1736 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:32:06 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | まあ、やる夫の基本的な立ち位置はそんな所だよね
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
やる夫は剣と魔法の世界の底辺冒険者のようです
原作： ttp://yarukira.otoshiana.com/chiraura/chira_068.html 他。
1737 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:32:31 ID:oEEEaG1M0
_,,,,;;;;;;iillllll||||||||llllii;;,,,,,
-`'!|||||||||||||||ll!'''' ''''''!!||li!,
'''ﾆ!i|||||l!!!|||! ー､ |
-=l|||'つ '' i' lii ` 〈
'||l,,ﾐ', ､ ﾉ
'|''’ヽ ---/ / ､_
ノ､_ ` ､_. / / ` - ､＿_, -
__, -;;〈 ` -､__ l´ / /´
_,,,;=;;;;;;;;;;;;';;;;;l;;;;;;;;:ヽ ｱ,,ｹ､_ i~ l､ ﾉ /
.／;;;;;;;;;;;;:::`::､::::::|､_:::::_,入､_ /:::::|l,:::l::､_ ,-|; |） / ノ
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::l;;;;:::::::＞:::::::ヽ`Y〉:::l`l;;_;〉;,ノ`ﾉ､. | l / , ／
.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::､::::::::`::､_::::::::::､_ |::::V;:o/ , ' ;ノ,// ,-､__ / /
.`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::ヽ:::::::::::`:､::::::＼|::::::l_/_ ''/ -=_, `ｙ'
'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::i;;:::::::::::::::`､:::::>´;;;;;`:ヾ､､_,ｨ ｲ` -- ､__,-'ﾌ'ヽ 丶
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::`_､;;;;;::_,::-':;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y､:l::::i ﾉ-; `､ ,-'
`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,;;-:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::|::;l;;;;::| ,ｒo(ﾆ -､,_)
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::,::-''´::/;;;::::､/l'（ ` ノ
ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::,;;-';;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;_,/;;;､=-- 'l'ﾉ
┌‐────┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;-'´;l;;;;;;;;;;;;|;;;;l;;;,/;;;;;;;;;;;;;`-;､ll;|
│ ナルホド |;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;／;;;;;;;;;;|;;_;;;;;;;;|;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::,:-'
├───‐─┴────────────────────────
｜【説明その他諸々、以下略！】
└─────────────────────────────‐
1738 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:33:09 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 詳しくは前例を参照ですね。
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
この日、一人の冒険者が誕生した。
といっても驚くほどの事では無い。
冒険者として登録される者は数多い。
この男も、そんな十把一絡げの冒険者の一人である。
1739 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:33:43 ID:oEEEaG1M0
特別な能力も当然ない。
参考までに数値をあげるならば…………
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 身も蓋もねえな
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
１５歳
身長・体重：平均より横に大きい感じです。
彼女いない歴＝黒歴史だよ言わせんな
ちから（str） ２ 技能一覧（パッシブ） ギフト一覧
すばやさ（agi） ２ 武器扱い ＬＶ０ なし
かしこさ(int) １ 防具扱い ＬＶ０
きようさ(dex) １ 生命力補正 ＬＶ０
たいりょく(vit) ２ 気力補正 ＬＶ０
…………こんなものである。どこにでもいるごく普通の、一般的な冒険者でしかない。
というか、冒険に出るような能力とはいえないものがある。
それでも冒険者になったのは、他に仕事がないからである。
1740 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:34:50 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | つーても、この世界じゃ当たり前ではあるけど。
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
貴族や富裕層ならいざしらず、
この時代のこの世界、職業選択の自由アハハンなんて言ってられない。
生まれた場所で生まれ育って死んでいく。
次男三男なんて部屋住で嫁なんてもらえない。
長男が死んだ時のスペアな感じが基本である。
運が良ければ町の商家などで丁稚奉公。
あるいは寺社にお引き取り。
それくらいしか選択肢がない。いや、そんな選択肢がある事すら珍しい。
1741 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:35:16 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ま、これが当たり前なら、その中で最善を選ぶしかないお
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
冒険者は、そんな所から抜け出す唯一の手段である。
警備や護衛といった仕事であっても、そんな仕事がまわってくるのは冒険者しかない。
モンスター退治も仕事の一つだが、それ以外を目当てに冒険者になる者もいないではない。
やる夫もそんな者達の一人であり、当然ながら大志や展望があるわけではない。
そもそもそんなものを抱く前提条件の知識がない。
「とりあえず食い扶持にありつけるかもしれない」というのが冒険者になった唯一の理由である。
1742 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:35:44 ID:oEEEaG1M0
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | さて、お仕事お仕事
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
というわけで、早速冒険者事務所（別名はろーわーく）にて仕事を眺めていくのだが。
示された仕事を見て考えこんでしまう。
字が読めないわけではない。
技能として計上されなくても、最低限の読み書きはできる。計算も。
それらは近所の寺社や仕事のない領主のところの部屋住（次男三男など）が教えてくれる。
問題なのは仕事の方であった。
1743 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:36:45 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 分かっちゃいたけど、渋いお値段だお。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
仕事は確かにそれなりの数がある。
だが、その内容については、正直泣きたくなるようなものだった。
当たり前と言えば当たり前。底辺の人間に回ってくる仕事など高が知れている。
下層と言われる労働者からすらあぶれたのが冒険者である。
そこに回ってくる仕事が上等なわけがない。
簡単で、値段も安い。一番金になる、そして一番出世に近い道であるモンスター退治は、
一人でこなせるような簡単なお仕事ではない。
1744 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:37:21 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 一人じゃ厳しいのお…………。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
せめて仲間がいれば、モンスター退治も視野に入るのだが、
村から一人で出て来た（出奔ともいう）小僧には荷が重い。
何より元手がない。
路銀はほとんど使い果たし、財布の中身は無に等しい。
また、武器や鎧もない。
当面の生活も、今後モンスターを退治しにいくにしても、とにかく金が必要だった。
1745 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:37:49 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿
,r'"´「jヽ ／ ＼
/ | | ﾞ, ／ ─ ─ ＼
l l | || | ! .／ （●） （●） ＼
! 」」_」 |」/ | （__人__） | できる所からコツコツとやるべ
| | ＼ ｀ ⌒´ ／
（ﾖ ｒ ） ／ ＼
! ∨ ｲ ヽ i
＼ /.| | ｌ
｀ ‐´ ｌ ｌ |
! ,rrソ_ﾉﾉ
i ｙ // Tﾄ､ヽ
| i 」_L _丿 Lll
| | |U￣^i .:j|
ｌ ｌ | | _ __.,!
,! ,! `ｰ┬‐─ '
（＿_＿_（＿＿＿__)
まずは掃除のお仕事からはじめる事にした。
道路掃除から公園掃除、公衆便所の清掃などなど。
能力はいらないが、金もさほど入ってこない。だが、メシが出るのはありがたかった。
幸い、飲む鬱買うはしない。打つも当然やらない。
時折美味いものやウスイホンが欲しくなるが、欲求はそれだけである。
なので、ゆっくりとではあるが金はたまっていった。
1746 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:38:36 ID:oEEEaG1M0
,=＝（◎）=、 ｀＼､ 、
∠_＿＿_＿__＼ ＼ヽ＼
／ "＼, ､／ﾞ＼ ＼＼＼
／ （ ●） （●） ＼ ＼＼(@)
| :::⌒（__人__）⌒::: l ／＼＼＼
＼、 ` ー ´ ／ ／／´ ＼＼＼
（⌒ヽ、 ー‐ ィヽ. ／／ ＼＼ヽ こっちはもっと金になるお
l ＼ ＼ i ／／ ＼ヾ、
| ＼ ＼ ／, ｲ ヽ !
| ＼ , '⌒く／ / ﾞ!
l ゝ、ﾆ≠ソ
| ｀´ ￣ |
| ,ｨ' |
| | ヽ ,l
| ,|ノ ／
l, l (
..（_"＿_ﾞ）ヽ､,,)
もともと住んで村では農作業などで体を動かしていたので、作業関係の仕事もこなした。
意外と体を鍛える事ができたので、後々助かる事になる。
それでも手に入る金は高が知れていた。
最低限必要になる安物の武器と鎧。
それらを揃えるために必要な金額は、大雑把に計算して半年ほどがんばらねばならない。
それも、趣味などに金を使わなければ、である。
多少は買い食いやウスイホンに金を使ったので、実際にはもう少し時間がかかると考えられた。
1747 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:39:18 ID:oEEEaG1M0
＿＿
／ ☆ ＼,
ヽニニニノ
／（●） （●）＼
/:::⌒（__人__）⌒:: ヽ 夜中立ってるだけなら悪くはない給料だお。
| ｀⌒´ |
＼ ＿／
｜| ＝￣ // | | ―,, ―
｜| // | | ; ' /
体力的に余裕があれば、夜間の警備などにも入っていった。
給与もメシも出るありがたい仕事だった。
日程のやりくりはキツイが、全ては金のためである。
時折開催される自費出版物市場に繰り出すための資金稼ぎともいう。
無駄遣い、と言えばその通りなのだが、息抜きもないと気が滅入ってしまう。
やむをえぬ経費と割り切る事にした。
なんの才能もないやる夫であったが、へこたれない性格というのは
もしかしたら彼に与えられた唯一のギフト（才能）であるのかもしれない。
1748 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:40:07 ID:oEEEaG1M0
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） |
＼ （__人__） __,／
／ ｀ ⌒´ ＼
＿/((┃))＿＿＿＿_＿i | ｷｭｯｷｭｯ
.. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） |
＼ （__人__） __,／
／ ｀ ⌒´ ＼
＿/((┃))＿＿＿＿_＿i | ｷｭｯｷｭｯ ｷｭｯ
.. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
/ （●） （●） ヽ
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ __,／
／ ＼
|￣￣￣￣￣￣￣￣| ﾄﾝ
_（,,) (,,）_
／ | お仲間募集中 | ＼
／ |_＿＿＿＿＿＿＿__」 ＼
そうする一方で、仲間の募集のチラシを常時冒険者事務所に貼りだしていた。
なんだかんだ言っても、モンスター退治にいかねば金にならない。
レベルも上がらない。
今の状態を続ける事でも、そこそこ金はたまるし、それなりの人生になるかもしれなかったが、
その状況に甘んじるつもりはなかった。
どこまで出来るかわからなかったが、一度は挑戦したいと思ってはいた。
なんだかんだ言いながら、夢と希望を抱いていたのかもしれない。
のし上がる、という野心を。
1749 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:40:53 ID:oEEEaG1M0
反応は厳しかった
＿ , - ､
／ `′ ＼
/ r'ﾍ. ヽ なに夢みたいな事言ってるんだ。
l ,.ｲ.j_ニl ﾄ､.__ l そこそこの生活ができてるんだからいいだろ。
. l /ﾆﾚ-┘ﾊl`ｰ-ﾆﾉ
| r,=i ｢て~｡TニT｡ﾞう |
|.|に|.lヽ ニ/u !ニノ! ⊆ﾆヽ,
. │`ｧlﾉ r',ﾆ‘=～='ﾆ､ l ,、`Z二ヽ、
_,. -‐''1 / :ヽ.‘ｰ‐''ﾆﾆ''ー'/､_ l. ）ﾉ､‘ァ｀!
,, ﾚ′ :ヽ. ' ' ' ' ' /､,, ￣｀ヽ. l. ｀ヽ r' l
''"´ ￣￣/￣ ﾞﾞ i ヽ ' .ノ
. ,-､, ‐'つ _ l l i |
/.／／''_つ ー-､ ,. -‐ '' ´ │.ﾉ ' :|
l/ ' ∠‐つ i / V :|
,' , ´ -‐'う i / / |
' ﾉ￣ ,' r;;ﾊ ,' :|
‐'´------‐'' ` ｰ-----イ ＼ i .ﾉ
1750 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:41:09 ID:oEEEaG1M0
＿ヽー-v-─‐z.＿
,＞ ｀ ＜.
. ∠ /v、 ＼
/ ,.ｲ ./ ヽﾄ､ﾍ、 ゝ
7 ,.ｲﾉコ/‐ u ,!エ、ヽﾄ. ゝ そ、そう。
. 1 /_/, == ヽ＿/ == ､ヽ__! | ここから上なんて目指すもんじゃない。
/´l.｢ ヽ.ｰ-ﾟノ─ヽ.ﾟ-‐',ノ l.｢iヽ それは、才能のある連中の仕事。
{.i´|| U ￣ l v' l ￣ u ||`;ﾘ 俺達では…………不可能！
ヾ:｣! 、 └‐-‐┘ ,. l!ソ
. ／ | } (二ニﾆニ二) { ! ＼
-‐'''7 ヽ. ´ ｰ一 ｀ , ' ｢'''ｰ-
i |`ｰ-､.＿＿_,. --イ |
.! | | |
! ,ト､ ,ノト､ |
l , ィcト､.｀'''ｰ---‐'''´ ,.ｲo､＼ │
言い分は分からないでもない。
実際、もう少し能力値や技能がある人間が目指すのが上である。
とはいえ、そんな人間だけが上を目指す事ができる、というわけでもない。
1751 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:42:05 ID:oEEEaG1M0
しかし、努力でのし上がった者だっているのである。
不可能というわけではない。
__＿-=彡"´::::::::::::::::::::::ﾘ:.､、
´￣＞≫::::::::::::::::::::::::::::::/::::::ハ
ー=彡イ:::::::::::::::／／／イ Ⅵ:ハ
／:::::::イ／ミＹ ィニニミ、Ⅵ:::ミ=ｰ
／::::イ::::|/代ソ く代ソヾﾉ气::ﾍ
/／ /:::::｛ｊ :;:; ﾉ､ "ヾ" ﾚﾍ ｝
/′ /ｲ::/:N､ ＿ ﾉ' ソ ここまで来ちまったなあ
//ｲ从ﾍ ‘こ` /|'"
′ ＼ ／ :|､、
j ヽ ＿..／ ﾉ 〉
／￣￣ ハ ＞ "´ ﾍ、
／--─ ､ ﾊ. /＼ /／/ﾍ、＿
′ . ．＜ /ノ / ヽ / ￣＞≪
､、イ７:.:.:／ i' ／ ヽ′ ／ ヽ
// / :.:.＼ ﾉ／ .:.i ／ : l
ｲ/ /o /7 .:l / : l
|:j / / _/:/ :ｌ:.|!:. : l
|:i o ' //二ニ＝─ ｌ |!.:. : l
ﾘ / / / / l |!:.:. : l
/:! / / / / :∨:.: : l
|: ! .′ / / .:.Ⅵ: : ﾊ
!:.| i.oi | / .:.Ⅵ : ﾊ
────- ､、 ;.:.| j j : . ＿/ . :;小 : ∧
｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ ． </:::j /.:/i : : . . ￣ . : :／ ∨: : ∧
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞､ / Y {.o{: l : : : ヽ . . : : ; ′ ｀ヾj .─＝ニ二ﾍ
｀` ＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ヾ___|: . . :j j : l : : : : :ヽ : . . . . : :.:/ 厶二ニ＝─ く、
｀`'＜:.:.:.:.:.: ＼ / : : :| | : : l : : : : : :ヽ : : : : : : : : : : / く ハ
＼:.:.:.:.:.: ＼: : :| |: : : ｌ : : : : : : : ＼ : : : : : : :/ ∨ ─＝ニ二く /
｀`'＜:.:.:.:ヽ.:| | : : : l: : : : : : : : : :＼: : : : : 〉 く二ニ＝─ ',
/ j:＼:.:.＼.j: : : : :.ト､: : : : : : : : : : : : :Y ヽ_／ヽ. ヽ
※レベル５冒険者 元りーまんの通称ロックさん
1752 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:43:30 ID:oEEEaG1M0
しかし、冒険者になって半年が経過しても､同行者は見つからなかった。
さすがにもうダメなのか、と思った時に奇跡は起こった。
_＿,、
, __-,=＝=＝=〔{〈回ﾍ
／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ|
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | |
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | tしｿ ﾘ| ／癶〈| | ハ
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ '(ﾚﾘﾙ | ,∧｜ さすがにこの能力じゃ
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_i -─ 入れる徒党もないわぁ……
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ __ _ /｜/″／::::::::::::::::...
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::＜￣￣
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::::
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ ∨ ﾍ ｌ::.l::.::.::〉 〉:::::::::
／ 〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ ',＿___ ＿jﾍ V::.::./ /＼[＼
｀ ト ／::.:: ヘ :::::::∧ ∨ｰ┴;ヱ、::', ';:.:/ /
| i く::.:／::.::.::.＼/:::::', ｉ 匸{〈回}くl| |〈 〈
| i ＼ヽ .::.::.::.::＼:::| |―-ゞｰﾍ/〉| |ヽ:i ,
※レベル１メイジ 低下系呪文一つのみ修得
しょんぼりしながら募集の張り紙を見つめている女が目に入った。
同じくらいの年齢に見えた。
1753 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:43:52 ID:oEEEaG1M0
相手は女、それも一人。
声をかけるには勇気が必要だったが、ダメもとで声をかけてみる。
この稼業である、胡散臭い人間と思われる可能性は非常に大きい。
また、悲しい事にやる夫の外見は女性受けがよいとはお世辞にも言えない。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | あの、すいません。もしかして登録が終わったばかりの方ですかお？
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
それを覚悟で声をかけた。
当然であるが警戒された。
女に声をかけてくるのは下心があるから、という輩とて珍しくない。
やる夫の外見だけが問題だったのではない。
やる夫の外見だけが問題だったのではない。
大事な事だから二回言った。
1754 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:44:11 ID:oEEEaG1M0
幸いな事に、相手は話を聞いてくれた。
それだけでも御の字であった。
それどころか、やる夫と一緒にモンスター退治に出てもよい、とも言ってくれた。
＿
＞ｾ乞ｱト ニ _
／..::.:.ヾごソ.::.::.::.::.::.｀:..､
／ ^⌒＾⌒＾⌒⌒^丶､:::.::..＼
/／ / ＼::.::.:.ヽ
/ / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′ ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | 釗 | |/_」/| ヾｲ|:トrく l まあ、他にあてもないし。
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ 騙されたと思って一緒に行ってみるのもいいかも。
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 正直うさんくさいけど。
|:ﾄﾍ ｀ { ￣ ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ ∠／| || ﾚ |
| ト __ ／| |l | ／
､＿ ＼__ | | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜ ／厶イ{ノ廴_＿,,
_ーｚ三≧三≧| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜三三三三三三ご＿
ご三三三三三| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼三三三三二ニ
ﾆ二三三三三三／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼三三三三≧===ｧ
ｰ=ニ二三三三/.::.::| ノ | Г|ノ厶l/ , /.::.:: |::.::.::.::.::.::.::.::.＞｀ヾ三三三三{￣
￣え三三∧::.:〈￣ト‐┴√| ﾄ､__/ ／｢`7.::.:::/Ｌ. -― __ ――〉三三三三二
＝彡ベ彡ｲ⌒ヽ「＼l / ﾉ.::|/ ／} /.::.::.〈ー―::.::￣::.::.::.:.::／三三三≧一
/ /＾Y⌒ト-ｲ￣厂〉 イ￣ , /.::.::.::.::〉::.::.::.::.::.::.::.::.:／＼￣`ヾミ⌒ヾｰ
/ / ト--rヘ＿r-ｲ/ j| / /ﾆﾆ二/.::.::.::.＞‐[}‐く ＼ ヽ
. / ∧ ｜ | | /|＼＿／..::.::.::.:/ｌ::.::.::〈〈__ﾉ八_〉〉 ｌヽ .
疑惑が払拭されたわけではなかったが、承諾はとれた。
とりあえず一回だけ。それでお互い様子を見よう、というところで話は決まった。
初めての仲間である。
1755 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:44:34 ID:LXZQbDhw0
ロックさん地味に逸般人だし・・・
1756 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:44:54 ID:oEEEaG1M0
次の奇跡は、その話がまとまった直後に起こった。
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ なあ、あんたらモンスター退治にいくのか？
| } ＼ 話を聞いてたんだが、だったら俺も加えてくれないか？
／ヽ } ＼ 俺も一緒にいく奴探してたんだ。
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
レベル１ 戦士 やる夫とどっこいどっこいのクソステ
一人でいる奴には話しかけづらい。
そいつ一人しかいなければ戦力としてどうしようもないのだから。
だが、二人以上いれば多少は安心感も出てくる。
1757 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:45:19 ID:oEEEaG1M0
同様の論理で、周りにいた者達も声をかけてくる。
|
|──-
| ＼
|__/＼ __ } i
|/ ∨V | |ｦ
|┃ ┃ムｲｦ あのー、レンジャーなんですが、参加してもよいでしょうか？
|''＿O＿'''ノZﾞ （ここで、ここでダメなら、もう…………！）
([,]匚 | 廴⌒!
|_＿__} └jﾉ
|辷辷ﾑ
| ヽ |
| ┘
レベル１ レンジャー クソステという分けではないが、なぜかボッチ
1758 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:45:36 ID:oEEEaG1M0
／ ／ ＼ ___
／ ／ / ＼ 丶 ＼ ／:.:/ __
. / / / / / / l^ヽ . ／:/:.:/／:/
/ / / / // ／ l/i | ヽ .V:.:./:.:/:.:.:.:/
. ′ / / / / / ,'/ | .l |:./:／:.:.:ノ
| ｉ ｌ ｉ /⌒| / / /⌒^ i八l |／:＜´
| | | l ､_i八/ ､.__ ﾘ | ﾄ､:.:丶:＼
|八 八 ｨfﾗたﾟうﾄ ｨfたぅ卞 i / .| ＼j＼:.:＼
lﾊ∧ ＼i 弋r::ｿ 弋r':::ﾂ // i :| ｀¨´
}＼ヽﾊ , , , , ､ , , , , ／l l l :|
| i 入 / .| ｉ レｧi
| | :l 丶 ヽ ｱ ｨ :l /⌒′f } ね、ねえ。私もいいかな？
| | :| | ＞ ィ l. | j .x─く 八 これでも一応メイジなんだ。
. 八j ｌ | f j iｧ､ ｉ j/ __＼..＼ 回復と防御魔法を少し使えるわ。
/ /! :ｌ i /}ﾉ ／ ＼/ ∧ ／ ／｀＼..ヽ （お願い！ うん、て言って！）
/ /.:l .:|＞'7 i ／ /./ 人／ .＼..＼
. / /__:i .:l / xﾍ∠､ ／ / ／ ＼ ＼..＼
/ ／ }ｉﾉ .:l l／f::::::::くヽ／ .i （ ＼ ヾ ＼..＼
. / / ／ .:ノ j /::::::::/／ 人. ＼ヽ ヽ. ＼
/ ／} /ｰ＜＿___..＞'.ー.く' ／ ＞-､＼＼ ﾍ ヽ
. / / ／＼j＜::::-‐:/:::::::::::::::::ヽ -‐ ヽ } f＞､___ 丶 }
/ ´ . . ⌒丶::／::::::／⌒ヽ:j . ∨ | ＼ -‐ :/
. / / . . . ＼::／ . . . : : : . . } | ! :l ｀＞-r‐'
/ { . . : : : : : : . ｰ＝‐. : : : : : : : : : : : : : : : ,' j l ｉ | l :|
./ 八: : : : : : : : ー=＝≠==ｰ‐‐: : : : : : : : : : : : :/ .′ i ｌ l :i
. / ＼: : : : : : : : : : ソiiヽ: : : : : : : : : : : : : : :／ / :ｌ : l i/
/ j＞ ー＝- ＜ }} ＞ ｰ ─=＝-‐＜ ﾉ / | i i /
レベル１ メイジ 平均よりはよい能力であるが性格的にボッチ
1759 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:45:53 ID:oEEEaG1M0
なし崩し的にＰＴが結成された。
とりあえずお試し期間として一日だけ皆でモンスター退治に行く事になった。
そして、最高のリアルが、僕らの存在をこんなにも単純だと笑いにくる。
||
|''|
＿＿＿＿ __.|‐|__ ＿＿＿＿
| ＿＿＿ ｀＼. ／ |ー| ＼ ／´ ＿＿＿ |
＼l ＼ ｀ヽ< |'ー'| >-''´ ／ ｌ／
＼ ＼. ＼|'ー '|／ .／ ／
＼ ＼ ＼ |'ｰ―'| ／ ／ ／
＼＿_＼/ 'ー―' ヽ／＿_／
／／ ／ ＼ ＼＼
/ ./ | |￣＼ ／￣| | ヽ ヽ 頑張ればレベル１でもいけるかもな。
| | l ＼／ｉ i＼／ l | | けど、そのための努力は必要なんだぜ。
| | ＼ _／ ＼_ ／ .| |
ヽ ヽ ＞、 Y ,.＜ / ./
／ ＼ヽ ／ヽ_l_/ ＼ / ／＼
彡 ＼ヽ,-'＼ ／ヽ､/／ ミ
~'''''"￣￣'ｖＶｖ'￣￣￣'ｖＶｖ'￣￣"'''''~
1760 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:46:18 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿＿
_ -://////////-;┐ つ
<:////////////////| ┼─ っ
∧ ヽ///////////////| 〇 o . l ┼─ └┐
√／ ゝ-´""￣￣|￣￣ ｀ゞ、 二|二 └┐ ─┘
＜/ ^／ ∥ / ヽ пミへ＼ | ─┘ 〇
ノ ´｛ -､_ /| |/ ／ヾ<※>}ヽヽ } (⌒)￣ |‐
/ ソ｛ {/`メ/ | ／ }/^ } ) 川 }ヽ へ ￣―┐ α 〇
丿 ヽ { ( )////（ ) -ｿ川 | | 〕 ┘ ─┐
ミゝヽゝ；""＿＿"℃´}ヽ / ──┐ ┘ 〇
《＼＼厂ヽ丶 ― ﾞノ´ ヽ / / ／ ＼/
ヽ)"( ||｀｀ヽ二O二/ ヽ―‐/ | └ |＿
ヽゝ ﾞ ｀ゝ-ゝ ∥￥》 }ヽ｛ ヽ ヽ ヽ ┼ ＿
／{ ｀＝\＝ ,ノ ＼ .:.:.:ヽ 丿 | | │/ │
(( ＼ｒヽ＿ ノミ｀彳.:＼.:.: ＼.:ヽ ; ﾉ .ﾉ /│ 〇―
／.:.:.:.:.:.:|.:.:｀|∀| .:.:.:.:.:.:.:.: /｀;
ヽヽ.:.:.:.:|.:.:.:.|.:.:.:|.:.:.:.:.:.: ヽ//
ヽヽ.:.:.:|.:.:.:.: |.:.:|.:.:／_｀ヽ/}´
ヽ二＿`二-二／ ｀-´ }
{ ＿＿＿} { ＿＿‐ }
{||||||||||||} {|||||||||||||}
.||||||||||||| |||||||||||||
||||||||||||| |||||||||||||
||||||||||||| ||||||||||ゞ、
ﾉ|||||||||||ﾉ ヾ||||||||ﾞゞ
※あわてて射撃して外れる
1761 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:46:55 ID:oEEEaG1M0
_ -― ―- _
_ -‐::::::::￣::::::::￢― 、 ｀ 、
／.:::::::}>{包}く]:::::::::::::::::::::::::.＼ ＼
／.::::: -宀冖冖宀ー- :::::::::::::.＼ ＼
/.:::::／ ＼:::::::::.ヽ ヽ
. /:::／ 、 ＼::::::::' l
/／ ' / | l | ヽ::::| |l
〈/ | | ｉ ｜ | | l∥｜| | l＿|::::|＿ l｜ ええええっと、魔法魔法、低下低下！
′| '｜ || | | l|| ! | '. l j｣Ｌ⊥!| l {{⌒氷⌒ヾ|｜ って、ほとんど低下してないいいいいいいい！
| | |ｌ l| |ｌ | | ｌ |ｌ | l| >イ | l | || | ヾ､ｲハ､_ﾉl |!
| ｜ｌ| |l |ﾍT ト ハ ヽ ﾍ´ ,,斗=ﾆ、寸| l /7⌒ｌT´l |l
| ｜|ｌ l|ヽ|,,ゝ ;=ﾐ ＼＼〃 | r、 }〝ﾘ //.:::::::| |l｜ |
、ﾄヾ ヽﾍ〈 { tﾍ ､ヽﾞノｨ //〈::::::::::ハ|｜ |l
＼l＼ヽ＼ ヾ彡 ￣ , ∧::ヽ／ｰ┴ｯ ｌ|
| ＼ ヽ ‘ _,,. u／/ / 厂::::::::fア ＞'⌒ヽ、
| ｀ ＞、 ヽニ´'´ ｲ ' /.:::::::::::fｱ /.::::::::::::::::::l
∧ 〈 |｜|＞,、 __ ＜__l l ｌ::::::::::::fｱ /.:::::::::::::::::::::|
〔￣ヽ ヽl| l:::::|{ﾑ::::::::仁ヽ_| |:l|:::::::::fｱ /.::::::::::::::::::::::::ﾄ､
＿〕ｰｔ__,、 ｲl |:::::| {ﾑ:::::::}_ ィﾄ| |:l|::::::fｱ /.::::::::::::::::::::::::::::い、
八__ﾄ､ ￣ヽ|ｌ |:::::| ｀{ﾑ::::::/::|∥ |::|:::fｱ /.::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ヽ
廴__人} ∥(|ｌ:::ﾄ、 ｀ヾｲ::::|∥ |:::fｱ r':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
＼ `￢ l 八:::::廴 ￣ l |l [ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イlﾍ
｀ヽ、丨 | |':::::|::::L＞―＜_lハl⌒l⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::／l | |
ｰ┘￣Ｌ | |::::::|::::`ー'ニ/ / ｀ ＜Y⌒く￣￣`ー-､_/ | | |
}{ ｀ |:::::::|::::::::}～ﾍ { { r ＼ ヽ::::::::::::〈 ∥ ｜ | |
`ー-､｣_ﾊ｜￣|::::::::{｀(こ｀ーﾍ、 ) ヽﾉ.:::::::::::::.ヽ| | l/
※レベル１の低下魔法はほとんど威力がない
1762 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:47:11 ID:oEEEaG1M0
／ ＼
, ; ／ ＼
c=＝ｰ＾ /li ＜こ＿ .:; イ.:.:.:.:.::.:＼ : | :.:.:.::;;;;＞'"
z ,ｨ≦ ﾑ}|/__／´⌒ ／.:.:::::.:.:::.:.:.:.:ヽ .::.:.:;;ｨ'" /
__ -一 .:fr'/{ﾐ ,彡／ ,／.:.:.::::／.:.::::ﾉ＿,,,:::-一宀 ´ {
c=＝ ¨¨ ／^{ノ ilil/／ /⌒´￣￣￣`7´ / / ',
ｃ に≠==ー 厶- il,／ 〃 ｰ／, { { i ヽ
`ーﾄ､ 〃 {i ﾍ. :丶ヽ: : :ヽ: : : : : : : : : : { :＼ あべし！
C °。 : . ﾍ にﾍ,{i ヽ.i{ . . . . . : : : : ヽ、:＼: : : :＼: : : : : : : : ヽ. : :
: ', ,〉ｨﾍ ヾミ{!. : : : : : : : : : : : : : :＼. :＼: : : 丶: : : : : : : : ＼
. く {^ヽ人 ﾍ≧ー‐rｰ宀7⌒ヽ. : : ヽ､__. : : : : :＼. : : : : : : :
:｀ 、: :ﾄ ´ ヾ ¨＞く__ノ ＿,人___／, |¨¨"￢ｒ一=,,___ : :
| ＼ ⌒ /. |
|. |
. |. |
ｨー-ヽ ﾉ
／ ﾍ､＿＿ 彡彡 ´ _ ｰ'
/ . : : : ´¨¨￢ , ／
. / ヽ、 ／
※モンスターの一撃のダメージが重い重い
1763 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:47:28 ID:oEEEaG1M0
/: / /
. ′ / / |ヽ ＼
/ / / ./ | ',
/ / / ./ ./} | |
i: / / / /}___ .ノ 丶＼__ / :! !
{ / } -七=/―/ |. /／ ./ ／¨¨^＼ /|
′ } / ﾚ' Ｖ ｜ / /／ レ' .} ﾊj
i ハ x≠…=ミこ, ! ./ ノ こ≠=-ミ、 ! /
|: ｉ ,ｨ〃 _):::ヽ ｀' レ イ )::::ヽ V / /
|: 爪 ｒ'::じ::: } r':::じ:: } ,〃 / ｲ
|: ﾊ ` 弋辷:ソ 弋辷:ソ / ノ}／}/1
| :| | '; ｃっ i; 厶ｲ]ノ 丿 | 回復！ 回復！
! :| ｒ ） /／/ /／/ ; |
/ | ト. r^ｖ―‐-- ｧ^ 人/ ./⌒i
. / :i ヽー-､ { ./ . / / ;
/ ハ { ＼ ＼, ゝ _ノ .ｲ / / ./ /
. / / ＼ }｀ .ィ / / ./ /
/ / .＼ `<⌒} ｀＞ ..__ ィ 爪 | / / ./ Λ
./ / ⌒ ＼ ＼}: 〔=ミ :| ./ , ' / ',
' / ／ .＼ ＼--、 ﾚ V |:./._ ／ / ',
. ／ -=＼ ＼ 代. r⌒ヽ_ ,= '⌒`く ハ.
/ , -=…=-ミ.、 / 入＼ } ;/／ ＼ / V
.' ／ .--―…―-- -／ ヽ ヽ V
ノ { ／ ／ ＼ ＼ 〉＿.ノ--―-、
{ / / ' ヽ 〉 〉 / ｀ ノ
※ちょっとしたダメージを回復しまくってＭＰ切れ
1764 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:47:47 ID:oEEEaG1M0
そんなこんなで、割と低レベルなモンスターを一匹倒すだけでえらい時間がかかった。
＿＿＿_
／,:' /,';;;}: ＼
／_, ｡ｨ' li:.､ヒァ' ＼
／ ⌒';,ﾞi, ri:.:i .::' メ、 ＼ 良かったお。致命傷で済んだお
| ,:' /,';;;}:.ヾ:. |
＼ ' {;!ﾞ' ／
／￣￣￣ヽ
／:::: ||||| ヽ
／::: __ノ::::::ゞ;;:）
/ （ ;:;:;:;ﾉ:::::<－> 全然よくないだろ、常識的に考えて
／;:;:;:;;;:; （＿ _人 __）
.／//ヾ .｀┃ノ
/ /| ヽ／ / ∧ |
/ /_| ＼/ / | |
ヽ、//////）/ | |
/ ￣￣ ﾉ | |
____,/ )--- ヽ ヽ つ
それでも、生きているだけでも奇跡である。
下手をすれば、最初の戦闘で壊滅、という事もあるのがモンスター退治なのだから。
おまけにその日は数回ほどモンスターを倒して町に帰還できた。
初めての戦闘、ろくろく戦い方も相談しないで行った割には上手くいってる方である。
1765 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:48:27 ID:oEEEaG1M0
更なる幸運は、次も一緒に行こうという話しに繋がった事だった。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ 普通、あんだけ痛い目にあえば、もうこりごりになるもんだお。
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
まがりなりにも生きて帰って来れたし、ささやかながら成果も上がった。
それが大きかった。
何より、彼らのレベルの低さと、そもそもの能力の低さが結束力につながった。
あとボッチ脱出。
攻撃の当たらない戦士が二人、弓が外れるレンジャーが一人。
回復魔法と防御魔法で火力のないメイジと、ほとんど効果のない低下系しか使えないメイジ。
ボッチから脱出するのは難しい面子であった。
冒険者としてやっていくなら、ここで踏ん張らないといけないし、
ここ以外に行く所がないのである。
なによりボッチから抜け出さねばならなかった。
もしここで潰れたら、男は底辺労働者。
女は体を売るしかなくなる。
選択肢はない。
1766 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:49:13 ID:oEEEaG1M0
そして、この人数だからこそ、このレベルのモンスターに挑めるのである。
||
|''|
＿＿＿＿ __.|‐|__ ＿＿＿＿
| ＿＿＿ ｀＼. ／ |ー| ＼ ／´ ＿＿＿ |
＼l ＼ ｀ヽ< |'ー'| >-''´ ／ ｌ／
＼ ＼. ＼|'ー '|／ .／ ／
＼ ＼ ＼ |'ｰ―'| ／ ／ ／
＼＿_＼/ 'ー―' ヽ／＿_／
／／ ／ ＼ ＼＼
/ ./ | |￣＼ ／￣| | ヽ ヽ 動きは早いし、ツノは貫通力あるし。
| | l ＼／ｉ i＼／ l | | 割ときつい相手なのよ、俺も。
| | ＼ _／ ＼_ ／ .| |
ヽ ヽ ＞、 Y ,.＜ / ./
／ ＼ヽ ／ヽ_l_/ ＼ / ／＼
彡 ＼ヽ,-'＼ ／ヽ､/／ ミ
~'''''"￣￣'ｖＶｖ'￣￣￣'ｖＶｖ'￣￣"'''''~
感知できないほどの差ではあるが、低下の魔法で動きをある程度下げる事はできていた。
本来ならば、十回のうち一回当たるかどうかの攻撃が、
七回のうち一回は当たる程度にまで相手の動きを阻害している。
ほぼ確実に当たるモンスターの攻撃も、五回に一回は外れるくらいになっている。
戦闘一回あたりの負担は減っている。
結果として、一日一回分くらいは余計に戦闘をする余裕が生まれていた。
その一回が、経験値と報酬としてやる夫達を潤していく。
1767 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:49:32 ID:oEEEaG1M0
戦闘方法も確立していった。
＿＿＿_
／＼ ／＼ やる夫とやらない夫で、まずは敵の攻撃を受けるお！
／（ ●） （●）＼
f'r/´⌒ヽ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
_,,.. ---- ――_= ＝＝{｛（ | |::::::::::| _|_＿＿,､ /
_..-''"゛ _､ｰ''""´´´´´ `｀=｀--､.| |;;;;;;;;;;| │:::::::::::::::::ｷ人_,/:│
゛ _､ｰ''" ＼ `⌒ ´ . │:::::::::::::::::::::::） て
／ ヽ │:::::::::::::::::::::/´⌒Y,. ｶﾞｨﾝ !
| ＼::::::::::::::::::::::::::／ ＼
＼:::::::::::::::／
＼__／
1768 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:49:51 ID:oEEEaG1M0
／..／
＼ ／..／
人／
.汐｀ヽ／＼
/∨＼lｿ
∨ ｌ＼
∨ソ二ゝ、
∨ ／二ヽ ／￣￣ ＼
l__/ /￣／ ＼
ヾ_ﾉ/￣| ＼, ,／ |
Y´￣| （●） （●） .|
l | （__人__） .| 低下が効果を出すまでは防御に専念！
∨r'| ｀⌒´ | 敵の攻撃を弾き、ダメージを受けても最低限にするだろ常考！
/ l { }
_|＿ゝ .ヽ ノli
／ ￣ ｀ヾヽ＿／lソi
／＼ / ヾ l ｀ヽ、 l
／: : : :.:＼ li＿ ∨
ﾑイ: : : : : : : : :.＼ .ﾘ ｀ニｿﾉ
.|: : : : : : : : : : : :.::..:＼＿＿ノ ￣￣フ/
/: : : : : : : : : : : : : : : :.:.＼、 ,r'i二i⊃
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧_／lィ=ー'ゝ
./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧ . ト'"ヾフ、
＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l.ｲフヾ/l/ ｀ヽ、
＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:lr―| ヽ＿ノ｀.ヽ.、
,、 .＼: : : : : : : : : : : : : : : : : | .ヽ、 ∧ ｀ヽ／ヽ、 ll
l l l￣ ＼: : : : : : : : : : : : : : / .l ∧ ｀r-、l.l
l .l/∠＿ ＼＿＿＿＿＿／ ∨ .l ﾍ / ｀ヽ、
l ￣￣ ￣ヽ ／ ∨ __| ﾍ .ﾉ >、
, r '"´/| l ／ ｀´ ヽ ﾍ＿__/ /ーヽ、
￣￣／/| | ／ ＼ ﾍ ゝ―――' ∧￣
/ / l＿＿＿＿__ﾉイ ｀´ ＼ . ヾ /l
/l / ムイ ／ ∨ ヾ / l
1769 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:50:09 ID:oEEEaG1M0
ｒ:====ｚ｣::::::::; ィ ´￣ ￣¨ …ｽ
l:|_, =＝lﾄ､Y´ /.: : :. ヽ 低下は二回で十分！
７/ / l|ｉ__}:}: l:: : l.:::. :. l:. :. ', それ以上は無駄になる。
〃 .:i l|￣7! |i:::: |:ｉ:: . :: . |:: ::. ', ,-､ 二回もかければ、三人の攻撃でいける！
′.:,' l:! :::| l li:::. : ｌ:ﾄ::: . ::::: : ｲ:: :::. :i ,r-､,' ｜
:::l |:! :::l トl､', :. ｌ:|ﾊ:::.:::: .: /|: ,:::::: .:ｌ| / | |ﾞヽ ＭＰの節約と自然回復分を合わせて
:::! |j ::l ､_l__＼､l | ヽ::...::::/l l: /!::::: /:l|l / l ! ! 次の戦闘にうつれる時間を減少させられる。
:::l :.i ｌ ヽ 〈ﾂヽ l:::厶ｬ仆/.:::::／' / ,' ,' / |
＼::l ::.ヽ ヽ｀ ￣ 〈ﾂ 水 ィ:´ | / /⌒! i ｌ l
:.:.:.:＼ ::::.|＼丶 i! ¨´/.:l/ / / ｌ / ' ,'
:.:.:.:.:.:.:ヽ :::l ￣ , ､__ ∠ ィ ／ / ｌ ,' ,' !
:.:.:.:.:.:.:.:.:.V::.ト ､ 二´ . ィ i:::.￣l | , -'´ / / l ! !
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.l ＞ --…'´.: : .::: _,. =彡-―…,' / l l l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ Y ﾄﾊ::::＿;;: --=ﾆ二._＿:._:.:.:.:.:.:/ ' ,' / ,' ／￣}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞r ‐ '´ ／:' ´ ￣ ／-‐┴ ‐/ / ノ ｲ i / /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ＼: . '７ . . く: : : : : ./ _.ノ __ = '´ l / ,'
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:. /:ー'′ : : : : : :| ｀'| ＿ - '´ {/ /
1770 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:50:24 ID:oEEEaG1M0
,. _／::::::::::::::::::::::::, ﾍ::ﾉ_
`ヽ{〃しｒ.::i}:::::::::::::::::::::／ ヽ ` .
.__彡≠ "´~ﾉ'/:::::;;- ''¨´ ‘， ＼
ｰz≦γヽ､{{ヽ ノz￣ } ヽ
／ｿ" :{{ Vﾊﾍ ／ ′ ; iﾄ､ ‘，
∠彡 弋 ﾏﾐ, Y"´ / ∥ i| ヽ i ', !
_.ノ ＞x弋り ,′ ,' _.斗- i} 斗-- 、i│ 近づいてくるまでに一発当てる。
〃 〃´ ｀`テｨ! { ｨT´{ |i ﾘ __}∧ ｀i} } 接近してきたら、山刀に持ち替えて相手の背後に。
{! ,.ｨ{{ {{: :{. {ｨ´ { |__从 ,′ f芯ヾ} i ｊ 二人が攻撃を始めたら、囲んで倒す！
.{,' ｛!廴＿ノ|{{: : :ﾏ 从 |ｨf:芯, ゝ{ {!'::ｒ} ﾘ,;' 〃}ヽ
ヽ,'`ー{| |{ヽｰ介、 ' , ん':::::c} 弋;ｿ.ﾉノ| ﾚ' } ヘ
{! {{ 乂}} | }＼ ､ ＼弋;;ゾ ' ''" ﾘﾚ′ / / 〉
弋彡Ｘi ﾉ__(込`_ー- "´ - ' . 公 ／ﾚ / ／
ﾉ‐"´ `.i|＞ ..__ ／ ＼__.イ ／ / ／
〈 __,.．ﾃ―｀;､___ 丁) i ヽ.〈ﾐ ,イ ／⌒ヽ ／ ／,
ヽz‘´ ,／__,,.∠二_¨¨!. |Ｉ|ヾ､ i|! ヽ.ヽﾍ-'彡 /⌒Ｙ/ ／ ／, , ,
_.ィ"￣ ヽ ﾊ ﾘ／´￣￣{ .ﾊ ヽ__ノ /´ ／ ／, , , ／
＼ .三二ニｚ― ﾐ}フ マ―‐--､{ / .__／ .／ ／, , _／
／ ´ _,. イ" ィ"|〃 {ｷ`ゝﾐ.ニﾆ＝=-- 、 ／ ／ ＹY.:|.|､
{! . <三二ニ７ﾘ {ﾍ__ (. ’，ヽ. ヽ. ／ ／, , , { | .| {ｧ )
'、＼ ¨´ ∥/z--.._}'､ヽ｀ヽ. '; ﾊ/.／ ／, , , ／.}_i_|_|／
‘，＿＿ ゝ＝'" ヽ} ヽ. ﾘ .／ ／, , , ／////〃
7 ｏ ７ヽ、| ｊ} '/7 /／ ／, , , ／ゞ＞"´
]￣￣¨`ヽ､/! ノ_j /_/,.へ ／, , , ／ _／
/￣｀¨ヽ､/" ヽ ~_ ｰ､///≡ﾐiニニ⊃ _／
/ 7， ゝ、 ＜ `f//////ﾉヽ .／_／
/ ／/ ﾏ彡＜´ ｛//////ﾍヾ,/"´
. /ゝ. / i{, ＜ ナ"￣ ﾏｿﾉ"
. / _,ｘ＜´ _,ニ＝' ／|.:.:.､￣`ヽ._,.．- ､
. / ／ ＞ ´ ／ ／.:.:.|||.:.:.:.;`ｰ'"´ ゝ.
〆/ ／＼. ／ ／.:.:.:.:.:.:Ⅶ:.:.:|￣｀`…‐-．..,,＿㍉，
. | / ／/＼／ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅶ.;}＼ マミx
. ∟.＿＿,.＞ ´ /x仁ヽ.. ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅶ ＼ ‘ﾏﾐ､
//二.二//.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._／ ヽ. }|:|}
//二.二//ー――=＝'"~｀`…ー- ． ' . 川}
ｘ/ ＼.二_// ｀ヽ､{ ｀`ヽ.,ゝ、 .ﾉﾉｿ
／ / / ヽ ￣｀¨`ｰ彡ｿ
ｆ" ヽ φ / 丶 川}
i Ｙ / ＼ 川}
{!. ∟_ｒ" ＼ 川}
1771 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:50:51 ID:oEEEaG1M0
-―……‐ _
´／ ￣｀丶
／ ヽ＼
/ / / / /_/ ／ __ ヽ七7
′/ | / / |/＼/| //｀^V ∨
| / | | ﾑ斗-ミ`ト /}/ ＿ | / |
|/ /圦从 辷う`∨ ´__ ﾚ1 | | |
| / 人 ＼::::::::: らか犲 / /,
/ ／ 个=- ` __ ﾞ :::::厶イ //
| / / 八 {^`ーｧ 从/ﾚ{/ 最低でも二回は攻撃を食らうまで回復はしない。
// | | |＼ ` ‐ ´ イ / | 二発までなら二人は耐えられる。
// | | | ,ﾑ ｀ -r=7´ | | | マミはもう少し注意する必要が有るけど、
／ ／＼ ＼八 ＼ K / | / ∧ 基本背後からの攻撃だから反撃をくらう事は無い。
／ /: : : : :＼ ＼} ＞ｘ 〉＼|＿|{ / }∧
／ ／: : : :＼: : :＼ V／ ＼V＾ヽﾄﾐ :| トく ＼
／ ／: : : : : : : :ヽ: : : :}ﾊ ＼ `マﾆﾆ} 乂 乂 : :ヽ ヽ
／ ／ : : : : : : : : : : : } : : : } ﾊ,}≫ ｀爪 |{＞ ＼: :|＼ﾊ
/ ／: : : : : : : : : : : : : /／: : |/: : : : : :≫ﾆﾆ＼》 : : ｀丶| | |
1772 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:51:30 ID:oEEEaG1M0
一日に退治するモンスターの数は、だいたい三匹から六匹の間で
変動するようになっていった。
約束の一ヶ月を迎える頃には、一日五匹に到達していた。
ステータスを考えればかなり優秀な部類であろう。
…………ボッチ歴が長い者が、連携をとれるようになったのも幸運かもしれない。
誰とは言わないが、主に二人。誰とは言わないが。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 契約ですが、延長でよろしいでしょうか？
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
1773 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:53:33 ID:oEEEaG1M0
l⌒＼ ＿＿
! 〈 ＼
/ / __,.ノ｀ ⌒
／⌒ト､/ （＞ ）（●）
r-='´ ヽ （___人__） もちろんだろ、常識的に考えて。
| ＿∠ ノ | ｀ ⌒´ﾉ
} ⌒´ ｀V |＞ー- 、
〉 -‐く |:::::::::::::::::::ヽ、
ヽ ￣ /｀ヽ.,___ ,__ノ７::::::::::::::::::::::|
ﾊ ／|/:ヾｰ--ｰ" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
７ | ￣ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
/::::ｌ| 、 ／ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
l:::::ｌト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧／⌒ヽ
＼::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::／￣ _ノ⌒ヽ
※クソステ的に考えて、他に行く所がないだろう常識的に考えて
1774 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:53:56 ID:oEEEaG1M0
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼> 今更、イヤなんて言わせないわぁ。
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
※クソステ的に考えて、他のパーティに入れるとはとても思えないわぁ
1775 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:54:15 ID:oEEEaG1M0
_ ＿,,..､
´ ／ } ￣ ｀
＿ ／ ／ |、 ＼
／ ＼ / ﾉ ヽ
/ ﾍ / / / ハ ＼
/ ﾍ _ / / / / ＼ i i ヽ V´ ｀
/ よ .| { ヽi l ｲ // / i__|_ i i/ /
| .＞ _ 、 , } l l,+― / i / ￣ｉ | ｉヘ i i l/／ﾍ
| し .| { ヽl i i l ／´l i / i/ ＿} } i i i } ノﾉ
l | ゝ ｛ { i i l i -― i | ＿__ﾘ__ i i i K＜
ﾍ っ |. ＞ ヽi i i { ＞―ﾄ /Cl;;;;l }＼ / / i { } }
ﾍ / / / i ヽ V ／ {Cl;;;j } { ｰ ' l / / ｲ ﾍ-´ （もうボッチじゃない！）
ﾍ / { / i ＼＼ 弋 ｀ソ ｀ ー ' / ／ｲ} ﾍ}}
. ﾍ ／ ｀て 人＼ ＼ ｀ ´ 、 ///／／／ 丿｀´
. ＼ ＿ ／ ｀´ ( ヽ＼ ＼ /// ／ ／ﾉ_ ／ ＿ - ―-,
┌一―-＼ ﾆ)＼ー-- ヽ _ ノ ／l＞ - ―― {
/￣￣ ー ｀ヽ ゝ ／／ ／ ｝
i＿＿ ＼＞ イ ／ ／ -=＝ﾌ ノ
＼ ＝ ＞ ＼ } ＿￣＿ ﾚ/ ／ イー ニ 二 ＿
＿ 二.,ー " }＼＼ r ´ i | { ￣ l ／ ( （ ／ ＿ {
{´＿ー- ｀へ ､ﾉﾉ ﾍ_,,..!＿＿ﾉ⊥!＿＿ヾ(＼_／ ／ ﾌ
|＿ ＿,＿,,..>ィl ／:::::::::::::一l::::::::lー:::::::::::.....ニ二lー-＜-＜´
＼ ｀フ ノ／..:::::::::::::::::::::人::::人:::::::::::::::::::::::::::/|/ ＼
※ここから出たらまたボッチ的に考えて（略
1776 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:54:41 ID:oEEEaG1M0
＿＿ ＿
´ ミr ｀ ,. イ{
／ ミr= ＼ , ／: : :〃
／ ﾐr ヽ//: : : : :}}
./ / ＼ ＼〃: : : : :〃
/ / / ./ ヽ Y: : : : : ;ﾘ
/ / / / ﾄ | |辷: :／'
// ./ / / !ﾑ | |: :｀ヾ
// | | /| |""', i! | |ヾ＝≧=-
/ｲ | | / ! | / Ⅵ | | | |
ｰ' | | |＼./ i! // | | ! | | |
/! | i! ! |≧ﾐﾊ // _. 斗匕| | ! |
! | {从{.ﾔr笊ぅﾐ|｀/{' ｀¨z≠笊ｧﾐ､ | ,| 八 ダメなんて言ったら怒るからね
Ⅵ 小乂zク j/ 乂zク /' ./ /.!/ ＼ （トモダチ、友達～！）
∧ 从"＾＾ ､ ¨＾`/ / | i!＿ ＼
/＾ヾv ＼ / / ∧ ＼ Y ￣￣≧=-
{ ::::::＼ !＞. ‐- / / / ＼ ＼＼＿＿z≦＝‐
| :::::::/}＼ ＼| ﾏ ≧=≦ _/ /{ { | ＼ ＼ ＼｀ヽ
/l :::/ | /＼ ＼ ﾏｱ´ /´/ / 从.V |＼ ＼ Y ﾊ
,/..:| .:/ / / ﾑ }ーﾐヽ / ／―､/＼ヽ /ﾊ ＼ ヽ } /
/〈 j/ ./,ｲ j从 |:|ヽ. /／/ { Yﾊ.// } Y ﾊ ./／
i'x∧ {从 ヾヽ.{':／ Y } ﾘ:/ ﾘ 从 |'´
|Xx∧ | ［三］ | j/ / { ﾊ!
./XXXx≧=＝'| /ililiﾊ }＿＿./ j/ ＼_
{{XXXXx| .八 /ﾘilililil| /￣ 7´
{{XXXXx| |＼ _,!/ililiｌiｌi| ／ /
.ﾏXXXX.! |＼｀¨¨¨¨´ /ilililililiｌト--=ﾁ/ /
. |ﾏXXX.| |XX≧=≦/ililililililil∧XX / ｲ
. | ﾏﾑXx| |XXXXXくililililililililililムX | !
. | マX.| |XXXXXX｀￣￣￣´XX..| |
. | マ.! ﾊXXXXXXXXXXXXXX .| |
! `| /XXXXXXXXXXXXX＞='| |
※私だって仲間が欲しいのよ、ボッチ的に（略
様子見の一ヶ月で互いの癖や性格もある程度見えてきた。
この先どうなるかは分からないにしても、当面は一緒にやっていこう、という合意に至った。
ボッチ克服でもある。
正式な徒党として申請を出すのは、これより更に数ヶ月後。
やる夫が冒険者となって一年が経った頃である。
ボッチ脱出でもある。
1777 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:55:38 ID:oEEEaG1M0
＿＿ ―＿＿＿ ＿＿___` ' ――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
￣＿＿ ＿￣―＝＝＝━＿＿ ／ ＼ ／＼､ ﾉヾ '―＿―― ￣￣￣￣‐―
＿＿＿ ― .γ⌒-'''"⌒ヽ、／ （ ;:;:;:ﾉ （ ○)ヽ/ ヽ､ﾉ|ノ´ ＼,人_人从_人_人从_人_人从_人_人从_人从／ ＿＿
― ヽ._ｰ''ヽ ／ ;:;;;:;（__人__）`r r'￣＿＿ ＜ ＞
` ─── ￣￣ | | ;:; |!i!i!||＿ ) （ ＿＿― ＜ うぉぉぉぉぉーーーーっ！！！！ ＞
＿＿＼ ,,_人､ノヽ .＼ |￣:::::, '´⌒`Y´⌒` ､ ￣ ＜ ＞ ￣―
)ヽ （ ﾒ ,／ ⌒ヽ., ＿│:::::::::::::::::;;;;;;│ ＝ ／ＹＷ⌒Ｗ⌒ＹＷ⌒Ｗ⌒ＹＷ⌒Ｗ⌒ＹＷ⌒＼ '＿―＿＿
- ＜ ＞─／ |／ | :::::::::::::::::;;;;;;│＝ ￣￣￣ ――＿――￣￣―‐―― ＿＿ )ヽ/ ヽ､ﾉ|ノ´
￣￣―) て ﾉ ＼::::::::::::::;;;;;;/＿＿＿￣ ―＝＝＝━ ＿＿＿￣`r r' ＿
― ／^⌒`Y´^＼ ､_../ /￣￣＿ _＼:::::::::;;;/ ＿＿￣― ) （ ─
＿＿―＿＿.しi / ／/ .／─ ￣､ﾊ, ＼_;;/ ＝＝ ￣￣￣ ――＿―― ￣ , '´⌒`Y´⌒` ､
.ヽ､_.／ ./ ／ ^ < て─── ＿＿＿ ＿ ,､ /── ＿＿＿ ,
￣＿＿＿￣―＝＝ _/ ／＿＿￣― ./'Y''~ヾ ＝＝ ￣￣￣ ―― ｷ人_,/―＿＿― ＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
＿＿＿ Σヾ、＿）そ ` ―― ＝＝ ￣￣￣ ―― ） て＿――￣￣―‐ ―― ＿＿＿
￣￣―‐― ﾚY^Ｖ^ヽｌ＿￣￣――― ＿＿＿ ＝― ￣￣ /´⌒Y,. ＝━＿＿＿￣―
―――― ＝＝ ￣￣￣￣￣ ―― ＿＿――_━￣ ＼ ――＿ ――￣＿＿＿￣―＝
五人で行動するようになって、倒せるモンスターの数は
一日平均５匹を越えるようになっていた。
状況次第だが、一日１０匹に上る場合もあった。
同レベル・人数の徒党に比べて倍近い差を生み出している。
足りない能力を戦術で埋めた結果である。
やる夫が冒険者に登録して一年半、
五人が出会って一緒に行動し始めてから一年、
正式な徒党結成から半年後。
その結果があらわれる。
1778 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:55:56 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | それでもこんなもんだわな
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
レベル１ → ２
ちから（str） ２ → ３
すばやさ（agi） ２ → ３
かしこさ(int) １ → １
きようさ(dex) １ → ２
たいりょく(vit) ２ → ３
差はほとんどない。
だが、確かにレベルは上がった。
それは確実に大きな一歩となっていく。
1779 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:56:16 ID:oEEEaG1M0
このあたりを対象にする事も可能となった。
／フ⌒ヽ
／⌒＼ _,∠／ ＼
/ ＞ﾍ.ノ ｀Y´ ∨`ｰ-―､_
V／⌒ゝ‐'´r-､ /¨ ｊ ＼ｰ'⌒>∧
ﾚ'＾Yｨd´ ' Y / ！ 〔｛｛ l | つーても簡単に倒せるわけじゃねえぞ。
_ノ⌒‐,二＼ 〔＿ ｀Y | | ヽ｣ソ
/ ／ <¨ `ｰ'/ ,ﾉ
| l `_ﾉ ｒ'プ＼__／ ヽ ノ
＼｣―'´ > ／￣`￢-'＾> く
_) く ｀) く__
〈辷＞’ ＼ごメ>
強敵ではあるが、倒せないほど強いわけでもない。五人でいけば何とかなる。
それは確かだった。
1780 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:56:35 ID:oEEEaG1M0
＿＿/::::ｲ / l | 〃 〃 ｜ ヽ
:::::::::::／｜ | / 人 ｀|､| / / ｜ ,
￣￣ ∧ |／ ,;ﾐx､| ﾄ | / | ′
ｌ ヽ ！ ″｀ヾ､ ｌｉ| ;' ; |
l ＼ | _{ f'示ﾄ'il| | / / / |
| ＼ l ｀ヽゝツ ハ｜ / ／／ / |
| ヽ ｀ ∨| ／／/ / / ｊ
ｌ ､ ｨ≦7/ｲ / ／ / / 低下系の威力も上がった。
'、 ﾄ ､じ少' ﾍ.厶イ / ∧＿ 状態異常も起こせるようになった。
＼ ヽ ､＼ _, ′゛イ／丁 |. /| ∧:::::::: 何より、魔法を使える回数が増えたの大きいわあ
:.:.:.:＼ ＼ ｀ ー ／＿丿 | |∧:ヽ＿￣
.:.:.:／::〉,、 | ＼＿＿＿ ＜二...＿＿ノ ＼::::ﾉ
／::::;ｲ7:ﾄ＼| ＼ | イ____| ﾄ､ イ ／/
::::: /_/::::|:|:ｌ:ト-- ‥┴'＜::::::::| j::∠ -':::::/
::::/ |::::::|:｢ｌ:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::ﾉ /:::::::: -‐＜
1781 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:57:18 ID:oEEEaG1M0
､ /⌒
)｀Y( ＞＜二二二ﾕ_
＞ = く / /, ´ ｀ヽ
彡'´ V´ / ノ ＼
彡 / / / ／ ／ ＼ 命中率ほぼ五割。
｀ﾐヽ _彡〈:V / / ／ ／ノ八 ヽ 魔法支援があればもう少し上がるわよ。
V/( )〈 l lﾅナメ､／ ﾊ |
( (__ﾉﾊ l l / _〃 Tﾒ､ | / 三割以下だった以前とは大違い。
/( 人 l r==≡ rﾃメ､ﾊ/ / .} ／/
辷 ﾆ ﾆﾆヽ ル ' ' ' ' , ﾋ:｡ｿﾉ / /ﾊﾉ／ /, ‐､ ´￣￣｀ヽ
{辷__ ヽ 〃イ ／ // 〃 / ⌒ヽ }
{辷ﾐヽ ＼ `ｰ ' ｲイ ／ 彡'´ 〃 / )ノ
＞く￣｀ﾐ ヽ ＞ _＿ ＜ ￣＼/ﾆ彡' ( _ノ
{辷_-- ミﾐヽﾆヽノﾉ ィ´ ⌒ヽ
/く: V {こ介こ}く / ﾆﾆヽ
/ ｀Z´ ﾆﾆノﾉヽ＼ . :{ / '.
/ ´ ｀Y´￣ . : .ﾘ ﾄ､
/′ i . : :.,ﾊ / ﾆﾆヽ ヽ
{ ﾊ . : :/ V / V
|ヽ _ノ ﾄﾄ､ _.: ィ´/ V / ⊥ｿ
L ｀Tﾆﾆ:i i l ﾆﾆﾆﾆﾆV { V((::::::))
/￣｀ヽ| l l::[ﾆﾆ]:::::::::||:::::::i しi:≧≦l
/ /|:l l::::l l l::::::::: ||:::::::l L::::::::ﾉ
/ /ﾉ::l l...:l l l:::::: : ||:::::::| V(:_:) -‐ =＝ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
/ //::ﾉﾉ::[ﾆﾆ]::::::: ||:::::::L __ ィ ´
/ ／￣＼::::::::l l l::::::::::||:::::::ﾄ､ =＞ ー ＜ ＿＿ ＿
／￣￣ ＼ ヽ:[ﾆﾆ].:::::＞ ﾆﾆﾆ＼ ´￣ `ー ── ─ ´
／ V. l l.::彡 / ＼丶､
/ Vﾆｺ / ＼
/ i ／ 二二二ヽ＼ V / ＼
/ ／／ ＿＿＼＼ / ＼
/ V ／ ／: : : : : :＼ヽ 〉 | ヽ
/ 〈〈 /: : : : : : : : : : V L 二二二二ヽ＼ /
/ﾆﾆﾆﾆヽヽ ＼ l: : : : : : : : : : : : '. く | : : : / 二二V
＼: : : : : : : :/.:.:｀ヽ:): : : : : : : : : :.i＼二／ ハ: /: : : : : ／
「￣￣V:.:.:.:.:.//: : : : : : : : : :/| ′: : : : : :／
/ >─イ ＼.://: : : : : : : : : :/ ′: : : :_／
/ ﾉノ / ﾆﾆﾆ ヽ: : : : : :/ L _ ＿＿＿ ′ ￣
/ )ノ /.:.:.:.:.:.:.:.:＼＼: :.:/ |: : : : : : : : :′
1782 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:58:21 ID:oEEEaG1M0
／ ヽ ヽ /＿}
／ ／ ／ ＼/
. / / / |｀ヽ
/ / / / / / ,ィi V ヽ. ﾊ
/ / / / / / / ／/':ﾘ i 1 l!
,′ , i _,斗 '|⌒| i 〃 / //⌒ メ ､ | ﾊ!
| | | | :ﾚ | |ﾊ :/ ／ 〃 ／ ハ｀/ .ﾊ' |
| | :八 : .: リ _,,,,,_ヽ/ ／ __, | / / :| |
| | | ﾄ ｨfﾃ'⌒`ヽ ｨf⌒ヾ/ﾊ / ﾘ /
| |l :| :ﾄ ! {/ 〃 / /
| ﾘ 1 | ヽ /／/／ ′ /／/.イ !／ ´
| / 1 ト- ､ rv-- ｧ ﾉ | ﾘ
'/ |l ヽ|: : : :| ヽ ､⌒y ＜ :| | 状態異常回復も使えるようになったから。
ﾘ / :|: /: :| ＞ ､ ﾆ′'´:|: : | |
′ 人/. .乂/: : : : : :7´: : :.:.:|: : l:ﾘ それに、使える魔法は増えてないけど、効果は段違いよ。
/ / ﾊ ヽ ﾉ : : :| : : : : :.|: : / |
. / / | ﾊ ヽ ト ､ ＿!|: : | /ヽ
/ / ＿」/ | i ヽ ヽ::｀￣!| L ＼
./ ／￣::::::: |′ 1ー- ､ , -‐ ＼:::::! |::ヽ ヽ
' /::::::::::丶::: ! | l| ｀ ′ ヽ:| |:::::::＼ ＼
1783 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:58:39 ID:oEEEaG1M0
／￣￣＼
|＼ ／ _ノ .ヽ、＼ ／|
＼＼ | （●）（●） .| ／／
＼＼ | （__人__） | ／／
＼＼ | ｀ ⌒´ | ／／ やる夫と違って手数で勝負。
＼＼.l } ／／ 左右両手で二回攻撃、更に利き手で一回の、計三回攻撃。
＼＼ノ) ヾ＼／／ 一発は軽くても、全部当たれば大きいぞ。
/ ⊂￣ ＼∩_ノ )
(〆 ⊂ ／ ＿ノ | つか、俺の扱い小さくない？
.＼ “ ヘ／＿ /
＼ ／＿＿／
1784 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:58:58 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_ やる夫は前に出て敵の攻撃を受ける。
／＼ ／＼ 受けて引きつける。
／（ ●） （●）＼ その間に他の皆が敵を倒すのを待つ！
f'r/´⌒ヽ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
_,,.. ---- ――_= ＝＝{｛（ | |::::::::::| _|_＿＿＿ …………つか、やる夫も扱いが小さいお。
_..-''"゛ _､ｰ''""´´´´´ `｀=｀--､.| |;;;;;;;;;;| │::::::::::::::::::::::::::::::::│
゛ _､ｰ''" ＼ `⌒ ´ . │::::::::::::::::::::::::::::::::│
／ ヽ │::::::::::::::::::::::::::::::::│
| ＼::::::::::::::::::::::::::／
＼:::::::::::::::／
＼__／
※ＡＡの大きさの関係です。野郎より女の子の方が見栄えがいいからではありません。
嘘じゃない、本当なんです、信じてください。お願いです。
1785 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:59:50 ID:oEEEaG1M0
それでも牛鳥は強敵である。群れで行動していたら見送るしかない事もある。
というか、基本群れで行動してるのが牛鳥でもある。
退治に出かけるのは命がけであり、ポーションなどは可能な限り用意していった。
／フ⌒ヽ
／⌒＼ _,∠／ ＼
/ ＞ﾍ.ノ ｀Y´ ∨`ｰ-―､_
V／⌒ゝ‐'´r-､ /¨ ｊ ＼ｰ'⌒>∧
ﾚ'＾Yｨd´ ' Y / ！ 〔｛｛ l | 簡単にはやられないぜ～。
_ノ⌒‐,二＼ 〔＿ ｀Y | | ヽ｣ソ
/ ／ <¨ `ｰ'/ ,ﾉ
| l `_ﾉ ｒ'プ＼__／ ヽ ノ
＼｣―'´ > ／￣`￢-'＾> く
_) く ｀) く__
〈辷＞’ ＼ごメ>
一日に一回の戦闘で帰還せざるえない場合もあったが。
1786 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 19:59:56 ID:LXZQbDhw0
まあ野郎のＡＡなんざ１行でもおｋよねｗ
1787 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:00:48 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿＿＿__
：／￣| ： ： .／ / # ;,; ヽ
：. ｜ ::｜ ／⌒ ;;# ,;.;::⌒ : ::::＼ ：
｜ ::｜： / -==、 ' （ ●） ..:::::|
,― ＼ | ::::::⌒（__人__）⌒ :::::.::::| ： 今日はまだ立っていられるお！
| ＿＿_） ::｜： ! #;;:.. l/ﾆﾆ| .::::::/
| ＿＿_） ::｜ ヽ.;;;//;;.;`ｰ‐'ｫ ..;;#:::/ …………全力疾走しまくりで、明日筋肉痛確定だお
| ＿＿_） ::｜ .＞;;;;::.. ..;,.;-＼
ヽ＿＿）＿／ ： / ＼ ﾊｧﾊｧ....
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
,. '"´￣ ｀､
／ ヽ
/ ノ, (○) Ｙ
i （○) ､__ ) ヽ ああ、まだ魂の緒は切れてないだろ。
| '､__／ ! 運がいいぜ、牛鳥７体相手に…………。
| /
| ／
| _,,.. -‐'"´
| , .'"´
i .!
ﾞ､ ﾞ､
＼ ヽ
ヽ !
ノ／
i'／
!
／￣￣＼
／ ＼ ：
| （ ○）（○） ：
： | （__人__） ：
:： | ｀ ⌒´ﾉ.：
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
： | | ：
： | .| ：
真っ正面で激突をしのぐ前衛、その苦労推して知るべし。
1788 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:02:19 ID:oEEEaG1M0
そんなこんなの苦労ばかりだが、悪い事ばかりというわけではない。
牛鳥を相手にする事も多くなったので、その分だけ手取りが増えていく。
その影響は、やはり装備にあらわれた。
【びふぉー】
,ィ
/ |
/ /|
/ // .＿＿＿_ 数打ち（量産品）の剣
/ // ／⌒ ⌒＼
/ // ／（ ●） （●） ＼＿＿＿__ 分厚い綿の上着（ほんの少しの衝撃吸収効果）
| //.／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼っヵ |
ﾍ〈_.| |r┬-| |＝l= | ベニヤ版の盾
〈_ィ.＼ `ー'´ ／ ／ |
＼ .／ .／
i ./ ＼／
| i
【あふたー】
＿＿＿
／ ＼
／＼, ,／ ::::＼
, ／ （●） （●） ::::::::＼ 鍛造の剣
|＼ | （__人__） ::::::::::|
＼ ＼ ＼ ｀ ⌒´ ::::::::::／ 厚手の革チョッキ
＼ ＼ ｀､_ :::::::z≠"￣¨`＜ （要所に金属プレート付き）
＼ ＼ /{ 下彡 ／／{{ : :: : }
＼ ＼ { `r ‐= ／ : 从 : :: :_ﾉ{ 革の帽子
＼ ＼ 人 {｀¨¨´ : : {{`＝＝彡"ﾍ （額部分に金属プレート付き）
＼ ＼ /7ﾄx､_ : :: : `} j}
＼ ＼ ,〃/ ﾘⅩ又ｋｧｚｘ､_,｢}/∨∨｀｢ 革の籠手
＼/`ﾃ /人￣`7云＝=彳| h__,
人_,{彡ﾞ `￢{ { : :: :ﾄ{＿_..彡仁ｲ 革の脚甲
L.__ 八‘､ : :: :{ j仁ｲ
r{ ＼ ＼＼: :人＿ j仁ｲ 鋼鉄の盾
{¨{iﾐ=今ｘ､ ` r' ￣j｢￣::::::::::::::::::::::::::::::::::
_ﾉ≧>‐=ﾋ} `=‐ﾄ-弌＿_,.__ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_.ｨﾍﾆﾐ/＼(O)}:::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ 7¨´ ／三, ﾉ:::::::::|`=‐-‐=|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
人ﾐ┴==彡''¨´ |`=‐=彡h:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
｀¨¨´ {`ﾄ､＿..ｨﾚ}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
j》ﾆ=ﾆY以:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
片云云ｲﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾀ三三:/ j}:::::::::::::::::::::::::::::::
/ /｀¨~ } 》′
※鎧は費用がかさむのでさすがにほどほどであるが、その分盾は強力なものにした。
品質が上がったことで、当てるダメージも受ける損害も低下した。
その分先頭時間が長くなり、手にする成果も上がっていった。
1789 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:02:51 ID:LXZQbDhw0
>>1787
コレは牛鳥狙ったら群れで７体に追いかけられたって事なのか？それとも７体倒したって事？
1790 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:03:16 ID:oEEEaG1M0
住居も、冒険者用の宿泊施設（雑魚寝、トイレ共用、風呂無し）から
ボロではあるが部屋を借りる事ができるようになった。
集合アパートで風呂無し、トイレは共用であるが、雑魚寝部屋よりプライベートは確保できた。
男女別々で借りたので相部屋ではあったが、それでもより大勢と一緒にいるよりはマシだった。
部屋は衝立で間仕切りして、それぞれのスペースを確保するようにした。
一人あたま三畳から四畳。
その空間すら確保できずにいた雑魚寝よりマシである。
それでも男の方はまだよい。女性陣は広めのワンルームを間仕切りしてるのだから。
【外観イメージ図】
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
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1791 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:05:28 ID:oEEEaG1M0
>>1789
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／ ＼ ：
| （ ○）（○） ：
： | （__人__） ： 最初は一体だっただろ。
:： | ｀ ⌒´ﾉ.： でも、戦闘が長引くうちに他の牛鳥もやってきただろ。
. | }. 最後は七体になってだろ。
. ヽ }.
ヽ ノ 何を言ってるのかさっぱりわからないだろうけど
/ く 俺も何が起こったのかさっぱりわからなかっただろ、常考
： | | ：
： | .| ：
1792 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:06:06 ID:oEEEaG1M0
狭いスペースを更に狭く使わねばならない。
その苦労たるや、察するに余りある。
＿＿＿
´ ｀ ﾐ
／ ﾏ
. / 〃 ∧ ',_
.′ /ｉ} / '_ （()）
| ⌒ / i / ´ ｀、 （(><)）
│ i／ ﾚ′ ヽ! （()） 女の子だけの会話。
. 从 v′＼ ／ ! ／¨ゝ、 女子会……圧倒的な女子会！
ヘ＼ ! ／ ＼ ム/ 〉
ｉく. Xﾍゝ ,, ､_,､_, ,,.ｲ ／,ﾍ
. __ ヽ Yゝ .＿＿_ ゝ_' .:＜ ｀ ､_（／ ∧
. ﾉ ＼i_ｙ‐ ′ !￣ 【】､ ￣） } ｀ｰ〈__｀≧ｘ、
ヾ､ ＼ ／ゝf´!∧_i｀ﾌ.∧ ! i ソ
＼ _ノ X Ｘ´./ Ｘ.／ ｝ ﾉ ′ ´
Y¨≧='ﾞ ｀´ 〈 ｀´ 入
乂! ∧／＼ ／ ＼
/ / ｀´＼ 〆
ﾞー←┬--┬<´＿
'; ! ｀ー‐ ´
';_!
1793 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:06:28 ID:oEEEaG1M0
────察するものがある。
＿＿ 〃}}
-‐‐二く⌒ ､ ￣ ｰvイ }} ＿zｧ
-彡 ／ ヽ 〃' ﾚイレイ 〃
´／ ﾊ ヽ ∨ /ノ}} /／}} こ、これよ…………これなのよ。
＿／ ／ ／ } !｀＼ ヽ ヽノ__〃 /ｰ-〃 私が求めていた、求めていたのは！
∠-ｧ / , ﾉiﾉ ヽヽ V≦メ＿／ヽ
／／ / / // / ∠_/ ＿i_レ l⌒＼≦､ '､ 夜になったらパジャマパーティで
／／// i / //レ/／ /￣￣＿ ﾊ ! ﾊ＼ ヾ ﾞヾ ! お菓子たべながら恋バナよ！
/ / // /! l_レイ l / ,ィﾃﾞ冗}≧ｧi ト ヽ ヾ＼}} i
i / /ﾊ ハイi ,ィ云ミ V//ｿ "i ! / ￣へヾ―ﾍi
{ iハ ! ヽヽ《 V/ﾘ "￣/l/l/l / i ヾ; ヾ〉
ヽ ヽ{ ヽﾍ ﾞ¨´ ｀ /ｲ i
ヽ ヽ ﾊl/l/ ／' ヽ / ! i i
ヽ /八 ﾏ￣ rｿ ｲ l ﾊ ﾊ
// ＼ ｀ ｰ‐ 'ヽｰっ 川 ヽヽ ' i
// / ＞ ´ iハ ヽヽ ヽヽ
// / i i -イ i へ ヽヽ ヽヽ
／/ 〃 i i ／! ／ヽ 》､ ＼ ＼ ヽ ヽ
ハ /// ハ i i ／ ∧ ／ ＼〃 ＼ ＼＼ ＼ヽ
／⌒ヽ } V ! { ゝ―フ´ / ∠＿ 〃＼ ＼ ＼ ヽ ヽ＼
1794 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:06:46 ID:oEEEaG1M0
察するものが…………
／:::;:zｭzｭzｭzｭzx:::＼
/::zﾀ´ ´ﾇｬ:l やっぱりいー
l_] l | ﾄ､ | l ｒ‐|ー､ ここはー
く小| |', !'､ | ＼!, ! └丈オ みんなでー
厶! 乂f;iヽ l f;ｉ ヽ| l.../ |ﾔｌ _, ---- ｲ おしゃれーとか、
八 | |:l｜ l:j ｌ|/..... | | ／:::::::::::::::ｆイ スイーツ（笑）な事を喋らないとねえ。
_, -― ､ 父,| l ´ ､ ｲ|....l.... ﾍ ／::::::::::::＿::ゝ
ｧ:::::::::::::::::丶 ! ...ﾄ ､ ｎ‐' イ|....ｌ.l..|.. ＼/::::::::::::::::､:::＞
´イ:::, -ｬ::::::::/ ....ﾊ..l...j |::X::::::::!....|￣'､......＼:l::::::ヽ::j
ﾚ /ノ::::/ ..|..l:::|../ へ:ﾄJV|...l.l:::::::::ヽ....､..＼ｰ-ゝ
´し/ ......l|..|:::!.|_,､_丿 l...l.|:::::::::::ｽ.......... l
_／.. ｲ...l:|..l/'/_,､_〉zｭz外.|丶::／l...|....l... |
￣´ !..|ﾊ.!/､_ ｦ::::::::::::::!::::::l..| ﾚ´l...|∨
V:／ Ｙ:::::::::::::l::::::::::|ﾉ レ
〈:::! ／::::::::::::::;|:::::::::{
まあ、不自由な空間を工夫して楽しく盛り上げていた。
そういう事にしておこう。
あと、何気に低下系魔法使いさんもボッチ（以下略
決して彼女らがボッチだったわけでは（身の安全のために以下略
1795 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:07:18 ID:oEEEaG1M0
何はともあれ、一年半後。
次の段階が訪れる。
やる夫が冒険者になって三年目であった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 地道な一歩も確かな進歩
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
レベル２ → ３
ちから（str） ３ → ４
すばやさ（agi） ３ → ３
かしこさ(int) １ → ２
きようさ(dex) ２ → ３
たいりょく(vit) ３ → ５
牛鳥がメインのターゲットになってきた。
更にその上、ごうけつぐまも一応相手にできるところまで来た。
1796 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:07:46 ID:oEEEaG1M0
と、同時に本格的に考える事もある。
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
.| （__人__）＿
| `⌒´.￣
.| ﾉ
ヽ .,ﾉ )／´二⊃
> /"／ '‐､ﾆ⊃ ｷﾝｯ
./⌒ヽ ｌ ´ヽ〉〆ヽ
( ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.＼ / / { ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ―）（―） ｼｭﾎﾟ
.| （__人__） ﾁﾘﾁﾘﾁﾘ……
| .,ﾉ )／´二⊃
人 /"／ '‐､ﾆ⊃
./ ヽ ｌ ´ヽ〉〆ヽ
( ⌒ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.＼ / / { ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ―）（―） , ､
.| （__人__） ふぅーッ ,´ ( ⌒ヽ ）
| `-=━・ --==≡三三 ( （ ) ） ）
.| ﾉ ヽ ｀ｰ ノノ
ヽ .,ﾉ )／´二⊃ ヽ_- ノ
> /"／ '‐､ﾆ⊃ ｷﾝｯ
./⌒ヽ ｌ ´ヽ〉〆ヽ
( ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.＼ / / { ／
1797 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:08:19 ID:oEEEaG1M0
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／
| （__人__）l;;,´| なあ、やる夫。
| ./´ニﾄ━・' .ｌ 本格的にどうだ？
| .l _ニｿ } そりゃあ、俺達まだレベル３だし、こういう事を実行するのは早いかもしれないけど。
/ヽ､_ノ / でも、具体的に考えはじめるには良い頃合いだとは思うんだ。
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
＿＿＿_
／ ― ＼
／ (● ) ﾍ＼
| （⌒ (● ) ｜ あの話かお？
ﾍ ￣｀､__） ｜ やらない夫の言いたい事は分かるお。
ヽ ｜ でも、うまくやっていけるかお？
, へ、 ＿／
| ＾ヽ
| １ |
1798 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:08:45 ID:oEEEaG1M0
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;( 分からん。
| （ ─）（─ ) ;;;;) 正直言えば失敗すると思う。
| （__人__） /;;／ けど、五人のうち一人。
. | ﾉ l;;,´ いや、十人のうち一人が残ればいいと思う。
| ∩ ノ)━・' それくらいの気構えでやってみないか？
／ ／ ＿ノ´
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;) 言っておくが慈悲でもなんでもない。
| （●）（●）/;;／ 合理的で将来を見据えたビジネスだ。
| （__人__）l;;,´| 商売として、事業としてやっていく。
| ./´ニﾄ━・' .ｌ だから、使えないヤツは切るし、
| .l _ニｿ } やる気のある奴は残ってもらう。
/ヽ､_ノ / そのつもりで運営したいと思ってる。
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ. 結果として底辺の連中を引き上げる事になればいいけどな。
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
1799 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:09:36 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 言いたい事は分かるし、やる夫としても賛成したいお。
／ （●） （●） ＼ ただ、うまくいかくかどうか。そこが心配なんだお。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ やる夫としては、底辺でくすぶってる連中にがんばってもらいたいけど。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ─）（─ ) ;;;;)
| （__人__） /;;／ 消極的な賛成ってとこか。
. | ﾉ l;;,´ ま、それでいいよ。
| ∩ ノ)━・' けど、もし良かったら考えておいてくれないか。
／ ／ ＿ノ´ 次のレベルに上がるまでに。
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
元々底辺の冒険者、はっきり言えばクソステではじまった者達である。
一部例外はあるが、「使えない」という判断を下されて徒党も組めない状態が続いてきた。
そんな中でようやく知り合った仲間と出会い、なんとかそれなりの稼ぎができるくらいのレベルになった。
だが、それだけで良いわけもない。
そこで終わってしまっては後がないのである。
1800 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:12:23 ID:oEEEaG1M0
＿＿
／ ＼
／ ゝ_ ＼ 稼げるようになったのは確かだけど、
（●）（●）U | だからって他の同レベルの連中ほど稼げてるわけじゃない。
（__人__） |
・━(＼_∩ | クソステはあくまでクソステだよな。
ヾ(_ ＼ | 正直、同レベルの連中に比べたら、稼ぎは少ないし。
{ ＼ ＼ ＼
/ ＼_＼ ＼ / .) 何とかしないとやばいだろ、常識的に考えて。
| |＿__ ＼ “ /
＼＿＿＿ ＼／
危機感は常にあった。危機感しかない、と言える。
だから次にどうするかを考えねばならなかった。
確かに稼ぎは五人で一緒に行動するようになってから増えた。
レベルも上がった。
だが、こんな状態がいつまでも続くわけもない。
誰かが一人が欠ければそこで今の状態は終わる。
それを避けるためにどうするか。
五人の中でやらない夫はその事を常に考えていた。
その打開策をやる夫に持ちかけていた。
1801 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:14:22 ID:oEEEaG1M0
やる夫も言いたい事は分かってるつもりだった。
先々の事を考えれば、やらない夫がもってきた案は十分に検討する価値があった。
ただ、それが上手くできるかどうか分からなかった。
それでも日々のモンスター退治は続くし、続けていれば次の段階に至ってしまう。
冒険者となって五年目。
やる夫は転機を迎える。迎えざるえなくなった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 防御専任だから体力が勝負です
＼ ｀⌒´ ,／ （他の部分は気にしちゃいけない）
／ ー‐ ＼
レベル３ → ４
ちから（str） ４ → ５
すばやさ（agi） ３ → ３
かしこさ(int) ２ → ２
きようさ(dex) ３ → ３
たいりょく(vit) ５ → ７
装備も一新した。
やる夫は金属製の全身鎧。
大型の盾と高品質の剣。
オーダーメイドではないが、量産品ではそれなりに質も高く値段もはるものを身につけていった。
もうクソステの貧弱な坊やではない。
1802 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:15:02 ID:oEEEaG1M0
住居も風呂トイレ付で冷暖房付き。
築年数はそれなりに経ってるが、作りはしっかりしたマンションに住居をうつした。
相変わらず男女別々に部屋をとっている。各自が自室を持てるくらいの余裕のある造りを選んだ。
_..． '' ´￣￣ `''ー-,_
, ' i ｀ﾞ丶
／ / / 丶 ｀ヽ
／ / / , , ' ./ヽ ＼ ヽ
' / // ／. ／ ./ ﾞ､ i ﾞ. ソファに座って、テーブルに広げたお菓子をつまみながらお喋り。
/ ., :/ // / ／/ ／ i | ､ ､'､ もう（一人も孤独もボッチも）何も怖くない。
,ﾍ_' / .::; __.,;斗-‐'／ /／ `ー‐--l､lヽ i :i ﾚｶr､
| {∨ i:{ ´/ |,／ ／ |/｀ヽ |::| |,' /!|
ｨﾄﾍ| |:| / __.!__‐ ､ -‐___ﾘ_ ヽ;::| |'///
什ﾞ{ |:| /,イｃ///}ﾞ '{c///ﾞi㍉. ;/ .j》'.{
ﾍﾃﾍ i:{ {i {;t';;;;ﾉ.i i:'t;;;;ﾉ'.} ﾞ./ ./ｿﾍ;}
||､|ゝ ゝl 。C-‐ ' ., ｀‐‐-つ / ／‐､ゝ,'
ii }{ ＼ ヽ. ､ ､ ､ ､ ､ ､ﾟ/.／/ヽ }｀´
ゝヽ{´ i ＼ ､ ／ /ｿ 丿ゝ._，-‐┐
/￣ﾞ`ヽﾉゝ_ゝi､ ｀ ｰ -‐ / .／ ／ ヽ､
/ ｀ヽゝ , '~ゝ／ ___ヽ
/¨ ..;__ ヽ＞ .._ _.. ´ ／ ., _, '__,.ノ
~｀`ヽ､.._ ｀ヽ､.._ ＼._〕 | ‐ ... ‐ | / ／ ／´~ ´ _. -､
ｒ―- ､..__｀丶､._ヽ､ ｀i | | ( 〃 ／､__., -‐''´ i
ノ二‐､_ ＼￣ ｀ヽ., .ｨ' {￣￣￣ﾞ|´￣￣｀} ﾞヽ , ' ／ ﾞ､
/ ヽ ＼-― ' ＿..,}__ │ __{..＿＿ ゝー／ ., ' ﾞ，
ゝ､~｀丶､_ ヽｒ::::::::::::::::::::≧::...._____..::≦:::::::::::::::::::::ﾞ! f､,.／ _..，=＝＝,ﾉ
ﾞ'' ‐-､_＼_ ｒ‐''´~|:::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::|｀ﾞ''‐ゝ .／_..．-― ~´
.／￣_｀` ﾞー‐‐' / }::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::!::::::::::::::::::::::::::::::i ヽ/ ￣￣ ﾞ .
{ { ｀` ﾞー―/ !::::::::::::::::::::::／/ | |ﾞヽ:::::::::::::::::::::::::{ ヽ￣￣｀ﾞヽ､ ヽ
丶 ヽ / .:i i::::::::::::::::／/::/│ | !:::ﾍヽ:::::::::::::::i i 丶 } }
ゝ..丶._ ／ .:/´ ｀ー ´ /:::/ | | i:::ﾍ ゝー ' ｀!:. ﾞヽ､ .ﾉ ノ
／ / ┗━./:::/━━━ i::::ﾍ━━┛ 丶:: ヽ／‐ ´
〈::::ﾞ::ヽ..__ / /::::/ |::::ﾍ ヽ .,..-‐:'::::::::i
ヽ::::::::::::::｀:ヽ{ /::::/ |::::ﾍ }:´:::::::::::::::::/
女子会は定例行事と化していた。
1803 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:15:52 ID:oEEEaG1M0
保留にしまくっていたやらない夫の案。
やる夫はそれにようやく返答をした。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | やるお！
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） おう。
. | （__人__） どうなるかわからんが、やるだけやってみよう。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
1804 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:17:19 ID:oEEEaG1M0
数日後、メンバー募集の告知を出した。
以前からやらない夫が考え、都度都度やる夫に話していたのはこの事である。
そして、それは今この徒党の全員が共有する議題でもあった。
この日が来るまで、何度も何度も徒党内の五人で話し合ってきた事でもあった。
,ｨ
〃{ , イ{
¨￣￣￣¨ {{:.∧ ／: :.||
´ ｀ :.∨: : : : }}
／ / ＼ ＼ ＼: : : 〃
/ / | ＼ ＼ ＼_,ﾘ
./ / ./ | ! ＼ ヾ.､
/ / | | |＼ ヽ ‘，=-
/ | ./ || ヽ ! ﾊ
.′ .! | /! || ,i!- .| Ⅵ
| | | | / | .| /!! ／ | | .|}|
| | | .! ! .! .,ｲ / ﾘ' ! ! | ./ i! 今のままじゃ稼ぎに限界がある。
| | |__｣｣＿|＿, /// , ｲﾁ从// ﾉ それは人数が増えても同じだけど。
| | ´| 从 .! //' .〃ﾘ / ./ｲ／
| | Ⅳiz≠≧ﾐ {シ { ﾊ でも、徒党を組んで分かったのは、人手があるのは強さだってこと。
| ‘， |fr<´zク } /! ! 何か有った場合でも、人手がいれば穴埋めのしようもあるし。
| .∧ | ' ,ｲ / .| |
| / ∧ | , ／| | i ! !
| ./ / i! | ≧=- _／| .| | | | |
|! ./ ﾊ ! ∧￣ヽ | .| | | | |
ﾘ / /从 |ー―‐ｧﾍ.＿＼| ! ! ! //
./ / .／::::::＼|.| | /='.く ＼::ヽ. | | | //
/ / /:::::::::::::::::从 .| |{ilililili〕 !:::Ⅵ | |'./
1805 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:17:51 ID:oEEEaG1M0
＿
＞ｾ乞ｱト ニ _
／..::.:.ヾごソ.::.::.::.::.::.｀:..､
／ ^⌒＾⌒＾⌒⌒^丶､:::.::..＼
/／ / ＼::.::.:.ヽ あと二人入れば、単純にあと何体か倒せるクマを増やせるわあ。
/ / ′ 〃 l |＼::.::.l_ そうすると、一人頭の分け前は増えるの。
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′ ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ もちろんそこまで出来る人間がすぐ来るわけもないけど。
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l でも、人手があるってのはやっぱり強みなのよ。
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 数字の１＋１は２かもしれないけど、
|:ﾄﾍ ｀ { ￣ ￣ / ／ | |:| く/ | 人手の増加はそんな単純な足し算じゃないのよね。
ﾚ |＼ヽ_ ヽ ∠／| || ﾚ |
| ト __ ／| |l | ／
､＿ ＼__ | | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜ ／厶イ{ノ廴_＿,,
_ーｚ三≧三≧| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜三三三三三三ご＿
ご三三三三三| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼三三三三二ニ
ﾆ二三三三三三／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼三三三三≧===ｧ
ｰ=ニ二三三三/.::.::| ノ | Г|ノ厶l/ , /.::.:: |::.::.::.::.::.::.::.::.＞｀ヾ三三三三{￣
￣え三三∧::.:〈￣ト‐┴√| ﾄ､__/ ／｢`7.::.:::/Ｌ. -― __ ――〉三三三三二
＝彡ベ彡ｲ⌒ヽ「＼l / ﾉ.::|/ ／} /.::.::.〈ー―::.::￣::.::.::.:.::／三三三≧一
/ /＾Y⌒ト-ｲ￣厂〉 イ￣ , /.::.::.::.::〉::.::.::.::.::.::.::.::.:／＼￣`ヾミ⌒ヾｰ
/ / ト--rヘ＿r-ｲ/ j| / /ﾆﾆ二/.::.::.::.＞‐[}‐く ＼ ヽ
. / ∧ ｜ | | /|＼＿／..::.::.::.:/ｌ::.::.::〈〈__ﾉ八_〉〉 ｌヽ .
徒党の強みである。
よほど才能才覚があればともかく、一人でできる事はたかが知れている。
その限界を超えるのが人数であり、人数を効果的に運用するのが徒党である。
その事をこの五年で痛感したのは、他でもないやる夫たち自身であった。
だからこそ、あえて新人集めにうって出たのである。
1806 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:18:14 ID:oEEEaG1M0
ただ、その内容は度肝を抜いた。
`ﾆｰ--､,.,.,.,.＿
`ﾆ二ｰ-､ミﾐ､,.､,`ヽ__
`ﾆ二ｰ-ミr'" `^i'Z /＿
ヾﾐfａ`i `ｫ,､,.,ﾉ' ／
ﾚ' > u ﾞｰ _! ＼
＿ ,.イ ゝ、 (ﾆ=/ ヽ￣
,. -‐''"￣..:::::;;;;|ヽ`ｰ-､` ｧ< 一気に五人！？
f::::::::::::;;;;;;ヽ;;;;;;;;t;;;;ヽ ﾌヽ ﾞt-､..__ いきなり倍に増やすのか！？
|:::::::::::;;;;;;;;;;};;;;;;;;;;;＞ヽノ 〉-､|＼:::::|ヽ
.|:::::::::;;;;;;;;;;;;ﾚ;;;;;;;;;;＼;:::ヽ | ||｡<;;;;;|::::|
|::::::::::;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;ヾ ｌ /;;;;;;;|::::!
|::::::::::;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ヽ//;;;;;__ |;:::|
.|:::::::::::;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;:::j;;;;;;;;;;;;;;;;Ｖ/;;;;;::Tﾞ┤;:ヽ
|::::::::::::;;;;;;;;;l;;;;;;;;;::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;/o;;;;:::::l:::!;;;;;;;:ヽ
予想外の展開である。
普通、新人募集は一人か二人。今までのメンバーを補強する形でいれるもの。
だが、やる夫達はそこが違っていた。
しかも。
1807 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:19:08 ID:oEEEaG1M0
___,,,,----- ､__
_____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ＼｀Tｰ-1
｀ｰ-.ｭ____, ￣コ-､_i- ､丶 /└!
-＝´､ﾆ----ｧ (_ ｀''ｰ'ヒ｢
-＝ｭﾆﾗ´,rﾆヽ ,｢ .u'''ｰ-､_ ､ |'
￣'ｰ､_ __｣⌒!.V' ｰ┬｢'´∠!
ﾞiNﾞi ユ;. ﾟ ￣ tf
,r.ｧx-ー┐ 。 . ' rｸ
_／ ! ﾞt i ヽ r___ｰ─‐ｲ レベル１でかまわないって…………何を考えてるんだ？
_,,.. -‐'´ / l ヽ| ﾟ ､. ｀￣了
_,,,. -''´ / .ﾞi, ＼ ｀ｰｧ､....ノ
._,r‐''''~｀ヽ､ ,' ', .ゝ--ｧ'''!＾!
/ .ヽ ''''ｰ-=- ﾄ､ /￣｀ﾞi | t'､
..l ', ,.-''´ い,/ヽ .∧ |. ヽ＼
.j ;. ヽ、 ', 〉‐ｲ ''|＼-' ＼
| , ＼ .ﾞ, ! ﾞ! .| oヽ, ＼、
| | ﾞヽ ', .j .! j ./ ! ヽ
| j ＼ .', ,' | / ./ ,' .!
ﾞ! / ＼ .Y y / .,' |
普通、同じくらいのレベルの人間を求めるものだ。
それがなぜかレベル１。
しかも能力値が低い連中でもかまわない、という。
何か裏があるんじゃないか、と危惧してしまったとて誰が責められよう。
1808 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:20:26 ID:oEEEaG1M0
むろん、裏はある。
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／
| （__人__）l;;,´| 下っ端を一気に抱え込んで、一気に育てるんだよ。
| ./´ニﾄ━・' .ｌ 初っぱなからウサギ相手だからちーとキツイが。
| .l _ニｿ } ま、俺達が同行するからなんとかなるだろ。
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__ それに、逃げ出す奴も見越してる。
/ / / ｀ヽ. まあ、三割残れば御の字だ。
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
最初からふるいにかける気満々である。
それであったとしても悪い条件と言えるかどうか。
レベル１でウサギ相手はかなりきついが、高レベルの人間がついてるならば難易度は下がる。
むしろ、危険になれば援護が入るならばかなり効率的な作業となる。
当然ながら応募者は殺到した。
だが…………、
1809 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:21:11 ID:oEEEaG1M0
, --────-- ､
／ ＼ ああ、言っておくけど、登録したばかりの新人がメインだから。
／ ＼ 警備や護衛の下っ端の仕事を分捕ってる連中は論外だから。
／ l ＼ そこんとこヨロシクな。
／ ノ::::::::::::::::::::::.＼
. / _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;:::::: ＼
｜ ／ ／￣＼ ＼:;;;;;;:／／￣＼＼
.｜ ｜ |. ○ .| ,|:;;;;:| |. ○ .| ｜
| ＼ ＼＿／ ／::;;;;::＼＼＿／／
.| ,／ :::|:: ＼
| ｜ ｜ ｜
| ｜ ｜ | =二=二￣
.| ＼＿＿／＼＿＿／| ,. ,._ ,.-,.､ -=二＿ニニ
|. トエエエエエイ | // j / / ﾉ -=ニ_￣
.| '.{ :l }/ / ＿＿ﾉ ｀-/ﾉ `ﾂ ＿＿ﾆ＿二＝
| .{ :l }/ ） // // _,_{￣/￣￣￣￣/^/;;'´￣￣
丶 .{ } l ヾ､＿/ /＿i＿＿＿＿__i_ヾ:;'
＼ ､`ｰ一一 ' ) / -=j" ,_/
＼ u / ,.--､ / / ./
ヽ ／ }ヽ ＼ ノ _} / ＼
釘は当然さしてある。
クソステだろうが何だろうが、努力して上っていく連中だっているのである。
実力が足りないのは仕方ないが、それを埋めるための訓練や鍛錬もせず、
ただ日々の稼ぎで飲む打つ買うをしてるような連中までひろう気はなかった。
むしろ、クソステでもかまわなかった。
地道に一年頑張る気力があるなら、レベル上げに付き合うつもりだった。
そして、そんな気力があるならば、仲間を見つけてモンスター退治に出ているものである。
いつまで経ってもレベル１のままの者達は、その気が無い、と判断せざるえなかった。
……ボッチ属性はともかくとして。
1810 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:21:39 ID:oEEEaG1M0
もちろん例外はどこにでもいるものである。
_フ ヽ
フ |゛
´Z,. ,ｨ ,.,.,., ,r'ﾅﾉ''v'"'7 /｀ｿ'-ｧ_ |
<´ `<〃 〃 〃 ｕ ./ ./ ｕ ｀> Ｎ
＼ ＼ i | / /〃´｀l 〉 .| こ、こんな所で……こんな所で終わりたくない。
/ ＼ ＼ U ./ /〃 .| / .r'⌒'i | 俺は……俺は……こんな所で……！！
/ {´＼＼ |i .i| ./〃 l l .|⌒i l |
. / l. ＼＼|! .!レ'〃 .!l. l .|⌒| | l
＼ l ＼ / !!l. l |⌒l l l
＼ ゝ __ｏ／ ゞｏ ＿ ノ〃 l .|_ノ / l
. ）ミ三| 三＝彡´ _ｕ_ リ__ノ ゝ
. ／ / .|j --､ -‐'´,r‐､｀ |＼ ＼
. （ .|j / ） ／ヽ,ｲ] .| ＼ ＼
ヽ ./ =＝ ／ヽ／∧! | ＼ ＼
＿ ） （ __,､ .Ｕ_..､ィ´｀>´ ,､ﾍ/ | ＼__ ＼
` ‐┬‐┬ ''Ｔ''''Ｔ´ | __.ゝ'´,､へ冫 ﾉ .| /|::::::" '' ‐ ､ ..＿ ＼
. └‐┼┬'=,='-〒‐r‐ヾ__ゝ'´ｕ~ .| / l:::::::::::::::::::::|::|:::::::::￣
f .￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ～Ｕ .| /. ,'::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::::
. l U Ｊ | / /::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
l , , i l | / /:::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
_..､-l l l ! ' ' ｕ | / ./:::::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
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::::::::::::::l __ .. ､ -t‐ ''ヾ, / ./:::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::
::::::::::::::::::::::::|::|:::::ヽ ＼ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::
レベル１ 戦士 黒沢 冒険者歴かなり長い
1811 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:22:05 ID:oEEEaG1M0
i､ 〈ｌ〈l r,==￢
-=| |=‐ |.| |.| o o o
/ i7 |.| 「/ L===」
〈 ﾞ'
／ ､ｰ--‐へ､ （⌒＼ もうイヤだ……もう……もう……！！
. , ' l`i‐r-ゝ v ＼＼､ヾ; ヽーｧ─ いい加減、こんな事を続けるつもりは……ない！！
/イ :ﾄ､!│| ! , ij u ＼ヽﾘ ∨
│,ｲ | u | | l∠ﾆ u ト､ ヽ /
l/ | ,ｲ |─ｧつ_ ~U~ u/;⌒i |:: ＼ ヽ /
ﾚ W f／ ノ ,.- // ./ j v |:: u ＼ V
{ ／つ ｨ .// / u |::v /ヽ. i
l ／つ/ ﾚ' 〈__,.ﾍ |￣7 ヽ |
ヽ ﾍ'v ｰ-､ ﾉ ヽ | / W
＼ ij ０ ヽ. `ｰ' | r‐￢ |
＼ ノ O ＼ |_!o ol_|
レベル１ レンジャー カイジ 冒険者歴そこそこ長い
1812 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:22:31 ID:oEEEaG1M0
そういう人達には、
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | とりあえず、あなた方だけで臨時徒党を組んでやってみてください。
＼ ｀ ⌒´ ,／ やってみて、それでどこまで出来るかを示してみてください。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
その場で徒党を組ませて、実際にやってみてもらう事にした。
こういう連中が本当にやる気を出してるのか、たかりに来てるのか分からなかったのだ。
1813 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:23:30 ID:oEEEaG1M0
この言葉を聞いた大半の連中は似たような反応を示した。
＿
巛.4ﾞ＼
＿ ⊂￣ ヽ,,
O(((<ヽ ~ﾞ.-=ニﾆi
.＼^（ .|_,,,,....,,,,_| .|
,,.. -=彡￣ .| .|,,丶
／ ／. | | ＼ ＼ 無理、絶対に無理！
／/ _/ _,,...,,_,. ..,,＿＿,」、 | ＼ ＼
.／y' > ／ / ﾉ !＼. | Yｺl二i
/」 / .／._（ ノ .| ! . ヽ!
./ ｲ .i￣ ＼、＿＿＿＿＿,,... -ー'' | ＼i
,.へ、.,／ ＼| ヽ、 ,,,,.. ー-＜＿,,... | |
< n,へ＼ ＼ ﾉム～彡='^ﾞ i＼ .| |
>／ ＼＼r=v((( ,,.ミ、 | ﾞヾ . | |
ﾞ' rrrrr)). ＼ ヾ （( L,,_ .| .|
'テ~ﾞn ∠_.ヾﾉ ﾘ） |ﾞー-= 、 | .|
.ﾞー―ﾍ＼ ii.>ミ ((. .! !~ﾞ～ . |
（(i.{{_ﾘ , ﾙ） . ヾ ! .|
》ミ 彡 ｒ-'' | ! .|
. ((( _,r=-'
1814 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:24:08 ID:oEEEaG1M0
_.. -‐'⌒＼_ できるわけないだろ！
＿__ノ´ ＼
ノ´ ／⌒ヽ l それが出来ないからここに来たんだぞ！！
/ r‐-､＿__..-''" ／∩ ＼ ＼
|ﾉ ヽ ｀ヽ._／/ / / | ｕ } _ ｜ それを……それを……なんだ！
| (＼＼ヽ._ノ / ,ﾉ { u ﾉ /__｀!｜
|u' ） ＼＼, ﾉ 〈@ 》〉（ {ﾉ ,}｜ヽ＿
| (_ @Y u.ヽし'=彡'ﾞ,.-＼ヽ_} | | ｀ヽ､ ＿
＼ { 八.u └-､､_ノノ~ , ヽ.V ヽ ＼￣￣￣
}rﾞ ﾉ / J r‐' ,;:=''"__ uヾ＼____＼ |
(_;_ﾉ `ｰl"iー'ﾞ;;=''"__,.-く._L> ヽ /ﾄ､ ＼
〉,,,;;:=し' ／ヽ__>ｰ'ﾞ .ｲ} ヽ.u / | ヽ ヽ
/〉u' __,. ィ" >‐'ﾞ ,.へ/ ﾉ / | ヽ ヽ
／ 'ｰ'"[__.ト‐'´ _,. イ_＞' ／ / ｜ l、 ＼
／ ＞匚L -''" u .ノ u' / | | | ＞
／ヽ {____ u' _,.-''" / ｜ ｜｜ ＜＿
/ ＼ l.__／ | | ＼ U / ｜ | | |
ノ ＼ | ＼ヽ ＼,/ ｜ | ｜ |
ほとんどの連中がこの場で退散していった。
1815 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:24:30 ID:oEEEaG1M0
が、やはり例外はひと味違う。
_フ ヽ
フ |゛
´Z,. ,ｨ ,.,.,., ,r'ﾅﾉ''v'"'7 /｀ｿ'-ｧ_ |
<´ `<〃 〃 〃 ｕ ./ ./ ｕ ｀> Ｎ そうだな。
＼ ＼ i | / /〃´｀l 〉 .| 俺には丁度良い。当然のハンデ。
/ ＼ ＼ U ./ /〃 .| / .r'⌒'i | それに、この……この面子で……これだけの面子がいれば。
/ {´＼＼ |i .i| ./〃 l l .|⌒i l | やれる……なんとかやれる！
. / l. ＼＼|! .!レ'〃 .!l. l .|⌒| | l
＼ l ＼ / !!l. l |⌒l l l
＼ ゝ __ｏ／ ゞｏ ＿ ノ〃 l .|_ノ / l
. ）ミ三| 三＝彡´ _ｕ_ リ__ノ ゝ
. ／ / .|j --､ -‐'´,r‐､｀ |＼ ＼
. （ .|j / ） ／ヽ,ｲ] .| ＼ ＼
ヽ ./ =＝ ／ヽ／∧! | ＼ ＼
＿ ） （ __,､ .Ｕ_..､ィ´｀>´ ,､ﾍ/ | ＼__ ＼
` ‐┬‐┬ ''Ｔ''''Ｔ´ | __.ゝ'´,､へ冫 ﾉ .| /|::::::" '' ‐ ､ ..＿ ＼
. └‐┼┬'=,='-〒‐r‐ヾ__ゝ'´ｕ~ .| / l:::::::::::::::::::::|::|:::::::::￣
f .￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ～Ｕ .| /. ,'::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::::
. l U Ｊ | / /::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
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_..､-l l l ! ' ' ｕ | / ./:::::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
:::::::::::l |j __ ... ､ --‐ '' ´ / /:::::::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
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::::::::::::::::::::::::|::|:::::ヽ ＼ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::
1816 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:24:52 ID:oEEEaG1M0
, -‐' ´￣￣｀`
∠´＿＿_
, -‐'´~
, ‐'´
.∠-‐', ‐'´ ,, 戦士にレンジャー、それとシーフ。
.／_,, ／ .／::| メイジはいないが……まあ、ポーションと巻物があればなんとかなるか。
.／‐'' / ／/／ u ::| | iﾍ とにかく、これで徒党を組めるんだから、条件は悪くない。
./／ ／ / _, -| |´| |‐'＼
／/／、 _, -‐'´ , -|'´:::|::::::::＼
／ ＼ ＼_, -‐'´ :::::::::::::::::::::|
＼ __=====＝＝＝:::::::::::| /⌒ヽ
／ ''' ! , ‐'´:::::::::::::| |/⌒i |
／::::::: -‐ '´ :::::::v::::::::::|...|/⌒l |
／:::::::::::v :::::::::::::::::::| .|| .| |
. ／::::::::::::::: U U:::::::::::::::::| | ⌒ﾉﾉ
<＿_ ,,,, ｀) :::::::::::::::::::| `-‐"
. __,ノ ::::::::::::::::::::|
`ー､──────::::::::::::::::::/|
ヽ ::::::::::::::::::/: |
ー─, :::::::::::::::::/: |
/ U::::::::::::／:: |
./ :::::::::::／::: l
./ :::::::::／::::: l
/ ::::::／|::::: ,, /
!、 __／ |:::, -‐'´:/
￣ ,､-‐' ´::::::::::/
/∧::::::::::::::::/
.//0::＼::::::::/
※巻物：呪文・魔法の効果のあるアイテム。一回限りの使い捨てだが、メイジ以外でも使用できる
1817 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:25:23 ID:oEEEaG1M0
／￣￣￣￣｀丶、
,.-''⌒´ ＼
／ ⌒` ヽ
/ i"'"! !`、 |
'/ ｲ| | | i i、 ＼ |
|ｨ′ / /ﾉ j lﾉ ヽ＼ヾﾄ､､ 丶 ヽ ようやく人数が揃った。
l'|.ｲ ,ｲ' ｀`丶、 ×´＼＼＼ i これで行ける。
|へ.| ===｡=､ = ｡==== ヽ ＼、 |
|.｀ ｰ‐ '/ ｰ― '" ｜ﾄ､ |
| ／ ||,) |ヽ. |
|.く__ - 丶 |!'ノ i｜｜
ﾊ ー――‐一 ／! i |_ |
ﾞｲ,`、 === ／ ,|｜|| ~"'''‐-
,. -‐'''"~ヽ. ／ ﾉﾉﾉ/|
＼＿_／ ／ |
| ＼ ／ |
| ヽ／ |
l ／＼ |
l／| /＼ ｜
レベル１ シーフ 一条
決して良い条件で無いのは確かだが、そもそも人が揃わないというわけではない。
人が集まらなかったからモンスター退治を断念した者達もいる。
そんな者達にとって、やる夫達の徒党に入れなかったのは無念であったが、
こうして再出発する機会を得ただけでも幸運な事だった。
そこから先は各自の努力とやる気次第だが。
1818 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:25:46 ID:LXZQbDhw0
それをやらないからそこで足踏みしてるんだからやってみないとどうしようもないんだがなあ。結局その程度の覚悟だったと
1819 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:26:56 ID:NLdNwAWU0
やる夫んところでうまくいかなくても絆が構築できれば自己流って手もあるしな
1820 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:27:03 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | それじゃ、行くよー
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´) はい！
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
※新人さん一同
やる夫達もやる夫達で登録したばかりといった新人を率いて町の外へ。
ふるいにかける意味もこめて、当初の予定より多い１０人を伴って行く。
五人もいれば上等のつもりだったが、脱落するであろう人間を予測しての大量採用。
なお、採用したのはほとんどクソステの連中である。
それ以外の見込みのありそうなのは、その場で徒党を組ませるか、他の徒党に推薦していった。
できる奴を他の徒党に紹介する事で、下手な摩擦を避けようという判断があった。
また、同じクソステゆえの同情があった。
1821 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:28:22 ID:oEEEaG1M0
そして部隊編成。
.r-､ ／￣￣＼
／て ) ／ _ノ ＼
（ _ﾉ ﾌ. | （ ●）（●）
ゝ、 〈 | （__人__）
/ ハ ヽ. | ｀ ⌒´ﾉ おーし、行くぞー
/〃 ﾍ ＼ . | }
ｉ ！ ＼ ｀ ーヽ } 援護よろしくなー。
丶丶 _ ＞ ヽ ノ､
ゝ'´- ､_ y-､ ＼ 俺らが死んだら、お前らが死ぬぞー。
〈 ￣ う /､ ヽ
`ー― ￢､__ノ | > /
| r'＾ヽ'´ _／
| `く__ノ´
やる夫とやらない夫が後衛職を率いて、まずは一部隊を。
1822 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:28:44 ID:oEEEaG1M0
' l | !_／ｲl |, l ', | ﾍ. l / | ;ｉ , | l
,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ ｌ ヽ ｜ l l /ｌ l, ｌ｜
/ / ',| 十' 寸 二ﾏＴ´ ヽ.|! / ┼/-l､_,| /! !
,/ /ｌ | 丶 ＼ ＿＼ '|l ／ ‐ﾅ'´ |/lj ／ /'ﾞ いーいぃ？
. / |'、 ', ‐､―r┬ｬ､` i／ ‐/_‐__/ /-‐'i / ぜぇーったい無理や無茶はしちゃだめよお。
/ ! ヽ. ﾍ ≧=一' ´ ゝ'-彡ﾏ´ / /'ヽ そんな事したら、死ぬからねえ。
! l ＼ ヽ 〃 /! / |
l | l ＼ ＼ / ／ ／i｜ / /
ｌ l｜ | ト￣´ 、＿, ＿, - '´-‐イ ｌ|. / /
ー ､ l l | /＼＼ ´ 二´ ／ ｜ ｌ / /＿＿, --ー
:::::::::::| l |:::::: ＼ ﾞ 、 _ ィ ´｜ l , -:/ , ｨ;::::::::::::::::::::::::
::::::::::::l｜ !:::: ::::::::－＿天 ! | l／´::::::/ /´ﾄ-､------
:::::::::::::', l |: ::::::::/´:|:::/「l＼ ! ! l＿＿::/／ / ＼::::::::::
:::::::::::::::', l ::::::/::::::l:/ l|::､ 〉＿;-:::| !::::::::::;'/ ,:' ∨ /＼::::
:＼:::::::::∧ l､:::::::!:::::::l;' l!::∧>:::::::::l l::::::::::ｉ/ / ヽ/ / /ヽ
::::::ヽ:::/:::::ﾄ V＼:l＿_｣| lＹ､::l>|＼::l /:::::::::/ , !､_/__/ ﾉ|
::::::::::V:::::::::ｌ＼ ヽ‐ﾄ､:::/| ヽ＼!>ーｌ| /ｌ::::::::::l , ー',ｰｲｿ
:::::::::::ﾍ:::::::::l/ ＼ヽＬ.V∥ ヽ / /!|:::::::::::l /
水銀燈達が前衛職を率いてもう一部隊を作った。
1823 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:29:44 ID:oEEEaG1M0
大雑把に二組に分かれてモンスター退治にでかける事になる。
最初の相手はこれである。
||
|''|
＿＿＿＿ __.|‐|__ ＿＿＿＿
| ＿＿＿ ｀＼. ／ |ー| ＼ ／´ ＿＿＿ |
＼l ＼ ｀ヽ< |'ー'| >-''´ ／ ｌ／
＼ ＼. ＼|'ー '|／ .／ ／
＼ ＼ ＼ |'ｰ―'| ／ ／ ／
＼＿_＼/ 'ー―' ヽ／＿_／
／／ ／ ＼ ＼＼
/ ./ | |￣＼ ／￣| | ヽ ヽ
| | l ＼／ｉ i＼／ l | | スパルタすぎねえ？
| | ＼ _／ ＼_ ／ .| |
ヽ ヽ ＞、 Y ,.＜ / ./
／ ＼ヽ ／ヽ_l_/ ＼ / ／＼
彡 ＼ヽ,-'＼ ／ヽ､/／ ミ
~'''''"￣￣'ｖＶｖ'￣￣￣'ｖＶｖ'￣￣"'''''~
スパルタである。いきなりウサギはかなりきつい。
しかもクソステなのだから。
やる夫達が応援に入るとはいえ、初っぱなでこれはキツイ。
だが、やる夫達はあえてこれに挑ませた。
覚悟をためすためでもある。ここで怯むようなら冒険者には向かない。
1824 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:30:39 ID:oEEEaG1M0
┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┳┓
┏━━┛┗┳━━┛┗┳━━┛┗┳━━┛┗┳━━┛┗┳━━┛┗┳━━┛┗┓ ┃┃┃
┗━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏╋┳┳┓ ┃┃┃
┃┃┃ ┃┃┃ ┃┃┃ ┃┃┃ ┃┃┃ ┃┃┃ ┃┃┃┃┃┃┃ ┗┻┛
┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┣┻┛┃ ┏┳┓
┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┛ ┗┻┛
――――∧＿∧
＿＿＿＿＿( ´Д｀)
―――==○====○=====X二＞ ――――∧＿∧
＿＿/ （＿_） ＿＿＿＿＿( ´Д｀)
―――（＿_） ―――==○====○=====X二＞
＿＿/ （＿_）
―――（＿_） ――――∧＿∧
∧∧ ＿＿＿＿＿( ´Д｀)
(#ﾟДﾟ) ―――==○====○=====X二＞
＜二X=======と/:::::::]つ ――――∧＿∧ ＿＿/ （＿_）
/;;;;;;;;i;ゝ ＿＿＿＿＿( ´Д｀) ―――（＿_）
（_/`Ｊ ―――==○====○=====X二＞ ――――∧＿∧
＿＿/ （＿_） ＿＿＿＿＿( ´Д｀)
―――（＿_） ―――==○====○=====X二＞
――――∧＿∧ ＿＿/ （＿_）
＿＿＿＿＿( ´Д｀) ―――（＿_）
―――==○====○=====X二＞
＿＿/ （＿_）
―――（＿_）
それでも新人達は勇猛果敢に挑んでいく。
危なくなったらやる夫達が支援してくれる。その安心感が勇気になった。
その都度与えられる指示も、度胸の後押しをした。
1825 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:30:59 ID:oEEEaG1M0
＿＿
-=≦三三三三三＞、
, , ﾉー／三三三三三三三三三l
.;" /三三三三ﾆ＝――― -- 、
/ /三三三＞ ´ ＼ 敵が近づくまでに弓でダメージを。
} . ≦二二≧､ ＼ 接触したら、背後に回って攻撃を。
ｆ ﾊ rｰ ､ ﾑ ｀ヽ
ｦ { l l 心j ｿ | ＼ 遠距離攻撃だけじゃない、前衛と後衛の間の
. ≦≧ ､._ .川 ゝ,＿＿ .下 ＼ /| /ヽ / ト、! 遊撃がレンジャーのポジションよ。
. l!:::::::::::}l}三≧- ._ r/ 7ヽﾆ三.! ＼ ｲヽﾄ､/ |/ Уナ､/!､ ﾑ 頭を常に働かせなさい！
`＜＞'三三三三ﾆ-._/rむ､三| /＼./ |≧=､_ r=≦| ゝ {
｀ ＜三三三三三ﾆ=- _彡 ｌ ヒ芋 ｿ t芋ｿ| 〉ゝ-‐-､
｀＜三三三三三ﾆ≧=､| ￣ | f ∨
｀ -=ﾆ三三三r ﾆ､l , | | | _ =ﾆ三≧､
｀ゝﾆ|三.ﾉ ﾉ:|― - 、 / | | / r ‐ ､ | ,
(|ﾆ|}::::`ー':::ﾑ ヽ、 ´ ｀ .／リ`.| |/ / | .| ／/
ｰ’::::::::j:::::::::〉、 ｀ヽ .ﾑ ＞ ー r ﾋ＿＿ _!/ | .|ー---‐ ／
{:::::::::::j::::::::〉_〉 ; |:| ヽ ＿ ｀ー ´｀ー---‐
Y::::_/:::::::ﾉ_ｿ / |:| k― ､｀ヽ
ヽ:::::::::}_ノ_ . - /:l l !. = ｰ' 、
￣.ト、＿＿ _／::/ = ＞ 、
ﾔー -- ― .= ∧
ゝ }
l /
fゝ、＿＿＿＿＿ ゝ ／
ヾｆｌ三三三三三三℡ ＿ ＞'
{l{三三三三三三三三|}
1826 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:31:24 ID:oEEEaG1M0
__＿＿＿
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
人 （●） （●） ＼ モンスターに当たり負けするなお。
＿ ,ﾍ |） て （__人__） 人 ｒn|m 戦わなくてもいいけど、絶対に食い止めるお！
⊂ﾆﾆﾆ((ﾆ(ヽ| |三⌒三三人三三） て三三三三三＞
. ヽ、 .`ﾞ＼／⌒ ） て `⌒ ゝ |
＼ `⌒ |
`ー‐ｲ |`ー'ﾞ 前で踏ん張れば、後ろからの攻撃が敵を倒してくれるお。
| | ケガは回復魔法を信じるんだお。
ﾉ 〈
／ ＼
／ ／｀`＼ ＼
/ _／ ゝ !
/ /" ／ ／
ノ / 〈___＿____｀)
(´___＿__∨ ￣￣ ￣´
｀￣￣￣
1827 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:31:44 ID:oEEEaG1M0
／ ／ ＼ イ7
／ /ヽヽ ＼ ／j::::::j!
／ ／ / //''ﾞﾞ"ヽY ヽ ／::::ﾉ二ﾑ＿＿
// / / j // l }ヽ ﾊ:::／-／:::／-／
__彡/ / j / { /{ ／jﾉ } i-＜-‐＜ミ／
￣ / l 斗ト､ﾄ、 {､,,／斧芒ミｧ }::::::＼ーイ
j/! { lゝlx=ミ＼ ｛沙ﾘ/ ! j トミL;;;;ヽ l 二回三回は攻撃を食らってから回復させること。
{{ { ﾄ《 {沙} `''" ﾉノi ﾉﾉ⌒Y`トミヽ だけど、四回以上も攻撃してから回復させないこと。
-～～､__ い（ ﾊ ｰメ ﾉ／j/ ﾉ ﾄ〉 詠唱時間も見極めて、適切なタイミングを掴みなさい。
∠＿ } ＼＼} __ ＿／ l ﾄ、 前線が崩壊したら、死ぬのは自分達よ。
／: : : : : : ヽ / ┘ l λ 〈::/ﾞ^ヽ /l l l l l ﾞ､
/ : : : : : : : : : } l `ﾄ､ ゞ ﾉ ／ l ! l {＼＼
l／⌒`ー- ／ ／l l {｀ト ＿ ィ" ! l l l ﾊ ＼＼
!: : : : : : : : } ／／l { い } _L l l i ﾍ ＼＼
｜: : ヽ : : : 〈 / ／ 人 人ﾉ ノ ￣`ヽ、 {＼ i ﾄ、 ＼ ＼ヽ
｜: : : : ヽ : : i // x‐＜＼ ＼ヽ 厂ﾍ Y/ﾍ｜ ｀､ ＼ Yﾊ
｜: : : : : ﾍ: : :l {/{ /: : : : : :Y＼ ＼ ／`ミx∨/}}ヽ>l ＼ ＼ j j
｜: : : : : : ﾍ : l __i__/ : : : : : : :i: : :ヽ ヽ: ＼ ｀く::::ヾ iﾞl ＼＼ ＼/
｜: : : : : : : :ヽ:l /: ゞミ : : : : : : : i: : : ヽ＼ ﾊ:＼＼ ヽ::::ﾄ､i iヽヽ ヽ ＼ ヽ ＼
!: : : : : : : : : :ヽ ／: : : : : : : : : : : : : i: : : : ll : ヽ λ : ＼＼j::::::::ﾞl l: i ﾄ、 } ヽ i＼ ヽ
i: : : : : : : : : : : 辷ー- : : : : : : : : : : : : i : : : j: : : :Y }＼: : : ＼＼:::::l l: :! l :＼ハ ﾊ } Y }
!: : : : : : : : : : : : :｝ : : : : : : : : : : : : : : :}: : :ﾉ: : : : jﾉ: : : : : : ⌒ヽヽj :l jﾉ: : : :＼｝ } j } !
､: : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : : : : : : : : : :j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾoj: : : : : : : :ヽ ﾉ } / jﾉ
、: : : : : : : : : :/: :｝: : : : : : : ／￣ i`ー-: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｝}: : : : : : : : :Y ﾉ/ ノ
ﾞ､: : : : : : : : /: /: : : : ＞'"｛ V: : : : ::::... : : : : : : : : : : : : : : :j ! : : : : : : : : :｝／
ﾞ､: : : : : : :{: : : : ／ l ｛ ヽ l ∨: : : :::::::::........ : : : : : : : : : :// : : ......::::::::. ﾉ
1828 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:34:45 ID:oEEEaG1M0
_ ｨ;r=;ヽ、_
, -（ ｒｆ ゞｿﾒﾗ ）- 、
／ ﾚ弋壬シて 、
／ .,,,…''"~ ~゛''… 、 、
/／~ ／ ＼ , __ 攻撃型メイジは、前衛が相手をしてるモンスターを確実に仕留めなさい。
＿__,/ / /i | | i | 、＼ Ｘ i//｝
〈￣ﾆ/ .i / / .| | | l ﾄ、 ヾ ヽr==c〈</i ダメージを分散させたらその分生き残るモンスターが増えるし、
_又_,' / |｀ト＼ l ﾄ| l | | ヽ ,| ゞ//ヾ＼| 生きてるモンスターは確実にダメージを与えてくる。
〈ﾄ、 i .l i 卞"ﾌ〒k,ﾚヽ! |__,}.∠| }/人_ﾉﾊ ＼_
ゝﾆﾉ.ﾊ ＼ゞ上；ム 十≦ﾃ==ｘ行 |∨/＼/
// /,'./ .i ＼ ＞￣￣ 匕；_)_ﾉ ゞ|_| | トニﾆi モンスターの火力をまずは減らしなさい。
｛｛ ﾉ/ .! ヽ ' ー=ﾗ , |＼＼_
// ﾊ ＼＞ , ´ ｀ヽ ,_ノ /i | l＼/、
// / ,ﾍ ゝ- l l ／ ／/ 八 ｜ 、 支援型メイジは、どこまで魔法を使うか見極めなさい。
. // / : l ﾍ ' ／ ／一＜ ｿ 、
／/ / ; i ._} ｌ＞ / / ｀ノ ヽ 、 低下系でも強化系でも、二回も使えば十分戦闘をこなせるようになるわ。
/ / ／ ,' ／/ ﾄ 「＞ー＜7 ./. ＼ ＼
レ' / .〆 ./ ／/ く<ハ//｜ / ヽ l ＼ それが終わったら、スリングでも何でも使って後ろから攻撃しなさい。
／ //_, ノ /／ イ_,_,／/| ﾄ' ./| | ＼l_ ー- 巻物やポーションでの支援も含めてよお。
. / i /／ ｛｛__ﾉ_ ヽ/ .|_|∨ ,| .ﾄi、 ヽ
/ l l l. ／￣ く_ｒｰ、_ｒｰ、 ｒ' | ﾄ-ヽ 一、/）ｲ
. / ! | ｌ＼_,／/| / ! ヽﾉ ｀´ l l | ／ （／)
i ', ! ／/ ,' ' i , / i l l l | ,'-一 ｀＜=＝
l X ヽ{ ; ' ｿ ノ ,ｲ ヽﾄ--＜ ＼
. l / ヽ y 、 ￣ 、 ﾉ 大
l l ＼.ﾄ、 ヽ、 ! 、 / , ／ /ハ＼
ヽ l / ゝ、 :. __、 ヽ 、 . ／./ l/, |l ＼
＼! ./ ヽ￣／八ヽ≠=≧、/.／ |/ l .|| | ＼
｀ ./ | 〈〈/ ﾊヾ〉 ｀´ ＿／ l ﾉノ.| !| ＼
1829 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:35:06 ID:oEEEaG1M0
/＼ ／￣￣＼
. / .＼ ／ ＼ ノ /＼
/ .＼ | （● ）（●） / ＼
. / / _ | （__人__） / ', 全力でいけば、レベル１でもウサギくらいなら倒せる。
/ / ／ヽ`ｰ---'（;| ｀ ⌒´ﾉ / .', でも、それじゃ一日一回しか退治が出来ない。
{ i ／. ::::::::i::::::::!::::::＼ }、 / ',
. i i /.::::::::::::::/:::::::::ヽ:;::::: > ノ:::〉ｰ､ / .i 一日に何回かの戦闘をこなすには、
! .ｉ _/. ::::::::::::/:::::,,:::::::::::,><∧ ,<＼/::::/:ﾞi ', | 程よい戦い方が必要だ。
! | ノ;:::::::::;;;;;;ﾉ,;;;;;'':::::::::::::i ｉ / i:::/::::/:::::i ', i メイジの魔法は、一回の戦闘で二回か三回に
', .| ／. :,;;;;;;;;;;;ｲ;;;;;;;;,''''::::::::::::i i.,／ .|/::::;'::::::/ ', | おさえること。
', .| /. :;;;;;;;;;;;;;/´i::::::::::::::::::::::::/ .i:::::ﾉ::::::'〉 .', .i 弓だって消費する矢は一回の戦闘で１０本以内
', .ｉ __,,,...ノ`ｰ,,;;;;;;,,イ' .i:::::::::::::::::::::/ ﾉ／,, '｛ ｉ i あとは戦士の火力で倒すのが基本だろ、
', .ゝ､ _,.／.::::::::::;;;;;;;;;;;;,／´ ,-ﾉ::::::::::::::::::/ i:/7;;;;;;, ', i i 常識的に考えて。
ノ , -─.､.／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,.-‐'" ノ;;:::::::::::::::::::::/ 〃 ';;;;;; ;, ｉ i .i 戦士の踏ん張りが、一日の退治数を決める要素だ
＼¨ﾞー‐:',/､-',,;;;;;;;_;:-‐'"" 〉 '; ヽ::::::::::／ ,＜i. ';;;;, .| ｉ i
¨7¨γ´ >‐'"¨ ／´',_:::::::::::::::::::}、 ,/;;:::::i 〉;;: ¨ﾞ'-、 .| /!. i 戦士の攻撃は、気合いも物資も消費しないからな。
. ｰ<7フ´ ／:::::::::::::::::::::::::::::/;;;`ー-----ｉ;;;::::ﾉ ｉ;;;;;;;;,,, ヽ i / .| i
¨´ ／ ::::::::::::::,,;;;;;:::::::: /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ};:／ ヽ.;_;;;;;;;;;,, ',_ノ γ⌒ヽ .|
／::::::::::::::;;;;;:''''::::,,;;'''/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ヽ;;;;;;;;,,,,,,＼ ゝ_ ﾉ. i （やった、やる夫より扱いが大きい！）
／::::::::::;;;;;'''''::;;;'''::,;''::: /＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ¨ﾞ'';;;;;;,,,/ヽ__¨´__＼i
1830 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:35:42 ID:oEEEaG1M0
────りざると
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧ １０人で一日で合計４０匹とか。
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ ) やる夫さん達がいるとはいえ、普通の二倍の数こなしてるよな。
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ やり方も実地で教えてくれるし。
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
【可決】
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧ のるっきゃねえ、この徒党に！
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ 俺達やる夫さん達についていくっす！
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
クソステである自分達でもできる。
その事が自信になった。
その道を開いてくれたやる夫達への信頼は、天井知らずで上がっていった。
1831 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:36:12 ID:oEEEaG1M0
思いがけないことも起こった。
ﾟ･ *: : *･
*･ ゜ﾟ･ * : .｡. .｡.: *゜
* ･゜ ﾟ･ *: . .｡.: *･ ゜ﾟ ･ * :..
｡. ･ ･*:.｡ ∧,,∧ .∧,,∧ .:* ･゜
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧ やる夫さん！
(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ 俺達、レベル２に上がりました！
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
通常一年かかるところを、８～９ヶ月でこなしてしまった。
やる夫達が付き添ったのは最初の一ヶ月だけ。
それから二ヶ月は、側で様子を見てるが助けはしなかった。
ただ、やり方をおぼえた新人達は、一日の退治数を５～１０匹（うさぎ換算）でこなした。
その結果である。
1832 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:36:32 ID:oEEEaG1M0
これには皆びっくり。
／￣￣＼
━━┓┃┃ ／ ヽ､_ ＼
┃ ━━━━━━━━ （≡）（≡ ） |
┃ ┃┃┃ 从,_人__）⌒:::::: |
┛ 三 ≧ ',,._. |
. ﾟ ｡ﾟ 三 ≧ ﾟ'ゝ､ |
-=＝ 三 ≦ ﾉ
。 -=≦ ,ｧ ノ
. ﾟ ･ ﾟ｡ 三＜ ､,Ｊ > ヽ
≦ ッ ッV´ | |
.･ ｡ ﾟ ｡ ミ´ ､､ ﾊﾄ･｡ | |
1833 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:36:59 ID:oEEEaG1M0
-
´ ｀ 、
. ／ , ‐ ＼
／ / ＼
/ / / / / ハ l ',
. / ｲ / l ｨ / i l ヽ ヽ / }
ｉ / i i ､/l /l / i ﾄ , |、 | /lノﾌ
. | l i i l｀l＼l/ ＼|,×､ | l 川 |l l} }ﾉ
V ', ` l V '｀~ ~´ V | 人ﾉ｛ まあ、レベルが上がる事は良い事よ。
', ＼| ○ ○ | // ) } レベルが上がるのは。
f ｀＼ ', i / lﾉ Y
| ﾐ ＼ ', ＿＿＿＿ /ノ／ l でも、いくら何でもがんばりすぎじゃない？
匕 ミ ｀l` | | ´ノ 彡 丿
r -＞ 、 ＞ ｀ ＿ _ ｨ イ ＿ _ ≦-、
l ｀ ﾐ ニ二.｀´ ｆｰ- 二 -‐'l ` ＞ー ´ |
辷ミ _ ,r‐'―＝=､ｰ||- ‐,＞-'―-、彡ノ
. _ /￣ | , Y Y l ＜､ｰ、
(（/ ＼ ￣ ト ｨ ｀￣ ﾉ V
/ y | イ | l＼ | 丶. ' ,
/ / l_ , ＜// l l ＼ ﾉ ヽ ' ,
| 、 〈 ￣| |￣￣| |￣￣ 〉､＿ 〉
| ｀ ｰ ＼ ｌ_ｌ ｌ_ｌ / /
1834 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:37:31 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （＜） ＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／_∩ ー‐ ＼ ま、結果おーらい、ってことで。
（＿__＿） |、 ＼
| |/ ／ 次は牛鳥に挑戦だお。
| ⊂ ／
| し'
＼ ､／ ／
＼／ ／
＿／ ／｀`l
（＿_＿_／（＿/
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´) サー、イエッサー！
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
皆、ノリノリである。
1835 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:37:58 ID:oEEEaG1M0
そして、牛鳥である。
／フ⌒ヽ
／⌒＼ _,∠／ ＼
/ ＞ﾍ.ノ ｀Y´ ∨`ｰ-―､_
V／⌒ゝ‐'´r-､ /¨ ｊ ＼ｰ'⌒>∧
ﾚ'＾Yｨd´ ' Y / ！ 〔｛｛ l |
_ノ⌒‐,二＼ 〔＿ ｀Y | | ヽ｣ソ ほう、今度はこの人数か。
/ ／ <¨ `ｰ'/ ,ﾉ
| l `_ﾉ ｒ'プ＼__／ ヽ ノ
＼｣―'´ > ／￣`￢-'＾> く
_) く ｀) く__
〈辷＞’ ＼ごメ>
ウサギより格段に強い相手である。
やる夫達も今度は付き添いだけ、というわけにはいかず、退治に積極的に参加していった。
やる夫達のレベルであるならば、牛鳥は手こずる相手ではない。
それでも最初の三ヶ月くらいで積極的に助けるのは避け、
新人達に仕事をまかせるようにしていった。
1837 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:40:20 ID:oEEEaG1M0
新人達に牛鳥を相手させてる間に、やる夫達はこいつを相手にしていた。
ﾄ､_ト､ ／Ｌ__
＜!⌒ヽ! i /⌒ﾞく
. 久__ノヽ ＿＿__ _＿＿_ / `ー‐'＜
ヽ i─'´ ｒ‐､_二二_r-､ `ーi′ ナ'￣
! ﾉ ＞ ト｡｡イ ＜ ヽ ./
＼ i ｆＴ´｀Ｔヽ ! /
`ー‐-､ ヽ_ヽ>‐くノ__ﾉ r-─‐'′
ﾄ ! |厂ﾘ「 ヽ ｲ
i -‐| L- 」|‐- - ! クソステにめげずにここまで来たか。
/ `ー! i‐' ! よし、胸を貸してやる。
i ∪ |
／ヽ '´＼
i ､_＿＿＿＿＿＿, !
＼__ -┴､ ,┴- __∠_
彡,＿,-─‐'′ `ー--､＿_,,ミ
レベル的に考えても十分強力な相手である。楽ができるような対象ではない。
ましてやる夫達の能力を考えれば、かなりきつい敵となる。
能力で見たら、やる夫達は一つ下のレベルの冒険者と大して変わらないのだから。
1838 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:40:51 ID:oEEEaG1M0
そのかわり、倒せば牛鳥以上の稼ぎになる。
必然的に、最初から全力投球になっていった。
_＿＿
,, , -‐＝ '' ¨_─ﾆニ ﾆﾆ ニ二二ニﾆﾆ＝=‐- ..,, __
r ( γ''"~ .￣三三二￣ ￣￣ ｀)ヾ
` ｰ ,,`'' ... __＿＿ . ＿__ __ __ ＿＿__.-ー～" ,ﾉ
~"''. .－‐‐＝.ニ ー-三三二ﾆﾆ- ‐‐ニ ﾆ. .=＝''~
j l
j .!
l .l>‐ｭ,
A jｪィﾍl いくわよ…………
{ﾐ}ﾍ - ﾍｬ
ﾍ( )( 'Yj}
Ⅵヽ､ l.三l ( _ ／〉
｀＜ h､ !ヽ, .ｨ〈傘〉､ヽ _ノ/ _.ノｿ´
. ﾏﾑ ｀ﾍﾍ ＜, i i l ﾍﾞ //´ /:/´
ﾏﾑ ﾏ, ii｀r ｭi´'!´ // /:/
ﾏﾑ ﾏ, ,ﾘl! l! .l // /:/
. ﾏﾑ ﾏ, /rﾉ 'ﾏﾑ. // /:/
ﾏﾑ ﾏ, / / ﾏﾑ // /:/
ﾏﾑ. / / ﾏﾑ /:/
ﾊi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lハ
1839 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:41:12 ID:oEEEaG1M0
／ / /＿,／ 八ﾙ' ／ ＼ミヽ､
／＿_〉--／/ / } ／／ ／ ヽゞ=､ﾑ
――― '' / /, / ,イ／ ／/ ; ゞﾑ
/／,<__/ ／// , / / } ヾ
／／ / ｀メ､ // ,ｲ/ / / ',
. ／／ | / ハ /' / //! } | ﾊ
. ／／ ｜ /}ﾄ､ | ﾄﾐ/､/ //｜ / ｜ j }
/__// ,ｲ | {､ ,んヽ＼ |ミ∨|| | ／ ′ } |
／ // /人{､ {| ゞﾐﾒ少ﾍN j}' ﾘ | ／ / / } 低下をかけてから、ダメージ付き行動障害魔法。
〃 // ヽヽハ ｀ ﾉ ／,' ノ / / ,' それから、行動不能系の魔法で動きを止めてやるわあ。
{' // { ＼ ゝースノ_彡'´ / / /
| ∧! ∧ っ=ﾐ､-ﾆヌ､ ／/ / /
＼| ,/__≧-ﾍ 丶 , ゞ､タ≧三二ノ ／ ／} ,'
| /ん＝＝ァ､ ､ ＼_ ´ ｀イ´ /|´／彡' _ノ'
| ,'((＿＿/介{ヽ ヾｰ‐ '― ー‐ｲＴ‐ ´ ...:::::::::...
| ﾄ､//´ﾞ///} (/｀ー―――‐ 7´≧=ｧ__ イ /|｜ ..::::: ::::::.
' | 《 } /// | {| )) }/｀ー´/ / / |｜ :::::::::.....::,. ｧ: ／ )丶
-､ ﾍ | 《},/// | })ソ / ′/ , ｜| ::::::::::/ ;: ／ ／ , ′
}-{! |￣{//'_ |ﾉ)Y＼ / ／ / / ゝ'＿_ ／ / ／ ／ ／
j 八{ ﾚ' }_r{_( ｣::::::＼＿__／ ／三三ノﾆ＝'￣ _＿＿＿_／ ／ー‐´ ／ ／
ヽ {zﾃﾍ∧廴j):::::::::::::／ ／::ヽ三三三ﾆ=- ､ ／ ／ _ , ' ノ/
／ ＼>､囘)) fj::::::::／ ／:::::::::::ﾊ三三/￣ヽ＿/＼' / ∠! /
／ ／ ￣´{ V::／ ／::::::::::::::::::::}三ﾆ} / / / ／＿ノ
1840 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:41:31 ID:oEEEaG1M0
〈::＼ ＿ ∧
-‐⌒Y"ﾍ:::::＼ ⌒`j!:::l
／ / /^⌒∨:ヽ＼ ﾉjノi `ヽ、
／/ /{ i{ ∨ﾆヽ:`{/／ﾍ ＼
/ ! λ 代 ＼ ヾ-‐-､Y"二｝ ﾞ､ Y
j { ﾍ ﾞ､＼ ミ=＼/::/}ヾｰヽ i i
ﾉ{ 乂 { ﾄ､`く `ｰz,ｨ云＼ﾉ::l:ト､弋. } i 一撃の威力が重いから、一発食らっても回復。
//弋 ﾄ､ λ ￣ ,ｨひ沁｝ } ﾞヽlj }ヾﾐx､_} 絶対に前列は死なせないからね。
/ i { {/ 人-＼ ＼_ {{ ゞ少ﾞ j }_,}! j j }`"j!
{ i ゝ! {`ミ__斗ｪミ～" ､_ノ ﾉ {} i // .ﾉﾊ
ゝ＼{λ 人《弋勿) ､ ｀"/// |_{ {｛ // }} ､、
人 ＼＼ミ '"´ _ i !' ／~}-､､/} ﾉ__ ) ｝
`>ｰ`'iｰ ＼ ´ ,{ i {r､ /:::::〉ミ＝=彡"
/ /i l { } i` ''t ｰ‐ ''l l { }|{/::::〃:::::::::::::::ﾊ
/ i ! iﾉ ﾉ ﾉ:::} }:ﾊ ::}人ﾞ､ j/::::::ll:::::::::;ィ'":::::}
＿ i { 乂 ＼:／アノ::j｛ﾉ }＼＼=┘／:::::::::::::::l
'" ＼i 人／:`ｰ-‐"::≫／ﾄ 〉 /／＼ ヽ::::::::::::::::::::::i、
-―/ ＼ ＼_j:::::::::::《:::::{,.ｲl㌢;;::*'"´_)_ﾉ:::::::::::::::::::::jﾊ
' ＼ミ/::::''⌒:}!／‐''"~::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::il i
｛ i:: ＼::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::/::/::::::::::::::::::j!j } !
ﾞ; i:: _..._ヽ ＼::/::::::::::::::::::::::::::::::::::/／:::::::::::::::::::j!ﾉj! }
l __r‐'f:l:l:l:l:l:ﾄ､ `､:::::::::::::::::::::::::::::::/::／::::::::::::::::::j!∨ ﾉ
l __ｨfl:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l沁、 `､:::::::::::::::::::γ":::::::::::::::::::::::::::; Y
''～-､!l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:ﾍ `､--‐'''"/:::｛:::::::::::::::::::::::::::ﾊ }
:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:lﾍ ﾞ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ } j!
l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:ﾍ Yﾞﾄ、:::::::::::::::::::::::::::::/ ノ}/
l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:ﾊ V}:ﾍ:::::::::::::::::＿::ノ _ノ
:l:l:l:l:l:l:l:ﾊ:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:lﾊ fﾄ〉.:.ﾍ::￣￣:::::/
l:l:l:l:l:l:lj! Vl:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:li ｛j.:.:.:.:.ﾍ:::::::::::::〈
l:l:l:l:l:lｿ V:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:i j(}.:.:.:.:.:.ﾍ:::::::::::::{
l:l:l:l:l/ V:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:i {ﾘ.:.:.:.:.:.:.:.:＼:::::::ヽ
1841 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:41:46 ID:oEEEaG1M0
彡彡彡 ミミミミ `ヽ、 一発二発なら受けきってやる。
彡彡彡彡 ミミミミ `ヽ、 その間に他の皆が仕留めてくれるお。
彡彡彡彡 ミミミミ ＼
＼
,,ヅ彡ﾆミ;;,, ヅ彡ﾆミ;;,, l
ィ<" , ‐ ､ ﾞﾐ、 ィ<" , ‐ ､ ﾞﾐ、 ﾞi
ﾐミ､, ゝ_ﾟ_,ﾉ,, ｲ :ﾐミ､, ゝ_ﾟ_,ﾉ,, ｲ ﾞi
ﾞ'ヾ三≡彡'" ﾞ'ヾ三≡彡' i!
／ ヽ i!
／ ＼ !
/ ',/ ', l
! l l l
、 ,' 、 ,' i!
ヽ . ＿ .. ' ヽ . ＿ .. ' i!
1842 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:42:13 ID:oEEEaG1M0
＿
／::::::::::＼
_____ ／:::::::::::::::::::::＼ _______＿ 相手が一発当てる間に、五発入れる。
＿.........-‐::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::｀:‐-.、 相手が二回攻撃する間に、手足をもぎ取る。
_∠＿::::／::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::::::::::::＼:::::`:..、 できる・できないじゃねえ、『やる』んだ。
／::::::::::::::＼＝=:､､:::::::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::;,ィ'＝＝"::::::::::::＼
＿∠::::::::::::::::::＼ヽ::::::::ヽ､:::l', | ､ / :〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, =＝:／::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ:::::/:::::::::l ゝ. __ノヽ. _ ﾉ/l:::::::::::/:／:::::,:::-‐::::::::::::＼
／ '::::／::ィ=＝テ:::ヽ＿:::, - ﾚ::::::ｒ‐､∨ .〉i- ､イ ヽ'/!::::::::::l::レ／:::::::::::::::::::::::::::＼
＿ /￣/ ／ ヽ:::! l ヽ! ! l. ! l ∨:::::::::::/, -‐､＿ :::＿::::::ヽ､::::ヽ
─────'── ------/ / / i ⌒ ｬ__ ﾘ l l_',.⊥!__⊥l＿/＿ , '´, ` ` ヽ- ､:!l::::::）
::::.::::,､::::::,､:::::::,､:::::::,､::::::::,､/ / .!ー l ﾘ::::::::::l l 〈 !＿ /::::::::::::::::￣:::V ＾〉 ! ! '､]／＿
───── --- ::::＿:::ヽ ヽ ', ゝ‐<⌒ヽ::l l l l＿. ￣l::::::::::::::::::::::::::::j / - j l 〉::::::::::::￣:::::::::::.‐-..........__
〃:::::::::::::::::::::::::::::::￣::`-`--`ｰ--ゝイｰ' Ⅵ ! ゝｨヽ 7::―_--γ⌒ヾ＿ ノ .／ / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣
. 〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿:::::::::ヾ彳 '::ヽヽノ::::::Y/::::::::::ヽ､:ゝニﾌゝィ_ ,イ＿ .／, イ- ＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!l´!l／ '::::::::::::::::::::::::::::::!l::::::::::::::::ヽv 彳:::::::::::::::::::::::::::￣:::::::::::::::::::::::::::￣:::::::‐-:､､:::::＿::::::::::
. 〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,-､:::::::::,::ｲイ'´::::',::::::::::::::::::::::::::::::!l::::::::::::::::::::ヽ ､::::::::::,-､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ ￣
,〃:::::::::::::::::::::::::::,-､:::::::::::::::ゞ!l-‐'::´::::::::::::::::::ゝ:::::::::::::::::::::::::::!l::::::::::::::::::::::::::`｀ゞ彳《＿::::::::〃!l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!l
/:::::::::::,‐､::::::::::_⊥ゞ-‐'i:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::::ｲ:::￣ ｀`:::::テ-'.'‐-- ､:::::::::::::::::::::::::::::::::〃
::::::::::-'‐'' ' ´ ` ─--- ､::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::/ ￣ ￣ ￣ ￣´
￣ .厂〕`｀､､::::::::::::::::l l:::::::::::::::::::::::::::::::ゝ::::::::::／
l:::::::::::::::::`｀＝=彳ヽ､＿=＝彳´´::l::::, '
l:::::::::::::::::::::::::::::::::￣::´:::::::::::::::::::::::::::K
. r┴::::::‐-::::::＼:::::::::::l:::::l:::::::::::::::::::::::::::::::',
／::::::::::::::::＼::::::::＼:::::!::::l:::::::::::::::::::::::/::::::ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::ヽ lヽ!::::::::::::::::::::/::::::::::::ヽ
能力値を考えれば驚異的な退治数を叩き出していった。
1843 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:43:16 ID:oEEEaG1M0
）
＿ ,, -ー＝- 、 ヽ 異議あり！！
ゝ、ニ 二 ＿ ミﾐV, ）
マ二 ニ､ r' ..,,_ ヽｿ, `ｖ'⌒ヽ／⌒ヽ／ ,. ‐- .. _
｀ヽ、 { a`' tij` _! ／ __ ｀` ｰ- 、
|ノゝi ,_〈 , ｨ／ ゝヽ￣ヽ ｰ- '
/ t -‐ ,'" _ ／ { {ヽ、_ ヽ' ﾉ_,.〉
/! ｀＞､ _/_ -ｧー- ､＿ ... -‐ ' ヽヽ、 ｀＞､..ﾉ=┘
／j >-‐ ' ´／ / / ／ _ノ ＼ `ｰ '!
, -‐ 7´/{⌒| ／ _/ ｊ ＞‐'
/ / /／| 〉‐ｆ／ ＼' ! , ' ´
/ ,' > .|/ ﾚ ﾟﾉ | ,.. -‐ '"
/ { ヽ | 〉 ／＿＿ ｔ ,. -‐ ' ´
| ヽ| / ／ ' ` ヽ、 ／
| ｀!/／ ／
┌‐────┐
│ ナルホド |
├───‐─┴────────────────────────
│レベルと能力を考えればおかしいだろ、その退治数は！
└─────────────────────────────‐
事務所がびっくりして事情聴取をはじめるくらいである。
1844 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:43:39 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | そりゃねーお
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
水銀燈の低下・行動障害魔法の威力が大きかった。
単純な火力は圧倒的に足りないが、動けなくなったモンスターは大きな的である。
だからこそ成立する結果だった。
1845 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:44:03 ID:oEEEaG1M0
___,,,,----- ､__
_____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ＼｀Tｰ-1
｀ｰ-.ｭ____, ￣コ-､_i- ､丶 /└!
-＝´､ﾆ----ｧ (_ ｀''ｰ'ヒ｢
-＝ｭﾆﾗ´,rﾆヽ ,｢ .u'''ｰ-､_ ､ |'
￣'ｰ､_ __｣⌒!.V' ｰ┬｢'´∠!
ﾞiNﾞi ユ;. ﾟ ￣ tf
,r.ｧx-ー┐ 。 . ' rｸ
_／ ! ﾞt i ヽ r___ｰ─‐ｲ 分かっちゃいるけど他の徒党の倍近く
_,,.. -‐'´ / l ヽ| ﾟ ､. ｀￣了 ごうけつぐまからとれる材料を持ち込まれるとね。
_,,,. -''´ / .ﾞi, ＼ ｀ｰｧ､....ノ ズルして手に入れられる素材じゃないのは分かってるけど。
._,r‐''''~｀ヽ､ ,' ', .ゝ--ｧ'''!＾!
/ .ヽ ''''ｰ-=- ﾄ､ /￣｀ﾞi | t'､
..l ', ,.-''´ い,/ヽ .∧ |. ヽ＼
.j ;. ヽ、 ', 〉‐ｲ ''|＼-' ＼
| , ＼ .ﾞ, ! ﾞ! .| oヽ, ＼、
| | ﾞヽ ', .j .! j ./ ! ヽ
| j ＼ .', ,' | / ./ ,' .!
ﾞ! / ＼ .Y y / .,' |
能力を考えれば破格の成果なのは変わらないが。
1846 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:44:34 ID:oEEEaG1M0
更に異常なのは、
ﾟ･ *: : *･
*･ ゜ﾟ･ * : .｡. .｡.: *゜
* ･゜ ﾟ･ *: . .｡.: *･ ゜ﾟ ･ * :..
｡. ･ ･*:.｡ ∧,,∧ .∧,,∧ .:* ･゜
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧ やる夫さん！
(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ 俺達、レベル３に上がりました！
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
クソステのくせに２年と半年もせずにレベルアップしたこいつらである。
やる夫達に混じってごうけつぐまを倒しにいく事も有ったせいもあろうが。
とはいえ、全員が頑張ったのは確かである。
1847 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:44:57 ID:oEEEaG1M0
レベル３のメンバーが一気に増えた事で、やらない夫は更に次の手をうった。
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
| ( ●) （●)
.| （___人__） 人数を増やそう。
| ﾉ 新人を加えて、規模を拡大するんだ。
.| |
人 丿 あと、レベル３の連中の中からレベル４が出て来たら、
/⌒ ＼ __ _ ／ そいつらを加えてババコンガだ。
/ ＼
./ 人 ./ ヽ
〈 < / ＼ ＼
飛躍のためというより、安定した稼ぎを創るためである。
1848 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:46:21 ID:oEEEaG1M0
──── ビジネスマン：やらない夫
＿＿
／ ヽ
/ __,.ノ 、
| （ ●)( 冒険者っていう不安定極まりない職業を、ある程度安定させたい。
| （＿_ﾉ｀, そのためにはレベルの上昇大事だが、それなりのレベルの人間を確保しなくちゃならない。
| ﾝ′
_ﾉ ｀､ 7 レベル３の人間を大量に確保出来れば、牛鳥の討伐を定期的に行う事ができる。
,ｲ:. ヽ､＜ヽ,、___ ﾉ それだけで収入は安定だ。
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、 ごうけつぐまはチト厳しいけど、もしレベル４が確保出来ればそれも夢じゃない。
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_ そうすれば、一人当たりの報酬は堅気の仕事とほぼ同じか少し上になる。
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
1849 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:46:51 ID:NLdNwAWU0
強くなった連中が新人をどんどん吸収して…あれ…これって（ｒｙ
1850 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:47:47 ID:DnW/Y6.A0
ギルドが掣肘しないのは流石だな、あくまでも納税者の増加を喜ぶか
1851 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:48:21 ID:oEEEaG1M0
／￣￣ ＼
⌒ ｀⌒ ＼ v-, 数人単位の普通の徒党じゃ難しいかもしれん。
( ●) ( ●) | | r だから、何十人もの人間を囲える組織にしなくちゃならん。
（__人___） | | |
'､ | | |,.-、. 普通の徒党の稼ぎを見れば分かる。
,,. -ｰ| |ヽ__／￣ヽ｀ r´ 一人で動いた場合、稼ぎはある程度で頭打ちだ。
/ .::::::、::| /ｨ::::〔￣￣ ｀' ト-、 だが、複数の人間が参加すればその限界を超えられる。。
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/::::〔￣ l:::. ヽ それを『何人かの集まり』ではなく『何組かの徒党の集まり』でやるんだ。
」 ::::::::l:::: ::::::「二二::::／ :::::::ヽ y l::::::. ', 机上の空論の可能性もあったけど、やってみた結果がこれだ。
l :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l:::::::: i
/ ::::::ｰ-ミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ＿／:: L::::| 現在俺達は五人パーティ三つ分の人数がいる。
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::|::| この人数によるモンスター退治数は、パーティ三つの合計を越えている。
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 ::::::::::::::::::||
/ :::::::::::::::::::/ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ::::::::::::::: | それも、クソステメンバーの集合体でだ。
1852 ：◇PxpsTgDRu.★：2014/03/16(日) 20:49:28 ID:???0
あれだ、やらない夫はベンチャー企業の社長だ。
1853 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:51:34 ID:oEEEaG1M0
_ ______ それと、あえてクソステの連中を集めたのも理由がある。
l i ／ ＼
l l_.／ _,ノ ヽ､,_＼ クソステの連中なら、レベルが１つ２つ上がっても
l/ ニヽ( ●) （ ●） .| すぐに独立するとは考えられん。
l / y 「'i___人___） | 仲間がいなければどうしようもないからな。
l <、.l |
', ',/ | 足元を見てるってのは確かだ。
j ﾉ ,/'|、 けど、こっちも生活がかかってる。
_∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ｨ／::L___ 将来もな。
／ ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::／:::..´''' ､､､ _
／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..＼ だからあえてクソステを集めたんだ。同情だけじゃない。
／ .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l
1854 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:51:43 ID:NLdNwAWU0
>>1852
それですな
1855 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:52:02 ID:oEEEaG1M0
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ●) (●）
｜ （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ 更に。
| | 下の連中の支援は確かに面倒だが、利点もある。
人､ | 格下のモンスターを相手にする口実が出来る。
_,／(:::::ヽ､ __ ,_ ノ
_, ､ -一 ''"::::::::::＼ ::::::::::::::::::7、___ _______________ もちろん、それで文句を言う奴はいない。
/::::::::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´ ヽ､,,,_____ノ けど、無駄な悪評を避ける事はできる。
;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ヽ､ .}￣）
｛;;;::::::::::::::::::::...v::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ' ､ ヽ_ﾉ ￣ 「俺達は新人の支援をしてるんだ」ってね。
ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／( r_ノ その特典を捨てても、独立してやっていく価値があるかどうかってところだ。
ヽ;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;:::::::|;;;;|
1856 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:52:24 ID:smSlFVxA0
やり手だな、やらない夫
1857 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:53:02 ID:/K45XqEc0
☆凛こういう話好きそうだよね
1858 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:53:28 ID:4SxSB6CA0
あら、☆凛同志の書き込みだなんて、珍しいわね。
1859 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:53:55 ID:Uyx4fjKM0
「レベル相当の奴を相手取れよ！」と言われても、
クソステだと命がけになるもんなー。
1860 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:54:07 ID:oEEEaG1M0
／￣￣ ＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼ ウサギ相手ならともかく、牛鳥相手なら決して悪い話しではない。
(● ) (● ) _,-|、 レベルが下の連中と共に退治に赴けば、ごうけつぐまより楽に稼げる。
（__人___） r' l |.lヽ
'､｀⌒ ´ l i | l} } 一頭当たりの稼ぎの少なさは、数でカバーすればよい。
| l l, |. l ﾉ__ _ そして、数を稼ぐ事が、下の連中の経験値稼ぎにも繋がる。
| / /ｨ::::::::.. ヽ
_,,ィ'´:::ヽ__､_r'´ ／:/:::::/::::::::. ヽ 思惑通りにいくかどうかはまだわからんけど、
__ __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ' あれこれ言われないようにこういう風にやってるんだ。,
,.- v ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l
rｰ、 ヽヽ }＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l まあ、これに文句があるなら、
r ヽ ｀ ､_」イ_] |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i 「じゃあ、おまえがやれよ」
i >､_〉-".| ,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: ! て言ってやるけどな。
ヽ ） | | ,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: | さて、どんな返事が聞けるやら。
1861 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:54:43 ID:hmCVvp8.0
これって私兵軍団というか、軍閥ができそうな勢いだｗ
1862 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:56:20 ID:Uyx4fjKM0
んで、下っ端の恨みを余計に買わないように、「授業料」も控えめに？
1863 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:56:53 ID:IFxjQVFI0
冒険者組合で初めての派閥を立ち上げたってことになるのかな
1864 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:57:27 ID:s1z8qeng0
ノウハウの共有化と絆の強化
これが、これこそが古来より伝わる冒険者クラン！
1865 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:57:54 ID:4SxSB6CA0
しかし、本人にやる気さえあれば素晴らしいシステムだな。やらない夫のやっていることは。
1866 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:58:12 ID:vN0cpgkk0
つうか…これって血盟（クラン）の原型じゃね？
1867 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:58:37 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_ まあ、一応やる夫はこの徒党のリーダーではあるお。
／ ＼ やる夫が声をかけたところからはじまったから、って事で。
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ でも、実際にそれほどリーダーシップをとってるわけではないのよ。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ この当たりのアイデアはやらない夫がもってきたもんだし。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | やる夫は、さして問題ないんじゃないかな、と思ったので
＼ ／＿＿＿ ／ 「いーよー」
って言っただけだお。
1868 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:58:57 ID:smSlFVxA0
黒沢たちはどうなったのかな？
1869 ：名無しの読者さん：2014/03/16(日) 20:59:00 ID:oEEEaG1M0
＿＿＿_
／ ＼ でも、言われてみればベンチャー企業なのかなー、とは思うお。
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ でも、社長とか言われると、さすがに
| （__人__） | 「そこまでは偉くないお」
./ ∩ノ ⊃ ／ って思うお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | そうなれたらいいなあ、とは思うけど。
＼ ／＿＿＿ ／
※以上、ここまでリアルタイムで打ち込んだ分でした。
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