オンラインゲームの楽しさは一緒に遊ぶ人次第で変わる――。実にそう感じさせる実話漫画が、多くのネトゲプレイヤーから共感を得ています。
作者は毎日さまざまなオンラインゲームで遊び、その体験を漫画化してTwitterに投稿しているMETORO(@metorokou)さん。今回の漫画もその1編で、ある1人のフォロワーと約束して一緒に遊んだときの出来事を描いています。
プレイしたのは、メンバーが役割分担して戦うチーム戦が特徴のFPS(ファーストパーソンシューティング)。METOROさんはいつもの仲間に加え、フォロワーさんを迎えてチームを組みました。互いにレート(腕前を示す指標)の差はあったものの、戦いの知識を共有して対戦へ臨みます。
初めて組むチームながら、METOROさんたちはボイスチャットで声をかけ合って連携し、格上相手に善戦。それはそれは楽しい時間だったそうですが、なぜか対戦が終わると、フォロワーさんは泣き出してしまいました。そして、「私……いつも奴隷のようにゲームしてて、今までで一番楽しい……時間でした」と、悲しい身の上を語ります。
本人はくわしく語りませんでしたが、おそらくこれまではメンバーにミスを厳しく責められたり、指示通りのプレイを強いられたり、つらいことがあったのでしょう。「チームプレイ本来の楽しさ」を知った喜びの涙を浮かべながら、フォロワーさんはMETOROさんに感謝。一度はやめようと思ったこのゲームを、諦めずにがんばると言ってログアウトしていきました。
METOROさんはプレイを振り返りながら、漫画にするためペンをとりました。そして、「きっと誰もが何かしらの理由でゲームを始め、いつかやめるけれど、どうか……やめるときに『最高のゲームだった』と思えますように」とつづり、話を締めくくるのでした。
オンラインゲームにおける人の縁を描いたこの漫画は多数の賛意に迎えられ、「エンジョイ指向のチームへ移籍したらゲームの面白さが根底から変わった」「ヘタな自分の面倒を見てくれた人のおかげで楽しめた」などの経験談も寄せられました。
なお、件のフォロワーさんは、現在もそのゲームに精進しているとのこと。METOROさんは陰ながら応援しており、もしつらくなったときはまた一緒に遊んで、楽しんでもらいたいとコメントしています。
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