AAで読み解く新書アフリカ史1 本書の意義
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/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ 本書の初めの部分、或る意味
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 「此処こそが」本書の中でも最も重要であるだろう
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
-―─- 、
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′ ⌒ ⌒ ,
i ( ―) (― ) i この本の目的とはすなわち
| (__人__) |
、 ノ
⊂⌒ヽ > <_/⌒つ 日本社会に澱の如くたまった「暗黒の大陸像」
\ 丶′ 7
\ ノ ト、_/
. ′ |
. i | それを打ち倒し、新しいダイナミックなアフリカを提示することである
乂 イ
| /ー―一 、 |
し′ 、_j
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/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\ さて、このスレを見ている諸君に問いたい
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| | 諸君らにとってアフリカとはなんだ?
__( ⌒-ィ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ )__
`ー-ゝィソノー‐ヾy_ノー"
-―─- 、
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′ ─ ─ ,
i ( ●) (● ) i
| (__人__) | 大半の人々は、アフリカを
、 ノ
⊂⌒ヽ > <_/⌒つ 進歩無き大陸であると思っている
\ 丶′ 7
\ ノ ト、_/
. ′ | そして、それこそが植民地時代が生み出したヨーロッパの呪いであるとこの本では述べている
. i |
乂 イ
| /ー―一 、 | 恐らく、このスレの読者もアフリカに対して負のイメージを持っている人が多いだろう
し′ 、_j
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/ ― \
. / (● ) ヘ\ だが、本当にそうだろうか?
| (⌒ (● ) |
ヘ  ̄`、__) |
ヽ | 欧州の史学者たちが提唱する
, へ、 _/
. | ^ヽ 「暗黒のアフリカ史」とはすなわち、文字を持って自らの歴史を伝えるすべがなかったアフリカに対する蔑称である
. | 1 |
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/ ⌒ ⌒\ 成程、確かに歴史を保存していた欧州や日中に比べると
. / ( ●) ( ●)\
| ⌒(__人__)⌒ | アフリカとは暗黒大陸に見えるのかもしれない
. \ ` ⌒´ /
/⌒ ヽ
. | ヽ__ _ ', その実、特に20世紀においてアフリカの歴史は
:、_ ) ( ̄ _丿
| /  ̄`i / ̄ `i もっぱらヨーロッパの人間がヨーロッパの言葉で書き残したものによって再構成するものと考えられてきたことは
| | , |
∧ | |__/ /
. `ーヽ _ | | _/ アフリカを暗黒大陸ととらえ、歴史がないと欧州の人間がとらえてきた証左であろう
. (__) 、__)
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/ ─ ─\ だが、その定義こそが植民地的歴史館である
/ (●) (●) \
| (__人__) | この本は初めに欧州の欺瞞ともいえる態度を一刀両断する
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | この本は、進歩主義的は欧州の歴史観に対して
.\ “ /__| |
\ /___ / アフリカからもヒストリカルな反論が起きていることを上げる
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/ ⌒ ⌒\
. / ( ●) ( ●)\ ヨーロッパの歴史学者が「アフリカにはヨーロッパ人の歴史のみが存在する」といったことに対して
| ⌒(__人__)⌒ |
. \ ` ⌒´ /
/⌒ ヽ アフリカのナショナリズム的国家群が作り上げた「新しい歴史」が勃興したと本では述べている
. | ヽ__ _ ',
:、_ ) ( ̄ _丿
| /  ̄`i / ̄ `i
| | , | 即ち、アフリカ国家を統合するためのヒストリー
∧ | |__/ /
. `ーヽ _ | | _/ それこそが新しい歴史である
. (__) 、__)
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/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ そして、それを作るために
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/_∩ ー‐ \
(____) |、 \ アフリカの国々はありとあらゆるものを総動員して
| |/ /
| ⊂ / ヨーロッパに負けぬ文明をアフリカ人は作っていた
| し'
\ 、/ / その証明に躍起になった
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_/ /``l
(____/(_/
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/ \
/ ─ ─\ その過程において
/ (●) (●) \
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / ヨーロッパの手にかからぬ、アフリカ伝統的国家である
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | ブガンダなどが注目された
\ /___ /
/ /' / / ,:'くヽ/ \ ,、 ヘ /i
,:' / ,: ' / ' / / ,:'/ /\丶\ゞ」 ノ 丿
' ,: /' / ̄ ̄ ;;\\へ\ || |/
' / ,:'/,: /(〇) (●);\ Y´ |ノ
/,: / (__人__) :::::::;;;;;;;;;\ ,:'/,: /' そしてそれに反比例するように
/ ,:'/, |;;;; ::::` ⌒´:::::;;;;;;∪;;;;;;;;;;| ' / / ,:'/,:
/ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,/' / ヌエルやギクユなどの
/ /' / ∪ :::::::::;;;;;;;;;;;;;\'/ /'
/ ,:'/,: |::Y ::::∪;;;;;;;|;;;;;|/ ,:'/,: 非中央集権的な社会は無視されて新しい歴史から切り捨てられてしまった
||∪ :::::::;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|
/ ̄ ̄ ̄\
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/ ─ ─ ヽ このような変遷を経て、アフリカ史は新しい歴史として復権を果たす
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \ だが、このアフリカ人が起こした新しい歴史すら、歴史の歪曲であると本書で指摘される
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/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ そうなのだ
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ 欧州的価値観を基礎としたこの新しい歴史は
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | | やはり進歩史観に彩られたいびつなアフリカ史なのだ
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
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/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ よって、この各民族の文化史や社会史など
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 今まで切り捨てたものも包括した
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 | 「新しいアフリカ史」が今まさに復権していると本書は初めの部分で力強く提唱している
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
/ ̄ ̄ ̄\
/ \ 文献資料が乏しく、口承伝承や遺物などを中心都市
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) | 歴史学以外の諸分野と提携して歴史を掘り起こし
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \ 国家や階層を持たぬ社会にもフォーカスを当てる
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ─ ─\ 既存の西欧主導の歴史記述では
/ (ー) (ー) \
| (__人__) | 地球上の全人類の過去とその過程の全体像を把握できないことから
\ ` ⌒´ /
/ ヽノ ⌒\__ この偏見と誤謬で満ちた史学を新しい目線で再定義したいという
/ | \___)⌒\
` ̄\ \ -''' ⌒(___)
\ /\ \__ きわめて現代的で人間的な欲求こそが、この新しいアフリカ史の根底にある
` ―─―─´ ヽ___)
-―─- 、
′ ─ ─ ,
i ( ●) (● ) i
| (__人__) | この本は、そのような
、 ノ
⊂⌒ヽ > <_/⌒つ
\ 丶′ 7 「欧州史観のアフリカ史」や「新しい歴史」ではない
\ ノ ト、_/
. ′ | 「新しいアフリカ史」の入門書である、そう述べているのだ
. i |
乂 イ
| /ー―一 、 |
し′ 、_j
おしまい
やる夫たちのいる日常様、このアフリカ史解説はイッチがそちらのコメントなどを拾って質疑応答にこたえたいので、
投稿ペースはゆっくり目にする故にできる限り一話ずつまとめてもらうと助かりますm(__)m
代わりと言っては何ですが、何か興味がある学問領域を一つ
もし周囲に専門家がいたら優先的にやりますm(__)m
ある意味イッチの本領発揮か、前にアフリカ資料集めまくった結果まとめきらんかったとかゆうてたしな
読者はついてゆけるだろうか、イッチの語るアフリカ史のスピードにw
ちなみに、全スレ民に連絡!!!!
もしこの新書アフリカ史解説を楽しみたければ、これを買うのだっ!!!!!
というわけで、今から昼休みが終わる残り25分までの間に注意書きも作ります
壮大なOPの後で悪いのだが、注意書き
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/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\ はい、というわけでちょっとこの本に関する注意書き
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
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__( ⌒-ィ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ )__ いろんなアフリカ史研究家がホットな話題を書いているこの本なんだけど……
`ー-ゝィソノー‐ヾy_ノー"
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/ ー ー \
/ (○) (○) \ ぶっちゃけちょっと、否
| (__人__) |
. \ |r┬-| / かなーり、Africa in justice
(ヽ、 `ー'´ / ̄)ヽ
| `` ''| ヽ | な書き方をしている
ゝ ノ ヽ ノ|
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/ (●)i!i!(●) \ 一応解説というか読み解くスレなので
| u , (__人__) |
\ .`⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ そこらあたりもそのまま記すけど
/rー、 |
/,ノヾ ,> | / また追って補足とか入れていきたい(願望)
ヽヽ〆| .|
おしまい
まあ新書というかこの手の論文と著者のバイアスは切っても切れないよなぁ
そこらへん気を付けたくはあっても素人や半端者には判別つけづらいわけで
比較できるくらい読むのが一番なのだろうけどこういう解説をしてくださるのはありがたいです
初代イッチが交友を含めてアフリカへの思い入れが強い印象だったが、現イッチも感化されたってことかな?
>既存の西欧主導の歴史記述では地球上の全人類の過去とその過程の全体像を把握できないことから
この偏見と誤謬で満ちた史学を新しい目線で再定義したいという
このあたり著者の意気込みは伝わるけど、何かのアンチテーゼであることは別のイデオロギーの導入も不可避とする
というか著者も指摘する通りアフリカが無文字社会だった以上は、西洋人視点の史料を「現代アフリカ人に肯定的な
座位から再編集・新解釈する」しか手段が無いはずだ。その辺は注意すべきかなとは思う
>>3639
あ、やはりイッチも同じ感想ではあったのですな。失礼
>>3647
初代→別に日本人もアフリカ系も大した違いがないんだからいいんじゃね?
二代目→アフリカ人とお話しするのたーのしー!
三代目→アフリカ文化、歴史、たーのしー!
この三人が出会った結果が初期のあれだ(白目)
>>3648
全員ヤベー奴なのに変わりはないが初代の対応力が頭一つ抜けてヤベー奴感を醸しだしておる
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