戦国時代から江戸時代にかけて行われた、最も残虐な死刑の方法に「牛裂き(牛引き)の刑」と呼ばれるものがある。これは処刑される人間の両手両足を、柴の束を背負わせた複数の牛につなぎ、その柴に火をつける。当然、牛は暴れて四方八方に逃げるため、処刑される人間の体はバラバラとなり、死に至るというものだ。その刑罰を、罪ともいえない過ちを犯した少年に科した人物がいる。戦国時代から安土桃山時代にかけての阿波(今