01/22
現代日本語の母音は6種類あるという話
, ─── 、
ゝ/ ________\
/ | / ─ 、 ─ 、l
/ | / l l
| |─| (・|< | (⌒ヽ
Y⌒` ヽ_ ノっ_ ノ 三 )
ヽ_ 、____つ l (、_ ノ
\ \-、-、_/ノ _ _
/` ー | l |‐ ´ l l//)、
/´ \/ `ー´ \ l ) ヽ´ノ
| ヽ |/\/ __ /
├─┤ | 、
.
02/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 また、馬鹿なことを言い出すね、のび太君
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 どうしてさ?
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
03/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 五十音図を見れば、日本人は5種類と認識しているのは明らかじゃないか
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 ああ、認識の話ではなく、発音の話をしているんだ。
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
04/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 発音?ああ、認識していないが知らず知らず使い分けしているって話か。
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 そうさ。
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
05/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 認識できていないなら、あまり意味がないように思えるよ。
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 でも、物理的に発音が異なるなら、
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_ 日本語のネイティブ以外に発音を説明する際に必要だろ?
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
06/22
,. -‐====‐- 、
xく: ∠⌒ ヽγ⌒`ヽ:::::::::::`ヽ
/:::::::::{  ̄`ー}{一'´ ̄ }:::::::::::::::::\ 外国語どころか日本語もあやしいのび太君に
〃:::::::,. -‐', ≧人≦ .从:::::::::::::::::::::\
. /::::, : ´ `ー㨨ヽ _ ノ .`ヽ,、:::::::::::::::ヽ そんな心配必要ないだろう。
/:::::,′ {:::::::::ノ { }丶::::::::::::∧
,':::::/ ´ ̄ ̄`ー  ̄「´ ,. -‐==='{ } ヽ::::::::::::::} しかしながら、殊勝な心掛けだ、
{:γ -‐…―-. | __ ´ .∨:::::::::|
{/ ,. -‐ |  ̄`丶 }:::::::::| 温かい目で聞いてやろうじゃないか。
i ,.∠⌒ヽ | `丶 | :::::::ノ
', { | `丶 、 }::::::,′
ヽ ヽ. ,. -‐=┴‐- 、 `ヽ 八::/
\`ー´ ̄ ` "'' ‐- ,,.._ ノ:::/
\ ` 八'
(三三三三三三三三三三三三三三)
√`ー―∠_⌒ ヽ――丶―――‐一'
{:::::::/ 人 ♀ ヲ `ヽ:::::::::::::::∧
|::γ `ー ´ ∨::::::::::::::|
.
07/22
, --───- 、
/ / ⌒ヽ./⌒ヽ\
/ , -{ / ハヽ } 、 ヽ わかったわかった。
/ / ゝ _ ノ, ‐ヽ-' \ヽ
/ ‐┼──- ゝ ノ - ‐一!|‐ なら、説明してくれよ。
| l.、, -一 | ー─- lL_
| / \./ | ー-./ !
、 ' l. /\_ | _/ /\
ヽ X  ̄ ̄ /
/、二二二二二二二二 く
/ / ( 〒)\ ヽ
! / / } !
.
08/22
____
/ \〟
i──────┐ ヽ まず、うーーーーーーと発音してみてくれ。
| ⌒ヽ ⌒ヽ\ | |
| >|・ |─-|_ /
j ーc ─ ′ ヽ
⊂____ /! _ノ
_(\ \ \ __/ /
(─ ヽ、 ` ─_──イ- 、
ヽ二_ノ \/|/\ / \
\
.
09/22
_,,,...-――-,,.._
/::::::::::;' "Y'"ヽ_;;::\
/::::::,. -‐i ・l・_,ノ _,ヽ::i うーーーーーーーーーーーーーー
,|::::/ー- ` "● _,,_`i
|:::|-‐ |_,-、 、_ }
|:::i,,,-'" _,ノ ` i
i::i、 、_,) /
ヾ >、_____,,,ィ.
,i :::: ̄ ̄,=(t)‐、'':::::i
※皆様もご一緒に!
.
10/22
, ─── 、
/_______ ヽ〟ヾ
(( |/ ─ 、 ─ 、\ | ヽ
| | l | | そして、その口の形のまま息を吸う。
| / |ヽ !─r-、ノ
(^ヽー ヘ ` ー ´ノ| 6 !
`ー 、⌒`ー─ ´ | _ノ ノノ
\⊂二 ノ /\
、────´/ /\
 ̄ ̄ ̄/「/\/ /^ヽ
i | | |
.
11/22
___
/ - 、 -、\
/ , -| ・|・ |-ヽ 舌の先のほうに当たるね。
. i / `- ●- ′ |
| i 三 | 三 |
. | |. __|___.)
ヽヽ / /
━━━━o━━
/ / \ |
※個人差はあります。
.
12/22
____
/ \〟
i──────┐ ヽ 次に、すーーーーーーと発音してみてくれ。
| ⌒ヽ ⌒ヽ\ | | すうーーーにならないように気を付けて。
| >|・ |─-|_ /
j ーc ─ ′ ヽ
⊂____ /! _ノ
_(\ \ \ __/ /
(─ ヽ、 ` ─_──イ- 、
ヽ二_ノ \/|/\ / \
\
.
13/22
_,,,...-――-,,.._
/::::::::::;' "Y'"ヽ_;;::\
/::::::,. -‐i ・l・_,ノ _,ヽ::i すーーーーーーーーーーーーーー
,|::::/ー- ` "● _,,_`i
|:::|-‐ |_,-、 、_ }
|:::i,,,-'" _,ノ ` i
i::i、 、_,) /
ヾ >、_____,,,ィ.
,i :::: ̄ ̄,=(t)‐、'':::::i
.
14/22
__/.:::::::::::::::::::::::::...ヽ
x`.:::::>-'''''''''''''''ー<.ゝV
> fナーヽ ナーヽ∨; i その口の形のまま、息を吸う。
\ |l ・ }{ ・ } }::!!
`h/ゝ __ ノcゝ __ノ\, 、!
|;{ ヾ ! ノ
`ヘ ー-./\ j゙
ゞ、 ノ ゞ__
_ イ }`ー{, ーイf::. ヽ、
ゝ _、( ナ´.:.:.:{.:.::. ゝヽ
,ヘ´.:.:ヽイ´.:.:.:.:.:i!.:.:.:::.._(
メ.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:/ ∨
/.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i∧
.
15/22
_,. -=ニニ=、 ̄二ト .
,. <: : : :γ´ , -、 V, - 、 ヽ:>.
/: : : : : : :__{ { 0} |{0 ! }: : : \
, ': : :-: z__ '´ 八 ゝ ' ∧、__ノ j⌒丶:..ヘ
. /: : : :/ ``丶 ー Y::::::::::r‐ ´,. ---へ:ム
′: :/____ ゞ __ノ _V!
|: : :/ ` | -  ̄ i}
|: : { __ | _ |
Ⅵ:.i _ -  ̄ レ⌒ヽ ` ー- ,
Ⅵ:i } /
. Vム ,. -─- __ノ /
. {\ヘ、 /::::::::::}: :/ , '
/\> . ゝ--- '’ /
. /: : : :‘ <≧=- _ イ __,.. r '’
/: : : : : : :∨/ ー- x==x二=- ´∧
.
16/22
, -─- 、
/ ゙ヽ、
/ _ -- 、─, -- __.ヽ.
.|┌ソ.⌒ヽ、./⌒゙''、!ヽ| 息の当たる場所が違うだろ?
!|. | 几.Y ..几 |_|.|、
,、「.l .ノソ 人λゝ ノ.l.l つまり、口の形が違うってことさ。
( .` ゝ--,,'∩゙ -_''゙ .'~゙)
゙ゝ┬T.~ `゙~TT'''~ 発音の仕方が違うのだから、すの母音はうとは異なるのさ。
l | .| | l
| i . i rへ ,, ' 7 l | |
.| | .(~` ー - -'-'.つ |
| | .`゙T -.-+ヤ' |
l ! 斤-、 人ノ、. !
/ ~) ハ
.
17/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 なるほど、確かに発音が違うのはわかった。これは『す』だけなのかい?
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 他にも、『つ』『ず』、拗音のう行(きゅとかしゅとか)がこの発音さ。
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
18/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 それ単体で発音してみると、なんとも中途半端な響きに聞こえるね。
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 日本語の発音でいうと、『い』と『う』の中間の発音さ。
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_ 国際発音記号では『ɨ』と表記する。
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
19/22
,. -──- 、
/ /⌒ i'⌒iヽ、 記号が割り当てられてるってことは、その発音をする言語があるということなのかい
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 ロシア語やポーランド語、ルーマニア語にこの発音があるようだね。
l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ノ `,!::::::::::::ヽ
ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
| '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
.
20/22
, ───- 、〟
/_____ ヽ
! - 、- 、ヽ | | これで、北方領土どころか、シベリアを占領しても、
| ヘ|・ |─ | /
| ーc ─ ′ r⌒i 住民に発音の説明ができるから大丈夫だね!
_,- 、 !└────┐ _ノ
! ノ( ) \\ ___/ /
\_ /\_`_──_イ_
(( \_∩ /|/\_/ ヽ
☆冫∈ | ̄ ̄ ̄ |
.
21/22
:::::::::::::::::::::: ____,;' ,;- i
:::::::::::::::::: ,;;'" i i ・i;
::::::::::::::: ,;'":;;,,,,,, ;!, `'''i;
::::::::::: ,/'" '''',,,,''''--i
::::::::: ;/ .,,,,,,,,,,,,,,,,, ;i'"`i;
::::::: i;" ___,,,,,,, `i"
::::::: i; ,,;'""" `';,,, "`i
::::::: | ''''''i ,,,,,,,,,, `'--''''"
::::::: |. i'" ";|
::::::: |; `-、.,;''" |
.
22/22
発音は、方言や個人差があるので、
すべての日本人の発音がこのように分別されているわけではありません。
また、日本人があまり認識していない発音の使い分け(相補分布)は他にもたくさんあります。
例えば、撥音、促音の発音は直後の音に影響されますし、
語頭であるか語中であるかで発音が変化する子音もあります。
興味をもって調べる方がいらっしゃると幸いです。
ちなみに、投稿者は日本語の完全な発音表を作ろうとして調べているときに、
この話を見つけました。
AA投稿は二回目ですが、オチを作るのが難しい。
一回目は体罰反対派と称して、論文の紹介をしました。
乙でした
6つ目とは考えた事も無かった
あと、他の人との投下衝突事故があるかもだし、
他の人が予告してるのに突然割り込むみたいな事態になりかねないから、
事前の伺いか投下予告はあった方が良いと思います
>>6462
かしこまりました。
次回があれば気を付けます。
乙です
IPA表記上の音がどうあれ、日本語の母音は5つで体系化されているので便宜上/u/とするしかないですね
>>6464
そのあたりの、認識上の発音と物理的な発音の乖離があるので、
前者を取り扱うものとして『音韻論』
後者を扱うものとして『音声学』と分野が分かれています。
本稿は特に、『調音音声学』に絞ったお話になります。
>>6467
・外国人の片言日本語が珍妙な発音になりがちなのは、本で勉強する際に【日本語の母音は5つ】と習ってその通りに発声しようとするからだ
という説を以前に思いついたんだが、あってるんだろうか。
アニメ視聴や日本語の歌から日本語学習した人の方がまともな発音だったりするし。
>>6470
基本的に、ある言語を習得するとき、
その人の母語にない概念であると習得が難しくなるというのがあります。
例えば、日本語はひらがなで書いた時の文字ごとに分割でき、
その長さに対して厳密です。
のように発音していると思いますが、
英語にはそのような概念がないので、音の長短の取り方を乱すと
(他にも、アクセントのつけ方(ここは詳しくないので突っ込まないでほしいです)を工夫すると)
アメリカ人日本語になったりします。
あと、促音と撥音、清濁(必ずしも有声音、無清音の区別ではない)
などが難しかったり。
あげだすときりがないかと。
このあたり、日本人は無頓着で説明できないのです。
ですので、テキストにはそこまで詳細に載っていなかったりします。
声優の発音は基本的にきれいな日本語発音なので、それをお手本にするのは良い学習法だと思います。
そういうのも、発音の差につながるのかなと思います。
ちなみに、日本語の歌手はンの発音をすべて[m]で発音するように指導されるそうです。
その点、実情と違うことを注意したほうが良いかもしれませんね。
ひらがなだとタ行の子音?が気になってるなあ
タ行をTでそろえるなら タ ティ トゥ テ ト みたいな発音で、
CHでそろえるなら ツァ チ ツ ツェ ツォ みたいになると思うんだけど、なんで混ざってるんだろ
>>6480
他にもハ行なんかもそうですね。
ハ**へホ
ヒャヒヒュヒェヒョ
ファフィフフェフォ
ガギグゲゴも硬音軟音あるんだっけか。
ガ行はね、IPAでいうと三種類ぐらい子音があります。
(1)標準的な[g]の発音
(2)鼻音系の[ng]の発音
(3)雑な発音[ɣ]
あと、(1)の変形として、
(1)'有気音化した[gh]
があります。
(1)は有声軟口蓋破裂音というありがたいお名前がついてますが、
舌の後ろの方と上顎の後ろの方をくっつけて、
空気圧をかけてパカッと開けたときの音です。
(2)は軟口蓋鼻音という名前がついており、
(1)のような閉塞状況で空気が鼻に抜けていく感じで発音されます。
ンの後のガ行はこの発音になります。
英語でいうなら、現在進行形の~ingのngの発音がこれになります。
(3)は有声軟口蓋摩擦音という名前がついており、
(1)(2)とは違い閉塞しません。
しかし、そのあたりで狭めて空気が摩擦するような音を出します。
雑にガ行を発音するとき、良く現れます。
(1)'は、標準的な[g]の発音よりも母音の発音が遅れ、
その間に息が吐き出される子音です。
ティッシュを口の前において、震えるかどうかで視覚的に判断できます。
語頭のガ行は(1)'[gh]の発音がなされることが多いです。
一方、語中は[g]であったり、[ng]であったり、[ɣ]であったり、
人によりけりというイメージです。
ただ、アクセントがある場合は、[ɣ]は使われない傾向があります。
ンの後は、[?�j]です。
アナウンサーなどは、助詞のがの発音を[ng]になるよう指導されるらしいです。
柔らかく聞こえるというのが理由です。
発音で、ザジズが苦手なんだけど、なんて言う発音名かな
語中で、ンの後でないザズゼゾは有声歯茎摩擦音[z]といわれる発音で
語中で、ンの後でないジは有声後部歯茎摩擦音[ʑ]といわれる発音です。
両方とも、隙間を作ってそこで振動することによって発音する子音です。
隙間を作る場所が違うので、音の区別がつきます。
語頭、ないし、ンの後のザズゼソは有声歯茎破擦音[d͡z]といわれる発音で、
語頭、ないし、ンの後のジは有声歯茎硬口蓋破擦音[d͡ʑ]といわれる発音です。
[z]や[ʑ]の発音と同時に、dの破裂音(空気圧をかけてパカッと開けたときの音)を入れるという器用なことをしています。
語頭、語中で発音が違うというのが何らかのヒントになれば幸いです。
鼻濁音とか叩き込まれたなあ
東北だか北海道だかの出身は地元訛りのおかげで発音しやすいんだっけかな
01/28
, ── 、
ゝ/______ヽ
| | / -、 -、| おはようございます、レベルを上げて物理で殴る ◆/jI1AXWoc.です。
|__|─| ・|・ |
( ` - o- | 今日は、重さが異なるものを同時に落としたら、
\ ___っ ノ
/ヽ、__─、- どれくらい同時に落ちるかという話をしたいと思います。
/^\/\/ヽ
| | | |
.
02/28
, ── 、
ゝ/ _____ヽ
/ | / -、 -、! 以前、地球の質量を2倍にした時、物体の加速度は2倍になるが、
. | |─| ・|・ |
Y⌒ ー oー l 逆に物体の重さを2倍にしても、加速度は変わらないみたいな話があったかと思いますが、
ヽ_ , ─, l
ヽ、__(_ // その間を埋めるような話になります。
/\/ヽ/ヽ
.
03/28
, ── 、
ゝ/ _____ヽ
/ | / -、 -、! 結論から言いますと、わずかに同時に落ちません!
. | |─| ・|・ |
Y⌒ ー oー l でも、そのわずかは桁違いに小さいので、同時といっていいでしょう、となります。
ヽ_ , ─, l
ヽ、__(_ //
/\/ヽ/ヽ
.
04/28
__/.:::::::::::::::::::::::::...ヽ
x`.:::::>-'''''''''''''''ー<.ゝV
> fナーヽ ナーヽ∨; i まずは、問題設定から始めます。
\ |l ・ }{ ・ } }::!!
`h/ゝ __ ノcゝ __ノ\, 、! M: 地球の質量 R: 地球の重心の位置 A: 地球の重心の加速度
|;{ ヾ ! ノ
`ヘ ー-./\ j゙ m: 物体の質量 r: 物体の重心の位置 a: 物体の重心の加速度
ゞ、 ノ ゞ__
_ イ }`ー{, ーイf::. ヽ、 と置きます。
ゝ _、( ナ´.:.:.:{.:.::. ゝヽ
,ヘ´.:.:ヽイ´.:.:.:.:.:i!.:.:.:::.._(
メ.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:/ ∨
/.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i∧
.
05/28
>一'''==‐ュ、,,_
./ . : : : : : : : : : : \
/ : : : : : : ,,,_: : : : : : ヾ
ム≠ー'" ̄~'''ー_\: : : : : / 落ちるというのは、
j| ヽ:: : :l
l、_ イ__,,,_.._、_ |l: : 地球の重心と物体の重心の位置の差|R-r|で表現できます。
l}=、 `チC ̄`ヽ |: : |
{ lト {! ,} |: :| 例えば、地表100mのところから、0mまで落下するなら、
゙t,,_.j くミ、二,,ノ 7_/|
| ノ ゙" 'l |R-r|=6378"2"36m※から、|R-r|=6378"1"36mになるまでの時間が
| ゝ,‐ l,
∧ =ー--、 ∧ 今回の問題となる時間です。
ヽ ヾ≧ ′
ヘ´ / |
ゝー┬イ'''" |
※赤道半径を使っています。
.
06/28
, -‐. . . . . . . . . . . . . . . . . . .
r'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
, '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
, ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 次に、万有引力を考えます。
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
,': : : : : : : : : : :/` ‐ 、_: : : : : : : : : : : : : : 万有引力の大きさは、
,': : : : : : : : : / ` ‐、: : : : : : : : : : :
, -‐‐ヘ/ ̄ヽ: : : ,r'´ _ 'ト `ヽ: : : : : : : : ・距離の逆二乗に比例
/:::::::::::::/ /ヘ !: :/ 「 >、'、ヽ-、 `ヽ: : : : :
/::::::::::::::l l rヘ: /:::: (;;;;;\\ヽ `ヽ: : : ・各々の質量に比例
/:::::::::::::::::l ヽノ Vl::::: ヽ、`ー'ヘ lヽ'|l__ ヽ:
_/l::::::::::::::::: l ,' '、::: `-、 ソ へl >ー‐ -、 ・引力として与えられる。
:l |:::::::::::::::::::ヽ,' ヽ:_ ,rうノ ̄`ヽ、 /
;l |::::::/ ̄ ̄/;| ` ー' "´ / ですので、比例定数をGと置くと、その大きさは、
;l, |:::/ |l;l / l
:::::l;;{ /l / ',: GMm/|R-r|^2
/:::::::', / ', 「ヽ _ ヽ,
;;;;;;;;;;;ヽ l ', `ヾー- 、_ ` ー `` - -‐ で与えられます。
::::::::::::::\ ヽ `
.
07/28
__/.:::::::::::::::::::::::::...ヽ 向きの部分と逆二乗の部分を記載するのは煩雑になるので、
x`.:::::>-'''''''''''''''ー<.ゝV
> fナーヽ ナーヽ∨; i 地球が物体を引き寄せる力の該当部分をf(・)という関数でぼやかして表現します※。
\ |l ・ }{ ・ } }::!!
`h/ゝ __ ノcゝ __ノ\, 、! つまり、地球が物体を引き寄せる力 = GMm f(R-r)
|;{ ヾ ! ノ
`ヘ ー-./\ j゙ と書くことにします。
ゞ、 ノ ゞ__
_ イ }`ー{, ーイf::. ヽ、
ゝ _、( ナ´.:.:.:{.:.::. ゝヽ
,ヘ´.:.:ヽイ´.:.:.:.:.:i!.:.:.:::.._(
メ.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:/ ∨
/.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i∧
※ちゃんと書くと、f(y)=1/|y|^2 × y/|y|という形になりますが、煩雑でしょ?
.
08/28
,;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;,,,,
,;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;,,
,.;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::';.
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.
,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. 作用、反作用の法則から、
∧..:::::::::::::::::::::シ'´`゙¨''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''"":'.
!::::::::::::::::::::::::ミ :| 逆向き※同じ大きさの力が地球にはたらくはずですので、
l:::::::::::::::::::::::::/` --,三-ミ、_ --.、i|
l:::::::;:'-~、ヽ-‐=ニ´ ヽ イ メ. 物体が地球を引き寄せる力 = - GMm f(R-r)
|:;:::i ', ≧=-l |===|゙, l
ヽ:l / '" '. l ," j となるはずです。
゙ゝ. 、゙) ` .+. ノ l. ー┼゙
ヽ、_ ー── ` ', l
Y` _. ', /
l ヽ. ''゙ /
l ヽ "''‐'-ー―‐-ジ
l \ ''"´ /
,.イl \ /
} >.,_ > ..,_,ン
/ > ,_ l、
/ 、 > .,_ lハヽ
ヽ `>-'、ヘ.
', ,/'"⌒''ト.ヘ
λ
※マイナスをつけると逆向きの力になります!
.
09/28
_ _. ‐:::::: ̄::::::: 、
〈 〉 Tア二 ーミ:::::::::::ヾ
|| ,]/ l〃 ̄ヾ、:::::::::マ さて、後は、難しいことを考えず、
||. ( j! /./! ヽ .l }〉::::::::!
共 〈 `ニと ヽ._ノ¨|=-v とりあえず、運動方程式を建ててみましょう。
厂`ヾ. 、 ヾーr―― ァ :l
,' 二/ l \ 、_/ ,、__ノ MA = - GMm f(R-r) (1)
l ーT´〈 rイ>ヤ ¨チ
`寸ル '^ヽ- ' | ヽ_//ヽ ma = GMm f(R-r) (2)
\ , | .{ \
`¨¨¨´ | ヽ l
.
10/28
/ ____ヽ
| | /, -、, -、l (1)÷M - (2)÷mより、
| _| -| ・|< ||
, ―-、 (6 _ー っ-´、} A-a = -G(M+m) f(R-r)
| -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ
| ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \ が得られます。
ヽ ` ,.|  ̄ | |
`- ´ | | _|
.
11/28
, ───- 、〟
/_____ ヽ
! - 、- 、ヽ | | A-aはR-rの加速度に当たる量ですので、
| ヘ|・ |─ | /
| ーc ─ ′ r⌒i 位置R-rにおける物体の加速度は、
_,- 、 !└────┐ _ノ
! ノ( ) \\ ___/ / (M+m)に比例することが分かります。
\_ /\_`_──_イ_
(( \_∩ /|/\_/ ヽ
☆冫∈ | ̄ ̄ ̄ |
.
11/28
, ───- 、〟
/_____ ヽ
! - 、- 、ヽ | | A-aはR-rの加速度に当たる量ですので、
| ヘ|・ |─ | /
| ーc ─ ′ r⌒i 位置R-rにおける物体の加速度は、
_,- 、 !└────┐ _ノ
! ノ( ) \\ ___/ / (M+m)に比例することが分かります。
\_ /\_`_──_イ_
(( \_∩ /|/\_/ ヽ
☆冫∈ | ̄ ̄ ̄ |
.
12/28
_____
ゝ/´ `\
/ ________ヽ
/ | / / ⌒ ヽ ⌒ ヽ! 仮に1kgと2kgの鉄球の加速度を比較するとして、
l |_l ヘlヘ l
V ⌒` | | | 地球質量は、5972400000000000000000000 kgですので、両者の加速度の比は
| d ヽ.__ノ ヘ _ ノ⌒i
ヽ__ |\ ________ ノ (5972400000000000000000000 kg + 2kg)/(5972400000000000000000000 kg + 1kg)=1.00000000000000000000000016743
ヽ | |
ヽヽ、_(二二)_|_ で、加速度は一緒といってもよいレベルです。
/ ` ー──── '
/\ / \|\ /|
. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 二)
※識者向け
地球質量の誤差に埋もれるので、あまり意味のある計算ではないように見えますが、
(5.9724×10^24 kg + 2kg)/(5.9724×10^24 kg + 1kg)
=(1 + 2/5.9724×10^24 )/(1 + 1/5.9724×10^24 kg)
≒(1 + 2/5.9724×10^24 )(1 - 1/5.9724×10^24 kg)
≒1 + 1/5.9724×10^24
みたいに読み替えると、誤差に埋もれないことが分かります。
.
13/28
_____
ゝ/´ `\
/ ________ヽ
/ | / / ⌒ ヽ ⌒ ヽ! 一方、同じ1kgの鉄球で、地球質量が2倍になった場合、
l |_l ヘlヘ l
V ⌒` | | | (2×5972400000000000000000000 kg + 1kg)/(5972400000000000000000000 kg + 1kg)=1.9999999999999999999999998325
| d ヽ.__ノ ヘ _ ノ⌒i
ヽ__ |\ ________ ノ で、加速度は2倍になるといってよいレベルであることが分かります。
ヽ | |
ヽヽ、_(二二)_|_
/ ` ー──── '
/\ / \|\ /|
. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 二)
.
14/28
>一'''==‐ュ、,,_
./ . : : : : : : : : : : \
/ : : : : : : ,,,_: : : : : : ヾ
ム≠ー'" ̄~'''ー_\: : : : : /
j| ヽ:: : :l 冒頭で述べた、
l、_ イ__,,,_.._、_ |l: :
l}=、 `チC ̄`ヽ |: : | 『地球の質量を2倍にした時、物体の加速度は2倍になるが、
{ lト {! ,} |: :|
゙t,,_.j くミ、二,,ノ 7_/| 逆に物体の重さを2倍にしても、加速度は変わらない』は、
| ノ ゙" 'l
| ゝ,‐ l, 質量比があまりにも隔絶しているからそう見えるのであり、
∧ =ー--、 ∧
ヽ ヾ≧ ′ そうみなしても、十分正確であるという意味合いであることが分かります。
ヘ´ / |
ゝー┬イ'''" |
※この表現の不正確さは、検証不可能な領域のように思います。
.
15/28
::::::,イ'¨¨¨¨¨¨¨'''"""'''゙""""""""゙j::::::::::
::::| _,.. -- 、 j::::: :::::
::::| ____ イ ,_ `ヾ___止-- また、運動方程式+万有引力の法則は
:::::´/ ` xi ´,イ  ̄ゞソ .|>´∨:
ヘ,| l<´ ̄℡ッ、|≠j|ヾ´ー  ̄´´ . j ヾ このような隔絶した対象同士であったとしても、共通のルールで支配しているという意味で、
ト'. メ  ̄ ̄ .jヘ ヽ メ
`ヽー―― `∧ - -- _ 強力な理論であることが分かります。
`∧ ! ┐ j 「
ヽ、 k _ / |
\ -‐=ニ ¨-´ / ト、
\ / ∨∧
ヽ . < / j
`ー―´ / .ノj
.
16/28
, ─── 、
ゝ/______\
/ | // ⌒ヽ ⌒ヽl ここまで、加速度がM+mに比例するという話をしました。
| |─ | ・|< |
Y ⌒ ` ー oーヽ、 では、落下時間はどうなるでしょうか?
ヽ_ ┌───┘l |
ヽ \ // \ (M+m)倍早くなるんだから、1/(M+m)に比例?
>ー── く `\ ヽ
/ \ /\l  ̄| ̄ ノ いえ、そうはなりません。
/ | ├‐┴-´
.
17/28
__/.:::::::::::::::::::::::::...ヽ
x`.:::::>-'''''''''''''''ー<.ゝV
> fナーヽ ナーヽ∨; i 1
\ |l ・ }{ ・ } }::!! ――――― に比例します。
`h/ゝ __ ノcゝ __ノ\, 、! √(M+m)
|;{ ヾ ! ノ
`ヘ ー-./\ j゙ なぜ、ルートが出てくるのでしょうか?
ゞ、 ノ ゞ__
_ イ }`ー{, ーイf::. ヽ、
ゝ _、( ナ´.:.:.:{.:.::. ゝヽ
,ヘ´.:.:ヽイ´.:.:.:.:.:i!.:.:.:::.._(
メ.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:/ ∨
/.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i∧
.
18/28
/.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ.
/.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::ヘ
|.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'. 時刻t=0で物体を落とし、100m落下した時刻をTと置くとします。
|.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
l.:.:.:.:::::::::::::::::;/ ./  ̄ ̄、  ̄\ ` _ヽ.:.:.ゞ 加速度を2回時間積分したものが距離ですので、
::.::r'´,ィチ‐:ナー{ .,xく_。_ {` }u/ __ ヽ:メ
. V⌒ヾ,イ:::7 u ーxx ⌒ー=ン-゙´ト、。 ) }j´ T t
__人(⌒j_ Y u _,=イ ̄ノ) )ー`-'{ス 100 = ∫ dt∫dt' (A-a)
. , ィ ⌒メ>t / `¨j゙ /j u j) } 0 0
_.ノ─- 、`ト、 _j'´_x─┴==ニ ̄ヽ-、 ノく
/ イ─ュ }イ// ──--乂_クヘ_ となります。
/ ー-、_>チ´ ー .;' __T ̄)イ ヽ,
/ ______,. Y ,,... 〉  ̄_ノ _ Y
/ ̄ フ /;' ,ィ r─ナナ'´ _r ノ人
__/ ゞ、 ____厂 ,ィ´{ \
/ >‐ __f |_ノ ヽ,
/ '' / ∧__ヽ ノ´ ̄\
.
19/28
____
ゝ/____ヽ 仮に加速度が2倍になったとき、
/ | , ─ w-、!
| __|-| +|+ | 時間に比例する項(dt, dt')がそれぞれ1/√2倍になると、帳尻が合うことになります。
( u `ー oー |
/ヽ、/^\__/ ノ
l、(uu ー,─ 、´
l \ __/┬
.
20/28
____
/ \〟
i──────┐ ヽ もう少し、分かりやすく、単位だけに着目すると、
| ⌒ヽ ⌒ヽ\ | |
| >|・ |─-|_ / [距離] = [加速度]×[時間]×[時間]
j ーc ─ ′ ヽ
⊂____ /! _ノ であるので、距離が等しくて、加速度が2倍になるなら、時間が1/√2になる
_(\ \ \ __/ /
(─ ヽ、 ` ─_──イ- 、 という話になります。
ヽ二_ノ \/|/\ / \
\
※こういう見積もり方を次元解析といいます。
.
21/28
.,,ー''''''''''''''丶、
∠____、 ` 、 では、1kgの鉄球が落ちる時間と2kgの鉄球が落ちる時間の差を見積もってみましょうか。
!〆\, ノ ¬.ミ !.
._| ミ||0~ ).! . } √(5972400000000000000000000 kg + 1kg)/√(5972400000000000000000000 kg + 2kg)=0.99999999999999999999999991628
.-、 ( \__人._..ノ三''Y゙/ )
| .l゙ ( C__..イ~゙ノ ソ より、両者の比率は0.99999999999999999999999991628であるので、
.|.,ゝ,...∩\\.L レ゚__ ノ ̄
.| --,,)/ .>n--''" ,ト-、、 1-0.99999999999999999999999991628=0.0000000000000000000000000837
.! ⌒'),! /( .レ~\ / ( \.
ヽ`'".ヘv.ヘ ゙ ヽ ゙z' が差分の割合です。
.
22/28
, ─── 、
ゝ/ \
/ ____________ヽ 仮に、100京年ほど、落下比較実験を絶え間なく繰り替えすと、
/ | / , ─ 、 - 、ヽ|
l | / ヽ/ ヽl 0.0000000000000000000000000837*1000000000000000000*365*60*60*24=2.64
| |_| vvv l vvv |
Y⌒` | | |ヽ ですので、2.6秒ほどずれがあることが分かります。
| ) ヽ、 _ ノO、_ ノlノ
ヽ_ ノ 現在最も精度が良い時計※でも、300億年で1秒ずれるので、
/⌒\ 3 /
| |` ー──┬┬ ´ この差分は測定することができません。
| |\ /\/| |
※ttps://www.jst.go.jp/pr/announce/20150210-2/
.
23/28
,,───- 、,
/_______ ヽ、
|/─、 ─、\ | | 改めて、地球で同じ重さのものを落とした時は同時というのが、
| >|・) |─ | ./
|、_ i、 _ ! '⌒i 非常に良い精度で成り立っていることが確認出来たと思います。
| ^ _'ノ
\└──- ノ
`┬--イ__
/ | ̄∧ ̄ // ヽ
| |  ̄  ̄ | |
.
24/28
, ── 、
ゝ/ _____ヽ
/ | / -、 -、! 今回の発表で皆さんに伝えたかったことは、
. | |─| ・|・ |
Y⌒ ー oー l 加速度は(M+m)に比例し、
ヽ_ , ─, l
ヽ、__(_ // 同じ位置を通過するのにかかる時間が1/√(M+m)に比例するということです。
/\/ヽ/ヽ
.
25/28
, ── 、
ゝ/ _____ヽ
/ | / -、 -、! これから、
. | |─| ・|・ |
Y⌒ ー oー l 地球の質量を2倍にした時、物体の加速度は2倍になるが、
ヽ_ , ─, l
ヽ、__(_ // 逆に物体の重さを2倍にしても、加速度は変わらない
/\/ヽ/ヽ
みたいな話が、同時に理解できるということです。
.
26/28
, ── 、
ゝ/ _____ヽ ニュートン力学以前は、
/ | / -、 -、!
. | |─| ・|・ | 天体の運動みたいなものと、身近な落体の運動は異なるルールに支配されていると思われていました。
Y⌒ ー oー l
ヽ_ , ─, l ところが、ニュートン力学と万有引力理論はそれを統一的に理解でき、
ヽ、__(_ //
/\/ヽ/ヽ 驚きをもって受け入れられたのです。
.
27/28
, ── 、
ゝ/______ヽ 今回の発表は、この、ニュートン力学と万有引力理論の適用範囲の大きさを強調して、
| | / -、 -、|
|__|─| ・|・ | 終わりたいと思います。
( ` - o- |
\ ___っ ノ ご清聴ありがとうございます。
/ヽ、__─、-
/^\/\/ヽ
| | | |
.
28/28
無論、ニュートン力学や万有引力にも適用範囲の限界があり、
相対性理論や量子論が生み出されることになるのですが、
それはまた今度の機会に話しましょう。
実験の段で、落体の質量を大きくすれば検出できるという方もいるかもしれません。
例えば100mの真空の管を作って100tの鉄球を落下させるみたいな実験は考えられますが、
非常に『迷惑』な実験になるでしょう。
まあ、実験法はいろいろあるので、工夫によっては検出できるかもしれませんね。
※0の数や9の数はちゃんと数えてますが、
一つくらい間違っていても、ご愛嬌ということで……
なるほどわからんw
投下&整理された説明乙でした
計算の面から言うなら、地球質量の数字が5桁しか信用できないので、何キロ足そうと何トン足そうと
地球質量自体の誤差に埋もれてしまうというw
だから、円周率を正確に求めるのは非常に大事
大きいものを作るときに計算誤差を極力減らすためには、
円周率の値がどの桁まで信用できるのかが大事なのです(今は特に気にしなくていいレベルで求められています)
>>6567
桁落ちの件については、
>>6548
の識者向けを読んでいただけると、大丈夫なことが分かっていただけるかと。
例えば、
1.00000000000000000000000016743
の16743は有効数字5桁なんです。
投稿乙です
投稿乙でしてー
私の知的水準では分からない事を魂で理解しました。
ニュートンは偉大だった。
乙でした
ヤベエわからねえw
投下乙でした
無論よくわかりませんでした!
重力においてのみそういう方程式が成り立つことは分かったけど空気抵抗については触れていないよね
人体の終端速度と雨粒の終端速度の差はそこで出て来るでしょ
>>6577
こういう話で空気抵抗を考えないのは、お約束ということで……
空気抵抗を考えると、重いものも軽いものも同時に落ちないし、
同じ重さのものも同時に落ちないという感じになっちゃいます。
空気抵抗を考えた落体の話は、
微分方程式を解かなくても情報が得られるので
次はそれをやってみますか……
乙です
二人してビザの斜塔から落ちた時ロビンマスクの鎧を奪っても飛躍的に落下速度が「上がる訳では無い事は良く分かりました
>>6583
ロビンマスクの鎧が
5972400000000000000000000 kg(=地球質量)
ほどあるなら、加速度は大体2倍くらいになるでしょう。
>>6586
ゆで時空ならその数値で合ってるんだと思う(その瞬間だけな!)
>>6586
友情パワーでなんとかなる数値だ!
喧嘩男は、マグネットパワーで速度を上げたんじゃないかって気も
高校時代からの強い疑問なんだが
脱出速度ってのは無限遠からの重心への自由落下の最終速度と一緒なんだよね?
だとするとブラックホールにある程度速度をつけて自由落下したら光の速度に達してしまうことにならないかな
俺は数学が苦手で数ⅢCから理解できなくなったのでそれがわからなくてすごく気になるんだ
>>6584
脱出速度の計算は、
ニュートン力学+万有引力で計算されますが、
脱出速度が光速度を超えるような天体はその適用範囲を超えてしまい、
一般相対性理論のお世話にならないといけません。
ただ、回転しない、電荷を帯びていないブラックホール(シュヴァルツシルト解)では、
ニュートン力学の脱出速度が光速度になる場所が
事象の地平面と呼ばれる、特別な領域になっています。
そのほかのブラックホールについてはもう覚えていません。
あれかしらどんな小さいものでも引力はある、質量があればあるほど引力はでかい
それならでかい地球+大きい方の鉄球のほうが空気抵抗などを考慮しなければ早いってことかしら
>>6582
加速度は(M+m)に比例するのです。
|
|