第4の大惨事は首都圏を襲う「2つの大地震」、すなわち「首都直下地震」と「千葉東方沖地震」である。前回でも指摘したように、元日の能登半島地震(マグニチュード7.6、最大震度7)は震源域に近い能登地方のみならず、長野県や岐阜県をはじめとする周辺地域の活断層にも、少なからぬ「地殻のズレ」をもたらした。実は能登半島地震による水平方向の地殻のズレは、群馬県や栃木県などの関東地方でも数センチ観測されており