以下の内容はhttp://labaq.com/archives/51712694.htmlより取得しました。


2011年11月13日 11:01

いったいこれは何?水面を無数のブラック・ボールが覆いつくす

 

水の中にブラックホール00
水面を覆う黒い渦、いったいこれは何でしょうか。

生物の大量発生なのか、それとも新しい形の公害なのか、なんて風に考えてしまいますが……。

なんとこのブラック・ボール、環境のためにわざと作り出しているそうです。

水の中にブラックホール04
ここはカリフォルニア州ロサンゼルスにある貯水池で、水道局の関係者が300万個のブラック・ボールを注ぎ入れているところだそうです。

水中にある臭化物や塩素が日光に当たると、発がん物質である臭素酸塩が生成されることが判明し、新しくカバーのかかった貯水池の建設が必要になりました。

しかしながら新しい貯水池が完成するまでには5年ほどかかるため、その間、現存の貯水池に日光が当たらない応急措置が必要となりました。

水の中にブラックホール02
当初考えられたのは防水シートか金属性のカバーでしたが、費用がかかりすぎる、あるいは見た目が悪すぎるなどの理由でそれらの手段は見送られ、この一見して風変わりな方法が選ばれたのです。

水の中にブラックホール03
これらはバード・ボールと呼ばれる、鳥が止まらないようにする球状のもので、毒性もなく、1つあたり34セント(約26円)と低価格なことが採用された理由です。

(画像参照:Bird ball - Google Search

水の中にブラックホール01
2つの貯水池を覆うのにかかった費用は合計200万ドル(約1.6億円)。ボールは新しい貯水池が出来るまでの5年間、このまま維持されるとのことです。

賢い工夫を考え出したものですが、もし理由を知らずにこの貯水池を見たら、おびただしい数のブラック・ボールにギョッとしそうではあります。

Just a couple of balls

posted with amazlet at 11.11.13
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