やる夫が天覧試合で投げるようです

　　　　　　　　　　　　　　第7話　聖上と象徴







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大正１２年８月、長野県軽井沢。侯爵大隈重信の別荘


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摂政宮裕仁親王（後の昭和天皇）

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　　　　　　 ／　　　　　　ヽ,.　　　　　　　　　　ヽ,
　　　　　 /　　　 /　　　　　"'　,,.'"　　　　　　　 i　　　殿下、いかがなさいましたか？
　　　　　 i　 /　 l　　　　　,.ヘ,,.へ　　ヽ、 ヽ 　 l
　　　　　/　 l　　l 　 |　l　{　　　 　 }　　 } 　 }　　|　　
　　　　　{ l　 l　 ,'ヽ/ヽ人'　　　　　jﾉj_,.ﾉ　ﾉ 　 〈
　　　　　 ` | ヽ,/,.=＝=､　 　',＝＝=、　ｰ '　 　 く
　　　　　　 ゝ l　{ < {ﾟ } }---{　 {ﾟ } >}-＋jヾ　 　 ゝ
　　　　　　 ｀,>ヽ ｰ'- '-´ 」 　ｰ -'- '　　vへ　 _ｰ´
　　　　　　 　`ｰ {　 '　　ヽ　　　　 '　　　　　｝_,>
　　 　 　 　 　 　 l　　　 ,　 　　　　　　　　ｰ'､ゝ
　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ヽﾆつ　　　　　ｲ_､ゝ
　　　　　　　　　　　 丶　　　　　　　 ／ |
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　　　　　　　　 　　 ,.-― ﾆ l　　__ ,-‐ '　 /　　ヽ
　　　　　　　　　 ,..‐ 　／　┘　ヽ、　　／
　　　　　　　　　 `ヽ　　　　　　　 ヽ／

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　　　　　 ／　ノ　　　　ヽ ＼　　　　ああ、あそこで野球をやっている人たち
　　 　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　 　 |　　　 　　__´　_　　　 　|　　がいたので、ちょっと見てたんですよ。
　　 　 ＼　　 　 　 ￣　　　 ／
　⊂⌒ヽ 〉　　　 　　　　 　く　/⌒つ
　　 ＼　ヽ　 /　　 　 　　＼　ヽ　/

　　　　　　　　　　_N{{／￣￣ ｀丶、
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　　　　 　 ﾉ　　　　　　　　　　　　､_　￣ ヽ
　　　 　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 |　_　　ヽ､_
　　　　/　　　　　　　　　　　　　 ﾊ i|f､ヽ、　　 |　　　　　　　　　　　　　あれは・・・
　　 　 |　　　　　　　　 　 /　 　 |`''′ ＼　l　!　}
　　　　l　　　　　j　 /　　{　i　 ﾄ i　　 ,r=K_|_」∠、_　　　　　　　　　　　早稲田の野球部でございますな。
　　 ＿ﾉ　　　　 {　〈　　/_从 ﾄ{ ヽ ,_ｨﾝゝ、_,.、、 ,>､ヽｰ､__
　 　_＞　＿.ノ_.八 {,>ッ''ラ斥弌_,ｨﾍ'ハ｛ﾄ,　〉'´ ,_..L、　 /｀ｰ-　　　　　大隈候の縁で、早稲田はここに夏用の
　　 ￣7_　_チzヾドこ｣ く `_'゛｀ﾘ　L辷:ッ'‐ ､{　Y　,_ｨ }　/　　　　 _
　　　 ,.r'´∠ヽ､`_,、　 ヽ､_:_.／ 　 〈└ァ‐､　ヽ.j_,ﾉ　 {_L､ -‐ ' ´　　　　練習場を持っているのです。
　_,／　 ,ｲ　 /ｆ'′ ヽ　　　　　　, ‐'’／　　l　　/　　　l
'´　 　 / !　 { |　　 　 丶、　　　　, ´　　　 ヽ ヽ　　　'　 　 　 　 _
　　　 　 l 　 ! ｌ　　　　 　 ,＞,､. ｲ＼　'、ヽ　　｀广ｰ-一　'　￣
　　 　 　 l　　 l　　　　 ／　ハ　　　_ヽl　　 ∠ ＿ ＿
　　　　 　 l　　 l　 　 r'　　 { i l ＜´　　　／　　　　　　￣ ￣ ｀
　　　　　　|／＼l‐- ､.＿／ｲ| 　 ／　　 /
　　　　　　　　 ﾉ |￣ ｰ- '　 ﾘ　/　　　 /

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　 　 ／　　 ―　　― ＼　　　　あ、そう。
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この夏、摂政宮はその前年に死去した大隈重信の別荘で休暇を過ごしていた。

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　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　でも、ここからじゃ、よく見えませんね。
　 ／ 　 （一） 　（一） 　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　 選手がどれほどの技量をもっているのか、わからない。
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　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　　そうだ、見に行きましょう！
　 ／ 　 （●） 　（一） 　＼
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　　　　　　　､--ヽｰv─;z.._
　　　　　,≦　, , ．．､､ 、、 ≧
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　 　 　 ｲ∠-─┴ﾞｰﾞ┴─‐-ゝ　　　　せ、摂政宮が我が早稲田の練習をご覧になりたいと！
　　　　 ｌl∠二二ｌ! u fi二二ヽl l
　　　 __| |　 r=＝　　 r＝=､　| |__　　　これほどの名誉があろうか！
　 　 {fﾆ|.|.　し､ﾟ_, //　､ﾟ　〈　|.|｀i }
　　　l.L_||[○］U　l l ju ~U´v ||_ﾌ.!
　　　`ｧ＜　r一 ヽ|_|／ ｰ-　 |!-ｲ
　　　 ﾉ　.|｢匚匚匚匚匚匚l`i.|　 !
　　　ｲ　_ﾉｌ‐r‐r‐r‐r‐r‐r‐r ｦ|　 ヽ
.　　 ｲ　! u ￣￣二二￣￣v |＼_ ヽ
　_,,./-1ﾍ.＿!__!__!__!__!__!__!_ノ!　:|l`''ｰ-
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　　 　 ||. 　 | ヽ.　　 　 　 /　l. 　 ||
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早稲田大学野球部監督　飛田忠順（穂洲）

８月２４日、摂政宮は早稲田の軽井沢グラウンドを訪れ、

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　　　|┃／　　　　　＼　　　　ｽｯ
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　　　（⌒ヽ　　　　 　　 ｨヽ
　　　|┃ノ　　　　　　　/　i
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ファウルボールよけに設置されたネット越しに早稲田野球部の練習を見た。

この台覧に満足した摂政宮は、

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　 　 ／　 ＼　　　／ ＼　　　　　どうでしょう。宮内省でも野球チームを作ったら。
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と言ったらしい。

　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　 フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|゛
　　　 ´Z,. ,ｨ ,.,.,., ,r'ﾅﾉ''v'"'7 　 /｀ｿ'-ｧ_　　 　 　 　 |
　　<´　`<〃　〃 〃 . 　 /　 ./　 　 　 ｀>　　　　　Ｎ　　　おい、お前たちは卒業したら、宮内省に入れ！
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　　　 / ＼　 ＼ 　 　 ./　 /〃　　.| 　 / .r'⌒'i　　　|
　　 / {´＼＼　 |i　　.i|　./〃　　　l　　l　.|⌒i　l　　　|
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　 ＼　 l　　　 ＼　　　 /　　　　 !!l.　　 l　|⌒l　l　　　 l
　 　 ＼ ゝ __ｏ／　　 ゞｏ　＿ ノ〃　　　l .|_ノ /　　　　l
.　　　　 ）ミ三|　　　　　三＝彡´　___ 　 リ__ノ　　　　　ゝ
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　　　ヽ　 ./　　　　　=＝　　 ／ヽ／∧! |　　　＼ 　 　 　 　 　 ＼
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　　 　 | 　 ノ‐'-､_,　､_,ﾘ‐W.　│ .ﾉ∠ﾆﾆﾌバﾆﾆぅﾚ'　　ｲ　,ｲ/ l/　ヽ}ヽl､　!｀　 　 | |'⌒'ｰ'　　ｰ'⌒ | |
　　　　|r=ｉ| ⊆ﾆ･,　.･ﾆ⊇|.　　|r=Ｔﾓ＝｡TﾆF｡＝;T!　　 | /-─-'　'-ｰ-‐| |　　　r=ｉ| ⊂ﾆ･　 ･ﾆ⊃ |i=､
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　　　ノ 'ｰ|! `! ｕ L_｣　 r１　　 |`7|!rー'‘‐～‐' ‐-|　　 |ｈ||`ｰ-ｲ　　.ト-‐'||ｦj　　 `7l.　　 '-U-'　　 :|く
　 ,ノ／|　 l、　 -‐-ｰ-　,'＿／|./ |　 -ー～～′ !　　 ﾞｰ|!　u ‘ｰ-‐'　ｕ ll‐' -‐''7　|　　-──- 　 |. ヾ''ｰ-
-'‐1|　 |　 |ヽ.　　--　 ∧　l　 |'　 ｌ　u　 ー‐　　 ,l　　 rｰ:ｌ　　-一ー- 　 l-､　　l 　 ヽ._　　￣　　,ノ 　 |
.　 |.! 　 !　l.　ヽ　　　 / l||ｰ- ⊥_　 ` ｰ 、__,.　イ　｀f⌒＼l`　、　一　, イ　/´ヽl 　 　 |､￣￣￣ ,|　　　|
.　 !|　　 Wﾄ、　`ｰ-‐1V ||　　　　ヽ、_　　　 .|　 l／⌒ヽ　 ﾄ、　` ｰ '　_,|　 ／￣＼.__ ド.ｴｴｴｴｴ.ｲ　 　 |
　 ||　　　　| ` ｰ--‐ｲ 　 ||　　　　　ﾊ､ﾞｴｴｴ'ﾇ'´ヽ､＿　　　Ｋ.ｴｴｴｴｴﾝ!　　　　_,ノ　∧　　　　　　レ‐- ｣
.　|L =＝､､|　　　　 |　　 ||　　　　 .l　l |│| / |　 　 　 ￣＼l十十十十レ'´￣　　　 ｌ　ヽ　　 　 　 |
　 ´　　　|ヽ|　　　　|.r;＝'｣　　　　 |　 ||│/　 |　　　　　　　ｿl‐十十十|　　 　 　 　 |　 ,ﾍ　　　 　 |

ここに早稲田野球部出身者を中心として宮内省野球班が発足したのである。

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　　　　 　 　 　 　 　 !/_,. .-: :'':":´: : : : : : :ヾ`''"_　_,.二＝ｰ…-
　　　　　　　　　　,. :':゛: ／: : : : : : : /: : : : : i: : : :｀:`:ヽ.､
　　　　　　　　 ／: : :.; ': : : : : :/: : /:　 　 　 ! ﾞ!　　　ヽ　 ｀ヽ、
　　　　　　　 /: : : : /: : : : : :./: : :,l: :/: : : : i |. .i.. . . .､　＼　　｀ ､　　へえ、昭和天皇って、若い時から野球に興味あったんだねえ。
　　　　　　　' 　 . :/: : : ／¨7ヽ:,:'ﾞ!.:/: : : : :j,.ｵ-､:: : : :ﾞ､: . ヾ丶､
　　　　　　 '　. : :,': : : /: :.:::;l: :/　'/ !: : : : l.:,ハ.:lヽ: : : :i: ヽ: ｀、
.　　　　 　 |. : : :,': :/: : : :.:::j:/　 〃 !: : : :,!:/　 l:.|::::: : : :i: : i. : :.
　　　 　 　 !: : :,': ｲ: : : ;;;∠ﾑ≦/　l: : : /;/≧ｯｷ|V:: : : j: : :ｌ: : :.
　　　 　 　 l: : ,':/:l: : ｯ''オ示乏!　 l: :./ノ　伐片ヵV:: : :l:: : :|: : :i.
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　　　　　 　 l.:|,!/'|: : /::l ∨つ｣!　/　　　　ﾚつｿﾞ /::!: :ﾊ:: :.l　 ヾ|
　 　 　 　 　 !j!{　!:.:/:::::!　´　 　 　 　 、 　 ｀` ． !::::l:/ 'l: /
　　　　 　 　 i!.:ﾞJ∨:::::::l　"　　　　　,、　　 　 　 ,!::::|{　 l/
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ´　　　　　　　　　 |´　　　　{
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　　　　　　　　　　　 　 |　　:|／　　　/／| /　|ｉ　,ｨ j |　:|　 ::　 |　 |　　　 ここで、昭和天皇の生い立ちを振り返ってみましょう。
　　　　　　　　　　　　　|　／／　,.ィ'´ __ｊ,/　 |jノ ｊﾉ__|,/|　　|　 |　 |
　　　　　　　　　　　 　 |/　/　 /:::|:|,ｨｆﾁﾐ､　 }-{ ,ｨfﾁﾐ ﾊ　　|　∧. ｊ
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　　　　　　　　　　　　　ｊ　 ｉ｀ヽ|::::::| ｀‐-‐ ´　 ､ ｀‐-‐´{´|::}ﾉ|
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　　　　　　　　　　　　　|ﾘ　 },ｨ'´　｀ヽ、　ヽ､／＼/:〉_ノ´　 {:::|
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昭和天皇は明治34年4月29日、皇太子嘉仁親王（後の大正天皇）と節子妃の第一皇子として生まれた。

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　　　　　　　　　　　　　　　乃木希典

明治41年4月、学習院初等科（小学校）に入学する。当時の院長は乃木希典である。

なんかすごくダメそうな乃木だｗ

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　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　´　　｀ 　 　　　　イ:!::. :. . ....::===‐- ､
　　　　 　 　 　 　 _／　.:ヽ :i::::::::　　　　／.: /:::':.. .:..,. ''.　　　. :.:.:｀ヽ
　　　　　 , --―'´;.:.､... .: .:i :i::　　　　／:　 .:::..:,.‐''". .　 　 　 .:､　 :.:::}
　　 　 ／　　 . :.:.ﾉ:. ..＼.ヽヽ:　　, -‐''´ .　　 　 .　　 :　 　 　 .::l . :.:.::|
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　 　 |　 . . .:.:.:;ｲ::　　　　　　.:i::.　　　　　　 . .::｀''‐-､ヽ、.:.. . .:: .:ノ:　:!
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　 {:.:..　.:..　. .:.:::ﾄ､:.:.. . .　 . .:.:;!､::.. . . .　... .:.::..:::::::_;;.ゝ、..:|　　　　..:ノ
　/｀'''　 ､,,,___:ノ　＼::. :.....:.:ノ::..｀'ｰ::.....;;;＿;;:.-‐''....:...:::,＞'=､　　.::i　:.::}
. {:.:. .　　 _＿_＼ 　 ｀ ‐-=､:::.:.. ..::r　ｰ-=､.....:...::..::::／　 　 　 . .:::! :; ::|
　!ｰ: . ／:::＿__;＞┐　　　 ＼:..　:! ,.-―:‐､:: ,,.:‐''´　　　　. . :__;ﾉ.ｲ.:.:|
　';.:../:::::/´、 　￣）ヽ. _,ｒ―‐亠- ､!::::::::::::::|｢:　　　　 . . - '''´. : :丿.:/

この時期、昭和天皇は生物や相撲に興味を持ち始める。

大正3年、学習院初等科を卒業、中等科には進まず新設の東宮御学問所で教育を受けることになった。

　　　 　 　 　　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.| ::::::::::::　　 　 ヽ、
　　　 　 　 　 　 　 /:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |ヽ､ ::::::::::　　 　 ∧
　　　　　　　　　　 |:::::/::::::::ﾉ::::::/:::::::: ,ｊ:::::::::　| |∨　::::::::ｉ　　 :　 ﾍ　　　　　天皇は将来陸海軍の総指揮官となります。
　 　 　 　 　 　 　 |:::/::::／:::::::::/:::::: / |:::::: 　 | |　∨　:::::|　 　 ::　 ﾍ
　　　　　　　　　　|:/／:::::::::::::/::: ／|　|::ｉ:　 :: | |　 ∨　::::|　 　 |:　 λ　　　軍事教育が必要となるわけで、従来の教育
　　　　　　　　　　ｊ/:::::::::::::,-/-─-/　 | |　 ｉ: |-|─-|-､ ::|　 　 |: 　 ﾊ
　　　　　　　　　 /::/::::::::::: /:／ __/_.　 | ｊ　 ｊ |._!__　 V　 ::|　 　 |:　　 |　　 機関では十分ではないと考えられました。
　　　 　 　 　 　 |:::|:::::::::::: ﾊ ,ｨｆﾁﾃｵ､　ｊ/　/|:|ｵﾃﾐｫ､∨ ::|　 　 |: 　　|
　　　　　　　　　|:::|::::::::::　|:ﾊ　んｨ::ﾊ　ｊ_,,ノ　ﾘんｨ::ﾊ `ﾊ ｊ: 　 　|::　,/ﾘ　　　ちなみに、東宮御学問所総裁はこの人です。
　　　　　　　　　|/|::ヽ､:::　|::ﾊ `~-‐" 　}＝{ 　`~‐-" ,ﾊ,/ 　 ,ｨ j;／
　　　　　　　　　　|::::/:ｉヽ､{:ｉ`:ｊ､ _＿_,ノ　´ 丶_＿__ ,ﾉ{::::}　 / ｊﾉ
　　　　　　　　　　|:/::::|:::　 | ::ヽ、　　　 ｰ-‐　　　 ノ:::::::ｊ,ノ　 |
　　　　　　　　　　/ : ::|:: 　 |:::ｉ|:::｀＞‐-〟　,-‐＜´:i|::::::::|／:λ
　　　　　　 　 　 / :::::::|::::　 |::,イ´ .＼,ｨｊ　　 {､,／ｒ'´ヽ／ｊ ::::: ﾊ
　　　　　　 　 ／"::::::::;|::: 　 |´ ｀ヽ、　￣￣￣　　(´￣~_,〉 :::　ﾍ
　　　 　 　 ／ :::::::::/´/|::　　|　　　 ゛　 ~~"´　／(＿￣　 〉 ::::　ﾍ
　　　　　 / ::::::::::::/ ./　|:　　 |　　 　 　 　　／ﾉ　,ゝ、￣ ﾉヽ、::　 ﾍ

　| |　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.ｒ=＝:=:ｭ、
　| |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /'´　　　｀ヽ:ﾍ
　| |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }:}
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　| |　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ､:.:.:.:.:.:..:.:￣:.｀'"´:.:.;/:.:.:::.:.:.:.:.:.:.::;ｊｉ::.:｀ヽ、
　| |　　　　　　　　　　　　　　　＞'´:.:..:.:.:.:.:.:.:.:::／:;|:.:.:::::.:.:.:.:.:.:: （,ｊ:::.:.:.:.:.:＼
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　| |　　　　　　　 　 　 |:/ 　 /::::/:::::l:.:.:.:.:;ﾊ ﾔ弐行 |;/|::.:|　ｵ弐ﾏZﾊ:.:.::|:::::|:.:|
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　| |ヽ--────--‐fTT'{ ヽ　　゛' ＼~|:.:.::|ヽ、　　 -‐'´｀　 ,.ィ´; |:::.:.:|:::::.:.:ﾍ
　| |　　　　　　　　　　 ,{ | | |　 ＼ 　 　 ｀|:.:.::{ 　 {｀...ｰ--‐."´}　 / :|:.:.:.:|ヽ､:::.:.ﾍ
　| |´￣￣￣￣￣￣￣ｔ_ｉ_ｉ_|,　　 ｀ヽ､ 　 V:.:.;＼ ﾍ､,.-─-､/　/ / ｊ:.:.:.:|　 ⌒>::.＼
　| |　　　　　　　　　　　　　　＼_,,-‐ｒ:｀ヽ､ヽ::{､:::＼ ﾍ 　　/,／／,/:;/}::ｊ　　//ﾊ:::.:.:＼
　| |　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::ｉ::.:.::｀} ` ,＞‐-'ヽ._,/"-‐＜´'"ｉ ｊ;/　 ////､:::::.:.:.:＼
　| |　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::|:.:.:.:.:ｊ　〈　　　　"｀　　　　〉　|ｰ:-=_//,//　 ＼::::.:.:.:＼
　| |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:!:.:.::/　　＼_,,／ ｉ: ＼_,,／　　ヽ::::::::::￣::::＼　 ﾊ::::::.:.:.:.＼
　| |　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.:.:.:::ヽ､,_ 　 /　　　　∧　　 ,／::::::::::::::::::::::::::}　　}:.:::ﾄ､:::.:.:ﾍ
　| |　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:::::／/`ｰ/　　 ﾊ　　∧ｰく::＼::::::::::::::::::::::::::| 　 |:::::|　＼::.:ﾍ
　| |　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:..:::／　'　 ,' ＼／　 ＼／',　 ＼ ＼:::::::::::::::::::::ｊ 　 |:::::|　　 ∨:ﾊ
　| |　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｊ／ ,　 　 /　　 |　　　　　　　　　＼ ＼:::::::|:::ｒ'´　　}::::| 　 　 V::.}
　| |　　　　　　　　　　　　　　　 　 〈_,／　　 /　 　 |　　　 　 　 　 　 　 ＼_〉::::|｀ﾚュ､_ﾉ:::::|　　 　 V::|
　| |　　　　　　　　　　　　　　　　 /:〈　　　 / 　 　 |　　 　 ｉ　 　 i　　 　 /::::::::::| |ｒ‐t }::::::.:|　 　 　 |::ｊ
　| |　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:;/ ＼__,/　　　　|　　 　 |　 　 l　　 ／:::::::::::::l |///|:::::::ﾘ　　　　 ｊ;/
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　| |　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　 /　|:::::/　　 |::::::/ .|　　 |::::::::::::::::/ 　 |///|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東郷平八郎

配役引き継いでるのねｗ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　　　 　 /'´￣`ー-/　 ｀ヽ-‐─-.､__
　　　　　　　 　 　 　 ,ノ´　　　　　,/　　　　ｉ:　　 　 　 ｀ヽ、
　　　　　　　　　　／　　　　 　 / :| 　 　 　 |:: 　 ､　　 ､　 ﾍ
　　　　　　　　 ／　　　::　　　/　 ;|､　　 :　 |:|､ 　|::　　 ヽ､. ﾍ　　　さて、東宮御学問所は昭和天皇と5人の「御学友」が生徒となっていました。
　　 　 　 　 ／　　　 : :　 　 /　 / |∨　: :　|:| ∨.|:::　　　 ｀ヽ.ﾊ
　 　 　 　 /　／　 : : :;　　　| ,ィ⌒ | ∨ : : |:|　⌒|ヽ　 　 ､　 ﾊ.}　　ここでの教育は人格形成に大きな影響を残したようです。
　　　　　/　,ｲ　/ : ::/　 　 ,|　/ __､|　∨ : :|ｊ　,_ﾚ'ヽ、　　 |:　　||
　　　　 〈　/ | :ｊ: : ::ｉ　 　 / |/,ｨﾁ心､　ヽ､::| ,ｨﾁ心､∨　　|::　 }|　　昭和天皇は乗馬や水泳の手ほどきを受け、相撲にも熱中します。
　　　　　ヽ|　| :|: : ::| 　 ∧ ,ｲ ﾄ-':;;:}｀ }冖{`　ﾄ-':;;:}ヽ∨　 }::: ,/|
　　　　 　 　 ヽ| : :::ヽ､ {:::ﾊ.`､V:t;;ﾘ ,ﾉ　　､　V:t;;ﾘ ,,'∧　/ｊ;ノ |
　　　　　 　 　 ∨: ::|::|::`::.:::j｀ ｰ-‐'"　__'__ ｀ｰ-‐"´ {::::ｊ,/::|:　 |
　　　　　　　　　｀ヽ:|| |:::::::|｀l:.､　　　 V　 ,ﾉ　　　 ,.ｲ|:::´::: |:::　|
　　　　　　　　　 　 |ｊ: |: ::,:ｊ .|:::_;;＞‐-,｀ﾆ´ｒ-‐＜´::|:|::: : : |:::　|
　　　　　　　　　 　 ﾘ: |::::;ﾉ ,ﾆュ､　 | ´ 　 ` }　　 ヽ|ｊ:: :　 ｊ::　 |
　　　　　　　　　　 ,ﾉ:,ィ´{　 -‐y 〕　|,-─‐-ｊ　　　 ﾉ:: 　 /::::　{
　　　　　　　　　 / ::ｆ　｀ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､　　 /　 ／/´:　 /}::::　 |
　　　　 　 　 　 / ::::| 　 },ミ三三三彡}.　 / ／／ｊ; 　 /　|::::　 |
　　　　　　　　/: :::::|,　:〈｀゛ｰ─--─'´〉V　,／,,ノ|　,/　　|::::　 |
　　　　 　 　 /: :::::::|　 :::〉　　　　　　 "|ヾ　＜´　ｊ／ ｉ: 　 |::::　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　～～～　　　　　　　～～～
　　　　　～～～～　　　　　　　　（　 （￣|　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7
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　　　　　　　　┌┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i
　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７
　　　　　　（　 （￣|　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　""～～～～　　～～～～～
　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～
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　　　　　　～　　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～
～～　　　　　　　～～　　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７
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大正10年、帝王学教育の総仕上げとして、ヨーロッパ訪問に出発する。

　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,⊆ 乙　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｎ　_,ｎ_ 00　　　　　　　　　　　　　 　 ;　　　　　　　　　 くゝ 00
　　 　 　 　 　 　 　 　 ``７⊂′　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |└i i┘　　　　　　　　　　 　 　 　 __j｀';､_.　　　　 　_ n_l 〉_
　　　　 　 　 　 　 　 　 ..`‐┘　　　　　　　　 ミヽ　　　　　　　　 Ｕ　 リ　　　　 　 　 i川　　 　 　 　 .`ヽｪ,__` 一-;､　（八U八）
　　　　　　　　ミｙI　　　　　　　　　　 川i　　　 .'ミヽ-=.,　　　　　　　　　　　　 __　　_,}　.{　　　　　 　 　 '"　~ｰ-、　ヽ､_
　　　　　　　　ｽ f　　　　 　 　 　 　 {j .ﾉ　　　　　~´＞､｀＞-.､　　　　 　 .γ::::::::ヽ~'彳ﾊ　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ,　　!t!､　　 　__,　-ｰ-、
.　　 　 　 　 　 | .!.　　 　 　 __　　　　}.ﾊ　　　　 　 　 　 ｀＞.､_｀＞- =､_　 {::::::::::::ﾉ _,ﾉ　.}　　　　　　　　　 　 　 ｿ!_　　　..~ｰヽ.~　　_,,-_...ヽ､
　　　　　　　　 l, ヽ､　　　γ::::ヽ　　 ｣　l　　　　　　　　　　　　 ＞-<,　　￣｀＞-="　 ,／　　　　　　 　 　 　 　 .i::::!､　　　　　 .yｰ"　　 `'｝ ヽ=;､
.　　 　 　 　 　 ｀'>.､二"'''"⌒'.7-='",. ｲ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ　　　　　 "';:::シ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　ﾍ:::I　　 　 　 1　　　　 　!ｨ'´~’
.　　　　 　 　 　 　 　 ｀ヽ,　,.　　 .,γ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }　　　　　　 ､ﾉ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `'ヽ　　　 　{′　 　　　 '
　　　　　　　　　 　 　 　 j''.　　:.　 {　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　　　　　　 .ｿ　　　　　 　 　 　 　 　 ,;一-､_　 _}　　　　 t
　　　　　　　　　 　 　 　 ﾍ　　 :.　 i　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　　　　,/　　　　　　　　　　　　 r'ﾞ 　 　 　 　 "''　　　〈
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 j,　　:.　 ヽ､　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏ.　　　　　ヽ,　　　　　　　　　　　　i　 ｀'ｰ-;_,　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　 　 　 　 　 _｣　　　 ,　 ﾊ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l　　 ::...　..:: "ﾆヽ　　 　 　 　 　 　 `'ヽ､,　　｀'y､::::_/　 :::.:.1
　　　　　　　　　　　　,.＜　　.:.:.:::::j:.::.:..ﾍ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　 ,　　　,ﾉ'',　 　 　 　 　 　 　 　 ｀'ﾌ 　 _ｿｰｔ　　 :: . ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 ﾑ .:.:.＿.::.:.ィ'""ヽ,:.:.ヽ,　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ::... 　　 i:.:.:.:..,ｲ:.::j　 　 　 　 　 　 　 　　ﾉ 　/ 　　 ｀`f,...::: . ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 ヽ,　~ヽ　　　　　　ヽ,."ヽ,　　　　　　　　　　　 ,イ　　 .:.:._ノ'ー彳!:.:.:i　　　　　 　 　 　 　 .'i__,;ｨ 　　　　 ヽ　　 　 }
　　 　 　 　 　 　 　 　 ＞､　＼_　　　　　ヽ,. ﾊ　　　　　 　 　 　 ./　　.:.:.::／　　　　 ﾏ:.:l　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 I,_-ｰ .|
　　　　　　　　　 　 　 　 　"''､,.　)　　　 　 .ヽ, ヽ,__　　　　　　　/　.:.:.:.:∠　　　 　 　 }:,:{　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 ./
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 } ,ｲ　　　　　　　>､,ﾝ　　　 　 　 7　.:.:::7"　　　　　　　 },...＞､　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ..j
　　　　　　　　　　　　　　　　"´　　　　　　　　　　　　　　　　　'':､ ⌒｀>､　　　　　　　 ⌒"´　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｛　　 ..l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ､_　ヽ､,__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　I
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ,,.　 ｼ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {,　 y'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ .{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　i’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏﾐ}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　ﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ｼ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しー、｀'

特に、あるイギリス貴族の質素な生活と住民との強いつながりを見て、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　／
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　このような、暮らしをすれば、
　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　-‐＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／‐-　　 　 　 　　　　　　　　　 共産主義革命など起きるはずがない！
　　　　　　 ／　　　 ＿＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＿　　　　ヽ　　　　
　　　　　　　　　　´　 　 ヽ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ´　　　ヽ　　　i　　　　
　　　　　　|　　　|　　　　　! 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／　 !　　　　　|　　　|　　　
　　　　　　 ､　　 ､　＿　ノ　　| 　 ＼　　　　　　　　　　　 ／ 　 | 　 ､　＿　ノ 　　,　　　　
　　　　　　　 ､　　　　　　　　,'　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ､　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　――　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――　 "
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､
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強い感銘を受けた。

　　　　　　　 　 　 　 　 　 /￣ ＞―───―-
　　 　 　 　 　 　 , -ー─ |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀丶
　　 　 　 　 　 　 |: : : : : : l: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　　　　 　 　 |: : ／: :.:|: : | : : : : l＼ : ヽ: :／ : : : : :＼: :ヽ
　　　　　　　　　 j／ : /: :.|: : | : : : : |　 ＼／丶: : : : :.ヽ: :＼ﾊ　　　この欧州訪問は大きな影響を与えました。
　　　　　　　 　 /: : : / : : |＼|ｌ.: : : :.|､_／_＼ }＼: : : : : l: . : |:|
　　 　 　 　 　 /: : : / : : ∧ :八.: : :│　行う示㍉ヽ: : : j＼: |:|　　　特にイギリスの立憲主義
　　　　　　 　/: : : : | : : ,′'ｘ=ﾐ､ : : ｌ、　 |j:_:::_jⅣ:.ﾍ : / : :j/:|
　　　　 　 　 |: :/| :│ : |　/ｲ:::ﾊヽ :{ :＞弋_;;;ソ |│:.Vヽ.: : :│　　　に大きな影響を受け、理想としました。
　　　　 　 　 | :ハ: : ヽ:小'{iﾍ_;;;ｿfｊ⌒ヾ､ '' ￣　 ,| j: : :!　} : : |
　　　　 　 　 ∨　ヽ: : ﾄ{ ハ　ゞ'´/ ,｀-､　`ー‐ '´|/∨:|イ : :│　　　帰国後、宮城（皇居）内にゴルフコースを
　　　　　　　　ヽ 　 ＼!/＼j__''_ノ　∨_ )　　　　 / : : :.|│: :│
　　　　　　　　 　 　 　 |: :.:ﾉゝ,　__/⌒'ヽ､＿　イ.: : : :.:|⊥:.:八　　　作るほどゴルフにも熱中しました。
　　　　　　　　 　 　 　 |: :/: :j: : |/　ﾉ`ｰくヽ ∨: : : : : ﾘ'⌒＼丶
　　　　　　　　　　　 　 ∨: :/ : /　　￣ヽ_)_)‐': : : : :〃　　　 `､:＼
　　　　　　　　　　　　／ : / /7　　 Y　'´ ,ィ’ : /: :/　　　　 　 |: : :＼
　　　　 　 　 　 　 ／: : : / ∧{.　　 ﾉ　／/ : : /: :/　　　　　　│: : : :.ヽ
　　　　　　　　　 /: : : ／{ノ ヽ＼ｰ／｢　/! : :∧:/　　　　　　　ﾊ: : : : : :i
　 　 　 　 　 　 /: :.／ :厂＼　＼＼ヽ∨∧ / 〃　 　 　 　 　 {: ヽ.: : : :|

同年11月、健康が悪化した父大正天皇の職務を代行する摂政に就任する。そして、大正12年の夏を迎える。

　 　 　 ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ﾍ: : :.i : : : : : : : : ､: :｀:､
　　 ,〆 ' ´　 ／: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.　　　　 ｀､丶: :ヽ
　／　　　 , ' 　 , ′　 /　 . . /: .::;ｲ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .　　 丶｀、: i 　 　 　 　 ／￣｀丶、
　　　　　/ 　 ./　　　.:i: : : :.::;': .::/｜:::l: : : : l::!　∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !　　　　　 |　/⌒ヽ　ﾞ!
　　　　/　　イ　 . : :.::i: : : .::::i: :::i　｜::jl: : : ::l:!　　Ｖ: :ﾄ;::. : :ﾞi:. : : :.i::.ｉ: |　　　　　 `''′　 ﾉ .ﾉ
　　　 /　, ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i　　 !: | i: : : :{、､,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|　　　　 　 ,.‐''"_／
　 　 ,' , '　 i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'ﾞ　i::|. V: :｜　　￣､:ｌ ∨: : i::. : : ﾄ ヽ　　　 　 〈_,/´
　　 ,'/　　 !:.:;ｲ: : ::::::|: : :.::::ｉ | l　　 　 !|　 Ｖ: :!　　　　ヾ　∨: :l:::. : :.l::､ﾞ､　　　 （__）
　　/　 　 .|: :i |: : :::::::l: : .::::i　!|　 　 　 ﾞ 　 ヾ: l.　--‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!　　　　　　　　あれ、野球の話が出てこないよ。
　　　　 　 |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l　--‐――　　　 ヾｌ　三三三三 V:ﾄ;:::. :.|l
.　 　 　 　 l::l　l: :::::::::::}.: ::::ﾄ 三三三三　　 　 `　　　　　　 ・ﾊ:|::i::: :.{
　　　　　　 !j　 i.::::::::::jﾍ: ::|:::.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l:::l|::|:i:: :!
　　　　　　 ｛.　 ヾ:::::::|:`ﾄ:::|:::l　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ:::::: |: i: |
　　 　 　 　 　 　 ヾ::::|: :!ﾍ:l::::ﾄ.､　　　　　　'⌒　　　　 ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
　　　　　　　　　 　 ﾄ::l: :l: :ヾ:l:::::::｀`:::::-....,､,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
　　　　　　　　　　　l::N.::l: : :::l::::::::::::::::／r| 　 　 !｀ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
　　 　 　 　 　 　 　 ｌ:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ　 |'′　 　 ﾞ|　 ＼:::ｌ:l: : : :j:::: :|
　　　　　 　 　 　 　 l:!: ::::i: : : :l;､く 　 　 l'''""""'''j　　　//|: : : :j::::: :l
　　　　　　　　 　 　 ll: : :::i!: : : :ﾄヽヽ　　 i.　　　 j　　 // ｲ: : : ,{:::::. :l
　　　　　 　 　 　 　 ,!: :.:::|ﾍ: : : :iヽヽヽ 　 i.　　 i　 // //l: : : ,〈l:::::: :.l

　　　　　　　　 __　　　　,､
　　　　　　　/´　￣`ｰ-|　`ｰ-‐'"´￣￣゛`ｰ-､
　　　　　　　|　/　　　　|　　　　　　　　　　　　. ｀ヽ、
　　　　　 　 ｊ,ﾉ　　　　　|　 　 　 |､　　 .､ 　 　 ＼:ｉ:.ﾍ
　 　 　 　 ／　　　/　 /'|　　:: |: | ∨　 :|､　　､::　ﾍ:. ﾊ　　　　そのことなんですが・・・
　　　　　/　　 　 /　 /　| 　 ::.|. |　 ∨　|V 　 ﾍ､::　}　}
　 　 　 /　　 　 :ｊ　 /_,ノV　 :::|/　`ｰ|-､| ∨　 ﾊ:∨:　|　　　　昭和天皇は野球に興味がなかったと思われます。
　　　　ｊ　 :| 　 .::|　 {　 __,∨ :::|　　,__ヽ､|　|:V　 }::::: 　|
　　　　| :;/|　 :.::ｉヽ､|､ ｨﾁミヽ､{´　ﾁ弐ミ､ |:::ヽ,ﾊ::: 　 |
　　　　∨ |　 : .:|　ｊ::ﾊ´ 　　,ﾉ,　､　 　 　 ﾉ|:::: |,,ﾉ::::　 |
　　　　　　∨ : :|　|::::ﾊ‐-‐'　 _＿`‐-_‐" ﾉ::: :l::: :!: 　 |
　　　　　　　｀ヽ:|　|: ::::ｊ､　 　 V ,ﾉr､〉,}}〉'::　,/::::::::: 　 |
　　　　　　　 　 　 |: : :::::|::＞‐::-_,ﾉﾉ' ,ｲ:: ／::::::|::|::　　|
　　　　　　　 　 　 | : : :::|::::::::::{二二二},ｨ´ミヽ::|::|: 　 λ
　　　　　　　 　 　 |　: : :|ヽ､::_}二二ﾆ/,ィ⌒ヽ､:|:|　　　ﾊ
　　　　　　　 　 　 |　 : ::|　 〈"´　　 〈´　　　　 ||ｊ　　ｉ　 ∧
　　　　　　　 　 　 ∨　 :|　 ﾉ　　　　/'",__　 　 |:{　 λ 　 ∧
　　　　　　　　　 　 {　　ｉ|/´　　'´￣"￣　　 　 | ∨　ﾊ　 　 ＼

　|:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/! ｀i:.:.:.:.:.:.iヽ:.:l:.:.:.:.:.:∧ ､:',
　|:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: ､／/　 |:.:.:.:/:.l　∨!:.:.i:.:.:.∧ ＼
　|:.:/:／/:.::.:.:.:／ >､__,, |:.:./レ'／|:.l:.:.:!:.:.:.:.:|
　|:.|:/:,､':.:.:.:／___＿＿　!:/　＿__ !::!:.:.|:.:ｉ:.:.:|
　|:.|/:{　!:.:/:.| ￣￣￣　|'　 , ￣ ･::.!:.∧:ﾄ､:.!.　　 ━━┓┃┃
　|:/:.:.ヽ|:/:.:.:!　　　　　 　 ,＿　　}:.:lﾚ　!'　V　 　 　 　 ┃　　　━━━━━━━━
　|':.:.:.:.:>'´￣ﾞヽ､　　　＜._.,,'　　　≦　三　　　　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　':.:.:./　　　　　ﾍヽ　｀　ゝ'ﾟ　　　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┛
　:.:./　　　　　　 l　＼ ´ ≧　　　　　　　　　三　＝=-
　　　　　　　　　　　　　　 ｧ,　　　　　　　　　　≧=-　。

さらっと衝撃発言がｗ

　　　　　　　　　　　　　　,. -－─‐-　、
　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 _,.-‐厂￣　　　　　　 　 l　 ヽ
　　　 　 　 　 〈　　 }　　　 ｌ　 |　　 l　　|　　∧　　　昭和天皇の野球初体験は学習院初等科のころです。
　 　 　 　 　 　 }ﾉ　|　{　　 !　 !　　 |　 l| 　 l　|
　　　　　　　　/　ｌ ｌ l八.　 ﾄ､人　　}　 }| 　 l　|　　　それも正規の野球ではなく、「三角ベース」でしょう。
.　　　　　　　/ l　l {大不､ﾉ ,ｨﾃミ､ｲ　,小.　　 |
　　　　　　　{　ｌ　| lﾄ代ﾊ　 { 炊ｿ'　}/　ﾚ'　　 |
.　　　　　　　Ⅵ　N从　ﾌ⌒ヽ､'_'_'ノ　　| l　|　|
　　　　　　　　 ∨ヽﾉ ﾍ、 -‐　　.ｲ　 　 ﾄl　|　l
　　　　　　　　　　　|　　＞ ､ イ　|　　　川人/
　　　　 　 　 　 ,. -┴へｒ‐-､_ﾉ　 l　　/::::/::::::＼
　　　　 　 　 ／　 二ヱﾆﾆﾐ､`＜ﾉ ／::::/::::::::::::::＞､
　　　　 　 ／　　 ⌒＜二＞　　　＼:::::/:::::::::::／　　}
　　　　　 ′　　/ﾌ´{::`ーｧﾍ　　　　 ∨:::::::／　　　│
　　　　　 i　　 〈´　∧:::::/ 　 ＞､　　　',::://　　　　∧

　　　　　　　　　　　　__＿___r‐-､__＿＿___.
　　　　　　　　　　　/:::....　 ..:ｉ　　　　　　　 ｀＼
　　　　　　　　　　 ﾒ　_,,　　:ﾉ〉::　　 ..::i:　　::..　 ＼
　　　　　　　　　／　"　　 ,ｲ ∨::　 .:::λ. 　ヽ::..　 ＼
　　　　　　　 ／::／..　 ::/|::|　 ∨:: :::,ﾉ |:|∨　｀ヽ:::::::ハ　　　　皇族、それも皇太子が不特定多数の人間と接触するのは
　　　　　　／::,ｲ　::/: ::/‐|::|‐- .〉 :::/.-‐||‐∨　:::｀ゝ::::::}
　　　　 ／::／/　::/: ::/ _ |:|_　人 ::{　　_ﾘ_　∨､　::::::;〉:|　　　　色々とまずいので、数人の「御学友」が選ばれます。
　　　　ﾒ／　/　::/::: γ´　ﾘ　｀ヽヽ|γ ﾃ=ｚ､.| i＼:;;ｲ::::|
　　　　　　　|　::/|::i　:{ 〃　　　,r'i＾iﾍ　|::ｿ::ﾊ} :|　:i :i: :|　　　　これに側近や弟宮などを含めても、18人には満たないでしょう。
　　　　　　　| ::/ﾒ::i : :|ゝ _ _ ,ｨ＾| | .| .|､_￣._人 |　:| :|:〈
　　　　　　　|;/　|::| : :|ﾍ　　　{　　　　{ィ⌒>ｲ|:ﾊ　ｊ: :|::|　　　　そうなると、正規のゲームはできませんから、「三角ベース」
　　　　　　　　　,}::｀ヽ;|::::＞‐-ｔ__　　 　,,ﾒ~__ ||::::|/: ::|:::|.
.　　　　　　　　 |:: i : :,ィ´ ＼:{二二二二}７ ｀||:::/: :λ:::| .　　　になります。硬球でプレーしたこともないかもしれません。
　　　　　　　　 |:: | ::/　　 　 }二二二二{　　.ﾘ/: ::/ﾍi: ::|.
　　　　　　　　,}: :|:/三≡=‐〈 ::ﾉ ヽ:::ｿ　〉　 ノ : :ﾉ三:〉:::|.
　　　　　　　　|: :| :{ ｀゛`＼　|　　　:::::::::{.,／ :∠-‐─}:.人
.　　　　　　　/　:| :ゝ　 ...:::,rヘ_＿＿_::;;|: :,ノ´　　 　/: : : ヽ.
　　　　　　 / ..,ｲ　:::ﾒ､::::ノ　　　　　　　 ｀|TTＩ-‐､ /: : : : : : ＼
　　　　　／／/ .:::　 :::＼　　　　　　　.ﾉ: :|:|:|:|　 ~゛ゝ: :: :: :: :: :）
　　　 ／／／ r'.:ﾒ:::::::::::::＼,,_＿＿＿::::::::|:|:|:|　　 ､ヽ〉: :: :: ::/
　　／:::/ （　 〈::(:::::::::::＜"　　　　　　￣￣￣`ﾍ_〉_ソ: : : :／
　/／(:(　　＼　~￣￣￣＞　　　　　　　　　　　　_/: : :／
　'ﾞ　　ﾘ　　　 ＼＿＿＿ ｀ヽ､　　　　　　　　　＜ : :／.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　,λ￣゛`ー‐--.|　 ヽ-‐─--.､_
　　　　　　　　　 //　　　　　 　 .;|　　 . :ｉ::.　　　　｀ヽ、
　 　 　 　 　 　 //　　　ﾉ　　/　.:|　　 : .:|:: :､　　　 ､. ｀ヽ、
　　　　　　　 ／´　　::/　 :.:/　:;ﾒ{　　 : .:|.:|､ ＼　　:.ヽ､} ﾊ
　　　　　　 /　 ／　::/　: :/　:./| ∨　 .: :|.:| ∨ .|　　 :.:｀ヽ.|　　　　　こんな状況ですから、昭和天皇が興味を持ったのは、
　 　 　 　 /　/　: : :/　: :/ ,ィ⌒|　∨　: .:|:|　 V⌒ヽ : :. ､ ﾍ、
　　　　　/　/| : : : /　: : ｊ ::/ 　 |　 ∨ｉ　.:|ｊ 　 ヽﾄ､ 　:.: : |:　ﾍ　　　 相撲をはじめとする個人競技でした。
　　　　 〈　:| | : : ::|　: : :/|/　___ ! 　 ﾘヽ､.:|　___ 　 〉　: :.: ﾄ､:　〉
　　　　　ヽ,| |: : : :|　 : :;ﾊ　,.ｨ'≠ﾐ　 }冖{ `,.ｨ≠ﾐ､ } : : :. / ｉ ﾚ'　　　 それに実は、昭和天皇はスポーツが
　 　 　 　 　 |: : : :ヽ､::{:.:ﾊ.　　　 　 ﾉ ,　､　　　　 ｊ: : : :/:　|
　　　　　　　 | : :{ヽ､::|': ::.::j｀ ‐-‐ ´　＿_ ｀‐-‐ ´,|: : :/ｉ:　 |　　　　　好きではない、との話もあるのです。
　　　　　　　 ｀ヽ|　 |｀: |:::::|｀l.､　　　 V_,ﾉ　 　 ／ｊ;／　|　 ｉ|
　　　　　　　　　 　 | ｊ: |: :::} .|､:｀＞‐ｧ--t‐＜´ｊ::|: : :　 |　 |:|　　　　 本人もこう語っています。
　　　　　　　　　 　 ﾘ : |::;ﾉ ,ﾆュ､　|´　　 `}　｀|::|: : :　ﾉ.　 λ
　　　　　　　　　　ノ .,ィ´|　 -‐y 〕 |-─‐-| 　 |ﾘ:. :　/ヽ、.　ﾍ
　　　　　　　　 ／ : ｆ＼.ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､　　|　　|: : 　ﾒ　／ｉ:..　 ﾍ
　　　　　 　 ／　::ﾉ:| 　 }｀ミ三三三彡.　 |　　ｊ::　 /／ 　 |::ｉ　:. ｀ヽ、
　　 　 　 ／　: .:/: :|　 〈｀゛──--ー'〉　|　 ./　 / 　　 　 |: :|　::. 　 ）
　　　　　 ＼　.:/: : :|　　〉　　　　　　"|.　|　/　 /　　 　 　 |:.:|　::: ／

　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼　　　　　色々とやりましたが、物になったのは
　　 　　　／　⌒　　　⌒　＼
　　 　 ／ u （＝） 　（＝）　　＼　　一つもなかったですねえ・・・
　　 　|　　　 　　__´___　 　　　　|
　　　　＼ 　　 　`ー'´ 　　 　／

　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､　　　プレーしたことはなくても、興味を持ってた
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l　　　てことはあるんじゃない？
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_　　 _　　　　.ノ : : N : : l
　　　　　　　　　│: : :|　 ≧ t　- ＜: : /: : :ﾊ: : :l
　　　 　 　 　 　 .l : : :|.／　|,─ ､./　//: : : l: l: : :l
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　　　　　 　 　 　 |: : : |　　.|　/　// l l　/,´／　 |l

　　 　 　 　 　 / ;ノ　　　　　　　 |　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ヽ、
　　　　　　　 / :/　　　　　　/ 　 |　　　　: :. ,　 :　　 　 　 　 ﾊ
　 　 　 　 　 | /　　,'　　　 ./　　 | 　 　 ｉ: ::/ |　ｉ:.　　 　 ｉ:　　 }　　　　まさにそこなんです。
　　　　　　　jﾉ　　,'　　　 :/　 ／ |　　　|:;/　 |　|:: :　 ､　|:　:　 |
　　　　　　 /　　,/　　 ..::/,.-/‐-､|.　　 |:|　,.-|‐:|-､::.　ヽ{:　ｉ:.　|　　　 もし昭和天皇が野球に興味があったら、
　　　　　　ｊ　 　 | :　 ..:::::j　/　 　 |　　 |:|　　 |　|､ ::..　 λ: |::　|
　　　　　　|　　 ,| :|　:::::/|,/ _..... _ ∨　 |:|　　,_ヽ| ∨:::...　∧!::　|　　　 色々とそのエピソードが伝わって来る筈なんです。
　　　　 　 |　　/| :|　::::ﾊ ,'´〃 　゛:.∨　|ｉ　,ｨｆﾁ心､V:､:::.. :　ﾍ:: |
　　　　　　∨ :| | :|　:::|::ﾊ: :　　　　::}ヽ､|'　"ｆ_,ﾉ:::} ` |::ヽ:::. :　ﾊ.|　　　 例えば、弟宮で言えば、
　　　　　　 ヽ､| ヽ|　:::|::､.}:..　　　 ;r:l＾lﾍ､　 V:z;ｸ ,' ,|:::: :＼::..　}|
　　　　　　　　　　|:ヽ､|::::ゝ.._＿,,ノ| | :| :|'lヽ､.＿_,,ノ |:::: : : ;〉: ,/|
　　　　　　　　　　|: :ｉ: :::::ｉ:ヽ"　 l´| | :| :| |　　 ゛゛ ,ｨ::|:::: : : j／ｉ::|
　　　　　　　　 　 |: :|: ::::::ｉ:::::ヽ､.| :! "　゛ }.. __,,..イ::l:::|::: :　　|.　|:|
　　　　　　　　　 ﾉ:ノ: : ::::|:::::::::::::､ 　 　 ,ﾉ"ｉ:::::::::l:::|:::|::: :　　|:　.!|
　　　　　　　　ノ'": : : :::::ﾉ::;r'´￣:;}　　 .{　.;ﾄ￣｀ヽ､::|:: :　　 |::.　|

　　 ＿＿＿ 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　 三＿　　＼　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＿三
　　　　し´￣ヽ　＼∧　　　 　 　 　 　 ＿＿　　　　　　 　 　 　 ∧／　 /￣Ｕ
.　　　　　 　 　,ヽ／:::::＼ 　 　 　 　 ／ 　 　 ＼　　　　　　　 ／:::::::ヽ／
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　　　　　　 　 　 　 　 ＼::::::::::::＼＿|（●）（●）|＿_／::::::::::::::／
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 三 .|:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / 三 .ヽ:::::::::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　秩父宮雍仁親王

秩父宮はスキーの発展に寄与し、その名を冠したラクビー場があり、「スポーツの宮様」として知られる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／VVVVVVVⅥ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　／　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r'´　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ／ヽ／ ゛゛＼　　＼＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ／　　（ 　　　　ゝ' 　　,ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|i│ ノ 　 　─　　 　}_} 　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ | （●）　 （● ）　§小!、ゝ
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　　　　　　　　／¨`ヽ　{0} 　 　 　 　 　::　　　　＼__＿,ゝ、￣￣＼О二）＿_）─────
　　　　　　　　i＿_,,.ノ　 　　 　　jusyoku 　　　　 　(__＿/　＼　√О二）＿_）─────
　　　　　　　　　‘ー'　　　　　　 ＼／㎜㎜［≡］］￣￣　　　∇　￣￣￣＼──────
　　　　　　　　　　＼＿＿/___/｡oＯ ［＿＿［≡］］℃　：：＿＿：：＿__♯♯］
　　　　　　　　　　　{___{ 0__＼___＿//＿＿__ヽ三ゝ＼册＿＿册＿／ノ〆
　　＜二二二二二二∥＿＿＿＿）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高松宮宣仁親王

高松宮は車好きで、自動車レースの名誉総裁を何度も務めた。競馬の高松宮杯も有名である。

　　　　　　　　　 　 　 ,ｨ7
　　　　　　 　 　 　 ／,/
　　　　　　　　　　/　/
　　　 　 　 　 　 /　/
　　 　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ、
　　　／::::::::::､::::::::::::::/ 　 て
　 ∠／::::::::/'´￣￣｀｀ 　　ヽ
　 ノ／/::::/ シ　 .ヽ、ヽ　　｜
　　ｲ /: :从（●）（●）　 ﾚレ|
　 　 |ﾊ　|　（__人__）　 ./ﾉ
.　　　 / ,|　 ｀ ⌒´　 　 |
　　ィ´ /''ヽ　　　　　　ﾉ
　(⌒) ｲi一‐ヽ、　　　/
　　7 .K.`ｰ--→―― ）
　　ヽ/ ヾ--‐―‐　　/
　　 　 　/　　 　　　/

　　　　三笠宮崇仁親王

三笠宮に至っては、宮内省野球班で少年のころからプレーし、当時の雑誌に「キャプテン・デンカ」として紹介されている。

今上だとテニスが有名だね

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,..-‐イ｀ヽ.-‐─‐-.､
　　　　　　　　　 　 _,.-‐'"´　　　　　　　 ヽ、　 　 {
　　　　　　　 　 ,ィ´　　　　　　　　　　　　　l:.　､　 ｀ヽ、
　　　　　　　　/　 ﾉ　 　 　 　 ,　 ,'　|: 　 　 |::　 ｉ:　　　＼
　 　 　 　 　 /　 /　 　 　 　 ,'　/　/|: ｉ　　 |､:　 |::ヽ.　　 ｀ヽ、　　　　ところが、昭和天皇には、スポーツに
　　　　　　　ｉ　ｉ/ 　 　 ,'　 ,/　/　/　| |　　 | ∨ |､:. |　:.　 　 ﾍ
　　　　　 　 ｊ,ノ　,'　　/　　l: ,-j‐‐､　| |　　 |　,|-|‐､ |　ｉ.　　　 ﾊ　　　関する報道が弟宮ほどありません。
　　　　　　 /　 ;/　　 ｉ:　　|:: /|/__､ ヽ|　 ｉ: ｊ ,_|,/　|: |　|:. 　 : 　 |
　　　　　　ｊ　 /':|　　 |:: 　 |::,ｨﾁ心､　 |　 ｊ/,ｨｆ心､ ｊ/　 |::.　 ｉヽ、l
　　　　　　|,.ｲ: .:|　　 |:::　 ,ｲ ｆ_ﾉ:::ｉ}` ,ﾉ,,ノ' んｨ:i} `ﾊ::　 |:::　 }　ｊ/
　　　　　　'　| :.::|　　:|::: 　`､ V:ｨ:;ﾘ "}‐‐{　|:t::;ﾘ,' ,ﾊ::　 |:::: ,/
　　　　　　　 | ｉ::ヽ､ ::|∨:.: |:|` ｰ'" ,,ﾉ　､ヽ `ｰ",,ﾉ{:::}　/:;／
　　　　　　　 | |: :.:|ヽ:|:∨:: |:.|､ ￣　　　　　　￣;;::::::jノ:: :|
　　　　　　　 | ｊ: ::ﾉ　: : :ヽ､|: |::｀:.､.._ 　 ´_..,..ィ:´:::: |: : ｉ　|
　　　　　　　 j/: : : : : ;r-‐|　 |‐r':::〉 ￣.{､´`ｰ--.､:|::　:|,ｨ
　　 　 　 　 /　 :,': ::/´｀ヽ.|　 | λ'-､. 　,-ヽ　　　 ;|:　 ｉ |
　　　　　　/　 :/ : :ｒ'´｀ヽ､}　 |　　＼.／｀ヽ}　　 ,/ |:　 | |
　　 　 　 /　 :/: : ::{　 　 ,ﾉ ,ノｰ-,､__ ｀ヽ､,/ 　 ,ｲ ./　 ﾊ:|
　　　　,ノ　 :;ﾉ : :::ﾉ'´　 '"´ ､ﾉ.. {､　｀ｰ-､,.-‐'´ ,}/ ／　}l
　　 ／　　,ｨ'::　;'〈_,,　 　　 ,':..'" ｀ヽ､.__ ::; __,,／ j /｀ヽ:: 〉
　 /　　／/　 :/: ::}─‐‐-λ　　　　/ 　 ;}: ｀＼ '"　 ,ﾉ-{
　ｊ　.／　/　 ;': : :::{_＿_＿_:;ヽ､...　/ 　 .;ﾊ:::. 　 l:.,,.ィ_＿ｊ
　|/　　,ﾉ　 /: : .:;':::::| 　　|:ヽ､::.　.:{.　　/.::.＼　 |　/ 　|
　　　 （　 :/| : :/: :::::| 　　|::::;〉,' 　 ＼/ " ::.　＼| '{: 　 |

　　　　 　 　 　 ／ '´　　｀ヽ
　　　　　　 　 //
　　　 　 　 　 !i　　　　　／:ヽ-.‐: : :ﾆ二＝‐
　　　　　　　　ﾞ､　,. : ':": : : : : : ､: :、　_ .｀.ヽ､
　　　　　 　 　 ゝ゛: : : : : : : :　. .:i、:ヽ: :｀ヾ､_:.＼　　　　それは・・・
　　　　　　　, ':i: : /: : : : :ﾄ､: i: : :.i x-ﾞi: : : :.ヽ　｀`
　　　　　　 /: :.!:/　. .,.-|:.| ∨!: : :l　ヾ:i,: :ヾ:. ｀､　　　　 やんごとなき身分だから、
.　　　　 　 i　　}l. : : /: i'| |　 !|、: | _,,⊥!: : i;::: :｀､
　　　 　 　 !. : :l: : : : : :! |:|,,.、l|ヾ:| 彳ﾊ`ﾄ､:.|｀ヾ:.i　　　 報道されなかったとか。
　　　　　　 l: : !: ;l: : : :!ｯi"､ﾊ 　 ﾘ　 ､_j! l ヾ!　 ヾ
　　 　 　 　 V:|:/:.!: : :!ﾍ' ､__j!　　　　`゛ ･|i
　　　　　　　ヾ": : !: :,! i　`''"　　　。　 ／:|
　　　 　 　 　 i: : !: l ハﾊ.＿＿＿,.／）|:: : |
　　　　　　　　|: :!: : {: : :ヾ;|　r く,/　ﾑ:.!: : |
　　　　　　　　j:/: : :∧: : : :＼ヽ＿　｛.:ﾄ: :.!
　　　　　　 　 l/: : /==`ｰ､: ＜!三ﾐﾐヾj Υ
　　　　　　　 /: : : |=＝==≧ｼl二`ヾﾐﾐ｝｜
　　 　 　 　 /: : : : !、　　 　 |　　　｀ヾﾐ!　!、
.　　　　 　 /: : : : : :}ヽ 　 　 |　　　　　ﾉ`ヽ｀、
　　　　 　 !: /: : : :.∧｣:､　　 　 　 　 /　　　,l
　　　　　 l: /: : : : ;': /.ﾊ ＼　　　　,/　　 ／
.　　　　　l.:,!: i : : :i!:.(　　＼_〕ト､_ノl_,.ィ'｢
　　　　　l:.!|: :!: : :.!|: ;>､　 　 |`ァ''＾ヽ |く
　　　　　|:l l: l: : : l／ / `ｰr-l∠ィ"＾ヾ、ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　 　 /´`ー-.､_＿_
　　　　　　　　　　 　 }￣`ｰ--|　　　　　　　 ￣￣ ｀ヽ、
　　　　　　　　　　 　 |,ﾉ　　　 |　　　　　 ｉ 　 　 　 ､.　 ＼
　　　　　　　　　　 ,ノ´　　 ,.'　|　:　　　:　|､ 　 　 　 ＼ｉ:　ﾍ
　 　 　 　 　 　 ／　 / 　 / 　 | .::　 　 ｉ: | ∨::.　 　 　 ＼　ﾊ
　　　 　 　 　 / ,/ .:/　 .::| 　 /| :ｉ:　　 :|: |　| |､::. 　 　 ､ ﾊ:　}　　　それも違うでしょう。
　　　　　　　/ :/ ::/ 　 ::::|-‐‐' | :|:. 　 :|: lｰ|‐ｉ-､:: 　 　 |:: |　|
　　　 　 　 / ;/ ::/　　 ::::| /__､ | |V　　|/ ,_ヽ|∨:: 　 　 ﾄ､|　|　　　当時摂政宮だった昭和天皇には、
　　　　 　 ｊ,/ | .::{　　 :::/|/,ｨ弐.j/ ∨　| ,ｨﾁ心､∨: 　 /:: :　 |
　　　　　　 　 | :λ　 :::;ﾊ〈 {ｨ::::;|　}ｰ{ヽ|　|ｨ::::ﾘ 〉|:＼/::　 ｉ.　|
　　　　　　 　 ヽ､{∨ :::|:::ﾊ ゛-‐　ﾉ　ヽ　　‐-"　 |:: 　|:: 　|::　|
　　　　　　　　　　 ∨ :| :|:::}‐-‐'´　 ' 　｀ｰ-‐ '´ ,|::　 |:: 　|:　 |
　　　　　　　　　　　ヽ､| :|::ｉ:ヽ、　　(´_,)　 　 ,.ｨ':::|:.　 |:: 　|:　 |
　　　　　　　　　　　 　 |λ ＼:::;＞‐ｒ‐ ;r‐＜:::|:::ﾉ;:　 |::.　 !:.　|
　　　　　　　　　　　　　|:;ｒヽ､ ｀ヽ､-､　,.-‐} 　 /´　 ,人::　 ::.　|
　　　　　　　　　　　　　j/　　＼　 }､_＿_,,/ 　 { ;/| :|　∧::..ｉ::　|
　　　　　　　　 　 　 　 {　 .:ｉ　　ｊ,ノ |::::::::::|　　 |/ .|/ｉ,.'　 }:: |::　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f,} ｲ　{　 r.､　　　　　　　ハﾟヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 /　　　 　 　 ‘.　　　.{
＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_>=ミ､ _ノ　　　　　　　　ヽ_,　ィ　　　キャー殿下！
_　　　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _r- ､　　　　 ／￣￣｀ヽ　　　＿　　　　 __ >イ´:
_>　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ'　 {　　　./::::::::::::::::::::/　 __＞:.:.｀ー'￣＜ ヽ::::::　　　すてき！
ヽ　　　 ＿⊥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　＞^＼　/:::::::::::::::::／　 ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｧヽ::
　`ーイ／￣｀ヽ　　　r-､　　　　　　　　　　__r､　　　 , ＜:.:.:.:.:ヽ　＼:::::::7::::::::::::::::::/　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ　ヽ
　 　 く:::::::::::::::::‘.__　厂Yヒｧ-- ､　とア＼　ヽ___>x　./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}.　　ヽ/::::::::::::::::::/　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
ー-､ハ:::::::::::::::::::V:.ヽ／:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　> ⌒ヽ　　Y　ヽ!ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:./　　 _/::::::::::::::::::::ヽ　　Ⅵ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
:.:.:.:.:.} /ヽ:::::::::::::::::V/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::::::::::}'´¨｀ヽ　ヽ ﾍ:.:.:.:,､ｲ＞＜::V::::::::::::::::::::く　　 ﾊヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:.:.:./ .}:::::V::::::::::::::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:::::::::/!:.:.:.:.::ﾊ　　>^⌒＞ ´￣￣へ::::::::::::::::::::ヽ　 }::}' ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./V　／
≠^ー'::::::::V:::::::::::::::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Y仁!＞==ｲ_＞ ´:::::::::ト-､:.:.:.:.:.:.:.:∧::::::::::::::::::::::`＜ﾆヽ　ヽ:.:.:.:.:.:./ｲ　／:::::
:::::::::::::＞::´^ｰ=-::::::::::ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:ﾊ!¨¨¨ヽ　　 {::::::::::::::::/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:}ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣^ﾞV^'^ヽイ:::::::::::
＞:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.:.:.:.:.:.:ハイ::::r^ﾍ::{ー- }:::::::::::::/:.:.:/ヽ_:.:.:.:.:.:／!:.:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞へ:.:.:ｈイ ././ヽ_L=<_|＿__!::::::::_ノ:.:.:/＞-=^￣ゝ._}:.:.ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::＞＜ }}　　　ヽ|　　/./ 　 ＼　 ヽ 　 }_:::/:.:.:.:./⌒ヾx　　　　ヾﾍ:.!ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::＞＜{ り　 .L=＝＝＝==_/　　　　⌒　ﾞY:（_ ^¨).イ　　　ヾ===＝＝”.ヽ_}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;
＞＜　||:::::::::V　　.}! 　 　 　 　　　, ー ､　　　 ∧＿ア´｀!　　　　　　 　 　 i　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
:::}ﾘ　　|}::::::::::ヽ＿ハ　　　　　　 ./:::::::::::|｀ーイ 　 | ヽ　　　 ／!　　　　　　.ト--ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{
../　　 .|}ー--イ　 〈`ー-～---く::::::::::::::|　　 :|　　|　 ＼　 /::::::ヽ　　x===く　 ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿/ヽ ＿　,..-‐'￣ヽ
　　　　　　　　　　　　.. -‐　￣　 　 / 　 ＼　　　　　 ､|
　 　 　 　 　 　 　 , '　　　　ノ　　　 　 　 　 ::　 ､. 　 　 ＼
　　　　　　　　　 /　　　／　 　 　 |、 :::ｉ 　 |::.　 l　､ 　 　 ヽ、　　　今のアイドル並みの人気がありました。
　　　　　　　　　,'　　 ｉ/　　　　 |　| ヽ: | 　 |｀ヽ |　 |　 ､　　.ﾊ
　　　　　　　 　 |　　 /　　　　 /|-|‐　|:| 　 | ｰ|-|､. l:.　 |　 |:. |　　　若いころの眼鏡を取った写真なんか、
　　　　 　 　 　 |　　 '　,'　　 /　|: | 　 |ｊ 　 |　 |: |､. |::　 |　 |ヽ|
　　　　　　　 　 |　　| ./　　/ ＿|/_, 　|:　 / ,__ｊ:ﾉ_∨::　 |.　|　　　　なかなかのイケメンですし。
　　　　　　　　　|　　|/|　 /:| ,三三　､ｊ:／　'三三､|:::　/|:　l
　　　　　　　 　 |　　　:ヽ/: :|ヽ. ＿ _ノ´ ヽ. ＿ _ノ ｊ,.イ: :|: ,'
　　　　 　 　 　 |　　 .::| 　 ｉ |　xxx　　　 ｀　　 xxx.l::: |:: :|/
　 　 　 　 　 　 |　　 :::| 　 |八　　　ﾉ､__ ノ　 　 ,..::'::　|:　|
　　 　 　 　 　 人　 .:::|　　|　 ヽ:.. 　＿　__.,..イ::::|:: 　 |:　|
　　 　 　 　 ／　 .: : :::|　 八　　 ＼ﾉ　　〈ヽ:::i::: :|:::　 l:::八
　　　　　　（　　　: : ::::|　　 |＼　　 ）ヽ　　/' ￣/::.　/:: 　 ＼

　　　　　　　　　　 　 _,.-‐────-､＿　　　　　　　　　＿
　　　　　 　 　 　 ,ィ´　　　　　　　　　　　 ￣`ー--､ィ´￣　 |
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ､|　　　　　　　そして、この頃の進歩的な人々には、
　　　 　 　 ／　　　　　　 　 　 ,.-‐'´　　　　　 　 　 　 　 　 λ
　　　　　 /　　　　　　　　　 ／　 , '　　　 　 　 /　　　ｉ.　　 　 |ヽ、　　　　昭和天皇が国民に親しまれることで、
　　　 　 /　　　　　　　　 ／　 ／　　　　 　 ／　　　,' |:　　 　 |:: :ﾊ
　 　 　 /　　:　　 　 　 ／　 ／　 　 　 　 ／　 ,-─/　||:: 　 　 |:: : :|　　　 皇室と国民との距離が近づき、
　　　　j　　: :　　　　 /　　,ｲ　　　　　. ::/:　　　　 /|:　| |:: 　 　 |:: : :|
　　　　|　 : : :.　　　 /　／/　　　　.: : :/:: 　 　 ／　| /　|:::　 　 |:: : :|　　　政党政治を基礎とするより民主的な
　　 　 |　: : : :　 　 /　/ :/　　　 : : : :/::　　 ／　　_ｊ/__　|:::　 :　|:: : :|
　　　　V: : : : : 　　|: /　 l　　 : : : : :/::　 ／ 　 ,ィﾁ弐､　|:::　 ;ｉ　|: : :|　　　政治運営につながるのでは、
　　　　 V: : : : :　　|/ 　 |　　 : : : ::/:: ／|　　,ｲ'{ノ::::/`　;| : ,/:| /|:: :.|
　　　　　V: : : : :　 　 　 |　　: : : ::/: /::: :| 　 ヽ V:ﾝ　/ ,'ｊ／::::ｊ/ |:: :/　　　と期待を抱く人もいました。
　 　 　 　 〉 : : : : : 　　　|　 : : :.:/| /::.:ｉ: |　 ゛゛ ゝ__,ノ 〈　|::: : :|　j:;/
　　　　　/　: : : : : :.　 　 |　: : : :|::'":.: :|::|　　ｒ‐-..､　 　 〉 |::: :/　'"　　　　 皇室の情報発信は盛んだったのです。
　 　 　 /　　: : : : : : .　　 ＼ : :.:|:::|: : : !:|　　ヽ､_,ノ　／　 ｊ／
.　　　 /　　　: : : : : : ..　/: : :＼:|:/|: : : ::|｀ｰ- ＿,,／
　　　/　　　　: : : : : : ::/: : : : : :/､:|:: : :λ
　　 /　　　　　.: : : : ::/: : : : : :/ 　 |　:: :∧

　　　　　　　r‐-　、/｀ヽ- 、
　　　　　　 ﾉ　　　/　　　　 ｀丶、
　　　　　, '　　,:'　,|　　｜　 　 　 ヽ
　　　 ／　　 /　/|　　 ,}!｜　　　　 :.　　　　となると、国民が熱中している野球に、
　　 / ,　　 /j,-‐ |　　 ハ_|　 　 ､j　 !
　　' /　　 i ,| /　| |　 |　ヽ|｀ヽ　 ﾞi.　|　　　 昭和天皇もまた熱中しているとの事実があれば、
　 j./l　　 !/ V=ミＶ.　|　ィ=ミV　ｌ l. ,'
　 川　　 |ハ'f､ｲ|ヽ＼!　|、ｲ!}l.　| | !　　　　報道されたはずです。さらに、
　　　＼　l （l└‐' .厂{　 ∟/ '|! /ﾉ:l
　　　　 ＼! :ﾄ､ー'゛ ｡ `ｰ-- '/l/ｲ: l
　　 　 　 | :l l　 `_,.､r⊆ヽi'"/'　!l　!
　　　　　.{　ヽ,ノ　l┘ヒ.　|ソ′i |.｜
　　　　　!:l.　 | 　 ｢￣>‐' |′./t:l　|
　　　　 ,'/ﾞ:、 |、｜　.λ　ﾞ､/ ｀ヽ.｜
　　 　 ,' |　ヽ ﾄﾐ､|　/:イ､　 ﾞ:、　 ｀ヽ
　　　 /r'　　ヽトミ|/彡!ハ　　＼三ｿ、
　　 / .!、　　　Ｙ＾六^ヾ、｀:、　　ハ! i.
　　,'　　{二二ｺ　 ,{　 　 ＼ ＼_/イ　 i
　 ,'　.::/〉┬--' ./ ﾄ､　　 ノ 〈::::::.. ﾄ、 |
　 !、:〈/:::::|　 |ｱ　 | ｀Ｔ"　　 |:::::::. | |./

　　　　　　　　　　　　 ／ﾊ　,　 .- ..、
　　　　　　　　,　. : :: ´: : ::ﾊ´: : : : : ﾊ
　　　　　 ,. :´: : : : : : : j: : : ﾊ: : : : : : :ヽ
　　 　 ／: :,/: : : : : : :ﾊ:.l: : :Λ: : : : : : :.＼　　　　　太平洋戦争敗北後、アメリカ軍がやってきます。
　 　 /: : :,:': : : :/:,:-:/l V,i : : ::l ヽ､、', : : : 丶
　　 ,': :i:/: : : : ｨ´: ,/ ,'　V,: : :,:l　 ﾏ:ヽ: : : : : ハ　　 もし、昭和天皇が野球に関心があれば、
. 　 l: :,/: : /:: :,l: :.ｨﾆ芹、 V:: :.:l芹ﾐ::, l: :.V : : : ﾊ
. 　 l:./: : ,': : : l: /ん::ﾊ　　 l: : jんハV: : : V::,i､: :l　 ここでもその事実が報道されたはずです。
.　 У: : :l:: : :/ﾘ　bにc　 '._}:ノ,に:c ,ﾊ.: : : l: l ﾏ:.l
. 　{: : ::ﾊl : : l:l　 弋:ソ 　 厂'. ゝ::ソ l: l: : :/:/　リ
　　ﾏ: ﾚ'|:V: :l:ゝ、 '' __　ノ __' ゝ、__ iィ:／:/
　　 |ヾゝl:ﾊ、',,-, ￣　　 （:::ﾉ　　　ノ::´ｌ::ｲ
　　 |: :l: :Vﾊ::/ /､／ﾉ_　　　　 ィ´:l: : jl: :|
　　 |: :l: : V〉 ,/ ´,／ノ￣T=´: ::|:.::l: : ﾊ: |
　　 |: /: : ivヽ　　　´_う　 ゞﾆミ,|: ,': ::,':ﾊ
　　 l/: : :≦,ｨ;ヽ　　　}　　　|///,/: : :j:.::ﾊ
.　 /: : : :l　〈三三三三》－ｲ//,/: : :/ヽ: Λ
　/: : : : :|　 ﾄ三三三イ 　 ,///:: : /　 |: : ﾊ
,/: : : : : :|　 |　　　　　|ゞ_ノ/ｲ: :.::/　　,|: : : l

　　　　　　　,ｒ:-::‐:::-:.､
　　　　　 　 |:/"￣｀ヽ::}
　　　　__,.:-┴::─ｨ'ヽｊ/:‐:-.､
　　,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ::.::.:.:.:｀ヽ、
　,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::ｉ:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ､:::.:.＼　　　どういうこと？
../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::ｉ::.:|;/|:.:.:.:|:.:|ｉ:.:.:.:ﾍ:::.:.::ﾍ
.ｊ.......:.:.:/:.:.:.::;-ｉ‐-　|:.:.:.:|:.:||‐-:.:ﾊ:::.:.:ハ
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　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
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　　　　　　　　□／ ／ //　|　|. 　　　　　　　 　|
　　　　　　　　|　|／.;;;;//.　 |　||.　　　　　　　 　|　じゃあ、ヒロヒトは死刑という事で・・・。
　　　　　　　　|　| ;;;;;;//　 　|　|||　　　　　　　　 |＿
　　　　　　　　|　|.;;;//　　　 |　|.||　　　　 ∧ ∧　　|/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　|　|//..　　　　|　| ||.　　　 （ ・∀・）
　　　　　　　　|　|/.　　　　　|　|. ||　　　 （　　　 ） 　　　　　　　　　　ワイワイ　　ガヤガヤ
　＿＿＿＿__.|　|＿＿＿／／|　||__ ／　| ｜　|＿＿
　　　　　　　　|　|　　　／／　 |.￣∠／（__（＿_）　／.|　　　　　　　　　 ∧_∧　∧_∧　∧ ∧.
..∧＿∧　　 (|　|⌒／. ∧ ∧⊃ｲﾔｧｧｧ.　　　　 ／／|　　　　　　　　　（´-`；）（＠･　）（；´∀）（
（　・∀・）.（⌒|　|／／（；´Д｀）　　　　 　　　／／　 |　　　　　　　 ∧∧　∧ ∧　 ∧_∧.　∧∧
（　　　　）　￣|　|／ （⊃ ／　 ⊂.⊃.　　　／／　　　|　　　　　　　（∀・ ）（ ´,_ゝ）（　　　）（´∀`
｜ ｜　|.　　　|　| 　 　／　　 └─┘　／／　　　／.　　　　　　∧_∧　∧ ∧　∧ ∧.　∧_∧
（_＿）＿） 　　|　|　 ／　　　　 　　 　／／　　　／　　　　　　　<_`　　）（´･ω）（дﾟ｀ ）（
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　　　　　　　　~~　　　　　　　 　／／　　　／　　　　　　　　（　　　）（ ﾟ∀ﾟ）（｀　　 ）（　　　）（ﾟд
.　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　／　　　　　　　　∧_∧　∧_∧　 ∧_∧　∧_∧　∧_∧
.　　　　　　　　　　　　　　 ／／　　　／　　　　　　　　　（д-　）（　　　）（ ´,_ゝ）（TдT）（∀｀　）

終戦直後のアメリカでは昭和天皇はヒトラーやムッソリーニと同様に、戦争を引き起こした極悪人という評価が定着していた。

「天皇を裁判にかけて死刑にすべし」という意見が強かったのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.　:-―…: ― .-. . . ..、
　　　　　　　　　　 　 　 　 __ /`:‐:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　,.-‐: : : :7: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　 　 　 /: : : : : :,': : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : : : : : ':,
　　 　 　 　 　 　 /: : : : : :,': : : : l: : :,!: : : : : : : : : :.ヽ: : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　/, -: : : :/: : : : :.l: : ﾊ: : : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : : : : ::,　　　ところが連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサー
　　　　　　 　,.:'´: : : : ::,ｨ: : : : : :.l: / ‐v:-: :､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : l
.　　 　 　 ／: : _: : : : /: l,.:-:､: : :l:,′　':ﾍヽ:.`: : : : : : : : : : ＼: : : : : : :l　　　をはじめとするGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)
　　　　／:, ｨ: : : :/: :/: l: :l: : j : :.l'　 　 ､_ヾ;.＼: : : : : : :＼ : : :ヽ: : : : :.!
.　 　 /／ /: : : :,' : ,': : l:.ﾊ: :ﾊ: : l　　 　 ィｵ癶マ､: :ヽ: : : :ヽ: : :ヘ: : :,'　　　 の面々は昭和天皇の利用価値に気付きます。
　　 　 　 ,': : : :.j: : : : : :l:':, l:んﾊ:.',　　　　 ',::-ｲ:::心､: ﾍ: : : : :ヽ: : :}: :!
.　　　　　l: : : :ｨV: : : : :ﾊ: :ﾍ V::ﾍ:':、　　　 Vﾊ::::ソ　V: ヽ: : : :ﾊ:.リ: .:
　　 　 　 l::., ' l:! V: : :.:'　V: :ヽゞソ-〈　　 　 ゝ ‐'　 　 V: :ﾄ:､: :.:l: : : :.l
　　　　　 V 　 　 ヽ: : { 　 ﾄ､:ﾊ　/ ,　丶　　 　 ノ　 　 ｨV: : :ヽ:ﾊ: : : :l
　　　　　　　　　　　丶',　 l: :`:‐<　 　 r:.､ ￣ 　 　 ／l:/: : : : : :.l : : : ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 　 _　 ,:': : : : l:.＞::‐- ..-:ｧr　'´　／: : : : :.／:V: : : : ',
　　　　 　 　 r‐- ､　/ ヽ/:._: : :,'l//::::::::::::::／l 　.／: : : :. :／´ ￣ V: : : ﾊ
　　　　　　 　 ｀ヽ ヽl　l　Y　ヽ/l l:::::::::::::::,'　　／: : : : :.／　　 　 　 V: : : ﾍ
　　　　　　　 　 　 ＼ﾞ '　 ! ゝ.}::l l::::::::::::/￣,:': : : : : ／　　　　　　　 V: : : :.',
.　　　　　　 　 　 　 ,:ヽ、　 　 !::l l:::::::::,'　 ,': : : /:／　,.　　　　　　　　l: : : : :.}
.　　　　　　　　　　/.: :ハ　　 ﾊ::' V::::::l　 l: : : /,´　 /　 　 　 　 　 　 l: : : : /

　　　　　　　　　　　　__＿___r‐-､__＿＿___.
　　　　　　　　　　　/:::....　 ..:ｉ　　　　　　　 ｀＼
　　　　　　　　　　 ﾒ　_,,　　:ﾉ〉::　　 ..::i:　　::..　 ＼
　　　　　　　　　／　"　　 ,ｲ ∨::　 .:::λ. 　ヽ::..　 ＼
　　　　　　　 ／::／..　 ::/|::|　 ∨:: :::,ﾉ |:|∨　｀ヽ:::::::ハ　　　　昭和天皇がアメリカ発祥の野球を好んでいる。
　　　　　　／::,ｲ　::/: ::/‐|::|‐- .〉 :::/.-‐||‐∨　:::｀ゝ::::::}
　　　　 ／::／/　::/: ::/ _ |:|_　人 ::{　　_ﾘ_　∨､　::::::;〉:|　　　　そういう事実があれば、
　　　　ﾒ／　/　::/::: γ´　ﾘ　｀ヽヽ|γ ﾃ=ｚ､.| i＼:;;ｲ::::|
　　　　　　　|　::/|::i　:{ 〃　　　,r'i＾iﾍ　|::ｿ::ﾊ} :|　:i :i: :|　　　　昭和天皇はアメリカ的価値観を理解できる。
　　　　　　　| ::/ﾒ::i : :|ゝ _ _ ,ｨ＾| | .| .|､_￣._人 |　:| :|:〈
　　　　　　　|;/　|::| : :|ﾍ　　　{　　　　{ィ⌒>ｲ|:ﾊ　ｊ: :|::|　　　　話ができる相手だ、となりますから、
　　　　　　　　　,}::｀ヽ;|::::＞‐-ｔ__　　 　,,ﾒ~__ ||::::|/: ::|:::|.
.　　　　　　　　 |:: i : :,ィ´ ＼:{二二二二}７ ｀||:::/: :λ:::| .　　　ＧＨＱの面々は嬉々としてこの事実を利用したでしょう。
　　　　　　　　 |:: | ::/　　 　 }二二二二{　　.ﾘ/: ::/ﾍi: ::|.
　　　　　　　　,}: :|:/三≡=‐〈 ::ﾉ ヽ:::ｿ　〉　 ノ : :ﾉ三:〉:::|.　　　彼らは日本の民主化の一環として野球に着目していましたから、
　　　　　　　　|: :| :{ ｀゛`＼　|　　　:::::::::{.,／ :∠-‐─}:.人
.　　　　　　　/　:| :ゝ　 ...:::,rヘ_＿＿_::;;|: :,ノ´　　 　/: : : ヽ.　 必ずそうするはずです。
　　　　　　 / ..,ｲ　:::ﾒ､::::ノ　　　　　　　 ｀|TTＩ-‐､ /: : : : : : ＼
　　　　　／／/ .:::　 :::＼　　　　　　　.ﾉ: :|:|:|:|　 ~゛ゝ: :: :: :: :: :）
　　　 ／／／ r'.:ﾒ:::::::::::::＼,,_＿＿＿::::::::|:|:|:|　　 ､ヽ〉: :: :: ::/
　　／:::/ （　 〈::(:::::::::::＜"　　　　　　￣￣￣`ﾍ_〉_ソ: : : :／
　/／(:(　　＼　~￣￣￣＞　　　　　　　　　　　　_/: : :／
　'ﾞ　　ﾘ　　　 ＼＿＿＿ ｀ヽ､　　　　　　　　　＜ : :／.

　　　　　　　　　　　　　　　　r‐;=＝ｰ}`ｰ─-.､_＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ,ﾉ 　 　 | :　　　　　　 ￣゛｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 ／'　 　 　 ,| :　 　 ｉ:. ｉ､　　､　､:.　＼
　　　　　　　　　　　 　 ／　　, '　/　/| ｉ:　　.:|ｉ: |＼　 :ｉ:. ﾊ::.　 ﾊ　　　　　　　　　　　　　ところが、そうはならなかった。
　　　　　 　 　 　 　 ／,'　 ／　 /､,/　| |:　 ::|'|: |　 ∨:|ｉ::　ﾍ::|:　}
　　　　　　　　　　 / /　 /　　,/: /＼, }:|:　 ::| | |､／| :||::.　　＼::|　　　　　　　　　　　　　それどころか、昭和34年に至るまで天皇と野球の関連は
　　　　　　　　　　 |/　 ,/　 ,〃|/__､　ﾉ'{: 　::| ｊ/,__　|/|､::::....　 ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　|　〃　/::ﾊ ,ｨﾁ弐､ ∨.:::{　ｨﾁ心､ |:｀ヽ､:::...　 ､＞　　　　　　　　　　ほとんど知られていない。と、いうことは
　　　　　　　　 　 　 |/'{　/:l::::ﾊ` V::::;| ､ ｀ヽ|　|ｨ:::;ﾘ `|:ｉ :::|､＼::　 }
　　　　　　　　　　　　　∨::ｉ: ::::}　゛-‐　,}ｰ{　　 ‐-" ',.ｊ | :::|,ﾉ:::;〉,,ノ　　　　　　　　　　　 やはり昭和天皇は野球に興味がなかったのでしょう。
　　　　　　　　　　　　　 | :::| :::::l｀‐--‐" '　` ‐--‐ "/,:'　::|:::::'"´{
　　　　　　　　　　　　　ﾉ ::ﾉ :::i:::ヽ、　　 ｒ-っ　 　 ,// .. :;ﾉ::::: : :人　　　　　　　　　　　　そもそも、昭和天皇が野球に興味があったら、
　　　　　　　　　　　 ／ .;/　:.::} ::ｉ:::::＞::‐ｧ;- r‐'"/'" .;／::: :.:ヽ:: :　＼　　 　 /|
　　　　　＿,.-─-‐'"´／　: ::/ :;ｒ--‐'/´{..　　.／ ,.':.:/´￣｀ヽ､::ヽ､:: : ＼__,ノ:::|　　　　　こんな会話が成立するでしょうか？
　 ／´￣　_,＿.＿_,／　/: :::/::/　,　 /　 |｀　/´　,':.:/ｉ　.:　,.. 　 ヽ/´｀l/´ l::::::::':｀ヽ、
　{　 ｒ'´￣/::,'　 ／　　/: :::,'::/　.:j　/　　l‐-:{　 / :/: | .::ｉ/　　__./　,,ﾉ　,,/／,):::::: : :＼＿
　｀ヽ{　　 {:::ｉ.／　　　,' : :/: :ｊ　.:;ﾉ'/　 ,,/｀,'"ヽ､|ヽ{:　| ::/　ｒ'´::/　 / ..／ ,.ｨ´＿__::::::::: : :
　　　　　 ｊ／　　　／::／ : ::| .:/　 ＼　{　:: 　 / 　 ／ ::{＿ｊ_,ノ'　,.'"　" ´　 ,ｒ-‐-':::::::: : :
　　　　／　　　,／　, '　: :::::| ::l.::....　/　| ..::....::{" 　 ＼ ::ヽ､＿_,,ノ-─ｧ‐-:'"::::::::::::::: : : : :

　 　　 ＿_＿__　　　　　━┓
　　 ／　―　　 ＼ 　　 ┏┛
　／ノ　　( ●)　　 ＼　 ・　　プロ野球？こんな夜中に？
.｜ ( ●)　 ,　　 　　　|
.｜　　　　　　　　 　 /　　　　外は真っ暗ですよ。
.｜ 　　　　　'~　　　/
　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼　　　こんなに暗いのに、野球ができるのですか？
　　　/´　　 　 (,＿ ＼.＼
　 　 |　　/　　　　　＼＿ﾉ

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿ヽ､ﾚ'´￣￣￣｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　／.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.`￢
　　　　　　　　　　　　　　　 {::.::.::.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`￢/.::.::.:.:.:.:.:.:{_　　　はい、グラウンドに周りから照明を照らします。
　　　　　　　　　　　　　 　 j::.::.::.::.::.::.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ﾍ }::.::.::.:.:::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　 　 〈::.::.::.::.::.::.::.::/.::.::.::.::.::./`ヽ/"ヽ::.::::::::::〈　　　 それで、昼間のように明るくなるのでございます。
　　　　　　　 　 　 　 　 ゞ:::::::::::::{::::{:: !::.::.|::{::ﾄ､{　　　 　 }::::::::::::: }
　　　　　　　　　　　　 　 ミ::::/｀ヽ:: !-{,xﾆl_土‐ 、,xﾆ_二l::::::::: ﾊﾉ　　　あの明かりは、その照明によるものでございます。
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ﾚ{ r'} ＼{八_ﾉ_｀　}ァﾆ{_ﾉ_｀ﾊ}/}／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ム.__.　 ゝ'_　'　.ﾉ {　t.'__'/ノ
　　　　　　　　　　　 　 　 _.. イ/ 　 ､　 ､￣　　,＼`く.√i
　　　　　　　　　　　　　＿| 　 {　　　ヽ 　￣￣/^ヽ.　＼{
　　　　　　　　　　　 _ノ　｜ 　ヽ　　　　＞-イ´─-　　 ﾊ＼
　　　　　　　　 ,　' ´ 　 　 |　　　＼　　 {　_| j -‐　　　 　 }　ヽ
　　　　　 　 ／ 　 　 　 　 |　 ヽ,ィ ７ ｀　'´ j { ､__,.　　　 / 　　',
　　　　 　 / ￣｀ヽ　 　 　 |　　 }　〈‐-‐…'　 >‐{ 　　　 ,' 　 　 ､
　　　　 ／　　　　ハ　 　　|__／ヽ　￣| 　 ／　{ !　 　 ノ1 　 　 ヽ
　 　 ／　　　　 ノ　 }　　　　　　　 　 /　 /　／八　　　　ヽ 　　 　＼

日本プロ野球でナイターが始まったのは昭和24年、横浜平和球場（今の横浜スタジアム）でのことである。

好奇心旺盛な昭和天皇のことである。もし野球に興味があるのなら必ず雑誌や侍従を通して、

ナイターの存在を知っていたに違いない。

　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　―　　　―　＼　　　　　あ、そう
　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　 ＼
　　 　 |　　 　 　 　 ' 　 　 　 　 |
　　　　＼　　　 　 ￣ 　　　　／
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼

だから、ロイヤルボックスのこの態度は、

　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　　　　　　　　＼　　　（よくわからない・・・）
　　 　 ／　　＼　　　　／　　＼
　　　 | 　 　（●） 　　（●） 　　|
　　　 ＼ 　　　　　´　　　u　／
　　　　／　　 　　⌒　　　　　＼

ということも含んでいたのかもしれない。

　　　　　　　 　 　 　 l.:./　　　　　　／: :｀:､　　　 __
　　　　 　 　 　 　 　 !/_,. .-: :'':":´: : : : : : :ヾ`''"_　_,.二＝ｰ…-
　　　　　　　　　　,. :':゛: ／: : : : : : : /: : : : : i: : : :｀:`:ヽ.､
　　　　　　　　 ／: : :.; ': : : : : :/: : /:　 　 　 ! ﾞ!　　　ヽ　 ｀ヽ、　　　　　　でもさ、おかしいよね。
　　　　　　　 /: : : : /: : : : : :./: : :,l: :/: : : : i |. .i.. . . .､　＼　　｀ ､
　　　　　　　' 　 . :/: : : ／¨7ヽ:,:'ﾞ!.:/: : : : :j,.ｵ-､:: : : :ﾞ､: . ヾ丶､　　　　　 何で興味がないのに、野球チーム作れとか、
　　　　　　 '　. : :,': : : /: :.:::;l: :/　'/ !: : : : l.:,ハ.:lヽ: : : :i: ヽ: ｀、
.　　　　 　 |. : : :,': :/: : : :.:::j:/　 〃 !: : : :,!:/　 l:.|::::: : : :i: : i. : :.　　　　　　ナイターを見に行きたいとか言い出したの。
　　　 　 　 !: : :,': ｲ: : : ;;;∠ﾑ≦/　l: : : /;/≧ｯｷ|V:: : : j: : :ｌ: : :.
　　　 　 　 l: : ,':/:l: : ｯ''オ示乏!　 l: :./ノ　伐片ヵV:: : :l:: : :|: : :i.　　　　　ふつう、興味ない人がそんなことするかな？
. 　 　 　 　 l: :j:/::|: : :.V !vﾍ ノj　 j:,.'　 　 ﾄﾍ ,ﾉﾘ　V: :.l::: : j＼:.:l
　　　　　 　 l.:|,!/'|: : /::l ∨つ｣!　/　　　　ﾚつｿﾞ /::!: :ﾊ:: :.l　 ヾ|
　 　 　 　 　 !j!{　!:.:/:::::!　´　 　 　 　 、 　 ｀` ． !::::l:/ 'l: /
　　　　 　 　 i!.:ﾞJ∨:::::::l　"　　　　　,、　　 　 　 ,!::::|{　 l/
　　　　　　　 j: ::.|: : ::::::::ﾄ､ ,-､　 　 '┘　 ＿_,.ィ´::::/ !
.　　　　　　　 ! ::.|: : : ::::::l:|:ﾄ、 ヽ､__,.-''"´ _,ノ::|::::::.: : |
　　　　　　　 i: : :l: : : : :::::|/ﾞﾍ　 　 　 　 く::|:::::!::::.: : : |
　 　 　 　 　 l: : :.ﾞ､: : : : : }'⌒`丶､　　　 ﾉ＼:l: : : : : :j
　　　　　　　l: : : ::|､: : : :./＝=､、　＼　 |　　l: : : : : /:!
　　　 　 　 /: : : ;rﾐ:､: : /＝=､、`｀､、 `く　 ,!: : : : /: :.l

　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',　　　　そこなんです。
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　　　　実のところ、>>1もそこがわからなかったと申しております。
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　　　　それで色々考えて、ある答えにたどり着きました。
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　　　　 完全な思いこみとハッタリと飛躍による推測ですが。
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

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　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,／ / i! :　 　 .:　/ ﾍヽ､
　　　　　　　 　 _...... .-.:::::´::/:::::/　 ﾍ､　　　 /　　l:::::ヽ､、
　　　　　　 ﾊ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l! 　 ／i　　 /　 　 !::::::::l::::::｀::.-　... _
　　　　 　 ,':::!:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ 　/!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
.　　　　　 i:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
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　　　　　 l::::::::l::::::::::::::::::／::::::::!;:;:;l 　:L::_ﾉ　 /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
　　　　　 |:::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l／;ｌ 　,':::::',　/＼:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
　　　　　 |:::::';:::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
　　　 　 /:::::::ヾi!::::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i::::::::: /:::::: i:::/::/:::::::::::::::: !
　　　　 i::::::::::::::::';:::::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;:;:; ｲ:::::::/::::::::::l/::/::::::::::::::::::::i

大正10年、欧州訪問で昭和天皇は自由な世界に触れた。だが、それは最後の自由な時間だった。

　　　　,r,t＝=r=＝┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|
　　　　i1 | ＿j|＿ | i|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!
　　　　| | | ￣||￣,| !|　　　　　　　　　　　　　　　　　　_|〃　　　　｜
　　　　|_|」＝＝＝i_i」　　　　　　　　　　　　　　　　　　|_||-,＿　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 [ニニ]／| 　　!
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿ ＿＿ 　 ＿＿＿_　|　　　!　,| _＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿＿|／　　　＼
　　　　　　　　　　 ／｢|,､ -───────-, 　 ＿. ,　,／|　　　rｪ, ＼
　　　　　 　　　,／|!／　　　　　　　　　　　　 　 /ﾍ ＞ ／|:: ||　　 {|:::]
　　　　　　　　 | ||/　　　　　　　　　　　　　　　､､＿,＞|:::: i: ||　　/ﾞ|」
　　　　　　　　 | |!、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」|ナ-- .|:::::／|　./　.||
　　　　　　　　 | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　i! .＿二_]. '┘/　　||
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もともと体の弱かった父、大正天皇の病状は悪化していた。ついに執務を取れる状態ではなくなり、

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　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　　　　 　　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 / ／ 　　 　　　　　 　　 　 　 ∧
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　　　　　　　　　 　 / /::ゞ‐;　　　　　　 ,. -'´:.:.:.:.:／:.:.｀ ー-
　　　　　　　_,. ‐ '７ /!::::::::::|　　　_,. ‐'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　 ,.‐:'´:.:.:.:.:/イ/::::::／| _,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　 ,.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ／:::::「　 '´／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

大正11年、皇太子裕仁親王は、摂政宮として執務を代行することになった。

偉大な祖父と父から帝国を引き継いだのである。

.　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
.　　 　 　 ／:.　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 /: : :　　　　　　　　　　 　 　 ＼
. 　 　 / : : : 　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　 | : : : : 　,.r-===='　　 ヾ＝⌒　　　 l
　　　 |: : : ::;　　（　○ ）　　　（　○ ） .;::　|
　　　 |: : : : :　 　 ´"''"　 　 　 "''"´ 　 　 l
　 ,＿ ヽ___　　　　　　　　ゝ　　　　　　 ／＿_
／::　r' |　r'￣二ﾕ　　 --､__　 　 　 ／ : :: :: :`:､＿_
: : : :::| .|　|　/ 　) ｀)　　 　　　 　 ／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_
　: :　|.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿ 　_　 ,　´　|: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: ::＼　　　　　　　　　`ト､　　　/: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: :l: ｀ー┬-､　 　 　 |ii入　／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : :┐|: :: :: :: :＼）　 ７ ./iiii〈　 　 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: :イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiiiiiii｝ 　　| : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ: : / /: :: :＼＿ ￣＼iiii｝ 　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|

だが、それは二十歳そこそこの青年にとって非常に重いものであったろう。

欧州訪問前の生活を「籠の鳥」といっているが、折角自由に触れたのに、また籠に戻らねばならなくなった。

　　　　　　　 ＞──､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r:::.:..:....､
　　　　　　　└──‐'　　 r──､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::::::::::::::i
　　　　　　　く￣￣＼ 　 /　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　 ,ｨ≦三ﾊ:::::!
　　　　　　　　￣二二_／　 r─､　　　　　　　　　　　　　＼　 　 　 |　　　　 ’　　　　 ￣Ⅶ　　Yﾌ ￣｀ヽ
　　　　　　　 ∠´＿＿＿／|　く＿　　　　　　　　　　　　　　 ＼、_ ﾉし'/／　　　　　　／ゞ、 _/l|　 　 _/:::::.. 、
　　　　　　　　　　　　∠二_　　　　 ￣ヽ　　　　　　　　　　＿＿）　　　　て　　　　　 ′　弋三ｿ　／.:::::i:::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　｀}　 /´フ_／　　　　　　　――＝二　　　　　 ＝――　　ﾄ-=≠＜　 / ..::::::∧:::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　| ,/　　　　　　　　　　　　　 .__,,,．　ﾒ、　　　 （_　　　　　 Ⅵ:::::::::::::≧}:::::才　 }≧::圦
　　　　　　　　　　　　　　　　}/　　　　　　.__,,,--ｰ'''“^ﾞ´._,,,,..．　　　Ｙ＾　 ＼　`　　　　 `寺:::::::::::::.`ｰ=　(::::::::::::ノ
　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,.... --ｰ'''“^ﾞ´._,,,. --ｰ''''''　　　　　　　　|　　 　 ＼　　　　　 ￣〉ｰ=::::::::::::::::::::::::::::ト､
　　　　　 ._,,,,.... --ｰ''''''ﾞ　 _,,,,.... --ｰ''''''　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　　　　　／　　　 ￣ﾌ三二一一”ｰ'
　　''^￣＿,,..　-―'''''''　~　　　 　 　 　 　　　　,ｲ,ｲ ,ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　／.::::::　　 　 ￣￣￣〉ｰ= 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚﾚ //　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　 　 ／｀ヾ:::::L.. . . _＿＿/_/Ⅷ:::圦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 {　　　　￣￣　　 　 　 　 Ⅵ::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 |　　　　　　　　 　 　 　 　 `寺ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト、 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _|　　ｰ=}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.::::.｀ヾ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { .:::::::::才"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣

そこへ、彼は見た。自分と同年代の若者がスポーツに興じる姿を。

　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　-‐=＝― ‐-､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　 -'"　　 　　 　 　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 , '　　　　　 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 　　　　　 　　　 　 　　ヽ　　　　ああ、私も彼らのように自由でいてみたい。
　　　　　　　　　　　　　 　　 / 　　　 　　　　　 　　　　　　 　'
　　　　　　　　　　　　　　　　i.　　 ´￣｀ 　 　 　 ´￣｀ 　　　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　i.　　ｨｔ〒ｫ､　　　　.ｨt-ｧ. 　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　.!　　　￣　　　　 　 `┴'´ 　 　 !
　　　　　　　　　　　_　-- ´ ﾍ!l　　　　　 　'　　 　 　　　　　i'イ　｀ ｰ ､
　　　　　　　 _　- ´　　　　 /　ﾍ　 　 　 　`　　　　 　　　 /イﾊ　　　　｀ー ､
　　 　 　 　 /　　　　　　　/　 　 トｔ､　　ー─ -　　　　 ｲ/. / ' ﾊ　　 　　　　＼
.　　　　 　 /　　　　　　　/,　－ ､ﾘ_!_> ---､ﾆ＿ 　 ／/' ! ＿　　l　　　　　 　 ﾊ
　　　　　 /　 　 ､ 　 　／ 　　　　　く, -ﾆ二´､__ ｀Yﾆ´￣　　｀ヽ、!　　　 　 　　ﾊ
　　　. 　 {　　　　l 　< ＼　 　　　　亡r-- ､＿ 　 ｰ′　　　 　 　　>､　　　　　　 l
　　　　　 >　 　 ／ 　＼ ＼　　　　　　　, -､＿｀ヽ、　　　 　　　 /　/｀ヽ､　　 　ﾑ
　　 　 　 〉　 ／　　　　 ヽ　Y｀ー― ､_,／　, ､‐'ー '┬--─　､/　/　　　　｀　､　〈
　　　　／　/　 　 　 　 　 ヽ ヽ　　 　ﾄ- ´｀ﾄ _ >　　,'　　　 　 ,'　,'　　　　　　　 ｀､ヽ
　　　/ 　 /　　　　　　 　　　y´　　　 ﾍ　　|:::::::::|　/ 　 　 　 /　,'　　　　　　　　　 ｀＼

昭和天皇は早稲田野球部の選手に憧れを抱いたのではないだろうか。自分が彼らと同じように自由にふるまうことはできない。

だが、そんな彼らを傍に置くことで、少しでもそんな気分を味わえたら・・・ということではなかったろうか。同時に、

　　 　 　 　 　 !　　　　ﾞ'　　　　 　:.:.:.:.:.:::::::::/
　　 　 　 　 　 ヾ,::　　ー　- 　..:::::::::::::::::::x'　　　　　　　　　　　　　　　　　　楽しそうだなあ。
　 　 　 　 　 　 　 ヽ、　　　　　　　:.:.::／　 〉i;ヽ.,__
　　　　　　　　　　_,イ,'｀ーｧ---;;;;;;／　　 / i: ; : ;i ｀'‐-- .,_　　　　　　　　　私も彼らみたいにうまくなれたらなあ。
　　　　　　　　 _, ィ: ;:/|　 i i　　／　　　 / ./; : ; : !: : : : : : : ￣: ‐- 、
　　　　　,. -‐': ; /; : ;i | ,.人　 _」ヽ　　 /　/: ; : ; : |; : : : : : : : : :／: :ﾍ
　　 ／; : ; : ; : ;/: ; : i |;:;:;i /　|　/;:;＼/　,': ; : ; : ; |; ; , , ; ; : ; /: : : : : ',
　　i:',: ; : ; : ; : /: ; : i! |;:;:;i ヽノ /:;:;:;/ 　/ ; : ; : ; : |; : ; : ; : ; /: : : : : : :.',
　 ,:': ;',: ; : ; : ;:/: ; : ;i!　';:;i　i　/;:;:;:/ 　/: ; : ; : ; : :| : ; : ; : ;/ ; : ; : ; : : : i
　 i; : ; '、: ; : ;/: ; : ;:　　':,r==く;:;／　 /; : ; : ; : ; : |; : ; : ;:;/: ; : ; : ; : ; : : i
　 |: ; : ; :i; : ;/; : ; : ;ｉ　　 Y;:;:;:}　　　 j丶,: ; : ; : ;.;.|: ; : ; :/; ; ; : : : : : : : : :}
　 | ; i ; : l: ;/: ; : ;ノi　　　」ﾞﾞ'ﾚ　　　 l: : :.＼‐-, : |; : ; :i/: ; : ; : ; : ; , : : : :|
　 |: ; : ; ::l:└ フ´::i　 　 Y;:;:;:;:;Y　　 !: : : : : ＼￣: ; : ;:!丶、; : , : : : : : , :ト、
　 |; : i ; : l: ;イ: : : | 　 　 |;:;:;:;:;:|　　 i : : : : : : : ＼; : ; :i; : ; :｀': ; : ; : ; : ; : : |

昭和天皇はスポーツが下手ということを自覚していた。上手い人に対する憧れもあったのではないか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　　　 　 /'´￣`ー-/　 ｀ヽ-‐─-.､__
　　　　　　　 　 　 　 ,ノ´　　　　　,/　　　　ｉ:　　 　 　 ｀ヽ、
　　　　　　　　　　／　　　　 　 / :| 　 　 　 |:: 　 ､　　 ､　 ﾍ
　　　　　　　　 ／　　　::　　　/　 ;|､　　 :　 |:|､ 　|::　　 ヽ､. ﾍ
　　 　 　 　 ／　　　 : :　 　 /　 / |∨　: :　|:| ∨.|:::　　　 ｀ヽ.ﾊ　　　さて、昭和天皇は欧州訪問を経て、イギリス式立憲
　 　 　 　 /　／　 : : :;　　　| ,ィ⌒ | ∨ : : |:|　⌒|ヽ　 　 ､　 ﾊ.}
　　　　　/　,ｲ　/ : ::/　 　 ,|　/ __､|　∨ : :|ｊ　,_ﾚ'ヽ、　　 |:　　||　　 政治に深い感銘を覚え、これを理想とした、ということを
　　　　 〈　/ | :ｊ: : ::ｉ　 　 / |/,ｨﾁ心､　ヽ､::| ,ｨﾁ心､∨　　|::　 }|
　　　　　ヽ|　| :|: : ::| 　 ∧ ,ｲ ﾄ-':;;:}｀ }冖{`　ﾄ-':;;:}ヽ∨　 }::: ,/|　　　述べました。これと同時に、
　　　　 　 　 ヽ| : :::ヽ､ {:::ﾊ.`､V:t;;ﾘ ,ﾉ　　､　V:t;;ﾘ ,,'∧　/ｊ;ノ |
　　　　　 　 　 ∨: ::|::|::`::.:::j｀ ｰ-‐'"　__'__ ｀ｰ-‐"´ {::::ｊ,/::|:　 |
　　　　　　　　　｀ヽ:|| |:::::::|｀l:.､　　　 V　 ,ﾉ　　　 ,.ｲ|:::´::: |:::　|
　　　　　　　　　 　 |ｊ: |: ::,:ｊ .|:::_;;＞‐-,｀ﾆ´ｒ-‐＜´::|:|::: : : |:::　|
　　　　　　　　　 　 ﾘ: |::::;ﾉ ,ﾆュ､　 | ´ 　 ` }　　 ヽ|ｊ:: :　 ｊ::　 |
　　　　　　　　　　 ,ﾉ:,ィ´{　 -‐y 〕　|,-─‐-ｊ　　　 ﾉ:: 　 /::::　{
　　　　　　　　　 / ::ｆ　｀ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､　　 /　 ／/´:　 /}::::　 |
　　　　 　 　 　 / ::::| 　 },ミ三三三彡}.　 / ／／ｊ; 　 /　|::::　 |
　　　　　　　　/: :::::|,　:〈｀゛ｰ─--─'´〉V　,／,,ノ|　,/　　|::::　 |
　　　　 　 　 /: :::::::|　 :::〉　　　　　　 "|ヾ　＜´　ｊ／ ｉ: 　 |::::　 |

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 __　- ´´￣　　 　 　 ｀¨ ‐ ､
　　　　　　　　 　 , -'"´: 　 　 　 　 　 　 　 　 丿 　 ヽ
　　　　　　　　／. : : : :　　　　　　　　　　＿／　　、　丶
　　　 　 　 ,,.'. : : : :　　　　　　　 　 　 　/　/::::::ヽ　ｌ 　 ヽ、
　　 　 　 /. : : : : :　　　　　　　 　 　 　 {　 {:::::::::ﾉ　!　　　ヽ
　 　 　 /. : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 丶　｀　´ ノ 　 　 　 ヽ _
　　　 /. : : : : :　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー‐ ´　　　　　 　　 　|
　　 ./. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　/. : : : : :　　　　　　　　　Ｕ　　　　　　　　　　　 ｀i｀ ﾆ二--　i
　 /. : : : : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´ 　 　 　 l
　,'. : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ、: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　ヽ､:_: : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｀¨i : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ

千年以上続く王朝の継承者として、伝統もまた大事にしなければならない、と考えていた。

そんな昭和天皇の治世がどうなったかというと、

　　　　　　　　　　 __,.〟-‐"￣￣￣゛``ー.-.-.､__,,ィ´｀ヽ、
　　　　　　　　,ィ´"　　 　 　 ｉ　　　　　　　　　　　　　　 λ,ﾍ、
　　　 　 　 ／　　　　　 λ.　|　 　 ｉ　　　　　　　　　　　　 ﾍ. ﾍ　　　　　　　　　期待をかけた政党政治は政党間の対立、
　　　　　 /　　　　　　 / .ﾊ. |　　 丿 　 　 　 　 　 /　 　 　 λ. ﾊ
　　　 　 /　　　　　　　{　 ,ｊ |　 ／　　 /　　　 　 /　 ｉ　 　 　 ﾍ　λ　　　　　　 離合集散がひど過ぎてグダグダ、
　 　 　 /　　　　　　　　｀"　ｊ／　　,／　　 　 .／　.,ｲｉ　 ､　 　 .j　 ﾊ
　　　　ｊ　　　　　　　 　 　 /　　. :/　　　 　 /`ー/-‐ｉ"　|　 　 λ　∧　　　　　 震災後の不況と大恐慌で経済はガタガタ、
　　　　|　 ｉ　　　 　 　 　 /　　: :/　 　 　.／　　/　　 |:　 |　 　 ∧　 λ
　　 　 |　 ｉ:　　　　 λ　/　 : : :/　　　　/　　／　　,　|　 |　 　 　 〉:　 ∧　　　　軍はさらに大陸へのコミットメントを深めて、
　　　　V: :ｉ: : :.　　（_,ｊ　|　 : : :ｊ　　　　/　,Χ__　‐-'　 |　j　　 |　/: :　　　〉
　　　　 V: :{:: : :　 /　　ｊ　 :|.: :|　　　./イ´ヾﾒﾐﾐ弍　 /|,/:|　 /j/: : :/|　 /　　　　無茶な軍事行動起こして、国際的信望はボロボロ、
　　　　　V: :ゝ: : /　　〈　 λ､:ｊ　　　|: :.}　/　 /　　/: : : :ｊ,ノ: : : : :/ ｊ,／
　　　　　 〉 : : : /: : .　 ヽ､{　　{　 　 |: :ｊ /　 /　（　{: :ﾉ: : :／|: : /　　　　　　　　そして、ついにはこんなことが・・・
　　　　　/　: : /: : :　ｊ　　 ｀ー"|　　 {:// ,ｨ ‐- ,　｀ 〉::;;／　 ｊ／
　 　 　 /　　: : : : :　/ ::.　　 /{. ＼　 |.'　>､__,ノ　 ノ'"
.　　　 /　　　: : :.　/　: : .　/:::|:　　＼|:｀ヽ､-‐‐"´
　　　/　　　　: :　/　: : : : /ヽ::{　λ　　　　ﾊ、
　　 /　　　　　　/　: : : ::/　　 ヽ | ｀ヽ､　 　 λ

　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,′ 　　　 {／　　 〃//////////////////////////////／
　　　　　　　　　　　　　l l　′　　´　　 ,.ｲ//////////////////////////////／
　　　　　　　　　　　　　l　｜　 　 　 　 ｌ///////////////////////＝＝‐-ｆﾞ´
　　　　　　　　　　　 　 |　　 　 　 　 　 l‐-＝=ニ二＿//＿///二ニ=≠≦//ｲ
　　　　　　　　　 　 　 ｵ　　　　　 　 　 !ﾊ/////////￣//////☆/////／/ﾉ＞..... _　　　　　　君側の肝を撃つ！
.　　　　　 　 　 　 　 /::!　　　　　　　　 l_ﾉ/ミ≧ｭ///＿_/////////__彡/／.∧::::＜´.＿,
　　　　　　 　 　 　 /::::i!　　　　　　　　 |:＼//ミ////////77777/////彡///∧::::::r-‐ ´
　　　　 　 　 　 　 ﾊ:;:::l　　　　　　　 　 |:::::::Ⅵ///≧＝=====＝≦/////////∧:::ハ
　　　　　　　　 　 {;刈::!　　　　　　　　.ｵ::::::::::＼////////////////////////㌢:::::::ヽ
　　　　　　 　 　 　 i!::i! 　 　 　 　 　 /､i!:::::::::ﾄ|i!ﾐ､//////////////≠;孑:::ﾞ゛´:::::::::::::::::＼_ .,
　　　　　　　　　　 i!:ﾊ!　　　　　 　 /　 ﾄ!:::::::杙≧ミ＜////////≦く:ﾂ　）:::::::::::::::::::::ﾐ..‐-‐ ´
　　　　　　　 　 　 {/　'，　　　　　 '， Y 刈::::|　ゞ= ' ｀ ヽﾐ￣|!￣ｆ.X=ヾ ´　}:::::::∧｀ヽ:::}
　　　　 　 　 　 　 　 　 i　　　＿＿ '，ヾ　!|:::|_ｆ　￣￣ ´　 ｝i!⌒({ ヾ　 ＼才:}＼:ﾍ　｀ﾞ′
　　　　　　　　　　　ｒ=≠ ￣　　　　￣ l 　 !::i!´ヽ　＿_ 　ノゞ'　 l　｀ ￣ ´ ﾊ/≧ｭヾ}
　　　　　　　　　　　|＿＿＿　　　　　　}ハ_|i!　　　　　　　 　 _　〉　　 　 ハ圭圭圭≧ｭ､
　 　 　 　 　 　 ,.≦|三三三三三三三三≧ミﾊ　　　　　　　　　　　　　/圭圭圭圭圭圭l｀ヽ
.　　 　 　 ,x≦圭圭!三三三三三三三.≠ヽ!圭!　　　ｒ==‐- -‐ ｦ 　／圭圭圭圭圭圭圭|iⅨ
　　　 ,x≠圭圭圭 |三三三三三三三弋_ ,ｵ圭㍉､　 ｀　‐-= ´　 ィ圭圭圭圭圭圭圭圭圭i∧

　　　　　　　　　元陸軍一等主計　磯部浅一（226事件首謀者の中心的人物の一人）

昭和11年2月26日、陸軍青年将校の一部が反乱をおこし、岡田啓介首相を襲撃し、高橋是清蔵相、斎藤実内大臣、

渡辺錠太郎陸軍教育総監を殺害、国家変革を迫った。226事件である。

　　　　　　　　　　　　　　　 _,:-=====‐-､
　　　　　　　　　　 　 　 　 /''二￣　　　) ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ir'"r-__,,,,,,.:-'"　　ヽ　　　　この度の青年将校の決起は、
　　　　　　　　　　　　　　r_,,r''"´`i'''ヽ　r‐:､　l
　　　　　　　　　　　　 ／"r'.!__..-'　　`'";'ﾉ,! ,'　　　　 心情的には汲むべきものがありまして・・・
　　　　　　　　　　　　 ヽ_,r'iﾞ　　　 、　 'r:< ,'
　　　　　　　　　　　　　　ヽr‐=''''` ,!.　丿, `i
　　　　　　　　　　　　　　　`(　　_,,-‐'"　l _,.!>､__
　　　　　　　　　　　　　　　　`'''".)､i ,.:-:'" ,.:'　 i. `'''ー--,-.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:|.iﾞ''ヽ　 /　　 .|　　　 r'"　　`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　,:r'　|,!,ノ.ヽ/_　 　 |　 　 ,'　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　,-'"/ ,ィﾞi |　 ,'　`‐＜"　　 ,'　　　　　 .|
　　　　　　　 　 　 　 　 i'|　.<,:' .|.,' |　,'　　　,:'　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　l |.　/　 |.i　| ,'　　 ,:'　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　| |　 ',　 |ﾞ　'/　　/　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　| .|　_.',　|　.i　　/　　　 　 　 |　　　　　　 !
　　　　 　 　 　 　 　 　 | .|i"　', .i .,'　 /　　　| 　 　　|　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　,!''|_　 ﾉ､.V　/　　　　i　　　　i 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　とある侍従武官
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .イ′　　勝手に軍を動かし、
　　　　　　 　 　 　 　　　 / 　 　 　 ＿ヽ 　 　 　 　 　 l　　　　　 　 　 　 _,,,...イ´　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （　i::::: ＼　 　 　 　 ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::| 　 |　　　　私が信頼する重臣を殺しておいて、
　 　 　 　 　 　 　 　 　　'　　　　　 　 ¨¨¨¨　　　　　　　　　　　 |　　ヽ:::::::::::::ノ　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ、　　 ￣　　　／　　　　心情を理解しろと・・・
　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　 　 　 　 　 〈
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　　　　　　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　　　　　　 i‐
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　 　 ￣　‐－　=ﾆ｀ヽ

　　　　　　　, (⌒　　　　　　⌒)
　　　　　(⌒　　(　　　　　　)　　⌒)
　　　　（　　　　　　　　　　　　　)　　)
　　　　　　（＿ヽ＿ﾊ从人＿ﾉ＿ノ
　　　　　　　　　　　 | || | |
　　　　　　　　　ﾉ Ｌ,l ,|| |､l、
　　　　　　　　　⌒::::＼:::::､ノ＼
　　　　　　　　／:::（○）三（○）＼　　　　　　　　　　　　　そんな馬鹿なことがありますか！
　　　　　　 ／）し　　　__'＿　 　　＼
　　　 　 　 |　⌒　　 　|:　:::|　　ノ（　|　　　　　　　　　　　 あいつらがやったのは、私の首を真綿で
　　　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;　;l　　⌒／l!| !
　　　　　 　／　　　　　`ｰ '　 　 ＼ |i　　　　　　　　　　　 締めるようなもんですよ！
　　　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　ドンッ！！　断固討伐です！
　　　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ


　　　　　　　　　 ,.rrr''￣￣､ﾞﾞヽ、
　　　　 　 　 　 /~ニ　　u　 >llllllヽ
　　　　　　　　 j_ ヘ ヽu　<llllllllllllllヽ　　　こ、皇軍相撃つのだけは、何としても避けたいと・・・
　　　　　　　　/､__,.=ﾆニ===､lllllllllll}
　　　　　　 ,.-‐ﾌ''f　　 j!　 ﾉ,.イ)）lllj
　　　　　　 |＿(,.｡`ｰ''"　　"　ﾉﾉlll<
　　　　　　　　{ i＿＿　、　　r'　 〉}ヽr- ､_
　　　　　　　　ヽrｰ-　ヽ） _ン ､/ ﾞ|　|　　　` ヽ ､
　　　　　　　　　t __,. -''＜　　/　 |　 |　　　　　　,.`ｰ ､
　　　　　　　　 ,.-''　`TTtヾ､/　　|　　|　　　　　/　　　 ヽ
　　　　　　　　f　　　　|　ヽt;;:`>､!　　 〉　　　　{　　　　　 ヽ、
　　　　　　 　 | l　　　　|　ヽ`!:::l l`ｰ＜　　　　 |　　　　　　　i､
　　　　　　　　l ヽ　　　 >　ヽ !::ヽ!　　 |　　　　|　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　ヽ ヽ　　 ＼　ヽ!::::ヽ　　|　　　　 t　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 　 ヽ ヽ　-‐ ヽ　ヽ::::| 　 |　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 　 ＼ ヽ　　　＼ヽ､|　 j　　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　 ＼
　　　　　　　 ／　　　　　　 ＼::＼　　　やる気がないんですか！
　　　　　　／ 　 　　　　 　（⑪ ）:::､
　　　　　　|　 　 　 　　　　.........:::::::'!　　わかりました。それなら、
　　　　　　＼　　　　　　　 　 　'ニ'
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　 　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 　/''　　　　　　　　　　　　　　　　　 `;､　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 /''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`;､　　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　 /''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`;､　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　 　　　私自ら近衛師団を率いて討伐に当ります！
　　　　　　　　 　l　　　　　　　　　　＿／＼＿　　　 　 　 　 　　l　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　 　l　　　　　　　　　　＼　　　／　　　　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　馬引け！
　　　　　　　　 　l　　　　 　 　 　 　　 レヘ｜　　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　 l　　 　 ――――――――――――‐、　　 l　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　 　　l　_,／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　 |
　　　　　　　　　 l_,====＝＝＝＝＝ﾆﾆﾆﾆ＝＝＝＝＝====,_l　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　／　　　＼　　　　　　　 　　 　　　 　／　 　＼ 　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　 ／　　　　　　＼　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 ＼ 　　　　　　　　 　
　　　　　　　／ 　　　　 　 ＿　＼＿,,,　　　　,,,＿／　＿　 　　　　 ＼ 　　　　　　　　
　　　　　 ／ 　 　 　 ／,..::::::::::.ヽ＼　゛゛　　　゛゛／,..::::::::::.ヽ＼　　　　 ＼ 　　　　　 　
　　　　／ 　　　 　 （　 {:::::::::::::::::}　 ）　　　　　（　 {:::::::::::::::::}　 ）　　　 　 ＼ 　　　　　
　　 ／　　　　　　 　＼ ヽ;;;;;;;;;／／　　　　　　 ＼ ヽ;;;;;;;;;／／　　　　　　　＼ 　　 　
　 / 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　　　
　 | 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　く　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　　
　 | 　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿､　　　　　　　　　　　　| 　　
　 | 　　　　　　　　　　　 |　　　　　 　　　　　　　 　　　　| 　　　　　　　　　　　　| 　　
　 | 　　　　　　　　　　 　| 　 　 　 ／⌒´｀⌒＼ 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　 | 　　
　　＼ 　　　　　　　　　　l　　　／　　　　|　　　　＼　　 l　 　 　　　　　　 　　／　 　
　　　 ＼　　　　　 　　 　|　　/　 　 　 　 |　　　　　ﾞｉ 　 |　　　　　　 　 　　／ 　　　　
　　　　／ 　 　　　　　　 `ｰ┴---一ーー一--ｰｰ┴-'´ 　　　　　　　　　 ＼ 　　　　
　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　＼
　／ 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　＼ 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イイ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／二￣ﾞﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　ー-､　　)ヽ　　　そ、それだけは、ご勘弁を！
　　　　　　　　　　　　　　 __l___!__,.r===ｧ'<ミﾐ
　　　　　　　　　　　　　　|　　 jﾊ､＿__ﾉ　ヽミ}
　　　　　　　　　　　　　　`┬ﾌﾟ ﾟｰ､　　　 ﾉ/)）
　　　　　　　　　　　　　　　 i ヾ===､　 }　 rノ　,._'ﾌﾌ
　　　　　　　　　　 ,. ‐--､_　ﾞ､} /γ} }　 ｨj,.-''"ノノ
　　　　　,.r-=ﾆ二二ニ=ｰ---L`==',.-‐''"　-'',-'
　　 ,.-''"　　　　　　　　　　　　 ￣! |　　_-'_ノ--っｰ--､-､
　 r'　　　　　　　　　　　　　　　　|　|_ノ　　,r‐''"~、　　 `i ｀!
　 |　　　　　　　　　　　　O　O　 {　し`ー´　 j　　ヽ　 　 |　ヽ
　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ＿Y"　|:::::|　ﾉ-､∠ 　 　 |　　＼
　　　`ー‐---‐‐､───'''""ヾ　　|　 |:::::| j　　　/　　　|　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 し　　　r---ヽ 　 |　|:::::ﾚ　　 /　　　 j　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 ヽ　| |:::::::j　　/ 　　　 /　　　　　　　 ＼

　　　　　　　　 __　　　　,､
　　　　　　　/´　￣`ｰ-|　`ｰ-‐'"´￣￣゛`ｰ-､
　　　　　　　|　/　　　　|　　　　　　　　　　　　. ｀ヽ、
　　　　　 　 ｊ,ﾉ　　　　　|　 　 　 |､　　 .､ 　 　 ＼:ｉ:.ﾍ　　　　この226事件はクーデターとは言いながら、
　 　 　 　 ／　　　/　 /'|　　:: |: | ∨　 :|､　　､::　ﾍ:. ﾊ
　　　　　/　　 　 /　 /　| 　 ::.|. |　 ∨　|V 　 ﾍ､::　}　}　　　 政権担当者を拘束でなく殺害するなど、
　 　 　 /　　 　 :ｊ　 /_,ノV　 :::|/　`ｰ|-､| ∨　 ﾊ:∨:　|
　　　　ｊ　 :| 　 .::|　 {　 __,∨ :::|　　,__ヽ､|　|:V　 }::::: 　|　　　 どうやって政権を奪取するかまともに考えていない、
　　　　| :;/|　 :.::ｉヽ､|､ ｨﾁミヽ､{´　ﾁ弐ミ､ |:::ヽ,ﾊ::: 　 |
　　　　∨ |　 : .:|　ｊ::ﾊ´ 　　,ﾉ,　､　 　 　 ﾉ|:::: |,,ﾉ::::　 |　　　 軍事的にも十分な食糧すら持っていなかった、
　　　　　　∨ : :|　|::::ﾊ‐-‐'　 _＿`‐-_‐" ﾉ::: :l::: :!: 　 |
　　　　　　　｀ヽ:|　|: ::::ｊ､　 　 V ,ﾉr､〉,}}〉'::　,/::::::::: 　 |　　　ずさんなものです。そりゃ、
　　　　　　　 　 　 |: : :::::|::＞‐::-_,ﾉﾉ' ,ｲ:: ／::::::|::|::　　|
　　　　　　　 　 　 | : : :::|::::::::::{二二二},ｨ´ミヽ::|::|: 　 λ
　　　　　　　 　 　 |　: : :|ヽ､::_}二二ﾆ/,ィ⌒ヽ､:|:|　　　ﾊ
　　　　　　　 　 　 |　 : ::|　 〈"´　　 〈´　　　　 ||ｊ　　ｉ　 ∧
　　　　　　　 　 　 ∨　 :|　 ﾉ　　　　/'",__　 　 |:{　 λ 　 ∧
　　　　　　　　　 　 {　　ｉ|/´　　'´￣"￣　　 　 | ∨　ﾊ　 　 ＼

　　　　　　／: : : : : : : : : : :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　/: : : : :,: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　./:.:.:.:.,. ｲ: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　陛下は側近によって間違った政治をされておられる。
　　　 /::.:.:.:∧ |: : : : : : : : : :.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 /::::::::,.ﾍ N:.:.:.:.:.:.:.:.∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　 だから、その側近を除けば、理想の親政ができるはずだ
　　 .|,.-､:::! fr Ⅵ:::::::::::::::|_」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　 .|{　∧ゝじ |::::::::i::::::|　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 iⅨ　_ｿ=r＋―ﾄ､├ﾃﾍヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「￣￣￣
　　　|:::!「　　tﾍヽ::::iﾊ:::|ヽゞ_ ソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　!∧`ヽ　　 ｀ヽ|‐ヽ!　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　|:::ﾊ　　　　　 ｀ 　 　 　 　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　 .!ハ ヽｰ- ､_　　　　　　　 ／＼:::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　 .∧　　￣ 　 　 　 　 ／`ーｧ:`:::::::::::::::::::ﾄ､::::::/
　　　　　　ゝ ＿　＿　-‐　´　　　∧:::::::::::::::::::::::| ヽ/
　　　　　　　　　　　 |　 　 　 　 　 　 ヽ:::::::::::|＼|
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 ヽ|＼:|＿,. -‐┐
　　　　　　　　　　　 .ｌ　　　 　 ,. -―　¨ ￣ 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　.ヽ　　／ l |l　　　　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　 .} /l ||||| l　　　　　　 　l |l l l |
　　　　　　　　　　　　　.ﾉ　　　　　　　　 　　 l ||　　||lヽ

　　　　　　　　　 ,.rrr''￣￣､ﾞﾞヽ、
　　　　 　 　 　 /~ニ　　u　 >llllllヽ　　　　　あの、青年将校たちが自決すると言ってます。条件として、
　　　　　　　　 j_ ヘ ヽu　<llllllllllllllヽ
　　　　　　　　/､__,.=ﾆニ===､lllllllllll}　　　　勅使（天皇の使い）を派遣してほしいと…
　　　　　　 ,.-‐ﾌ''f　　 j!　 ﾉ,.イ)）lllj
　　　　　　 |＿(,.｡`ｰ''"　　"　ﾉﾉlll<
　　　　　　　　{ i＿＿　、　　r'　 〉}ヽr- ､_
　　　　　　　　ヽrｰ-　ヽ） _ン ､/ ﾞ|　|　　　` ヽ ､
　　　　　　　　　t __,. -''＜　　/　 |　 |　　　　　　,.`ｰ ､
　　　　　　　　 ,.-''　`TTtヾ､/　　|　　|　　　　　/　　　 ヽ
　　　　　　　　f　　　　|　ヽt;;:`>､!　　 〉　　　　{　　　　　 ヽ、
　　　　　　 　 | l　　　　|　ヽ`!:::l l`ｰ＜　　　　 |　　　　　　　i､
　　　　　　　　l ヽ　　　 >　ヽ !::ヽ!　　 |　　　　|　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　ヽ ヽ　　 ＼　ヽ!::::ヽ　　|　　　　 t　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 　 ヽ ヽ　-‐ ヽ　ヽ::::| 　 |　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 　 ＼ ヽ　　　＼ヽ､|　 j　　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ

＿＿＿＿＿
　　　￣￣￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　＼＼
_______　　　　　　　　　　　　＼＼
_________　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　何で、あんな連中に勅使なんか出さないといけないんです！
_____________　　　 ⅹ'´“　　　　　　 ＼＼
　　　　　　　　 ｨ´　　　　　　　　　　　　ヱ　　　　　　　　死にたきゃ、勝手に死ね！
　　　　　　..,z'"　 _　　　　　　　　　　 　　||
　　_　_　_,"　　／　 　 ヽ　　　 　 　 　 　 |||
≡ ／ ￣ 　／　(效) 　 `ｰ‐　　　　　　　 |||
= 《|　　ト､_`‐‐≠= ＝ "　　　　　　　　 　 |||
　 ∧　　　　￣￢-＿＿　　　　　　　 　 　 |||
　　∧　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　 |||
..　　∧　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |||
三∨ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |||
____________________　　　　　　　　　　　　　　 |||
Y'`Y~Y~Y~Y~｀ﾏ',　ミx_　　　　　　　　　　 |||
┼┼┼┼┼┤ｉ!　　　　　　　 　 　 　 ／,ィ
人人人人人.ﾑ"彡　 　 　 　 　 　 ／／
＝＝＝＝＝ "　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　 　 彳"
===＝＝＝＝＝＝＝＝不′

全く妥協を見せなかった。

　 l::::::::::::::::::|＿!::lヽ::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::!
　 !:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ｀　　　　　　　　　　　　今の私は怒髪天をつくの怒りにもえています。私は今は、陛下を
　 l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l
　　!:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l　　　　　　　　　　　　　 お叱り申し上げるところにまで、精神が高まりました。だから毎日
　　 l::::/　lヽ!　　　　_　_　　 l;/´　 !　>､::l
　　ﾉノlヽ､_!　　　 r――‐┐　　 /_ノ:::|　　　　　　　　　　　　　　　朝から晩まで、陛下をお叱り申しております。
　　　　l::::::>､　　 ﾚ,二二ェ!　　/i:::::::::::l　　　　 __
　　　　l:::/ /::ヽ、 `ｰ-―-'　,ｨ'::::!＼:::::l　　　 （ヽ>r‐ ､　　　　　　 天皇陛下　何というご失政でありますか。何というザマです。皇祖
　　　　ﾚ' ム-''´lヽ､　　_,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ!　　　　ヽ´ヽ、ヽ
　　　 　 　 　 　 !　 ￣ 　 　 レ;'´　　|　　（,ゝ、　＼ ヽ　l､　　　　 皇宗におあやまりなされませ。
　　　　　　　　／|　＿,,.-／´　 ;;　.,,,-!　　ヽ､ ヽ、　|　|　! l
　　　　　　　/ 斤'"〇 /´　　　 ,;;:''" _,l_　　　ヽ　ヽ/　 l　| l
　　　　　　/;　l､」＿,,/　　　　 '' ﾞ;;／　 ヽ､　　 〉　 ｀ヽ　 l/
　 　 　 ／!,r''´!/　 /　　　　　';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ /　　　　　,!
　　 　/　l ,;;　 |l　 /`'';, ,,　　 /　　 ,;;''"ﾞ''　　 l　　　　　/

※磯部浅一の獄中日記より

　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　 　 　＼
　 　　／　　_,ﾉ　　 ＼ ＼　　　　・・・・・
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　　|　　　　　　　 ' 　　　　　|
　　＼　　　　　　⌒　　　／

結局のところ、青年将校たちは、己の理想を勝手に仮託して、昭和天皇を全く理解していなかった。

その後の日本の行先は、明るくない。政党内閣が終焉し、軍はますます政治への関与を深め、

日中戦争を拡大させ、国際的孤立を深めていった。一番最悪だったのは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　〈
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 __〉／}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,．-zっ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　 　 | 　 　 r‐-‐ ､_　　　　　　　　　 　 　 /　Eｦ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 　 ヽ　 _ﾉ::＿＿::::::｀丶 　 　 　 　 　 ／}　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ', ﾉ:/,,,_　r‐ ヽ ::::::}　 　 　 　 ／ 　 |´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　 　 {:::(三ﾉヾ三){:::_:/　 　 　 ／　　　ﾉ
　　　 　 　 　 　 ,.．-‐…‐- ､　 　 　 　 　 |　　　　ヽ:{ ,,'ｰ'''_ヽ l/ノ　 　 　 /　　　／
　　　　　　　 ／ 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　ﾊ ヽ_／　ﾉ!　　＿ ／　　　/　　　　　　　　　 ＿＿＿__
　　　　　　 /　　,．-‐─‐､- ､　 ヽ　　　　　ヽ　　　　　ヽ_l!_.／/￣　　　　　　 /　 　 　 　 　 　 ,ｲ三三三三ﾊ
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　　　　　　 V≧=>‐(三三ﾉ　l:::::(ヽ!　　 　 　 |　 　 　 　 ＼_/　　　　　　 ／ 　 　 　 　 　 　 ノ三三三三三三ム
　　　　　　/::{=三|!　_ヽ..,,,,,_　!:::::V　　　　　　|　　 　 　 　 ,.．-‐─ - ､／　　　　　　　　　 (三三=-──-=三三)
｀丶､　　　|::::｀iー'〉ニノ_ｨｭヾ)|::::::|＿　　　　　|　　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::￣｀ヽ　　　　　　　　寸=!-(三)¨(三)‐|少'
　　　｀丶､|::::八 〈/辻ﾆノ　　 |::::::|　　 ￣ 7　 |　　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　(4{　 ,､(,,_,,)､　 .}7)
　　　　 ／|:::::::/＼　ー‐ '´　/:::::/　　　　/￣￣/｀ヽ/／´￣｀`´￣￣｀`ヽ:::::::::::::ヽ　 /三三三=.! 〃r===ｧﾍ l=三三
　　　　 ＼|::::::|.　　｀ヽ_川〉'/::::/　 　 　 /　 　/ /￣{:| 二ﾆ､　　 ,ニ二　　ヽ::::::::::::! ./=三三三ﾆヽ　｀ ｰ '　 /ﾆ三三
　　　　　　| ::::!　　 　 |ヽ､　!:::/　 　 　 /　 　 { (ヽ　.|(　 共.ﾉ＝(　 共 ヽ_　 | :::::::::}/三三三三三=＼＿_／=三三ニ
.　 　 　 　 |:::::|＼　　 | ヽ　j::/| 　 　／　　 　 |　｀ｰ/ ｀ ｰ‐(､,,...,,,) ､＿.ノ　ヽ!::::::::/三三三三三三三三三三三三ﾆ
｀ヽ　　　　 ヽ::',　 ＼　!　　 !' .|　 ／　　 　 　 |　　 l　　／　 ー ''´　＼　　 /:, -.〈三三三三三三三三三三三三三
　　 ｀ヽ､　　 |ヾ､　　{_|＼ 　 _l／⌒ヽ　 　 　 ヽ 　.{　 〃r───‐ｧﾍ　　// 〃./三三三三三三三三三三三三三
.　　　　　 ヽ､|　　　　 |　 ＼{　_,．'⌒ヽ 　 　 　 ヽ ヽ　　 辷二二ﾌ　　 　 ´＿／|三三／Y⌒ヽ三三三三三三三三
　　　　　　　 ヽ　　 　 |　 　 |　　 ／⌒l　 　 　 　 ヽ ＼　　　　　　　　　／　　　|三ﾆ/／｀丶､ ',三三三三三三三ﾆ
　　　　　　　　 ヽ　　　| 　　 |　　　　／)⌒￣｀　ー ､＿ヽ 　 　 　 　 ／　)｀ー<￣ 　.}｀ヽ､　 　 }三三三三三三三=
　　　　　　　　　 |　 　 | 　　 ヽ　　 　 /　　　　　 ／ 　 ／｀ ー‐‐　'´　／　　　 ) 　 /ヽ　　　　/三三三三三三三ﾆ

国民が大陸への進出を熱狂的に支持したことだった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}
　　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/
　　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　 ￣｀'ヽ'
　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　 ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　 ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　 ヽ､: : : 　　　　 ｉ､
　　　/': : : : : : : 　 ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　 ／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　 ﾍ: : : : : :　　　 ﾊ

昭和天皇は、国民にすら裏切られたのである。

　　　　　　　　　 _.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　　　　　 　 ,ｒ'　　　　　　　　＼
　　　　　　　 / ⌒　　　　　　　　 ヽ,　　　私が神の子孫ですって？
　 　 　 　 　 （ ●）　　　`―　　　　..i
　　　　　 　 i.　 　　　　（　●）　　　 |　　 そんなことあるわけないじゃないですか.
　 　 　 　 　 ＼　_´_＿_ 　　　　　　/
　　　　 　 　 　 ＼`ー'´　　　＿_／

もともと昭和天皇はかなり開明的な教育を受けている。天皇の神性を否定し、民主主義的な思想にも触れていたようだ。

　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ　　　　昭和天皇の側近は、協調外交を重んじる西園寺公望や
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l　　　牧野伸顕のような人が多かったのですが、そうした人は
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　　　昭和初期から右翼や軍、国民から批判を受けていました。
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　　　 西園寺や牧野が老齢で退場した後、この一派は次第に
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll　　　　力を失うことになります。
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.　:-―…: ― .-. . . ..、
　　　　　　　　　　 　 　 　 __ /`:‐:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　,.-‐: : : :7: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　 　 　 /: : : : : :,': : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : : : : : ':,　　　　　加えて、昭和天皇の周りには、祖父明治天皇のように、
　　 　 　 　 　 　 /: : : : : :,': : : : l: : :,!: : : : : : : : : :.ヽ: : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　/, -: : : :/: : : : :.l: : ﾊ: : : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : : : : ::,　　　　伊藤博文や山県有朋と言った政界や軍をまとめられる
　　　　　　 　,.:'´: : : : ::,ｨ: : : : : :.l: / ‐v:-: :､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : l
.　　 　 　 ／: : _: : : : /: l,.:-:､: : :l:,′　':ﾍヽ:.`: : : : : : : : : : ＼: : : : : : :l　　　　現実主義的な大物がいませんでした。
　　　　／:, ｨ: : : :/: :/: l: :l: : j : :.l'　 　 ､_ヾ;.＼: : : : : : :＼ : : :ヽ: : : : :.!
.　 　 /／ /: : : :,' : ,': : l:.ﾊ: :ﾊ: : l　　 　 ィｵ癶マ､: :ヽ: : : :ヽ: : :ヘ: : :,'　　　　軍や官界の暴走を抑えられなかったのです。
　　 　 　 ,': : : :.j: : : : : :l:':, l:んﾊ:.',　　　　 ',::-ｲ:::心､: ﾍ: : : : :ヽ: : :}: :!
.　　　　　l: : : :ｨV: : : : :ﾊ: :ﾍ V::ﾍ:':、　　　 Vﾊ::::ソ　V: ヽ: : : :ﾊ:.リ: .:　　　　 天皇は次第に政治的孤立を深めていきます。
　　 　 　 l::., ' l:! V: : :.:'　V: :ヽゞソ-〈　　 　 ゝ ‐'　 　 V: :ﾄ:､: :.:l: : : :.l
　　　　　 V 　 　 ヽ: : { 　 ﾄ､:ﾊ　/ ,　丶　　 　 ノ　 　 ｨV: : :ヽ:ﾊ: : : :l
　　　　　　　　　　　丶',　 l: :`:‐<　 　 r:.､ ￣ 　 　 ／l:/: : : : : :.l : : : ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 　 _　 ,:': : : : l:.＞::‐- ..-:ｧr　'´　／: : : : :.／:V: : : : ',
　　　　 　 　 r‐- ､　/ ヽ/:._: : :,'l//::::::::::::::／l 　.／: : : :. :／´ ￣ V: : : ﾊ
　　　　　　 　 ｀ヽ ヽl　l　Y　ヽ/l l:::::::::::::::,'　　／: : : : :.／　　 　 　 V: : : ﾍ
　　　　　　　 　 　 ＼ﾞ '　 ! ゝ.}::l l::::::::::::/￣,:': : : : : ／　　　　　　　 V: : : :.',
.　　　　　　 　 　 　 ,:ヽ、　 　 !::l l:::::::::,'　 ,': : : /:／　,.　　　　　　　　l: : : : :.}
.　　　　　　　　　　/.: :ハ　　 ﾊ::' V::::::l　 l: : : /,´　 /　 　 　 　 　 　 l: : : : /

: : 　　 /　　　. . ../: : : / |: :::: : : : : : : : | ヽ::. . . .i...　　 ヽ　　　　 ｀:､:、: ＼
　　　.j.: : : : : : ::/ : : /　 .|::i: : : : : : :: : :|　 i:::. : : i:::. : : : :ヽ . 　ヽ　 丶＼: :ヽ
. : : :::l: :∧: : : :/: : /　 　 |::l: : : : : :j|: : j　　i::::. : :l:::::. : : : :.i:::. : : ﾞ､　 ｀、 ＼:｀、　　　　
: : .::::l /　 ｉ: :./: :/　 　 　 !:l.: : : : :.l |: : !　　 ｉ:::. : l;:::::. : : : :.i::::.ヽ: :i: : . ヽ　　ヽﾞ:、　　　　でもさ、そうは言っても、反対とかしなかったの？
: : :::::!:ｌ　　,!:/_:/　　　　　|:l: : : : :./｜: l.　 　 i:::_:,,L!-: : : : :.|::::::: i: :i: : : :.:.　　 ｀:ﾞ:,
.: ::::::|: `ｰ:':/:/ ￣｀`''''ー'lｼ: : : :./丶!-l‐''''''"´l:: :.|. l::::. : : : j::::::::::.i: l::. : : :i　　　 `}　　　 自分の考えとは違う、って。
: ::::::;|: : : ://＿＿_,,,,,,...　|i : : : /　　|:.L,,,,,,,＿_l:_:j.　l:::: : : : l::::::::::::.ｉ:l､::. : : i
.:::::/!|: : : ﾔ┬十示示｢　|: : : /　 　.|ﾃ十干平羊ｧ　!::: : : :l::::::::::::::.ｉ| ﾞ:;: : : l
::::/:;l:l: : :ハ. |:::/!　　,┘｜: :/ 　 　 |!　|:::/　､::::l/ /,ｌ::: : :./::::::::::::::::}　 ',: : :|
:://,｣:l: :ﾊ　　l::| ｀､ノr:ｉ　| :/　　　　　　|::ﾊ._,ﾉこ　/. l::. : /::::::::::::::::::|　　i: : |
:':::l　|::i ｉ:::i 　 Ｌ.ﾆ='-┘ j/　　　　　 　 ﾋﾞ_､.ノ:/　i　,|: : /::::::::::::::::::::l　　 l: :j
::::::ヽj:::i|::;;;i　　　　　　　　　　 ､　　　 　 　 ｀` ・ ! _,l: :/::::::::::::::::::::::i　 　 l: !
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　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',　　　それなんですが・・・
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 __　- ´´￣　　 　 　 ｀¨ ‐ ､
　　　　　　　　 　 , -'"´: 　 　 　 　 　 　 　 　 丿 　 ヽ
　　　　　　　　／. : : : :　　　　　　　　　　＿／　　、　丶　　　　　　　　　　
　　　 　 　 ,,.'. : : : :　　　　　　　 　 　 　/　/::::::ヽ　ｌ 　 ヽ、　　　　　　　　 （こんなことしたくない、してはいけない・・・）
　　 　 　 /. : : : : :　　　　　　　 　 　 　 {　 {:::::::::ﾉ　!　　　ヽ
　 　 　 /. : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 丶　｀　´ ノ 　 　 　 ヽ _　　　　　　（でも、私には・・・）
　　　 /. : : : : :　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー‐ ´　　　　　 　　 　|
　　 ./. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　 いいでしょう。
　　/. : : : : :　　　　　　　　　Ｕ　　　　　　　　　　　 ｀i｀ ﾆ二--　i
　 /. : : : : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´ 　 　 　 l
　,'. : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ、: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　ヽ､:_: : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｀¨i : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ

昭和天皇には自分の理想を実現したいという思いがあった。だが、それと同時に明治天皇から受け継いだ帝国の財産、

植民地などの海外権益を失う訳にはいかない、という思いもあった。それゆえジレンマに苦しみ、ついには

　　　　　　　　　　　　 　 ´￣｀丶
　　　　　　　　　　　／　　　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.､-‐-， _　　　　|￣￣¨　　　ｰ----　　/::|::ﾞl
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐‐‐‐---- '"- l＿ i　! ﾞﾞﾞ ー-l､　　 　 　 　 　 　 　 /::├::|
　　　　　　　　　 |　 　 　 /_ `.i;;;;;;;;;;`::::::::::::::::::::~　ー-----‐- ....__　　　　 　 　 /::::: |::::|
　　ー--　 ......___|　　 　(　　） :|;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｀　ー-　...__/:::::::├::| _......　　 -一・' "￣ 冫
　　　　¨　ｰ-= __￣　ｰ-｀､~　ﾉ;;;;;;;;;;;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: __　　 - ‐・ ' " ¨￣　　　　_..　 -‐ '"´
　　　　　　　　　 ¨　ｰ- ..._ヽ _;;;;;;;;;;ノ::::::::::::::::ニニニニニニ二 " ´´　　　　　　　　 _...　-‐ '"´＝＝‐
　　　　　　　　　　　　　　 ~　 ｰ-'" :::＿＿＿＿＿＿＿　　　　　 ＿＿＿ =-‐・ "´-‐'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||＿＿||...........ニニニ二 ,-┐　　　　　　 ﾞＯ
　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　／l´ ￣￣　　　　　　　　　　　__....､__」
　　　　　　　　　　　　　　 - 　　　 `ー--―‐―一　 ''''' " ¨￣

昭和16年12月8日、日本はアメリカ、イギリス、オランダに宣戦を布告した。天皇は、その流れを止められなかった。

-お上、準備できました。

-いつでも全国に放送できます。

　　　　　　 ． ─―─‐ 、
　　　 　 , "　　　 　 　 　 ＼
　　　　/　　　　　　　　　　　＼　　　　　はい
.　 　 /　　　　　 　 ＿／::::::＼_ヽ
　 　 |　　　　　 　 　 　 ::::::::::::::　:..　　　 （私が、このような演説をするとは・・・因果なものだ）
　 　 |　　u　　　　（　ー):::::::::( ー)
.　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 ´　　 /
　　　　 ,＼ 　 　　　　　` ｰ‐‐／
　 　 ／　　` ｰ─　　 　 　 　 ＼

　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 　／　　─　 　 ─＼　　　　我が忠勇なる臣民に告ぐ。私はここに、アメリカ・イギリスに宣戦を布告する。
　　　　　　／　 　 （●） 　（●） ＼
　　　　　　|　　　　　　　 '　　　　　|　　　アジアの安定を以て世界平和に寄与するは、我が皇祖以来の考えであって、
　　　 　　 ＼　 　 　 　 ￣　 　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　 -‐　　　＼　　　私も同じ考えである。しかし・・・

　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　
　　　　　　 　／　　─　 　 ─＼　　　　　不幸にして、中華民国は我が国の真意を理解せず、いたずらに事を構えてアジアの安定を乱し、
　　　　　　／　 　 （●） 　（●） ＼
　　　　　　|　　　　　　　 '　　　　　|　　　　干戈を交えてもう4年になる。我が国が常に友好を求めてきたにも係わらずだ。しかも、
　　　 　　 ＼　 　 　 　 ￣　 　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　 -‐　　　＼

　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 　／　　─　 　 ─＼　　　　重慶の国民政府はアメリカ・イギリスを味方に引き入れ、アメリカ・イギリスは好機とばかりに
　　　　　　／　 　 （●） 　（●） ＼
　　　　　　|　　　　　　　 '　　　　　|　　　アジア制覇の野望を掲げ、我が国に挑戦的な態度を示してきた。我が国を軍事的経済的に圧迫したのだ。
　　　 　　 ＼　 　 　 　 ￣　 　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　 -‐　　　＼　　　我が国は平和友好を求めたが、ついに受け入れられず、戦争になった。我が忠勇なる帝国臣民よ、

　　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　／　　　＼　　　　　　　 　　 　　　 　／　 　＼　　　　　　　　　　これは敗北を意味するのか！？
　　　　　　　　 ／　　　　　　＼　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 ＼
　　　　　　　／ 　　　　 　 ＿　＼＿,,,　　　　,,,＿／　＿　 　　　　 ＼　　　　　　　否！
　　　　　 ／ 　 　 　 ／,..::::::::::.ヽ＼　゛゛　　　゛゛／,..::::::::::.ヽ＼　　　　 ＼
　　　　／ 　　　 　 （　 {:::::::::::::::::}　 ）　　　　　（　 {:::::::::::::::::}　 ）　　　 　 ＼　　　　始まりなのだ！
　　 ／　　　　　　 　＼ ヽ;;;;;;;;;／／　　　　　　 ＼ ヽ;;;;;;;;;／／　　　　　　　＼
　 / 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　 | 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　く　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　 | 　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿､　　　　　　　　　　　　|
　 | 　　　　　　　　　　　 |　　　　　 　　　　　　　 　　　　| 　　　　　　　　　　　　|
　 | 　　　　　　　　　　 　| 　 　 　 ／⌒´｀⌒＼ 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　 |
　　＼ 　　　　　　　　　　l　　　／　　　　|　　　　＼　　 l　 　 　　　　　　 　　／
　　　 ＼　　　　　 　　 　|　　/　 　 　 　 |　　　　　ﾞｉ 　 |　　　　　　 　 　　／
　　　　／ 　 　　　　　　 `ｰ┴---一ーー一--ｰｰ┴-'´ 　　　　　　　　　 ＼
　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　＼
　／ 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　＼

ギレンになってるｗｗ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　_, ──/　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　＿"　　　　/　　　　‐-､_,　 _,ｨ´　ヽ　　　アメリカに比べ、我が帝国の国力は３０分の１である。
　　　　　　　　　　　　／　　 ヾ　 　 |　　u.　（●.） 　（●）　|
　　　　　　　 　 　　/　　　　　 i　　　ヽ 　　　　____´___　　 /　　　 にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か！
　　　　　　　　　 ／　　　　　　ﾒ　　　　ヽ　　　 |r┬-|　 ｲﾉ
　　　　　　　　 厶　　　　 _rイ　　　　　　　　 　 ｀ー'´イ／　　　　臣民よ！我が大日本帝国の戦争目的が正義だからだ！
　　　　　　　 /　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ノ"
　　　　　　 /"　　　-‐´　　　　　　　　　　　　　 ／`､.　,.._　　　　 これはお前たちが一番知っている。
　　　　 　/ ‐''"''ヽ;"|;:‐-､　　　　　　　　 ＿,ｨ" 　　　`'',' ノ‐､
　　　　 /　 　 　 ,‐"　　　'､,,_　　　　　l'"　　 ｀ ､　　 , ,.ｌﾉ`‐ ﾉ
　　　　 l.　 　 ／　　 `､.　｀､!､ヽ　　　 |゛'''‐-,,.　 ｀`‐l.(''､`' ,/
　　　　 ﾞ､　　/　, 　 ､　ヽ,_ ,）l　　　ﾉ　　　　　｀:..､　　` '､,‐'
　　　　　 ト‐lヾ　ヽ 　ヽ,_,）
　　　　　　　 ゞヽ､_,ヽ_/

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　 ＼　　　／ ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 ／　　（●） 　（●） 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 我々は彼の国のペリーという海賊まがいに、国を開かされた！
　　　　　　　　　　　|　　　　 　 __´___ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　＼　　　 　 `ー'´　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 そしてひと握りの白人がアジアに土足で入ってきて100余年！
　　　　　　　　　　　　　 ｣-ゝr―‐==;十i　　　　　　_,r--――､
　　　　　　　　　　　　　.ﾄ､.j.!ﾚ'￣三! ＞ｰr‐r‐r‐＜　 _,.r<"｢　l__＿__　　　　　アジアに住む我々が自由を要求して、何度、欧米に踏みにじられたか！
　　　　 ＿＿__,..r--r＝ヾヽj,r―'"≦＿_￣￣r―'"＼＼　＼r",.-､,　＼
　　　 ∧　　 ﾄ-'‐'"三へ＞ﾄ-‐'"~　　　 ﾞi　 / 　 　 　 ＼＼(_.人　ヽ._　ヽ　　 大日本帝国の掲げる、アジア人一人一人の自由のための戦いを
　　　 ﾚ'へ._ﾉi　｢　＼ ﾞl　//./",｢￣／　/　/　　　　　　　ヽ-ゝ.　＼　　 /
　　　 ﾚ'/／ .l　l　　　! ! i/./ ./　 /　　/　/　　　　　　　　 ,（　 ＼　　ノﾊ　　　八百万の神が見捨てる訳は無い！
　　　 ﾚ'/　　.!　!　　 i　ﾞ'!　￣　∠,　 /　 ヽ.＿　　　　　　　 ,ﾀｰ　　'",〈　!
　　　/ﾞ"　,r'"　.l‐=ﾆﾞ,｢l ! ｢￣!. ／.／　　 ｰ=='　　　　　　　.l.ﾄ､.　-‐'"/!.ﾄ,
　 ／　　 .ﾄ-　　ﾞー―┘!└‐'='-‐"　　　ヽ._/　　　､　　　　 ﾄﾐ､￣￣._ﾉﾉli＼

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー ､
　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ、
　　　　　　　 ,,.-'"　　 　　　　　　　,,.-'"｀　　　　　ヽ、　　　　　　　　　
　　　　　　 /　　　 　 　　､＿_,,.-='､':'"　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　 我が赤子！
　　　　　　i へ＿__, 　　　"　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ 　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 ./　i ﾞ:;;;;;,:〉　　　　　｀''''''"　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　お前たちが愛した父や息子、兄、弟は死んだ！！
　　　　　/ .　ﾞｰ-''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　 /　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　 何故だっ！？　
　　　　,'　　 　 　 ､―――― 　、　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　　　　　　　　 　/
　　　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　 ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　 ｀¨i　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .．　´　　 　 　 　 　 　 ｀丶､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .． ´　　　　　　　　　　　　 　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 .　 ´

　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新しい時代の覇権を我ら選ばれた国民が得るのは歴史の必然である。
　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ。
　　　　　　 , '
　　 　 　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我々は過酷なアジアを生活の場としながらも、共に苦悩し、
　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　 　 　 × 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　練磨して今日の文化を築きあげてきた。
　　　　,’｀＼　　　　　　　　　　　　　　　／-　､
　　　 λ 　7｀ <　　　　　　　　　　 ＞ ´　ヽ　　ヽ　ヽ
　　　 ハ　 { ●}ヾ={ 　　　{、ｰｪイ　{　●　 }　　 i}　:; ;
　 　 i　ゝ､弋ノ ｲ　　　　　　　　ゝ､ヽ.＿.ノ　　 / 　, ’
　 　 i　　 　￣´　　　,　　　　　　　ヽー──'''"　´
　　 .ハ
　　　 ∧　 　　　＿＿＿＿＿＿
　　　　　ヽ　　　!////////　　　 ｀ヽ
　　　　　　 ヽ　 ヽ//////　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　ヽ.　ヾ///{　　　　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　｀ヽゝ/{、　　　　　　 / .}
　　　　　　　　　　　　｀ー　ﾆ二＿ ..イ ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .┌i｢ﾞil
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　! :l　i
　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐､.　 ﾞi ヽヽ　　しかしながら米英の鬼畜どもは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.__,>-┴-ﾞ l!
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r'＿,.--､__　l!　　 自分たちがアジアの支配権を
　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ'"二:､　 !
　　　　　　　　　　　　 ／＼　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ﾄ-'" ノ ,!　.!　　有すると増長し我らに抗戦をする。
　　　　　　　　　　　／（● ）　（● ）　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rヽ. く ./　 i!
　　　　　　　　　　　 　 　　 ´　 　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人(ﾄ､ ヽﾞy　,!　　諸君の父も、子も、その無思慮な
　　　　　　　　　　　＼　　　⌒　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ﾉ.　＼ﾄ､　j_ｦi）
　　　　　　　　　　　　 ｢r=t;TﾞFf 二! ] li　　　　　_,.-―-､_　　　　　　　　｢ﾄー'　 ＼_／,ﾘ　　抵抗の前に死んでいったのだ！
　　　　　　　　_,..:-r-‐j=ミ- l　__ヲ_,.-‐＜)ニニf　=､＼＼＼　　　　　　入ヽ　　　i､_ﾌ[/
　 ,r=―‐ｯ=＝‐‐'",.ﾆ‐‐≧十'ﾞ　＞-､　　　　 ,rﾞー-ﾆ､_＼＼>､＿,.-／　 ＼＼　 し ,r'　　　 この悲しみも、怒りも、忘れてはならない！
　,ﾚﾀ__／ ＼　　 i' ,r‐‐i　l　! f"｢￣＞ﾞi　　　/　　　　　￣￣　　　　　　　　　＼ー' :ﾀﾞ
　V//　　r.､｣　　.l　￣!L.j　l .L｣　i"　 i　　　しr　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞｰr'
　ﾚﾚ' i　 .L_　　　l　　.l　　./ ＿　.l　　i　　 -=;'　　　　　　　　　　　　　　　　　　,／
　 (　"i　┌‐'　　.l　ヾ' ｢!　! l　 l　,ﾌ .ﾉ　　-‐┘　　　　　　　　　　　　　　　 　 /
　 ,ﾚ.ノ　 .ﾄ--　　ヽ､ ﾞ" l .i! l!　 ﾞ"／　　 -ﾆﾌ　　　　　　＿　　　　　　　　　／
　 ]　　!　 し==　,.-､_ﾞ‐-'　!　ﾞー",.:-‐‐-､ﾞ`i　　　　　　/　 ￣ﾞｰ--､＿___／

　　　　　　　　　――――――― ､
　　　　　　 ／三三三三三三 　 　 ＼
　　　　　／三三三三三三　　　　　　 ＼　　　　　　　それを・・・我が赤子たちは・・・死をもって我々に示してくれた！
　　 　 X.　三三三三 ／　　　　　　　　　 ＼
　　.／-_ヽ 三三三／--､ 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　我々は今、この怒りを結集し、アメリカ軍にたたきつけて、
　 /:(i!)::}}ヽ三三｛{l:(i!);;::}}　　　　　　　　　　　 ｉ
　 lゝ=-' 　./　 　 ゝ=-‐'　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　はじめて真の勝利を得ることができる！
　 |三 ≡ /__　 ≡三三　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　 |　　　＿＿＿＿ ,,,,､__　　　　　　　 　 　 　.　　　　　この勝利こそ、戦死者すべてへの最大のなぐさめとなる！
　 ＼　 　 ▼￣￣//）　　　　 　 　 　 　 　 ノ
　　　＼　/　　　 /　　　　 　 ＿＿ 　 　　ゝ
　　｡ 　 ＼｀ー―´　 　 　 ／ 　 　 　＼ 　 ｀ヽ
　　。゜　　 ー┬――　／　　　　　　　 ＼　　 ヽ
　　　　　　　　 ｌ　　 　/　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　 |　　 　ﾄ､

　　　　　　　　　　　　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　 ／/
　　　　　　　　　　　／／／）
　　　　　　　　　 ／,.=ﾞ''"／　　　 　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　i f　,.r='"-‐'つ　 　　　　 ／　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　臣民よっ！悲しみを怒りに代えて、立てよ、臣民っ！
　　　　　　　　 /　　　_,.-‐'ﾞ~　　　　　　／ ＼ 　　／　　＼
　　　　　　　　,i　　　 ,二ﾆｰ;　　　　 ／　（●）　（●）　 　 ＼　　　　　　　　　　　我ら大日本帝国臣民こそ、八紘一宇の頂点に立つ、
　　　　　　　 ﾉ　　　 ilﾞ￣￣　　　　　| 　　　___'___　　　　 　　|
　　　　　　,ｲ｢ﾄ､　　,!,!　　　　　　　　 ＼　　|li!|!li|　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　選ばれた民であることを忘れないで欲しいのだ！
　　　　　/　iﾄヾヽ_/ｨ"＿＿＿.　　　　　＼　　　　　　　／
　　　　r;　　!＼ヽi._jl/ﾞ_ﾌﾞ,ﾌヽヾｰtｰ:､__　,ﾄf-≦-=､＿,L　　　　　　　　　　　　　　優良児たる我らこそ、アジアを救い得るのである！！
　　　 ∧l 　 ＼ﾞ7'ﾞ .j!/ / ／＼jr=ﾆ:ｰ-ﾞ┴､　ﾞﾐ三ヽi]l｢/l　　　　　　__＿__
　　 ./　i !　　　＼.// /./　 .／　　　＼　┌‐ヽミ≦‐十'"!　　　　r",.-､,　＼　　　
　　/　　iﾞi　　 　 / ￣￣￣　　　　　　 i　.l ｯｰ-､＼_ミ｢彡ﾞ'ｰ=‐ (_.人　ヽ._　ヽ
　ノ　　　ヾ､　　/　　　　　　　　　　　　i!　!　＼_￣i　i l r‐へ.__　ゝ.　＼　　 /
/　　　　　　ﾞ''y'　　　　　　　　　　　 　 l　.i　 ､　l　 !.j .l l ｢,＞　（　 ＼　　 人

　　　　　　　　　　　　 　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 　/''　　　　　　　　　　　　　　　　　 `;､　　　　　　　　　　　　　　
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　　　　　　　　　　 /''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`;､　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　 　　　ジーーーーーーィク
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　　　ヽ |　￣　　＿ｊ＿ -‐'~´~~
　　　　 ｀ー～´~~~~

ただ今、時空が乱れております。しばらく、そのままでお待ちください。

日本軍は開戦より半年で予想以上の戦果をあげた。

しかし、国力のなさ、まず過ぎる戦争指導で次第に追い詰められていく。

昭和17年6月、ミッドウェ―海戦敗北。海軍快進撃の原動力だった空母機動部隊壊滅。
昭和18年2月、ガダルカナル撤退。攻勢の終了。
昭和19年7月、サイパン陥落。絶対国防圏崩壊。
昭和19年10月、レイテ沖海戦敗北。海軍連合艦隊、事実上壊滅。
そして、

－昭和20年2月。

　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿;:;」
　├r―――┴――一 ''' ""三￣´::::::ヾ
　/::{　 ｨ'三)　　　(三ヽ　　　,ｯミ::::::::::::::::ヽ　　　　もう、勝つのは無理でおじゃる。
　{:::ｼ　~´　　　　　　　　　　 ｀ヾ､:::::::::::::::::l
　l:::l　,. ニ ､ :.　 .:　,r ニ 、　　　ﾐ:::::::::::::ム、　　早く和平しないといけないでおじゃる。
　l:::! 'イでiﾝ､ :　:.　,ｲでiﾝゞ:.:.　　ﾐ::::::::::/^い
.　l::l　:.｀^"´ﾉ.:　 :. ヽ｀~´ノ:.:.:.　　ﾐ:::::::ｲ　 ﾘl　　　軍が赤くなっておる。
.　ヾ!　｀ " ´ /　　::. ｀　´　　　　 ﾐ:::::/ﾑ_ノ/
　　'i,　 　　 ,'　　'^ヽ　　　　　　　ﾐ::::l 'ｰ' /　　　　早くしないと共産主義革命が起きるでおじゃる。
　　 'i　　　 ヾ'ｰ ''"く、　　　　　　j::::ｸーf′
　　　l　　　　　　　　｀ヽ　　　　　{:::ﾘlﾐ:::ヽ、　　　陸軍から統制派を追い出すでおじゃる
　　　ヽヽ　,ィﾆﾆ丶､_　ﾞ:　　　 　 "´fミ≧ゞ
　 　　 ヽ　^ヾ二´ノ´ _,ｨ ,.ｯ　 ／/ｲぅ-､
　　　　 丶 ｀"　　 "´　 ,/ ,.ィ" , -‐'",ノヽ
　　　　　 ｀ト､ ＿＿_,, ィ"彡,r'´ , -'":.:.:.:.ヽ
　　　　　　 l　　　　=ﾆ彡,ｧ'",-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L..､、
　　　　　　 ﾊ ヾ　　　 ／ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,, -''"　　）
　　　　 , ィ'l　l ヽ　 ／ ／:.:.:.:.:,, - '"´　　, - ''"丶、

　　　　　　　近衛文麿

　　　　　　 ． ─―─‐ 、
　　　 　 , "　　　 　 　 　 ＼
　　　　/　　　　　　　　　　　＼　　　　（ええ、確かに。もう勝利は難しいでしょう）
.　 　 /　　　　　 　 ＿／::::::＼_ヽ
　 　 |　　　　　 　 　 　 ::::::::::::::　:..　　　（でもね、）
　 　 |　　u　　　　（　ー):::::::::( ー)
.　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 ´　　 /
　　　　 ,＼ 　 　　　　　` ｰ‐‐／
　 　 ／　　` ｰ─　　 　 　 　 ＼

　　　　　　　　　 　_＿＿＿_
　　　　　　　　　／　 　 　 　＼
　　　　　　　 ／_ノ　　 ＼　　　ヽ　　和平するにしても、何か明確な戦果がないと難しいんじゃないですか？
　 　 　 　 　 i（ー） 　（ー ）　　　 |
　 　 　 　 　 ゝ　 __｀____　　　 　 j　　（今講和したら、この国の体制は維持できるのか？）
　　　　　　　　 ` _`ー'´　 　　／
　　　　　　　　　/　　　 ＿　 　 `i　　（おじい様と父上から受け継いだ、この国を）
　　　　　　　　/ ￣｀Ｙ´ 　 ヾ;/　 |
　　　　　　　,|　 　　|　　 　|´　 ハ　　（それに、あなたの言う人事は、ちょっとできない）
　　　　　　　|　　　 |　　　 |-‐'ｉ′l
　　　　　　　|＿＿ | 　 ＿| 　　７'′　（226事件を起こした皇道派を使うことになる）
　　 　 　 　 （　　 （　￣ノ ｀ｰ-'′

近衛の上奏に対し、天皇は応じなかった。理性では分かっていても、国体護持の観点から応じられなかった。

　　　　　　　　　　rー ──　} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀丶、
　　　　　　　　　　| : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :: : ＼
　　　　　　　　　　|／ : : : ,' : : : : : |＼: : : : : : : : : : : : ヽ: : :: : : : : : : : :ヽ　　　この昭和天皇の、敗北が必至だと進言されたにも
.　　　　　 　 　 ／: : : : : : !: : /: : : |　 ＼´: ￣｀ヽ、: : : :丶 : │ : : : : : : ',
　　　　　　　／: : : : : : : :..|⌒ﾄ : : │　　 ＼: : : : : ＼: : : : ＼:|: : : : : : :　|　　係わらず、和平交渉に手をつけなかったと
　　　　　 ／: : : : : :./:/: :.:|: :∧: : : l　　　 __.＼: ヽ : : : : : : : : ＼:.:.: : : : :.|
.　　　　 /: : : / : : : V: : : :レ'-ﾍ: : :.',　 　 ｨ灯ﾃ外ﾐ: : : : : : : : : : ＼: : : : l　　非難されることがあります。
　　　　/: :.／!: : : : : |: : : :小Y心＼:.ヽ　　　{iｰ'::::::jヾ: : : : : : ::＼ : :ヽｰ :l
　　　　|／　│: : : :/|:.: :.:.{ハ Vi::ﾊ ＼|　 　 Vﾍ::::ｲ:}ハ: ＼: : : : }＼: ',: :l　　　太平洋戦争の死者はこの後増大していきますから、
　　　　 　 　 |: : : :.ハ: : : |｛ ﾍ ヽ:ﾘ､__{ｧ　　　ゝ辷ン　∧: :}ヽ　/|: : ヽ} :|
　　　　　　　 ヽ: : l　 ヽ: :.l人: :', ´ ﾉ , ＼　　　 ''' ／ /　∨　∨:.l: : : : : |　　　そういう意味では、一理あります。
　 　 　 　 　 　 ＼{　　 ＼ﾘ:.:`弋　　　｡ ｀ ｰ一 '　／　'´: : :∠,:│: : : :│
　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : :.:／ﾌ＞　　__　　　イ: : : : : :／..:.: 八 : : : │
　　　　　　　　　　　／:./＾}／ ／　{ { : : ∠: : :／ ￣￣＼￣ ＼: :ヽ : : |
　　　　　＿,,　-='´＿／ ´　二) 　 ヽ: : ／: :./　　　　　　 ＼//∧: : ＼|
　　　　 ´　｀＞: :/(７　　　 　 ､｀) 　 ／: : : /　　　　 　 　 　 ∨/∧: : : l＼
　　　　　　/ : : ///＼　　ｘヘ ＼　/.: : : ; ｲ　　　　　　　　　　V//,|: : : :＼:＼
　　　　 　 ヽ:／///// >く　）Yー’{/|: ／V　　　　　　　　　　　|//,|: : : : : :＼:ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.　:-―…: ― .-. . . ..、
　　　　　　　　　　 　 　 　 __ /`:‐:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　,.-‐: : : :7: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　 　 　 /: : : : : :,': : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : : : : : ':,　　　しかし、結果論かもしれませんが、
　　 　 　 　 　 　 /: : : : : :,': : : : l: : :,!: : : : : : : : : :.ヽ: : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　/, -: : : :/: : : : :.l: : ﾊ: : : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : : : : ::,　この時天皇が和平を言いだしたら、
　　　　　　 　,.:'´: : : : ::,ｨ: : : : : :.l: / ‐v:-: :､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : l
.　　 　 　 ／: : _: : : : /: l,.:-:､: : :l:,′　':ﾍヽ:.`: : : : : : : : : : ＼: : : : : : :l　大規模なクーデターが起きたかもしれません。
　　　　／:, ｨ: : : :/: :/: l: :l: : j : :.l'　 　 ､_ヾ;.＼: : : : : : :＼ : : :ヽ: : : : :.!
.　 　 /／ /: : : :,' : ,': : l:.ﾊ: :ﾊ: : l　　 　 ィｵ癶マ､: :ヽ: : : :ヽ: : :ヘ: : :,'　国内には抗戦意欲を持つものが数多くいました。
　　 　 　 ,': : : :.j: : : : : :l:':, l:んﾊ:.',　　　　 ',::-ｲ:::心､: ﾍ: : : : :ヽ: : :}: :!
.　　　　　l: : : :ｨV: : : : :ﾊ: :ﾍ V::ﾍ:':、　　　 Vﾊ::::ソ　V: ヽ: : : :ﾊ:.リ: .:　　史実以上の悲惨な状態が出現したかもしれないのです。
　　 　 　 l::., ' l:! V: : :.:'　V: :ヽゞソ-〈　　 　 ゝ ‐'　 　 V: :ﾄ:､: :.:l: : : :.l
　　　　　 V 　 　 ヽ: : { 　 ﾄ､:ﾊ　/ ,　丶　　 　 ノ　 　 ｨV: : :ヽ:ﾊ: : : :l
　　　　　　　　　　　丶',　 l: :`:‐<　 　 r:.､ ￣ 　 　 ／l:/: : : : : :.l : : : ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 　 _　 ,:': : : : l:.＞::‐- ..-:ｧr　'´　／: : : : :.／:V: : : : ',
　　　　 　 　 r‐- ､　/ ヽ/:._: : :,'l//::::::::::::::／l 　.／: : : :. :／´ ￣ V: : : ﾊ
　　　　　　 　 ｀ヽ ヽl　l　Y　ヽ/l l:::::::::::::::,'　　／: : : : :.／　　 　 　 V: : : ﾍ
　　　　　　　 　 　 ＼ﾞ '　 ! ゝ.}::l l::::::::::::/￣,:': : : : : ／　　　　　　　 V: : : :.',
.　　　　　　 　 　 　 ,:ヽ、　 　 !::l l:::::::::,'　 ,': : : /:／　,.　　　　　　　　l: : : : :.}
.　　　　　　　　　　/.: :ハ　　 ﾊ::' V::::::l　 l: : : /,´　 /　 　 　 　 　 　 l: : : : /

　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',　　　　8月15日前後にも降伏に反対する軍人がいて、
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　　　 事件が起きています。しかしそれは小規模で、
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　　　 日本中を巻き込むようにはなってはいない。
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　　　　それはなぜか。
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　:　:: :::: ::::: ::::: ::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::
　凸凸凸凸凸　 : : ::: :::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　┳┳┳┳┳　　　: : : :: ::: :: Λ＿Λ . . . .: : : ::: : ::
　┻┻┻┻┻　　　:::::::::　:: :/:彡ミ゛ヽ;）ー､　. . .: : :
　｜凸凸凸∧＿∧::::::::::::::::/ :::/｡ ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::
,/:::::::::::::::/⌒￣⌒ヽ）'ヽ:::::/ :::/・　ﾟ｡ヽ　ヽ ::ｌ　. :. :. .:
￣￣￣/;;;;;;;;;:: 　 ::::ヽ;; |（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣
::::::::::::::::|;;;;;;;;;::　　ﾉヽ__ノ: : :::::::: :: :: :
￣￣￣l;;;;;;:::　　/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

戦後の調査によると、多くの軍人たちが敗北を実感したのは、昭和20年の6月ごろからだという。

沖縄が落ち、日本中が焼け野原になり、本土決戦準備が行われるが、最精鋭部隊にも満足な武器が

いきわたらないという事実が明らかになったころである。つまり、これ以降でなければ、軍は和平に反対したかもしれないのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,へ､ ＿
　　 　 　 　 　 　 　 /` ー―--|　　　　　 ￣｀`　 、
　　　　　　　　　　, ' 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　 丶
　　　　　　　　 ／　 　 　 　 　 |　　　　　l　　　　　　　丶
　　　　　　　／　　　　　　　　 ,|　　　 l　ﾊ　 l　　　　､　　丶　　　　　　　　つくづく思いますに、戦争を、
　　　　　 ／ 　 　 　 　 /　 ／ ! 　 　 | i　ｌ　 l　 　 　 ヽ 　　ヽ
　　　　／　　　, '　 　 /　 / 　 l. 　 　 l.|　 !　 !、　　 　 丶 i.　 ',　　　　　　しかも負けている戦争を終わらせるのは
　　 ／　　 　 /　　　/　 /　 _ノ!　　　 |l.＼ｌ　 l ヽ　　　 　 ＼.　i
　 /,ｲ　　　, /　　　 .!｀７ ￣　　{　　　 l! 　 l`'┼┼--－　 　 ヽ}　　　　　　難しいということでしょうか。
. /'　!　 ／,/　,　　　| /　　　　　',　　　|　　 ',　!　ヽ　　 　 、 　 ヽ
　　 l　/ / !　 !　　 ,ﾊ{　　　　 　 ヽ. 　 |　 　 ヽ! 　 丶　 　 ヽ　　 ヽ　　　　非常に残念ではありますが。
　　 ∨,/　|　 l.　 　i　　　-‐- ､ 　 ヽ.　|　 ,　-―-　　＼.　　 !　　　',
　　　ｉ｜　{.　 !　　 |ヽ　r_ 二ﾆヽ　　 ヽ!　,ｨ'ニ二._ヽ　 ハ　　|｀i 、　i
　　　|｜　ヽ　ヽ.　 l　l(_ノ　　 ﾟ °　　　　　　 　 　 ` /　ﾊ 　 ! |　ヽ |
　 　 ヽ!　　 ヽ　{＼|　|　　 　 　 　 '　　　　 　 　 "　/／　i.　,',/　　,ﾘ
　　　　　　　/＼! ｉ　/{　　　　　　　　　　　　 　 　 /'　　　| //　　 ′
　　　　　　,/／　 l /　丶､　 　 　 ‐-―-　　　　, '′　　　!' {
　　　　　／　　　 /　　 / /｀＞- 、　　　　_,　イ/　　　　/　 l
　　　／　　 　 ／　　 / r '"..:..:..:.l　￣￣　!..:.｀/　　　　/　　 !
　／　 　 　 ／　 　 ,/ /..:..:..:/ｰ'′　　　　{_..:/　　　　/.､　　 l
'"　　　 , -/　　　　/_/＿..:./´￣ ¨　‐ ､　,//　　　　/.://ヽ　 ',
　 　 ／ ,/　　／´、　　　}/　　　　 　 　 ｿ/　　　　/.://.:/ヽ　 ヽ

　　　　　　　　　　　　（　　　　　　　　　　　　　　　（;;､(,,,　　　、　 　　　　　（;;　;;'''））　、
　　（;;(（　　)）　　　　　 ）　　　ﾉﾉ　　　　　　　　 　　,,）　　　　(
　　　　　　　　　　　　（（　　 ,,,;）　　　　　　　　　　（　(　　　　,;;）　　　　　　(",）ｿ;ソ　⌒)
.（;;､（;;⌒''）　　　　　 　 ）　 ﾉ　　　　　　　　 　　 　　ヽヽ　 ,,ﾉ　　　　　　　('"⌒;;　ﾉ;;
,,,..　　　;;⌒''）､　　　　（ _　⌒) 　　　　　　　　　　 　 　）　）)　　　　　　 ノ''⌒;;）⌒）..,,,
　（;(､（(　.,,;;;;⌒),,　　　　 （ 　(　　　　　　　　　　　　　（,, （　　　　　(⌒;;;;,,.⌒）　　　)）);）
::⌒;ソ⌒;;;;'''）ノ,）ｿ＿,,,.....=)　ﾉ--''''"""""￣￣｀ﾞﾞー‐-- ﾉ､,,,,,,,_,_　(;;　｀)⌒;;,,.⌒）　　)）);）
（;(（(　　（⌒.从从''"""^　 )ﾉ　　　　　　　　....;;;;;;;::.. 　　　　　　　　""'''''从从,,,,,,'-､,,,　　,,,;;)）
'';,,,,）_,'从从,,,,、　　　　　.'';;;"　　　::::::;;;;;;,,,....　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;;:::::,,,'　从从,,,, ）),）
,,,;;;;;;　　　ΛΛ　　　,､...　　　　　　::::;;;;;　　　　　　　　　　　／ ⌒・～
,,,;;;;　　 / ⌒　 ）　　::::;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　；・ ヽ；）,､..
　　　 /　;：/　つ．・．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　） ∪:::::::::.
　～（　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｖ Ｖ　　 ;;;;;;:::::::::,,,
　　　　～　⊃

昭和20年9月2日、東京湾上の米戦艦ミズーリで降伏文書調印。戦争は日本の敗北で終わった。

　　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 :::::＼:::／＼　　　　　おじい様と父上から受け継いだものを、
　　 　 ／　　 　｡<一>:::::<ー>。
　　 　 |　　　　.:::｡ﾟ __　´　_~ ﾟj　　　　私の代で台無しに・・・
　　 　 ＼、　　　゜　　￣　,;／゜
　　　　／　 ⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡
　　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.

恐らく、昭和天皇は深く後悔していたことだろう。自分の責任を自覚していただろう。

　　　　　　　　(　⌒ヽ､
　　　　　　　（　　)　 　） ､　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　(:　　　　´　　）　　　　　 　 　 　 　 　 　||
　　　　　　（´⌒::::｀　　　　)　　 　 　 　 　 　 　 　 　|.|
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天皇は昭和20年代をかけて、全国を回った。そこはどこも焼け野原で、人々は飢えていた。

　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　／　ヽ 　/ ＼
　　　　　　r⌒ヽ ／ ;;（ ＞）　（＜）
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　 "ヽ |　　i,　　　　　i　　　　(_ノ
　　　 | ヽ/ ヽ､_/ 　/::::::::::::::::::::::::::
　　　 ヽ､_／　/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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炭坑を褌一本で視察することもあった。日本中が苦労していて、天皇も苦労した。

　　　　　　　　／⌒　　　　＿
　 　 　 　 　 （　　へ、一'、　　＼ー- 、
　　　 　 　 　 _r⌒ヽ、＼::::＼:::_「ヽ/¨ヽ:＼
　　　　　　 ／r=ヽ_,::::＼::＼:::くヽ　＿,,ﾉ￣/＼ ,ﾍ、
　　　 　 ／／::::/∧¨＼:::＼＼」ト（:::::::＞ｋー豸〉ｰフ
　 　 　 （_//:::://　 ＼　＼:::＼辷>ゞーﾄ薔｝::::/て ヽ　　　お上・・・
　　　 　 //:::://　　　 ｀ 　 ＼::::く　〈_.／≠'＼::＼_ノ
　 　 　 ｛:l:::://一' 　 　　｀ｰ--＼弋/:::/ゝ≠ｲ＼:::<　　　そう、無理をなさらなくても・・・
　　　　　ゞ {:/l≧=、 　 ｀≧=ミ、 ＼＼{＿人ｯ∨}:::｝
　　　　 ｒ＝与} Ｖﾉ　　　　 廴nﾉヾ　∨＼｝∨∠:シ
　 　 　 ゝ　｀v} ｀¨　　　　 　¨¨´ 　　}::}ノ:／//
　　 　 　 　 _人　　｀_　 _　　　、＿ノノ／<／
　　　　　　（三ﾐ心、　｀　　　　厂￣￣¨ミヽ
　　　　 　 /}ﾆニ==ミﾌｰ-...-＜三＝ｰ-≠く
　　　　　/　＞ｰ=-ミ｝¨｀Ｙ´￣｀Ｙ三三三ﾐ人
　　　 ／　厶∠二三）＞句＜}}｛ー--―〈.　 ヽ
　　 /　 　 　ヾ三三ｦ∨/ 8∨/l ヾ三三ﾐｦ　　 ｝
　　（ 　 　 　 　 ゞテ /∧_,_,_| |ﾉ　 ヽゞテ　　　/
　　　＼　／　 　 ソ ｀ｒ‐--‐,l |　　 　ソ　　 ／
　 　　　｛ﾆ, ､二}<　 く／ハ＼>　｛ﾆ, 、ニ}〈
　　 　　 ｌ// | |　 ＼ 　/∧ヽ　　 //　 ＼＼＼
　　　　　　　　　　香淳皇后

　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　＼　　　ノ 　＼　　　これは、私の為すべきことなんです。
　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　|　　　　 　 ,-､　　　　　 |
　　　　＼ 　　 　 '⌒`　　　　／
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼

天皇は昭和20年代を通して全国を回った。それは、贖罪と復興への願いを込めた旅だった。

さて、なぜナイターを見に行きたいと言ったのかについてだが、古事記に仁徳天皇の逸話として、こういう話がある。

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　⌒　　⌒　＼
　　　　／ 　 　（⌒）　 （⌒） ＼　　　　さて、民の暮らしぶりでも見ましょうか。
　　 　 |　　 　　　　__´___　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　,／
　　　 　 /⌒ヽ 　　　　　　　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆 　 　 　 　 　 |´　|

ある時、仁徳天皇は民の暮らしぶりを見ようと山に登った。

　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　　　　　　　　＼　　　こ、これは！？
　　 　 ／　　＼　　　　／　　＼
　　　 | 　 　（●） 　　（●） 　　|
　　　 ＼ 　　　　　´　　　u　／
　　　　／　　 　　⌒　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ー'7
　　　　　　　《　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ y'⌒Y^!ﾆ7
≦^1　　　　 }}　　　　　　　　　　　　　__rｚ-､l`ー/ヽー--'z　 rー'―‐へ＿
　　￣`7　　 {{　　　　　　　　　 　 r-' 7廴〕 }}　　`ﾂ　　 .{{　 〈 r'Zニ=-z廴〉
　　　　{　　　}}　　　　　　　　　　r勹V⌒> 〃　／　　　/}}　_..斗=＝''"⌒{ {､
　　　　 Y　／>イ　　　　　　　rく{_.ｽ　／. i{{ イ　,≧xイ､,))'"　 　 　 　 　 リﾊ
　　　 　 l/〉 '>'⌒~￣>､　　rf_〕 >' ／＿} }"=-'"　　　 `{{　＼　　　　　　///A
,-､＿＿ﾉ/／　 ＿／　|　_ノ/／／＼＼ノ　　　　　　　 ヾz.　 `ト .　_　 /〉〈//
　[__〕＿/" _r'´　　 r-r'-{_,／／　 ｲ{ ＼＼　　　　　　　　　ゝイ＿,､　 `''＜〈､ ,､　　　　　　　　　　　　　イ
ノ⌒´　く＼　　　　「.ノ　_く.イ､　　{{イ〕　＼＼　　　　　　　/ Λ `ー勹トzrくハ/　　　　　　 ＿r--'⌒´
　　　　　ヽﾉヽ　 .ノ"　r' 〉'7〈　＞'⌒ﾄ--､　＼＼　　　　 ./ / _」＿　　　 Zハ,.」:..　　　　r'⌒　}:.
>､　　　　.ﾉLﾉイ　　 _ﾉY /　/`T'ー､ヾ､　`ー ＼＼　＿./ /＜　⌒〕ー-'⌒-'　　　　　 ｛＿ry':.:.:..
.ノス_,､ｒ'´〉イ----rく＿}ﾑ､/　 .}　　￣ヾ､ト-z勹>､.＼ / /≧ｘ`''＜￣ﾚ1　　　 　 　 　 〈　　ゝ:.:.:.:.:...
ｨく､. ＼`ク^!x==≦､　　 Y｝＿/ﾆ辷'ﾆﾕ ヾ､＿Z_之＞'1ｲ　　　r≧ｘ`''＜　　　　　r----ﾍ　‘ｰ'7:.:.:.:.:..
ヾ.　＼ ＼_〃 LZ　 廴＿}　　 _ｒく勹r'^L二＞..二''＜＿〔　　　Lr--≧ｘ `''＜￣`廴r-､/〉`ー-1:.:.:.:.:.:.:...
､　Y　 ＼lﾉ{{≧ｘ＞--r'７^{￣廴_ﾉ 辷'Z二＞く　　≧=-　二　''ー--x''"j≧ｘ `''＜_.`''＜＞　.,　}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,廴.Ljス二lヾ､　ヾ､,イ〕/＿〕＿〕Y　　　　　`ー'　　　　　　　　￣￣〃￣二厂￣　　＿_ `''＜ﾉ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ーｚrァ'￣￣ Y　　}}厂{＿＿廴__」､　　　　　 rv========＝===彡´￣￣￣`ー＜廴＿]　　　　.:＼:.:.:.:r勹

ところが、ふもとの村の家々には、食事時にもかかわらず煙が立っていない。

　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼
　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　　食事の準備もできないほど、民は貧しいのでしょう。
　 ／ 　 （一） 　（一） 　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　　 税金を免除しましょう。
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／

-しかし、それでは大王の暮らしが・・・


　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼
　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　いいのです、やりなさい。
　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／

三年間、税を免除した。その間、天皇の住む宮殿は資金不足で修理ができず、雨漏りがしてひどいことになった。

　　　　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼
　 　 ／　 ＼　　　／ ＼　　　　さて、どうなりましたかね。
　 ／　　（●） 　（●） 　＼
　|　　　 ,.,:; :__´___:;,:,　　 　 |
　＼　　 '.',:;`,ー.',:´;:':　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／

天皇は再び山に登り、

　　　　　　　　　　　　:.::.:.
:.:.:.::...:.:.::.:::.:　　　::..:::......　　　　　　　　　　　　..:...:.　　 __i___
　　　　　　　　　　　　　；　:.:.:.::...:.:.::.... :　　　...:::......:.　|.:.::..:.|
　　　　　　　　　　　　　i!　　　　::......:...　.. ... :..:.:.　.:...:.|.:.::..:.|
　　＿＿＿　　 　　　　X　　　　　　　　　 ＿＿＿＿i＿,.::i-───────┐
　　|　　　　|ヽ　　　　 XX　　　　　　　　　|　　　　　　　　　|＼ ..:..lilＸil二ilＸi　 ｜
　　|　　　　|;;;;|　　　　,i'ili'i,　　　　　　　　 |　iココ　iコiコ　 |";:l: .: lilＸil二ilＸi　 ｜
＿_i＿＿＿￣'i＼___ |lilＸil|　＿＿＿＿＿|　iココ　iコiコ　 |";:i. .: lilＸil二ilＸi　 ｜
　┐┐┐　|＼i:Ｙ ___)lｌliＸil|｜　　　　　　　　　　　　　　.:.:.. |:.: l. .: lilＸil二ilＸi　 ｜
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　┐┐┐　|| ｌX|;;iＸil二ilＸil二ilＸ　|:.:..ﾛ　　ﾛ　　ﾛ　　ﾛ　　|;i.:.:| lｺ　lｺ　lｺ　||Li|Li,|
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　　　　_.-ｰ"~ ￣￣￣￣ヽ⊇-ー─ "　 ヽ ≡=-
　　　/Oo┌┐　oO)　　o　　　　 - 〕　　　|　≡=-
￣　 ヽ.,_i――i　　,l'⌒'l__.i＿_--- ｲ_l'⌒'lﾉ 　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　`--'￣￣￣ '--'　`--' ￣￣　'--'
二二二二二'i,　　　　　　　　　　　　 'i,二二二二二'i,　　　　　　　　　　　'i,二二二二二'i,

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　⌒　　⌒　＼　　　うん、いいでしょう。
　　　　／ 　 　（⌒）　 （⌒） ＼
　　 　 |　　 　　　　__´___　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　,／
　　　 　 /⌒ヽ 　　　　　　　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆 　 　 　 　 　 |´　|

ふもとの村々には、食事を準備する煙が立ち込めていたという。

　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ　　　昭和天皇が後楽園球場へ、
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l　　しかもナイターを希望した理由は
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　　これと同じではなかったかと思うのです。
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

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　　　　|］［|］［|］［|||￣￣|───┥＿||_　|　=　=　|￣￣|￣|　| 　 |　|￣」」」」」

あの日、天皇は皇居から夜景を見て、光り輝く一点を見た。

同じ街が灯火管制で暗闇になり、照らすものといえばＢ29を照らすサーチライトと焼夷弾の炎だったのは、ほんの13年前だ.

しかも、その光は野球をやる為だけに、単に娯楽の為に灯されているのだという。

　　　／ ￣ ￣　＼
　 ／　 _ノ 　ヽ､_ 　＼　　　　我が国もついにここまで・・・
／　oﾟ|⌒|　　|⌒|ﾟo　 ＼
|　　 ｜　|__'_.|_　|　　 　 |
＼　　|　｀|⌒|´　|　　／
／￣ |川!|￣|川i|￣＼

天皇は感激したのかもしれない。そして、そこに身を置きたいと思ったのかもしれない。

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　⌒　　⌒　＼　　　　朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、
　　　　／ 　 　（⌒）　 （⌒） ＼
　　 　 |　　 　　　　__´___　　　 |　　　終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、
　 　 　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　,／　　　
　　　 　 /⌒ヽ 　　　　　　　ｨヽ　　　単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|　　　※昭和21年1月1日、新日本建設に関する証書、いわゆる「人間宣言」より
　　　　|　ヽ〆 　 　 　 　 　 |´　|
国民と共に、である。

つまり、天覧試合はナイターでなければいけなかったのだ。

時代は変わった。「神」は「象徴」となり、新しい、開かれた皇室が宣伝される。

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 --===ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　〈＼　　　　i:.:/:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:「ヽ
　　　　　　　　　　　 厂 ヽ 　 「才:.:.:.:.:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨
　　　　　　　　　　　 V´￣ {　У|:.:/:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:ｌ:.:.::.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 {__　　ヽ/ /:/:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.{
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　　　　　　　　　　　　！ 　 Ⅵ/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.i:ﾄ､: : : ＼ : : : : : : : : : : i:i: {/　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長島茂雄

そして、その新しい時代の「象徴」が、今、動き出す。

　　　　　　　　　やる夫が天覧試合で投げるようです

　　　　　　　　　　　　　　第7話　聖上と象徴






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　　　 　 ＼ヽ,　,、
　　　 　　　`''|/ﾉ
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　　　 ＼｀ヽ、|
　　　 　＼, V
　　　 　 　 `L,,_
　　　　 　　 |ヽ､)　 ,､
　　　　　　 /　　　　ヽYﾉ
　　　　　 /　　　　r''ヽ、.|
　　　　　|　　　　　`ｰ-ヽ|ヮ
　　　　　|　　　　　　　`|
　　　　　|.　　　　　　　 |
　　　　　ヽ、　　　　　　|
　　　　　　 ヽ＿＿＿_ﾉ　　 　　　
　　　 　　　／_ノ '　ヽ_＼
　　　　　／（≡） 　 （≡）＼
　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　　　　
　　　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　 　
　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　 (　 |　　　　　　　　　 |　 )
　　　　＼|　　　　э　　　　|／
　　　　　 (　　　　,,,,　　　 ,ﾉ
　　　　　　＼　 ､(Ｕ)ﾉ　ノ
　　　　　　　 ＼／　 ／　　　　　　　　　　　　┼ヽ　 -|r‐､.　ﾚ　|
　　　　　　　 ／　 ／＼　　　　　　　　　　　　ｄ⌒)　./|　_ﾉ　 __ﾉ　
　　　　 ⊂⌒＿＿）＿＿）

次回　第8話　迫撃の巨人
キャスト

キャスト

昭和天皇　　　　　　　　　　　　　できる夫
香淳皇后　　　　　　　　　　　　　金糸雀（Rosen Maiden）
秩父宮雍仁親王　　　　　　　　　できない夫
高松宮宣仁親王　　　　　　　　　ギャル夫
三笠宮崇仁親王　　　　　　　　　ギャラない夫
侍従　　　　　　　　　　　　　　　　相田ケンスケ(新世紀エヴァンゲリオン)
侍従武官　　　　　　　　　　　　　亜内武文（逆転裁判）
乃木希典　　　　　　　　　　　　　伊藤開司(賭博黙示録カイジ)
東郷平八郎　　　　　　　　　　　　泉こなた（らき☆すた）
磯部浅一　　　　　　　　　　　　　糸色望（さよなら絶望先生）
近衛文麿　　　　　　　　　　　　　麻呂

ダグラス・マッカーサー　　　　　本人

飛田忠順（穂洲）　　　　　　　 　黒沢（最強伝説黒沢）
早稲田大野球部のみなさん　　福本作品のみなさん

長島茂雄　　　　　涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱）

解説役　　　　　　高良みゆき（らき☆すた）
　　　　　　　　　　 泉こなた（らき☆すた）

お疲れ様でした。
確かにこの方の話は必要でしたな。

乙
なるほどねえ
平和と繁栄の何よりの証だものね、夜の照明は

>>333
だって、めんどくさいんだもんw

>>339
色々考えたけど、野球に興味ないと球場の光見てああいう話にはならないな、と思いました。
確かこの後に日米野球を観戦していますが、本当に野球に興味があるのなら、天覧試合も何度かあったはずですし。

>>350
今上陛下には色々スポーツに関する逸話がありますね。ちなみに車好きで１９５０年代にＦ1観てます。
「お昼に渋谷にいたのに、午後3時に軽井沢にいた」という伝説もあるんだぜ。

>>400
某所で「このできる夫は、ジーク・○オンとか言わないだろうなｗ」とけしかけられましてw

>「お昼に渋谷にいたのに、午後3時に軽井沢にいた」という伝説もあるんだぜ。
なにそれこわい

長野新幹線のある現在でさえ、十分伝説のネタになりうるというのに・・・