1801 : 名無しさん@狐板 : 2020/05/05(火) 18:16:44 ID:eQEG6xpG
あっちで篠原一先生の名前が出ていたので
流れの緩いこっちで紹介
タイトル:『ヨーロッパの政治 歴史政治学史論』(東京大学出版会、1986)
著者:篠原一
概要:
政治発展・政治体制の変動がどのような形でおこるのか
19世紀から第二次大戦までの欧州、英独仏伊の主要国に限らず、北欧4か国・ベネルクス・イベリア半島・中東欧・バルカンに至るまで網羅的に扱う
おすすめポイント:
今の政治学の中で人気の計量政治学・政治経済学と比べて、歴史の政治学的分析は置いてゆかれる傾向がある
しかし現在の政治理論の多くは各国で政治家・政治学者が直面していた状況を色濃く反映したものだから、事例研究への理解を深めることの重要性は失われていない
第1章・第2章は歴史政治学の概念そして基本的な政治発展論(こっちは公務員試験のテキストでも見る)を含むので、第3章から第15章の各国の比較分析から読むのも可
内容自体は30年以上前の著作なので、さらに深化した内容の比較政治・地域研究の本は出ているけれども、読み応えは十分
特にヨーロッパのいわゆる「小国」研究の面白さ・有意義さを感じられるはず
1803 : 名無しさん@狐板 : 2020/05/05(火) 18:26:26 ID:eQEG6xpG
内容を知るよすがに、一部目次の抜粋も
第5章 中小国デモクラシーの発展
第1節 北欧デモクラシー
一 概観
二 スウェーデン 妥協の政治
三 デンマーク 隔離-内需型による上昇
四 ノルウェー ポリアーキーの正常発展
第2節 多極共存型デモクラシーの誕生
一 概観
二 オランダ 多極共存型デモクラシーの成立
三 ベルギー 先端型産業国家
四 スイス 民主化の進展
第6章 ヨーロッパ大陸の東と西
第1節 イベリア半島の近代化
一 スペイン 改革の挫折
二 ポルトガル 衛兵主義の政治
第2節 東欧のナショナリズム
(以下略)
「ポリアーキー」「多極共存型デモクラシー」「衛兵主義」が政治学の用語です
1804 : 名無しさん@狐板 : 2020/05/05(火) 20:02:31 ID:G31pWoVx
政治書と言えるかどうかは微妙だが、
タイトル:自由と繁栄の弧
著者:麻生太郎
概要:スピーチの文書化という形をとった麻生太郎という人物の政治や外交、文化に対する考えが綴られた一冊
おすすめポイント:
日本の目指すべき有り様と、諸外国との連携、そしてローゼン麻生と、いろいろな思想、理想、そしてサブカルについて語った本。
やはり、足元をしっかり見据えた上で自らのビジョンを持った人間は強いな、と思わせる。
ちな文庫はかなり内容が削られてるので、新書版をお薦めする
安倍晋三著の「新しい国へ 美しい国へ」も併読するとなおよし
1805 : 名無しさん@狐板 : 2020/05/05(火) 20:18:46 ID:ZiXeiAQI
お勧めの政治書について
タイトル:
著者:小林よしのり
概要:
「おぼっちゃまくん」の作者が描く風刺及び時事漫画。
各回の文末で「ごーまんかましてよかですか?」というキメ台詞と共に、その回の総まとめをするスタイルになっている。
おすすめポイント:
見る人によってはちょっと不謹慎と思ってしまうかもしれない切れ味の鋭さがある。
文章でなく漫画形式で描かれているので割と読みやすい。
最近のを読んでないから今どうなってるのかはさておき自分は好きでした。
1819 : 名無しさん@狐板 : 2020/05/05(火) 20:57:53 ID:+U5Ms3xl
ちょっとどころではなく変化球だけど……
タイトル:The Garden of Eden
著者:紅鎌
概要:本じゃなくてRPGゲーム。 しかもRPGツクール2000製の無料のやつ。
内容はファンタジーなのだが、とにかく日本国憲法がものすごくたくさん出てくる。これやると結構覚える。
各国の政治体制に王政やら帝政やらなのになんか日本の憲法が多用されてるのです。地味に国際問題なんかも結構ファンタジーに置き換えられて使われてる。
この話は勇者と魔王が戦って魔王が破れた後、その封印状態にある魔王が良い加減人間と講和したくて、でも動けないから息子を行かせようっていう辺りから始まる。
ちなみに読む量がものすっごい多く、操作してる時間より読んでる時間のほうが長いくらいで、その上で15時間以上のプレイ時間がある。
ただし、このゲーム配布サイトがInfoseekで消滅しちゃってるので……でも「Internet Archive」にかければゲームデータ込でダウンロードまでできる。
ttp://bird-of-passage.hp.infoseek.co.jp/ 1822 : 名無しさん@狐板 : 2020/05/05(火) 22:26:25 ID:CtPbuKWv
タイトル:
著者:渡部昇一
概要:2017年に亡くなられた渡部昇一氏による日本史解説書であり、政経と言うよりは歴史書に近い作品
ただし、良くも悪くも『渡部昇一氏による日本史』観は強い
おすすめポイント:初心者向け渡部昇一と言うか、比較的今の価値観で見ても読みやすい彼の著作のシリーズ
この人の経済論は凄いガバガバと言うか…根幹がちょっとならず雑な人なので、それに伴いいきなり政経論の著作を薦めるのもはばかられるので、まずは歴史書系の作品から
特に『決定版・日本史』に並び史書として凄く読みやすい本の一冊なので、是非
13475 : 国際的な名無し : 2020/05/05(火) 19:11:43.757 ID:cnMAxqIn (+0 -0)
タイトル:稽古談
著者:海保青陵
概要:孔子が嫌う「利」を肯定し大名間・農商間の競争を促す
おすすめポイント:江戸時代における自由競争推進の政策に孔孟の否定というロジックを要するところ
13476 : 国際的な名無し : 2020/05/05(火) 20:23:27.856 ID:pc7sbtmw (+0 -0)
古典ですが…
タイトル:韓非子
著者:韓非
概要:法家思想の集大成
おすすめポイント:単に思想書というだけではなく、古代中国の様々な
エピソードもあって、読み物としても面白い。
13477 : 国際的な名無し : 2020/05/05(火) 20:35:28.848 ID:enIlHStd (+0 -0)
タイトル:
著者:ニコロ・マキャベッリ
お勧めポイント:今となっては特段目新しい内容ではありませんが、とっかかりとして。
13486 : 国際的な名無し : 2020/05/05(火) 21:56:18.242 ID:I7k5MZI5 (+0 -0)
お勧めの政治書について
タイトル:
著者:服部正也
概要:Amazonの商品説明より抜粋(「BOOK」データベースより)
一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、財政と国際収支の恒常的赤字であった―。
本書は物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。
今回、九四年のルワンダ動乱をめぐる一文を増補し、著者の業績をその後のアフリカ経済の推移のなかに位置づける。
おすすめポイント:これを読んだ感想は3種類に分かれると思います。その中で「なんで日本ではこう言った政策ができないんだ?」
そう思ったあなた。 そう!アナタ!! 政治を勉強しましょう。