Windows 11でAndroidアプリが利用できる機能が日本でも年内に提供開始!

Microsoftは24日(現地時間)、オンラインにて開発者向けイベント「Build 2022」を開催し、パソコン(PC)など向けOS「Windows 11」にてAndroidアプリを利用可能にする機能「Windows Subsystem for Android(以下、WSA)」のプレビュー版を年内に日本を含む6か国に拡大すると発表しています。

WSAは昨年6月にWindows 11とともに発表され、現在はWindowsの先行プレビュー版が試せるプログラム「Windows Insider」向け機能として提供されており、アメリカに在住するWindows 11の利用者のみが有効化できるようになっています。

今回、このWindows InsiderにおけるWSAを有効にできる国・地域を2022年内に日本をはじめ、フランスおよびドイツ、イタリア、イギリスに拡大するということです。なお、WSAの正式版の提供予定時期についても年内に案内することが明らかにされました。

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WSAはWindows 11搭載製品でAndroidアプリが利用できる機能で、アプリはAmazonが提供するアプリ配信マーケット「Amazon Androidアプリストア」からインストールします。そのため、GmailやGoogle マップなどのGoogle Mobile Servise(GMS)には対応せず、アプリ配信マーケット「Google Playストア」も利用できません。

Windows 11上でAndroidの仮想マシンを動作させてAndroidアプリが動作し、Windows 10から提供されているWindows上でLinuxが動作する「Windows Subsystem for Linux」をAndroid向けに応用した機能といった位置付けになると思われます。

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Microsoft StoreにてAmazon Androidアプリストア(Amazon Appstore Preview)をインストールすると、自動的にWSAが有効化されるとのこと

Windows 11にインストールしたAndroidアプリはAndroid搭載製品と同じように操作するほか、ウィンドウや通知などの表示方式をPC向けアプリに揃えてWindowsアプリと同じように使え、タッチ操作だけでなく、キーボード操作にも対応するとのこと。

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一方、Amazonでは現在、Windows 11で利用できるAndroidアプリはAmazon Androidアプリストアのうちの限られたアプリのみが配信されていますが、今後はAmazon Androidアプリストアに登録されている一般の開発者によるアプリも順次配信できるようになるということです。

ただし、Google Playには対応していないため、一部アプリでは改修が必要となり、例えば、Googleの開発プラットフォームの「Firebase」を用いている場合には「Firebase JavaScript SDK」へ移行するなどの対策が必要となります。なお、Amazon Androidアプリストア以外にAPKファイルなどを直接インストールすることも可能だとしています。



記事執筆:memn0ck


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Microsoft Store grows with the developer community - Windows Developer Blog
Windows 11のAmazonアプリストア(ローンチ時は米国でのみ展開)
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