やる夫で進む機動戦士ガンダムOO
(暇な時にやる夫 さま まとめ)
AEU所属の軍人、パトリックコーラサワーの部下であり友人のやる夫。
「止まった的にも当てられない」ほど射撃下手で有名な彼は、
謎のモビルスーツによる奇襲でコーラが倒されるところを目撃してしまう。
ガンダムと呼ばれるそのモビルスーツと関わることで、数奇な運命に巻き込まれ始める。
「ガンダムOO」を舞台、題材にした半安価・半あんこスレ。
主人公はやる夫。ヒロインは「クロスアンジュ」より、アンジュ。
全100話近くの長編。
会話安価なども時折存在し、純あんこシステムとは一味違ったブレンド具合を楽しめる。
↑のまとめさまリンクの上部に、前作ラストで開始されたキャラメイクへのリンクがあるので
そこから読み始めるといいだろう。
あ、物語途中から[R-18]タグがつくので、18歳以下の方はもう少し年齢を稼いでから読んでいただきたい。
…ガンダムに…このタグ…?と思う部分は気にしない。
この作品はOOどころかガンダムでもないかもしれない。序盤は特にね。
作者の軍荼利 ◆GFTBey9314o8さんは新人やる夫作家らしく、この作品は第二作目に当たる。
前作である「やる夫はガンダム世界でMSパイロットになるようです。」は荒削りな習作という感も多く、
光るところは数多くあれども万人に薦められる出来とは少し遠いものであった。
…だがあんこでブッ飛んでいくストーリーの破天荒さと、
それでも完結まで物語を制御する手綱の取り方。
戦闘システムに悩みながらもそのことをスレで読者に聞き、
システムを組み替え、苦悩して変更する様などは私の大好物であり、
私にはなかなか味わい深いものであった。
私と趣味が似通っていると思う方ならばそちらもどうぞ。
さて今作。
ガンダムOOに関しては、私はほぼ全くといっていいほど知識がなく、
キャラの幾人かを知るくらいで、物語を読むのに不安は多少あった。
…が、第二話でその不安は消し飛んだ。安心した。
これはガンダムOOの名を冠した、別の何かだと確信に至る。
でなければこんな展開がくるものか。
主人公の恋愛要素はかなり細かく描写され、ガンダムというよりも恋愛系と分類したほうがいいかもしれぬ。
ガンダム成分は舞台設定と時代背景、モビルスーツが登場し、
ガンダムOOのタイムテーブル通りのイベントが主人公の周囲で起こる、というもの。
主人公が各イベントに関わるかどうかもダイスによるところが大きく、
結果としてガンダムOOのメインストーリーから離れることもたびたび。
しかしそれもまたあんこスレの妙よ。
しばらく読み進めば再びガンダムOOに戻り、離れ、また戻りと
つかず離れずの様子を楽しむうちに、物語に引き込まれるようになってくる。
しかしこの、…なんというか、主人公とヒロインたちとの関係を、人間関係を密に密に描く様が
ガンダムでありながらガンダムらしくなさを浮かび上がらせていて、非常によろしい。
参加読者による会話安価のセンスのよさもあって、
原作との乖離からくる妙味がストーリーを楽しむための味付けともなっている。
浮気がばれて謝るシーンは、ヒロインの心情の複雑さを感じられる名シーンのひとつであると思う。
男キャラとの泥臭い友情もそのセリフ中から感じさせられることが多く、
人間関係をエピソード内に込めるのが上手いなあ、と素直に感心。
ドラえもんとの悪友ともいえる関係は実に私の好物であります。
そして前作で不安があった戦闘システムだが、
物語中にバランス修正を行うも、上手く走っておりなかなかの好評。
手に汗握る熱さを表現できる戦闘が幾度も表現されており、実に良。
また、物語については前作で見せてもらった、
作者の物語を捻じ伏せる手腕は切れ味を失うことなし。
あんこスレとしてのダイスの跳ね回り方も変わらず健在な上だというのに、
それでも物語は進行していくのは手綱取りが上手いからであろう。
「熱烈歓迎」は連打されるもの…しかし物語は続く…!
そしてそのうちに、物語の進行に即したようなダイス目が出るようになるのもあんこスレの謎。
本当に不思議ですねぇ。(とあんこスレの元祖や悪魔や女神の方を見る)
総評。
二作品目とは思えぬ完成度のあんこスレ。
人間関係の描き方は濃密であり、練った独自の戦闘システムも良。
序盤はどう贔屓目に見てもガンダムOOとは違うものになっており、
看板に偽りあり状態ではあると思うが、
じきに原作に近づき、また遠のき、再び近づいていく絶妙な距離感を見せる。
それゆえに原作にあまり興味がなかった方々にもおすすめ出来る作品である気がします。
…原作ファンの方は、あまり怒らないで読んでくれるといいな。
続きを書くの向こうに一言二言ネタバレ感想。
ぜひ作品を読んでからお読みください。
二話目で正妻決定!こんなガンダムなかった!
しかし作者様はその死亡フラグを育てており、
作中では運よく熱烈歓迎により回避されたとはいえ、本気で背筋が凍りました。
…わかるよ、ガンダムで正ヒロインってだけでヤバイ級の死亡フラグに囲まれていることは!
でも読者としては、大事大事に育ててきた正妻との関係であり
それが死という取り返しの付かない別れで締められると物凄い悔いと絶望と虚脱が残りまする。
どうか次回作以降は熱烈歓迎以外でも、プレイングによってそういう
死亡フラグは回避できるような設定にしていただきたく思います。
サーシェスとの因縁の末のラストバトルはまた、ダイスが劇的に劇的を重ねて恐ろしい完成度でありました。
熱烈歓迎を熱烈歓迎で返すライバル、信じられない回数でファンブルを引く主人公、
仲間達の援護こそがライバルを追い詰める直接のダメージとなり、
最後はまた因縁のある仲間の一撃で勝利。
…狙っても描けないこんな熱い展開を、偶然に演出するからダイスって怖い!
好きなシーンは指輪を一人で選ぶシーンと二人で選ぶシーンでした。
…いい。こんなシーンが描かれるのは実にいいです。二つのシーンの対比も実によろしい。
作者様の実体験かな?
次点はサジの両親に自分の子供が孕ました報告に行くシーン。
凄いよ。やる夫スレでこういうシーンはそうそう見られるもんじゃない。
「北の国から」で自分の息子が女の子孕ませて、カボチャもって謝りに行くシーンがありましたが
他人のためにそういう報告をしにいく、なんて語られる物語はそうそうないよな。
ダイスの祝福で説得は成功に終わるあたりも完璧。
手に汗握る戦いと手に汗握る浮気!そして正妻の制裁!謎の感知能力!
と笑いあり緊張ありの気持ちいいガンダムものでありました。
軍荼利さんは次作品にパワプロを連載中です。
…なんか野球じゃなくなりかけたりしてるけどな!パワポケか!
(暇な時にやる夫 さま まとめ)
AEU所属の軍人、パトリックコーラサワーの部下であり友人のやる夫。
「止まった的にも当てられない」ほど射撃下手で有名な彼は、
謎のモビルスーツによる奇襲でコーラが倒されるところを目撃してしまう。
ガンダムと呼ばれるそのモビルスーツと関わることで、数奇な運命に巻き込まれ始める。
「ガンダムOO」を舞台、題材にした半安価・半あんこスレ。
主人公はやる夫。ヒロインは「クロスアンジュ」より、アンジュ。
全100話近くの長編。
会話安価なども時折存在し、純あんこシステムとは一味違ったブレンド具合を楽しめる。
↑のまとめさまリンクの上部に、前作ラストで開始されたキャラメイクへのリンクがあるので
そこから読み始めるといいだろう。
あ、物語途中から[R-18]タグがつくので、18歳以下の方はもう少し年齢を稼いでから読んでいただきたい。
…ガンダムに…このタグ…?と思う部分は気にしない。
この作品はOOどころかガンダムでもないかもしれない。序盤は特にね。
作者の軍荼利 ◆GFTBey9314o8さんは新人やる夫作家らしく、この作品は第二作目に当たる。
前作である「やる夫はガンダム世界でMSパイロットになるようです。」は荒削りな習作という感も多く、
光るところは数多くあれども万人に薦められる出来とは少し遠いものであった。
…だがあんこでブッ飛んでいくストーリーの破天荒さと、
それでも完結まで物語を制御する手綱の取り方。
戦闘システムに悩みながらもそのことをスレで読者に聞き、
システムを組み替え、苦悩して変更する様などは私の大好物であり、
私にはなかなか味わい深いものであった。
私と趣味が似通っていると思う方ならばそちらもどうぞ。
さて今作。
ガンダムOOに関しては、私はほぼ全くといっていいほど知識がなく、
キャラの幾人かを知るくらいで、物語を読むのに不安は多少あった。
…が、第二話でその不安は消し飛んだ。安心した。
これはガンダムOOの名を冠した、別の何かだと確信に至る。
でなければこんな展開がくるものか。
主人公の恋愛要素はかなり細かく描写され、ガンダムというよりも恋愛系と分類したほうがいいかもしれぬ。
ガンダム成分は舞台設定と時代背景、モビルスーツが登場し、
ガンダムOOのタイムテーブル通りのイベントが主人公の周囲で起こる、というもの。
主人公が各イベントに関わるかどうかもダイスによるところが大きく、
結果としてガンダムOOのメインストーリーから離れることもたびたび。
しかしそれもまたあんこスレの妙よ。
しばらく読み進めば再びガンダムOOに戻り、離れ、また戻りと
つかず離れずの様子を楽しむうちに、物語に引き込まれるようになってくる。
しかしこの、…なんというか、主人公とヒロインたちとの関係を、人間関係を密に密に描く様が
ガンダムでありながらガンダムらしくなさを浮かび上がらせていて、非常によろしい。
参加読者による会話安価のセンスのよさもあって、
原作との乖離からくる妙味がストーリーを楽しむための味付けともなっている。
浮気がばれて謝るシーンは、ヒロインの心情の複雑さを感じられる名シーンのひとつであると思う。
男キャラとの泥臭い友情もそのセリフ中から感じさせられることが多く、
人間関係をエピソード内に込めるのが上手いなあ、と素直に感心。
ドラえもんとの悪友ともいえる関係は実に私の好物であります。
そして前作で不安があった戦闘システムだが、
物語中にバランス修正を行うも、上手く走っておりなかなかの好評。
手に汗握る熱さを表現できる戦闘が幾度も表現されており、実に良。
また、物語については前作で見せてもらった、
作者の物語を捻じ伏せる手腕は切れ味を失うことなし。
あんこスレとしてのダイスの跳ね回り方も変わらず健在な上だというのに、
それでも物語は進行していくのは手綱取りが上手いからであろう。
「熱烈歓迎」は連打されるもの…しかし物語は続く…!
そしてそのうちに、物語の進行に即したようなダイス目が出るようになるのもあんこスレの謎。
本当に不思議ですねぇ。(とあんこスレの元祖や悪魔や女神の方を見る)
総評。
二作品目とは思えぬ完成度のあんこスレ。
人間関係の描き方は濃密であり、練った独自の戦闘システムも良。
序盤はどう贔屓目に見てもガンダムOOとは違うものになっており、
看板に偽りあり状態ではあると思うが、
じきに原作に近づき、また遠のき、再び近づいていく絶妙な距離感を見せる。
それゆえに原作にあまり興味がなかった方々にもおすすめ出来る作品である気がします。
…原作ファンの方は、あまり怒らないで読んでくれるといいな。
続きを書くの向こうに一言二言ネタバレ感想。
ぜひ作品を読んでからお読みください。
二話目で正妻決定!こんなガンダムなかった!
しかし作者様はその死亡フラグを育てており、
作中では運よく熱烈歓迎により回避されたとはいえ、本気で背筋が凍りました。
…わかるよ、ガンダムで正ヒロインってだけでヤバイ級の死亡フラグに囲まれていることは!
でも読者としては、大事大事に育ててきた正妻との関係であり
それが死という取り返しの付かない別れで締められると物凄い悔いと絶望と虚脱が残りまする。
どうか次回作以降は熱烈歓迎以外でも、プレイングによってそういう
死亡フラグは回避できるような設定にしていただきたく思います。
サーシェスとの因縁の末のラストバトルはまた、ダイスが劇的に劇的を重ねて恐ろしい完成度でありました。
熱烈歓迎を熱烈歓迎で返すライバル、信じられない回数でファンブルを引く主人公、
仲間達の援護こそがライバルを追い詰める直接のダメージとなり、
最後はまた因縁のある仲間の一撃で勝利。
…狙っても描けないこんな熱い展開を、偶然に演出するからダイスって怖い!
好きなシーンは指輪を一人で選ぶシーンと二人で選ぶシーンでした。
…いい。こんなシーンが描かれるのは実にいいです。二つのシーンの対比も実によろしい。
作者様の実体験かな?
次点はサジの両親に自分の子供が孕ました報告に行くシーン。
凄いよ。やる夫スレでこういうシーンはそうそう見られるもんじゃない。
「北の国から」で自分の息子が女の子孕ませて、カボチャもって謝りに行くシーンがありましたが
他人のためにそういう報告をしにいく、なんて語られる物語はそうそうないよな。
ダイスの祝福で説得は成功に終わるあたりも完璧。
手に汗握る戦いと手に汗握る浮気!そして正妻の制裁!謎の感知能力!
と笑いあり緊張ありの気持ちいいガンダムものでありました。
軍荼利さんは次作品にパワプロを連載中です。
…なんか野球じゃなくなりかけたりしてるけどな!パワポケか!