4331 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:47:14 ID:e.wPm12E0
やる夫は剣と魔法の世界の底辺中年冒険者のようです
番外編７であり、３－２
『もう一つのスタートライン』
4332 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:47:37 ID:e.wPm12E0
告知が出されたのはいつだったか。
それを最初に見た時の反応は淡々としたものだった。
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ ! ふーん
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' |
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
4333 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:48:33 ID:e.wPm12E0
センダイ北部開拓。
実にたいそうな話である。
あまりに話が大きすぎて、全く実感をいだかなかったくらいである。
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿ ＿ .',
,' ｲ::::）｀ ｲ::::）｀ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） U l 条件は魅力的だけど。
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ /
ヽ、 ／ 行く先がねえ……。
｀ｧﾆニ＜／／ _,,..-'' __
,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼ どう見ても死亡フラグだお。
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
{ : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ V: : : : ｀ :´
／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
/ : : :ム / : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | こういうのは行きたい奴が行けばいい事だお。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
冒険者事務所に張り出された告知の前で騒ぐ者達。
それらを眺めながらそう思う。
あくまで自分と関わりのない事であった。
.
4334 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:49:28 ID:e.wPm12E0
, -― … -､
／ ＼
, ' ＼
/ ＿ノ ー- 丶
| 〈 ● 〉 〈 ● 〉 〉
| ￣ ￣ /
V (＿_人＿) /
∧￣ﾍ `ー’ ／
／::::::::::ヽ ＼ ＿＿／
／::::::::::::::::::::ヽ. ＼_, -'´ どんだけ支援されてもなあ。
/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ .>ﾊ
/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣} 参加出来るのがＥＤクラスだと戦力も高が知れてるし。
,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ |
. ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､ それに最近のＥＤクラスの大半は、
/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i. | i モンスター退治にいかない連中だお。
./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::| } |,
i::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::i / ノ そんなのがどんだけ集まっても……。
i::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽi/
|:::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
|:::::::::::::::::::入:::::::::::::::::::::::::::::::::::V'´
実際にモンスターを相手にしてるから分かる。
最底辺のいっかくうさぎやおおありくいであってもかなり手こずる。
強さにさほど差はないと聞く北部のモンスターであるが、
それはつまり「ほぼ同等の強さを持ってる」という事である。
そのあたりを相手にした事もないような連中が退去しておしよせても、結果は見えている。
せめて装備がそれなりの水準であれば話は別であろうが。
.
4335 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:49:51 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 最低でも骨鋼は装備してないと。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | でないと死体が増えるだけだお。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | まあ、参加しようなんて酔狂な奴なんていないだろうけど。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
そう思ってその時はさっさとモンスター退治にでかけていった。
北部開発の意義や利点はあるのだろうが、その利益を得られるとは思えなかった。
そんな事よりも目先のモンスター退治である。こちらは倒せば確実に利益になる。
.
4336 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:50:23 ID:e.wPm12E0
-―─- 、
／ ＼
′ ⌒ ⌒ ,
i （ ―） （― ） ｉ
| (__人__) |
､ ノ 参加者がいなくて潰れる企画なんかより、確実にある仕事だお。
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ
＼ 丶′ 7 今日もうさぎやありくいを倒せればいいけど。
＼ ノ ﾄ､_/
. ′ |
. i |
乂 ｲ
| /ー―一 、 |
し′ ､_ｊ
４０歳、レベル２、ランクＤ。
一応骨鋼の装備を身につけてるとはいえ、相手に出来るモンスターは限られている。
自分の能力に何の幻想も抱かないことにしてるやる夫は、その範囲で出来る事に勤しんでいた。
この日も、いつも通りにうさぎを２匹、あるいくいを１頭。そして、スライムを５匹。
銀貨４枚と大銅貨８枚を稼いでセンダイへと戻る。
一人で活動する冒険者としてはかなりの成果であると自負していた。
.
4337 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:51:33 ID:e.wPm12E0
そんなやる夫の度肝を抜くような話が、二週間後に耳に入ってきた。
＿＿＿_
／ ノ ヽ＼
／ （○）}liil{（○）
／ （__人__） ヽ
| |!!il|l| | 参加者…………殺到？！？！
＼ lｪｪｪl ／
/ ヽ
しヽ ﾄ､ﾉ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （○） （○） ＼
| （__人__） | アホだ……アホすぎるお……。
/ |!!il|!|!l| ／
|ｪｪｪｪ|
市民権（と開拓に付随する土地の私有・所有権）。
確かに魅力的かもしれない。
だが、それには「命を賭けて」という条件がつく。
それを踏まえて考えれば割に合わないとすら言えた。
それらが欲しいなら、地道にモンスター退治をしていた方がよっぽど安全で確実だ。
手間も時間もかかるし、命の危険も確かにあるが。
それでも、何が待ち受けてるかわからない開拓に向かうよりはマシだと思えた。
.
4338 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:52:02 ID:e.wPm12E0
しかも…………、
＿＿＿_
／::::::::::::::::＼
／::::::─三三─＼ 参加希望者…………１万人？
／:::::::: （ ○）三（○）＼
|::::::::::::::::::::（__人__）:::: | ＿＿＿＿＿＿＿_ ウソだろ…………。
＼::::::::: |r┬-| ,／ .| | |
ノ:::::::::::: `ー'´ ＼ | | |
／:::::::::::::::::::: | | |
|::::::::::::::::: ｌ | | |
↑
掲示板の張り紙
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼ 何考えてんだお。
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | 本気でやるつもりなのかお。
＼ `ー'´ ／
参加しようと意気込んでる連中の正気を疑った。
いったいどんな連中が、と思った。
程なくそれがどんな連中なのかが分かった。
いつも通る帰り道の途中。繁華街に出て来てる者達。
そいつらが口々に言うのだ、開拓についてあれこれと。
.
4339 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:52:38 ID:e.wPm12E0
やる夫の考えでは、志願するのはそこそこ腕に自信があり、
腕も装備も揃えてる連中くらいだと思っていたのだが。
＿＿＿_
／ ＼ え、何こいつら。
／ _ノ ヽ__ .＼ どう見ても戦闘とかやった事なさげなんだけど。
／ （○）!i!i（○） ＼
| （__人__） u | モンスター退治の帰りなら、
.＼ ）t-ﾂ ／ まだ装備とか身につけててもおかしくないはずなのに。
/ ⌒´ ＼
＼＿（__） i＼(__) なんで普段着なの？
| |
＿＿__
：／ ＼：
：／ _ノ iiiii ＼. ＼
／ （○） （○） ＼ こんなんで……こんなんで行くつもりなのかお。
： | （__人__） |：
＼ ｀ ⌒´ ／ 絶対……死ぬお……。
/ ⌒ /⌒Y⌒ヽ ヽ
：| ＼| .i ｲ |
|＼ ／ 人 .＼!
| ＼___／ ＼__/：
| /
| /
呆然としながら通りを抜けていった。
これでどうやって開拓しにいくのかと疑問を抱きながら。
.
4340 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:53:00 ID:e.wPm12E0
それから更に二週間。
告知が出されてから一ヶ月ほどが経った頃に、開拓団は出発した。
興味がてら見送りにきたやる夫は、そこで更に唖然とする。
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼ え……装備とかどうしてるの？
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ なんか、どう見ても普段着なんだけど。
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
装備は基本自分持ち。それが冒険者である。
にも関わらず、やる夫の目につく冒険者達は、ほとんど普段着同然の格好だった。
戦闘を意識してる者はほとんど見受けられない。
.
4341 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:53:28 ID:e.wPm12E0
案の定というべきだろう。
やる夫の危惧は一ヶ月もしないうちに現実のものとなっていった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 開拓団と連絡がとれないとは聞いてたけど…………。
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） | じゃあ壊滅は確定だお…………。
/ ∩ノ ⊃_） ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 公式発表はないけど、まず間違いないおい。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
状況証拠からの推測でしかないが、そう判断した。
参加した人間と、与えられた資材や装備。
それらを考えれば結果を予想するのは簡単だ。
.
4342 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:53:47 ID:e.wPm12E0
それでもやる夫には所詮他人事ではあった。
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●） それでも。
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | やる夫の何かが変わるわけでもないお。
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
冷たい、冷酷、という者もいるかもしれない。
だが、懇意にしてる相手ならともかく、結局は赤の他人でしかない。
接点のない人間の去就に同情や共感を抱けるわけもなかった。
.
4344 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:54:21 ID:e.wPm12E0
だが、あらためて考えてしまう。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ せめて人手があれば。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ まともに戦える人間が揃ってれば、多少はどうにかなるお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
大型モンスターはともかく、戦闘をこなしてるＤランク。いや、Ｅでも構わない。
それなりの装備を身につけてる人間が集まれば、どうにかなるのではないかと。
もっとも、それを数十人ほど集めるのはかなり難しいものではあるが。
.
4345 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:54:41 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ― ＼
／ (● ) ﾍ＼
| （⌒ (● ) ｜
ﾍ ￣｀､__） ｜ 現実味がないか……。
ヽ ｜
, へ、 ＿／
| ＾ヽ
| １ |
ふと思いついた考えをすぐに片付ける。
どう考えても現実味がなかった。
そんな事よりも、モンスター退治である。
この日もセンダイの外へと向かった。
.
4347 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:55:20 ID:e.wPm12E0
ただ、その日は何故か頭から、その考えが離れなかった。
────北部開拓。
その文字がどうしても消え去らずに頭に残っていた。
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" ｀ヽ、
／ ＼
/ ヽ
,' l l ヽ
l ＿＿＿_ノ ヽ＿＿＿＿_, ',‐-、 …………
,-''"| ｀′ ｀′ .〃 .lヽ .'.,
| l'´.', ≡≡／ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_
/ | .'., （ .,、 ） / .／ ヽ、
/ ＼ ヽ、 ｀￣ ´ ｀ ￣´ ／ ／ _,,..-'
{ ｀''-‐"ヽ-..,,__ __.／￣￣´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ ＿.ヽ￣￣￣／,..-――‐'" / ∨
r┘ ',. ￣￣ 〈￣＼ .／イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ /／ ∨
./ ヽヽ .', ロ ｀ロ ヽ、 / .∨
/ 、＿_ ', _/ ＼| L__ ∨
4348 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:55:44 ID:e.wPm12E0
／ ヽ
/ '
, , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
', ﾏj ￣ﾉ / 駄目だ、身がはいらないお。
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ ／ ﾊ
!::::::::::::::,.:ｨ.:´::::::::::::::::::::::::::::／ ／´ i
|:::::,.ｨ.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
|:::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |
}:ｨ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:| | |
!ハ::::::::::::::::::::::::::::::,.ｨ´:::::! | |
/ ゝ.::::::::::::::::::::,.ｨ´:::::::::::| | !
＿ { ヽ:::::::,.ｨ´::::::::::::::::::| | |
,.ｨ:::::::::＞.. ! { ｀ﾌ´::::::::::::::::::::::::! ! |
／:::::::::::::::::::::::｀''ｰ-- ==..,, ＿,.ｒｰ'| i { {. i'::::::::::::::::::::::::::::::! ! |
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ| i ! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::| | |
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ.ゝ. ヽ.ノ::::::::::::::::::::::::::::! ! |
ありくい１頭。それだけ倒したところでその日は切り上げる事にした。
さすがにこのまま帰るのはなんなので、スライムを何匹か倒していったが。
そんなこんなで銀貨２枚分は稼いだところでセンダイへと戻っていった。
まだ、昼にもなっていない。
.
4349 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:56:04 ID:e.wPm12E0
|￣￣|￣￣| |i |￣￣￣|￣￣| ,r=======y |i
| // | //| |i | // | | (⌒) |:::::| (⌒) |i
|＿＿|＿＿| |i |＿＿＿|＿＿ii ￣::::|:.:..| ￣ |i
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|i＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿｜::.|＿＿＿＿＿|i＿＿＿＿＿
二[二二]二二二二二二二二二[二二]二二二二二二二二二[ニ |:::..| 二二二二二二二二二二
／ ／ : : :: : : : : : : : : : : : :／ ／ : : :: : : : : : : : : : : : : ／ :;;;;|::...| : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／
/i================i / /i================i / /.|:::..|=================i/
￣|￣￣|￣￣￣￣￣￣￣￣|￣|￣￣| ￣￣￣￣￣￣￣|￣｜￣|:::..| |￣￣|￣|￣￣|￣￣￣￣
.(二二().きの好い擬古屋 | | | {TABACCO} | (二二() |::::.| | | (二二()＆ギコベ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .| | |＿＿＿＿＿__..| |:::::| | |￣:|￣￣:|￣￣:|￣
∩＿∩ | | || ＿＿＿＿_,..| | .|::...| | |￣￣:|￣￣:|￣￣:|
'~⊃｡Д｡)⊃ 魚＿＿| | | || |ﾛ_ﾛ_ﾛ_ﾛ_ﾛ| | | |:::..| | |￣￣￣￣￣`ヽ =
|＿＿＿＿|_, （ ・∀・）∩ . | | || |o o o o o | | | |::.:.| | |￣￣￣￣￣￣||::::
<・二＜ ＼ ||＿||｀ノ ∧∧ .| || |ﾛ_ﾛ_ﾛ_ﾛ_ﾛ| | | |:::..| | |⌒j⌒j⌒j⌒j⌒||:[
<・二＿＿＿＿ ＼＿（. .（* ,）:| || |o o o o o | | | |:::..| | | // .||::
. '| | | ￣|＿） ,Ｕ-、|).| || |:￣￣:Θ-'| | | |::...| | |￣￣￣￣￣￣||:/
_____. |三| . 〒 .| _|______|XXX|'～______|| ｛二二二｝ | | |,__________＿|:::..|_,,|＿__,,|__________________,,||__
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'
| （__人__） |
（（（（（（（（ ＼ ｀ ⌒´ ／
／ ー‐ '
事務所で金を得てから街へと向かう。
考えてみれば、昼の街はとんとご無沙汰になっていた。
日中はモンスター退治に出かけているためだ。
昼でも町にいるのは、雨などでモンスター退治に出かけられない時くらいである。
.
4350 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:56:31 ID:e.wPm12E0
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | （メシでも食っていくお）
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
やや時間帯は過ぎていたが、昼飯時であった。
賑わう料理屋を見繕いながら町を歩いていく。
夕暮れ時から宵闇の時間帯とは違った雰囲気も心を躍らせてくれる。
.
4352 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:56:51 ID:e.wPm12E0
どこにしようかと思いながら歩いていく。
この辺りだと、値段も味も大した変わらないので深く考える必要はないのだが。
それでも、何となく気がむかない店は避けた。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | （嫌な感じがする所には近づかないのが吉だお）
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
モンスター退治の教訓である。
.
4353 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:57:12 ID:e.wPm12E0
目に付いたのは、女が呼び込みをやってる店だった。
rイヾ l | /~ヽヘ
ベ - ┴‐- ＜/ ｀l
〈/ ／ ＼ ヽ;k いらっしゃあい。
く 〃 .:.:ヽﾝ{:'.
f≫/:/:./ :!:; ヽ:ヽ .:lヽ :.:.:.:.V=ﾊ タイムサービス、やってるわよお。
《 ∨/:.:.l.:l .:!:l .:.:}:.:! :.l:.:!:.:ﾊ:.:.lヾ､ゞ
||/ﾘ:.|.:.|:.l :.l.:k:. .:.:ﾊ:.j _;ﾑバ|:/:.;}|K/| ﾊ二二 l
≫ｲﾊ:.:l.:.l`ト儿 ＼ノ オ少t;ｧ j:.:.;ｲｌ|||:.:| 厶ヽ＿＿ヽ
〃 ルﾍ:.ヽヾ 卞云 ´┴‐'ノ／::|:l|:!!:.:! .| ﾋﾟﾙｸﾙ|
.／;.:":. .ゞ､ヽ.:_:＞ '＿, "" フ:.:.: .|:l|ヾ.:.ヽ | /,|1000 :!
／／.:.:.:r┘ 〉:.:.:/个ト､.｀´ イ.厶.:.:.:.|ｨ―‐‐‐┐ l´￣｀l～ﾞ'| ﾉﾏ々|
／／.:.:.:./┴‐'7.:.:∧ ヽr‐ｲ二´t≦__｣:.:.:.| ﾊ |' ￣`|㍑::| ･ω･ !
／／.:.:.:f厂 /.:.:/ｾ ＼} Z ／ﾊ＼ ! .:.| ￣r‐ ﾍ ヽ___.Ｌ.--┴ｰ┴- ,,｣
／〃 .:.:.:./j: /:／ 己＼｛ Z／ l|ｷ|! ヽ!.:./ r/┘ =＝ ￣￣￣￣￣￣ ＝= ､
/:.// .:.:.:r-V:: // {￣ ＞' |＿ ||=;|| |/ ゞ￣〈( ／／／／ﾝ- ―ーク-っ／／ )〉
./;/ / .:.:.{{≫′ 〃 ｝／ 」／ `'||‐'||-〃 ﾊ 〈｀ ー＝= /‐ ､＿___三彡'=＝一″
ﾚ /=＝ラ W ﾌ广T / l / ／Y_ /
/.:..:／ イ^ﾌーr‐ｧﾍ ／j ﾚ′ ∠_〉 /∧厶
!／ 彡≦{_l ﾘl.:.:l.:.:ﾄ-K / 彡"k;ﾇ 〃／ ∧
/ ／ ﾆ__） !:ﾊ:.:.!.:.:>＼ ∧≧＜ﾚ ヽ__ ＞!
./ イl ／ ＼ .{:! l:.ﾊ:.｝ミ≧ ／:./〃／＼/ ス 丁:l:.:!
/ ／ﾍl／ Y´ ∧､ ヾ >ﾊミ三≡= ､ ∠ =孑':.:./ /; / /_,ｲ十":./!.:|
.l / ／ヽヽノ ,ム＜ﾚｸ ! ＼ヾミ三 ≡≡三ﾖ／/ / ／ 才.:.:./ l:.:!
| /／ ,Vｲフ rﾍ ､ V l ＼ ￣￣￣ス / ' l ／.:.:.:.:/ l:/
| / / `ﾑ;f ､ l入〉 l ＼ / ∧′ ∧＿／!.:.:.:.: / 〃
| !. ／ ／ ヽlJヽｸ l // ∨ / |:.:.:／ /'
|ﾊ__／ ／ >| ／ ∨/" l／
/ >l V l
<´￣ >l ∨ /
ヽ ヽﾄ､ _∠N /
l ／ﾍ＞､ _ _＿＿＿＿_ムY ヾ、／
ヽ ＿＿ ／ ｀^ﾏヽﾌ､/Vヽ/ヽ/Y l
l ~ｰえ～―- ､ │ l !
.l `ｰｧ' ￣ﾄ'ー ⌒ヽ_ 人＿＿_／
l`ー―--- 一'´ ! ﾏ､ _＿＿＿＿, ｲ
l:::::::::::::::::::::::::::::::::| l :::::::::::::::::::::::::::: |
l:::::::::::::::::::::::::::::::| l:::::::::::::::::::::::::::::::|
ヽ::::::::::::::::::::::::: | l :::::::::::::::::::::::::: |
4354 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 22:57:33 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | （ここ……確か夜は酒を出す店だお）
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
珍しい事ではない。
前日の残りを料理して、痛みやすい食材を少しでも金にかえるための手段である。
.
4357 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:00:16 ID:e.wPm12E0
何となく気になったので、珍しく声をかけてみた。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | お姉さん、今日のメニューはなんだお？
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
,ｫｪ､＿__
,.f込ｔﾝ:::::::::::｀ ヽ、
／::::;. -‐ ´￣￣｀丶＼
〃::／ ＼ヽ、
. ll::/ l 、 ヽY ＿
ll::l} ｌ | l | l lイﾆ}| そこの看板に書いてある通りよお。
ll;;l} l､ | | ｌ、 -l‐七/ｖ' lミ彳、
. _,'Vｉ l,x tT二ｔ,|ヽ,ノ,ｨT}｀'j ｌ ||〃へ.､ 定食は基本、中銅貨７枚一律。
／<//l､ ヽヽｨf_lｊ` ¨ ∠ノlﾉ.|| l ヽ>
ヽ／/{∧ ＼＿. __'_, ,ｨ′l ﾚ. l それ以外は店の中でメニューを見て欲しいわあ。
. / //'l | ＼__＜. ､ __`_´.ｲ,ヽ ＼,__ l
/ l_| |_! ｌ ｌ l'ー--,＜└vヽ ＼＼! ちょっと高いと思うかもしれないけど、
. / ,ｨｰ-.‐| |'′ //lＹﾐヽ|l ハ 、 ヽ:.＼ 味の方は保証するわあ。
/ /.::::::::::::{ ＼ｰtfﾉｌi 斤 l:::::|j＼ l:::::::.＼
/.:::::::::::::::ヽi＼ ヽ ￣l｣ |/ |::.Ｙ :::`'::::::::::/
. /.::::::::::::::::::::::|:::l ヽl_,､_ｒ､,_,､r､l'|:::::', :::::::::::::/
〈:::::::::::::::::::::::::l:::::＼ﾞ ' | l / ' ,}::::/ :::::::::::ハ
. ＼:::::::::::::::::::i､:::::::::＼ 仍} ,/:::::ｌ｀ヽ:::::::::::::',
T :::::::::::/ ＼:::::::::::` - ､／::::::::l ヽ:::::::::..ヽ
見た感じ若い娘だと思った。
女の見た目ほど宛にならないものはないが。
だが、おそらく二十歳前後であろうと思えた。
日差しの下で見るせいだろうか。
おそらく夜はホステスをやってるであろうこの娘も、幾分健康的な美しさをたたえてるように見えた。
たとえ、その顔に化粧が施されていようと。
.
4358 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:00:42 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ それじゃあ頼むお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| | 唐揚げ定食一つだお。
＿＿（ ⌒-ｨ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ ）＿＿
`ー-ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー"
仄いrく艾艾艾艾癶、
r巛Uj〉j〉j〉::::::::::::::::::::辷う、 ､
. ｎrｎrｎrｎrｎrｎrｎ:::::::::::::::::::辷う、 ＼
／乂乂乂乂乂乂乂ｎrｎ:::::::::::::::辷う、 ヽ
／￣ 乂乂ｎrｎ::::::::::辷う、
＼ 乂乂ｎ::::::::::rう)、
/ :.＼ ＼ 乂ｎ:::::::::rう) ′
ｉ : : ::::::. ヽ :.＼ 乂辷辷く ′
::|:. ￤ :...:|....: i :::| _}L.:. 艾艾艾＼
::|:: |:::::ｌ|:.. . .::::::|:: 斗r七' |l ￤ Y⌒Y^ ＼ | はーい。
::|:: |:: 八:::::::::::::|ｌ::ｌ::| 〕斗ぅ弌7. |ｌ |: V⌒ト､ ＼＼ |
: |:八:. ､:::: ヽ :::::::八乂{ｱ乂`ｰク |l ﾊ:. | |ｌ ＼ ＼＼ 注文入るわよおー。
: |::::: ＼＼⌒＼/ ''¨゛´ 八Λ|:: | |:) 八. ＼ |
八::::::::::|＼ 托笊! ./ .:/ ..:|:: ﾊ! ,.:代＿＿___＼＿＿
:. ＼ : |＼＼`ｰ1 /／〉..:/|. / 「 ::|ｌ |. ) )
＼ 丿:::::ヽヽ込、 ｧ /／ ′/ :|ｌ | (
＼ 乂__込、 ィ_ノ ./ / |ｌ ﾄ､
. （ |:l ＼ ＼ ｢ヽ ./ /:/... 八|: |:::＼
＼|:l:: |:ﾊ ヽ } }. イ..::/ /:/ /|:: |: |:::::::::＼
|:l:: |/Λ 个ヲ 厂 ハ/ 厶仏:::/＾|:: | . ├――=ミ
|:l:: |/: Λ V /: 厂＼彡く／|..../: : |:: |: |
|:l:: |:::/::Λ Ｖ/ 厂 ィ::::八/::::::::|:: |: |
夜の商売をしてるにしては元気だな、と思った。
.
4359 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:01:04 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ ﾓｸﾞﾓｸﾞ
／ （⌒） （⌒） ＼
| ､" ﾞ)（__人__）" ） ))
＼ ｡｀ ⌒ﾟ:j´ ,／ へえ、けっこういけるお。
／ ヽ
/ ｱ￣~〉==ﾆ⊃ ヽ
/／ ｀‐‐r´ ﾏ ヽ
/ ／ ﾏ ヽ
|__＿/ ＿ ＿ _ l ｝
｜ , - rｲ〕:.:: .: .:.:.r久=､- ､} r=､ｧ/
￣￣〈 く:.:.:....:ｔァ:.:.::.:..c:.:ﾍ _ﾌ し Y ￣￣￣
＞- 二二二二二 -く.＿.ノ
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__ でしょお。
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼ うち、味にはちょっと自信があるのよお。
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
客が少ないせいか、給仕をしている女と話をする余裕がある。
カウンター席に座っているせいもあるだろう。
女は割と目の前にいる事が多い。
.
4360 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:01:55 ID:e.wPm12E0
何となく話があったせいもあり、ちょっと興味もわいてきた。
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼ ここって夜は酒を出すんだお？
| |::::::| ,---、
＼ `ｰ' しＥ | じゃあ、今夜あたり来てもいいかお？
／ l､Ｅ ﾉ
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
／;;;;r'￣´ ｀￣ゝ､;;;;;;;;;;ﾊヽ
／ソ´ (ﾍ;;;;;;;ﾊ）ﾊ
/／´ / (ﾍ;;;;;;;|） ﾊ
ﾚ' /| ヽヽ ヽ （ﾍ;;;;|） ﾊ
/ / /│ |＿＼|__|＿_ (ﾍ;|）） ﾊ もちろんよお。
l / l | | r'| | ﾊ ｀ ((!!)) |
| | | 」-ﾄ､ﾄ､ | _x===| }（（ﾄ､ヽ | 歓迎するわあ。
| レ|´| | | ヽ | ｒテ´ | / ハヽ__」〉|
＿| | | | |_==ヾ､ ∨ |/ / {{￣￣||
〈l￣〉ﾊﾊ ＼＼xﾞ , /／/ / llヾ〉 |||
ヾ_'-'∧. ヽ ＼＼ _ ノ jﾉ ,ｲ /| ll |ヾ_ | /
/||ゞ´∧ ＼_＼ゝ ／// | {{| | | /;;;
/／´|| 〉〉､_ ヽ￣ヽ､ ／ｲ‐,,/ ﾞ| | |∧／;;;;;;
// ﾞ |_| /＼＼＿|｀ - -､- ＜￣;;;;;/l } /｀│＿;;;;;;;;;;;
/＼ー─-､ / /￣/| || |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//| |＿／;;;;;;;;| ;;;;;;;
___＿/＿__〉;;;;;;;;;;;;>' / /l l/ || |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ﾄ─--'￣＼/ |ヽ;;;/ | /ﾚ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》／ ＼ 《 ﾚ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十､／ヽ-へへへ／￣《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;＜´| ;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;／|´ 《ミＹ≡》） 《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈￣￣
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|;;;;;;;;;;;;ﾚ/;;／;;;/ ゞ===ﾞ´ 《/;;;;;ﾚ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;／|／ |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/） 《/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
／/ ／ ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》 |/ ／ 《/;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
| / / ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ | / 《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
営業トークであろう。
だが、嬉しそうな声だった。
夜、久しぶりに酒を飲もうと思った。
.
4361 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:02:34 ID:e.wPm12E0
あらためて夜、店を訪れた。
日 凸 ▽ ▽ Ⅱ
≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧
Ⅱ ∩ ［］ ％ 曰 ( ﾟДﾟ,,)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿___|つ∽）_
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
━┳━ ━┳━
― ┻ ―― ┻ ――――
.
4363 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:02:50 ID:e.wPm12E0
装いをあらためた女が出迎える。
＿ ＿
ｲ ｀´ ヽ
／ ＼ ＼
, ' / ' ., l、 ヾ、 ヽ いらっしゃあい。
/ ' i / ハ ', ﾔi ハ ﾉ}
// ､| ,ﾊｲ .j.ﾑ'´V lﾊ | /〃 本当に来てくれたのねえ。
〃| l |｀ヽﾊ /´z示zx l7ヽ ' / /彡'
ﾚ | ､.ﾊ弋ﾇV ￣ l/ | .| ､ ,ｲ三彡'/
ヾx l ∧ /! ./｀ { ﾉ） ﾉ ／三三彡'
ヾﾐ、 ､ ﾊ ｰ.. =' | .//! l l! /}}}_,x≦三三三彡′ ,､
ヾﾐ､ ,l V ﾄﾐz，, __ , イ/l/.l! | ,ﾊ ,} l三三三三三／ __,..x≦彡′
寸圭∨,j l l ｊ ﾉ 'ﾚﾆ( l| l - ' ヽ彡三三三三三三三三彡'´
,､ ヾ三Χ //}廴 z=彡":/∨ ヽ三三三三三三＜￣
r ' l V__ //;＞:::'::"￣:::::::::::〈.i. l三三三三寸三三ミx､
/ ', ',..ゝ‐彳´::::::::::::::::::::::::::::::::::V /ﾐ三三三三ﾐ ￣￣
/,ゝ:::´:／::::::::::::::::::::::::::::｀´::::::::::::::::l / 寸三ミx｀ヾ=x､
〃:::::::::〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} /! ヾ｀ヾミx､
〃:::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j ｌ ｌ
.〃::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 厂'l
.|::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::／ / | ∧
､::::::::::::::::;;;;;;:::::::;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::;;／' / | ∧
.＼;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,' / .! ∧
V｀'''=彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ / .| .∧
∨::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;' / | .､∧
∨:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::;' /x | j ヽﾍ
∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::;' //、.| ハ l lヽヽ
ﾞi:::::::::::::::::::::::::::::::::′ ':::::ヽ l / .l l ヽヽ
|:::::::::::::::::::::::::::::::, ,'::::::::::ヽ l l i |
/:::::::::::::::::::::::::::::::l ':::::::::::::::ﾊ l l l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::| '::::::::::::::::::ﾊ ｌ l l
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::l '::::::::::::::::::::::} l l
4364 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:03:06 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （＞） （●） ＼
| ::::. （__人__） .:::: | わあお、すごく綺麗だお。
＼ 乂乂 ／
／ ＼
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l !
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ あら嬉しい。
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´ いっぱいサービスしなくちゃあ。
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
4366 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:03:25 ID:e.wPm12E0
γ⌒) ))
/ ⊃＿＿
〃/ / ⌒ ⌒＼
γ⌒)（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ かくかくしかじか
（ <| | |r┬（ / / ））
( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒）
/ /
＿＿＿（⌒ヽ
／⌒ ⌒⊂_ ヽ
（⌒ヽ∩／（ ⌒） （⌒） |(⌒ヽ
ヽ ﾉ| :::⌒（__人__）⌒ ::| ⊂ `､
＼ ＼ ）┬-| / /> ） ）） あれこれいろいろ
(( （⌒ )､ ヽ＿ `ー‐' ,／ ／ ／
＼ ＼ / /
ヽ＿ ノ │
. / / /::/ / ヽ } l | i l
｜./ /: 1 L ｀ ヽ | l ｉ ｌ l
/ /:/ .! ｢ " ｀ ﾐ ､ ＼ i / / / |
! /ﾂ ﾄ､ ! ヾ l / / / .i
./ , } ヽ i l .-- 、_.／ / l
ヽ { / l ＼ヽ j ／_ ´ ヽ / / /
/ l }ヽ ｀ ヽ〉 ｀ヽ ー ´ / /
. ｉ i l _ ヽ ソ _. / /
.il !. l ヽ ｿ｀}ｨ.､ ' ／7 ´ ／
.} / ト... ＼ﾄ､ ⊥ﾍﾘ _ ｲ.／ ／ あらあらまあまあ
.ﾊ l::::::::｀:ｰ.､{_ ヽf .イ }-- ｧ /ｿl_入 ｨ ／
リ{ .l::::::::::::: ´ _二ヽ} ! ´ f ｲ .,！ .l ´
ヽ ! .{:::::::／ f } l / 〃 ﾘ / / .} i
､ l l:::/ " - １ } / / ´ ./ .i !
.ｌ } ／ / ／ / ヽ
二人とも妙に話が弾んでいった。
.
4367 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:03:55 ID:e.wPm12E0
そんなやりとりが何故か仕事の事にまで及んでいった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | こんなんでも一応冒険者なんだお。
/ ∩ノ ⊃ ／/ ∩ノ ⊃
( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ それほどたいしたもんじゃないけど。
.＼ “ ／ . ＼ “ ／
＼ ／ /＼／
＼ ＼
＼ ＼ ＼
> > >
／ ／ ／
| | | ∥ | | ﾄヽ
__ ｜ |、 ﾄ､ { || | | | |l
ヽ＼| | ＼ | ヽ＼ |.| 厶 /l | || へえ、そうなのお。
__/;ハ ヽ 斗―＼l- ＼＼. /イ/ | ／/,ｲ｜
ｰ'´ ﾍ＼＼ヽ二 ＼ ＼/ ＞┬ ｧ| 〃 | まあ、このあたりはそういう人が多いしい。
ヽ 弋F千 卞､ ^ー'彡/ ∧ ／
ﾄ ＼ ｀ﾆ´￣" / / ' ／.:/
| l＼＼ ＼ 〉 ／ イ ', ／..:::/
| | ＼＞ー一 ＿_ __,,. ｲ |、 ′ / /.:::/ ／
| | ＼ - ／｜ ｜＼ У /.:::厶イ
二丶 ト＞ ／ | | ＼／／￣_,. -‐ ニ
::::::.ヽ＼ |::7r―- ｀＝二´ | | ／ ￣
::::::::::.ヽ ＼ |:| |::::::/r‐::共::ﾄ＼ | |一'二二二、､＿,.. -―
:::::::::::::::..＼ヽトl:::::|:|::::|:| |:|:.ヾＶ＜| '::::::::::::::::::::::::.ヽ＼::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::ｌ |:ｌ ＼|:|::::|:| |:|:::::}:}＼:ｌ / .:::::::::::::::::::::::::::.＼＼ー＜二
::::::::::::::::::::::| |:| ゞニｲ ゞニ仆､/ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＼::::::::
::::::::::::::::::::::| |:| |:l |/／＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＼::
4368 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:04:12 ID:e.wPm12E0
なぜか相手の顔に寂しげなものが浮かんだのを感じた。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ っと、なんか悪い事言ったかお？
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< ごめんだお。
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
／;;;;r'￣´ ｀￣ゝ､;;;;;;;;;;ﾊヽ
／ソ´ (ﾍ;;;;;;;ﾊ）ﾊ
/／´ / (ﾍ;;;;;;;|） ﾊ
ﾚ' /| ヽヽ ヽ （ﾍ;;;;|） ﾊ
/ / /│ |＿＼|__|＿_ (ﾍ;|）） ﾊ
l / l | | r'| | ﾊ ｀ ((!!)) |
| | | 」-ﾄ､ﾄ､ | _x===| }（（ﾄ､ヽ | いえ、こちらこそごめんなさあい。
| レ|´| | | ヽ | ｒテ´ | / ハヽ__」〉|
＿| | | | |_==ヾ､ ∨ |/ / {{￣￣|| ただ、ちょっとね…………。
〈l￣〉ﾊﾊ ＼＼xﾞ , /／/ / llヾ〉 |||
ヾ_'-'∧. ヽ ＼＼ _ ノ jﾉ ,ｲ /| ll |ヾ_ | /
/||ゞ´∧ ＼_＼ゝ ／// | {{| | | /;;;
/／´|| 〉〉､_ ヽ￣ヽ､ ／ｲ‐,,/ ﾞ| | |∧／;;;;;;
// ﾞ |_| /＼＼＿|｀ - -､- ＜￣;;;;;/l } /｀│＿;;;;;;;;;;;
/＼ー─-､ / /￣/| || |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//| |＿／;;;;;;;;| ;;;;;;;
___＿/＿__〉;;;;;;;;;;;;>' / /l l/ || |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ﾄ─--'￣＼/ |ヽ;;;/ | /ﾚ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》／ ＼ 《 ﾚ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十､／ヽ-へへへ／￣《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;＜´| ;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;／|´ 《ミＹ≡》） 《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈￣￣
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|;;;;;;;;;;;;ﾚ/;;／;;;/ ゞ===ﾞ´ 《/;;;;;ﾚ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;／|／ |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/） 《/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
／/ ／ ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》 |/ ／ 《/;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
| / / ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ | / 《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
4369 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:04:35 ID:e.wPm12E0
＿＿__
／ヽ ／＼
／（●） （●）丶
/::⌒（__人__）⌒:::uヽ
l |r┬-| l ん、どうかしたのかお？
＼ `ー'´ ／
/ ヽ
し､ ﾄ､ﾉ
| _ l
!___/´ ヽ___l
, =/ ／==' ' : l : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
|ﾚ ∠ノ: : : : : :..:.:l : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :
.ｲ ／l|.: : : : : : : : : :.l l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
V ／=='': : : : : : : : : : :.l: :l:.: : : : : : :..:. : | l : : : : : : : : : : :
ｨ| ／=ｲ: l : : │ : : : : !: : :l :.l..:: : : : : : : : : | | : : : : : : : : :
,ｲ! ﾄ ヽ.:.:|: : : :|..: : : : :| : :ト.ヽ : : : : : : : : .∧!ヽ:ヽ. : : : : : :l : :
::| |::ヽ V : : :│ : : :l､ : :l ＼i : : : : : : :. l__lj__j ﾊ : : : /l
::| |: ::j ヽ: :.:l＼＿:_:j__ヽl..__ ＼ : : : :ィ ﾘ Y: .ﾍ : : ,
::| ／ ／＼ゝ´ ＼: :l ｰ＼ ＼ : :/ l :/| /
::| ／: :.| ＼! ゝ＼ ヽ ゝ/ ___,.ィ /:/ ! /
:: : 丁| : : :.ヽ. ___＿_｀., ｀￣´ / ..ｲｲ うん…………まあ、私も一応冒険者だから。
::.: : |│､ : :＼ ´´ ￣ ´ /／..: : :|
:: : : ゝ＼:ゝ､. . :＼ / イ ..: : : | 登録してるだけのなんちゃって冒険者だけどね。
::ヽ: : : ＼＼l `ー‐` _ ｲ .: : : : |
:: : ＼: : : ＼＼ ￣ ／│ : : : : : |
4371 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:05:18 ID:e.wPm12E0
＿＿＿＿
. '" U ｀丶、
／ ＼ ＼
/ ｀¨″ `'ｰ'"￣｀
{ 三三 三三 }
'. Ｊ / あ、ごめん。
＼ ｕ ﾞ'ー'^'ー'ﾞ ／
｀¨７ ￣ ‘,
/ ‘,
それですぐに悟った。
身を持ち崩した冒険者の辿る道など知れたものである。
目の前の女も、そういう道を辿った一人なのだろうとすぐに分かった。
話の流れとはいえ、そんな女の前で冒険者と名乗るべきではなかったと。
.
4372 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:05:39 ID:e.wPm12E0
＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
, ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ
／ _r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ＼
/r＝､ｿィｰ'7´ ヽ
ﾊ L／ｲ| ヽヽ ', ヽ ',
, ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { ｛ ｜ ', ﾊ ',
//:/ ﾉj ｀´i |ムﾄ､ﾄ､ | ｝ ﾘ ｉ !
ハ:{／ｲ: { 乂ｙニﾐ、ヽ ﾉ メ ﾉ/ } !
ヽ.＿ヽｰ ､ / /／ |:. ヽ. { ´￣¨｀ ｀}ｲ,ｨﾐｘｲ / ノ/
￣二ﾆヽヽ/ -ﾍ､:.. l:... lト＼｀' ´ ¨/／ ./ ううん。
ヽ､＿ _-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼ j:〉..:.l:... l! ､_ __′"/´ | / )
_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:.. lﾄ_、 イ.: j| /{ ﾉ′ こちらこそごめんなさあい。
‐ ´/´ ／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::::＞ｰ＜l!:.:.|:. ﾘ‐／/ﾚ
/′ ／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:. !:/‐'::/ 気を遣わせて申し訳ないわあ。
／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_
／´ ／イj/ｲ'／.::.::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´
/' イ/ // ﾉ/:.‐..´...::.......ｰ ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.｢jﾌス::.:.｀:くヽ
／// ／ｲ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{_j jｧzく::.::..::..｀ヽ、
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ そう言ってもらえると助かるお。
| ￣ |
＼ ／
.
4373 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:06:39 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ でも、やる夫も一人でもがいてるだけだし。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 本当に大した事はないお。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | もし君のような仲間がいれば、もっと楽が出来たんだろうけど。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
話をどうつなげていけば良いのか分からなかったので、そんな事を言ってしまう。
別の話題に強引にでも切り替えれば良かったのかもしれないが。
他人との接点がさほど多くも無いやる夫である。
こういう時に話をどうつなげていけばいいのか分からなかった。
.
4374 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:07:07 ID:e.wPm12E0
ただ、相手も客商売である。
相手にあわせた話し方をするくらいの能力はあった。
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼ だったら今度、ご一緒お願いしようかしらあ。
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ）） かまわんお。
(((i ) ＿＿＿( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼ だいたい朝の七時には受付カウンターにいるから声をかけて欲しいお。
( ／（ ●） （●）＼ ）
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ あ、これがやる夫の登録カードだお。
| |
＼ ／ よろしくだおー。
4375 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:07:44 ID:e.wPm12E0
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l ! よろしくねえ。
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ あ、私は水銀燈だから。
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／ 一応メイジよお。
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼ おお！
| |::::::| ,---、
＼ `ｰ' しＥ | メイジとは凄いお。
／ l､Ｅ ﾉ
／ ｜ | これは是非お願いしたいお。
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
とはいえ、所詮酒の席での話しである。
お互い本気で言ってるわけではない。
全てを冗談として聞き流す。
名乗った名前も源氏名であり、本名ではない。
それがこの場におけるルールでもあった。
.
4376 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:07:59 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ （冗談で終わってよかったお）
| |
＿＿（ ⌒-ｨ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ ）＿＿
`ー-ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー"
話しがシメっぽくならなくてほっとした。
ただ、もし本気でやってくるなら受け入れてもいいとは思った。
相手がタカリでない限りは。
.
4377 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:08:15 ID:e.wPm12E0
それから数日後。
__,.. ---‐===､‐-､.._
.._=‐'_,...- ﾆﾐ_,..､_ミ-`ァ;
.._-'=‐,...、_{､ -､_ ｀ヽｲ'i
`-､7⌒!'´ t_ｧi'‐ ,:ﾉ´
'|ゝ_'!. ′ |' あ、やる夫さん。
'r'´|. ,..,_..´｣'
ﾉ、 ｀ ､. ゝ.｀‐ｔ,) すいません、ちょっとお聞きしたい事がありまして。
,ｧｲ ｀-､_ ｀‐-.ｨ'‐--ヽ,
___,... .:ィ' ヽ .｀‐ｧｲ',二ﾆ | メンバーの募集ってしてましたか？
,r=-´.､_ '!. ＼ /~Y ､, ,!
ｆ ヽ '‐-ｙ‐'^'､-､｣'ｔ,.>!ﾉ ' |ヾ'‐ ､ 実は問い合わせがありまして。
ノ '! <´ ヽ | Y! ,}`!i, 'i
. j ! ヽ、 ＼.! l'y!'--' ノ ヽ |
ﾉ ; ＼. .ヽ, 'i`‐-‐' ', '')
j ヽ､ ヽ'}､ Ｏ ヽ,!,
┌‐────┐ ＼,.)ｸ, ‐' ヽi,
│ ナルホド | |'´{, `!i
|ヽ／|＿
.＼ /
＿＿＿ |_＿＞
／ヽ、 _ノ＼
／ （○） （○）＼
／ （___人__） ..＼ え？！
| u ﾉ ヽ, |
.＼ （/⌒ﾉ´ﾌ .／
. .> .￣￣´ <.
4379 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:08:30 ID:e.wPm12E0
まさか本当にやってくるとは思ってもいなかった。
／￣￣＼
／ ＼
／ ヽ ノ u ＼
／´| fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ, |
/' ＼ .（__人__）⌒` ／ まさか、本当に来てくれるとは。
,ﾞ ／ )ヽ(,｀⌒ ´ ／ ヾ、
|／_／ / ￣￣￣ ヽ 断る理由は特にないけど。
/／ 二二二7 __ ｀ヽ
/'´r -―一ｧ‐ﾞＴ´ '"´ -‐ ＼
/ // 广¨´ /' ´￣｀ヽ ⌒ヽ
ﾉ ' / ノ `ー- ､___ ヽ }
_／｀丶 / ￣`ー-- {. ｲ
4382 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:08:59 ID:e.wPm12E0
／;;;;r'￣´ ｀￣ゝ､;;;;;;;;;;ﾊヽ
／ソ´ (ﾍ;;;;;;;ﾊ）ﾊ
/／´ / (ﾍ;;;;;;;|） ﾊ
ﾚ' /| ヽヽ ヽ （ﾍ;;;;|） ﾊ
/ / /│ |＿＼|__|＿_ (ﾍ;|）） ﾊ
l / l | | r'| | ﾊ ｀ ((!!)) | よろしくう。
| | | 」-ﾄ､ﾄ､ | _x===| }（（ﾄ､ヽ |
| レ|´| | | ヽ | ｒテ´ | / ハヽ__」〉|
＿| | | | |_==ヾ､ ∨ |/ / {{￣￣||
〈l￣〉ﾊﾊ ＼＼xﾞ , /／/ / llヾ〉 |||
ヾ_'-'∧. ヽ ＼＼ _ ノ jﾉ ,ｲ /| ll |ヾ_ | /
/||ゞ´∧ ＼_＼ゝ ／// | {{| | | /;;;
/／´|| 〉〉､_ ヽ￣ヽ､ ／ｲ‐,,/ ﾞ| | |∧／;;;;;;
// ﾞ |_| /＼＼＿|｀ - -､- ＜￣;;;;;/l } /｀│＿;;;;;;;;;;;
/＼ー─-､ / /￣/| || |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//| |＿／;;;;;;;;| ;;;;;;;
___＿/＿__〉;;;;;;;;;;;;>' / /l l/ || |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ﾄ─--'￣＼/ |ヽ;;;/ | /ﾚ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》／ ＼ 《 ﾚ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十､／ヽ-へへへ／￣《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;＜´| ;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;／|´ 《ミＹ≡》） 《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈￣￣
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|;;;;;;;;;;;;ﾚ/;;／;;;/ ゞ===ﾞ´ 《/;;;;;ﾚ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;／|／ |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/） 《/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
／/ ／ ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》 |/ ／ 《/;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
| / / ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ | / 《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
店を休んできたという。
ここで断るのもなんなので、とりあえず一緒に行くことにした。
.
4383 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:09:26 ID:e.wPm12E0
────結果
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ,＿＼. 魔法はちゃんと使えるし、使い方もまずまずだお。
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） | 低下しか使えないっていうけど、
/ ∩ノ ⊃ ／ それを使ってもらえるだけでかなり楽になったお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | これはお買い得かも？
＼ ／＿＿＿ ／
新手の同伴出勤のお誘いかと思ったがそうでもなかった。
また、いわゆるタカリでもなかった。
ちゃんとメイジとしての役割を果たしてくれる。
とりあえず、今後やる気があるなら一緒にやらないかと声をかけておいた。
.
4385 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:10:47 ID:e.wPm12E0
やる夫にとってありがたいことに、やる気はあるようで店を休んで同行する事が増えていく。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼ なんでわざわざ危険な事を？
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 町で働いてた方が安全だし実入りもいいお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
| | | ∥ | | ﾄヽ
__ ｜ |、 ﾄ､ { || | | | |l そんなわけないじゃなあい。
ヽ＼| | ＼ | ヽ＼ |.| 厶 /l | ||
__/;ハ ヽ 斗―＼l- ＼＼. /イ/ | ／/,ｲ｜ 言っちゃなんだけどお……。
ｰ'´ ﾍ＼＼ヽ二 ＼ ＼/ ＞┬ ｧ| 〃 |
ヽ 弋F千 卞､ ^ー'彡/ ∧ ／ 冒険者相手の店の稼ぎなんて高が知れてるわあ。
ﾄ ＼ ｀ﾆ´￣" / / ' ／.:/
| l＼＼ ＼ 〉 ／ イ ', ／..:::/ そんな所でがんばったってねえ。
| | ＼＞ー一 ＿_ __,,. ｲ |、 ′ / /.:::/ ／
| | ＼ - ／｜ ｜＼ У /.:::厶イ 年を取れば人気もなくなるし、そうなる前に稼ぐか……。
二丶 ト＞ ／ | | ＼／／￣_,. -‐ ニ
::::::.ヽ＼ |::7r―- ｀＝二´ | | ／ ￣ 体を売るかを選ぶ事になるわあ。
::::::::::.ヽ ＼ |:| |::::::/r‐::共::ﾄ＼ | |一'二二二、､＿,.. -―
:::::::::::::::..＼ヽトl:::::|:|::::|:| |:|:.ヾＶ＜| '::::::::::::::::::::::::.ヽ＼:::::::::::::::::::: でもねえ。
::::::::::::::::::::::ｌ |:ｌ ＼|:|::::|:| |:|:::::}:}＼:ｌ / .:::::::::::::::::::::::::::.＼＼ー＜二
::::::::::::::::::::::| |:| ゞニｲ ゞニ仆､/ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＼:::::::: 体まで売りたくはないわあ。
::::::::::::::::::::::| |:| |:l |/／＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＼::
4386 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:11:19 ID:e.wPm12E0
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》 それだったら、危険でも外に出て
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼ モンスター退治の手伝いをした方がマシなのよ。
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´ はっきり言うけどね……。
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´ こっちの方が実入りはいいの。
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､ やる夫さんて、頭割りでお金を渡してくれるでしょ。
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ 一日銀貨２～３枚の収入って、
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ 私ら場末の酒場のホステスの
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼ 一日分の稼ぎ以上なの。
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
4389 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:11:51 ID:e.wPm12E0
. ／￣￣￣￣￣￣＼
. ／:. ＼
/: : : ＼
. / : : : ヽ
| : : : : ,.,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l 世知辛い話しだお。
|: : : ::; （ ○ ） （ ○ ） .;:: |
|: : : : : ´"''" "''"´ l ま、それならこっちも遠慮せずに
,＿ ヽ___ （ j ） u ／＿_ 手伝いを頼むお。
／:: r' | r'￣二ﾕ:｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／ : :: :: :`:､＿_
: : : :::| .| | / ) ｀) ／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_ 水銀燈がいると楽だし。
: : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ _ , ´ |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
: :: ::＼ `ト､ /: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: :l: ｀ー┬-､ |ii入 ／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: :┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iiii〈 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: :イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiiiiiii｝ | : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ: : / /: :: :＼＿ ￣＼iiii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
取引は成立した。
二週間ほど後。
水銀燈は店を辞めて冒険者に復帰する。
.
4390 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:12:14 ID:e.wPm12E0
また、二人で行動するようになってからついつい考えてしまう。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 人がいればやっぱり楽だお。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 久しぶりに求人でも出してみるかお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
長い間やってなかった事である。
５年前にモンスター退治を始めた頃に、駄目でもともとと張り紙を出してた事はあったが。
一ヶ月二ヶ月と人が全く集まらなかったので、三ヶ月目で取り下げた。
宛のない事に気を揉むより、一人でやってく覚悟を決める方がまだしも気が楽だった。
.
4391 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:12:30 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （ー） （ー） ／^ヽ でも、今だったら……。
| （__人__）（ / 〉|
＼ ｀ ⌒´ 〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）
もしかしたら人も集まってくるかもしれない。
タカリ連中が大半になるだろうが。
それでもやる夫に声をかける連中は多い。
煩わしいと思ってたのでほとんどを蹴ってるが。
が、今は逆にそれらの中から使えるヤツを少しでも拾ってみようかと思ってきていた。
.
4394 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:13:59 ID:e.wPm12E0
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼ やっぱり、気になってんだお……。
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ）
| （ i ） |三三） あれが。
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
北部開拓事業。
それがどうしてもやる夫の頭から離れなかった。
ろくな装備もないまま、資材だけ提供されて放り出された連中。
失敗は目に見えていた。
だが、もしそれなりに経験や能力のなる者達だったらどうなのか？
それなりの人数で挑んだら？
.
4395 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:14:24 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
／（ ─）／)（─）＼
／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
| ／,.=ﾞ''"／ | 今更こんな事を考えるようになるなんて……。
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
こんな野心が自分にあるとは思いもしなかった。
残りの人生、細々とでも暮らしていければいいと思っていたはずなのに。
だが、それでも思う。
「このままでいいのか」と。
.
4398 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:16:03 ID:e.wPm12E0
., - ―===- .、
／ ＼
/ ＼
j .:.:::::::::::::::＼_j ＼ それも……嫌だお。
| .:.:::::::::::::::::::r‐ﾐ'/⌒} ヽ
ノｲ .:.:.:.:.:.: } ﾉ _ ﾑ .| 老後の心配がないくらい稼げたけど。
￣｀ヽー- ､ __ ／了|´ / ／ノ ヽゝ .|
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | {____/ { | でも……それだけで終わりたくねえお。
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l く｀{ i .|
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ｀ｿ＿ }_/ 何か……何かやってみたいお……。
ｰ..､｀ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ ＞≦--.､ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:＞ー::´::| ／ｸ′:..:..:..::.::.＼ヽ ／
::.::.::.:ｰヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::／:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
くだらない事だとは思う。
だが、自分も男なのだなあ、と思った。
.
4399 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:16:39 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿, 、＿ ＼ 思っちまった以上、仕方ねえお。
／ （ ―）三（― ） .＼
| '" （__人__）"' | まずは出来るだけ多く人を集めてみるお。
＼ ` ⌒ ´ ／
／ゝ "` ｀ヽ.
／ ＼
この時点で、計画みたいなものがあるわけではなかった。
ただ、頭数を揃えよう、それなりの人間で組んでみよう、と思っただけである。
.
4402 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:18:21 ID:e.wPm12E0
翌日、募集の申請をだす。
_,,,,;;;;;;iillllll||||||||llllii;;,,,,,
-`'!|||||||||||||||ll!'''' ''''''!!||li!, 『能力値、職業、レベル問わず。
'''ﾆ!i|||||l!!!|||! --､ |
-=l|||'つ '' r.u`' 〈 センダイ南部でのモンスター退治が基本。
'||l,,ﾐ', ､ ｧ'
'|''’ヽ -‐-/ / ､_ まずはスライムから。
ノ､_ ` ､_. / / ` - ､＿_, -
__, -;;〈 ` -､__ l´ / /´ 報酬は、基本参加人数で等分。
_,,,;=;;;;;;;;;;;;';;;;;l;;;;;;;;:ヽ ｱ,,ｹ､_ i~ l､ ﾉ /
.／;;;;;;;;;;;;:::`::､::::::|､_:::::_,入､_ /:::::|l,:::l::､_ ,-|; |） / ノ ただし、必要経費を精算後。
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::l;;;;:::::::＞:::::::ヽ`Y〉:::l`l;;_;〉;,ノ`ﾉ､. | l / , ／
.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::､::::::::`::､_::::::::::､_ |::::V;:o/ , ' ;ノ,// ,-､__ / / 装備は自分で用意すること。
.`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::ヽ:::::::::::`:､::::::＼|::::::l_/_ ''/ -=_, `ｙ'
'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::i;;:::::::::::::::`､:::::>´;;;;;`:ヾ､､_,ｨ ｲ` -- ､__,-'ﾌ'ヽ 丶 冒険者登録３ヶ月以内なら、装備については考慮する』
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::`_､;;;;;::_,::-':;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y､:l::::i ﾉ-; `､ ,-'
`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,;;-:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::|::;l;;;;::| ,ｒo(ﾆ -､,_) これが条件ですね。
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::,::-''´::/;;;::::､/l'（ ` ノ
ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::,;;-';;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;_,/;;;､=-- 'l'ﾉ 分かりました。張り紙を出しておきます。
┌‐────┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;-'´;l;;;;;;;;;;;;|;;;;l;;;,/;;;;;;;;;;;;;`-;､ll;|
│ ナルホド |;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;／;;;;;;;;;;|;;_;;;;;;;;|;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::,:-'
4403 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:18:53 ID:e.wPm12E0
／＞－'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ｰ-､＼
／ ｘ‐^=^=^＝＾＝＾＝^＝^=^ｰｘ ＼
〆 ＼ハ
| | | | l ヽ 、ﾊ
| |｜ | | | | ｌ l イ
l | l｜ ﾉｲ | | | ﾄ､二丶 ﾄ /| ／ /
| | l｜ |ｌ |ｌ ﾊ | | |＼｝ | | ∨｜ ／ /
| 斗－┼ ､ |l 斗－/ } | ; |｜ヽ＼ / / |/ 厶 イ
＼l_,x≦三メ、 |l /厶≧xj_ﾉ / |└‐' _丿 / / ﾉ ／ /
代¨丁 ｌ ヽ＼ ｊl ／イ ｌ 厂}｢ｲ |`TＴ､ ヽ / / ／ ／ ∠ -一￢ どおしたのお、急に。
｜ `ｰ‐' ヽ／ `ー' / /| | | ＼∨ ／ ／ -‐''´ ／
＼ l / ／ ｌ | | /{ / ＿ -=ﾆ二￣
l＼ ' ／/´ / , ＾/／ ＿ -‐ ﾆ二 ＿ ￣＞
ｌ ｌ、 _,..、,,.. ｲ 〃 厶 -―＜ ―- _ ￣` ＜
ｌ｜ ト イ ′〃 /.::.::.::.::.::.::.::..｀ ､ ｀ヽ、 ＼
::l l | |::.::.::＞ ＿ ＜::.::.:|┤〃 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: .＼ ＼ `ー=ﾆ二´_
::.:l l |ｰﾍ ::.::.::.::／〔_〕二 ヽ | ″/＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: .＼ ＼ ＿___ -‐'′
::.::l |》 ＼／イ ハヽ_ノ丿! /l::.::...＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ ｀ ー-､
::.::.ハ |》 〈 〈ノ /| ｀TＴ | /《|::.::.::.::..＼::.::.::.::.::.::.::.::.::./.::.::.:〉￣￣
.::/.:: }ﾉ》 ー ｲ | |弋 l/ 《|::.::.::.::.::.:..＼::.::.::.::.::.::./.::.::.:/
/.::.::.::.:|》 ＿∠.ノ⌒Y⌒ヽr―‐v'ﾞ´￣〉.::.::.::.ヽー― '.::.::.:/
::.::.::.::く￣`〈 ヽ | l| ｜ /.::.::.::.::.::.:.ﾞ, ::.::.::.::.::厶
::.::.::.::.ﾄ ヽ ___ ′ 〈::.::.::.::.::.::.::.:ｌ::.::.::.::./小＼
::.::.::.::.| ｊイ仁ミ┐ |::.::.::.::.::.::.::.ト-::.::.:{ { |ヽノ
::.::.::.::..＼ <{弋ヾｲﾉ> 〉::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.ﾄ-ハ l
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 今更だけど、ちょっと欲が出ちまっただけだお。
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
4404 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:19:17 ID:e.wPm12E0
＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
, ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ
／ _r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ＼
/r＝､ｿィｰ'7´ ヽ
ﾊ L／ｲ| ヽヽ ', ヽ ',
, ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { ｛ ｜ ', ﾊ ',
//:/ ﾉj ｀´i |ムﾄ､ﾄ､ | ｝ ﾘ ｉ !
ハ:{／ｲ: { 乂ｙニﾐ、ヽ ﾉ メ ﾉ/ } ! そう……。
ヽ.＿ヽｰ ､ / /／ |:. ヽ. { ´￣¨｀ ｀}ｲ,ｨﾐｘｲ / ノ/
￣二ﾆヽヽ/ -ﾍ､:.. l:... lト＼｀' ´ ¨/／ ./ でも、やる気が無いよりいいとは思うわあ。
ヽ､＿ _-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼ j:〉..:.l:... l! ､_ __′"/´ | / )
_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:.. lﾄ_、 イ.: j| /{ ﾉ′
‐ ´/´ ／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::::＞ｰ＜l!:.:.|:. ﾘ‐／/ﾚ
/′ ／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:. !:/‐'::/
／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_
／´ ／イj/ｲ'／.::.::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´
/' イ/ // ﾉ/:.‐..´...::.......ｰ ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.｢jﾌス::.:.｀:くヽ
／// ／ｲ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{_j jｧzく::.::..::..｀ヽ、
そういう水銀燈を見て思う。
前より笑う事が多くなったなと。
作り笑いじゃない、自然な笑顔が。
.
4406 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:19:56 ID:e.wPm12E0
募集に応じた者が現れたのは、それから一週間もしないうちだった。
-─- ,,
'" ＿_ ｰ‐ ,,
／ '" ＼
/ ／ ＼
/ / / ＼ ヽ :.
. , / ／{ ∧ ， ', __
ｌ ′ / ,／/／ 八 } ∧ ! ‘r=《 }}
| | | | _/ 〃 ─-廴_ﾊ | |{ 坏ハ
| | | |´/ / ミ | }》圦ﾘ,_ﾉ
|ﾊ ' |x=ミ ァテミｘ Ⅵ ,'Lソ'ヾ}
. 八 ＼{ r':ﾘ {rﾉり` } ノ､ノ弋ノ 巴マミです。
＼ |`ゝ' ｀¨´ ﾉ／/) } ＞ '" ￣｝
. ﾞ{ ’ ／" ノ' ノ／／ ‘:， ランクＤのレンジャーです。
＿_丶 ｰ ' ‐''´／／ ＿）
ﾉ⌒ヽ､ ＞ .. ィ´ ﾄ､,ﾉ〃 ＞ '"
｛ 辷=‐-≧ァﾊ´ __ノ" | ／／__,， -…ﾆ二｝
＼ ＼ ／Г¨´´ ∧／ ／ ＿）
ﾉ⌒＞ミ二ﾆ=ァ’ l| ／ ／¨⌒＼ , -=二ノ
. ＼ / ／⌒7⌒/⌒￣￣¨) ∧イ
＼＿/ ｛ 人_/ /／ ｝ ｀二ﾆ'' 、
. ／⌒￣/ /__／ /＼ ／´ ;￣￣⌒ヽ ヽ
/／⌒ｰ/ ／ //＝=//＿＞" / ｝ ｝
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ } やらない夫。
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ ランクＥの戦士です。
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
4407 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:20:26 ID:e.wPm12E0
二人とも、どことなく陰のある雰囲気だった。
冒険者になろうという者には、大なり小なりワケアリが多いから珍しくはないが。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ まあ、どんな事情があるかは知らんけど。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ただ、こちらとしてはまともに活動してくれればそれでいいお。
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ やる気があるなら、明日からお願いするお。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
断る理由もないので、そのまま参加を認めた。
モンスター退治をして、駄目ならそこで切ればいいと割り切って。
.
4410 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:21:35 ID:e.wPm12E0
ただ、マミはそれなりに動く事ができていた。
天性の素質なのか、努力の賜なのか。
聞けば、かつては仲間と共にモンスター退治にいそしんでいたという。
その仲間がどうなったかについては答えてくれなかったが。
, ---i
／ -―- ､
r-_iｲ`i,イ ./ 入
彡 (_[死k/ / /イｲﾘ
ｲﾘ ＿(ﾉしl |ｲ伝. k iiｧ
ﾚr;ﾄ=ミヽく＼ ､| " _ / _ﾚYi`Eテニニ―――――――――――i
__ゝ->ソ,､ﾚ ヽ､ヱ.、ｲ-'T[_ `呈ｭ_r-,r-､ﾘﾘ￣￣￣￣￣￣￣￣lー―'
（r--ヲ⌒ヽ､'三ｷｰ''" ,化ﾂ'＿ノ ヽ>ｰ-"￣￣￣￣￣￣￣￣
（.ir'ﾃ=' ／'ll,ﾘ＿＿ﾞ_.／
Y ＿＿ , ィiｩ'"）-''`'
`ヾ_,-.-.-.-,iYイ
|::||::::::::=#::|
.|::||::::::::::||::l
ﾉ::||::::::::=#::l
4412 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:22:00 ID:e.wPm12E0
やらない夫も、一応初めてではないらしく、モンスター相手にびびったりはしなかった。
技術や連携などについては未熟もいいところであったが。
冒険者登録してほぼ五年。おそらく委託業務でその日をなんとかしのいでいたのだろう。
それでも時折はモンスター退治にでかけて、腕を磨いていたという。
一人の女のために。
その女が、ついに待ちきれず別の男に嫁いでいったという。
/ / /
/ / /
/ / / ／￣￣￣￣＼
/ / / ,／ﾞ￣"'／ ＼
ﾞ ﾟ'X. / / / ／ ＼
＼ `─-､' / | |丶
/⌒'ｙ"｀ヽ.＼___＿__,,;,/ r''＼ | |. :::::＼
/ﾞヽ(_,X., ﾞｒ､＼_ | ＿) | |. : ::.:::.:.ヽ
/ﾞ`‘,' _ /､＼_,〉 . : ::| く | "ｰ､_ ､_,ノ'′ ,|. : : : ::::::,r'ヽ
￣⌒ｿ`;、i : , ': : : : : : : :! ＼ | （ ●） （ ●） ,|.: :: :: : ::::.::::ハ
,r''ﾞ,r"⌒ﾞヽ;_:_; : : : ::::| : ::;;＼} j、 /.: :: :: .:::::::::::::.::i
::;;" / `・､_::::| : :;: : :,i:} ヽ _ ﾉヽ＿__ノ ,/ : : :: ::: :::::::::::.:::'､
_!_,r′ :ヽｊ : : :;;::.／ ヽ ｀ ⌒ ´ /: :: :: :: :: .::／ .:::::::i
{、 _,,..，`-､;;:/ l￣￣ﾞﾟﾞ￣￣￣￣￣”ﾞ`'''" .:' ..::::::::::|
`r:: ,;'" ''ﾞﾟﾞ￣⌒ヽ、.,,__＼ ,; : ; : ; : : : : :`'':; , ' ..::::::::::::j
{: : : : ＼ ￣￣.:'⌒゜￣ ﾞ`'': :: :/: : : ..::::::::::::::'|
＼::::::ﾞヽ. ;、 、 ＼ ﾞ' 、 ,r:: /: : : ..:::::::::::::::';;;|
＼::::ﾟ、 ﾞヽ. , ヽ. ヽ ﾞヽ `・､,_ /: :/ ..::::::::::::::::::::::i
＼::::ﾞ,、 ｀.､ , . : : : ､ ＼ ヽ, /: : i ..:::::::::::::::::::::::::::::i,
4413 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:22:39 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 思いの外良い動きをしてくれるお。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 掘り出し物だお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
ただ、つきまとう陰のようなものが気になった。
心に傷でもあるのだろうか。
それが二人の動きというか行動に何らかの影響を与えているような気もした。
二人が手を抜いてるというわけではない。
ただ、心の重荷は体の動きや注意力など意識的な部分に作用してしまう。
問題が取り除かれるまで、二人に本来のレベルの動きを期待できないと思った。
それでも、十分な動きをしてくれてるが。
.
4416 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:23:56 ID:e.wPm12E0
意外なところからも申し出が出てきたりもした。
, - ' ´孑ヌ -｀ : ､
／j⌒__{ 辷杉'r'￣ヽ-ヽ
,:'イ ,:: r--t____, ､ t::.. ﾍ
/i , _r'￣ ゝ'´Y `Y
_,.--}〃/ ' /!' }| !廴ヾ｝
Y::>'´ィ:::}| | { i / }|.| ., /}| /ｲ } }:ヽ やる夫さん。
_ zV/:/:::/.{ i ===x. j |/ｲ.x===/ ﾘ::::ﾊ
r≦´＜.／`/:::/ 八 Vi {ﾟ::ﾘヽ '´{ﾟ:::ﾘ〃 .／::_:::/ 私の仲間で、元冒険者のホステスとかがいるんだけど。
彳 ／ /´ ! | ＼ﾍ ｀¨ , ｀¨厶イ/{:{ヾ.',
, ' ≠/ { {', ヽ , 、 / { i:| |:| , もし良かったら、あの子達も仲間にできないかしら？
/ ／' ハ ヾ､ {:＞ . . ＜:{∧{ i | | ∧
/ ／／ / ∧ V＼ V:ﾉヽ 孑 'ﾊ_,､!:::ﾍ-:| | ',､ }',
/ ／／ / 〈 ヽ ∨ ＼ ／ j}､ヽi}⌒ｲ :り!∧V} ',
./／／ ,:' ./ {_, : ´ ＼ Y{ ヾ:/>＜ﾆﾆﾆ≦ } ',}.ﾄ, ',
/,'／ ィ' ./ ／ r ∨{r===t_j⌒ー'´ヽ＞ﾘ Vﾊ
.{,'＜ / /./ 〈 , -- ､_:. ::{ ７､ ヽ 〈薔〉 }｛ﾍ! }
| ./ /./ ヽ r==x i Y__,.､ V 7 /_ノﾘ }7
./ / ,′ , ｲ ／ﾌY T ー─-vィ ／ ／∧
7 ,' { ,:'./ , '〈:/ }::', |ﾍ -:::::::::::::' r≦::::ヽ: } i .∧
| ' ｜ ' / / ﾉ／}/ ! j:ヽ ヾ≠i∨',::i | }
|,′ .!/ i / r彳 //! |//Y r/ };i ',:ヾ:/! .'
| | j / ヾ' ! | {_j ヽ// /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 使える人間なら文句はないお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 能力はとりあえずしょうがないとして。
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ 「怠けない、腐らない、文句をいわない」を守れるならいいお。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
4417 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:24:23 ID:e.wPm12E0
ｉ:/ i:ｨ::ヽ | l i ! | ｉ i ｉ ! l ､ ヽ
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.! それは多分大丈夫。
| |:| ヽ | ﾞ{ lj } ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l|
| |:| |ヾ､ ￣ 代ﾘ }/／,}／ " ｨ お店でもちゃんと働いてた子ばかりだから。
| ヾ | `¨ / ／ｨ| .／/
.! i＼ ＿ ' ムｲ l」 ／.::/ でも、もし駄目だったら遠慮無く首を切って。
! .ﾄ､._＼ ｀ ＜ l／/／.::.::/ーｧ
.l l:::::::二≧ｒ -､.イ .| .!: : : : -- ―<＿ そこまで甘えたりしないわ。
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :
:::::::::::::＼ﾍ/ ¨ i:! ￣ .}:::::::::| .!:::::::::ヽ : : : : : :
.＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､.＼ 分かったお。
.／ .ｲ '（●） （●） ＼
/,'才.ﾐ) （__人__） ＼ そういう事なら連れてきてくれ。
| ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
.＼ ヽ ／ 条件は、張り紙に出したのと同じ。
4418 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:24:44 ID:e.wPm12E0
―ｚ== ｨr;=､_
／ __ｆ〆::.::.::.:弋乏ｱ::.、
/ _ｆ7::.〆 `ｰ;^;‐―ヘ｀ー 、
/ f7/ｲ // ' ＼
/ 〃 | ' ハ | ヽ '.
/ / ｜ ｜| ｌ /|｜ ハ j
/ ｲﾄ ヽ 斗- ､ヽ| / ,!⊥ ' |
/ ／/||ヾ 、 | l＼,l=ﾐ ｀j / '_l/| / ﾉ
/ l //|| 〉〉 ﾄ ｌ 〝゛j/ |／ ありがとう。
,/ ∨ |ﾚ ｲ | ＼ ' ; |
,/ !| l ﾄ ｰ,‐ ｲ / 助かるわあ。
/ /l |＼＞ ,. ＿／ | /!
,/ , -―…―くﾍ ∨::`ｰﾍ,. ‐ｧャ | ./ .!
/ /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼ ∨::.／／, ｲ|::.ﾚ.::.＼
/ /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ V ' ／ / }::.::.::.::.::.:＼
/ ／.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.〉、、 ′/ /::.::.::.::.::.::.::.:｀ ｰ- 、
厶 ‐'.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::/ﾄ､＼｀ヽ｀ くﾚﾍ-､_::.::.::.::.::.::.::.::.::＼
ｒ'::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/ ヽ＼＼ ＼| | |::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/
ﾍ冖―- ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::厂Ｌ__ 〉、 ∨ |Ｙ::.::.::.::.::.::.::./
/＼:::::::::::::｀ ｰ- ::.::.::.::.::.::./ /ヽ冫 ＼ Ｙ| |::.::.::.::.::.::∠、
./ ＼:::::::::::::::::::｀ ー┬‐〈 / く ＼ ＼ ＼ ／｀ヽｰ┬一::.::.::|
＼:::::::::::::::::::::::::|::.::.:`￢、＼ ヽ } ｀>（ ヽ＼.|::.::.::.::.::.:＼
4420 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:25:23 ID:e.wPm12E0
人数が一気に増えた。
_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__
| |＿＿＿ | :|三三三三三三|/:::::::::::::::___:::::::::| .＿ :| |: : : : : : : : : : : ::|
| .＿＿＿__ |:: :: :: :: ::.:｀Y⌒'| :|＞-=＝≠＝＝|:::::::::::::::::＼::ヽ__|＞:´: : ヽ _| |. . . . . . . . . . . ..|
|'＾^ft匀ヾ::::::::::|:､:: :: :: :: :〃γ'| :| ＿＿＿＿__|ゝ､_::::::::::::::ヽ:::: |: : : : : : ,とﾆr': :| | :|
|::::::込彡:::::::: : |:: :＼:: :: ::{{ |:: | -‐……‐-.|≦三三三三三|' ¨''‐---|::::;|: : : :γ: : : :{: : :| ＿＿＿ :| :|
|f⌒f='⌒L/!､;;|:: :: ::.＼::.:{{ l:: |´ ※ ※ |三三三三三三| Ν:/:|==､¨,ゝr',¨Lゝ::|‐'' ¨ ¨ | :|
| | :: :: :: :: ヽ{{, ﾍ_|※ -‐…ー-､|三三三三三三| { :: |::|___｣乙__/ ¨¨| | :|
| | ｀ ､:: :: ::.:ゞ、 |r'¨ : : : : : : : : : |三＞..´￣:.:.: : :.| Y ,ﾊゝ｣::|r' :| |｜ｉ :i :|
| |.ｉ| ! .| -‐¨＜::.:¨|: : ; : : : : : : : : :.|'´: : :,: : : : : : :.:.:| :| :| | ,ﾊ| _ :!-‐| i | i :i :| :|｜| , l :|
| /斗匕/l ,| ´ ｀ |: /: : : : : :, : :/: |/: :./: : :, : : :./:.:| _｣ ,/十/!.:| ´ ! |ﾊ.| |-|‐"¨/ ,|十|-ﾐ. / !,.｜
|! /|/ﾘ|／ :|/ｉ| ｨ'爪汽ミ､|/: : : : ／:,: /: /|: ‐-ﾐ:／:.:.／:.:.:.| ｉｉ ´.} /,ﾅﾅ,x=:!: ｉｉ Ν /_,,,|:｢¨ /!ﾅﾊ,/!/ |/八 /|,'／ ,|
|!,/ ｪ=≠=x.| ,._)芯ヾ |‐-ﾐ／|: / ,' -‐:|:.:/／|｀／/:.::,:':.|､八_/´ ｨ'彳::::: |､八 |! x'行ﾃ|ﾊ / i x行ﾃﾘ|云㍉.,/／ ／ｔ|
| ゞ::::ﾂ | {li ::::: }} |:.／ヽ |/|/从ﾙｉ|=ｪx ' 厶ィ'ﾙ:|.x {r':::: |,, ゝ.,ﾉ ‘ {r':|宍､八/ 弋;;ツ|:::::シ／ ／r芹|
| ¨,/ .| ゞ==ﾟ´ !=x､ / xｪ==|::::/ ` x= |::.} ^ﾟ ｰ‐|::ヽ ゝ:|r灯 `¨¨´:|¨ﾞ／ ／ ` ﾏY:|
| 丶 厶ｨ| ' .|:::ri f:::::: |:ﾂ /: ::::|‐' :|:::::ﾊ :|tソ :. :l ' ,／ ::. ｀¨|
| ､｀＝' .イ | |::ソ 弋:::::| `¨¨.| ｀_ __ , |､_シ :|(( _ :l ／ _＿__ |
| `ー‐≦ / | ｧ ｨ'.|¨ :. ¨¨| ' ／|ゝ.._ ／: | ¨ ､ :| )） ‘ ’ |＞..._ |
|_斗‐彡'不:| |ｰ‐‐' .. ＜,:: ::| ､＿＿, __ |､ ｀ ー' イ ::: |:: :: :::≧ー' ／,|. .＿_ :!＞γ¨ヽ＿r'￣ |___r‐,ﾆ=--=ニ |
|// / / |:|.| |ー‐ ´|､彡':: ::.|＞.．.＿./.7/./ !,' ー ´ ＼::::|:: ノ丁ﾍﾆ／／ |ﾍ, ゞ‐ｭ:.:ヽ、 |. { しｉ' , |/´L＿!¨ゝ_／, |
|/ ゝ' ,/ |.| |______.斗'ｉ:: :: :: :|'¨!.j ｢ｉ/.//./ヽ|ﾐ=､-､ `:|::{ r'佗／／}}:::::l. ｉ .} 〈:_:.ノ´ :|. 人 } （ :|ゝ===‐' ／／: :!
|┐ .l ,'| }ゞ;: :: l ゝ_ !/.//./¨}. | ､ ＼＼ :|人},／／彡ｒ==:!/ /´¨ ` ｰ--| ´ ゝ==' ` | ＼,／／: : : :|
|､ゝ⌒ヽ/＾ l,/ l__, -‐…┴≧=.| ,/. ¨ ' '¨}| ヽ＼. ＼＼ :! ／ {=='（(::: ::::| / _,,,|＿_ t'⌒ヽ .l: ／／x≠､: :.|
|∧ {〈勾〉} //!::::::::::::::::: 〈 :: :: | | || | |＼＼_〉 〉 :|' ＞─｀==:|'ｰ .＿＿__r':,'..|〉 （___） }、_/ |／／ 〈r必Y.}: :|
|/∧弋_彡'///!:::::::::::::: ／ヽ三| ,/| /| | |、 `ｰ─´,/: :!＞ ´ | ､------':/ :!､ ／|／ 戈=彡': :.|
|//∧ ,///,'|ゝ--‐'´ ／: | ｢¨!‐､＿ /､.! l | } {: : | _ -=＝ﾆ二| ､ ＼:.:_:_:. 〈 ,|てしてして㌣ ,:|＿／ ＼:|
|////ヽ ////,'| 〈:: :: :|,/ヽ. | {¨ゝ-''! |_| } / : ;l ´¨￣￣￣￣ |､ ',ヽ__): ヽt::ｧ=l`ｰ──‐´ ／ :| :|
|///// !////,'| ｀了'| r'`==t､.l _／|X|:|.} /:.:./:|＿＿＿＿_＿__|ﾍ._〉 ／L/ﾐ |＼ ＞ ´ | :|
|ヽ/////////,| |⌒ヽ ¨ヽ. |X|:|.} ,/: :/ |:: ::.＞ニニﾆ＝'| ゝ,=='／ :}.ｌ|:| `ｰ ´ | :|
l >////////| |: : . ⌒ヽ. 〉.|X|:|.} {: : :} :|:／ ＿＿_____.|: : //,/ ,' l| | |:＞.． . .. . ｨ |
l／/////////| |:.: : : . ⌒ヽ..|X|:|.} /:.:.:/ | ／:::::::::::::::::::::|: // , , :l| |..... .. .. . . . ／|: : : : ＞==＜: :.|
l///////////| |: : : : : : . .. | //.} {.:.: } | ,'仁二二ﾐ、::::::|// { / l| |:::: ::: :: : : ／ :|: : : : : : : : : : : :.|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
4422 ：名無しの読者さん：2014/05/06(火) 23:25:53 ID:hos3IH/c0
ローゼンメイデン！
4423 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:26:02 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／ まさか、七人もいたとは！
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
とはいえ今更撤回するわけにもいかない。
とりあえず様子をみてから判断をする事にした。
.
4427 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:26:29 ID:e.wPm12E0
幸いな事に、水銀燈がつれてきた７人は、それなりに腕の良い者達が揃っていた。
＿＿ _
, イ”＿ ＿＿ミ＞ ､
／／´ ｀ヽ､ ＼
／／ ＿ .. ＿..._.. ＼ ｀､
/ ,/ ／::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.＼ ヽ∧
＿ ＿ / ./ ／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ', ＼
ィﾆ三三三ミﾐ ／ ﾚ::.::.:/::.:/::.::.::.::.::.:::.:/!::!V::.::.ヽ i .＼
, ｨﾆ三三三三三三ﾐﾐ< /::.:i::.:i::.:/::.::/::.::.::/ /_,| |_.ゞ::i::.:i |ンー－
, ｨﾆ三三三三三三三三ミ,イｲ i::.:: |:: |:/-::ム::.:〃, ' i:j i .|::.:ﾄ､_ |::.i
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／,, イ三三三三＞.”::.::.::.::.::ヾ::.::.::.:ヽ::.::.::', |::＞ ， _ ィ ﾚ=､::.|::.j :l::.l
＼三三三 ＞..”::.::.:iヾ::.::.::.:ﾊ::.:j>::-:-:',::.::i::! .|￣ ＞､_ ,, ＜ ￣｛| :|::.l
＼三イ::.::.::.::._i:ﾊ|―＼::.: ＼|ｨ≠ｧ:ハ: !:! :| //＞{ }＜ヽ} .{| |::.l
i::.::.::.::::ヾ::.: !ﾊ≠=x ＼: ヾ弋刈ﾒ::::V:j | { { 《{ }》 ｝｝ {|! |::.l
ヾ::.::ヽ::.::',::.:ﾒ 辷汐 ` , ¨".:!:::ﾊ::l | V《《｛i｝》》V ｛|! |::.l
jハ::.::.::.ﾊ::.::.廴_¨ _ _ /:/ !j | ー|| ||ー ｛|! ﾄ､l
＼::.::.:.',::.:ヽ､_ , ｲ: /! | |{i}| {ﾊ | ＼
ヽ::.::ﾄ､::.:', ｀ T＝'ﾊ::.:｛ j | |{ii}| {iﾊ | >
,ｲ＼ハ:ヾ ＞≠=}} i::.:| l /z､z､z､ ||i|| ,z,z,z,z,z,zjj i | /
/ rzrZ彡＝Zz}}ﾊ::.V ｛≠≠≠=∧=≠≠≠ン .| |/:|
. / rzZイ///////ハ j! |ﾉ///| ／iiii＼ |//∧ >| |::.:|
/ rxZイ}/////////}｝}｝ .| |K///.＼ lll .／///∧/∧ |ヽ
. / rzZz////////////ハ | |￣ ヽ////////// r￣/{{ l :| |
4429 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:26:54 ID:e.wPm12E0
また、メイジやレンジャー・シーフといった後方系の者が多く、前線を構築する事が難しい。
＿ ＿
r'"´:.:.:.:.ヽ__ノ´:.:.:.｀ヽ,
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ_ノ⌒ヽ.
／｀ヽ_ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ':.,
〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.し､
＿_ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
（:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '"´ ￣ ｀てつヽ:.:.:.:.:.:.'
）:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '´ ｀てヽ:.:.:.:l
（:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ ヽ てヽ:.ヽ＿_
）:.:.:.:.:.:.: ' ／ ／ ＼ ＼ ＼ てヾヽ:.:（_
（:.:.:.:.:.:.: / / // ヽヽ ヽ ヽ てﾐﾐ.:.:.:.:｀ヽ＿＿
ヽ:.:.:.: ' / // / ヽ ' ' l ﾊ ）ﾐ:.:.:.:.:.:.:.:） ーﾐ｀ヽ
）:/ / // :/ // // , | | ,ｲ l （ﾐミ:.:.:.:.:.:（ヽーﾐ ヽ ＼
（:.,' / // :/ // /ｲ ', il l / l '__ﾉミ:.:.:.:.:.:.:.: ヽ ｀ヽヽ ハ
ｌ ｌ ｌ l l l_l,,,,/_l | l_l,,,ｌ--/､/! ,':.:.ﾐミ:.:.:.:.:.:.:てﾉ _ 〉 〉〉 〉
,ィ! l l､l l lヽl,,,l,,,ﾐヽ、 ｲ/,,,ｌ,,,/,_/ﾐ ,ｲてﾐﾐ:.:.:.:.:.:てﾉ__/: :｀ヽー―‐―--ミ
/ Λ :ヽ＼lヽﾄﾐ､,ｨfv:::::ﾄ､ヽ从／ｲfv;::::cｲ / /_ノﾐﾐ: : :（⌒|/:./: : rftyx､: : : : : : : : ｀::..
/::/ ＼: ' ﾄﾐ从 弋_ソ 弋ｚ:::ソ/, ':.;ｲノﾌﾊ:.:.:.:） |l_:_rf'幺斗匕迂i.: : : : : : : : ｀:.
/::/ !ヽ〉 | |:ｌ ''' , ''' //l l）Kゝ乃'ｰ‐'／}三ｴKゞ从ノ 迂i : : : : : : : : .:..
/::/ | | l人 // , ,'.:.ゝムｲ / ､ ',fj ｀ﾞﾞﾞﾐﾐ 迂i : : : : : : : : : : :ヽ
〈_ ′ | __|＿l＿＿, ー ' ＿ // | |:.:.:.:.） | ′,,,, ヽfj_ ｒｆjﾐﾐ迂ifj : : : : : : : : : : : ; :',
| r'; ; ; ; ; ; ; ; ; ＞ｭ_ _/; ;.ﾍ/Λ´i! l⌒´ ノ ｲ卞 ｆ仏斗'´: : : : : ; : : : : : : : : : : ,': : ;
| ｌ; ; ; ; ; ; ; ; ;.;.;{Kゞ乃ｧ}; ; ;//; ;.;/ ,ｲ| l´ l::::c} ﾐ: : : : : : : : l : : : : : : : : : :,': : : l
| ', ; ; ; ; ; ; ; ; ;ゞ赱乏ｿ;.;.//; ;.;/ / i〉 弋zｿ彡'´ィﾊ: : : :.:.:.:l:. : : : : : : : : ,': : :.:.'
＿_ノ ゝ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.;.;//; ; /／ / ､ _ ,.'´ //: : : : : :.}: : : : : : : : :,': : : :,'
（ （ ｀ー=ﾐl; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.;.;.//; ／´ ／:.ヽ '. ﾐ ィノl: : : : : : ,': : : : : : : : : /: : /
r―-ミ/:｀ー―-ミ '; ; ; ;_;_;_;_;人; ; ; ; ;ゝﾐ´＿／ :.:.:.:.:. ', ヽ rﾐ: : ゞ: : : : /: : : : : : : :.／: : /
|:.:.:.:.:.:.:.ゝ（ (ﾐｰ―=彡'フ´; ; ; ;/:.:/ヽ（ ( ￣￣￣｀フ:.:.:.:.:.', | ＞ ､ /: : : : :｀ヽ:.彡'´: : フ彡'´: :.／
. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r‐=ﾆ二彡'; ; ; ; ;.;/:.:/; ; ; ;ヽ彡'"´ﾌ´フゝ:.:.:.:.: ', ! ﾄミヽゞミ: : : : : : : 〉ー‐}: : : :.彡'"´
/';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{｛:.:.:.:.:.:／; ; ; ; ; /:.:/; ; ; ;（（ー=ﾆ彡'":.:.:.:.:.:.:.: :.:',〈ミｲゞ'"´￣￣￣｀ヽ'ｰ―‐ﾐ: : : :〉
/ ;:.:.:.:.:.:.:.:.:.iﾘ:.:.:／; ; ; ; ; ; ;/:./; ; ; ; ; ; ;ゝヽ´; ;', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,' ｀ー―=ミ:/
, ´ ヽ:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:ヽ; ; ; ; ; ; /:/; ; ; ; ; ; ; ;ー=ミ; ; :ノﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ ＼
. ／ ／,ゝミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ｰ‐―':.:.｀ｰ‐――‐r=} W´__ｨﾐ :.:.:.:.:.:.:.:.', ﾊ
. ／ ／／:.:.:.:.:｀ー=ミ:_:_r'ﾌ:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.r――ﾐ／'"´ ｀ヽゝ:.:.:.:.:.:.:.', ',
／ ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Y:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ー―‐ヽ /::/ ＼:.:.:.:.;ィ´ ミ ',
.／ ／ ';:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｒ=ミつｰﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ゝ/::/ ヽ/ '"´ ＿＿ノ ミ }
. ／ ＿ゞﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.）｀ ＜:.:.て）:.:.:.:.:.:.:.:,r'"´ ,'::,' , '"´ ,ィく´ ／￣￣}⌒ヽｰ=ﾐヽ
/-‐'"´:.:.:.:.:.:‘，:.:.:.:.:.:.:.:ノ ヽ:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ l:::l ／､／ ／ ゝミ ∨ ,ハ
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，:.:.:.:.:ハ Vﾉ: ::.:.:.:.:.:.:. メ l:::l ,ｲ;ゞ'´ ／ '"´ ハ__人 }
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾐ==ミ:.:.;ゝ､ ､ ヽ ゝ:.:.:.:.:.: ／ }::} /fj l 〈 '"´ / ｀ヽ｀ヽ 〉
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;ィ'"´:.:.:.:.:.:.ゞ'´:.:.:ヽヽヽﾊﾉ:.:.:.:.:.:.:.｀ヽゞ |:::| /fj Y ヽ､＿_ / ﾊ ｀ﾍ
ﾐ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｰ'‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;ｲ⌒ｰ|:::| ／:从 ﾐ ｀ヽ / ﾊ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝミ ';:::', ／ー从 ﾐ ミУ ハ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀7 ',:::', ,r'"´￣￣￣￣｀ヽ ﾐ ﾐ ﾊ
4431 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:27:31 ID:e.wPm12E0
そのため、外に出るのを躊躇ってしまっていたのだろう。
＿＿＿ ＿_ _ｒｔｖｙ《ー----ｙ《
／ ´ ｀ ＞K＞ ／/＞' ｀⌒ヽ ＞'へ
ｙ ／ ´ ヽ＼/ / ／ ! 〈必〉 ＼
i´个k'´ ／! ∨ ヽ .!ﾉ / / / 〉 ｀》 ﾊ ﾊ
＜ニKアー'ｱイ 、 ＼ ∧ i }V / . / ! / ! { |
. ,ｲ´/ 爪! ヽ＼ ヽ ∨ ! |__人 / / ./ ﾊ＼ ∨ i
{／} / ! | ﾊ￣ヾ---(笊∧!必 ﾉﾚ从ﾄ 、! / / .| } ﾊ |
ﾊ/ ! 〉 ヽヾｨb=∨´ヾ=!Vﾘ仆'} ｲｾｋ} / / ! !、 ! /
/ | ! ! ! ∧く２レ })'" 《 } ｀=ﾂ/ / /| | | } .{/
} } .| ヾﾊ＼＼ }' ｀、 / ／ //!. | ! !
/ | | ｙ、 ヽ＞‐‐}ﾄ-―‐' ﾄ--＜/／＿// | ! !. |
./ | ! ! 〉ヽ' ／'ー'ー＜ ＞＜／/／／ ｀}（__ | ! !
' ! { | ｀レ ＿ノヽ{彡 ﾐﾄ 〈 ﾄ /!.ﾉ ! |
{ ! ! ｀ﾂ 〉〈 i´〉V } ー/_/ /!. | !
| | } }＼ ／て }/ヾ/. _| ＿／/〈 / | {. |
| | ! !ヽ ＼ /７´ ! }っー' ! / ∨ | !
| . i! | | .! .| { ! 〉、∧{ 三ｱ /! / | {
. !| /! ! ! !ﾉ ! { } ﾊ∧ ∧ ! / | / ヽﾉ /
ｲ i! .| | ／ } ! ! /／! ∧∧ ! ／ !/ / /
| i } /! ｒ'_ | } { ＼∧ Vレ' } } {
| ｒ-',ﾆニ＝=） /＿! / / ））、 〉 ﾄ、＿ ! { !
〈 ( ,-Uﾃ-レ!| ／ ／/ ヽ、 V . ｎ__＞ ! ヽ
） ） ｒ! { ＼ ｘ＿／ﾑ （ ./ ー{ｎV 〈 ∧ ! ＼
/／ /‐'ｖ' ）' 〉 ﾘ ,― '' ￣ ノ ）ﾊ ヽ ﾊ ＼
4432 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:27:53 ID:e.wPm12E0
能力値や技術の部分で劣るものもあるにはあるのだが。
だが、決して無能というわけではない。
＿＿__
ｰY{薔〉t―- ｀ 、
,＿:::::::::::::《≦ノ ､::::::::＼ ＼
´ ￣゛／｀ｰ-、:::::｀::: ､:::::＼ ＼
／ ／ ／ | ト、:::::＼:::::ヽ ヽ
/ / / | ヽ＼:::＼::ヽ ヽ
ii ハ / ｜ ｜ 冫＼::ヽ:| ヽ
＼ ヾヽ__| ｜ i 、 | i ＞t＜ 二ト､
＞＼ ト::Ⅵ | | l ／ / /！｜／ﾂﾞ/不 ＼ ＼〉〉
―‐≠＝::::ヽ::::::::!ﾊ ﾊﾄ､ | く ／ ／／ ｜＼ﾄ､1|::|ヽ＼｀_／
.二＞:::::::::::::::::::::L∧ ヽヽト､ヽl| ／-‐／／ / ,| ｀ー|::| ヽ ＼ヽ
_ -こェ个ァく:￣¨ユ、ﾄ. ＼从ｼ|/ ヾ-‐-、ﾞ ／＜､｀ i |::| ヽ i、＼
, ´: : : : :_: :-｀:く:.: : 廴:.:.: : :ヽ ヽ ´､l ﾄ ソ / / !::!i ヽ ヽ::::::､
く: : : : : : : '´: : : : :.:.:〉イ ヽ_fマ:.:.:.;ゝ.ヽ 〈 ／ ／ ヾヽ ヽ ヽ:::弋／
/へ{:.:.:.: : : : : :.:.:／ r～''´ ｀ヾ／i ト＼ー-, ／ ／､ !ヽヽ ヽ ｝／
／: : : :ヽ:.:.:.: :.:.:.／⌒´ ＼ | |::ヽ´ ｰ― ムノ/ /∧ヽ〉＿_.＞／
∠:_:_:_:_: : : :＼: イ / ′ｉ | ､ ヽ |::::::::｀―t‐＜:―,´＼/ /ー-一::::::::::::::￣＝== -
. / ／ ハ: : : ／ |i | ｉ| ∧ l ! i| ! ｜i ﾊ .|::::::／ﾂハヽヽ:::ヽ、/ /Yｰ―――‐- ､::::::::~ﾞ｀-
/ / // ﾊ／ l |i |斗十'ﾍ. |ｉ ,什ト｜|￤j｜〔:::/ｲゝト|::ヽヽ:::∨ /;ﾂ -―――-､､ ヽ:::::::::::::
/ / // { {___ l |ﾄ､{ jｌ.⊥.,_ﾍ |i//ハｉ |！l l|V ―ﾂ |└,、 _::/ ／Y .::.:::.:::.:::.:::.:::.::ヽ＼::::::::::::
. / ー-/ ィ二二｀ヽい〃 }「｀ Ｖ f'下}ﾊｌ/ ﾊﾘﾂ ／ |::r/ '´/‐ｚ_ .／ ／ ノ:.:::..:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::＼＼::::::::
〈rｰ…‐{_/ , ニニ、＼ヽヾｰソ トr 'iｲﾞ /′V /￣｀ヽ. ´rイ ／:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::::.:::.:::.ヽ ￣
了二二｀Y＾)二ヽヽ }_ } ｀￣ , ｀¨ 八厶〈::| /￣＼ ＼/ /厶.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::::.:::.:::.:::.:::.:::.l |
´￣k＝v' 仁二}り厶ミ} r‐ ｧ ∠-､二ミjゞ,': : : : : : ＼ ヽ. T´｀ー-､_＿＿ -―.:::..:::.::.::.|
｀うｿ >=ぅﾉ:.:.:.／:⌒⌒ヽ二 イ三ミ ｝つY l : : : : : : : :ヽ Y.::￣:::.:::‐-.＿_／:::.:::.::.:::.:::.:::.
, ': : : : : :.:/: : : : : :.:.:.:.', ー'′'ソ┌┘: : : : : : : : : } 丿::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::.:::.:::.:::.:::.:
4435 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:28:22 ID:e.wPm12E0
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ 集団として必要な部分が足りてない。
| ／ .ｲ '=・= =・= u|
/,'才.ﾐ) （__人__） ／ そこを埋める奴に出会えなかったって事かお。
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
才能や能力以外の要素が彼女達をここに縛り付けてしまったのだろう。
運である。
それがないから、あるはそれが悪いからここに来るしかなかった。
そう思えてならない。
.
4436 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:29:10 ID:e.wPm12E0
一気に膨れあがった人数を伴って、センダイ南部へと向かう。
開拓はだいぶ進んでるとはいえ、集落を襲うモンスターは絶えない。
モンスターが集落を襲う前に、また、そこまでいかなくても田畑を荒らさないうちに始末しにかかる。
（;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
⊂二⊃ （;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
（;;;;;ゞ;;;;ヾ＼＼/ /;;;/ /;;;;;;;;;ゞ;;;;) ,:-'"⌒"'-:,
(;;;;ゞ;;;;;ヾ;;;| l i l i ／;;;;;;;ゞ;;;;) ,:-'" "'-:,
,:-'"⌒"'-:, ( .|i | il i | (;;;;;;);;;;) "'-:,
,:-'"::: ::: ::: ::"'-:,, .| l i | i l| ,:-'(;;;;;);;;;;);;;)" "'-:,
,:-'" :::: ::::: ::::: :::: "':| |i l i | | ,:-'" (;;;;;;(;;;;;;)
,:-'" :::: ::::::: ::::: ::::: :::::|i | il i |i.|,:-'" |li|
,:-'" :::::: ::::::::: :::::::: ::::::::::| l i | i li | |il|
"'"''"'"'""'"''"'"'"''"'"''"'"'"''"'"MjiijMrｿﾙＭ"'"'"'"''"'"ｿjﾙMｿﾙｿﾙ'""'"""""'""'"'"'
""'" ""'""'""'"'"''"'"
"" "'""""
""""
"""' '""""'
""'" """" ""'"""
'""""'""
""'" '""""'"
4438 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:30:15 ID:e.wPm12E0
人数が多いので余裕がある。
張り紙の条件から逸脱してしまうが、スライムよりもこちらを優先していった。
前線でやる夫が攻撃を引き受ける事を条件に、皆には納得してもらった。
|''|
＿＿＿＿ __.|‐|__ ＿＿＿＿
| ＿＿＿ ｀＼. ／ |ー| ＼ ／´ ＿＿＿ |
＼l ＼ ｀ヽ< |'ー'| >-''´ ／ ｌ／
＼ ＼. ＼|'ー '|／ .／ ／
＼ ＼ ＼ |'ｰ―'| ／ ／ ／
＼＿_＼/ 'ー―' ヽ／＿_／
／／ ／ ＼ ＼＼
/ ./ | |￣＼ ／￣| | ヽ ヽ
| | l ＼／ｉ i＼／ l | |
| | ＼ _／ ＼_ ／ .| |
ヽ ヽ ＞、 Y ,.＜ / ./
／ ＼ヽ ／ヽ_l_/ ＼ / ／＼
彡 ＼ヽ,-'＼ ／ヽ､/／ ミ
~'''''"￣￣'ｖＶｖ'￣￣￣'ｖＶｖ'￣￣"'''''~
※いっかくうさぎ
,.ィ,.ィ,.イ _ _
／／／ ／／,.-ﾞ‐ ､
/ / ' , 'ﾞ, 'ﾞ ' ,.-‐＝､
/ ,.-＝~ヽ
∠二ヽ. / ,.' ＿/､二ﾆヽ
∠二i ー-/ゝ-'"ア ／ i二ニヽ
∠二i_ /O ○ l _,ノ、 _,ﾉ二ﾆヽ
｀ヽ/ ／´ ' , ゝ / ‐-ヽ
.r',ﾆヽ l / ﾞー''ﾞ ‐-ヽ
∪ l l l ｡人 ￣｀ヽ''-ヽ
. l l /７! ゝ. ', ' , ', ; ; iヽヽ
ゝニン .ゝ＿, ゝ.,＿ _,..ィ´ _,.ﾉヽ｀
∠二ヘ _,, - ﾉ ￣￣ ヽ.,_ ＿,,.>.,_
∠ イ_,ヽ-‐''" ｀く ＼ヾ.‐-ヽ
´ ｀ヽ!｀丶
※大ありくい
4440 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:30:35 ID:e.wPm12E0
前線でやる夫ややらない夫、それに水銀燈が連れてきた蒼星石が支えていれば、
後ろから援護と攻撃が加わっていく。
やる夫達も応戦はしたが、後方からの火力の方が圧倒的に高かった。
. l＼
. ＼＼
＼＼
＼,==、 ＿＿
《_ｯ⌒) ／ ＼
＼／＼ ／ ＼ これだけのモンスターを相手にしても、ほとんど負担がないお！
| (●) (● ) |
＼ (_人__) ／
i￣￣￣￣ ＼
| 〉 〉
| {{`￣￣￣￣}
| rﾍ {{ ￣￣￣/
とノ | {{ ￣￣/
| ／ . {{ ￣/
（__）
4441 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:31:37 ID:e.wPm12E0
／￣￣＼
/ノ ＼ すげえ。
（ ●） | ,r-､__ ____,r‐''7´7
（（___） |┬ﾌ i￣`''´r--っ二> ダメージを受けてもすぐ回復してくれる。
___,,,,..,..---‐‐‐‐'''' ヽ |┴< r-ﾆ'''''/ f'''´ /
___,,,,....--‐‐‐'''''''￣__,,,,,...--‐‐‐''''''''￣´´ { |__ lﾆ;l_,f-､~`ヾ ／ それに、強化と低下がかかってるから、
__,,,..--‐‐''￣_,,..--‐‐‐'''''''''' ￣ > '" ｀￣ /´ 戦闘の負担が雲泥の差だ。
-‐''￣,...-‐''''''' ￣ ,,/'"~´/ ／
''' ￣ / / , -‐ ~´
〈 l r~´
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | これなら、今まで以上に上手くやっていけるお。
＼ ` ⌒ ´ ,／
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
一日で、うさぎやありくいクラスを５０頭倒す事ができた。
装備やレベルの差もあるので断言はできないが、平均的な退治の数を上回っているとは思えた。
.
4444 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:32:23 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ,＿＼.
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） | もし皆の装備が骨鋼クラスになれば、
/ ∩ノ ⊃ ／ もっと安全に数をこなせるかも。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／一フ ´ ,￣ ｀ - ､:::::::::::::::::...＼
' ／ , -一 ´, - 一―-一 ﾌ::::|＼::::::::＼
/ ／::／ﾒ´／ ´￣ ｀＼ /:/|::i.. ,＼::::::::＼
/, ／／/:::/':::/ X/ |::i |ヽ ヾ::::::''''ヽ
// /／:::/:てﾅヾ -ー､,ノ,xﾍ...|./ | i.........l...ヽ それを目標に頑張ってみるのも
,l i i/ |::/://ﾐﾉ 彡／X'........l.ﾘ i: | i..../|.|...l.| いいかもしれませんね。
从 ／-_ーﾞ´ / /心舎＼ / /:: i ﾚ::::/／::i
, -―-､ / ' _ 〈./久乂 从,/ /i:: / i: ..:::::...../
/ ／ﾌ￣ ｀_ ､ | -__｀ ーノ /／ i / /| /:::::::::::::.〈
l/ / ／ ,´ }::l／￣i. lヽ 、 ´´ ノｸヾ ﾉ // / ::::::::: ::::l
ヽヾ/ ／／／ l i 〉 ｀ ー｀- ,ﾉ´ ／/ ｲl :::::::::::::/
｀i:::| /ー/ | |//､ - ∠,／:::: ,／ﾉ/i:::::...ﾏ/ , -一ー 、
i:::l l l:: | | ､ ＿ ﾆニ<＜～_, / ﾒメ ´ ´￣｀ ＼:ヽ
＼≧彡､ ヽ.i ＼ ノ /｀ー--'／ , 一 ￣ ＼ i:::|
i::ヽ ヾヽ／::::￣ヘー- ..、＿.._,..-..´ />｀ー／ 彡／ ＿＿__二ーヽ
＼＼:::::::::ニ=' ,入.................. , -一´|／／／ , - ´＜ニ二ﾆ―--)
フ ￣ ＼ ー／......レ- ､∠´.............. ヽ／ ／／, - ´｀ ー---一 ´
, ／ ／:::＼／...|lf=.´/ ´ ｀＞ ´／__＼ ／ ＜´
／ ／::::::::::::::>､...|||:::/ , ／ ´ ￣／へ､::＼／＼｀ー- ､, - -一――ー -- ､
/ /:::::::::::::::／:::::>宀￣￣ ＞／／ ＞-一ー、／＿_ , -――ー- ）::)
それが当面の目標になった。
.
4445 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:32:48 ID:e.wPm12E0
だが、やる夫はもっと別の、もっと先を見ていた。
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●） やる夫はもっと大きな事がしたいお。
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | やる夫だけじゃ無理だけど。
. ＼ ／
. ノ ＼ でも、皆が一緒にやってくれるなら、それに挑んでみたいお。
／´ ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | それまでは金も経験値も稼がないといけないけど。
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ もし、やる夫一緒にやってくなら、皆にも協力して欲しいお。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
いまだに北部開拓の事はやる夫の中で大きなものとなっていた。
.
4447 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:33:06 ID:e.wPm12E0
／;;;;r'￣´ ｀￣ゝ､;;;;;;;;;;ﾊヽ
／ソ´ (ﾍ;;;;;;;ﾊ）ﾊ
/／´ / (ﾍ;;;;;;;|） ﾊ
ﾚ' /| ヽヽ ヽ （ﾍ;;;;|） ﾊ
/ / /│ |＿＼|__|＿_ (ﾍ;|）） ﾊ
l / l | | r'| | ﾊ ｀ ((!!)) |
| | | 」-ﾄ､ﾄ､ | _x===| }（（ﾄ､ヽ |
| レ|´| | | ヽ | ｒテ´ | / ハヽ__」〉| 無謀と思うけど、いいんじゃないかしら。
＿| | | | |_==ヾ､ ∨ |/ / {{￣￣||
〈l￣〉ﾊﾊ ＼＼xﾞ , /／/ / llヾ〉 |||
ヾ_'-'∧. ヽ ＼＼ _ ノ jﾉ ,ｲ /| ll |ヾ_ | /
/||ゞ´∧ ＼_＼ゝ ／// | {{| | | /;;;
/／´|| 〉〉､_ ヽ￣ヽ､ ／ｲ‐,,/ ﾞ| | |∧／;;;;;;
// ﾞ |_| /＼＼＿|｀ - -､- ＜￣;;;;;/l } /｀│＿;;;;;;;;;;;
/＼ー─-､ / /￣/| || |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//| |＿／;;;;;;;;| ;;;;;;;
___＿/＿__〉;;;;;;;;;;;;>' / /l l/ || |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ﾄ─--'￣＼/ |ヽ;;;/ | /ﾚ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》／ ＼ 《 ﾚ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十､／ヽ-へへへ／￣《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;＜´| ;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;／|´ 《ミＹ≡》） 《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈￣￣
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|;;;;;;;;;;;;ﾚ/;;／;;;/ ゞ===ﾞ´ 《/;;;;;ﾚ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;／|／ |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/） 《/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
／/ ／ ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》 |/ ／ 《/;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
| / / ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ | / 《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
-─- ,,
'" ＿_ ｰ‐ ,,
／ '" ＼
/ ／ ＼
/ / / ＼ ヽ :.
. , / ／{ ∧ ， ', __
ｌ ′ / ,／/／ 八 } ∧ ! ‘r=《 }}
| | | | _/ 〃 ─-廴_ﾊ | |{ 坏ハ 冒険者ですからね、私達。
| | | |´/ / ミ | }》圦ﾘ,_ﾉ
|ﾊ ' |x=ミ ァテミｘ Ⅵ ,'Lソ'ヾ} それくらいの夢があってもいいと思います。
. 八 ＼{ r':ﾘ {rﾉり` } ノ､ノ弋ノ
＼ |`ゝ' ｀¨´ ﾉ／/) } ＞ '" ￣｝
. ﾞ{ ’ ／" ノ' ノ／／ ‘:，
＿_丶 ｰ ' ‐''´／／ ＿）
ﾉ⌒ヽ､ ＞ .. ィ´ ﾄ､,ﾉ〃 ＞ '"
｛ 辷=‐-≧ァﾊ´ __ノ" | ／／__,， -…ﾆ二｝
＼ ＼ ／Г¨´´ ∧／ ／ ＿）
ﾉ⌒＞ミ二ﾆ=ァ’ l| ／ ／¨⌒＼ , -=二ノ
. ＼ / ／⌒7⌒/⌒￣￣¨) ∧イ
＼＿/ ｛ 人_/ /／ ｝ ｀二ﾆ'' 、
. ／⌒￣/ /__／ /＼ ／´ ;￣￣⌒ヽ ヽ
/／⌒ｰ/ ／ //＝=//＿＞" / ｝ ｝
4448 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:33:46 ID:e.wPm12E0
／￣￣＼
. ／ _ノ ヽ
| （ ⌒）（⌒)
. | （__人__） やりましょうよ。
| ｀ ⌒´ﾉ
ﾝ } どうせ１回だけの人生なんですし。
. ／⌒ヽ､ _ノ
/ ﾉ ＼__ィ ´ 俺はのりますよ。
/ / '|.
（ y |.
. ＼ ＼ |
＼ｨﾝ､＿＿)、
| ij ,ﾉ
. | ,ｲ /
| | /
|, | ,/
| | |
. |_＿|,___|
. i,＿__）,_`).
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | じゃあ、いっちょやってみるお！
＼ ｀⌒´ ,／
／_∩ ー‐ ＼
（＿__＿） |、 ＼
| |/ ／
| ⊂ ／
| し'
＼ ､／ ／
＼／ ／
＿／ ／｀`l
（＿_＿_／（＿/
4450 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:35:37 ID:e.wPm12E0
目標が決まった。
その日から、人集めもモンスター退治にも拍車がかかっていった。
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／＼ ／＼ | | クソステでもなんでもいいお！
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l やる気のある奴が欲しいお。
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／ 数は力だお。
/ ＿＿ /
(＿＿＿） / 一人一人は弱くても、集まれば強くなれるお！
また、人を見て判断しようとは思っていたが……。
自腹を割いて骨鋼製の装備を提供してもいいとも思い初めていた。
さすがに貯金の全てを使う気はなかったが。
それでも、銀行にある金の半分、銀貨１０００枚くらいは投資してもいいと腹をくくった。
.
4451 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:36:02 ID:e.wPm12E0
その声に応じる者は数多くいた。
_,. - ― - ､
,. '´ ｀'' ､
／ ＼
__／ //ヾ' ﾍ ヽ
/／ // /// } ヽ ',
/ / //ｌ. /// r＝ﾆ ヾ ! 丶 ｉ
〃 / /≠=ヽ ' ' ｲTrﾘヽ ヾ ヽ ｉ} |
ｌﾊｌ { ｨ1T } - ''´ ヽ ｌｿ ｌ それなら……俺も！
ヽｌ ゞ‐/ / ｆ⌒ i ,'
! ヽ ノ〃ｌr' ﾉ∨
ｉ r―‐-､ ヽ ／ Y
ヽ 丶＿ ﾉ } /
丶 ノ ﾉ ,川
｀､ -‐'´ ｌﾉ ﾘ
￣! バ __
_,j _,. - '´ 〉 ヽ
r‐ ´ ! ' ´ ／ 〉､_
| ヽ ／, へ _,. '´ / ￣￣ 丶 -― ､
／| } ｌ _, ‐''´ / ／ ＼
_,. -‐／ !／ヽ ' ／ / ／ ヽ
,. -‐ ´ ／ / ／ '⌒ヽ / ／ ｉ
※能力値ＡＬＬ１の人
.
4452 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:36:24 ID:e.wPm12E0
/:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:ﾘ:ヽ、
ﾉ:.'´_:._｀:.､:.;､ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i
ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vﾑ;.Y､ｰ':.ヽ;!
l:.:,r:'´Y/ l:l ｀｀′ ';.l ヽﾄ:.:.:.:',
)k/:./l;'.__ l:! ﾘ ._ﾘ';.｀Y
〉-;.:'l l ＿｀ヾ､ _, ､, r'´_/. !r-! 俺も！
l 'Y';.l ´ 赱〕`｀ '近l ｀ ﾘ< !
ヽ.ヽヽ. l ,'-,ノ 今まで一緒にいく仲間がいなかったけど。
｀';Y', l, ,' ´
,.rﾊ'´｀丶、_＿ _ , ' __ でも、もしかしたら……。
/: ヽ ＼ ヽー ／〉′.〉
／:ヽ: : ヽ l .!- ｨ' 〉′ /ヽ､
／: : : : ヽ: : :,ﾂ__ ...'｀-'.､' /ヽ: : :｀:､.､
,. :':´:-: ､: : : : :ヽ:〈 !ヽ .l:_: : :>: : : !:.',
f'´: : : : : : : :＼: : :',:ﾉ ｀￣￣ ｀ヽ,' li: :｀丶､: : :l: :l
i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '､ ー----､ﾉ,ｲ l: : : : l: : :!: :.l
!: : : : : : ; :-:-: : : ｀/:.!l ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l: : :!
!: : : :.／: : : : : : : /: : ',ヽ､ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: : : i
※チャンスがなかった人
.
4454 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:36:48 ID:e.wPm12E0
,.イ///////V//V//////,＼
／/////////:::∨::::V////////＼
,ｲ////////// ∨lヾ///////ヽ
,ｲ/////////!/ l,l l!∨////,ハ
////////'l//_!'!＿, ､＿,ﾘ-‐l ‐∨////ハ
i///////l ｌ/ l.!. ヽ '" ∨////,ﾊ
!////,l l/ ! ' ', ,' ＿ V/////',
!////,! ' ‐二￣’ .}¨{ ￣’‐ }'/////l
ｌ//,l.lﾊ / 、 ノﾘヽ//lﾘ
l'V,{ ::!ヽ 、 . ' - ＿ - ,' ,::, !}/ｊ メイジでもクソステじゃなかなか声もかからんし。
', V､ヽ: ', ￣ _.:::._ .::; /,!'
ヽヽ :. :"/ｿ ここにとりあえずお世話になるか。
ｰ､ ,ｒ,ｲ
、 _, -― フ .／ 入れてくれるといいけど。
＞ ` --― ／
_, -―‐| ＼ , ' .|‐- 、
. ／ ...:::::;: -l ー― .: ト､ ヽ
. ,.-―- .._/ {::::::::l ー- ､ ', _ ‐ '" '::::.,. ＼
. ／ {:;:-‐' '::::::ﾉ .ﾊ 、 /i ;:' ＼―‐-､
/ 、 ', /:: ! /::l ／ ヽ:;: ヽ
,. '" ＼. ヽ l::::. l / :::ｌ / ／ ＼
. / ｀ ､ ＼. ﾉ:::::.ヽ／ .:::::! ／ _ -'" ｀ヽ
※失業中
.
4455 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:37:13 ID:e.wPm12E0
順調と言えるのかどうか分からなかったが、人は確実に集まってきていた。
それらを引き連れてセンダイ南部でモンスター退治。
戦闘をこなしながら金を貯め、経験を積んでいく。
＿＿＿
, ´ ＼
／ ヽ
./ -- ．.,_ ＿‘.
,' _ __´＿ ‘. 金も人もまだまだだお。
， t''tzj´ ￣￣ ‘.
{ "'｀¨¨´ ､､ } 早くても一年はかかるかなあ。
ヽ ゝ-‐ ｰ- ' '
＼ ､ <＿ それまで、開拓事業が続いてればいいんだけど。
＞,7/1 _ ,r' ｀'rv////
〈/////」 V ／ l///＼
__//////ﾝ 〈,r' _〉Y// ﾄ、
{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ
j,////｀7'__`] !_ ! Y´ ` ＼,r':､<
|,//////∨ ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ j′∨ ヽ __
|//////У ヽヽ} } ヽ ｨ､ ,ﾍ | ｀fヽ ヽ
|,∧_/z＜/〉 _ lT = ‐'ー ´ | | l }
j_/_/＞ ´ﾞ´ | l 二 | | / ,r'
￣ヽ ヽヽ.二 ． ^└ `´
＼ _＿ ､ }.} ＞´
4457 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:37:35 ID:e.wPm12E0
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●） かなり効率的にやってるし、そのあたりは大丈夫じゃないですかね。
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ うさぎやありくいを一日二匹倒して一年。
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ それがレベル１から２にあがる時の目安ですから。
ヽ､ｌ ´ヽ〉
,-/ __人〉 今、その倍近く倒してるわけですし。
/ ./. / ＼
| / / i ＼ 早ければ半年くらいでレベルアップする奴が出てくるかもしれませんよ。
|" / | > )
ヽ／ とヽ /
| そ ﾉ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） むしろ人数ですよ。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } どれだけ優秀な人間でも、一人じゃ出来る事は限られてますからね。
. ヽ }
ヽ ノ できればもっと欲しいくらいです。
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼ やる夫さんがやろうとしてる事を考えたら。
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
戦力の増強も含めて、それは常に求められていた。
.
4459 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:39:08 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ でも、冒険者はいるけど、モンスター退治に出向くような奴は少ないお。
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u | やたらと人数が増えてるってのに。
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ヽ
| （ ●） ）
| （__人） ですよね。
| ｀ ⌒ﾉ
| r-‐､ 委託業務も取り合いになってますし。
ヽ （（三）
ヽ } 〈 あぶれた連中がほとんど浮浪者同然になってますからね。
〉 ,ｨ⌒ｧ ヽ
（ .＼／ 人＿_）
ﾄ､ ／|
|...＼_／ |
4462 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:39:42 ID:e.wPm12E0
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） おまけにフナガタ山脈で起こったっていう災害。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } あれのせいで軍まで動員して災害救助にあたってるらしいですしね。
. ヽ }
ヽ ノ そっちに予算がとられたとかで、委託業務はますます減ってるし。
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼ そのうち暴動でも起こるんじゃないかって心配ですよ。
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ノ ヽ､_ ＼ 軍どころか官憲すらも動員されてるっていうお。
| （ ●） （● ）. |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ／ おかげでセンダイの治安は更に悪くなってる気がするお。
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
その他、慢性的な物資不足と、モンスターの襲撃などで集落を失った者達。
それらが流れ込んでくる。
物資不足も、モンスター襲撃による輸送の不安定化による所が大きい。
関所による関税の問題もあるが、モンスター対策として雇われる護衛なども
輸送費を圧迫する要因になっている。
何にせよ、これらがどうしても必要経費を上昇させ、生活しにくい状態を作り出してしまっていた。
.
4464 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:40:52 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
＿＿＿＿＿＿＿／ ＼＿＿
＿/＿//＿＿/／ ─ ― ＼| |
:::::::::::::::::::::::::::／ （●） （●） ＼|l⌒l二二) ま、そこらはともかくとして。
::::::::::::::::::::::::::| （__人__） |`'''|
￣￣￣￣￣＼ ｀ ⌒´ _／ / モンスター退治に励むお。
│ ／
│ | 頑張った分だけ見返りはあるんだから。
│ |
その活動結果が評判となり、人は確実に集まってきた。
確実にモンスター退治を行う集団として。
そうして集まってきた人間を吸収してやる夫の一団は更に大きくなっていく。
センダイ南部を中心とした活動範囲は、参加人数の増大と共に大きくなっていった。
.
4465 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:41:19 ID:e.wPm12E0
半年も過ぎる頃には、冒険者事務所の職員からお礼を言われるほどにもなった。
､-`=- ｀_`'''‐--:､,_
-=_- ､,,__`''‐-､ ヽ`‐､_
`=,‐- _- r‐-`‐-、 ! r' おかげで助かるよ。
'i i´)`r'".-､,_ `'i‐'
|,!､'!. lT;j'‐ ,r' 潜在的な失業問題を片付けてくれる事になるしね。
/" | ._|
,.-'/ '､ ヽ ｀''‐-r' それに、本来なら軍が行うべきモンスター退治をこなしてくれてるんだから。
r―,――‐:''"| ヽ. `‐:､` ,-'"
,r'ﾞ ヽ !_. ＼ ｀/-i`,､_ 南部の集落を守るためにも頑張ってほしい。
'"´ ', `ﾆ=-＼./､,, !',.ヽ｀''ｰ,-:､
. i く. ヽ .! .',`i".､ ヽ ヽ
| `:.､. ':! .',.| ﾟ.l ヽ `':､
i `:.､. ',. '| .,' i ヽ
,' ＼. ', |.,' _______ i ＼
ﾆ-､ __ ノ ヽ'､/ | ＼
`く´ `:< |O .|、 _.- ＼
＼ ヽ | !ヽ_.r .',
＼ ':,. | |.,:'" i
┌‐┴───┐ |O ／ ﾉ
│ナルホド | | i ／
冒険者だけでは補えないモンスターなどは軍が行っている。
規模や程度が小さければ警察などの治安機関が行うこともあるが。
どちらも現在満足に動けない状態なので、やる夫達のやってる事はありがたいものであった。
.
4467 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:42:02 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | いやいや。
＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ こっちも商売ですから。
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | | 言われなくてもがんばりますお。
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
褒められて嬉しくないわけがないが、別に集落のためや政府・政庁のためにやってるわけではない。
結果としてそうなってるだけである。
気持ちはありがたく受け取っておいたが。
.
4468 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:42:53 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼ ただ、いい加減センダイから日帰りの範囲でだけ
／ ─ ─＼ 行動してるのもきつくなってきたお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 人数が増えるのはありがたいけど。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | もうちょっと足を伸ばして、その先の集落とかを中心に
.＼ “ ／＿＿| | 行動した方がいいのかも。
＼ ／＿＿＿ ／
なんだかんだ言ってもセンダイ周辺は冒険者が活動している。
それらの邪魔になりかねない規模になりつつもあった。
退治の数をこなすためにも、ある程度遠出した方が良いのは確かだった。
.
4470 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:44:04 ID:e.wPm12E0
それだけではない。
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） センダイ南部の集落……。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 開拓が終わった所から算出される農産物。
. | }
. ヽ } それの輸送には護衛が必要だ。
ヽ (＼ ﾉ､
/ ＼＼く} j その護衛も兼ねる事ができれば得られる金は大きい。
| 〈￣ ﾞヽ ヽ
| .に } まあ、護衛の依頼を引き受けるかどうかは各自の自由だけど。
| (＿__，ノ
定期的な輸送に対して、護衛を固定で引き受ける事ができればそれなりに旨みがある。
もちろん、それなりのレベルと装備は必要になるが。
幸いな事に人手はあるし、レベル２に上がってきた者も増えてきている。
.
4472 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:44:29 ID:e.wPm12E0
幸いな事に、ギフト持ちがいたのも幸いした。
,. -‐ ￣￣ ｀ ‐- ､
ｆ / ＼
／ ′ ＼
. ／ ヽ
/ ｉ 丶
! / ／ , / / ｌ | |ﾍ ｉ ヽ
. ｌ / / ／ / / / /,ｌ ! ! ! ｌ ! ヽ ゝ
. | ／ /／〃 / / / / ! /ｌﾉ | ｌ l ! ｌ
! r‐-､ !′/／ ﾆﾆﾆ ヾ、 '′ !./ ｌﾉﾘ
ｉ f ⌒ｉ ｌ | ´ rぅ;ﾃヾ ,. ==ヾ〃
ヽ. ｌ t 〈｜ i ! ゞー′ ｨﾕﾊ/
', ＼ヽ ｊ 川 {ヾ‐ ﾞ
. } ｀Ｔ ｉ ヽ ′
! | ｌ ﾄ､! ﾞ, .,_ ´ / まかせてください。
ﾊ !从 ! 丶ヽ ￣｀ , ﾞ
r‐┴―――― - ､ ／ ガンガンいきますよ！
/ ￣￣￣￣￣￣ ヽ＼ __＿／
/ ｀ヾ ､__ とりあえず、ごうけつぐまをヤッて来ます。
. _/ ＿＿,,,.... --, 一 ￣ ＼
/ ￣ ／ ヽ
※ギフト持ちだった男。
.
4473 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:44:47 ID:e.wPm12E0
────ギフト持ちの愉快な仲間達。
__ ----- _
,．＜::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ ．
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /＿
/::::::::::::::::::::＿＿＿:::::::::::::::::::::::::::::::::<⌒
ﾚi´￣ _,^ ミ::::::::::::::::::∧
,｀丶 _丶 , ´_,. へ、 T::::::::::::: ∧
′ ￣i:/￣ ‘， !:::::::::::::::::::
{ ９ i| ９ | !:::::::::::::::::::
人 ﾉﾞ. /｀ 、 j:::_＿::::::::::
}ーY⌒ ＼_ __ ′ `´ ＿ V::::
′ ` ￣ f-:, }::::
. ,. --z { r‐ ＿＿ ｲ: /
_〉ﾆﾆム ‘， ￣ ｀` >--く::／ 別に僕の弓矢で片付けてしまっても
∨ニﾆ∧ > . _,.ｨ ￣}::／ いいんですよね？
. ∨ニﾆ∧ ≧=--z----=≦＿＿__{
∨ニﾆ∧ ＞ ´ ∧
. ∨ニﾆ∧ ／ - _ ∧
ノニ二二/ ＼ ∧
rⅥ }二｛ ﾊ }
※ギフト持ち、射撃と昼寝とあやとりが得意
.
4474 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:45:08 ID:e.wPm12E0
/ // / / / l | | l
. / / // / / / l | | | | | |
/ / ノ／ | /／-'/＿/ ,ﾉ| |ゝ- / | |
/／ / ／| |,ｲｰっｧ─' ゝ十L/ / | 美味しくいただけるから、できれば牛鳥でいきたいんですが。
／/ ｲ/／ r|､ |. |:ﾈy |::ﾈy' l| |/ |､ |
. /／/ ／ ヽj ､i ｰ-' ｰ-' ﾚ|/ / ヽ| まあ、くまも毛皮やら内臓やら高く売れますし。
/ ／| / ｰ､ヽ , /7' ./
／ ∠ｲノ | ヽ､ ＿ ／ // 可能な限りいっぱい集めましょうか。
//／|／| ヽ､ __ ／ ﾉ／/
r--l |ヽ' 肉も、ちゃんと調理すれば食べられますし。
,,／ ヽ / ヽ--､
＿ -- '' r＝─i､__＼ ／＿_ ／＼ ＼
／ ヽ､二二二==ｧｩ' /_ > ー､
/ヽ _ゝｰ--',／| ./ ー-_' ヽ
. l l ／ ￣￣|. |｡ / 7 / l
| | ＼ .l ﾚ / / / |
| | ＼ l l / ／ .l |
jヽ. l ＼ l l o/ ／ ＝＝＝ l |
. | ヽヽ | ＼ l / ／ l / |
| ＼ヽ| ヽ V ／ | / |
| l l ヽ/ |/ l
※ギフト持ち、基本的になんでもこなせる
.
4475 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:45:47 ID:e.wPm12E0
の っ に そ . i | 女 俺 ┃ や や や
か て ま ん .| i を .を . ┃ ら っ っ
. ┃ .し で な / ヽ ┃ 愛 じ し と と
. ┃ .ま し .i | . ┃ し /＼ ゃ て 現 ・
‐､ .┃ .い て .l .i !! て i::::::::i な く れ ・
ヽ !! た う . .| i___ く |:::::::::| い れ た ・
ゝ､ い ば ／／ﾞヽ .i｀ﾞ'ヽ､ れ . ／::::::::::i ｀______＿＿___ （↓左の台詞の続き↓）
/ ヽ___＿ . ／::ﾞ｀ｰ‐'ﾞi ヽ::::::::＼ る ／::::::::::::::::ヽ／::::::::::::::::::::::::::i____,,;-‐‐‐‐
./ ) ( | ヽ､_ ／ . ／ . ＼:::::::::ヽ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
.i ⌒ i /ヽ/ __,,,／ ヾ:::::::::::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i 冗談じゃねえ。
..＼ l. / .／ /::::::::::::::＼/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ､i l____／__ｿ( / /:::::::::::::::::::::::::::::::/7:::::::::i::::::::､-､:::::::::::ヽ三i:::::::::i あの女と……。
.i /;; .⌒ヽ./ _,､‐'''´´￣ヽ;;､ i::::::::::ｲ::::::::::::::::::/ﾐi::::::::::|ヽ::::::i二ヽ::::::::::::i‐':::::／
.i;;' ヾ ヽ-‐''´;; . i;;;;} i::::::/ i/i:::::::::::::/ヾヽ:::::::i.三ヽ:ヽ,彡ヽ:::::::i::/ﾞi::7ｰ-､___,､‐'´ ようやくなびいてきたあの女と。
､ λ .i;; '';;;::'' _,､---‐'ﾞ''ﾞ ヽ/ .|::::::::::::i ヾヽ:iｰ‐‐‐'ﾞ,,.､‐'ﾞ｀ヽ://ｿ.i/ヾ､__ _,,/
. ヽ ヾ ::::ヾ........ .r''ﾞ ヽ､_:::::iヽ､_ﾟ_ヾi;;;;;;;;;‐ﾞ､__ﾟ___,,ノ.. .i,ソ' ﾞﾞ'77 そして、前から好意を
ヽ ヽ ::::::i::::::::::: 」i_ | ｀ﾞ‐'ﾞi.. i;;;;く '''''''''''';;;;;;;;iﾞ | .,ｲ..ヾヾ //ii 寄せてくれてたっていうあの女と。
', ヾ::::::.|:::::::::::::ヽ( . i ／｀ﾞﾞ´ﾞヽi ､_ﾞ___,,‐'´￣ヽ _ソ´/ . | ヽ .// .ii
ﾞ､ ヽ::::::i:::::::::: | __,､‐'/ _,､‐''ﾞ'ｰヾ=ﾆﾆﾆﾆソ''ﾞｿ／ i､ /ｰ‐､ ii 更に近頃俺を見直してくれたっていうあの女！
'; ヽ:::i:::::::: / __／ __/ //ヾ .i ﾞ'ｰi‐‐'ﾞ´_,､‐'´ ./ i/ .// ii
i .::::::: / ／ﾞ'‐､_ _,､‐''´ ヾ_// i /ﾞ7 iヽ / .i.i // ii そいつらをここで失ってたまるか！
l :::::: i ／ ﾞ´ヾ i ｰ-ヾ､__.|. i l .| ＼ . / . ./.l.// ｰ''ﾞ´｀
l ::::: i__ .／ ヾi ｀/ ヽ .i ＼/ o .ヽ/ / | / ヽ 稼いで稼いで稼ぎまくってやる！
.i_ __ソi / i // lヾ｀ﾞ''ｰ､_ / ﾞ; / i iヽ___
| ｀''ｰ-､,,,___,,､‐''´ | / i .ｰ.ヽ .ヽ ./ | i 俺はあいつらは養っていくんじゃあ！！
.i . iｰ‐'´ .i ＿＿_____.｀ヾ i iﾞ´ i i
※ギフト持ち、かつ女好き。
※そして嫁がたくさん。ふざけんなチクショウ
.
4477 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:47:10 ID:e.wPm12E0
そういった仲間を引き連れて、活動範囲は南へと延びていった。
そのあたりにある集落に間借りし、周辺のモンスター退治へと出かける。
村から出荷する作物の護衛を「モンスター退治のついでだから」と格安で引き受けたりもした。
最初はいぶかしんでいた村の者達も、だんだんとやる夫達を歓迎するようになった。
/:::::::::::::::::,.;ゝ.
/:::::::_,.-‐''~ ,、人
_＿ /:,.;‐''~ ,.ｨ‐'~ |~`―-
,.､ / ＼~~~``ー--ｩ'~ ,.;;-‐''~~ |, :-| |
ミ彡 /::::::::`> ,.-''~.‐'~~-‐''~~.| .| | |
工＿＿＿ ﾐミ|彡ﾑ-''~~ーv'~ ~:::::;;;:: i-‐ｉ |~~| | |
＼＝＝＝| ミ-‐''~:::::_,.ィ''~~|~ ~~`|~ |T | |~I.| | |
＼＝＝|======i_＿ ミ>,-|~~`i'~I | | | | | |_,.+‐ !┴!―--'
＼＝|======|==|┴‐┐┐从 ,-､v-'~ 十''' |-‐'''~~~|| ,.. -‐''~~￣ ,,.;'~`i~`~`‐-,
||`i'~~`'~~'~~ﾐ―┼(`)‐i￣~i→;;;;;/ ノヽ|~l ﾐ|'~::::::::::::＿_.|l'~ ;'`'`゜ ;;; `i ＿
|ｒ'~ ﾐ |. |ゝ-'| |~l~`1;;;;;;;;;;;;;L!;;|,,,,.i'~''1~T~~ ￣|＿_,,,.....r-‐ﾐ ;; ;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;::|￣
,;'~ ~~~`iー‐､二―--‐'~~ｺ:::::::::j. | | |ｴｴｴｴ |:::::::ﾐ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽー-' ヽ. ヽ､＿,,人_j |ｴｴｴｴ |::::::::|ヾ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
/ / ＼ ゝ'~＿三~ﾄ-､ｴｴ |::::::::| 冫;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ / ＼ =￣ '`‐-'‐-､j-､...＿_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/~~`ー'~~```` / `ｰ､ ヽ;;;;;;;;;_.........
ﾑ （ ` ヽ､
※センダイ南部の集落など
.
4478 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:47:30 ID:e.wPm12E0
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 食用が可能な肉と、村でとれた作物を
. | u. （__人__） 交換できたらもっといいんだけど。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } さすがに衛生の問題もあるからなあ。
. ヽ }
ヽ ノ こっちで血抜きとかの処理をするにしても、
i⌒＼ ,__(‐- ､ 一度センダイの持ち帰るしかないか。
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
こちらのほうに出向いてくる商人が買い取るようになるまでは、
モンスターの肉はそのように処理された。
.
4479 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:47:51 ID:e.wPm12E0
_＿,、
, __-,=＝=＝=〔{〈回ﾍ
／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ| でも、このあたりは意外と落ち着いてるわね。
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | |
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | || もうちょっとモンスターとかが出回ってると思ってたけど。
::::::＼＼:::＼. | | | | tしｿ ﾘ| ／癶〈| | ハ
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ '(ﾚﾘﾙ | ,∧｜
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_i -─
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ __ _ /｜/″／::::::::::::::::...
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::＜￣￣
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::::
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ ∨ ﾍ ｌ::.l::.::.::〉 〉:::::::::
／ 〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ ',＿___ ＿jﾍ V::.::./ /＼[＼
｀ ト ／::.:: ヘ :::::::∧ ∨ｰ┴;ヱ、::', ';:.:/ /
| i く::.:／::.::.::.＼/:::::', ｉ 匸{〈回}くl| |〈 〈
| i ＼ヽ .::.::.::.::＼:::| |―-ゞｰﾍ/〉| |ヽ:i ,
4480 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:48:09 ID:e.wPm12E0
＿＿
´ ､
´ ｀ .
／ ＼
/ / ',
／ ／
,′ / ／ ', |
. | ／/ ／ | | |
l .:| ,.斗/ /／ ! }: | ┐ ／ } なんでも、この先の集落にいる二人組が
| .:| ／ ／ ＼ | ′/ ハ∨/ /{ モンスター退治をしてるそうよ。
. |{、 :ｌ /ｘ=ミ ｀ ート./ / /{ r‐⌒┐}}
. ＼ ∨ {::ﾊ｀ ｘ==ミｊ/|／| / ノ(_ r'ノ 冒険者らしいんだけど。
. ヽ| Vｿ |:::しト､ |/ ／} |/ //⌒}}
厂| 辷ソ ,/ ／／ |／＞ ´￣} 詳しい事は分からないのよね。
／ 丶 ′ 厶イノ＿ .ノ／ ｀ヽ
{ ＼ ､ ／ ／ ／
＼ ＼ ￣ イ ,/ ／
/＼ ＼ ー┬─ ´ |｀ヽ / ,／ ─ ､
. / ＼ー─＼ ＿ |＼ ＿_,. -‐＝￣￣} ／─／ ⌒ヽ
ヘ── ´/::} ＼ | | | ／､ / / ／￣ノ
＼ / ／ /::/ :| | | ＝‐ ´ ／>─ ､ / / ￣
. ＿＿＿ヽ/ / ／￣￣￣｀ヽ/⌒/￣￣￣￣｀ヽ ￣＼ { ＿＿
. ／ / / { ─{ ,/── } ヽ ￣￣ ｀ヽ
′ / / } /￣{ / }───｀ヽ }
4481 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:48:36 ID:e.wPm12E0
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l でも、このあたりで活動してるって言うなら、貴重な情報を知ってるかも。
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／ 一度挨拶に行ってみるお。
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
4483 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:49:00 ID:e.wPm12E0
──── 集落にいた二人
,． ' ﾞ ￣￣￣￣`丶 、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶.
, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
/::::::::::::::::::::::／:::::; '::::::::::::;:::::::::::::::::: : ヽ
, :::::::::::::::::::::/: :::::/::/::::::::/:!::::::::|:::i::::',::::::ﾍ
|::::::::::::::::::::/::::::::/::/::::::::/i::|::::::::|i:::i:::::i:::::::::',
|:::::::::::::::: /::;;;;;;/;;/::::::::/ ,}::!:::::::||!::|::: |::::::::i:i
ﾍ;．-､ :::/,．---ｩ:ヽ､,／ .i::|:::::::!i!::|::: |::::::::|:|
｛ -ヽ.ﾍ{ i ／:::／}＼,,. _,,,.．-‐/-‐''"´
ハ. ﾊ i.ﾍ／:::／ ﾉ ｲ弐iﾞﾞｱ/
i::::::＼( }.冫---‐'' 弋;ｿ /
|:::::::::: ｀‐ﾄ ､ ∧
|:::::::::: : /|.ﾍ / ',
|:::::::::: : {~ヽ､＼. ´￣ ,.．' .j
|:::::::::: : | ` ､＞.､_,. ＜ ほう……センダイから来たのか。
|:::::::::/´ﾞ＼ } /´|
,.．＜´｀＞ `丶 | / !ヽ ==､
,.＜ﾞ ＞'ﾞ´ ｉ´Ｏ ￣｀＼
/￣｀ヽﾞ´ ＼ ｉ |
| ＼i ｀:､ ＼
| ﾍ ｀､ ＼
| ∨ ｀､ ヽ
| i::.. , O ｝
| |:::::... ,' /
¨￣￣¨ ,ィi
´ Y ＼ 〃: {{
／ ／ ／ ﾊ ＼ ＼У: : :||イ{
/ ./ ／ //＾i ＼ ＼: : ;ﾘ ;ﾘ
.// / / // | | ∨:≪
// / ,イ ,ｲ/ X | |. ∨ィゞ=-
./ｲ | / ｀!ー=' ／/' ー匕 ＼ .! ! ∨ゞ=-
{ ! .从 |ｬ笊ﾃぅく / ィ笊ぅミｧ.| | ‘，
〉 ∧从. ﾏzﾝ .込zﾘ /'| | | |
i i ﾄ､{ ' // .! |
| i! | 从 /ｲ | | わざわざ私達に何の用かしら。
| i! i! ＼ ,ｲ | / !/
Ⅵ.| | 个 ´ ｀ ィ | j// ﾄ{
| ﾄ､| | | ｀ ｰ .| j.// .| |ヾ.､
|/ | / .! ﾄ､ // | | Yﾊ
/ ! / ／{ ／::://i Ⅳ | |
4484 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:49:31 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼ いや、用というほどの事では無いお。
／ し （●） （●） ＼
| ∪ （__人__） J | ただ、この近くで活躍してると聞いて挨拶に伺ったお。
＼ u ｀⌒´ ／
ノ ＼ やる夫、この近くでも活動し始めたから、よろしくだお。
／´
| ｌ
,ｨ
〃{ , イ{
¨￣￣￣¨ {{:.∧ ／: :.||
´ ｀ :.∨: : : : }}
／ / ＼ ＼ ＼: : : 〃
/ / | ＼ ＼ ＼_,ﾘ
./ / ./ | ! ＼ ヾ.､
/ / | | |＼ ヽ ‘，=-
/ | ./ || ヽ ! ﾊ
.′ .! | /! || ,i!- .| Ⅵ
| | | | / | .| /!! ／ | | .|}|
| | | .! ! .! .,ｲ / ﾘ' ! ! | ./ i! そう。
| | |__｣｣＿|＿, /// , ｲﾁ从// ﾉ
| | ´| 从 .! //' .〃ﾘ / ./ｲ／ じゃあ挨拶は終わったわよね。
| | Ⅳiz≠≧ﾐ {シ { ﾊ
| ‘， |fr<´zク } /! ! さようなら。
| .∧ | ' ,ｲ / .| |
| / ∧ | , ／| | i ! ! さっさと帰ってくれない？
| ./ / i! | ≧=- _／| .| | | | |
|! ./ ﾊ ! ∧￣ヽ | .| | | | | こっちはあなたに用はないの。
ﾘ / /从 |ー―‐ｧﾍ.＿＼| ! ! ! //
./ / .／::::::＼|.| | /='.く ＼::ヽ. | | | //
/ / /:::::::::::::::::从 .| |{ilililili〕 !:::Ⅵ | |'./
4486 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:50:13 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）. （○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ） あっ、はい…………。
| u .｀ ⌒´ / / ／ ／
＼ / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣) …………行っちゃったお。
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ'
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ／:::::::::::::::::::::: ﾍ ／:::::::::::,.． ''ﾞ´
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ~"'''‐-／:::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ -''´::,.． ''ﾞ´
::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､:::::::::::::: ＼.／ ｀ヽ::::::::::::::::::::::::::,.．'"
::::::::ﾄ､: ::::::::::::::::::ヽ＼ヽ､::::::::::: ＼＼ ＼::::::::::::: : :|
:::::::::ﾍヽ::::l＼::::::::::::ヽ.＼＼:::::::::::::＼＼ ＼::::::::::::__:|
::::::::::ﾊ, ヽ::'､ ＼::::::::::::ヽ.＼＼::::::::::::.ゝ ＼::::／ ｀Y _,.．‐ '' "ﾞ~￣
ﾄ､::::::::::＼.ヽ;＼ ＼:::::::::::ヽ_,,..．-‐'''""~ ﾍ./ ／ﾊ } ,,.． '"／
'., ＼ ﾊ: :::＼ヽ／_,.．‐''"~ __,,.. ．-‐ |T二二ニﾆ．ィ'"´
',ヽf´￣/:::/X. _,.．‐''乞示可7才 }V,ﾉト／
:ﾍ∧ /:::/ .} _乂廴ン /___／
V ヽ∨::/ | ￣｀´ /|´::/ すまんな。
. 〉ﾞ〈＿_ノ, / .|::/ _,,.....,,_
/∧ / |,''´ ｀' ､ あなたに含むものはないのだが。
. i i ﾍ ｀ ／ .|
. | | ＼ ‐ ､ ／ .|‐┐ ただ、あいつは以前悲惨な目にあってな。
. ヽ＼__,,. ＼ , '´ ,． ′ |
｀''' "~´ ＼ , .i´ _,,.．- ''´ | それで男への態度がああなってしまってる。
｀ ‐ ' ´ /ｌ升 | ,. '"＼
| |...|. 亅 ／ ／"'- ､
4489 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:50:51 ID:e.wPm12E0
_-─―─- ､._
,-"´ ＼
/ ヽ いえ、事情があるなら仕方ありませんお。
/ ＿／::::::＼_ヽ
| :::::::::::::: ヽ ただ、やる夫もやる夫の仲間達も
l u （ ●)::::::::::( ●) 御二人に何かしようというわけではありませんお。
` ､ （__人_） /
`ｰ,､_ ／ それだけはご理解いただければありがたいですお。
／ `''ｰ─‐─''"´＼
. : :´::￣￣￣￣::`丶、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.:::::::: /;:::::;::;:::::::::::::::::::::::::∧::::::::ﾍ
/::::::::://:::/'/::::::::::λ:V∧:::∧:／:ﾊ
｜＼:// :: ||:| ::::::::: | |:::lVﾊ:::::∧:／:|
｜ヽ/!:!::::: ||:| ::::::::: | |:::l:|::::|::::::::|ゞ: :|
. |ﾍ::| |:|:::::::||:| ::::::::: | |:::l:|::::|::::::::|ヾ::ｌ|
. ∨:{ ｀≧ｭ ､、‐─┘.斗ヒT二丁}::/
冫| / ／:／ Ｙ´ '"i兀i}ア/-{
{ﾍ|.{／:／ ﾉ 弋ツ ,'|∨ そう言ってもらえると助かる。
ヽ.| ﾍｰ--‐ ' /!|/
|. ∧ ' /‐'| ただ、私にも少々事情があってな。
| 丶 ー 一 .ｲ|. |
＞ イ::: l:| あまり人と接触はしたくないのだ。
,⊥≧≦ ⊥! :: l:|
｣ |/ |:::::l:| 村の者には懇意にしてもらっているが。
,. -=≦/ ｀ ｢O ﾍ≧ｭ.､、 _
r＜＞ ' ´ | ｀ ' ＜＞┐
| | / ／´ , |
| | / / / ／ .|
｜ Ｖ/ /O. /／ |
|ﾍ ∨ ./ .:|' ／.|
| V / / .／ /
| ｛: . . . .｛ . . . . : | . .:／ ,
/ .ﾍ: :. : : : : : :.',.O: : : : : : : : : : : :l:／ .′
. / : :.ﾍ: : : : : : : : ', : : : : : : : : : : : / ′
. | : : :.ﾊ: : : : : : : :i : : : : : : : : : /ﾆﾆヽ;ﾉ ′
__, --､ .＿|＿＿＿_.|＿＿＿__.／二二< /
ゝ'´ / ´￣｀ヽ:. . ′
〈, / ∨ /
. ゝ、 { /
「￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__./
. ヽ==-‐"´|:.: : : : : :|: : : : : : : : : : : : :|
4490 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:51:18 ID:e.wPm12E0
＿＿__ それは失礼しましたお。
／ ＼
. ／ ＼ どうやらお邪魔してしまったみたいで。
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u| では、これで失礼しますお。
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ でも、もし助力が必要な時があればお声をかけてください。
／＼ ヽ ヽ
やる夫達は冒険者ですので、そちらの方面で
何かお助けできるかもしれませんお。
_＿＿＿_
,． '"´ ｀`丶、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
. , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/:::::::/: ::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:::::::::::', ;::::::::,
,'::::::,ｲ::i:::::::i: :::::::|:::::::|i: :::::|::::::::::::| ゞ／}
. ;::::::,' |:::i:::::::|i: : :::|:::::::|.|: ::i:|',:::::::::i|／ ::::|
{:::::/ .|:::|: ::::||::::::::|:::::::| |::::|:| i::::::::|| ヽ:::| かたじけない。
|:::::,' ||::|: : :||::::::::|:::::::| |::::|:| |: :::::|| ﾐ:::|
i:::::{ 二ﾆ＝=‐:.､,．‐''" ,.．-‐'''"´ }:=:! 不作法にもかかわらずそう言ってもらえるとは。
/ヽ|{ ／:::／ } "´ ./||ﾍi
{ ﾍ||!.／:::／ / ヽ===＝'"/｀||'/
. ＼||ﾍ ／＿ ／ ,'／||'
|!＞, ヽ /:T'´|! ……では、あつかまいしが一つおたずねしたい。
| ∧ ． ､ /:::::|. |
｀ 、 _．＜ ::::::| フナガタ山脈でのモンスター大量発生。
r<|＞.．．＜,|ﾇ1|::::::::::|
,．-| ≧i. i≦ |.|::::::::::! あれはその後どうなった？
,.．-‐ゞ .＼ .|.／ ／/｀ﾞﾞ"i''‐ ．_
_,．‐'",.．‐'" ／￣三三ミヽ, ｀ﾞ丶、`丶、 センダイは無事ではあるようだが。
/´.ヽ＜ ／ _,.二ヽヾV ＞._/｀i
i. ∧. ／ _／ ｀ﾞ'‐ﾍ / | 多少なりとも関わった人間としては少々気になってな。
| .∧ ／ _．'//´｀＞．＿. ＼ / .|
| ∧ ﾊ. ／ {_// i. ＼ ＼. ./ |
|. ∨ ＼／i |. ＼ ／｀ヽ、 |
| / ＼| |Ο ∨ ＼ |
4491 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:51:43 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（ ●） （●）.＼ え、ちょっと待ってほしいお。
／ （__人__） u. ＼
|ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ フナガタ山脈って……自然災害は発生したけど。
l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／) モンスターの大量発生なんて知らんお。
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
∩ , ― ､
| |. （_(⌒) ）
| | /／
∪ ∪
○ ○
.
, '"~~´￣ `丶､
／::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::／/::/:/::::,':::::i:::::ﾍ;:ﾊ
/i:::: : :/ /::/;ｲ:::::i:::::::|::::::::i::::｝
. /:｛:::: :/ ´￣｀ﾞﾞヽ ::|::::: |::::::::|::::|
/::/｀ﾞ∨.Y'´／::>、´ ￣｀ﾞヽ〉:::|
|:::{.δ｛. 〉く:／ ﾉ ◯ /'ﾞ´
|::: ヽ､ ｝/ ￣ ､ ,,,,, /ヽ
|:::::::::| ﾍ. u / ｝ なに？
|:::::::::|. /ヽ. r‐- ､ ,ノ
|:::::::::| /≧､｀＞-┘'" そんな……。
|:::::::::|./ｒ‐‐､`ｰ〈
|::::::: / { ∧ ヽ じゃあ、あいつは……あいつはどうなったんだ？
|从i｛ ∨ ∧ ｀､
| /∧ ｰ｀―''"´i￣｀ヽ,
/ | ∧ ├-ミゞ
/ ./ ￣￣／三,__
丿二ニ＝ ./ ／｀ヽ.
／ / :＝=: |￣￣´ヽしi }｝
. / / | ﾞ´
4492 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:53:06 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼ ちょっと待ってほしいお。
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | もしかして、あなたはとんでもない事を知ってるんじゃ……。
＼ `ー'´ ／
4493 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:53:46 ID:e.wPm12E0
,． ' ""~~~"" ' ．
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
. ,'::::::/i::::i:::::::::i:::::::::ii:::::::i::::i::::',
|::::::/ |::::| :::::::|::::::::||::::: l!::l!::::|
|:::::i __i;;;;| :::::::|:::::: i.!__,,.l!!.|:::;}
',::'Y´ /:/｀Y´ ノ_____ iﾍ, むう…………。
< ,ﾍ._/:/_,ノ ι ｌiｌiｌiｌiｌiｌ /X
ヽｿ、￣ι ､ υ/ .| いや、こうなったら…………。
|:::＼ _＿＿_ ／ j
|:::: |/＞､..___,,.イ すまん、やる夫殿……でよかったかな？
_,.．-'''"_,.ゝi ＼／´ |｀"'''' - ．._
i＼_,.-''" ｀ヽ || ／￣"'''- ．／i 申し訳ないが、私と共犯者になってもらう。
| ＼ |o ／ |
| ,.' /｀ﾝ^ヽ..| ﾍ. | 悪いが、私も自分の身の安全を図りたい。
|. { ,.イ ',|.ｏ ', |
| ／ ', ／| } |
|／ Ⅶ￣ |.o / |
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼ はい？
| （__人__） u |
.＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼
＼＿（__） i＼(__)
| |
4497 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:54:13 ID:e.wPm12E0
────説明中
∩
∩ ∩
.
, ''""""'' ､
. {ﾍ. ／､::::::::::::::::::::::::::::: ＼
_ゝヽ __ /::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
｛ﾍ. {ﾐ ｀´ﾉ ::::::::::::::/iﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::',
｝.彡 ヽ＿__/ {:::::::::: /::|! ﾍ:::::::::::::::::::::::/: :|
／´＼彡...| | ,::::::::/:::/::::::ﾍ:::::::::::::::::: !:::|:|
＼ 彡| | ﾍ:::/:::/ ::::::::::ﾍ::::::::::/´ﾉ
＼ | ､...|. ／:::/ : ::::::::::::::＞ｰ一ﾍ
＼.. | ゝl､ ／: :／ゞ＝=‐＜. ,.ｨ′ }
＼ ／::::／=/二二ニ=く￣ _
/:::::: / /´ ≧==､ ／ﾉ__
. {::/{:::{､./ ／ﾞ∧ | ´//ﾍ
ﾍ!.|ﾍ{/ ,／ ∧ __| i/
ヽ / ．＜ ﾊ ∧,／ ＼／ヾ
,' / ／ _>､ ヽ ／ヾ､
,' ＿＿./ /￣´ ＼__,.＞ ´ヾ＿＿ _／ﾉ
/ 二ニﾆ / | ヽ＿___
/ ｌ i ', ｰ―――!､＿ 三彡'
. / ! |. ',
｢｀ヾ.三三三三＞ｰ-.｣
| `气才"´ |
| ﾊ |
4498 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:54:40 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ それ、本当かお。
／ （○） （○） ＼
| （__人__） | モンスターの集落があって……その中心に強力な大型モンスターがいた？
/ |!!il|!|!l| ／
|ｪｪｪｪ|
. ／/:/:::ｉ:ｌ:::::|::ｉﾍ:､:::::::: ＼:::::::::＼:::::::::::／::/:::::::: ﾊ＼::::::::::::::::＼
／ /:/:::/|:ｌ:::::|::| ∧ヽ;::::::::::＼:::::::∧:::::::::::::::__:::::::::::| ＼:::::::::::::::｀ ああ。
/ /:/ :/:::|:ｌ:::::|::lV:∧ ∨::::::: ∧V:::∧ :::::／ ｀ヽ:::| ＼::::::::::::
/:/ :/:::/|:ｌ:::::|::| Ｖ:∧ ∨:::::::::∧V:::/ヾ/ /´｀ヽ V ＼:::::: あの日、キリン退治に出かけた時に見た
. / i:| /:::/ .|:ｌ:::::|::l ∧::/ ／ ::::::::::∧Ｖ. ｜｛,,￣｀ / ＼ ＼ 尋常ではない数のモンスター。
| l:|'::::::l .|:ｌ:::::|::l/ / ｀￣￣` | ）ノ' /∨｀ヽ ＞ .
｀＼::| ／ .へ. _,.ノ , | 丿 ∨: / / ＞ . それと、山奥から聞こえた咆吼。
. ` |／ ／ ＼ ｀ヽ ／ ‘､ 厂 ｜ ∨ /
. / ' ´￣ﾍ ﾉ' | ｜ ｀ﾞ'＜ おそらくモンスターの集落があり、
. | 了` } u / .| ｀ﾞ' それを束ねるほどの強力なモンスターがいたと思う。
. | lゝく / ／ ｜
. | /ﾞ＞ ＞ . --､ .ｲ:.／ / まあ、私は同行した別徒党の連中に陥れられて
. | / l|／ ≧ｭ.､、__／|: く / それどころではなかったが。
. | ! / ＼ ＼
4502 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:56:39 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（ ●） （●）.＼
／ （__人__） u. ＼
|ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ でも、ちょっと待ってほしいお。
l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／) だったら、救助活動中っていう軍や官憲は……。
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
壊滅しただろうな、おそらく。
. /:::::::.,:::::::::::::::,:::::::::::::::,:::::::::::::、::::｀､
/::::::,.'/::::::::::::,ｲ::::::::::::::l|:::::::::::::::',:::::::::', …………予想だが、おそらくＡランクの冒険者も派遣されたのだろう。
,':::::::,','::::::::::::::,'.|:::::::::::::::i}::::::::::::::::::i}:::::::|
. |:::::::ｉ.ｉ:::::::::::::::ｉ..|::::::::::::::::!|:::::::::i : :::!i ::::.l おそらくその方達も無事ではいまい。
. {:::::::!.||:::::::::::::!. | : ::::::::::::!|:|: : :|: ::::i!.i:::::l
ｌ:::::| 卜．.,,::::| .|:i::::::::::::::i.|:l_,,斗孑i}.|ﾚr モンスターは退治したであろうが。
〈ﾍ.lﾄY⌒￣｀｀穴'''ナ￢ﾋ,ｲ''''''ｌ'i7.ﾊ.i .}
. Ⅵ! { ／／｀! ´|:;;;o|ﾉ .i !| ﾘ でなければ、被害を受けた地域が山奥の集落で留まるとは思えん。
. ゝ{l入 .／／ ﾉ `ー' ,'ﾉ.|l'
|ﾄ-ﾊ‐---‐'" ､ /／|| たとえ大型モンスターがいなくても、
-=ﾆ二二ﾆ=- .l! .ﾍ .人 .i!-=ﾆ二二ﾆ=- それ以外でも大量のモンスターが発生していた。
|ｰ＝＝＝＝＝''´丶.丶、 ´ ｀ , ｲ' ゝ＝＝＝＝＝‐'"i
.| ＼ ＼＼` __ , イ .／ ／ | それが何の対処もされずにいたら。
..| ヽ', ｀､ ｀Y´ , ' /／ .|
...| ＼ ',ヽ, .l! ..／ /' | どれだけ被害が拡大したか……想像したくもない。
| ｢｀`´￣＼ ／ 冫''´￣つ亅
.| i´￣｀｀丶 ｀､ .| ○ / /´￣つ!|
4503 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:57:40 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼ じゃあ、自然災害って言ってるのは……情報操作かお？
／ u （●） ＼
| （__人__）| まあ、大型モンスター出現なんて洒落にならんし。
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼ 知れたらパニックになるお。
／´ ヽ
それにしても……あんたよくそこから生きて帰ったお。
,.．‐ ''' ""~~~"" '' ‐ ．
,．'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
／: , '::::::::::::::::::::',::::::ﾍ:::::::::::::::::::::::::_,.．,
,.'/:::/ ::::::::,'/::i::::::: i:::::::::',:::::::::,.． ''"::::::::ﾊ:､
//:::/,':::::: ,'/ i::|::::: i:|:i::::::::i-''":::::::::::::::::::::::::',ﾍ.
. //:::,'::ii:: : ,'::i |::|: :: |:|:|::::::::|ヾ:::::::::::::::::::::::::::::i:::ii 生きて帰れたのではない。
i::i:::::i:::||:::: |:::| |::|: :: |:|:|::::::::| ゞ::::::::::::::::::::::::::} :||
|::!::: i: ||:::: |:::|'´`'|ｰ-|:-|::--:| .ﾍ:::::::::::::::::::::::::! :|| 仲間が逃がしてくれたのだ。
Vﾊ'´ ／{弐}ﾞﾞﾞｱ 〉-‐-､ : :::::/ ::||
| }. 弋,ｿ .//ﾍヽ } :::::/ :::::|| 命がけでな。
|ノ ,' ）ﾉ ./ : :/ : :::::|
iヽ i 二．'::／ : ::::::::|
. ヽ. j./|::::,．' | ::::::::::::|
＼ ｀ ` ,．' |/ | ::::::::::::|
. ＼ .．＜ ,.i＞: | ::::::::::::|
｀¨´|ﾍ. ┌ ''"´ i | ::::::::::::|
,--┤.| / ,.．'ヽ､ ! : :::::::::|
_,.．‐'ゝ.ﾍ. ﾊ／ ‐ '"´ ／ /~"'''‐-．!,_
．＜.‐''" .l´О ~"'''‐-．..,,_ﾊ
/i / / i ／/i
4504 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:58:05 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ すまんお。
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u | 余計な事を聞いたお。
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ／:::::::::::::::::::::: ﾍ ／:::::::::::,.． ''ﾞ´
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ~"'''‐-／:::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ -''´::,.． ''ﾞ´
::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､:::::::::::::: ＼.／ ｀ヽ::::::::::::::::::::::::::,.．'"
::::::::ﾄ､: ::::::::::::::::::ヽ＼ヽ､::::::::::: ＼＼ ＼::::::::::::: : :|
:::::::::ﾍヽ::::l＼::::::::::::ヽ.＼＼:::::::::::::＼＼ ＼::::::::::::__:|
::::::::::ﾊ, ヽ::'､ ＼::::::::::::ヽ.＼＼::::::::::::.ゝ ＼::::／ ｀Y _,.．‐ '' "ﾞ~￣
ﾄ､::::::::::＼.ヽ;＼ ＼:::::::::::ヽ_,,..．-‐'''""~ ﾍ./ ／ﾊ } ,,.． '"／
'., ＼ ﾊ: :::＼ヽ／_,.．‐''"~ __,,.. ．-‐ |T二二ニﾆ．ィ'"´
',ヽf´￣/:::/X. _,.．‐''乞示可7才 }V,ﾉト／
:ﾍ∧ /:::/ .} _乂廴ン /___／
V ヽ∨::/ | ￣｀´ /|´::/
. 〉ﾞ〈＿_ノ, / .|::/ _,,.....,,_
/∧ / |,''´ ｀' ､ 気にしないでくれ。
. i i ﾍ ｀ ／ .|
. | | ＼ ‐ ､ ／ .|‐┐ ただ、そうなると余計に戻りにくいな……。
. ヽ＼__,,. ＼ , '´ ,． ′ |
｀''' "~´ ＼ , .i´ _,,.．- ''´ |
｀ ‐ ' ´ /ｌ升 | ,. '"＼
| |...|. 亅 ／ ／"'- ､
4506 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:58:22 ID:e.wPm12E0
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼ …………？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | まだ何かあるのかお？
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
. /:::::::.,:::::::::::::::,:::::::::::::::,:::::::::::::、::::｀､
/::::::,.'/::::::::::::,ｲ::::::::::::::l|:::::::::::::::',:::::::::',
,':::::::,','::::::::::::::,'.|:::::::::::::::i}::::::::::::::::::i}:::::::|
. |:::::::ｉ.ｉ:::::::::::::::ｉ..|::::::::::::::::!|:::::::::i : :::!i ::::.l
. {:::::::!.||:::::::::::::!. | : ::::::::::::!|:|: : :|: ::::i!.i:::::l
ｌ:::::| 卜．.,,::::| .|:i::::::::::::::i.|:l_,,斗孑i}.|ﾚr まあな。
〈ﾍ.lﾄY⌒￣｀｀穴'''ナ￢ﾋ,ｲ''''''ｌ'i7.ﾊ.i .}
. Ⅵ! { ／／｀! ´|:;;;o|ﾉ .i !| ﾘ まあ、それについてはさすがに言うつもりはない。
. ゝ{l入 .／／ ﾉ `ー' ,'ﾉ.|l'
|ﾄ-ﾊ‐---‐'" ､ /／|| こればかりは、知られたらあなたをどうにかするしかなくなる。
-=ﾆ二二ﾆ=- .l! .ﾍ .人 .i!-=ﾆ二二ﾆ=-
|ｰ＝＝＝＝＝''´丶.丶、 ´ ｀ , ｲ' ゝ＝＝＝＝＝‐'"i
.| ＼ ＼＼` __ , イ .／ ／ |
..| ヽ', ｀､ ｀Y´ , ' /／ .|
...| ＼ ',ヽ, .l! ..／ /' |
| ｢｀`´￣＼ ／ 冫''´￣つ亅
.| i´￣｀｀丶 ｀､ .| ○ / /´￣つ!|
4507 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/06(火) 23:59:24 ID:e.wPm12E0
＿＿＿_
／ ＼
／三＿',!｀zx二 ＼
／ ´ー¨‐｀ ´ｰ¨‐'' ＼ お、おう。
| （__人__） |
＼ ´ﾆﾆ｀ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
すぐに察した。
相手はキリン退治に出かけたと言っていた。
となればＢランクに認定されるだけの腕はあるはず。
そんな人間にかなうとは思えなかった。
彼女が何を胸に秘めてるのかは分からないが、それを知れば彼女はすぐに口封じにかかるだろう。
少なくともそれは、彼女にとって非常に楽な作業になるはずだ。
.
4510 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:00:19 ID:tMvjOJpE0
_＿＿__
. ´::::::::::::::::::::::::｀丶.
／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
. /:::::/'/:::::iiλ :::: i､ : i::ｉ:､ﾍ／ﾞ,
|::: /'/:::::::||| |::::::::|.|::::|::|||:::| ::: |
|::::||:|:::::::::||| |::::::::|.|::::|::|||:::|V:::|
|::::||:|:::::::::||| |::::::::|'|::::|::|||:::| i:: | ま、安心しろ。
i::｣r――‐ ､／ -‐‐…‐ .|:/
｛ || /:::/ } イ乞"ｱ ,l|`! これ以上何も聞かない。
Ⅵ､/:::/_,ノ 弋ソ ' ' |/
|::|ﾞﾍ. , /'"| そして、先程の事は口外しない。
|::l:::;ﾍ. ､ _ /==j､_
|:／! 丶 イ｀ﾞ''＜| ﾍ 私達がここにいる事を誰にも言わない。
／ﾞ＼ﾍ. ＼ ＞:＜ ／ ! ｝ ｜
／ ／／. ＼ ＼__ / / / ｜ これだけ守ってくれればいい。
. ,く ／／ ＼ ｜.|／ ｜ ∧
/ `'' `'┼' / ' / 〉
| ＼ ‘､Ｏ. ∨:/ ∧
| i ｀ V ∧ あと、この辺りでモンスター退治をするなら協力もやぶさかではない。
| | , ', ∧
| | ',. ! ∧ さすがに私とあの娘だけではきついのでな。
〈 | }.O ∧. ∧
| ﾍ ,' ／ .「＼. ∧ 協力してくれると助かる。
| 〉､ ノ ィ'´ ノ∧. ＼ ／
| i/ `＝==ｧ '´／〉．＜ ／ もちろん、そちらで手が必要なら貸すつもりだ。
| |: ／!,／ .∧ ／
| ｜ ／ / ./ /´)-､ / それでいいかな？
| ＼ | ' ｜ .└〈_,∧. /
| Ⅵ: ｜ {.ノ|／
| .|/: |.O （_/
| | | |
＿＿＿
, ´ ＼
／ ヽ
./ -- ．.,_ ＿‘.
,' ＿＿ __´＿ ‘.
， ￣￣ ￣￣ ‘. 十分だお。
{ ∪ "' ､､ }
ヽ ゝ-‐ ｰ- ' ' っていうか、肝が冷えたお。
＼ ､ <＿
＞,7/1 _ ,r' ｀'rv//// 協力関係が築けれありがたいお。
〈/////」 V ／ l///＼
__//////ﾝ 〈,r' _〉Y// ﾄ、 何か有ったらよろしく。
{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ
j,////｀7'__`] !_ ! Y´ ` ＼,r':､< 何もなくても、遊びにきてくれてもいいお。
|,//////∨ ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ j′∨ ヽ __
|//////У ヽヽ} } ヽ ｨ､ ,ﾍ | ｀fヽ ヽ
|,∧_/z＜/〉 _ lT = ‐'ー ´ | | l }
j_/_/＞ ´ﾞ´ | l 二 | | / ,r'
￣ヽ ヽヽ.二 ． ^└ `´
＼ _＿ ､ }.} ＞´
4512 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:01:32 ID:tMvjOJpE0
. ----
, ´ :::::::::::::::::::::::::: ｀丶
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/ : :::/::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::ﾍ／｀､
. /:::::::/:// :i ::::: i :::: |::ｉｉ:i::::::i::::ﾊ:::::::i
i:::::::/|::|:| :::|::::::::|ｉ:::: |::||:|:::: |::::: i:::::::!
|:::::/ |::|:| :::|::::::::||:::: |::||:|:::: |::::: |ﾍ:::|
| :::{ ,,|;;|;;___|::::::::||:::: |::||:|:::: |:::::::! ゞ:!
}-､!r――‐｀ﾐ ／ ,.斗‐┴＜ ﾐ:::}
｛ ﾍ|| ／:::／｝ イ示}ﾞﾞｱ j!ﾍ
ヽ. ||!／:::／ ,ﾉ 弋;;ｿ ′/|!. ｝
|::ﾞ|!'!`ｰ一 '" / .lﾚ′
. |:: | ﾍ ' /- '|
|:: |::: |ゝ ｰ 一 ｲ |
|:::::::: | i ､ ．＜ 考えておこう。
|:::::::: lr＜l ｀¨´ |i
|::::::::ノ ｀ｰ┐ ｒ'´| では。
,．＜. ヽ､ ∨ / ｀ﾍ≧z ､
,．＜ ＞'ﾞ´ くо |
／二二´ ｀､ / !
|´ ｀ヽ i ､ Ⅵ
| ﾍ ∨ ｀､ ＼
| ､ !: . ｀､ ､
| |: :. ' о ｝
|:. | : : . } /
|:. ::. | : : : : : . / ／
後に名前が分かる坂本美緒と柏崎星奈。
二人の出会いはこんなものであった。
この時の言葉通り、二人はやる夫達と協力するようになる。
美緒はほどなく打ち解け、やる夫の仲間の何人かを率いるようにもなった。
星奈は、男への警戒心もあって女冒険者とだけ行動していたが。
それでも二人はやる夫とその仲間と行動を共にしていく事になる。
.
4513 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:01:57 ID:tMvjOJpE0
そんな時期である。
次の布告が出されたのは。
／:::: ､:＼
/／:::: :::＼:ヽ
ｲ::／:::::....... , .::::＼:ヽ!
i/:::／::,::::::::::::......../ ,ﾊ.',...:＼::::::::ヽ!
ｲ〃/://,::, ::://::/::/:,!l､ヽ＼:ヽ::ヽﾄ
i;ｲ/:;.ｲﾉｲ／jﾊ/ l/ノ ' j;ﾊヾjヾ}::_ﾐﾞ
ハﾍｨ ､ ,. ヽ.}fハ 新たに北部に開拓団を送り込む。
', ﾊｆ{､,＞=ヮ‐､j_i_rｒ=ヮ＜__/ij､ j
Λ ﾐj {::`ーｧ７´〉ヽ:`ｰ‐':ﾉ,. iﾘ ∧ 参加者には市民権を与える。
/:::::7ヾ,｀フ´./ ./｀! ｀￣´ ' jfイ:::::＼
_,. -〈::::::::｢｀Y´ ／／ ﾉ‐'^ _ ,ｲ! j::::::::::::|＼ また、開墾した者には永代免税を。
_,, -‐''´::::::::::::', ::｜/ ./ / /―ｧ'´ 〉ｨﾁ'' /::::::::::: j::::::｀ヽ､_
ﾞ´::::::::::::::::::::::::::::: ヽﾉ,' ノ / /.,,／ ,.ｨｆjﾙ''／:::::::::::: /::::::::::::::::::｀¨ 物資の支援はする。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ '′ 〈／ .,.ｲ屮‐'´|:::::::::::::::,.'::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::i r'￣ ,|:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::| /＿ _, ‐' |_,／:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::',. / ｢::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
第二次北部開拓事業の開始であった。
.
4515 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:02:32 ID:tMvjOJpE0
公式なアナウンスが流れてないとはいえ、前回の開拓事業は失敗したと見られていた。
募集は随時受け付けられていたが、希望する者が集まらなくなっていた。
そこにきてこれである。
参加希望者は殺到した。
r―=＝二￣｀ヽ
>‐-_'´ u V:::::|
r―-―=＝ 、 , ' r-- ､ }:::::|
アー-'^⌒}:::::! （ ' } 「r､:::|
/ u 〉:::| > i} ﾘ |ヒ}}: |
ヽ =＝ﾍ /-､::! ＿ __ ／ ｰ-u' |ン::: |
＿ rｧ__ ／ i }} |ヒ}!::| ＞ ^´ ヽ ∠__r=_`-ｲ丁ヽ.|ヽ:::::|
＞::::^':::::::::'. / =u彡 |ン::::| イ/⌒く | ､---ヾエヱ二」 ! ＼|r
そ:／ヽ:::::_::! ｀1工エｴﾊ ./＼:: 「｀ヽ .> i う ヒ}l <r ､V^ｰ ´｀ー '_| ／／ こ、これは……！
ハ｡＝Y{.）| _}-r‐:// ヽ＼ﾘ <_r-┬!ﾄ､|_ ∠≦ﾘ::} , イ ／／.....
<.｀_^､/く:| Lー-ｲ/ ／/:.:.:.＼ f＝' j | ヽー-＜j /ｲ ＼/／.......... 危険はある……だが……！
〉-- / ／＼ （＿,イ ／:.:./:.: |｀Y´|＼イ-､ l | /｀ヽ#＼ /...................
ヽ__/／ ＼ （ ＼:.:.:.| | |:.::__| | K´ l ＼#Y=―- ､.........
＼ }-― 、 ＼r── `'┴┴r!（___ _ア´￣｀ヽ{ }/.................ヽ....
:.:.:.＼/ } }`ー―― ､ ､‐':.:.:.:.:.} , ＜｀ヽ '._/ /............................
:.:.:.:.:.:V __/ :.Y´￣￣￣ >:.:/:./ /＼ } } ◯./..◯...................../
:.:.:.:.:.:.:Vノ. ￣｀Y:.:.| （￣￣￣￣:.:/:.:/ .|:.:.:.:.> ／ / .}............................/
:.:.:.:.:.:.:.:.', ＼. ヽ_人.人 ￣￣￣￣）:.:(__,.ｨ__j:.:／（__／ ,イ...............／....../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_ＶＬ イ:.:.:.:.:￣「￣「￣:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.／ |:.＼／ j--―..´........../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´ ヽー--}ヽ ＼:.:.:.:.:.:.＼／ j:.:.:.:＼/........................./
4516 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:02:49 ID:tMvjOJpE0
だが、やる夫は動けなかった。
＿＿
／ノ ヽ＼
／.（○）（○）＼
|. u. （__人__） |
. | |
| | くそ、間が悪い。
. ヽ ﾉ
ヽ /
/ ヽ
| |
| . |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 新人さんを大量に受け付けた時にかお……。
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
この時期、新たにやってきた新人を受け入れ、その訓練におわれていた。
とてもすぐに動ける状態ではなかった。
総勢２００人を越え、更に規模が拡大していた頃である。
.
4518 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:03:10 ID:tMvjOJpE0
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼ 焦っちゃだめよ。
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__ この事業はすぐに終わりってわけじゃないみたいだし。
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼ またそのうち機会も巡ってくるわよ。
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
水商売をやってたせいなのか。
こういう時に水銀燈はうまくやる夫をなだめていた。
.
4519 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:03:37 ID:tMvjOJpE0
それは他の者も同じである。
／ ／ ⌒/ Y ＼ ＼ ヽ
/ /／ / }ヽ ヽ 、
/ / ∧ Y i
j / / l / ＼ } } L
/ / __/ l / -―-ヽ j ﾄ __ 〃 ))
ノ/ l'"／／j / ＿ ∨ ﾊ(( ｀i{ ノ⌒))
! i_∠_ ﾉ／ フ芍示ミi /^Y ｰ ※≪ そうですよ。
{ ｛ {'"冽 弋(炒 ﾉ} ./ }((__人__))、
乂ﾄ､ ﾍ ソ ￣彡/ノ ノ癶＿＼＞"￣ 皆もレベルアップしてますし。
`''ｰ＼_ ､ ／ イ/ ／／
＿人 rｰ ｧ ／ __l┐ ／／ _,,.. -‐ 今は全員が強くなる事を考えましょう。
-‐ ￣-―｀ ｰ- ＿... ィ__,,.x彡⌒{ 〈 / ＞'"斗三
〈 ／ -‐ ＿＿ ＼ <气 <￣ ／ﾍ｛／>'" ＿
ヽ＞''"￣斗‐／￣￣ﾊ_)｝｝ ＞'" 〃 У '"￣ ＿
r'" -―/ ィ''"~:::〈:::／＼ jj / 斗＜￣}
{'" __／<::::::::::::::::::/:::::::::::::＼〃 └'"~⌒ｿ ＼
辷γ ノﾉ＼::::／ﾉ{:::::::::::::::::::::> ｰ=彡 / }
／ { ／〃 弋:{:::/代:::::::::厂/ ＿ ／ /
/ λ( / └==/ /===l:::ヽ／／ ｰ=彡イ
/人{ ' /::/ i:::::〉/ ＿＿ ヽ
{( {::... ￣...:::... ∨ {:::＞''"::::::::::::::::::::.... }
V::::::::::::::::::::::::::::::.......j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
＼:::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
4521 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:04:08 ID:tMvjOJpE0
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ●）（●）
. ｜ （___人__）
| ﾉ 金も物資も組織もまだまだですし。
.| |
人､ | なに、今の新人さん達がなれる頃までくらいは
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ 猶予はありますって。
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、 政庁もこの事業に本腰を入れてるようですし。
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ まだしばらくは、開拓事業は続きますって。
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
マミはモンスター退治の引率に。
やらない夫は裏方の整備に尽力してる頃だった。
マミは、以前徒党というか仲間を引き連れていたという事で、引率と訓練は手慣れたものだった。
やらない夫は、どこにそんな才能があったのか、集まった人間が効率よく動ける組織の構築にはげんでいた。
.
4523 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:04:29 ID:tMvjOJpE0
,. ' ""~~""' ．
／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::/i::::i::::i:::::::i::::::::i:::::i ::ﾍ
|:::/ !:::|::::|i ::::|!::::::l!:::;i ::/i
|:::i こ二戈i::::::l!斗l!亠l ::}
メi´ /::/｀Y´ ￣它アr‐!.
. {δｉ､/::/ 丿, しﾉ i∂} 二人の言う通りだ。
ヽ∧/￣ ＿＿＿_ /ﾍ
j ＼ ‘、 .ノ , ':| j 焦ってもろくな事にならんぞ。
＞,.こ__,,. ィi ::::|
|｀ヽv- '´|::::::|
/ﾆﾆ二´＼_,||_, '二ﾆﾆ.ﾍ､
i'＼ 「o ./ .|
| .〉 / / |
| / / o .}/ |
|. { | ／ir／￣｀ヽ |
| i´￣ｉ´ﾞﾞ" ''' ‐ !.,,,__,-ヽ'~ |
| | | ｀ヽ |
|.へ-'‐- __．..,,__ /
ヽ- i' "´ | o ｀ﾞ" ''i‐‐´
美緒はこの頃になると、ごく普通にやる夫の所に来て、他の仲間と共に行動していた。
.
4524 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:05:28 ID:tMvjOJpE0
＿＿ ＿
´ ミr ｀ ,. イ{
／ ミr= ＼ , ／: : :〃
／ ﾐr ヽ//: : : : :}}
./ / ＼ ＼〃: : : : :〃
/ / / ./ ヽ Y: : : : : ;ﾘ
/ / / / ﾄ | |辷: :／'
// ./ / / !ﾑ | |: :｀ヾ
// | | /| |""', i! | |ヾ＝≧=- そうよ。
/ｲ | | / ! | / Ⅵ | | | |
ｰ' | | |＼./ i! // | | ! | | | 調子にだけはのらないでよね。
/! | i! ! |≧ﾐﾊ // _. 斗匕| | ! |
! | {从{.ﾔr笊ぅﾐ|｀/{' ｀¨z≠笊ｧﾐ､ | ,| 八
Ⅵ 小乂zク j/ 乂zク /' ./ /.!/ ＼
∧ 从"＾＾ ､ ¨＾`/ / | i!＿ ＼
/＾ヾv ＼ / / ∧ ＼ Y ￣￣≧=-
{ ::::::＼ !＞. ‐- / / / ＼ ＼＼＿＿z≦＝‐
| :::::::/}＼ ＼| ﾏ ≧=≦ _/ /{ { | ＼ ＼ ＼｀ヽ
/l :::/ | /＼ ＼ ﾏｱ´ /´/ / 从.V |＼ ＼ Y ﾊ
,/..:| .:/ / / ﾑ }ーﾐヽ / ／―､/＼ヽ /ﾊ ＼ ヽ } /
/〈 j/ ./,ｲ j从 |:|ヽ. /／/ { Yﾊ.// } Y ﾊ ./／
i'x∧ {从 ヾヽ.{':／ Y } ﾘ:/ ﾘ 从 |'´
|Xx∧ | ［三］ | j/ / { ﾊ!
./XXXx≧=＝'| /ililiﾊ }＿＿./ j/ ＼_
{{XXXXx| .八 /ﾘilililil| /￣ 7´
{{XXXXx| |＼ _,!/ililiｌiｌi| ／ /
.ﾏXXXX.! |＼｀¨¨¨¨´ /ilililililiｌト--=ﾁ/ /
. |ﾏXXX.| |XX≧=≦/ililililililil∧XX / ｲ
. | ﾏﾑXx| |XXXXXくililililililililililムX | !
. | マX.| |XXXXXX｀￣￣￣´XX..| |
. | マ.! ﾊXXXXXXXXXXXXXX .| |
! `| /XXXXXXXXXXXXX＞='| |
美緒についてくるように、星奈もやる夫のところに顔を出すようになった。
だが、態度は基本的に硬く、男にはきつい表情を向けているのが常だった。
かつて、最後に入る事になった徒党と共に外に出て、そこで襲われそうになったのが原因である。
もちろん、体の方を狙われたのだ。
言ってはなんだが、特別珍しくもない事ではあった。
.
4525 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:06:30 ID:tMvjOJpE0
結果的にそれを助けたのはごうけつぐまであった。
ﾄ､_ト､ ／Ｌ__
＜!⌒ヽ! i /⌒ﾞく
. 久__ノヽ ＿＿__ _＿＿_ / `ー‐'＜
ヽ i─'´ ｒ‐､_二二_r-､ `ーi′ ナ'￣
! ﾉ ＞ ト｡｡イ ＜ ヽ ./
＼ i ｆＴ´｀Ｔヽ ! /
`ー‐-､ ヽ_ヽ>‐くノ__ﾉ r-─‐'′
ﾄ ! |厂ﾘ「 ヽ ｲ
i -‐| L- 」|‐- - !
/ `ー! i‐' !
i ∪ |
／ヽ '´＼
i ､_＿＿＿＿＿＿, !
＼__ -┴､ ,┴- __∠_
彡,＿,-─‐'′ `ー--､＿_,,ミ
たまたまその時、男達が星奈を連れ込んだ場所がごうけつぐまの出没地域の端っこであった。
また、運が良いのか悪いのか。
そのごうけつぐまは、男のほうを狙って攻撃していった。
それがクマ全体の習性なのかはわからないが……。
クマは男を襲えば以後男を、女を襲えば女を狙い続けるという。
それが本当なら、そのクマは以前男を襲った事があったのだろう。
もちろん、ただの偶然である可能性の方がよっぽど高いが。
.
4528 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:07:21 ID:tMvjOJpE0
その後、たまたま通りかかった坂本美緒が
ボロとなりはてた衣服を身にまとった星奈と出会うのだが。
_＿＿＿_
,． '"´ ｀`丶、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
. , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/:::::::/: ::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:::::::::::', ;::::::::,
,'::::::,ｲ::i:::::::i: :::::::|:::::::|i: :::::|::::::::::::| ゞ／}
. ;::::::,' |:::i:::::::|i: : :::|:::::::|.|: ::i:|',:::::::::i|／ ::::|
{:::::/ .|:::|: ::::||::::::::|:::::::| |::::|:| i::::::::|| ヽ:::|
|:::::,' ||::|: : :||::::::::|:::::::| |::::|:| |: :::::|| ﾐ:::| まあ、人間不信にまではなってなくて助かったが。
i:::::{ 二ﾆ＝=‐:.､,．‐''" ,.．-‐'''"´ }:=:!
/ヽ|{ ／:::／ } "´ ./||ﾍi 男性不信にはなったようだな。
{ ﾍ||!.／:::／ / ヽ===＝'"/｀||'/
. ＼||ﾍ ／＿ ／ ,'／||' 最初の頃は男が近づくと恐慌状態になっていた。
|!＞, ヽ /:T'´|!
| ∧ ． ､ /:::::|. | それが落ち着いてきたら、今度は敵愾心を抱きはじめてな。
｀ 、 _．＜ ::::::|
r<|＞.．．＜,|ﾇ1|::::::::::| それでも多少は会話が可能になっただけ良いのかもしれんが。
,．-| ≧i. i≦ |.|::::::::::!
,.．-‐ゞ .＼ .|.／ ／/｀ﾞﾞ"i''‐ ．_
_,．‐'",.．‐'" ／￣三三ミヽ, ｀ﾞ丶、`丶、
/´.ヽ＜ ／ _,.二ヽヾV ＞._/｀i
i. ∧. ／ _／ ｀ﾞ'‐ﾍ / |
| .∧ ／ _．'//´｀＞．＿. ＼ / .|
| ∧ ﾊ. ／ {_// i. ＼ ＼. ./ |
|. ∨ ＼／i |. ＼ ／｀ヽ、 |
| / ＼| |Ο ∨ ＼ |
そんな星奈を見捨てる事もできず、美緒は行動を共にしてきた。
なお、なぜ坂本美緒がその時一人でセンダイの外に出ていたのか？
ついでに言えば……彼女がその時持っていた刀になぜ血痕があったのか？
知る者はいない。
.
4529 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:07:50 ID:tMvjOJpE0
ただ、彼女がセンダイの外に出るのと前後して、とある冒険者徒党が行方をくらませた。
モンスター退治の途中であり、おそらくあえない最期を遂げたのだろう、と誰もが思った。
_ ⊂二⊃ー-
, '´ . '´ ｀丶、
／ ／ , -―- ､＼
/ / ／ ＿ _>ﾊ
l ' / _〃 ｀Y´ }｜
| | レ'´ ゝ--‐' ／ !
| | ＼ _,. '´ __｣
ｌ | ｀¨¨¨´ ／´ ｀丶
人 ｜ _,. '´ 〉
∠: : : :＞ ..,,_ -‐ イ
／: : : : : : : : : : {≧=ﾆ´ ＿＿＿,三二=-‐ 'il:∠
∠.._: : : : : : : : /＾ヽ! ,ｨ_j} ∨ ＼| |／
｀ヽ: : : : { /＼ _ﾋｿ＿ 〈 /lﾊ
／ : : : 八 〈 /l ／ / ヽ
｀￣厂/: :.＼＿､ , -― /ヽ |
／{ ￣ﾉ'⌒ヽ ＼ ／ | ヽ
＼ ､＿＿_ ｀ ｰ｀≧ｧｰ----rイ | | |
/ l ＼ ',', l|/ , ! '、
/ 丶 丶 ＿＿＿',', rく{ / , 〉
/ ＼_ 〈 ∨ / ／!
/⌒＼ ￣￣￣￣∧ V / ／ |
※行方不明になった、とある徒党の冒険者の一人。
.
4531 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:08:12 ID:tMvjOJpE0
話が脱線したが、とにもかくにもこの時期、やる夫達は動ける状態ではなかった。
故に、第二次開拓事業となる募集は見送るしかなかった。
. ／ ヽ
. / ' 仕方ない。今回は諦めるお。
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- ! でも、次があれば……すぐに参加できるように準備しておくお。
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ / 人も、物も、その他も。
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ ／ ﾊ
!::::::::::::::,.:ｨ.:´::::::::::::::::::::::::::::／ ／´ i
|:::::,.ｨ.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
|:::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |
}:ｨ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:| | |
!ハ::::::::::::::::::::::::::::::,.ｨ´:::::! | |
/ ゝ.::::::::::::::::::::,.ｨ´:::::::::::| | !
4533 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:08:31 ID:tMvjOJpE0
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒）
. ｜ （___人__）
| ﾉ
.| |
人､ | 大丈夫ですよ、やる夫＝サン。
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7 人も物もかなり集まってますって。
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
やらない夫の言う通り、この時期のやる夫のもとには、今まで以上の財貨や物資、そして人が集まっていた。
複数のギフト持ちも従え、その勢力は下級貴族と方を並べるほどと言われるほどに。
まだまだ整備が必要な所も多分に残してはいるのだろうが、
それでもなまじっかな組織や集団がかなうような存在ではなくなっていた。
.
4534 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:09:02 ID:tMvjOJpE0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （ー） （ー） ＼ （そのあたりは皆のおかげだお）
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
水銀燈にしろマミにしろやらない夫にしろ。
そして水銀燈がつれてきた彼女の同僚だったという女の子達。
更にはその後にやってきてくれたバーニィ達ギフト持ち。
南部に出て来てから知り合った美緒と星奈。
誰もがずぶの素人ではない、素人であっても何かしらの素質を持っていた。
そんな者達の力があっての今である。
自分の実力と過信するほど愚かにはなれなかった。
.
4536 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:10:46 ID:tMvjOJpE0
_ ＿_ _ _
, '´ ＿_ __ ＿｀`ヽ､
／ィ.:7´.::に旡コ:::::::.:.`ヽヽ
,ｲ.:::/::/, -─ ー─- ､.:.::::.＼＼ ま、落ち着きなさいな。
/.:::::rィ'´ ､ `ヾ､::ヾ !
/.:, ィ 7 ,ｲ ﾄ､ ヽ ､｀ｰ{ どうしても焦っちゃうかもしれないけど。
/fｲ i 1 i .|:i | i | | | i!
j」1i :| | l | N :! | l| j | || 焦ってる時は、「まだその時期じゃない」っていうわよ。
ﾄ､ ,ルl |.:::| ﾄ､ﾄ､N ﾄ､ ,ｲ/l , ｲﾉ,ｲ/ i!
￣￣｀ヽ. | ヽ / /ﾄﾄ､:ﾄ､Yﾉ ﾙ' ＼,ィｲ ﾉﾙ'ｲﾘ.,,.′ /1 そういう時はこれよ。
‐- ､､ ＼! | / / iﾄ､＼ ｘ==ﾐ =＝ミ / .::/ |
.:.:::.｀ヽ､:.＼ﾄ､ ,/ / .::::|:.:＼ゝ , ィ .::/ ﾄ､
.: .:.:.:::::::::.＼:V ｲ.:.:::::/:.:. 1ﾄ､ ､＿, /|.:/1 | ＼
￣｀`ヾ二二ミﾐヽ､.:.::.:＼:/::::::.:. l | >､ , イ.::l/ ,! , ｲ > ── ─‐‐-、
.:.:.::::::::::::::.>ﾐ,r'"´￣｀ヽ､ ヽ! 7r-- ‐＜__」.:.:! / /.::::|, ィ´ -── - 、
.: .:.: .:.:.:::::::::ｨイ彡イ .:.:.::::::::::.:. ＼|＿/.:.:.:::::::::::::::::.:.L_/ /.::／ / , ィ彡三二 ﾆﾆ ＼
,r一'´ﾆ仁＿＿＿:.:.:. ｀Y7:.::::::::/^ヽ::::::::::./, ィ^ー─ - ､.:.::::::::.:.:. .￣｀` ヽ、
〈 .:.:.:::::〃￣￣厂ヾ::::.:.:.:|{ﾄ､::,ｲ| i:::::::.ノ〈i::::::::::::::.:.:. . ＼.:.:::::::::::::::::::::::.:.:.
ﾄ､ .:.:.:.:.{{ _ｘ‐く_ }｝:.:::.j1 |:| |:「 !::::::::::::::::::::::.:.:. ＼:::::::::::::::::::::::.:
／::|.::.:::ｒ‐〈V´￣￣￣｀V〉､::|{! |:| |:L_ 」!:::::::::::::::::::::::.:.:.:. ＼:::::::::::::::::::.
. /:.::ノ!.:.::::ヽ/oﾟ¨/oﾟ¨/oﾟ¨∧ 〉(⌒(⌒(⌒ヽ(⌒)'⌒):::::::::::::::::::::::::::.:.:.:. ＼:::::::::::::
. ／ィｒ―――v―――ｖ――ｖ{｢￣￣￣￣￣￣￣￣j::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:. /.:.::::::::::
ｒ┴‐──┴‐──┴‐─┴`ー─────┬一'''ヽ. Y::::::::::::::::::::.:.:.:.:./:::::::::::::::
` ー―r‐r‐r――ｧ―‐┬──────r─┴─一′ｊ::::::::::::::::::.:.:.: Yﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾐﾐﾐﾐﾐ
丶｀ ￢ー く｀ヽ. |:.::.:::|}〉 弋ゾﾉ ` ﾆニﾆ __ 〈::::::::::::::::.:.:.:.: |
|:::::::::{ ヽ } ﾉ:.::.:::|}〉 / ,ハ ヽ 〈{|｀ヽ ∨:::::::::.:.:..:.:. /
4537 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:11:06 ID:tMvjOJpE0
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ やれやれ。
| ￣ |
＼ ／
酒をもってくる水銀燈に苦笑もした。
こういう時の機微というか、察しが良いというか。
うまく彼女に操縦されてる感があった。
親子ほども年下の娘にあしらわれてるのはどうかと思いもするが。
.
4538 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:11:31 ID:tMvjOJpE0
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ 飲んで忘れて。
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》 そしていつも通りの明日を迎えるのよお。
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼> 私が朝まで付き合ってあげるから。
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
必然的にというか自然にというか。
そういう関係にもなっていた。
いつ、どのあたりから、というのをやる夫はあまり記憶してないが。
だが、こういう関係も悪くはないな、と思ってもいた。
.
4539 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:12:19 ID:tMvjOJpE0
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | あーあ、あとでマミに文句いわれそうだお。
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
そちらもそういう関係である。
更に余談を加えると。
後に坂本美緒と柏崎星奈も同じような関係になったという。
いつ、どのような経緯を経てなのかはつまびらかではないが。
.
4546 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:14:36 ID:tMvjOJpE0
{:::/:: / ＼
:::{ i ヽ
:::| |`（_・）ﾐ u :. ／＼
:::| . :| ￣`u （・）:. ／ ／
:::| : :| し ＿__ i ／ ／
:∧ ∧ ／++++{ .:|. ／ ／ ／＼
∧ ∧ ` ニニ 从. ／ ／ ／ ／
＝＝ミ:::..＼ ι /:::ハ ／ ＼ く ／ ／＼ いよう！
}ﾄ､:.:.:＞――く::/:::::::.. ＼ ￣ ／ ／
､{ ・}＜}ﾄ､＼､_＿_ く::::＿::::.. ／＼ ＼ .く ／ そんなわけで俺の登場だ。
ミ＝＝ミﾒ､ ヾミ }::::}Y ヾ} ／ .＼ ＼. ￣
￣....:::::::） u : .人 {・}<!}}く ＼／ まったく困ったもんだぜ。
..::::::::／ ヾミ:く
し ι U :. 人使いが荒いったらねえよ。
U ,ｨﾍ____,.ｨ i
し ／／ヽ_ ,ｨｌ| ..::| /￣＼ まあ、あれだ。
u ／／┼┼┼{{..::::::| ./ .＼
∠ニニニニニム）: ::| / ＼ 今現在あのオッサンとオネエサンは、
} l ､................. :::::| ＼ ＼
| | ｀ー＝＝ミィ.:::::::| ＼ ／ 「きゃっきゃ、うふふ」の真っ最中って事だ。
ij し ι U : ::| ..＼ ＿ ／
..:::| 悪いがこれ以上は言えねえ。
＿＿＿ ｨ77777777>､ ::::|
///////////////////ヽ::／..￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| 俺にも立場ってもんがある。
///////////////////／._＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|
ﾄ､/////////////＞ ´ 察してくれると助かるってもんだ。
:::::＼////////／
:::::::::::二二二Y じゃあな、またいつか会う日がくるかもしれねえなあ。
＝＝＝ミメ､人
:::::::::::::::::::::ヽﾄ.、＼
:::::::::::::::::::::::::|:::::> ｝
三三三≧＝:/ / てゆうかさあ、俺にもそういう巡り合わせがねえもんかなあ……。
4547 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:15:13 ID:tMvjOJpE0
そして更に半年以上が経過する。
__ヾ:.vz __
, . : : : : : : : : : : :＼
７: : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
/. : : : : : : : : : : : : : : : : :〈
7.: :/: : : : : 从ハ: : : _: : {
≧:}レノｲ'´ ｀ﾞ｀ }rく 市民権保有者も含めて開拓事業への参加を求める。
／.::}从＞＝､__彡＝=ﾐrﾞ .':.＼
／.::::::∧ﾐ乂__.ノ⌒ゝ. __ノﾉｲ.::::::. ＼ 市民権、永代免税。
,..:::´::::::::::::::::::ハ 厶_ji_ 〃::::::::::::::::.｀:::.､
／.:::::::::::::::::::::::::::＞'´rー=＝ミ:､':::::::::::::::::::::::::::::::＼ 更に、開拓した者を領主として認める。
/.::::::::::::::::::::::::＞ ´ ￣￣ミz ｀ ＜:::::::::::::::::::::::::::.
,:::::::::::::::::::::::／ r彡´二ユ ｀ヽ::::::::::::::::::::::,
,::::::::::::::::::::::∧ r＜::〉＞ ´ ＜＝ミ ∧::::::::::::::::::::,
}:::::::::::::::r-く＼｀フ´::::::://,｀´///∧:::::::.＞彡／ ヽ:::::::::::::::;
. {:::::::::::::/.＼///,７.::::::::::＼//,＞´ |::::::::::::.∨///ｲ ∨:::::::::}
. /.::::::::::/／::::＼〃:､:::::::::::::///ﾊ .｜:::::::::::厶斗く:.＼∨:::::ﾑ
/.::::::::::/´.::::::::::::::｀::.ﾉ .::::::::〃//,∧ .{::::::::::::{:::::::::::::::::::::｀∨:::::ﾑ
./.::::::::::/.::::::::::::::::::::::/.::::::::::://////∧｜:::::::::∧:::::::::::::::::::::::∨:::::ﾑ
::::::::::::/.::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::{///////ﾊ.!:::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::∨::::::ﾊ
4549 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:15:33 ID:tMvjOJpE0
第三次開拓事業が布告された。
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ …………やる夫＝サン。
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒＼
|::::::（○）（○） ｜ 来ただろ。
. |:::::::::::（__人__）｜
|::::::::::::::｀ ⌒´ ｜ 三度目の正直ってやつだろ。
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: } この機会、見逃す手はないと思うだろ常識的に考えて。
ヽ:::::::::: ノ
/ヽ三＼´
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―
4552 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:15:51 ID:tMvjOJpE0
.＿＿＿＿＿
,,.. ' ´ ｀・ .,
., ・´ ＼
.／ ／7￣i=､_ ヽ ヽ ＼
/. ,ｲヽ.,' .l !｀ヽ } } ',
./.. ｌ 〉 丶 l |ﾍ .',
. l ﾉ ,' 丶i ／ l
. l 〈 ｌ | ／;;;;,,,, l ああ、来たお。
. { ...| | ､_ｨ´;;;;;;;;;;;;;;;;;; }
', .l ,' ヽ / 本当に来るとは思わなかったお。
..', ﾉ ｀ヽ .,' } /
. ヽ〉､＿l＿_ .,'人 ﾉ ／
_,. ＜ .ｒ'´ ｀ー-､.,'_ ー ' ,. ＜ ＞ .,_
. ＜ .,' .ﾍ、 ,. ＜ ／ ＞ .,_
.,' ﾍﾍ ∧ ／ ＞ .,
/ ﾍl. | ﾏ / ＼
.〈 ﾍ. | ∨
V￣｀ー-､ .! |
＿＿
／ 丶
/ `
/ ',
/ ___,ノ ゝ丿
/ （､__）（__ﾉ
/ { （___ノ､丿 準備はととのってるだろ。
/ヽ＼ ﾄ.､ /
／ : : : .＼＼＞、___,_∧ 号令を掛けるならいつでもオッケーだろ。
: : : : : : : : :＼ ∧:::: ﾍ : :＼
／ : : : : : : : : : : : :ハ､}:::::{ ｀; : : :`: 、
. /: : : : : : : : : : : : : : : ::∧:::::`, | : : : : : :.
{ :.| : : : : : :|: : : : : : : : : :∧:::::V: : : :.V. :ﾄ､
. ;': / : : : : : :|: : : : : : : : : : :∧::::i : : : :.|ノ : :＼
. /:./: : : : : : :.ﾉ／ : : : : : : : : :.Λ::l : : : .L:_:_: : : ヽ
/ : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : :Λi: : :.ｒ'==､: :`.､:.ﾍ
. ∧ : : : : : : : ｲ.: : : : : : : : : : : : : : :.`|,／￣`y!!: : : :./
{ ノ : ／⌒＜ : : : : : : :／ : : : : : : : ﾉ ノｲｒ'¨ﾞ ´
/: : : :∠ : : :γ>'-＝ﾆ＜ : : : : : : : : :.{ ｨ ｌ l fi'´
{: : : /: : : : : :{ { ´`⌒⌒ヽ : : : : : :.ﾍヽヽﾉ:|
ゝ─…‐＝ミ:人__r} { { { ﾄ､: : : : : :}: : : : :|
/ / ﾄ { { }: : : : : :く: : : く
4556 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:16:21 ID:tMvjOJpE0
―――――
／
／ ＼
_ , ヽ もちろん、ためらいはしないお。
= |i
/ = {! 、 ただ、全員にあらためて確認をとってくれ。
/ 三{ li ∧
三三 {! ,i} __ -== !｀ヽ ここから先は、本当に地獄だお。
! 三三| ＼ 〈 ／＿＿ |三 ＼
| 三三三二＝=}ヽ| {_`==ﾆヲ ｛ ’≫ , |三三 ＼ 生半可な覚悟で行ける場所じゃねえお。
三三( ｛ ’〕三! ￣＝＝==ﾆ二彡",', !三三三 ＼
∧三三`ー=彡'" 三三三三. ＼ その覚悟が有るや否や。
／三三三/ 八三三三三 >
. ／ .∧三三{ ! 三三三三 ＜´ / 直前になれば今まで勢いだけできた奴がおじけずく。
／ -ﾆ∧三三 ＿ ノ 三三 ＜´ , ′
／ -ﾆﾆ∧三三＼＿＿ - ￣`ｰ―＜ /＜´ /=- そいつは連れていけねえお。
. ／ -ﾆﾆﾆ∧三三三三{＿＿＿ { / ≧=-
. く -ﾆﾆ／_＼三三三三三≦ イ／ | ＿＿ ≧=- その確認に三日。
＼ 7ﾆﾆﾆ/＞三三三Ξ≡ ＜ ／ | { { ヽ＼
. ＼ /ﾆﾆﾆ/三| ＼三三三三三三. ／ | ′ | ー ＼ しっかりやっておいてくれ。
_＼. -ﾆﾆﾆ/三=! ＼三三三三_／ | ＼ .＼
-=≦ }ﾆ∨ ﾆ,三三｜ /:::::∨ ｜ / ＼
-=≦ ／ﾆﾆ.∨ /三三三V /::::::::::∨ /| /
4560 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:17:09 ID:tMvjOJpE0
. , .、 ' ￣￣ 、
/ ﾍ ／ ＼
l ﾐ ﾍ // _, ヽ
l ミ .∧. /〈 _x≦__, ‘，
_j_7ﾍ ∧. 冫｀ ﾏj/ }
_r"＞’､ ﾍ ∧/ ｀ /_
「; i ! .r.､ , j ﾍ.､ ) ／ .7 やる夫もちょっと、覚悟をきめてくる。
l! .j .ﾍ l _! , ゝ-ゝ- ' 一 ＝ 一 " ,'
. !: ﾍ ﾍzｲ .l! ! ! l斗＜ ￣ ､〈! 情けないけど、まだ少し未練があったお。
. ',: r j ! .j .}ﾊ´ 、_ ,,... 〉
,: i、' / !ﾔV ,.r ￣ ﾊ" ﾊ
,: / ∨’ ,!∧ﾍ イ≠ﾁ j.! o jl l
ヽ ,ｨ≧x＼//＞'┘ ./ ≧≠＝" .!
ｨチ≦'"´ .j j/／ l .i/ ' ｀ヽ .!
〈￣ ﾊ/j ＝ l ,' _ z ＝ z ﾍ l
l ＿zｲ.ﾔlj .j l , ,. j !
lzzzzｲ' Ⅵ ,' j! ／ /,ｲ l
V ＼ / / イ ＿ z /7 . !
V ｰ.v＜ ＿ ./j7 l
V ,ｲ j! ､ ,ﾑ/ .j
V / l! ヾ ./// ,'
,ｨ.､ .j! /// ｲ
//l ＼ ｲ//' l
//7l 丶 ,.'// 7 .!
////! j .＼ ／///7 .l
,'.///.! l Vヾー "////.7 l
l////! l .＼//////_/ .l
l////! l ￣￣ .l
4562 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:17:41 ID:tMvjOJpE0
＿＿__
,ｲ ､
| i
| :. |ー----- ．
／///!ヽ,.__ｊヽ､__,.ｊ ;ﾄ ////////x＞ ､
／/////.! ｰ‐ヽ' ー | |i:､///////////.＼ 全ては御心のままに。
／///////ﾉ(_＿ 入 __ )ﾞ |j::.∨///////////∧
////////// j| '､ ´ ｀／;__j/＼ﾞ////////////,∧
|//∧V///´｀ﾄ､__ ￣ _ノ,//////////V//////∧
|///∧V////,＼ ￣l￣////////////V////////}
|////∧//////,｀､／二ﾌｰr ´ﾉ///////}////////j
j/////从/////// ／j///////∧///////.j
|//////｀i∨//// ／////////,人//////.(
|///|///,1､_,､_,< ／j//////, ﾍ//く ゝ＜zx/∧
'V//|////ヾ///∧ ,.イ i////////////,V///////i
. './／//j///////,ﾇ | |/////////////.!///////i
i//////////／//j､j＿ｊ/////////////.l/////;／
｀ヽ_ノ＿,．イ:////,;;|＿_X////////////.:l´￣
///／/ﾑV|ji//＼///////////j
/,;／////ﾑ;|j////＞x＿__/////.i
/ｲ////////∨//////////＼__/j
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|/////////////|//////////////|
4564 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:18:12 ID:tMvjOJpE0
────未練の精算
、 !ヽ、、 、
､ヽヽ､ヽ ヽ'ヽ､!ヽ
､ヽヽi ヾ ヽ､ヽヽ、
ヽヽ｀ ヽ ヽ.ヽ.ヽ、
｀i ,.‐ヽ _i'ヽi'､ i. ヽ ヽ
/ !､r'.'´ 、 ｀ヽ_,ィ_'i´
_,.ノｰ''i´ ､ヽ_ / …………分かりました。
／/.｀ヽ､! ｀´｀/´
＿_,.. -‐''i´ ヽ ヽ --､, ｰ' 金貨２００枚と銀貨１０００枚。
r' ￣ ヽ、 ! ヽ、 ｀rｰ‐i´ヽ、
i ヽ ｰ-,‐'´｀ヽヽ.!､_ .i !.､ヽ｀ヽ､_ このお金は確実にご家族の方にお届けします。
. r' i ヽ、 ヽ | !.i ｀'、 ',.｀i
! :: ヽ ヽ.l i ﾟ !. i i
／ : ｀ヽ、 ヽ | ,! i l
. ノ ! ヽ、 ', ! ,' ＿ i |
./ / ヽ､/./ ´ ｀.i |
┌‐────┐´ /'´. ! |
│ ナルホド |ヽ | O i' .l
4569 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:19:02 ID:tMvjOJpE0
_,, -- _
,ィ ´ ::::::::::::`::. , 頼みますお。
/ ,ｨ :::::::::::::::＼
/ / ,ｨ::::jヽ :::::::::::::::ヽ ２０年以上も家をほったらかしにしたアホの未練ですお。
ﾄ ゝ `¨′ :::::::::::::::〉
,v､ !::::. ｀ヽ .:::::::::::::/. 怠りなく届くようお願いします。
j )'j.) .ﾍ:::::. ﾉ _,;..---.ｲ-､ ,-.､
〈.//j f.〉 !:::l ヽ, -‐'" r-',::::::::::::::::,-:ｲ::::/:ﾍ まあ、成歩堂さんなら確実だと信じてますお。
.}! L-'.ゝ ',::`ｰ' ..lﾊﾍ::::::::;イ::::::::::/::::::::-'-､
ヽ ヽj ヽ ..::::::::r ',.〉::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::ヽ
>_,,ィ>､ ＞ｰr-‐‐‐7ﾊ 〈:::::::::::::::::::::::｀ヽ:::::::::::::::::ﾍ
/､, イ::::ﾍ ＼',ヽ / 〈 .∨::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::ﾍ
〈':::::::::::::::::ﾍ _/｢::ヽｲ l ∨::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ﾍ
∨:::::::::::::::ﾍ /::ヽ:::!::l ヽr' ＼:::::::::::::::::::::::::::::::〉イ`:::::∧
ヽ::::::::::::::::ﾍ .／:::::_:::::l::! ', ヽ::::::::::::::::::::::::::｢'':::::,イ::::/
∨:::::::::::::::〉:､:::::::::::::::! .! ＼::::::::::::::::::r'イ::::::::::::/ヽ
∨:::::::::::'::::::｀::::::::;ｲl ! ＼::::::::::/::::::::::::::::/::::::ﾍ
∨::::::::::::::::::;イ ,':::, l ＼::/::::::::::::::::/:::::::::::∧
ヽ:::::::; ＜ ,::::::; 〉 ／ /:_:::::::::::::/::::::::::::::::∧
￣ ,:::::::::, ヽ ／ ／ｲヽ､ヽ:::::/､::::::::::::::::::∧
,:::::::::::> ／ ／ |:::::::::｀ヽ':::::::_｀> ､::::::::::ﾍ
,::::::::::::ｲ r､ !::::::::::::ﾍ´ ｀ヽ:::::!
,::::::::::/ /::::ヽ l:::::::::::::::ﾍ jﾉ
4573 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:21:15 ID:tMvjOJpE0
_二三_ '' ー―‐- 、
､_｀ヽ、 ｀ - ￣｀ ｀ ｰ _
､__｀ヽ｀ - ､ ｀ ┐
＼￣ - ､. i'^ヾ丶,､,／
｀i , - ､ .<｀ i
| l ､.〉i/´ ヽ、 ﾉ
ノ､__ 人_- ｰ'｀i
／/｀､_ / _!
_／ '､ ｀ ｰ __,.､ ‐‐r' でも、よろしいのですか？
__ --― ￣ ! ヽ r-＼.__ i´
i´ ￣ ヽ i_ ,.>、 i' ! ヽヽ、 一度も顔を見せることなく旅立って。
.l i .｀,>'´ ヽヽ,!ヽ_ .!'!‐､ヽ ｀ｰ ､
ノ l ヽ、 ヽ. | ':,i ｀'､ ', ヽ ご家族の方とは、これまで全然連絡を
! : ＼ ヽ.| i ﾟ ! .', i とってなかったのでしょう？
/ : ＼ ヽ' | ,' i i
i´ i ＼ ヽ | ,' i i 今からでも足を運んでみてはいかがでしょか。
.／ .! ＼ ヽﾉ ,' ,---､ l |
／ ＼i / .| |
l , 'ヽ´ / ,' |
┌‐────┐ ヽ | i｀i i |
│ ナルホド | ', | l ｀´ .l | i
4574 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:21:39 ID:tMvjOJpE0
-‐￣￣￣￣￣｀ヘ
／´ ヘ
／´ ｀ヽ､ そうするべきなんでしょうね。
／ ＼
/ /￣｀ヽ ヽ でも、どんな顔して会いにいけばよいのやら。
/ ヽ
/ / ヾ i まあ、こんな形であっても、やる夫が生きていたって事が。
i { ―- ｉｉ i
i ゝ ﾂ ｉ これだけの事をなしとげたって事が伝わればいいですお。
/｀ ゝ ´ /
i ヽ / ……調べたところ、兄ちゃんはやる夫の分も田畑を耕してるそうですし。
i } ＿＿＿＿＿＿＿／__
＼＿＿＿_ノ _,ィ"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ それへのささやかなお礼ですお。
＼⌒￣´ i´ __,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
‐- ＿＿＿＿ iヽ! <_ 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ それに、兄ちゃんのところの子供にも、多少なりとも役立つでしょうし。
i ヽ ! .', !∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
! ヽ .! ', >__〉:::::::::::__,::::-―'"￣￣￣⌒ヽ
4575 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:22:17 ID:tMvjOJpE0
'‐‐‐‐‐――‐- ､.._
‐ﾆ`､` ￣ `ﾐヽ ､!,.ヽ-ｧ
二´`ﾐ_` ‐,.. -､､' l/ {
`ヽ/'ヽ'l/'´-､_ `'´r'
,|ゝ-''´ ､,,,.` ' .ノ わかりました。
__,....i-/Y ´l. |
, -‐‐''､'' '´ / | 丶 ゝ __.._´.‐' では、これはこちらで預かります。
ノ ヽ . / ! ゝ ＼___ /､
/ ;l <..__ |! .／ﾆl´ﾉ`l ＼_ 必ずお届けしますのでご安心を。
/ ;; _,.. -'´ト,.ｲ; ﾉ!/､_」 ヽ
/ i 丶 | .〉.ｲ 'ﾉ .＼ ;.ヽ
ノ / .ヽ | / ｜/ ﾟ/ ﾉ ヽ
／ ／´ l, |./ .|/ ./´ ｙ 丶
/ .／ `! | / ／､___ / ヽ
! く､ ヽ | .ノ／ / ゝ-, ……そして、ご武運を。
'､ ＼ Ｙ,- ' イ ゝ
＼､ ,.. i'‐‐､..-､_ / |!Ｏ ノ ヽ ＼､
ヽ../''/ 'i, 'l )､_'_ ./ ｌ ｌ' ゝ _....ゝ_､
￣ ｀ '' `'´`´ '‐‐‐'-- ' i ､__.|___ .| | ＼ /´', ` ヽ_'ﾆ-､
‐‐‐--- ､......... _____ ￣ ` '' ‐‐`--- '´ `= ､...`‐_'_.
4576 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:22:53 ID:tMvjOJpE0
,.-ー===＝＝＝===- ,_
／ ＼
／ ,.=--ー ＼
l´ ッ-┬＼ ﾞｉ
| |::::: ,.i ∥ |
| ナー-ーッ |
,.,r' |
（人,,＿,,） | ありがとうございます。
７￣￣ __ ＿＿,,,,,,_＿ ,.!
＼ 〉￣￣__ ＿＿＿〈 行ってきますお。
＼ ／..:.:.::.:《三三三三＜
＜ ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
_,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
|三三三三三三三三三三三三!
,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__ ────ここがやる夫の、新しいスタートラインですお。
.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
/三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ
/三三三三三三三ヽ三三三三三三三三三三三三三＼
/三三三三三三三三=V三三三三三三三三三三三三ﾆﾆ＼
iニ三三三三三三三三∧三三三三三三三三三三三三∧=ハ
lニ三三三三三三三=∧∧三三三三三三三三三三三三∧ニﾍ
lニ三三三三三三==∧//∧三三三三三三三三∧三三三/ﾆニ〉
lニ三三三三三三=∧////∧三三三三三三三//∧三三/三=/
lニ三三三三三三∧//////∧三三三三三ニ////∧三/三=/
lニ三三三三三=∧////////∧三三三三ニ//////∧/三=/
4577 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:24:16 ID:tMvjOJpE0
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/::ヽ:―‐:.､:.:.:.:.:.:〉 ｌ! ヽ
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V ￣ ヽ ヾ ､＿ ﾉ
´ | ｀ ー ´ ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ…………
/ ‐'}
{ ｀ ー―――‐ ´ ‐'
ー――――― ´
4578 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:24:34 ID:tMvjOJpE0
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ヽ, -､.:.:.:/}!. !:::::::::::::::::::::::::.:.:ヽ
ｌ ￣ / /::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:ヽ
ｌ ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
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ｌ ｌ! ヽ ´ !
ヽ､ ＿ ノﾉ / ＼
｀ー‐ ´ ｌ､ ヽ
ｌ ヽ ＿ ＿ノｉ ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ…………
｀ヽ ＿＿￣￣￣ _ノ
￣￣￣
4579 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:24:52 ID:tMvjOJpE0
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ヽ:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ ｌ:::::::::::::::::.:. !
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ｌ<///////////ヽ､ ヽ ｀ヽ.:.:.:.ｌ 〈::::::::::::::::::::/
. !//////////////ヽ ヽ ＼:ｌ ｌ- ´ ｀Y
V///////////////ヽ ＼ ｌ! | ',
. ＼///////////////＼ ヽ ｌ ｌ ヽ
｀ ＜//////////////>､ }! !｀ ー― 1
￣｀ ＜////////V ｀ ー― ´ ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ…………
｀ ー－ ´
4581 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:25:49 ID:tMvjOJpE0
ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ…………ﾋﾟﾀｯ
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4582 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:26:10 ID:tMvjOJpE0
ｷﾞｷﾞｰ
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4583 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:26:35 ID:tMvjOJpE0
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/ / / ∨ ′' , / ∧
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／￣ヽ / / ∨ / / ∧
rｒ‐ ､__＿＿_!Ｌ. / / ∨/ / / ,∧
＼､ ｀￣￣ヽ＼ ` / / ゝ=- .／ /＼
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￣￣ ７ ＼_l!／ `７ﾆ= ￣ ／>
＼／ ∠￣ ` 〃｀'´ ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ…………
f二´＿＿,／´
｀￣￣￣´
4584 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:27:09 ID:tMvjOJpE0
(⌒ 、 .. . ... :. .:.:.:.: .: .... ..:.:.:.:.. .:.:.:.. .. .. .... .:.:.:...
（ ヽ⌒ヽ 、 ／ / .. .:.:.:..: .:.:.:.. ....:.:...
( ） ... :. .:.:.:.: .: .. ___┐ / /ヽ
｀ヽ ／ |´ , へ
, ⌒ヽ . .. :. .:.:.:.: .: .... .:.:.:. . |___／ / . ... .. | | .. .... .. .:.:.:.
（ ' ／ ./ ヽノ
ゝ ｀ヽ ／ .... .:.:.:.:.:... / .:.:.:..:.:. .. | . ...... .. .
(⌒ ... .... . ／... :. .:.:. .. / |
.:.:.... .... ／ / .... .:.:.:. . .. | ... :. .:.:.:.: .: ....
.. .... .. .:.:.:..: ／ / . .....:.:.:.:.:.:.:.. ... | . .. ...:.:.
.. ..... .. ..:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:... ...... .. .... .. i
／ (⌒ 、 .. .... .. .:.:.:..: .:.:... , ⌒ヽ . :. .:.:...
. .. .... .. .:.:.:..: .:.. ... （ ヽ⌒ヽ 、 ( Y⌒ ヽ
.
4585 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:27:33 ID:tMvjOJpE0
／;;;;r'￣´ ｀￣ゝ､;;;;;;;;;;ﾊヽ
／ソ´ (ﾍ;;;;;;;ﾊ）ﾊ
/／´ / (ﾍ;;;;;;;|） ﾊ
ﾚ' /| ヽヽ ヽ （ﾍ;;;;|） ﾊ
/ / /│ |＿＼|__|＿_ (ﾍ;|）） ﾊ
l / l | | r'| | ﾊ ｀ ((!!)) |
| | | 」-ﾄ､ﾄ､ | _x===| }（（ﾄ､ヽ | あら、早かったわね。
| レ|´| | | ヽ | ｒテ´ | / ハヽ__」〉|
＿| | | | |_==ヾ､ ∨ |/ / {{￣￣||
〈l￣〉ﾊﾊ ＼＼xﾞ , /／/ / llヾ〉 |||
ヾ_'-'∧. ヽ ＼＼ _ ノ jﾉ ,ｲ /| ll |ヾ_ | /
/||ゞ´∧ ＼_＼ゝ ／// | {{| | | /;;;
/／´|| 〉〉､_ ヽ￣ヽ､ ／ｲ‐,,/ ﾞ| | |∧／;;;;;;
// ﾞ |_| /＼＼＿|｀ - -､- ＜￣;;;;;/l } /｀│＿;;;;;;;;;;;
/＼ー─-､ / /￣/| || |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//| |＿／;;;;;;;;| ;;;;;;;
___＿/＿__〉;;;;;;;;;;;;>' / /l l/ || |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ﾄ─--'￣＼/ |ヽ;;;/ | /ﾚ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》／ ＼ 《 ﾚ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十､／ヽ-へへへ／￣《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;＜´| ;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;／|´ 《ミＹ≡》） 《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈￣￣
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|;;;;;;;;;;;;ﾚ/;;／;;;/ ゞ===ﾞ´ 《/;;;;;ﾚ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;／|／ |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/） 《/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
／/ ／ ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》 |/ ／ 《/;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
| / / ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ | / 《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
4586 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:27:56 ID:tMvjOJpE0
/ / ／＼ ＼ ＼ ＼
. / / /／ ＼ ヽ
/ :| ／, ｝ | :. ,
｜ 斗- / / ⌒¨ 八ト､ ｉ ﾟ⌒Y⌒ﾟ
. ; | { {八:/ / ノ＼ | i 《 }{ 》
. ｉ ！八 ｉ{ 厶ｧ ｱ勹心 ＼ | i 》 ( う ）《
. { ＼ｨf厂ﾊ ） ハ㍉ | i 《 }{ 》
八 八 し/j し// ｝ ′ .:.:.:.ﾉ｡__人__｡ 用事は済んだんですか？
＼ ｛ ∨ｿ Vこソ / .:.:.:.:/) j{:.:.:.:＼
. ;个::::: ' :::::::::::::: / ./.:.:厶ノ 厶-‐＝ニ二}
ノ人 厶イj／.,__／: 八
/二ニ≠‐- .,_ ` ' ／ ／ -──}
ﾉ ‐- ⌒＞ ＜′／:.:.:. ,.. -‐=＝＝┘
（,_______ .:.:＼:.:_)ぅｧ‐=≦:.:.:.:.:.:.:{__〈:.:.:／:.:.／------- .,
. ￣￣ `ヽ .:.:.:.:.:.:.:.j⌒二ﾆ====tr==彡}∨:.:／.:.:.:.:.:.: -‐＝ニ二}
/二ニ＝‐-=辷ｱ＼__,ノ¨＼ ||l ﾉ. ∨____.:.:.／: ---{
ﾉ /￣￣ ⌒V》 :r──-ミ ||l 仆=ミ____／:.:.:.:.／. __＿＿｝
（,______ / V》 {///////＼⌒Y'///////} ＼/:.:／
￣￣′ V》 ∨///////}//{///////ﾉ ∨:.（______
ノ二ニﾆ7 ＼ V》 }///////ﾉ__人//////{ V⌒ヽ:.:.:.:. ｀ヽ
4587 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:28:11 ID:tMvjOJpE0
. -＝ ¨¨¨¨¨ =- ．
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/ / /／|//:＼ヽ ||:::::::::::|::| |´|::::::| ||／｀ヽ| ヾ::::::::::::/lJ:::::::::/
／V:::::::ハ／ . イ テ〒ﾄ､ :| ヾ＞‐く′::::::: /
／ | :::/ ‘ |::{::::;勹 )≧ ／ <⌒) ）: : ／
, ＿|∨ 乂__歹 / (⌒' ／::／
. -=/ ´.::::::::| `ー丿 / ｰ≠ '´ ／
．::::.::.:.. . | . .: ::::: 人 '（__,ノ‐ ´
. ／:::.:::.::.:=-‐ | "¨´￣￣＼ ､ ＿, ／:| 〃…-､
／ ::::::: ／ | ,．====- ＼ . ::::.: . V
. ,:::::::::::::／ ／ /二ﾆ＼ヽヽ＼ . :::.:: . ∧、 思いはともかく、未練を残しては駄目ですぞ。
/ :::::: , ' ,:'ニ/二二二 ＼≠ ≫-＜:: . |_,》〉
｛ ::::: / /二/二ニニニ／ﾆ∧ / _ . ．-=ﾆ¨ /
. ‘､::: { .{二ﾞ|ﾆ/二ニニニﾆ《/:／／￣ /≧ｘ､＿
. ＼＼ |二ﾉ:厶． ‐=≡ニ／＼/ ＿＿___,,,....∠ﾆ=-≪≪≫ 、
. ＼＿___,ノ ＞ ´ ／ ◯ ＼ ｀ ≪≪≫ 、
. . ´ ｜ ｀ ≪≦≫､
. ／ / ／ .．-=≠ ￣｀｝
/,| ／ |/／ . ´ /
{/| ' l!《／ /
l!∧ / ／´ ,
. V∧ / ◯ ／ ／
4588 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:28:35 ID:tMvjOJpE0
´ }､ ヽ V レ'レ' 人
／ ／ l"＼ ∨ /.／
. | ､ | Ⅵ ｀ヽ
/ / / :八_＿_|丶 | :| ヽ（ﾄ.＼
′ :/| / / ／／ 小.}|ヽ. | ｉ ト､i V
′ .斗‐=〃／／ ____仏,八ハ| : |: ＼厂
|ｉ i ´ |八 ｉ レ／ ,ｨ圻示≧x､V 从 | iｉ
|| | ii |,,,_八{_ 〃て{iし刈 小レ′: |ヽ
|| | il |ィ芹心 込辷ソ ,ｲ| |, } ｉ|
| 八人 込.ソ /////ｉ| ﾚ′ | でも、格好付けすぎでしょ。
}八i＼ ハ'/// ′ ／,:',斗 :| :
､＼ 小 ／ / :| ｉ
＼∨ 、 ﾏ｀ヽ ／ ./ / | | ｉ:
ｉ /i ＼ ¨´ ／ ／ ∧ | .′
|, l ii ＞―‐ _..∠ ＿_.∠ .／⌒)ノ / i|:
|: | 八 ｉ ／ ￣￣￣＼ ＞-＜i / |:
|i | |i／ ＼ | ′ :
|i ﾚ / / ＼ノ / |:
4589 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:28:56 ID:tMvjOJpE0
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ / いや、なんで皆がいるんだお。
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ ／ ﾊ
!::::::::::::::,.:ｨ.:´::::::::::::::::::::::::::::／ ／´ i
|:::::,.ｨ.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
|:::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |
}:ｨ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:| | |
!ハ::::::::::::::::::::::::::::::,.ｨ´:::::! | |
4591 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:29:23 ID:tMvjOJpE0
／￣￣＼
／ __,ノ ｀⌒
| ( ⌒) （⌒)
.| （___人__） なんででしょうね？
| ｀ ⌒´ﾉ.
| |
,. --、― --ｰ y:ヽ 丿
/ ::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::..＼ __ _ r.〉
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ＿ ｨ＼
/／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ
ノ ..::::::::::::: ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 丶
/ ...::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ｀,
/ ..:::::: -、::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... ｀,
i :::::::::::.. -‐-、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r/ノ::.. `、
ヽ::::::::::::::::::::.. ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j::::::::::::::::.. ヽ
＼::::::::::::::::::::::.. 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /ヽ:::::::::::::::::::.. ･、
＼:::::::::::::::::::::.. ＼:::::::::::::::::::::::::::: / ヽ::::::::::::::::::::::::.. 、
4593 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:29:54 ID:tMvjOJpE0
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈 まったく。
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ） やる夫は一人で動く事もできねーのかお。
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
.
4594 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:30:53 ID:tMvjOJpE0
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒）
. ｜ （___人__）
| ﾉ そういう立場ですから。
.| |
人､ |
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7 で、ですね。
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_ 他の皆には一応伝えましたが。
| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ 「で、どこに何時に集合なんだ」って聞かれちゃって。
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､ そう言えば決めてませんでしたよね。
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ ・・
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ} 全員にちゃんと伝えないといけないんで。
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
4595 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:31:08 ID:tMvjOJpE0
/ / / ／ ／ ／ ヽ ＼Y::/／/::::::/
/ / / / / ／ ／ ハ ヽ ヽ/:::/--‐/
/ / / / / ／ / } ﾞ､ V―-／
, / j / / / / / j / } い V／
i / l j / ／/ / / /l j l l i
i / l l l ∥＿ / l / / // i j } l＼
i / l l l {{ /l/~'''十--‐ / // j/_j__ j }ｰヽ
l / /l l l ll / {＿‐-l { / ／/￣ﾉ j / j＼::｝
// ｛｜ l lィ斧犾こ㍉ い// ,ィ斧ﾐく/ / / j ヾ
/ / /∧l λ l 弋こシ ヽ｛ ｛沙ﾉ ﾉ'" / / //
/ / // ! ! ﾍ l ｀冖" ﾆ'ﾞ /／ ／ﾉノl/
／ / // ｜l l l＼ ;:;:;:;:;:;: " ;:;:;:;:;/ 彡 ／ ノ
／ / ／ /l｜l ﾄ ＿ / l
`ｰ--‐ ＿ ／ ／ ／ / ! l l ＞､ （_У イ l l
￣ ／ ／⌒ヽ＿ノl l ! l ＞ ＿.. ィ1 l l l l
／ ／: : : : : : : i : { l l ﾄ ／＼ノl !l l ﾄ l ＼ ちゃんと決めてあるんでしょうね？
／ / / : : : : : : :l :λ いl l ＼ /｝ i: :l l l l: : l: :ﾊ
/ ／/: /: : ＼: : : : l: : ﾍ ﾞ､ l __ヽ ﾉ__ l: l l !l: : :∨ :}
/ ／/ /: /: : : : :ヽ: : : l: : : :＼ ﾞ､ l/＼ {// ﾊ l: :い ll:: : :ハ l
/ / / /: : : : : : : ﾄ、:l : : l: : :ヽ ﾞ、 ﾄﾐ／⌒Y ﾄ､|: :ﾞ、 l: : /: ::}l
/ / l / : : : : : : : l ﾊ l: : :j: : : : ｝ ｝ l 〈 ! j: l: : : ﾄ、 l: / : :ﾉl
l / l l: : : : : : : : :l: : :l : /: : : : j ﾉ } ∨__/ / l : : : l:ヽ l: : : : :l
l｛ l l:l: : : : : : : : : : : l: /: : : : // l / ハ /: /: : : : l: :} l: : : : l
4597 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:31:40 ID:tMvjOJpE0
-――‐- ､＿
／ ／ ￣`ヽ、
／ ／ `＾＼ ＼
／ / ヽ ヽ
/ / ヽ ﾞ, ＼ ｀、
// / , / ∧ ｀、 ﾞ, i i ヽ>=ﾐ､}
//! l i { / ヽ ヽ ﾞ, i γ=ミ< Y＝┐
// i { {__ / -‐-L_ i ! ! {{ } ヾo ノ )｝
{{ { /lヽ / r‐- } ｀ト l } 乂j＿ノ }{`ｰ≪
人 V i__∨ ｸ勹ミ}ﾒ､l ! ﾊ //｛(_ 斗―-､)｝
ヽﾄﾐ{沁 代;;;ﾉ)〉j// ィ'" ''"￣`}、 皆、待ってますよ。
／ ﾊ ゞ `ー''ﾞノ／／／ ＞-=ニミ､ヽ
/ / 人 ' ＿ / / / ／ ＞―-＜ノ 一人残らず全員が。
__／ { ｛ {"⌒＞､_`ｰ｀ _,,.弌j / /{／ ＿＿ }
(＼__/_{_／ ﾞ､ 乂 ＿ ) ﾉ }￣ }斗―V {/ ／ ヽノノ)ﾉ
/7 У/ } `＜ ＿__彡ノ 「|「 ＿乂{ /{ﾐ三彡／
}_}ノ / ﾉ r―-＜＞ｧ～'" jヽ{人__＿＞-‐-､
/ ／ __斗 =〈／=ニ / `ミ＿＿ ＜⌒
{ j } { ﾉ /〈 ／ ｀ヽ ヽ
∠! __ノ ﾍ У/ /==､ ∧ `～'" ／ )ノ
ヽ ￣ ∧ / `ア~7 jﾍ ﾉ ＼ イ ノ
ﾍ＿__／__L ｛ ／ / / }￣￣ /〈 ＜ i
ﾚy～~ } ｛ У＿ / ／ ﾊ ノ { i
乂 ＼ﾍ::::::::::::/ /::::::::::::::::::::::/ ∧ i
｛ } '⌒/-～/ ￣ / / i i
ヽ i // i i
＼ j 〈 i }
4598 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:31:59 ID:tMvjOJpE0
-=ﾆ二￣ 二ﾆ=-
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'::::::::::::::::::::ﾍ::::::ﾍ:::::::ヽ::::ヘ ､:::::::..
ｨ l:::::::::|::::::::{::::ﾍ::::::ﾍ､:::::ﾍ＼::ﾊ Ｙ::::ﾍ
／/ |:::::::l:|::::::::{ﾍ::ﾊ:::::::ﾊ _.Lﾊ-一 |:::ミﾐ
/／7 | :::::|:{＼:人 -‐ ,..．- ﾃｱ |:::::::::ﾍ 将が号令をかけねば、
／ ／/7 j!:|:i:l:ﾍ '´,,．=ミ ゝzツ j⌒Y::::ﾍ 兵卒は混乱するしかない。
| Ⅳ ,' {|从::ﾍK ゝzツ ＼ﾉ:::::_ﾊ＿
| } j l::Y∧ ’ ﾉイ:｀¨:::::ﾊ `ヽ さ、指示を。
__j j / !ゝ．ﾍ -‐__ ¨´ /::::|::::::::::::::ﾊ ゝ､
∧/ ／ ｌ l::::个 ． ／|::::::l::::::::::::::::ﾍ
/ ∧ /ﾍ | ゝ:::|:::::::: ト -=ﾆ ﾄ､:::!:::::::::::::::::::ヽ
/ ∨ i} 人 !:::::::::ﾄ=-､ r ´￣ }:::::::::::::::::::::::::::＼
＼ﾉ ー从:::::」 { | _ ゝ､::::::::::::::::::::::::::::＼
/ / ＿ rtf斥ソゝ _,ｿ '´ ﾉ三ﾆ=-､::::::::::::::::::＼
. / /＿ ． -= l´￣ / '¨^ ￣ `ヽ〉:::::::::::::::::::::...
/ /＼ レ O V::::::::::ﾄ､::::＼:::＼
i j ﾄ ／ ' l V::::::::l ヽ::::ﾊ＼:＼
l ／ ' / l / ∨:::::l Y::::i ＼:＼
｀ ー───────‐' ' l ' ∨小 |::::| ＼:＼
{ : |/ V::::}ﾍ l:::::! ヽ:::ヽ
ﾍ -=ﾐ V人:へ | :::ﾊ
∧ l ． ´ i Ｙ j:::::::｝ヽ:!.. :::|
∧ l O ．´ ノ | {::::::ﾉ}:::/＼::.... :::j
ｉ l ／ ＿.. ' ﾉ} :'´ﾉ ' ｀ -= __./
| l ／ _, '´ ／,∧ ∨ / / ￣`ヽ
' . : ／//√￣ ｀ V ノ
| し r=ミ、x＜/＞'" i
∧ ゝ． _,メ‐- ､__ ．A´ ノ
/ l ＞-- V ＜
/ l く.. -ｧ | ＜
/ l く_... - _イ L．＜
/ ｌ O ゝ-='´ 人ｿ ヽ
/ ｌ ＼
4600 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:32:54 ID:tMvjOJpE0
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l ! そうよお。
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ ちゃーんと決めてよね。
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／ でないと、私達迷子になっちゃうから。
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､:::::::::::::::::::::::::::::::: 決めるのは、あなたよ。
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
4601 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:34:08 ID:tMvjOJpE0
＿＿＿＿
,. '" ( . ,.-､ ヽ "丶
,..-, ､ ヽゞ-' ﾉ ヽ
／ゞ-' ﾉ . ｀ｉ ⌒ .ヽ
./ ⌒ ｉ´ 人 ｀ｊ }
| ｀‐ｒ‐' ｀ イ |
| | | .、＿ ﾉ __ ／ﾍ
＼ ヽ_＿_／ ／/ : :/. : ﾆ{ ｀ ／ / 分かったお。
＼ ＿ノ;;;;;;;: :i : : : :.｛¨V ＼:Y
__ ヽ｀ー―"＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧ ＼ ∧
( ｀､ _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i { ' ､ ヽ ｀ﾄ
r-、 ヽ ∧､ { : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、 ヽ ', 集合は……、
} r-、 〉、 ヽ ｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:( ＼ _ヽノ }
} } {_／ { {、 }λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ . : : : : r
} } {r-､ ,'⌒ ', /:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._/
ヽ}､ .i { r-､ 人ｭ､ ./:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'､: : : : 〉二ﾆ
⌒}､└i 'ト ィ ﾉﾉ:.｀ヽ､ /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{
⌒--へ // : : : : ＼ r'´｀.i : : Y : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : V
',ヽﾆノ : : : : : : : :ヽ人ミヾ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : }
３日後の朝七時。
北門前だお！
.
4602 ： ◆whYoUNbXpM：2014/05/07(水) 00:34:45 ID:tMvjOJpE0
やる夫は剣と魔法の世界の底辺中年冒険者のようです
番外編７であり、３－２
『もう一つのスタートライン』
【了】
.
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