いや…別にかまわない
　ヾミﾐ､　　　　　　 _,.ｨｲ八、　　　　 !
　　ー-=ﾆ ＿,..､_'"'ノ,."-'ニ'ヾ､.＿ l_　　　 別天神たちの命令で二神がオノゴロ島を作って
　　　　　{F|!　￣ ﾞiニ{'´　 ￣ﾞ!r'-r,^､i
　　　　　 l;jﾞ､_ 　 ﾉ　ヽ)、　　ﾉ'　 ゝ:'/　　　そこに柱を立てて大きな御殿を作ったという流れだな
　　　　　　｀!　￣ヽ '　　￣~´u　,'.,ｨ'
　　　　　　　i.u　　_＿_　　　　　,'　|　　　　 というか、このVTR、いつから用意していたんだ…
　　　　　　　 ヽ､ ´ -- ｀` 　 .／　 ﾄ、
　　　　　　　,..-i;:ヽ、　　 ,. '´　　／ ヽ､_
　　　　_,.イ´　 j　　￣￣　　 ／　　　,i､ﾞト-､

　　　　　　　　　＿＿＿
　　 　　　／）／ノ '　ヽ､＼　　　　　　やらない夫、これははっきりと本文に書かれているのかお？
　　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼
　 . 　/,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼
　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|
　　.　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／


　　 ／￣￣＼
　／ 　　ノ　 　＼　　　　ああ、そうだ。
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　 　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　 　 　 　 ＿＿__
　　 　　 　 ／_ノ 　ヽ＼
　　 　 　／ （ ●）　（●）、　　　　だったら、さっきの家がどうたらとかいう解釈はおかしくないかお？
　　　 ／::::::::⌒（__人__）⌒＼
　　　 |　　 　　　|r┬-|　　　 |　　誰かに作ってもらった家に住んでいるなら家なんて今更必要ないはずだお！
　　　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　 　　　 ＜´/⌒つ
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　 　 ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ


　　　　　　　　　　　 ,.．　.::::ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ`ヽ､
　　　　　　　 ,'.　''"´.:.:::::::::::::::､:::::::､:.:.`ヽ
　　　　　 ,.ィ´.:.:.:::::::::.:.｀`ヽ:::::.　　........: : :ヽ　　　　　　　　　それが、あの説の盲点ともいえるだろうね
　　　　 〃.::::::l:l:||:i:::::::､:::::::.｀ヽ.::::::::::::::::::::.:.｀ヽ
　　　　 ﾚ'.::::l::l:l:||:|､;;;;:､::､::::.:.ミﾐヽ::::ｨｲ::::::::::::.:.ヽ
　　　　 l:!.:.l.l.:川1ﾄﾐﾐゞﾐﾐミヽ.;ﾆﾆ三彡::::::::::::::::::｝
　　　　 ﾘ.:;l.l.:ﾄﾄ､ミﾐヽ＞=＝'''''' `ヾミミﾐヽ:::::::::::}
　 　､ _ノ,;ﾉﾉﾉ,. 'ﾆヽ｀ﾞ`'‐t〒ﾃ 　::　ﾐﾐﾚ' ヽ::::､::::ﾞi
　　　彳i.:lj小 ,ｨtﾃ;冫 　 ｀￣　　::　ﾉﾉ い´',::i:!:::ﾘ
　　　　 V,;i.:l.',　´~ﾉ　　　　　　　　　′)_ノ/:!N::(
　 　 　 　 ｀`ﾊ　 く .:.;;;.　　　　　　　 　 ,..ｲl.:l.:.:.VV
　　　　　　　ヾ',　　　- 　　 ,.　　　　 /ハi.:l.:l.::.:ﾉｿ
　 　 　 　 　 　 ﾞ､　´ﾆ二´　　　　　/　 ﾉﾊl.:ﾘﾘﾉ
　 　 　 　　 　　 .ﾞ､　　　　　　　 ／　　 _ノﾉ:＼
　　　　　　　　　　 ﾞ､　　　　　／,.　'´.:.:::.::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　　 `ーｪ‐'彡'´　／ヽ.::::::::,. .:::‐‐＼
　　　　　　　　　　　,r'7⌒i`ヽ.::::く_／.:rｪｭｲ─- ､:.:.:.＼
　　　　 　 　 　 　 /　′/:l::::::.',.:::::::,..ム______ フ´¨¨¨¨｀`ヽ､
　　　　　　　　　　{ぃ.　/.:.:l.:::::::レ'´. : : :,r'"´. : : : : : : : : : : :.`ヽ
　　　　 　 　 　 　 い / _／:/.: : : ｀¨`7.;;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..',
　　　　　　　　 ,r'´.:.:::::::::::::/.:::::::::::::::::/.;;.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:::l
　　　　　　　 /.:.:./.:.::::::::::/.:rｭ.:::::::::::::i.:;;;;;;;::::::::::.:.- ==＝= ､:.:.:.::.:i
　　 　 　 　 /.:.:./.:.:::::::::/.::/_ｿ.:::::::::::,';.　-‐ ー-rr 'ﾆﾆﾆﾆﾆヽ.::::::l
　　　　　　/.:.:./.:.:::::::::/.::/〃::.....:.:./.:;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;l1: : : //　/ ヽ＼:|

　　　　　　 ,. ─- ､,,.＿__
　 　 　 ,ｲ〃　 　 　 　 　 ｀ヽ,__
.　　　N. {'　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　ではやらない夫、何故この説を否定しない？
.　　N. {　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
.　 N.ヽ｀　　　　　　　　　　　　　　　〉　　 　 明らかな文脈上の齟齬があるじゃないか
　 N.ヽ｀　 　 　 　 ,.ｨｲ从　　 　 　 /
.　 ヾミ.＿__-‐=彡'ノﾉﾉ__,ゞミ=-_rく　　　　　これでは、住む前に引っ越しでもしたようじゃないか
　　　　lrf´ゞ“ﾓ=ヾｰf =ﾓﾁ＜}rv^i !
　　　　ヾﾄ、｀￣,り「弋! ￣´ノ　ソ　　　　　 それとも、先述の家は高天原の住居で
　　 　 　 !　￣　 ii{_,.　 ￣　　/r'´
　　 　 　 ,ゝ、　 ｉｰ-ー､　　, '　|＼　　　　　これは、地上用の住居だとでも？
　　-‐''7´　ドヽ. ｀ニﾆ´ .／;;　 |　 ヾ''ｰ-
　　　 /　　 ﾄ､　` ｰ-- ´　,;'　,ｲ　　:|
.　　 /　　　:ト､` ｰ-､ r--‐_'´/　　　|
　　/　_,..､-‐＼ ￣! ﾚ' 厂　/へ、　 :|
　　T´　ヽ＼l.0| 　 V / 　 / /　 ＼　|


　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　 　 _,.ノ　⌒　　　　　　　　最初に神が後で考えられたとは話したが
　　　　　　　　　　|　　 　（ ー）（ー）
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）　　　　　　　神話の記述だって、後から付け足すことも可能のはずだ
　　　　　　　　　　 |　　　　 　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　 　　 厂丶,丶　v　〉
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　 ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',

　　　　　　　　　＿＿＿
　　 　　　／）／ノ '　ヽ､＼　　　　　　つまり、本来の話と作った話の内容が被ったということかお？
　　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼
　 . 　/,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼
　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|
　　.　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／


　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　　　そう思えるから、この説は否定しきれない
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　 別の伝承から持ってきたから齟齬が生じたかもしれない
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼ 　　　原本が散逸しているものなんて大体はそういうもんだ
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）　 こんな面倒な話をしたのはそのためさ
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

　　　　　　／￣二ﾆ= 、　　　　 ＿_, --―=＝ﾆ二≧.＿_
.　　　 　 / ／　　 ､　　＼　　／/ ｽ､　　 -=○≠‐ゝ,-‐　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　『古事記』の現存する最古の写本である真福寺本であっても
　　　　　ﾚ'/　　　ヽ＼＼　`< .ｲ /　-‐=≠ﾆ二＿　/￣ ｀ 　 }
　　　　　ﾚ'　 , -‐ 　ﾊﾊ　ﾄ､　':. ｜-‐　_,.=ｧﾃ从:.　（_､￣｀　　'.　　　　　　　　　　　　　 その書写年代が南北朝時代だからね
　　　　　|　 // /／　 ｜lｉ ﾄ､,(］ |.ｨ=彡'／ﾙ'‐-ﾊﾄ､ヽヽ　　　　＞―=ｧ‐―--
　　　　　|/// /　　　 | l 川ﾄ､ｿ ﾙ'.:://(　 行㍉ヽ ﾉﾊ_;ﾊ　　_/　　ｒ‐'　　￣　　　　　　　原本の年代から考えれば、完璧な書写とはいえないだろう
　　　　　|//　　 　 　 | l' ﾑィ斗くﾊ:l八　　 ｀ﾆ=　 （ｆﾊﾘ:j:;>く.{　 ノl＼
　　　　　|/　　　　　　| ﾄ､::::V人ゞ ﾘ　 　 　 　 　 _､〉/:イ　　 ＼ﾆ{ ヽ＼　
　　　　　'　　 　 　 　 | |',ﾊ::::）ﾉﾉﾌ′ 　 　 ＿_ ､_ ´/人ゝ　　　 ｀ヽヽ＼＼
　　　　 ,　　　　 　 　 | |'i 川'((.:/　　　 　 ´　￢｀ /　　　　　　　　 ＼ ｰ==ﾐヽ
　　　　 |　　　　　　　 , ﾘ/{/￣￣｀ヽ＼　　　　　/　　 　 　 　 　 　 　 ー=､ ヽ
　　　　 |　　　　　　　,'　//　　　　 //lﾄ.＼＿ ..ｨ＿　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 |　　　　　　 ,　//l＼ー-=//　|　＼_|_,ﾍ　∧ｰ‐≠ﾆﾌ￣￣￣　ﾌ77ｱ广
　　　　 |　　　 　 　 l　l/ |ヽ ＼ //､__,l｀ヽ　　 ﾉ}/ ハｰ-=ﾆ、　　 　 ／ // /／
　　　　 | 　 　 　 　 l　; /|　 ＼{{　 ｰ-=二ﾆ=-く'_/＿}ｰ-､ 　ヽ＿／ /// /'
　　　　 |　　　　　 　 /,　|　　　ヽ　　　＼＼　　爪　　　　 ＼ {　 |　/// /
　　　　｜　　　　　l //　|i　　　　',　　　　　 ＼{ l,ハ　　　 　 ';i　 |'/// /
.　 　 　 l　　　　　///　 ||　　　　 ',　 l　　　 　 ＼ヽ}　　　　　ﾊ　|'// / 　 　 ／
　　　 　 .　　　　//ｲ i　l||　　　 　 ヽ. l　　　　 　 　 |￣￣￣｢' | l|i/ /　　 ／
　　 　 　 ',　　 ／ 八ﾊ ｌ||　　　　　　 ＼　　　　　　 |　 　 　 |　| l|　　　／

　　　　 　 　 　 _,. -.-.－. .､i＾ヽ.､､､、
　　　 　 ,..-_'_,´- :'':": :,: : ;::|: : : : : : : :｀:.丶.、
　　　／'", .'／: : : : ::/: : /::|: {: : :V: : : : :U: : ヽ　　　　　　　　　ま、読んでいる本自体が正確な本ってわけじゃないから
　　　／,/'"　 ,　　../. . ;ｲ::ﾊ: :!､: : V. .　　　､: : :v､‐,,,､
　　(;;;;;/　, . :/.::::::/: :./ i::/|.l: | ﾞ､: : V: : : : .､ﾞ、,/;;;;＼;;;`;;,,、　　その部分をある程度無視して持論を展開できるのね
　　 У;;ｲ: : i.:::::::::i: :/　j:/ |！|　ヾ: :.V: : : : l:.ﾋ/;;;;;;;;;;;`､;;;;;;;;;)
　　〃;;;j: : :j::::::::::i‐/-､j:!　|　!:|､､_,>‐ﾍ‐-: : :l:|l;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;/
　 /'/;;;l: : ::|:::::::::;!/　　|l　 |　ヾ　　 ｀､:!ヾ: : : l|!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{
　　ヾ;;;!: : :;{:::::::;'｣Lz三ヒ　　　　 z=三止∨: :|!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉
　　 　 !: :./;l::::::ﾊ ﾔr'し丁　　　　了し丁ﾞ}ﾍ: :.|;;;;;;;;;;::ィ'''"
　　　　!: j |ﾞ};::::!＾l　ヾﾆ'＾　　　　　ヾﾆｿ 　 rV:!）::l::::: |
　　　　∨ |:|:l;::!ﾞ-!　　　　　 '　 　 　 !l | !,､_,.ﾍ!j::l:::::: !
　　　　 　 !|::!N::::|ゝ、　　 r_―ｭ 　 　 ／j:|:::::::j::l::::::: !
　 　 　 　 |!::!: :::::|:::| ｀丶 ､ ,_　_,,. r.'" 　 !|:::::: l:j::::::::.j
　 　 　 　 |::j: : ::::!::j　　 ,r''ﾞ,!　　　|.,ﾞヽ.　||:::: :j/::::::::::|
　 　 　 　 |:::!: : :::|::| ／　｜　　　 /　 ＼|!:: : l'!:::::::::::j
　 　 　 　 !:::l: : : :Ｋ　　　 「￣￣/　　　 .!:: : :!l!::::::::::::!
　 　 　 　 !::::!: : : l､ﾞ､　 　 !　　 /　　　,.ｲ: : :jく!::::::::::::!
　 　 　 　 !:::;:!: : : lﾞ､ﾞ ､ 　 l　 ./　 ,,-'',.ｲ: : :j　ヾ::::::::::|
　 　 　 　 |::ハ: : : l､ﾞ ､ﾞ 、 ! ./,,-'',,-''イ: : /　　 ｌ:::::::::|

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／￣￣ ＼　
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ⌒´ ヽ､,＿　 ＼　　　　　　　　　だから、この説を俺は気に入らないんだよ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (● ) (● )　　_,-|、
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ　　　　　　　この２神をアダムとイヴとまで論じてる人もいる
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '､｀⌒ ´　　 l　i　| l} }
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 　　 l　l, |. l ﾉ__　_　　　　　『日本書紀』本文にはウマシアシカビヒコヂが出ないから
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　/　 　　/ｨ::::::::.. ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,,ィ'´:::ヽ__､_r'´　　　／:/:::::/::::::::. ヽ　　　その説の正当性を否定しきれないのも事実なんだがな
　　　　　 __　　　 __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ',
　　　,.- v　ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l
　　rｰ、 ヽヽ　}＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l
　r　ヽ ｀ ､_」イ_]　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i
　i　>､_〉-".|　,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: !
　ヽ 　 ） |　|　,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: |

※『日本書紀』においてウマシアシカビヒコヂは一書　２、３、６にのみ記載があります

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,．-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　　 ／　　　　　　　　 _,,､-ーヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　/　　 　 　 　 　,ィ<　　　　ゞ`,
　　　　　　　　　　　 　　!　　　<ｶ　 ,．'´　　｀ﾐt､　　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 ,>､ ＿ _,,ｨ´　ヽヾ　　　　　 ､_ｲ!　　　　　　持論を展開するがために本文を置き去りにするケースもある
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､　　ミ彡ij
　　　　　 　 　 　　 　 l/l/ ,N'ﾞ _,ィ　｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈　　　　　　 研究するときにはなるべく留意しておきたい点だね
　　　　　　　　　　　　　 l/Vﾊ,　冖ｲ　 `≡=､　 ﾙ' / j !　　　　　　
　　　　　　　　 　 　 　　　　 `i　　 j　　　　　　 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ　　　　　　 ま、そう読めなくもないともいえるから参考にしてもいいだろうね
　　　　　　　　　　　 　 　 　　ヽ ､ ゝ<　　　 　 / ﾉ爪ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　/^(､ ￣`'ｰ='　／　 ｲ/､　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 　　 　 /　　 ＼_ ＿,／　　_/Y　 >､
　　　　　　　　　　　　 _, イ´　　　　　　/!｀ヽイ｀＼! ,/　|　　　　　
　　　　　＿,,､-ｰ<二´　(´ ￣￣｀ヽ　 / i　　j 「　 ,!/　　L _ ＿
　　　／　ー-､　　　　丿｀ｰ----‐ｲ_/ ､」 ＿__,,､ィいヽ　ヽ　　 ￣`''ｰ-､
　　,/　　　　　ヽ　　 ﾉ ｀￣つ　　　|ヽ　　　　　　 !　 ﾞ,　　　￣｀`ｰ- ､ _ﾄ､
　 /　　　 　 　　 L　(　 ｀￣つ　　 |´ 　 　　　 　 !　　　　　　　　　　　 / ヽ
. / 　 　 　 　 　 ＿,ｲ　 ｀二つ　　 |　　　　　　　 i　　「にk　　 　 　 　/　　i
/　　　　　　,ィ''"￣　 ,,、ーつ　　_」　　　　　　　 !　　　　　　　 　 　 / 　　 |



　　　　　,ｨ, (fー--─‐- ､、
.　 　 ,ｲ/〃　　　　　　　　ヾ= 、
　　 N ｛　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　じゃあ、やらない夫はもう一つの方の説を信じているわけか？
　 ﾄ.l ヽ　　　　　　　　　　　　　　 l
　､ゝ丶　　　　 　 　 ,..ｨ从　　　　|
　 ＼`.、_　 　 _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、　 |
　　　｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
.　　　 |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´　ﾉ ﾚ ﾘ
　　　　ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐'　 ,ン
　　　　　 l 　 　 r─‐-､　　　/:|
　　　　 　 ﾄ､　　｀二¨´　　,.ｲ　|
　　　　　_亅::ヽ、　　　 .／　i　:ﾄ､
　　-‐''｢ F′::　 `:ー '´　　,.'　 ﾌ ＞ｰ､
　　　　ﾄ､ヾ;､..__　　　　　, '_,.／ ／l
　　　ヽl　＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　　　まぁ、現状考えた限りはそうだな。
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　②を生命力の神と見て
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　③を男女の生殖器の神
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │　　　④は愛の誘い
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /　　　 ⑤で誘われた二人の神が登場すると俺は考えている


　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼　　　　　　　　　このように、神話は一つの解釈の違いから
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}　　　　　　　物語の分岐を大きく変えたりする
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ　　これから先も少々ややこしいかもしれないが
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／　　　　　　その都度いくつかの解釈を紹介したいと思う
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ　　　　　　　　　　　　　　　　キーン、コーン、カーン、コーン＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ - ───‐-､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,r'"´.:.:.:::::::::::::::;:;:;:;;;;;;.:.｀`ヽ､
　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　 ／　　　.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::;:;;:;;;;;;;.｀ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　.:.:.:.:::::::::::::::::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　〈カj　 .:.:,　-─── ─ - ､､;;;;:ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　　人　 ＿ , ..ィ .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,　　　　　おや、完全下校のチャイムだ
　　　　　　　　　　　　　 　 　,ｲ;:;:;;;:;;:7ｨｲｲﾉﾉ1.:.:.:.:.::::::::::::::::::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ;:;;;;<,,ｨｼ^i;|ﾘ ﾄ､.:.:.::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　 ささ、学生諸君はすみやかに下校するように
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄl;:;;!｀`ヾ ﾘ　 ヾヾ.:.:.:.:::::::::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `j でｿヾ　 ''´ー‐-､.:.::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　 　続きはまた今度でいいだろう？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ｀　7　　´でｿﾆ ｀`ｹ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 ノ　　　　　　　　 ﾘi:::;i!ﾊ;;;;;;;;;;;ソ　　　
　　　　　　　　　　　　　_ ＿＿ _,.ｲ!　( _,,､　　　　 　　 　 j:;;;iﾉ !;:;;;;;;〈　　　　
　　　　　 　 , ィ"´.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::!　､_ ＿　　　 　 　 ｨｲ'ﾞ' _ソ;;;;;;;;;;;ヽ
　　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::| 　 ー-｀`　　　　　/　Y;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;L_ ＿
　　 　 ／.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ､　　　　　　 　 ／　　 ﾘ!;:;;;;;;;;;／.:::::::.:.:.｀`ー
　　　/.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::;:;:;;:::::::::::::::::::.:.:ヽ _ ＿ , .. イ　　　　　 `7／.::/!::::::::::::;:;:;;;;;;;;;
　　 ,/.:.::::::::::::::::::::::::::::::::;:;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ‐-､＿　 __ ／.::::::/ |::::::;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;
　　 i.:.:.:.::::::::::::::::::;;;;;:;:;::::;;:;;;;;:;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 　　＼ ｀ヽ !.::::::::::l /:::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;
　ﾉ.:.:.:.::::::::::::::::;:;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L _　＿ _ﾉ」::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 !.:.::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 「ヾ::::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. /:::::::::::::::::::::::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.! 　　￣｀`ー- ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


　　　　 ／￣￣＼　　　　　　キリのいいところだし
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●　　　　今日はこのぐらいにしておこう
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　 続きはまた今度な
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

【第一回】終了

━━～帰り道～━━━『今回のまとめコーナー』━━～帰り道～━━━



　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ　　　さて、今回の内容を簡単にまとめるお！
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |　　　今回の内容はと…
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/


　　　　　　　　,　　 /　`ー---─一''"~´￣｀ヾヽ
　　　　　　i　 i|　ilﾚ　　　　　　　　　　　ミﾐミﾐ''"｀─- ､
　　　　,　.,i!　i !/i　　i　　　　　　　　　ミミﾐﾐヾ　　　ﾐヾ ﾞヽ
　　　 .i　 ,!i l.| '　i　　ゞ　　　　　　　彡ミﾐﾐヾ　　　ﾐヾヾ　 ｀ヽ
　　,　 i!､k　ヽ､　ヽ　　　　　　　　　　彡ミﾐ　　　ミヾヾ　　　　ﾞ
　　li　l　ヾ、　　　　ヾ　　　　　　　　_,,=＝　　ミﾍベ
　 , |i､ヽ　　ヽ､　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　 ヾ　ﾞ
　 !ヾ　ヽー- ＿　ー-　,,__　　　　　　　　　〃ヾ
　　ヾヽヾ　‐- ,,___　　　　　　　　　　　　 /ｿﾂ､ヾゞ､ヾヾ
　　 ` ､`ー-　、...,,─--　　__,,　　　　　彡ｿｿ　ヾゞゞミﾐ
　　ヽ.､　`ー ---　.,,─--　　__,,　彡ソｿﾉ,;　　,,-弋ミﾐﾐミ
　　　 ＼　ﾞｰ‐- ､..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-＝＝==､ヽミﾐﾐ
　　　　　 ｀`,.-､-─r,=＝＝＝=､:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i　冫ヽ ]-'´　∧∧
　　 　 　 　 ﾞiヾ ニill　〈　（.Ｏ)ーi｀￣´i　　_`_-_'....'　　li　ﾞ＿/　　　ヽ
　　　　　　　 ﾞi　　 ill::::::::;ｰ-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''　　〃u ＼　　地
　　　　　　　　ﾞi　　:ill::::::::;;　　ソ::::;i,､,　 ヾ:::::::;'''　_,,ノ'　　,r-|　　球
　　　　　　　　 ﾞi､　　ﾞ`‐=＝'"..::::::;i,, .,,,　 ﾞﾞ'''''"~´　　　　l＿|　　は
　　　　　　　　　　ヾ.ｲ　　　　　　　 '''"..-一､　　　u　　 .lヽ　　　滅
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　:;;l￣´　_,,,...,.ヽ　　　　 ,ｲ＿〉　　亡
　　　　　　　　　　　　 ﾞi.　u　　　;;iｪ'´　i'　 ヾﾄ!　　　 ./:! ＼....　 す
　　　　　　　　　　　　　 ﾞ!.　　　 :;;Fi、　　　,,.ﾂ　　　./;:;:　　ﾞi　　る
　　　　　　　　　　　　 ./ﾞi ヽ　　 ﾞ;ヽﾆ二ニ-'´　 .／　:;:;　 / ﾍ　！！
　　　　　　　　　　　 ／　i　　ヽ　　　　:..,,-‐'　／::;'　 ;:;　/　　/∨＼/

　　 ／￣￣＼ 　　　　　|┃┃
　／　　 _ノ　　＼ 　三　|┃┃　　　　　　　お前んちここだろ
　|　　　 （ ●）（●） 　 . |┃┃て
.　|　　　　 （__人__）　 　 |┃┃ て　　　　　 さ、帰れ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　...|┃┃(
.　 |　　　　　　 　 }　 三 |┃┃
.　 ヽ　　　　　 　 } 　 　 .|┃┃ピシャッ！
　　 ヽ　　　　　ノ三　 　.|┃┃
　　　/　　　 く　　＼　　.|┃┃
　　　|　　　　 ＼ 　 三....|┃┃＜やはり俺たちの前に立ちはだかるのか…！のすとｒ…！
　 　 |　 　 　|ヽ、二⌒) .|┃┃


　 　 　　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　　まず、日本には仏教伝来以前にも信仰があったんだお
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　　それが神道で、その神道の根源となっていたのが
　　　　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 (⌒)　　　　日本神話なんだお
　　　　　　＞　　　　　　　 　 ﾉ ~.ﾚ-r┐､
　　　　　/　　　　　　　　　 ノ__　 |　.|　|　|
　　　 　 |　 　 　 　 　 〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚﾚ
　　　 　 |　　　　　　　　 ￣｀ー┬--‐‐´

　 　 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　　／⌒　 ー､＼　　　　　日本神話にはバリエーションが沢山あって
　　　　　　　　　　／（ ●） 　（●）＼
　　　　　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　国内むけの『古事記』
　　　　　　　　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　　　　　　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　　海外むけの『日本書紀』があったんだお
　　　　　　　　 （　ヽ　 __＿＿_　.／.／
　　　　　　　　　＼ ＼|　 .,　　ﾚ゛／
　　　　　　　　 　　.＼旨EX ξﾝ┐


　　　　　　*　　　＿＿＿_
　　　　+　。　／ ＼　　／＼　ｷﾘｯ　　　　　　日本において神話を文章化したのには
　　 　　　　／　（ー） 　（ー）＼+　。　*
　　　　　／　　 ⌒（__人__）⌒ .＼　　　　　　 世界と対等であることを示す意味があって
　　+　。|　　 　　　|r┬-|　　　　|　　+　。
　　　　　＼　　　　 `ー'´　　　／　　　　　　　そのための脚色も多くされていたんだお
　　　　 　　＼　,,,,　　　　,,, ／　+　。
　　　　　　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　／　,､　　　　　　.l>　,>
　　　　　＼　ﾘ　　　　　　 l　<
　　　　　　<_/　　　　　　　ト-'
　　　　　　　ｉ　　　　　　　 l
.　　　　　　 l　　　　　　　　l
　　　　　　 ｌ　　 ､__.　　　　ｌ
　　　　　　 ｌ　　　 ∧　　　 ｌ
.　　　　　　l　　　 /　ｌ.　　　ｌ
　　　 ,､-'"ｌ　　　/'￣ｌ　　　ｌ'-､
　　／　　(＿＿ﾉ　　 ﾞ'-､,＿)　＼
　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ
　 l　　 　　　　天の中心　 　　/
　　ﾞ'-､, ＿＿＿＿＿＿_ ,､ - '"

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　　　　　　だから、その神話の意味をとらえるのにも
　　　 (ヽ　／（ ●） 　（●）＼ 　 /)
　　　(((i ):::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ ( i)))　　　　　 様々な見解があったんだお
　　／∠ |　　　 　|r┬-|　　　　|＿ゝ＼
　 (＿＿＿ 　　　 `ー'´ 　 ＿＿＿＿　）
　　　　　　　|　　　　　　　 /
　　　　　　　|　　　　　　 /
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／
　　　　　　　　>__ノ;:::......


　　　　 ,.．¨￣￣¨丶
　　 　/　　　　　　　　＼　　　　　そして、その見解の中から
　 　/ ヽ、:::::::::　　　　　 ヽ,
.　 /（ ●）:::::::::::, -‐　　　　i　　　 自分が正しいと思うものを見つけることがこのスレの趣旨ということですお
　 i 　 　　:::::　（ ●）　 　　 |
　 ＼　(_,､　　 　　　 　 　 /
　　　＼　` ‐'　　　 ＿_／
　　　 /　　　　　　　　 ＼

　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　 　 　 ／　　　 　 ＼
　　　 i⌒',　　　／ 　 ⌒　 　 ⌒＼　　　　あ、でも別に神話の概要を知りたいだけの人でも大丈夫だと思いますお
　　　 | 　つ ／　u　 ( ○)liiil( ○) ＼
　　　 |　　|　|　 　 　 　 （__人__）　 　|　　 世界の神話との比較等も行いますのでそちらも見てほしいお
　 　　|　　|　＼　 　　 　 |r‐- l　u.／
　　　 |　　￣￣ 　 ,- 、　｀ー'´ 　 ＼
　　　 ＼_＿＿_ 　ヽ　 ヽ＿＿_) 　　|
　　　　 　 　 　 ＼⊂_　　　　 　 　 /
　　　　　　　　　 　＼ ｀ー─── ' ヽ
　　　　　　　　　　　　) 　 　 　 　 　 　＼


　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　　　　まずは、世界の創成から話は始まるお
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　この時、世界に初めて生まれた神は
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　『古事記』はアメノミナカヌシ
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　 『日本書紀』はクニノトコタチ
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼　　　　　さらに『日本書紀』にはアメノミナカヌシをはじめとする
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　　 造化三神はでてこないお
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|


　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　 ／　　 　 　＼　　　　　　　どうしてかというと、中国の思想を盛り込んだり
　 　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ　　　　　自国アッピールをしたりで色々と大変なことがあったからだお
　　|　　　（__人__）（　/　　 〉|
　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）

　　　　　　＿＿＿
　　　　／ノ　 ヽ､_ ＼　　　　　　そして、次に登場した神がウマシアシカビヒコヂ
　　 ／（●）　（●.）　＼
　／　　（__人＿,）　　　 ＼　　 　この神は生命力の神で人の始まりを伝える神だという説もあるお
　| 　ｌ^l^lｎ ⌒ ´ 　　 　 　 |
　＼ヽ 　 L　　 　 　 　 ,／
　　　 ゝ 　ﾉ
　　／ 　 /

　　　 　＿＿＿_　　　　━┓
　　　／　　 　 　＼　　 ┏┛
　 ／　　＼　　 ,＿＼.　 ・　　　　　でも、この神は『日本書紀』本文で登場しないんだお
／ 　　 （●）゛ （●） ＼
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　　　　　　それがこの後の話を少々ややこしくしてしまったんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼　　　　　　この後に８柱の対偶の神が登場したんだお
／ 　　　　　　　　　　＼
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |　　　　　その神の解釈で色々と神話の展開が変わったんだお
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　　　イザナギ・イザナミが人間の最初の神ととるか
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／　　　　　　　　国土創成の神として前の神達から受け継がれ生まれたのかだお

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}　　　　そして、『古事記』では神代七世の最後に
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　　　 有名なイザナギ・イザナミがオノゴロ島を作った所までが
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／　　　　今回の内容でしたお
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/

　　　 　　　　＿＿＿
　　　 　　 ／_ノ　　ヽ＼　　　　　　しかし、伝承の違いとか、解釈の違いが沢山あって
　　　 　／ （○）　（○） ＼
　　　／ u 　 （__人__）　　　＼　　　これから様々な異説がでてくるらしいお
　　　|　　　　　|i!i!i!i!|　　 u　　|
　　　＼　 u　　|;;;;;;;;;|　　　 ／　　　それを順序良く紹介するらしいけど心配だお
　　　 ／ 　　　｀⌒´　　　　＼
　　　(<<<)　　　　　　　　（>>>）
　　　 |、　i、　　　　　　　,i　　/
　　　　ヽ＿/　　　　　　　ヽ__/
　　　　 |　　　　　　　　　　|

【第一回まとめ】おしまい

━まとめコーナーその２━『神様名鑑』━━━━━━━━━

─┬─┬|| |　||　　　_＿＿＿＿＿ヽ＿＿＿＿//＿＿＿＿＿＿　　　||　| ||─┬─┬
┬┴┬┴|| |　||　 　 ゝ￣￣￣￣￣ヽ（=<lTT ７/￣￣￣￣￣￣,;　 　 ||　| ||┬┴┬┴
┴┬┴┬|| |　||　　　　＼　　 7/　 　 　 Ｖ二二〈　 ,／(　　　 ／　　 　 ||　| ||┴┬┴┬
┬┴┬┴|| |　||　　　　　 ＼,//＿ｒ,　 　 |i__i_i,__i|､/¨￣ﾚ　,／ . 　 　 　 ||　| ||┬┴┬┴
┴┬┴┬|| |　||　　　　　　　 ヽ 、＿　　{でしぶ)}＿_,,, ‐''´　　　　　 　 .||　| ||┴┬┴┬
┬┴┬┴|| |　||　　　　　　　　　　￣￣_｢{（(F)）}'|_　　　　　　　 　 　 　 ||　| ||┬┴┬┴
┴┬┴┬|| |　||　　　　　　　　　　 　 _｛＼ `ﾆ’ ／｝_　　　　　　　　　　 ||　| ||┴┬┴┬
┬┴┬┴|| |　||　　　　　　 　 __ _,_ｒ〈＼＼｀≡´／／〉_,_ __,　　 　 　 　 ||　| ||┬┴┬┴
┴┬┴┬|| |　||　　　　　　　（〉 n￣. ＼＼`≡´／／　￣〈）　　　　　　 ||　| ||┴┬┴┬
┬┴┬┴|| |　||　　　 　 　 _レ｢ﾄ!テ' ／＼≡≡／＼　　　 ヽ　 　 　 　 ||　| ||┬┴┬┴
┴┬┴┬|| |　||　　　　　 ‘T>､~ｲii ´　 ﾉ`テ||モ´ゝ、ヽ.　　 _|　　　　　 .||　| ||┴┬┴┬
┬┴┬┴|| |　||　　　　　　 ||　〉 |||　／　/　||　ヽ　 ＼　''￣ 〉　　　　　.||　| ||┬┴┬┴
┴┬┴┬|| |　||　　　 　 　 ||.〈　.|||ヽ、／　/llヽ　 ＼　｀ _,,イi　　　　 　 ||　| ||┴┬┴┬
┬┴┬┴|| |　||.　　　　　　||　｀´:||　 ＼　/;ｉ||ｉ; ヽ、 ｀／　　 |　　　　　 .||　| ||┬┴┬┴
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
|　　 ここはこんかいとうじょうしたかみさまのことを　まとめる　コーナーだ.　 　 　 |
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
|　　　　　　２しんが ったい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
|　　　　　　ちりょう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
|　　　　　　のろいをとく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
|　　　　　　ステイタスをみる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
|　　　　　　そとにでる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.１
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　ﾒﾉﾐﾅｶﾇｼﾉｶﾐ
┃　　　　　　　　　　　私が神です　 　　　 　 　 　 　　　.┃　　天御中主神
┃　　　　　　　　　　　　∨　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　 ／￣＼ 　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　 　 　 　 　 |　＾o＾　|　　　　　　　　　　 　 　 　┃　　役割/天地創造神
┃　　　　　　　　　　　 ＼＿／ 　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　 ＿|　|＿ 　　　　　　　　　　　　　　┃　　『登場場面』
┃　　　　　　　　　　　|　　　　　| 　　　　　　　　　　 　 　 ┃　　天地開闢
┃　　　　　　　　　　　|　|　　 |　| 　　　 　　 　 　 　 　 　 ┃
┃.....　　 　 　 　 　 　 U |　　 |U 　 　 　 　 　 　　 　　　...┃
┃　　　　　　　　　　　　 |　|　| 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　〝神格〟
┃　　　　　　　　　　　　 ○○　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　　「造化」
┃　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　 ┃
┃　　　　元AA：ブームくん　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：高天原の申請な中央に位置する主君。
造化神として本文中に天地初発の時に高天原に化成した最初の神
独神（ひとりがみ）で身を隠しており、五柱の「別天津神」の一柱として登場するのみで
この神は主人公として活躍することは全くない
諸神の中心であるこの神が再登場しないので一説によれば中国の神聖数の３を
日本の造化神の数と同じにするための数合わせにつけ足された神とも言われている。

祭られてる神社
東京都中央区日本橋【水天宮】
埼玉県秩父市【秩父神社】
島根県簸川（ひかわ）郡大社町【出雲大社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.2
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、　　　　　　　 　 ┃＜神名＞
┃　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ... 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ　　　　　　　 ┃　　 ﾀｶﾐﾑｽﾋﾞﾉｶﾐ
┃　　　　　　　　　　　 　 ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/　　　　l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、.　 　 　 　 ┃　　高御産巣日神
┃　　　　　　　　　　　　//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' 　 　 　 li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ': 、 　 　 　 ┃
┃　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l　　 ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、...　 　.┃　　役割/天地創造神、祖先神
┃　 　 　 　 　 　 　 　 !|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i　/:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ... .┃
┃　 　 　 　 　 　 　 　 ､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐ .┃　　『登場場面』
┃　 　 　 　 　 　 　 　 ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|!　 !:.:..　　|l　｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉|　　｀ヾ...┃　　天地開闢
┃.　　　　　　 　 　 　 ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ　,..、　　 |l　 |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| 　 　 　.┃　　天の岩戸ごもり
┃　　　　　　 　 　 　 {{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/:　'―'　 　 '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、. 　 　 ┃　　天の安川会議etc
┃　　　　　　　　　　　,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、　 ., ..┃
┃.　　　　 　 　 　 　 ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/┃　　〝神格〟
┃　　　　 　 　 　 　 //ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ ┃　　　「造化」
┃　　 　 　 　 　 　 ｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾW....┃
┃　　　　　　　　　　,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ' ┃
┃　　　　　　　､__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/　　 Ｗ!,ﾘﾘﾊ.....┃
┃　　　　　　　｀ﾆ彡'´ 'ﾘ　ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ　ヾ' 　 /　,':: '、::/　　　 ヾﾐ彡小 ┃
┃　　 , - ､_,. -'´ ／　/|　　 ヾ',W　　:.　　　　/　'　 ,'::　 ∨　　　 　 X` ,ﾉ　 ┃
┃‐ '´　　　　　／　　,':|　　 　 ',iﾘ　　　　 　.::ﾉ　 　/:::　 /　　　　　　∧`ー...┃
┃　　　　　　　　　　元AA：魔人探偵脳噛ネウロ　　　　　　　　　　　　　　┃
┃　　　　　　　　　　　　　　シックス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┃
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《解説》：高く神聖なな生成の神　通称高木神
造化三神の一柱で天御中主神の次に化成した独神で身を隠している別天津神
至上神天照大神と形影相伴うごとく登場し、皇祖神として重要なはたらきをする。
平安時代頃から「縁結びの神」としての信仰を集めることとなる。
この神を始祖神とする氏族は大勢いる。
その理由としては高御産巣日神は古事記編纂以前より民間信仰を集めていた
日本固有の神であり、その天上性は天照以上の神である。

祭られている神社
東京都墨田区押上　【高木神社】
福島県安達郡本宮町【安達太良神社】
島根県簸川（ひかわ）郡大社町【出雲大社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.3
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞
┃　　　　 l-　　　　　　　　　　　　　　　　..ﾄ‐ 　　 　 　　...┃
┃　　　　 `~ｭ　　　　　　　　　　　　　　　└-　　　　　 　 ┃　　ｶﾐﾑｽﾋﾞﾉｶﾐ
┃　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾕ　　 　 　　....┃　　神産巣日神
┃　　　　　　）　　　　　　 ,,,,,;;;;、　　　　　 .|　 　 　 　 　　┃
┃　　　　　　 ;　　　,,、　,,illll}''ヾ　　　　　　.）　　　　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　,r,il',il'ﾞ,illll'ﾞﾞﾞ'''ﾞﾞ　,ir　　　　 ；　　　　 　 　 ┃　　役割/霊能神
┃　　　　　　 .,, {l,il,il',illlll''　　　,;llﾞ ll　　　　　　　　　 　 　 ┃
┃　　,ｪｭ_　 ｬ,,》llllllllllllllllllgjiillllllllig;《,,gillll,　 .,,;;;,,　　　　 　 ┃　　『登場場面』
┃　 《《llゞゞlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll(､ ]llﾚ彡lllll》　　 　 　 ┃　　天地開闢
┃　　 'ｬl, .,illllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll　 llll' 　　　　......┃　　大国主の国造り
┃　 ._,,,}llllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!!!!!!llllllllllllllｌl{、 .}ll{ 　 　 　 　 ┃
┃. ,ｮｮlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliiiiiiiillllllllllllllllll{,,.,|llllｪ=;、. 　　...┃　　〝神格〟
┃ヾ≡zz]|lllllllllllllllllllllllllllllllllolllllolllllllllllllllllllll≧~ﾞﾞﾞﾞ''~. 　 　 ┃　　「造化」
┃　　　　　 《,,,≪,,,ﾞﾞﾞﾞﾞヾllllllllllllllllllllll~　　　　 　 　 　 　 　 ┃　　「豊穣」
┃　　　　　 ''''ﾞﾞ .,,,ll)　　 .ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ..元AA：鋼の錬金術師┃　　「再生」
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　.トリシャ＝エルリック.┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：神々しく神聖な生成の霊力を持つ神
元来「産霊・産日」の霊能をもつ一つの神であったものが
古代人の二元論的な思考法から高御産巣日神の神と分離した神といわれている。
造化三神の一柱で３番目に化成したとされる神
独神で身を隠し至上神としての重要なはたらきをする
五穀の起源であり、同時に死者の再生を司る。
幽冥界に関係ある神で「産霊」の力を発揮し冥界（死者の世界）から顕界（現し国）への転換を実現する神である。
また幽冥界から顕界への回生を掌った神となっているが、実は地上の人間が回生を希求する心理がこの神を表現したと言う説もある。

祭られている神社
福島県安達郡本宮町【安達太良神社】
島根県簸川（ひかわ）郡大社町【出雲大社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.4
┃　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞
┃　　　　　　　　　　／　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　┃
┃　　　　　　　　　/　　　　 ヽ　 ヽ　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　 ｳ ﾏ ｼ ｱ ｼ ｶ ﾋﾞ ﾋ ｺ ﾁﾞ ﾉ ｶ ﾐ
┃　　　　　　　　/ |l 　く＼　 ヽ /ヽl　　　　　　　　　　 　 　 ┃　　宇摩志阿斯訶備比古遅神
┃　　　　　　　　|　 ＼／二二二ヽ i　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　|　　//　　　　　 　||　　　　　　　　　　　　　┃
┃　　　　　　　　ヽ_ i| |,,,＿＿＿＿||　 　　　　 　 　 　 　 　 ┃　　役割/創造神
┃　　　　　　　　　[~|　ヾ'''ノ-ヾ''ｿ|　 　 　 　 　 　 　 　　 　 ┃
┃　　　　　　　　　 L|　 ||　　　 ||/　　　 　　　　　　 　 　 　 ┃　　『登場場面』
┃　　　　　　　　　 　|＼ L == j/|　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　天地開闢
┃　　　　　　　　 ,--||　 ＼皿/　ヽ＿　　　 　　　　　　　　　┃
┃　　　 /|　 　／il 　| ヽ　　/　　　/ ゝ　　　　　　 　　 ＿_...┃　　〝神格〟
┃　　／　l　／i|　ヾ,,　　　 ~　　,,,,//　~~^ヽ,,＿、 　／/ /....┃　　「生命の根源」
┃　/　/~i~~⊂⊃⊂~ι==~~~~~⊂⊃⊂⊃ /⊃ヾ ／／|/.　┃
┃　|　| |⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂/⊂ ／/／ /....　┃
┃　|　| |⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃|⊃ | |/C|//..　　┃
┃　＼ゝ/＼⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃/|⊂ | |ゞソ |....　　┃
┃　　|ー-|⊂⊃⊂⊃⊂⊃⊂⊃/￣ヽ ／|⊃ヾ＿／　　　　..┃
┃　　　ヽ＿|＝--''''|~~~'''--,,,,,⊂|ーー|''　 ┐⊂⊃ |　.　.　..┃
┃　　　　 元AA：ジョジョの奇妙な冒険 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　ゴールド・エクスペリエンス... 　　　　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：立派な葦の芽の神
国土浮漂のとき、葦芽のように勢い良く芽生え伸びてゆくものを、神の依代として化成した独神。
身を隠した別天津神の一柱、独神故の性別の無い神のはずだが、男性形容への親称である「比古遅」を冠している。
本来、矛盾するこの「比古遅」がついた理由としては葦芽の形態と勢いから、「陽」の神として捉えられてられているといわれている。
この神を天津神としているのは、葦の芽が中空にあってもなお天を志向している所から来ている。
また、葦は芽の勢いの良さと、葦が生える土地には必ず稲が育つという信仰から邪気を払う力があるとされている。

祭られている神社
島根県簸川（ひかわ）郡大社町【出雲大社】
愛媛県温泉郡重信町【浮島神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No5
┃　　 ,r"(( り i ii　ハ ツrr,､-'''ﾂシ）)､ ヽ|）ヽ,　 　 　 　 　 　　.┃＜神名＞
┃　 ,r'i　ヽ ､､､､, L从i ii|（//彡彡彡シン,,　 ヽ　 　 　 　 　 　 ┃
┃　､{ヽii､ミミ三ﾐゝrミミYY彡彡彡<<三三彡ｸﾘ　　 　 　 　 　.┃　 ｱﾒﾉﾄｺﾀﾁﾉｶﾐ
┃　t二三ﾐヲ　　i ||､"''"'''t::::::::::彡ﾂﾘﾉ　ミ三　ﾗ　　　　　　 　 ┃　　天之常立神
┃　､≧"彡i-ｰ―｀''――ooo――――--ミ;;　ﾉﾗ... 　 　 　 　 ┃
┃ ､こ=''i＿,､-――――――;;;;;;;;;;;;;;;;―--〉;;ミ< 　 　 　 　 　.┃
┃　)　"彡ﾉﾉ'''＝==;;,,､,,,,,t､|' ﾚ,,,,､-ｰ;;;'"　,,|;;;;　'ミ　　　　　　　┃　　役割/空間　哲学神
┃　ｷﾐミ 〈 '"((､―rz､-､;;;ﾉ=､{;;;r-渓ｰラ''"tミｼ ,ﾉ 　 　 　 　　.┃
┃　　ii'ミ, 'i　　　￣￣""" :||::::::｀￣￣:::　　i''ﾉ~|}} 　　　　　　　┃　　『登場場面』
┃ 　 ﾐ､'tゝ{　　　 """ 　　 'ヽ;:::::::::::::::　　 //ﾉﾘ"}　 　 　 　 　 ┃　　天地開闢
┃ 　　ゝヽ~t､　　　　:::::､''"Y~ヽ::::: :::::: 　,ｲ",ノ ,,) 　 　 　 　 　 ┃
┃ 　　''７ i~~::',　　　　　 :::｀;;;´":::::::　　 //::~ |　ﾘ 　 　 　 　 　.┃　　〝神格〟
┃　　 ti| j　 ::'i　　　　　,;:-＝'､;;､;: ::　　ﾘ::::　ii ） 　 　 　 　 　　┃　　「天そのもの」
┃　　　t,i　 ::::t　　　　",:::::::::::::｀｀:::　　 i':::::　iiﾘ 　 　 　 　　　　┃
┃　　　　|　　::::＼　　'''"~　 ｀:::::::::"　,r":::　　| 　 　 　 　 　　　┃
┃ 　　　 t　　 ::::::::＼　　 :::::::::::::::" ／:::::'"　　i,,, 　 　 　 　 　　┃
┃ 　　r"ｵ　　:::::　::::::＼　　::''''"", ':: ::::::'"　,,,ﾘ> ヽ　 　 　 　 　┃
┃　 」､:::｀~''''ｰ- ､,,;;;;:::::'''"~~~:''";;;､-ｰ''"~ヽ::::: '"）　　　　　　　┃
┃　　ゝヽ;;::~'-､;::::::::::''' ~"""""~~~:::::;;､-''"t |:::::'"ﾘｰ'''' ､,,,,,,,　 ┃
┃::Y~||::､ :::~'-､~'ｰ-､､､,,,,~'''''ｰ'''''""::::::::,,:::::tt:::::ソ::::::::）:::::r". . ┃
┃::::t:::::::~'-､''''''ｰ-､､､;;;::::::::::::＝＝＝＝::::::::〉）::ソ/:::/::::://::::　┃
┃:::::::ヽ::::::::::~''ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:::r'"/:::::::::://::::　 ┃
┃..イメージAA：北斗の拳 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　 　 　 　 風のヒューイ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
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《解説》：天空を永遠に立ち続ける神
国土浮漂のときに宇摩志阿斯訶備比古遅神の次に化成した独神で、身を隠していた別天津神の一柱。
中空にある宇摩志阿斯訶備比古遅神から、天空の天之常立神へと上昇的に位置づけている。


祭られている神社
島根県簸川（ひかわ）郡大社町【出雲大社】
岡山県岡山市北区一宮【吉備津彦神社】
岩手県奥州市～水沢市【駒形神社】
鳥取県日野郡日野町【金持神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.6
┃　　　　　　　　/／　￣ ' ‐- 、--‐'　　　＼　"丶、　丶 　.┃＜神名＞
┃　　　　　 　 ∠_　　＿,,,,... -‐^'‐‐----‐‐'^'‐- ,,_＼ 　 ＼.┃
┃　　 　 ／｝" - ,,￣　　 ,. -‐ '''￣￣￣￣''''‐- ..,_ ￣ "'' - ┃ 　 ｸﾆﾉﾄｺﾀﾁﾉｶﾐ
┃　　 ┌| /　 　　 "- ＜　 　 ___　,‐‐-　 .,　　 　..　 _,.-'".ｲ.┃　 　国之常立神
┃　 ./ || '　　　　　　l .}、i　　 |　＼丶---イi　|　i　　　 /　j ┃
┃　 {／　　　　 　　/,,_ ,! |　　|　　 / /￣　｜ |　ト、i　{ ／ .┃　　役割/天地開闢神　国土神
┃　 丶、 　　　　 / / 　 !　　!　　/ / 　　　!,.-"‐＼>　(. ... ..┃
┃　　　 丶、_ ,／／ 　./　 /　　// 　 　 ＿　 ‐ /|｜ ／　　┃
┃　　　　 　L - '　　／ ! 　!　 //　 　 '"￣ ''''=,　// （　　... ┃　　『登場場面』
┃　　　 ＿＿＞- イ　　 !　 ! /' 　　　　 ＝=.、"//　＜ . ... .┃　　天地開闢
┃／￣　　　　　￣￣.＼. ! 　 i　　　　　 　 /　//i　 　　l..... .┃
┃　　 　 　 　 　 　 　i 　| ＼. 　i.,,　　_＿,,,,{ 　/ /　 　　! 　 ┃　　〝神格〟
┃　　　　　　　　　　｜ ├─-‐..、￣　　 　i /／ 　 　 /　　.┃　　　「国土」
┃　　　　　　　　　　 !　├─ -　 "' - ,,,＿/"''''　‐─'　　　. ┃
┃　　　　 　 　 　 　 　 ├─　-　　　 　 ＼　/￣|＼.....　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　/　　|　 !　　 　 ┃
┃　　　　　イメージＡＡ：THE・ビッグオー　　　　　 　 　 　.┃
┃　　　　　　　　　　　　　BIG-O　　　　　　　　　　　　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

《解説》：国土を永遠に立ち続ける神
国は国家行政地域としての意味ではなく人が生きている土地全体のことを指す。
国土神として最初に化成し、独神として身を隠している『神世七代』の第一代目
天之常立神と対をなす神でこの頃に天界と国土との区別がはっきりとした。
「日本書紀」では天地開闢の神として最初に降臨する。
これは「日本書紀」編者が天界の創造よりも
天皇や国民の住む現実の国土を元初を求めるところに関心を寄せていたからであるという説もある
この神があるのは、国土の恒常的確立の予祝を籠めてのことだといわれている。
これ程、強い神聖を持つ神だがどの氏族の氏神でもない。

祭られている神社

岩手県胆沢郡金ケ崎町【山王神社】
岩手県胆沢郡金ケ崎町【倉馳神社】
宮城県本吉郡南三陸町【荒沢神社】
宮城県本吉郡南三陸町【戸倉神社】
千葉県松戸市【蘇羽鷹神社】
東京都千代田区【日枝神社】
東京都目黒区【大鳥神社】
長野県木曽郡王滝村【御嶽神社】
滋賀県米原市【山津照神社】
京都府京都市伏見区【城南宮】
奈良県吉野郡十津川村【玉置神社】
和歌山県新宮市【熊野速玉大社】
鳥取県八頭郡若桜町【若桜神社】
高知県高岡郡日高村【小村神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.7
┃　　　　　　　　　　　 ,,,,､,,,､r''''""ヽ､ｰ- ､,...　 　 　 　 ┃＜神名＞
┃　　　　　　　　 ,,r("()iiiii､､iii|､､ﾐ､ミ|ii､ii､,,ﾘ-､,　　　　 ┃
┃　　　　　　 ,r''",,ii;;;;;;;;;;;;;;（(､;;;;;;;;:::､､从iii|j､ﾘiヽ.....　　 ┃　 　ﾄﾖｸﾓﾉｶﾐ
┃　　　　　　 tii||;;;iiヽ,ミ;;;;;;;ミ三三ミ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾘ |i|...　 　 ┃　　豊雲野神
┃　　　　　r'"ﾐ;;;;;;;;i､;;~'-､,､''"／三y;;;;;;;;;;;;;;;､;;;;;;;ヽ　　 ┃
┃　　　　　,rミ;;;;､､;;;;ミ;;ﾉ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､-､ヽ"）;）t;;;､i....　 ┃
┃　　　　（ミミ=､;;;;;;;rr';;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;t､　 )ﾉノ'" t;;ﾐﾘ.....　┃　　役割/国土神
┃　　　　(ヽミ;;;;;;;;;;i'"|;;;;;i t;;;;;;|ヽ､;;;;;t'Y::::　　　 t;;ﾊ　　.┃
┃　　　　ﾘ､ﾐ;;;;;;;;;;;j,",ゝ;;ヽ≧;;ヽ-;;;､::､;tr;;;;;;;;;;-､〉ｿ　　.┃　　『登場場面』
┃　　　　 〉ミ;;;;;;;/" '"彡-ﾓ;テ-､::ノ､〈:;r毛手ﾐ､i;;|"　　┃　　天地開闢
┃　　　　 }i"ヽ;;;', 　　　 ￣￣￣'''"　 ヽ￣￣　ﾘiﾘ.　.　.┃
┃　　　　 |i:::（t;;;;',　 :::::::::::'''''"::::::::,, '"/j::::::::::　j;|ﾘ　　　┃
┃　　　　 't,､､rヽ;',iii　::::'"::::::::::::: ｀'''''"~:::::::　　iﾚ 　　　┃
┃　　　　　ﾘヽ-ｰ':::t　　:::::::､　　　｀ヽ":::::::　　ii 　　　　┃　　〝神格〟
┃　　　　 i;;;;;;､|　 ::::t 　::::: ｀~''''''''"~~~'''"　　/ 　　　　 ┃　　「豊穣」
┃　　　　　t;ミ:::　::::::＼　::::　 '''""""""　　 /:| 　 　 　 ┃
┃　　　 ,,r､/ヽ::　 :::::::::~'-､　::::　::::::::::...　　/:ﾘ　　　　　┃
┃　　 ,ri:::r~'-､;;　 :::::::::::::::::~'-､　""''::　　/::::|-､　　 　 ┃
┃　　 iへゝO:::::::~'''ｰ- ､,,　::::::::~'- ''''''' ｰ':::::::} ﾘ 　　　 ┃
┃　　ﾘ､|ゝＯ:::::::::::::::::::::::::::~''' ｰ-------- '"　 i　　,､-.┃
┃ヽrゝ::ﾍ::Ｏ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　 |ヽ"''''' ┃
┃::::::::::::::::::､;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　 )ヽ:::: : ┃
┃:::::i~||~|:::::::ゝ-､,, ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;､ '"::::ﾘソ: ┃
┃､t:|;;||;;|:::::（(,⌒,)）:~'''''''ｰ--ゝ＝､――'''r"~ ヽ::ノツ:: ┃
┃　　　　　　　元AA：北斗の拳　　　 　　　　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　雲のジュウザ　　　　　　　　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》豊かな実りを約束する地味を肥えさせ、慈悲の雨をもたらす雲を覆う原野の神
この神の名前の豊かな雲である「豊雲、野」と区切って読むのではなく
豊かな野で、覆う雲という意味の「豊、雲野」という意味が正しいといわれている。
国土神として化成して独神で身を隠している『神世七代』の第二代目。
この神を氏神としている氏族はいない。

祭られている神社
奈良県吉野郡川上村【鳥川神社】
鹿児島県霧島市福山町【宮浦神社】
愛知県豊田市野口町【野神社】
神奈川県伊勢原市【比比多神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.8
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞　　　　　　　　　
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　 ｳﾋｼﾞﾆﾉｶﾐ　　ｲﾓｽﾋﾁﾆﾉｶﾐ
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　宇比地邇神　妹須比智邇神
┃　　　　　　　　　　　 i⌒ｊ､ィ⌒ｊ 　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　,. ‐-ゝ,J'ｰ'｀ｌi'　　　　　　　　　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　 」､_）´ ||,r´￣lj⌒j 　　　　 　 　 　 　 　 ┃　　役割/国土神
┃　　　　　　　r'´､_ノヾ ｌｊ 　 　人　,).....　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　{ ､jヽ､‐-u-─ｲ 　ｌnj 　　　　　　　　　　　 ┃　　『登場場面』
┃　　　　　　　 ｌｊ 　　{,nｌ　　rJ 　 ~ 　　　　　　　 　 　 　 ┃　　天地開闢
┃　　　　　　, ',ﾆ ＿_7 lj　{ｊ ,l L＝=､丶　　　　　　　 　　 ┃
┃　　　　　（ （　( 　'ｰ'-‐'＾ｰｰ‐｀　)　） ） 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　ヽ､ヽﾆ二二＿二二ﾆ‐'　ノ. . 　　　.　　　 　 ┃　　〝神格〟
┃　　　　　元AA：ドラゴンクエスト　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　　「泥土の祖」
┃　　　　　　　　　マドハンド　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　「盛土」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：最初の泥土の神
国土神として化成し次の妹須比智邇神と合わせて神世七代の第三代目となる。
土地を鎮めるための男女一対の盛土の神。
今日でも地鎮祭で盛土をする慣習が残存する。
この神を始祖とする氏族はいない。

祭られている神社
和歌山県に新宮市【熊野速玉大社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.9
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞　　　　　　　
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　 (`-ﾆ；ｸっ　　　　　　　　＿　　　 　 　 　 　 　 　 ┃ 　ﾂﾉｸﾞﾋﾉｶﾐ　　ｲｸｸﾞﾋﾉｶﾐ
┃　　　く充 ろＫ,'　　　　　(＼'´　　Ｙ)ー,-､...　　 　 　 　 ┃　　角杙神　　　活杙神
┃　　　く入ｰ=r'　　　　 ,─(r_｡r_｡ /ﾉ:::/　　´ヽ 　 　 　　.┃
┃　　　　　 ヽ::';　　　 / ,　 |/ﾑ=ィ /:::::|　　　　 |. 　 　 　 ┃
┃　　　　　　 |::,-､_,､'　/　 `¨¨rf`i/::/::Y´ ,.-、 |. 　 　 　 ┃　　役割/防塞守護神
┃　　　　　　 |　ゝ、　 | o　`¨¨| ` ）:: :: |,.ノ ⌒y'......　　　 ┃
┃　　　　　 　 ｀Y::!_,.ｲ´`ー'"／￣:: :: :'ｰ-､_,-､)　　 　 　 ┃　　『登場場所』
┃　　　　　　　　`-' ﾉー'"´:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::ﾐ...　 　 　 ┃　　天地開闢
┃　　　　　　　　　 /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :,.-く　　　　　┃
┃　　　　　　　　　|　　 ＞､:: :: :: :: :: :,.＜￣　　　|....　　　 ┃
┃　　　　　　　　　{彡＿,.)　` `` ' '' '　　 下＿_く 　 　 　 ┃　　〝神格〟
┃　　　　　　　　元AA：ドラゴンクエスト 　 　 　 　 　 　 ┃　　「防塞守護」
┃　　　　　　　　　　　　トロール 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：角状の棒杙の神
国土神として化成し、次の活杙神と合わせて神世七代の第四代目である。
この神は、集落や家屋の境界をなす男女一対の棒杙の神である。
道祖神の部類にも数えられ、悪霊邪気の侵入を防ぐ。
今日でも門前に「おっかど棒」と称し樹枝や棒杙を突き立てる風習が残っている地方もあるらしい。
また、湧き出る生命力の化身とする説もある。



祭られている神社
鳥取県桜井市【十二柱神神社】
鳥取県八頭郡智頭町【那岐神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.10
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞　　　　　　　　
┃　　　　　　　　　 　 　 _＿＿　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　 　 <_＿＿_>　　　　　　　　　　 　 　 ┃　　 ｵﾎﾄﾉﾁﾞﾉｶﾐ　　　　　ｲﾓｵﾎﾄﾉﾍﾞﾉｶﾐ
┃　　　　　　┌--――|_. エ_+ェ|―┬--┐　　　　　　　 ┃　　意富斗能地神　　　妹大斗乃弁神
┃　　　　　　,|　i | 　 ＿ﾄ.｀´｀´-|＿　 　 ! |＼. 　 　 　 　 ┃
┃ 　 　 ,-／　|.￣工 　 ￣Т￣　/￣￣7/　,>―- ､....　 ┃
┃ 　　/ （＿／ヽ_ ＿_┬＿|＿_工工_ / ＼/　.＿ 　|　　 ┃　　役割/防塞守護神
┃ 　　iヽ+工/　　 ∨＿_|　 　　⊥⊥_/　　/￣　　￣ヽ.....┃
┃ 　　Vっし　 　　/　　－二二 工エ|　　l⌒l⌒.l⌒l⌒l.....┃　　『登場場面』
┃ 　 　 ￣　 　 ／＼＿＿l　T＿＿／＼ i＼_|＿|_/／......┃　　天地開闢
┃　　　　　　／　　T　／　￣　　　_> 　 ヽ｀-―´....　　　 ┃
┃　　　　　　|￣工 エ|_ 　　　　　 | ｀ー ´＼　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　 ／｀ー一 ´／|　　　　　　＼_二二l　　　　　　　┃
┃　　　　 |二二二二／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　　〝神格〟
┃　　　　　　　　元AA：ドラゴンクエスト 　 　 　 　 　 　 ┃　　「防塞守護」
┃　　　　　　　　　　　　ゴーレム　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　　
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：偉大な、門口に居る親父の神　偉大な、門口に居る女の神
村落や居宅の狭い通路には防塞守護神がいると信じられており、この神が祭られている。
国土神として化成し、次の妹大斗乃弁神と合わせて、神世七代の五代目である。
この男女神は、観念的な存在ではなく、門口などに立てられていた具象的な神像に対する命名であったといわれている
　また、この２神を生殖器の神ととらえる説もある。

祭られている神社
鳥取県八頭郡智頭町【那岐神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.11
┃　　　　　　　／´￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　, --､ 　　　　　　　　　　　　　┃＜神名＞　　　　　　　　
┃　 　　　　 /　　人　　 l　　　　　　 　 　 　 /　 　 ＼　　　　　　　　　　　　┃
┃　　　　 ／　／爻ヽ　 ヽ　　　　　　, ---､ |　く⌒ヽ ヽ　, -─‐-､　　　　　┃　　 ｵﾓﾀﾞﾙﾉｶﾐ
┃　　　　{　　　　　　　　　　} 　 　 　 /　,--､ヾ>　ヽ　}　ﾚ'　 , ---､ ヽ 　 . ..┃　　於母陀流神
┃　　　　 ﾚ'彡ｲ {Uj　}ヾミｲ 　 　 　 {　 ＼　}　}|　 V　/　　/ 　 　 ｀! |　　t´┃
┃⌒)ノ　 |　 ドこzﾝ八三}　　 　 ,ィ＼/⌒ヾ￣ヾﾉ_ノ　　ｧ'-─-､　ゞL__,〃....┃
┃　 (ｿ⌒ヽ!　ト--ｲ ⌒__,ﾊ　　,ィシvく}了ミy'´７´l}_, -‐┴-､　　 ｀ヽ ￣ ′ ┃　　役割/防塞守護神
┃　ﾚ)　　 !　ト--ｲ (　 ﾉ `ｰべ⌒ヽ>y' 〃, -┴┴ﾐ､_}_}_}_j ヽ⌒） j.....　　 　 ┃
┃　ヽ)､___,>､ト--ｲ )）〈　　　　　ﾄ㍉チrく　　　　／／￣ヽ､_） / /　 _..._.　....┃　　『登場場面』
┃　　　　　 ヽ)､___,>､ト--ｲ )）〈　　　　　ﾄ㍉チrく　　　　／／￣ヽ､_） / /....┃　　天地開闢
┃　 '⌒>‐ミ､ ＼)こZヾ--ﾍ{{　l|　 y' ゝ ヾミﾞ)'}|≧＞､　/ /ﾊﾞ⌒ヽｎ V／ 　 ┃
┃　　（⌒ヾ>ﾆKド､⌒Yく_／ヽj}　人_ゝ__＞==1 r彡"´/ / | |　　 /y'}[__／....┃
┃　　　 ,ィ　￣ﾞVソ,イﾉ ＼__ム丁了)ﾉr'ン´フﾉ ィ彡/|　|　ヽヽ. // ヽVソ......┃
┃　　 / /　r‐ﾍ ｀Y　{　 　 [二[| ,勹７7´￣ シ三彡'/|　|＼ ヽV/ミ､_} Kミ... ┃　　〝神格〟
┃　　{　{ 　 ﾄZべ.」　|　　　[三}〒ﾗ７7 (_)(_) r三/ / |　|＞ ＼f⌒l／l |　L}..┃　　「男根」
┃　ヾl　|　　l三ｨ∧　l　__.　[三}⊥.ｲ工===ァべ/ /,ィ|　|／＞l{　l>}X.| |ﾞ）ﾚ .┃　　「防塞守護神」
┃　 ヾ, ヽ　 {三N>}　Y二ヽ｣ﾆ/l⌒ヾ´　 ／　　{O}___」　|／rくゝ _ｿ＼l |(. 　 ┃　　「生産豊穣」
┃　　 >、 ＼ 缶jfハ　＞n' fy' l ⌒y} ／／⌒＼／rﾍ　l／　/7㌦＼j j　 　 ┃
┃　 /∧>､_/フｲ/7-Vきy'/1　|(⌒)|}.／|ﾄ､　　　＼j.ﾊ ヽ.　//)　l|　//　　....┃
┃　 !{ﾆ//／,イ//／∠７/Zl{　|ィ^トl|＼.j| ﾉへ.＿___}へ.　V/´　ヽV./. 　 　 ┃
┃　 ゞ〃'Tヽ 〃´￣￣〃⌒l　 VﾊVj　 }ソ　　　　　　　ヽ ＼　　／/ . 　 .　.┃
┃　 ケミ三彡"　　 　 /　　 ゝ ゞ= 'ノ二／　　　　　　　　 ＼ ゝ" ／　 　　 .┃
┃　　　　　　　　　　元AA：真・女神転生シリーズ　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　　　　魔王/マーラ様　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：男根の褒め言葉の神
　男根の様用に対する讃美を籠められた名であるといわれている。
国土神として化成し、次の妹阿夜訶志古泥神と合わせて神世七代の第六代目である。
生産豊穣と霊能の表象である。
　また、男を褒める言葉であるところから、愛の掛け声の神とも言われている。

祭られている神社
鳥取県八頭郡智頭町【那岐神社】

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.１2
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃＜神名＞
┃　　　　　　　　　　　　_(こ＾)､_　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　　　　 〃､__ﾉノ､__,ヽ　　　　　　　　　　　 ┃　　 ｲﾓｱﾔｶｼｺﾈﾉｶﾐ
┃　　　　　 　 　 　 　 {.っ＞　 ＜っﾄ､ 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　妹阿夜訶志古泥神
┃　　　 　 　 　 　 (⌒i　 （千于`ｰ┴'─────┐　　┃
┃　　　　　　　　　（O人　 `ー|　 　 　 　 　 　 　 　 |....　 ┃
┃　　　　　　　　　　　/⌒ヽ(＾う　見せられ.　 　 　 |.... 　┃　　役割/防塞守護神
┃　　　　　　　　　　　`ｧー─イ　　　　ないよ！ 　 |....　 ┃
┃　　　　　　　　　　　/　　（0::|＿＿＿＿＿_＿_＿_|　 ....┃　　『登場場面』
┃　　　　 　 　 　 　 /＼＿＿＿_/.....　　 　 　 　 　 　 　 ┃　　天地開闢
┃　　　　　　　 　 ／　　　/　　⌒ヽ.　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　___／　 ／￣￣｀)　　ﾉ　　　　　　　　　　　　┃　　〝神格〟
┃　　　　　(__r＿__ノ　　　　 (.＿＿つ.... 　　　 　 　 　 　 ┃　　「女陰」
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　「生産豊穣」
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　「霊能」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛　　「防塞守護」
《解説》：女陰の褒め言葉の神
神名の「阿夜」は感動詞「訶志古」は畏しの語幹である。
ここから女陰の霊能に対して恐懼することを表現している。
活動は於母陀流神に同じ。
妹は女性を表す、於母陀流神とともに男女対偶神として一代に数えられている。
この神を氏神とする氏族はいない。

　また、女性を褒める言葉として、愛の言葉の神とされている

祭られている神社
鳥取県八頭郡智頭町【那岐神社】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.１3
┃.　　 　 　 ／: : : :／　　　 ﾉ　　 　 ヽ 　　 ＼: : : : ヽ .... 　 ┃＜神名＞　　　　　　　　性別♂
┃ 　 　 　 /: : : :／　　　 ／ ,-―‐-、 ＼　　　＼: : : :',　 　 ┃
┃　　　　/: : : /（　　　／ ,イ : : : : : : ヽ、｀ヽ､＿ﾊ: : : ::',. .... ┃ 　 ｲｻﾞﾅｷ(ｷﾞ)ﾉｶﾐ
┃　　 ／: : : :/　二二_ィ´/: ;ｨ : : : : : : /｀ｰ┬---､ゝ: : :', 　.┃　　伊邪那岐神
┃　∠: : : :／レ: : : ::／￣l／/: : ／j::/￣￣|: : : : ::ヽ: : ::',.....┃
┃　　/::／: :/: : : : :/　,--- /::／ 　,リ ,--- j∧: : : : :l: : : ',...┃　　役割/天地創造神
┃　　" |: : /: : : : :/ ,/　　 /イ　　 　 /　　　 ヽ ',:: :: ::|: : . . ..┃
┃. 　 　|: : l: :／ヽ|　{ 　　O　j　 　 　l　０ 　　 } }: /ヽl: ::j.......┃　　『登場場面』
┃ 　 　 l: : l: l ´てｌ　ヽ、＿_ノ 　 　 　ヽ ＿_ ノ ,!/く　｝:/. 　 ┃　　天地開闢
┃　　　 |: ∧{　ヽ l　　　　　　　 {　　　　　　　　/ノ　ﾉ/　.　..┃　　国生み
┃　　　 ﾚ'　V＼.　',　　　　､＿＿＿＿,　　　　/　／/ .. . 　 ┃　　諸神産生
┃　　　　　　　　Vﾊ＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 ノ＜＿＿/７. ...┃　　黄泉の国訪問
┃　　　　　　　／　 ヽ ＼　　　　　　　　　／/V　　　/ /...... ┃　　三貴子の誕生
┃ 　 　 　 　 ﾍ　 　 　 V ｀iヽ、＿＿　 イヽ |　 　　 / /　.　 ┃
┃　　　　　 　 ﾍ 　 　　　　| 　 　 　 　 ｜　　　 　 / / 　 　 ┃
┃　　　　　　　　＼　　 　 ﾉ　　 　 　 　 | 　 　 　 / /　　　　┃　　　〝神格〟
┃　　　　元AA：天元突破グレンラガン　　　　　　　　 　　┃　　「生産豊穣」
┃　　　　　　　　シモン　　 　 　 　　 　 　 　　　　　　　 　　┃　　「人間の始祖」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：媾合に誘い合う男性神
国土神として化成し次の伊邪那美神と合わせて「神世七代」の第七代目とする。
男女媾合による生産豊穣の表象で、例をあげると奈良県高市郡明日香村出土の男女抱擁神像などは
それを形象化したものであるといわれている。
伊邪那美とともに浮漂する国土修理固成のために結婚し、国生みと神生みの大事業をなす。
人間の始祖でありかつ生を握り、巨人的天父的神格を持ち、三貴子分治の司令者であり、
反王権者追放追放の裁定者である。
この神を始祖とする氏神はいない。



祭られている神社
奈良県北葛城郡上牧町【伊邪那岐神社】
滋賀県犬上郡多賀町【多賀大社】
茨城県つくば市【筑波神社】
埼玉県秩父郡大滝村【三峯神社】
石川県白山市三宮町【白山比神社】（シラヤマヒメ）
その他多数

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓No.１4
┃　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　／′...　 　 　 　 　 ┃＜神名＞　　　　　　　　性別♀
┃　　　　　　　　　　　　 , ‐-ヽ:.} 　 　 　 /　l　　　＿ . 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　, -―　´　　-f ´￣｀ヽ./　　レ ´　 / . 　 　 　 ┃　　 ｲｻﾞﾅﾐﾉｶﾐ
┃　 　 　 　 　 /,. -―ｧ　　　　 r__― ､|　　 j _　　 { . .　...　 　 ┃　　伊邪那美神
┃　　　　　　 // ｧ　´　　　　　　　 ｀ヽ､} ＜く .}　 /　　　 　 　 ┃
┃　　　　　r　￣　　 ノ　 ..　　　　　　　 ＼　`´＜　 　 　 　 　 ┃　　役割/天地創造神
┃　　　 　 |　　 　 / ヽ. .:..:　　 　 ＼..　 　 |　　　　｀ ー‐ｧ... . . ┃　　天地開闢
┃　{{、　 _j　　　 .{　.:ハ:..:..:.　:/ ヽ　ヽ:..　. ト--､--‐＜_　　 　 ┃　　国生み
┃　 ヽ二 ィ　.　.:.:.|,./‐弋:{:..:..:{z-‐-ミ:l:..:. :...ヽ┬--＝‐ ´......　 ┃　　諸神産生
┃　　　 r' ｎ:....:..:..:{{/f_ﾃ.ﾄ`＼ドｧf示ﾐlﾊ:..:／´　l　　 　 　 　 　 ┃　　黄泉の国訪問
┃　　　 ヽ{ ｰ､ｧ‐､ヾ_迅ﾘ　　 ｀　迅ﾘ リ/　/´二|　　 　 　 　 　┃
┃　　 ,.ｧ　　　ヽ-ﾐﾄー　　　 ,　　　 ー7ｲ　| { i⌒l.　 　 　 　 　 ┃　　〝神格〟
┃　　{.{　　　　ﾉ　 ハ　 　 ｰ一　 　 .ｲ‐1　V/r‐ |　　　　 　 　 ┃　　「創造」
┃　　 ヽー‐.:´ ＿　 }:＞i...　　　.ィ:´　　|-‐ ノ ,∠　　　　 　 　 ┃　　「人間の始祖」
┃　　　 ,フ7´　　　｀i _j¨廴`ﾆ´.斗ヽ.　 |￣ ／　　 ｀ヽ 　 　 　 ┃　　「 死 」
┃　　 /:..:..{:　　 ､__ﾉﾉi⌒i o厂{ o{⌒il.ｰ|／{　 ⌒i　　} .　 　 　 ┃
┃　　 {:..:.. ヽ., -┬ ﾍ ｀¨r‐{f¨ }- ､¨ﾉ｀ ┬- ､ー '　ノ . 　 　 　 ┃
┃　 　 ヽ:.__/　　ヽ　 丁 　 トイ　　l　　/　　 ヽ:.f´　　　　　　　┃
┃　　 ,..-‐:1　 ヽ /　｜　　|　 |　　 l　〈　/　　|:. ー⌒i..... . . 　 ┃
┃　　{:..:..:..:|　　　{　　|　　｜　.|　　 |　 V　 　 ! 　 　 ﾉ.　 　 　 ┃
┃　　　　元AA：天元突破グレンラガン.... .　 　 　　 　　 　　.┃
┃　　　　　　　　ニア　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《解説》：媾合に誘い合う女性神
活動は伊邪那岐神に同じ。
諸神産生の際に火神を誕生させた際に大火傷を負う。
農業に必要な土と水の神を誕生させたところから農業豊穣の神としても崇められる。
神は普通神社に祭られるが、この神は比婆の山に葬るという特異な点がある。
これは母なる大地の神として塚山に眠ると考えられたためである。
死後は黄泉国（ﾖﾓﾂｸﾆ）で、人間の死を司る神となる。
この神を始祖とする氏族はいない、

祭られている神社
奈良県北葛城郡上牧町【伊邪那岐神社】
滋賀県犬上郡多賀町【多賀大社】
茨城県つくば市【筑波神社】
埼玉県秩父郡大滝村【三峯神社】
石川県白山市三宮町【白山比神社】
その他多数

ふー、投下終了です。
次回は【国生み、神生み】のあたりまでをやっていこうかと思っています。
また、各国の天地開闢神話に関して少々情報を持っていますので、完成するまでに
そっちのほうを不定期に投下したいと思います。

>>188　そうですね、名前の列挙なんで、盛り上がりも糞もないですよね
　　　 でも、スレの方向性とか話すためにはよかったかな…と思っています。
　　　 次回も似たような流れなので、見てくれる人はいないだろうと思ってかかっています。
　　　 スサノヲー早く来てくれー！

>>190　ヒルコ、カグツチの配役には悩みました…。
　　　 まだ、決まってないポジもいくつかあるので大変ですよ
　　　 さて、どのＡＡがどの神様を演じるのか一応楽しみにしていただけたら幸いです。

>>191　なるほど、目から鱗が落ちました
　　　 こういったレスがいただけるだけでこのスレを立てた甲斐がありました。