やる夫と乃来亜はゲームを楽しむようです~闘走中Lite~
(やる夫AGE さん まとめ)

ヴァーチャルリアリティ世界を使った大規模アミューズメントが舞台の、
「闘走中」システムを使ったシリーズの男爵さん製安価スレ。
シリーズでは第三作にあたる。
前作・前々作(感想)のシステムを削ぎ鍛え、出来得る限り軽量化を果たした
「闘走中Lite」として生まれ変わった。
前作・前々作は、12話前後の中編であったのだが
今回は全6話の短編となり、Liteの文字に違えない軽さに仕上がっている。
4陣営が競いながらのFPS・サバイバルゲームが舞台。

主人公はやる夫。
ヒロインはゲーム、「恋愛0キロメートル」より、木ノ本 乃来亜。
「恋愛0キロメートル」は、18禁PC版と全年齢PSP版が発売されているらしい。
…ゲームタイトルで画像検索すると、当人の画像で埋められるんですが。
このゲーム、ヒロイン他もあわせて5人ぐらいいる感じなんだけどなー、おかしいなー(棒


闘走中Lite~Test run~
(やる夫AGE さん まとめ)

男爵さんの手によって、闘走中システムは練り上げられさらに軽量化、
イベントや細かな設定、ステータスのバランス調整を経て、
他の安価スレ作者達の手によっても使えるように明文化された。
短編に纏まるように設定されたという、
このシステムのテストが当スレの目的。
シリーズでは第四作にあたる。もちろん安価スレ。
5話で完結と、闘走中シリーズでも最も短い作品となっている。

主人公は「相州戦神館學園 八命陣」より、柊四四八。
相棒は「School Days」より、伊藤誠。
ヒロインは「戦姫絶唱シンフォギア」より、立花響。
前作までとは違い、舞台はファンタジー和ものとなっている。
…ということだが、そこはAAの着物キャラ充実度の問題もあり、
画的には心の目で見ることが推奨される。TRPGプレイヤーならば造作もないこと。


以下はいつも通り、二作品のネタバレこみ感想。
短編なので、読んですぐ戻ってこれますよね?(笑顔)

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ここからは「やる夫と乃来亜の闘走中Lite」の感想。

闘走中シナリオのほうも、シリーズ三作目となり裏設定が盛り沢山になってきた。
人材の豊富さと戦闘力に恐ろしくなってくる月光館学園とか、
ゲームを開発している開発側の人間とか、
ただ街で有名な強い奴とか。
他の男爵さん作品で活躍しているキャラは、
この「闘走中」世界観では何をしているんだろう…という妄想が実に楽しいね。

別世界線において運命を覆す英霊やら英雄やら、
女神に愛されたよくわからないものたちのAAが貼られるだけで
わくわくさせてくれるのがたまりません。
ラストイベントの中身入りチンピラの格好良さったらもう、たまりませんわ。

今回、可能な限り軽量化を果たしたということで、
登場人物も絞られ、きっと会話イベントも減ったんだろうなーと漠然と思っていたが
なかなかどうして、主人公とヒロインの細かな会話は絶妙な距離感をもった幼なじみの、
男女関係までに踏み込めない感じが描けていて、非常に良いものだった。
残姉ちゃんのかまかけ煽りに、真っ直ぐに返す乃来亜のシーンは大好き。
えーりんのヒントから、ようやく身近すぎる異性に気がつくやる夫のシーンも。

もうちょっと長く続いてもいいのにぃ、という、
絶妙な「一番良いタイミング」にすっきり終わる短編名作でございました。
エピローグ後の書き込み、「お前はどこでも摩と同僚になるなぁw」には
笑いをこらえきれなかったよ!


ここからはTest runの感想。

うおお、闘走中システムをがっちり作り上げてこられた。
さらなる軽量化、短編に纏まるのが確定の短期決戦システムで、
やる夫と乃来亜よりもさらに短い5話完結!
「運用が軽くなるように、キャラクターも必要最低限に」が目標だというのに、
濃いモブがダイスの走り方で生えまくるのは…女神様だからね。
ナニモオカシイコトハナイ。
准将の大活躍も、このスレでは良くあること…多分…。

誠と四四八の楽しそうな友人会話は、
男爵さんの頭脳のどういう経験から生まれるのかお聞きしたくなった。
実際のところ、今作ではヒロインと主人公の会話よりも
この二人の会話、または誠・四四八・響の三人の会話が、
村紗と誠の、よくわからないけどお前ら楽しそうな会話してるな!感の会話が、
ノリノリで楽しく会話を書いている、作者のテンションまでも感じられて好きでした。

しかしやっぱり、もう少し長くこの登場人物たちでこの物語を読みたい!
という感想が強い全五話。
Testrunだから当然かもしれないが、
これも一つの物語としてみればそこだけが残念だった。


総評。
闘走中のシステムは、男爵さんの手で生み出され
一体これからどこへ向かうのか。
既にもう、闘走中Liteのシステムを使って別作品を生み出している
安価スレ作者さんも居られるようで、次に男爵さんの手に戻ってくる時は
どういう進化を遂げるのかも楽しみである。

…だが、「多作者で共有するゲームシステム」としては軽い方がいいのだけれど、
「男爵さんが使用するシステム」としてはもっと尖って欲しいというのが
贅沢な読者Aとしての願いです。
アムロ専用機にはマグネットコーティングですよ!(謎)
Testrunはちょっと物語が「もう少しこの物語を読みたい!」の手前ぐらいで、
一段階早く終わってしまった印象があります。
ダイスの織り成す荒ぶる物語を、そして生み出されるキャラたちの人間模様を
許容するような、男爵さん専用カスタマイズ闘争中を次は読んでみたいなぁなどと
無責任にも思いました。

システム構築からおつかれさまでした。次回も楽しみにしております。
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