【FF11】 やる夫はプロマシアに挑むようです  彡⌒ミ ◆WtxFqrHoRE さん
http://yaruok.blog.fc2.com/blog-category-177.html

(このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか? さんより)

説明文(本文より抜粋)

これは、国民的大ブレイクを果たした輝かしいゲームシリーズのうち、
「好きなナンバリングタイトルは?」の質問でいつも除外される一作の。
ネットゲームの形を取りながら、
大量の絶望と不幸を撒き散らした一枚の追加ディスクの物語。


感想

 当時、私は雑誌の電撃プレイステーションを読んでいたが、誌内で紙面を大量に割いて、
FF11を超プッシュしていたのでよく印象に残っている。
また、私が友人宅に上がりこんで据え置き機でゲームしている傍らで、
友人は夕方から夜にかけてずっとパソコンのモニターに向かい、FF11をやっていた時期があった。
一時期、代わり映えしない、平坦で無味乾燥な暗い背景ばかりの退屈そうなフィールドを、
延々とプレイしている時期があったように思う。
今思えばこのスレの物語である、「プロマシアの呪縛」のミッションをやっていたのだろう。
そういう感慨をもってこのスレを追うことになった。

 FF11のプロマシア世界やストーリー、キャラを使ったロールプレイを紹介というよりも、
その中の人の考えていることや、リアルでの状況(特にプレイヤーの健康状態や眠さ)を
主眼に置いているのがなかなか興味深い。

1~18話まであり、テキスト量はそれほどないので、
トータル4時間ほどもあれば第一章の完結まで読み終えることができる。
FF11未プレイの人や、FFシリーズのナンバリングタイトルを一つもやったことがない人は
1~7話の一応の区切りまで見て読み続けるか判断していただきたい。
(そもそも、FFシリーズやMMORPGになじみがない人が見るとはあまり思えないが、
細かく注釈がついているので読めないこともない。
なお、自分はFF10はクリアしたがFF11は隣で眺めていただけで、一切手を出したことはない)

 にしても、戦闘難易度はプレイ経験のない自分でも極悪さを推し量れるレベル。
複数の状態異常を、範囲攻撃で連打してくる敵がいる、というだけで鬱陶しい。
しかも、レベルを制限されるエリアの為に、状態異常の種類によっては回復手段がない。
状況によっては、状態異常回復役の為、
用心して充分に離れた後衛のパーティメンバーまで巻き込むほど範囲攻撃するとか。
据え置き機で自分ひとりでゲームをやっていたら、
コントローラーを床に叩きつけて電源切ってふて寝するレベル。

 しかし、画面の向こうのキャラクターたちの中は、
現実の人間が操作している手前、自分勝手な戦線離脱もできない。
パーティ全体の意思決定にしても異論が出た場合に丁寧に説明して、
合意を取り付ける努力を怠ると、意見の相違から途中で離脱されかねないし、
あとあと人間関係にしこりが残りそうだ・・・。
 そういう高難易度のオンラインRPGを予備知識もない中級者が行うことで、どういうことが起きるのか。
…エピローグでやらない夫が語る「絆ブレイク」という言葉が全てを物語っていると思う。

 当時、リアルタイムでこのFF11をプレイしていた人には、是非読んで欲しい作品。
MMORPGの高難易度ミッションに泣かされた人は共感できるところが多数あると思う。
それ以外の方には・・・まあ、自分の知らないこんな世界があるって事で、流して読むのも一興かと。
タグ :
#やる夫スレ
#友人Y寄稿文