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┃277年　マニ殉教直後　 ┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣ ￣　＼
マニさん・・・　本当に優しい人だったんだお・・・　 　 　 　 ／　 _ノ 　ヽ､_ 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　oﾟ|⌒|　　|⌒|ﾟo　 ＼　　
信仰を貫くためにどういう覚悟がいるのか、 　 　 　 　 |　　　| （__人__）. |　　　 |
やる夫たちに思い知らせるために、あの人は・・・！　 ＼　　|　｀|⌒|´　|　　／　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣ |川!|￣|川i|￣＼　　　




　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　 _ノ　　　ヽ、＼
　　　　／　 　（○）　　（Ｏ)　 ＼　　マニさん殉教を悼む日を作って、みんなでお祈りするお！
　　　　| 　 　 　 ||　 （__人__）　 ..|
　　　　＼　 　　ﾉi　 　!　　|.　 ／
　　　　　/　 　 し' 　 ｀⌒´　.ﾉ
　　　　　|　　　　　　　.／ .／

　　　　　　　／ ￣￣￣ ＼：
　 　 　 ：:／　　　　 　　　::::＼：
　 　 　;： |　　　　　 　　　 :::::::| ：
　　　　　 ＼.....::::::::: 　 　::::, ／
　　　 　 r "　　　 　.r　　／ﾟ。　　それより先にデーン・サーラール（最高指導者）を決めなきゃいけないお・・・
　　　　：|::|　　　　 ::::|　:::i
　　　　：|::|:　 　 　.::::|　:::|：　　　　やる夫たちはこの教会を守っていく使命があるんだお・・・！
　　　　：`.|:　 　 　.::::|　:::|_：
　　　 　：.,':　 　 　.::（　　:::}：
　　　　 ：i　　　　　　`.-‐"


　　　　　　　　　　　　　┌―‐┐ 　　_＿_　　 　┌―‐┐ 　　_＿_　　
　　　　　　　　　　　　　└Fマノ　　└─┘　 　└Fマノ　　└─┘　 <⌒ ｰ- '＾>
　　　　　　　　　　　　　　　` ┘　　l二ﾆ二l 　　　　` ┘　　l二ﾆ二l 　　`⌒ ー'´　

　　　　　　＿＿_＿_　　　　　　　　　　　　　　＿＿_＿_　　　　　　　　　　　　　＿＿_＿_
　　　　 ／　ノ'　＾ヽ_＼　　　　　　　　　　 ／　ノ'　＾ヽ_＼　　　　　　　　　　／　ノ'　＾ヽ_＼
.　　ﾟ ／ ｡;'⌒） 　（⌒ヽ＼°　　　.　　ﾟ ／ ｡;'⌒） 　（⌒ヽ＼°　　 .　　ﾟ ／ ｡;'⌒） 　（⌒ヽ＼°
.　 ／　o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜　　.　 ／　o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜　　.　 ／　o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜
.　 |　　 　 ﾟ　|/⌒ヽ| 　ﾟ　 　 |　　 .　 |　　 　 ﾟ　|/⌒ヽ| 　ﾟ　 　 |　　.　 |　　 　 ﾟ　|/⌒ヽ| 　ﾟ　 　 |
　　＼　　 　 ｀ ⌒ ´　　　 ／　　　　　＼　　 　 ｀ ⌒ ´　　　 ／　　　　＼　　 　 ｀ ⌒ ´　　　 ／




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　　　マニの死後、教会内で後継者問題が立ち上がった。
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　　 生前に指名はしてなかったみたいだね。
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ

　　　　　 　 　 　 　 　 .． -――‐:::..
　　　　　　 　 　 　 ／::::::::≠＝＝トミヽ、
　　　　　　　　　 .:::::::::::::〃:::/:::ﾑ:::}＼ヽ:::.
　　　　 　 　 　 /::::::::::: l:::l::/:::/_ }/ ィTV::}　　　_ﾉ ､
　　　　　　　　/:::::::::::::::,l:::l〈ノィT　　l::j　}′ ／}_}一'
　 　 　 　 　 /:::::::::::::::（ l:::| 　 l::j　　　　 )Υ　 j
　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::l:::ﾄ､ ＿＿_　..イ 　 ／
　　ｰ==≦:::::::::::::::::::::::::::ﾊﾘｰト‐‐イ / ＞ ´
　　　／::::::::::::::::::::ｲ::::::/｀ヽ　ｰ介ｰ {
.　　/ｲ::::::/::::::／ /::: /　 /{　// !| 人　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ
.　　　|::::/:::／　./::／ .／ノ 〈/　|j　　ヾ⌒Y}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.′Ⅵ!
.　　　l::/／ 　 /rく_／ Y　　 　 　 　 　 }　八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:ヽ　{ヽ　　　　＜:.｀:.く￣}　 . -‐ｧ }ヽ　　　　　 ⌒V´
.　　　|′　　　　Y{ ヽ ∧　　 /｀ヽ 　　/ / ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.＼､:＼　　　　｀ヽ:.} /／:.／　 /:.:}　　　　　ゝ　 ノ
　　　　　 　 　 　|j ＼＼ '.　/　　 }＼/ / ﾉ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Y´￣￣ ＞-=.:.ﾍ―:.:/:.:ム　　　　　/
　　　　　　　　　　　　＼.`∨--―　¨¨人:::::〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ゝ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.|＿＿.ィ:.:.:.:.:.,/:.:.,:.:.:ﾊ￢:.:ト､
　　　　　　　　　　　　〈/`┬':::T¨¨￣　ー‐′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.／/:.:/.//　}:.ﾊ:.ヽ `ー‐ｧ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l}::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r―､　　ゝ、:.:.:.:.{､.:..:.:.:..:.:.:.:.{:.:∠.イ.:/メ´__,, ´r一'XX厂
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l}::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀. : :'.　|: :| ｀ﾆ､ゝ==ｲ:.:.へ:ヽ:rｰ､{/弋__フ　ノXXXノ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l}::::::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }: : }　!: :!ｲ　/　　{/く 　　ヽゝ、　　　　ヽｰ―‐ ´ )
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l}::::::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 L..ムｲ/　!　{　　　　 ＼＿ ＞ ⌒ヽ、＿′__ .．´＿_
　　　　　　　　　　 　 　 　 廴ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ ＿{′　､ ､　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ-ﾍ　{ {7ﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀¨¨´ゝゝ、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿{_{_ノっ¨¨´


　 　 　 　 　 ／ : : : : : : : : : /: : : : : :｀ : : : : : ヽ:＼
　　　　　　 // : : : : : : : : : /＼ : : ＼: : : : : : : : v:ハ､
　　　　　 　 : : : : : : : /: : /　　丶: : : : : : : : : : : ﾊ|V{ﾊ
　　　　 　 ii : : : : : : : : : /　 　 　 }: : : : : : : : : : i:i:|ivi:ﾘ　　　　　うーん、功績で言えばアッダーさんとアンモーさんが頭一つ抜けてるけど・・・
　　　　 　 |i : : : i : : i : :,　ー＝-‐':|｀ヽ:i: : : : : : じじハ
　　　　 　 |i : : : | : :ハ:i|　　　　　 j|　 jハ : : : : |: |i i|ハ, . ヘ、　エジプトと中央アジアに自分の教会を作っちゃったから就任は無理そうね。
　 　 　 　 ﾊ : : :iiﾊi:{　八　　 　 '"芹示　|: : : : ﾊ: じj／: : : : : ヽ
　　　　　 　 V :ハ从,茫ﾐ、　　　　 v:ツ　| : : ,/,ﾊ: V: : : : : : : :/}
　 　 　 　 　 i爪: :＼　vﾘ 　 　 　 ....::::::: ﾉ : :/r'　У: : : : : ,ｨ彡'　 ,. ヘ、
　　　　　　　　　｀　ﾐ;ゝ.::　,　　　　　 　 `ｰ彡|＿/: : : : : :/　＿／ : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　 丶　　　　､　 　 　 ／　 |Ⅵ: : : : : :/_,ｨ勿' : : : : : ,ｨ刋
　　　　　　　 ι　 ,. :'" ＞　.　＿ . r: ´ 　 ／　丶: : : : i三彡': : : : : :ムｨ'"
　　 　 　 　 　 　 / : : : : : :_:_:_:_,≪r‐一 ´　　 ／￣￣￣｀'く: : : : : :/
　　 　 　 　 　 　 ヽ : r＜´￣￣i　i|　,ｨｰ…＜ 　 ／ 　 　 　 ＼: : / 　 ／

　　　　　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　 　 ,　　 ´　　　 　 　 ｀
　 　 　 　 ／　　　　　_　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 ／ 　 　 　 　 `,　　　　　　　＼ ヽ
　　　/ /　/　　　　/　 ハ ヽ　 ヽ　　　　 i 　〉-､
.　　/ /　 i　 l　　 /　/　　i　i.　　i ヽ　　 /lヽ|}ｿヽ
　　l /{ 　i 　 i　 　| /　　　i ﾊ ＿|　 |　　ゝ|( ^-ソ
　　i/ i 　 i　 ＿ /|/　　　 _lﾉ-V .l＼l　 　 ﾌﾋ_.ハ
　　{ ∧　 ヽ　|∨_|_　　　　ﾘ＿ V　 |　　 人_人_ﾉ-、
.　　`{　＼　＼|-┳　　　　━┳　　i 　 ／)イ　　　 }
　　　　　 _＼＼ ┃　　　　　 ┃　 / ／／　　彡 ,.ｨ
　　　　 ( ー-｀l `　　　　　　　ι /ｲ 〈　 彡　 ／　　　　　 お父さんはこういうの向いてなさそう・・・
　　　　 } 三 二＞ 　　==っ　　　 イ　 ヒ∠_´ 二 ﾆ｝
　　　　 ヒ＿＿＿ , ＞　_　　＜- ´}　　　／　　彡 .}
　　　 　 ,∠_∠　,　-,=ﾆ､ || ＿ﾆ二 ＼ _{　彡　 ＞´
.　　　　 {彡/´ 　 　 }　　/｀l　　　 ﾉ /　　ｰ-‐＜ヽ､
　　　 　 ﾋ/　　y　　l　 ／llﾍ　　　} /　　　　　／ ,イ
　　　　　/　　/　　 ﾚｨ_/__||__＼　ﾉ　　 /　／_ ノ　 ﾍ
　　　　 ｛ 、 /　　　　//　l l　　 ´　　 /＿´　　 　 ,　〉
　　　　　丶｀{　ー‐　l l-　l l -―　　　＼　　ー ´　 /
　　　　 　 ＼丶　 　 l_l　　l_l　　　　　　 〉　　　　／
.　　　　　 　 ＼＼　　　　　　　　　　　 /　　　　/



　　 /　　　　　 _＞‐i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.＼: :＼ |　　 　 　 　 　　 l
　　 !　 _＞　　 　 　 l:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:ﾊ:.､:.:.:.|ヽ:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 ヽ　　　　　　　　/l
　　 !　| ｆ⌒;　　　　　l:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:ﾉ l:.:l､:.:.!/_ヽ:.:.:.:.:.:|: ＼:|　　　　 　 　 / ,
　　ム ｌ弋ノ　　　　　'ｌ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:／　 !:.l !:〃⌒ﾊ|:.:.:.ｖ: : :ﾊl　　 　 　 　 / /
　 /　 ぃ　　　　 　 　 ｌ:.:.:.:,:.:.:.:.:.:./:.:__x≦、 ヽ///!| ﾋ:i　, l|:.:.:.:ｌ　/: :|　　　　　　/ /
‐く　　ﾊ V　　　　　　 'l:.:.:.:.:.:.:.:.:.厂 ﾋｊ ヽi ＼//| ﾉ'ー=彡ﾉ: ／∨: : |　　 　 　 / /
_　 ＼l　VV 　 　 　 　 l＿__:.:.:.∧＿__ ｨ彡'〃　V　　 ゞ彡ｲ: : 〉!: : ,'　　　　／,. ﾞ
　｀ヽ｜　い 　　 　 　 /⌒ヽ｀ヽ、　　 　 ／　　 ヽ　　 　 ! |: : ｌ l: :/　 　 ／／ 　　　　俺はスペシャルで！
　　 Ⅵ　　弋 ＿____／　　　 ヽ　V 　 ／　　 _　ｒ'ﾞ 　 　 /: !: ://:∧　.／／
　　　ｌ|　　　　V:::ヽｒ､ヽ　　　　 V Vト ､＿＿＿＿_ ｒ'　/: : !ｲ/ //}「　∠ 　　　　　　　パルティア貴族で！
　　　ｌ|　　　　 ∨:::ヽl　}＼ 　 　 Vl Ⅵ＾ ー――く７　ｲ: : : /: / ｊ〃　// ヽ、
　　　弋　　　　 ヽ:::::`く　　＼　　K　弋　　　　 　 ｌ //: : : レ'i　 /　/´ >、 i＼ 　　　　長老なんだよぉーーッ！！
　　　　 ヽ　　　　 ＼::::::＼　　`く　 ＼ ＼＿＿_／//: : : :/ ｌ ￣ ／／::::::::>､　＼
　　　　　 ` 、　　　　丶､:::::ヽ、　＼　 丶､_／￣￣＼: : / 丿 ／イ::::::::／:::::::l ､　ヽ
　　　　　　　＼　　　　　 丶､:::丶、 丶､　 ヽ　　　　　 ｙ／l￣ゝ__ゝ:／::::::::／　 ｀ ､'､
　　　 , -- ､ 　 ＼　　　　　　｀ヽ､::丶､　｀''┴―― ／´／:::::::::ヽ　 ＼_;／　　　　　｀＼



　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　　　　　 生きてたら80歳近くだろうしね。
　　　　　　 __ 　　　　 ／/　　　＝　 　=l
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　　もしパティークが教義を弄っていたら、
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､　　マニ教はかなりいい加減かつ脳天気な宗教になっただろうけど。
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ

＞いい加減かつ能天気な宗教
そうなってればよかったのにｗ

>>441
でもそれだったらマニさん死んだら百年もたずに終わるよｗｗｗ

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __-‐=ニニニニニ=‐-__
　　　　　　　　　　　　 { 、　　　　 x≦ニニニニニニニニﾆニム
　　　　　　　　　　　 　.ゝ＼､.,_∠ニニニニﾆ,..ﾆ=ｧ'⌒ヾニニニﾆ,_＿
　　　　 　 　 　 　 ,.　´　　　_.⊥._ﾆﾆﾆニア"　／　´￣￣ V'´　　　　L.,_
　　　　　　　ｰ=≦／ ,ｘ‐ｧ'´r'::::::::｀ヾﾆｧ'´　／　　 ,. -‐　　｀ヾ"´　ヽ ト､/
　　　 　 　 　 　 /　 / ./　 　 .:::::::::::::/ｰ=彡 　 ,　　　　　,　　　　 　 i 　 ＼
　　　　　　　　_/ 　 i　:{　..::::::::::::::::::/　 / 　　 / .／´　, 1!　　 ｝　　｜　　 ﾊ
　　　　　　　　]　　八,人　:::::::::::::::/ 　/　 　 /／　　 /　ﾘ　　 ;　 ;　 !　　 　 ,
　　　　　　　　｝　　__(,.　≧=-=彡仏/　 　 /´￣｀ヽ/　/　　 /　/　｜　　　 ′
　　　　　　　　| 　 ヽ　 　 　 　 　=ﾐ/　 　 ,'　厶イ /　/:,　　7¨ﾟ7ヽ　|　 　 　 i
　　　　　　　　l　　　:Ｖ≦ﾆ=ﾆ二ミﾒi　　　ｉ: /::; 抃、 /ｲ ,　/　/ | 　 |　}　　　|　　となると、アブザクヤーさんかガブリヤーブさんね！
　　　　　　　　j　　　 (_,..二ﾆﾆ二.,_}|　 　 |/込nｿ　　　}/},仇7卞　　j λ　　 Ｌ,
　　　　　　　　从　　　 r≦ 　 　 ﾐ/|　 　 |　｀¨`　　　　　 込nｿ1　　/　}: }∠__彡
　　　　　　　　　 }ﾊ　 /'｀ﾞ'＜三⊇} lハ　 |,　　　　　　' 　　｀¨`/|　 /1　.厶=＝=ミ、
　　　　　　　　　　ﾉ／　　　　 ｀ヾﾊ}　｀＼|::＼ 　r 　ﾏ　　　　ｲ[:! ,/.::|: /‐-=≠'　　 Y
　 　 　 　 　 　 　 　 　 r=＝ﾆ≦='′ //＼|　｀　｀__,.　-=≦ヽ _|/　.:|/　　 　-‐=孑′
　　　　　　　　　　　　 　 ￣｀ヾ｀ヽ_,ｘく ＼　＼　　　　|／　.// i/Y⌒ヽｰ-＝-‐≦..,
　　　　　　　　　 　 　 　 ,.⊆ニ彡'　Vﾊ＼＼　＼ 　 ./　　//　.|ﾊ|　　　ヽ　　　｀ヾ) )
　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　),ﾉ　　Vﾊ　＼＼　＼/　　// 　 |ﾊ|　　　　 ＼ﾋ≦彡'
　　　　　　　　　　　　 　 }　　´　　　　Ｖﾊ　　＼＼　ヽ. //　 　:|ﾊ|　　　　　 ﾉ　 ｿ)


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　　　　　 ∧/-‐'. . . . . . . . . .｀ .|＼/|: :!:./ '|!ヽ: :|　ヾ ＼|: : |つ: :!
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　　 　i/. .∧/. ii!! 　　 ヽ　ii!!　.|.|. . . . . i,}ﾙヾ＞ty-=ニ}:/|:／
　　 　|. ./:∧|. ii!!　　　　　ii!!　l. !. . . |. .|人ﾚ'┌┴{――／｀Y
　　　 |.∧:|. |ヽ"　　　__,　" "/./|!i. ..ﾊ./|＼　 !_,イ}}r‐┴　　.|
　　　 ヾ　ﾘ. ∨　_≧yt＝ニ}.|/ .__∨イ.　　 Y└／>　 ＼ 　 }
　　　　　　　 /jf-r'-.}_}}＿＿{／_　＞!￣|7:┴ .xく　　 　 |／|
　　　　　　　 ﾉ　 {　,.イ}}x 、 }f'x_..rx-|＿L＿＿＿ ,. .::｀ '" .〈
　　　　　　 〈-､./└ｲ/::L.|＝'V,. ― 〉　　　 　 |　　　　　　　〈
　　 　 　 　 /　{ 　 　 　 　 　 ヽ　　.i　　　　　/　　　￣　,. ┐ヽ
.　　　　　　/ 　 〉　　　　　　　　:.　　:.　　　　/､>　　　 <／　　 :.
　　　　　　.:　　.|　　　　　　　　 |.　　ﾊ　 　 /　　,.　　　　／／＼!
.　　 　 　 .:　　 .!　　　　　　　__ ﾊ　　 ﾊ__／＼／＼　.／／|///∧__
　　　　　/　　 .;ヽ>　　 　 <,. --|　:.　 　!////////∧／//∧///∧//7
　　　　/^-ｭｪ/i　　 ,...:.　　　　　ヽ.iｬｪｭｨ}///////////////|////∧/
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　　 { _,.　 ///////∧////∧///∧T ￣　┬─＜/////〉′/
　 　 ー＜＞-〈////∧////∧//／ ＞､Yjr'　 　 /￣￣　　/
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　　　　 ／　 ::⌒（__人__）⌒::: ＼
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　,---、
　　　　 ＼ 　 　 　 `ｰ'　　　しＥ　|　　　――というわけで、スィースィンちゃんに決定だお！
　　　 　／　　　　　　 　　　 l､Ｅ ﾉ
　　　／　　　　　　　　　　　 ｜　|
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 ヽ_／
　　　　`ー､＿ﾉ

.　　　 　 　 　 　 /　　　 　 　 ﾊ 　 　 　 ヽ 　 ヽ　ヽ　 　 ヽ　　　',
　　　 　 　 　 　 ′　/　　/ /　 '.　　 　 　 '．　 '　　'　　 　 ',　　 ',
　　　　　　　　　i　//　　/ /_ -‐-　　 　 　 i　　 }　！ }　 　 '　　 :i
.　　　　 　 　 　 ﾚ’′　/ /´　　　＼　　　　|　⌒ト.､!　|　　　',　!　l
.　　　　 　 　 ／　 { 　 ' /　 　 - 、　＼　　 !＼ 」 　l` j　　}　'　! ﾘ
　　　　　 　 /　　　'. 　V　ｘ≦卞、　 　 ＼ {　 ンzﾐ j∨　 ハ '．乂
　　 　 　 　 　　　/八　{小::::::::ﾊ　　　　　　｀　ﾊ::::::ム '. /　 /ヽゝﾍ
　　　　　　{　　 / / ｒﾄ｡　V＾　ソj_　　 　 　 　 {r ､::;: ﾘ j/　 ∧　　　',
.　　　　　　'． ,　〈　（|　`　"￣　　 　 , 　 　 　 ` - " 〃}　/　':.　 　 }　　がんばります！
.　　　　　　 ヽ{ 　 ` ‐!、 ﾊ/／/ 　 　 　 　 　 /／/∨ /／　　 i　　/
　　　　　 　 　 ＼　　　＞　　　　　 `　ー　 　 　 　 -イ　　　　ﾉ ／
　　　　　　　　　　)　　　　 　 ＞‐ｖ‐ ～- っ_　 -‐＜　　　　 //
.　　　　 　 　 -=彡ｿ　　　　「ミ=/　r―＜´上ﾐ、　　　 　 　 ( {
.　　　 　 　 　 _r'___　　 ＿rｊ　 / '´,　--､ ヽ￣〔 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　/　　　 ￣{:::::{ ≧{　　　⌒ヽ ヽj _ﾉ｀　x‐r-　 _　　　 ヽ
　　　　　　 ,′　　 　 r '": : : : '.　　「ヽ　!　j´: : ミ/::/　 　 　ヽ　 　；
　 　 　 　 /　　　　　 '．: : : -=ﾍ　 　 し｀i＝-: : : : : >　　　　ハ　 /
.　　 　 　 ′　　　'ﾐｘ　＼: : : : : i　　　　八: : : : : ／　　 　 /　 ∨



　　　　　　　　　　　　 　 -
　　　　　 　 　 　 ´　　　　 　 　 　 ｀　 、
.　　　　 　 ／ 　 　 　 　 , ‐　　　　　 　 ＼
　　　　 ／　　　　　　　　　/　　　　　　　　 ＼
　　　 /　/　 /　　/　　/ ハ　　l　　　　　　　　',
.　　 /　ｲ　 /　　 l 　 ｨ /　 i 　 l　　ヽ　　ヽ　 / }
　　 ｉ / i　　i　 ､/l　/l /　　 i　 ﾄ 　 , |、　　| /lノﾌ
.　　| l　i　　i　　l｀l＼l/　　　 ＼|,×､ | l 川 |l l} }ﾉ
　　 V　', 　 `　 l　V '｀~　　 　~´　　V |　　人ﾉ｛　　 な、なんで！？
　　　 　 ',　　＼|　　○　　　　 　○ 　 |　 // ) }
　　　 f ｀＼　　',　　　　　　 　 　 　 　 i　/　lﾉ Y　　
　　　 |　ﾐ　＼　',　.u　＿＿＿＿　　 /ノ／ 　　l
　　　 匕 ミ 　 ｀l`　　|　　　　　　|　 ´ノ　　彡 丿
　　　 r -＞　、　 ＞ ｀ ＿　　 _ ｨ イ ＿ _　≦-、
　　　 l　｀ ﾐ　ニ二.｀´ ｆｰ- 二 -‐'l　` ＞ー ´　 |
　　　 辷ミ 　 _ ,r‐'―＝=､ｰ||- ‐,＞-'―-、彡ノ
.　　　　_ /￣　 |　　　 　 , Y　Y　 　 　 　 l ＜､ｰ、
　　　 (（/　　　 ＼　　￣　 ト ｨ ｀￣　 　 ﾉ　　　V
　　 　 /　　　y 　 |　　　 イ　 | l＼　　　| 丶.　　 ' ,
　　　/ 　 　 /　　 l_ , ＜//　　l l　 ＼　ﾉ　 ヽ　　　' ,
　　　| 、　 〈　　　 　 ￣| |￣￣| |￣￣ 　 　 〉､＿　 〉
　　　|　｀ ｰ ＼　　　　　ｌ_ｌ　 　 ｌ_ｌ　　　　　 /　　　 /

　　　　　　　　　　 　 ＿ﾌ　/　　　　f/////////////////＼
　　　　　　　　　　 ´⌒7　/　　 f⌒Y　Ｙ´　 　 　 ￣｀ ｰ-､//ﾉ
　　　　　　　　　　　　厶ｲ　　　ｆ´¨｀Ｘノ　　　　　　　　　　ﾄ<　　　　　　――‐ｧ
　　　　　　　　　　　　　 ﾉ/ 　　｀Ｙ´　　　　　　　 　 　 　 ′　　　　　　　 ､／
　　　　　　　　　　　　 ´/　　　 ,.ｲ ′′ _,∠厶.／/　 ハ} 　 '.　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 厶ｲ从i'′i |　! 　 〃/／　/ ／　_ｉ 　 i!i　　　　　 ――
　　　　　　　　　　　　 　 '′＿　ﾍｉ「{ 　 ｨ斥_ﾊ､'／　　　,ﾍ　ﾊ!　　　　
　　　　　　　　　.　 　 　 　 } 　 ＼A人　 ゞ-ﾟ'′ 　 ｨ斥厶ｨ/ ﾉ 　 　 　 ￣￣￣
　　　　　　　　　　　　 __　 .ゝ. 　　＼i　ﾄ､!　　　　,　ゝﾟﾞ从/
　　　　　　　　　　　 ｛i　＼ 　 ＼　　∨i＼　 ｖ_ｧ　　　仆､_ 　 　 　 r v‐､
　　　　　　　　　　 　 ゛、 　＼厶_＼　ii｢丶ﾞ　.ｚ-　 ≦=-　/　 　 　 i　!i　ﾚ ､　　　　――‐ｧ
　　　　　　　　　　　　　,＼　　＼￣｀ｰ'　__＼ｆ｀>-=ｘ ´￣　　　　　ﾉし !_ｊし'ﾄ､　　　　 ､／
　　　　　　　　　´｀ｰ┬=≦>＿丿　 　i}ｆ⊂=-｢ﾄ-‐= ､＼二＝ ､ fつ、 　 Y´丿 　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　i　　　　　 　 i　/ i!　　 ﾊﾍﾍ｀ｰ'′ ＼　 ｿ　＼_　　　´/　　　　 ――
　　　　　　　　　.　　　ｖ==‐ 、　　 i}/ 〃　 /　!　ヾ＞-= ､ _Y　　〃ｰ====ｷ　　　
　　　　　　　　　.　 _／　　｀ﾘ　 　 / 〃 　く　ﾉ　 　 ｀　ﾑ.ﾉ　＼　{.　　 　 　 〉　　 　￣￣￣
　　　　　　　　　. ／￣ ヽ／｀ーﾍ′｛!　 　 ｀　　　　　i 　 　 　 .ｰ!　　　　 /
　　　　　　　　　´＿　 ／ 　 　 　 .　 ヾ　　　　　　　 /　　　　　}∧　　　 /ヽ
　　　　　　　　　　 　｀ヽ　　　　 　 ヽ　∧ヽ　　　　 _′　　　　 '′　　　∧　!
　　　　　　　　　　　　　　＞- 、　　　〉-=F ￣￣　┤､ ｒ ‐≦　i! 　 　 /　_ソ
　　　　　　　　　＞=- __´　　　＼　 ム-=i=====- 」!_　>　＼　!　　　/
　　　　　　　　　　 　 　 ｀ 、　 　 ￣｀ヽ. ﾘ――---!ト､{!　 　 ＼　　/
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ 　/　 　 ∨￣￣￣ ｢ｆ=i′　　　　｀ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　／ヘ.二＝= 〃__i
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〉ｰ<_.r<ﾍｆ.Y　　 〃￣!
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　 ⊂ｲ 〉 ! ｉ　　〃　　i
　　　　　　　　　　　　　 __ へ.　 　　ゝﾍﾉi_ｊ 　 《　 　 !
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　　　　　　┃｜ 　 　 　 第七話　安寧なんて、あるわけない　　　　 　 ｜┃
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　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　　今まで（現存する資料に）一切名前の出てこなかった新キャラ、
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　スィースィンがここでいきなり登場する。
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　 多分、伝道には行かないでマニの教団本部の運営を補佐していたんだろうね。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_



　　　 　 　 　 　 /　　 |　　　　　　　　　＼　　　 　 　 ＼　 　 　 ヽ
.　　　　　　 　 　 　 　 l　　　　　　 i　　 　 ＼ 　 　 　 　 ＼　　　　'.
　　 　 　 　 　 ′　 　 l　　　 　 　 ﾄ 、　　　 ’,　　 　 　 　 ヽ 　 　 l
　　　　　 　 ,'/　 /　 　l　 　 {:::: 　 ぃ::＼ 　 　 !　　 ',　　　　 '. 　　 |
.　　　　　　〃　 ′　 ::A-‐､ ∨: 　 ', ＼:__､__　!＼　 i　　 :　　'.　　 l
.　　　　　 /　　 i　　 :/　'、 　,ﾊ::: 　 '.　 ＼:ヽ｀ﾄ､ ∨:|　　 ﾄ、　', ヽ.l
　　 　 　 ′　　l　　 ' ,ｘr=＼　ヽ＼::　; 　__＼::j　　l:::i　　 ;:::::＼ 、∧
　　　　 　 　 　 l　　:l　 ﾊ:::「`＼　ヽ＼{　7 )::个 、 |::′　 ﾊ__:::i `　　',
. 　 　 　 {　　　 l 　 :|　iﾄ::jr|　　 ＼{　　　iﾄ:::j:爿 }ﾐi::′　/'´ ∨　　　 ',
　　　　　 '.　　　liヽ ::'.　廴ﾉ　 　 　 　 　 乂　ソ,　 }/　 /'⌒　!::!　　　 ',
　　　　　　ヽ　　l!::::j＼V /　　,　　　　　　　｀¨´　 /　／}｀) ノ::::! 　 　 ﾉ
　 　 　 　 　 ＼　:::::ﾄ.、　　 　 　 　 　 　 / / ハ /／r--＜::::::::i 　 ／
　　　　　　　　 ） }::/:个:..、　　　‐　、　　 　 　 , イ::::::::/:::::::::::::::′′
　　　　　　-=彡' i/　/:::::::::＞....、　　 　 ,　 　个ﾉ::::::::/::::::::::::::/　{
　　　　　　　　 〃　/:::::::/::i:r＜＜｀__´＿＿__ l＞＞'´:::::::::::::八　ヽ
　　　　　　　　 i !　{:::::::/:::ﾉ」　　` ┐{　r――‐'´ ,':::::::::::::／:::::::＼　＼
　　　　　　　　 | ＼ヽ:::{-II7_{ヽ　　 ! |　|　　 _/　 ∨:::::::/__:::::::::__::ﾊ 　 ｝
.　　　　　　,　'´＼　ヽ:::|'´: : : : :｀＞---＜´: {　 　 ヽ:::｛　　￣ 　 ｀ヽ /


　　　　　　　　　　-―
　　,　　　￣　　　　　　　　　　　￣　　　 、
／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　..|:::i:::.＼ ＼
　　　 　 i!　　　　　　　　 　 　 　 i !:::::::::|:::i　:::. i　ﾍ
.　 　 　 i!　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ! V/:::|::||　ｉ　ｉ i ﾍ
　　　　 i! i!　 i!　　　　　　　:　 ::: i!ノﾍ　 | |　 i　} }　|
　　　＿　i!　 i!　　　 　 　 :::::: T´i　　 ＼| |　　i/ |
　　//　ﾍ　/ヘ、　　 　 i::::::::::. ｉ! ＿＿＿_　　　ヽ
　　{{　　_ V　 i ヽ:::.＼::::.＼::::.　i!　　　 ／　　　　＼　　　
　　 ＼ ｆ　｀´ヽソ　:::::.＼::::.＼　 ﾍ　／ 　　　　 　 　 }　　で、伝道の実績がまるでない人が
　 {{￣(　　　　)￣ヽ　　　 ＼ ＼､＼　ﾊ〃　　 ,、　　l　　一体どうして！？
　　＼_ﾌ/ 　 へ 　 }}＼　　　 ＼＼｀ 　 　 　 /　＼　i
　　　　人｀´ ))＼／{ ヽ　ー ― -―　　し　 | 　 ／/　　
　　　　　　ｰイ　　ヘ ＼　 ヽ　　　　　　　　　￣　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　´.ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/ 　∧
　　　　　＿＿＿　　　　＿_／　　/_　　　|
　　　 　 |―-　、　｀´　　 　 　 　 　 ｀＞､!
　　　　　∨　　／　　　　　　　 　 　 ヽ、　＞ 、　　　　　　 なんなんだろうね。
.　 　 　 　∨ /　 　 　 ,､＿_, 　　 ,､＿_, .　　　 ＼
　　 　 　 　`f　　 　 イ:::::::::|　 　ｲ:::::::::|.　． 　　　 ＼　　　　教団内での政治力とか、マニと血縁関係があったとかそういうことじゃないかな？
　　　　　　　{　　 　 　､:;;;;:ﾉ　 　 ､:;;;;;:ﾉ　.| ､　　　　　＼　　 憶測だけど。
　　　　　　　ゝ 　 　 　 　 ､＿人＿, 　　/.　＼　　　　　＼
　　　　　　　 | ヽ、　　　　 　 　 　 　 ／ 　 　 ｀､ 　 　　 　ヽ
　＿ , . - ―┴―――――――- ゝ、　　　　　 、　　　　ハ
..{＿ , . - ――――――　、　 　 　 　 ｀ヽ.　　 ＿l＿＿＿__|＿
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　ﾄ 、（ニニニニニニニ）
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 ヽ　ﾊ￣￣￣￣＼
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 　 ｀ .
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 　 　 }



　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　,.ｲ l | l　 .i　　.|　　　　 ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　i　　i　　// /　| |　 |､　 .|ヽ　 ヽ　| .|
　　　　　　　　　　　　　.|　 |　　|　 ./ ､!　　|ヽ .|ヽ　.ﾄ |､　 | .iぅ |
　　　　　　　　　　　　　| ,l　|　 .|　/,.-､｀ー ! .| |　ﾞ､_|_,!,｀､ | |ぅ .|
　　　　　　　　　　　　　| |　|　　l ,|´r';;;}｀　　　 l|　 ,,i!=,､ .l | | 　||
　　　　　　　　　　　　 .| |　.|　 , i､|弋り　　　　　　 {r';;| ! ﾘ} ,' | .l|
　　　　　　　　　　　　　| l　|　 l |ヽl　,,,　　　 ､　　 弋り　 l,/　l .||
　　　　　　　　　　　　 ,.!, 　.ヽ　 {　　　　　____　　　　,,,　 / 　 | .|
　　　　　　　　　　　　/ l| ヽ ヽ　ヽ､　　　(　　 )　　　　 ノ 　 / /
　　　　　　　　　　　　　 ヽr---､ ヽ｀r ､_　ー '　 ___,. イi | ,/ /　　　 ちょっと待ってよ、アンタなんかに
　　　　　　　　　　 __,.　'´　　　 _｀､ヽ_ ー--<_,i____/ レ .ﾘ/ /　　　　マニさんの代わりが務まるっていうの！？
　　　　　　　　r ' ´　　　　　　 ヽ　　ヽ ､_ヽ .|l|｀,7______
　　　　　　　 ヽ　 _　　　　　　 i　ゝ　　 ______}_ {=　　　ト-､
　　　　　　　　r '´　　　　　　　|/　| ／　｀ヽ､,}r-,_　　 ヽ　ヽ
　　　　　　,. -'´　　 ヽ　　 |　　|　 /　､　｀ヽ､,!,,A ヽヽ､__||　 ゝ､___
　　　__,,／-___　　　　 ヽ, _|__,-,／　-､｀ヽ､ノノ　 ヽ ヽ-'!､　　　　,...ヽ
　　/　￣｀ー―― ,,z::/´　　/　　　 '´ フ´{　　_ 　.l　|　　ヽ　 .／　 /
　/　　　　　　　　,./::/　　　/　　 ___,. '´-｀ﾞ ' ´　 ｀ L_!　-　}／　｀ーL
/　　　　　　　　 ,}:::/　　　/- '´/　　　　　　　　　　　　　　/　 ― ､　 .i
ヽ　　　　　　　　Y::{　　　 |　　/　　　　　　　　　　　　　　へ　　　　　｀ヽヽ

　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　☆
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　☆
　　　　　　　　 　 　 　ﾎﾟｶ　 　 　 　 (⌒ ⌒ヽ　　　/
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　（´⌒　　⌒　　⌒ヾ　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 （'⌒　;　⌒　　　::⌒　　）　　ﾎﾟｶ
　　　　　　　　　　　　　　　（´　　　ﾟДﾟ　　）　　　:::　）　／
　　　, ― ､　　　　　☆─　（´⌒;:　　　　::⌒`）　:;　　）　　　　　　　　　　ノ|,,ノ|
　　＜＜:;;:）　）　　　　　　　（⌒::　　　::　(;;::)Дﾟ:⌒　）　　　　　⊂⌒ 　(´･ω(;;;)
　　　Ｕ( (Ｕ_つ　　　 　／　（　　　　ゝ　　ヾ　丶　　ソ　─　　　　　　し'　　`Ｊ




　　　　　　　r､　　　　　　　 ／/|
　　　　　　　| ヽ＼ ,.,__,. --<r/_ |､
　　　　　　　|／ >'´　　　　　 ｀ヽ ヽ　　　　　　　 詳しい話は伝わっていないから教義上の対立か
　　　　　　/　/　　　　　　　 　　　ヽヽ　　　　　　単なる教団内の勢力争いかわからないけど、
　　　　　/　 ｲ　　●　　　　　●　 .,|　ヽ
　　　　./　 / |　　　　　　　._　　 　 ,}　　ヽ　　　　マニの没後すぐ、クテスィフォンのマニ教教会本部は
　　　 /　　 | ヽ　　　 )-'´｀　　　　ノ ヽ　　ヽ　　 スィースィン派とガブリヤーブ派に分かれて激烈な内部抗争を行った。
　　 ,/　　　|　　 i｀ー-,　　　-r‐'´　　ﾞ､.　　ヽ
　__,./__,/>,|/,>_,..{　 ,/|　　 ,　ヽ　　　　l|　　　|　　その間、ずっとデーン・サーラールは空席のままだった。
　´￣　　￣￣/ ヾ_,>,|.　 /　,.　ヽ　　　 r,..　ノ
　―――--､'　　　ヾ_t,'´ ／　　ヽ



　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -
　　　　　　　 　 　 　 　 ´ 　 　 　 　 ｀　ｰ　 、
　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　／　　/ 　 　 　 　 　 ／　　ヽ　　ヽ　　　　　　　/
　　　　　　　/　/　　　　　　　/　／ヽ　　　　ヽ　　',　　　　　 /
＼ 　 　 　 /　,′　 !　 　 　 / /　　　ヽ　ｉ　　　　　ｉ　　　　 /
　 ＼　　　ｊ　 { 　 、{　　/　/j/　　　　　ﾞj } !　ｉ　　　|　　　 /
　　　＼ 　{　 ﾍ 　 ＼_/!　//　　 　 　 _厶イ　}　　　|　　 /
　　　 　＼{ ;　∧　{ ∨`Ｖｰ''　　　 `"´/ 　 } /}　　/.} .／　　　　　　　/
　　　　　　|　,′`､.{ 　　＼　 　 　 　 ／ 　.j/ ;　 / ／　 ｉ　　　　　　/
　　 　 ヽ.　Ｖ{ ゝ　ﾄゝC ／　　　　　　＼ つ｡/／／　 　 '　　　　　 /
､　　　　　' 　 　 　| 〃〃　　 　 　 　 〃〃０| "´ 　 　 /　　　　　 '
　＼　　 　 ',　　　 !　　　　　　　　　　　　　　!　　ｉ　　/　 　 　 ／　　　　　　　 この大変な時期に何をやってるのよ！
　　 ＼　　 　 　 　 ＼　 　 　 (　　)　　　　 ｲ　　 |　　　　　 ／ {
　　}￣＼　　　　　　{　,＞　. 　 　 　 .　＜　ｉ　　 !　　　　／　　 ＼
　 ｛　　　ヽ. 　 　 　　_＿＿_ ミエ壬　_＿＿＿_　 　 　 /　　　　／
　 {ミ、　　　、　ヽ￣ 　 ー‐._`Ｙ^Ｙ´_　　　　　 ﾉ　　　/ 　 　 ／
　 　 _.＞、　}　　ヽ　　　　　__⊥⊥___`ｰ　　　{　　　 ｆ　　 ／
.ｒ ⌒ヽ. 　ヽ. !　　 i|　　 r ´// |　|ヽ＼＼　 　|　　　 ｉ　／{　 ＿＿
{　　 ,/￣￣´i} 　　|／―‐//――‐ｉ　ｉ一＼_,ｊ　　　 |Ｖ　　¨"　 　｝ ヽ
ヽ　 ｛ 　 　 　 |　　　　　 /./　　　　|　|　　　　　　　 j ﾞー―-､　 .j 　i}
　 ＼{　　　　　|　　　　 / / 　 　 　 !　|　　 　 　 　 ,′　　 　 ﾞ　/　,/
　　　＼_,　　　ヽ　　　 {　{　　 　 　 |　|　　　　　　/　　　　　　У／

組織のお約束ですね

　　　　　　　(⌒ヽ
　　　　,ﾊ--ﾊν＾ｿ
　c-＜(CωC)＼　　　 ５年間にわたる対立の果てにスィースィンが勝利し、
　'-υ'´l　_　/tlV'ぅ　　 デーン・サーラールに就任した。
　　　　 ｔl´｀ｔl　　゛'´


　　 ,'| /　　　 //　_,.∠.、丶　|　　 　 .::八　 .:/ 　 |　　 ヽ　　: : : :.　　: : : :.
　　,' |八　 　 :/　／⌒ヽ　　　| 　 　 .: | 　 ＼　　│　 : : .l　　 : : :l　　 : : : :.
　 ,'　′ ヽ　:/ 　 　 ,:しﾊ　 　 |　　 .:/│ .::/　 ｀ヽ|　　: : :l　 　 : : |　　 : : : :.
　.:　　　　 ∨　 　 /:じ//　 　 八..::/　 l .:/,. ＝= 、＼ : :│　　 : : |　　 : : : ::
　: /　 　 :/　　 (ヽヾ;／　　　 　 ∨　　∨　 　 ,二ヽ　　:.:| 　 　 : ::|,二二／
　:'　　 ..:/　　　/⌒ ｰ'　　　　　 　 　 　 　 　 /し;ﾊ ∨　 |/　　　: :|　 ／
　| 　 .::/　　　　　　　　_,　　　 　 　 　 　 　 /.:じ/ﾘ　|l　 .: 　 　 : : |,二二／
　| 　 :〈　　　.:　　　　　　　　　 　 　 　 (ヽ ヾ.::;／　 :ﾘ　.:　　　 : : ;′ ／
　|　　 ; ヽ　/　　　　　　　　　　　 　 　 　 ⌒ヽ　 '⊃′.;:　 　 : : ,:
　'.　　 |/ﾍJ　　　　　ﾄ ､　　　 　 　 　 　 　 　 厂　 　 /　　　: :/ ⌒ヽ　　/
　 :　　:|///∧　 　 　 ＜.::..＞　　　　　　　 　 | 　 　 /　 　 : :/　　　ﾉ　 /
　　: 　:|////,∧　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ;│　　/　　 ／/　　 イ　／
　　 :, .:|:////l/∧　　　　　　　　　　　 　 　 .ノ ／/　 :／..:/ｰ　 　 ／
　　　Ⅵ///　|//卜､.　＿＿＿　　　　..　＜し 　/ .:／ ..::/　　　／



　　_人_　 。　°　 　 　 　 　 　 ,,　-───-　_　　　　　　　｡　ﾟ ﾟ｡
　　｀Y´　°　 　 　 　 　 ,, _ "　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　°　｡°
　　　。°　　　　 　ｒー‐ ´　￣` ‐　　　　　　 　 　 　 ＼　　 ﾟ ﾟ　　　　☆
　。 ﾟ　　　　　　　 ハ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　 ﾄ､__
　　　　　　　　　 / 　 i 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　 ＜　 〈
　 　 　 　 　 　 /　 　 i　　　ヽ　　＼ 　 ヽ　　 ＼　　　　ヽ ヽ ヽ　　　　　　 ﾚ＾┘
　　　　　　　　,'　　　 ﾊ,　　 　 ﾄ､ 　　ﾄ､　＼　　 ＼　　 　 ＼`､}
　　　 　 　 　 i　　　,'　 i　 　 　i!´＼　 ｌ　＼ ヽ｀ ー `　　　 　 `, ＼
　　　 　 　 　 i　　　|　　| ﾊ 　　i!　　＼j＿　`ﾒ.{ヽ　　　　 ﾄ､__ . ヽ　ヽ
　　　　　　 　 l　　ｉ | '⌒||　ﾞ､＼ ヽ〃´,　 　 　 ヽ､ヽ　　＜　 〈.:.　 ﾞ 　ヽ
　　　　　　 　 l　　ｉ |　　 ｊ､.　ヽ　`ヽ　 x=≡ﾐ'　　._〉_＼_　 ﾚ＾┘i:.　}　　}
　　　　　　　　i　　N､　〃ﾃ`　　　 　 　 　 　 　 /丶､＼ ｀ヽ、.::ヽ.::/ 　 ,'　　　　　キラッ☆
　　　　　　　　 ＼ i:::ヽ"　f:J} 　 　 　 .r――-　Ｖｰ　､_)′　「ト 、 　 ./
　　　　　　　　　 /＼i　` 弋ﾉ　　　　 　 ￣ ｀ 丶、　　　　　　l | 　 ｀丶､
　　　　　　　　　.{　　:::::::}　　　′　. ‐vｉ　　　　 　,.ヽ　　　　//　　　 　 ｀丶 、
　　　　　　　　　 i　　:::::::ﾄ　　　　＞-　ﾉ　　　 ,, - ./　,　‐＜/丶、　　　　　　丶、
　　　　　　　　　 ヽ _　::::{ i ｀:.../　　　} 　 ,,　イ／./ /　　 〈/　　　＼　　　　　　　丶、
　　　　　　　　　　　　｀ヽ`､｀ヽ:＼＿∠:::::匕 ､--.ｰ':::::.　　.....⌒ヽ＿ヽ 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　,　-〉└ rﾍ- ､:::::ﾊ／　　　｀/　/:::::::::...　　　　　　ヽ、　　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　 / 　　 rく＼∨!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶､　　　_　　　丿

　　　　　　　　 　 |
..　　　　＼　　 　 ﾄ､　 , -､
.　　　　 　 ＼ｰ‐､l　 V ｎ i　＿＿＿＿＿＿＿
.　 　 ＼､＿.ノ . ─‐､l :l i.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
...　　　　＞‐／／￣>.ﾞ／:／￣￣￣￣￣ﾞ"ﾞﾞﾞﾞﾞ`､::＼
...　　　´7 　|　ｌ　　//7|／　　　　　　　　 　 　 　 `ヽ:＼
　　　　ｲ 　, ＼＼ l.ﾞ／　　　 ／　　　 _....-―-　　　　＼|
.......／ :}／/　　>　/　　　 ／　 ,...:::'"　　　-―　　 　 　 ヽ
　　　／ ./_　./ .／／　　/　,.::'"　　／　 　 ｲ /　　 ヽ　　ﾊ
..　／^| / ! !.ﾞ／'"/　　 ;' ／　_,,.:::'"　 　／/ ∧ 　 　 ﾞ;　　 i
.　　　 !′| |∧.　/　　ｰ-ﾆ二　　　＞''":::/ /:::::!　　 　i　　 i
　　　 　 　 |!.　ノ　ノ　 i　／＿_／::::::::／∠＿__!__　　 i　　 }
　　　　　　-=彡''" {　　i/／j／:::::::::ｰ''"´:::::::::::::|　　}　j 　 j!
　　　　　　　　　　 ﾉ／ {/_二二:::::::::::::::::_二二_.}　.///　 /　　　　まあ仕方ないわ。
　　　　　　　　　　/人　｛ 弋__ﾉ::::::::::::::::::弋__ﾉ j　//､　 / __
　　　　　　　 　 ／ {{ )ﾊ乂__　　 　 ''　　　||||| / ／　} /j}")ﾉ　　　教会分裂が起きなかっただけよかったと思いましょう・・・
　　 　 　 　 　 ＿ r＝=､i`ｰu　　　　　　　　 彡"　 ノﾆ=≪
　　　　　　 ∠__　 ＼《ノ ＼　　　⊂⊃　　 ／ｰく ｛､}}___》
　　　　　／　 　｀＼　`くﾆﾆ7ト､　　　　　, 1(　 ＼弋＞―-....、
　　　　　`''"⌒`ヽ、＼　Y￣ __|_｀"--"' ___|_`ー／／ 　 　 　＼
　 　 　 /"￣ "''＜ ヾ、 /　　}　 ￣∨￣　　{　 / 〃　　__....-―┘
　　　 /　 ＿　`ヽ、ヽj}/-‐''´|￣￣|￣|￣￣|`ｰ{// ,..::'"　　　　 ＿
　　　 {／　　二=-ヽ ヽ||　　 .￣／ ￣ ＼￣ 　 {｛ｨﾞ込､_,...''"￣　　i
　　　　,.::''"´/　　　j} ﾉ||　／／　　 ||　　 ＼＼　iト-=／＿,,,....ニ二}
　　　/　 　 i!　 ,.ィ7／"" ￣　　 .⊂⊃　　　￣ ﾞﾞﾞ＼/／　　￣`ヽ、
　　　{　　　{{／ :／　　　　　　　　　||　　　　　　　　 ｀ーr-､　｝　　｝
　　 人　 弋 :　/　　　　　　　　　.⊂⊃　　　　　　　　　`､ﾉノ　　 /　 ＼
　　/　 ｀ｰ- ﾆ=-　　　　　　　　　　.||　　　　　　　　 ｰ=彡　＿／　　　 ヽ
　　＼　　　　{　　　　　　　　　　 .⊂⊃　　　　　　　 　　　}　　　　　　／


　＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
.::::::::::::::::::::......　　　　　　　　　　　　　　　}::｀ヽ ....... ／:}
:::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　 _　　 　..::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　　 { ＼...::::::/i::::::Ｏ::::::::::::Ｏ::::.　 まさかこれですべての問題が片付いたとでも？
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　 　 ／:::::::::／ .乂:::::::::::::::::::::::ﾉ∧　__
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...... ___.:':::::::::::Ａ..ヽ_　_..＞::::::;:-‐´∨:::｀´丿
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j　　　厶:::::::＼
　 ｀ ‐-=ﾆ:::::ﾆ=-‐ ´ 　 (/{:/ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 .　　＼:::::::＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 「:::::_:_ノ-‐　´∨:::::| 　 　 　 　 Vヽ}ヽ}
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　　　　　　　　　　　　　　　｀丶　　　　　》:;:;;#ﾉ彡三二三 」──　二=≡≡＝ヾ:;:;:．，ゝ　──　─　i!二二二｀７
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼丶　ヾ，:;'ﾞ´'人i从'※'iﾐ彡∠ﾞ´　　　　　　　｀ヾ:;:;　；:;:レ'　　　　　　　 　/７∠／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヾ人'ﾞ´;:'´川彡／ｒ-三ﾞ´　　　　　　　　　　　｀ﾞヾ;:;　;:／　　　　　　　〈_/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．:i!|'ﾞ´　　，イ'ﾞ´　　　:　　　　．;:　::.　　　　　　　　　i|!i《:;:;:／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川//｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ!|i!i|ヾゝi!二二二｀７
　　　　　　　　　　─　=　二　　て:．》　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i:;:#i!`i'|!i　/７∠／
　　　　　　　　　　　　　　　　　！iﾞ´i!|　　　　　　　　　　　　　　　　　＼'　　　　人ﾞ-─∠　ﾞ｀　　　　〈_/
　　　　　　　　　＼　　　　　　`i!ﾞ´　　　　　.，人-ｰﾉ:；i|!ヾ　　　　　　>ヾ'ﾞ´　::::::::::::;;;:#i|!　i|ヾ
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　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼　　,:;'ﾞ´:;:;:.、`・／;;;;;;彡三三三ヾ　丶i|!#　i!iﾞ´　　　　　　　｀ﾞヾ:;　:;て
　　　　　　　 　 　 　 　 ＼ヾﾐミi!#ﾞ─＜#i!`|ﾞ´三二＝─-.，.、＼　;:;!ii　　.::'ﾞ｀　　　ﾞ::.、　i|!ﾐ　　／
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ:;i!iﾞ´'ﾞ´:::;;;:》i|!iﾞ`　　　　　　　ヾ;:そi|:;：;．，　:　　　　　:　　　　ヾ:;．、て
　　　　　　　　 　 　 ─＝二て　人从#ヾ|＼/人从/　　／　＼ヾ　／/　#i∧ノ/《ヾノ！　　ノ/人从／

　　　　　　　　　　　　（　　　　　　　　　　　　　　　（;;､(,,,　　　、　 　　　　　（;;　;;'''））　、
　　（;;(（　　)）　　　　　 ）　　　ﾉﾉ　　　　　　　　 　　,,）　　　　(
　　　　　　　　　　　　（（　　 ,,,;）　　　　　　　　　　（　(　　　　,;;）　　　　　　(",）ｿ;ソ　⌒)
.（;;､（;;⌒''）　　　　　 　 ）　 ﾉ　　　　　　　　 　　 　　ヽヽ　 ,,ﾉ　　　　　　　('"⌒;;　ﾉ;;
,,,..　　　;;⌒''）､　　　　（ _　⌒) 　　　　　　　　　　 　 　）　）)　　　　　　 ノ''⌒;;）⌒）..,,,
　（;(､（(　.,,;;;;⌒),,　　　　 （ 　(　　　　　　　　　　　　　（,, （　　　　　(⌒;;;;,,.⌒）　　　)）);）
::⌒;ソ⌒;;;;'''）ノ,）ｿ＿,,,.....=)　ﾉ--''''"""""￣￣｀ﾞﾞー‐-- ﾉ､,,,,,,,_,_　(;;　｀)⌒;;,,.⌒）　　)）);）
（;(（(　　（⌒.从从''"""^　 )ﾉ　　　　　　　　....;;;;;;;::.. 　　　　　　　　""'''''从从,,,,,,'-､,,,　　,,,;;)）
'';,,,,）_,'从从,,,,、　　　　　.'';;;"　　　::::::;;;;;;,,,....　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;:::::,,,'　从从,,,, ）),）
,,,;;;;;;　　　ΛΛ　　　,､...　　　　　　::::;;;;;　　　　　　　　　　　／ ⌒・～
,,,;;;;　　 / ⌒　 ）　　::::;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　；・ ヽ；）,､..
　　　 /　;：/　つ．・．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　） ∪:::::::::.
　～（　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｖ Ｖ　　 ;;;;;;:::::::::,,,
　　　　～　⊃



　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　 286年、スィースィンは就任後わずか４年目で、ウェフ・シャーブフルに呼びだされて
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　「三人の長老」と共に処刑された。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣￣



　　　　　　　　　 　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　 　　 　´　 　 　 　 　 　 ｀　ﾐ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏ
.　　 　 　 　　 /　 　 　 　 〃　 ∧　　　　　　',_
　　　　　　 　.′ 　 　 　 /ｉ}　 /　 '_　 　　　 （()）
　　　 　 　 　|　　　 ⌒ /　i　/　 ´　｀、　　 （(><)）
　 　 　 　 　│　　　i／ 　 ﾚ′　 　 　 ヽ! 　 （()）
　　　　　　　 从､ } 三三　 　　三三 　　'ヾ ／¨ゝ、　　　 嫌ああああぁッ！
　　　　　　, ヘ＼ﾉ　(　(　　　　 (　(　　　_ /　　　　〉
　　　　 ｉく. 　　Xﾍ　 )　)　 r- ､. )　)　　ノｲ　 　 ／,ﾍ
　　　　 __ ヽ 　　Yゝ><二)＿＿_ ｧ‐､イ　 ｀､_ （／　∧
　　　　ﾉ　＼i_ｙ‐;{ /　　　ﾊ.【】.7/　　∨　　　　｀ｰ〈__｀≧ｘ、
　　　　ヾ､ 　 ＼　{ 　　 /　｀Y´/　　 ム_ 　　　　　　　　 ソ
　　　　　　＼ _ノ　ゝ-イ　　人/　　 /　　｀>､　　　　　　´
　　　 　 Y¨≧='ﾞ　 　 └┬′/ 　 ./　　　L_ ｀ー､､
　　　　　乂! 　 　 　　　　ゝ､ム __/　 ＿__Lﾉ‐一'´
　　　　　　　　　　　　　　　r'＿_ﾉ￣

　〉　　　　　＼＼ 　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　 ／::::::::::::::::/
/´￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::/
　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::/
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 V
　　./　　　　 /v⌒;　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　嫌ーって、マニ教教会と神官団の対立軸は君が作ったようなものじゃないか。
　 / 　 　 　 弋__ン　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒; 　 　 |
　,′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 辷ン　 　∧　　　　 「三人の長老」というのが誰かははっきりしないけど、
/ .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　',　　　　アブザクヤーみたいな直弟子たちも含まれてたかもね。
　　　＼　　　　　　　　 、　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ',
　　　　 ＞　　　　　　 　 ー 'ヽ __ﾉ　 　 　 　 ／　 　 　',
　　　／ 　　　≧ｭ ．.　　　　　　　　　　　 ＜|　 　 　 　 ',
　 ／　　 　　　　　　　 ｀ 　￣￣　 ´ 　 　　 i}　　　 　 　 i




　　　／: : :／: : : : : l: : ://: : : : : :l: : : /:/ |: : :l:/　 ヽ: : ヽ: : : ヽ: : :ヽ: : : : :ー―'
,. イイ: : : : : : : : : : : : V /: l: : : : :l: : :l:/＿レ: :l:l　　　 ヾﾞ十-､: :l::::: : ヽ: : : : :ヽ
../: : : : : : : : : : : : : : : V: : :l: : : :Ar-チ___　l: :/ﾘ　　　　!ヽ_lゝ: : : l:＼:: :ヽ: :ヽ: :ヽ
/:ｲ: : : : : : : : : : : : : : l､ﾞ､: : l: : / |:,ナ<― .|:/ ,!　　　　 ｲ'rvヽヽ: :ヽ: :...ー: : :i_: :ヽ
/l: : : : : : :l: : : :::: :i: : :l ヽ.､: :V　 イi//ゝi　 ﾚ　　　　　　| しl|　ヽiヽ:}: : : i: : : : l＼:ヽ
　l: i: : : : :l: : : :::::: l: : :|..　ヽ　ヽ/ {ー=' ﾘ　　　　　　　　弋-ﾘつ |: :｀ヽ: ::i: : : : :|　 ｀ﾞ
　|::: : : :/:l: : :/::::::i: : :ﾄ::: : : : : ヽ とー'´　　　　　　 ヽ　　 ヽヽヽ |::i:::::::V::i:::: : : |　
　l/: : :/　|: :∧:::::::l: :}l ﾍ:::: : : :､ヽ　　ヽヽヽ　　　　　　　　　　　 |l::i:::ヽ::::::lヽ:: l:|
　l: : /　　l: :l ヽ: : :V:rl 　iヽ:::.. : ヽヽ　　　　　, -―‐　 　　　　 /ヽ: :iヽ!ヽ::l ヽ: ﾘ　　　こんなの絶対おかしいよ！
　l: /　　 .l: |　 ヾ::::::::|ヽ::.-､_ゝ:::.. :ゝﾞ､　　　 L　 _ _ '　　　　／　 ヽ:.i 　 ヾ　 ヽ.!
　ﾚ　　 　 V　　 lヽ:::::| ヾ!　　 ＼::. ヽヽ　　　　　　　　 ,　 '　　　　 ヾ
　　　　　　　　　　 ヾ.!　　　　　　 ゝ:::l ｀ﾞ　ー―　rr '　　　　　, -､
　　　　　　　　　　　　, ―- -､　F＝＝＝＝＝＝Tr＝i _,r,<　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　 ／　　　　ヾ､＼:::::::::::::::::::::::::::::|.l|:::::::|:::　ヾ､　 　　　｀ ー―― --､
　　　　 , - ―― '　　　　　　　ヾ､ ヽ ｀ヽ､::::::::::::::|.l|::ノ,r ' ´￣￣ ヽ l　　　　 　　　　;ヽ
　　　 /::ヽ　　　　　　　　　　　　>r- '　´￣　二ﾆr―f--　　　　　 |ヾ　　　　　　　 /::::ヽ
　　　.{:::::::ヽ　　　　　　　　 :.l <　　　　　 　　　　　l.....|..　　　　　　 | ヽ　　　　　　/::::::::/
　　　ヽ::::::::::＼　　　　　　 ::::l　ヽ　　　　　　　　/:::トrゝ::::　　　　　{ 　ヽ:..　　　／::::::::/

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　以後、一部のマニ教徒はローマ帝国へ亡命した。
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　ローマ帝国でマニ教が急速に拡大した理由の一端だろうね。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_



　　　　　　　　　　 　 ／￣￣￣＼.　　　 　 ┌┐.┌i　　 ┌┐　　__　┌┐　　| | [][]
　　　　　　 　 　 　 ／／　　　＼　＼.　　　 ｜└[][]L.ﾛﾛ |　[][]　|　| ﾛﾛ |.[][] l└─┐
　　　　　　　　　　/(（●）) (（●）)ﾟo ヽ　 　 ｜┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l￣￣
　　　　　　　　　　|::o'ﾟ~（_人__）~o°　|;;;⌒):└┘..凵　　 └┘ 　 !　l￣__l￣￣.┘
　　　　　 ミ.,ｨＴl'ヽ＼ 　 ｀⌒´　　ﾟ　／｀ヽ⌒）／）) .,.　　／,　　　└┘
　　　　　　　kﾋﾋど,　　 　 　 　 　　{⌒⊃　,⌒⌒);;;;;））)⌒)
　　　　　　　　　｀´￣ヽ　　　　　　ﾊヽ ／　)）⌒)）;;;;）-⌒)）
　　　　　　　　　　　　　ヽ 　　｀　/　 '}　　 ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
　　　　　　　　　　　　　　>　　　/ごノ　　 ─＝≡⌒)丿;;丿ノ
　　　　　　　　　　　__,∠ 　 　 /
　　　　　　　　　　〈、 　　　／　彡
　　　　　　　　　　　＼､__ノ 　彡

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　　/ｰ三―:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　（〇）三（〇 ）u::ﾞｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.__ i （_人__）　::::::u:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　＼; }_＿(, 　;;;;;;､,r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈_／＼　　　　　　,　＼／゛〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　　　　／＼__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　＿　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　三　／ __　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　三　　　!　/r .）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ _／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ　－ -　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼
別の一部はメソポタミア南部の町、ヒーラを治めるアラブ系属国王、　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ
アムル・イブン・アディーの下に亡命した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　　　　＿＿　 .ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ、 ｌ　　　　　　　　.ｒ´　　　　ﾏ ﾊ
マニの左遷先のバート王もそうだけど、マニ教は　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ | |　 ｌ　　　　　　　　l　　　　　　V
メソポタミア南部のアラブ系属国王の間で人気があったみたいだね。　　　　　ｏ´￣　ヽ≧＿　　　　　 .l　　　　　 .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ/{ _　　ｏ　　ｒ＜７　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ｒ､ｒゝ'＿>~　　　　} .「´ ＼　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー---‐ '　　｀Ｔ　'イ　ト、　 ｀}>　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {Ｖゝト‐K ヽ_ノ　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ|　|　　 ヽ､{´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'ｲ_八 ﾟ ､ﾟ　ｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ' ￣

　　　　　　　,.　　　　　　　､
　　　　　 　 i　 ＞ｰ　 ＜ /
　 　 　 　 　 Y o　 　o 　Y､　　　　　　　キルデールは異教に対する勝利を祝って
　　　 　 　 ./i　 ､,._,　　　 ｉ ＼ィ=x　　　ペルシアの聖地４ヵ所に碑文を建てた。
　　　　　　/ ヽ､　　　　 ノﾍ　 ＼ }}
　 　 　 ,〆、 / /　　　　＼ ',　__シ


　　　　　　　　　　　　∠＿::::::::::::.::.: /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::: : ::.:::.::.:＼/: : : : : : : : :: : : : :
　　　 　 　 /⌒l　　 , ‐､／ .::.::.::.::.:: | .::.::.::.::.::.::.: | .::.: |.::.::.＼.::.::.::.:|: : : : : : : : : : : : : :
　　　 　 　 {　　| 　,/ 　 |/.::.::.::/ .::.: |.::|::.::.::.::.::.:: j :.::.::|/.::.::.::.＼.::.:{: : : ヽ: : : : :: : : : :
　　　 　 　 |　　|／{　　 |.::.::.: ,'.::.::.::.:|.::l::.::.:∧:.: ハ.::.:∧ .::.::.::.ｌ.::ヽ :ヽ: : : ::＼: : :: : : :
　　 /＾ヽ　│　 |￣!　　:l ::.l .::|:＼:/ |.::l　/　 ∨　 ∨.:ハ.::.::.:.|＼|::.::.:ﾄ､: : : : :ヽ:: : : :
　　{　　`、 l 　 :l,　|　　:ｌ.::.:!.::.| .::/＼!∧/ 　　　__／∨ |.:::.::.:|.:| .::.::|: |　ヽ: : : : :: : : : :　　　「ユダヤ教、仏教、ヒンドゥー教、マンダ教、
　　 `、　 ヽﾍ　 :Ｌ_j　　:{.::.ﾊ.::.l :,' 　 `ｰ　　　　三三三.|.::|∨::.|.::.::.::.|　　 ヽ: : : :: : : :　　 　キリスト教、ムトタク教、ザンドの異端は帝国から駆逐された」
　　　 ＼　 ∨　　　　　 ∨ ﾍ.:ｌ小. 三三　　　　　　　　 |.::l.::.::. |^ヽl:|　　　　',: : :: : : :
　　　　　ゝ　　　　　　　　ヽ　Ⅵハ　 　 　 '　　　 　 　　| :l.::.::.::|_ノ:l:|　　　　 ',: : : : : :
　　　　〃 ｀Y⌒ ー─　 　 |＿ﾝｰﾍ　　　`ーー ’　　　│ｌ ::.::.:ﾊ/　　　　　　 ',: : : : :
　　　　{{　　 ＼　　　　　　ﾉ＼:::::::::::ヽ､ _　 　 　　 　 イ|:l.::.:ゝ'.　　　　　　　　l: :: : : :
　　　　 `ｰt一'´￣て`　　　 　|:::::::::::::ﾍ ヽ＞ -‐ '´ん.::ﾘ:レ　　　　　　　　　 .|: :: : : : :
　　　　　　 ｀ヽ､ _＿　　　　　/￣￣￣.|　　 l＼l只l∧ヽ　ヾ　　　　　　　　　 |: :: : : :
　　　　　　　　　 ゝ ｀ヽ､___∠　　　　 　|　　 |　 ＼ゝ_}＿＞ヾ　　　　　　　　 .l: :: : : :
　　　　　　　　　　 ＞ー＜────＜　　 .ゝ- ´/∨＼　 ｀ヽ　　　　　　　　ヽ: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ　　　　 ./　 ゝ　|　　　}　　　　　　　　　＼: :




　　　　　　　　　　　　rｆ´￣￣￣￣｀ 、
　　　　　　　　　　（｀Ｙ´｀斗´￣ =-、　､
　　　　　　　　　　（__i ´　　〃、　 　 ヽ　〉
　　　　 　 　 　　彡/ 　_ ノ/　　｀ ヽ　ヽ'
　　　　　　　　 　从,´r‐ミ　　r‐ミ　', 　i
　　　　　　　 　 r=-`代_ノ　 弋_ノ　{　 i
　　　　　　　　 　ゝ-({ { 丶 　 }　}　{=-v　　名前すら挙げられないとか・・・　
　　　　　　　　　　{｀ ヽ{ _rっ_ }　}ノ、＿}
　　　　　　 　 　 　｀-ｧ厂｀|__/ 厂 ヽﾞｰ┐　　
　　　　　　　　　　r≦-Y-{､/ノ　　 |'ｰ ′
　　　　　　　　　　ゞ' 　{ﾊ￣ _ ..ィ´ |｀ヽ
　　　　　　　　　 /　 {　ゝ'￣ | ヽ　 ヽ
　 　 　 　 　 　 〈｀ヽ ＿＿＿.!　 トイ
　　　　　　 　 　｜　| 　 }ﾆﾆ≧x、ノ
　　　 　 　 　 　 乂人_ノ ￣￣￣

　　　　　　　(⌒ヽ
　　　　,ﾊ--ﾊν＾ｿ　　　 以後も、ペルシア帝国内でマニ教徒はほとんど一貫して迫害され続ける。
　c-＜(CωC)＼
　'-υ'´l　_　/tlV'ぅ　　　ディオクレティアヌス帝がローマ帝国内のマニ教徒を迫害し始めてからは
　　　　 ｔl´｀ｔl　　゛'´　　　敵の敵ということで一時的に迫害が止むけど、

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i ､ l､ .,ｨ　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
　　　　　　　　　　　　　　（　　　( y' ,/从ヾj' _〕
　　　　　　　　　　　　　　ノ丁}　!`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{
　　　　　 ／｀ヽ　　　　　ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ
　　　　〃　: : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/
　　　ノ' 　 ）: ´　　　 i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､
　 ／　　 〃,′　 r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
　{: !　　 / /　　／　 j:ノﾆﾆﾊ´､_v_,　ノﾆ}､:∧　,' ）／　　　 ,ｲ
　∨__　〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃　　　／. }
　　}::/,ｲ　　 /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ /　　 .／ﾍ:::::|
　　!　{^!　　 !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´　 ﾞ::::ﾄ､
　　l､_　V!　 l::{::}三三三三圭三三三/´　 ,:. {::::.:.:.,′　　 ';:::〉:）
　　| `ﾞ｀ }!　 l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/　　.::::.:.';::.:.: {　　　ｨ ,./::i:＼
　 /"⌒ ﾍ　 |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
　 ∨　　 ‘,　!:::::::‘,三彡个ミ三三' ,:´￣￣ﾉ::::::::ﾊ::::::.:.／ ノｲ｀ー､:::`，
　　∨/　　',_j::､:::::::｝三､..jﾐ､ヾ三ﾉ（::v‐´／／､::{ ゝ=､　〃｀ヽ.　　}::;:::･
　 　 }　＼　ヾ､:}::ﾚ'ﾐﾆﾆ=八ニ三} ﾑ::/ー､　　　::}　　 ｀ヽ.　 ,ｨ_,　ﾉ'j:::::::!
　 　 |　￣丶::::::ヾ}三､三ﾆ（三三＼}三ｳﾐ入＿_:j　　　　 ヽ'=-､_ 〃::::::}
　　　| 〈￣｀ヽ::::､）＼三三ﾊ三_ﾉ三三≦ﾉ）　　　　　　　　 j　　::y:" ::::::!
　　　､ ｀ﾞ゛ヽ　ゝ‐｀='ｰ`､,'⌒Y⌒',=＜)メｲ{＞．＿　　　　 （　　 :{　　 ﾞ:,′
　　　 ヽ ﾌ´::）　......::）::::::::ヽ⌒⌒ﾉ＜､:.ヾ､::､`ー-､｀ヽ　　　 ＼　 ヽ　　}､
　　　　 }　　{ /´.::::::::::::::::::::}:､／＼　｀ヾ＜≧::::::::〈_)ｲ）　　　　 辷､j:　/ｲ
　　　　 ､　　j:::,ィテ‐ｨﾆ=､::Y＿　.:;ゞﾐｰ-．＿￣￣´/　　　　　　　ヽ;ﾆノ}､,､　　　　　．‐‐､ 　　 ．‐､
　　　　　V､ j;" /.:/.:/ ,=‐'´　､_｀´ {　＼,..,｀ヽ::￣｀´〉　　 　 　 .　‐/`¨´ﾞ ｀ﾆﾏ　　　/　　i !　／　　 }
　　　　　 ∨:　 {: {: :{　{゛ヽ.　ﾆ=＜´｀ー'/　　｀ヽ::::;ﾍ　　　　／　 〈 ,ｨ=━'´†`ヘ.　/ _　/ﾉ／　　/_丿
　　　　 　　＼:.:.ヾヾヾヽ ､ ヾｰ= ､ ￣二ﾆ)_　　　｀¨`'ー､　/　　　　 ｰ､〉 ,　　 　 ', 　　'／　　 ./
　　　　　　　　`＾ー/:７¨ﾊﾐ　 ＜ _￣_．ィ{-j　　　　　`::::::} | 　　..::::::_ﾉ┃{_:::::::.. 　|⌒'´￣｀ヽ /
　　　　　　　　　　〈: /／ ヽ_､ ヽ__￣,ィﾌ¨´　　 _＿　　}::::｝|　　-=＝川|ｌ|lｌ＝=-　|　　　 ,,､　/
　　　　　　　　　　　　{i　　　￣`ー‐‐´　　　　　　　｀ヽ::::::}ヽ　　 (＿ィ仝ｭ＿)　 ﾉ　　∩》〉Y
　　　　　　　　　　　　',ヽ_　　　 ::!:::|:ｨ､　　,′　　　　　 ヾ:Y⌒ヽ　 |Y;;;;;;;;;;;Y{ ＜ ‐-＜ Y　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　ーﾐ､　　j:::ヘ::::} .:;　　 j　　　　r､::::||ヾ.j ｝　}r､;;;;;;;;;;ｨ｝　　　　　｀ヽﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　Y!　 l:　　 ¨}.:i　　 ﾊ:　　　_＿ミ::Y={'　 `⌒⌒⌒´　 ､＿＿__ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 ､　　/W　:{:{　　 {:::.∨__/ _＿ヽ!〉‐ヽヽ x　　　　x 　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　､ヾ:...　.{￣_＿_/　　｀ﾉj二ﾆ}､`ー―――‐ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー--ヾ.二)人（　　　　 ／ノ､-‐ ｌ:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（r‐v' ｀i＞---（‐'′ Vﾆ_!:}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　シャーブフル二世（309～379）の代になると弾圧が再開された。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　 　 ⌒＼　　　 　 　 -――-- 　 　 　 x＜⌒:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　＿＿＼､_....:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ミくX:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　 　 　 ⌒＞―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ〉⌒＼:.:.:.:.:.:.:ﾊ
　　　　 　 ／フ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./∧:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.
.　　　　／　/:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼/:.//:.:ﾊ:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.i:.|:.:.:.:.:.＼:.:.＼:.:.:.:.∨彡':.:j:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.|
.　　 　 　 .:.:.:./:.:.:./:.:.:|:.:.Ｎ:.:.:.＼:.:-‐十ト:.:.:.:.Y:.:.:.:.:|:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　 i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.|x十ヽﾄ､:.:∨ ＿_ﾊ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ﾊ:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　 |ﾊ:.:i:.:.:.|:.:.:.:.N＿_ 　 ＼{´芹心ヽ:.:.八:.:./　|.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　 |! |:.|:.:八:.:.:.:. {芹ﾊ　 　 　弋;ツ |:.:.|r}У　 .|.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.|
.　　　 　 　 |∧∧:＼Nﾊ弋ﾂ　 　 　 "" _ﾉ:.:.|ノ　　　.|.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.| ┐
　　　　　 　 　 　 ＼ﾊ.:.:.:,""　′　, 　 　 |:.:.:|　 　 　 |:.:.: |:.:.:.:.:.:./ /　　 ローマから嫌われていようと邪教は邪教、
　　　　　　　　　　 　 |:.:.:〕ト .　￣　 　／:|:.:ﾘ 　 　 　 __r‐､r‐､/ /　　　ちゃんと始末しなくちゃね。
　　　　　　　　　　 　 |ﾊﾉ　 　 ＞‐　´ 彡|ノ._　　　　 |/　 　 　 /:.|
　　　　　　　　　　　 ,､＿＿ ィ　厂示　　　 〉ヽ―― |　　　　　ク:|
　　　　　　　　　　 /ニニニ７　 |/ 只}　 ／　lﾆﾆ/ﾆ_|　　　　 /:.:.:|
　　　　 　 　 　 ィ/／厂　 /＿∧ニミl／　＿|　/ﾆ/　￣　 ヽ′:. |
　 　 　 　 　 　{ くニ/／　　／　 ﾏ:／　＜ 　 ./ﾆ/＿＿　 　 〉:.:.:.|
　　　　　 　 　 Yニ/　 　 　 ＼　 く＿彡　　　V ７￣￣ ミｘ./:.:.:.:.:|
　 　 　 　 　 　 |7 ,　......　　 　 ＞　＼ lニニl　∨　／ 　　/:.:.:.:.:.:.|
　 　 　 　 　 　 | 八::::::::::::::::::::::::::...ｏ 〉:::::::::::::::... }／　　　./:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　 　 　 ﾉ 　 〉､＿＿::::::::::::::::｛::::::::::::::::::::ﾉ 　 　 　 〉:.:.:.:.:.:./
　　　　　　　　{　 ⌒　　　 ／￣｀ー―‐ｉr―‐〈 　　　　 ｲ:.:.:.:.:.:./
　　　　　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 ||　　　 厂二ラ7７:.:.:.:/
　　　　　 　 　ヽ ＿＿＿ ∠_ 　　 　 　 ||　　　/　ゝ―' /:.:.:./
　　　 　 　 　 　 　 ＼　　 　 　`ー――└― ′ー‐―′:./

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑
　　　　　　　　　　　　　　　こっちも概念化しました

シャープール1世と2世ってどっちもササン朝の名君だけど、
宗教政策に関しては真逆だな。

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　　 この頃にはマニ教側の内部情報が途絶えちゃうけど、
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　　シリア系キリスト教徒の記録だと、神官団による異端審問が行われたそうだ。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,　　､､　,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､､ ゛　_＿＿＿　　' ,
　　　　　　　　 　 　 　 　 ,'　　／⌒ 三⌒＼ 　丶
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ;　 ／（＠）三（＠ ）＼　 ; 　　　や、やる夫はマニ教徒なんかじゃないですお！
　　　　 　 　 　 　 　 　 ; ／:::::⌒（__人__）⌒::::::＼ ;
　　　　　　　　　　　　　; |　　u　　|ｒ┬-| 　　u　　| 　 　先祖代々ゾロアスター教徒ですお！
　　　　　　　　　　　　 ;　/´￣｀｀゛'- ._‐´　u　　／
　　　　　　　　　　　　,'　|　　　＿＿＿）　　　 ＼ 　　_
　　　　 　 　 　 　 　 ; 　|　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　'､,
　 　 　 　 　 　 　 　 ; 　| 　　　　　　　　　　　　　　　￣）　､
　　　　　　　　　　 　 ;　| 　 　 　 　 　　　　　　|￣￣￣ 　　;



　 　 　 |: : :/: : : : : :/: : : : : .:|: : .:ﾄ､: : :l: : : : :|: : : :＼ : : ＼: : : :＼
　 　 　 |: :/: : : : : :/: : : : : : .:|: : .:| .|.: .:ﾄ､: : : |: : : : : :|: : : : :＼: : : :＼
　 　 　 |: :|: : : : : / : :/|: .: .:/|: : /　!: : |　!: : :ト､: : : : ! : : : : : :l: : : : : |
　 　 　 |: :|: : : : : |:_ﾑ斗─ｧ十:/　 |: :ナ十‐ｧ-､|: : : :|.: : : : : .:ﾄ､:　: : !
　　　　 ＼!: : : : .:|:/　 レ' 　 ﾚ'　　.レ'　 .レ'　　.l: : : :|.: : : : : .:|: :ヽ: : |
　 　 　 　 |: : : : .:ﾚ ｘfT¨¨丁ヽ　　 　 .ｲ丁¨lfヽ. !: : : |.: : : : : .:|: : :|: : |
　 　 　 　 |: : : : .:|く. 込ｪrリ　　　　　　込ｪrﾘ　〉|: : :/: : : : : : :|: : :|: :/
　　　　　　＼: : : |　｀　　　　　　　　　　　　　__ノ_／: /|.: : .:|: :|: : :ﾚ'
　　　　 　 　 |＼: ＼　　　　　　　 ､ 　 　　　￣/:|: : /: !: : /| /.: .: !
　　　　 　 　 |: : ｀ト-ヽ 　　　 ┌─┐　　 　／: :レ'.|: :|: /: ﾚ: : : .:|　　　　　へえ、そうなんだ。
　　　　 　 　 |: : : |.　＼. 　　　 ｀ー '　 　 ／l: : : | 　|: :ﾚ.: .: .: : : :.:|
　　　　 　 　 |: : : |　　 |｀　 .　　 　 　 .ィ´　 |: : : | 　|.: .: : : : : : : : |　　　　　だったら――
　　　　 　 　 |: : : |　　f|　　　｀　ｰ‐'´　j、　 |: : : ｉ 　|: : : : : : : : : /
　　　　　　　 ＼ : ＼ノ ＼ 　 　 　 　 /　ﾄ､ j.: .:/ 　 ! : : : .: : : : /
　　　　　 　_　-‐>､: :＼　 ｀ ー‐ｧ-イ 　 |　/／､　　|: : : : : : : /
.　-‐‐…' ´　　/ 　 ｀ト-ヽ　　 ∧__∧.　 |／　　|｀ ｰ- ､__ : : /
　　　　 　 　 ./ 　 　 |＼.　　 /　|　|. ヽ　! 　 　 |　　　　　｀ ｰ-､

　　　　　　　　　　　 ＼＼＼　　　　　　 　 　 　 　 | |　　　　　　　　 //　　　　 　 　 ／／
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼＼ 　 　 　 　 　 　 　 | | 　 　 　 　 　 //　　　　　　 ／／
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＼......　_,.....__,. ＜ {..　|　 　 ト　 _....　/ 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼..ﾞ::::::::::Y　　｜..ﾞ|...　ヽ|.　　　 /ﾞ:　 ヽ.　　　 ／
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j::::::{　　i:{　　｜　　　　| 　 　 j:::::} 　.}|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾊ::::ﾊ 　 ','´￣.| ----- |　ミ ､'::::/　 ｲ}
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / ∨:::ﾍ_,ハ _,.. !　　　　 L_　/::::/_／:∧
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　/ ､::::∪ﾊ　 ｛-===- }　`i::::::::::::／　_>-ﾐ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　 ＞ｘー=彳 ,-∨____ノ､　　ーK＞'´　　 　 Ｙ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ー---ミ_　　＞ｘ7　　 T　　　ﾍ＞'´　　　 __　 --'ヽ　　 　 　＿/＼／＼／＼／＼／＼／＼/＼／|＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 {　　　　 　 　 ｀ヽ､_　＞==L..... イ　,. -=ﾆ￣　　　　　 }}　　　 　＼　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　 ／
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 `ー==ﾆ:::::::::::--ミ__　ー=====彳´x==v:::::}::::::::ニﾆ= '　　　　　＜　この蟻を踏んでみせるの！！　....＞
　 ＿ ＿　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ!',:::::{: . : .o丶-===-y'´Ｏ　 /:::/ヽ'´　　　　　　　　 　／　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　 ＼
　 ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ _..　　　　　{.| |}､::::ー─::::':::::i　　ー-==' ヾ.' !ﾉ　　　　　　　　　　 ￣|／＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼|￣
　 ─ ─ ─ ─　　　　　　　　　　　| |=:,:::::::::::::::::::::::|　　 　 　 　 ,'| |
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |x::ﾄ､:::::::::::::::_　＿,　　　, イ｜!　　　　　　　　 暴力こそ・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_j ｛:::::::ﾍ＞ .::::::::.　 　 . ＜==ﾐ | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾁｶﾗ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 x＜::::::i {:::::::::ﾊ:::::::::≧=≦i　 ,.=ﾆﾆミ､!　　　　　　　　 この世で最も強い能力！！
　　　　　　　　 　 　 　 　 Y´⌒ヽ:::::::i i::::::::::::',::::::::::　　,' 〃　　　`:::::Y__
　　　　 　 　 　 　 　 xく￣:::ﾄ､ヽ ﾍ:::::', ',:::::::::::} ヾ::_}　 L{{　　　　　ヾi::::::＼＿
　 　 　 　 　 　 ｘ＜::===ミ::::::::ヽヽﾑ::::', ',,斗=ミ　__ 　　.弋　　　　,.ｲ:::::::::::ﾍ::::＞ｘ
　 　 　 　 　 :':::／　_____　 ヽ:::::::::V.ム::{　　　　 Yt__ | イ,　 ーﾌ￢ ミx::::::::ハ::: ＼:
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　 　 　 　 　 ::',..／ﾞ:::::::::::::/ 　/::::::ﾞ/. i !::::::::::::::',　　　| | |　　　　　 　 　 }}'　}ヽ:::::::::
　 　 　 　 　 ／／　　 　 　 　 　 // 　 　 　 　 　 　 | | |　　　　　 　 ／::ヽ　} Y:::::

このアリは危険すぎるｗｗｗ

　　┌┐
　　｜｜　[][]
　　｜｜ 　 ┌┐ i⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､__
　　 l　 !　　 ﾉ　l　 ⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､__!
　　 ヽ、｀¨´　ノ
　　　　｀¨¨¨´
　　　　 　 　 　 __,　-‐' ´: : ｀v-─‐‐─‐-､
　　　　　　　　￣｀フ.:.: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　 　 ／: : : : : :／: : : : : : : : : : : : : :.＼　 ／￣｀ヽ、
　　　　　　　　/／／: /:/: :/:/|: :/:.:/: : :|: : ＼: : :∨: : : : : : : :＼
　　　　　　　／/:/: : /:/: :/:/-|‐|‐∧:‐/|‐ト､:.}: : :.|l: : : : : : : : : .:|
　　　　　 　 　 |:.|: : :.|.:|: : |/ｘ=ミﾚ　 ∨=ミ､: /: : :.八 : : : : : : : : :|
　　　　　 　 　 |人: : |.:|: : |〈んｲ}　 　 んﾊ.∨.}:.:./　 ＼: : : : : : :.:|
　 　 　 　 　 　 　 ∨l人: :l 弋タ　 　 弋ソ　|/: /　　　 |.: : : : : : :|
.　　　 　 　 　 　 , -‐─ヽﾊ　　　 '____　　　 l／─‐‐-､|.: : : : : : :|
　　　　 　 　 　 /_ﾏ二二ﾆ|.＼ 　ヽ_ノ 　.ィ´ |ニﾆﾆフﾆﾑ.: : : : : :|
　　　　　 　 　 .}二ﾏ二二_| 　 |＞--＜ /　 .|二ﾆ７ニニﾑ : : : : |
　　　　　　　　/二ﾆﾏ二ﾆﾑ. 　∨ ∧ ∨ 　./ニﾆ7二二ﾆﾑ: : :.:.:|
　　　　　　　./二二ﾆ}二二ﾑ. 　∨　.V 　 /二ニ}二二二ﾆ|: : :.:.|
　 　 　　　／￣｀く￣｀マﾆ二＼　＼/ ｘ===､ニ7｀マニニﾆ|: : :.:.|
　　　　　/　　　　　￣｀７７´￣￣A／　　､ヽ}￣　　 ｀マﾆ７: : .:/
　　　　 ｛　 　 　 　 　 / /　　 　 {´ 　 　 ヽソつ.　　 　 ｀７: : :/



　　　　　　　　　　； ＿＿＿_；
　　　　　　　　　；／　　　 　 ＼；
　　　　　　　 ；／　　 ／　　 ＼＼；
　　　　　　；／ 　 oﾟ(（○）　(（○）ﾟo　　う・・・
　　　　　　；l　 　 　 　 （__人__）　　 |；
　　　　　　；＼　　　　　｀ ⌒´ 　 ／；
　　　　　　；／　　　　 　 　 　 　 ヽ；


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ﾖﾊｸｳﾌｸｼﾞｬ ﾁｿｳｦﾖｳｲｾｲ ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蟻

　　　　　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　／　_ノ　ヽ_＼
　　　　　 　／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
　　　　　／　 。ヽ 　　∥　　ﾉ　＼
　　　　　|　　　／　 　人　 　ｌ　　 |
　　　　　＼ ／　　 /|ii!i!|＼　＼／　うわああああ！！
.　　　　　　|　　　 /. |;;;;;;|　 ＼　|
　　　　　　　　　　　 ｀ｰ´


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ﾀﾘﾅｲﾉｳｦｻｲﾀﾞｲｹﾞﾝｶﾄﾞｳｼﾃﾖｰｸｶﾝｶﾞｴﾛ ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蟻

　　　　　　＿＿_＿_
　　　　 ／　ノ'　＾ヽ_＼
.　　ﾟ ／ ｡;'⌒） 　（⌒ヽ＼°　　そんなことできないお！
.　 ／　o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜
.　 |　　 　 ﾟ　|/⌒ヽ| 　ﾟ　 　 |　 光の要素が壊れちゃうお！
　　＼　　 　 ｀ ⌒ ´　　　 ／


　　　　　　_　　￣￣:.:ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 -　、
　　　　 ￣　￣__ヽ､:.:.:.:.ヽ　 ,x≦￣￣ ≧ｭ､ ＿〃:.:.:.:.:.:.:.:.:､
　　　　 　 .:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
　　　　/:.:.:.　ｧ ￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.∧}:.:.:.:.:.:.:.:.: : i
　　　 /:.／/:.:.:.:.／:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　:.:.ヽ:.l:.',:.:.:.:.:.:.:.: : |
　 　 / ′/:.:.／:.:.:.:/:.:.:.:./:.:. |:.:.:.: |:.:. |:.:.ヽ:.ヽ:.:.:.‘，:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　 　 /:.:/:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.{:.: : |:.:.:.: |: ,⊥--ゝ､',:.:.:.:.:}:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　 　 {:.:ｲ:.:.:.:.:. {:.:.:.:.斗: T:| ヽ:.:|ヽ:.:,≠＜:.:.}:.:.:. i/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　И!:.: : |:.:ｉ:.:´: |:.l ,x≦ミ :.|　ヽ んﾊヽ:i:.:.:.:.l､:.:.:.:.:.:.:.: : |
　　　 　 　 :.:.:.:.:|:.:.ﾏ: : |:.《に:刈|:./　 　にシ /:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　 　 :.: : ｌﾏ:.ヽ:.:|ヽ弋＞′　 　　￣ /:.イヽ'|:.:.:.:.:.:.:.:.: : |　　あはは、やっぱりマニ教徒じゃない！
　　　　　　　 ﾏ:.{ ﾏ:.ｌ ＼ﾊ　　　　 _ '＿　　// ﾊ:.:.}!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　ヽ{　ヽ{:.: : |ヽ 　 　 ﾏ　 ﾉ　　ノ　|:.:.||:.:.:.:.:.:.:.:.: : |
　　　　 　 　 　 　 　 i:.:.:.:|　＞　　　　　 . :l　　 |: /!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　.::.:.:|　　 / l ≧≦　 /＼ :|′|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　__　‐=ﾆ二:/ {　 ＼_,／　 |　.二ﾆ=‐　___:.:.:.:|
　　　　　 　 r::::´::::::::::::::::::::::/　 i　/ 只 ＼　! ∧:::::::::::::::::::::: ≧ｭ､
　　　　　　 /ヽ:::::::::::__:: --/　　Ⅳ 〈/|_〉　Ⅵ　∧‐=::::::::::::::::::::／::}
　　　 　 　 i:::::::l‐=　　　　 ＼ /:l　　 - 　　l ヽ／　　　　‐=:::/::::: rl__
　　　 ／￣,::::/　l　/　　　 ／　 }／::::::::::ヽ　　 ヽ　　　 l　 / ＼::{{　 ヽ
　　 / ／／::/　　ゝ　　 　 ∨ 　 i:::::::::::::::::}　　　/　　　 :ｉ /　　 ヽゝ､　}
　　/ ／::::::/　 　 l　　　　　 ∨　:l::::::::::::::/　　 /　　　　 l　　　　 ヽ:::ゝゝ

　　　　　　　　　　　　　　　　|　 | |__| |　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　|　 | |　| |　　 　 |　　 　 　 　 く＞◎　 __ｎ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　|r‐' ﾉ　ヽ｀ｰ､　 .! 　 　 　 　 ｎﾊ　　 　 ７/ﾆ ´ 　＿__
　　　　　　　　　　　　　　 　 ｝´￣￣￣｀ヽ＼|　　　　　（八U八） 　└'つ ） 　`つ_)
　　　　　　　　　　　 　 　 　 Ｙ r'￣￣ヽ-､　|ﾉ　　 　 　 　 　 　 　 .　　￣
　　　　　　　　　　　　　　　 lｺ{　　　　ﾉ⌒ヽヽ　　　　　　　　.:
　　　　　　　　　　　　　_／　　｀ｰ―'´　　　', |　　　　　　　’　　　,
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　｜l　　　　　　/　　　′
　　　　　　　　　　　　 | 　 　 ＿＿＿＿　　,j l|　　　　 ノし／　　　　　　ｷｭｳｷｮｸｼﾝｶﾉｶﾄﾄｺｺﾛｴﾚﾊﾞ
　　　　　　　　　　　　　ｖ´￣:::::::::::::::::::::::￣｀ヽ|　　　　 ｝　 て＿＿ ，　 ﾋﾄﾉｶﾞﾉｻﾞﾝｼﾅﾄﾞ…
　　　　　　　　　　　　　｀ー――――――┬'　　　_ノ 　√￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.。-一…´¨　(⌒ヾ

　　　　　　／: : : : : : : : : ,　' ´ : : : : : : : : : : : : : ＼／: : : : : :ヽ,
　 　 　 ／: : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : : : ヽ, : :ヽ: : : : : : : : ',
　　　 /,　-‐‐／: : : :/: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :',: : :|: : : : : : : : :l
　　 ／　　／: : : : .:/: : : : :/⌒ l: .: .: :.⌒ヽ : : : : :|: : |: : : : : : : : :|
　　　　　/: : : .:/: : | : : |: / .|: /|.: :|.: :八: : |: : }: : |: : |: : : : : : : : :|
　　　　./: .:／/: : : | : : ﾚ ｨ=ミ' |:.八/ｨ≠ミ|: /.: .:.|: :/.: .: .: : : : : :|
　　　　{: :/　 |: : l: :| : : :{{.んｲ} ∨　　ん心ﾚ ｝: :/.:/|: : : : : : : : : |
.　　 　 ∨ 　 |: /|: 八: :l. 込ソ　　　　込ソ 〉/: :ﾊ/ .l: : : : : : : : : |
.　 　 　 　 　 ﾚ　ﾚ'|: :ヽ⊂⊃ 　 　 　 　 　 /: :/ノ　 |.: : : : : : : : :|　　　 蟻は悪なる被造物！
　　　　　　　　　　 l: :/∧　　　ﾏ￣} ／￣￣￣｀ヽ､| : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　 ∨/: /＼ 　 `ｰ'/　　　,　-‐‐　　＼: : : : : : : |　　　　こんな邪悪な生物は踏み潰してやるべきなの！！
　　　　 　 　 　 　 　 {.: |.　　｀ト--｛ 　 ／　　　　　　　ヽ: : : : : :|
　　　　　　　　　　　　ヽ|　 _,ノV´￣｀T ヽ　　,　-‐ 　 　 l: : : : : |
.　　　　　 ,　-‐──一'７´/　{.　　　└‐ﾉ／　　　 　 　 |: : : : .:|
　　　 　 /　,　-‐─一'7　 レ'{＼─‐＜_/　　 ,　-‐‐　 ∧: : : : |
　　 　 ./　/　 　 　 　 { 　 |　.厂|＼　　　ヽ／　　　　 /　｝: : : :|

　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　蟻を用いた異端審問により、次々とマニ教徒はあぶり出されていった。
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　 ヽ､ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ヽ　／（○）}liil{（○）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (((i )　 　　（__人__） 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／∠ | 　 　ヽ|!!il|!|!l|/　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＿＿＿　 　　|ｪｪｪｪ|　　＿ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 /　　∴∵
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　/　　　∴∵
　　　　　_,. -‐''"´￣｀``' ‐ .､._　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ｒ ￣∴∵　　　　・・
_,. -‐''"´　　　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-..,,　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　　 ∴∵
　　　　　　　　　　　　　　 --―----　｀''ｰ ､　　　　　　　　　　>__ノ;:::...... 　・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ヽ 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -─‐──‐-､
　　　　　　／　　　　　 　 　 　 二二､　　　　　　 `':.、　　　　　　　　　　　　　　　 ／､ﾊ,　　　　　　　 ＼
　 　 　 ／ 　 　　　　　　　　　| {::::｀ヽ＼　　　　　　　｀ ､　　　　　　　　　　　　 ／^ <　 て　　　　　　　 ＼
　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ::::::::}　〉　　　　　　　　 ﾞ 、　　　　　　　　　　l　　./'Y''~ヾ　　　　　　　; l⌒ '"⌒ ヽ、
　 　 　 　 ／´　　　　　　　　　 ヽ ｀ｰ' /　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 |　　`　　::::::::::::::::::　　　　　　|ｰ　　 　 　 ＼
　　　　／-､ヽ　　　　　　　　三 ．"￣　　　　　　　　　　　 |　　　　　.　　　　　 !　　　::::::::::::::::::::::　　　　　 　 　 　 　 ,; 　　＼　,rｰ､
.　　　 |{:::::::::ヽ　 ､　　　 　 　 　 ゛'　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　 ゝ　:::::::::::::::::::::::::::::::::　　i'′⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ　ヽ
.　　 　| ＼::::::ﾉ／　　　　　 ヽ　　　　　　　 ｀ヽ 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 （ 　ヽ'"（__人___）"'__ ,ノ ヽ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
　　 　 lｒ‐､_,／ "　　 　 　 　．｀ヽ　　　　 　　ﾉ　　 　 　 /　　　　　　　　　　　ﾟ~゜´＾i!i!i!i!i!⌒ ´"´´ﾟ＾ﾟ＾ ~゜ﾟ`´＾ﾞ＾ ＾´'゜´＾ﾟ´ 'ﾟ＾´ﾞ ＾ ﾟ゜
　　　　lT~　"　 ,　　　,　　　　　 　) 　　_,.-‐''　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　（　i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! と_
　　　　| |　　　　;;; (　　　　　　／　｀''"/　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　 （￣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!　,
　　　　| |　　;;;　　　 ゞ､_,.-‐''/_,-‐"^ヾ　　 　 　／　　　　　　　　　　　　　　`ー､i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! j
　　　　| |　　″　　　　　　　 | | 　 　 　 ｀ー-／　　　　　　　　　　　　　　　　　 -　_i!i!i!i!i!i!　｀ ー'￣　　　 ￣
　　　　| |　　　　　　　　　 　 | |　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　廴_i!i!ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　　だけど、圧倒的な力と国家権力の支持を兼ね備えた神官団が
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　　いくら迫害を続けても、マニ教は生き延びた。
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ


　ヽ、
　∧ `＜、
　　,∨　　 `＞＜＿＿＿-――、　　　　　　　|ヽ
＿_>、ヽ-‐´´　　＞＜　ヽ:::::::::::::::`＼　　　　　 ﾋ∨
＞―＞＼￣￣::´ｰｰ`≧ |::::::::::::::::::::::|　　　　　.∧∨
ﾞ´／‐‐:::＼＼::二二二二‐‐-＜__::::::::|　 　 　 　 ∧ ∨
´::::::／´`::::＼＼＝--::__::＞::、::＞-≠＝―　　　 ∧ ∨
:::/::::/::/:::|::::::＼.＼:::｀ヽ、二‐＼＿_＼　　　　　　　∧ .∨
/::::/:::::|::::ヽ:::::::::＼ ＼::::::::＼￣￣ヽ￣:ヽ 　 　 　 　 ∧　∨　　　　　
:::/|::::::|:|::::::ヽ:::::::::::＼　＼:::::::＼:::::ﾍヽ、:::ヽ　 　 　 　 ∧　 ∨
:i::::|::|:::|:t::::::::ヽヽ、:::::≠　＼::::::ｌヽ:::ﾍ　　r ‐、 　 　 　 .∧ 　 ∨　　　
ｉ::::ｉ:::ｌ:::ｌヾヽ::ヽ:ヽ　`∠,ゝ　　＼|:::＼|　 /　　ｉ　　　　　　∧　　∨
|:::::ｌ::ｌ‐|-,,=ゝ::ﾍ ヽ〃r:::ﾘ,＼　　 ＼/　/　 　.| 　 　 　 　 .∧　　.∨
:ｉ:::::ｉ::i/匕¨弋丶ヽ　 ゝ‐′ｌ＼　　 ＼′ 　 ∧　　　 　 　 .∧　　 ∨　　　　　 ,＞
:y、::ヽ:乂＿ｼ_　 _　`,　 　 l:::∧、　/　　　/　　　　　 　 　 .∧　 　 ∨　,＞´ 　 ／　　偶像は壊す！　異教の寺院・教会も壊す！
. {,＼:＼`ﾞ、　.／/.　 　ｲ .人/　 >′　　 /＼　 　 　 　 　 　 ∧ -‐‐ ´　　　.／　　 　間違った聖火も消すッ！
――＼＼／:::/ r、´ ./ / ﾚ 〆　　　　/ 　 | ＼　　　　,,, ｰ""二　　　　　.／
　　　　 ￣, ‐‐ゝ―≠∠／;;/　　 　 ∧　　|　　＼ >_",＜´　　　 　 　 ／　　　　　　これからはペルシア式の拝火儀礼をしなきゃダメだよ！
　　--__ /{:::::::ノ/＿ /_´;;;;;;;;ヽ　　／　　ヽ |　　 ＞ /　　　 　 　 　 ／
　´ ―/　≠´-:ｲ;;;;;;;;;;ヽ、;;;;;;;;;`／ ┐　 ／∨´/ /　 　　 　 　 　／　 　 　 　 　 .／
　　/ / /:.:.:.:.:∧;;;;;;;;／ ＼ll／ 、`ヽ　/　／ /. /　　　 　　　 ／　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌ 、　　 　 　 　 　 ,. ┐
　/:.└:.:.:.:.:/´;;;;ヽ;;;/　　　 ＼;;|;;ヽ〃/／. /　/　　　　__ . ／　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　:,＼＿＿＿＿／,:　|
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｉ;;;;;;;;;;ヽ;;ｌ 、　　　 ＼、;;;／ 　/　/　　　＞／｀,　　　　　　　　／／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ／　　　　　　＼ 　|
| |:.:.:.:.:.:.:.:/ ｌ;;;;;;;;;;;;ヽ;;;＼　　　　ゝ′　/　/.＞＜´ <- /　　　　　　　／ ／／　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V　　　　　　　　　　V
| |:.:.:.:.:.:.／;;|‐‐‐‐ゞ;;;;;;;;;;;＼　　　ヽ /　/´´　　／ 　 /　　　　　　／　 / ／／　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　三三 　 　 U |　　っ
| |:.:.:.:.:.:|;;;;;;;;ゝ　 　 |;;;;;;;;;;／ 、　　∧./　　 .／　　 /　　　　　∠＜￣∠ヽ_| ヽ /　　　　　　　　　　　　　　ひええ　　　|　 三三三三　U　 |　っ
ヽヽ:.:.:.:.|_＿_|　　　 |;;;／　　 ヽ　 　 .∨.／　　　 / 　 ,＞≠＝ ／ |／ヽ_＿|　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　　,ー―､　　　 /
、ヽヽ:.:.:| 　 ヽ　　　|′　　　　 >、ｌ　　 ヽ　　　＞　´ ´　 ＞´　　 |　　　　 | ./　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＞｀ー─'　　＜

　　　　　　　,､　　　 　 　 　 　 　 　 , ､
　 　 　 　 　ｌ:. ＼　　　　　　　　　／.: i
　　　 　 　　|:.:.　 ＼　　＿＿　／.:.:.　|
　　　 　 　　|:.:.:. 　..::`´　　　 `'.:.:.:. 　 |
　　　　　　 /:.:.:..:.:.:.::...　　　　　　　 　 ヽ
　　　　　　,':.:.::.:.:.:.::.:.::.. 　　　　　　-―　',
　 　 　 　 ｌ:.:.::.:.::.::.:.:.:.:.:.:... 　 　　 　 　＿_l　　　し、しかし、どうして私たちが代々続けてきた信仰を捨てて
　　　 　 　{:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:..:.:..　　し　　/　　}　　　ペルシア式の拝火儀礼をしなければならないんですか？
　　　　　　ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:::.:.::.:.:.::.:... 　 　､___/
　 　 　 　 　 ヽ、:..:.:.:.:..:.:.:..:::.:.:.::.:.:..　 ,／
　　　　　　　／:.:.:.:.:.　　　　　　　.:.:＜




| /:./:.:.:.:/:.:.:/:.|:.|:.:.|　　ヽヽ::＼.:.:.::＼:.::.:.:.ヽ.::.:.:.:.ヽ.:.:..|::.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
| |:.:|:.:.:.:.|:.:.:.|ｉ:.ﾊﾊ:.:|　　　ヽ ャ 廾 十:ト ､.:..ヽ.:.::.:.:.|:.:..|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
| ｉ:.:|:.:.:.:.|:.:.:.||,|ィ爪｢　　　　＼＼ =≠ｚ.＼:｀:.|:.:.:.:.:.|:./|::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
ｉ. |:.|:.:.:.:.|:.:.:.|ﾘ ﾚ　　　　　　　　 / {ｒ':::::::ｉ＼ヽ|::.:.::.:.|/ |:.:..:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:|
　|:.|:.:.:.:.|:.:.:ﾊ　　　　　　　　　　　 ﾚｖ:::::::ｒｉ}/ |:..|:.:.ﾊ　|.:.:.:.:.ｉ:..:.:.:.:.:|
　|:.|:.:.:.:.|:.:.:.ﾊ. ゞ=r'''"ﾞ　　　　　　_辷__ｒ,タ　 |:.:|/　| .ｉ::.:.:.:.ｉ::.:.:.:.:.:|
　ヽ!Ｎ:.:.|:.:.:.:.ﾊ　　　　　　　 　 　 　 ::::::::::　/|:.:|　/　|:.:.:.:.:ｉ::.:.:.:.:.:|　　それはもちろん、それが正しい宗教だからだよ！！
　　ヽ.ヽ:Ｎヽ:.:ﾊ :::::::::　　ヽ　　　　　 　 　 　/.:.|./　 ｉ.:.:.:.:.:ｉ::.:.:.:.:.:|
　　　　 ＼　 |:.人　　　 .ｒ ､ -‐'　　　　　,／:.:.:.|.　　|:..:.:.:.:ｉ::..:.:.:.:.|
　　　　　　ヽﾊ:.:.:| ＼　　|　.!　　　　　 ／ |:.:.:./ 　　|.:.:.:.:.:ｉ::..:::.:.:.|
　　　　　　　ｉ |:.:.|　　　ヽl 　!　　_,.　'　　,. |:.:/　　　.|:.:.:.:.::ｉ::.:.:.:.:..|
　　　　　　　　ヽ:|　　　　| 　}　´　 ,, -=､ /:.ﾑ　　　 |.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:./
　　　　　　　　　ヽ　　　ｲ　 .}ｰｒ‐'/　 ／/:./　＼　　|:.:.:.:.:.ｉ:..:..:./

　　　　　 　ｒ ､
　　　　　　 |　 ＼
ｰ―-､　____|＿ 　ヽ_
　　 　´　　 　 　 　　｀ヽ.
＼/　　　　　　　　　 　　:,
　i'　　　 　 -―　　　‐-　i
　l　　 し　　　　 　 　　 　l　　　・・・なんで？
　ゝ､ 　 　　　　　rっ　　/
／⌒　　　　,.-ｰ-､___,ノ^)
　　　　　　　｀⌒ｨ　　　〈
　　　　　　　　　 ﾞｰ--､　＼


　　 　 　 　 　 　 ､ー- ..,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞ ´{
　　　　　　　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:｀''ｰ-　..,, ＿　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　|　　 ＿_
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　　　　　 /　 /.:.:./.:.:.:.:/.ヽ:.:/　 ',:.:.:.:.:.|　ヽ:.:.:.ﾐ､:.:／.:.:.:.:.:.:,:.:.:ゞ=- :.;,;.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:,
　 　 　 　 　 ,:.:.:/{.:.:.:./!.:.:.::`ﾄ.　 ヽ:.:.:.:i　　＼:.:.',ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:,へ／!｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 　 {.:.:;　!:.:.:.{:ﾊ:.:.:.:.:! ＼　ヽ:.:.!　　　.メ:.}　!:.:.:.:,:.:.:.:.:／　　ヽ ヽ　',::.:.:.:.:.:.:.:.:.!
　　　　　 　 i:./／!:.:.:| !:.ヽ:.:.!　　＼,､ヾ! {､／　 ヾ }:.:.:/:.:!:.:.:＼　　　＼ ソi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　ﾚ ./　',.:.:! ヽ.:ﾙ{　 ○　 　 　 　 ○ 　 !:.:/:.:/}／　＼　　　＼.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　 　 　 　 ＼ヾ:!　|:.ｿ　, , ,　 ＿＿＿__　 , , ,|イ:.:/´　　　　 ＼　 ／.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;　　ザラスシュトラの教えを受け継いできた
　　　　　　　　　　　 i|　lﾊ.　　　 iVVVVVVﾊ.　　 ,j:.:./　　 　 　 ／i l´ 　 |:.:.:.:.:.:.:.::.:.i　　私たち神官団の言うことが正しいのは当然じゃない！
　　　 　 　 　 　 ii　.|!|ヽ|:.:.ヽ.,,＿} 　 　 　 　 !＿/:.:./　　　　 |!| | l | i　　 .!:.:.:.:.:.:..:.:.:.!
　　　　　　　　　 l　 |!| l.|:.:.{　ﾄ、 |＿＿＿＿_}　/:.:,'　ヽ 　.／|!| | l | !　 　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾘ　　そんなこともわからないの！？
　　　　　　　　　 !　 |!. l レ'　}ｰ- 　 }.:.:/／__ノ/:.:/=ｫ　　 (　 |!| ! l | 　 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:{
　　　　　　　　　!|　 |!　 ／ .ﾉ　 =-r_ｿｰ- ==ｧ:.:/　 {!{　ﾉ　 ヽ|!|　.! | 　 　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 　 　 　 　 |!／ . /{__,,.ｨ７　}ヽ｀ﾞ　 /:イ､___　 　 　 　!l 　　!　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:;
　 　 　 　 　 　 .へｨ|!|　 ./　く._// ヽ!. ヾｰ'　　　ゝ 　 ＼　 　 　 ＼. ヘ.　 |:.:.:.:.:..:.:.:.!
　　　 　 　 　 <. 　 ＼. 　｀ｰ- ､/　　ヾ￣＿_,..イ　　　　 ＼　　　 ／ 　 ＼!:.:.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　/＼ 　 ＼／　ﾉ､　　　　　　 　 八　 　 　 　 ＼ ／　　　／|!:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　 　 {　　＼ 　 >.イ＿}　　　　　　　/___ゝ.　　 　 　 <.　　　／　/|:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ
　　　　　　　　｀ー ´ ／　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 ＼／ゝ=イ .!:.:.:.:.:.:.:,
　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　/　　　　　　　 ',　　　　　 ＼　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,j:.:.:.:../

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　＿＿＿_　　　　　　/ /
　　　　 ／＼　　／＼　　　／ /
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼／　 /
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |　　　 それより一緒にマニマニしないかお？
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／
　　／　　　　　　　　　 ＼　　　　　キュウリとメロンを食べて讃歌を歌うんだお。
　/　　　　　　　　　　　 　＼　　　 そうすると光の要素が解放されて、宇宙の運命に貢献できるんだお！
/　　／＼　　　　　　　 　 　ヽ
　／　　　＼　　　　　 　　 　ﾉ　　　
U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＼＿_／　＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　 　 　 ｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　／　　　　 ＼　　　　 i
これならマニ教の方がいいわー　 　 |　 　 ヽ＿/　　 　 　 　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 　∨ 　 　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 　 　 　 　　　　＼


　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:/⌒
　 　 　 　 　 　 　 .-――-. . ､l::::/-‐: ￣￣｀ヽ
　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ-＝＝ﾆ￣｀＼
　　　 　 　 　 ィ::i´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 ／／::l::::l:::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::＼
　　　／　 i/:/::::::i:::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::l:::::::::::::::＼ヽ:::ヽ
　　/ 　 　 /:::i::::::::::｣_:⊥斗ﾊ´:::::::::,ｲ::}::::::l:l::::::ヽ:ヽ＼l
　　ﾍ　　　{ハ!: ,イ|／　|/　 ヽ::::/ |/｀ヽi::::l:::::::::i::::l　 }
　/:::::l∨　　　 ∨: {　　○　　 ∨　 ○ /::::l:/::::::l:::l　　　　　ええー！？
　{::::::l: ∧ 　 　 ∧:人｡ ﾟ　　　　　　　ﾟc　//:::::::ﾊ::l
　l::::::ﾍi　　　　 i: :ハ'／／／／／／/,} / |:::::/ .}/　　　　　 なんでなんでー！？
　 l:::::::|　　　　 |＼N　　　　　　 　　 　 i　 ':／　　ヽ
　　l:::::|　　　　 |　 ／´⌒ヽ､　　 　 　 人 　　 　 　　i＼
　　 ヽ:!　 　 　 i　(　　　　　 ￣｀ア イ／｀　 　　　　/ : :＼
　　　　|　　　　 |⌒ヽ――┬―く 　:!　　 　　　　／　: : : : ＼
　　　　|　　　　 |｀‐=ﾆ‐rゝ_7ィ,／ﾞｉ＼　　　　／ : : : ＼: : : : : :ヽ
　　　　i　　　　∧. :　イ､.｀〈 只l '‐‐r ＼ヽ／＼: : : : : : ＼ : : : ::l
　　　　{　　　　　￣＞　＼l;:;:;:ﾍr 〈　ィ／　　　 ＼: ＼: : : ＼: : :|
　　　　∨　　　　　.＼＿　　＼;;;;;l　lﾍ/　　　　　　＼: ＼.: : :|: : |
　　　 　.V　　　/　.､,r'　´ﾝ､ 　＼l　lヽ　　　　　　　　|: : :|: : :|: : |

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　　聖典の確立という意味で、マニ教はゾロアスター教に対して絶対的な優位を誇っていた。
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　ゾロアスター教には祈祷と拝火儀礼、後は口承伝統ぐらいしかアピールポイントがないからね。
.　　　　 　 i{　へ　 　 　 へ　}i
　　　　 　（ヽ、 　 ､_,_, 　　/ 　）　　　確固とした聖典と整えられた教義を持つ
.　　　　　/|　｀`.―　 ―　|　　ヽ',　　 マニ教に知的魅力を感じる人々は後を絶たなかった。
.　　 ＿/　ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ ',＿_
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　〉　　　　＼
　　　　　　　　 　　　 　 　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 //　　　 　 　 　　 　／..イ　　　　　　　　　 '.
　　 　 　 　 　 　 　 　 //　/　　 　.′　　／／ 　! 　　 　　　 　 　　 '.
　　　　　　　　　　　　.′　′　　/　　 ／／　　　i:　!　　　　　　'.　　 |
　　　　　　　　　　　　i! i　! 　 -/―／ j/　 　 　 _j:/| 　ﾊ　　 /　'.　 ￤
　　　　　　　　　　　　i! i　!　　 | ／　 /　　　　　　|｀ﾄ､;　|　　′　} r=ミ
　　　　　　　　　　　　i! i　!　　 |ｧ==ミ　 　 　 　 -ノ、V ヽ|　/　 　,.=!! 〃　　無駄じゃなかったのね・・・
　　　　　　　　　　　　i!ハ '. Kl rし.::ﾊ　　　　　ｘｧテミメ从 ′ 　《r⌒ﾋ》
　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽY　ゝ.:::ﾟﾉ 　 　 　 　rし.:: }ヽ刈 　／.弋__ﾉ　　　　私が精魂込めて書き記した聖典は、無駄じゃなかったのね！
　 　 　 　 　 　 　 　　　 　 小,;ﾟ´　　　　,　　　 ヽ::oソ　/ .／‐､《__》_》
　　　　　　　　　　　　　 rく:人;　　　　　　　　　　 　 ﾞ。/／ f⌒ }＞─┐
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ　ヽ::ヘ.　　　　v_， 　 　 　 ;／ィーｧ'´ 　 　 ｲ
　　　 　 　 　 　 　 　 （ 　 　 ＼::＞ ､ 　　　　　_.. ｡ﾟ イ　|／　 　 　　_j
　　　　　　　　　　　 　 入　　　 ﾞー‐}　ー┬ 　__ .=＝＝く　　 _ ..‐ ¨¨′
　　　　　　　　　　 　rく::::::::::ｱ ー―┘ r=＝‐ ¨¨.　----- ＜:::::( _ .. -―┐
　　　　　　　　　　　 {　 ￣￣￣ヽ　 　 | 　　 ／　´ ￣￣￣￣＜　 　 　　{
　　　　　　　　　　 　 ゝ ＿＿＿_j　　 /　 ／／　...:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:...　Y ¨


: : : : : :/: : : : : : : : : :/: : : :,: : : : : : /: : : : : : |: : : : ＼: : :ヽ: : : : : : ヽ: : : :ヽ:ヽ
: : : : :/: ,: : : : : : : : /: : : :/: : : /: :/: : : : : : : | ､: : : : :ヽ: : :.∨: : : : : ∨: : : :',:|
: : : :/: /:/: : : : : : /: : : :/: : : /: :/_ノ: : : : : : |　',: : :､|: |∨: :}: : : : : : : }: : : : :}}
: : :/: /: ': : : : : : /: : : :/--／-:/　|: : : : : :':/　　:.: : :|｀|ｰ∨､_: : : : : : |:',: : : :|:.
: :/:./: : |: : : : : /ｲ: : :/: ／/:／ 　 }: : : :.//　　　|: :/}/ 　 |: |!: : : : : :.:|: |: : :/:.|
:/ : |: / |: : : : : | {: : :／=＝＝＝=ﾐ: :.／/　　 　 }:/=＝＝ﾐ, |: : : : : :/: :|: : ': :.|
: : :_lｲ: :.∨: : : :|　,ィ´　　　　　　 　} }　/　　　　 {{　　　　　}}|: : : : :/: : :|:./: : :|　　うう・・・
: :/ _|: : : ∨: : :{ _{{_　　　　　　 　 //　　　　　　 乂＿＿,.ﾉﾉ|: : : :∧: : :}': : : : :.
://__|: : : : :＼:/´　 ｀ヽ＝＝＝　´´　　　　　　　 　 ｀￣ とつ: ／: : ヽ: : : : : : : .　　強権だけじゃ、どうにもならないこともあるんだ・・・
{ {/ ,|: : : : : : :乂＿,..-'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /イ{: : : : : ,:}: : : : : : ::.
| |　 |: : : : : ､: : : :{　 / / / / 　　　　　　　　　　　 　　 / / / ∨: : : :|:.|: : : ',: : :.:.
､ヽ　{: : : : : : ＼: :＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 }: : : : !ﾘ : : : |: : : :.
　＼_|: : : : : : : :|＼＿＞　　　　　,.- ､__,.-―-‐ '⌒ヽ 　 　 　 人: : :/: : : : : |: : : : :
　　　 、 : : : : :.:| 　 　 　 　 　 　 {　　 ,. -　￣ ｀ ー ' 　 　 イ: : : : /: : : : : : |: : : : |

やっぱりちゃんとした教義があるのとないのとじゃえらい差だな

　　　　　／　　＿　┬　￣ ｀ ー--------ｨ ':::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀　､::::＼
　　　 ／ -‐´　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／/::::::::::::::: /:::::::::::::／::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､::::＼
　　　￣　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::／　/:::::::::::::::/:::::::::::::/ヽ／::::::／／;:::::::::::::::::::::::＼:::::::::ヽヽ::ヽ
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::／　　 {:::::::::／l::::::::::::::/::/ ＞＜ｲ´ィ':::／::/:::::::::::::::::l:::::l::::::l　ヽ:ヽ
　　　　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::／　　　　l:::::i' / |:::::::::::::f｢ラ￣ふミv'_,ｨ'::::／}:::::::::::::ヽ:::l:::::l::::::l　 ヽ:::l
　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::／　 　 　 　 l::::| { /l:::::::::| | ム＿ /ﾊ〉＞:／　/::::/::::::/::}:::}:::::l:::::::l　 　!|
　　　 　 　 　 l::::::::::::::::::::::::/￣￣　｀ - ､　l::::>/::::ヽ::::lﾘ　｀ ー<　　￣　__ ﾅ::7::::／:/:/::::::::l:::::::}　　 |
　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::/￣￣￣｀ >　/　ﾚ'/:::::::/＼!　　 　 　 　 　 ,ｲﾀ)/:::;ィ:::::;ｲ://:::::::::|:::::l
￣￣｀　ー　⊥::::::::::::::::/l　　　　　 l　 / ／ .|!|::::l!|　 　 　 　 　 　 　 ﾏ//イ::/:::ィ:///::::::::/|:::::l
　　　　　　　　 ヽ:::::::::::/l　　　　　 l　 K ＼　 |::::l !　　　　 -‐　ヽ ´ 　 /::::レ／/::'::;ｲ:::::::/ l::::/
　　　　　　　　　 ヽ＿⊥l　　　　　l　 l　＼ ＼l::|　　　 　 {　　 ／　 ／:::::::|　 /:::／ l::::::/　l::/
)__　　　　　　　　　ヽ　　 ＼　　　l　 l　　　＼ !＼　 >､　 ￣　....::7´:::::::ｲ::|　/／　 /／　　´
＿￣ ヽ､　　　　　　|　　　　　　　＼　＼　　　 >　,^>､ ｀ ＜::::／7:::／::|/　´　　　´
　　 ヽ　､｀　　　　　 l　　　　　　　　 ＼　ヽ　 /　//　　 ＼ ＼:::/／::::::/
　　　　　 ｀ヽ＼　　　ヽ　　　　　　＿＿|　 X ｀ </l__　　　　＼＼:::::::::::|　　　　　　　　　　 だったらっ・・・！
　　　　　　　ヽ ヽ　　　 ＼　＜￣＿＿＿/　 | ii ゝ　!_　　　　 ＼＼::::::|
　　　　　　　　ヽ ヽ　　　　ヽ　＼ ＼　　　l　l´ l｀i　　　} 　 　 　 / /::::/
　　　　　　　　　ヽ ヽ　　　　|　　＼ ＼　　l　l　l　l　　/―- ＿/ ∠ --､
　　　　　　　　　　 ヽヽ　　　|　　　 ＼ ＼　l　l　l　l　∧ヽ｀ー　'´　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●





　　ﾊ--ﾊ､
　（CωＣヾ.､＿_,､　時代は飛んで6世紀、
　/|ﾌ　ヽ.´＼l|}_ぅ'　ホスロー一世（中世ペルシア語だとフスラウ）の時代――
,==（ lｊlj　）＜^ヽ､
ｔｔｔﾌ　　　　　｀)ノ

ホスロー1世はマニ教呼びされないんだ、確かササン朝の黄金期の王様のはず。

>>498
「ホスロー」の名前は有名すぎるので、やっぱり分かりやすさを優先することにしました

|: ::!: : l : ::| : : : : : | : : : ::l　|:l　.| : : : : / ://　.|: : : l : l: : : :,! : : : : : : : :l: : l : : : : ∧: :|
| :,'|: : l : :.| ::_..-‐!:l''::￣/｀ ト　l|:: : : :/ /:/ 　 | : : ,!: :.!: : :./ : : : : : : : :l: : :l: : : : : :∧ |
|::l |: : :! : :l:´ :| l :l !: :::/　　!|　!ｌ : : :/:/:７￣｀ト: ./| : l: : :/: : : : : : :|: :.! : : ﾄ､: : : : :∧|
| ! |: : :| : ::!:::::! .|:! |: :,′　 | / ,! : :////　　 .,! :/｀ﾄ:,'|: :/!: : : :/ : : ｌ: :|: : :∧:＼: : : ∧
!l　l: : :| : : !: ||.　| .|/ －-.、　/:;／//'　　　/'l/　 l:/.!ヽ:,!: : :/ : : :/.: :l: : : :∧: :.＼: :.∧
l'　.l: : :|: : :| :||. _=土三ﾆ:::.、/ ' ／ 　 , ‐-/　 　 /' .|//: : :/ : : :/!: : ﾊ: : : :.∧: : : ヽ: :ﾊ
　　|: : |､: ::ﾄ:!、´　￣￣｀丶　　　　 　 ´ﾆ≡::.､./　 /./ : /: : : :/ .l: ::!: :∨ : :.ﾊ: : : : :|ヾ:}
　　 ﾞ! :| ﾞ､ :l.|＼　　　　　　　　　　　　 ￣｀ﾞ丶ﾐヽ、 /: :/: : : ::/　 !:/! : : ∨: : :!: : : : !　}'
　　　lﾞ:| : :ﾞ､l|　｀｀｀　　　　　　　　　　　　　　　　｀`/,.ｲ : : : :/　 //:|: : : : ∨: :|: : : : |
　　　| : : : : :|、　　　　　　　 　 ,:　　　　　　　｀｀ ／ /／: :, ':!　//: |!: : : : :.∨:|: : : : |　　
　　　.!: : : : :.| ヽ　　　　　　 _　　　　　　　　　　　, ／/: ／:/ ./ .|: :l|: : : : : : }/: : : : .!
　　　.|: : : : ∧　 ＼　 　 　 ヽ｀＞　 　 　 　 　 , '￣/／: :./ ./　.|: :l|: : : : : :/': : : : : |　　うふふ、ついに完成したの！
　　　.∨: !: :从　　 l＼　　　　　　　　 　 　 _／　／!: : : :/　　　 |: :!|: : : : : : : : : : : :.!
　　　　∨:ﾄ､{　 　 _|　 ＼　　　　　　_.. ‐ '"　　　 /: : : :/　　　　.|: |.|: : : : : : : : : : : :.!　　念願のゾロアスター教聖典――
　　　　　ヾ ｀＼ .∧　 　 丶... -‐ "´ .|_ 　 　　.／イ;ｲ/　　 　 　 !: ! !: : : : : : : : : : : :|
　　　　　　　　　/　ﾞ、　　　　　　　 ,/ .|　　　　　 /'　'　　　　　　|: | |: : : : : : : : : : : :.!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,　- ―-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '" _,,. -…;　　　ヽ　　　　　　　 _人_ *
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(i'"（(´　 __ 〈　　　　}　　　 　 　 　 Y　　┼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}　　　　　　　　+
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヾ|! 　 ┴'　　}|ﾄi　　 }
　　 ＼ | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／...　　　|! ,,_　　　　　 ｛'　 }
　　 三 　　　　　　　　　　　　 　　三.　　　　 「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､_＿ ,...,__＿
　　 三 　アベスターグが！！　 三　　　　　ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ／ '´　　　｀丶、　　　　　　　　 ┼
　　 三 　　　　　　　　　　　　　 　三.　　　　 　 ヽ__,.. ' ／　　　　　, ′　　　　　　 iヽ　　　　　 _人_
　　 ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | |＼　　　　　　 / ヽ ‐､ /　'/／/　　　　 　 　 　 !　',　　 ＋　　Y　　┼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.ｲ　 l ＼ 　 ／__ i　　　　　　　　　,' 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　!｜ ., ' ´　,={　　　　　 　 　 /　　亅　　 _人_ *
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -'ｧ‐==ニ_‐-v′　　 ^ﾍ　　　　　　　/　 　 ,′　　　Y　　┼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 /- 　 　 ._　〃,　　　　　',　　　　_,.イ　 　 /　　　　　 +
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 ﾊ｀　　　　 ﾐ {/　　　　　　〉　　 ´　　i　 !イ{　　　┼　 _人_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　,ｲ`　　 　 　 _,,.t'　　　　　 /　　　　　 亅 ﾉ ! ', 　 　 　 　 Y　　+
　　　r‐､__　　　　　　　　 　 　 　 ！ ,厶ﾍ　　　　　 　 ﾍ.　　　　 ,′　　　 　 .' /　　｜
⌒｀‐く　　 ヽ-‐-､_ 　 　 　 　 　 　 v'　 / ヽ　　　　　-_込._　　　{　　　　　　　' ,　　 j
　　　丶r-f⌒ヽ、 ヽ____ 　 　 　 　 /　 丨　 ＼__,,.. ｧ'´　　{ ｀¨¨￢　　 　 ／　 /　　/　*
ｰ､　　_r'　 !　　iく__/　　｀ヽ. o 　 ,′　！　　　',　 ﾍ.＿,. 个､___,,. }__ｰ‐'´ 　 v'　 ／　　_人_　 　 _人_
　　｀「ゝ、__　　 !　｀!　ﾉ　　)'　 　 { 　 　 ',　　　ハ　 ﾉ　 　 ,､,.-‐'´　　　 )　　 V//　　 　Y　　＋　Y
　　ヽ! ヽ)　｀Yヽ　　(ヽ、_∠ 　 　 ∨　 ,ハ.　 /　,{　 ヽ-‐'／　　　 　 ／　　 　 {/
r､_ゝﾉ　ヽ__i/_ノ　 rハ /____｀ヽ　　,｣∠ム-､く　 ハ ノ_／　　 _,,. -‐'´　　 ／　 ﾉ
｀)　｀ヽ、＼__,r'__く｀ _ﾉ´ 　 ｀ヾ.j　　 }／,ト/:.:.:.:`７7了´　　-‐'_,.-‐'´　　　__,,.-‐'´{
　＼　　｀ﾞ'ｰ-‐'　」／⌒r'⌒´￣｀)／,.トt_:.:.:.:.:.j:{:::{　　　　 ´　　　　 __,,∠:_￣｀丶､
＼_ ｀二ﾆ=--‐く_r‐‐'´「__　　　　{__　　⊥ﾆｰ厶!い　__,,..　-―　￣ _＿r'＞'⌒｢__,rへノ⌒ゝ
　{　⌒ヽ、　　／⌒　r'　 ト､__　　　｀┐-r‐く. ヽヽ￣-r￢::T"￣_r'⌒く　{　　　(_　ヽ／´7^ｰ-､_
__j--‐‐‐､｀Y´　 ___r'「　　　　(_　　r'^ヽ、　　　 r┬'⌒j_,.o　　r´ヽ　　 ヽj　　　_,.ゝ_丶　　　　　く
　}　　　　｀ｰ-く｀　 !ｰ-､　i　　 !ｰ-i__r‐┤　　　{ ﾉ 　 _r'　　　{_r-┴-､　ヽ、 {　　　ヽj　　　　　_ﾉ
　{_j　　　　　　/　　　　{　l　。　　_}　　　)_　　　i-‐-､j'　　r'´「　　　r┴-､_>「　{___r､ゝ、　　／｀ヽ、
　ヽ　｀ｰ--､__{_　_r'y'⌒ヽ!o｡　／(　 　 _)｀ゝ　 ｀o　　　　_> (___　ヽ」　＼　ヽ}_r'　/⌒´＼　　　　ﾉヽ
　　l__　　　　　｀ヽｰ'　　ノ-､oﾟ　 j'　ハ´ヽ┴､　｡　゜　　r'‐-y'´ ｀7_j｀ヽ　(⌒´(___ﾊ/-'7　/)　　　 )-く
　　　 ｀ヽ、　　　 {、⌒ヽ　く-､_r'-‐'__ノ　 ＼__>　　　 (　　<　　　ヽ、ｰ-(￣｀ｿ　　{　　ヽ'　}／)'´　_ノ
　　　　　 ｀ｰﾆ二´＞‐‐'⌒｀ｰ'´_r'´i'　　　 {´-!　　　　｀}‐-┤　　　ゝ-=ﾆ) ∠_r'￣j　 /　ヾ、　ヽ丿

ちょwww

「阿部」スターグｗｗｗ
ゾロアスターは近親婚が必須だけど、ホモはありかｗｗｗ

>>499
今までで一番ひどい配役だｗｗｗ

　 　 　 　 　 　 ／　　　 　　.:/
　　　　　　　／ ＿＿__ 　 .::/
　　　　　 ／　　VＺﾆ=-＞──-　,._＿__
　　　　 /　 　 　 ア^／　　　　　 　 r＝=≧:､
　　 　 .:　 　　　/　/　●　　　 　 　 ｀ヾ二ア… 、
　　 　 |　　 　 .′ :.　　　　 　 　 ●　ｉ:. Y´　　　 ＼　　　 アーリア民族は長らく自前の文字を持たず、
　　 　 ｌ 　,.-=#==ｘi＼　 `^ｰ' 　 　 .::从 |　　　　　　'.　　 6世紀まで中世ペルシア語（パフラヴィー語）を表記するのには
.　　 　 ＼`ｰ=i　　 {ゝ::≧ｧ---‐r＜/_＿ｌ__:::::.　　　　}　　 3～4世紀のセム系民族が作ったキリスト教パフラヴィー文字を借用していた。
　　　　　　¨¨ |　　人¨¨ :′　　 Vく{「￣ 「_≫:::.　　 /
　　　　　　 　 |　。 ｡ ﾟヽ i　　　　 ＼j　　 ＼ヾ::::　　′
　　　　　　 　 ｌ　 ﾄ､ |`ﾇ | ｕ 　 し　 ヽ。､｡､ﾟ＼:／

　　　　　　　　　,
　　 　　 　 　／ l
　　　 　 　／　　|
　　　　 ／　　　 |　　　　　　　_ ,
　　 　./　　　　　Ｌ,_,. -‐‐''´　./
　　　/　　　　　 　 ｀ヽ、　 　/
.　　 | 　 　 　 　 　　 　 't　/
　　 l　　 O,　 、 　 ,　　　i/
　　 |　　　　　 ト-ｲ　,O　l
　 　 ゝ　 　 　 |. / 　　 /　　 あいつら自分らの言葉表す文字持ってないんだと
　　　　ヽ 　 _　 ´＿_／
　　 　 ／/,、 ￣｀､ヽ,
　　　/　 i　 ＼ヲ´　i ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／]＿＿／]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　_ノ　 　 　 　　　',
しょーがねーな　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉　O　　　　O　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　＿＿　　　／
アラム文字改変して便宜的に表記できるようにしよーぜ　　　　　 γ⌒)　　 　く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 　　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 　　 　　|



　　　　　　　　　　　　　　　 r-　､
　　　　　　　　　　 　 _∠＿＿＿:.:｀ヽ, イ´￣￣ニニ＝―
　　　　　　　　, .:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.--´--- ､
　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.｀ヽ、
　 　 　 .ｲ:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:ヽ、
　　　 /＼:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:＼、:ﾍ
　 　./ヽ:.:.ヽ:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:|:.:.:.:.|:.:.: ',:.:.:.:.:ヽヽ:ﾍ
　　 ,'ヽ:.ヽ:.: ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:/:.:.:.:.:〃:.:.∧:.: }:.: : |:}:.:.:.}:.:.､:.:.:ヽ ヾ、
　　 ｉ:.:.:＼ヽｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:./|:.:.:.:././:.:/　ｉ:.:/|:.:.: |:ｉ:.:.:.ｉ:.:.:ヽ:.:.:ｉ
　　 ',:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.||-/丁:.云ﾒ-/　 .}:.ｉ ┼:/:.|:.:.:,':|:.:.|.､:.:.|
　　　',:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.{|:/ ≠´てト/　　 /ｲ7､/:./:.:/:.|:.: | }:.:.!
　　　 ∨:.:./!:.:.:.:.:!:.:.:.:.| 〃 ら::::::|　 　 　 b:} !:|/:.:/:.:/|:.:.! |:.,'
　　　　ヽ:.:{ ∨:.:.:ﾍ:.:.:.{　.｀ .辷シ　　　　 ﾋﾘ,':.|:./|:.:/ }:/　|/
　　　　　ヽヽ .!:.:.:.:.ヽ:.ヽ　　　　　　　　 ヽ　ｉ:./　.}/　ｉ/　./
　　　　　　.＼ヽ:.:.:.:.|ヾヽ　　　　　 　 　 　 ﾉ:.|　./ . /
　　　　　　　 .ヽヽ:.:.:|.　　　　　　 　 ‐　　ｲ:.:.!　　　　　　　　　へえ、キリスト教徒が文字作ったんだ
　　　　　　　　　 ヽ:.:.| ヽ　　　　　　　 ｲ |:.:.:,'
　　　 　 　 　 　 _| ヽ:|　　 ＞　 、∠:. |:.:|:.:/　　　　　　　　　　どうせ私たちはほとんど字なんか書かないし、
　　　 　 　 　 .r/ ｀ヽ ＼＿_　_ /lヽ:.:.:.|:. |/　　　　　　　　　　 必要になったらこれ使えばいいや
　　　　　　 r.´　ﾍ　　　　　 / |　 i!ヽ .:|:./|
　　,､ r:::´::::|　　　ﾍ　　 　 /≠|　 i!　ヽ:::｀ヽ 、

　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　
　　　　　　 __ 　　　　 ／/ 　　 ⌒　 　 ri　　　　だけど6世紀、神官団はパフラヴィー文字からアヴェスター文字を開発し、
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　アーリア民族にとうとう文字文化が定着したんだ。
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. -- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／.:.:.: :. :.:.:ヽ
　　　 ＿＿_　　　　　　　　　＿ ＿_ 　/ .:.:.:.:.:.::.:.:.:.: ﾍ ＿＿＿
　　 ´　　 ヽ｀ヽ　　　 ,. : ' ´ . : :: : :. :.ミi!.:￣ヽ.:／ ￣　　　　 　｀.、
　　 　 ＿＿＼ : v :´ . : : : : : : : : .: .: .: . : .／　　　　　　　　　　　＼
.....　／´一テ‐- . : : : : : : : : : : :: : ::. :. :. :/　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
.　　 　 /:./: : :／: : : : : : : : : : : : : :. l:.|:.|:{　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　　　 / /: : :/: :/: : :/: : :ｌ: :l: : :|: ::. ﾚ!:.|:|　　　　　　　　　　　　　　　　',
　 　 /:. :. : . j:.l:. :.j: |:. |:. l:.|:. |:. :|:/|:|ﾊ !:!　　 ＿　　　　　　　 　 　 　 　　}
.　　/:./:. :.:. :|:.l:. :.|: |:. |:. l:.|:. |ﾊ:/ ／　!:ヽ'´ 　 ｀　、　　　　　 　 　 　 　 l
　 / /l.:.:.:!.:.:.:|.:.:.:l:|`ト⊥:.l_|_/　∠ ＿_.|:.{　　　　　 ＼ 　 　 　 　 　 　 /
　 ﾚ'｜.::.:|.:.:.:|.:.:l:|:N.――z 　　 へ　 j: ゝ、　　　　　ヽ 　 　 　 　　／　　　
　 　 |.:.:..::| ...:|ﾍ:N:. l　 ／　 ﾏ´ 　　ヽレ{_.＞ .._ 　　　 }-- ―…　'　　　　　字ってこんな便利なものだったんだ！
　 　 |. : :ﾊ : ::|　　ゝ'―- .､ _ V 　　　}:::::/　　　　 ￣　 ｀ヽ､.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　 　 ∨ | ヽ:.λ /　　　　　.ヽﾆゝ-- ':::::::ﾊ　　　　　　　　　 ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　 　 Ⅵ 　＼l {　　　　　　 }　＞､l只lノ::::ス　　　　　　　　　 ＼::::.:.:.:.:.:ヽ
　　　　 ヾ　　　　>､　　　　／／ヽ:._:_/:ヽイ::::ヽ　　　　　　　　　 ヽ.:.:.:. :.: ｉ
　　　　　　　　　 ヽ-'`.－ '／:::::/:::::::|::ヽ|::|:::::|::}　　　　　　　　　　 ｉ.:.:.:.:.: ｉ
　　　　　　　　　　　　　 　 >､:/:::::::::::|::::::l::|:::::|/'　　　　　　　　　　 ｉ.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::7‐--.┴ ┼:イ　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::/ 　 　 　 　|:::::|　　　　　　　　　　　　|:,::::::.|
　　　　　　　　　　　　　　 ゝ-'′　 　 　　|:::::|　　　　　　　　　　　　 }::..ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ゝ-'　　　　　　　　　　　　　/

アヴェスター文字

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　　そして神官団はこれを使って口承伝承としてしか伝わってこなかったザラスシュトラの聖呪や讃歌、
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　宗教法などを整理して書物化した聖典、『アベスターグ』を完成させた。
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　というか、そもそもザラスシュトラの聖呪を正確に音写することが
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',　　　アヴェスター文字を作った目的だった。
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_



　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　ｷﾗｰﾝ☆
　　 ＼　　丶　　　　 　　i.　　 |　　　　　/　　 　 ./　　　　 　 ／
　　　　＼　　ヽ　　　 　　i. 　 .|　　､ ` ￣￣ ｀' ,/　　　　　 ／
　　　　　 ＼　　ヽ　 ／⌒ ｰ-､　　i､‐-┬-ｰ-r　i　　　　　　　／
　　　＼　　　　 　／　ヾ　､､､ヽ〉　|},＿ 　 ＿,,|　|
　　　　　　　　.／／　 7ヽ_|｣」ﾉ　　 l´ﾟ゛{　`'ﾟ゛ |Ｚ　　　　　　　　-‐
　　ー　　　　/　,′　 /　　　　　　　!　_''__, 　 i.ｲ
　_＿　　　　/　　 　 ,ム-.､　 　 　　 ﾄ. ー ／l ﾞｉ　　　　　　　　　--
　　　　　二ヽ 　 ￣　 　　 ￣⌒ヽ_,ィ! ,￣　/　 ヽ.、　＝　二
　　￣　　　　＼　　ヽ、__..　､　　 　!､　 　/., _＿_,,`ｰ-.､　　　　　￣
　　　　-‐　　　　`ヽ、-== ､ У　　 /´ 　　　　　〃　　　',　　‐-
　　　　　　　　　　　　`ー-､/　　　/　　　　　　　　　　　　l
　　　　／　　　　　　　　　 ,'､　　 ,′　　　　　　 ,ｨ､　　　ハ
　　　　　　　　　　　　/　　l,ﾟ'　　,;l;,　　　　､｡,　;ﾉﾊ `ｰ-''　 ',　 ＼
　　　　／　　　　　　　　　 }`ー‐个ー　　-‐ ''　ノ |　　　　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _/｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣　　`ｰ‐ 　￢
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ●　　 　　　／/
教祖没後およそ15世紀を経て、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 { (__　　 ● 　/ l/
ゾロアスター教は単なる「アーリア民族の共通伝統と伝承の寄せ集め」から　　 ＼　`ー'　　,　｜
知的批判に耐えうる宗教に脱皮したんだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| iヽ　 　イ!　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 乂}　　 `|　｜
そして文字文化の定着は精密な行政制度や税制改革に寄与し、　　　　　　　　 　 　 ｜　ﾉ　　,:ｺ､　|
サーサーン朝に政治・経済的な繁栄をももたらした。　　　　　　　　　　　　　　　　 〃／　　// |　　､‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞｱ　 　 /::i⊆ -一'__,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　 |::::∨￣　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒヽ　　　 ､＿、　　 、＼
　　　　　　　　　　　　　　　／:/⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　＼ ヽ　　､)
　　 　 　 　 . . . .-――､　l: :/- ,. .-―-. ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー----一'＾ヽ _)ｰ'
　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<:::::-=ﾆ――｀ヽ　　/⌒ヽ
　　　　/:／::::::::::::／:::,::::/::i:::::i:::::::ヽ:::ヽ::::::::ヽ　　 /　　/
　　　 /:/:::::__/::/::／/:/:::/::,ｨ::i:::i::::::ヽ:::::ヽ:ﾊ:::l　/　　/
　　　 {ｲ:::::::::/ﾁｬ≧ヾﾐ:イ://::j!::j!:i:::i::!::::::ﾄ:::.}://　　/　　　 さらにビザンツから亡命してきたギリシア哲学者を保護してヘレニズム文化を、
　　　ｷｒ!i::::::i:::!ﾏ三三≧''　ｊﾑ斗fﾊｊ:::∧:::jｰ／´　　⌒ヽ　　国境を接しているインド亜大陸からも文化を吸収！
　　　 { j !ヾ::!ﾍ!! 　　,､　　　 三三/⌒¨7´　 　 ヽ　 }　}
　　　 ヽl!:::iヾ!ヾ　　 {　｀¨¨¨}　,／¨７ー{ 　　ｒ-　}_ノｰ'⌒）　サールーイェに大図書館にもできたし、もうキリスト教に遅れはとらないよ！
　　　　　ﾍ:!＼　　　 ヽ__.. - '´　 　 {　　＼___＞<_／⌒´
　　　　　　　　＞=￢¨7/　　 　 ヽ、ヽ､＿__/::...ﾍ
　　　　　 　,/{　　　　{{　　 ,．ｧ＜￣´}::::::::::::::::::::.ﾍ
　　　　 　 {ﾊヽ　　　ヽｆ7ｆ} /^ヽ, ｀｢}-､j;:::::::::::.:..:..:..ﾍ
　　　　　　|i∧ ¨ｱ´￣[´∧＞ :}: //ｒｰ｀￢､::::::::.:.:.:.ﾍ
　　　 　 　 !!　∨　 　 <7　}> 　|</^}　　　/::::::::::.:.:.:::ﾍ
　 　 　 　 .ﾚ'´ {　　　　 　 i! 　 {/⌒7__,／　＼::::::::.:.:.}

　　　　　l、　　　　/　　　／　　／ / ／　ヽ ､　 .! ､　＼　　 ヽ
　　＿＿| V　　 / /　　　 ./　　, '/ /　　　゛､.!　 ､ ヽ　 ヽ　_ ,,r-,
　　＼　　　　　 //　　　　/|_　/ //　　――L|､　 l　!　　 }へ|　|l}
　　＜　　　　　.!/|　　l　 /'|´ /　l/　　　　　　ﾘ ヽ |　∧　|/ /｀V=､
　　／　　　　 . || |　　l　 |　,X=　|　　　　　　　　 ＼|（__;）}=| c |　|l
.　'一 7　　　　 !　! ヽ ゝ|, ´⌒ヽ　　　 　, ´⌒ヽ.　　| /　 A iiiゞV
　　　　　　　　　　 ヽ ヽ!{　 　　 }　　　　{　 　　 }　　/　　/=ヾ|､X
　　　　　　　　　　　 ｀ー乂＿_ノ　　　　.乂＿_ノ　 /　 ,/ ) ,. |､ -､_＞--,
　　　　　　　　　　　　 /| 　　　　'　　　　　 ∥∥　/ ノ/リ-'ノ- '´　 ――|　　　キリスト教！？
　　　　　　　　 r―--/人　　　　 ＿＿＿　　　ー'´/,-- '´　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　,!　――-､ー ヽ､　|　　　　|　　 ,. イ　／　　　　 --　二二,!　　　神官団のライバルは私の教会じゃないの！？
　　　　　　　 /_＿＿　　　｀ ヽ､　|＿＿___|-　'´　 | </　　　　_,..-_-'´―-､
　　　　　　　__＿　 ｀ヽ､　　　　＼|ー -=---､__,.|っ ヽ　 ／´ ￣￣,. - '´´|
　　　　　　 /　　 ｀ ヽ＜´｀ヽ　,.ノ､　　　　￣l ||　　|　ヽム二,r '´　　　　　|
　　　　　 /==-､__ ,/￣￣ '､::'､　　r---- ､_, |l|　 ﾉヽ-､-./_　　　, -- ' 二,}
　　　　　 ー―-､_/　　　　　､:::､　.|　　　　＿ Y'''ト-'´　　 |｀ヽr ,. イ￣
　　　　　__＿＿, /　　　　 ヽ　､::､ ヽ　　　 __　,| ,!-　　 　　|　　 |_ ヽ--――
　　　　 /　　　　/　　　　　　ヽ ､::゛､|　　　　　 |'ヽ　 　　　/　　 |｀゛ヽ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　´.ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/ 　∧
　　　　　＿＿＿　　　　＿_／　　/_　　　|
　　　 　 |―-　、　｀´　　 　 　 　 　 ｀＞､!　　　　　　　　とっくにキリスト教にお株を奪われたよ。
　　　　　∨　　／　　　　　　　 　 　 ヽ、　＞ 、
.　 　 　 　∨ /　 　 　 ,､＿_, 　　 ,､＿_, .　　　 ＼　　　　アベスターグの完成以前に聖典を確立してたのも
　　 　 　 　`f　　 　 イ:::::::::|　 　ｲ:::::::::|.　． 　　　 ＼　　民族を問わず受け入れられる教義を持ってたのもマニ教だけの話じゃない。
　　　　　　　{　　 　 　､:;;;;:ﾉ　 　 ､:;;;;;:ﾉ　.| ､　　　　　＼
　　　　　　　ゝ 　 　 　 　 ､＿人＿, 　　/.　＼　　　　　＼
　　　　　　　 | ヽ、　　　　 　 　 　 　 ／ 　 　 ｀､ 　 　　 　ヽ
　＿ , . - ―┴―――――――- ゝ、　　　　　 、　　　　ハ
..{＿ , . - ――――――　、　 　 　 　 ｀ヽ.　　 ＿l＿＿＿__|＿
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　ﾄ 、（ニニニニニニニ）
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 ヽ　ﾊ￣￣￣￣＼
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 　 ｀ .
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 　 　 }

　　　　　　　r､　　　　　　　 ／/|
　　　　　　　| ヽ＼ ,.,__,. --<r/_ |､
　　　　　　　|／ >'´　　　　　 ｀ヽ ヽ
　　　　　　/　/　　　　　　　 　　　ヽヽ　　　　　　それにマニ教にない強みとして、ヘレニズム的学術があるしね。
　　　　　/　 ｲ　　●　　　　　●　 .,|　ヽ
　　　　./　 / |　　　　　　　._　　 　 ,}　　ヽ　　　 ローマ教会に限らず、東方シリア教会（ネストリウス派）でもギリシア語文献が
　　　 /　　 | ヽ　　　 )-'´｀　　　　ノ ヽ　　ヽ　　 研究・翻訳され、神学校や修道院から多数の医師・学者・占星術師を輩出していた。
　　 ,/　　　|　　 i｀ー-,　　　-r‐'´　　ﾞ､.　　ヽ
　__,./__,/>,|/,>_,..{　 ,/|　　 ,　ヽ　　　　l|　　　|　 宣教師もそういう知的職業に就いている者が多かった。
　´￣　　￣￣/ ヾ_,>,|.　 /　,.　ヽ　　　 r,..　ノ
　―――--､'　　　ヾ_t,'´ ／　　ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ｒっ'"　　　　　｀''ｌ―~/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _〕ヤ　　　　''''ゃ-「 ..lト-..-..__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___..／ ﾔ ＿ ､＿____ ＼,､丿　 | ､ │‐‐ｰ-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ"´ 　　　,' ﾞ'‐:几`'''''''´ ,j lﾄ廴､ / 」 1|! 　 　 ＼人_从人__从_从人__从人_人从ﾉ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /′　　　''‐;ｨ^''''" ｀ ﾆ''''￣ ''ﾔ｀　/: :〕 |│　　　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　 亅　　　 _ｒ　'''┐　'´　 ｀ヽ　,.-j「__丿: :ﾅ |│　　　　＞ アトランティス・ストライク！ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ′　　..tl 　　 '、　　　　　 :|∪,lｮLﾍ_ ′「 |、　　　 ＞　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,/′　　　｀'''、　 ,'＿＿....--＿]圭ク│ ゝ : : │　　　／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ　　　　 __　..|l'、　 ´ 　　　'、 ../'ﾘ廴 '、 亅っ..廴＿__　 　 　 '、
　　　　　　　　　　　　　　　卜-:;ｮ!''u「:|/L}?ﾔ-＿　....-;;ﾝ": : : : ´"ヾ彡' r./ﾉｌ │￣ﾞ'''ゝ ｧ |
　　　　　　　　　　　　　　　l’ / |ﾍﾑ一‐ﾞ'〔}丿 ヽ....‐彡‐": : : : －ｰ- ぅ..彡'リ丿　　　　｀ │
　　　　　　　　　　　　　　│_ ｛'lヽ__....＿.. ､ ヽ:广''" : : : : : : : : : : : : : : ｀ヾｮｻ　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 ヾ..　 'くﾐＥIワ 　 　 ｛: : : : : : : : : : : : : : : : : :｀゛''''ヾ、: .　　　　 丿
　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ----‐′　　　 llｮ＿..､＿_--ｙ＿_ 　 ________ujlll ﾞ''ー―ｰ''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,-<'マ聿y[ |l「ｒ''∨l厂匸llllllllllllllll「癶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..r宀 ､: :ﾞ<`'く广'弋ﾕコメ'弋ﾆ￣ ン'´ ′ ｀＼

　　　　　 ﾊ　　　　　　　 ﾊ
　/　　／　|　　　　　ヽ　| |
　| {／　 Jiﾄ､　＼　　 |　/|
　| |　ゝー十弋ﾆ |　 　 ﾄ､|
从（　　 　 ＿_ ヽﾊ　　}ﾉ
　 ヽ　　 彡ｧ=ﾐzx |　,/^} /
　　　u.　　 {三}_ヾjイ⌒|/　　　なんで、なんでみんなそんなにギリシア哲学ができるのよ・・・
　　} 　 　 :{ ｒ～i（　ﾉｰノ
　　ｌ. 　 　 i j　　Jr≦／^ ､
r===== ｫ ;し　ｉj /／　　　 ＼
　ー　‐1j } }　／7　　　　　／}
≧ｭ　__　 j イ　,/　　 　 ／彡{／{
二.|　} f/二二く　　　／￣ ／　　､
　 i|　ﾟ/ /　　　/＼_/ ＿／　 　 　 ＼
　 i| ./ /　　　 h　　　／　　　　　　／
二i|/ //ニ　ﾆ 」､＿/　　 xｒ== ≦＿＿
＿匸]＿r=≦´　 ∨ ヽ､_/＿ 二ﾆ=ｧ　　）
　 | | |　　　　　 　 ∨,|　　　　　　 /　　/
　 | | | 　 　 　 　 　 Ⅵ　　}　 　 ,/　　/
　[ ￣] 　 ニ=　＜ 　|i|　 , 　 　 {　　∧
　 | | |　　　　　　　 ヽｉ| ,/　　 　 ､　 {'∧
　 | | |　　　　　　　　　ﾏ　　　　　 ＼ｌ' ∧

　 　 　 　 　 　 ／　　　 　　.:/
　　　　　　　／ ＿＿__ 　 .::/
　　　　　 ／　　VＺﾆ=-＞──-　,._＿__
　　　　 /　 　 　 ア^／　　　　　 　 r＝=≧:､
　　 　 .:　 　　　/　/　●　　　 　 　 ｀ヾ二ア… 、　　　 突っ込んだキリスト教史はやらないけど、
　　 　 |　　 　 .′ :.　　　　 　 　 ●　ｉ:. Y´　　　 ＼　　 サーサーン朝の迫害や宗派間の争いなど紆余曲折を経て、最終的に484年に
　　 　 ｌ 　,.-=#==ｘi＼　 `^ｰ' 　 　 .::从 |　　　　　　'.　　反ビザンツの立場をとる東方シリア教会が公認されて
.　　 　 ＼`ｰ=i　　 {ゝ::≧ｧ---‐r＜/_＿ｌ__:::::.　　　　} 　帝国内で大きな勢力を誇るようになった。
　　　　　　¨¨ |　　人¨¨ :′　　 Vく{「￣ 「_≫:::.　　 /
　　　　　　 　 |　。 ｡ ﾟヽ i　　　　 ＼j　　 ＼ヾ::::　　′
　　　　　　 　 ｌ　 ﾄ､ |`ﾇ | ｕ 　 し　 ヽ。､｡､ﾟ＼:／



　　　　　| /:./:.:.:.:/:.:.:/:.|:.|:.:.|　　ヽヽ::＼.:.:.::＼:.::.:.:.ヽ.::.:.:.:.ヽ.:.:..|::.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　| |:.:|:.:.:.:.|:.:.:.|ｉ:.ﾊﾊ:.:|　　　ヽ ャ 廾 十:ト ､.:..ヽ.:.::.:.:.|:.:..|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　| ｉ:.:|:.:.:.:.|:.:.:.||,|ィ爪｢　　　　＼＼　　 　＼:｀:.|:.:.:.:.:.|:./|::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　ｉ. |:.|:.:.:.:.|:.:.:.|ﾘ　　　　　　　　　 _＿＿__,　 ヽ|::.:.::.:.|/ |:.:..:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　|:.|:.:.:.:.|:.:.:ﾊ 　 _＿_,　　 　 　 ━━━　　　|:..|:.:.ﾊ　|.:.:.:.:.ｉ:..:.:.:.:.:|
　　　　　　|:.|:.:.:.:.|:.:.:.ﾊ　 ━━　　　　　 　 　 　 　 　 |:.:|/　| .ｉ::.:.:.:.ｉ::.:.:.:.:.:|
　　　　　　ヽ!Ｎ:.:.|:.:.:.:.ﾊ　　　　　　　　　　 　 ::::::::::　/|:.:|　/　|:.:.:.:.:ｉ::.:.:.:.:.:|　 ・・・ま、しょーがないか。
　　　　　　　ヽ.ヽ:Ｎヽ:.:ﾊ :::::::::　　ヽ　　　　　 　 　 　/.:.|./　 ｉ.:.:.:.:.:ｉ::.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　 ＼　 |:.人　　　　　　　　 　 　 　 ／:.:.:.|.　　|:..:.:.:.:ｉ::..:.:.:.:.|　 宣教師を処刑しても処刑しても死にに来るし。
　　　　　　　　　　　ヽﾊ:.:.:| ＼　　⊂ﾆニ⊃　　,／ |:.:.:./ 　　|.:.:.:.:.:ｉ::..:::.:.:.|
　　　　　　 　 _y⌒ヽ-一ｯ　　　ヽ､_ 　　 _,.　'　　,. |:.:/　　　.|:.:.:.:.::ｉ::.:.:.:.:..|
　 　 　 　 　 ´　　 　　 <´　　　　 | ｀　´　 ,.　'´　/:.ﾑ　　　 |.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:./
.　 　 　 　 （　　　 　 　 }ヽ　　　　|` ｰｒ‐'´　　　/:./　＼　　|:.:.:.:.:.ｉ:..:..:./
　　　　　 　 ヽ　　　_,,ノ
　　　 　 　 　 ゝ一''

>>宣教師を処刑しても処刑しても死にに来るし

このへんがキリスト教徒のガッツのあるところだｗｗｗ

　　　　　　ﾊ-ﾊ
　(⌒ヽ／/ Cω）　シリアやメソポタミアに止まらず、サーサーン朝発祥の地にして
　 ｿc'ヾ,/´ 　 |　　神官団の中枢、ペルシア州にまで食い込んで信者を獲得したぐらいだ。
　　　~^ljj￣ｌjｌj


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　　　　　　　　　 　　　　　　　　/二 二 二 二 二ﾍ:. :. :. .: ::. :. :. :. :. :. .: ::. :. :. :. :. :. .:＼
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:.. .:　｀ヽ、　　　　　　//／,i,_,i,_,i,_,i,_,i,_,i,_,i,,i,_,i,_,i,_,i,_,i,.＼ .ヽ. :. ﾍ :. :. :. :. :. .: ::. :ﾍ,_,i,_,i,_,i,_,i,_,i
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　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 し´J


　　　　　　　　､＿,. -'ｰﾍ,,_ 　　 ＿ ＿_
　　　　　　　／ : : : : : : : : v:´: : : : : : : : :: ＼
　　　　　　　´￣ ＞'"´　": : : : : : : : : : : : : :: ＼　／￣ヽ、
　　　Ο　　　 ／: : : ／,:´: : : : : : : : : : : : : : ヽ::∨ : : : : : ヽ
　　　　　　　/: : : ／ .: / : ,: : : : : : : : : : : : : i: : :|l : : : : : : :|
　　　　ﾟ　　 i　／i:: : : i : 7||:ﾊ::|i:: : /!ﾊ:.,ｨ !|｜::八 : : : : : : |　　　　　 アーリア人なのにわざわざ邪教を選ぶ奴らが出てくるとか、
　　に　　　 i/ 　 |: : /| -l/‐ﾚ'ﾘ丶ﾄ|-‐ｻﾅ ﾚ/:/ 　＼: : : : |　　こ)　　ちょっとヤバいよ！？
　　　　　　　　　　Ⅵ　､:ﾄﾞ ○　 ＿　○ 〃ｨ:/,-､ 　 | : : : :|
　　　　Ｏ　　　　　(_うﾄ､ゝ　　/　　ヽ　彡ソ仆ン　　j: :|:: ::|　　　○　 やっぱりこっちも聖典を作らなきゃ！
　　　　　　　　　Ｏ　 ＼ノ＞､」 ＿　レｲ「_」ｒ'´　 　　|: :l: : |
　　　　　　　　　　　　　 ｀''-〈　l 只 l　ゝ´　　　　　　|: :l: :|　ﾟ　Ｏ
　　　　　　　 　　　　　　　　（'^/∧ヽY 　　　　　　　l: :l: :|
　　　　　　　　　　　　　　 　 冫 ｌ/　　} 　　　　　　　!::l: .|
　　　　　　　　　　　　　　　 く＞∧.イ｀>　　　　　 　|::l: /

　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|　　　　　　一方のマニ教教会についてはとうとう記録に復活せず、
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　　　　　メソポタミア南部で細々と続いていたことが予想されるぐらいだ。
　　　　　　 __ 　　　　 ／/　　　＝　 　=l　　　
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　　 アルメニアのマニ教教会も、後継者争いのとき
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､　　ガブリヤーブが放り出して行っちゃったせいか、
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))　 根付かないまま廃れちゃったみたいだね。
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　 ､Х
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 　 　 ／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　 　 　 ／/.:::.:.::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〉へ::.:/ﾇ/〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 　 　 /'个ｙ´￣Lﾑ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:.'.;|　[]　. :::.ヒ!
　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 |;'.:.|　. : : : :ﾛ.::|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:/＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|
　　　 　 　 　 　 　 ┌个┐| |　.:_|＿＿＿.　　 　 　 　　　　　　　 　 　 |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|
　　　　　 　 　 　 　 | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─┬i　 　 　 　 　　　 .//| |.: :.: :.:.:.:.:..::|
＼　　 　 　 　 　 　 | └┴┬i::::|==========|: : ://__.　　　 　 　 rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 　 　 　 　 　 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､]: :.[_[;;::::.}　　　　　　]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::､ 　 　 /〉
‐く.:〈　　　　　,、 　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉　　　　　　 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐　,、
.: ::L└i 　 _　.||＿　| : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈　　　　　　ｒく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、|　 ||　＿r─
::.: :└i:|　//＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'//､п∥::.:l| : : : : 〉〉　　　　　 |　:.|::|..::./rへ/ﾚYL;/:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L「|-┘/:::ﾄyｨ
工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.: :: :〈〈　　　　　　￣└─匚|＿_| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ｉr==| |.:::.｢.:[]:}iｌ|{´
: :∠7ﾍlｺ:::|:.:..|-i_::_r√ソ＼>へ:| :|:ln| :]:|:П叮 ￣　　　　　　　　　　　　　　 ｡ｌ;_|_|ー|＿＿!｣====ｌ|＿<>‐┴─|i|l|
: :|ｪ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|＼.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ﾛ⊥!　　　　　　　　rｭ　　　　´　　 　 　 　 '　　　　　　 　 　 　　　　　　ﾙﾍ:

　　　　　　　　　 　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　 　　 　´　 　 　 　 　 　 ｀　ﾐ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏ
.　　 　 　 　　 /　 　 　 　 〃　 ∧　　　　　　',_
　　　　　　 　.′ 　 　 　 /ｉ}　 /　 '_　 　　　 （()）
　　　 　 　 　|　　　 ⌒ /　i　/　 ´　｀、　　 （(><)）　バカバカバカー！
　 　 　 　 　│　　　i／ 　 ﾚ′　 　 　 ヽ! 　 （()）
　　　　　　　 从､ } 三三　 　　三三 　　'ヾ ／¨ゝ、
　　　　　　, ヘ＼ﾉ　(　(　　　　 (　(　　　_ /　　　　〉
　　　　 ｉく. 　　Xﾍ　 )　)　 r- ､. )　)　　ノｲ　 　 ／,ﾍ
　　　　 __ ヽ 　　Yゝ><二)＿＿_ ｧ‐､イ　 ｀､_ （／　∧
　　　　ﾉ　＼i_ｙ‐;{ /　　　ﾊ.【】.7/　　∨　　　　｀ｰ〈__｀≧ｘ、
　　　　ヾ､ 　 ＼　{ 　　 /　｀Y´/　　 ム_ 　　　　　　　　 ソ
　　　　　　＼ _ノ　ゝ-イ　　人/　　 /　　｀>､　　　　　　´
　　　 　 Y¨≧='ﾞ　 　 └┬′/ 　 ./　　　L_ ｀ー､､
　　　　　乂! 　 　 　　　　ゝ､ム __/　 ＿__Lﾉ‐一'´
　　　　　　　　　　　　　　　r'＿_ﾉ￣

　　　　　　　　　　　　 ＿
　 　 　 　 　 　 ∠二: : : :｀ヽ／´　￣￣ ｀丶
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　　　　　　　　 /.:.:/.:. ｌ:.:.:.!＞ト/{.:.ﾊ.:.:斗＜:ｌ:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ.:.:.l
.　　　　　　 　 ｌ.:.:/.:.:.:.|:l.: ﾚ仟圷ヽl ヽfﾁ圷 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
.　　　　　　 　 |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;ﾘ　　　 V;;ﾘ 'j.:.,' |.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
.　　　 　 　 　 j:ハ.:.:..Ⅳﾄ :.ゝ　　　'　　　　/.:/ﾚ|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
　 　 　 　 　 　 　 ＼:{ヽ|:小　 　 V ７　　彡'.:.|│ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　 　 　 　 　 　 ｀　Ⅵ:| ヽ、　 ´　,.イ! .:./　|.:l.:.:.:.:.:.:.:. |
　　　　　　　　　　　　 　 ヾ:ゝ　ﾄ≧≦ｭ| ﾘ／ 　 |.:l.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　ところでアベスターグ、マニ教徒は
　　　　 　 　 　 　 _＿＿＿, ／|　>tく　|ヽ､＿___|_l.:.:.:.:.:.:l.:.|　　　 ザラスシュトラが教えを書物化しなかったから
　　　　　　　 　 /ヽ::::::::::::::::/　 |/ l只lﾍ|　 l::::::::::::::::￣ヽ.:l.:|　　　 弟子がそれをねじ曲げたって言ってるけど、どう思う？
　　　　　　　 　 |:::: ﾍ￣￣ {____|{{<ハ>}}＿j￣￣`ﾒ:::::::::|.:ｌ:|
　　　　　　　 　 |::::{　＼ 　 ／　∨⌒∨　＼　　 / ｌ::::::::|.:.ｌ|
　　　　　　　　/ｌl::::}＼　∨ ＼　 ,VCV　 ∠　_∨　|::::/ﾊ :l|
　　　　　　　 ｛ }}:::::ﾝ　￣｝__/￣`^＜_／　／,弖　 l ::{{　｝:|
　　　　　　　　V__/　　 ／ /　　　/:/｀＼r'〃ﾆﾌ 　 ｝::V/ :|
　　　　　　　　｛´　／了￣|l 　　/:/ 　 　 ￣￣｀ヽ　ヽ:/:.: |
　　　　　 　 　 ∨　　　　　|l　　 |::|　　　　　　 　 /　 /.:.:.: |
　　　　　　　 　 ∨　 　 　 ｀ヽ､_,|::|　　　 　 　 　 　 /.:.:.:.:. |
　　　　　　　　 　 ＼　　　 　　,イゝ=≧ﾄ､　　　　 _/ l.:.:.:.:. |


　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}　　　　　 そりゃおかしいな、
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　　　　 俺の腹ン中はザラスシュトラの教えでパンパンなんだぜ？
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　　　　ザラスシュトラが教えを残さなかったなら、どうして俺が存在できるんだ？
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l
　　　ﾄ､　　　 }　　　/　　/　　　l　　| .|
　　　!　ヽ　　　　　 |　 ノ　　　 j　　'　|
　　　{　|　　　　　}　|　　　　　 l　　　 |
　　　ヽ |　　　　 i　 |　＼　 　 l　 　 /|
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　　　　l　!　 　 　 　 | 　 　 　 l　　/　|

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　 〃　 {:.:.:.:i : l:.:.:.l:.:._廴/_ l:i　／　＼＼＼:.:.l:.:.:.:.:l:.:.:. ,'|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　/　 　 !:.:.:!l:.:.l:.:.／:.| |/　 リ　　 　　＿__ヽヽ}:.:.://ヽ,'｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
.　 　 　 l:.:.{ |:.:.|',:.:.:',:.{/　　　　 　 〃￣￣｀　i/:/:.l　 i ｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　だよねー！
　　　 　 ',:.i　!:.| ＼ﾍ ,〃⌒　　　　　　 　 　 /:/:.:.|_ノ.　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　 ハ{　l:.l 　 ＼{　　　　、 ＿　　　　　〃:. : |.　 　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　本当は不信仰者のマニの方こそがザラスシュトラの教えを理解し損なって、
　　　　　　＼リ　　{ ∧ 　 　 ∨:.:.:ﾉ 　　　/ /:.:.:.:.! . 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　間違った解釈を本にしちゃったんだ！
　　　 　 　 　 　 　 i:.:.:ヘ 　 　 ｀　　　　　／:.:.:.: /　 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　!:.:.:.:{　　　　　　　 ／ /:.:.:.: /　 　 ｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　それがマニ教聖典の正体なの！
　　　　　　　　　　　l:.:.:.:.:i　　　 ＞＜　　/:.:.:／　 　 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　ﾍ:.:.:.:{　　　 r | 　 ／￣/　7＼　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　 ＼i　 〃 ７ヽ´　 　 /　　}::: : ≧ｭ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　　　 　 　 　 > /|//コ/∨ 　/　　　i:::::::::::::::::::::: ≧ｭ 、 |＿
　　　　　　　　　 ,､r ´／　/　//7 　 ∨,′　　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／＼
　　　　　　 ,､r ´:::::／ 　 /. // l i　 　 /　 　 　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::ヽ
　　　　　　i::l:::::::／　　 /　 L{　ｌ ｌ 　 /　　　　　ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::‘，
　　　　　　|::|:::::::ヽ　　/-　⌒ ゝ´ ／　 　 　 　 l::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::}


　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　　 実は『アベスターグ』の中のザラスシュトラ本人の述作は
.　　　　 　 i{　─　 　 　 ─　}i　　　　　 ５３連の詩句だけなんだけど・・・
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八 =3
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',　　　　　幸い神官団ですらほとんどこれを知らなかった。
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　／:/⌒
　　 　 　 　 . . . .-――､　l: :/- ,. .-―-. ､
　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<:::::-=ﾆ――｀ヽ　　/⌒ヽ
　　　　/:／::::::::::::／:::,::::/::i:::::i:::::::ヽ:::ヽ::::::::ヽ　　 /　　/
　　　 /:/:::::__/::/::／/:/:::/::,ｨ::i:::i::::::ヽ:::::ヽ:ﾊ:::l　/　　/
　　　 {ｲ:::::::::/ﾁｬ≧ヾﾐ:イ://::j!::j!:i:::i::!::::::ﾄ:::.}://　　/
　　　ｷｒ!i::::::i:::!ﾏ三三≧''　ｊﾑ斗fﾊｊ:::∧:::jｰ／´　　⌒ヽ
　　　 { j !ヾ::!ﾍ!! 　　,､　　　 三三/⌒¨7´　 　 ヽ　 }　}
　　　 ヽl!:::iヾ!ヾ　　 {　｀¨¨¨}　,／¨７ー{ 　　ｒ-　}_ノｰ'⌒）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｻﾞﾝﾃﾞｨｰｸ
　　　　　ﾍ:!＼　　　 ヽ__.. - '´　 　 {　　＼___＞<_／⌒´　　　さあアベスターグ、ザラスシュトラの聖呪を捻じ曲げる異端を
　　　　　　　　＞=￢¨7/　　 　 ヽ、ヽ､＿__/::...ﾍ　　　　　　　くそみそにしてやって！
　　　　　 　,/{　　　　{{　　 ,．ｧ＜￣´}::::::::::::::::::::.ﾍ
　　　　 　 {ﾊヽ　　　ヽｆ7ｆ} /^ヽ, ｀｢}-､j;:::::::::::.:..:..:..ﾍ
　　　　　　|i∧ ¨ｱ´￣[´∧＞ :}: //ｒｰ｀￢､::::::::.:.:.:.ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　 　 　 !!　∨　 　 <7　}> 　|</^}　　　/::::::::::.:.:.:::ﾍ　　　　　　　　　　　　　,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　 　 .ﾚ'´ {　　　　 　 i! 　 {/⌒7__,／　＼::::::::.:.:.}　　　　　　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l.| ´ |　　　￣　 vijソ.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶 └、　　　　 Fイ l′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ',　 ‐--‐　　 ,イ ケ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´ ,／　!　＾|ー、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　　　　 ＿,,」、'....ィ'　　　　　'|　 ＼、__
　　　　　 　 　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. /./　　,. ‐'''"´　 　 !:::.　　　　/　＿」＿_iヾ',
　　　　　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,'.,'　 /´　　 └ 、_ノi　　　　ノ　（、_　　　`｀ヾ!
　 (⌒ヽ　　　（○）}liil{（○）　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
　　＼　＼／ 　（__人__）　　　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
　　　 ＼　|　ヽ　|!!il|!|!l|　/　 　　　|　　　　　　　　　　　　　　　|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　　　　　＼　　|ｪｪｪｪ|　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿
　　　　 　(⌒￣￣￣￣￣　 　 く　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　ヽl(B　　　　　　 　 　 　./　　　　ヽ、_
　　　　 　　￣￣￣￣￣￣ 　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 !,、　　　　　 !　　 　 /　　　　　∠,,,
　　　　　　　　　 　＼　　　　　　 　 ヽ　　 　 γ´　7　　　　　　　 ,イ 　 　 ヾ'　　　　 ィ 、 　 /　　　,,ィ'´
　　　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 　 　 　 ｀､　　（　 ／
　　　　　　 　　　,.-――――　　 　 　 ﾘ､／　 /
　　　　　　 　　 弋　　　､＿＿＿＿＿ノ　` 　/
　　　　　　　 　　　＼　　＼　　　　　　＼＿ノ
　　　　　　　　 　　 　＼　　＼
　　　　　 　　　　 　 　　 ＼　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　　　　＼__）

　　　　　　　　　　　　　　 _,,-i､
　　　 　 　 　 　 　 _,,―''"｀　 ﾞl,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　 _,,-‐'″　　　　　 ﾞl、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /|　｀ﾞ'''ｰ-〟
　　　　,,,,-‐"｀ 　 　 　 　 _　　　|、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,i´lﾞ　　　　 .lﾞ
　.,,-''"｀　　　　　　　_,／"|　　　,li､　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 丿 .lﾞ　　　　 ,lﾞ
..〔　　　　　　　_,,,-'"゛　　.|　　　,"|、　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,/　 │　　　 │
　`ヽ　　　.,,-'"｀　,,,-，　,lﾞ　　 │ ﾞl、　　　　　　　　　　　　　　　　　,/　　 ,|　　　　,i´
　　 ヽ　,／　　.／′ ﾞッ′　 丿　 .ﾞl　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/　　　,l゜　　　│
　　　 ﾞ'ヽ、　　 ヽ　　　　　 .,/_,,,,,,,,-←i､　 ,,-‐i､　　　　　　　　　丿　　　 lﾞ　　　 ,lﾞ
　　　　　｀'-,、　 ﾞi､　　　.,,/｀ ﾞl　　|　　.ﾞl　 ﾞl　 ﾞl　.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ｨﾆ,,,,,,,、　.|　　　./
　　　　　　　`'-、 ﾞl　　　ﾞﾚ、　ﾞl　 .ﾞl　　.ﾞl　 |　 .| .lﾞﾞl　　 　 　 　 　 　 |　 .|　　 │
　　　　　　　　 ｀''-|　　　 | ＼ │　.ﾞl　　ﾞl　.|　 .l .| ,←―――――-r",,-“',,,Ｚ″
　　　　　　　　　　/　　　 |　 ｀'i､l,--←'''''ﾞl /　 .l│lﾞ　　　　　　　 ,,-ンシ广゛　lﾞ
　　　　　　　　　丿　　　 .|　　　ﾞ'ﾐヽ.__,,,,-'"　 .,iﾄ|│　　　　　　,,/ﾝシ'゛ .lﾞ　　 .|
　　 　 　 　 　 ,i´　　　　/　　　　 `!|、　　　　,lﾞlﾞ|.lﾞ　　　　　,,r'/ｼ'".,,／ﾞ~ﾞﾞ二''"
　　　　　　　　 ｀'ヽ,、 .,/　　　　　　 ﾞﾞl,_,,,,-''"｀ ||,lﾞ　　　 .,,/ﾞlｿ'ﾞ,,-'"_,,,-‐'″
　　　　　　　　　　　`'ﾍ-,,,、　　　　　 ｀'i､　　　,lﾘ　　 .,,,ji!'彡‐,ン‐'"
　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ''ｰ-＿　　　｀ヽ　 .l|"　,,,il|ﾘﾆン''″
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-,,,,＼ ,ﾘ,,,終ﾞ‐'



　　ﾊ--ﾊ､
　（CωＣヾ.､＿_,､　　マニ教最大の強みだった知的優位性も切り崩され、
　/|ﾌ　ヽ.´＼l|}_ぅ'　　マニ教の衰退は不可避のものとなった。
,==（ lｊlj　）＜^ヽ､
ｔｔｔﾌ　　　　　｀)ノ

　　　　　　　r､　　　　　　　 ／/|
　　　　　　　| ヽ＼ ,.,__,. --<r/_ |､
　　　　　　　|／ >'´　　　　　 ｀ヽ ヽ
　　　　　　/　/　　　　　　　 　　　ヽヽ
　　　　　/　 ｲ　　●　　　　　●　 .,|　ヽ
　　　　./　 / |　　　　　　　._　　 　 ,}　　ヽ
　　　 /　　 | ヽ　　　 )-'´｀　　　　ノ ヽ　　ヽ　　 前回見たように5世紀頃にローマ帝国内では壊滅していたから、
　　 ,/　　　|　　 i｀ー-,　　　-r‐'´　　ﾞ､.　　ヽ　　マニ教徒たちは続々と中央アジアに逃げていった。
　__,./__,/>,|/,>_,..{　 ,/|　　 ,　ヽ　　　　l|　　　|
　´￣　　￣￣/ ヾ_,>,|.　 /　,.　ヽ　　　 r,..　ノ
　―――--､'　　　ヾ_t,'´ ／　　ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（　 ／　ノ⌒)
　　　　　　　　　 　 　　　　　 ／　/ / 　 （　,／
　　　　　 ＿＿＿＿　/⌒⌒｀ヽ / ./　　/ /
　　　　／　　 　 　　＼　　　　_　＼ 　 / /
　　 ／　 _ノ 　ヽ､_　　＼　　 / ＼　ヽ'　/
　／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼／＼__.＼__ノ
　|　　　　 （__人__）　　　　|　　　　　　　　　　　アンモーちゃんの中央アジア教会に逃げるお！
　＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　 　／／￣￣￣ / /
. ／／ 　 　 　 　 / /
（_/ 　 　　 　 　 / /
　　　　　　　　 （_/

中央アジアってそういや、宗教史的にはものすごい闇鍋状態だよな

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　逆にサーサーン朝の勢いは止まるところを知らず、
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　ホスロー一世から、その孫ホスロー二世（590～628年）の代にかけて全盛期を迎えた。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_



　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　ミ 　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　孑　￣　　―　　ヽ 　 　 |∧!
　　　　　　　　　≦　　　　　　　　 二Zz＼　 ′ｌ|
　　　　　　　　__｀ヽ　　― 　＿ 　》　＿ 　 Ⅵ　/
　　　　　　　　＼￣ 　　　　　　フ 　 ___≧ｚ､ V
.　　　　　 　 　 ヾ＼　　 　 ｉ⌒V　　 ｀ ｰ`'′く
　　　　　　　　　　ﾏ　 　 　 {圦ｌ　　　　　　　　 >
　　　　　　　　　 　 ＼　 　 _ﾍ｡! 　 　 ､＿＿_/
.　　　 　―――― 　、メミ{＿}:.:...　 　 ￣ニ{__
. 　／　　　　　　　　　 ＼　|:.:.:.:.:.:.:.:.:..　　 　 |__｝
／　　　　　　　　　 　 　　＼ ー― 　 `｛￣ ´　　――――‐
　 　 　 ＿＿＿＿　 　 　 　 ＼　　 ＼⌒Vヽ<　　　　　　 　 　 ＼
￣￣　　　　　　　 ￣￣￣　 　 ＼　　 ＼ V .ﾍ　　　　____＿　　　}
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　　　 ＼ﾍ ﾍ￣　　　　 　
　　　　　 　 ＿＿_　　　　　　　 　 |ﾆﾆ==≧_Y　ﾍ　　　　　　　　/
ヽ　　 　 ／二ニニﾆﾆ＝==､　 　/＿＿＿＿_}{二} 　 ＿＿＿_/
　 ＼_／　　　　　　ﾉ　　{::::::l　∠三三三三三V==!∠―――〈
　　　{　 　 　 　 ／　 　/:::::::|/ /＾.,-、　　　　　　　―､＼＿＿_＼
　　　 ＼.　　 ／ 　 　 /::::::::::ゝ厂/　 >、　　 ＜　　 　 ＼ヽ:::::::「´
　　　　　 ￣´`ヽ　 ／::::::::::::::ﾚ 刄〆 ＞　´ 　 ヾ 　 　 　 〉 ニ二＿
　　　　　　　　　 Ⅵ:::::::::::::::::::ｰ＞､.´ヾ､ 　 　 　 ヾ　　 ／　 ||　　∧ヾ､
　　　　　　　　　　 |::::::＞　´ 　 　 ＼:::ｌ|　　　　　 ヾ／　　 〃 　 　 !:lⅣ
　　　　　　　　　　 ＜　　　　　　　 　}::l|　　　 ＞　´　 　／　　　　/::l|/
　　　　　　　　　 　＿＼　　　　　 　 |::≧　´　　　{ ｀i＜　 　 　 ／／
　　　　　　　　　　 }　｀ヽ｀ー――‐ ´∨ 　 　 　 / 　{　 ｀ ｰ一 ￣
　　　　　　　　　　 厂￣￣￣ ／＼ヽ.|＿＿＿__|___〈
　　　　　　　　 　 厂￣￣￣　／＼ヽヽ　　　　　| |∧!
　　　　　　　　　 厂￣￣￣　 ／＼　| |　　　　　| | .∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 斗､,ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒Y　／　 ｀ヽ　　　　　　　　_,,.．='''"~´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斗≦￣/／　　　　｀ヽ　　　＼_,,.．-'''"~´_,,.．-一='''"~´
　　　　　　　　　　　　　 斗孑 f／;;;;;;}　 /　　　　　ノ乂. ﾍ　　　 ﾊ'''"~´
　　　　　　_,,　斗孑≦´// ﾚ ／ゝ=´　/　､_,,.．'''"´　　 >ﾊ　　　 ﾉ
斗孑　f「　　ﾑﾏ圭/ Ⅵ,／／..,,_　{;ﾞ=〈 <, ='''"~｀`''= ／　ﾘ　　／ヽ
｀ヽⅣ f´　　 ﾑﾏⅣ ｲ／＜　_.ィ´　r＝- ＞ 、　　　　,＜r-- ´　 　 }ヽ
　　　　　炸淤i if ｨｲ/ 会　斗~｀`''=ー-一='''"´~｀`¨¨　 ゝ~｀｀`'' =､|　ヽ
!垈 }会　斗孑ﾞ ¨ ´ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V, ＜　＞＝- ヽ
¨´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 V _.ィ´; ; ; ; ; ヽﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V; ; ; ; ; ; ; ; ; ∧_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 乂; ＞ ´　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　 _ ＿ ＿　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ　　　　　　　　　　　　_,.．- ､ {,.．-一- ､.,｀ヽ: : ≧ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 ／/_,,.．_.ィ´/_,,.．- ､　／　　 　 ﾍ.．≦; ; ; ; ≧ヽヽ: : :/
　　　　　　　　　　　　　　／ ／　　　 ／''"~／_.ィ´｀ヽ-‐- 、 ﾊ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ﾊﾍノ
　　　　　　　　　　　　∧f　,f 　　　　　　　_.ィ´　 l; ヽ　ヽ　 ﾍ　 }; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ﾊf
　　　　　　　　 　 　 N　f　l　　　 ／　　　　　 　 l; ; ; ;ﾍ　ﾍ　ﾊ　}; ; ; ; ; ; ;r＜¨´
　　　　　　　　　　　 }{　　 l　　／　　　　 _.ィ´　,/l; ; ;|　ﾍ｀ヽ　ﾊ}; ; ; ; ; ;/
　　　　　　　　　　　 {ﾍ 　 l　/　　　　_.ィ´　　 ,/　|／　　ﾍ　 ヽﾊ; ; ; ＜
　　　　　　　　　　　　Y｀ヽ!/ィ´'"´'"´/　　　　 　 |　　　　 〉　　.ヽ´
　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　‐-､＞.､　 ,ﾉ　 　,／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 }＼　　_,.．-ｰ≦　 }　 }／｀ヽ／　　＞ -‐ ≧ ゝ､
　　　　　　　　　　　　　 ｴｪ　　　ﾆエ;jﾉ　 ゝ /　 ／　　 ／　　　_,,.．-　 ≧　、
　　　　　　　　　　　　　 ゝ/　　　　　　　 f¨´ﾊ /　 　／ 　　　.ィ´=＜　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　＼- 一　　／ゝニﾞ/　　 /　　　.ィ´＜ 　 　 　 　 　 　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ _ ／ { ; ; ; /　 　 f　　,f'／　　　　　　 　 　 　 　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 { ; ; f　　　{　　/　　　　　　 ／　　　　　 　 .ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 { ; ;f　　　{　　　　　　 　 ／　　　 　 　 　 　 .}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 { ; l　　　.V　　　　　　　　　　　　　　　　＞　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 V　　　　V　　　　　　　　　　　　　 ／　　　/ヽ

　　　　　　　　　　 　 }ＹＹ}
　　　　　　　　　　　 /…/
　　　　 　 　 　 　 ≠ ≠
　　　　　　　　 ∠} ／
　　　　 {＞　⌒｡Ｙ
　 　 ／ （°~　／＾)
　 ≠ ≠(＾Ｙ　　 /
　/…/　 У　　 {　　　　 彼は祖父の蓄えた国富を存分に活用して
　{ﾊﾊ{　（　 　 　 ヽ　　　対ビザンツ戦で大勝利を収め、穀倉地帯エジプトを奪った上
　　　　 (ﾉ⌒ヽ､ _ノ､　　 敵首都コンスタンティノープルの喉元まで迫る勢いを見せた。
　 　 ／⌒　ー‐Ｕ　}
　　/　　　 　 　 　 /
　 ｛　　　＿＿_ ／
　　ヽ　（
　　　 ＼)

　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　　この武勲は、彼をサーサーン朝最盛期を体現する君主たらしめた。
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　　　「ペルシア的豪華絢爛」のイメージは彼の時代によるものだ。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　　　　　　 /!ﾄ､i　　　 ,　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 j　　 　 　 　 |/ｰ-､jﾊ　　/!.　 ! |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ/,　,-､ !{ ,ﾊ { ーtｯ　 !i /__}i､ .!ﾘ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 'ｲ/! i{　　 　 　 　 　 　 }/'ta/ }/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '　! iゝ..ｫ　　　　　　　 　 〉 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }　　i:::..　 　 　 ､　＿　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾚ!　| i　ヽ　　 　 　 r- '--　..,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾘ/　',　　＞ ..,,__ ,{　__ ｀ﾞ　　｀ヽ_　　　　　　 r-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,r≦彡ﾏ,.,　 　', 　 　 ／ｰ}　　　　,r }YVヾヽ　　　　　|- |
　　　　　　　　　　　 　 , -― '' ￣　ﾌイ／// ）ィｖ ｖ-v rvｨ^ﾊ ｰｧ .._,{i ',. ',ﾐ　} }　　　 　 |- |
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　 　 'ｲ／ﾉ / / i. i! | ! ', ﾐ ヽ｀¨/　 {.i!. }ｰ'｀´V　　　　　j:::::{.
　　　　　　　　　　　 /　　　',　　　 　 　 　 ｀´ﾚﾍ/!ﾉi ﾊﾄ ﾄ ﾊ }ヽ!　　',ﾘｲ　　　 ',.　 　 　/::::::::',　＿＿＿
　　　　　　　　　 　 /　　　　 ヽ　　 :.　　　　 ヽ　　　　　Y　 　 ,!　　 ‘ﾍ　　　　　　　　/::::::::::::',{＿＿＿
　　　 　 　 　 　 　 {　　　　　　 ',　 i::.　　　　　＼　　　　i　 　 , 　 　 　 ',　　　　　',　 ,:::::::::::::::::}￣￣￣
　　　　　　　　　　ri|　　　　.＿__.ヽ }::::.　　 　　　 ＼　　 }　　/　　　　 jﾊ 　 ':,　　　)､|:::::::::::::::::|r ⌒ヽ.
　　　　　　 　 　 / .i!　　　/ ｀''ｰ-￣＞.　　　　　　　＼　! ／　　 　 　 ,ハ.　 '::,　 /　ヽ￣￣ ｀|　　　 }
　　　　 　 　 　 ,′ ',.　　/　　　　ﾉ,'　　V　　　　　　　 ヽｲ　　　　　　 !{.　'　　'::; / 　 　＼ i´￣￣｀i　|
　　　　　　　　 j　　 ',.　/__＿ ,,,....:.:.:.:.:.:.:.!　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾊ　 i. 　／　　　　　ヽ.　　 　 |
　　　　　　　r ⌒ｰ　 ', {:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　　　　　 　 　 j　',　!／　　　　 　 　 }　　　　|
　　　　　　 ﾉ　　 ,.≧ r ´）:./^i:.:{｀YV:.:.:.ﾉ　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　V　　　　　 　 　 ノ 　 　 ..:|
　　　　　 /, 　／/　　|　{_:/　|:.:.!　', ',.Y　　　　　　　　　　　　　　　/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　.{　　　 {. r≦!　　{　 {ｰ}　 } .} }　　　　　　　　　　 　 　 　 { ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　 !　|.　　', ﾏﾂ｀ヽ ! 　} {　/ / /　　　　　　　　　 　 　 　 　 }
　　　　　 ヽ ',　　 ヽヾ彡 ゝ-ﾉ {- __..ｨ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 　 ,,..-= ´　 ｀=- .,　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 jﾘ

　　　　　　　,.　　　　　　　､
　　　　　 　 i　 ＞ｰ　 ＜ /
　 　 　 　 　 Y o　 　o 　Y､　　　　　 彼は352の拝火神殿を建て12000人の祭式神官を任命したというから（誇張）、
.　　　 　 　 /i　 ､,._,　　　 ｉ ＼ィ=x　　ゾロアスター教的にも全盛期だったろうね。
　　　　　　/ ヽ､　　　　 ノﾍ　 ＼ }}
　 　 　 ,〆、 / /　　　　＼ ',　__シ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;:.)'ゝ;　　　　　　　　　　　　　　　　　)'ゝ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::ﾉｿ:. .）:　　　　　　　　　　　　　　　 .:(　 .）:　　　　　　 　 ,ィ　　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　:）'　て:..iｭ　　　　　　　　　　　　　　　 riｪｪｪiｭ　　　 　 　 ,:': :l ,.ィ: ´￣: : ム -─ …: : :７
　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿::（　　　）:　＿＿＿＿＿＿＿　　　　　└回┘.　 　 ﾄ､　/: : :.ﾞ: : : : ,.ィ: : : : : : : : : : : :∠ -: :7
　　　　　　　　/7＼＿|_.>-_| :|[[匚囗二] :＼三三三|＼-<∠＼　　　　　| |　　　 　 l :｀ﾞ:_:_:｣ヽ:.／　ム-‐　Z_: : : : : : : : : :./
　　　　　　　 /7＿/-< ／>| :| |. L凵」┘_ｌ＿＼三三三|＼＿〉-＼ 　 　 | |.　　　 　 ',: :.|　　　　　　　　　　　 冫: : : : : :∠イ
　　　　＿＿/7＿;l＿匚＿;| :|_|__.ｌ| |:|土'ュ＿匚＼三三三|＼＿]__＼...r土'ュ....＜ヽ　ゝ}　　　/　　　ヽ　　＜¨ヽ: : : : : : : /
　　　 ∧/:::l　　 ..:|　......::;| ::|　::|.::::| ｌ:| ..:|　......::;/　.../＼＼ニlニﾆニlニ|＼＼＼__. l´l 　 l　　　　　　　　　　　 l´ l : : : : :../
.　　 ∧/￣＼;;;;;;√￣`7| ::|　::|｀7| |:|￣＼;;;;;;√￣`7 ;;＼＼二二工二二l＼＼..　l　',　l　 　 ●　　●　　　 .l　 l⌒i : : ﾌ
　　∧/　　.::/　....ヽ　.:/ | ::| : :┌┴┴┐./　....ヽ　.:/￣￣＼＼-┴┬┴ーｰi＼＼l　, ´:::::::::　　 (_,､_,　 :::::::::├.┤ノ- '
￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣ﾞ｢,'　　　　　　　　　　　　　 l　 lソ´
￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣.ﾞ乂　　　　_ 　　　＿　, ィ´ゝイ
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　 　 　 　 　 |∧:./ﾚﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.＼:.＼:.:.＼:.:.:.:i
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　　 　 　 　 ﾄVИ:.:.:.:/:.:.:./:.:/|:./　|:.:ﾊ:.:l:.:.:|:.:.|:.:.:Y:.ﾊ:.:.ハ|
　　　　　　　V∧l.:.:.:.ﾚ|イナ厂′　ﾚ⌒ハｲ:.:ｲ:.:.:.|:.:.:|:.:|　|!
　　　 　 　 　 V∧:.:.:|　,z=＝ミ　　 z=ミ　,ﾚ:.:.|:.:.:.l:.:.:|:.;
　 　 　 　 　 　 {　ﾄ:.:{ ´　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:ﾉ|:/|/
　　　　　　　　　ヽ|:.Nゝ　　　　　 ′ 　 ':.:|:.:.:／:| l′
　 　 　 　 　 　 　 |:.:.:ト　　 　 r　７ 　/:.:.:|／:.:.:.|
　　　　　　　　 　 八:.:.{　＞。　ｰ'　イ:.:.:.:ﾉ:.l: :.:.:|　　　ﾊﾟﾙｳﾞｪｰｽﾞ
　　　　　　　　 　 　 ヽ|――-x不　 |:.／:.:.:l:.:.:.:.|　　　「勝利帝」ホスロー二世陛下ばんざーいっ！
　　　　 ,r――― へ/　 ＼　 ﾉl|　＼ニ=rｚＬ.:.:.|
　 　 　 |ニニニ/ ,fﾉ 〉 　 　Y 只　　 ﾏ厶ｰ　ｌ:.:|
　 　 　 |ニニニ{　／ ）、　 人|｣ﾊ＼ ﾉ 、＼｀| .:|
　　　 /小ﾆﾆ=∧ 　 ' ｲ-／　 ', 　_｣　〉､　 ／ﾊｌ|
　　　 { ﾉﾉﾆ=/ ( }　　 ﾉ〈　　　 Ｘニ|　|　 ｲ｢ﾄ､ﾆl|
　　 　 ﾚﾆﾆ/ 八＼　/　 ＼　　　ﾏ:| ハ__ﾉ/'　ヽ:|
　　 　 |ﾆ／ /　 ＼＼　　　｀　 　 ﾞ'|　 |( /　　 }ﾄ､

　　ﾊ--ﾊ､
　（CωＣヾ.､＿_,､
　/|ﾌ　ヽ.´＼l|}_ぅ'　 もちろん落ち目のマニ教がこの勢いに抗えるわけがなかった。
,==（ lｊlj　）＜^ヽ､
ｔｔｔﾌ　　　　　｀)ノ


　　　　　 ﾊ　　　　　　　 ﾊ
　/　　／　|　　　　　ヽ　| |
　| {／　 Jiﾄ､　＼　　 |　/|
　| |　ゝー十弋ﾆ |　 　 ﾄ､|
从（　　 　 ＿_ ヽﾊ　　}ﾉ　　　　
　 ヽ　　 彡ｧ=ﾐzx |　,/^} /　　　嘘よ、嘘よこんなの・・・
　　　u.　　 {三}_ヾjイ⌒|/　　　
　　} 　 　 :{ ｒ～i（　ﾉｰノ　　　　 まだ全然光の要素を解放してないのに、
　　ｌ. 　 　 i j　　Jr≦／^ ､　　 まだ「大崩壊」が起きてないのに・・・
r===== ｫ ;し　ｉj /／　　　 ＼
　ー　‐1j } }　／7　　　　　／}
≧ｭ　__　 j イ　,/　　 　 ／彡{／{
二.|　} f/二二く　　　／￣ ／　　､
　 i|　ﾟ/ /　　　/＼_/ ＿／　 　 　 ＼
　 i| ./ /　　　 h　　　／　　　　　　／
二i|/ //ニ　ﾆ 」､＿/　　 xｒ== ≦＿＿
＿匸]＿r=≦´　 ∨ ヽ､_/＿ 二ﾆ=ｧ　　）
　 | | |　　　　　 　 ∨,|　　　　　　 /　　/
　 | | | 　 　 　 　 　 Ⅵ　　}　 　 ,/　　/
　[ ￣] 　 ニ=　＜ 　|i|　 , 　 　 {　　∧
　 | | |　　　　　　　 ヽｉ| ,/　　 　 ､　 {'∧
　 | | |　　　　　　　　　ﾏ　　　　　 ＼ｌ' ∧



　　　　　-- ＜ ￣ ＞, ----､　 　 ,　――‐　、　　//　　／ヽ
　￣ ―― ------´--　ニ＞:.ヽ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ</ - ´￣｀　‐‐‐　＿
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　 　 　 　 /:.:.:.:./　　　 　 ヾ､ヽ |:.:ト、 ｉ⌒ヽ ／//〃､＼　/ ./__/|:.:.|　　　　 往生際が悪いね。
　　　 　 /:.:.:.:.:/　　　　 /￣￣ヽ＼ｉ=､＞＜ゝ::/ヽ‐ ､ヽ.∨ /　　｜:.|
　　　　 /:.:.:.:./　　　.／　　　　　 ｀ヽ､ヾ＿::ヽ≠､:::::ヽ ∨ / 　　　|:.:.|　　　　 今引導を渡して――
　　　　/:.:.:.:/　＿／ r -,　　　　　　ヽ.　 〃､ヽヽ.ヽ:::::/ ./ }　　　 |:.:.|
　　　 /:.:.:.:/　∧　　 ｀´ _ --､　　　　 }<:.ヽ　ヽ::ヽ､∨ /|.|/|　　　|:.:.|
　 　 /:.:.:./ 　 ｉヽヽ--:.´＞ ⌒ヽ:.ヽ､　 .|　 ヽヽ ｉ:__/ ./　.|:./ 　 　 |:.:.|
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　　ｉ:.:.:/.　　　!　　　　　　　　　　　　.ヽ/　　　　/ ./ 　 　 　 　 　 |:.:.:!
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　　　　　　/:.:.:.:./.::.:/.::.〃/.::.:.//.: /l｜:.:.:.:.:ヽ.:.:.Ｖ }'　ヽ:.:.:.:.ヽ:ﾊ
　 　 　　　|:.:.:.:.:.! .:ﾊ:.:./.:/.::../メ､/人|匕人::.｜ﾊ.:,'　 　 ',:.:.:.:.',:.:.',
　　　　 　 |:.:.:.:.!:∨ ｌ,｜:.!:::./ ○　　 　 ○　ヽｲ//　　　 j:.:.:.:.l:.:.:.j　　・・・何よこの音。
　　　　　　|:.:.:.:.i:.:.:| ﾘハﾍ:;'.""　　 　 　 """Y'「）　　　　l:.:.:.:.l:.:.:.i
　　　　　　|:.:.:.:.l:.:.:j 　 　〈:.ﾄ 、 　r―‐､　　 ｲﾉ´　　　　 i:.:.:.:.i:.:.:.!
　　　　　　|:.:.:.:.|:.:.! 　 　 从　＞､￣￣_ イ　|'　　　　　　|:.:.:.:.|:.:.|
　　　　　　|:.:.:.:.|:.:i　　　　　　 _,ｒト三ﾄ,.||｀｀'､. 　 　 　 　 |:.:.:.:.|:.:i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 ザッ　　　　　　　　　　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;　　　　　　　　　　 俺がガンダムだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　俺がガンダムだ　 　 　 　 　 　 　 ,.～＾,.～＾,.～＾..～＾ 　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒vv⌒yv⌒vv⌒yv⌒vv、
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　　　俺がガンダムだ　ｰ=:ィi小ｌ●　 ﾍﾉ ● 从|:ﾉ:::‐≧-.ﾞｰ=:ィi小ｌ●　 ﾍﾉ ● 从|:ﾉ:::‐≧-. ｰ=:ィi小ｌ●　 ﾍﾉ ● 从|:ﾉ:::‐≧-
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　　　　　 ∠二: : : :｀ヽ／´　￣￣ ｀丶
　　　　　　,　'"￣: : : : : : : : : : : : : : : :､:＼／⌒＼
　　　　 ／:／.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ﾍ＼.:.:.:.: ヽ
　　　　ｌ:／/.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ ＼.:.:.:.:',
　　　　　 /.:.:/.:. ｌ:.:.:.!＞ト/{.:.ﾊ.:.:斗＜:ｌ:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ.:.:.l
　　　　　 ｌ.:.:/.:.:.:.|:l.: ﾚ　ﾚ　ヽl ヽ / ﾄ .|.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
　　　　　 |:/!.:.:.: 从.:.{.　○　　　○　 'j.:.,' |.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
　　 　 　 j:ハ.:.:..Ⅳﾄ :.ゝ　　　'　　U. /.:/ﾚ|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
　　　　 　 　 ＼:{ヽ|:小 　 r‐'⌒ヽ　彡'.:.|│ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.|　　　な、なんなのこいつら！？
　　　　 　 　 　 ｀　Ⅵ:| ヽ ｀ー 　,.イ! .:./...|.:l.:.:.:.:.:.:.:. |
　　　　　　　　　　　ヾ:ゝ　ﾄ≧≦ｭ| ﾘ／ 　|.:l.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　＿＿　/--ｫ-ｬ-ヽ､＿_」_l.:.:.:.:.:.:l.:.|
　　　　　　 　 　/;;;;;;.;;;/.|ﾍ, ﾍ:::::;ﾍ,ﾉ.|ヽ;;;;;;;ヽ.:.:.:.:.:l.:.|
　　　　 　 　 　/;ｨ'´ ./　|　　 |:::|　　.|　ヽ　ﾄ;;ヽ.:.:.:l.:|
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　　　　　　　　　　ｘ,　　　 　 　 　 ｘ,
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　 　 　 　 ＿/ 　 ｉ{　(Ｃ)　 　 (Ｃ)　}i　　'.　 _　　7＾　　 　 丶
　　　 　 〃7　　 八　　　､_,_,　　　八　　 V＾)) /　　 　 　 　 '
　　＿／{{　 　／　 ｀　ｧ　　　 r '　　 {{､　 〃'く_＿　　　　　　}　ゾロアスター教神官団の圧力の前にマニ教がまさに滅びようとしていた7世紀半ば、
　(__.:.:ﾟ｡:.ヾ=彡　　 　 .′ 　 　 '.　 　 ゞ=彡.:.:.:.｡ﾟ-く　　 　 　 ′突如として勃興したイスラーム教勢力が、怒涛の勢いで押し寄せてきたんだ。
　　ｰｔ__ﾟ／　　　　　 /{　　　 　 ト,　　　　　＼ﾟ＿r'′　　　 /
　　　　　　　　　 　 .'　}　ﾄ　┐ l　f⌒丶,＿／⌒'　 　 　 ／
　　　　　 　 　 　 　{ 　｝ l 　 |　{　} 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　 　 　 　 　丶 し'　　し'　厂￣　　ー----=彡



　 　 ./.: : : : : : : : : : :.:＼,ｨﾞﾞ㍉〃 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　 　/ : : : : : : : : : : : : : /〃//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‘，
　 ./.:.: : : : : : : : : : : : :.:{i {{ {,′ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ! : : : : : : : : : ﾟ.
　/.:.: : : : : : : : : : : : : :.:レ'/}:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:ﾄ､ : : : : : : : : : ',
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:.: : : : : : : : : : .,′ 　 ｌ.　　　': :{　　　|: : :／{ .＿∠＿_,∠,,,,,}／:::::::::{_＿,,,,,ﾘ: : : :ﾄ､:.::.:} ﾘ
: : : : : : : : : :.:/　　 　 ﾟ｡　　　', ﾟ｡　　|: : : : :|`　.乂:;;;::癶ﾞ）` ::::::::::::::::'ｨＶﾉ /}: : : :|　} :/
: : : : : :.:r――--､　 　 ＼　 .!ヽ＼__,!: : : :.:|｀ヾミ三三彡' ::::::::::::::::::ﾐ三彳/: : : :}　ﾚ'
: : : : : :/　　　　　 ＼　　　＼{.　＼: :l: : : : :|　 ------‐――― 　 ‐--,从: : :.:/＼　　　　 アラブ人風情が、
: : : : ./ 　 　 　 　 　 ＼　　 　　_. f'¨l: : : : :! 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　/}　}: : / 　 .＼　　　変な新興宗教をでっちあげたぐらいで調子に乗って・・・！
: : : :/　　　　　　　　　　 ﾏ￣￣　 {!i!',: : : :.| 　 　 　 　 　 　 　 　 '　 /││:/　 　 　 ＼
: : :/　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　 .‘，ﾟ.: : :.:|:＼　　　　　　, -‐ｧ　　,ｲ: : !　ﾚ'　　 　 　 　 ヽ
: :/　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 丶‘， :|:::.　ヽ　　　　 `--' 　〃.|: : }　　　　　 　 　 　 }
:/　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　 `ヽ |≧x 　 ＞　　　　 /　　│:/　　　 !　　　　　 ./
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ‘，.　　 ヽミ三三三彡　ﾞ了　 　 .ﾚ'､　 　 .ﾉ 　 　 　 ./
　　　　　　　　　　　　}　　　　 　 　 ﾟ.　　　　　　　 }ニﾆ{i　　! 　　　　 ‘，　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　', 　 　 　 　 ┘ニ└　│ 　　　　　}　　　 　 　 ./

　　　　　　／: : : : : : : : : ,　' ´ : : : : : : : : : : : : : ＼／: : : : : :ヽ,
　 　 　 ／: : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : : : ヽ, : :ヽ: : : : : : : : ',
　　　 /,　-‐‐／: : : :/: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :',: : :|: : : : : : : : :l
　　 ／　　／: : : : .:/: : : : :/|: : l: .: .: : : : : : : : : : :|: : |: : : : : : : : :|
　　　　　/: : : .:/: : | : : |: / .|: /|.: :|.: :八: : |: : }: : |: : |: : : : : : : : :|
　　　　./: .:／/: : : | : : ﾚ'＼ﾚ　|: 八/／∨|: /.: .:.|: :/.: .: .: : : : : :|
　　　　{: :/　 |: : l: :|: : :/下心、V 　 ィﾁ心ﾚ ｝: :/.:/|: : : : : : : : : |
.　　 　 ∨ 　 |: /|: 八: :l. 込ソ　　　　込ソ 〉/: :ﾊ/ .l: : : : : : : : : |
.　 　 　 　 　 ﾚ　ﾚ'|: :ヽ|　　　　,　　　　　　/: :/ノ　 |.: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　 l: :/∧ 　 　 r-､　／￣￣￣｀ヽ､| : : : : : : : : |　　　 帝国軍出撃！
　　　　　　　　　　 ∨/: /＼ 　 `ｰ'/　　　,　-‐‐　　＼: : : : : : : |
　　　　 　 　 　 　 　 {.: |.　　｀ト--｛ 　 ／　　　　　　　ヽ: : : : : :|　　　　蛮族どもに身の程を思い知らせてやって！
　　　　　　　　　　　　ヽ|　 _,ノV´￣｀T ヽ　　,　-‐ 　 　 l: : : : : |
.　　　　　 ,　-‐──一'７´/　{.　　　└‐ﾉ／　　　 　 　 |: : : : .:|
　　　 　 /　,　-‐─一'7　 レ'{＼─‐＜_/　　 ,　-‐‐　 ∧: : : : |
　　 　 ./　/　 　 　 　 { 　 |　.厂|＼　　　ヽ／　　　　 /　｝: : : :|

:　:: :::: ::::: ::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 : : ::: :::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　　: : : :: ::: :::::::::::::::::::::: Λ＿Λ . . . .: : : ::: : ::
　 　　　　: : : ::　:::::::　:: :/:彡ミ゛ヽ;）ー､　. . .: : :　　　　　　うあー・・・
　 　　∧ ＿∧::::::::::::::::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i 　 　　∧ ＿∧
::::::::/⌒￣⌒ヽ）'ヽ::::::/ :::/;;:　　ヽ　ヽ ::ｌ::::::::/⌒￣⌒ヽ）'ヽ:
￣/;;;;;;;;;:: 　 ::::ヽ;; |::::（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣/;;;;;;;;;:: 　 ::::ヽ;; |
::::::|;;;;;;;;;::　　ﾉヽ__ノ: : :::::::: :: :: : ::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;::　　ﾉヽ__ノ
￣l;;;;;;:::　　/:::￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l;;;;;;:::　　/



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　　　　　 　 {.:.:;　!:.:.:.{:ﾊ:.:.:.:.:! ＼　ヽ:.:.!　　　.メ:.}　!:.:.:.:,:.:.:.:.:／　　ヽ ヽ　',::.:.:.:.:.:.:.:.:.!
　　　　　 　 i:./／!:.:.:| !:.ヽ:.:.!　　＼,､ヾ! {､／　 ヾ }:.:.:/:.:!:.:.:＼　　　＼ ソi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　ﾚ ./　',.:.:! ヽ.:ﾙ{　 ○　 　 　 　 ○ 　 !:.:/:.:/}／　＼　　　＼.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　 　 　 　 ＼ヾ:!　|:.ｿ　, , ,　 ＿＿＿__　 , , ,|イ:.:/´　　　　 ＼　 ／.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;
　　　　　　　　　　　 i|　lﾊ.　　　 iVVVVVVﾊ.　　 ,j:.:./　　 　 　 ／i l´ 　 |:.:.:.:.:.:.:.::.:.i
　　　 　 　 　 　 ii　.|!|ヽ|:.:.ヽ.,,＿} 　 　 　 　 !＿/:.:./　　　　 |!| | l | i　　 .!:.:.:.:.:.:..:.:.:.!
　　　　　　　　　 l　 |!| l.|:.:.{　ﾄ、 |＿＿＿＿_}　/:.:,'　ヽ 　.／|!| | l | !　 　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾘ
　　　　　　　　　 !　 |!. l レ'　}ｰ- 　 }.:.:/／__ノ/:.:/=ｫ　　 (　 |!| ! l | 　 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:{
　　　　　　　　　!|　 |!　 ／ .ﾉ　 =-r_ｿｰ- ==ｧ:.:/　 {!{　ﾉ　 ヽ|!|　.! | 　 　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 　 　 　 　 |!／ . /{__,,.ｨ７　}ヽ｀ﾞ　 /:イ､___　 　 　 　!l 　　!　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:;
　 　 　 　 　 　 .へｨ|!|　 ./　く._// ヽ!. ヾｰ'　　　ゝ 　 ＼　 　 　 ＼. ヘ.　 |:.:.:.:.:..:.:.:.!
　　　 　 　 　 <. 　 ＼. 　｀ｰ- ､/　　ヾ￣＿_,..イ　　　　 ＼　　　 ／ 　 ＼!:.:.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　/＼ 　 ＼／　ﾉ､　　　　　　 　 八　 　 　 　 ＼ ／　　　／|!:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　 　 {　　＼ 　 >.イ＿}　　　　　　　/___ゝ.　　 　 　 <.　　　／　/|:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ
　　　　　　　　｀ー ´ ／　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 ＼／ゝ=イ .!:.:.:.:.:.:.:,
　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　/　　　　　　　 ',　　　　　 ＼　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,j:.:.:.:../

　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　30年近くに及んだペルシア・ビザンツ戦争は、
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　 前半こそ未曾有の軍事的成功だったけど
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣￣


.
　　　　i＼　　,ト 、　　 ,、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿　　　　　 ＿
　＿,,,, ＞ヘﾐ＼ヽ｀ミｿi　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＼＼　　　/＼＼
　ヽ弋　　　　　　　　　｀ヾ、ゝ　,　　,/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ　 ￣　/⌒ヽ　￣
　／　　　　　　⌒＼　　　 〉 ｖ/　　　.／　　　　　　　　　農地ほっぽらかして従軍しろって・・・　　　　 ⊂ﾆﾆﾆﾆ⊃　⊂ﾆﾆﾆﾆ⊃
≦:::::..........＝ーﾐヾ丶＼　　丿ｿ　　　＋;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ﾟдﾟ,,　）　 　（ﾟдﾟ,,　）
＼::::..／...　彡＞　　　　ヾ、j /　　　　ソ　　　　　　　　　本当にいいんですか？　　　　　　　　　　　　　　φヽ　　ヽ　　φヽ　　ヽ
ヾ:::::::::::彡ﾚ　　　＿＼　　　´i　　　　メ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 `ｕ-ｕ'　 / 　 `ｕ-ｕ'
　＼:::/∂　　　´￣｀ﾐ　　,彡〉　　　＜
　く::::..＼　　　　　　　　　=ヽ
　　＞ーP、　　 /个＼ 冫j　　　　　　　　　　この勢いに乗らんでどうする、農業など後でよい！　
へ、ト 、_」ﾍ、　ﾍ　　ノ ／
ヽ　⌒ヘｼ＜ ヽ、｀　／ー,;,ト、 　ノ｀＼　　　コンスタンティノープルの富を奪えばお釣りが来るぞ！！
　　＼　　　＼｀＼「;,;ヽ,;,;,;,;,;,;li´⌒　　　 ＼
　　　　　　　　＼ ｀＼,;,;,;,;｀ヽi　　　　　　　 ヽ
ミゞ、　　　　　　ヽ＼ ヽ⌒＼;,ﾄ 、　　　＼　　＼
　　　　　　　　　　i　　＼＼ﾐヽ,;、ﾍ　　　　ヽ、　)
　　　　　　　　　　 〉　　　＼ﾐ　　.ミ/　　　　　ノ
　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　}　 トミ___　　ソ,
ヘ　　　　　　　　丿,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,≧⌒＼ヾ、,;,;,;ゝ
　　,;,;,;,;,;,;,;,,,,,,,／　　　　　,／）　　　　　ﾍ＼　〉＼
／;;;/　,;;;,ヾ;,;,;,;ト、　∠´'''' く ＞ ⌒ヽ、 レ_」;,;,;,;i´
　,,/　　 ／;,;,;,;,i　ヽ　ヾ;,＼ '';;,　　　　／二＞ミ　ヽ、
／　／　/;,;,;,;,/　　i　　ﾍ;,;,;,j　》　 .／　　　トミ ヾ＼ヽ、
´　　 ／,;,;,;,;,;/　　八　　j;,;,;,;、ﾐ　/　　　　 ∥;,;,;,＼　、》

　〉　　　　　＼＼ 　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　 ／::::::::::::::::/
/´￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::/
　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::/
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 V
　　./　　　　 /v⌒;　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　 / 　 　 　 弋__ン　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒; 　 　 |　　　　調子に乗って無謀なまでに戦線を拡大したせいで戦況はどんどん悪化し、
　,′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 辷ン　 　∧　　　　ヘラクレイオス一世の反攻によって
/ .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　',　　　後半は逆にペルシア側が追い込まれていった。
　　　＼　　　　　　　　 、　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ',
　　　　 ＞　　　　　　 　 ー 'ヽ __ﾉ　 　 　 　 ／　 　 　',
　　　／ 　　　≧ｭ ．.　　　　　　　　　　　 ＜|　 　 　 　 ',
　 ／　　 　　　　　　　 ｀ 　￣￣　 ´ 　 　　 i}　　　 　 　 i



　　|l　　_{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　　　　＜
　　|l 　≧　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿　 　 　 〈　　　　　　｀ヽ
　　|　　|l　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´ 　 　 　 　 |l　　　　　／
　 　 　 {!　-- ､　　 　 　 　 　 ′　　　 ／=====　　　　　|l ＿　　　￣ミ
　 　∨ ′　 　 ＼　　　　 、 ,′ 　 _ 彳 l::{i}:|＿》＿＿_　 !′,ﾊ 　 　 ／
　　　∨　　　　 ―＼　　　.!/　　／／￣￣／:::::::厂￣∧ 　｝　| 　／ ／
　　　　',　　〃　,==､ ｀ヽ　八　　　　__彡〃::.::.::.:/　　　 ∧ 　.孑"´／
　 　 　 l 　《 　 |:{i}:::l 　 ∨　 `ﾐ　　 ￣//::.::.::.::/ 　 　 　 ∧_／ ／
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　/　/　,:'/,:　'　/　'　/　/　,:''__っﾟー＝＝っ。つ　つ。っっつ　　ザッパーン,:'/,:　'　/ | ＼::＼ヽ　｜ｌ:　'　/　'　/　/
/'　/　/　,:'/,:　'　/　'　/,,ｒ'"~　　__。っつっっつつﾟっっつ。,:'/,:　　　　　'　/　'　/　/　　　,/:::://ｌ　'　/　'　/　/:'/,:　'　/
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彡彡ミ／　　　////////// /　彡彡ミミ===彡彡っ。。つ　っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
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／　　　　　/// i i i i i i i i i　彡彡ミミ彡彡ミミ⊂彡。彡ミ≡彡彡ミミ≡≡ﾟ彡。ミミ≡≡≡彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ

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　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　`ー'　　,　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 | iヽ　 　イ!　 |　　さらに致命傷となったのが628年のティグリス河の大氾濫だ。
　　　　　　　　　　　　　　　 | 乂}　　 `|　｜
　　　　　　　　　　　　　 　 ｜　ﾉ　　,:ｺ､　|
　　　　　　　　　　　　　　 〃／　　// |　　､‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　 ﾞｱ　 　 /::i⊆ -一'__,ノ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　　　 |::::∨￣　 ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｒヽ　　　 ､＿、　　 、＼
　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　＼ ヽ　　､)
　　　　　　　　　　　　　　　　　ー----一'＾ヽ _)ｰ'

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|　　
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　 普段ならば地力を回復させるはずの大河の氾濫は
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　メンテナンスを怠った耕地を灌漑施設もろとも押し流した。
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　サーサーン朝の生命線、穀倉地帯メソポタミアは泥濘と化し、
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',　　 オリエント史上最高と言われるこの地域の灌漑システムは回復不能なまでに破壊された。
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。っつっっつっつﾟ
　　　　　　　　　　　　　　　　 __っﾟー＝＝っ。つ　つ。っっつ　　ザッパーン
　　　　　　　　　　　　　 ,,ｒ'"~　　__。っつっっつつﾟっっつ。
　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,,ｒ'"彡三三。ヽ　っ。つ　っ。つ
　　　　　　　　　　 ／　　／／彡≡≡≡ミミ　　　っ。つ。っつつ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／　 ／／／／／　　　　　ヾヾヾ　っ。っっっ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　`ー―＝ヾ}
　　　　　　　／　／／／／／／　　　　 　　ヾヾヾヾっっ。っ。っ 　　　　...　　　　......　　　　　､ー‐" 　 　 　 　 　 　 ≧､
　　　　　 ／　　//////／／／　　　　　 　　 i i i彡っっ。つﾟっ　　　　 ∧＿∧ ...　　　　.....　　>　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
彡彡ミ／　　　////////// /　彡彡ミミ===彡彡っ。。つ　っ。彡彡 （´Д｀； ）...　　　　......　/　　　　　　　　　　　　　 　 ハ
彡 ／　　　　/////////////彡彡ミミ　≡≡≡彡。つ　っ。≡≡彡 / つ 　_つ..　.. .　　　 / ,　′　　　　　　　　　　 　 　 ﾊ
／　　　　　/// i i i i i i i i i　彡彡ミミ彡彡ミミ⊂彡。彡ミ≡彡彡ミ 人 　Ｙ　.. .... .... 　 ...　ｰ// / 　 　 　 、　ヽ　l　　 ｌ　　 ﾊ
彡彡//　i i i ヽヾヾヾヾ。ヾヾヾﾟつっっ。三彡彡ミミ三三三三彡彡 し'（＿） ..　.. ....　　　....　'ｲ　l　 　 |.　　l ヽ _ 斗　　l　　　ﾄヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 　 　 |　ﾄ､|ヽllﾄ、　ﾄ≦--ｧⅥ　l　 　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ　¨`,V　＼!ー‐ ´ 　 }从、! /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ￣ノ　　　　||||||　 　 込} l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八 　`､＿＿　 　　　　lーΝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶　Y"　　ﾍ　　 　ｨ .ﾊ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`===== 　イ Ⅳ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐┬＜　　＿|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≠＝==-{ﾆﾆl}　　　 _{ﾆﾆﾆ{{ｰ==＝ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//=、 r=l lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ// 　 Ⅴ　l lﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅦﾆﾆ》、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ// 　 　ｌｌ　 l lﾆﾆﾆﾆニⅦﾆﾆﾆヾ

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　 そしてついには帝都クテスィフォン近くまでビザンツ軍の進軍を許してしまい、
.　　　　 　 i{　─　 　 　 ─　}i　　　　　ホスロー二世は息子カバード二世によって暗殺され、
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八 =3　　 ペルシア帝国はかなり不利な条件で講和せざるを得なくなった。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_



　　　　　' ,:.:.'.;::::::::::::::':,:.:.:.:.'.,
　　　 　 　 ' ,:.:'.;::::::::::::::':,:.:.:.:.'.,
　　　　　　　 ' ,:.:':;::::::::::::::':,:.:.:.:.'.,　 _,r'7　 _,,,,,,_
　　　　 　 　 　 ';.:.':;::::::::::::::':,:._;r'''´　/_,r'´ ／ _________
　　　　　　　　　 ' ;.:.';:::::::::::::::';.:.'.,,,r'´　_,r''´￣　,,r‐''´
　　　　　　　　　_,r'' ;.:':;:::::::::::::':,:.:'.,_,,r"　　 ,r‐'´, '''''フ
　　　　　　/! ,r"　 　 ';.:':;:::::::::::::':,:.:'.,　 _,,r''´　　,r''''´,,,,,,,__
　　 　 　 / ﾚ'　　,r'´　 ' ;.':;:::::::::::::':,:.'.," _,,,r ' ¨　　　_,,r‐''''`
　　　　 /　/ 　 /　　　　 ',:.':.:.:.:.:.:.:.:':.:.'.,____,,,,,,,,,,,,_＜_______
　　　 ,/ , '　　/　　　 ／　'.,:.:.:._;,r‐''''¨_,r‐''´-‐''´ミ､_,,,＞‐`
.　　 /　　 　 /　 　 /　　_,r‐''¨__,,,r‐''''''''‐-＜￣￣ゝ--ミ､
　　/　　　　 !　　 ,/　　　 ‐'''¨　　___,,,,...---＜`　f｀ヽ-ヽ_,,ノヽ
ヽ l　　　　　 !　　　　　__,,,r''７¨￣　 ___,,,,--‐‐‐`,' `,'｀￣ 　 　 !
､ヽ!　　　　　 `　　__,／_,,,／　　__,,r‐‐`,r‐＜　｀　　　　　　 ´　`ヽ
.ヽ `　　　　 ､__,／__,／ __,,..-‐'"　 /　/　○　> ,'i , '　　　　　 ／!`┐
　 !　　　　ヽ __,／^＜二--‐‐‐'''''''''''''二=-／　 /　　　　　　/／ 　 ヽ、
　 ヽ　　　　　 ヽ`ｰ-..,,___,,,...-‐'7¨￣ ヽ_／　　´　　　　　 　 `′　　 　 `ヽ、
　　,r`　　　　　 `ヽ、　　　 ￣¨¨''''''‐-- ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　 /　　　　 ,r　　 　 ヽ､`ー‐---＜￣￣ `　　　　　　　　　　　　　　　　　　!
　 !　　　　 i　　　　　　 `ｰ-　　　　 ￣¨''‐- ､　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ　　　　ヽ　　　　　 `ー---------＜￣ `　　　　　　　　　　　 　 ／
　　 ヽ　　　　ヽ　　　　　　　　　 _,,,..-‐＜´　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　 ヽ　　　　` 、　　　 　 　 r',r'7¨¨''┬'　 __　　　　　　　_,,／　 !
　　　　 ヽ　　　 　 ヽ、　　　　 l　 !　__,,,ﾉ　 /　　)¨''‐-‐''¨¨　　　　!
　　　　　 ヽ　　　　　 `　　　　 ヽ `　　-‐''',,r‐''´　　　　　　　　　　l
　　　 　 　 ヽi、 　 i　､　　、　　　 ￣i¨''''''´　　　　 ::..　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 `l　 i lヽ ヽ、 ヽ,､__　　　!　　　　　　　 ::::..　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 レ'V　ヽ! `ヽ､!　 ¨''‐ ､!　　　　　　　:::::::::...　　　　　　　!



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　 もっとも、疲弊しきっていたのはビザンツ側も同様だけど。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　 ペルシア・ビザンツ戦争は、互いの穀倉地帯を主戦場にする破滅的な大戦だったんだ。
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ

: : : : : : : :,,,..,,.ﾉ . |, : |,-i|┴┬┴,, .-'i::::::::::::::::::::||┴　|:ﾉ: : ::l r┴.i: : : : : /.┬
ヾ_,､: : : ,-;;;_〈､　,／i|,-i|┬┴／イ :ｌ|:::::[,,+ﾞ]::ﾞ::||┬ .,l : : : i|┴┬!: : : :,/　┴
: : : : :r‐'＼:＼｀' ／ |　i|┴┬||:| :|　l|:::(；Д) : :||┴,/, : : ､j ┬‐ﾉ: i;;: /.┴┬
: : : : :l　　 ,）::i⊿>＼i'´:|┬┴||:| :|　l|::とi ：!Ｊ ::||-.く__､＿,〉.┴/: : : :ｊ ‐┬┴
. , .::ノ　／,／b/､::.:.:.＼|┴┬||:| .|　l|:::::Ｕ,ﾉ:::::::|| ／_,-二l　-.'y^ミｉ」┬┴┬
/／　／|＾||ヽl|　 ＼:.:.:..＼'￣||:| .I／　　　　　　 'ー‐'´￣ ￣/ヽノ　､￣￣､
'　.／::::::| :||ヽ'|　 |iI ＼: ,ノ:.,,;.||／,,,､　・　　　　　　　　;;,;,::,;,;（_,ノ;,;;
／:::::::::: | :||､ ,|　 |iil]iI/　　,;;;；;,;,;;;∵,　　　　,,;,;,.,.,.;;,　　　;;､;;;,; ;, ;,;,　|　:::::ヽ::::::::
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|＿_:| ii ,| :||/､|＿|/　　　　 ;,,;;;;,;.: , ; ,;;,:;,;,;,'';,､　　　/'〈iZ,/〈￣y＼
|;;;,;､ヽｉｉ_| :||､/　　　　　'　 　i !';　;;,;,;:;,;,,;,,,;,’::,）　　 ￣￣　, ＼;l-il.〉 　.｀|i</　 ヽ
|・;;',;-, , |_,|l/　　　；,　　　　・;!il;　　`;;;;;;,i ｀''　　　　　　　　　　　　　　 ､.|/;,/　　 "' ､
|　　'`;;,';;,/;;;,,:,;;.:.　　､　　,,;; ;,:;, i;　　　｀　　　　　　　　　　(iニニニニ|：|l;;;,' ＼l
|　　　；;/　　l';＾i⌒l　　・　　　;!;;,　　　　,;,;;,;;,;;　　　　;､､;　　　　　　　 ´ l : : : ::ヽ、
､ .　 , /　;;,,;,:⌒'⌒　;;,　　(;;.:;;'　;,　　　　;;,;・;,;　｡　ﾛ　　　;;,;;,;, ;　　 　 　 |: : ヽ::.:.:.:
￣｀ヽ＿＿_＿∩＿＿＿＿__　　　　,;,;,;,,;,;,;;,,;,;,;;;,,;;,, , ,;,　, 　　;,;;;;　　　　ｌ ｙ;;;: : : :.:
::i , ｒ'二二二ﾆiHI]_|_l＿＿＿i|〕　　 ,;,;;; ;,;,;;,; ;,;,;,;,;;,;,;;,;; ; ,;,;,,,; ;,;,;,;;,,;;,　　　/ /: : : ::.:
ﾉ, ,,レ'￣￣￣.∪　　　　　　　,;,　　,; ;;',　　i ;;　　`;;　,;;,'　　　;;,;,;;,,;;, ;, 　「i」': :､: : :::
　;;Ｏ`|　　　　　,,　　　　　　　　　　;,;,:;;,,,　　,;,;,､　 ｧ､　　;,'　　　;,;　　　〈/　|_,:､:ノ､;;
,;,;',,／　　;;;,;,／il;〉　　;;,;　;,;,　,,　　　　;:;,　　　　　 ヽ/＼　　　　　　,;,;,;;;;;,;　　|
・/ ;　　　　;,.＼i/　　iｺ　/'〉,,;;　　　　　　　,;;,　;､;,　 ＼/＼　　,;;,;､;;;　　,;;,;　, |
/　・　　　　　　　　,,;;,;;:ﾛy';;,;,;:,　　　　　.・;;;,;;ii,;;;i,;;　　　＼/ヽ／〉　　,;,;,;


　　　ﾊ-ﾊ
　　/ﾘ　iヽ）　　 その後カバード二世も病没すると、弱体の皇帝の相次ぐ暗殺と
εllノ０ |ヽ/'っ　帝位僭称者が乱立しての反乱祭りで事実上の無政府状態に陥り、
(＾ヽ＞__） '-´
　ソ

　　　　　　　,.　　　　　　　､
　　　　　 　 i　 ＞ｰ　 ＜ /
　 　 　 　 　 Y o　 　o 　Y､　　　　　 632年に傍系のヤズデギルド（ヤザドギルド）三世が即位して
　　　 　 　 ./i　 ､,._,　　　 ｉ ＼ィ=x　　ペルシア帝国はようやく小康状態を得た。
　　　　　　/ ヽ､　　　　 ノﾍ　 ＼ }}
　 　 　 ,〆、 / /　　　　＼ ',　__シ


:::::::::::::::::::::::............................　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...............:::::::::::::::::::
　/~　＼..............　　　　　　　　.................:::::::::::........... 　　　　............:::::::::::::::::::::::__ノ
__　.........::::::::::::::::::::::::::..........　　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　.............:::::::__/彡
　＼　　 　　ヽ:::::::::/~　　￣￣:::::::::......-ー::::::::::..................::::::::::::::::::（:::::）ー'~
　　　ミ､　 　　 ＼::::::........ 　 ＿,,,;;;;:::::::...............:::::::;;;;;;;;;;ーー'''''~~ )::ﾉ~
　ゝ　　 ト、　　　 λ-ーｰ＜　　　　　　　 ノﾐ~／: ゝ　　　　　　(:::(
　λ　　ヽ ~''ー　　λ.............:::::::::::::::::::::::／彡 _］血[　┌ﾍ 　　 )::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 ＿＿,,,∠彡　　　　∠Π::;;;;;::;;:;;:::ヘﾍ ))==＝三::::....
　　　　　　　　 __=-―'~￣ 　　　＼:;;;;:;:|　／ヽ::::;;;;:|「/:::: >;;＼|::::|「:;;:/::::ヾ
ー､,,,＿∠~￣~＼__...... ....... 　　　　　　ヘﾍﾍﾍ、　 _/＼┌ﾍ ~－ー＝=ー、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,､=～ 　　　　　<::::;;::: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝＜~　　　　　　　　..............:::::::::::,
￣ 　/　/￣/ニlーiニトーi---i-=､,,,,____　　　　　　　　　　　　.''''=
　　　￣　　　　　　　　　　￣￣　　　∠/￣|ニi―-i==､＿_jkjlwjiw
　 　 　 　 　　∧ ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽニヽー-､,,＿
　　　　 　　　(　　,,ﾟ)　∧.,,.
　　,,.;;::::..,　　 [= 　弋つ　ﾟ＿)
　　　　　　　　|　　| /　 /
,,.;;::::..,　　._____l、_〃ヽ /.,
　　　　　/　 ヽ、. |_,l　 ）
　　　　//､　　　ゝし' 　|.,,.
　　　　Vl l. 　 ノ--┬.| |
　　　　　| |　ﾉ　　　 || ||.,,.;;::::..,
. 　 　 　 ||.|.| 　　 　 || ||
,,.;;::::..,　/|/|　,,.;;::::..,/| /|,,.;;::::..

　〉　　　　　＼＼ 　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　 ／::::::::::::::::/
/´￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::/
　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::/
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 V
　　./　　　　 /v⌒;　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　 / 　 　 　 弋__ン　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒; 　 　 |
　,′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 辷ン　 　∧　　　 それから国力を回復する間もなく、アラブ軍が攻め込んできたんだ。
/ .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　',
　　　＼　　　　　　　　 、　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ',
　　　　 ＞　　　　　　 　 ー 'ヽ __ﾉ　 　 　 　 ／　 　 　',
　　　／ 　　　≧ｭ ．.　　　　　　　　　　　 ＜|　 　 　 　 ',
　 ／　　 　　　　　　　 ｀ 　￣￣　 ´ 　 　　 i}　　　 　 　 i



　　　　　　　/|　　　　　　 /|　　　　　　　 /|　　　　　　 /|　　　　　　　 /|
　　　　　 　 | |　　　　　　 | |　　　　　　　.| |　　　　　　.| |　　　　　　　 | |
　　　　　　 _|_|_ ,=＝=、　_|_|_, ,=＝=、　 _|_|_, ,=＝=、 _|_|_, ,=＝=、　 _|_|_, ,=＝=、
　 ((;;;;゜;;:::(;;:∩（=三=ﾐ)　 ∩（=三=ﾐ)　　 ∩（=三=ﾐ)　 ∩（=三=ﾐ)　　 ∩（=三=ﾐ)'';:;;;):;:::))゜)) 　::)))
　(((; ;;:: ;:::;;;;/（ ･∀･ ）＼　/（ ･∀･ ）＼　/（ ･∀･ ）＼　/（ ･∀･ ）＼　/（ ･∀･ ）＼;:;;;,,))...)))))) ::::)
　　((;;;:;;;:,,,."　ヽ　 .|￣ || 　 ヽ　　.|￣ ||　　 ヽ　　|￣ ||　 ヽ　　.|￣ ||　　ヽ　　|￣ ||　;:;;))):...,),)):;:::::))))
　　　("((;:;;;　 （⌒）＼／ 　　（⌒）＼／ 　　（⌒）＼／　　（⌒）＼／ 　　（⌒）＼／::::))..,),
　　　　　　　　 三 `Ｊ　　　 　 三 `Ｊ　　 　 　 三 `Ｊ　　 　 三 `Ｊ　　 　 　 三 `Ｊ

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　 そういうわけで、戦う前からズタボロだったペルシア軍は
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　物量で勝っていたにもかかわらず
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',　 　 神官団の言うところの「暗黒の勢力」に連戦連敗した。
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |i |
　　　　　　　　　　 ∧　　 　 ∧　　　　　　　　　州
　　　　　　　　　 　|i |　　 　 |i |　　　　 　 　 　 .∥
　 　 　 　 　 　 　 州　　　　州　　　 　 　 　 　 ∥∧＿∧
　　　　 　∧__,∧ .∥　　 　 .∥　　　　　　　　　∥´Д｀；　）
　　　　　（ﾟДﾟ　；）∥∧__,∧∥　　　　　　　　 ⊂　　⊂　）
　　∧__,∧　⊂　　 （；´Д｀）　∧__,∧　　　　　∥（　（　（　　　　∧＿∧
　 （´Д｀；|）/⊃　⊂_ ⊂　丶（´Д｀　,）　　　　　（＿ ヽＪ=≡≡（´Д｀； ）⌒;;ヽ;;;;;'''
　　ゝ　　　/　　(´⌒;;;Ｙ ソ　　と_　⊂ﾉ(´⌒;;;　,."）⌒ヽ;　＜》━∪━∪━
　　し　Ｙ 人　(´⌒;;;∧__, （＿）Ｙ　人ヽ≡≡(´⌒;;;,."）⌒ヽ;　　 （　（　 |
　 　（＿＜《━━⊂（ﾟДﾟ　；） （＿）　ソ　≡(´⌒;;;,."）⌒ヽ;　　　（＿）Ｊ≡≡;;⌒｀)⌒｀)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　.| ,rt､
　　　　　　　　　　　┣¨┣¨┣¨　　 /7.,　　　　i`i`彡0ｆト'ヾヽ　　死ねぇぇぇっ！　　　　　　　　　　　　ワー.
　　　　　ワー.　　　　　　　　　　　,'´/ﾊ｀ヽ.　/　ゝ 彡ゝoノ　　　　　　　┣¨┣¨┣¨┣¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠二ヽ/>}　| 、ノ　 彡くﾐヽノ 　　　ヘ,/　_(ヽｿ ）
　　　　,.、　 ,.　　　＜三派━ら/(｀Д´;ヽ=ヽ .`‐' ヽ____/ゞ | ヽ　　(⌒丿ヽr'ﾆ二ヽ
　　　　|:|　//　　　　　　　　　　 ヽ|ﾟＵﾟ⊂ヽ=.ヽ 　　|川ﾘ ｰ'　　|　∠＼ヽ;;;ﾊ　ﾟ,､ﾟ)=ヽ　　　　　　ワー
　　　　|‘='ノ｀ゝ､ 　　　......_ 　　　ｿ≡(⌒).　　　　　|　y　ノヽ　|　━(uu」━━━━━━
　　　.∠二ヽ（_（　ヒィィィィ ヽ　　　し　　　　　　　 // //　　ヾ| 　　　　ﾉ / :::●:::）
　 ⊂ｿ(´Д｀；ヽ=ヽノ＿＿ヽ<)　タ、タスケテェェェ・・・　　　　 .　　　⊂ヽ（；．∀。/=/つ
　　　 ヽ|ﾟＵﾟ⊂ヽ=.ｿ(´Д｀；ヽ=ヽ っ ニ　　　　｛:::::::::::::::ヽ＿__,,,,, 　　　　*・ ゞ二二ъ'|　*　;'' ；”
　　　　ｿ≡(⌒)　 .(」つii ゝ:ﾉ 三ニ　　　　　　入._ｃﾆﾆﾆ}.　 ''''’　　 .　　　　ヽ ____ノ
　　　　　し 　　　　 ヾ（(ﾘﾉ、 三　　　.⊂くλ ﾉ=ﾉ~つ｡"､｡)つ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ 二ゝ､＼-‐:::--..,　　 ,. -‐-､
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　　　　　　　　　　_＞-‐'´: :-=ﾆ.._　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:／／::::::!::∧:::::::::⌒:::::{l{:::::::::::::::::::l
　　　　　　　　,≠´: : : : : : : : : :, : ｀ヽ、　　　　　　 落馬した相手を狙うの！？　　　i/:::{{::::/｀ヽ/:::::∨ﾉ:|:!:!::::}ﾍ:::::::::::::::::|
　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : :./| : : : : ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'VｌｌV　⑪:::::::::::⑪从:::ｲ　＼::::::::::::|
　　　 　 　 ノﾉ : : : : : : : : : : /-}ﾊ: }: :､-‐ヽ　　　　 この外道！　　　　　　　　　　　　　　ヽ从⊃ r‐‐v ⊂⊃::ﾉ　　　|:::::::::|　　　
　　　　 _彡' : : : : : : : ;{ : ｌ : {　┬j;ﾊ : }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ__ |::ﾍ　 ヽ ノ　　.ﾘ:l::i/⌒i　|:::::::::|
　　　　 ＼_:_: :ﾉ : : : / 〉､{: :.|　 |:{ ｛};ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ /::::トﾍ|._＞. __...,.. ィi/l/　 /　 |::::::::|　　　　
　　　　　ｰ=彡: : : : :{ ｛__ ＼|　 ｀　 }　　　えっ？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::/／ ┬ヽ只/ ∠ ﾍ､__∧　 |:::::::l
　 　 　 　 ´'⌒ヽ; : : ＼_,　　　ｰ'ｰ ﾉ　 __　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ<..ヽｰ┤|ﾍ /|├:j {ヾ:::彡'　 |:::::::|
　　　　　　　　　´~}二≠ﾆ≠=､＜ヽ/´,'⌒ヽ
　　　　　　　　　,≠､く ｀Y{　 　 Ｌ_｝ﾊ,/ 　 ,ﾉ
　　　　　　　 　 |{　 }__｝ j个‐-､__}く_ﾉ　 , ′
　　　　　　　 　 |Ｌノ丿 ﾉ,ﾉ　 ｀:.._　　 ／
　　　　　　　　　}T「 ／, ′　　ｊ_｝｀¨´
　　　　　　　 　 辻}｣／}　　　 ｛

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　　 ビザンツとサーサーン朝の間では、落馬した貴族は
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　 身代金で身請けするという暗黙のルールがあったんだけど・・・
.　　　　 　 i{　─　 　 　 ─　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八 =3　　辺境の蛮族アラブ人はそんなこと知らなかった。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',　　　　結果、油断した貴族が理不尽なまでに殺戮されていった。
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_

当時の貴族は重武装甲冑を人にも馬にも装備していたから（鐙無しで）
戦闘中の落馬は激しかっただろうなあ…でアラブ兵は身軽だから機動力に差が…

>>563
ペルシアの重装騎兵は鐙つきです

>>572
鐙はオリエントじゃ発明されていたのですか？じゃあなんで欧州は十世紀にならないと鐙無しだったんでしょｗ

>>577
中国で発明されたのが東から西に伝わったから、西欧が一番遅い…かな？

>>577
軍事史はサッパリなんでその辺の話はわかりませんが、
スキタイ人やサカ人が軽騎兵で前3世紀ぐらいまでブイブイ言わせていたところに、
鐙で踏ん張って接近戦が出来る重装騎兵を使うサルマタイ人やパルティア人などがやってきて取って代わったそうです

　　ﾊ--ﾊ､
　（CωＣヾ.､＿_,､　　生きて捕虜になれた騎士たちは、親衛隊の精鋭4000騎を含め
　/|ﾌ　ヽ.´＼l|}_ぅ'　　丸ごとアラブ軍に編入されてクテスィフォン攻略に加わった。
,==（ lｊlj　）＜^ヽ､
ｔｔｔﾌ　　　　　｀)ノ


　　　 　 　 ヽｰ--､ヽ_ｿ .＞' "i
　　＿,.　'´￣｀　　　 ／ >'′ |
　　_＞　 　　　　　 　`く⌒ゝ､|
　´/´　 ,　　 ､ 　、　　　∨ V ゝ、　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿/＼／＼／＼/＼／＼／＼／＼/＼／|＿
　/ｲl　/　　,.ｨ|,.ｨz|　|l ,｜| ﾊ{　　　_. -　"￣￣ ｀ヽ、　　　　＼　　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／
　　|.　|ｌ /|/シｨ」ｯｿﾊﾄ ＿＿ヽ ／　　　 　 　 　　　 ＼====ミ､＼　　 ＜　私が！　私たちがガンダムだ！　.....＞
　　}ｲﾊ|ﾊ::ﾉ　｀ 　 　 |' ⌒＞　′ 　 　 　 '＾ヽ、　　　 }ﾊ　　'´「 「_.｀ヽ ／　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　 ＼
　　 ﾊ　ｌ.〈､_　　 　 ｲ/／　　　　 　 　 　 　 　 ＼　 ｒ Y'|、　　|／　　 　￣|／＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/￣
　　　 lｲ ll人 -　　　./　　　　　　 | 　　＼　、　　V´ｒ'　| ＼_./ 　 　 　　 ',　　　　　　 　 　 　＼ ＼＼ /^!
　　　　|ﾙｲlﾊ__,.　 ' l 　/ 　/　 　ﾊ.　 ､＼＼ヽ＞ ∨ 　| | | ;'┐　　　　＿|__＿／＾ヽ、　　　　／ 、〈 / ./
　　　　　　　　｀ヽ 、| ./'l　,'　l ｜|∧ 　 ﾄ､＞示｜ |＾V `| | |〈　　>‐＜__/__／　　､ 　＼ 　／ ／ ', /／!
　　　　　　 　　＿〉 |/　|　|　ﾊ | ｒｒ.ﾐヽ ﾍ.' Vzﾘ }ﾊ | /　 | | V」┴/　　　｀ 　 　 　 ﾍ 　　`<.／＿_,/ｲ V|
　　　　　 　 　||／′// |　|　　V∧Ｖ〉 ＼　 　 　 | |'__　 |.∠ _　/　/＾　/　　､　　　 |　　　|／ ｒｘ　V――-､
　　　 　　__,∠ 'ｺ--　ｿ　 ﾍ∧　　 | ﾊ 　′ _　　　/| ﾚﾍ 　 ／　/　/　　 |　　l　＼ ヽ | 　 　||　　､　ｒｊ￣ 「´
　　　／　､　　　　　　　　　 　＼　ﾄ､ |＞ ｀、__,／x'| l 　 〉/　/ ;　 ′,ｲ　! 　 ﾄ､ ｘ:≦､l　　　!ﾄ､＿ｷノ ｜;'
　.／　ｰ/　　　　　　.　　　　 　　ヽl／| |　　 /::::::| l lﾉ ／,/／|　| ｜ ト|､ ﾄ､　|< ｒ'::ﾊ　| 　 　|　 |　　｜ |/
./　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　|「ﾊ!　 ｲ:::::::::| | 　 　 |　　|　| ｜ |<ｆﾎ.　＼　ﾋz:ﾘ　!　 　 !　/　　｜/
′／ ,′　　　　　　　　　　　　　 __| 　 V　|:::::::: | | 　 　 |　 ｜ l　∨ﾊ ゞ', 　 　 　 　 l|　　./_/　　　 /
　'′ {　　　　　　　　　　　　　 /´ 　〉　ﾉ　 ゝ- 〈〈. 　 　 | 　 ∨|　 　 }、 　‐　 　 　 　|　 /　 ＼　／
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　}／≠≠　ｆﾆヾ　　　ｊ. 　 　 l∧　｜ ヽ、　　　／__|. /〉-　'´￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ／.／／　　　　　Vﾆﾆ{_　-　　　 ＼|/　 _｀ﾆﾁ::::::::::::|// /　　 　 　 　 ＼



　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　_ -――-　＼／: : : : : : : ::｀ヽ. .
　∠,-‐ｧ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼　 ／￣｀ヽ、
　　　／/: : : : : : : : : : : : : : : : : :ノ ( :: : :∨: : : : : : : :＼
　／／: : : : : : : :ﾄ: ./ {.:.ﾊ.:!＜: : :⌒: :}: : .|l: : : : : : : : : .:|
/／//: : : : : i i　ﾄ､メ、ヽl ヽ ／＞x.ﾍ: : :八 : : : : : : : : :|
　　/: : : i: : : |: |{　＼千‐‐ｖ"　 　 }} 〉:.:./　 ＼: : : : : : :.:|
　　|: l: : | : : :l: :|ﾍ　 ﾉ三三ヽ. __,ノ /　/　　　 |.: : : : : : :|　 裏切り者ー！
　　|',: : ｌ: ',l./|　　∧∧∧∧∧〃⌒..へ. 　　　j: :|. : :: : :|
　　Vヽ ﾄ､ヾ｜ ./　　　　　　　{{ ／ヽ.　　） 　 |: :l:. : :: : |
　　　　　 ヽ: ＞' . ＿＿＿＿∧{ ｀ ヽ 　〃 　 |: :l:.: : :: .:|
　　　　　　/⌒ヽ_,ｖ＜　l只l　　/　ヾ.__／　　 l: : l: : :: :.:|
　　　　　 人___ノ　 ヽ//∧ヽ /　 <´　　　　　 !: :l::: :: :.:.|
　　　　　　　　 ｀¨¨７　Ｖ　Ｖ 　 　 >、　 　　　|:::::l::::.: .:/
　　　　　　　　　　く＞､∧＿ . .イ｀>'　　　　　l: :| : : /
　　　　　　　　　　/ ＞――‐‐＜ヽ　　　　　 ヽ:|: /
　　　 　 　 　 　 / /　　　　　　　 ヽ.)　　　　　ヽ/
.　　 　 　 　 　 〈_/_

これはひどい

ヒラの兵士だけならまだしも親衛隊まで寝返るって…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　　　　　　大番狂わせとしか言いようがないね。
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　　　　 つい30年前には全盛期を謳歌していたオリエント世界の覇者、
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　　　　サーサーン朝ペルシア帝国は地上から消滅し、
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､　 マニ教を圧殺しかけていたゾロアスター教神官団は支持母体を失って一気に弱体化した。
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ


　　　　　　　　　 ／l　　　　 ／|
　　　　　　　　　 | ./　　　　.| ./
　　　　 ｰ=二｀ヽi/-─‐- ､_l/-
　　　　∠-,rｰ￣ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'､:.｀ヽ
　　　　　/.:/.:,..:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:l
　　　　 ゝ/,/.:.:.:,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:|
　　　　　 'ｲ:.:.:.:.ﾄ､.:.:.:'＞､-==-ゝ､:i
　　　　 　_{:.:.:.:.:,!ﾉ-'´｀ヽ＿_＿ __＼
　　　_,.-':.,.-イ´　 　 ｀ ´r:';ﾆ-‐＝‐ `ヽ､
　　(_r'' ´(＿|＿_ 　　 /／　　　　　　　　＼
　　　｀　　　　　　｀ー　|　 　　＿ /ヽ ,＿＿ヽ
　　　　　　　　　　　　　|　 ／　　ヽ　'`ー─ '
　　　　　　　　　　　　　 ヽ'　`ー-‐′

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　 /
　 　 　 　 　 　 　 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／
　　　 　 　 　 　 　 ＼　 　 　 　 　 ,,. -　 ￣　 - 、　　　　　 　 ／
　　　　 　 、　　　　　　　 　 　 rﾆ{o 　 - 一　-　 ｝
　　　　　　 ＼　　　　　　　 ／( ＞ ´- ,..　　　＼　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 ７　> ／ ／　　　}　　 ヽ　 ヽ　 　 　 　 　 　 や
　　　　　　　　　　　　　　 /ﾍ//　　　　 /　人　　ヽ　　 i　　　　　　　 　 っ
　　　　　　　　　　　　　　　 | /　＿／／ノ―ヽ i　　i　　|　　　　　 　 　 た
　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾘi | ／ "´ 　 　 　 ﾘ i　 }　/　　　　 　 　 　 ｜
　　　　_＿　　　　　　　　　　从〈 x=〟 　ｨ==〟 ｝ /ﾚ' ＿
　　　　 く´　　　　　　　　　　　>ゝ　　　 　 _　　ｿノﾉ／ 　｝
　　　　　 い 　 　 　 　 　 　 {ﾍ !＼　　＜ .ノ／/>y ／ノ／ク
　　 　 　 　 フ　　　　　　　 , ゞ ヾﾉｿ＞rﾆOﾆマ{{　ー イ　<／へ
　 ､ろ 、 　 ´ﾌ　　 　 　 　 弋ヾ)イ {　/ﾏ ﾐ ヾ　 ＼_(◇＞＜＿ _
　　 丶ヽ　　　　　　　　　　　ィｰ ´ ゝ｛　　キ　　　 }::ﾊ　　　　, ーﾖ
　　　 ＋ょ　　　　　　　　　｛{　／　　}ゝ､_ ゝ - ＜.:::＼＼　　＼/ﾉ
　　　　　 ヽ　　　　　　 　 ξ{　　　／　 VT:::≠:::::V／￣ ｀ｰ ﾌ.´｀}　 　 　 |
　　　　　　れ　　　　　　　　＼_ ／　　　 〉＼ ≠／　ヽ　　　i ::::／　　　　ﾉ　 ﾉ
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 　 　 ／　／ ￣ {　　　　＼ ﾉ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 (　　/ ＿　|　V／￣ ー}
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　{´::::::｀)　　＼　　　ﾉ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー'￣ー＼／ゝ-＜､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　yヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |＼ノ:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ.／

　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ､ヽ＼ヽ-:::::;,、
　　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　ゝ‐彡':::':/::::::::::::::::::::ﾊ:::::､::ヽ
　　　　　　 　 ￣i:r:iノ::ﾉヽ:::::/Vヽﾘ|:ｌ│::i|　　　　　　　　　　　　　 ｶﾞﾝﾀﾞﾑ　　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾝﾀﾞﾑ
　　　　　　 ｰ=:ィi小ｌ●　 ﾍﾉ ● 从|:ﾉ:::‐≧-　　 ユダヤ教徒は啓典の民だ。キリスト教徒も啓典の民だ。
　　　 　 　 　 　 ﾚl⊃　､_,､_,　⊂⊃|:::≦≠-　　　　　　　　　　　ｶﾞﾝﾀﾞﾑ
　 　 　 　 /⌒ヽ__.ヽ　　ゝ._）　 　 /::/⌒i　　　　　マニ教徒は啓典の民なのか？
　　　　　　＼ / 　 ヽ＞.､ __,.....イ::)/　 /
　　　　　 　 ｀ヽ 　 ヾ:::::::::::::::::::::/ﾍ､__∧
　　　　　　　　　 ＼　|:::|~￣￣/ 　　　/




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ≪圭圭圭圭≫，
　　　　　　　　　　　 ｡o≦　「　　　 　 　 　 　 　 　 　 ”≪圭圭圭圭≫，
.　　　 　 　 　 　 ／　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　”≪圭圭圭圭≫＿＿_＿__
　　　　　　 　 ／　　　　　　|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ”≪圭圭圭》　　＜⌒
.　　　　 　 ／　　　　　　　/|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　”≪圭/　　 　 ＼
.　 　 　 ／ 　 ／　　　　 　 |　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 　 　 Ｙ　　　　　 　 ＼
　　　 　 　 ／　　 　 　 /　 |　　　　　　　　　　　 丶　　　　　　　 　 　 |　 　 　 　 ＿＿＼
　　 /　　　 　 　 　 　 /　 八 　 　 　 　 　 ﾄ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 　 ＼
.　 /　／/　　　　　　イ⌒　　ヽ　　　　 　 │ ＼　　　　　│　　　　 　 |　　 　　　　　　 ＼
　/／　　　　　　　　　l　　 　 　 ＼　　　　│　　丶　　　 │　　　　 　 |　　　　　　　 　 　 ＼
　　　 │　 　　　　| 　|　　 　 　 　 ＼　 　│　　　 ＼　　│　　　　 　 |／＼／＼　　/￣￣
　　　 │　 　　　　|　 |　　 　 　 　 　 丶　│ -‐‐　　 ＼　!　　　 　 　 | 　 　　 　 ＼/
　　　 │　 　　　　|＼|　　　　　 　 　 　 ＼|　x斗三三ミメ!　 　 /　 　八
　　　 │　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 从　／⌒／　 ＼　　　　ガンダムでーーーっす！
..　　　八　　 │　 |　斗三三ミ　　 　 　 　 　 /／/／　 /　／　 ／　 ／　 ＼
. 　 　 　 ＼　 |＼│　　　　　 　 　 ’　　 　 　 　 　 　 ノイ 　 ／ 　／ 　 　 ／　　真のキリスト教ですから♪
.　 　 　 _／＼|　　|　　/／/／　 　 ｒ─‐‐┐ 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 __-=ｱ
.　　　　 ）　丶　　 |　　　 　 　 　 　 | 　 　 　 　 　 　 　 ／＼__-=ﾆ￣ 　___）
.　　　　 ＼　　＼込　　　　 　 　 　 乂__　 ﾉ　　　　　／　 　 〉　　-=ﾆ　__（
　　　　　 厂ﾆ=-__　≧=-　　 ____ 　 ＿＿＿_　-=≦ ⌒＼　廴￣　　 　　__）
.　　　 　 廴__　 ￣ﾆ=-（　　 /　　　 　 ∨// 　 　 　 　 ｰく　 戈-≠ﾆ二￣
..　　　　　弌二二ﾆ=- __）　/　 　 〃 　 ∨　　　 　 ｀Ｙ 　 ｝ 　　）　）　　 　　　　　 　　　___ 二ﾆ＝-
.　　 　 　 　 ￣　 　（　く 　 ＼　　{ 　》≧0≦《　　　　}ｎｎｈ 　 （／ ___ 二ﾆ＝-　￣￣
　　　　　　　 　 　 　 ）ノ 　　ｎｈｎ乂　⌒儿⌒___ 二ﾆ≠-　￣￣
　　　　　　　　　　 　 　 ___ 二ﾆ＝-　 ￣￣
　 　 ___　 二ﾆ＝-　￣　　 　 　 　 　 　 _＿_　　　 /　　‐┼‐ヽヽ　 　‐┼‐　 　 |　 　 |
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. /　　　　　　　　乂__ノ 　 　 __ノ 　 つ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､ヽ＼ヽ-:::::;,、
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　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾝﾀﾞﾑ　　　　　　　　　　　　　　　 ￣i:r:iノ::ﾉヽ:::::/Vヽﾘ|:ｌ│::i|
ゾロアスター教徒も啓典の民のような気がする。　ｰ=:ィi小ｌ●　 ﾍﾉ ● 从|:ﾉ:::‐≧-　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚl⊃　､_,､_,　⊂⊃|:::≦≠-　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ__.ヽ　　ゝ._）　 　 /::/⌒i
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　　　　　　　　 -―‐-､＼ヽ、
　　　　　 　 ￣.＞ー-､ ヽ}　ｒ‐-ｖ-―-　、
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　　　 　 　 'イ.::.:.／.::.:./.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨,ﾊ:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.|
　　　 　　　 /.:.:/.::.〃/.::.:.//.: /l｜:.:.:.:.:ヽ.:.:.Ｖ }'j:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　 　　 　　! .:ﾊ:.:./.:/.::../メ､/人|匕人::.｜ﾊ.:,' |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　　　 　 ∨ ｌ,｜:.!:::./ ○　　 　 ○　ヽｲ//　|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|　　こいつは何を言っているんだ
　　　 　 　 　 　ﾘハﾍ:;'.""　　 　 　 """Y'「）. 　|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　 　 　 　 　 　 　 　 |:.ﾄ 、 　r―‐､　　 ｲ:.|´　　|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　　 　 　 　 　 　 i:j 　＞､￣￣_ イ　|:.i　　　|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　'　 　_,ｒト三 トﾊ､　!' 　 　 |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　　　　　 　 　 　 ,r‐'´ヽ∧_＾_∧/ ｀ヽ、. 　 |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　　　　　　 　 　 /::::::／ゝ':,.从./ /＼:::｀>、 |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 　 　 ,'::::／ 　　ヽ∨/｀ 　　ヽ´ ﾍ.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
　　　　　　　　 　 ./｀´　/ 　　　 |　　　　　i　 　';:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|


　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　 初期イスラーム共同体は、他宗教に対して驚くほど寛容・・・
.　　　　 　 i{　─　 　 　 ─　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八 =3　　というか無頓着だった。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_

>>574
イスラームに改宗しなくても、
ちゃんと税金さえ払ってれば他宗教の信仰を続けても許されたんだっけ
昔の方がよっぽど理性的だな

>>587
確かにそうなんだけど、当時のイスラムの王ってめちゃくちゃ理不尽なことで
殺したり虐殺したりもするからなあ…まあ欧州も一緒だけど。

>>587
時代や地域によっては、商業上の都合から税金すら免除される場合もあります

　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
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　　　　　　　／ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
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　　　｀　 _| │　　　 |l .,ｌイ´/　|/　　　　　｀ |.|、│　 │ |´ |／.｀、
　　　　ｌ´ ヽ ヽ　　　.|´ .ｌ ./　　　　　　　　　｜ ｀|ヽ、 | ./／ヽ　│
　　　　ヽ、-ヽヽ　 .｜, -|─- 、　　　　 , -─-.、|　 /./ヽ/ヽ|／´
　　┌-- (.￣/ｌ´＼ ヽ　 ｀　　　　　　　　　　　　/　//｀ｌ |／´｀ｌ＿-─┐　　シャーブフル陛下の死から弾圧され続けて4世紀・・・
　　│　　 ｀丶ゝ、／／／／　　　　　　 ／／／／/.ノ /ノ_／´　　　 （
　　|＿＿＿ヽ、＼ｌ、　｀　　　　 ,.-─-.、　　 ´　 /ー ´ヽ／／　 ＿＿_|　　 ようやく平穏がやってきたのね！
　, ＿＿　　 ｀ヾｌ　ヽヽ、　　　　 ヽ＿ ノ　　　_ イ 　　 ｀/／　／´　＿__
　|　　　 ｀＜二ﾉｌ .│　 ￣ ─┌──┐-￣　　　　　 .|´／（__／´　　│
　ｌ＿＿　 .ｌ｀ｌ＿.|ノ＿＿_　　 | ￣ ┃￣ |　　 ＿-─ 、 ヽ、／ ,　　＿_.|
　, ＿＿）V丿　/´-、 ヽヽ￣─ ,.、- 、／二//　／ ´ヽ .ゝ/ /／´　　＿_
./＿＿_ ノ´　./´　　 ヽ__ヽヽ／／ゞヾ、.´　　 ヽ、　　 │ 　l ./ ゝ- ´＿__｀ヽ
.( 　　　　　　/　　　　ヽ　￣ゞ´／ ヘヾ、ー- 、 /　　　│　　ヽ、∠＿＿ヽ│
　　　　　_ ノ　＿＿_ 　ヽ　　〈ヾ/__,´ヘl、、　　/　　　＿ゝ、　　　　　　　　ソ
　　　　　ヽ￣　　　　 ｀　ヽ＿.|　　　 ,へソ ＼/ ／ ´　　　｀ヽ、
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　　 　 ／´　　 ゞ=＝7"　　 　 　 _/＿__／/　_..斗-　　 }!
　　　彡　　　 {{´／/ ｉ} {i　 　; 　//　／　/　　 　 !|　　 }　　　　　　　／
　　 ／/　／　 ~　/　j　､　　{　//／　　　　　,芹ﾐxﾘ 　;}　　　　　 ／　　　　　　みんな、メソポタミアが安全になったわ！
　　　/　　 ＿＿∠__,ﾍ　{ﾐ　 ', {　,ｘ:=ミ､　　　　らﾉ!　ノ　　　　 ／
　　 /} ,/　}　　　　　 ｀ヽ ＼＼.ヽ ｘｘｘ 　 　 ､　xxx|ニ二)＼,／　　 　 　 ／　　 早く帰っていらっしゃい！！
　　　И／辷ニ≫ ､　　 ヽ＞.._` ゝ　 　 ､　 ,　　 ｲ -ｧ"　／{!　　　　 ／
　　 　 ´　　 　 　 　 `>､ f´ 　 _]＞　.,　_　　,..イ／⌒ミk" 　 ＼___,／
　　　　　　厂￣｀ヽく　ノ´___　 》￣”¨ﾍ　/7/¨~´　　 i´{　　　　／
　　　　　 ＜二＞､　 〉/´　,ヾk¨＝⇒ｰV二]ヾ､ 　 　 ＼＼_,／
　　,ｒ…‐-　.._　彡 ソ/=‐ ´ 　ﾞ|}　 ＼／ﾊ%ヾヽ.＼　　　 ￣´}
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　 ＼　　 　　 　 　　　 　／　　　　 .＼　　 　　 　 　　　 　／　　　　 　＼　　　　 　　　　　　　／

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　　中央アジアに脱出していたマニ教徒たちも続々と帰還してきて、
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　滅亡しかけていたマニ教は、
.　　　　 　 i{　へ　 　 　 へ　}i　　　　ウマイヤ朝当局の黙認を得て自由な活動ができるようになった。
　　　　 　（ヽ、 　 ､_,_, 　　/ 　）
.　　　　　/|　｀`.―　 ―　|　　ヽ',
.　　 ＿/　ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ ',＿_
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　⌒　　⌒ ＼　　
　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　（__人__）　　　|　　マニマニー
　　　　　　　　　　　　　　 ＼＿　　　 `⌒´　　_／
　　　　　　　　　　　　　／￣　　　　　　　　ヽ
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　　　　　　／／／　　　＿/　　　 |_|　　　|　　　　　　　　　　　　　マニマニー　　　　:　　（_ , ､ _）　 　 　 ノ　 /
　　　　　　　　　　　　く　 ＿＿＿/_＿＿/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ.　　`ー'　 　 _ ＜　 ／
　　　　　　　　　　　　(＿/　　(＿/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞,ー一 ""　　 ,／
　　ヽ　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ＜´　/　　 　 　 　 /
ヽ＼ 　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1　 _ ｲ　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣＿i　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .´　 　 　 　 　 　 　 `ー-．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　 　 r‐-　-‐、 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ、＿i　　　 　 `ー─一'

　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　中央アジア帰還組とメソポタミア組の間で対立が起きたり
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣￣


　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　／　　 　 　＼　　　
　　　　　,---､　　＼　 　 ／＼―、
　　　　 .l　　　ｌ　 （●） 　（●） ＼ |
　　　　 |　　 　|　 　 （__人__）　 　 | |　マニさんマニマニ！　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _＿＿＿┘(
　　　　 .|　　　|　　　|!!il|!|!l|　　 ／ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／＼　 ／　⌒
　 　　　　ゝ　　　　　|ｪｪｪｪ|　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／（○）　（○.） ＼
　　　　　　＼　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 　　（__人__） 　 　 ＼
　　　　　　 /　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　アンモーちゃんマジアンアン！　　　　|　　　 　 |::::::|　　　 　　|
　　　　　　/　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! |!l＼　　　 l;;;;;;l 　 　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i| ／　　 　ｰ´　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i／　l!　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 そ|彡∪ 　 　 　 　 　 , --、 　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∑ !彡,l　<　　　 　 　 ( 　 ＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ.　　　　　　 ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　　デーン・サーラールがイラク総督と癒着して顰蹙を買ったりといった
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　 教会内でのトラブルはあったけど、全体的に見ればウマイヤ朝時代は
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　 マニ教にとって平和な時代だった。
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..--‐‐‐‐‐‐‐‐---..,
　　　　　 ／￣￣￣ ＼　　　　　　　　　　　　　　　 （;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::＼
　　　　／／　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　//　　　　　　　　ヽ::::::::::|
　　 ／ 　（ ≡） 　 （ ≡）　＼　　　　　　　　　　 .　// .....　　　 ........　/::::::::::::|
　　 |　///　 （__人__）　///　|　　　　　　　　　　　 ||　　 .)　 (　　　　 ＼::::::::|
　 　 ＼＿＿　｀ー ' ＿＿_／　　　　　　　　　　　　.|.-=・‐.　 ‐=・=-　　|;;/⌒i
　　　/　　　　ヾ､　//　　＼　ヽフ　　　　　　　　　 .| 'ー .ﾉ　　'ｰ-‐'　　　　）.|
　　　ヽ＿⌒）ﾊ　//　　 |　ﾚつ||)　　　　　　　　　　|　　ﾉ(､_,､_)＼　　　　　 ノ
　　i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒)　　ヽ_ノ ￣　　　　　　　　　　|.　　 ＿＿_ 　＼　　　　|_
　　|　 |　ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ|　 |　　　　　　　　　　　　 .|　　くｪｪｭｭゝ　　　　　/|:＼＿
　　ヽ　￣￣￣/ ヽ　ヽ＿ノ　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　ー--‐ 　　　 ／/:::::::::::::
　　　￣￣￣ /　 /ヽ＿_)　　　　　　　　　　　　　　　/＼＿＿＿　　／　/:::::::::::::::
　　　　　　　（＿_ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　.／::::::::|＼　　　／　　/:::::::::::::::::



　　　！...........................|..................|!...|.....,/　 _,. -　|......,／ 　 　 　 　 　 　 |..|......'l′
　　 　 |;.....................,......|................|'|..|..../,.／´　　│|/　　　　　　　　 　 　|,.|.......|
　 　 　 l、........l､......l､...:|、...l､..,...| l,|.;/'´　　　　　l;/　　　　　　　　_,.. - , |:|...,...|
　　　 　 l;..........|,＿...|、:|!......l、|,.|, |,l′　　　　 _,.|′ 　 　 　 　 ,ィ彡三=|;l./..,|、
　　　　　ヾ|､.../;へﾐ;､|'´`i,.....|,..l,.|, |!　　　_,.≠三ﾐ,　 　 　 　 　 '″　 .､,|',lｲ/l;;|
　　　 　 　 ｣i,｣;;|..|、'l´/｀ヾ､..ヽ,ヾ! | 　 ,ィ彡´￣｀`　　　　　　　　､.､ヾ/,//‐';/　　存続そのものが危うかった以前に比べれば、
　　 　 　 〈;;lヽ､;`ｰ'┤l`ｰ -'ﾄ､､ヾヽ　 '´′　 ､. ､　　　　　　　，　 ヾ:/i',ｲ;r‐ﾐ;､　 このぐらいどうってことないわ！
　 　 ＿__,.｣;l､_〈;;;;;;;;;ヽ､ヽ､i'´ヾﾄi,＼＼　. ､ヽ;ヽ､ヾ､　　　　　　 　 ／'/三ﾆ'┴ｌ､,_
　　,/二ﾆﾐ;三二'‐-､;|'ﾆ＼二'´_|l,＼ヽ＼,'　`　 ｀　　　 _,. -‐'/　　 ,/ﾆニ二￣`'.;〉
　 /＿-──;＝=二`ヽ,`'┴|二`'.＼,｀`'ｰミ‐-　　　　　｀ ｰ　′ ,∠-‐=＝三二.i′
　 `ヽ､二｀`'─-三‐-二'ミﾆ‐､`‐i;-､_｀ヽ､.,_　　　　　　　　　 ,∠|;＝ニ二二ニ;,ﾉ
　＿__,＞‐二;-､,_｀`'＝=ミ‐-､.｀..,|ヽ､_`ヽ､, ｀` ｰ-;r;iニ;-─‐'二;＞─-､.,＿￣
,/'ｰ─-二‐-二`l'i─-､.｀`'‐-､.,ﾉ　 　 ｀ヽ､｀＼,イヾ､`く'ヾ;二￣｀`'二=ミ;‐-`ｌ

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′　　そしてこの時代、アラブ的教養を身につけたペルシア人たちは
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　 なぜかゾロアスター教よりもマニ教に傾倒していった。
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　 国家権力の支持抜きでの勝負なら、マニ教側に軍配が上がったみたいだね。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_


　　　　　　　　　　　　　＿＿＿,,,,,.....　-一ｧ
　　　　　　　　　/￣￣　　　　　──--､ ,!
.　　　　　　　　/　　　　　　　／ フ 　テ　,!
. 　 　 　　　　/　　　　　　　:i　　 ィ　 ィ　,!
　　　　　　　/　　/　 :/　　/i　　ナ　 ロ.,!
.　　　　　　/　　 |　 /|　 /　ヽ . ｜　 ・ .!
. 　 　 　　/　　　|　 | |　 |　　 _〉 レ_＿,,!
　　　　　/.|　　　| ,イ !　 !　 　 j/／,.j/ !　　　　　　　　　　　　　 ＿
　 　 　 /.　 　　_jﾍ_L Vﾍ!　　　 ｨｆ_芯`!　　　　　　　　　　　　　　ヽ　｀ヽ 　 ヾ､　　　　　　　　／ ヽ
.　　　 / { ∧　　| ,.ｨ芯　　　　　　ゞ-'　!　　　　　　　　　　　　　　 {　ヽ__}_ヽ.}:},.-――- ､　/　 　 }_
　　　/ 乂_人　 「代ゞ'　　　 　　:::〃::/!　　　　　　　　　　　　　／: У: : : : :｀: : : :-: :-､: ヽ{　/　/: :ヽ
. 　 / |　　　 {八＞::〃::　　｀　　　　´ !　　　　　　　　　　　　　/:_／:,: : : ,: :./{: ,､: :､:ヽ: :ヽ: :ヽ- ､: : : ::.
　 /　|　　　 ヽ＿ﾍ　　　　 ｀　´ 　 , .!　　　　　　　　　　　　　､＿,../: :/:/: /: | !　ﾏ:}､:ヽ: :ヽ､: }　ヽ: : : {
. /　八＞'´＿＿_二≧=-　　 _,.イ　!　　　　　　　　　　　　　　|:_,.ｲ: :/: |: /ノ {:|　 j/､_ﾏ!,: :ﾑ:＼　 {: : : !
/　＼_}}ニニ}}ニニニ}}__￣]] ﾉ厂　!　　　　　　　　　　　　　　<_　{: /!: :|Ⅵ_　 ｀ 　 __　ﾘ }: :ﾘヽ ＼_>:.:.:|
ヽ　＿___,.　-=≦二|＿__{＿}_￣￣!　　　　　　　　　　　　　　　|: :,Ⅵ ﾏ:{c(__)　　　（__）っl: ﾊ　} 　 |: : : |
　　 ｀`ヽ　　　　／_ ／ ／ ＼ ＼!　　　　　　　　　　　　　　　 |: :{ ﾘ /:ﾑ 　　 :::::::　　　 /ｲ: :}ヽ｀ｰ{ : : ﾘ
　　　　　　 ｀`ヽ　 く ／　　 　＼!　　　　　　　　　　　　　　　　|: :|　 {/:,ム　　f⌒ヽ　 　,ｨ: :/｀ヽ　|: : :.ト
　　　　　　 　 　 　 ｀`ヾ i!　　　!　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :|　 　 /-≧､ゝ __,} イ__/イ_,.､_ﾊ |: : :{　}
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀`ヽ,,!　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :|　 　 ∨__{////Y// ,ﾊ　 　 　 } !: : i　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: j!　　　 /⌒!､ ｀ヽ{!／-､!ヽ､＿ノ/|: : { /-- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 /: :/　　 /l{:::::ヽ､7ー' ｀ー /__　/　 {　,: :.|_,ィｰ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ 彡イ　　　　{:::::::::/　　　　 /::::::ヽ!ｨ｀　ーヽ:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(__＞'　　　　　r ､_:::::/ﾉ 　　 　　｀ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー ´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　 , .＜´_,,..,,_ ｀へ､　　　　　　　　　　　r´ i　へ へ=ｰ-v-､__
　　　　　　　　　　　　　　, .´　　　　　　,　 i　.へ､_　　　　　　　　i　.∨　 |　 |　. i　 /　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ　　　　　　 /ﾞ , 人　　ト-｀＝ｰ　　　　　i　　|　 |　 |　 i ノ
　　　　　　　　　　　　　 i　ρ／ﾉ　∠ノノ 　＼ .i　　　　　　　__ = ﾞ￣乂,|　　乂ﾉ
　　　　　　　　　　　　 _ ｊ_∞ヒ´七ﾞ´／　　　/ ｨ,i|､　　　　　ﾞﾊ　　　　　　乂_|
　　　　　　　　　　　　　ﾞ T¨¨¨フ,／ゝ-　　 .,i豸lﾞ|ﾊ　　　　　ﾞﾊ　　　
　　　　　　　 ／＼　　　　ゝ-氏i <｀(芍ミ,ｨi ｀¨｀i｀ﾞﾞ｀　 　 ／ ﾞﾊ　　　　カリーラ
　　　　　　／　　　＼.　　 乂_弋ゝﾞ ｀ﾞ__丿 _｀¨´iﾑｧ　 ／　　　ﾞﾊ　　
　　　　　<小ｱﾀﾞﾌﾞと. ＼　ﾉ´ ∨|ヘ､　　r´ .) ,.ﾉ|_ ／　　 　 ／ﾞﾊ　　　　　　　と
　　　　　　＼　大ｱﾀﾞﾌﾞ..＼　　 ..|::::i ﾍ＞‐ｧ ヘ;;;i　　　　 ／ 　 ﾞﾊ　
　　　　／::::::::＼　　σσ／　　 λﾉ.l　ﾞy‐ﾞ　i /　｀i　　／　　　　ﾞﾊ　　　　　　 ディムナ
　　／::::::::::::::::::::::＼　 ／　　　　(.i´ .ﾊ-‐＜.ﾞ　　　　イ　　　　　　 ﾞﾊ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀´|　　　　 .|　.i　　　　　　　　　　 i　　　　　　 .ﾞﾊ
:::::::::;. ´ ＼:::::::::::::::::::::::|__　　　 .|　　i　　　　/　　　　　 |　　　　　　　ﾞﾊ　　　　　　　　　　 __ = ﾞ￣
:::／ﾏﾆﾏﾆ ＼:::::::::::／／＼ 　 |　　 )　　　i　　　　　　 |　　　　　　　 ﾞﾊ　　　　　 __ = ﾞ￣
　　　　　　　　　／／:::::::::::: ＼|　　/i　　　乂　　　　　 ＼　　　　　　　ﾞﾊ__ = ﾞ￣


　　　　　　　　　　ｘ,　　　 　 　 　 ｘ,
　　　　　　　　 　 } ､＼＿＿＿／/ }　　 　 ／
　　　　　　 　 　 厶- }　　　　　 {‐ く　 　 〈{＿＿＿__
　　　　　　　　／　／ 　 　 　 　 ＼　＼ 　 ＼　　　　　＼　　　　そんな文化人の代表がペルシア系官僚、ルーズベフ・イブン・ダードゥーヤ。
　 　 　 　 ＿/ 　 ｉ{　(Ｃ)　 　 (Ｃ)　}i　　'.　 _　　7＾　　 　 丶　　 生涯の最後にイスラームに改宗しちゃったから、
　　　 　 〃7　　 八　　　､_,_,　　　八　　 V＾)) /　　 　 　 　 '　　イブン・アル・ムカッファウの名の方が有名だけどね。
　　＿／{{　 　／　 ｀　ｧ　　　 r '　　 {{､　 〃'く_＿　　　　　　}
　(__.:.:ﾟ｡:.ヾ=彡　　 　 .′ 　 　 '.　 　 ゞ=彡.:.:.:.｡ﾟ-く　　 　 　 ′　『カリーラとディムナ』をはじめ、ペルシア語文献を何点もアラビア語訳した。
　　ｰｔ__ﾟ／　　　　　 /{　　　 　 ト,　　　　　＼ﾟ＿r'′　　　 /　　 その中にはマニ自身の著作も含まれていたそうだ。
　　　　　　　　　 　 .'　}　ﾄ　┐ l　f⌒丶,＿／⌒'　 　 　 ／
　　　　　 　 　 　 　{ 　｝ l 　 |　{　} 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　彼がいなかったら永久に失われたであろう文献は多い。
　　　　　 　 　 　 　丶 し'　　し'　厂￣　　ー----=彡


『カリーラとディムナ』

　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.．-‐=＝≡ニ≡＝=‐- ｡.,
　　　　　　　　 　 　 　 ,ｘ≪f圭圭圭圭圭广卞寸圭圭≧ｘ.、
　　　　　　　　　 　 ,ｨ升f＞"´￣￣￣￣/　　　　｀守圭圭ミ)
　　　　　　　 　 ,イf圭／／ 　 　 　／,.ｲ　　　 ＼ 　｀ マ少<
　　　　　　　　〈f圭ア／ /　/　 ／ ／八　　 ヽ 　ヽ　　ヽ　ヾヽ
　　 　 ,γ⌒ヽ　Y´　／/　/　〃／／ 　ヽ　　 |　　| 　 　 ＼ﾉﾉ
　　　　/―=ﾐ、 ＼〃　′ i　/ /＿＿＿　i　　 ! 　 |　　　;. ヾ,
　　 　 { r=ﾐｘ､` 　 ＼/　　jﾌ厂 　＿_　　｀|　　j　　　 ;.　　　　;
　　　 　`'≪巛＼　　ヽ　　|ム=＝ﾐ、 `　　| 　ハ 　,i!　;. 　 |　i|
　　厂ヾ＼ ｀ヾﾐｘヽ　 　＼j　ん､_℃ Y　　 ! /　 ｢ 刈　　 　l　ﾘ
　　＼　 ＼ヽ、 ｀ヾ､　 　 ￤ ゝ― '　　　　j/ ぇ､!/ ﾊｉ　;
　　　　ヽ、 ヾ廴＿い　 　！ 　 """　　　 　んﾟ }' / ﾘ　〕　′
　 ＿＿_ハ 　 }＼＿ﾉ　}__人　 　、　　 　 　ゝ'　 / /　/| /
〃, -―-ゾ　 ﾘヾ辷彡ｲ ＼　　　 　 一　 　""　/ｲ ／ ﾉﾞ　　 最後に改宗しちゃったのはアレだけど、
〈（　　　 　ー '_,.斗=ミF＝ミ＼　　　　　　　 　 ｲ ≠ニ7　　　 信徒の中から有名作家が出てきたのは初めてかも！
　ヾ 　 　 　 /　　　　 ヾ､ 　 》介、 ――=ァ彡≪＿＿_）
ヽ　}＿＿／　　　　　　} }ヽ《/〈　≫ヽ　 〈r≪⌒￣￣　　　　　他にはそういう話はないの？
　У　ヘ　　　　　　　　| |　,ヾr≪ヽ 　} 　 ゝ__＞'⌒)
　　||　　 ヽ　　　　　} / /,/ 尺ｧ＜｀ﾞ'＜￣㌃　/⌒′
　　||　　 　 ＼ 　 　{/ノ　|　＼＼ ｀ﾞヽ　｀>廴_,乂r～⌒ヽ
　 /=ミｘ､　　　ー　（´　　乂＿ゝ ＼ 　V　 _＞～'⌒ヽ 　}
／　 　 ヾ 、　　　 　ヽ　　 　 八＼　＼/￣　　　　　　 ソ
　　　 　 ﾉ }＿＿＿／　　　　　　ヾヽ 　＼
ヽ　　／ﾞz┘　　　 　 　 　 　 ＝⇒ハ＿ 　〉
　|／/＼{　　　　　　　　　　　　 〃 　　 厂
ノ　∧`< ＼　 　 　 　 　 　 ＝≠　　　 ′
　 /:::::＼＼ ｀ﾆ=‐-　 ..,＿..　ィ" 　 .　ﾞ
. /:::::::::::::｀ｰ-＝=‐- 　＿/ ﾊ-‐≦



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　 　さすがにルーズベフほどの人物はいないけど、
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　　7～8世紀にはアラビア語訳されたマニ教文献がかなり出回っていたみたいだ。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　 イブン・アン・ナディームの『フィフリスト』には聖典以外のマニ教文献も挙げられてるから、
.　　　　 　 i{　へ　 　 　 へ　}i　　　 この時期マニ教徒によるオリジナルのアラビア語文献も作られたみたいだね。
　　　　 　（ヽ、 　 ､_,_, 　　/ 　）
.　　　　　/|　｀`.―　 ―　|　　ヽ',　　まさに西アジアにおけるマニ教の黄金時代だね。
.　　 ＿/　ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ ',＿_
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　|　|　　　　 |　.|　 |/　　　　　 ／ |　／￣ ,ﾉ |　/ 　 　 　 　　　　　　,-|-r T´　　|　　 ||　|
　　.!　l　　　　 !　|　 |.　　 　￣/￣/／ 　 ／'T/　　　　　　　　　　　'´　 |/　 l .!　 /　　 | |.!
-─一 ' ´￣ ヽ_. |　 |　 　 /／　 ／ 　 ／ _,.　/　　　　　　　　　　　 _二_!＿__ | l ｨ　　 / ,ﾘ
　 　、 　 　 　 　 ￣ ＼　 /　 ／　　／ﾆ二_＿ 　　 　　　　　　　 　ｲ＜//|ヽ|,' /.!　　/
　 　 ＼　.ﾉ　 　 | 　 　 卜一´　　／ ////l|｀　　　　　　　　　　　　 rﾐゝ/ﾘ　 |/ /　 / l＼
　 　　 ／ 　　 /　　　 /　 　　.／//ゝ__ﾉ/,|　　　　　　　　　　　　　 |　 o,/　　 /　 /　| l ヽ
,...一'´　　　／　　 　 /　 　 イヾ　　 ￣ ,/ 　　　　　　　　　　　　　　 ー´　　 /　,.'　 //　 ヽ
,...-──　'´ 　 　,..／　 　 　 ＼ゝー‐ '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.イヽ　/ /　　 l }
二 ＿＿＿ ＿／　　　　　　　　｀ ー──────‐‐- ､　 　 　 ハ＼ヽ' ´　|　 |/ /　　 //　　 もう何も怖くない！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿ ,ノ　　ゝ　　　　　　　/／ /　　　/ｲヽ
　　　 　 　 ｀ー--　　　　 ／ ￣ ´ 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 ／ ´　｀ ヽ､／,.< ,|i .!
　　　　　　　　 　 　 ＼ｒ'´ヽ､ 　　　　　　　　　､＿＿＿_　, .　　　　　,.　' 　　　　　　　＼　.)/　!
　　　　　　　　　　　　　＼ ヽ ヽ､　　　　　　　 ｀ ー―　'´　 　　 , イ　　　　　　　　　　　 ＼　 .|
￣￣￣￣｀ ｰ-　 ､　 　 　＼＼ヽ､ヽ ､　　　　　　　　　　　 ,イ　 l;;|　　　　　　 /　　　　　　ヽノ
　 　 　 　　 　 　　 ＼　 　 　ヽ, ｀ヽヽ､　｀ﾞ　-　 ＿　,.イ/./ |　　|;;|　　　　　 /　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 ＼　 　　 l　 　 ｀ﾞ -｀ﾞ､ヽ-,.r'´／　/　!　　 |;;|　　　　 V /　　　　　　　　 ｀ー
　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　 }, ￣ ｀ ヽ､　　i .| i　　 /　,.　--､.|;;|　　　　　V
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼,丿 　　　　　＼ | | |　,ノ／　　　　　｀ヽ､　　 　 |

: : : : : : : : : :.∧ ∨
: : : : : : : : : : :.∧ ∨
: : : : : : : : : : : : ﾊ　',
: : : : : : : :: _: -―'　　ヽ ‐-　 _
: : : ; :≠ ´　　　　　　　　　　　　｀ 　 ､　　　　＿＿
.／. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀　￣＿＿　　二... ‐-. ､
. . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヾ､: : : : : : : : :￣: ｀}
.. .　　 ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヾ: : : : : : : : : :;′
.. . ／: :＿.ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼: : : : : :/
. . { : :.;佳;ﾊ. }　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､　ヾ : : /
. . .ゞ, 守炒 」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.　　ヾﾞ′
. .　　　￣￣　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.　　 '.
. .　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿　　　　 :　　　'.
. . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;ｫ:､｀ヽ　 　 :. 　　 '.
. . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 菫ﾘ: : } 　　　:　　　'.
. . . . ＼.　　　　 　 　 　 /|　　 　 　 　 　 　 ｀ヾ､ /　 　 . .|　　　 l
. . . . . . ｀. .、　＿___　／::i!　　　　　　　　　　　 　 　 　 . ..i!　　　 |
. . . . . . . . . ｀ヾ:::::::::::::マ_ ﾍ　　　　　　　　　　 　 　 　 . . ;′　 　 |
. . . . . . . . . . . ｀ヾ:､:::::::::::｀:ヽ. .　 　 　 　 　 . 　 　 . . . . ;'. .　　 　 |　　　 ――アッバース朝初期まではね。
. . . . . . . . . . . . . . .ヽ7_ヽ:、:::ヽ.＿　　＿. : : . . . . . . . 〃.. .　　　 ｜
. . . . . . . . . . . . . . . . . . ￣　´ ｀¨ ￣. . . . . . . . . . . . /. . . .　 　 　.!
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .／. . . . . .　　　 |
. . ､. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ,　イ. . . . . . . .　　　｜
. . . .｀. .‐-. ._ . . . . . . . . . . . . . . . . . . , -‐　´ 　 |. . . . . . . .　　 　 |
. . . . . . . . . . ￣. . . ―--―　　　　´　　　　　　 |. . . . . . , ..≦三≧ ､
.　　. . . .　　　　. . . . . . . . .'.　　　　　　　　　　　i. . . ,.ィ.≠´ . . . . | ,ﾀ
.　　 . . ＿　　　 . . . . . .　　 '.　　　　　　　　　　 i!ィﾞ≠´ . . . . . . . i!
.　　／ ､　ﾐ､　　 . . . . .　　　i!　　　　　　　 　／.／. . . . . . . . . . . .|
.　/　 . .i!. . }　　 . . . . .　　　 |　　　　　 　 ／.／　 '. . . . . . . . . . . .!

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _＿_　　　　　　 _＿_　　　　　　 _＿_　　　　　　 _＿_　　　　 　　 _＿_
　　　 　 　 　 　 　 _＿＿_　/ / /　_＿＿_　/ / /　_＿＿_　/ / /　_＿＿_　/ / /　_＿＿_　/ / /
　　　　　　　　　　/＿_　/ / / /　/＿_　/ / / /　/＿_　/ / / /　/＿_　/ / / /　/＿_　/ / / /
　　　　　　 　 　 　 　 //　￣￣　　　 //　￣￣　　 　//　￣￣　　　 //　￣￣　　　 ,//　￣￣
　　　　　 　 /'ー---'_,/　　 /'ー---'_,/　　 /'ー---'_,/　　 /'ー---'_,/ 　　 /'ー---'_,/
　 　 　 　 　 ￣￣￣　　　　￣￣￣　　　　 ￣￣￣　　　　 ￣￣￣　　　　 ￣￣￣


　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _　 __　　 　 　 　 ＿,-/¨＞､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,-､_/7// /;/〉/7-/.７､_ム/ /:.　　/ﾐ-､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ノ￣/ '´　 // /:////:::/ /:/ / /｀７ｧｪ_/ ,/ ７
　　　　　　　　 　 　 　 　 ./⌒,,.-=＝-ヽV /:////::./ /:/ / /｀/ /、/ / 〉/-,
　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ//　　　 　 ヽ匸｀ﾞ'‐'- '､〈./_/_/｀/ /、/ /､// /〉/ヽ__
　　　　　　　　　 　 　 　 　 }'´　　　　　　 ヽ)::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ-/__/_/｀// ///　/::/〉__
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ　l　　　 　 　 l ﾉ_/ﾆ/_/ﾆ/_>‐;;:::::::::::ヽ//_///　/::// / 〉-、
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽl　　　　　 　 ヽヽ::::::::::::::::::｀'-/､/〉::::::::::::::｀ヽ/::// / / //ｧ､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l　　　　　　　 ',:ﾉ:::::::::::::::::::::__::::::::ﾞ〈/〉､::::::::::＞､../ / /// /〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l/ミ 、　　　 　 l ｝::::::::::::::/　/:::::::::::::::ﾞ 〈/〉;-‐/⌒v⌒＞-/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 ｀ﾞ'､｀､ 　 　 .l.｀}:::::::./　/:::::::::::::::::::,-､ﾉ_=‐'´￣ヾヽ　__)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ヽヘ　　　l:二∨　/-､::::::::::_ﾅ彡'´　　 　 　 .} {´ 」-､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',　　　　 ヽﾍ　　l_ｿ⌒｀ヽ-､,｀=/／　　　　 　 　 　 l l　＿ﾉ
　　　　　　　　　 ,-=‐- ､　 　 　 　 ' , 　 　 　 ヽ丶 lヽ⌒ヽﾐヽフ'´.　　　 　 　 　 　 ,.┴'‐-'
　　　　　　　 　 ﾉ　　＼　ヽ　　 　 　 ヽ.　　　　　Vﾍl三ヽ,ｨ＜≡=-‐''"￣￣ﾞ'''７' ´
　　　　　　 　 く　　　　 ヽ　l 　 　 　 　 ＼:....　　　l ll｛／'´　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　 　 ＼　 ＼　l_ﾍ　　　　 　 　 へ ::::ｍｎv'､　　　　　　　　　 ,.イ　　　　　　　慈悲深く慈愛あまねき神の御名において、
　　　　　　　　　　 ｀ -( ｀ヾ ∧　　　 　 　 　 　 〉}ﾒ{｛:::::::........　_ . -=''"´　　　　　　　　　神のしもべにしてその代理人、アル・マフディーが告げる――
　　　　　　　　　　　　　￣､　　＼　　　　　　　/,}刈l´ ￣￣ ´　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　｀丶､　丶_ 　　　_ﾑ｝},'}{ l　　　　　 　 　 　 /´　　￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ー- ニ二{ﾞ＝＝={―――-----‐＝--―　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__〕　,-‐'＝=‐- ....,,＿_〃￣ヾ}ー--=/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / -=､ヽ　　　　 　 　 　 ｀ ￣´ﾍﾆ _ノ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.｡ｬぁﾘゝ､__...ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　O￣￣￣￣＼ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　｀O

　　　　　　　　　　【アッバース朝第三代カリフ　アル・マフディー】

　　　　　　　　＿/＼／＼／＼／＼／＼／＼／＼／＼/＼／|＿
　　　　　　　　＼　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　 ／
　　　　　　　　＜　マニ教徒を逮捕すべし！　　　　　　 　 　 　 ＞
　　　　　　　　＜　繰り返す、マニ教徒を逮捕すべし！！　　　＞
　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　 ＼
　　　　　　　　￣|／＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/＼/￣





.

　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　(￣￣ヽニニ＿, )
　　　　　　　　冫　　　　　　　　|
　　　　　　　　/￣^-―――′ヽ
　　　　　 ／　|　　　　　　　　　　　￣＼　　　 マニ教徒ども！！
　　　　／　　ヽ＿＿＿＿＿＿／　　／
　　　く　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　二元論、儀式的姦通、不倫、飲酒、男色、偶像崇拝の罪で逮捕する！！
　　　　ー―、＿＿＿＿__＿____イl
　　　　　　/ヽ|　く て　．|　|．ノ-|(　　　　　　 神妙にお縄につけい！！
　　　　　　|ヽ |　/ ´ヽ-^　L^　 く |
　 ,――／|( )|　|　　　 、__ )　　/ |＼――__
／　 ／　 ヽ　|　|　 ____________　 | |　　＼_ | ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　 ／　　 　　|.|　|∠--i-i--i-ヽ| ゝ　　　 ＼ く 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／_ノ　　ヽ＼
　 |　　　　 　儿　(　￣￣ニ￣　 く　　　　／ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ （○）　（○） ＼
ヽ　＼　　　　ヽ＼/　　　　　　　　)　　／　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ u 　 （__人__）　　　＼
、フ　　＼　　　 ＼｀ヽ_______へ―′　 / |　　 |　　　　　　　　　　　　冤罪だおーー！（二元論以外）　 |　　　　　|i!i!i!i!|　　 u　　|
　　　_____フ　　　　|　　 /　 ＼　 |　　　￣|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　 u　　|;;;;;;;;;|　　　 ／
　　　ヽ　　　　　 　|　　|　　　 |　 |　　　　/　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　　　｀⌒´　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(<<<)　　　　　　　　（>>>）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|、　i、　　　　　　　,i　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿/　　　　　　　ヽ__/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|



　　　　　　　,.　　　　　　　､
　　　　　 　 i　 ＞ｰ　 ＜ /　　　 750年にウマイヤ朝を倒して成立したアッバース朝は
　 　 　 　 　 Y o　 　o 　Y､　　　 何故かマニ教弾圧を開始した。
　　　 　 　 ./i　 ､,._,　　　 ｉ ＼ィ=x
　　　　　　/ ヽ､　　　　 ノﾍ　 ＼ }}
　 　 　 ,〆、 / /　　　　＼ ',　__シ

連行された者たちはマニの肖像画に唾を吐かされた上


　　　　　　　　　・ 　| |::::::,, :/ .／| ヽ｀ニ──__´｜: : : : : : : :
/ 　　　　。　 、:::::::::ﾉ::::　 /　 | ﾄ､＼＿_￣￣＿ﾉ（: : : : : : : :
./::: ＼::::、　 ﾉ　、¨ﾘ:::::::/ r-/..>ト､ヽ=＿三三 ､､ ヾ: : : :＿
　　　　。　 /　,.　 <: ノ´　|: : /-: : : L:::::::::::::::::::::ヽ V ￣r､:ヽ
　。　・　　。ンシヽ　| 　 ノ ::| |: : : : : : : : : : : : : : | .|　 | | ヽ::ヽ
| 　　　 ／イ :::　 ::..V　/:/:::::| |: : /:::): : : : : : : : :　H　　| |　ヽ::|
ﾉヽ、／. 　ﾉ::::|　/::/ く/::::::ﾚj､|: :::::::|: : : : : : : : : : :H　　ヾ　 |:::|
ﾘ　V:::´　/:|/- ﾉ / /r -: : 　Ａ/￣::::::/: : : : : : : :__止　､__/:＿jﾉ|
　//_|　 |: / ::_､/ /　　/: :_::::_、~ﾐ< 、＿＿: : : // // // / // ﾉ
　/ ﾒ- ; | .|（_/´/（　 /／/￣ ||┌; <(_ﾜ　,ヘ_// // └’<_ノﾉ
._ゝ- | _ |　|　＿|:::|:::::::ﾉ L＿ ||::|/: : ´ ゝ´-: /　　 ￣//: /　 /
＿　　＼ヽ_） 　/:::::ﾉ(　l＿ 　 ||＿_===､､　 //　//￣／/ | /
　　ヽ── 、__|　 |　 >/___ヾ　　　　　　|| ﾌ/＿///７＿　/
　　　　　　　　 ￣　>/　::ﾌ　ヾ　　　＿_:::/ ／＿/　z=┘__
　　　　　　　　　　// ｀──-┼─´　　　　　 　└─{二.　|
　　　　　 　　　 ,//　　　　　　ヾ τ-_　,.......、９　　　┌┘└┐
　　　　　　　　/ /υ 　　　　　　 ヾ　νﾌ　　ヾ、　　　￣￣￣
　　　　　　　// イ　　　　　　　　　　ヾ-_人＝ノ　　　　　00＿
　　　　　　（ uノ 0　　　　　　　　　　　　 ￣　　　　　　　　/／


鳥を食べるよう強要され、


　　　　　　　　ノ´⌒ヽ,,　　　　　　　ノ´⌒ヽ,,
　　　　γ⌒´　　　 　 ≡,　　γ⌒´　　　 　 ヽ,
　　　／／ ""⌒⌒＼　　） ／／ ""⌒⌒＼　　）
　 　 ｉ /　　 ⌒　 ⌒　ヽ ≡ｉ /　　⌒　 ⌒　ヽ　）
　 　 !ﾞ　　 (･ ）｀ ´( ･） ｉ/≡ﾞ　　 (･ ）｀ ´( ･） ｉ/
　 　 |　　 　 （__人_）　≡　 |　　 　 （__人_）　 |　　イートミー
　　　＼　　　 ｀ー'　 ／　　 ≡　　　 ｀ー'　／
　　　 　￣￣＼　＼　　　　 　／　／￣￣
　　　　　　　　　｀７　　　 　 　〈
　　　　　　　　　/　／￣　　　 ）
　　　　　　　 ／ ／ノノノノノ ） ﾉ
　　　　　,, ｲΞ / ノノノノノ / ノ
　　　　イ=≡∠ ノノノノノノ／
　　　　　　　　｀ﾞ"}{'´｀}{ﾞﾞ"´

　　　　　/　 ∥ ＝只＝ ∥　ﾍ
　　　　　ｉ 　/　　 ´　｀ 　 ﾍ　　i
　　　　 　ﾞ､ ﾍ.＿__,ヘ_＿,ノヾr’
　　　　　　|=.|.| | ´╂｀.| |..|.=|
　　　　　　|　| | |,・╂>.|,| |　i
　　　 　 　;　,|//.・╋> ;ヽ|　ｉ.
　　　　　／´,｀ヾ、∥, ／｀ヽ､.i
　　　 ／　 /　　 | ｀´冫　丶.　＼
　　／　　/　　　 | 　/　　　.丶　　ゝ
　　＼　/⌒へ､　|　丶,ィ´⌒冫　ノ
　　　 ｀ ｀ .|　　|ｿ＿＿,ﾉ 　|-_〆、　　ﾉﾉ
　　　　　　 |――|ー|――|
　　　　　　 .| l l l:l| . | l .| l:;
　　　　　　　冫; ; ;! |. l : 〈
　　　　　　　// l l|　!l l l i!
　　　　　　　! l .l l| 　i l l l i,.
　　　　　　 /＼／|　|＼／:i
　　　　　　 |..:::::::::| 　 i.::::::::::|
　　　　　　 .!:::::::::|　 　!.::::::::|
　　　　　　　|::::::::! 　 　!:::::::|
　　　　　　　,|:::_:|　　　/　ﾚ、
　　　　　　　||/ ｀　　　|　　/
　　　　　　 ｀|.　　l　　/　 丿
　　　　　　　 ＼_/　　ヽ-´ 彡



　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　できなかった者は斬首の上晒し首にされたという。
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣￣

　　　　　　　　　 　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　 　　 　´　 　 　 　 　 　 ｀　ﾐ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏ
.　　 　 　 　　 /　 　 　 　 〃　 ∧　　　　　　',_
　　　　　　 　.′ 　 　 　 /ｉ}　 /　 '_　 　　　 （()）
　　　 　 　 　|　　　 ⌒ /　i　/　 ´　｀、　　 （(><)）　　　　神官団より酷いじゃない！
　 　 　 　 　│　　　i／ 　 ﾚ′　 　 　 ヽ! 　 （()）
　　　　　　　 从､ } 三三　 　　三三 　　'ヾ ／¨ゝ、　　　 ていうか二元論がダメなら
　　　　　　, ヘ＼ﾉ　(　(　　　　 (　(　　　_ /　　　　〉　　　なんでゾロアスター教がスルーされてるのよ！？
　　　　 ｉく. 　　Xﾍ　 )　)　 r- ､. )　)　　ノｲ　 　 ／,ﾍ
　　　　 __ ヽ 　　Yゝ><二)＿＿_ ｧ‐､イ　 ｀､_ （／　∧　　あっちの方がよっぽど享楽的でしょ！お酒いっぱい飲むし！
　　　　ﾉ　＼i_ｙ‐;{ /　　　ﾊ.【】.7/　　∨　　　　｀ｰ〈__｀≧ｘ、
　　　　ヾ､ 　 ＼　{ 　　 /　｀Y´/　　 ム_ 　　　　　　　　 ソ
　　　　　　＼ _ノ　ゝ-イ　　人/　　 /　　｀>､　　　　　　´
　　　 　 Y¨≧='ﾞ　 　 └┬′/ 　 ./　　　L_ ｀ー､､
　　　　　乂! 　 　 　　　　ゝ､ム __/　 ＿__Lﾉ‐一'´
　　　　　　　　　　　　　　　r'＿_ﾉ￣

　　　　　　　 ＿__
　　　　 　 　´ 二ゝ､＼-‐:::--..,　　 ,. -‐-､
　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:>/:::::::::::::::ヽ
　　 　　　/:／／::::::!::∧:::::::::::::::::::{l{::::::::::::::::::::l
　　　　　 i/:::{{::::/ノｉ/　 ∨ヽ:|:!:!::::}ﾍ:::::::::::::::::|
　　　　　 ﾚ'VｌｌV≧ｚ　　　ｚ≦ﾊ:::ｲ　＼::::::::::::|
　　　　　　　ヽ从 “　 　 　 　 “.::ﾉ　　　|:::::::::|
　　　　 　 　 （＼　　 ー'　 　/￣）　　 .|:::::::::|
　　　　　　 　 |　｀`ー――‐''|　　ヽ、　.|::::::::|
　　　　　　　　 ゝ　ノ　　　　 ヽ　 ノ　　.|:::::::l
　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　　　　　　　なんでマニ教徒を狙い撃ちしたのか、そもそも本当にマニ教徒を弾圧したのか、
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　　　　　 マニ教徒の名目で別の何者かを弾圧したのか、真相は藪の中だ。
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　 　　　 処刑されたのは知識人や官僚が多かったから、粛正の口実だったのかもね。
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))　 何にせよ、マニ教はこれで大打撃を受けた。
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　 ヽ､ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ヽ　／（○）}liil{（○）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (((i )　 　　（__人__） 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／∠ | 　 　ヽ|!!il|!|!l|/　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＿＿＿　 　　|ｪｪｪｪ|　　＿ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 /　　∴∵
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　/　　　∴∵
　　　　　_,. -‐''"´￣｀``' ‐ .､._　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ｒ ￣∴∵　　　　・・
_,. -‐''"´　　　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-..,,　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　　 ∴∵
　　　　　　　　　　　　　　 --―----　｀''ｰ ､　　　　　　　　　　>__ノ;:::...... 　・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ヽ 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -─‐──‐-､
　　　　　　／　　　　　 　 　 　 二二､　　　　　　 `':.、　　　　　　　　　　　　　　　 ／､ﾊ,　　　　　　　 ＼
　 　 　 ／ 　 　　　　　　　　　| {::::｀ヽ＼　　　　　　　｀ ､　　　　　　　　　　　　 ／^ <　 て　　　　　　　 ＼
　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ::::::::}　〉　　　　　　　　 ﾞ 、　　　　　　　　　　l　　./'Y''~ヾ　　　　　　　; l⌒ '"⌒ ヽ、
　 　 　 　 ／´　　　　　　　　　 ヽ ｀ｰ' /　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 |　　`　　::::::::::::::::::　　　　　　|ｰ　　 　 　 ＼
　　　　／-､ヽ　　　　　　　　三 ．"￣　　　　　　　　　　　 |　　　　　.　　　　　 !　　　::::::::::::::::::::::　　　　　 　 　 　 　 ,; 　　＼　,rｰ､
.　　　 |{:::::::::ヽ　 ､　　　 　 　 　 ゛'　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　 ゝ　:::::::::::::::::::::::::::::::::　　i'′⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ　ヽ
.　　 　| ＼::::::ﾉ／　　　　　 ヽ　　　　　　　 ｀ヽ 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 （ 　ヽ'"（__人___）"'__ ,ノ ヽ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
　　 　 lｒ‐､_,／ "　　 　 　 　．｀ヽ　　　　 　　ﾉ　　 　 　 /　　　　　　　　　　　ﾟ~゜´＾i!i!i!i!i!⌒ ´"´´ﾟ＾ﾟ＾ ~゜ﾟ`´＾ﾞ＾ ＾´'゜´＾ﾟ´ 'ﾟ＾´ﾞ ＾ ﾟ゜
　　　　lT~　"　 ,　　　,　　　　　 　) 　　_,.-‐''　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　（　i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! と_
　　　　| |　　　　;;; (　　　　　　／　｀''"/　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　 （￣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!　,
　　　　| |　　;;;　　　 ゞ､_,.-‐''/_,-‐"^ヾ　　 　 　／　　　　　　　　　　　　　　`ー､i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! j
　　　　| |　　″　　　　　　　 | | 　 　 　 ｀ー-／　　　　　　　　　　　　　　　　　 -　_i!i!i!i!i!i!　｀ ー'￣　　　 ￣
　　　　| |　　　　　　　　　 　 | |　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　廴_i!i!ノ

もう何度目だこのAAw

ウマイヤとアッバースの支配の仕方が明確に違ったからかな？

広がり過ぎて脅威と思われたかな？地中海世界みたいに

一番可能性が高そうなのが、君主の気まぐれのような希ガスｗ

…イスラムは史学的資料がマイナーだから、マジで分からんのだろう。
ただ絵画崇拝もどきをしていたから、それが偶像崇拝禁止に引っかかったのかな？

>>609
この時代のイスラームは絵画に無関心です。
8世紀末に第二回ニカイア公会議でイコン崇敬が公認された後から、その反発として始まったみたいですね。

　　　　　　　　　　　 _　 -‐…ｰ-　._　’･
　　　　　　 ，’ ．__´　　　　　　　　　`　.　’
　　 　　，’.．'´　　　　　　　 ヽ〃　　　　＼　’，
　　　　･ /　　 　 　 　 ／　　　　　　 ヽ.　　 :.
　 　 ； /　 j 　 　 　 /　　　　　　　　　　ﾞ.　 ハ　･
　　　 /　　|　　　　/　　 　 /ヽ.　　　　　　, 　,ﾊ　’，
　　　j;　　　 　 　 　 　 　 /　　ﾞ.　ｉ　　　　 !　　r=、
　　ノ'　　 　ｉ　 　:ｉ　 　　/　　　 } :|　 　 　 　 ∥∥　；
　.； {　　 　！_,..斗'' ｉ　,'{　ゞー-ﾄA､_　　 i　}Y_ノ＝､　；
　 ･ {　ｉ　　　ﾄ、　{ /∨ ｉ　　　　ﾘ　ヽ i　 ; :}(::::う　〃　　　中央アジアから帰ってきて一世紀も経たないうちに
　 ‘，.　!＼.　{ ＼/`　　　　 "　　　　ﾘ　/ ハじ㍉"　　　　なんでこんな目に・・・
　　　 ＼ゝ ﾄ.ｃ≧=ミ､　　　　,ｚ≦≠=つ / ノ＝″
　　　Г¨~}ﾉ.ﾟヽヽヽ　　　　　　ヽヽヽυｲ彡三ニｰ､ ‘，
　；　ﾉ__ 　　圦　 　 　 '　　 　 　 　 ﾟ｡ｲ《　　　　　《`，
　　r-ｲ二ト､,｝＞　 _ 　⊂　つ 　. イ ∥辷＞-‐二、i　：
　　辷,_ 　`ト､} ,;≦三≧=‐=≦三三≧ ヾ＜￣　　{ |!　；
　　 |:　 ｀｝ヾﾉ　ヾ三三三i代三三三ﾂ 　.∟-=ニ~　i{
　　ﾉ　　/／　у iiﾞﾐ三彡ﾞハ《三三ﾘ!　У　　／(＿_,ヽ.　’，
　/　_／　　　,′　!i　　/;/　 }!ﾞl 　 ∥ / 　 　ﾞー…" 　 ',
.（　　　 　 　 ′　 └‐/;/―‐}i」―″/ 　 　 　 　 　 　 人


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　｢　＼　　 ＿＿ 　／⌒ｧ　）　｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ´　　　　｀　　/　 /　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 　 　　　　く ／　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　∨　●　　　　●　 Ｙ　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 _|{　　　 ､_, ､_,　 　 八　　　　　,′　　でも、アッバース朝時代は
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 八　　　　　　　　 ｲ　丶.　　　/　　　 マニ教にとって単なる暗黒時代だったわけじゃない。
　　　　 　 　 　 　 ⌒＼/　, 　 /　ｰｧ　　　 Ｔ´ {　　　＼／＼
　　 　 　 　 　 （ （⌒>く.／ 　/ . : /　　　 　 ',: :ヽ　　　　〈）　）
　 　 　 　 　 　 　 ＼{／ : : :/ : : /　　 　　 　 ヽ-ﾍ . : : ／／､
　　　　　　　　　／＼＼＿∧: : ,′|　 ｉ　 ｉ　 |　∨∧／／ : : :＼＿_
　　 　 　 　 　 （＿ﾟ: :｡ ーｧ‐' : ;　　|　 |　 |　 |　　ー‐く: : : : :｡: ﾟ : _ノ
　　　　　　　　　 / . : : ｡人: : :.:| 　 |　 |　 |　 |　　 }　　 ＼: ｡ : : : :）
　　　　　　　 　 （_／{:_:/　 ＼: iヽ 丶ソ　丶ソ　 ノ　　　　 ＼_ﾉ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ￣⌒　　⌒￣

　　　　　　　　　　_Y_
　 　 　 　 　 　 ｒ'｡∧｡ｙ.
　　　　　　　　　ゝ∨ノ　　　　マニ教徒が　　　　　　　 　 　 　 　 　,,,ｨf...,,,__
　　　　　　　　　 ）~~（ 　 　 　マニマニしている間に　　　　 _,,.∠/ﾞ`'''t-nヾ￣"'''=ー-.....,,,
　　　　　　　　　,i　　 i, 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　,z'"　　　￣￣　／nﾞﾞ''''ー--...
　　　　　　　　 ,ｉ>　　 <ｉ 　 　 文明はどんどん発達し　 　r”^ヽ 　　　　　く:::::|::|:::〔〕〔〕
　　　　　　　　 ｉ>　　　<ｉ. 　 　 ていく・・・・・・。　　　　　　入_,..ﾉ ℃ 　　　　￣U￣＿二ﾆ＝
`=.,,ｰ- ...,,,__　 |,ｒ'''"7ヽ､|　 __,,,... -ｰ,,.=' 　 　 　 　 　　　　>ーｚ-,,,...--,‐,‐;;:'''""~
　　~''':x.,,　 ~"|{ G ゝG }|"~　 ,,z:''" 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　 ＿＿＿
　　　　　 ~"'=| ゝ､.3 _ノ |=''"~ 　 　 　＜ー＜> 　　　　　　　　／　　l￣￣＼
　　　　　　　 .|）) 　　　(（| 　 　　　　　/￣￣ﾞｉ;:､ 　　　　　「￣￣￣￣|￣|￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　))| 　 　 　 ｒ'´￣「中]￣｀ヾv､　　　`-◎──────◎一'
　　　 　　　　　　　　　　　　　　　├―┤＝├―┤　|li:,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|「￣ |ｉ￣ｉ|「.//||「ｌn|:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||//__|Ｌ_」||＿_.||ｌ」u|:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ニ⊃|　　|⊂ニ| || ,|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿. └ｰ┘ .＿| ||/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　「￣￣￣|　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ　－ -　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　　　　＿＿　 .ヽ
８～１０世紀のバグダードといえば、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｨ、 ｌ　　　　　　　　.ｒ´　　　　ﾏ ﾊ
東方キリスト教徒やイスラーム教徒の知的活動が沸騰したことで名高い。　　　　/ | |　 ｌ　　　　　　　　l　　　　　　V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｏ´￣　ヽ≧＿　　　　　 .l　　　　　 .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ/{ _　　ｏ　　ｒ＜７　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ｒ､ｒゝ'＿>~　　　　} .「´ ＼　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー---‐ '　　｀Ｔ　'イ　ト、　 ｀}>　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {Ｖゝト‐K ヽ_ノ　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ|　|　　 ヽ､{´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'ｲ_八 ﾟ ､ﾟ　ｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ' ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
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　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/

　　　　　　　 　 　 　 ,へ、
　　　　　　　　　　　/: : ヽ＼
　　　　 　 　 　 　 /: ; -‐ﾍ　＼,､
　　　　　　　　　 厶'´　　 λ　 ｀ｰ
　　 　 　 　γ__二二ミ　､j　　 　 　 　 ､　　　　　
　　　　　　/ /　/　 　 ｀ヽヽ　　　 ｲﾊ　 ヽ　　　　
　 　 　 　 { {　/ 　 　 　 ハ }　 　 弋ﾘ　　 '
　　　 　 　ヽУ　　　　　l ﾉ/　　　　　　　　l　　　 古代ギリシア・ローマ、シリア、ペルシア、
　　　　　　 У　　　　　 ﾋ"　　　　 　 　 　 l　　　 果てはインドや中国の文献までもがアラビア語訳され、
　　　　　　/､　r､　γl /　　　　　　　　ｰｧ/　　　 中国伝来の製紙法によって、アラビア語さえ読めれば
,　--‐一 'ｰ'　 ｰ'ノ ｀ /　　　　　　　 　 ／　　　　誰でもそういった学問に触れることができるようになった。
　 , -‐‐'´γ'´￣ 　 λ　　　　　 _　 ィ
｀く＿＿__入＿＿／ /　　　　 　 | 　ﾊ
　　　　　　　　　　　/ 　 　 　 　 ﾊ 　 ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　,　　 ヽ、
.　　　　　　　 　 　 |　　　　　i　 　 ﾄ､__入__）　　　　＿＿＿
　　　 　 　 　 　 　 |　　　|　 |　　　|　　　　　,　＜　　　　　　　＞ ､
　 　 　 　 　 　 　 λ　　 |　 |　　 λ　 　 ／　　　　　　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 / .ｉ　　 |　 |　　/　ヽ ／　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　/　 |　　 |　 |　 /　 　 ヽ、　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　´.ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/ 　∧
　　　　　＿＿＿　　　　＿_／　　/_　　　|
　　　 　 |―-　、　｀´　　 　 　 　 　 ｀＞､!　　　　　　　　マニ教は教祖個人の天才ありきの感が強い宗教だ。
　　　　　∨　　／　　　　　　　 　 　 ヽ、　＞ 、
.　 　 　 　∨ /　 　 　 ,､＿_, 　　 ,､＿_, .　　　 ＼　　　　マニが教義を整えすぎたせいで教義論が発展しなかったって話はしたよね。
　　 　 　 　`f　　 　 イ:::::::::|　 　ｲ:::::::::|.　． 　　　 ＼　　それを証明するかのように、今までマニ教史には戒律の適用に関する論争はあっても、
　　　　　　　{　　 　 　､:;;;;:ﾉ　 　 ､:;;;;;:ﾉ　.| ､　　　　　＼ 教義論争は記録されていない。
　　　　　　　ゝ 　 　 　 　 ､＿人＿, 　　/.　＼　　　　　＼
　　　　　　　 | ヽ、　　　　 　 　 　 　 ／ 　 　 ｀､ 　 　　 　ヽ
　＿ , . - ―┴―――――――- ゝ、　　　　　 、　　　　ハ
..{＿ , . - ――――――　、　 　 　 　 ｀ヽ.　　 ＿l＿＿＿__|＿
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　ﾄ 、（ニニニニニニニ）
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 ヽ　ﾊ￣￣￣￣＼
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 　 ｀ .
..|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　| 　 　 　 }


　　　　　　　　　──　　 ┌─┐　　─┐　　─┼-　　│　　 /　/
　　　　　　　　─┬─　　│ 　│ ・ 　／　イ　　│─- │／ /　/　　　/
　　　　 ＼＼　　│　 イ　└─┘　　　　　　　　 '　　　　´　 ・　・　　　//
　　　　　 ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //
　　　　　　　＼＼　　　　　　　　 ､　　　　　＿＿　　　　　　　　　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,一ゝヽ､,／ ........　￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ｧ´　　　　　l､:::＼:::::::::::::::::::. ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /,、　 ,　 ,へ.'....｀＼:::::￣:::ー::　}
　　　　　　　　　　　 ,、　/´::i　/ヽ/:::::::::::::::::::::::｀. ー-.､ 人 ,-、
　　　　　 マ　　　　 {　｀' :::::ﾆハ＿　,イ::::_:,　、:,:::::...　,-､__ l　|
　　　　 　 ニ　 　 　 ､　i ::::ﾆ/:ﾆ><´　|:ﾆ/　イ＼:::;::::::｀.--, 〇二）
　　　　　　 ッ　　　,　ゝ_ゝ-/／|||　　 |/　 　 |||　ヽ彡::l::/ ﾉヽ_)
　　　　　　　　　　 ｀´ (....〉／ 　”　　 '　　　　“　　 i彡トU'... /、
　　　　　　　　　　　 ( ＼l　～　　┌――┐　　〃　ﾚ' }ｲ::::/... >､_ ,
　　　　　　　　　　　f＼　へ､　　　l　 　 　 |　 ＿ , 　-イ―--/､_ノ
　　　　　　　　 ＜彡一´　　　｀ ￣ ￣フﾌT T┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ （　)､ _}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.ｲ｀￥´(.＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´ﾉyT Yイヽ｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠|＿|__|__〉┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|==| ヽ=|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾏ魔魅魔魅ﾐ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　　　　　 マニの築いた壮大な神話世界を多少なりとも越えた思想的広がりを見せたのは
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　　　　　（記録に残ってないだけかもしれないけど）アッダーとアンモーぐらいだ。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､　　
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ



　　 　 ｌ:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::}::::::|:ｌ|::::::::::::::::::::::::::ﾄ.
　　 　 |:::|:::::::::::::|::::::::ﾊ:::::::Ｎ:::::::::::ハ:斗七::アヽ:|ｌ:::::::::|:l
　　 　 |:::|:::::::::::::|_l::斗ﾁ::升 ヽ::::/　 ∨-‐∨　　Y:::::::::|:|
　　 　 |:::|:::::::::::::|∧/　|/-l- ､∨　　　 rf爪笊刈l:::::::::|:ｌ
　　　　∨:::::::::::::ｌ　rf芥笊圷　　　　 　 弋廴ｿ　||:::::::::ﾘ
　 　 　 ‘,:::::::::::::ﾄ､　 Ｖ廴ツ　　　　　　　/／/ヽ|ｌ:::::::::|　　『モディウス』を書いたわ
　 　 　 　 ､:::::::::|ﾋﾍ　/／/ヽ　 　 '　　　　　 　 ﾉ|:::::::::|
　　　 　 　 ｌ::::::::|｀ｰ'､　　　　　 　 ,　-　　　....:::::::|:::::::::|
　　　 　 　 |::::::::|:::::::::＞-　＿＿　 　 　 イ__:::::::::|:::::::::|
　　　　　　 l::::::::|::::::::::::::::::::rf_」＿ ￣　＿}ノﾉ}::::::ｌ:::::::∧
　　　　　　∧::::‘,::::::::::::::::::::〉￣￣｀Y´￣￣ (__::/::::::∧:ヽ、
　　　　　 /::∧::::＜工工二 --　､_人_　-─‐-/::::::/ー─- 、
　　　 　 /::/　}:::::::〔::.::.::.::.::.::.::.::.::.{::.::.::.}:-:､:::.::/::::::/.::.:〕　　ハ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _＿＿＿
　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿__　　　 _　 -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　　　　　　　｛ﾆﾆﾆﾆ=-. . .┴. . . . -=ﾆﾆﾆ/
　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏフ´ . . . . . . . . . . . . . . . マ
　 　 　 　 　 　 　 　 /.. . . . . /＾｀ヽ　／＼ . . ＿.ヽ
　　　　　　　　　　　/./. .｀ . /. . . . . . . . . . . . . . . ＼
　　　　 　 　 　 　 /./. . . . ..′ . . . Λ. . . . .＼. . . . ..
　　　　　 　 　 　 ｛/ . . . . /|. . . . ./　｝ . ﾉ、 . | . . . . .
　 　 　 　 　 　 　 |. . . . ./__|＿. ./　厶ィ＿＼.|＼. . . ｝
　 　 　 　 　 　 　 |.｛ . . .|__｛_ . /｀　　 ´　 _, 斗┐. . .ﾟ　　あたしは『ハンダーム』と讃歌をいっぱい作ったぜー
　 　 　 　 　 　 　 |.｛ . . .ﾄ　_ﾉｌト　　　　 ´ｉ_)刎　 }. 厶
　 　 　 　 　 　 　 |.ｌ|＼ ｛　匕ﾘ　　　　 　 辷'ｿ　 }/　 )
　 　 　 　 　 　 　 |八. . ｛　ﾊﾊ　　　 '　 　 ﾊﾊ 　厶イ
　　　　　　　　 　 ,′ . .从　　　　 f　　 y　　　 ｲ. . ..|
　　　　　　　 　 ./. . . . . . . ≧　　　　 　 　 ＜....|. . . |
　　　　　　　　 /. . . . . . . . . . . . .| 〕T爪卜ミ.......|. . . |
　　　 　 　 　 /. . . . . . . . . ._／ /　 　 ／＼__｀ーく_ |
　　　　　　　/. . . . . . ../￣〈　 ｛　　／＼＿／　 ／＼

　　　　　　　　/　　　 {　　　　　　 　 ／　|　i　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　,ｲ　　　　 ヽ　　　　　　/　　 ﾄ-'―　ー--＜二　　　　　 ￣｀　､
　　　　　　　ｌ i ､＿　　　　｀ー　ﾆ´　　　└ ､ 　　　　　　　 ￣｀　､　　　　　　丶
　　　　　　　! 'ﾊ＼ ￣｀ー- ´　　　, -c　　　　ヽ　　　　　　　　　　｀ ､　　　　　　ヽ
　　　　　　　',　 ゝ' ヽ　　　　　　　 ヽ-'　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　｀　､
　　　　　　　 ゝ´　　　ｊ. , -c　　　　　　　　　　　　 } ヽ　　　　　　　　　　　　｀ー--‐
　　　　　　,ィ　　　　,ｲ　ヽ-' 　　　__ﾉ　　　　　　　 ｊ　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　だけど、この時代の知的恩寵を前に、
.　　　　　/　　　　　ｊ　　　　　｀ｰ'　　　　　　　　　ﾉ　　　　＼　　　　　　　　　　　: : :　　 とうとうマニ教徒から独創的な思想家が出てきたんだ。
　　　　 /　　　　　 ハ　　　　　　　　　　　　　_ ＜＿　　　　　ヽ　　　　　　　　　 : : : :
.　　　 /　 　 　 　 !　 ヽ　　　　　　　　　　 ヽ　　　　 ￣￣｀　､　｀ヽ　　　　　　　 : : : :
　　　/ 　 　 　 　 !　 　 ｀二ー┐　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　ヽ　　｀ー　　　　. : : : :
　　 /　　　　　　 l　(￣　　　｀´　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　ヽ　　　　ー　: : : : :
.　　i　 　 　 　 　 !　 ￣｀ ー --┐　　　　　i　　 ＼　　　　　　　　　',　　　　　　￣￣
　　l. .　　　　　　 l　　 　 　 　 　 ',　　　　　j　　　　ヽ　　　　　　　　 }
.　 l: : : .　　　　 . :l　　　　　　　　 ',　　　　 l　　/　　　ヽ　　　　　　 /
　 i : : : : : . . : : : : i　　　　　　　 ,ｲ ヽ　　　l　　i　　　　　ヽ､＿＿ ノ　　　　　　　 ／
　 !: : : : : : : : : : : : i　　　　　　　i　　　　　 ヽ　j　　　　　　＼　　　　　　　　 　／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ィ＜´　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.: : : : : ＞'"´￣ ｀ 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／: : : ／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.: :/ : :／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/://:／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.: :‐ｧ=-:: :ヽ{i/＿
　　　　　　　　　　　　　　　／ : : /: :＞=-: : : : : :￣:ﾌ
　　　　　　　　　　　　　 ,.: : : : : /::/: : : : : :＞=-: : :<
　　　　　　　　　　　　　i: : : :,: : : / : : /: :/: : : : : : : : ヾミx、
　　　　　　　　　　　　　|: : :/:/ j/|: : //:/ : : : :ﾊ: : : : : :',: ::..
　　　　　　　　　　　　　|: :/:/,:/　|: //{/!:/＼/∧::∧: : ::',: :､
　　　　＜¨￣三ﾆ≠=-j /: :{{ i./ |/ 　j豸于x　}/∧ V: : : : :i
＼`ｰ=ﾆ _＼　＼: : : :://: :/ﾊV/ 　　ﾊ | ヾ 　 // 　Ⅵ: : :}: :|
　 ＼　　＼: :ヾミ: : : //: :/:/}:::|　　/:|Ⅳ　　 　 :f芹ミjﾊ: :j:..:|
　　　＼　　⌒＞: : ://_,/{/: j:::|　i/　|　　　 ..,:::::{'ノ: : }: }/: :ｉ|
　　　　 ヽ、＜: : : : :/_〃=}:/l:::j　lハ.|´ヽ＼　　´ 人:i:|:/: : :ﾘ
　　 　 　 　 ＞=-　¨　 　 ∧j:ハ |　 { ＼ ＼> ,ィ小: ﾘ: : : :;
　　　　 ＜ 　 　 　 　 　 　 ∧7x |　　 ヽ ｀´／}/ }: /: : : :/　　　　それが我輩、
　　　　　　＼　　　　　　　　 }/ハ{　＼ _／ｌ77７７/}: : :.:/　　　　　アブー・イーサー・アル・ワッラークなのであ～る！！
　　　　　　　 ＼,.:‐=　ｰ=ミ　{//// /　>i///// /　|: : :/
　　＞=-￢≧ ⌒ミ=-x＿ ヾ{///{ {　{/////／　　}: :/
／　　　　　　　　＼　i　}_:::::;_:::}/∧ヽ V:/／＿＿ j::/
　　　　　-‐=＝ミx　V{{ {::::::{　 V//{　　}/::::ヽ｀ヽ　/｀ヽ
.　 /　　　　　＞=-ヽ V j:::_ﾑ､_ﾉ ＼{　　{ {:::::::}＼}{　　　',｀ヽ
　/　,. ‐='　　二ﾆ=-‐　r {ヽ´　＼_ノヽ　＼＼j　 ヾ　　　}}　}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┏━━━━━━━━━━━┓|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『二元論要綱』 　 　 　 　 ┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『東方の異邦人』 　 　 　 ┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　　　　┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『反ゾロアスター教論』......┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『反ユダヤ教論』　　　　　┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『反キリスト教論』　　　　..┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『シーア派の相違』　　　...┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　『イマーム性論』　　 　 　 ┃|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┗━━━━━━━━━━━┛|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　,.'⌒
　 '´/￣ ヽ、
　| //WW)ｉ|
ミi〈〈.ﾟ∀ﾟﾉ!|　これが我輩の輝かしき研究の成果なのであ～る！
　/()}i || {つ
く　ｿ!'＋ｊヽ〉
　⌒|_ﾉ_j⌒



　〉　　　　　＼＼ 　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　 ／::::::::::::::::/
/´￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::/
　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::/
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 V
　　./　　　　 /v⌒;　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　 彼の研究対象は、当時の哲学・神学の主流からはかけ離れている。
　 / 　 　 　 弋__ン　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒; 　 　 |
　,′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 辷ン　 　∧　　　　イスラーム内部の思想的問題にはほとんど関わらず、逆にイスラーム以外の諸宗教、
/ .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　',　　　 特に二元論、その中でもマニ教が大好きだったみたいだ。
　　　＼　　　　　　　　 、　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ',
　　　　 ＞　　　　　　 　 ー 'ヽ __ﾉ　 　 　 　 ／　 　 　',
　　　／ 　　　≧ｭ ．.　　　　　　　　　　　 ＜|　 　 　 　 ',
　 ／　　 　　　　　　　 ｀ 　￣￣　 ´ 　 　　 i}　　　 　 　 i

またすげえのが出てきたな

　　　　 ＿＿＿
　 _,-'"::::::::::::::::/＼
..//:::::::::::::ヽ::::,'::::::::＼
/ {　{ ,´⌒i:::::{::::::::::::::.＼
{::::{　込__ノ:::::',::::::::::::::::::::',＿_,-ｰ､
|:::::｀ゝ:::::::'::::::::',::::::::::::::::::::::',::::{:::::::',
',:::::::::::::::::::::::::::::ﾞ､:::::::::::::::::::::ﾞ､',:::::::',
..ﾞ､::::::::::::::::::::::::::::::' ,:::::::::::::::::::::`:::::::::',
　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::｀丶､:::::::::::::::n----─i　/
　　 　｀丶､:::::::::::::::_,:::::::::::｀::::､::::.|[|.:::::::::::∧/
　　　　　　 　｀丶､(､｀ヾｰ､､::::ヽ i_ー─/-!〃｀丶､
　　　　　　　　　 　/｀ｰ<__ろ　 ',::::, '"￣｀､|　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　〈ーー､｀´:::::::::,'从从ﾊ　ゝ- ､　　　ｿ, 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　 　__,..
　　　　　　　　　　 |__,....,,|:::::::::::::::l {ti ,ti　}､　）.冫　 　,'　　　　　　　　　　 　 　 _ ,- ' "ﾆ=ｰ'":::::
　　　　　　　　　／　　　',:::::::::::::::',人一 ./', ヽ／~ヽ　ﾉ　　　 　 　 　 　 _, - '" _, - ':::::::::::::::::::::::::
　　　　　＿_　　.ゝ､　　 　｀ー----ヽー|/）　ゝ、',　ノ ー-ｰ丶､__ ,-　'"_,-'"~:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,,,,-ｰ'"￣　 ￣／￣ゝ､ 　 　 　 　 ／/;;;;ヽ　　　ヾ/　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　　 　 /;;;;;|;;;;;;;ヽ　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 l;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;＼　./{;;;;;;;|;;;;;;;;;;;＼＿／｀ヽ　　　 ／::::::::::::::::::_,　-　'　"　￣　｀丶､
　　　　　　　{;;;;;;;;;;;;;;;',;;;;;;;;;;;i　ヽ .ﾞ､;;;;;};;;;;ノ;;;;ｿ/:::::::::::::ﾉ　　／:::::::::::::_, - '"
　　　　　　　 ',;;;;;;;;;;;;;.ゝ;;;;;;;.};;;;;;;ヽ（;;;;;〉;;;;;);;;;}::::::::::::::::｀ー´:::::::::_,-'"
　　　　　　　 ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;｀;;;;ｿ;;;;;;;;;;;Yｰ };;- /;;〈:::::::::::::::::::::::::::::_,-'"
ゝ、　　　　　 　>、;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;ﾉ_;;;;;;;｀丶､:::::::::._,-'"
:::::::｀、　　　 , ":::::ｿ;;;;;;;;;;;;;;ゝ、;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀丶 ､
:::::::::::::',　　 ,':::::::::::ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;;;;;;ゝ　ー;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀丶 ､ _
:::::::::::::::', 　 i:::::::::.,';;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ー､＿ﾆ、__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀丶､ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒',
＼:::::::::::',　 i:::::::::.',;;;;;;;;;;;;;／ ヽ::::::::::::::::::::::::￣｀ 丶 ､ __;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ ー　､__＿　　　　　 ノ　　 }
　 ｀丶､_.',　i:::::::::::ゝ-ｰ´ﾉｷ　 ', _::::::::::::::::::::::::::／　　 　￣｀丶 ､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣｀ｰヽノヽ　 ／
　　 　 　 ', i ー----.ノ ー ､ {　 ｀ ー ､:::::ノ　　　　　　　　　　　 ｀　ー---ｰ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',　　〈!
　 　 　 　 ',|　　 　 {二二二_',〕　　　　 ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ノ､__ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー一´ 　 ￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　　　　　　　　研究対象だけじゃなく、性格にもかなり問題があった人物みたいで、
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　　　　　　 後世あっちこっちから誹謗中傷を受けた。
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ　　　　　　　いわく、シーア派、ザイド派、ムウタズィラ派、ゾロアスター教徒、マニ教徒・・・
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))　　 実際彼が何を信じていたかは不明だけど、
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ　　とりあえず相当嫌われ者だったのは間違いないね。

　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　現代においても、マニ教徒説と屈折しまくったシーア派説の間で結論は出ていないけど、
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　弟子のイブン・アッ・ラーワンディーによるとマニ教徒だったそうだ。
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_





　　　 ,_=＝=_,
　　 ;ﾍヽ＿__/
　!ヽ|(v〔]w[〕v）ｸ .|ヽ
　 ｀ゝ,i｣ﾟ ヮﾟﾉﾘ'/^目｣　　博士？　マニ教徒だったロボ。
　　ﾉ⊂^'￥)⊃|◎||　　 　私は違うけど。
　 (（／ /Xiヽ、|　.|
　,∠,,,,/し'ﾉi,,,ゝ|__|




　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　　　　　こっちも師に劣らず強烈な人物で、ムウタズィラ派神学に飽き足らずシーア派に転向し、
　　　　　　 __ 　　　　 ／/　　　＝　 　=l　　　　 それでも満足できず、あらゆる信仰を捨てて「自由思想家」になったという。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　　　
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､　・・・当時のバグダードの思想界はなかなかにカオスだったみたいだね。
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　ヽ
　　　　　　　＿＿＿＿＿　　　　　　 ,. ---'　 __　}
　　　　　　　ヽ- ､ __　　　 ｀ ー―-'´　　　　　 ｀_＼
　　　　　　　　ヾ　　 ｀ﾞ - ､ _　　　　　　　　　 　{o::ヽ＼
　　　　　　　　　ヾ　　　　　　>　　,.<::ヽヽ　 　　ゝ-'::::: ヽ
　　　　　　 ___　　 ヾ　　　 ／　　 (ゝ':::::)ﾉ　　　　 ,　 　/
　　　　　　{ r､二=､　｀,>'　　/　　 ｀　　　　　,　‐'　　 /
｀。ヽ､_　　 ヽヽ　 ヽ／　 　./　　:::::::　　　　｀　　 ,.イ
　　　　 ｀ ー-､ヾ-'　　　　/ヽ　　　　　　　　　r'<=,J　　　　本人の信条はともかく教義論の理解には並外れた才能を持っていたようで、
　　。　　　　　 ヽヽ　　　/　　｀ー――/　　　|_ノ,ヽ>)　　　各種二元論に加え、あの難解な三位一体論や受肉論にも特別の理解を示していたらしい。
､__　　　　　　　　＼＼/､ヽ＞　＿,／　　　　 |　　￣
　　　　。　　　　　 ノヽ ‐ ﾉ￣　／｀ヽ　　　　 |　　　　　　　主著は『二元論要綱』と『東方の異邦人』。
｀ー―――‐'´￣　　,＿＿__／　/ /　　　　　|
　　　　　　　 , ..r‐,r'´　　　　　／ /　　　/　/　　　　　　　　前者は一神教に対抗する二元論的宗教を集中的に扱った書物、
ー- ､ _____ノ　 l　 ヽ､＿___,／ ／　　　/　 /　　　　　　　　 そして後者がマニ教神話の解釈学だ。
ー―-- ､_　　　 ＼ ＿＿,. 　'　　　　ｲ　 /
　　　　　 |ヽ　　　　　　　　　　　　／/　/
　　　　　 ヽ ､　　　　　　　　　 ／　 |　/
　　　　　　ヽ ヽ　　　　　 ,. -'　　　　|　|
　　　　　　 |　|ﾞ､　　　r'´　　　　　　 ｀´
　　　　　　 |　| |　　 /
　　　　　 ノ /　|　　/
　　　　　 {　{　 |　/
　　　　　 ー'　 |,,/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ　－ -　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　　＿＿　 .ヽ
彼の思想はマニ教の神話的要素を抑えて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｨ、 ｌ　　　　　　　　.ｒ´　　　　ﾏ ﾊ
理性的理解を可能にする方向でデザインされたもので、　　　　　　　　　　　　　 / | |　 ｌ　　　　　　　　l　　　　　　V
「イスラーム的マニ教」、「アラブ的マニ教」と呼ばれるべきものだった。　　　　ｏ´￣　ヽ≧＿　　　　　 .l　　　　　 .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ/{ _　　ｏ　　ｒ＜７　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ｒ､ｒゝ'＿>~　　　　} .「´ ＼　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー---‐ '　　｀Ｔ　'イ　ト、　 ｀}>　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{Ｖゝト‐K ヽ_ノ　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ|　|　　 ヽ､{´
　　_ ゝ{　　　 》　／　　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ｲ_八 ﾟ ､ﾟ　ｒ'
. 〃 ¨ヽ＼/¨ヽ〃　　　　　　　　　　 　 　 }　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ' ￣
〃　　　》´｀Ｙ}}′　　　 　 　 　 　 　 　 ／ヽ　　 　ヽ
{　　 　 {{　 ヾjl　 　　　 /　/|　 /l　 　 '　　　ｌ 　 !　　i
｀≧===｀彡ﾟ,　　　′　′/-}ｰｧ十〃 　 　､ j　! j　､　.
〃 　 　 ≠ ′ 　 |　　　厶=≠ミ}/　　 　 云ｰУ!　|　|
{{　　　 〃 '{　 　 　 /　/′ｨてﾊ ｀　　　 ´ｨfﾊヽＶ　|　ｌ
＼ ＿〃　∧　i 　{ '　/ゝ　{///ﾟ}　　　　　{//} ﾉ} 　ｌ　{
　 ￣¨{{_ノ′{∧　j＼{　 　 ｀¨¨´　　‐yヽ,､¨¨ 　: i　!:八　　　私の苦手だった哲学方面の課題をクリアしてくれたってこと？
.　　 　 ＼ 　 ∨∨　 　 　 　 　 ／ ／ /　ｈ　　И: | 　 〉
　 　 　 ＿ゝ　八 {_　　U　　　 /　/　 ′/Yヽ 　}人ｊ
　　　ｉ¨￣￣￣￣ﾐﾄ 　 　 _　 /　/　/　 '　l　l　人_
　 　 } ...:::::::: ￣ ≧〉:.､　　| У__'__ /____ 　|　ﾄ<¨￣￣¨ｊ
　　　｀-=ﾆ二二ミｉﾄ＼＞/_/::::/::::/::::::/:ヽ| _j〈-……= ﾄ,
　　 　 　 ):::::￣彡j　ヽヽ{ ::::::::::::::::::::::::::::::::!::::`ｘ=‐…_彡'
　ｉ¨￣￣￣￣ ﾟＹ´　　 ｀|:::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::|.....::::_（＿
　L三二ニ:::...... ﾄ､ 　 　 !::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::人 ≦¨￣￣
　　 　 ）::::..￣〃　ヽ　　 〉::::::::::::::::::::::::::::/::::::′ }....::::_.. ＜
　¨￣￣￣¨ >′　　＼ ｉ´￣￣ ¨ヽ::::::/::::::/ ＼{.....:::::::::.....

　 ,ｨ{!　　　/　}!　　 ／　　　　　　　　ヽ
　,'　`≧≠ヽノ 　 /'　　 　　　　　　|　 ヽ
. ﾉ　 （(_,ｲゝl |　 ,'　 ､／　　　 /　 ,'|　　ﾊ　☆
ｨ　 〃　{!　ﾉ l　 l_,∠,≧, -‐''/　,--!.　　｜　　　　☆
,'　　　,ハ｀ ,rλ |l　ｲ)("ヽ　/／＿_|　　　!
／i／ ヽヽ　!kヾ !| じソ 　 ´　 ,ｲ)(ヾ　.,' /
　　l __　ヽ ＼ヽ!ヾ/ﾊ,､　　 ,　　じｿ|／, '　☆　　　　すごいじゃない！　
　 /＼＼　＼.＼､　　　　　　　/ﾊ, l／　　＿..
　ゝ、.｀ヽ＼ 　 ,'≧､　｀ ｰ　　　　ノ─'￣,-　!　　　 その「イスラーム的マニ教」なら、
　＿≧=､ ヽヽ<　　ヾ!ｰｧ‐_ "´├┬─‐ | .|"_　　　 うまくすればイスラーム社会に同化できるかも！
　i l r=＝≧'|￣｀‐-}}ﾏ’／　　 ヽ￣｀rニﾆ i!　|
　ヽ|　　＼　| _　イ/ｌ≧￣￣ｌ｀ヽi-‐'{-─‐ !!:-'
　　　　　　ヽ" 　 / .| ヽヾ､ ﾉ　　 ＼{-─‐ |!:､



　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　　　　　　うん、これを上手く膨らませればかつてゾロアスター教用語をパクって
　　　　　　 __ 　　　　 ／/　　　＝　 　=l　　　　　　イラン系宗教に擬態したように、
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　　　エセイスラームとしてイスラーム社会に寄生して生き延びられたかもね。
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ



　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 ＼　　 　 ﾄ､　 , -､
　　　　　　　 　 ＼ｰ‐､l　 V ｎ i　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　 　 ＼､＿.ノ . ─‐､l :l i.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　 　 　 　 　 ＞‐／／￣>.ﾞ／::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::＼
. 　 　 　 　 ´7 　|　ｌ　　//...|＞''"´　　　　　　｀ヽ､,.-‐-､:::::::＼
.　　　　　　 ｲ 　, ＼＼ l.i.／　　　　　　　 　 　 /l λ　　 ＼:::::|
.　 　 　 ／ :}／/　　> ／　　／,　　　　　　　 / :!.,'::! l　　:ｌ ‘，|
.　　　　　 ／ ./_　./ﾞ, ':/　　/ /　 , '　/　　　/　,',' ::l .l　　 !　‘，
.　　　　／^| / ! !.〈./ /　　/ /｀`>､//　　　/　// __l斗　　l　　l
　　　　　　 !′| |.ﾞ/ / ,'　//:l　/／/｀`'/.／フ7￣　l ﾉ!　　l 　 l
.　　　　 　 　 　 |!.　ｌ ｌ 　ｌ/　ｌ/,,,;ﾆ=;;-//／／ｧ=ﾆ::,l/ll　　:!　 :!　_
　　 　 　 　 　 　 __ ｌ l 　l!　 /´r':::心/ノ,／　 r':::心 ヾ! / :l 　,'〃}}　エセとか寄生とか言わないでくれる！？
　　　　　　　 　 (へヽl　 l　ｌ {. 弋;;;ソ　　　　 弋;;;ソ　 l/ :// /=､)ﾉ
　　　　　　　　　 ヾ､__ヽ/ヽヾ､;::::"´::::::::::::'::::::::::｀`::::::::ﾉ // /＿〃
.　　　　　　　 　 （(二⊃ﾉ〉〉ヾ=-:::::::::::::/´ヽ;::::::::::::::::/,ｲ/ノ''／´l
　　　 　 　 　 　 l　　｀`ヽ､//}'ヽ､　 　 { ⌒ } 　 　 ノ//ﾉ, ' 　 　 ヽ、
　　　　　　　　 ノ　　　　　Ｙ:ﾉ　　＞ ､ ヽ=‐′..ィ'"ノ/ ./　　　 ／´
　　　　　　　　 ￣｀`ヽ、　 l'　　 ┌┴‐＞＜‐┴┐ 　 .!　　／　　　__
　　　　　　　r‐―'''""´ヽ､ﾉ__,,,,_ノ､￣￣∨￣￣,.ト-rrl|　 /_,-‐''"´ 　 ヽ、
　　　　　　 └､ ‐=､;;;ノ／´　 ||　 |￣￣□￣￣|　 || 　 　　 ヽ　　　,,r‐'′
.　　　　　　 　 ヽ　ヽ/´　　　 .|| 　 ￣／ ||＼￣、　|| 　 　　　　＼／
　　　　　　 ;=＝' -'/　　　 　 .|| ／／ 　 .||　 .＼＼|| 　 　 　 　 　 ＼＿__
.　　　　　 （ヽ､.　 /　　　　 　 Y￣｀ 　 　 ||　　　￣ヽ、　　 　 　 　　 }‐ｧ）
　　　　　　 ｀) ）./　　　　　　/ 　　　　 　 ||　　　　　　ヽ　 　 　　 　 /（:(
　　　　　=＝'" .{ 　 　 　 　 {.　　　　　　 '.||　　　　　　　}　 　　 　 , '　　)!
　　　 　 　 　 　 ヽ、　　　　{.　　　　　　　 ||　　　　　　　i　　　　 , '

　　　　　　　　　　　　|ヽ、　　　 　ハ
　　　　　　　　　　　　|｀,>｀ー―‐'　ﾘ、
　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　　）ヽ
　　　　　　　　　　　/　i　　:::::::::::::／ ./
　　　　　＿＿,,＝ｙ'　ﾉゝ.＿ ,',´⌒ヾ,'
　　　　(＿o＞￣ l|／ 　_ﾉ／'0'o}/ﾉ'　　　 ・・・でも言ったよね。
　　　　（,-´'o≧=ﾉ'　　（_,（＿,し'´|´
　　　　　－'´　　´　／　　　　 　 |　　　　　彼はすごい嫌われ者だったって。
　／´￣｀ヽ、　　　/　 '⌒ヽ|　||　lヽ
　|　　　⌒ヽ. ￣＞i　　　　 ﾘ. ||　| ,!
　ヽ　　　　　＼_ノ| ゝ.＿_'´,,).,j.,.,j'´)
　　＼＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ィ＜´　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.: : : : : ＞'"´￣ ｀ 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／: : : ／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.: :/ : :／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/://:／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.: :‐ｧ=-:: :ヽ{i/＿
　　　　　　　　　　　　　　　／ : : /: :＞=-: : : : : :￣:ﾌ
　　　　　　　　　　　　　 ,.: : : : : /::/: : : : : :＞=-: : :<
　　　　　　　　　　　　　i: : : :,: : : / : : /: :/: : : : : : : : ヾミx、
　　　　　　　　　　　　　|: : :/:/ j/|: : //:/ : : : :ﾊ: : : : : :',: ::..
　　　　　　　　　　　　　|: :/:/,:/　|: //{/!:/＼/∧::∧: : ::',: :､
　　　　＜¨￣三ﾆ≠=-j /: :{{ i./ |/ 　j豸于x　}/∧ V: : : : :i
＼`ｰ=ﾆ _＼　＼: : : :://: :/ﾊV/ 　　ﾊ | ヾ 　 // 　Ⅵ: : :}: :|
　 ＼　　＼: :ヾミ: : : //: :/:/}:::|　　/:|Ⅳ　　 　 :f芹ミjﾊ: :j:..:|　　　ブヒャヒャヒャヒャ！
　　　＼　　⌒＞: : ://_,/{/: j:::|　i/　|　　　 ..,:::::{'ノ: : }: }/: :ｉ|
　　　　 ヽ、＜: : : : :/_〃=}:/l:::j　lハ.|´ヽ＼　　´ 人:i:|:/: : :ﾘ　　　我輩の天才的な頭脳の冴えの前には
　　 　 　 　 ＞=-　¨　 　 ∧j:ハ |　 { ＼ ＼> ,ィ小: ﾘ: : : :;　　　　イスラームとムハンマドの虚飾性は火を見るより明らかなのであ～る！
　　　　 ＜ 　 　 　 　 　 　 ∧7x |　　 ヽ ｀´／}/ }: /: : : :/　　　
　　　　　　＼　　　　　　　　 }/ハ{　＼ _／ｌ77７７/}: : :.:/　　　　 やはり世界を解き明かすのは二元論！！
　　　　　　　 ＼,.:‐=　ｰ=ミ　{//// /　>i///// /　|: : :/　　　　　 二元論イズワンダホー！　二元論イズビューティホー！
　　＞=-￢≧ ⌒ミ=-x＿ ヾ{///{ {　{/////／　　}: :/
／　　　　　　　　＼　i　}_:::::;_:::}/∧ヽ V:/／＿＿ j::/
　　　　　-‐=＝ミx　V{{ {::::::{　 V//{　　}/::::ヽ｀ヽ　/｀ヽ
.　 /　　　　　＞=-ヽ V j:::_ﾑ､_ﾉ ＼{　　{ {:::::::}＼}{　　　',｀ヽ
　/　,. ‐='　　二ﾆ=-‐　r {ヽ´　＼_ノヽ　＼＼j　 ヾ　　　}}　}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　おい！二元論者のクソが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠　　俺たちの預言者をディスりやがったぞ！
　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　　＼＿＿＿__／￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　（　 ´Д｀）　 ,-っ　　　　　　|　そうか！よし！殺す！
　　　　　　　　　　／⌒ヽ/　　 / _）　　　　　　　＼
　　　　　　　　 　/　　 ＼＼／／　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣V￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　 　 /　　　 /.＼／　　　　　　　　　‐=≡　　 ∧ ∧
　　　　　　　　 /　　　∧_二つ　　　　　　　　‐=≡　　　（　´Д｀）　ﾊｧﾊｧ　待ってろよ～
　　　　　　 　 /　　　/　　　　　　　　　　　‐=≡＿＿＿__/　/＿
　　　　　　　 /　　　 ＼　　　　　　　　‐=≡　 /　.＿＿　　　゛　＼　　 .∩
　　　　　　　/　 /~＼　＼　　　　　 ‐=≡　　/　/　　/　　　 /＼ ＼／／
　　　　　　 /　 /　　　>　 ）　　　　‐=≡　　⊂_/　　/　　　 /　　.＼_／
　　　　　／　ノ　 　 /　／　　　　　　　‐=≡　　　　/　　　 /
　　　　/　／ 　 .　 / ./　　　　　　　　　 ‐=≡　　　|　　＿|__
　　　 / ./　　　　 （　ヽ､　　　　　　　　　　‐=≡　　＼＿＿　＼
　　 （　 _)　　　　　 ＼__つ　　　　　　　　　　　‐=≡　/　／　／
　　　.￣　　　　　　　　　｀｀)　　　　　　　　　‐=≡　 /／　／
　　　　　　　　　　　　　　 ｀)⌒｀)　　　　　‐=≡　／　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;⌒｀)　　　 ‐=≡ ／　／レ
　　　　　　　　　　　　　　　;;⌒｀)⌒｀)‐=≡　（　　￣）


　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|　　　　 　　 彼は『東方の異邦人』の中で、
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　　　　　　 不敵にもイスラームとムハンマドを否定したとされる。
　　　　　　 __ 　　　　 ／/　　　＝　 　=l
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　 　　　所詮マイノリティに過ぎないマニ教がわざわざ喧嘩をふっかけたのは
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､　　　どう考えても拙かったね。
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ　　イスラーム神学者たちから猛反撃が始まった。


　　　　　　　　　 　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　 　　 　´　 　 　 　 　 　 ｀　ﾐ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏ
.　　 　 　 　　 /　 　 　 　 〃　 ∧　　　　　　',_
　　　　　　 　.′ 　 　 　 /ｉ}　 /　 '_　 　　　 （()）
　　　 　 　 　|　　　 ⌒ /　i　/　 ´　｀、　　 （(><)）
　 　 　 　 　│　　　i／ 　 ﾚ′　 　 　 ヽ! 　 （()）　　　　　空気読んでよーー！！
　　　　　　　 从､ } 三三　 　　三三 　　'ヾ ／¨ゝ、
　　　　　　, ヘ＼ﾉ　(　(　　　　 (　(　　　_ /　　　　〉
　　　　 ｉく. 　　Xﾍ　 )　)　 r- ､. )　)　　ノｲ　 　 ／,ﾍ
　　　　 __ ヽ 　　Yゝ><二)＿＿_ ｧ‐､イ　 ｀､_ （／　∧
　　　　ﾉ　＼i_ｙ‐;{ /　　　ﾊ.【】.7/　　∨　　　　｀ｰ〈__｀≧ｘ、
　　　　ヾ､ 　 ＼　{ 　　 /　｀Y´/　　 ム_ 　　　　　　　　 ソ
　　　　　　＼ _ノ　ゝ-イ　　人/　　 /　　｀>､　　　　　　´
　　　 　 Y¨≧='ﾞ　 　 └┬′/ 　 ./　　　L_ ｀ー､､
　　　　　乂! 　 　 　　　　ゝ､ム __/　 ＿__Lﾉ‐一'´
　　　　　　　　　　　　　　　r'＿_ﾉ￣

　　　　　　　　 /　 ｀丶 .,_,. ＼--:､ッィイ-――ぅ_:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 　 /　__,..＞ ´　 　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヾ:.:.:.:.:.,
　　　　 　 　 .′　〈　　 　 ＼　　 ＼:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.′
　 　 　 　 　 ,　 　 ﾑ　　　　　ヽ　 　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈:.:.:.:.:.:.:,
　 　 　 　 　 | -=ア 　　　　　　| 　 　 / ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:.:.:,
　 　 　 　 　 |　 /　,. --一'⌒ヽ　　　　-―＼‐-:.:.:.,,_:.:.∨:.:.:.:!
　　 　 　 　 /. .::| ´　　￣__,ヽ:.:.:.＼　 ´:.:.:.:.:,ﾉ;,__｀ヽ:.:.｀:.:|:.:.:.:.:!
　　　　 　 ノ: : : | 　 ＜_,亥-冫'"　　　 ヾ:.:..ヽ亥,_＞:.:.:.:.|:.:.:.:小
　　　　　　 ヾr ､!　｀　　　　　　　　　|:.　　　　　　　｀ヽ:.:.!__:.:／
　　　　　　　 | ,.､:,　　　　 　 　 　 　 |:.:.　　　　　　　 .:.:/-:.:.|
　　　　　　　 | .:.:.ﾊ　　　　　　　　;　 |:.:.:.　　　 　 　 .:.:/l:.:.:. |
　　　 　 　 　 ＼:.`:,　　　　　　　 :＾:.:.:＾:.::　　　　　 .:.:/ﾉ:.:.／
　　　　　　　　　 ＼l　　　 ,，　 ＿＿＿＿＿,,..ｭ　.:.:/:.:／　　　　 ほう、「正義と唯一性の徒」たる我らムウタズィラ学派に論戦を挑むとは
　　　　　　　　　　　＼　　｀￣　　　　　　　　　　.:.:ｲ'ﾌ　　　　　　 救いようのない愚か者もいたものだ。
　　　　　　　　　 　 　 |＼　　　　ー―‐　 　 　.:／!/
　　　　　　　　　 　 　 |.:.:.丶　　　　　　　 　.:／ :.:.!　　　　　　　　 よろしい、ならば論理の精髄というものを
　　　　　　　　　 　 　 |　.:.:.:.＼　　　　　 .:／ :.:.:.:.:|　　　　　　　　 じっくりと教授してあげようじゃないか。
　　　　　　　　　 　 　 |　 .:.:.:.:.:.丶＿＿／ :.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 　 　 　 r―┴────┐r―───┴┐
　　　　　 　 　 　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ! |ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.|
　　　　　 　 　 　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニＶニﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ|＿_
　　　　　　　　,，ィﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ



　 　 　　　|＼　　 　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　く　 ′　 最大の敵となったのが当時の御用学派、ムウタズィラ学派だ。
.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i　　　 これはギリシア哲学から強く影響を受けていて、
　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　時としてコーランの章句以上に論理を重んじるほど合理主義的傾向が強い。
. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　＿/ 　 il 　 ,'＿_　 '.　 li　 ',＿_
　　　　　￣（__.ノ　　（__.ノ￣

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　-――――- 　 ..,,
　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　　 ＼　　　 　 ヽ　､
　　　　　　　　　　　　／　　　＿__＞ ´ ￣￣ ｀ヽ　　 )　 ＼
　　　　　　　　　　 ／　´￣　　／ 　 /　　　　 ､　｀ー’‐ ､ ‘,
　　　　　 　 　 　 /　／　　彡:.:ヽ　 /　　　　 　 ＼　　　　Ⅵ}
　　　 　 　 　 　 /／　　.／:.:.／ 　 ′　　 　 　 　 ヽ　　 / Ｖ
　 　 　 　 　 　 /　　 ／:.:.:.:./　　 ´￣￣￣￣￣｀ヽ } 　 |　 |
　　　　　　　　/　 ／:.:.:.:.:.:./　－ 　､＜T勿¨¨`:.:.:.:.:.:!　 ﾉ＿ :.
　　　　　　　ノ ／:.:/⌒ヾ:/　　　　　 　 ￣r'''''"　　 ｀ 　|,＿ ｀〉
　　　　　　　 ＼:.:.:.{ :.:.:.l　　　　　　　　　　　　 　 .:.:.:.::　|tﾂ`/
　　　　　　　　　ヾﾊ ､:.:{　　　　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:... } 　 |
　　　　　　　　　　∨': ｀　　　　　　　　　　　　　':.:.:.:.:.:.:.:.'　　|
　　　　　　　　　　　Ⅵゝ┐　　　　　　----――‐-　.,　　　.′　 人間が悪をなすのは、
　　　　　　　　　　　 Ⅴ: : !　　　　　　　　　　　＿＿　ヽ　 /　　　その内部で闇の原理が支配的になるせい？
　　　　　　　　　　　　|: : : ＼　　　　　　　　　　 :.:.:.:　　　/
　　　　　　　　　　　　|: : |: : : ＼　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　 ならば人間の自由意思はどうなるのだね？
　　　　　　　　　　　　′ !: : : : : :＼　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　＿_/: : : |: : : : : : : : ＞ ., ＿　　 　 　.′　　　　　貴様らも光と闇の闘争へ加わるか否かは個人の意思によると言っているのに、
　　　　　　　　 |///≧ｭ..,,_: : : : : : : : : : : : : : : ￣/￣　　　　　 　それを否定するのか？
　　　　　　　　 |/////////≧ｭ..,,_: : : : : : : : : : /
　　　　　　　　 |///////////////≧ｭ...,,__ : : {___
　　　　　＿＿,.|/////////////////////| : ///|
´￣￣｀ ＜ ////////////////////////∨///|


　　　　　　　　　　　 _　 -‐…ｰ-　._　’･
　　　　　　 ，’ ．__´　　　　　　　　　`　.　’
　　 　　，’.．'´　　　　　　　 ヽ〃　　　　＼　’，
　　　　･ /　　 　 　 　 ／　　　　　　 ヽ.　　 :.
　 　 ； /　 j 　 　 　 /　　　　　　　　　　ﾞ.　 ハ　･
　　　 /　　|　　　　/　　 　 /ヽ.　　　　　　, 　,ﾊ　’，
　　　j;　　　 　 　 　 　 　 /　　ﾞ.　ｉ　　　　 !　　r=、
　　ノ'　　 　ｉ　 　:ｉ　 　　/　　　 } :|　 　 　 　 ∥∥　；
　.； {　　 　！_,..斗'' ｉ　,'{　ゞー-ﾄA､_　　 i　}Y_ノ＝､　；
　 ･ {　ｉ　　　ﾄ、　{ /∨ ｉ　　　　ﾘ　ヽ i　 ; :}(::::う　〃
　 ‘，.　!＼.　{ ＼/`　　　　 "　　　　ﾘ　/ ハじ㍉"　　　哲学はやめてー！
　　　 ＼ゝ ﾄ.ｃ≧=ミ､　　　　,ｚ≦≠=つ / ノ＝″
　　　Г¨~}ﾉ.ﾟヽヽヽ　　　　　　ヽヽヽυｲ彡三ニｰ､ ‘，
　；　ﾉ__ 　　圦　 　 　 '　　 　 　 　 ﾟ｡ｲ《　　　　　《`，
　　r-ｲ二ト､,｝＞　 _ 　⊂　つ 　. イ ∥辷＞-‐二、i　：
　　辷,_ 　`ト､} ,;≦三≧=‐=≦三三≧ ヾ＜￣　　{ |!　；
　　 |:　 ｀｝ヾﾉ　ヾ三三三i代三三三ﾂ 　.∟-=ニ~　i{
　　ﾉ　　/／　у iiﾞﾐ三彡ﾞハ《三三ﾘ!　У　　／(＿_,ヽ.　’
　/　_／　　　,′　!i　　/;/　 }!ﾞl 　 ∥ / 　 　ﾞー…" 　 ',
.（　　　 　 　 ′　 └‐/;/―‐}i」―″/ 　 　 　 　 　 　 人



ヽ-!､;!　 ＼;;;i　 'i,;;;;;;;/　　 Y　　'ir'"　 ,r;r' ／　__,,.　-
-;i　　|　　　ヽ!　 i!;;;;/　　　ヽ　　ゝ--－ ＜'" -ｧ　／
;;;;i　　|　　 ,、ヽ　 'i;/ ,r、　　`--- ' "｀ - 、`=- ､
;;;;;!　 :|　　 |ミ､､i,　//彡i,　　　　,..､　　　　 ` -､
.ヲ　ノ　　　|;｀`ヾ /'"ii'　ヾ,-ァｲ　|/iﾉ7 iｧ-､=
ノ／　　　,,r'　　　'　 i!!　 /,<ﾉ:ﾉ　!,+/./ ／
!'　　 ,r__'　　　　　　 i,,i!/i'｀－',,.='" |/r' =-
i　 　 |､-､`=ｧ--､`､ﾐi!i'i!,',－''　　 ,/,r "
i.i　　 |、` - '"_,. -,,,ヾ　i,;､"　 　 ,'i'
:>!　 =|ゝ- ''´　 '''''　　　 !'　　 ,i'　おっと、まだイスラームのバトルフェイズは終了してないぜ！
i! i　　 |､　　, ,/i　　 ___ -ｧ　 /
i　'i　　'i`／;;;|__.!　　　￣　 ｨ
〉　iヽ　'i;;;;;;;;;;;!/ !`＞ ､__ノ)' `h

【アッバース朝第18代カリフ　アル・ムクタディル】

もうやめて！マニさんのライフはとっくに0よ！

　　　　　　｀` ‐- ､l'　　　　　　　　　 |　 |||　|　　　　　　　l,:-‐'"
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |.　|||　.|
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,へ.　　　　 |.　|||　 |　　　　.／ﾞl　　　　 .／
｀`‐ ､_　　　　　　 .iヽ　 .l 　 ＼　　　|　　　　|　　 ／　　.|　／l／
、　　　` ‐､　　　 .|.　＼ｌ　　　 ＼　 |　　 　 .| .／　　　　|/　 .|〃〃
. ﾞヽ、　　　｀ﾞ‐;l＼|.　　│　 　 　 ＼|　　　　.l/　　　　　 .|　||| |〃.／
＼　 ﾞヽ､　 ミ l.　 |　||| .|　|||　　　　 ヽ.　　 /　　　　　|||　|. ||| .l／
　 ＼ 　 ﾞヽ、.l ||| |　||| .|　|||　 |ﾐヾ丶 ヽ　/,,",- '"´| . ||| . l. ||| .l
　 　 ＼,　　｀| ||| |　||| .|　|||　 |:: ｀ﾞ`‐-､V〃"　:::::::::l . ||| . l.　　 l
""´~￣　　 _| |||..| 　 ./.　　　│::　　　　　　　　　 :::::l、　　 l.　　 l＿＿
,,.: -‐''"´￣　　 ./　 /　　　.／::　　　　　　　　　　::::::::l、　　.|＿＿＿＿
　　三三三　　/　 / 　 . ∠_::　　　　　　　　　　::::::::::::::l、
────/ヽ/ 　 |　|||　|ｰ-｀ニ::､､_:::::::::::::::::::::::::::::_;;ニ-＼＿＿＿＿
ﾞヽ、　　 //ヽ|　||| |　|||　|､　○　ﾉ 　i`‐､::::::::::,:‐''/　!、○　 ﾉ /::;l/‐ﾞiヽ
　　ﾞヽ.　l ｌ/ゝ|　||| |...|||　| `‐-‐'´　　 ｌ::　　:::　　/　　 `ｰ-'" /::::l/ / l. ）
.　　　 ＼＼ｰ,|　||| |. 　 `iヽ--──-　　:::::::::::::::::ー─---一丶i‐-,"//／
.　　　 　 ＼＼|　　 | . 　 |::　　　　　　:::::::::　|〉::::::::::::::　:::::::::::::::;l ),ﾉ／
､￣￣￣￣ 　 |　　 |　　 |::　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::;l-‐'´￣￣　　　＼人_从人__从_从人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人__从人_从ﾉ／
. ｀` ‐ ､　 　 　 l　　 |. 　 |:　　　　　　　,.-─‐-､　　　　　　:::;l　　　　　　　　　　＞　速攻魔法発動！　「サーヒブ・アッ・ザナーディカ」！！　＜
　　　　 ｀` ‐､　 l　　|| 　 |　　　　　 　 i'￣￣￣ﾞi　　　　　::::;!　　　　　　　　　　＞　マニ教徒に追加攻撃できる！！　　　　　　　　　 　 　 　 ＜
　　　　　　　　ﾞヽl.　 |.l.　 |、　　　　 　 l,.-─‐-､l　　　　 .／　　　.,. ‐'´　　　　／Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒YW⌒⌒YW⌒WY＼
　　　　　　　　 　 ｌ.　|､!.　| `‐:､　 　 　 ヽ､＿,,ノ　　　,.‐"　　 , ‐'´
　　　　　 　 .ｉ--─ｌ.│.l . |、.　|｀ﾞ ‐､　　　　　　　.,.‐´|　　,‐'"─‐--i
　　　　 　 　 | |　　 l | . l. | `‐,|.　 　 ｀`ヽ､.__,. ‐'´　　.|,／　　　　　| |
　　　　 　 　 .|(l　　 ∥ . l.| 　l`‐- ､＿＿＿＿　_,, -‐"!　　　　　　|)|
　　　　 　 　 _| |　　　|　 .ｌ|　(;）　　|　＿＿＿_l´　　　（:)　　 　 　 | |
　　,ﾍ,. -‐''"´ l |　　 　 　 |../ｌ.　　 |　!＿＿＿　　　　_,|`ヽ...　　　ｌ |
''"´　　　　 　 .|(l.　　　 ,:-‐(..(`ﾞ‐ ､|＿＿＿＿l_,, -‐"/‐l　)-;.　　|)|


　　　　　　　　　 　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　 　　 　´　 　 　 　 　 　 ｀　ﾐ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏ
.　　 　 　 　　 /　 　 　 　 〃　 ∧　　　　　　',_
　　　　　　 　.′ 　 　 　 /ｉ}　 /　 '_　 　　　 （()）
　　　 　 　 　|　　　 ⌒ /　i　/　 ´　｀、　　 （(><)）　もうやめてえ～～！！
　 　 　 　 　│　　　i／ 　 ﾚ′　 　 　 ヽ! 　 （()）
　　　　　　　 从､ } 三三　 　　三三 　　'ヾ ／¨ゝ、
　　　　　　, ヘ＼ﾉ　(　(　　　　 (　(　　　_ /　　　　〉
　　　　 ｉく. 　　Xﾍ　 )　)　 r- ､. )　)　　ノｲ　 　 ／,ﾍ
　　　　 __ ヽ 　　Yゝ><二)＿＿_ ｧ‐､イ　 ｀､_ （／　∧
　　　　ﾉ　＼i_ｙ‐;{ /　　　ﾊ.【】.7/　　∨　　　　｀ｰ〈__｀≧ｘ、
　　　　ヾ､ 　 ＼　{ 　　 /　｀Y´/　　 ム_ 　　　　　　　　 ソ
　　　　　　＼ _ノ　ゝ-イ　　人/　　 /　　｀>､　　　　　　´
　　　 　 Y¨≧='ﾞ　 　 └┬′/ 　 ./　　　L_ ｀ー､､
　　　　　乂! 　 　 　　　　ゝ､ム __/　 ＿__Lﾉ‐一'´
　　　　　　　　　　　　　　　r'＿_ﾉ￣

　　　　　　　(⌒ヽ
　　　　,ﾊ--ﾊν＾ｿ　 マニ教論駁の余波かどうか知らないけど、
　c-＜(CωC)＼　　 10世紀初頭、アル・ムクタディルの代に弾圧が再燃した。
　'-υ'´l　_　/tlV'ぅ
　　　　 ｔl´｀ｔl　　゛'´




　　　　　　　　　　　　 　(⌒／◇＼ 　　　　　　　　 //／◇＼　ｷｻﾏｶﾞｶﾞﾝﾀﾞﾑﾃﾞｱﾙﾓﾉｶ!!
　　　　　　　　　　　ﾊﾞｷｨ!ヽ(　´∀｀)　　:（⌒ﾐ（　　//（´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　ﾊﾞｷｨ!!ヽ　　l| |l（:;;:(　ﾄﾞｶﾞｧ!!///ヽ、　　_｀ヽｺﾞｽｯ!!
　　　　　　　　　　　('⌒;ヾ　／　'/ lｉ| ｌ!ｸﾞｼｬｧ!!＼从从//／'ﾐ_／ヽﾄﾞｺﾞｯ!!
　　　　　　　　　　　 (⌒）y'⌒;ヾ从从（⌒～∵；）´⌒｀つ,;(´（´⌒;"'ﾎﾞｷﾎﾞｷﾎﾞｷｯ
　　　　　　　　　　　（´⌒ｰ-　　　;:#∧_>::;ｗ 彡(:::゜｀）｡(;;;)､⌒从;;ﾉ・`⌒）;
　　　　　　　　　(´;⌒（´⌒;;' ~ヽと;;;；　#;;､ミ,,:,,;;；ヽ/ﾉ:#｀""^ヾ⌒）);
　　　　　　　　（ﾞﾞﾞ'゛""ﾞﾞ）ﾞ'';"(´⌒;,(´,（´⌒;）ｲﾔｧｧｧｧｧｯ！！！

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　 _ノ　　　ヽ、＼
　　　　／　 　（○）　　（Ｏ)　 ＼
　　　　| 　 　 　 ||　 （__人__）　 ..|
　　　　＼　 　　ﾉi　 　!　　|.　 ／　　 もう耐えられないお～～！
　　　　　/　 　 し' 　 ｀⌒´　.ﾉ
　　　　　|　　　　　　　.／ .／


　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -
　　　　　　　 　 　 　 　 ´ 　 　 　 　 ｀　ｰ　 、
　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　／　　/ 　 　 　 　 　 ／　　ヽ　　ヽ　　　　　　　/
　　　　　　　/　/　　　　　　　/　／ヽ　　　　ヽ　　',　　　　　 /
＼ 　 　 　 /　,′　 !　 　 　 / /　　　ヽ　ｉ　　　　　ｉ　　　　 /
　 ＼　　　ｊ　 { 　 、{　　/　/j/　　　　　ﾞj } !　ｉ　　　|　　　 /
　　　＼ 　{　 ﾍ 　 ＼_/!　//　　 　 　 _厶イ　}　　　|　　 /
　　　 　＼{ ;　∧　{ ∨`Ｖｰ''　　　 `"´/ 　 } /}　　/.} .／　　　　　　　/
　　　　　　|　,′`､.{ 　　＼　 　 　 　 ／ 　.j/ ;　 / ／　 ｉ　　　　　　/
　　 　 ヽ.　Ｖ{ ゝ　ﾄゝC ／　　　　　　＼ つ｡/／／　 　 '　　　　　 /
､　　　　　' 　 　 　| 〃〃　　 　 　 　 〃〃０| "´ 　 　 /　　　　　 '　　　　また中央アジアに逃げましょう！
　＼　　 　 ',　　　 !　　　　　　　　　　　　　　!　　ｉ　　/　 　 　 ／
　　 ＼　　 　 　 　 ＼　 　 　 (　　)　　　　 ｲ　　 |　　　　　 ／ {
　　}￣＼　　　　　　{　,＞　. 　 　 　 .　＜　ｉ　　 !　　　　／　　 ＼
　 ｛　　　ヽ. 　 　 　　_＿＿_ ミエ壬　_＿＿＿_　 　 　 /　　　　／
　 {ミ、　　　、　ヽ￣ 　 ー‐._`Ｙ^Ｙ´_　　　　　 ﾉ　　　/ 　 　 ／
　 　 _.＞、　}　　ヽ　　　　　__⊥⊥___`ｰ　　　{　　　 ｆ　　 ／
.ｒ ⌒ヽ. 　ヽ. !　　 i|　　 r ´// |　|ヽ＼＼　 　|　　　 ｉ　／{　 ＿＿
{　　 ,/￣￣´i} 　　|／―‐//――‐ｉ　ｉ一＼_,ｊ　　　 |Ｖ　　¨"　 　｝ ヽ
ヽ　 ｛ 　 　 　 |　　　　　 /./　　　　|　|　　　　　　　 j ﾞー―-､　 .j 　i}
　 ＼{　　　　　|　　　　 / / 　 　 　 !　|　　 　 　 　 ,′　　 　 ﾞ　/　,/
　　　＼_,　　　ヽ　　　 {　{　　 　 　 |　|　　　　　　/　　　　　　У／


　 　 　 　 　 　 ／　　　 　　.:/
　　　　　　　／ ＿＿__ 　 .::/
　　　　　 ／　　VＺﾆ=-＞──-　,._＿__
　　　　 /　 　 　 ア^／　　　　　 　 r＝=≧:､
　　 　 .:　 　　　/　/　●　　　 　 　 ｀ヾ二ア… 、　　　　かくしてローマ帝国と同様アッバース朝下でも論理・物理両面でボコられて
　　 　 |　　 　 .′ :.　　　　 　 　 ●　ｉ:. Y´　　　 ＼　　　中央アジアにしか身の置き所がなくなったマニ教は、
　　 　 ｌ 　,.-=#==ｘi＼　 `^ｰ' 　 　 .::从 |　　　　　　'.　　 ついにメソポタミアの本部すら放棄して逃げ出さざるを得なくなった。
.　　 　 ＼`ｰ=i　　 {ゝ::≧ｧ---‐r＜/_＿ｌ__:::::.　　　　}
　　　　　　¨¨ |　　人¨¨ :′　　 Vく{「￣ 「_≫:::.　　 /
　　　　　　 　 |　。 ｡ ﾟヽ i　　　　 ＼j　　 ＼ヾ::::　　′
　　　　　　 　 ｌ　 ﾄ､ |`ﾇ | ｕ 　 し　 ヽ。､｡､ﾟ＼:／

　　　　　　　　　　　　　　　　 /＼　　＿.r.､_
　　　　　　　　　　　　 　　ｒ=/: : :.ヽ´: : / : :ヽ:｀ :-.､
　 　 　 　 　 　 　 　 　 厂 ; : :- : : : : : :＜: : :ヽ: :ヽ＼　　 　 ／/
　　　　　　　　　 　 　 /: :./: : : : : : : : : : ヽ:.ヽ: : :Y: : : ヽ　／/./
　　　 　 　 　 　 　 　 |: :/: : : : : : : : : : : : ﾊ: ﾊ: :｜:|: : : }: : / /＿＿
　　　 　 　 　 　 　 　 |:〈 : : : !: : : : | : : : : : l: : ｝: |: l: : : l: : :７_ 　 ∠
　　　 　 　 　 　 　 　 l : ＼ヽﾄノlヽ.ト､＿ﾄ､:l:..: : .:| :!_: :/: : : : :＞ ´￣￣ ＞
　　　 　 　 　 　 　 　 |: ﾊ: :.Y ｡ヾ　l,ｨ´｡ヾ ┼: l :ﾉ::l .}〈: : : ＜　　　　 イ
　　　 　 　 　 　 　 　 |:l : Ⅵl.l彡＼|.ミ=ｌ｢　.|: :.l: : ::|ｲ: :ヽ: : : :＞　´
　　　 　 　 　 　 　 　 |:l: / : l.l ゝ'-' ｀ヽ.||　 | :/'| : :l: : : : :＞ ､
　 　 　 　 　 　 　 '"　|:| : : :.|.ﾄY:ｪｪｪｪｪ:||　 |/　l/l/￣￣７　　＼
　　　 　 　 　 ／　 ／|:|/l//|.|ﾍ ﾋﾋﾋﾋﾋ.||　/!　　/ /- '´/ヽ　　　＼
　　　　　　　〈　　　＼|ﾊ: 　 |:|: :Y⌒＃,.||ｲ:::|　 /＿＿ /　 　> '´　￣ ｀ヽ_
　 　 　 　 　ハ 　 rｰ-　| 　 |:|:.:/`ｰ=.イ||::::::| ./　　　　　/／ 　＞　-　 _　 ヽ
　　　　　　/ 　　 ｜　　.|. /(c )ーく く (c ):/|/ｔ―― ､ /. : ' ´ ヽ　　　 　 ヽ　}
　　　　　╱　 　 　 ╲ 　 {/　　l::ヽ::::l　|　 {::|　　}　　　 |{{ 　-=＝=　ヽ　　　 　 l
　　　／⌒ヽ　　　　',　 l￣￣!:::::::=:}=}　 .}::!ｰ 十 ―-.l ／ ￣ ｀ヽ　　＼ 　 　 ｌ
　　　　 　 　 ＼　 　ト _|_　　|::::::::::〈 〈!　 !:ﾊ　｜　 　 /　　　　　　＼ 　 ╲　　}
　　　　　　　 　 >ー.| 　| ｀ー!::::::::::::l　|　 !::::ト +- ―/ 　　　　　　＿ ヽ 　}}　.|
　　 　 　 　 　 ´　／〉､_!　　 ╲::::::::::╲.╲　ヽ|._｜＿/ -　　　￣　　　 ＞　ﾊ ./
　　 　 　 　 　 ／　/ 　 |ヽ_　ノ╲::ｰ::::>._ヽ ｜／　　 　 　 　 __,,. -‐''´　　.／
　　　　　　 　 　 　 ヽ、ﾉ　　 　 ノー:::{--{＞ ´　￣　　ー　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　 　 　 |＼＿ ／　ヽ::＞ ´　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ　　　　　　 もっと時間的余裕があれば、あるいはアブー・イーサーがもう少し大人しければ、
　　　　　　 __　　　　 ／/.　　　　　　__,l　　　　　　マニ教は彼の思想を吸収・発展させてイスラーム社会に浸透できたのかもしれない。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　ー'　_,-' ﾉ
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､　　 浸透が失敗したとしても、アブー・イーサーの知的遺産を咀嚼できていれば
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))　 マニ教思想にひとつのブレイクスルーが起きていただろう。
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／,ｲ ,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 - ──── -　　 　 　 ／／/| ‘,
　　　　　　　　　 　 　 ─ ､　　　　 -'"　　　　　　　　　　　 　 ｀ ＜／///|　‘
　　　　　　 　 　 　 ｛　(⌒ ＼／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ く//j 　‘
＿　　　　　　　 　 　 ＼＼／ 　 　 　 　 　 　 ＿ 　 ｧ ''"´￣￣¨'''　 　У 　 ::|
　　 　 ｀ 　 、　　　　 　 X ＼　　　　 　 　 ／　　／　　　　　　　　　　　　＼:ﾉ
　　　　　　　＼ 　 　 ／　 ＼丶　 　 　 ／　 　 "　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　ヽ:::...　　　　　＼／ 　 　 　 ＼＼　〆＼　　/　　　　　γ⌒o　　　　　 　 　 　 、
　　 ＼:::::::... 　 ／　　　　　　　　＼＼＿j |　 ′　　　　 弋　 り
::...　 　 Y::::: ／　　　　　　　　　　/ ＼＿丿　|　　　　　 　 ｀¨´　　 　 　 　 　 　 　 ﾞ
:::::::::....　i_／　O　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i￣ ＼
::::::γ´　　　　　　　O　　　　　/　　　　＿ 　 λ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
:::::::{＿＿＿／　　　　　O　　/　,..-=く　　　　 　 　 　 　 　 (　　　　　　　　 　 　 　 j 　 　 ／
:::::::::::::::::}／　　　　　　　 　 ｲ／ヾi:i:i:i:} 　　　　　ﾞ　　　　　　｀て__,　　γ⌒o　　　 .′　／
::::::::::: ／　　 　 　 　 　 ／／ 　 ﾉi:i:ｉ/　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　弋　 り　　 /￣
::::::::::(＿,....-=彡'′　／／{＿／i:i／ 　 　 　 　 　 ／＼　　　　 　 　 　 ｀¨´　 ／
─--::y':::::::::::/ 　 ／／i:i:i:i:i:i:i:i／ 　 ｉ　　　　　 ／　　　｀　 　 　 　 　 　 　 ／　　まあ、言ってもしょうがないけどね。
::::::::::::: ＼:::::::￣::::／{i:i:i:i:i:i:i:／ 　 　 |　　　　 r' {　　 　 　 　 i ｰ───r''´
:::::::::::::::: : ＼:::::／:::......ｰ一"　　　　 ｜　　 　 |　|　　 　 　 　 |　　　　　！
:::::::::::::::::::::::: У:::::::......　　　 　 　 　 ！　　 　 |　|　　 　 　 　 |　　 　 　 ‘
::::::::::::::::::::::::/:::::::.............　　　　　　￣＼　　　！ |　　　 　 　 ！　　　　　 ＼
:::::::::::::::::::::::{:::::::::::::::................　　　　　　 ｝　 　 |　|　　　　　　　ゞ　　　　　 　 ＼

　　　　　　　　 ______
　　　　　ｨ≦毛圭圭至≧x,
　　　　 ,｣㌣~´￣⌒~｀~ﾞ守℡,
　　　／　　　}　　,　　＼　｀Ⅴ,-ｰ- 、
　　,ｲ　 i　 ,リ＼ 　',　 　ヽc　i　　　ヾ_,
　　i;　　{ ./ｻｰ- ＼i､　 从__) ト､＿_,,,彡
　 ,ハ　 i/　 ／ っ　 | ,ﾉ、ﾘ､ 7:/　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　｀'ﾘ　　 ￣〃　 ﾚ' _ﾉ ,ｿ'i :{ ,/'7　　　　　　　　/ｰ三―:::::＼　　　＿　　　　　　　　　/ｰ三―:::::＼　　　＿　　　　　　　　/ｰ三―:::::＼　　　＿
.　　　　i　　　　　　　　_ン´.　i_彡i_{､_,xﾆ=-､　　 （〇）三（〇 ）uﾞｉ　　　─　　　　　　　（〇）三（〇 ）uﾞｉ　　　─　　　　　　 （〇）三（〇 ）uﾞｉ　　　─
.　 　 　 ゝ､_'⌒)__.,ィ　' ﾍ/｀i 　 ｀'ｰ=-、　　　　　i （_人__）　::::::u::| 　__.　￣　　　　　　 i （_人__）　::::::u::| 　__.　￣　　　　　 i （_人__）　::::::u::| 　__.　￣
　　　　　　　　 ___水i⌒;ハ/　　　　　　　　　 .　　＼; }_＿(, 　;;;;;;/／　＼　　　　　 .　　＼; }_＿(, 　;;;;;;/／　＼　　　　　.　　＼; }_＿(, 　;;;;;;/／　＼
　 　 　 　 　 (ﾂ_i ｀ヾ /-=ﾆ>ー=ﾆﾐ´~　　　　"＼／　,　　　　　　　／＼_〉　　　　　"＼／　,　　　　　　　／＼_〉　　　　"＼／　,　　　　　　　／＼_〉
　　　　　　 　 ｀'ｰ--'´|ﾆ／ : : :＼.;/=ｚ､　　　＼__／＼　　 　　　 （　　　　　　　　　＼__／＼　　 　　　 （　　　　　　　　＼__／＼　　 　　　 （
　　　　　　　　　　　 /:ﾉ: :ﾊ: :,r～~　　　　　　　　　　　 ＼　 　 ＿ ヽ　　　　　三　　　　　　　＼　 　 ＿ ヽ　　　　　三　　　　　　＼　 　 ＿ ヽ　　　　　三
　　　　　　　　　　　ﾑ～ﾒ.レ'ﾐﾐｪzz;=ｮ　　　　　　　　　　　　／ __　ヽ　三　　　　　　　　　　　　　 ／ __　ヽ　三　　　　　　　　　　　　 ／ __　ヽ　三
　　　　　　　　　　　　 77:广''==＝=寸　　　　　　　　　　　 !　/r .）　　　　　　　　　　　　　　　　 !　/r .）　　　　　　　　　　　　　　　　!　/r .）
　　　　　　　　　　　　///　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ _／　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ _／　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ _／
　　　　　　　　 　 　 ﾉ=7　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー
　　　　　　　　　　 "'''｀'


　　　　　　　 　 　 　 ,へ、
　　　　　　　　　　　/: : ヽ＼
　　　　 　 　 　 　 /: ; -‐ﾍ　＼,､
　　　　　　　　　 厶'´　　 λ　 ｀ｰ
　　 　 　 　γ__二二ミ　､j　　 　 　 　 ､
　　　　　　/ /　/　 　 ｀ヽヽ　　　 ｲﾊ　 ヽ
　 　 　 　 { {　/ 　 　 　 ハ }　 　 弋ﾘ　　 '
　　　 　 　ヽУ　　　　　l ﾉ/　　　　　　　　l
　　　　　　 У　　　　　 ﾋ"　　　　 　 　 　 l　　　 イブン・アン・ナディームによれば、10世紀半ば時点では
　　　　　　/､　r､　γl /　　　　　　　　ｰｧ/　　　 まだバグダードに300人のマニ教徒がいたらしいけど、
,　--‐一 'ｰ'　 ｰ'ノ ｀ /　　　　　　　 　 ／　　　　988年には5人にまで激減していたそうだ。
　 , -‐‐'´γ'´￣ 　 λ　　　　　 _　 ィ
｀く＿＿__入＿＿／ /　　　　 　 | 　ﾊ　　　　　　この間に本部を放棄したんだろうね。
　　　　　　　　　　　/ 　 　 　 　 ﾊ 　 ﾊ　　　　　 以後のマニ教史は、支部だった中央アジアの教会によって続いていくよ。
　　　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　,　　 ヽ、
.　　　　　　　 　 　 |　　　　　i　 　 ﾄ､__入__）　　　　＿＿＿
　　　 　 　 　 　 　 |　　　|　 |　　　|　　　　　,　＜　　　　　　　＞ ､
　 　 　 　 　 　 　 λ　　 |　 |　　 λ　 　 ／　　　　　　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 / .ｉ　　 |　 |　　/　ヽ ／　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　第八話「最後に残った道しるべ」は来月上旬公開予定！　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　中央アジアで、ティロ・フィナーレ！　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
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乙
なんかもう色々無理なんじゃないかな

乙
もうヒンドゥー教辺りにでも融合すればいいんじゃね？
あと二話もあるんか以外。

乙乙！　ユダヤ教に似ているけど、民族宗教じゃないから確固とした支持母体が見いだせないが故のこの有様な希ガス。
最後ら辺は、マニさんは厨二との相性が良過ぎたが故の悲劇なのかな？

今日の投下は以上です。長らくお付き合いいただき有り難うございました。

特に根拠はないけど個人的には、アッバース朝がマニ教弾圧を開始したのは、
ゾロアスター教より叩きやすかったから、カリフの権威を示すための政治的パフォーマンスとして叩いたんじゃないかと思ってます。

アッバース朝支配の正統性は微妙だったし、そもそもイスラーム国家におけるカリフの位置づけ自体に合意ができていなかったし。

乙乙ー
何このフルボッコ…ｗ

もう一回乙

そういやウマイヤ朝の打倒理由が、ウマイヤ出身だけ優遇されるっていう不満がアリー派（シーア派）から
出てアッバース家が旗頭に運動を起こしてアッバース朝を起こすも、結局アッバースの家の者で独占されたって
いうのが真相で不満だらけで、反発がひどかったそうな。

乙

哲学で論破されそうになるたびに泣き出すマニさん可愛い
あと当時のイスラム世界は想像以上に寛容というかカオスというか

サーサーン朝の支配体制が安定しないのはある意味しょうがなくて、
面積だけ見ればだだっ広いけど耕作に向かない不毛の地も多くて、人口は大したことないんですよ。

人口統計の試算によれば、

1世紀のローマ帝国　約5000万
7世紀の唐王朝　　 　成人男子だけで約6000万
サーサーン朝　　　 　どんだけ多く見積もっても1500万超えない

だから穀倉地帯メソポタミアの税収で点在するオアシス都市群から兵を招集し、
強力な重装騎兵戦術でなんとかローマ・ビザンツと渡り合っていたというのが実情です。
つまりメソポタミアの農業が上手くいかなくなると、車輪のハブが崩れて一気に危うくなります。

6世紀ぐらいから綿作などによって地力が落ちていたし、ホスロー二世が調子こかなくてもいつかは破綻する運命でした。

乙です
>>467の宗教の最後二つがまったく聞き覚えない。現存しない宗教なのかな
ムトタク教はぐぐってもこのスレしか出ないし
ザンドはゾロアスターの聖典とかいう解説してるブログ出てきて混乱

ムトタク教に関しては現在では全くといっていいほど不明です。

ザンドという言葉の本来の意味は、文書化されていない口承伝承としての『アベスターグ』に対する注釈、という意味です。
つまり「ザンドの異端」とは、ザラスシュトラの教えを曲解する者ということになります。

聖典としての『アベスターグ』が完成された際、その公式の解説書としての『ザンド』も作成されたので、これも聖典と言えます。
両方まとめて『ザンド・アベスターグ』と呼ぶこともあります。

こんな感じ。


聖典としての『アベスターグ』＝『ザンド・アベスターグ』
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　┌─────────────┐ 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　│狭義の『アベスターグ』　　 　 　 │ 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　│（古くから伝わってきた伝承）......│ 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　└─────────────┘ 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　┌────────────────────┐ 　 ┃
┃　│『ザンド』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ 　 ┃
┃　│（当時最新のゾロアスター教理論による注釈）......│ 　 ┃
┃　└────────────────────┘ 　 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

>>467の中にマニ教が出ていないのは、キリスト教の一派と見なされてのかな？

自称｢真のキリスト教」なら、キリスト教徒ひとまとめにされるのが
マニさん的には本望……かも？

>>678
ゾロアスター教用語を積極的に取り込んでいたので、
もしかしたらザンドの異端としてエセゾロアスター教と思われていたのかもしれません。

マニ教節操なさすぎじゃなかろか
どうやってアイデンティティ保ったのか、というか何がマニ教のアイデンティティだったんだろう

聖典にすがりよってたらそんなにポンポン用語かりてこれないよね？
用語借りてこれたってことは一応教義について解説や注釈的なことをやってたんだろか？
聖典が単に厨二的神話群だから教義はその時々の地域や世相にあわせて適宜宣教師が作ってたのかな？

マニ教のアイデンティティは物質世界を悪とする二元論じゃないのかな
そこさえ守っていればあとはわりとどうでもよかったのかもしれない

>>687
おっしゃるような、グノーシス主義的な神話構造こそがマニ教の核であり、
そこに登場する名称は二次的な意味しか持たないという説があります。

実際行く先々でよその宗教用語を取り入れてるのを見ると
（能動的に取り入れたのではなく不可抗力的に習合してしまった場合も多いだろうけど）説得力のある説だと思います。

しかし唐突に新キャラが出たと思ったらそれっきり消えるパターンばっかだなマニさん教の歴史は
初期にいたシモンやナナリーはどこにいったのやら

>>690
くどいようだけど資料がないんですよ。
シメオンはシャーブフルとの謁見に同席した後は記録に出てこないし、ガンザクの乙女は入信してそれっきりです。
せめてキリスト教の聖人伝よろしく、後世の信者が捏造してくれたサブストーリーが残ってりゃよかったんですけどね。

マニ教的にはイエッサ＞＞マニさんなんだろ？

そーいや、ミトラ教って出てきたっけ？

マニ教思想はマニさんの性格並に複雑でして・・・

当初は単に自分をパウロのような「イエス・キリストの使徒」と思っていたようなんですが、
思索が深まるごとに設定が膨らんでいき、「地上におけるイエス」以外にも「天上界の輝けるイエス」「裁きのイエス」
「十字架上で苦しむイエス」「月としてのイエス」などを次々とひねくりだして、重層的なイエス論を構成していきました。
マニ教研究の大家オイゲン・ローゼによれば少なく見ても６位格、どんなに少なく見積もる研究者でも３位格あるそうです。

だから「天上界の輝けるイエス」の使徒として福音を広めるマニさんはイエスより下ですが、セミ・クリスチャンの信じる
「地上におけるイエス」の教えを超える福音を広める最終預言者という意味ではイエスより上だったりして、
イエスより偉いのか偉くないのか同格なのかサッパリ分かりません。

マニ教における最後の審判にはマニさんは出てこないけど、マニさん崇拝のせいで相対的にイエス崇拝のウエイトが小さくなってるし、
後世のマニ教徒による讃歌や碑文などでも「神であるマニ」みたいな表現が散見されるのでなんと言えばいいやら。

>>706
ミトラ教は、マニさんが布教していた頃には本場アルメニアでも下火になっていたようです。
ガブリヤーブがアルメニア伝道を行っていた際にも、キリスト教徒と争ったという話はあってもミトラ教徒は出てきませんでした。