AAで読み解く新書アフリカ史9 アフリカと外部世界
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/ (●) (●) \ アフリカは孤立した歴史なき社会の集合体ではない
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( \ / _ノ | | アフリカが孤立し、歴史がない社会の集合体とは人種主義史観者の吹聴したレッテルなのだ
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/ ─ ─ \ アフリカの社会は古代から
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| (__人__) | 内部で自律的な地域形成を行い
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 外世界と様々な接触と交流を行っていた
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
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| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
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. / (● ) ヘ\ 人種主義史観者はアフリカを
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ヘ  ̄`、__) | サハラによって「優れた」地中海文明の電波が行われなかった
ヽ |
, へ、 _/ 停滞した社会であると決めつけていた
. | ^ヽ
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/ (●) (●) \ だがそれは違うのだ
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./ ∩ノ ⊃ / サハラ砂漠とは巨大な砂の海であり
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | その海を旅するキャラバンたちの港である交易都市が、サハラ砂漠を囲むように進化したのだ
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/(●) (●) \ そしてサブサハラの黄金と引き換えに
/ (__人__) \
| ` ⌒´ | 地中海・イスラームの文化が入ってきて
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/ \ サハラを用いたネットワークはサブサハラに繁栄をもたらした
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| | / / | そして、それと同時に東アフリカではインド洋によって
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(YYYヾ Y (YYYヽ | アラビア、ペルシア、インド、中国と交わってきたのだ
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/ ─ ― ヒッパロスの風と呼ばれる強力な季節風に乗り
/ ( ●) (●)'
| (__人__) | アフリカとアジアはつながっていた
\ ` ⌒´ /
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.. / (●) (●) 西アフリカのサハラネットワークと
/ (__人__) \ 東アフリカのインド洋ネットワーク
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. \ / この二つは互いに対等なビジネスを行う、ギブ・アンド・テイクの関係であった
. ノ \
/´ ヽ
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| (__人__) | のち、16世紀に誕生したもう一つのパイプが
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ アフリカを一方的に収奪し、アフリカから奴隷という商品を奪ってきた
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | | 欧州、そしてアメリカ大陸という世界規模のネットワークは
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\. ィ | |
| | | それまでのアフリカのネットワークを壊したのだ
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/ ─ ─ ヽ そして、19世紀のアフリカに対する暴力的な外世界との交流
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\ ∩(__人/777/ 即ち植民地化に対して、アフリカは自発的な服従と頑強な抵抗をしていき、新しい社会を形成していった
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/ (●) (●) \
| (__人__) | 即ち、アフリカは常に外部勢力との関係で
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ダイナミックにその社会形態を変えていったのだ
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
おしまい
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