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やる夫達はローマ共和国を作るようです 第六十四話 演説





 原作・塩野七生 著 ローマ人の物語2
「ハンニバル戦記」

*ですが、wikipediaとか他の本とかもたまに参考にしてます。
*そしてわりとオリジナルの部分あり。史実・原作重視ですがフィクションです。

 紀元前218年10月、イタリア

     ●ミラノ            ,-、
                  ,-~´
                  \
       _  ◎ピアチェンツア |~
      /´  `ヽ,        \
  ,-~´~     ~´)       `\,
/           )         `~|
            `)          `|
             ~\         |,
              く,,_         \
                `\  ◎ローマ   `"-,_,,-ーっ
                  \           /
                    `ヽ,-,_        `ヽ,,
                       ヽ,_,         ̄`ヽ,,_
                         `っ       ,,-,,_ ~ヽ,
                           `ヽ, _   /    `ヽ )
                             ~ |,  (_,     し´
                               )   `ヽ,
                               `),,  _|
                               ,-´ (
                               _)  ノ´
                              (__ノ

 やる夫達はローマ共和国を作るようです

 第64話 「演説」







613 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:18:13 ID:EsnWyKO6





 常識的な相手ならば、冬期がくれば休戦してくれる。
 とはいえ、ハンニバルが非常識な奴だというのは、スキピオも理解した。



        ___
       /_ノ  ヽ\
     / (○) (○) \
   / u   (__人__)   \
   |     |i!i!i!i!|   u  |  何かとんでもない奴だお……!
   \  u  |;;;;;;;;;|    /  油断するとヤバイかもしれないお……
    /    `⌒´    \
   (<<<)        (>>>)
    |、 i、       ,i  /
    ヽ_/       ヽ__/
     |          |

 *執政官スキピオ(AA/やる夫)



 だが、ピアチェンツアは要塞化も十分ではなく、守備力に不安がある。
 ロングスはまだ来ておらず、兵力的にもかなり不利だった。





614 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:18:43 ID:EsnWyKO6





 この状況では、兵士達の士気も低下。



【審議中】

    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) おいおい、大丈夫かよ……
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'





615 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:19:20 ID:EsnWyKO6





 そこでスキピオは、兵士達に演説することにした。



          ____
         / \  /\  キリッ
       / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \  戦士諸君(ミリーテス)!
    |      |r┬-|    |  ローマとカルタゴの最初の戦いは、
     \     `ー'´   /  我々の大勝利に終わったのである!!
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))



 実際には騎兵のしょぼい小競り合いにすぎなかったんだけどね。
 まあローマの被害は140騎、ハンニバル軍は200騎を失ったので、
勝ったのは嘘ではない。





616 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:19:55 ID:EsnWyKO6





               ____
    , ヘー‐- 、    /ヽ  / \
  -‐ノ .ヘー‐-ィ  /(●.)  (● )ヽ
 ''"//ヽー、  ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ だが、君達は勝利を知らない。
  //^\  ヾ-、.|    |r┬-|     | そこでここに集まってもらった。
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)\   `ー'´    /
/    <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、  ,..-‐|、
\___,/|  !  ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \



          ____
+        ./ \  /\ キリッ
      / (●)  (●)\
    /   ⌒ノ(、_, )ヽ⌒  \  23年前の戦いも、我々の勝利に終わった。
    |      `-=ニ=-      |  よってこれは勝者と敗者の戦いである!
    \      `ー'´     / +





617 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:20:45 ID:EsnWyKO6





      ____
    /―  ―\
   /  ⌒   ⌒ \
 /    _ノ 、_! ヽ  \  しかもあいつらは、アルプスを越えて疲弊している。
 |      トェェェイ     |  あえて言おう!汚物にまみれたクズであると!!
 \     ヽニソ    /




     ,..¨ ̄ ̄¨丶
    /        \
   / ヽ、:::::::::      ヽ,
.  /( ●):::::::::::, -‐    i  ここは我々の土地イタリアだ!
  i     ::::: ( ●)     | 我々はこの国土を!家族を守るために戦うのだ!
  \ (_,、           / 神々が我々を守られんことを!!
   \ ` ‐'    __/
    /         \



 こう言って彼は、ローマ軍を鼓舞した。





618 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:21:19 ID:EsnWyKO6





 一方、ハンニバルは、全く違うやり方をしていた。
 彼は兵士達に円陣を組ませ、中にガリア人の捕虜を放り込んだ。



【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) ・・・おいおい、何するんだ?
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'





619 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:21:53 ID:EsnWyKO6





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)
. |     (__人__). rm、 希望するものは、決闘を許す。
  |     ` ⌒´ノr川 || 勝ち抜いたものは、武器と馬を与えて自由にしてやる。
.  |         },.!  ノ'
.  ヽ        r / .|
   ヽ     ノノ ノ
   /     / ./
   |      /
    |    i´

*ハンニバル(AA/やらない夫)





620 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:22:27 ID:EsnWyKO6





 こうして、痛々しい決闘が始まった。



        : / ̄ ̄\:
       :ノし. u _ノ` ,, \:
       :⌒`  ( ◯)(O) :
      .:|   j(   (__人__):.   :∧:
       :|   ^   ` ⌒´ノ:.    :|.Y.|:     :,ィ:
       :|  u     ゙⌒}:.     :| | |:   :/ ノ:
       :!、       ".}:..    :| | |:  :/ ./:  ギリギリ…
.          :ヽ u    ノ:     :| | |::/ ./ ____
.        :/⌒\   (´ :      :| | |/ ./:/ ノし   \:
.       :|    \~ ⌒\:   :| | |:/ :/ノ ⌒      \:
      :| \j(   \  r、 \__;/|_| |:__ :|     u    }:
      :|   \   ヽー─∠___/__|  (   u     _ノ:
      .:| u    \________ノ( \__゙/⌒ヽ~ ヽ:
      :|         |:   ⊆∃:(\ \/ ./j(    \:
      .:|        u |:      : ̄\__/l  ^    u \:



 勝ったものにも、負けて死んだものにも、拍手が送られた。





621 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:22:59 ID:EsnWyKO6





 それが終わると、彼は演説を始めた。



        / ̄ ̄\
      /   _ノ  \
      |    ( ●)(●)
     . |     (__人__)  お前達が、こいつらと同じ気持ちで戦うとしたら、
       |     ` ⌒´ノ  我々は勝者になるだろう。
     .l^l^ln        }  こいつらは、お前達の現状を写した鏡なのだ。
     .ヽ   L       }
       ゝ  ノ    ノ
     /   /     \
    /   /        \
  . /    /        -一'''''''ー-、.
  人__ノ       (⌒_(⌒)⌒)⌒))





622 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:23:31 ID:EsnWyKO6





     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)  我々の西も東も、海でふさがれている。
.   |     (__人__)  船も無い。前にはポー河。
    |     ` ⌒´ノ  流れは荒い。
   .l^l^ln      }   背後にはアルプス。
.   ヽ   L     }   まさかもう一度挑戦したい奴はいないよな?
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ





623 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:24:06 ID:EsnWyKO6





               /7
                 //
             //
       __    //
.    /ノ ヽ\ .//
.   / (●)(●〉/
  l    (__人_,//l  お前らには、ローマに勝つか、負けて死ぬかしかない。
.  |    `⌒// ノ  勝てば、神々でさえ手に入らない報酬が手に入る。
   l       // ./  ローマ人のものは全て、お前達のものだ。
.   ヽ r-‐''7/)/
    / と'_{'´ヽ
    /  _.、__〉 ト,
    {  、__}  |.i
    ヽ _,.フ  .|.|





624 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:24:38 ID:EsnWyKO6





              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |
      r;r‐r/ |   |  (__人__)  |  さあ、もう休息は十分だよな?
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ  これからは、苦労は苦労でも、報酬のある苦労だ。
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ





625 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:25:11 ID:EsnWyKO6





               / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、  \
            ( ●)( ●)   |
            (__人__)      | ../}
      _       ヽ`⌒ ´     | / /    __   敵が誰かは知らん。
   (^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ  だが、勇将ハミルカルの息子である、
 ( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /   この俺に勝てる奴などいない。
.(二 ヽ i i |,r‐i    ノ.   ヽ /     /     
  ヽ   /  ノ  /    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄) 俺と互角の将など、ローマにはいない。
   i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
   ヽ. `ー '/   /           /\ \
      `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ





626 : ◆yxZlGN83jM:2012/05/12(土) 18:25:51 ID:EsnWyKO6





        ∩⌒ヾ
        い   )
         、 . ノ
         |  | / ̄ ̄\
         |  |./   _ノ  \
         |  |   ( \)  l
         |  |   (⌒ (\)
         |  |   / ̄(__丿
         ト    /ー、/     戦争は、必ず勝つ!!!!!
         |     \ノ     お前達には、望むだけの土地をやろう!
         |      )      税は、子の代まで免除だ!!
         |      /ヽ     金貨を望むなら、望むだけやろう!
         |      /三)    カルタゴの市民権も、望むなら与えよう!
         ノ     〈  ̄     奴隷も全員、戦うなら解放しよう!
        /   _  ⌒ヽ    一人につき、ローマ人二人の奴隷を付けてやる!
       /   /  |   |
     /   /    |   |



 彼の強烈な自信は兵士達にも伝わり、大歓声の中、彼は演説を締めくくった。





第64話「演説」終わり

つづく・・・?






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[ 2012/05/19 08:15 ] 歴史系(世界史) やる夫達はローマ王国を作るようです | TB(0) | CM(1)



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