Daily Mailによると、新しいテクノロジーによってイギリスの防衛省が、戦車を透明にしたそうです。
カメラとプロジェクターを用いて周囲の映像をそのまま戦車に映し出すことで、戦車の向こう側の景色に溶け込み、戦車そのものが見えなくなる仕組み、とのこと。
トライアルに参加した兵士の一人は「テクノロジーというのは信じられないね。トライアルに参加していなければ信じていなかっただろう」と伝えています。
戦闘のためにテクノロジーを効果的に利用するには繊細にならざるを得ませんが、これと同じメカニズムの戦闘用のジャケットもテストされているようです。
この手のものは、ジェームス・ボンドの映画で出て来そうな発明ですが、ロンドンのインペリアル・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)のジョン・ペンドリー卿は実際の「Q」(ジェームスボンド映画のキャラクター)のような人物です。
彼によるとこの戦車の欠点はカメラとプロジェクターの信頼性によるものが大きいということで、次のプロジェクトはカメラやプロジェクターなしに透明に見せる方法を考えるということらしいです。
複雑で難解だとしながらも不可能ではないとしています。
via: dailymail.co.uk: Army tests James Bond style tank that is 'invisible'
日本人的には攻殻機動隊やメタルギアを連想してしまいますが、もはや迷彩色というより地形に合わせて変化する保護色という次元ですね。
ジャケットの方が実用化されたら特殊部隊の突入など、あり方が一変してしまいそうです。
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