久々の川崎なので、人気ブログランキング
さて、物語をエピローグへと進めよう。
1960年代も後半に入ると、「サントリー」の主役は「トリス」から「サントリー・オールド」にシフトして行った。「サントリー」は消費者の志向を「その次の品質」へシフト・チェンジさせることに成功した訳だ。「トリス・バー」はゆっくりと、その姿を街から消して行くことになる。1956年創刊の「洋酒天国」は、1964年にその役割を終え廃刊する。
1970年に「サントリー・オールド」は100万ケースを売上げ、その10年後には1200万ケースを超えるほどにさせている。はっきり言ってしまえば、その時点で、「サントリー」のひとり勝ちは確定したかもしれない。少なくとも「イチ抜け」は決まってしまっただろう。
ビジネスとしてウィスキーを考える時、その複雑さに途方に暮れる思いだ。
「製造と販売」。私見だが、ウィスキー・メーカーのキモはそこにあると思う。
「オーシャン」はどちらに寄っていたのだろうか?と思う。乱暴な言い方だが、「ニッカ」というメーカーは「造ってから、売り方を考える」。一方の「サントリー」は「売れるようにしてから、造る」。そのように解釈することも可能であると僕は思う。もちろん、個人的な見解であるが。
あえて言えば、「オーシャン」はそのどちらでもなかった。いや、別な言い方をすれば、その両方であったかもしれない。「造りながら…」「売れるようにしながら…」。ただ、その後の「オーシャン」がどのようになったのか、結果は明らかだ。酒屋さんの棚で、街のどこかで、「オーシャン」を見かけることなど、すっかりなくなってしまった。
「オーシャン・ラッキー」をご存知だろうか?現在唯一残る「オーシャン」ブランドのウィスキーである。「メルシャン」(旧・三楽オーシャン)が製造し、キリンが販売をしていることになっている。ふと思い立って、僕は「メルシャン」のお客様センターに電話をしてみた。
「メルシャンのウィスキー、オーシャン・ラッキーについて伺いたいのですが…」。その件については「キリンさん」にお問合せ下さいと素っ気ない答えだ。慌てて電話を掛け直したが、「キリンさん」もまた、僕の質問には煙たい様子だ。「オーシャン・ラッキーの原酒のシングル・モルトには軽井沢とありますが、ブレンドされたグレーン・ウィスキーについて教えて下さい」。「キリンさん」は答えた。公表できませんということで、お願いします。
「もう忘れて下さい」。
僕にはそんな風に聴こえた。
「昔のことですから」。
残念なことに、公式見解として「川崎蒸留所」のグレーン・ウィスキーが、「オーシャン・ウィスキー」にブレンドされたことをお伝えすることはできない。ただ、「使われなかったはずがない」としか答えられない。
よろしくお願いします。人気ブログランキング

1960年代も後半に入ると、「サントリー」の主役は「トリス」から「サントリー・オールド」にシフトして行った。「サントリー」は消費者の志向を「その次の品質」へシフト・チェンジさせることに成功した訳だ。「トリス・バー」はゆっくりと、その姿を街から消して行くことになる。1956年創刊の「洋酒天国」は、1964年にその役割を終え廃刊する。
1970年に「サントリー・オールド」は100万ケースを売上げ、その10年後には1200万ケースを超えるほどにさせている。はっきり言ってしまえば、その時点で、「サントリー」のひとり勝ちは確定したかもしれない。少なくとも「イチ抜け」は決まってしまっただろう。
ビジネスとしてウィスキーを考える時、その複雑さに途方に暮れる思いだ。
「製造と販売」。私見だが、ウィスキー・メーカーのキモはそこにあると思う。
「オーシャン」はどちらに寄っていたのだろうか?と思う。乱暴な言い方だが、「ニッカ」というメーカーは「造ってから、売り方を考える」。一方の「サントリー」は「売れるようにしてから、造る」。そのように解釈することも可能であると僕は思う。もちろん、個人的な見解であるが。
あえて言えば、「オーシャン」はそのどちらでもなかった。いや、別な言い方をすれば、その両方であったかもしれない。「造りながら…」「売れるようにしながら…」。ただ、その後の「オーシャン」がどのようになったのか、結果は明らかだ。酒屋さんの棚で、街のどこかで、「オーシャン」を見かけることなど、すっかりなくなってしまった。
「オーシャン・ラッキー」をご存知だろうか?現在唯一残る「オーシャン」ブランドのウィスキーである。「メルシャン」(旧・三楽オーシャン)が製造し、キリンが販売をしていることになっている。ふと思い立って、僕は「メルシャン」のお客様センターに電話をしてみた。
「メルシャンのウィスキー、オーシャン・ラッキーについて伺いたいのですが…」。その件については「キリンさん」にお問合せ下さいと素っ気ない答えだ。慌てて電話を掛け直したが、「キリンさん」もまた、僕の質問には煙たい様子だ。「オーシャン・ラッキーの原酒のシングル・モルトには軽井沢とありますが、ブレンドされたグレーン・ウィスキーについて教えて下さい」。「キリンさん」は答えた。公表できませんということで、お願いします。
「もう忘れて下さい」。
僕にはそんな風に聴こえた。
「昔のことですから」。
残念なことに、公式見解として「川崎蒸留所」のグレーン・ウィスキーが、「オーシャン・ウィスキー」にブレンドされたことをお伝えすることはできない。ただ、「使われなかったはずがない」としか答えられない。
よろしくお願いします。人気ブログランキング
