コロナ明けを襲った令和インフレで深刻化する貧困問題。仕事を失って衣食住もままならないなか、最後の砦ともいえる“住まい”を失った中年男性たちの実態とは?他人事ではない家なき中年の壮絶な生活に迫った――。◆インフレで勤め先が経営難。元歯科医が家を手放すまで新型コロナウイルスによる緊急事態宣言解除から半年がたち、街に活気が戻った’23年11月。元歯科医の高田洋次さん(仮名・47歳)は、人知れず住み慣れた