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2012年12月20日

IQテストは知能を測るのに適切か

背景:
生物は同じ種であっても個体差が生まれ、それはヒトの知能も例外ではない。そのような差を測るには共通したテストを利用するべきではあるが、ヒトの複雑で数ある認知能力をたった1つのテストで測ることは適切なのだろうか。

要約:
IQ(知能指数)は知能検査の結果を標準偏差を用いて表したものであり、例えばウェクスラー式と呼ばれるものでは、平均100、標準偏差15とな るように作られているため、ほとんどの人々が70~130のスコアを出し、そこから逸脱する人々の場合は異常値として認識される。しかしヒトの知能は単一のテス トによって正確に測ることはできるのだろうか。

ウェスタンオンタリオ大学のAdrian M. Owen博士らによってインターネットを利用して行われた研究によって、正確な知能を測るには少なくとも3種類のテストを行わなければならないことが分かった。

この研究には誰もが参加できるようになっており、世界中から老若男女10万人以上が参加した。参加者は記憶・推論・注意・計画など様々な能力を測るための12種類のテストを受け、同時に文化的背景やライフスタイルについての質問を受けた。

すると広範囲の認知能力を測るには、IQテストのように1つの要素だけを使うことはできず、短期記憶・推論・言語など最低でも3つの違った要素を考慮に入れなければ、その能力の変動を説明することはできないことが分かった。

研究チームによると、人々の認知能力に何が影響するのかも同時に解析され、脳のトレーニングなどは認知能力に好影響を及ぼすことはなく、加齢が記憶や推論に対して悪影響を与えていたという。また日常的にゲームをしている人々は短期記憶や推論においてよい成績を残し、喫煙者は短期記憶や言語において 悪い成績を残し、不安障害は特に短期記憶に悪影響を与えていることも分かった。

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元記事:
Scientists Debunk the IQ Myth: Notion of Measuring One's Intelligence Quotient by Singular, Standardized Test Is Highly Misleading
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/12/121219133334.htm

参照;
Adam Hampshire, Roger R. Highfield, Beth L. Parkin, Adrian M. Owen. Fractionating Human Intelligence. Neuron, 2012; 76 (6): 1225 DOI: 10.1016/j.neuron.2012.06.022

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