やる夫がハクスラダンジョンに挑むようです
(やる夫エッセンシャル さま まとめ)
日々をだらだら過ごすニートのやる夫を、
一緒に冒険者にならないかと誘うやらない夫。
彼の元同僚のマミさんと共に連れ立ち、
彼らは冒険者の本場である王都へと向かう。
PSPで発売された、エルミナージュOriginalをやる夫スレ化した作品。
主人公はやる夫＆やらない夫。ヒロイン…というか一番の馴染みとなる女性キャラは
「魔法少女まどかマギカ」より、巴マミ。物語が進めばヒロイン枠が増えます。
全40話という大長編に見えるが、一話ごとの分量はかなり抑え目ですっきり読める。
軽食でもつまみながら気楽に読むのがいいだろう。
作者は新人(自称)の◆xBmFav23q.さん。…いやいやこの作風で新人はないでしょ。
「できない子はビールを飲む」(感想)や「金糸雀が戦車ゲーを始めたようです」などの作者である
◆MIZ/REl/eEさんの新作であります。
さて今回の作品、twitterの方で◆MIZ/REl/eEさんのアカウントをフォローさせていただいていたおかげで
連載の開始に早期に気がつき、連載自体をスレのほうで追いかけておりました。
ああ、またやらない夫とマミさんだ、このペア好きですなぁ…とか、(やらない夫の食卓＋でも)(感想)
初回必ずやらない夫のAAには付属アクセサリが付いていたりとか、(今回は司祭の帽子)
変わらぬ作風は健在。
あまり物語をロールプレイ風に踏み込むことなく、
プレイヤーとしてのメタ的観点を大目に含んだストーリー構成を取っていることから、
まるでゲームプレイ動画を視聴しているような気分にさせてくれるだろう。
キャラごとの重たい関係性もそこまで感じさせず、
一歩引いた「エルミナージュという[ゲーム内の]キャラ」だという事を感じるすっきり感。
Wizardry系ドラマでありがちな死・ロストへの恐怖感もざっくり！
Wizなのにいいのかこれで！？とも思うけれど、これはこれでいいものです。
何かあっても彼らなら、スッと額に「2」とか数字を書いて何食わぬ顔で出てきそうではある。
かといって物語が単調・退屈かといえば、そんなことはない。
物語の最初こそやる夫・やらない夫・マミさんというWiz系にあるまじき三人パーティで
冒険に出ることになるが、もちろんの挫折と各自の目的から
どんどんと増えるパーティメンバー。
個性的な人間…人間？ばかりでこれもまた楽しく、イベントのたびの掛け合いもまた実に。
目的を果たせばすぐに次の目的、と怒涛のように進むシナリオも読者側を飽きさせない。
…もとのゲームのシナリオ進行順や進行速度とは明らかに違うので、
これはエルミナージュのシナリオが、ではなく間違いなく作者のストーリーテリングの上手さだなぁ。
と感心することしきり。
そして今回の作品、これまでの同氏の作品に比べても、
スレの端々に散りばめられた細かいネタがとてつもなく多い！
どれくらいって、私のツッコミが追いつかないレベルである。
30代…いや40代近くの読者でないとわからないだろう年代縛りと、
それぞれネタに合わせた分野に明るくないとわからないんじゃないかという重ねネタが…難度実に高し。
それだけに解ったときは本当に嬉しくなるんですけどね！
誰がわかるんだよどしふん！と一人で笑っておりました。
ビール瓶切り！(気力上昇) 天空真剣！
総評。
全四十話という構成から考えられないほどのすっきり感。
読後の「ああおもしろかった！」の一言感想で眠りにつけそう。
枕元に置いておきたくなるような、そんな物語でございました。
続きを読むの向こうにはネタバレこみの感想をちょっとだけ。
ネコパンチで死ぬ幸子かわいい。(そこか)
…「ああおもしろかった！」ですっきり終わったと書いておきながら、
深読みしてどこまでも怖い想像ができてしまうのも
私の妄想家としての宿命でもありまして。最後の一妄想でも。
結局あの町において、エルミナージュをクリアした彼らプレイヤーたちは
「強くてニューゲーム」の呪縛に囚われたまま、永遠に戦い続けるのかなぁと。
やらない夫の結婚もなかったことになってたし、彼らはその人生で幸せを見つけられるかどうか。
幸子がアイドル、やる夫がプロデューサーになる道も…きっと無理だろうなぁ。
ゲーム中盤にアティさんに強制召集かけられた時には、
異次元にクランメンバー全員が集められていたし。
クラン内で希望人数四人がそろえば「強くてニューゲーム」が決定。
これにクランメンバーなら意思に関わらず巻き込まれるとしたら
この円環から抜けられない罠みたいなもんだなぁ。
エピローグからもやらない夫は四週目まで戦いを選んだようだし、
きっと仲間全員もこれに巻き込まれる形で。
…もしかしてこれら全て、地球からきた、という設定の
ほむらをエルミナージュ世界に捕らえるためのものだったりしてね、まさかねハハ…。
妄想おわり。
(やる夫エッセンシャル さま まとめ)
日々をだらだら過ごすニートのやる夫を、
一緒に冒険者にならないかと誘うやらない夫。
彼の元同僚のマミさんと共に連れ立ち、
彼らは冒険者の本場である王都へと向かう。
PSPで発売された、エルミナージュOriginalをやる夫スレ化した作品。
主人公はやる夫＆やらない夫。ヒロイン…というか一番の馴染みとなる女性キャラは
「魔法少女まどかマギカ」より、巴マミ。物語が進めばヒロイン枠が増えます。
全40話という大長編に見えるが、一話ごとの分量はかなり抑え目ですっきり読める。
軽食でもつまみながら気楽に読むのがいいだろう。
作者は新人(自称)の◆xBmFav23q.さん。…いやいやこの作風で新人はないでしょ。
「できない子はビールを飲む」(感想)や「金糸雀が戦車ゲーを始めたようです」などの作者である
◆MIZ/REl/eEさんの新作であります。
さて今回の作品、twitterの方で◆MIZ/REl/eEさんのアカウントをフォローさせていただいていたおかげで
連載の開始に早期に気がつき、連載自体をスレのほうで追いかけておりました。
ああ、またやらない夫とマミさんだ、このペア好きですなぁ…とか、(やらない夫の食卓＋でも)(感想)
初回必ずやらない夫のAAには付属アクセサリが付いていたりとか、(今回は司祭の帽子)
変わらぬ作風は健在。
あまり物語をロールプレイ風に踏み込むことなく、
プレイヤーとしてのメタ的観点を大目に含んだストーリー構成を取っていることから、
まるでゲームプレイ動画を視聴しているような気分にさせてくれるだろう。
キャラごとの重たい関係性もそこまで感じさせず、
一歩引いた「エルミナージュという[ゲーム内の]キャラ」だという事を感じるすっきり感。
Wizardry系ドラマでありがちな死・ロストへの恐怖感もざっくり！
Wizなのにいいのかこれで！？とも思うけれど、これはこれでいいものです。
何かあっても彼らなら、スッと額に「2」とか数字を書いて何食わぬ顔で出てきそうではある。
かといって物語が単調・退屈かといえば、そんなことはない。
物語の最初こそやる夫・やらない夫・マミさんというWiz系にあるまじき三人パーティで
冒険に出ることになるが、もちろんの挫折と各自の目的から
どんどんと増えるパーティメンバー。
個性的な人間…人間？ばかりでこれもまた楽しく、イベントのたびの掛け合いもまた実に。
目的を果たせばすぐに次の目的、と怒涛のように進むシナリオも読者側を飽きさせない。
…もとのゲームのシナリオ進行順や進行速度とは明らかに違うので、
これはエルミナージュのシナリオが、ではなく間違いなく作者のストーリーテリングの上手さだなぁ。
と感心することしきり。
そして今回の作品、これまでの同氏の作品に比べても、
スレの端々に散りばめられた細かいネタがとてつもなく多い！
どれくらいって、私のツッコミが追いつかないレベルである。
30代…いや40代近くの読者でないとわからないだろう年代縛りと、
それぞれネタに合わせた分野に明るくないとわからないんじゃないかという重ねネタが…難度実に高し。
それだけに解ったときは本当に嬉しくなるんですけどね！
誰がわかるんだよどしふん！と一人で笑っておりました。
ビール瓶切り！(気力上昇) 天空真剣！
総評。
全四十話という構成から考えられないほどのすっきり感。
読後の「ああおもしろかった！」の一言感想で眠りにつけそう。
枕元に置いておきたくなるような、そんな物語でございました。
続きを読むの向こうにはネタバレこみの感想をちょっとだけ。
ネコパンチで死ぬ幸子かわいい。(そこか)
…「ああおもしろかった！」ですっきり終わったと書いておきながら、
深読みしてどこまでも怖い想像ができてしまうのも
私の妄想家としての宿命でもありまして。最後の一妄想でも。
結局あの町において、エルミナージュをクリアした彼らプレイヤーたちは
「強くてニューゲーム」の呪縛に囚われたまま、永遠に戦い続けるのかなぁと。
やらない夫の結婚もなかったことになってたし、彼らはその人生で幸せを見つけられるかどうか。
幸子がアイドル、やる夫がプロデューサーになる道も…きっと無理だろうなぁ。
ゲーム中盤にアティさんに強制召集かけられた時には、
異次元にクランメンバー全員が集められていたし。
クラン内で希望人数四人がそろえば「強くてニューゲーム」が決定。
これにクランメンバーなら意思に関わらず巻き込まれるとしたら
この円環から抜けられない罠みたいなもんだなぁ。
エピローグからもやらない夫は四週目まで戦いを選んだようだし、
きっと仲間全員もこれに巻き込まれる形で。
…もしかしてこれら全て、地球からきた、という設定の
ほむらをエルミナージュ世界に捕らえるためのものだったりしてね、まさかねハハ…。
妄想おわり。
