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やらない夫は人生のまとめに入るようです 第五話   カテゴリ:やらない夫シリーズ 


248 名前: ◆.9jeLz5xws[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 19:00:41 ID:rReGGaq.


では、投下開始致します。


249 名前: ◆.9jeLz5xws[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 19:02:42 ID:rReGGaq.





          【俺達が佐々木と出会ってから、おおよそ1704時間程の時が流れた。】




.

250 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:02:58 ID:rReGGaq.



         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \    「すいません、ちょっと道が渋滞しておりまして…」
       |    ( ⌒)(⌒)   
          |     (__人__)   
        |   U  ` ⌒´ノ  【俺は結局、あの老婆の下で、送迎を主にする運転手として務める事となった。】
          ,|         }    
       / ヽ       }   
     く  く ヽ     ノ
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |





            ,ィ                 \
       /  , ´                   \
      /  ,ィ                  、  ヘ
      ノ   /         __       ヘ  ヘ
    /  ィ´  ,, ー= ´  ̄      ̄ ≧ー ミ. ヘ、 ヘ          「遅い! 道が混んでいるというのなら、もっと早く出ればよかろう!」
    /   レ ´  ,>ー ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ー =<  ミ|   ヘ
    V   | ィ ´           l!        `>}    〉
    \  「     :  :     ,ハ          |  ノ   【老婆の本名は…終ぞ教えてもらえなかった(真紅と佐々木は知っているらしい)が、
     \|   i  ! l!    ! |  | ノ !   ! ; :!   | /     皆からは『ホロさん』『ホロ婆』などと呼ばれていたので、俺も彼女の事は『ホロさん』と呼んでいた。】
        | ;  ',i ?ヘXj l V! l!  }' ! ル! メ }/l ,′ l!
      | i   ハヘ!ニ==ー千l!'ヽ /7ニ==ー< }   | l      【彼女は、この地方の売春業を取り仕切っている、言わば元締め。
      j ',   } ィ'弋ニク_`    ´弋ニり_^ |:  | ',      彼女の下には、一体何人何十人何百人、下手したら一千人単位の人間がいるのだろうか…】
      ,′|  .ハ ^ ̄         ̄ ^  八  L ',      そんな人間に、俺は何故か直接スカウト(と言っていいのだろうかあれは?)され、
     ムー |   人         !      人   l `ヽ、     今もこうやって、言葉を交わしている。】
    /三三|    \           , イ    |三三ヘ
    /三三=ヘ  r = 二二  ^⌒^ 二 =+   |:三三ニヘ   【大組織の末端として働いていた頃には、想像もつかなかった光景だ。】
    ,′三三ニ:ヘ | l!  l    ̄ ̄ ̄ l ! l! |   メ三三三llヘ
    ,′三三:r ='| l   !  l!  l   : l  i :|  /三三三三∧
  ,三三三=トー L __!  !       i  _.j  ,′三三三三∧
  从三=/ィ´  ̄ {////////777777//////l} ,′三三三三ニ∧


やらない夫は人生のまとめに入るようです 第一話|第二話|第三話|第四話

251 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:04:58 ID:rReGGaq.



   、i、_        、!、
   `i.ヽ,`ヽ、    |.,ヘ\
    .| ; ヘ: : `ヽ__j .; ヘ: :ヽ
    .|; ,,>':'´: : : : : | ;  ヘ: : :ヽヽ、
    ,!"´: : : : : : : : : ヽ、. ヘ: : : : ヽヽ、
  ./: : : : :/: : : : : : : : : :\ ヘ: : : : : i: :ヽ
 /::/: : : ,〃: : : : : : : :ヽ: : : :ヽi : : : : : : : :ヽ     「まあええ。幸いな事に、今回に限ってはまだ時間に余裕はあるからな。
./i :{ : : :/ll.|: :i : : : :| : : :l : : : : : i : : : : : : : : i      だが次はないぞ。こういう商売だからこそ、信用というものが大事なんじゃ。
〃: i 、: ハ:ハ: i、: : : l: : : :|: : : : : : i : : : : : : : : i     よく覚えておくがいい」
i! ! : !ヽ!! ! `-ヽ从A , : ||: : : : : : :i : : : : : : : :|
  .ヽλヽ   、   `!ル'| : : : : : : :|: : : : : : : :|
   }'}‐=i   .j,,,___,,` j : : : : i : : :| : : : : : : l    【人を人とも思わぬ尊大な態度に、手厳しい物言い。
    j::| <     ̄´  | : : : : l : : | : : : : : :/     だが、そこに悪意らしきものは何故か感じられず。
    i:::! `,._        |: : : : :l : : |: : : : : :/      それどころか、不可思議な愛情すら感じる時もあった。】
   i::::::`i、\7¬フ   |: : : : l : :/: : :/ : /
   i::::::::|;;;ヽ、 __,,,.-‐¬ : : : /: :/:/ : i : /       【やる夫達と初めて邂逅した時に抱いた感情とよく似ていた。
    !:::::::|;;;;;l;;;;;;;;;}  / : : : /: イ: :| : i :/|        おそらくこれが、所謂一種のカリスマ性という代物なのだろう。】
   /`ヽ、i;;;;l;;;;;;;;;;}.ノ : : /_'_l : :l__L/_|
   '-、  ヽ;l;;;;;;/ : /  ̄___ ̄``丶、``‐、     【…俺みたいな凡人には生涯得る事の出来ない、持って生まれた稀有な才能だ。】
    / `ヽ、 } {/ _,-‐'" __ ̄`ヽ、  `\ !、
  ./ .丶__i j/ /   /´   ̄ ̄``ヽ、  `、
  |   { || ̄`ll-i '"           `ヽ、 ,}
  |   `7}ーi--|!_!                l `
  |   /i i  ハ l              |
  | / i  l  l .| .|                  |





            / ̄ ̄\
          / _ノ  ヽ、_\        「はい、分かりました。次から気をつけます」
          .|  (●)(●)  |
          | u (__人__)  |    【以前の職場で本部の人間に言われていた事とあまり変わらないのに、
          っ   `⌒´   |     不思議と不快感や反発は殆ど無く、反省して次にいかそうと思えるのは
         / ミ)       /      一体何故だろうか?】
        / ノヽ      /
        | |/      ヽ     【…そこに、悪意や蔑視の意がこめられていないからだろうか。】
        |  | /|     | |



252 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 19:05:05 ID:T4UVfYvc


はじまた


253 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:06:54 ID:rReGGaq.



      )::::::::::::::::::::,  ´    )::::::::::::::===彡::::::テ
       (::::::::::::::::://    ヽ:::_:::::::::::::::::i  l::::l:::::ハ二))          「仕方ないですよ、ホロ婆。今日は他の運転手も遅れてますしね」
      >:::::::,.'  ′    |   ):::::::::::::::l  i:::i:::::(、二))   
        て::::/   ll  l |  !|   {::::::::::::::::|  l::i:::::::::ハ〈
         しl |  l |  | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::(  !l
         l l  l _L | |ノ  rT´? | (::::::::ミ彡::::::ィ  l|l    【さりげなくフォローを入れてくれた彼女の名前は真紅。
            ll ヽ ´ rr、    ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) |  リ    名前と着込んだ真っ赤なドレスに似合わぬ、冷静で冷徹な印象を受ける美女だ。】
            ハ v)       l l | リ /:://   |  |   
            ,' ハ 丶      リ ,| |//´  | | 【ホロがこの組織の精神的な支柱だとするならば、
            |  〉 、 `    lレ' | h、     |  |  彼女はそれを支える、とても強固な土台だ。】
            l / ||  > - ィ 〃 | | l7      |  |   
            ノ'  |r j / rr、 〃  | | 〈 \    |  |     【ホロの命を元に、業務の殆どを円滑に取り仕切る様は、
            /'   ノl j/ ?ト(  ノ l (   \   |  |     「一体何故こんな所で…」と、思わず一考せざるをえなかった。】
           ヽヽ/ヽ j!    > ´ / /     ハ |  |





         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \   「本当にすいませんでした。次からは絶対にこの様な事が無いようにしますんで、はい」
       |    ( ⌒)(⌒)   
          |     (__人__)  【外見から受ける印象や、言葉少ない物言いから、
        |   U  ` ⌒´ノ   一見冷たい性格に思える彼女であるが、実の所、
          ,|         }    細やかな気遣いの出来る人である…と、少なくとも俺はそう確信している。】
       / ヽ       }      
     く  く ヽ     ノ       【俺みたいな一従業員みたいな人間にまで、こうやってさりげなくフォローを
       \ `'     く         してくれる事が、その証左と言えよう。】
        ヽ、      |
            |       |  【ホロが鞭なら、彼女は飴。その絶妙なバランスが、この組織を円滑に動かしているのだろう。】



254 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:09:11 ID:rReGGaq.



        イ /|   ll         / |     |       |   |
       / | | |   || ll       / |     |       |   |
      / | |.‐|   | || |  | ll    /  | |    |        |   |     「御託はええからさっさと嬢の元へ行ってこい。
      /  レ  ||ヽ, ト.||_| | | | ll  /   .| .||    |       ||   |      百の言葉より一の行動じゃ」
     / _,.=-‐-=.,_レ || |.|ヽ.|| |  |   | | |   /|       | |   |      
     /'´ | /::::::::;;`丶  ‖ || ||| .|   |.| | || /_|       / |  /             「…分かっておるよな?」
    /  | | 〜;;;; ○ `  ‖|| |.|   _.||-レノノ | /    /  |  /
    /   、弋_ ノ        ‖,. ',.-‐=メ、 | /| /l  /  .| /    
    |     ` ‐--         /〜;::: / / >|/////l/   | /   【…といった様に、俺はこの厳格で尊大だが懐の広いトップと、
   |                   弋_,.シ  / ソ ソ ソ     〃    冷静で物静かだがその実穏やかで心優しい上司に、
   |                 l ` ‐  /    |     〃     大体叱咤時には褒められながら――】
    |丶                 |     /     |     〃
.   |  丶    丶 .,_   -‐'    イ      |
   |   丶      _  ̄   ,.   '       |
   |     丶     ,.  '     |       |
   |        ‐ ´        |       |





         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)     「はい、勿論です!
      . |     (__人__)      それじゃあ、急いで向かいますね!」
        |     ` ⌒´ノ
      .  |         }
      .  ヽ        }         【とて充実した心持ちで、働いている。】
         ヽ      ノ
      _,,,,ノ|、 ̄//// \、
  _,,..r''''"/ | \`'/  /  |  ̄`''ー-、
  /     /  |  /\  / /    / ヽ
 ノ |  > |/)::::/\/ \   ノ /}
 {   | {   | ,r":::ヽ /   /  / // ハ



255 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:11:31 ID:rReGGaq.



                    _____,,,、、、、、、、、、、、、、、、,,,,,,,,,,,,,____
                 /゙´ ̄ ̄ ̄ ̄7  , -ーーーー‐ー,┌ーーーー、`、
                /        //        l l        l ゙,
              /        //__          l l       │゙,
           _ , 、-´ーーーーーーーー→´/ニ___)_________________l│__________,,,、」 l7
     _,、-‐・゙´,=ニニ>   , - ー ゙ ´ l            ___ l           │
    /-,_________ ̄ ̄,´-、,・´        l          `ー´l           〔l
  /(ノ  ,_______ ̄l,_,,ノ   , ----、 ロ.l            l      /,ニニ、 l
  ト ‐====,ーー┘------,/・´_ニ_゙ヽヽ,. l            l     l / Vヾ,ヽl
  ll二ll_____│ ̄l l ̄l  /  ,´ ∨`, ゙, l│           ノ     l l>o<l リ
  └-ー====ーニニ、二二 _l  l,>()<l l l゙ーーーーーー-_-__二二二二ニニ/ ゙、.∧ ,ノ/
     ・、`ー´ノ  ̄ ̄  i  、 ∧丿ノ  ̄ ̄ ̄ ̄            ヽ、,,`二ノ
      `゙゙゙゙        `・、 二、・´
                            ブロロロロ…


.



256 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:11:50 ID:rReGGaq.



        -──-   、
     / ィニニニヨ    \      「あー、さっき起きたばっかだから眠てーなー」
   / /( __, ノノ|     ヽ
   ' 〃´ ̄  ` ̄`|    l  l ∧       
  ′{         |   |  l ∧   【俺の仕事は基本的に、『嬢』と呼ばれる女性を『客』の元に届ける事だ。】
  l l 、___ノ  、___,イ|  |  |  ∧    
  | ∧        |/|  lヽ |    \   【指定されたホテルか客が指定した所まで赴き、嬢を下ろす。
  | ∧=≡    ≡≠|  |ノ |  |ゝ一    そして嬢の『仕事』が終わり、嬢から迎えの連絡が入るまで近場に待機するか、
  |  ∧""   '  "" |  |  |\|      その足で他の嬢の送迎をする。それが大体の一連の流れだ。】
  |  人   r 、  |  ∧从        
  |八  ト  二  イ| ハリ
    \ |    V∨´|/ /ヽ
      `   ___〈//  ∧




               /: :∠. -――─ -、   〉´ : : : :\
           /: : :/: : : : {: : : : : /: \/: : : : : : : : :ヽ          「おっ、またアンタか。
              ′: :{>ー-ヽ :_;∠: :_:/:{ : : : : : ヽ: : : : .          それじゃ今日一日、よろしくなー」
           | : : ,′_            ̄| : : : : : : | : : l: |
           |/: :{  `ヽ    __ | : : : : : : | : : |: |
              ,′:ハ x=、     ´     |: j:. : : : │: : i:│      【俺達がここに流れ着いた日、性器を傷つけられ
          i: : : ∧i{ f心     x=≠ミ∨:.: : : : :|:i : :{八       佐々木の治療を受けていたこの女性は、『律』というらしい。】
          | : : : : . V.:ソ     rJ心 》| : : : : : :!:.: : :\>
          | /|: :/ }、、     弋.:ソ  : : : : : 从:丶: : \    【歳はおそらく二十歳前後。正確な歳はついに聞けずじまい。
        _「゙Y-∨ 人  ′    、、、 {: : : : :∧{ \厂 ̄    当初の印象通り、少し思慮浅い所はあるが、
      /⌒::::| トイ∨:.:.|\  マ ̄}    /: : : :/::::ヽ        明るく好感が持てる性格だった。】
   / ::::::::::: / '{. | ノ'"¨つ::\rヘ __, イ / : : /::::::::::\
.  /:::::::::::::::::/{    ̄ /V:::::::{⌒ヽ ∨ /:/: :/::::::::::::::::::::::\       【俺も嬢達も出勤は不定期な筈なのだが、
  {::::::::::::OO\>ァ‐'´::/ ::::::::{ ̄   〉/:厶:´:/:::::::::::::::::::::::::::.       何故か彼女に関しては、俺が送迎する事が多かった。】
  `'ー─- ._ :::∨ ̄ ̄{ :::{:: 人 ̄ ∧::::〈::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::}



257 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:13:47 ID:rReGGaq.



                     ,.ヘ..,, -‐…‐- .、_
                    / 厶ヘ、 ̄ ̄`ヽ,,i \
                 /   /^´ ``´´´ ^ |  ヽ   「なあなあ運転手さん、ちょっと聞いてくれよー
                  /   / \、  , / | /     実はこの前さぁ――」
              / . : i ァ=ミ     ィ=ミ、l / i  !
               i  : : |〈 r':::}    r':::} 〉′i !|       
              /  : :| ゞ゚′ '  ゞ゚'' / i ! 八    【彼女はこちらが聞いてもないのに、自ら様々な事を語った。】
                / . : : : ハ ""      "" ,′ i |): :.\      
                ,′{: : V八   `  ´  从 i | : .\一   【仕事の愚痴、印象深かった客の事、良く行く外食屋の事、
            {  乂: :〉 /`ト 、      .イハ | く⌒ヽ    ホロさんや真紅の事、母が再婚した父親と上手くいかなくて…
               X´ ̄`¬≠\ ー  i´: :{⌒ヽi⌒       といった、よくありがちな、自身がここに流れ着いた事情、などなど。】
              /       ハ  \  √`ヽ  丿
          /      /  } /ヘ/∧        【本当に彼女は、よく喋る女だった。】
        /        > |く  /介ト、',
       /        八  |  //ハ V`ヽ、        【…外見は全然似ていなかったが、学生時代に初めて付き合ったお喋りな
      /           \| '.〈/ ハ 〉 i| ヽ        女を思い出し、彼女…律と話している間は、少しだけ懐かしかった。】
.   /             | ヽ/ j j リ  }





       /三三‐i:\
      r'/>‐'^¬┤: :iヽ--、     「――でよ〜、そしたらそのコンビニの店員がさ〜」
    j/{〉r   ⌒V: :l、:>:}
    /: :{ 、   ○l: : | }`:::i     
    /.,.:∧ ○     |イ 爪:::/   【…こちらが口を挟む隙を与えず、結局最後は頷きを
   {ヘ: :八  rァ¨)ィ}ノヽ::/     ただ返すだけになるのも、また同じだった。】
     ヽ:| /三下、∧ヽ::{′
       ∨::::::::〈V介V、::l
      {::::::::::::ハ!トv!;|::l
        ヽ:::::::::ヽ}j }}V:::l
       |:\:::::::{ o l::::l



258 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:15:38 ID:rReGGaq.



                   ,..r:::´,..r::':´:r::'::::/::::',:ヽ'..、
             /:::,.r'´:::::/:::::::::::::::::::::':::::ヽ::'ヽ,
            /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
             ,':::/:::::::::::::/:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ     【律に限らず、ホロの下で働く女達は、
             ,':::,'::::,':::::::/:::::::::::l::::l::::::::::::::::::::,:::::,::::::::::::::::'、     様々な事情を抱えた者ばかりだった。】
              l:::,':::::l::::::::l:::::::/l::::从::::::::::::::::l::::::l:::::::::::::::::',
          l:::l::::::l:::::::l_,、/-‐l-:,' ',:.l::::::::__∧::::l:::::::::::::::::::l
           l::::l::::::l:,r'´l:/    ',l  ',l::::::/`ヽ::l::::::::,::::ll::::l   
            l:::::l'、:::l::::l ´         l:/   l:::`l:::::l:::::l l::l   【曰く、母親に売られた形でここに辿り着いた。】
             l::::/r',::l'、:l,、rx=z,          l::::/::::/ l/
           .l::::'、〃,l ''   ´     r==、. /./:l:::/
          .,'::::::::\ l       、       `'//l/           
          ./:::::::::::,'::¨'、       ___      ,':l             【曰く、中学もまともに通えなかった為、
         /::::::::::::,'::::::::::ト、    '、__ノ     .イ::l              この様な職業しか出来ない。】
        ./::::::::::::::l::::::::::::l >      イ::::l:::l
       .,':::/::::::::::l::::::,、-}   ` .‐ T´::l::::l:::::l:::l
      .,'::/:::::::::::::l:::/ ゝ、     ,':::::/::::l:::::ll::l      【曰く、両親がギャンブルで借金と作った挙句蒸発、
      ,':/l:::l::::::::::l,r    `ヽ、  l,`',:::::/:::/ l,'       まだ幼い弟達を養う為にやっている。】
      l,' l:::,'l:::::, '           ヽ 'ヽ 'ヽヽ',





         //|    /ゝ/∧          ヽゝ
         \_|    | `´"|           |  \   【曰く、ホストに貢いで出来た借金を返す為。】
         /,|    |..   |    ハ      |ヽ∠
         ヽ/     ̄l ̄`  | │  / ハ     |/
.         /    | イ行心 |/.| /千十j-  |  |    【曰く、学費どころか食事すらまともに出さない
         / /  | | 代.タ    |/xテ云)》| | |  |     親に頼らずに、自力で進学費用を貯める為。】
.        / イ   | | `ー'     .|i j;;:ノ/|| ;| |  |
       /. / |    N     ,   ≧' ナ|/ | / _人
.       | N | |   |:.\   ‐-    ,/∠:.:/::: 弋  ^ヽ   【曰く、小さい子供を養う為。】
ー‐-=一< ̄^ |:.|   |ィ-,|\_ _  ィ≦':.:.|.:.:.:.:.:.:.| ゝ\   i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.| |  ノ|  |    ´《\:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|| |\ヽ一/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.ヘ|/| メll  |`ヽ 斗/  `\:.:.:.:.:.:.:|:| |   ̄
:::::::::::::::::::::::::::::|::/ ヽ\ヽ  l    /     \::::リ | /       【曰く――】
:::::::::::ゝ::\::::::|/       |  _/       /::ヽ|/
ゝ ──‐--┴  厶 ̄ ̄勹ゞ厂⌒´ヽ    /:::::{|



259 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:18:42 ID:rReGGaq.



       ,  '': : ´ ̄ ̄ ̄ `丶、
      /: : : : : : : : : : : : `丶、: :\
.     /: : : : : : : : , -―-、: : : : :\: \     【虚実ない交ぜの様々な事情を、まるで昨日食べた夕食のメニューを
    /: :/⌒ヽ /: : : : : : :\: : : : :ヽ: 丶     語す様な軽い調子で語る彼女達。】
    .i: /: : : : : : :{: : : : : : : : : :\: : : : ', : ',
    |: l: : : : :/´ ̄ ̄ヽ : : : : : : : \: : i: : :i
    | l: : : : ::i      \ : : : : : :ヾ\l: : :l
    l l : : : : i       \\: : : : :\ヽ::l        【どんな悩みや不幸でも、他人に話す事で、多少はその
    l/: : : ::/         _\\: : : : :\、         重圧から解放されると聞くが…】
   //: : : /_       ィ´  zニ、`ー-i- t..ヽ、
   //: : :./:に_`      ィ圻´:::リ l::l: l: :l:l   ̄
 . // : /:::ハ 廴ヾ       廴::ノ ,'レ:i::l: l:l
. /.ィ´:.:.:小:ハ`ゝー          /ー‐l::l::l:l
   l l : |: : |: ハ     '     ∠ミヽ l::リハ     【それを差し引いても、さして長くもないドライブの道程で
.   l: l : |: : |: :l::>、   ` ‐ ´ / .{    リ  ',      交わす話題にしては、酷く重苦しいものであった。】
  i:l: :l : l: : :l::::l::从/`> -: ´   l /  \ヽ i
.  l l: :l : :l: : :i::::i:/   __ -‐      ヾ l
  l?A ?A ?C小/_`ヽ、              ヾ、
  ヾヽ { ヾヽ /  \ \             yヽ





          ,  ─ -
        ,.‐'      : :.`゙ 、       【だけど、彼女らの目は一様に明るく、前を向いており。】
      / : : : :       : :   \
     / : : : : : : _,.::‐: : : : : : :.   ヽ
   . /   : : /: : : : :,,.-: :、: : : : .  '      【ホロや真紅も含めて、この手の商売をしている人間にありがちな、
   /: : : : : : ,ィ゙: : :__:://  ソノリヽ .: :'      何らかの後ろめたさや後悔の念など微塵も感じさせず。】
   |: : : : : : :|: :"´:/ `    _,,..._ ',: 小
   |: : : : : : :{: ,ィ示ハ`ヾ.    ,,..._ `/| :.} !
   l: : : : : : ::?、tj::リ     んリ`i/: |: :|  【『自分は人生の主役では無かった』なんて、誰もが一度は経験しながらも、
   |: :!: : : : : ::\ー".     {::ツ 〃:,.': /    いずれは容易に乗り越えていく葛藤に、いつまでも捕らわれたままの俺が――】
   ∨: : : : : : : :ノ゙゙゙      、 ~.../: //
   . 〉: : |: : :i/  r‐‐-,   /: : !
   /: : /|: : :ト、\  ` " ,. ィΧ.、{           【…途方も無く、惨めな存在に思えた。】
  f゙//ー{: 、:.\  , ‐.≦イ /"/\
 r=≦= 、\: :.:.:ト、 {\:::::∨|  /_. !
 /      .\ヽソ::::\-ヽ:::リ:!   i´∪



260 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:21:16 ID:rReGGaq.



                    _____,,,、、、、、、、、、、、、、、、,,,,,,,,,,,,,____
                 /゙´ ̄ ̄ ̄ ̄7  , -ーーーー‐ー,┌ーーーー、`、
                /        //        l l        l ゙,
              /        //__          l l       │゙,
           _ , 、-´ーーーーーーーー→´/ニ___)_________________l│__________,,,、」 l7
     _,、-‐・゙´,=ニニ>   , - ー ゙ ´ l            ___ l           │   【やがて、車は目的地に到着。】
    /-,_________ ̄ ̄,´-、,・´        l          `ー´l           〔l
  /(ノ  ,_______ ̄l,_,,ノ   , ----、 ロ.l            l      /,ニニ、 l
  ト ‐====,ーー┘------,/・´_ニ_゙ヽヽ,. l            l     l / Vヾ,ヽl
  ll二ll_____│ ̄l l ̄l  /  ,´ ∨`, ゙, l│           ノ     l l>o<l リ
  └-ー====ーニニ、二二 _l  l,>()<l l l゙ーーーーーー-_-__二二二二ニニ/ ゙、.∧ ,ノ/
     ・、`ー´ノ  ̄ ̄  i  、 ∧丿ノ  ̄ ̄ ̄ ̄            ヽ、,,`二ノ
      `゙゙゙゙        `・、 二、・´
                            キキーッ…


.



261 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:21:29 ID:rReGGaq.



                  ,. -====ーz- . .
                    /'了 ̄: ̄:>.、 〉: :ミ: .、
              ,.ィ' : _:_{_z‐'´⌒ー-ミ| : : : : : \
            /:/:/´            }: : :ハ:  : ヽ       「じゃあな〜、運転手さん。
               i. : :V        '⌒`ヽ|: : : : |: . : :.        仕事終わった後もよろしくな〜」
               | : : |/⌒`     r‐__ | l : : :|:ヽ: : : ',
                ∨: :{  ,zミ      /示ミ|:{: : :|:.| |: : :l
              小:..:、 《! i心    トィf}V: : :ト、|: :{: : :{   【律を送り出した後、時間潰しにと、車の窓を開けてタバコに点火。】
           /: | :.:ハ ` ヒリ    `¨´ }: : :ら }:.: :!: 小
           | : }: :.:.:.:} 、、、 ヽ    '"" |: /:/ ノ:. : |:. :ト{
           |: /: : :.小.    r== ぅ  ノイ: 爪:.\:...ト、{     【しばしの後、ニ本目のタバコに火を点けたところで、真紅から電話。】
         , ┐ |:ハ: : :.:|:}ヽ.   ` ´  /.ィ|/:.:.:N⌒ヽ{
     r‐ 、{ {   {  ヽ: .:リ /:.>,. __  イ´,斗vヘ{   丶
     /r―`} 〈     ヽ| ノ´ ノ..イヽ  /  /:.:.\
     ノ ー‐、) {     ノ //::/ ,ィく.   /:.:.:./:.:.:\
     { ー 、}.  }   rー‐ 彡:ノ::::{ /乂 ト、 /:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:`:.ー- 、
    ヽ´スノヽ ハ j:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_:///|l { ∨:<´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:ヽ
      ∧   ノ:.:.l ノ:.:.:.:.:.:.:厂:.///} イ |! V:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:}
     {:.:ヽ /:.:.:. |!:.:..:|:.:.:.:|:.:.:从 V/ ! |j }:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.|
     |:.:{ノ:.:.:.:.:.:.∧:.:.:|:.:.:.:|:.:/  7'| トrイ:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
    ∧:.:.0:.:.:.:.:.:{:ハ:.:.}:.:. |:/  i | ||j:.:./:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    {:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.: l:.: /    | ノ |||:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{


.

262 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:23:48 ID:rReGGaq.



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
.  ( . . .:.:.:::::::/       /        ヽ 入| |/ヽ `ヽ
   \.:.:.:.::::/    / ′  l      |  l 「:::| |:::::::ノ   !
      Y.:.:.′   ,′! l   |       |  }ノ..:.| |:::::ノ    |   「佐々木が早目に仕事を終えたから、
.     ゝ┤   |  || l |    l   (. .:://.::∧    |    拾って帰って来て頂戴」
        l !|  _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l   |
        |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ |   |
        | ヽヽl ´==''     ==''^ } | ヒシ''′ |   |    【…とのこと。】
.      '  l / ∧    '       イ|Y´    |   |
      | j l ||丶   ‐    イ`ヽl l      |   |
.     /|  {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ  / lト、   |   |  【俺は短い言葉と共に了承し、電話を切った。】
     //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃  //| jj:::::\  |   |
.     /./. .:.::::|   {     `゙T゙´   // l|从::::::::::ヽ.!    |
 r‐=ニ´.:::ヽー=≧ト:.r‐⊂ニニニ⊃x/ /j/:::}::::::::::::::ヽ.  |
  \::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂jr―‐ヘ/.:::j:::\::::::\_j
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛





                                            _, -‐
                                       _, -‐  ̄ ‐=ニ=-
              / ̄ ̄ ̄\           _, -‐  ̄‐=ニ二ニ=- _, -‐  ̄
             /         ヽ        ,〜'_, -‐  ̄`ー-----― '
            /         丶    _,〜'_ッ'-
            |     _ノ  ( ー)  .厂
            i     ( ー)  !  .⊃       
             |       (__人_) /〉         
           /∧     ,.<))/´二//⊃
         / : | ヽ  / /  '‐、二ニ⊃`    【…二本目のタバコは、何故だかいつもより苦い味がした。】
     , -‐'´: : : : :l   丶l    ´ヽ〉: : : : \
    /: : : : : : : : :|  /_/    __人〉|: : : : :|
   「ヾ: : : : : : : : : :l_/:_/ヽ.   /´     | : : : : :|
  〈\ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ー'〉 |_| |: : : : :|
   !: : :ミヽ: : :/ `y′.: ',ゝ、_/     l: : : : : :|
   ! ⌒ヽ: : : :.ヾ/: ://: : : :|      l: : : : : :|



263 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:25:32 ID:rReGGaq.



    .;;:                |  ..|  | |      ||   || /||   ||        ||   ||/
  ┌┬┐     ┌┬┐    .|、 └|  | |      ||   ||   ||   ||;:,.        ||   ||
  ├┼┤     ├┼┤    .|  ..|  |┘       .[ニニニニニニ]       [ニニニ
  ├┼┤     ├┼┤    .|  ..|  | |                         '':,;:
  └┴┘     └┴┘   .:; |、 └|  | |;.,.
_____________|/,...|  | |___________________
______________ ̄l,i|  | |======================================
.____________、|:::|.~ |  | | ̄ ̄ ̄ ̄[ニニニニニニ] ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[ニニニニ
  ψ       ψ  .//  ||:::|   |  | |        .|| /||   || /||           || /||
.  Ω         Ω //  /.||:::|   | .._| |        .||   || /||   ||           ||   ||/
              //  /  ||:::|   | |. |i..|        .|| /||   || /||           || /||
              /     .||:::|   | |. |i..|        .||   || /||   ||           ||   ||/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::|   | |. |i..|        .||   ||   ||   ||           ||   ||
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::|   | |. |i..|        [ニニニニニニ];:,、        [ニニニニ
.____________.||:::|   | |. |i..|
                  ";,: |:::|   | |._|i..| ;.'.                        .,:゛
;:..     .            |:::|   |  | |___________________
    :,:; '            .,.;|:::|/ |.=.=| |======================================
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~  ''─‐''  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_____________________________________
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264 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:25:42 ID:rReGGaq.



            _ -  ̄` ー
          /         \
         , '       ,、 、   ヽ
        / /     ,ィ ィ/ ヽ ! |   ヽ
        ,'  l , -‐-x i / イ-─リハ l ヘ ',
          i  l  ァ≠、/    ィニテ!/  l !
       ,'.|  ゝトヘヒノ   ,   ゞ-ィ fヽ | l
       ! !  ヽ_',    _ __  | f ' i i   「おやおや、今日の迎えはやらない夫さんだったのかい」
         { ト    ヽ、     ,イィ/ ィ i l,'
       トゝヽヘ_、-、_` t - イ /!ィハ/ソ
                  r z'   ,k-、         【指定された場所に向かうと、佐々木が独り、静かに佇んでいた。】
             _ ┬ ヘ   只  /`7-、
        / ', ',  ヽ/  ヽ'  / / \
          ! 、 ヽ 丶         / /  X!
       | !   ヽ ヽ    , ' , '   ' |   【…そう、彼女もまた、『嬢』の仕事で主な生計を立てていたのだった。】
        |   !    \\ _//   , |
         |  l     \ /     ,'   |
        !  ヘ     Y     /   |
          |   }       \      !    !





              _ ......-.―.-..、_
         ,..:.:,.:.: ̄:.:.:.:.:`:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、
       . :':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\    【佐々木は俺の姿を見受けると、屈託の無い微笑みを返してくれた。】
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
     ':.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽ:.:.:.、:.:.:.:.:ヽ
    /:.:.:.:.':.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:. ハ:.:.':.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:',    
    .':.:.:.:.:i:.:.i:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.: ハ:.:l:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:'     「それじゃ、家まで安全運転、よろしく頼むね」
    l:.:.i:.: l:.:.l:.: !:.:.:.:.:.:.:.:.: l _ヘ-‐―−:.:.:.:': l、:.:.:.:.:.',:.:.:.:.l
    l:.i:i:.:,l-┼‐-、:.:.:.:.:.:.: l  ヽ:.:.ト、:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
    l:.i:i:.:.:l:.:.ヾ:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ミメ:.:.:.:.:.ト:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l
    l:.i:i:.:.ハ:.:.:.!ィテヽ:.:.:.:.:'  γ':::::::::!〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!   【…俺は、なんとか笑顔らしきものを浮かべて頷いた。】
    レl:.i、:.:丶〈 r'::::i \/  弋:::::シ.!i:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:、ヽ
     !ハ:.、:.:.ヾ! ゞ'ノ  '    /// ':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. i:.:.lゝ\   
      ヾ\ハ〃ゝ        i:.:!/:.rl:i:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l
       i:.:.:.:.人  ―−ァ    l:.:':.:,:il l:.:.:.:/i:.:イ/ ヽ!  【はたしてそれが、ちゃんと上手く出来ていたのかどうか――】
       !:.,:..:.:.:.:.ト  ` ー    /l:.:.:/!ハl:.:.:/< ̄`:.、
       !ハ:.:.:.:.:i:::::`...、   イヽ !:./  l:./::::::::::::::::::::ヽ
         ヽ:.:.:',ヽ:、::::::T::::::ヾ 、>!'   ∧::::::::::::::::::::::::::',
          ヽヘ ヾ\:! ヾ`フ:.:.:.,'   /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ    【…今となっては、知る由も無い。】
             `ヽ  `  {:.:.: i  i:::::::::,、::::::::::::::::::::::::::ヽ
                     ',:.:.l___l::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::
                   ヾ〃〃l:::::::::::::::丶:::::::::::::::::::::
                      l:ミ:ミ:ミ:l::::::::::::::::::丶:::::::::::::::::::



265 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:27:17 ID:rReGGaq.



                    _____,,,、、、、、、、、、、、、、、、,,,,,,,,,,,,,____
                 /゙´ ̄ ̄ ̄ ̄7  , -ーーーー‐ー,┌ーーーー、`、
                /        //        l l        l ゙,    【俺は、心中があまり穏やかでは無いのを
              /        //__          l l       │゙,    悟られぬよう、すぐに前を向き、】
           _ , 、-´ーーーーーーーー→´/ニ___)_________________l│__________,,,、」 l7
     _,、-‐・゙´,=ニニ>   , - ー ゙ ´ l            ___ l           │
    /-,_________ ̄ ̄,´-、,・´        l          `ー´l           〔l    【彼女の、そして俺達が現在軒先を
  /(ノ  ,_______ ̄l,_,,ノ   , ----、 ロ.l            l      /,ニニ、 l     .貸してもらっている家へと車を走らせた。】
  ト ‐====,ーー┘------,/・´_ニ_゙ヽヽ,. l            l     l / Vヾ,ヽl
  ll二ll_____│ ̄l l ̄l  /  ,´ ∨`, ゙, l│           ノ     l l>o<l リ
  └-ー====ーニニ、二二 _l  l,>()<l l l゙ーーーーーー-_-__二二二二ニニ/ ゙、.∧ ,ノ/
     ・、`ー´ノ  ̄ ̄  i  、 ∧丿ノ  ̄ ̄ ̄ ̄            ヽ、,,`二ノ
      `゙゙゙゙        `・、 二、・´


.


266 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:27:30 ID:rReGGaq.



                 ,..-ー '' ´  ̄ ~ ゙¨''ー 、
               ,r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙ヽ,
              , ':.:::/::/:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.!、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`i
             ,':.::./:.,':/::.:.ィ:.:/:.:::.,! ヽ:.:.:.:.:.:.:...:.:.゙i    【こうやって送迎する際の車中、俺と彼女は、
              ,'/:::,':.,':/:::.:/:.:/:.:ノ:,'__゙i:.i:!:.::.!:.:.:.:.:i.    よく取り留めも無い話を交わす。】
               ,':.i::.:il:.:l:!.:..:イ_/!:.:,':/´ _, `!:i:.:.:.::i:.:.:.:.:ト、   
            i:,i:.l:.ハ:,':i:.i´!i/,';/''´´ ,rtTハi!:.:l:l:.:.:.:.:゙,:',   
            i!l:.l:.i:.i,':.l:.:/ィiテォ,    辷ノi:.l:i:;:.:.:.:.:.l:l:.i    「ねえやらない夫さん、今日の帰りは何時頃になりそうなんだい?」
            ' .iハ:、:.l:.:ヽ! 弋,ソ  ,     ノ,i:.:,':.:.:.i:,'i:.l、!   
             ' ヾ,:`:.:.: ゙、   _.. '  , 'i:.l:.:ノ:i:.,'.i,'    
               l:.i;、:.、_`. 、 __ , ' i从ノ,'// '   【話題を振るのは、大概彼女の方から。】
                ヾ ,ヾ、_,,_,,,.l    _,}ー-'¨゙`ヽ,   
               , ':::::::::;;;;/ー-  ' ´ }:/::::::::::::::::i     
                 !:::;;:::::/'゙_     ,','::::::::::::::::::;;}    
                   };;r':/;; ;; ;; ;;  ̄;; ー-'_:::::::::;;:::::;;:;i     
              ,';;l:.:.´  ̄  ̄ ¨ ''ー-,_{:::::::;;::;;;::k     
              l;;l;;;;;;;;;,,,:::::::::::::...,,,,,:::::::::::::::;;;:::;;::i
                l:::l;;;;;;;;;;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::;;;::;;:::i
               ,':::,'::::::;;;::::::::::::;;;;,,:::::::::::::::::,;;;;;;;;:::l
              ,':::,':::::::::::;;::::::::::::;;;;;;:::::::::::::,';;;;::::;;!'





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)     「そうだな…今日は後で律さんを家まで送って、
. |     (__人__)      その足で近くに待機している嬢さんを送ったら直帰だから…
  |     ` ⌒´ノ      多分10時前ぐらいじゃないかな?」
.  |         }    
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ      【俺はと言えば…年甲斐も無く、思春期の高校生の様に妙に緊張してしまい、
   /    く         自分からはあまり積極的に行動する事が出来なかった。】
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒) 【…まったく、本当に歳だけ無駄に食ってしまった男だと、自分でも思う。】



267 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:29:38 ID:rReGGaq.



                      -──-
                  ,  '"´            `丶、
              /                     \
              /                      ヽ       「そうなんだ。
           , '                         ',       じゃあ今日は、夕食一緒に食べれそうだね」
.          /                  ',
         //     /   ./         ハ
.        //     l:   ,'        /         l
                ハ   !       /   |        |
        | |    _l」⊥.、|    -‐‐,イ‐- ...,,|
        |       !.! ヽ/l       //    .|       /
           ',    .{イ示ヽ',   ./ ィfテミメ、 !     /
          ', ヽ  .ハ ヤ:::} ヽ/   rテ:::::} 》ノ   /}      /
.        l  \/ ヽ ゞ''      弋zシ/ _./! ,'       
.        |       八  ヽ         ̄l   レ'     |
                 ヽ   、 _.       ,'   .,'        |    
        /         \           /   ハ ,'
.        厶イ八 ハ   ハハ   ヽ、_,,..、 ´ /   / V  /l .ハ ',
             ヽ! .\{   Vヽ!\∧ハハ 厶イノ/   ヽ/ j/ ヾ、
                         ',         ヽ
                           }      _,,,... -‐ 、
                           /_,,..  /      ヽ





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \        
 |    ( ●)(●)       「いや、夕食ぐらい先に食べてて良いぞ。
. |     (__人__)        どうせやる夫が我慢出来ないだろうし」
  | u   ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄



268 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:31:12 ID:rReGGaq.



                 ...:.‐:.:.:.:.:.: ̄:.:.:.:.‐:....
           ..:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:..、
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.    「くつくつくつ。なあに、心配はいらないさ。
         li:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:,イ:.:'  ヽ:.:.:.:i:.:.:l:.:.:.:.:i     ちょっと前にやる夫にせがまれて買った、
          l:l:.:.:.ヽ:ィ:.:―l !:.:.:.:.:/// −- 、:.:.:l:i:.:l:.:.:.:.:l     『ぷれいすてーしょん』とかいうピコピコがあるでしょ。」
         l:ヽ:.:iヽ:l \:.! ヽ/./'       ',:. l:.!:l:.:.:.:.:l
           、:ヽ:l:.:l ≡ ≡    ≡≡≡ lヽ!:.リ:.:.:.:.l
            l:.:.:ヽ:l                .':.:.:rx:.:.:.:.l      「最近はすっかりアレにご執心でねぇ。
           l:.:i:.:八   、  ,、  ,   .':.:.:.'_ノ:.:.:.:l       蒼星石と二人で顔真っ赤にしてやってるよ」
            l:ハ:ハ:.≧:....... ̄   ̄  ......':.:./:.:.:.:ト、:.l
            '  ヽ ヾ`ヽ从ノ:i ̄ t: :i从ハイイ:! ヾ
                , : ´: : l__ .' : ` : 、        「だからまぁ、多分大丈夫じゃないのかな」
             ∧: : : : :l  / : : : : :/ヽ 
              /:::::\ : : l /: : : : /::::::ヽ





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \       「あー、そういうことか…」
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)
  | u   ` ⌒´ノ     「アレ、俺が休みの日に家で寝てる時もずっとやってるもんだから、
.  |       nl^l^l    うるさくてあまり寝付けれないんだなぁ」
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く    「最近はすっかり、昼寝とかは車の中で取る癖がついちゃってるよ」
   /     ヽ \



269 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:32:19 ID:rReGGaq.



        /:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
       / :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
.      / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.     .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
.     ,'.:.:.:.:.:.:.:. i:.: : i.:.:. |i.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':  ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
    |.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|:.__:||:.:|!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/____?.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|    「くつくつくつ、それは大変だねぇ」
    |.:.:.:.:|.:.:.:. | /|∨.|?∨.:.:.:.:.:.:.:.: /´     ?\:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|
    |.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: ? ?∨:.:.:.:.:.:.:/      ?:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:|
.     !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,iィチ云ミ、∨.: : :,:′,.ィチ云ミ刈_:.:.:.j:i..:.:.:.:.:.:.:.j
.    ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|?{::込リ::! V/    {::込リ::}j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i
.     i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハ代:z少j          し乞::リ リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.     i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ `ー‐'′        `ー‐'"/!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!
.     i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ :::::::::   〈     ::::::::: /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从
    j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、    、____,     /.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ
    /ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、   ` ー ´   ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `\
.   / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::>      イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/!
         \リi.、!::::;ィ ´   j: > <  :|   !:./ヾ(jj:.:./イ |/
         \i.:.:'!i;)               ,|/  (jj:./`:.:.:.:'..、、
.       ,..、.:.:':.:.:`:.:.:.!i;)   ` ー 、  ,. -― ´  (jj:′:.:.:.:.:.:.:`ヽ.
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                 (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                  (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \      「笑い事じゃないだろ…」
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)
  | u   ` ⌒´ノ    「お陰で最近は、どうも腰とか肩がこるようになっちまうし…」
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \



270 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:33:23 ID:rReGGaq.



        /                                 ヽ
      /                                 ',
      / /                /              ハ
   .  / .:/ /       /        〃ヽ    i           |
    / .:/〃     __// //   //,′ ヽ ! i           |    「ごめんごめん、悪かったよ」
   ..///7,′     ´「 7`ヽ/ .i  .://ム-‐‐‐',ハ|、           |
       !|   i     |/ |/j/! !:i .:.//'′     !ハ「     |        |
       !|   i !    ィ斧ミメノノ | //  ,ィf云ミメ、」   |       !   「それじゃあ、今日あたりやる夫達には注意しておくよ」
      八  i i i i i j !ノ::::} ノ /    {ノ:::;::} Y|    ト、     i
   .   ハ. |ハj ヘ |仆乂::ノ  /     弋::::ソ ノ !     ! ハ       !
   r‐ 、    'j  ,ハ| :i                    ハ   j_ノ      ',
   ヽ ヽ    ./  从   '              i !   / |  |   ハ
     ハ  V  /  / ヘ.  、   _,         从.  /    | !:ト、 ',
     |  |  ./  /! i   \            .イ  i !/ヘ    i j i | ヽ
     |/ __\/´`! | i i ヽ.       .イ ノ ノノノ  | i  ! !ハハ!  )
    ノ/  `i \/ヽハハハヘi`ヽー 七升厶イ/j八八八ハj
   /´ -─┐|、___)            )ハ    /  {
  /´    ,. }ノ:: }      ,.-‐''て  _」        \  _」\
  {    イーノ::  V ̄´ .ゝー‐''"´ ノ          ̄ノ   ゝ.、
   \  `ヽ:::.   } /  〈  ー 、   _____       〈   ノハ
    \   ヽ  ハ





     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●     「ああ、ありがとな」
   |      (__人__)
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃   「…でもあいつら、ちゃんと聞いてくれるかなあ」
  /     ./ _ノ    
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |  「俺も何度か文句言ったけど、まったく聞いてくれる様子なんてなかったんだが…」
.    \/ ___ /



271 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:34:35 ID:rReGGaq.



              _ ......-.―.-..、_
         ,..:.:,.:.: ̄:.:.:.:.:`:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、
       . :':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
     ':.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽ:.:.:.、:.:.:.:.:ヽ
    /:.:.:.:.':.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:. ハ:.:.':.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:',
    .':.:.:.:.:i:.:.i:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.: ハ:.:l:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:'     「くつくつくつ、心配はいらないさ」
    l:.:.i:.: l:.:.l:.: !:.:.:.:.:.:.:.:.: l _ヘ-‐―−:.:.:.:': l、:.:.:.:.:.',:.:.:.:.l
    l:.i:i:.:,l-┼‐-、:.:.:.:.:.:.: l  ヽ:.:.ト、:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
    l:.i:i:.:.:l:.:.ヾ:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ミメ:.:.:.:.:.ト:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l   「あの子たちはああ見えて、結構素直な所もあるからね」
    l:.i:i:.:.ハ:.:.:.!ィテヽ:.:.:.:.:'  γ':::::::::!〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!
    レl:.i、:.:丶〈 r'::::i \/  弋:::::シ.!i:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:、ヽ
     !ハ:.、:.:.ヾ! ゞ'ノ  '    /// ':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. i:.:.lゝ\
      ヾ\ハ〃ゝ        i:.:!/:.rl:i:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l
       i:.:.:.:.人  ―−ァ    l:.:':.:,:il l:.:.:.:/i:.:イ/ ヽ!
       !:.,:..:.:.:.:.ト  ` ー    /l:.:.:/!ハl:.:.:/< ̄`:.、
       !ハ:.:.:.:.:i:::::`...、   イヽ !:./  l:./::::::::::::::::::::ヽ
         ヽ:.:.:',ヽ:、::::::T::::::ヾ 、>!'   ∧::::::::::::::::::::::::::',
          ヽヘ ヾ\:! ヾ`フ:.:.:.,'   /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
             `ヽ  `  {:.:.: i  i:::::::::,、::::::::::::::::::::::::::ヽ
                     ',:.:.l___l::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::
                   ヾ〃〃l:::::::::::::::丶:::::::::::::::::::::
                      l:ミ:ミ:ミ:l::::::::::::::::::丶:::::::::::::::::::
                      l〃〃l::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::
                      } ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)    「素直、ねぇ…」
. |     (__人__)
  | u   ` ⌒´ノ
.  |         }    「俺にはとてもそうは思えないんだが…」
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く  
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



272 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:35:21 ID:rReGGaq.



          _,,.. -ー― -ー―- 、- 、
        ,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
     , ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
    /:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i、
    /:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,
   ,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i  ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i     「きっと、やらない夫さんがちょっと歳が離れてるから、
    !:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄``゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、     .ついつい反発してしまうだけだと思うよ」
   イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:'    ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ
  ,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'  l! ,,ィttーァ、-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、
  / .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィftt-、'  '  弋'o;;ノ l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、
 '   l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ナ     ~´ .i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、    「ほら、年頃の子供なんて、一度は皆、親に反発するものじゃないか」
    l、,'、:li::::l,  `¨´  '      ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l
     l:.、:!゙、:l      _,    ./.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
     l:.:l、:、:.:l` 、,'^、.     /l::::::l:.i/l,'  i'
.      l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、     「それと似たようなものだと思うんだけどねぇ」
      l:!.  , ',_ーt ト'゙./,,-tー-'  jl::::,'、l:.:.:.:.:.:.:.:i
      .i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`.:.:.:.:.:.:.i
       iト、゙-'´_,,-'゙ィ:./,XXXXXl'l::,'-:.:.:.:.:.:.:.i
       `、ヽ‐-‐´:.:|:':`゙ー--ー''゙:::i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \       「ははは…
 |    ( ⌒)(⌒)       俺はあいつらのウザい親父、って訳か」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }     「俺が親父なら、佐々木はさしずめあいつらの母親だな」
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ     
   /    く      
   |     \



273 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:36:43 ID:rReGGaq.



     ':.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽ:.:.:.、:.:.:.:.:ヽ
    /:.:.:.:.':.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:. ハ:.:.':.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:',
    .':.:.:.:.:i:.:.i:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.: ハ:.:l:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:'
    l:.:.i:.: l:.:.l:.: !:.:.:.:.:.:.:.:.: l _ヘ-‐―−:.:.:.:': l、:.:.:.:.:.',:.:.:.:.l    「おいおい、勘弁してくれよ…」
    l:.i:i:.:,l-┼‐-、:.:.:.:.:.:.: l  ヽ:.:.ト、:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
    l:.i:i:.:.:l:.:.ヾ:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ミメ:.:.:.:.:.ト:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l
    l:.i:i:.:.ハ:.:.:.!ィテヽ:.:.:.:.:'  γ':::::::::!〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!      「僕はまだ、母親なんて歳じゃないよ」
    レl:.i、:.:丶〈 r'::::i \/  弋:::::シ.!i:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:、ヽ
     !ハ:.、:.:.ヾ! ゞ'ノ  '    /// ':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. i:.:.lゝ\
      ヾ\ハ〃ゝ        i:.:!/:.rl:i:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l
       i:.:.:.:.人  , ― 、     .l:.:':.:,:il l:.:.:.:/i:.:イ/ ヽ!
       !:.,:..:.:.:.:.ト       /l:.:.:/!ハl:.:.:/< ̄`:.、
       !ハ:.:.:.:.:i:::::`...、   イヽ !:./  l:./::::::::::::::::::::ヽ
         ヽ:.:.:',ヽ:、::::::T::::::ヾ 、>!'   ∧::::::::::::::::::::::::::',





       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \
     |  ミィ赱、i .i_r赱     「何言ってるんだよ。俺とそんなに歳変わらない癖に」
.     | ::::::⌒ (__人__)
.     |     トエエエイ
.     ヽ     `""´}
      ヽ     ノ
       /    く     
       |     \  
        |    |ヽ、二⌒)



274 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:37:51 ID:rReGGaq.



                    .....:.:.:. ̄ ̄:.:.:.:.....
                 ...:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:`:.、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. iヽ:.:.:.:、:.:.:\
            /:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.i: l:.:.ヽ:.:.:.\:.:.:ヽ
             / //:.:.:. /:.:.:.:.:.:/:.:.: /:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.
              /:/ :. i:.:i:.:.i:.:.:.:.:イ:.:.: /:/ヽ:.:.:.:.:.:i:.:.:.:. i:.:.:.i
            /:/:.:.:. |:.:|:.:.|:.:.:./ .|:. ,イ:/   \:.:.:|:.:.:.:.:.|:i:.:.l    「…女の子に年齢の話なんてするもんじゃないと思うよ?」
          i i:.:.:.:.:.|:.:.!:┼ 7 メ:/〃, ‐―‐ヽ: !:_i:.:.:.!:l:.:.l
          | |:.i:.:.:.:!:ハ:.!:/ /:' /'        !ハ/:.:.iハ!:.:.:l
         /:.l:.ヽ:.:.ハ ,ィf示ト、    ,ィf示ト./i:.:/ /:.: i:!  
          /:.:.ヽ:.iヽ!:.:.  irし::}     irし::}/:.:l:.ゝ':.: /!.:.
.        /:.:.:.:.:.ヾ:.:ゝハ. ゝ‐ '  ,   ゝ‐ ':.:.:.:!/:.: ィ:.ハ:.i
       /:.:.!:.:.!:.:.:i:.:.:.!:ーヽ          /:.:.:.:.ム ´/:' |:|
        |:. ハ:!ヽ:.!ヾハ从:>    ^   .ィハ从乂. /'  !'
       ヽ!  ` `  ,、.、    i` ‐ ´ /     _
              ,.−': ::λ _ /    !、   / ?E_
           /.: : : : :冫  _     _ ̄冫: : : :.ヽ
            /: : : : : :冫    ヽ  '´    冫.: : : : :.i
             |: : 丶: :/ ー  _    _  '|: /.: : : : l
             |: : : :.ヽ!_.      ̄       !:': :/: : : l
             | : : : : i:,: : : : : −. . _  _ . . : :´ヽ:': : : : |





   / ̄ ̄\
 /   ⌒  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |     (__人__)    「ははは、悪い悪い――」
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }    
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ        【…まあ大体、こんな感じで。】
   /    く      
   |     \      【ここまでは、特に問題は無いのだが――】
    |    |ヽ、二⌒)



275 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:38:28 ID:rReGGaq.



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \    「あ、そうだ…」
   |    ( ●)(●
   |      (__人__)
.   |        ノ   「父親母親云々で思い出したんだが、
    |      ∩ ノ ⊃   佐々木の両親って、一体どんな人だったんだ?」
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___





            _ -  ̄` ー
          /         \
         , '       ,、 、   ヽ    【瞬間、佐々木の緩んでいた唇が引き締まる。】
        / /     ,ィ ィ/ ヽ ! |   ヽ
        ,'  l , -‐-x i / イ-─リハ l ヘ ',
          i  l  ァ≠、/    ィニテ!/  l !  【それは拒絶の合図か、それとも聞かないで欲しいという懇願か。】
       ,'.|  ゝトヘヒノ   ,   ゞ-ィ fヽ | l   
       ! !  ヽ_',,    __   | f ' i i
         { ト    ヽ、     ,イィ/ ィ i l,'
       トゝヽヘ_、-、_` t - イ /!ィハ/ソ     【どちらにしろ、俺達を包んでいた柔らかな雰囲気は、
                  r z'   ,k-、          瞬く間に萎縮していった。】
             _ ┬ ヘ   只  /`7-、
        / ', ',  ヽ/  ヽ'  / / \
          ! 、 ヽ 丶         / /  X!   【…またやってしまったと、酷く後悔。】
       | !   ヽ ヽ    , ' , '   ' |



276 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:39:35 ID:rReGGaq.



        /:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
       / :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
.      / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.     .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
.     ,'.:.:.:.:.:.:.:. i:.: : i.:.:. |i.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':  ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i    【…いつも、こうだ。】
    |.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|.: : ||:.:|!ノ : :.:.:.:.:ヽ、:/:   ?.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|
    |.:.:.:.:|.:.:.:. | _|:斗|匕∨.:.:.:.:.:.:.:.: /` ー 、.._V廴:.:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|
    |.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: ? ?∨:.:.:.:.:.:.:/      ?:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:|   【俺が佐々木に過去――らしきものを聞こうとすると、
.     !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,iィチ云ミ、∨.: : :,:′,.ィチ云ミ刈_:.:.:.j:i..:.:.:.:.:.:.:.j    彼女はいつもこうやって、唐突に押し黙ってしまう。】
.    ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|?{::廴リ::! V/    {::廴リ::}j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i
.     i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハ代:z少j          し乞::リ リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.     i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ `ー‐'′        `ー‐'"/!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!  【…思わず目を伏せたくなってしまう様な、寂しげな顔を浮かべて。】
.     i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ       〈         /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从
    j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、              ,/.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ
    /ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、   ´ ̄`     ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `\
.   / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::>      イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/!      
         \リi.、!::::;ィ ´   j: > <  :|   !:./ヾ(jj:.:./イ |/
         \i.:.:'!i;)               ,|/  (jj:./`:.:.:.:'..、
.       ,..、.:.:':.:.:`:.:.:.!i;)   ` ー 、  ,. -― ´  (jj:′:.:.:.:.:.:.:`ヽ.
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                 (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                  (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ





        / ̄ ̄\
      /       \     【…これはあくまで想像だが、『能力者』である佐々木の過去は、
      |::::::        |     他人には容易に触れて欲しくないもので。】
     . |:::::::::::     |
       |::::::::::::::    |         
     .  |::::::::::::::    }       【彼女が自身を守る、一種の『壁』であって。】
     .  ヽ::::::::::::::    }         
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..    【…俺はそれを、踏み越えるに値しなくて。】
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'



277 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:40:44 ID:rReGGaq.



    /  ̄ ̄\
  /      ノ ヽ     【…いや、単純に、俺が彼女の心に踏み入る勇気が無かっただけなんだろう。】
  |::::::     (ー )
.  |:::::::::::   (__人)        【自分は彼女とは違う凡人だという『壁』を、自ら造り。】
   |::::::::::::::   ⌒ノ   
.   |::::::::::::::    }   【故に、俺は悩み。】
.   ヽ::::::::::::::    }
    ヽ::::::::::  ノ            【故に、俺は常に折れた。】
    /:::::::::::: く
    |::::::::::::::  |   
     |:::::::::::::::| |   【…「彼女の気持ちを考えて、」という名の言い訳を、自らに強く言い聞かせながら。】


.


278 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:40:56 ID:rReGGaq.



      |   l――‐、 `!
      |   |    |  |
      |   |  r ´ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
      |   |  | ,ニニニニ、 |   【目前の信号が赤を告げ、俺は左足を少し踏み込む。】
      |   |  | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |
      |   |  | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |   
      |   |  | `ー――‐´ !. 
      |   |  | ,ニニニニ、 |
      |   |  | |:       | |  
      |   |  | |:       | |  【しばしの静寂、まるで時が止まっているかの様な感覚。】
      |   |  | `ー――‐´ !
      |   |  、 _____ノ 
      |   |    |  |      
      |   |――‐'  !
      |   |―――‐ '


.


279 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:41:19 ID:rReGGaq.



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃   |.:.:.:.:|.:.:.:. | _|:斗|匕∨.:.:.:.:.:.:.:.: /` ー 、.._V廴:.:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|....┃
┃   |.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: ? ?∨:.:.:.:.:.:.:/      ?:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:|....┃  【俺は、ルームミラー越しに写る、
┃    !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,iィチ云ミ、∨.: : :,:′,.ィチ云ミ刈_:.:.:.j:i..:.:.:.:.:.:.:.j...┃   彼女の物憂げな視線から、そっと目を逸らし、】
┃   ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|?{::廴リ::! V/    {::廴リ::}j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i ....┃
┃    i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハ代:z少j          し乞::リ リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! .┃
┃    i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ `ー‐'′        `ー‐'"/!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:! .┃
┃    i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ       〈         /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从 ┃ 【自分勝手な寂寥感と、安易な後悔を覚えながら――】
┃   j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、              ,/.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ┃
┃   /ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、   ´ ̄`     ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `┃
┃  / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::>      イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/! ....┃   
┃        \リi.、!::::;ィ ´   j: > <  :|   !:./ヾ(jj:.:./イ |/  ....┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



280 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:41:29 ID:rReGGaq.



       , -――-、
     /      \
    /::::::::::::::     ヽ   
   /::::::::::::::::::     ヽ   【――彼女に見えるように、静かに頭を垂れた。】
   |::::::::::::::::::::::    /   
   .|          /
    \        /


.


281 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:41:39 ID:rReGGaq.



        /:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
       / :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
.      / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.     .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  【…俺の意が通じたのかどうかは分からなかったが――】
.     ,'.:.:.:.:.:.:.:. i:.: : i.:.:. |i.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':  ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i   
    |.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|:.__:||:.:|!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/____?.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|
    |.:.:.:.:|.:.:.:. |  ̄|∨.|?∨.:.:.:.:.:.:.:.: /´     ? ̄:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|   【俺が顔を上げた時には、彼女は既に、いつもの笑顔に戻っていて。】
    |.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: ? ?∨:.:.:.:.:.:.:/      ?:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:|
.     !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,iィチ云ミ、∨.: : :,:′,.ィチ云ミ刈_:.:.:.j:i..:.:.:.:.:.:.:.j  
.    ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|?{::廴リ::! V/    {::廴リ::}j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i 【――これで良かったんだと、自分に言い聞かせ。】
.     i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハ代:z少j          し乞::リ リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.     i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ `ー‐'′        `ー‐'"/!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!
.     i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ       〈         /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从      【とりあえずは、ほっと胸を撫で下ろす。】
    j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、    、____,     /.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ
    /ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、    ー      ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `\
.   / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::>      イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/!
         \リi.、!::::;ィ ´   j: > <  :|   !:./ヾ(jj:.:./イ |/
         \i.:.:'!i;)               ,|/  (jj:./`:.:.:.:'..、
.       ,..、.:.:':.:.:`:.:.:.!i;)   ` ー 、  ,. -― ´  (jj:′:.:.:.:.:.:.:`ヽ.
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                 (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                  (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ


.

282 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:42:47 ID:rReGGaq.



      |   l――‐、 `!
      |   |    |  |
      |   |  r ´ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
      |   |  | ,ニニニニ、 |  【信号が、赤から青に変わった。】
      |   |  | |      .| | 
      |   |  | |      .| |
      |   |  | `ー――‐´ !.   【俺は再び車を動かす。】
      |   |  | ,ニニニニ、 |
      |   |  | |.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |   
      |   |  | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;; | |
      |   |  | `ー――‐´ ! 【一瞬の静寂は、走行音に掻き消されていった。】
      |   |  、 _____ノ 
      |   |    |  |      
      |   |――‐'  !
      |   |―――‐ '


.


283 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:44:09 ID:rReGGaq.



         _,,.. -ー― -ー―- 、- 、
        ,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
     , ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
    /:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i、
    /:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,
   ,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i  ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i     「…ねぇやらない夫さん、今日の夕食のおかずで、
    !:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄``゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、     何かリクエストはあるかい?」
   イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:'    ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ
  ,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'  l! ,,ィttーァ、-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、
  / .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィftt-、'  '  弋'o;;ノ l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、    「もし僕に作れるヤツだったら、作ってあげても良いよ」
 '   l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ナ     ~´ .i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、 
    l、,'、:li::::l,  `¨´  '      ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l    
     l:.、:!゙、:l      _,    ./.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
     l:.:l、:、:.:l` 、,'^、.     /l::::::l:.i/l,'  i'
.      l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、
      l:!.  , ',_ーt ト'゙./,,-tー-'  jl::::,'、l:.:.:.:.:.:.:.:i    【まるで何事も無かったかのように、佐々木はまた口を開く。】
      .i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`.:.:.:.:.:.:.i
       iト、゙-'´_,,-'゙ィ:./,XXXXXl'l::,'-:.:.:.:.:.:.:.i
       `、ヽ‐-‐´:.:|:':`゙ー--ー''゙:::i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「そうだな…」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ  「じゃあ、ポテトサラダなんか頼めるか?」
.  |         }    
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ     【そして俺もまた、何事も無かったかのように、
   /    く        彼女との言葉のキャッチボールを再開した。】
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



284 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:44:23 ID:rReGGaq.



     , ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
    /:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i、
    /:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,     「うん、分かった!」
   ,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i  ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i
    !:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄`¨゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、
   イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:'    ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ     【…この様な具合で、終ぞ俺は、色々な意味で、
  ,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'  l!. ,, -―- -:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:゙、.     彼女とは一線を超える事が出来なかった。】
  / .l:.:.l:.:l:ヽli.:.l., -ー:,'  '      l:.l:.l -、.゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、   
 '   l:.、!:.l:.:.:l.i:´   '        i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、 
    l、,'、:li::::l      '      ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l.   【今の関係を無理に壊してしまうよりはと、俺は『答え』を、
     l:.、:!゙、:l      、´ ̄i   l:.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i    ひたすら先延ばしにしていたのだった。】
     l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. ` ー'  /l::::::l:.i/l,'  i' 
.      l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、.
      l:!.  , ',_ーt ト'゙./,,-tー-'  jl::::,'、l:::::::::::::::l    【…いつの日か訪れたであろう『終わり』から、ひたすら目を背けながら――】
      .i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`::::::;;;;;;;:l.
       iト、゙-'´_,,-'゙l:ィ/,XXXXXl'l::,'-:::::;;;;;;;;:,'


.

285 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:45:44 ID:rReGGaq.




   ________________________
 /                                 , イ
   ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ |
   |   ┌─┐    ┌─┐    ┌─┐    ┌─┐   |   |
   | 目|  |  目|  |  目|  |  目|  |   |   .|
   |   |。 |    |。 |    |。 |    |。 |   |   .|    【仕事を全て終え、3人が待つアパートに帰り着いたのは、
   |   |  |    |  |    |  |    |  |   |   .|     予想より少し遅めの時刻。】
 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||#|   |
  \|                                   |   |    
   |   ┌─┐    ┌─┐    ┌─┐    ┌─┐   |   |  【俺はため息一つで仕事の疲れを何とか吐き出し、
   | 目|  |  目|  |  目|  |  目|  |   |   |   玄関の鍵をゆっくりと開けた。】
   |   |。 |    |。 |    |。 |    |。 |   |   |
   |   |  |    |  |    |  |    |  |   |  /
   |   |  |    |  |    |  |    |  |   |/



.

286 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:46:38 ID:rReGGaq.



      ___
    /     \      「…おせーお、おっちゃん。
   /  _ノ '' 'ー \     一体どこまでほっつき歩いてたんだお」
 /  (●)  (●)  \
 |      (__人__)    | 【案の定やる夫からは、舌打ちと共に、手厳しい出迎え。】
 \      ` ⌒´   /





         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \    「ははは、悪い悪い」
       |    ( ⌒)(⌒)   
          |     (__人__)  
        |      ` ⌒´ノ  【俺も慣れたもので、軽く受け流す。】
          ,|         }
       / ヽ       }   
     く  く ヽ     ノ   【やる夫はそんな俺を見て、舌打ちをまた一つ。】
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |



287 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:48:14 ID:rReGGaq.



              r─────-、、
                |          .:.:.::::.`ヽ,
                |____.:.::.:.:.::::::::::::::/
             _ノ_____  ̄``丶、/
        r'´     _ __ _  ̄``丶〈_
        ヽ,. .:.:.:.::::::::::::::::、::::ー- 、  \   「ない夫ー、遅いよー」
        /.:,.::::::ハ:::::ヽ::.ヽ::.\.::ヽ:::.\/
         /::/.::::::|:::ト、:::::仁ニーミ:::|:::::::::|   「ボク、お腹すいちゃったよー」
          |.::|.:.::|_ノノ´`ヽ` ◯ `1::|::::::l::|
          |.::|:::::K´ ◯      |//::/:/
         ヽト、::::ヘ         /::/:/   【今日は蒼星石からも、口を若干尖らせての抗議。】
            ``1:ヘ  r─っ , イ::/,イ
           |/|.:::>r‐r<  |/イ´
                |.::/^l/l:/_/⌒ヽ
                |/ , ィ´y'´   ,r=ヘ
              // /介1  ,fj.:.:.:.:::.\





         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \   
       |    ( ⌒)(⌒)   「悪い悪い、ちょっと道が混んでてな…」
          |     (__人__)  
        |   U  ` ⌒´ノ      「ほれ、お土産のプリンだ」
          ,|         }
       / ヽ       }   
     く  く ヽ     ノ    【まあこれもある程度予想していたので、
       \ `'     く      とりあえず物で誤魔化すという、姑息な手段を使ってみる。】
        ヽ、      |
            |       |



288 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:48:27 ID:rReGGaq.



          _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
       , -'´:. :. :. :. :. :. ___」
     /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ        「やった〜! プリンだ〜!」
    く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|
     ヽ/_, -'´, -ォi'¨´  \ ヽ \     「ねえ、それって大きいヤツ? 大きいヤツ!?」
      ,ゝ':. :./  /|lト、   ヽ \ ヽ ',
     \/    |-!|ー\、  \ ト、! i
  ミ ミ ミ : :!: :i:: lz=≡   ≡z. {: !l     ミ ミ ミ
 /⌒)⌒)⌒.ハ :_ト:とつ \\\ C V     /⌒)⌒)⌒)
 | / / /: lヽ:|  \ヽ __,.   }l (⌒)/ / / //    【策は無事成功したらしく、蒼星石の顔は、
 | :::::::::::(⌒) : :}\  /   1  // ゝ  :::::::::::/       曇りから一瞬で晴れやかなものへと変わった。】
 |     ノ ヽ lY `  {_  _,ノイ|://  /  )  /
 ヽ    /   ヘ,、   _「    l/!'   /    /     バ
  |    |   l||l 从人 l||l.!::|イ:::ヽ_./ l||l 从人 l||l  バ  ン   【つくづく単純な子、だと思う。】
  ヽ    -一''''''"~~``'ー--、/:::::イ;  -一'''''''ー-、    ン
   ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ):::/}  (⌒_(⌒)⌒)⌒))  【…勿論良い意味で、だぞ?】





        〉 <三三三三三三三三三三三三三三〉〉
      , <三三三三三三三三三三三三三三三7/´
    〈 〈三三三三≧.イ"´ ̄   ヽ.    、   i`Y/
     \、三三=彳  i        、  '.   } ハ      「よ〜し、早速食べるぞ〜!」
       ヽ./  i  ハ \ 、     ヽ  '   ! .ハ
       / /   i/ /i ハ.  ヽ \、   ヽ  .   i i i
        ′  i′' j ' \ ヽ丶、\ ┼f ┼ :! :i i   【蒼星石がプリンを食べようと、俺が手に下げた袋に手を伸ばし――】
       i  i  / /_/_/__ ヽ \ >x≧f斗}  i i i
       l  |i / イノ∠_云ミ、  \、 イ_ぃハ 癶 / l i
       { ハノ´ 小 {_??゚}      弋__ノ イ i  l l
       V i  \ ヽ 弋ノ          /i !  | !  __
         i i   ハ\_     '      ; --、// i´i⌒l  .r=i
         i l   l ヽ      r _ ヲ    ィ.|l⌒l l  | ゙ー '|  | L.」
         l ト、  ハヽ >  _   _. イ/j/|.ー‐' |  |   |  !   l
         |l  } ./   ヽ>ヽハ`¨´ _⊥.|"'|   l   │  |. i   」  ,. -‐;
              i/ , v⌒ -‐' {_.  ´   i  !   l  _|   l. |  | /  //
             ,孑'"´ /_ノ7ー 、.   │ l   l、'´j、|   | }  |,.{  / 
           /) /  // ハ 「ヽ }    |__,.ヽ、__,. ヽ_」   レ'   ;   /



289 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:49:53 ID:rReGGaq.



             _........-――.--..、_
         ,...:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ー.、
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.、
        /:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
     /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/:.:i:.:.:.:.:.:.i',:.:.:.:. i:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
    ./:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.ハ:.l:.:.:.:.:.:.:l ',:.:.:.:.l:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
    i:.:.:.:i:.:.:.:.,:.:.:.:.:.l:.:.! !:.',:.:.:.:.:.:.l ',:.:.:.:!: l:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:ゝ      「蒼星石、おやつは夕飯が終わってから食べるんだよ」
    l:.:.:.!:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.!‐l―!-!‐':.:.:.:.:!-‐,―!‐l‐-i:.:.:.:i:.l:.:.lヾ、
    l:.:.:!:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:ハ:.l  ヾ! ',:.',:.:.:.!  ',:.:!N.!:.:l:.:.:.:.l:.:l:.:.l  \
    l:.:.:!:.:.:.:.: !:.:. ,'ィオテミ斥 ',:.',:.:.',ィテ≠ミx、!:.:.:.:.l:.l:',:.:l     「せっかくのご飯が食べれなくなったらどうするのさ」
    l:.:.:.:.:.:.:.:.:l ≪  し':ハ  ヾヽ:.', ん心 ≫:.:.:i:.l:.!:.',:.l
    l:.:.:.:.:.:.:.:rz:.:.i  .弋zソ    ヾ!弋zソ i i`):.!:.l:l:.:.l',:l 
    /:.:.:.:.:.:.:.:{ ',:.', 、、     ,   丶 、、 .!/,.':!':.:!':.:.:l ':!
   ./:.:,イ:.i:.:.:.:.ゝ、ゝ',               从,ィ:.:.:.:i:.i:.l    【…蓋を開けかけたところで、佐々木が蒼星石にやんわりと釘を刺す。】
  // .l:.:',:.',:.:.:i: ',¨ヽ     ' '     ,.イ:!/,':.:i:.:.i:.!:.l
  /'   l:.:.ハ ',:.:.',: ',:.:.',.>      ,..イ:./:. //:.:.,l:.:.!:ハ',
     l:.:ハ:.',:.:.',: ',:.:.', i  ` ー .i〃〃//イ:./l:/l:'  \    
     .!'  .ヾ\lヾ',:.:.',.}     l/ /'  /' .}/ .}' !
          `  ',:.:','       ゝ..._____'
       ,.-‐‐┬、´ ヽ',          ,ヽ ̄`ヽ
      /::::::::::::::! ) -‐ヽ‐ 、    `´ ̄ ζ::::::::::::',
     .{:::::::::::、:::ヽゝ         ___ )::::〃::::::i





        / .:/:.:.::::::,r'´.:.:.:.:::::::.:.:.:.::::::::::.:.:. :.、\
      / .:/:.:.:::::::/.:.:.::::::::::.::.:.:.:::::::::.:.:..、..:.:.:.、:.ヽ\
     ,/ .:i:.:::::::::::|i.:.::::, ,ィイハト、:::::::::::::.:.`ヽ.:.:\:.\\
     l .:.::|::::::::::::||::::/::/ハ!;;::::::ヾ::::::::::::.:.::ト、.:.:.:!:::::.:.i |
     | .:.::::|::::::::::::|!:/:://^i!;::::::::::ト、::::::::::.:.:|l:ヽ:.:|::::.:.| |   「…ちぇー、分かったよー」
     |.::::::::|::::::::::::|/,イ/  |/\:.::i! \:::::::.:.l!::::!.i|l:.|:::!:|
      !.:::::::l:.::::::::,iイ/ー- 、、,_ ヾ! _,、ゞ-‐ト、:|ノ川:イリ
      !.:.::::!::::::::::|, - ==-ュ、    , .-=ュリ::ノ::!:/   【蒼星石は頬を膨らましながらも、意外と素直に、佐々木に従った。】
      ト.::::::!:::::::::| `ヾ{dじリ >   <7いb;;7'::::/
      l/ヽ.::!:::::::::!   ´ ̄         ̄`/:;イ       【…なるほど、これはまあ確かに、素直と言えるかもしれない。】
         \:::::::ト.、         ′    /:::/|
      __, ィ´\:::!. \、     )‐'   , イ/l/7L_
    ,イ ^ヾ    ヾ!  \` ー -‐ '"´l/::/   「j「ト、
   //.:^ヾト厶         _\_ /   |:/   「j ト7:.ヽ
  .!/.:.:.:::.:.1}: 入      /;;r介;;ト、  ′   「j ト7::::.:.',
  /.:.:.:.::::::::::Ti 入   /;;/´//^!ヾ;;|      「j ト7::::::.:.:l
 ./.:.::::::::::::::::::::T1入 /;/ // | l:;|     「j ト7::::::::::::|



290 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:51:01 ID:rReGGaq.



            _  -──-  .
          ' ´           `   、
       /             ヽ       \
      , ′           |         ヽ
    / ,             |\        ヘ     「…ああ、そうだ」
   ./ /      |        |  \.      i  ∧
.   ,′′        |     | |   \.__ |、 |  ∧
   ′i.          |     | ,ム.‐ ¨ ̄ヽ | i !   i  「…おかえり、やらない夫」
  i |       !     |/      N レ     l
  |  |    !,. ィ弋¨   l/′   ,x==k, Yヽ  |
  |  ∨   |, ヘ 、ヘ  \ /    fヘn__,ハ|' | }   |
  !  ∨  'ヘ.、ヘ.>=k`        ゞ- ' |   ∨  ∧    
   '.  ヽ \ ヾi代、_,小.          |   |  ∧  
   ∨  \___、__>ゝー'´   、     j  | l ト、ヘ
    ∨    ヽ. \      __.  '   / / / ∧|  `
.     i       ー\          /! ,ムイ./      
.     |   |  \    ` 、ー-  .. _/  |/  ´
    .l   ト、\__、ト---`ー─|       ヽ
.     | ∧トゝ  ̄         /      `  ._  _
    j/             /             `7 ンー- 、
              ,ィ /             j , ′   ヘ





         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)    「…ああ、ただいま」
      . |     (__人__)
        |     ` ⌒´ノ
      .  |         }   【日々の労働から帰って来た後に、誰かが待っているという幸せ。】
      .  ヽ        }
         ヽ      ノ
      _,,,,ノ|、 ̄//// \、    【色々と思う事があるとは言え、やはりこれは、とても幸福なことで。】
  _,,..r''''"/ | \`'/  /  |  ̄`''ー-、
  /     /  |  /\  / /    / ヽ
 ノ |  > |/)::::/\/ \   ノ /}   【…思わず笑みが零れてしまうのは、許して欲しいところだ。】
 {   | {   | ,r":::ヽ /   /  / // ハ



291 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:51:22 ID:rReGGaq.



  ___
 |/∨\|       _____________  |______
 |>◎<|       ||    |    ||    |    ||  |:::::::::::::::::::::::::::::||
 |\∧/|       ||    |    ||    |    ||  |:::::::::::::::::::::::::::::||
 ! ̄ ̄ ̄      .||    |    ||    |    ||  |:::::::::::::::::::::::::::::||     
 i           .||    |    ||    |    ||  |::::::::::::::::::::::::::::;||
 i            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  .|:::::::::::::::::::::::::::;;||
  _____________________ _ |:::::::::::::::::::::⊆li||
. / ┏ (*) ┓  .//| ̄ ̄ ̄ ̄|\_________________┌=X\ :::::::::::::::::::;;;;||       【そして、遅めの夕食を4人で食べ始める。】
/┏ (*)  (*) ┓//,_l========'_\______\\ \ ::::::::::;;;;;;;;||       
|_◎/二二二ヽ.[~]_||    。|。    ||'~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~'|~゚~| ::::::;;;;;;;;;;;;||
| ̄ ̄ ̄。|。 ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄。|。 ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄。|。 ̄ ̄ ̄|~゚~| :;;;;;;;;;;;;;;;;;||
|______.|.______||______.|.______||______.|.______|~゚~| ̄(^)(^) ̄\      
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                        .||\ ̄~\
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        | | |                     | | |        \||三三|


.


292 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:51:32 ID:rReGGaq.



               。    __ _
            。 O  /   。  u ` 、   ゚
          -  ・。 /   ⌒   u⌒  i   @ 。          
        ,  ゚ 0 ─ { U (●) (●) .| / 。  ,'´ ̄ ̄`',     
         ゚ ,,、,r-'⌒l u  (__人__) 。゚ | o    ,! ハ ハ !    【…自分以外の誰かと、(それなりに)楽しく
      。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u ./ 。 ・゚  l フ ム l     語り合いながら囲む食卓。】
        ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\   ∠  ハ ッ j
          ー = ^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、  〃ヾ ゚ 。 ヽ フ   /
 jヽjvi、人ノl__     / /  ヽ´{ミ,_   ̄`'''-ヽヾ    ` ̄ ̄
 )   ハ   7      /  / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。
 )   フ    て   /  /   !。 l  l  - ニ
 7   ッ    (  __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
  )   !!     ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l  l-=二=-,
  ^⌒~^⌒^~⌒^└==┘   ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/





              _ ......-.―.-..、_
         ,..:.:,.:.: ̄:.:.:.:.:`:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、
       . :':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ     「こらこら、そんなにがっついて食べないの」
     ':.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽ:.:.:.、:.:.:.:.:ヽ    
    /:.:.:.:.':.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:. ハ:.:.':.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:',
    .':.:.:.:.:i:.:.i:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.ノ:',.:.:.:.:.: ハ:.:l:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:'  【それは、大分長い間、ご無沙汰になっていたことで。】
    l:.:.i:.: l:.:.\!:.:.:.:.:.:.:.:.: l 〆:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:': l、:.:.:.:.:.',:.:.:.:.l
    l:.i:i:.:,l:.:.:l:.:.:ゞ:.:.:.:.:.:.: l  ヽ:.:.ト、.:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
    l:.i:i:.:.:l:.:.ヾ:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ミメ:.:.:.:.:.ト:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l   【…あの時は笑ってしまったが、確かにこうして見る限り、
    l:.i:i:.:.ハ:.:.:.!ィテヽ:.:.:.:.:'  γ ro !〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!    俺達は家族…に見えないこともないのかもしれない。】
    レl:.i、:.:丶〈 r 0.i \/  弋∪ノ.!i:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:、ヽ
     !ハ:.、:.:.ヾ! ゝノ  '    /// ':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. i:.:.lゝ\
      ヾ\ハ〃ゝ        i:.:!/:.rl:i:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l
       i:.:.:.:.人  ゝ二 つ   l:.:':.:,:il l:.:.:.:/i:.:イ/ ヽ!
       !:.,:..:.:.:.:.ト       /l:.:.:/!ハl:.:.:/< ̄`:.、
       !ハ:.:.:.:.:i:::::`...、   イヽ !:./  l:./::::::::::::::::::::ヽ
         ヽ:.:.:',ヽ:、::::::T::::::ヾ 、>!'   ∧::::::::::::::::::::::::::',
          ヽヘ ヾ\:! ヾ`フ:.:.:.,'   /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
             `ヽ  `  {:.:.: i  i:::::::::,、::::::::::::::::::::::::::ヽ



293 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:52:47 ID:rReGGaq.



   / ̄ ̄\
 /   ⌒  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「ははは、元気があっていいじゃないか」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }    
.  ヽ        }   【俺が、うだつの上がらないダメ親父。】
   ヽ     ノ     
   /    く      
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)


.

294 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:52:58 ID:rReGGaq.



       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \    「うるせーお、おっちゃんの帰りが遅かったから
  /(●)三(●))   .\    腹が減ってしょうがなかったんだお」
  |   (__人__)      |
  \ ヽ|r┬-| /   /  【やる夫が、手のかかる反抗期真っ盛りな長男。】
  /   `ー'´      \


.

295 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:53:11 ID:rReGGaq.



        _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
     , -'´:. :. :. :. :. :. ___」
   /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ
  く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|     「ふわ〜このポテトサラダおいしーな〜」
   ヽ/_, -'´, -ォi'¨´  \ ヽ \
    ,ゝ':. :./  /|lト、   ヽ \ ヽ ',
   \/    |-!|ー\、  \ ト、! i
     l:::: i:: lz=≡ ヽヽ ≡z l| l  【で、蒼星石が、元気一杯で、別の意味で手がかかる長女。】
     l:::: l:: とつ \\\ C {!|
     ';:::l ト: \\ __,.\\ :!
      '、:ヽ:| ヽ   /   1   ノ l
        ヽ lト、   {_  _,ノ / /
         l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/
         ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´
            /: i_lil__|:i
          i: : :l:::::ヒj::l」


.

296 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:53:26 ID:rReGGaq.



                      -──-
                  ,  '"´            `丶、
              /                     \
              /                      ヽ
           , '                         ',
.          /                  ',              「くつくつくつ、ありがとね」
         //     /   ./         ハ
.        //     l:   ,'        /         l
                ハ   !       /   |        |     「まだまだおかわりはあるから、
        | |    _l」⊥.、|    -‐‐,イ‐- ...,,|            好きなだけ食べていいよ」
        |       !.! ヽ/l       //    .|       /
           ',    .{イ示ヽ',   ./ ィfテミメ、 !     /
          ', ヽ  .ハ ヤ:::} ヽ/   rテ:::::} 》ノ   /}      /
.        l  \/ ヽ ゞ''      弋zシ/ _./! ,'     【そして佐々木は…少々恥ずかしいので、これ以上は言わない。】
.        |       八  ヽ         ̄l   レ'     |
                 ヽ   、 _.       ,'   .,'        |
        /         \           /   ハ ,'
.        厶イ八 ハ   ハハ   ヽ、_,,..、 ´ /   / V  /l .ハ ',
             ヽ! .\{   Vヽ!\∧ハハ 厶イノ/   ヽ/ j/ ヾ、
                         ',         ヽ
                           }      _,,,... -‐ 、
                           /_,,..  /      ヽ
                     /´    /         ヽ
                         /   __./          ヽ
                   / ̄ ̄  /


.


297 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:54:57 ID:rReGGaq.



       ____
      /      \
     / ⌒  ⌒   \     【互いのことも、ロクに知らず。】
   /  (ー) (ー) /^ヽ
  |   (__人__)( /   〉|
  \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ  【長い時間を、共に過ごした訳でも無く。】
―――――――― \ _ _ _ )





           ,. -──-.. 、
          ,.'´. : : : : : : : : : : .`ヽ
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ 
      /.:.:/.:.:.::/.:.:.ハ.:.:.l.:.:.:.:.:.::.:.:l.:l.:.:.',     【腹を割って、心中を語り明かした事も無く。】
       l.:./.:.:.:./.:‐/、 ',.:.ト、__.:.::l.:.:l.:l.:.l.:l
       l/l.:.{.:..レ'l/   リ `ヽ.:`T:/.:l.:.l.:l
        l/ N{,r==ミ   r==ヽ:l/.:/.:/リ
         l.:ト、' ' '    ' ' ' 〉:l.:/./
         l∧.ゝ、 ,r‐ァ _,..イ.イイノ    【それ故、気持ちが通じ合っている訳でも無く。】
           ,.ィ´ ヽニノ <l/
          /.:{j ,.イ介ト、  j}ヽ
            /.:.:{j レイXトV  j}.:.:.ヽ
         /.:.:.:.ヽェェイXLェェイ.:.:.:.:.:.',
        / `ヽ.:.:.:.:/?〔.:.:.:.:.:.:.:.:.: ノ
       〈   L.:.:.〔 {y}〕.:.:.「~~T´
        / `ヽjニ三三三ニ !,.ィハ
         / 。゚/.:Lニ三三三ニレイ 〉
       ノ  /.:.:.:.:ヽニ」.:lニ/.:.:.!``1
     { `ヽ/.:.:.:.:.:.:.:、.:., .:.:.:.:.:l  l
     〈 ,.イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:!゚。 ト、
       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.にニハ}
       〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ハハJ
       `ー--‐'  ヽ.:.:.:.:.:.:ノ
              `¨¨´



298 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:56:23 ID:rReGGaq.



                 ,..-ー '' ´  ̄ ~ ゙¨''ー 、
               ,r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙ヽ,
              , ':.:::/::/:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.!、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`i
             ,':.::./:.,':/::.:.ィ:.:/:.:::.,! ヽ:.:.:.:.:.:.:...:.:.゙i
              ,'/:::,':.,':/:::.:/:.:/:.:ノ:,'__゙i:.i:!:.::.!:.:.:.:.:i.
               ,':.i::.:il:.:l:!.:..:イ_/!:.:,':/´ _, `!:i:.:.:.::i:.:.:.:.:ト、   【でも、それでも、俺達の間に流れる時間は。】
            i:,i:.l:.ハ:,':i:.i´!i/,';/''´´ ,rtTハi!:.:l:l:.:.:.:.:゙,:',   
            i!l:.l:.i:.i,':.l:.:/ィiテォ,    辷ノi:.l:i:;:.:.:.:.:.l:l:.i   
            ' .iハ:、:.l:.:ヽ! 弋,ソ  ,     ノ,i:.:,':.:.:.i:,'i:.l、!    【何故かとても、穏やかなもので。】
             ' ヾ,:`:.:.: ゙、   _.. '  , 'i:.l:.:ノ:i:.,'.i,'    
               l:.i;、:.、_`. 、 __ , ' i从ノ,'// '     
                ヾ ,ヾ、_,,_,,,.l    _,}ー-'¨゙`ヽ,    
               , ':::::::::;;;;/ー-  ' ´ }:/::::::::::::::::i   【やる夫と蒼星石、佐々木、そして俺が背負っている
                 !:::;;:::::/'゙_     ,','::::::::::::::::::;;}    一切の憂い事を、一時でも忘れさせてくれて。】
                   };;r':/;; ;; ;; ;;  ̄;; ー-'_:::::::::;;:::::;;:;i     
              ,';;l:.:.´  ̄  ̄ ¨ ''ー-,_{:::::::;;::;;;::k     
              l;;l;;;;;;;;;,,,:::::::::::::...,,,,,:::::::::::::::;;;:::;;::i
                l:::l;;;;;;;;;;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::;;;::;;:::i
               ,':::,'::::::;;;::::::::::::;;;;,,:::::::::::::::::,;;;;;;;;:::l
              ,':::,':::::::::::;;::::::::::::;;;;;;:::::::::::::,';;;;::::;;!'
             ,';;;,'::::::::::::;;::::::::::::;;::::;;;;:::::::/;;;;:::;;;::l
            ,'::/::::::::::::::::::;;;;::::::::::;;:::::::::/;;;;;;;;:::::!





   / ̄ ̄\
 /   ⌒  \   【それは、うだつの上がらない凡人の俺にもたらされた、
 |    ( ⌒)(⌒)   分不相応な奇跡だった。】
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }  【…今でも、これだけは胸を張ってはっきりと言える。】
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ     
   /    く       【俺はあの時、心の底から笑えてたんだ――】
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



299 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:56:56 ID:rReGGaq.



. :..   . :.  .. .                        . ... . . .::..  :.   .. . .:.:.. . .   .....  .. .      ....  ::.. . .
       .,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,       . ... . . ....  . .  ..            ... .  .. .. .
  _...:;;:''"'"     ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…    ,.;:.,..,;:;:;:,.,._, ...,,,...,,,,,,,      . ...   ..  ... . .. .:.. .  .. .. .  .::.:.....
 .,;: _...       .,.,;:;:;:,.,.,_                 ,,,......,,,,,;:;''"     .【とある、曇天の日】  . :.. .  .. .. .  .::.
    .....,,,,,;:;'''"'''"             ....,,_,,,...;:;::''""''''"    ..  ... .  .. .. .      ..  . . . . .. .. . .     .. .::...
,.,;:;:;:;:;'''""""""         ...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""    :.:..  ..  . . .. .. .. . .            ,,.,,,...,.,.,,_,,,,,,,,,...;;;
 .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''  . :..   . :.  .. . :.:.. ..  . .      _,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''     ::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
          . .:.  . . .   . .. ..   . . :.     ....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
.  . :.  .. . :.:.. ..  . . .. .. .. . . . .  ;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""                ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
 .. . .   .  . :.  .. . :..       "';:,.__,  ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…       .,.,;:;:;:,.,.,_
               :.:.. ..  . .     """"''''''''''':::::::::;;;;,,,,,....._        ""'"             ....,,_,,,...;:;::''"
:.:.. ..  . . .. .. .. . .                            ::::;;;;;;;;;,,,,.....  ...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
                     ..  ... .  .. .                           ""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''


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300 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:57:09 ID:rReGGaq.



                        
                        
                        
      ______.__._     【不用品回収のトラックが近所にやって来たので、
    , '"――――‐, '"―‐ ヽ`i1    大分前に故障してそのままにしてあったというビデオデッキを、
    /  ∧_∧  //'~ ̄ ̄|.||::||     佐々木の代わりに出しにいった時のこと。】
    .i (・Д・ .) i !  _,._|.||::|| ____________
 [;].!_っ⌒'と _0[;],l |  f _..┘|| ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄1
  ~l!=;:,...二二....,:;=iヨ.'ー''"~ . __ !|:|i|                  i1
  li..,._.  ̄。 ̄. _.,..!.|   ........~ノ,!;|i|,,____,,____,,____,,___,,!|
  il_`}≡≡{´_E|..::' /⌒ヽ'ヽl|!=イ二ll二二ll二/_/ ⌒ヽヽ(ニ(]
.  {=i:::::::[二]:::::::i=i::」  |i.(*).i;;;;|ii□□::(ニ三ニ)::::|;;;;;;|ii.(*) i;;;|二l]
   ̄ ̄ゞ三ノ  ̄ ̄ ̄ゞ_ノ ̄  ゞゞ三ノ    ̄ゞゞ_ノ~    ≡3


.

301 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:57:19 ID:rReGGaq.



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  /
   |    ( ●)(● ―   「…おっ」
   |      (__人__) \
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃   【トラックの荷台に、とある物を発見した俺は、運転手との交渉の末、
  /     ./ _ノ     漱石さん一枚と引換に、それを譲り受けた。】
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /





             / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ⌒)(⌒)   「…久しぶりだなぁ」
           l     (__人__)
          l     ` ⌒´ノ
            |           |  【自分が使っていたものでもないにも関わらず、
          ヽ       l   何故だか、とても懐かしい友に再開した様な気がした。】
            _,ゝ、   _,ノ
        ,、-='l \_,ン g<\
     / \ └〆\ i=i|\'\
    丿   ゙i   \ \=il / i!
     l    l    \\| /=|l
     |    |     \i/   ||



302 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 19:57:44 ID:C/XwpnGQ


なんで過去形なんだ・・・


303 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:58:39 ID:rReGGaq.



  ___
 |/∨\|       _____________  |______
 |>◎<|       ||    |    ||    |    ||  |:::::::::::::::::::::::::::::||
 |\∧/|       ||    |    ||    |    ||  |:::::::::::::::::::::::::::::||
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|_◎/二二二ヽ.[~]_||    。|。    ||'~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~'|~゚~| ::::::;;;;;;;;;;;;||
| ̄ ̄ ̄。|。 ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄。|。 ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄。|。 ̄ ̄ ̄|~゚~| :;;;;;;;;;;;;;;;;;||
|______.|.______||______.|.______||______.|.______|~゚~| ̄(^)(^) ̄\      【そして俺は、元相棒を片手に、意気揚々と帰宅。】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                        .||\ ̄~\
            ____________.           ||  \  \  
          ./                 \         . |\||| ̄ ̄|   
          /                   .\.        |0 .\||_≡|
         ./                      \.      |\  || ̄ ̄|
        /                        \     |0. \||    |
        |=================.|      |\  ||    |
        | | |                     | | |     . \.\||    |
        | | |                     | | |        \||三三|


.


304 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:58:53 ID:rReGGaq.



                   -──-
               ,  '"´            `丶、
           /                     \
          /                      ヽ
        , '                         ',
       /                  ',
      //     /   ./         ハ              「おかえり、やらない夫さん」
     //     l:   ,'        /         l    
             ハ   !       /   |        |
     | |    _l」⊥.、|    -‐‐,イ‐- ...,,|           「…あれ? なんだい、それは?」
     |       !.! ヽ/l       //    .|       /    
       ',    .{イ示ヽ',   ./ ィfテミメ、 !     /
      ', ヽ  .ハ ヤ:::} ヽ/   rテ:::::} 》ノ   /}      /
     l  \/ ヽ ゞ''      弋zシ/ _./! ,'      
     |       八  ヽ         ̄l   レ'     |
              ヽ   、 _.       ,'   .,'        |
     /         \ / r/ヽ     /   ハ ,'
    厶イ八 ハ   ハハ /-‐´ イ≦ ´ /   / V  /l .ハ ',
        ,ヽ! .\, イ   ^ ‐---- 、 イノ/   ヽ/ j/ ヾ、
      |  ヽ, ´       ^ヽ‐--r >       ヽ
        |   ヽ,         \./ /         ヽ
        |    ヽー────‐、 ∨}      _,,,... -‐ 、
       |       /       \\,..   ./      ヽ
       |       .i         ー─'   /         ヽ
       |       i       /   __./          ヽ





       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \    「いや、これはな…」
     |  ミィ赱、i .i_r赱
.     | ::::::⌒ (__人__)
.     |     トエエエイ  【と言いつつ、ニヤニヤしながらケースから、
.     ヽ     `""´}   『それ』を取り出した。】
      ヽ     ノ
       /    く



305 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 19:59:50 ID:rReGGaq.



        /:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
       / :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
.      / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.     .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
.     ,'.:.:.:.:.:.:.:. i:.: : i.:.:. |i.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':  ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
    |.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|:.__:||:.:|!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/____?.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|   「…おやおや、それは――」
    |.:.:.:.:|.:.:.:. |  ̄|∨.|?∨.:.:.:.:.:.:.:.: /´     ? ̄:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|
    |.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: ? ?∨:.:.:.:.:.:.:/      ?:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:|
.     !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,iィチ云ミ、∨.: : :,:′,.ィチ云ミ刈_:.:.:.j:i..:.:.:.:.:.:.:.j
.    ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|?{::廴リ::! V/    {::廴リ::}j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i
.     i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハ代:z少j          し乞::リ リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.     i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ `ー‐'′        `ー‐'"/!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!
.     i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ       〈         /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从
    j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、    、____,     /.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ
    /ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、    ー      ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `\
.   / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::>      イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/!
         \リi.、!::::;ィ ´   j: > <  :|   !:./ヾ(jj:.:./イ |/
         \i.:.:'!i;)               ,|/  (jj:./`:.:.:.:'..、
.       ,..、.:.:':.:.:`:.:.:.!i;)   ` ー 、  ,. -― ´  (jj:′:.:.:.:.:.:.:`ヽ.
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                 (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                  (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ





           / ̄ ̄\
          / ⌒  ⌒\
          |  (●) (●) |   「ああ、ギターだよ」
.          |  (__人__)  |
          |   |r┬-|   |  「トラックの荷台にあったんでな、思わず買って来ちまった」
.          |   `ー'´   }   
.          ヽ       }
           _ ゝ     ノ      【俺が買って来たのは、一本の、おそらく安物のギター。】
         /        `ヽ
        /  /  ̄\      \  【多少錆てはいるが、弦も一応張ってあったので、
      /   /    `ー‐´ ̄`>ヽ  .チューニングさえすれば、すぐに弾ける代物。】
      |ゝ、  \∩ノ^)ミ:::::::::(´__\__________,ヘ,,t,,t、
      | []\_,,__ノ ミ三三三三三三ゞヽゝ三三三三三三三≒≒≒|〕
      |    廾  廾 ::::::::::::::(´ ̄ ̄ ̄\___ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ソ''r''r''
       ', ゚。゚。゚    ,─、___,>
        \___/



306 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:01:00 ID:rReGGaq.



..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)    「…何してんだお、おっちゃん」
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   | 「ただでさえ狭い家なのに、これ以上ムダなモン増やすなお」
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ





      / ̄ ̄\
     /   ノ  ヽ \
     |  ( ⌒) (⌒)|    「別に良いじゃないか、これくらい」
     |    (__人__) |    
    |     ` ⌒´ |   「普段は、車のトランクにでもしまっておくからさ」
     |       |
      ヽ      /
     _,,ゝ    (,_
   /´  `ー-一´`ヽ
   /  、      , |
  /   ノ        |  l
  (  y'l       l_ |
  ヽ ヽ.        |' }
   \ソ`ー─‐一ヾ/



307 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:01:59 ID:rReGGaq.



               | 三三三三三三三三三三三三三三三. /
               | 三三三三三三三三三三三三三三三 /
            __ |` ー-- 、..三三三三三三三三三三三'
         r__─ /       ` ー── - _ 三三三三三l
          |  `ー---... _                       |
          | 三三三三.... `= ー― -- ..、          ト._.\
         ' 三三三三三三三三三三 `ニニ=ー───---` .)
         ヽ___ 三三三三三三三三三三三三三三三三  /
           /::::` -..、_三__三三三三三三三三三三三三 /
         /:::::::::::/::/:::::::::人::: ̄\--- ..、___三三_三三._/    「ふ〜ん」
        ' :::::::::::::::/:__:/  |::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ:::::::::: ̄ヽ
        '::::::::::: :,. '::::/:/ ` |::|:::::::ト , ----- 、 :::l ::::::::::::::::゙   
          |::|:::::::ノ::_/, ' __  |::l::ヽ::ヽ \ ::::::::::::::: | ::::::::::::::::|   「ない夫って、楽器とか弾けたんだ〜」
       丁! ̄::!::/イ,.ィ´ `ヾ|::ヽ:::ヾ::\_`_ヽ ::::::::| ::::::::|::::: |
        |ヘ:::::ヽ:::::::| ト ィ_、| ヽ| \!` 7:::::::`ヾ、::ノ ' ::::::|::::: |
        ハ:::N\::l ゝ_..ノ       ハ::_,ヘ| ハi /::::::::,. ::::,
        l::::::ヽ::::::::ヽ           ゝ __.ノ,.'::::::::::::./:::::/
        |:::∧:::::::::::;ヘ      '       /イ:::::::::::/::イ::|
.          レ'. │:::::::|::::ヽ.    ,- 、     フ:::::/::::::小/∨
           |:::::::.ハ/ヽl >._j /    イ:://::::イ/
           |::::/   /  ノ /フT   /,':::::_イレ
             V  _ ノ ー<'/ノ , 介 ̄ l::/´ \
          , -ーf  ー-ノ !-イ/l::!ヽ  レ    \
          |三r |  、__ ノノ //_j|:|ヾ:ヽ
       γ´ ゝrゝl  ノ|  /イ/{.|:|
       (j   入(^つ-rく> ´//`l{´|:|





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「ま、これでも一応バンドとかやってたからな」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }   
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ     
   /    く      
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



308 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:02:51 ID:rReGGaq.



              _____
           , <´      `  、
            /                 \
       /                 \
        , '         メ、   `丶   ム
     /  /    i     ハ\ト、 ヽ  \〉 ',      「ねぇ、せっかくだから、何か一曲、弾いてくれないかな?」
      / , /     l     i l  \   〉  ム ',
      l ,イ  i   l     リ-―->、 f^ヽi_j  ,
      | l |   |    |    | iリ     刈rヘ \`ヽ!
      | l |   |  /ト、i  l   _fr‐マ_ ト、 `   ト、
      | l |   ト、从ハハハノ ,才代r'ツ,仆      |仆、
      | |八_, |rヘ,ィf^ぃ     ´¨´.::::::. l       !州iト、    
    ノ  i | rへrヘ込r' ,         j    _之_
     ,イ i  i l  Yiヘ   `  _   ,イ >、/    \
  / | i  i l   i i iヘ.    `ー'  //,才´     r―`ー
     | l  i |   ,ハハハ >――‐く⌒ヽ∧_   / ̄`ヽ,'   i
      乂l |l |VV^^^^^^^^レYVVレ'  /  〉 〈    i   i
        乂N         〈i   〈  〈   〈   i     /i
                 |   ', ∧. ∧ J    / : :
                 |   Vゝ/V  |   /





   / ̄ ̄\
 /   ⌒  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「ああ、いいぜ」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ   「どんな曲が良い?」
.  |         }    
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ   【当たり前だ。何せ、その為に買ってきたのだからな。】
   /    く      
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



309 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:03:05 ID:rReGGaq.



     /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/:.:i:.:.:.:.:.:.i',:.:.:.:. i:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
    ./:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.ハ:.l:.:.:.:.:.:.:l ',:.:.:.:.l:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
    i:.:.:.:i:.:.:.:.,:.:.:.:.:.l:.:.! !:.',:.:.:.:.:.:.l ',:.:.:.:!: l:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:ゝ
    l:.:.:.!:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.!‐l―!-!‐':.:.:.:.:!-‐,―!‐l‐-i:.:.:.:i:.l:.:.lヾ、
    l:.:.:!:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:ハ:.l  ヾ! ',:.',:.:.:.!  ',:.:!N.!:.:l:.:.:.:.l:.:l:.:.l  \
    l:.:.:!:.:.:.:.: !:.:. ,'ィオテミ斥 ',:.',:.:.',ィテ≠ミx、!:.:.:.:.l:.l:',:.:l
    l:.:.:.:.:.:.:.:.:l ≪  し':ハ  ヾヽ:.', ん心 ≫:.:.:i:.l:.!:.',:.l      「うーん、そうだねぇ」
    l:.:.:.:.:.:.:.:rz:.:.i  .弋zソ    ヾ!弋zソ i i`):.!:.l:l:.:.l',:l
    /:.:.:.:.:.:.:.:{ ',:.', 、、     ,   丶 、、 .!/,.':!':.:!':.:.:l ':!    
   ./:.:,イ:.i:.:.:.:.ゝ、ゝ',               从,ィ:.:.:.:i:.i:.l     「…んー、ちょっとすぐには思いつかないなぁ」
  // .l:.:',:.',:.:.:i: ',¨ヽ     ' '     ,.イ:!/,':.:i:.:.i:.!:.l
  /'   l:.:.ハ ',:.:.',: ',:.:.',.>      ,..イ:./:. //:.:.,l:.:.!:ハ',
     l:.:ハ:.',:.:.',: ',:.:.', i  ` ー .i〃〃//イ:./l:/l:'  \     「僕、あまり音楽とか聞かないからねぇ」
     .!'  .ヾ\lヾ',:.:.',.}     l/ /'  /' .}/ .}' !
          `  ',:.:','       ゝ..._____'
       ,.-‐‐┬、´ ヽ',          ,ヽ ̄`ヽ      「やる夫と蒼星石はどうだい?」
      /::::::::::::::! ) -‐ヽ‐ 、    `´ ̄ ζ::::::::::::',
     .{:::::::::::、:::ヽゝ         ___ )::::〃::::::i
      !::::::::::::ヽ::::ゝゝー――‐‐ '´   `',:ヽ:::::::::l
      . i、::::::::::::i::::::',_          _ ,.',:::',::::::::',
        }:`:::::::::::!:::::::::: ̄`::::ー―‐': ̄::::::::::::::::}:::::::: ',


.


310 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:03:15 ID:rReGGaq.



       ____
      /      \
     / ⌒  ⌒   \    「やる夫も音楽とか全く興味ねーお」
   /  (ー) (ー) /^ヽ
  |   (__人__)( /   〉|  「ま、おっちゃんが弾きたい曲弾けば良いんじゃねーの?」
  \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )   「その間、やる夫は寝てるけどな」





    _」こ二二 二__ __⊥_
   /;;;:;:;:;:;:;::::::.:.:.:.:.:.:.        〉
  /;;;;;;;:;:;::;:;.:.:.:.:.,.-── ‐‐─-<
  \;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.\    「う〜ん、ボクも音楽とかぜんぜん聞かないしなぁ〜」
   `,n;;;;/.:.::/::::jiト、 .:、.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
    ノ V .:::/,,_/:ハトト、 .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
  rん7‐、).:ノ::/イ二ニヽミ、 ィ二j:::/::/   「よく分かんないや、ゴメンネ」
. / o ̄ `Vヽ::〈〈fでソ`  ,rジソ !;.::/
/     .:.V 〉:::, ' ' ' '  `  ' ' /::/
     .:.:.::V.:::::ト、  〜〜 , イ::/
    .:.:.::::ハヾトん> -- <l/l/_
   ̄\.:/:jこ{   ,ィ勺>.、 ヽこト、
     〉.:::〉‐j   //^j}ト、 j〉 1‐}::.\ー- 、_
    /.:.:::::〉‐j // /j}1 l」  i ‐}:::::.:.\:::::.:.ヽ
  _/i.::::::1.::} ‐j    j}1   | ‐}::::::::::.:.\:::.:.
/.:.:i::|.:::::::|:::ヽン、   j}1!  _ノ,ソ::::::::::::::::::::ヽ::
.:.::::::|::|:::::::::i::::::::`ー-- ─ イイ.:.:.:::::::::::::::::::::::::::



311 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:04:57 ID:rReGGaq.



        / ̄ ̄\
       / ヽ、_   \
     . ( (● )    |   「そうか…」
     . (人__)      |   
     r-ヽ         |  「うーん、それなら…どうしたもんか…」
     (三) |        |
     > ノ       /
    /  / ヽ     /   【少し不測の事態に、しばしの間頭を悩ませる。】
   /  / へ>    <
   |___ヽ  \/ 
       |\   /|  【…佐々木とは同世代。で、あの頃のヒット曲はある程度そらで弾けるので、
       |  \_/ |   その内の一曲でも弾こうという皮算用は、もろくも崩れ去った。】





              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \   【…自身のレパートリーの中から色々と検討した結果、
         i !  |  (●)(●) |    とりあえず、一つの無難な答えを導き出してみた。】
      r;r‐r/ |.  |  (__人__)  |
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ  「…そうだな。じゃあ、とりあえずこの曲を弾いてみるだろ」
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  .  ヽ       }   
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ



312 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:05:27 ID:rReGGaq.



          【久しぶりの、ギターの感触。】

          ,,、r‐/     /''ー-、、,,_               l     !  【バイトで貯めた貯金をはたいて買った、レスポール。】
        /´  /   Y´:::::::::::::::::)::::)                 l    .l         ∧   ,、
       /   〈 、ヽゝ ):::::::::::::/:/                 i_.   !     ,,、-、、,,∨__ 〈. 〉  .∧   γヽ
       _/_._  , ,ヽヽヾ/:::::::〃/;;;/___________/(ヽ_|___ノ())  ()) ``'〈ー-、,〈ソ、,,,_,,ゝノ,
     /E;幵三幵三三三三三三三三三三三三三三三三三_/)_/)三三三//二二二ラ__())       ̄ヽヽ
     《E;幵三幵三三三三三三三三三三三三三三三三<〈 ////三三三//二二ニO)二二二__())     ) )
    / `"" 〃:::::::::::/;;;;;>==" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ∨/ ソノ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"´     / /
    /  。。())::::::::::::::(;;;;;(                     ` ̄´         ヽ、__,,,,、、--ーー'''""ヽ、   _ノノ
    /  ())/⌒ヽ、:::::::ゝ;;;;ゝ、 【それを手放して、一体どれくらい経ったのだろうか。】         ` ̄´
    ヽソノ /⌒ヽ二二ソ ̄ノ
    `ー‐"     `ー-ー'"
         【…少しだけ手を動かしてみる。】

              【どうやら体はまだ覚えていてくれていたようで、少しの感傷と共に、あの頃の感触が蘇ってきた。】

      【…よし、これならばいける。】


                  【俺は、ピック代わりの指先で、弦を弾き始めた。】


.

313 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:06:24 ID:rReGGaq.



   [http://www.youtube.com/watch?v=VIojP7QduFI]

           〜♪

           ____
         /      \    /
        / ─    ─ \   ―   「おっ、これは…」
      /   (●)  (●)  \ \
      |      (__人__)     |
 ♪    \     ` ⌒´   /
      /     ー‐    \              ♪〜



      ♪

             __ __
         ,.. -‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.::: 、
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.::.::.\      ♪〜
       ':.:.:.:.:/:.:.:.:|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.ヽ
      ':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
     .'.:.:.:.:./:.:.://ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|   「あっ、この曲なら知ってるよ!」
 ♪  l:.:.|:.:.レナナ'‐  l:.ト! \:.__:.:.:.:|.:.:.:|
     |:.:.:ィ升Krォァ=、 ヾ!\´ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
     |:.:.ハ:.:|  辷'ノ   丶 イt::_iヾレ:.::.::,   「えっと、えっとね、確かね――」
     |:.:.:.:l:.| ::::::        ゞ-' !:.:.:.:.:イ
     l.:i:.:.:.|ヽ.    _  ′ :::::  ハ:..:./
.     |:l:.:.:.|:.:.\     ̄    イ:::::/
     ヾ!.:,|ハ..:.:.|ゝ、  _ ...ィ/:.:.レ:j/
    _ _ _ゞ\ー- 、   |:./レl:.:..:/    ♪〜
   _レーハヽ     ヽォ_ー 、. |:.:/
   /::::::::::つ    /,イjくヾ\'_
   /:::::::::::::::L   レ' //}ヽ.j\ヽ7



314 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:07:55 ID:rReGGaq.



      ♪
       
        /                                 ヽ
      /                                 ',
      / /                /              ハ
 ♪〜 / .:/ /       /        〃ヽ    i          |
    / .:/〃     __// //   //,′ ヽ ! i           |    「放課後の音楽室、という曲だね」
   ..///7,′     ´「 7`ヽ/ .i  .://ム-‐‐‐',ハ|、           |
       !|   i     |/ |/j/! !:i .:.//'′     !ハ「     |        |
       !|   i !    ィ斧ミメノノ | //  ,ィf云ミメ、」   |       !   「うん…確かにこれは、良い感じだ」
      八  i i i i i j !ノ::::} ノ /    {ノ:::;::} Y|    ト、     i
   .   ハ. |ハj ヘ |仆乂::ノ  /     弋::::ソ ノ !     ! ハ       !
   r‐ 、    'j  ,ハ| :i                    ハ   j_ノ      ',
   ヽ ヽ    ./  从   '              i !   / |  |   ハ               ♪〜
     ハ  V  /  / ヘ.  、   _,         从.  /    | !:ト、 ',
     |  |  ./  /! i   \            .イ  i !/ヘ    i j i | ヽ
     |/ __\/´`! | i i ヽ.       .イ ノ ノノノ  | i  ! !ハハ!  )    ♪〜
    ノ/  `i \/ヽハハハヘi`ヽー 七升厶イ/j八八八ハj
   /´ -─┐|、___)            )ハ    /  {
  /´    ,. }ノ:: }      ,.-‐''て  _」        \  _」\
  {    イーノ::  V ̄´ .ゝー‐''"´ ノ          ̄ノ   ゝ.、
   \  `ヽ:::.   } /  〈  ー 、   _____       〈   ノハ
    \   ヽ  ハ


.


315 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:08:06 ID:rReGGaq.



   ♪〜

              ___
             /     ヽ
            ./ _ノ ヽ、    ヽ    【俺の奏でる拙いギターの音色が、俺達を包み込む。】
             .| (ー) (ー)  |
  ♪〜   .    | (__人__)   .|                          ♪〜
                |  |r┬-|     |
              |   `ー'´   /  【優しいメロディ、美しい音階。】
               ヽ  ヾ    /
             ゝ     (
           /       ヽ    【若い時分にはロックなんぞやっていた癖に、俺のベストは、歌詞のないこの曲だった。】
          (   /        ヽ
         /\ \ ̄・ ̄ヽ、|_|_______ノφφφ~ヽ
        (  ( ヨ||=||=||=||=(゚∀゚)=||=ηη=||=━━━━!!!!!       ♪
         ヽ◎。_。_ノ ̄ ̄ ̄\_ノ ̄ ̄ ̄ヽφφφ__ノ

              ♪

.

316 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:08:24 ID:rReGGaq.



       ♪〜

             __ __            
         ,.. -‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.::: 、
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.::.::.\
       ':.:.:.:.:/:.:.:.:|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.ヽ
      ':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
     .'.:.:.:.:./:.:.://ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|  【蒼星石は、とても興味深々そうに。】
 ♪  l:.:.|:.:.レナナ'‐  l:.ト! \:.__:.:.:.:|.:.:.:|
     |:.:.:ィ升Krォァ=、 ヾ!\´ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
     |:.:.ハ:.:|  辷'ノ   丶 イt::_iヾレ:.::.::,
     |:.:.:.:l:.| ::::::        ゞ-' !:.:.:.:.:イ
     l.:i:.:.:.|ヽ.    _  ′ :::::  ハ:..:./
.     |:l:.:.:.|:.:.\     ̄    イ:::::/
     ヾ!.:,|ハ..:.:.|ゝ、  _ ...ィ/:.:.レ:j/
    _ _ _ゞ\ー- 、   |:./レl:.:..:/
   _レーハヽ     ヽォ_ー 、. |:.:/         ♪〜
   /::::::::::つ    /,イjくヾ\'_
   /:::::::::::::::L   レ' //}ヽ.j\ヽ7


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317 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:08:37 ID:rReGGaq.



                                ♪

       / ̄ ̄ ̄ \
      /  ─    ─\     【…やる夫は、本当に興味無さそうに寝っ転がりながら。】
    /    (ー)  (ー) \
    |       (__人__)   |
    \      ` ⌒´   /        ♪
      / ヽノ   ⌒\__
 ♪〜 / |      \___)⌒\
     ` ̄\ \     -''' ⌒(___)
         \         /\ \__
           ` ―─―─´   ヽ___)

                  
.


318 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:08:54 ID:rReGGaq.



                ♪〜

        /:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
       / :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ        
.      / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.     .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
.     ,'.:.:.:.:.:.:.:. i:.: : i.:.:. |i.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':  ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
    |.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|:.__:||:.:|!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/____?.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|  【そして佐々木は、俺の好きな笑顔で。】
    |.:.:.:.:|.:.:.:. | /|∨.|?∨.:.:.:.:.:.:.:.: /´     ?\:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|
    |.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: ? ?∨:.:.:.:.:.:.:/      ?:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:|
.     !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,i ヘ! V: ∨.: : :,:′       ?:.: : j:i..:.:.:.:.:.:.:.j
.    ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|?ィ==ミ,V/  ,ィ==ミ、j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i    【俺の演奏を、聞いてくれていた。】
.     i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハヽ                  リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.     i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ   ::::::::::         ::::::::::   /!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!
.     i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ       〈         /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从                    ♪
    j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、    、____,     /.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ
    /ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、    ー      ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `\
.   / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::>      イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/!
         \リi.、!::::;ィ ´   j: > <  :|   !:./ヾ(jj:.:./イ |/            
         \i.:.:'!i;)               ,|/  (jj:./`:.:.:.:'..、
. ♪〜  ,..、.:.:':.:.:`:.:.:.!i;)   ` ー 、  ,. -― ´  (jj:′:.:.:.:.:.:.:`ヽ.
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                 (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)                  (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ


.


319 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:09:14 ID:rReGGaq.




       ♪〜
                         【初めてライブハウスのステージに立った時の様な緊張感、
              ___        羞恥、興奮、そして喜びが、俺を包んでいた。】
             /     ヽ
            ./ ⌒  ⌒  ヽ
             .| (ー) (ー)  |   【遠くない未来に待ち受けているであろう、暗澹とした将来も。】
  ♪     .    | (__人__)   .|
                |  |r┬-|     |      【なかなか『凡人の』壁を超えれない、佐々木ややる夫達との関係も。】
              |   `ー'´   /                 
               ヽ  ヾ    /                                    ♪〜
             ゝ     (
           /       ヽ    【全てがどうでもよくなるような、不思議な安堵。】
          (   /        ヽ
         /\ \ ̄・ ̄ヽ、|_|_______ノφφφ~ヽ
        (  ( ヨ||=||=||=||=(゚∀゚)=||=ηη=||=━━━━!!!!!       ♪
         ヽ◎。_。_ノ ̄ ̄ ̄\_ノ ̄ ̄ ̄ヽφφφ__ノ

                【…佐々木達はどうか分からないが、俺に限っては、あの時、とても、幸せだった。】


.


320 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:09:34 ID:rReGGaq.






       【そしてこの時が、俺とやる夫達、そして佐々木と共に過ごした、最後の楽しい時間だった。】





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321 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:11:08 ID:rReGGaq.




                    _____,,,、、、、、、、、、、、、、、、,,,,,,,,,,,,,____
                 /゙´ ̄ ̄ ̄ ̄7  , -ーーーー‐ー,┌ーーーー、`、
                /        //        l l        l ゙,
              /        //__          l l       │゙,
           _ , 、-´ーーーーーーーー→´/ニ___)_________________l│__________,,,、」 l7
     _,、-‐・゙´,=ニニ>   , - ー ゙ ´ l            ___ l           │   【翌日、いつも通りに、嬢の送迎の仕事に赴いた。】
    /-,_________ ̄ ̄,´-、,・´        l          `ー´l           〔l
  /(ノ  ,_______ ̄l,_,,ノ   , ----、 ロ.l            l      /,ニニ、 l
  ト ‐====,ーー┘------,/・´_ニ_゙ヽヽ,. l            l     l / Vヾ,ヽl
  ll二ll_____│ ̄l l ̄l  /  ,´ ∨`, ゙, l│           ノ     l l>o<l リ
  └-ー====ーニニ、二二 _l  l,>()<l l l゙ーーーーーー-_-__二二二二ニニ/ ゙、.∧ ,ノ/
     ・、`ー´ノ  ̄ ̄  i  、 ∧丿ノ  ̄ ̄ ̄ ̄            ヽ、,,`二ノ
      `゙゙゙゙        `・、 二、・´
                            


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322 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:13:14 ID:rReGGaq.



               /: :∠. -――─ -、   〉´ : : : :\
           /: : :/: : : : {: : : : : /: \/: : : : : : : : :ヽ
              ′: :{>ー-ヽ :_;∠: :_:/:{ : : : : : ヽ: : : : .      【今日も客の元へと送る事になった律と、
           | : : ,′_            ̄| : : : : : : | : : l: |       昨日あったことなど、適当に世間話。】
           |/: :{  `ヽ    __ | : : : : : : | : : |: |
              ,′:ハ x=、     ´     |: j:. : : : │: : i:│    
          i: : : ∧i{ f心     x=≠ミ∨:.: : : : :|:i : :{八    「へ〜そんな事があったんだ〜」
          | : : : : . V.:ソ     rJ心 》| : : : : : :!:.: : :\>
          | /|: :/ }、、     弋.:ソ  : : : : : 从:丶: : \       「そーいやーアンタ、昔バンドやってたって言ってたもんな」
        _「゙Y-∨ 人  ′    、、、 {: : : : :∧{ \厂 ̄    
      /⌒::::| トイ∨:.:.|\  マ ̄}    /: : : :/::::ヽ       
   / ::::::::::: / '{. | ノ'"¨つ::\rヘ __, イ / : : /::::::::::\      「すげーな、楽器弾ける人ってうらやましいなー」
.  /:::::::::::::::::/{    ̄ /V:::::::{⌒ヽ ∨ /:/: :/::::::::::::::::::::::\
  {::::::::::::OO\>ァ‐'´::/ ::::::::{ ̄   〉/:厶:´:/:::::::::::::::::::::::::::.
  `'ー─- ._ :::∨ ̄ ̄{ :::{:: 人 ̄ ∧::::〈::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::}





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「そんな大したもんじゃないよ」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ   「本当に久しぶりだったから、実は所々間違えてたしな」
.  |         }    
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ   【彼女は、一応俺達や佐々木の事情もある程度知っているので、
   /    く      それもあってか、割と話しやすい部類に入る人である。】
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



323 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:13:26 ID:rReGGaq.



                     ,.ヘ..,, -‐…‐- .、_
                    / 厶ヘ、 ̄ ̄`ヽ,,i \
                 /   /^´ ``´´´ ^ |  ヽ
                  /   / \、  , / | /       「なあなあ、今度聞かせてくれよ」
              / . : i ァ=ミ     ィ=ミ、l / i  !
               i  : : |〈 r':::}    r':::} 〉′i !|
              /  : :| ゞ゚′ '  ゞ゚'' / i ! 八    「なっ、いいだろ?」
                / . : : : ハ ""      "" ,′ i |): :.\
                ,′{: : V八   `  ´  从 i | : .\一
            {  乂: :〉 /`ト 、      .イハ | く⌒ヽ
               X´ ̄`¬≠\ ー  i´: :{⌒ヽi⌒
              /       ハ  \  √`ヽ  丿
          /      /  } /ヘ/∧
        /        > |く  /介ト、',
       /        八  |  //ハ V`ヽ、
      /           \| '.〈/ ハ 〉 i| ヽ
.   /             | ヽ/ j j リ  }





   / ̄ ̄\
 /   ⌒  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「ああ、いいぞ」
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }   【と、俺も、そしておそらく相手も、さして実現可能性を
.  ヽ        }    期待していない願い事を、安易に引き受けてみる。】
   ヽ     ノ     
   /    く      
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)



324 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:13:51 ID:rReGGaq.



        _,ィ≦二¨¨ : : . 、
     //´-――ミ.i : :  \
      /: />‐z≦ミ: :{ : : : { : ヽ
    /. :/′     `| : : : | : : i
   ,: : :{  、_  ノ   }: : : :l:. : :|     「しっかし、今日の客はちょっとユウウツだなー」
   }: :∧           !: / :}:.... :{、
   /:ィ:..:.} ≡    ≡  }イ: : |):.:.ト\
.  /´|:.:{.つ __  ⊂⊃}: :リ:.:.:. {
     }: :ヘ.  〉       ノ /‐くヽ|
     V/´::>〒‐、ァ爪 }/:::::::: }
     {:::::::::::〈:l ,ィ会v|_ノ::/:::::: |
     }::::::r―、V/ハ }j>/::::::::::{
      l:::::‘ヘ./´ ̄ ̄:7¨ヽ::::::::/
      |::::::::::廴o:::o:::::::::::::::::::: }
     廴___::.イ ̄ ` iミ:.._:ノ{
       /:::::::|  o イ::o::::::::::::,
     /::ヽ::::l、 o  |::o::::::::: ∧
      /:::::/::::|   o  |::o:::::::::{:::::〉





     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(ー)    「え、なんでだ?」
   |      (__人__)    
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  " /___|  |
.    \/ ___ /



325 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:14:31 ID:rReGGaq.



         -──-   、
      / ィニニニヨ    \
    / /( __, ノノ|     ヽ
    ' 〃´ ̄  ` ̄`|    l  l ∧
   ′{         |   |  l ∧     「いやなー、悪い人じゃないし、私みたいな女を
   l l 、___ノ  、___,イ|  |  |  ∧     よく指名してくれんのはありがたいんだけどよー」
   | ∧        |/|  lヽ |    \
   | ∧=≡    ≡≠|  |ノ |  |ゝ一
   |  ∧""   '  "" |  |  |\|    「なんつーか、その客…ヤる時に、クスリを使いたがるんだよなー」
   |  人   r 、  |  ∧从
   |八  ト  二  イ| ハリ
     \ |    V∨´|/ /ヽ         
       `   ___〈//  ∧
          {///´     ∧
          ////      ∧
            〈//         i
          / /       |   |
           /  {       |   |





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     「え…クスリって、もしかして――」
. |     (__人__)     
  | u   ` ⌒´ノ      
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ 
   /    く 
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)



326 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:15:33 ID:rReGGaq.



               ___
            . : :´: : : : : : :`: : .、
          ,.: ´;,.. -‐‐―‐‐-- 、: :`ヽ、
        ,.:': : :/,,.. -‐‐r┬―ァ-: ,.、`! : :`、     「うん、まあ、いわゆるそーゆークスリだよ」
       ,.': :!: : !__ムvヽjヽ!,ル'ヘ/ムィ,`!: : l:ハ
      ,' : :l: : :!           `キ : :|: :l
     ,イ: : :l: : :|    ,,. ノ ヾ、      |: : |: :.!   「自分だけで使うんならともかく、私にもしつこくすすめてくるんだよなー」
      / !:.!: :! : :.! ‐--‐'′   ` ー-- !: : |: :ヘ
    { !:.l: :|: : :.!  ‐- 、   ,. -‐   |: : :!: : :',
    | !ノ: :|: : : !ィテ千ミ     ,ィ云示ォl: : :|: : :iハ    
    ! /: : f| : i :| 弋::ツ     弋::ツ !: : :|): :.ト}    「ヤってる時に、アソコにも塗ってきたりなー」
     ムィ: ソ!: ハ:|  ,,    .::.     ム: : l: : : |
        |/|.:l: : :i|             ,|.: : :l: :iヘ!
       レ'!: : |ヘ、             ノ:|: : 八リ
          ,.へ :!:.:l> .. ' ̄ ` ,. イ:.:.:.|: ∧
      /.:.:.:.:.:リ:.:.!   ヽ、‐-‐ フ l:.:.:.:.:|/:.:.:ヽ
     /.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.l   ,ィ=Yヾ   !:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.\
    ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.ト// /l_li ヘ、 !.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
  i'´ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:! {ィ'! | !ト、ゝ|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
  {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:|  ヽソ |ト_ソ !:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     「おいおい、マジかよ…」
. |     (__人__)     
  | u   ` ⌒´ノ    
.  |         }     「それ、真紅さんとかに言った方が良いんじゃないか?」
.  ヽ        }
   ヽ     ノ 
   /    く



327 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:17:06 ID:rReGGaq.



              -────- 、    
           /: : : : : :/二二ニニヘ:\   
           / : : /: : : : |>‐-、ヽ_: ハ: :\    「ああ、やっぱしそうすっかな…」
        /: :/: : :|: : : l :|      `⌒ヽ: : 〉
         : : :|: : : |: : : l :|  -‐=   、__ : : | 
       |: : :|: : :_|: : : ∨          |: : |  「別にクスリ使うの自体は嫌じゃないし、使ったら使ったで気持ち良いんだけどな…」
       |: : :|: :/ |: : : : |r〒圷   ィテrj: : :|   
          〉 :八{ ^|: : : : | V:ソ   Vソ′:│
       / : : : }\|i : : N 、、      、、{: :l: |     
      ⌒l: : : : : :ム: :│    _    人∧|     「でもなー、かと言って癖になったら嫌だしなぁ…」
        |/\:/ハ: :|>   , _.. イ: :/  
         / `\ヽ「 \/\  |: /   
        /    ∧    〉 /l\|/    
       /     \∧  / ∨V   〉     
        /       } \/ 〉o〉   {   


.


328 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:17:18 ID:rReGGaq.




|__|  |__||__|  |__||__|  |__||__|::::::| |/
      _____________,           |
,,____|__HOTEL_POTSHOT_|______,,   |    /
                              \::::::|  /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛::::|/      【…と、そんな事を話している間に、目的地のホテルに到着。】
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |   /
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |  /
 三|| |::||         |         ||::::| ;;三|     |/



.

329 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:18:13 ID:rReGGaq.



                  ,. -====ーz- . .
                    /'了 ̄: ̄:>.、 〉: :ミ: .、
              ,.ィ' : _:_{_z‐'´⌒ー-ミ| : : : : : \
            /:/:/´            }: : :ハ:  : ヽ     「そんじゃなー、運転手さん」
               i. : :V        '⌒`ヽ|: : : : |: . : :.
               | : : |/⌒`     r‐__ | l : : :|:ヽ: : : ',
                ∨: :{  ,zミ      /示ミ|:{: : :|:.| |: : :l   「ギターの件、本当に頼んだからな〜」
              小:..:、 《! i心    トィf}V: : :ト、|: :{: : :{
           /: | :.:ハ ` ヒリ    `¨´ }: : :ら }:.: :!: 小
           | : }: :.:.:.:} 、、、 ヽ    '"" |: /:/ ノ:. : |:. :ト{
           |: /: : :.小.    r== ぅ  ノイ: 爪:.\:...ト、{     「ついでに、佐々木さんにもちゃんとしたお礼も言いたいしな!」
         , ┐ |:ハ: : :.:|:}ヽ.   ` ´  /.ィ|/:.:.:N⌒ヽ{
     r‐ 、{ {   {  ヽ: .:リ /:.>,. __  イ´,斗vヘ{   丶
     /r―`} 〈     ヽ| ノ´ ノ..イヽ  /  /:.:.\
     ノ ー‐、) {     ノ //::/ ,ィく.   /:.:.:./:.:.:\
     { ー 、}.  }   rー‐ 彡:ノ::::{ /乂 ト、 /:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:`:.ー- 、      【そう言って律は、俺の車から元気よく降りて行った。】
    ヽ´スノヽ ハ j:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_:///|l { ∨:<´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:ヽ
      ∧   ノ:.:.l ノ:.:.:.:.:.:.:厂:.///} イ |! V:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:}
     {:.:ヽ /:.:.:. |!:.:..:|:.:.:.:|:.:.:从 V/ ! |j }:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.|
     |:.:{ノ:.:.:.:.:.:.∧:.:.:|:.:.:.:|:.:/  7'| トrイ:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
    ∧:.:.0:.:.:.:.:.:{:ハ:.:.}:.:. |:/  i | ||j:.:./:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    {:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.: l:.: /    | ノ |||:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.


.

330 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:18:52 ID:rReGGaq.





                   【…それが、俺が彼女の姿を見た、最後だった。】




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331 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:20:15 ID:rReGGaq.



 |::|__[]_____[]_____[]_____[]____
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 |::|             ___________        ..,,,__,,,..
 |::|            |  |    | ‖    |        \ /
 |::|            |  |    | ‖    |         []
 |::|            |  |    | ‖    |
 |::|            |  |    | ‖    |
 |:O=O ______  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__/□/l        l_____________
::|二二/'´⌒´´⌒´⌒/|
   /        //J
 /        //
 l⌒´⌒´⌒´⌒'l/
 L−−−−−J


.


332 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:20:25 ID:rReGGaq.



     _   , -─- 、
   / ニ `′二_`ヽ.\
  / / ヘヽ  -‐、 \  ヽ
 / / , l f'``"" | ト  l l |
 ! | 〃 , |     l | l |、 | |.|    「へぇ、そんな事があったんだ…」
 | l /イノー-、  rヽ!'ヽ!ヽ  |
. | /l''==a= , =a==''|r、!
  |,イ| ` ̄ 〈|    ̄´ ||'イ   「その客も、酷い事をするものだねぇ」
.  ド||. ,__ヽ__、 l'イ|
  l l.ト、   __   イ l |
-‐'''l ! l.\     /:| ! |`:ー-
::::::::::l,ル ト、 ` ー '´ ./!ル':::::::::::
:::::::::::::::N \  /  |':::::::::::::::
::::::::::::::::|    ,><    |:::::::::::::::::





       /三三‐i:\
      r'/>‐'^¬┤: :iヽ--、
    j/{〉r   ⌒V: :l、:>:}
    /: :{ 、   ○l: : | }`:::i    「ああ、ホント、あの時は大変だったぜ〜」
    /.,.:∧ ○     |イ 爪:::/
   {ヘ: :八  rァ¨)ィ}ノヽ::/
     ヽ:| /三下、∧ヽ::{′   「アソコはすげーイテーし、血はドクドクでるしよ〜」
       ∨::::::::〈V介V、::l
      {::::::::::::ハ!トv!;|::l
        ヽ:::::::::ヽ}j }}V:::l
       |:\:::::::{ o l::::l
       }ノ::::V:::::l  lo:|
      /:/:`:∧::::{ o|:: |
       {::::ヽ:::/::∧::ヽ.人:j



333 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:21:22 ID:rReGGaq.



        /  ̄ ヽ〆 ̄ニ=
       /    ,.ィm、  ヽ
      l     l゛  |    ',     「…でもその割には、今日の律ちゃんのあそこの具合を見る限り…」
        |    リ`ヽ ,ゝト、 |
        |  /!なラ  なラ|ノ
       ノ  イl    ,`> |     「とてもそんな大怪我をしたとは思えないんだけどなぁ」
.      1   `|ヾ三三三フ|
.     /     ト、  =  ,.!_
----―'―'´|  |. `' 、__、イ≡`''- 、
≡≡≡≡≡.l  |    / l ≡≡≡`''- 、
≡≡,r―っ≡|レリ\ / | ≡≡≡≡≡ r- 、
 //二つ、 |  /ヽ |≡≡≡≡⊂ニ、'ヽ \
/ / /二二) |/ 〉8〈ヽ| ≡≡≡⊂ニ、'ヽ ヽ .l





                     ,.ヘ..,, -‐…‐- .、_
                    / 厶ヘ、 ̄ ̄`ヽ,,i \
                 /   /^´ ``´´´ ^ |  ヽ
                  /   / \、  , / | /       「いやー、実はですねぇ!」
              / . : i ァ=ミ     ィ=ミ、l / i  !
               i  : : |〈 r':::}    r':::} 〉′i !|
              /  : :| ゞ゚′ '  ゞ゚'' / i ! 八    「これには、とっても驚き桃の木オフレコな
                / . : : : ハ ""      "" ,′ i |): :.\   ビックな秘密があるんだけどよー…」
                ,′{: : V八   `  ´  从 i | : .\一
            {  乂: :〉 /`ト 、      .イハ | く⌒ヽ
               X´ ̄`¬≠\ ー  i´: :{⌒ヽi⌒       「…聞きたいかい?」
              /       ハ  \  √`ヽ  丿
          /      /  } /ヘ/∧
        /        > |く  /介ト、',
       /        八  |  //ハ V`ヽ、
      /           \| '.〈/ ハ 〉 i| ヽ
.   /             | ヽ/ j j リ  }



334 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:21:37 ID:rReGGaq.



               ,. ----- 、__
           /       -=´、
.          /      ,ィ\l  ヾv
          |      /  .|    |
          |   ルナメ、 ,.ゝt、 |    「…なんだよ、そんな事言われたら、とても気になってしまうじゃないか」
          | ノ||゙せラ  せラリリ
          |. |ヒリ      , 7 |
          |. ゞl ヽ三三 ヲ l     「是非とも、聞かせてもらいたいね」
          |   |ヽ  ≡ /
.         _ノ/| | \ /|_
  _.. -‐ '' "´≡≡ | |.  `| | `" '' ‐- .._
  l ≡≡≡ ≡≡≡ Nリヽ/ リリ≡≡≡≡≡l
 | ≡l ≡≡≡≡≡ |\ <>/|≡≡≡≡ l ≡|





                  ,. -====ーz- . .
                    /'了 ̄: ̄:>.、 〉: :ミ: .、
              ,.ィ' : _:_{_z‐'´⌒ー-ミ| : : : : : \
            /:/:/´            }: : :ハ:  : ヽ
               i. : :V        '⌒`ヽ|: : : : |: . : :.
               | : : |/⌒`     r‐__ | l : : :|:ヽ: : : ',     「オッケ〜分かったぜ!」
                ∨: :{  ,zミ      /示ミ|:{: : :|:.| |: : :l
              小:..:、 《! i心    トィf}V: : :ト、|: :{: : :{
           /: | :.:ハ ` ヒリ    `¨´ }: : :ら }:.: :!: 小   「いやな、実はよ――
           | : }: :.:.:.:} 、、、 ヽ    '"" |: /:/ ノ:. : |:. :ト{
           |: /: : :.小.    r== ぅ  ノイ: 爪:.\:...ト、{
         , ┐ |:ハ: : :.:|:}ヽ.   ` ´  /.ィ|/:.:.:N⌒ヽ{
     r‐ 、{ {   {  ヽ: .:リ /:.>,. __  イ´,斗vヘ{   丶
     /r―`} 〈     ヽ| ノ´ ノ..イヽ  /  /:.:.\
     ノ ー‐、) {     ノ //::/ ,ィく.   /:.:.:./:.:.:\
     { ー 、}.  }   rー‐ 彡:ノ::::{ /乂 ト、 /:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:`:.ー- 、
    ヽ´スノヽ ハ j:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_:///|l { ∨:<´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:ヽ
      ∧   ノ:.:.l ノ:.:.:.:.:.:.:厂:.///} イ |! V:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:}
     {:.:ヽ /:.:.:. |!:.:..:|:.:.:.:|:.:.:从 V/ ! |j }:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.|
     |:.:{ノ:.:.:.:.:.:.∧:.:.:|:.:.:.:|:.:/  7'| トrイ:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
    ∧:.:.0:.:.:.:.:.:{:ハ:.:.}:.:. |:/  i | ||j:.:./:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    {:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.: l:.: /    | ノ |||:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.



335 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:22:06 ID:rReGGaq.



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                  ______
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           . : ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : :`: .、
         , :´: : : : :.. -‐‐ ‐‐ ‐‐-  i:.l : : : : : :`: 、
         ノ : : :,.. '"´   ______!:|: : : : : : : : :`.、
      /: : : : i´ ,. :´ ̄| : : :// : : : ; ヘl: : : : : : : : : : : .    「…と、言うワケなんだよ〜!」
       !: : : : : :i,.<´ヽ: :_:i;|:_:ン!/ム'r-==キ: : :| : : : : : : : i
      .!: l : : : :ムヒ'´ ̄`            ': : :.|: : : l: : i: : :!
      |: :!: : : :!´                  ': :.|: : : :!: :.l: : :i  「なっ、メッチャ不思議でスゲーだろ!」
      |: l : : : |            ,. -―-  ヽ!: : : :!.: :! : ハ
      |: !: : : :l  ,. -‐-        ___    `、: : |: : l.: :i: :`、
      |:.l: l: :∧     ‐- 、      ,ィニテミx、  ||i: :|: : l.: :|: : : ヽ
      |:l :l :/:::ヘ   ,ィfチミx、     ' ヒ'fv゚::i i!}  リヘノ: : :!: :!ヽi⌒`ヽ
      |:!:.!:.j::::::::ハ 巛 ヒ'rv:!      乂zソ '′  |l:|.: : : !: |  )
      !l :l: !:::::::::::::', ` 乂ソ              r‐|:l|.: : : |: !
     .|l: :!::!ィi:::::::::ハ     '          ∧:l::|.: : : :|.:ト、.__
.     ,:|!:/l:|.:!l:::::::::::八        __,.. 、    ,.イ:.:.リノ!.: : : |.:|:.:.:.:.:.`!
      i:.レ'.:.リ:.|l::::::/.:.:.l:> 、  `‐-‐'′ / }|:.:.:.:.l:| : : :ハ!:.:.:.:.:.:.|
      !:.:.:.i :.:.:!|::/.:.:.:.:.:l.:.:.:.:|!` ‐- __,.ィ´  |i:.:.:.:.:i:!.: :/.:.:.:.:l:.:.:.:.:.l
      |:.:.:.:i :.:.!l/.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.li、  ,>rrく   / !:.:.:.:.:i|/:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:}
    ,|:.:.:.:.:!:.:.!':.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:! ヽ_,/ /トh }、_/ |:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.`、
   /.:ヽ:.:.:.`、:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:l  / /,小|| {    !:.:.:.:.ノ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
    {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:.>.:.:.:l { (/ | i {! |   |:.:.:.`ヽ:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.::.:.:.:!



336 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:22:19 ID:rReGGaq.



     _   , -─- 、
   / ニ `′二_`ヽ.\
  / / ヘヽ  -‐、 \  ヽ
 / / , l f'``"" | ト  l l |     「…………」
 ! | 〃 , |     l | l |、 | |.|
 | l /イノー-、  rヽ!'ヽ!ヽ  |
. | /l''==a= , =a==''|r、!
  |,イ| ` ̄ 〈|    ̄´ ||'イ
.  ド||. ,__ヽ__、 l'イ|
  l l.ト、   __   イ l |
-‐'''l ! l.\     /:| ! |`:ー-
::::::::::l,ル ト、 ` ー '´ ./!ル':::::::::::
:::::::::::::::N \  /  |':::::::::::::::
::::::::::::::::|    ,><    |:::::::::::::::::





        _,ィ≦二¨¨ : : . 、
     //´-――ミ.i : :  \
      /: />‐z≦ミ: :{ : : : { : ヽ
    /. :/′     `| : : : | : : i      「ありゃ? 何だい何だいその顔は!」
   ,: : :{  、_  ノ   }: : : :l:. : :|
   }: :∧           !: / :}:.... :{、
   /:ィ:..:.} ≡    ≡  }イ: : |):.:.ト\   「もしかして、私の話信じてね〜な〜」
.  /´|:.:{.つ __  ⊂⊃}: :リ:.:.:. {
     }: :ヘ.  〉       ノ /‐くヽ|
     V/´::>〒‐、ァ爪 }/:::::::: }       「まっ、確かに初めにその話聞いた時は、
     {:::::::::::〈:l ,ィ会v|_ノ::/:::::: |        私だってあんまし信じられなかったけどよー」
     }::::::r―、V/ハ }j>/::::::::::{
      l:::::‘ヘ./´ ̄ ̄:7¨ヽ::::::::/
      |::::::::::廴o:::o:::::::::::::::::::: }
     廴___::.イ ̄ ` iミ:.._:ノ{
       /:::::::|  o イ::o::::::::::::,
     /::ヽ::::l、 o  |::o::::::::: ∧
      /:::::/::::|   o  |::o:::::::::{:::::〉



337 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:23:12 ID:rReGGaq.



       /三三‐i:\
      r'/>‐'^¬┤: :iヽ--、
    j/{〉r   ⌒V: :l、:>:}
    /: :{ 、   ○l: : | }`:::i    「でもなー、実際にその現場見たり、
    /.,.:∧ ○     |イ 爪:::/     自分が治してもらったりしちゃあなー、
   {ヘ: :八  rァ¨)ィ}ノヽ::/      さすがに信じるしかないだろ?」
     ヽ:| /三下、∧ヽ::{′
       ∨::::::::〈V介V、::l
      {::::::::::::ハ!トv!;|::l     「…言っとくけど、本当に本当だぞ?」
        ヽ:::::::::ヽ}j }}V:::l
       |:\:::::::{ o l::::l
       }ノ::::V:::::l  lo:|  「別に、さっきヤったクスリで頭パッパラーになってるワケじゃねーからなー」
      /:/:`:∧::::{ o|:: |
       {::::ヽ:::/::∧::ヽ.人:j





         / ̄ ̄ ̄ ̄`丶、
      ,.-''⌒´              \
   /         ⌒`          ヽ
  /       i"'"! !`、         |
  '/     イ| |   | i i、      \  |
  |ィ′ / /ノ j lノ  ヽ\ヾト、、    丶 ヽ    「…いや、信じるよ」
  l'|.イ ,イ' ``丶、  ×´\\\     i
   |へ.| ===。=、  = 。==== ヽ \、  |
      |.` ー‐ '/   ー― '" |ト、   |  「…ああ、信じるとも…」
       |   /            ||,) |ヽ. |
       |.く__ - 丶      |!'ノ i||
       ハ ー――‐一    /! i |_  |
       ゙イ,`、 ===     / ,||||  ~"'''‐-
    ,. -‐'''"~ヽ.     /  ノノノ/|
          \__/    /  |
           | \    /    |
               |   ヽ/     |
             l  /\      |
            l/|  /\  |



338 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:23:39 ID:rReGGaq.



     _   , -─- 、
   / ニ `′二_`ヽ.\
  / / ヘヽ  -‐、 \  ヽ
 / / , l f'``"" | ト  l l |    「…ところで、その、佐々木、だったかな?」
 ! | 〃 , |     l | l |、 | |.|
 | l /イノー-、  rヽ!'ヽ!ヽ  |
. | /l''==a= , =a==''|r、!   「彼女の元に偶然やって来たという、『能力者』の話…」
  |,イ| ` ̄ 〈|    ̄´ ||'イ
.  ド||. ,__ヽ__、 l'イ|
  l l.ト、   __   イ l |      「…もう少し詳しく、聞かせてもらえないかな?」
-‐'''l ! l.\     /:| ! |`:ー-
::::::::::l,ル ト、 ` ー '´ ./!ル':::::::::::
:::::::::::::::N \  /  |':::::::::::::::
::::::::::::::::|    ,><    |:::::::::::::::::





                ,..≦二ニ≪: \-. ..
           _rァ' 彡.ァ一一‐-.ミ{ ヽ:.. ミ: 、
          /´: : {/: : 〃: : ,ィ: ,/: :|: : : :\: : :ヽ
           / :/ :/: :i{: : :{: /彡―zノ| : : ::i : :.: : : :'.
         ′:| /:≧‐`⌒′       l: : : :| : :} : : : :'.     「え〜、んなこと言われてもなぁ〜」
          |: : |:f⌒`     ,z=―- 、i : }: |: : : ! : i: :{
          ,/l : : !|   __    ′r _   V: :i: : :| :}:小
        〃 | : : l| /⌒ミ.   /´,.,斗=ミ| : }: : : |_:ノ: :| '.      「私、その運転手さんからちょっと話聞いただけだし、
       {′| : : :{  , zミ、    〃トィ::r}》 :′: :′V: }小.      詳しいことなんてよく分からねーし――
       | ∧: : :|, 《´{うハ       廴ツ V: : : :|ン' } : ∧:}
         l ∧.:小.  Vツ         }: : : :厂イ :}′}′
          | : ハ: :.:.:.      '       /: : : :爪/: :′ノ
          | : : : : :トハ             .′: : /: .{ :/
          |: :i|: : : i: :入     ´..`   }: :,.:}:{: :ハ{
        、 :ト、: : |: 从:.> .    . イ /:.:|从{
           ヽ. ヽノ { V\ト :|` ー ´  |/}/′ヽ
            乂    .}     ノ/{



339 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:24:37 ID:C/XwpnGQ


ダメだあああ!


340 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:24:48 ID:rReGGaq.



       __ .,-u--、.
       / |`ー/ ヽゝ
     / _¨`ヽヾ /ヽ、
     ! .´ ヾll | | |  l
      |.ゝ ノ /|/ .L/|`ヽ_
     ヽ ー ´/ f l ゞfi-, = 、
     _|   | ! |」__ /   ト
    /  .ゝ___ノ_ノ/__ | ゝ___ ,ィ
   ./  /  |  ||、l_| !゙¨~/
  /  /ヽ.  !   |! ヽ!  |ゝ 〉
 |  l  \|  |!__ノ, - 、 /
 | /}ヽ..  L_|_/   ノ'  …チャキッ
 / / {  \      / i.
 |  ヽ |   ヽ-ー  ̄  ノ


.


341 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:25:06 ID:rReGGaq.



              .z≦二二ニ.く`丶..
          ,. ‐ァ'´. -‐ァ―−-. \ ヽミ:、
         /.:./イ>‐ミ}イ⌒' <ミ:.ヽ: \\
         / ..:.:/:/´           `ヽ}:. : :ヽ \
       /: .:.:./              i:.. : : :i : : ヽ
      .: :...:./ r― ミ、    ,ィ´ ̄ ` |:. : : :.: : : : '.
     ′.:.:.i                    |: : : :|{ : : {
     i : .:.i.:.|  u   __ 、     /´, == 、 }:. : }: :|:. : : ト\     「…へっ?」
     |. .:.:|:∧  .ィ',.ニミ、     〃て,、`∨: ′:|:. :、 :ヽ
     | .:.:.l .:.:i. {{ in::(_1    lrぇ::: } }}: /:. : ;:.:.. {\:}
      l. .:.: ヽ:ハ ` V廴リ      廴_ツ ノイ:.: : :ハ.:.:.:.ヽ ′
      | :.:.:.:.:.:.:.:.:.  `¨´  '         }:.:.: : /ノ:.:.ト--\
      }∧.:.:.:.:.:从      r‐ '⌒ヽ  u /:.:. : 爪:.ト{
     ノ′':.:.:.:.:.:.:.丶.    ヽ.   ノ   ':.:.: : 厂 ̄`ヽ
       ∨ .:.:.:∧{ >  .. _ .  イ,|:. : :/    ハ
          ヽ:.:./ 丶    \ ___ 彡}: /}′       i
           ヾ{                ノ'′      |
         {               /      ノ
         ∨             {   / ハ
            〉    {            }  /     }


.

342 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:25:21 ID:rReGGaq.



             _-‐─------- 、
          ⌒/  ─        ヽ
       //  r  ─  \     \
      /     .r     \   \  ヽ
    ./   / |   \   \  \  \
   /  / / (ヾ ⌒ヽ.   .          ヽ
   | |    | |::   ::| || || || || || || ||      |    「なぁ…いいからその話、もっと詳しく聞かせてくれよ…」
  .|  | |   .|::   ::| || || || || ||ノ|ノ | \   |
  |  |   ノ_| |:::   :|ノ.|ノ|ノ|ノ|ノ-‐─|ノ|    .|
  .|   ノ| / ::|ノ::ヽ 、    /    :::::::| \ |    「もし違ってたら、すぐに帰してやるからさぁ…多分」
   |   ノ:|ノ=====ヽ  ::"======::::|r‐ 、. |
   .| rへ||::` _O_ノ;;|   ` _O_ ノ :::||Fヽl |
   | |に ||::::::    ヾ|          ::::||レ./|
   .| .ヽ_||::::::    ::::          :::|| ノ |
    .| | .|:::     ヽつ        :::| |  |
    | .| |::  ─‐----------‐─   ::| | ||
    .|   |::  ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   ::| | ||
     | |. ヽ:  `──---─‐'    /|  | |
    .| | | .\:     ≡      ./  | |
     | |  | | .ヽ           / | |  | |
      |ノ/|    \:::      /| |  |\ .|
  -‐'''"~:::::::|ノ| |ノ  "'''‐--‐'''"   |ノ| | |::::::~"'''‐-
  :::::::::::::::::::::::::|ノ|  ヽ       ./ ||ノ|ノ::::::::::::::::::::
  ::::::::::::::::::::::::::::::|   \    /  |:::::::::::::::::::::::::::::
  :::::::::::::::::::::::::::::::|    .\ /    |:::::::::::::::::::::::::::::


.

343 名前: ◆.9jeLz5xws[] 投稿日:2009/12/14(月) 20:25:45 ID:rReGGaq.




               ___
            . : :´: : : : : : :`: : .、
          ,.: ´;,.. -‐‐―‐‐-- 、: :`ヽ、
        ,.:': : :/,,.. -‐‐r┬―ァ-: ,.、`! : :`、
       ,.': :!: : !__ムvヽjヽ!,ル'ヘ/ムィ,`!: : l:ハ
      ,' : :l: : :!           `キ : :|: :l
     ,イ: : :l: : :|    ,,. ノ ヾ、 u    |: : |: :.!     「え、おい、ちょっと…?」
      / !:.!: :! : :.! ‐--‐'′   ` ー-- !: : |: :ヘ
    { !:.l: :|: : :.!  ‐- 、   ,. -‐   |: : :!: : :',
    | !ノ: :|: : : !ィテ千ミ     ,ィ云示ォl: : :|: : :iハ      「な、なにを言ってるんだよ…なぁ――
    ! /: : f| : i :| 弋::ツ     弋::ツ !: : :|): :.ト}
     ムィ: ソ!: ハ:|  u     .::.     ム: : l: : : |
        |/|.:l: : :i|           u ,|.: : :l: :iヘ!
       レ'!: : |ヘ、             ノ:|: : 八リ
          ,.へ :!:.:l> .. ' ̄ ` ,. イ:.:.:.|: ∧
      /.:.:.:.:.:リ:.:.!   ヽ、‐-‐ フ l:.:.:.:.:|/:.:.:ヽ
     /.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.l   ,ィ=Yヾ   !:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.\
    ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.ト// /l_li ヘ、 !.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
  i'´ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:! {ィ'! | !ト、ゝ|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
  {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:|  ヽソ |ト_ソ !:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}



                                          …続く。



344 名前: ◆.9jeLz5xws[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:27:58 ID:rReGGaq.


…以上で、第五話終了です。
投下が著しく遅れた事、本当にお詫び致します。

本来は四、五話程度で終了する予定でしたが、少々長引いてしまいました。
ですが、やっと次話+エピソードで、完結になります。
出来れば、年内には完結したいですね。


345 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:28:32 ID:pcnHiSkw


ここで引くのかww
乙!



347 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:30:03 ID:GJ9mnYE6





348 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:30:34 ID:C/XwpnGQ


乙でした
どんな結末に堕ちつくのやら・・・
あと、リロード忘れて変なところに合いの手入れてしまった。ごめん


349 名前: ◆.9jeLz5xws[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:31:59 ID:rReGGaq.


>>348
いえいえ、お気になさらず。

後、今回セリフや文章の配置を少々変えてみましたが、読み易さに関してはどうだったでしょうか?


350 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:40:18 ID:vdUMpGso


見たくない結末への怒涛の流れになってきたな、乙!
一条氏ね


351 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 20:45:59 ID:Lbd7b18g


乙!
えらい事になりそうだな…


352 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 21:00:38 ID:C/XwpnGQ


>>349
多少ごちゃっとした印象も受けるが、
散文的な配置は物語の雰囲気に合っていたと思う


353 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 21:19:44 ID:T4UVfYvc



続きが気になるな


354 名前:どこかの名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 22:17:09 ID:vzRvcFBA



相変わらず独特のいい雰囲気


355 名前:どこかの名無しさん[] 投稿日:2009/12/15(火) 11:40:13 ID:usonHpM2


乙〜 

好感が持てるいい子なんだけど、思慮がやや浅い…
こういう子の扱いって困るよなぁ

やらない夫は人生のまとめに入るようです 最終話






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