Maria Iacovou博士率いる研究チームは、1990年代初期に産まれた1万人の子供たちを対象に研究を行った。両親の教育レベル、家族収入、子供の性や年齢、母親の健康状態、育て方などの影響を排除した結果、必要に応じて母乳を与えられた子供は8歳児の段階で、スケジュールに沿って与えられた子供よりも、 4~5ポイント高いIQを示した。また学力を測る試験でも、5、7、11、14歳時に措いてそれぞれよい成績であった。
Iacovou博士によると、この段階では授乳方法とIQの関係を論じるには慎重にならなければならない。この差は明確なものであり、なぜ差が現れるのかといういくつかの仮説を立てることはできるが、まだ理由を確定できる段階ではないという。またこの種の調査は初めて行われたものであるため、より長期の影響に関しては今後の研究を待たなければならないという。
元記事:
Feeding Your Baby On Demand 'May Contribute to Higher IQ'
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参照:
M. Iacovou, A. Sevilla. Infant feeding: the effects of scheduled vs. on-demand feeding on mothers' wellbeing and children's cognitive development. The European Journal of Public Health, 2012; DOI: 10.1093/eurpub/cks012